【🎲ツイステクロス閲注】ぐだ子「鯖と同じ声の人がいる…」

  • 1二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:27:09

    ツイステ世界に迷い込んだぐだ子が

    ツイステキャラと同じ声の鯖の力を借りて

    🎲でツイステ世界を生き抜くスレです



    ある日突然、原因不明の昏睡状態に陥ったぐだ子。

    何者かの呼び声に導かれるようにして目覚めるとそこは、ツイステッドワンダーランドという異世界だった。

    たまたま迷い込んだ魔法士養成学校ナイトレイヴンカレッジ(NRC)に身を置き、さまざまなトラブルを解決しながらカルデアへの帰還を目指す。


    NRC内のぐだ子の所属(寮や教職など)

    >>2〜>>6からダイスで決めます

  • 2二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:36:10

    オンボロ寮

  • 3二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:36:50

    監督生枠

  • 4二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:37:22

    オンボロ寮の監督生

  • 5二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:37:52

    オンボロ寮で

  • 6二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:38:14

    猛獣使い

  • 7二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:38:38

    案が「そらそうよ」すぎる

  • 8二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:39:31

    ダイス振るまでもないのでは?
    ところで同じ声の鯖が登場できるのはプレイアブルのみ?

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 15:42:51

    NPCありなら選択肢だいぶ広がるんだが

  • 10二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 16:17:42

    もはやダイスを振るまででもなかったそりゃそうだ


    >>8

    基本的にはプレイアブルでお願いできれば…NPCだったら誰が共通でしたっけ?


    ぐだ子にあてがわれたのはもはや廃墟と化したオンボロ寮。

    しかし、これまでの野営の経験から、それに見くびるどころか雨風が防げればマシとばかりに腰を落ち着ける。

    学園長からグリムを託され、明日からどう行動すべきか思案する。


    (カルデアと通信がつながらないし…)


    もはや右手の甲の令呪が最後の頼り。


    「そうだ!」


    ふと思いつき、「なんだなんだオマエ!?」と騒ぎ立てるグリムをよそに、落ちていたチョークを使ってとある紋様を床に書き出す。


    「素に銀と鉄…」


    なけなしの令呪が功を奏したのか、それとも異世界の魔法士養成学校という立地が影響してか、魔力が立ち込める気配を感じる。

  • 11125/11/01(土) 16:19:31

    ぐだ子は召喚にdice1d2=1 (1)


    1 成功した!

    2 失敗した…


    1の場合、dice1d2=と同じ言霊を持つ鯖を召喚した!


    1 グリム

    2 学園長

  • 12125/11/01(土) 16:21:07

    間違えた…すみません


    1の場合、dice1d2=2 (2)

    と同じ言霊を持つ鯖を召喚した!


    1 グリム

    2 学園長

  • 13二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 16:24:24

    学園長って事はアヴィケブロンか?

  • 14二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 16:27:33

    工房作れるキャスターは強い

  • 15125/11/01(土) 16:32:06

    「なっ…なんだなんだコイツ! 急に出てきやがったゾ!」
    「やった! 成功した!」

     困惑し騒ぎ続けるグリムとは反対に、ぐだ子は安堵の息をついた。

    「サーヴァント、キャスターアヴィケブロンだ。無事かねマスター」
    「ア、アヴィケブロン先生〜!!」

     アヴィケブロンは、頬を緩ませたぐだ子からの抱擁を戸惑いながらも受け止め、ぽつりと問いかける。

    「聞きたいことは山ほどあるが…ひとまず工房を作ってもよいかい?」

  • 16二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 16:35:07

    程々の強さ! シティシナリオで便利な能力!
    いざって時の切り札!

    二部一章でもそうだったけどアヴィケブロン先生が色んな意味で大当たりだわね……

  • 17125/11/01(土) 16:43:16

     ゴーレム作成は1体まで、を条件に工房の構築を依頼したぐだ子。学園長と声も姿もどこか似通うアヴィケブロンに混乱するグリムに「新しい子分を呼んだんだよ」と納得させ、グリムが寝静まってからこれまでの状況を確認した。

    「カルデアとの通信はつながらない、令呪は使える、か…。ひとまず僕は召喚陣の維持に努めることにしよう。戦闘の際に困ったら呼んでくれたまえ」
    「ありがとう! ところでカルデアはどうなってるかわかる?」

  • 18二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 16:49:26

    仮にグリムが出ても村正おじいちゃん確定ガチャだったから初手ダイスは安心安全安牌ダイスだったな
    アヴィケブロン先生はしっかり魔術方面のキャスターでツイステ世界にも適性高そうだからマスターも心強かろう

  • 19125/11/01(土) 16:50:37

    「ああ、それを言うのを忘れていたね。カルデアはdice1d4=4 (4)


    1 突然のレムレムで気を失った君をひどく心配しながら解析を続けているよ。

    2 突然、君自体が消え失せてパニックに陥っている。存在証明はできているみたいだがね。

    3 この異変を察知していない。私は、君がトラブルに巻き込まれていることを召喚時に悟ったんだ

    4 あれ…どうだったか…すまない、思い出せない…。

  • 20二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 16:53:10

    おや、ちょっと不穏な発言。というかこれオクタの時に藤堂君の出番ある可能性あるんですね!?(wktk)

  • 21二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:01:30

    >>20

    声のみならず髪と目の色もお揃いだね

  • 22二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:02:02

    同じ声帯の鯖いない寮もあるんだよな

  • 23125/11/01(土) 17:03:00

    「お、思い出せない?」

    頼りになるアヴィケブロンを召喚できたことにすっかり安心していたぐだ子は冷や水を浴びせられた気分になった。

    「すまない…この異世界の特性なのか、召喚直前のことを思い出そうとすると、頭にもやがかかったようになるんだ。もしくは…いや何でもない」
    「そ、そうなんだ…。いいよ、とりあえず先生が来てくれて本当に良かった。思い出せたら知らせてね」
    「ああもちろん」

    気遣うように話しかけるぐだ子に、アヴィケブロンは先ほど飲み込んだ言葉を思い返した。

  • 24二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:07:00

    一応書いときます見にくかったらすみません
    ハーツ
    リドル↔︎ジーク デュース↔︎バーソロミュー
    サバナ
    レオナ↔︎武田信玄
    オクタ
    アズール↔︎藤堂平助 フロイド↔︎燕青
    ディアソ
    リリア↔︎赤兎馬 セベク↔︎ベリル・ガット
    シルバー↔︎アルジュナ、アルジュナオルタ、巌窟王、モンテ・クリスト、ぐだ男

  • 25二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:10:19

    やっぱシルバーのだけ候補人数多すぎるの草。あとリドル先輩は小太郎君も候補だね

  • 26125/11/01(土) 17:11:44

    (マスター…ここはいわゆる言霊の影響が強い世界のようだ)

    (私の召喚も、この世界で似た言霊を持つ者をたどって実現したのだろう)

    (召喚直前のことが思い出せないというのは、つまり…)

    (僕と似た言霊を持つ者が何かしらの妨害を行ったのかもしれない)

    そこまで思い返して、アヴィケブロンは首を振った。

    (いやこんなものは僕の愚かな憶測に過ぎない…今のところ彼女とあの魔獣を保護してくれている立場の人間であるようだし)

    (こんな憶測を口にして、マスターが害されるようなことがあればサーヴァントの名折れだろう)

    (僕はもう2度と、子どもを傷つけるような真似をしないと決めたんだ)

  • 27二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:13:43

    >>24

    トレイとアスクレピオスもじゃね?

  • 28二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:14:02

    そうだよね後悔してるもんね先生…というか工房作れる方だし衛生環境最悪クラスの寮にマスター過ごさせるの絶対させないために改築頑張ってくれそうで安心できる(なお3章)

  • 29二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:14:05

    赤兎馬呼べるのか…
    あのUMAシリアス展開に叩き込みてぇなという邪念が芽生えた

  • 30125/11/01(土) 17:14:59

    >>20

    所属がオクタ寮であれば

    藤堂と燕青が召喚候補鯖でした!


    >>24

    まとめありがとうございます!

    ちなみに教職員も候補鯖に入ります!

  • 31二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:25:21

    教員入るんだったら、クル先↔若森 もか

  • 32二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:26:06

    >>24 ちょっと抜けてるので追記

    プレイアブル化してる奴だけ NPCは後で載せますね


    リドル(花江夏樹)→風魔小太郎、ジーク

    デュース(小林千晃)→バーソロミュー

    トレイ/ルチウス(鈴木崚汰)→アスクレピオス

    レオナ(梅原裕一郎)→武田晴信

    ジャック(坂泰斗)→クサントス

    アズール(田丸篤志)→藤堂平助

    フロイド(岡本信彦)→燕青

    イデア(内山昂輝)→天草四郎、トリスタン

    リリア(緑川光)→ディルムッド(剣・槍)、赤兎馬

    シルバー(島﨑信長)→藤丸立香(男)、アルジュナ、アルジュナオルタ、エドモン、イドモン

    セベク(石谷春貴)→ベリル

    クロウリー(宮本充)→アヴィケブロン

    グリム(杉山紀彰)→千子村正

    クルーウェル(伊東健人)→若モリアーティ

    トレイン(小山力也)→エミヤアサシン

    バルガス(竹内良太)→ヘシロボ、カリオストロ

    フェロー(杉田智和)→レフ、ゲーティア

  • 33二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:27:56

    あーそっかクサントスも声優確定してたんだっけ……赤兎馬もそうだけど喚べたら絵面面白すぎないか?

  • 34二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:28:10

    サンキュー、ヴァンルージュ親子
    君らのおかげで召喚できる鯖が増える

  • 35二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:28:48

    とりあえず両者プレイアブルの分表にしたけど合ってます?

  • 36二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:30:16

    4章と5章いないのが痛いな…救済策あるんですスレ主?

  • 37二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:33:10

    4と5はもう村正の爺ちゃん頼りだな

  • 38125/11/01(土) 17:37:47

    ぐだ子とアヴィケブロンは話し合い、以下を方針として定めた。

    アヴィケブロンは召喚陣の維持、カルデアとの通信の試み、この世界の解析を行うこと。

    ぐだ子は足を使った情報収集。そして、0時を過ぎて令呪が回復したら、鯖の召喚を試みて戦力の増強と状況理解に努めること。


    「これでいいね。アヴィケブロンにはいろいろお願いすることになっちゃって申し訳ないけど…」

    「頼りにしてくれて光栄だとも。キャスターとして恥じない働きをしよう。ところで…」


    アヴィケブロンは一度言葉を切り、言いにくそうに尋ねた。


    「マスターの話によると、ここは男子校のようだが…マスターは明日からどう振る舞うんだい?」

    「あっ、確かに! ええと…dice1d2=1 (1)


    1 普通に、女子として動くよ。学生じゃないし。

    2 何とか男装してみる!

