エグザべ「最近、人の声のように聞こえる音がうるさくて…」

  • 1二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:14:51

    エグザべ「もともと聞こえているものなんですけど、ここのところ特に大きく聞こえるんです。」

  • 2二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:20:01

    耳鼻科は行った?

  • 3二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:24:37

    なんか憑きまくってる?

  • 4二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:25:21

    まるで、休日に起きた出来事を話すような、会話の途中で思い出した素朴な疑問を相談するような口調だった。
    他愛のない世間話をしている最中、突拍子もなく告げられた事にシャリアは耳を疑った。


    みたいな。
    ほら、キラキラでさえミノフスキー粒子が光っているように見えるとか言う男だから幻聴も達観してとらえているんだろうなと。

  • 5二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:28:37

    まあそういうものか
    ですぐ慣れてそのうち普通に会話始めそう

  • 6二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:31:43

    幻覚見える人も理性保ったまま幻覚と判断して病院行くパターンあるみたいね
    医者が診察中にバナナ持ってたけど医者が診察中にバナナ持ってるわけないから幻覚だと判別できた例とか

  • 7二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 22:38:16

    その人の声のような音って死者の悲鳴だったりする?

  • 8二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 23:58:29

    それ本当に聞こえて大丈夫なやつ?

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 00:09:26

    シャリア「音が聞こえるようになったのはいつ頃からですか?」
    エグザべ「…たしかに。いつからだろう」(いつからだろう)

  • 10二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 00:13:00

    どれ原因だ…?
    こいつの場合ニュータイプ能力向上方面でも霊界通信方面でも精神摩耗でもありうるからややこしい

  • 11二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 01:26:58

    原因となりうるものがありすぎなんだよな

  • 12二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 01:53:18

    (日常生活に支障が出るのもいやだな…。まあ、今までもなんとかなったし、そのうち慣れるか)

  • 13二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 01:56:03

    ほんとにそのうち慣れそう

  • 14二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 11:22:36

    「人の声のように聞こえる音」だから人の声とは聴き分けられてるんだよな…本当にそのうち慣れそうだ

  • 15二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 13:00:44

    「エグザべ少尉、先日言っていた音の件ですが……」
    「この前軍医に報告したら、今度スクールに戻って検査をしてもらうといいと言われました。今更、検査するほどでもないと思うんですけど」

  • 16二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 13:02:37

    田舎の夏の夜に聞こえる虫やカエルの鳴き声と違うんだぞ慣れるな

  • 17二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 13:30:43

    このレスは削除されています

  • 18二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 22:24:31

    >>14

    一体何の音なのか

  • 19二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 22:28:19

    人の叫び声のように聞こえる音は意外とあるような気はする

  • 20二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 23:42:01

    「助けてだの、あついだの、叫び声のように聞こえるんですよね。猫の鳴き声が話し声に聞こえるあれと同じ感じです。ご飯とか言ってるように聞こえる猫みたいな」(中佐って犬派かな。猫派かな……)

  • 21二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 06:36:33

    怖いよ!

  • 22二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 06:53:52

    うーんこれは真冬のホラースレ

  • 23二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 06:58:40

    ホラーなら返事したらあかんやつやん

  • 24二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 07:34:49

    「もともと聞こえているものなんですけど」「猫の鳴き声が話し声に聞こえるあれと同じ感じです」なエグザベのフラットさよ
    上司に相談したのもうるさくてさすがに仕事に支障が出そうになってきたからかな…

  • 25二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 08:14:26

    >>24

    エグザベ君が調子悪いみたいだから話聞いてやるかと飲みに誘ったら「実は…」みたいに言われたりしたのか

  • 26二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 09:56:42

    「それは……辛かったですね」
    「?いいえ、どちらかというと雑音のせいで仕事に影響が出そうなのが少し嫌なくらいでつらくはないです」
    「……そうですか」
    「どうやったらマシになりますかね。音の鳴っている場所さえ分かれば対処のしようがあるんですけど。それとも自分の考えすぎなのでしょうか?想像力、あまりない方だと思っていたんだけどな……」

  • 27二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 11:07:59

    聴覚性パレイドリア現象というのか…認知的脱抑制が起こっているのか?厄介だな…
    ぐらいの認識で相談してそうで

  • 28二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 11:18:13

    仮にあついだの助けてだの意味のある言葉を言っているんじゃなかったとしても自分にしか聞こえない音が大音量で聞こえている時点でだいぶやばいのでは

  • 29二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 11:19:28

    一回、本当に仕事でポカしたから相談する気になったやつだろうな

  • 30二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 11:25:03

    結局、中佐との会話でこれといった改善策を得ることは出来なかった。
    中佐からは数日の休暇を命じられた。休んだところで変わりないんだけどな。
    部屋でじっとしている時よりも、トレーニングやシュミレーションをしている時の方が気が紛れる。
    集中をすることで周囲の音が遮断されるのだ。
    なんとなく、四六時中聞こえているノイズに耳を傾け、折り重なる音に意識を向ける。
    「…助けて。置いていかないで、あつい…か」
    空耳のように感じていた音は、徐々にはっきりと、鮮明に。
    そう、それはまるで人間が発する叫び声のようだった。
    気のせいだ。僕が気にしすぎているだけだ。きっとそう。だって、ここは僕の、僕だけの部屋だ。誰もいない。第三者がいるはずがない部屋だ。
    「中佐の言う通り、疲れているのかな。」
    金切り声のような音が聞こえる気がする。それも、気のせいだろう。
    僕は、自分の感覚を信じながらノイズから意識をそらし、小さく聞こえる環境音をBGMにして眠りについた。