  • 39二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:40:16

    まあ下手に男装して絡まれるよりもその方がいいわ、捻れてるとはいえ夢の国だし

  • 40二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:44:12

    原作だと割と男扱いやしなぐだ子

    そしてプレイアブルのシルバー枠は多分ぐだ男要らんな
    カルデアのマスターは一人しかおらんもんだし

  • 41二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:47:26

    >>32

    ツイステのNPCでFGOにもいる声優はこんな感じ

    全部網羅してるサイトが無いので抜けあるかも


    闇の鏡(堀内賢雄)→老プトレマイオス

    アンブローズ(井上和彦)→インドラ

    ティミー(朝日奈丸佳)→ヴリトラ

    キファジ(土師孝也)→老モリアーティ

    イデア母(丹下桜)→ネロ(剣・水着・嫁)、ジャック、ドラコー

    バウル(子安武人)→アンデルセン、メフィスト、オジマン

    ヘンリク(鶴岡聡)→ジル(剣・術)、アーラシュ、スパルタクス、カリギュラ

    ミッキー(星野貴紀)→土方歳三

  • 42125/11/01(土) 17:55:32

    「了解した。下手に男と偽ってトラブルになったら事だろうし、賢明な判断だと思う。とはいえ、妙な輩に絡まれた際は遠慮なく呼んでくれたまえ」

    「ありがとうアヴィケブロン! これから大変だけどがんばろうね」


    ぐだ子が微笑むと、アヴィケブロンも優しく笑みを返した。

    体力温存と、アヴィケブロンの召喚で3画を使用した令呪の回復に向けて早めに休むことにし、ぐだ子は怒涛の1日を終えた。



    2日目。

    目覚めたぐだ子の右手の甲の令呪はdice1d3=1 (1)

    回復した!


    1 1画

    2 2画

    3 3画


    ※アヴィケブロンの工房構築により、0画(回復しない)は候補から消滅しました

    ※今後、キャスターなどの工房増築でさらに令呪の回復は増強されます


    1

  • 43二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:57:25

    よっしゃ回復!工房持ちのキャスター初手引けたのがでかかったか

  • 44二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 17:59:24

    イデア母でちょっと笑った
    初手色んな意味でしっかりしたキャスター来て良かったな

  • 45125/11/01(土) 18:00:52

    >>41

    ツイステのNPCということでしたか!

    確かにいっぱいいますね

    まとめてくださってありがとうございます


    ストーリーの筋書きで関わることがあれば候補に入れてもよいかもですね

  • 46二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 18:12:15

    赤兎馬はさあ……ツノ太郎が割と初期から庭ぶらついてるからうっかりするとツノ太郎だと思ったらUMAだコレってなりかねないのなんなのこの自称呂布奉先

  • 47125/11/01(土) 18:12:44

    「おはようアヴィケブロン! 令呪が1画だけど回復したよ」
    「おはようマスター。それは朗報だ。魔法士養成学校が建つ地なだけあって、霊脈が十全なのかマナが満ちているのか…ともかく、僕の工房が上手く機能したようだ」
    「本当にアヴィケブロン先生が来てくれてよかったよ」
    「ふふ、ありがとう。しかし、令呪1画となると新たな鯖の召喚が少し安定しないかもしれない。歴戦のマスターには過ぎたる助言だが、使う際にはよく状況を見極めてくれ」

    アヴィケブロンの冷静な言葉に素直に頷くぐだ子。
    アヴィケブロンはそれを見届けると、魔術で整えた食卓での朝食もそこそこに、工房に入り込んで解析などを始めた。ぐだ子からお呼びがかからない限りは基本的には工房にカンヅメになるとのことだった。
    ぐだ子もサボってはいられない。

    「さあ、今日から頑張るよグリム」
    「なんか子分2が変な奴で関わりたくないんだゾ…しかも声も姿も学園長みたいだし」
    「まあまあ…」

  • 48二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 18:14:54

    このレスは削除されています

  • 49二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 18:16:43

    >>46

    黒い馬車を引っ張って走ってくるなんかいい声の馬とかやだぁ……陳宮乗ってそう……

  • 50二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 18:18:49

    幼少期入れていいなら

    アズール→ヨハンナ
    シルバー→ネモ
    セベク→ヘファイスティオン
    マレウス→バーゲスト

  • 51二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 18:31:23

    初手アヴィ先生呼べてるの安心感がすげえ
    そして幼少期含めてもスカラビアとポムフィオーレの関係者が全然いねえ!

    スカラは助っ人枠オクタから呼んでポムはRSA組の方でなんとか…いやでもインドラヴリトラかあ…よりにもよって…

  • 52125/11/01(土) 18:32:42

    (せっかくアヴィケブロンが頑張ってくれているのだから、私も気合いを入れないと)

    そう気を引き締め直したぐだ子の決意が吹き飛ぶほどに次々とトラブルに見舞われた。

    校門近くの像に目を止めると、頬にハートのペイントが施されたエースという学生に絡まれ。
    窓拭きの罰に取り組んでいたらスペードのペイントをしたデュースという学生を巻き込み。

    そうして落下してしまったシャンデリアを修理するために、ドワーフ鉱山という場所に赴き、魔法石というものを調達するよう命じられてしまったのである。

    「ドワーフ鉱山に魔法石を取りにいけとか…ほんっとうにダルいわ〜」
    「そもそもはお前達が騒ぎを起こしたせいだろ!」
    「お前のポンコツな魔法のせいでシャンデリアが落ちたんじゃん」
    「なんだと!?」
    「何で大魔法士になるオレ様がこんなことしなければいけないんだゾ!」
    「お前が? グレート・セブンも知らねえくせによく言うわ」
    「うるせー! オマエが窓拭きサボったからこうなってるんだゾ!」

  • 53二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 18:34:11

    猛獣使いの腕の見せどころやね

  • 54二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 18:40:51

    学生同士の喧嘩はともかく今から向かう先のこともあるし命の危険もあるから普通に怒る案件。というか冷静にみてもここ拉致られた上でグリム(魔法使える魔獣)押し付けられた上で退学の危機になってる問題児の面倒ワンオペなのキツくない?

  • 55125/11/01(土) 18:44:26

    (あああ…早速トラブルの渦中に…)

    グリム、そしてエースとデュースの言い合いをBGMにぐだ子は黙々と鉱山への道を進む。
    工房のアヴィケブロンに報告したところ、念話で

    【いろいろ大変なようだね。何かあったら遠慮なく呼んでほしい】

    という労いとともに、

    【もし余裕があれば、魔法石とやらを余分に取ってきてくれると嬉しい。ゴーレムに…ゴホンゴホン、解析用の魔術に使おうと思ってね】

    と心配してくれているのかどうかわからない返答があった。

    そして、鉱山に辿り着くとひやりとした気配を肌に感じた。
    とっさに振り向くと、どこか愛嬌のある顔つきをしているゴーストに出会った。
    ここにやってくる人間は久しぶりだ、などという言葉を背に、ぐだ子達は鉱山内部に走ってゴースト達を何とかまいた。

  • 56二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 18:45:46

    そうだった唯一の頼りになる保護者()もロシアで洞窟選択肢にするとここを工房にする!(ハイテンション)してた人だった!!

  • 57125/11/01(土) 18:56:36

    (山に向かうのも、ゴーストと対峙するのも、これまでに何度も経験してきたことだ)

    なのにぐだ子の身体から、得体の知れぬ悪寒がへばりついて離れなかった。

    (なに、何なのこの嫌な予感は…)

    そう思った瞬間。
    およそ人間とは思えぬ地を這うような呻き声が耳をつんざいた。

    「なっ、何だゾ!?」
    「えっ、これ何、ヤバいやつ!?」
    「奥の方から聞こえてくる!」

    グリム、エース、デュースが混乱のままに言葉を発する。
    ぐだ子が鉱山の奥に目を向けるとー
    そこには、本来人間には付いているはずの顔がない異形の怪物の姿があった。

    「走って!」

    百戦錬磨のマスターであるぐだ子の声に、弾かれたように2人と1匹も出口に向けて駆け出した。

    (あれは無理だ、あれは人間では対抗できそうにない…)

    決死の形相で走るぐだ子の視界に、右手の甲の令呪が見えた。

  • 58125/11/01(土) 20:21:54

    (令呪を…)

    ぐだ子が手を構えようとすると、

    「何止まってんだ! 走れ!」

    ぐだ子が立ち止まったと勘違いしたデュースが、ぐだ子の腕を掴んでさらに駆けた。
    デュースに引っ張られるようにして、ぐだ子もいったん出口を目指して全力疾走する。
    少しすると、未だに呻き声が聞こえる範囲ではあるものの、ある程度の距離をとったところで足を止め、一同は息を整える。

    「何だ…何なんだあれは…」
    「よくわかんねーけどすごくデカかったんだゾ…」

    息絶え絶えに話すデュースとグリム。
    するとデュースがぐだ子に視線を向け、口を開く。

    「藤丸って言ったよな。俺たちはいったんここで時間を稼ぐから、先に出口に向かってくれ」
    「えっ」
    「母さんが言ってたんだ。いざとなったら男は女の子を守らなくちゃダメなんだ、って」
    「は? 何カッコつけてんの、お前?」

    エースが茶々を入れるも、デュースの瞳は本気だった。

    「それに藤丸はさっき、疲れて立ち止まってただろ。僕が連れて走るよりは先に行っててくれた方がいい」
    「いやあれは立ち止まってたんじゃなく…」

    若干息切れはしているものの、ぐだ子はまだ諦めてなどいない。
    すっかり足止めになる気のデュースに向けて、口を開こうとすると、不貞腐れたような声が聞こえた。

  • 59二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 20:26:34

    うーんデュースが紳士

  • 60125/11/01(土) 20:31:48

    「やーめた」
    「え? エース君?」
    「あんな怪物相手に立ち向かえるわけないじゃん。魔法石取って来れなきゃ退学になるったって、命には代えられないし」
    「ハ〜ッ!? 何言ってるんだゾオマエ」
    「ここまで来て何言ってるんだ!? テメェビビってんのか!? 女守れないヤツなんて野郎の風上にも置けねぇな!!」

    急にガラが悪くなったデュースに「キャラ変し過ぎだろお前」と驚きつつも、エースはさらに続ける。

    「だからこのまま藤丸も一緒に逃げりゃいいだろっつってんの!」
    「退学になってもいいってこと?」

    ぐだ子が目を向けると、エースはバツが悪そうに目を逸らして言う。

    「だってしょうがねえだろ!? それとも何だよ、アイツを何とかできるわけでもねえし!」
    「できるよ」
    「へっ…?」
    「こ、子分?」

    戸惑うエースとグリムを横目に、ぐだ子はデュースに顔を向ける。

  • 61125/11/01(土) 20:45:46

    「私が何とかする。女を守るっていうなら、私のために1、2分だけ時間を稼いでくれる?」

    デュースは驚きつつも、「わかった。どっちにしろやることは変わらないしな」と引き受けた。

    「グリ…親分もお願い」
    「…しょうがねえな〜。まあ本当はオレ様だけでも十分なんだけどな!」
    「それは頼もしいね」

    デュースとグリムの影に隠れつつ、ぐだ子は集中しながらエースに話しかける。

    「エース君。本当に君は無理をせずに逃げてもいいよ」
    「はあ? …お前本気?」
    「本気。それにエース君の言うことにも一理あるなって。私だって、生きていたいから」

    ぐだ子の瞳が煌めきはじめる。

    「でも、いまは私は逃げる時じゃない。戦うべき
    時だから。巻き込まれたくなかったら、エース君は逃げてほしい」

    そこまで言って再び集中し始めると、一瞬面食らったエースが大きくため息をついた。

    「…あ〜っもう!! わかったよ! クッソ、そこまで女子に言われて逃げたらオレ本当にダセえ奴じゃん!」

  • 62125/11/01(土) 20:54:58

    デュースとグリムの間に割り込んでぐだ子の盾になると、エースは振り向いて言った。


    「言っとくけど、本当に無理だと思ったら今度こそ出口まで全力疾走するから!」

    「それでもいいよ。ありがとう」


    チッという舌打ちとともに向き直ったエースに苦笑しつつ、ぐだ子はさらに集中し始める。

    残り1画の令呪が熱を持ち始めると


    「来るぞ!」


    デュースの声とともに、あの禍々しい気配が迫ってくるのを感じた。


    「令呪1画をもって…dice1d2=2 (2)


    1 アヴィケブロンを呼び出す

    2 召喚する


    2の場合、その召喚はdice1d100=84 (84)


    ※令呪1画なので成功確率が少し低め


    1〜45 成功した!

    46〜100 失敗した…

  • 63二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 20:58:01

    おお!成功した!

  • 64二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 20:59:18

    バーソロミューか?

  • 65125/11/01(土) 21:05:43

    紛らわしくてすみません…84なので失敗ですね

    今度から数値の高い方に成功と記載します…


    「うそ、そんな…」


    令呪の消費には至らなかったものの、タイムロスにより怪物の攻撃がぐだ子の目前にまで迫っていた。


    「危ない!!」


    dice1d3=2 (2) が


    1 グリム

    2 デュース

    3 エース


    dice1d2=1 (1)


    1 何とかしのいだ

    2 ぐだ子の代わりに攻撃を受けてしまった…

  • 66二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 21:06:51

    やっぱかっこいいよデュース

  • 67125/11/01(土) 21:12:39

    「くっ…」

    「デュース君!」


    デュースがぐだ子の前に立ちはだかり、得意の大釜の魔法で何とか足止めをする。


    「藤丸、悪いがあと1分くらいしか耐えられそうにない…」

    「ごめん、わかった! 絶対に何とかするから!」


    再びぐだ子は構える。これがラストチャンスだ。


    「令呪1画をもって…dice1d2=2 (2)


    1 アヴィケブロンを呼び出す

    2 召喚する


    2の場合、その召喚はdice1d100=77 (77)


    ※令呪1画なので成功確率が少し低め


    55%以上 成功した!

    55%未満  失敗した…


    ※失敗した場合は自動的にアヴィケブロンを呼び出します

    1

  • 68二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 21:17:13

    このレスは削除されています

  • 69125/11/01(土) 21:18:22

    令呪1画が熱とともに消え失せる感覚があった。


    (来た…!)


    狭い坑道内に召喚陣が浮かび上がり、魔力の奔流が生じる。

    召喚されたのは…dice1d2=1 (1)


    1 グリム

    2 デュース


    と同じ言霊をもつサーヴァントだった

  • 70二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 21:18:49

    村正だ!

  • 71125/11/01(土) 21:46:20

    坑道の中が一瞬光に包まれて、その中からひとつの人影が現れた。

    「おう、どこに呼び出されたのかと思いきや」

    鯉口の音とともに、ぐだ子と同系色の短髪の男が歩を進める。

    「お前さんはまた、面倒事に巻き込まれたみたいだなぁマスター」

    男はぐだ子を認めると、にやりと不適な笑みを浮かべた。

    「むっ、村正おじいちゃん…!」
    「おうよ」
    「おじいちゃん!? 若作りすぎない!?」

    緊迫した状況と場違いな言葉を発するエース。
    それをよそに目前の怪物を視界に入れた村正は、ゆるりと剣気を立ち昇らせる。

    「まあ、再会を喜ぶ前にちょっとばかり仕事しなくちゃいけねえみたいだな」

    一歩も引かぬ構えで怪物と対峙した。

  • 72125/11/01(土) 21:58:14

    ※"ヴィラン"の"捻じ曲がった"世界ということから

    ・悪属性鯖は2割増し

    ・混沌属性鯖は1割増し

    (悪・混沌鯖は3割増し)

    で攻撃力がアップします


    「…村正! dice1d2=2 (2)  お願い!」

    「おうよ! 任せろ!」


    1 宝具を解放して!

    2 スキルで斬って仕留めよう!


    ※宝具の場合は確殺です

    ※スキルは以下の🎲次第


    攻撃力(50%以上で確殺):dice1d100=37 (37)

    ※村正は混沌属性なのでデフォルト1割増し

    40%以上 倒した!

    40%未満 倒せなかった…

  • 73125/11/01(土) 22:19:37

    スキルを使った村正の強烈な剣撃が打ち込まれるも、怪物はすんでのところで持ち堪えていた。

    「ハッ…やるじゃねえか」
    「村正!」
    「心配すんな! 思ったより根性がある奴みてえだ」

    ぐだ子はちらりと右手の甲を見る。令呪はもう1画もない。

    「マスター! スキルを使う」

    村正の言葉とともに、熱気が彼の身体から発される。
    村正のスキル:焔だ。
    ぐだ子はグリムたちに目配せし、出口へと急がせた。
    立ち入れる状況ではないことを理解すると、2人と1匹は急いで駆け出していく。

  • 74125/11/01(土) 22:21:25

    「…村正! dice1d2=1 (1) !」

    「ああ、今度こそ決めてやろうじゃねえか!」


    1 宝具を解放して!

    2 斬って仕留めよう!


    ※宝具の場合は確殺です

    ※2は以下の🎲次第


    攻撃力(50%以上で確殺):dice1d100=4 (4)

    ※村正は混沌属性なのでデフォルト1割増し

    40%以上 倒した!

    40%未満 倒せなかったが怪物は撤退した…

         ※倒せなかった場合、村正は3日目は

          ダメージで出撃不可となります

  • 75125/11/01(土) 23:08:49

    「そこに至るは数多の研鑽」

    焔のような剣気が村正の元に集い、詠唱とともに膨れ上がる。

    「ーちったあ成仏していきな!」

    村正の宝具:無元の剣製が横一文字に怪物を貫き、剣圧から生じた熱風とともに坑道のはるか奥へ怪物を吹き飛ばした。

    「た…倒した!?」
    「ああ一応はな」
    「一応って?」
    「アイツはゴーストみてえな特性も持っているんだろう。この場所への執念が相当強そうだから完全には消滅しねえ。だが」

    ぐだ子を振り返ると、村正はニッと笑ってみせた。

    「儂がこれだけ叩きこんでやったんだ、しばらくは息を吹き返すのは難しいだろうよ」
    「さすが村正おじいちゃん!」
    「まあな。ところでお前さん、こんなところで何やってんだ?」
    「それなんだけど…」
    「…あの〜」

    2人の会話に入り込んできた声の方に顔を向ける。
    困惑した表情の2人と1匹が、出口から顔を覗かせていた。

  • 76125/11/01(土) 23:18:11

    それからというものの。
    怪物へ宝具を食らわせた衝撃で、転がりおちた魔法石を手に学園長の元へ向かい。
    突如現れた、若者に見えるおじいちゃんを使い魔だと説明し。
    退学を免れるどころか、2人と1匹に協力させてミッションを成功させた功績が認められ、グリムの監督生として、グリムとともに学校に通うことが認められた。

    (まさか学校に通うことになるとは思ってもみなかったけど…)

    大喜びのあまり、オンボロ寮に帰るなり眠りこんだグリムの頭を撫でる。

    (魔法や魔力に縁の深い場所で自由に動けるようになったのは進歩かも…)

    報告をすると、アヴィケブロンも大いに喜んでいた。
    村正とともに寮に帰ってきた時のことを思い出す。

  • 77125/11/01(土) 23:28:21

    「おう。あんたがアヴィケブロンさんかい。カルデアではそれほど話はしていなかったっけか? けどまあ、これからよろしく頼むな」
    「君は…セイバーの千子村正か。こちらこそよろしく。マスター、早速サーヴァントを召喚できたとは流石だね」
    「おかげさまで…色々ありまして」

    今日の経緯を話すと、ふむとアヴィケブロンは思案顔をした。

    「ここの世界のエネミーもなかなか手強そうだね。しかし、学校に通うとなると、村正も僕も霊体化か寮に閉じこもっているほうが良さそうだ」
    「違いねえ。そもそも爺が学校に通うなんざお笑い草だしな。そうと決まれば儂も仕事場をちょいと拝借するか」
    「えっ、僕のゴーレム工房…ゴホンゴホン、魔術工房はあまり踏み荒らさないでほしいんだが」
    「堅いこと言うんじゃねえや。ほれ」
    「あっ! 魔法石!」

  • 78125/11/01(土) 23:39:03

    目敏く見つけたぐだ子が叫ぶ。


    「これは…!」

    「そいつはあんたにやるよ。場所代ということで1つ手を打っちゃくんねえか。儂も工房ができれば、いくらかあんたやマスターの助けにもなるだろうしな」

    「なるほど。ありがとう。君は大いに素晴らしい英霊だ。存分に仕事をするといい」

    「モノづくりが得意なサーヴァントを2人も召喚してしまった…まあいいか」


    話が落ち着いたところで、ぐだ子は村正に尋ねた。


    「ところでおじいちゃん。カルデアって今どうなってるの?」

    「そうだな、僕も今日一日通信を試みたが芳しい結果じゃなかった」

    「ん? 話していなかったっけか。カルデアは…dice1d4=4 (4)


    1 突然のレムレム?で気を失ったお前さんを心配して調べているところらしいぜ。

    2 突然、お前さんが消えて阿鼻叫喚てところか。かなり混乱しているな。

    3 そもそも異変なんてなかったはずなんだがな…儂にもよくわからねえ

    4 あれ…思い出せねえな…突然ここに召喚されたようだぜ。

  • 79二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 23:48:58

    このレスは削除されています

  • 80二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 23:52:05

    おいおいどっちも思い出せないってマジか

  • 81125/11/01(土) 23:54:43

    「ん…すまねえ。年のせいか頭がどうもボケてやがる」

    「君も思い出せないのか…私もだ」

    「2人ともに、思い出せない…?」


    考え込むぐだ子に、思い出せたら必ず伝えると宥め、村正は周囲の警戒がてら工房の構築に入った。


    (村正も思い出せない…? 似た言霊のグリムという魔獣にはそれほどの力があるようには思えなかったが…)


    アヴィケブロンも、ひたすら考え込んでいた。

    こうして、あまりにも目まぐるしい2日目が終わった。


    3日目。

    目覚めたぐだ子の右手の甲の令呪はdice1d100=73 (73)

    回復した!


    1〜30 1画

    31〜65 2画

    66〜100 3画


    ※アヴィケブロンの工房構築により、0画(回復しない)は候補から消滅しました

    ※村正の工房構築により、2画以上の回復の可能性がわずかに上がりました

  • 82125/11/02(日) 00:05:35

    じゃーん! なんと令呪が完全復活しました!」

    「それは素晴らしい成果だな。昨日村正が取ってきた魔法石の効果が大きいのかもしれないね」

    「よせよせ。工房が2つもあるんだ。万全の体制で結構なことじゃねえか」


    令呪の回復だけでも喜ばしいのに3画が復活とは。

    いまだ事態の解明には至っていないものの、大きな希望を感じさせる結果となった。


    「さてマスター。君は今日から学生だろう? 授業を受けたり学内を探索してみるのかい?」

    「鉱山もあってだだっ広い島みたいだからな、学外の方を回ってみるのも悪くねえんじゃねえか?」

    「ええと…


    >>83〜>>88

    の行き先の中から、ダイスで決めます

  • 83125/11/02(日) 00:07:29

    すみません

    >>84〜>>89

    としてください


    そろそろ寝ますので、もしスレが残っていたら明日以降も続きを書ければなと思います


    ひとまず皆さま、ご支援ありがとうございました!

  • 84二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 00:08:14

    >>41

    イベントでスティッチ(VC山寺宏一さん)登場してるから項羽も有りでは?

  • 85二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 00:08:37

    およ、もしかして原作よりも早めに消滅させたからエースのつまみぐいからの首はねのフラグ折れた?安価なら職員室

  • 86二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 00:10:29

    食堂

  • 87二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 00:42:41

    図書館

  • 88二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 08:10:26

    植物園

  • 89二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 08:20:23

    >>85

    これ書いた人間だけどあれか、行き先決めたタイミングで来るのかな?もしくは使い魔(見た目成人男性×2)いるとはいえ女子が住んでる部屋に突撃は憚られたか

  • 90二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 08:23:22

    賟財

  • 91二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 11:06:00

    グリム結構でかいからフォウ君と同じ感覚で抱っこしちゃダメだよマスター

  • 92二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 11:17:21

    オデュッセウスも宮本充さんだった気がするけど違ったかな?

  • 93二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 11:20:46

    400人以上の鯖がいて燦然と輝く様子のおかしい馬のインパクトに困惑してる

  • 94125/11/02(日) 11:23:53

    スレ保守ありがとうございます!


    「そうだね、まずはdice1d4=3 (3) に行こうかな」


    1 職員室

    2 食堂

    3 図書館

    4 植物園

  • 95125/11/02(日) 11:53:15

    「図書室か。情報収集には持ってこいの場所だね」

    「いいんじゃねえか? 歩き回る危険性も少なそうだしな」


    アヴィケブロンと村正も後押ししてくれたので、ぐだ子は授業開始前に早速行ってみることにした。


    「グリム、先に授業に行っててくれてもいいんだよ?」

    「…イヤ、いいんだゾ…」


    「そう? ありがとう」と礼を言うぐだ子に抱えられながら、グリムは出発直前のことを思い出してため息をついた。


    『学校だからマスターへの危険性は少ないと思っていたところに昨日のことがあったからね…まあ、君をきっかけにトラブルに巻き込まれたと言った方が正しいのかな?』

    『グリムとか言ったか? ちょっとは魔術も使えるみてえだからマスターのそばにいてやんな。儂らの分まで、な』


    激励なのか釘刺しなのか。

    得体の知れない子分の仲間2人に、昨日のことまで持ち出してチクリと言われたら頷くしかない。

    特に、自分とどこか声の似ている男はあの怪物を打倒までしたほどの強さだ。


    「ふわあ〜もう手のかかる子分を持つと散々なんだゾ」

    「それ親分が言う? おっと図書室に着いたみたいだね」


    厳かな雰囲気がある図書室に入ろうとするとdice1d3=3 (3)


    1 「おい、ちょっと…」

    2 特に何もなく、そのまま書棚まで歩いて行った。

    3 「授業前の確認かね? ずいぶん熱心なことだ」

  • 96125/11/02(日) 13:29:16

    突然の言葉に振り向くと、そこには厳格そうな初老の男性がいた。


    「ふむ。君たちが入学を認められた監督生と魔獣か」

    「誰なんだ? オマエ」

    「ちょっとグリム!」

    「私はこの学校で教員を務めているトレインだが」

    「教師〜?」


    素っ頓狂な声を上げるグリムの口を塞いで、慌ててトレインに謝罪するぐだ子。

    聞けば、授業では魔法史を教えているらしい。


    (…魔法史…ならこの世界のことが少しはわかるかな)



    そこでぐだ子はあることを尋ねた。



    >>97〜>>99

    の中からひとつを🎲で決めます

  • 97二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 13:36:45

    すみません。学園長からお話はいってると思うのですが鏡の転送事故でこちらの世界の常識や基礎的な知識が乏しくて…もしよろしければオススメの教本とか教えていただけませんか?

  • 98二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 15:23:36

    >>97の内容に加えてこの世界の召喚術について書かれたわかりやすい本がないか尋ねる(鯖召喚に役立つ情報があるかもしれないため)

  • 99二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 15:31:39

    毒草と食べられる野草の見分け方が書かれた本はあるか

  • 100125/11/02(日) 15:49:19

    「あの…魔法史の先生ということでお尋ねしたいことがありまして」

    「ふむ。突然この世界に迷い込んでしまったということだから、知らない話も多いのだろう。構わない」

    「ありがとうございます。実はdice1d3=3 (3)


    1 >>97

    2 >>98

    3 >>99

  • 101二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 15:51:33

    食料の確保に向いた鯖では……ないしな……
    (家具を作るトンカチはなんか依代的に村正がやってそうだけど)

  • 102二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 16:02:23

    >>92

    オデュッセウスは桐本拓哉さんだよ

  • 103125/11/02(日) 16:07:55

    「毒草と、食べられる野草の見分け方が書かれた本はここにありますか?」
    「えっ、草ぁ!? 食べたくないんだゾ!」
    「腹ペコになるよりマシでしょ親分」
    「ふむ…どちらかというとクルーウェル先生の管轄であるような気もするが…まあいい、ついてきたまえ」

    言うと、トレインは迷いなく図書室に入り、目当ての書棚に向かって歩き始めた。
    慌ててぐだ子が後を追うと、人にぶつかってしまった。

    「いたっ…あ、すみません」
    「…まったく。図書室では走らないのがルールだよ」

    見ると、小柄で赤毛の少年が冷ややかにぐだ子を見つめていた。

    「あっ、コイツ! 入学式のときオレに魔法かけてきた奴だゾ!」
    「どこの誰かと思えば…急遽入学が認められたオンボロ寮の新入生とは君たちのことか。シャンデリアを壊した一年生2人といい、ルールを守れない不届者を大量に入学させるなんて由々しき事態だよ」
    「なにおう! プリプリ怒ってきて許せねーんだゾ」

    いきなり八つ当たりのように怒りをぶつけられて腹が立ったのか、グリムが臨戦態勢に入ろうとする。

    「ちなみに図書室では魔法の使用は禁じられている。それでも向かってくるならー」

  • 104125/11/02(日) 16:25:56

    「何をしている?」

    後をついてこないぐだ子たちに気づいたのか、トレインが戻ってきた。

    「トレイン先生。いらしていたんですか」
    「ローズハートか。あまりよくない気配を感じたが」
    「彼らがルールを侵していたので、上級生として指導したまでです」
    「ふむ。いま彼女たちは私に書籍を尋ねていたところだ。注意が散漫になっていたのは良くないが、貪欲に知識を求める下級生に対して、ある程度の寛容さで接することも時には必要だ」
    「……トレイン先生が指導されるというのなら、僕が出る幕ではないようですね」

    トレインに対しては丁寧な態度を心がけつつも、納得いかないような表情で、ローズハートという少年は去っていった。

  • 105125/11/02(日) 16:36:46

    「彼は2年生のリドル ・ローズハート。ハーツラビュル寮の寮長だ」

    「2年で寮長なんてすごいですね」

    「ああ。だがしかし…最近では寮長の厳格な寮内政治に不満が高まっているというが…想像以上に気を張りつめているようだな」

    「アイツ! ただの怒りんぼなんだゾ!」

    「まあまあ親分、ぶつかった私が悪かったから」


    リドルについて教えてもらった後は、ようやくお目当ての書棚に辿り着き、トレインお勧めの本を借りることができた。


    「学習意欲のある生徒は歓迎する。いつでもまた聞きにきなさい」

    「ありがとうございます!」


    授業があるから、と急ぎ足で離れていったトレインに申し訳なくも礼を言うと、ぐだ子たちもはたと思いついた。


    「そうだ! 私たちも授業だよ!」

    「ええ〜っ…オレ様もう疲れたんだゾ」

    「1日目からサボりなんてダメだよ! すぐにdice1d3=2 (2) の授業に行くよ!」


    1 魔法史

    2 魔法薬学

    3 飛行術

  • 106二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 16:44:17

    お、薬学ならクルーウェルか

  • 107125/11/02(日) 17:15:04

    「うっわあ、それオレらんとこの寮長じゃん。立香もグリムも早速ガチンコしたわけ?」

    「人聞き悪いこと言わないでほしいな…」

    「オレ様も腹が立ったんだゾ!」


    何とか魔法薬学に滑り込み、ペアになったエースに図書室の件を話した時の第一声だ。

    遅刻ギリギリで魔法薬学担当のクルーウェルに目をつけられそうになったが、手元の薬草の本に気づかれ、


    『勉強熱心なお行儀のいい子犬は嫌いじゃない。もっとも、その本は俺様の趣味ではないがな』


    と事なきを得た。


    「でもまあグリムの気持ちもわかるわ、ルールルールって躍起になってダルいっちゃダルい」


    聞くと、トレインに聞いた以上のハーツラビュル寮内の実情がわかった。何でも規則を破った寮生にユニーク魔法というものを使って、魔法を使えなくするらしい。


    「昨日、鉱山から疲れて帰ってすぐに寝たからオレは気づかなかったけど、夜に冷蔵庫内のタルトをつまみ食いした他の1年が早速やられたらしいし」

    「うわあ…大変だね」

    「ビークワイエット! 子犬ども、随分と余裕があるようだが作業は進んでいるのか?」


    エースと話し込んでいると、クルーウェルの注意が飛んできた。


    「真面目にやらないとだめだよね…そりゃ!」


    魔法薬作りは…dice1d100=37 (37)


    70以上 成功した!

    70未満 失敗した…

  • 108二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 17:26:12

    他がつまみ食いの被害にあったか…そして失敗するのはしゃーないなこれ

  • 109二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 17:26:13

    >>107

    エースタルト盗み食い首はね回避しとる!

    良かったね!

  • 110125/11/02(日) 17:29:28

    いきなり煙がもくもくと立ち上がり、魔法薬作りは失敗に終わってしまった。


    「だから言っただろう子犬ども。学習意欲に免じて補修は課さないでおくが次はない。よく肝に銘じることだな!」

    「はい…」


    昼休みに入り、エースとデュースとともにランチをとることになった。


    dice1d2=2 (2)


    1 学園長からある程度お金をもらっているので、食堂で

    2 学園長からあまりお金をもらっていないので、村正の特製弁当を中庭で

  • 111二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 17:31:34

    おい学園の長なにしてんだ

  • 112二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 17:39:31

    >>110

    >>111

    学園の食堂は基本メニューは無料なので…

  • 113125/11/02(日) 17:46:29

    ぐだ子は村正の特製弁当を、エースとデュースは購買で買ったパンを持って中庭で食べることにした。当たり前のように弁当は絶品だった。


    デュースにもリドルのことを聞いたが、エースから聞いたのと同じような内容だった。何でも、夜にレモネードを飲んだ複数人の寮生が、ハートの女王の法律に違反しているとかでユニーク魔法の餌食となったらしい。

    デュースの場合は「補習を命じられたら僕も首輪をつけられるかもしれない…」と不安にしていたが。



    ぐだ子は弁当を食べ終えると2人に聞く。

    dice1d4=2 (2)


    1 2人はこの状況をどうにかしようと思わないの?

    2 リドルって人、何でこんなことするんだろう?

    3 よし、リドル寮長に直談判に行ってあげるよ!

    4 オンボロ寮でどうすべきか一緒に考えない?

  • 114125/11/02(日) 17:48:18

    >>112

    無料でしたか!

    すみません勘違いしていました

    ぐだ子が早とちりして村正に弁当作りをお願いしたということで…

  • 115二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 17:48:21

    お、一方からの発言だけで突っ走ったり相手に異議を唱えるんじゃなく相手の行動に疑問を抱くのはいい判断

  • 116二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 17:54:05

    >>112

    でもよく見るんだ。お金(生活費)そのものをあまりもらえてないんだこのダイス結果

  • 117二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 17:54:37

    >>114

    小説版の情報ですし基本無料は太っ腹すぎるので仕方ないですよ~

    7章のラギーの夢でも500マドルあったら食堂の基本メニューにあれとあれが付けれるって感じでゲーム本編内では明言されていませんし

  • 118125/11/02(日) 18:16:28

    >>117

    小説版の情報でしたか!

    教えてくださってありがとうございます


    「リドル って人、何でこんなことするんだろう?」


    ぐだ子から、疑問が口をついて出る。


    「確かにな…いくらカシラだからって厳しすぎるというか」

    「しらね〜もともとああいう性格なんじゃん? 友達とかもいなさそうだから誰からも注意されていないだろうし」

    「おいエース!」

    「いや別に寮長のことなんて興味ないしさ〜。まあとりあえず首輪かかってる寮生と同じことしなきゃいいわけだし、オレには関係ねーし」

    「こらこら。自分のところの寮長の陰口なんて、こんな場所でするものじゃないぞ」


    突然の声に振り返ると、眼鏡をかけた穏やかそうな青年が苦笑していた。

    2人によると、ハーツラビュル寮の3年生で、副寮長のトレイ・クローバーというらしい。


    「すみません。私が朝にリドル寮長から注意を受けたので、2人にどんな人か聞いていただけです」

    「ああ、君が監督生か。リドルから少し聞いたよ」

    「グリムともども…マナーがなっていない、ですか?」

    「まあその、ハハハ…」

    「否定しないんだゾ…」

  • 119125/11/02(日) 18:35:23

    「ただ、誤解しないでほしいんだが…リドルも悪い奴じゃないんだ。それにあいつが寮長になってから寮から留年者や退学者が出ていないという実績もあるしな」
    「そうなんですか…あの気になったんですが、トレイ先輩はリドル寮長と親しいんでしょうか?」
    「うん?」
    「何となくのマスター勘ですが、リドル寮長のことを語る時の目がどことなく労わっている感じに見えたので」
    「そう…か」
    「マスターって何だゾ?」
    「おっと、何でもないよ! ただの勘!」

    ごまかすようにグリムを抱え上げると、しばらく考え込んでいたトレイが顔を上げた。

    「まあ、他寮の下級生にまで誤解されるのもリドルにとってあまり良いことじゃないな…」

    他言無用、リドルからきつく指導された迷惑料代わりと思ってほしい、と前置きしてトレイが話してくれた。

  • 120125/11/02(日) 19:01:09

    リドルともう1人の近所の子と幼馴染だというトレイの話によると、リドルは著名な魔法医術士の両親のもとに生まれ、特にその母親から、ありとあらゆるルールで定められた分刻みのスケジュールでの生活を強いられていたという。
    リドルがルールを破ってトレイともう1人の幼馴染と交流したときには恐ろしい剣幕で怒られ、それ以来NRC入学まで疎遠になってしまったのだとか。

    「リドルは優秀で実績も上げている。本人にとってそれは、ルールを守ったからこそ成し得たことで、だからこそルール厳守にこだわる」
    「だからルールを守る自分は正しい、だからあまり忠告に耳を貸さない、というわけですか」
    「そうだな…副寮長としては情けない限りだけどそういうことなんだ」

    不甲斐なさそうに肩を落とすトレイに、ぐだ子はひとつ頼み事をした。

    「それ自体は構わないが…まさかリドルを説得するつもりか?」
    「そのまさかです」
    「オマエってどんだけクソ度胸なの?」
    「とって食われるようなことはないでしょ」

    呆れるエースに軽く返すぐだ子。

    「気持ちはありがたいが…他寮の君がそこまで気にすることもないと思うが」
    「でももう、ここまで来たら関わります」

    ぐだ子は決意して約束の放課後を待った。


    「

  • 121125/11/02(日) 19:17:54

    「トレイに頼まれて来てみれば…今朝の君か」


    放課後のハーツラビュル寮内の庭。

    トレイはぐだ子の「リドルと話をさせてほしい」という約束を守ってくれたようで、寮服姿に身を包んだリドルと対峙している。

    トレイに言われてハーツラビュル寮内にぐだ子を案内してくれたケイトという3年生が面白おかしく広めたためか、エースらハーツラビュル寮生が取り囲むようにして行く末を見守っている。


    「こんにちはリドル寮長。今朝は失礼しました」

    「まったくだよ。大したことではなかったから強くは言わなかったけれど、2度目はないよ」


    どうやらある程度話は聞いてもらえるらしい。

    ちなみに、念のためこれまでの経緯はアヴィケブロンと村正に報告済みだ。


    「お時間を割いていただいて感謝しています」

    「トレイの頼みだからね。けど手短にしてほしい。またハートの女王の法律に違反する不届者が現れて、厳正に処罰するところだったんだ」


    リドルが目つきを鋭くした方を見やると、デュースが罰が悪そうに俯いていた。


    (何をしたんだ…)


    「わかりました。それでは…」


    ぐだ子がリドルに向けて口を開く。


    >>122〜>>126

    から🎲でふたつ決めます

  • 122二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 19:23:37

    どうして、そんなにルールに拘るのか

  • 123二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 19:34:20

    ルールとは何のためにあると、何故守らなければならないとあなたは考えていますか?

  • 124二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 19:44:13

    「ルールで決まっている」と言われたら、良心が咎めるような内容でも実行することができますか?……例えば、誰かの命を奪う、とか

  • 125二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 19:54:16

    もし、秩序を維持するために定めたルールをどうしようない理由で破ってしまった人がいた時、貴方はその人の罪を他と同じように罰しますか?

  • 126二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 22:14:20

    まあマスターは基本対話からはいるからな

  • 127125/11/02(日) 23:30:40

    すみません
    いいところなんですが今日の更新が難しく
    スレが明日も残っていればまた続きを書きたいと思います

  • 128二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 00:10:03

    >>127

    夜遅くまでお疲れ様です

    お休みなさい

  • 129二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 02:58:44

    >>127

    お疲れ様です。

    対話内容楽しみにしてます。

    のんびり保守ってお待ちしてますね。

  • 130125/11/03(㜈) 09:03:44

    安価と保守ありがとうございます!

    のんびり続き書きます


    「リドル寮長に、聞きたいことがあります。

    dice2d4=2 4 (6)


    1 >>122

    2 >>123

    3 >>124

    4 >>125

  • 131二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 09:39:25

    言いそうなヤツ引いたな

  • 132二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 09:44:25

    ルーラー章通貨済みマスターだろうしまあ聞くよなくらいのライン

  • 133125/11/03(㜈) 11:38:18

    「…あなたは、ルールとは何のためにあると、何故守らなければならないと考えていますか?」
    「はっ?」

    リドルは一瞬虚をつかれたような表情をしたが、すぐに冷静に戻った。

    「何を言うかと思えばそんなことか。決まっている。ルールは正しい振る舞いをするためにある! 正しいから守る。こんな当たり前のこともわからないなんて、君は両親からどういう教育を受けてきたんだい?」
    「親のことを持ち出すのは違うだろっ!!」

    彼の逆鱗に触れたのか、ぐだ子の代わりにデュースが激怒する。

    「本当に躾がなっていないトランプ兵だね。後でといわす、この場で処罰を下しても僕は構わないよ?」
    「ぐっ…」
    「いいよデュース君。私があまり親と会えていないのは事実だから。でも」

    ぐだ子は負けじと顔を上げる。

    「親じゃなくても、たくさんの人生の先輩たちにいろんなことを教わってきたんだ」

  • 134125/11/03(㜈) 12:05:00

    ぐだ子は先ほどのリドルの返答を頭に留めて、再び問いかける。

    「あともう一つ聞かせてください。もし、秩序を維持するために定めたルールをどうしようない理由で破ってしまった人がいた時、その人の罪を他と同じように罰するんですか?」
    「さっきからわかりきったことをベラベラと…。だが、君でもわかるように教えてあげよう。
    ルール破りに例外なんてない! いかなる理由があろうともルールを破った者は全員間違っている! 
    だから間違った者は全員裁く! それこそが正しいんだ!」
    「それは違う」

    興奮で顔を赤くしながらまくしたてるリドルに、ぴしゃりとぐだ子が言い放つ。

    「罪を犯したものは裁かれるべき、これはわかります」

    ぐだ子は思い出す。これまでの道のりを。数々の異聞帯を滅ぼしてきた自らの罪を。

    「はっ…そうだ、そうに決まっているだろう!」
    「でも、正しいって何ですか?」
    「はっ?」

  • 135125/11/03(㜈) 12:26:09

    「ルールを守ることが大切なのはわかります。でも、ルールを守ることがいついかなる時でも正しいんでしょうか? そもそも、絶対的に正しいルールなんてあるんですか?」
    「なっ、にを…ハートの女王の法律は、あの偉大なグレート・セブンの1人が定めたもので…」
    「偉い人が定めたから正しいんですか? 私はそんなことはないと思います」

    そこまで言うと、リドルの顔に血管がビキビキと浮かび上がり、さらに顔の赤みを増して激昂した。

    「何も知らない人間だからと言わせておけば! ハートの女王の法律そのものを馬鹿にするような馬鹿な人間だと思わなかったよ! これは重罪だ! 他寮の生徒だろうと知ったことか!」
    「落ち着けリドル !」

    トレイが呼びかけるも、リドルは興奮し続ける。

    「ハートの女王の法律自体が悪いわけじゃありません」
    「当たり前だ!」
    「でも、正しさって人によって…世界によって違うと思うんです」

  • 136二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 12:38:23

    「正しい」は時代でも変わるしねえ……

  • 137125/11/03(㜈) 12:52:05

    「何を言う! ルールを守ることが正しいんだ! だから、ルールを守って生きている僕が正しいんだ!」
    「それは違う。いろんな正しさを持ち寄って、皆で考えるのがルールです」
    「そんなものは、ルールじゃない!」

    その言葉が、ぐだ子の心の何かに触れた。

    「あなたがしていることは、ハートの女王の法律を盾にして、皆それぞれの正しさや思いを独りよがりの正しさで押し潰しているだけです」

    いったん言葉を切り、告げた。

    「そんなものは正しさじゃない。あなたは間違っています」

    すると、周りを囲んでいた寮生から歓声が上がり、次々と同意が示される。

    「そうだそうだ!」
    「お前がしているのはただのわがままだ!」

  • 138125/11/03(㜈) 14:09:19

    死んだような目をしていた寮生が勢いづき始める。
    リドルは俯いたまま口元だけを動かしていた。

    「僕が間違ってる……正しくないだって……?」
    「リドル! 皆も落ち着け!」
    「そんなわけがない…ルールを守ってきたからこそ学年トップになって…寮長としても…」
    「リドル寮長、あなたは…」
    「それが正しくないなら、僕の、これまでは…」

    突然。
    間抜けな音がしたと思い、リドルの顔を見ると、投げつけられたと思しき生卵がべたりと張り付いていた。
    ヒートアップした寮生によるものだった。
    その瞬間、リドルの表情が無になった。

    「ウッ…ウギイイイイイイイーッ!!!」

    人間とは思えぬ咆哮が鳴り響いたと思うと、吠えるような声が続いた。

    「そんなわけがない!! お母様は、僕はいつだって正しかった!
    僕を正しくないと思うお前たちが! 絶対に!
    間違っているんだあああああ!!!」

  • 139125/11/03(㜈) 14:41:51

    ぐだ子は準備していた。
    最悪、戦闘になることを踏まえて。
    令呪の確認はもとより、アヴィケブロンによる秘策も用意していた。

    「これがユニーク魔法…?」

    どす黒いもやが立ち込め、ぐだ子たちの視界を塞ぐ。
    問いの回答を求めてトレイを振り返ったが、彼も困惑した表情をしていた。

    「うっ、うわああああっ!!!」

    リドルが叫んだ途端。
    おどろおどろしい闇色の泥のようなものが吹き出し、瞬く間にリドルを覆った。

    「リドル寮長!」

    ウルクでまみえたケイオスタイドを思わせる気配にぐだ子は手を伸ばしたが、時すでに遅く。

    あの鉱山で見た怪物とよく似た異形の何かを後ろに配し、不気味な装いで邪悪な笑みをたたえるリドル が立っていた。

    「フフフ…アハハハハハッ!!」

    その時、異変を察知したのか、念話が飛び込んできた。

    【急激な魔力上昇を察知したが、マスターはー】
    【お前さんのいる場所から嫌な気配がー】

    繋がったのも束の間、リドルが軽く手をかざした途端、朽ちた薔薇の木のバリケードとともにサーヴァント2人との通信が途切れた。

    (しまった…アヴィケブロン! 村正!】

  • 140125/11/03(㜈) 15:01:11

    「これは、何!?」
    【これは、オーバーブロットというものです!】

    突如、ぐだ子たちの耳に学園長の声が聞こえた。
    バリケードの外から声を届かせているらしい。

    「オーバーブロット…?」

    学園長によると、魔法の酷使や精神的負荷によって生じる魔力の暴走、すなわち闇堕ちバーサーカー状態とのこと。
    自身でも制御ができず、このままの状態が続けば力を使い果たし、命を落としかねないという。

    「ヤッベー状態なんだゾ!」
    「そんな…何とかならないんですか?」
    【ひとまず私は周辺の避難誘導に当たります。君たちは巻き込まれないように距離をとって脱出してください】

    後は教員や専門機関が押さえ込むとのことだが、どう見てもいまのリドルにそれまで余力が残っているようには思えない。

    「そうだ! リドル寮長の気を失わせて、後ろの怪物を倒せば何とかなるんじゃ…?」
    「えっ…ちょっと監督生ちゃん、本気?」
    「いや、あり得る! そうすればリドルも何とか助かるかもしれない…!」

  • 141125/11/03(㜈) 15:11:51

    ケイトが疑うも、トレイが力強く答える。

    (なら…令呪は3画! 私のすべきことは決まっている)

    そこでぐだ子はグリムたちを振り返る。

    「親分、エース君とデュース君。あのお願いが…」
    「うげえ! 子分またあれやんのか!?」
    「わかった! カシラのためにも持ち堪えてみせるぜ!」
    「デュースお前安請け合いすん…あ〜っもう!! わかったよ!」

    3人は騒ぎつつも、マジカルペンを構えてリドルに向かい合った。

    「もちろん、うちの後輩や監督生だけに頑張らせるつもりはない。何か考えがあるんだな?」
    「はい!」
    「なら、先輩として力の限りやるだけだ。ケイトお前はどうする?」
    「ここまで来て逃げ出せるわけないでしょ! トレイも本当に意地が悪いな!」

    どうやらこの2人も時間稼ぎに付き合ってくれるらしい。これで準備は整った。

  • 142125/11/03(㜈) 15:24:20

    念話が切れたことから、アヴィケブロンと村正を呼んでもくる保証はない。


    (お願いだから来て! この場を打開できる誰か!)


    「素に銀と鉄ー」


    令呪3画を使い、dice1d3=1 (1)

    と言霊が似たサーヴァントを召喚した!


    ※令呪3画使うと100%召喚できます


    1 デュース

    2 トレイ

    3 トレイン


    ※授業で失敗したため、クルーウェルは不可

  • 143二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 15:33:50

    マスターとリドルくんのやり取り、とても良い……ルールを守ることは正しいから守る、じゃあルールの意味を見ていません、考えてません、っていうのとたいして変わらないだぜリドルくん
    みんなで考えるのがルールです、と持論を見せられるぐだ子かっこいいよぐだ子

  • 144125/11/03(㜈) 16:14:07

    オーバーブロットの影響で、陰鬱とした庭内に魔力特有の光が立ち昇る。

    (…よし! 召喚に成功した!)

    「ふむ、海上でないのが残念だが、不思議と力が漲ってくる」

    光の下に現れたのは、小粋でちょっと残念な伊達男だった。

    「突然召喚されて何事かと思えば…マスター! もしかしてメカクレランドに呼んでくれたのかな?」
    「違う」

    再会を素直に喜びたいのに、そうはさせないのがこの男・バーソロミューロバーツ。
    とはいえ、余裕の笑みを見せつつもぐだ子やグリム達の前に凛として立つ。

    「ここ一帯は森のようだが、どこからか潮の香りもするね。この地が島なら私の宝具も発揮できそうだ」
    「そうだった…! ここは島だよ」
    「やはりね。ならマスター、メカクレランドを満喫する前に、露払いと行こうじゃないか!!」
    「だからメカクレランドじゃ…とりあえずやるよ、バーソロミュー!」

  • 145125/11/03(㜈) 16:50:31

    ※"ヴィラン"の"捻じ曲がった"世界ということから

    ・悪属性鯖は2割増し

    ・混沌属性鯖は1割増し

    (悪・混沌鯖は3割増し)

    で攻撃力がアップします


    「…バーソロミュー! dice1d2=1 (1) 」

    「いいとも! 任せたまえ」


    1 宝具を解放して!

    2 スキルで砲撃して!


    ○オバブロ戦の場合

    ※単体宝具鯖→宝具1回で確殺

           スキルを使った通常攻撃命中3回で確殺

    ※全体宝具鯖→宝具2回で確殺

           宝具1回+通常攻撃命中1回で確殺

           通常攻撃命中3回で確殺

    ※補助宝具鯖→宝具1回+通常攻撃命中1回で確殺

           通常攻撃命中3回で確殺

           宝具2回で令呪1画復活


    ※スキルを使った通常攻撃の命中率は以下の🎲次第


    攻撃力(50%以上で命中):dice1d100=65 (65)

    ※バーソロミューは悪・混沌属性なのでデフォルト3割増し

    20%以上 食らわせた!

    20%未満 外れてしまった…

  • 146125/11/03(㜈) 17:02:16

    「貴殿は気づいているのかな? すでに包囲されていることに!」

    目の前のリドルは歪んだ笑みを浮かべながら、四方八方に魔力を発出する。
    それをギリギリのところでよけながら、バーソロミューの凛とした声が詠唱となっていく。
    潮の香りが一段と強くなったその時。

    「高貴なる海賊準男爵の咆吼!」

    バーソロミューの合図とともに、どこからか放たれた砲弾がバリケードを突き破り異形の怪物に命中していく。
    怪物が足をふらつかせながら、その形をさらに歪ませていた。

    「やった! 効いている!」
    「フハハッ、当然だとも!」
    「最初出たときヤベー奴かと思ったけどやるじゃん! デュースとそっくりな声してる割に!」
    「おい! どういう意味だエース!」

    エースとデュースの漫談をBGMに、再びバーソロミューは魔力を集約する。

    「マスター、これだけでは足りないようだ。さらに追撃の準備をする! いいね?」
    「うん、ぶちかましてバーソロミュー!」

  • 147125/11/03(㜈) 17:06:14

    「…バーソロミュー! もう一度お願い!

    dice1d2=2 (2) 」

    「ああ! そろそろフィナーレと行こう!」


    1 宝具を解放して!

    2 スキルで砲撃して!


    ○オバブロ戦の場合

    ※単体宝具鯖→宝具1回で確殺

           スキルを使った通常攻撃命中3回で確殺

    ※全体宝具鯖→宝具2回で確殺

           宝具1回+通常攻撃命中1回で確殺

           通常攻撃命中3回で確殺

    ※補助宝具鯖→宝具1回+通常攻撃命中1回で確殺

           通常攻撃命中3回で確殺

           宝具2回で令呪1画復活


    ※スキルを使った通常攻撃の命中率は以下の🎲次第


    攻撃の命中率:dice1d100=77 (77)

    ※バーソロミューは悪・混沌属性なのでデフォルト3割増し

    20%以上 食らわせた!

    20%未満 外れてしまった…

  • 148二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 17:08:07

    >>147

    八割当たっとる

    さすが海賊紳士

  • 149125/11/03(㜈) 17:30:47

    「ここが森だからか宝具の連発は難しそうだが…」

    一斉砲弾がやむと、さらにリドルは攻勢を見せた。
    だがバーソロミューは怯まない。
    "嵐の航海者"として名を馳せた"海賊紳士"が、"疾風の掠奪"の準備を始める。
    どこからか現れた一台の巨大な大砲の狙いを怪物に向けた。

    「クールに決めようじゃないか! 砲撃発射!」

    バーソロミューの言葉とともに放たれた砲弾はリドルの頭上をすり抜けー

    グオオオオオッーー!!!!

    怪物の頭部に命中し、けたたましい呻き声とともに消失に至らしめた。

    すると、まるで夢から覚めたように辺り一帯の濁ったもやが吹き飛ばされ、バリケードも消え失せー

    「リドルー!!」

    元の姿に戻ったリドルが、糸が切れたように気絶し、事態が収束を迎えた。

  • 150125/11/03(㜈) 17:51:22

    それからというものの。
    気絶状態から目覚めたリドルは事の経緯をトレイからすべて聞くと、

    「その…僕を止めてくれてありがとう。そして、君や君の親を貶すようなことを言って、本当にすまなかった」

    180度人が変わったかのように謝罪してきたのである。
    トレイによると、昔のリドルが少し戻ってきたのかも、とのことだった。

    「いや、いいですよ。こちらも思い切り攻撃しちゃいましたし」
    「そうだ、あなたは彼女の使い魔なんだね。あなたにも感謝を」
    「いや不要だとも。紳士として当然のことをしたまでさ。ただまあ、どうしても御礼をしたいということであればその前髪を伸ばしてー」
    「御礼はいらないそうだから大丈夫です」

    事が始まる前の険悪な雰囲気はどこへやら。和やかに放課後を終えた。

    「すぐには方針を変えられないかもしれない。でも、君が訴えてくれたことを胸に刻んで、これからも頑張りたいと思う。ルールは皆が心地よく過ごすためのものーそうだね?」
    「はい、リドル 寮長!」

  • 151125/11/03(㜈) 18:06:03

    「なるほど。すでに拠点は構えていたんだね」

    「そうそう。先に来てくれた2人もいるよ」


    グリムとバーソロミューとともにオンボロ寮に戻ると、ドアを開けた途端、中にいた2人から心配の声が飛んできた。


    「マスター! 念話で聞いてはいたが、無事だったかよかった…」

    「おう、命あるようで何よりだな。そんで、今回はそいつを召喚できたわけか」

    「バーソロミュー・ロバーツだ。カルデアですれ違ったことはあるが改めてよろしく頼むよ」


    顔合わせも早々に、早速ぐだ子はバーソロミューに尋ねた。


    「バーソロミュー、未だにこちらではカルデアの様子がわからないんだけど、どうなっているかわかる?」

    「ああ、それを言うのを忘れていたね。カルデアは…dice1d4=4 (4)


    1 カルデアの君はレムレム状態に陥っている。カルデア総勢で調べているところらしい。

    2 君の姿が突然消え失せてしまったんだ。皆混乱しながら行方を探しているよ。

    3 異変があったという話は聞いていないな…普段通りの日常だったはずだよ。

    4 む? なぜだ、思い出せない…すまないねマスター。気づいたらここに召喚されていたんだ。

  • 152二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 18:07:58

    また記憶なし…

  • 153二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 18:08:01

    そうなる運命かのように全員が思い出せないw

  • 154125/11/03(㜈) 18:44:28

    「わからない? それ本当に? バーソロミュー」
    「ああそうだ…なぜだろう、君のサーヴァントであることはわかるしカルデアでのことも覚えているんだが、召喚直前までに何があったかすっぽり抜けてしまっているんだ」
    「結局、3人とも収穫はなしってことか。だがしゃあねえな」
    「バーソロミューも記憶がないとなると…ふむ…」

    ここでもカルデアの手がかりは得られなかった。
    すると、「そういえば」とバーソロミューが胸元から何かを取り出してみせる。

    「あの少年と怪物にとどめを差したときに、転がり落ちてきたんだよ」
    「これは…石…? いつの間に…」
    「ハハハ、海賊は奪えるものは何でも奪うということをお忘れかな?」
    「ん? おいアヴィケブロンよ、これ…」
    「ああそうだ。村正、君が取ってきた魔法石の中に紛れていたものとそっくりだね」

    バーソロミューが取り出したのは、黒々とした石のようなものだった。
    アヴィケブロンによると、魔法石の中に魔法石とは異質の力を示す同様の石が混ざっていたらしい。
    すると、今まで黙っていたグリムが鼻息荒くバーソロミューの手元に飛びついてきた。

    「おっと! 驚いたじゃないか」
    「グリム、何してるの?」
    「ハーッ、ハーッ…よ、よくわからねーけど、すんごいウマそうな匂いがするんだゾ…」

    そう言ったグリムは、普段と違う形相に見えた。

    「海賊が奪ったものを奪おうとするとは、ずいぶんなことじゃないか」
    「ハァ…ハァ…それを寄こすんだゾ」
    「おっとそれはお断りだ。君が欲しいとなったらなおさらあげるわけにはいかない。だって私は海賊だからね!」
    「ぐっ、ぐるる…」
    「ちょっとグリム、落ち着いて…後でツナ缶あげるから、ね?」

  • 155125/11/03(㜈) 18:58:05

    「ふっ、ふぐぐ…」
    「グリム!」
    「ううっ…絶対なんだゾ」
    「もちろん」

    ぐだ子は何とかグリムを宥めすかした。
    アヴィケブロンは、作製したゴーレムの中に先の石を格納したらしい。
    これでひとまずは石の流出を防げるそうだ。

    「そういうことなら、これは君に託そう」
    「おや、海賊がいいのかい?」
    「私では使い道がないし、このまま持っていたら噛みつかれてしまいそうだしね」
    「わかった。ところでマスター、その」
    「はいはい、2体目までは作っていいから」
    「ありがとう、助かる」

    アヴィケブロンはぐだ子から許可を得ると、すでに作っていたらしい2体目に石を入れ込んだ。
    グリムが名残惜しそうに見ていたが、食べて問題が生じないとは言えないので、石を見つけた際にはゴーレムに格納する、ということが決まった。

    こうして、この世界に深く関わり始めた3日目が終わった。

  • 156125/11/03(㜈) 18:59:47

    4日目。

    目覚めたぐだ子の右手の甲の令呪はdice1d100=82 (82)

    回復した!


    1〜30 1画

    31〜65 2画

    66〜100 3画


    ※アヴィケブロンの工房構築により、0画(回復しない)は候補から消滅しました

    ※村正の工房構築により、2画以上の回復の可能性がわずかに上がりました

  • 157125/11/03(㜈) 21:00:15

    「すごいよ、2日連続で3画復活! カルデア並だよ!」
    「ほう、それは良いことだ。我々の魔力がこの地に馴染み始めたのかもしれないね」
    「これで召喚には問題なさそうだな。良かったじゃねえか」
    「おはよう、マスター。朝から弾ける笑顔で何よりだよ」

    サーヴァントからの言葉を受けながら、ぐだ子は食卓に付く。今日の朝食は、トレイン推薦の本を参考に採取した草の炒め物と村正が握ったおにぎりだ。

    「んで? 今日はお前さんはどうするつもりだ?」
    「うーん…実は…」

    ぐだ子は昨夜学園長から聞いた話を思い出す。

    『マジカルシフト大会?』
    『何だゾ、それ!?』

    オンボロ寮に帰った後、突然押しかけてきた学園長に外に呼び出され、ぐだ子とグリムだけで話を聞いたのである。

    マジカルシフトは魔法を用いたスポーツ。学校対抗の大会などもあり、それらに備えて校内で大会が開催されるとのことだった。
    有名選手の道も夢じゃないとのことでグリムは出たがったが、1チーム7人制らしい。

    (まあ、召喚すれば7人チームも夢じゃないけど…そのために令呪は使えないしね)

    ところが、校内大会を前に、有力選手が次々と事故などに巻き込まれて怪我をする事態になっているとのこと。

    『本来、生徒に依頼するようなことではないんですが…ここは! 今回ローズハート君を止めた功績を見込んでですね、ぜひ調査をお願いできないかと』

  • 158125/11/03(㜈) 21:30:21

    『嫌なんだゾ』

    『早っ! 何でですか!?』

    『だって面倒クセーし。それにオレ様が出られない大会のことなんてどうでもいいんだゾ』


    学園長はグリムの返答にあっけにとられていたようだが、すぐに普段通りの調子を取り戻した。


    『困りましたねえ…しかしそうなると、君たちへの援助も考え直さなければならなくなりますねえ』

    『ええっ!?』

    『だってそうでしょう? 君たちからは学費をいただくどころかこちらから住居などを提供しているわけですし。学園の利益になることをしてくれないとなると、これまで通りというのはさすがにねえ』

    『ヒキョーなんだゾコイツ!!』


    (だからサーヴァントから離れた場所で話をしたんだ…なんて小狡い…)


    『とはいえ、こちらも鬼じゃありません。引き受けてくれるならオンボロ寮の出場を認めてあげましょう』

    『いや、いらな』

    『本当かっ!? オイ子分! やるゾ!』


    回想終了。何にせよ、カルデア帰還前に野垂れ死ぬ事態は避けなければいけないとなると、背に腹は変えられなかった。


    「事件ということは何かしらのヒントになるかもしれないし。それに本当に怪我人が続出しているなら、みすみす見過ごすのも嫌だし」

    「お前さんらしいな」

    「だから今日は、事件を探りつつ学園内を見て回ろうと思う」


    >>160〜>>164

    の中で挙げられた行き先から

    ひとつを🎲で決めます

    (学園内限定)

  • 159125/11/03(㜈) 21:32:39

    すみませんが今日の更新はこの辺りで…
    もしスレが残っていればまた続きを書かせていただければと思います

    皆さま安価やコメントなどありがとうございました!

  • 160二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 22:34:45

    賢者の島あの世界でも魔法濃度高いらしいからな

  • 161二次元好きの匿名さん25/11/03(㜈) 22:56:53

    中庭

  • 162二次元好きの匿名さん25/11/04(灍) 07:53:21

    このレスは削除されています

  • 163二次元好きの匿名さん25/11/04(灍) 07:58:06

    ここは無難に怪我人に聞き取りする為保健室

  • 164二次元好きの匿名さん25/11/04(灍) 08:10:11

    安価なら植物園

    実は伊勢海老監督生もCVはサーヴァントだったりするサムレム趙雲
    赤の陣営マスターのうち一人にケイト、ウルク市民にジャミル ラスアンの一般マスターにジェイドのキャストさんもいたけどだいぶ余談

  • 165二次元好きの匿名さん25/11/04(灍) 08:36:21

    無難な場所が出揃ったな

  • 166二次元好きの匿名さん25/11/04(灍) 12:38:09

    伊勢海老以外の主人公のCVはどんな風になるのかな

  • 167125/11/04(灍) 12:50:17

    安価と保守ありがとうございます!


    アヴィケブロンと村正はこれまでどおり、バーソロミューはNRCが島にあるということから学外の海の様子を見てくるらしい。


    「もしかしたら今後、海での戦闘もあるかもしれないからね。先に下見しておくよ」

    「うーん…ないことを祈るけど、よろしくね…」


    悪い予感が当たらないように祈りながら、ぐだ子は今日の行き先を

    dice1d3=1 (1) に決めた


    1 >>161

    2 >>163

    3 >>164

  • 168二次元好きの匿名さん25/11/04(灍) 17:06:13

    おじたんのしっぽ踏むのかな?

  • 169125/11/04(灍) 19:59:49

    思い立ってやってきた中庭は、朝の眩しい光が差し込んでいかにも気持ちよさそうな場所だった。

    とはいえ、授業前のこの時間帯となると、人っ子1人見当たらない。


    「うーん…失敗? 早めに授業に行こうかグリム」

    「オウッ! …ん? 何か変な音がするんだゾ?」


    諦めてその場を離れようとした束の間、グリムの言葉をきっかけに耳を傾けると、

    dice1d3=1 (1) が聞こえてきた。


    1 ランニングしている誰かの息づかい

    2 井戸の方から発生練習のような声

    3 自分の自由が効かず、混乱する生徒の声

  • 170125/11/04(灍) 21:54:45

    リズムよく地面を蹴る音に合わせるように、規則的な息づかいが聞こえてきた。
    どうやら、朝のランニング中らしい人が近づいてきたようだ。

    「オッ…デケー!!」
    「生徒かな? 体格がいい人みたいだね…うん?」

    あちらも気づいたのか、徐々にテンポが遅くなり、いよいよ姿を現した。

    「何だ? 何か用があんのか?」

    ぶっきらぼうに聞いてきた相手の頭部に目を留めたグリムが叫ぶ。

    「あっ! コイツ動物みたいな耳が付いているんだゾ!」
    「お前に言われたかねえよ。獣人族のことも知らねえのか?」
    「獣人…なんですね、初めまして」

    ぐだ子が挨拶すると、獣人らしき彼が振り向く。

    「誰かと思えば、お前らは入学式で騒いでいたヤツらか」

    そこで彼の姿をいよいよ目の当たりにしたぐだ子はー

    「……っ」

    思い出す。極寒の地で出会い、負けるなと言ってくれた獣人の彼を。
    思い出す。同じく極寒の地で対峙し、罪とともに消え失せて、友と認めてくれた"白狼"の彼を。

  • 171125/11/04(灍) 22:03:40

    「子分? どうしたんだ? あっ! まさかコイツがデカくて変な耳だからイヤなのか!?」
    「テメエ…次ふざけたこと言ったらぶっとばすからな! オイお前も何怯んでんだ、狼の獣人属なんて珍しくもなんともないだろ」
    「…あっ、すみません…似ている人を思い出したもので…」

    狼の獣人の彼は、一切悪くないのにぐだ子を気にしてくれたようで、すぐには立ち去らなかった。
    「生徒ですか?」とぐだ子が聞くと、はあとため息をついて答えた。

    「1年のジャック・ハウルだ。同学年だし狼の獣人属なことも教えてやったんだから、もういちいち固まるなよ面倒くせえから」
    「うんわかった。よろしくねジャック君」
    「タメ口の切り替え早すぎんだろ…」

  • 172125/11/04(灍) 22:05:02

    なんやかんや自己紹介が終わったところで、始業前であることを思い出し、ジャックも真面目なのか足早に寮に戻っていった。


    (サバナクロー寮か…)


    全寮の中で怪我人が唯一出ていないと学園長に言われた寮だ。


    (これから争うことがないといいんだけど)


    「子分? 授業行くのか? それともサボっちまうか?」

    「親分! もちろん出席するよ」

    「ちぇーなんだゾ…」


    ぐだ子とグリムは、またも時間ギリギリに

    dice1d3=3 (3) の授業に向かった。


    1 魔法史

    2 魔法薬学

    3 飛行術

  • 173125/11/04(灍) 23:29:35

    「魔法士に必要なもの…それは筋肉だ!!!」

    のっけからトンデモ理論を浴びせてきたのは、飛行術を担当するバルガスだ。
    授業開始後も陶酔したように喋りつづけている隙に、エースとデュースに最近怪我をした寮生がいないか尋ねた。

    「あーいるいる! 昨日のオーバーブロット騒ぎですっかり忘れていたけど、新学期早々怪我人が出たって!」
    「怪我人が続いたのは変と言えば変なんだが…階段から落ちたり実験で失敗したりだから関連性はないんじゃないか?」
    「うーん…そうなんだ…」
    「でももったいないよな〜大会に出場予定の生徒だったらしいし。まあそれでオレたちにお鉢が回ってくれば良かったんだけどな〜」
    「不謹慎なことを言うなよ! でも確かに怪我人はほぼ全員が有力候補だったみたいだな」

    学園長から聞いた話とそれほど違いはないが、生の声はやはり参考になる。
    2人に礼を言ってバルガスに向き直ると、ようやく筋肉談義が終わったところだった。

    「さて、お前たちも今聞いたとおり、魔法士は筋肉が重要だ! よって、今からグラウンド20周のランニングと腹筋100回をこなしてもらう!」
    「うっ、嘘だろ〜!?」

    エースを含む多くの生徒たちが嘆きをよそにさらにバルガスは続ける。

    「それが終わった順に飛行訓練だ! だが俺様も1年坊は少し甘やかしてやろう! 地上から1m浮くことができたら合格だ!」
    「いやいやランニングの時点でキツいって!」

  • 174125/11/04(灍) 23:40:54

    文句を言っているエースは、すでにスタートラインに向かっているぐだ子を見てさらに驚愕した。


    「立香! お前本気でやるの? 女子なんだし無理すんなって!」

    「グラウンド20周と腕立てくらいなら大丈夫! 絶壁を登ったり敵が攻撃してきたりするわけでもないから!」

    「恐えこと言うなよ!」


    (飛行訓練の方はグリムの力に頼るから上手くいくかわからないけど…)


    ぐだ子たちはバルガスの合図とともに走り出した。


    グラウンド20周&腹筋100回は…dice1d100=2 (2) %


    30%以上 やり遂げた!

    30%未満 疲労困憊で立ち上がれなかった

    …


    ↑が30%以上の場合は続けて判定

    グリムが操る箒に乗せてもらい…dice1d100=4 (4) %


    70%以上 1m浮かんだ!

    70%未満 ビクともしない…

  • 175125/11/04(灍) 23:53:58

    勢いこんでダッシュしてみたもののー20周を走り終える頃にはふらふらになってしまったぐだ子。
    何とか腹筋を100回終えるも、疲労困憊で立てない状態だった。

    「こ、子分〜!!」
    「ほら〜! 言わんこっちゃないわ」
    「大丈夫か立香? 怪我はしてないよな?」
    「だ、大丈夫…でも飛行訓練は無理かも…ごめんね親分」
    「本当手がかかる子分なんだゾ!」

    2人と1匹が心配する横で、バルガスが追い打ちをかけるように言う。

    「だから言っただろう! 魔法士に大切なのは! 筋肉だと! わかったら今後はさらに筋肉づくりに励むように!」
    「…はあい…」

  • 176125/11/05(ć°´) 00:11:59

    過酷だった飛行術の授業を終えると、昼休みに入った。

    食については詳しいグリムによると、毎月1回、麓で人気のベーカリーが出張営業にくるスペシャルデーなるものがあり、本日がその日なのだとか。

    最近はグリムにツナ缶を買ってあげられていないので、ぐだ子は奮発し、上限を決めた上で好きなパンを買ってきていいと言うと、グリムは目も止まらぬ速さで人だかりに割り込んでいった。


    (さて、私は…っと)


    ぐだ子は経験上、食事をともにしていると打ち解けやすく、なおかつ口も滑りやすくなることを知っている。


    (サバナクロー以外の全寮で怪我人が出ているみたいだし、少しでも情報収集しないと)


    ぐだ子は食堂で弁当を持ち歩きながら、お目当てのテーブルに近づいていった。


    >>178〜>>182

    で挙げられた所属(寮、教員など)から🎲で1つ決め、

    その所属の人が座っているテーブルに話を聞きに行きます

  • 177125/11/05(ć°´) 00:13:51

    あまり進められませんでしたが、
    今回の更新はここまでで…
    スレが残っていましたらまた続きを書かせていただきたいと思います

    皆さまありがとうございました!

  • 178二次元好きの匿名さん25/11/05(ć°´) 01:20:58

    やったー続きありがとうございます!
    オクタヴィネルでどうでしょう?

  • 179二次元好きの匿名さん25/11/05(ć°´) 07:37:41

    スカラビア

  • 180二次元好きの匿名さん25/11/05(ć°´) 08:14:02

    ディアソムニア

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