  • 31二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 12:28:18

    もうこれってルウムの……

  • 32二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 12:37:47

    よくその状態で寝れるな!?

  • 33二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 15:36:39

    「エグザべくん。メディカルチェックの結果はどうでしたか?」
    「血液検査の結果は異常ありませんでした。ただ、聴力検査は1度、引っかかってしまって…。でも、2回目は上手くいったので大丈夫だと思います。あ、でも脳波の検査をする時、何故か博士達が集まって話し合いみたいなことをしていました。なんだったんだろあれ……」

  • 34二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 19:27:26

    >>33

    あっ…

  • 35二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:04:59

    博士たち審議に入ってるじゃん…

  • 36二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:43:21

    まあでも博士がニュータイプの脳波とかで審議をはじめたなら精神科案件の幻聴とか寺生まれ案件の怖いオバケとかではなさそうだしまだ良いのでは?そうでもないか

  • 37二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 08:34:56

    保守

  • 38二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 15:37:16

    >>36

    いけない思惟を受け取ったとか?

  • 39二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 20:00:24

    「中佐。ソドンは賑やかですよね」
    「えぇ、そうですね。特に、コモリ少尉は口数が多くて面白いですよ」
    「良かった」
    「コモリ少尉とは仲がよろしくないのですか?」
    「いいえ?ただ、自分の職場が賑やかで暖かい職場で良かったなと思っただけです。自分が恵まれた環境にいるということを再認識できました。」
    (本当に良かった)



    エグザべ少尉はとても賑やかな職場を気に入っています。

  • 40二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:05:47

    名前を呼ばれている気がする。
    いや、気のせいかもしれない。この前も整備士に呼ばれたと思った時もそうだった。
    一度に複数人から声をかけられるのは苦手だ。艦長や少尉、中佐達はどうなんだろ?
    艦長は、慣れていそう。中佐は、一度に十数人から話されても的確に指示を出してくださるんだろうな。
    コモリ少尉は「いっぺんに話さないでください!」って怒る姿が容易に想像できる。
    正常な人間は皆、彼女のような反応を示すだろう。
    だったら、艦長と中佐がおかしいっていうのか?
    いいや、ちがう。あの2人は特殊なだけ。異常なんかじゃない。
    稀に、分離集音技術に長けている人がいるのは至って普通のこと。いわゆる特技と呼ばれるもの。
    強制的に、指示を煽ぐ他者の声を四六時中、多方面から浴びている人間だからこそできる素晴らしい技術だ。常日頃からそういった場に身を置いている人間でもない限り、複数人の声を個々で判別することは難しい。
    パイロット風情ができるわけがない。指揮を取ったことのない人間ができるはずがない。
    自分が呼ばれていると思ったら、似た名前の人が呼ばれているだけで人違いだった。なんてことがよく起きることも、世間一般では普通のことなのだ。

    名前を、誰かに呼ばれている。
    でも、それが誰か分からない。異常と呼べない現状に苦労しているのはきっと、僕の頭が弱いことが原因だ。
    運の良さで生きるのはいい加減やめて、僕も周りの人達のように自分で考え、情報を処理し、正しい行動に移せるようにならなくては。
    ……と、ずっと思っているんだが。これがまた難しいんだよな。
    うーん、今、余計なことを考えている気がする。
    現状を整理しよう。
    僕は誰かから。あぁ、そうだ。呼ばれているんだった。
    考えろ。僕は誰から呼ばれている?何を求められている?
    聴覚だけじゃなくて、頭も使って考えて行動しなければ。
    それがいい。そうするべきだ。
    「シャリア・ブル中佐。どうされましたか?」
    自室に向かう足を止め、後ろを振り向き返事をする。
    「よく気付きましたね。丁度、声をかけようと思っていたんです。」
    「名前を呼ばれたので」
    「私は、少尉のことを呼んでいませんよ?」
    「じゃあ、人違いでしたか。ところで中佐、要件はなんでしょう?」
    ああ、難しいなあ。

  • 41二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:16:01

    受信がぶっ壊れた…いやルウムで1度壊れたのが治ってしまったのか?

  • 42二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:26:00

    結構聞けるみたいだから、閉じる練習しなきゃヤバそう

  • 43二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:43:32

    これ時系列的にソドン離れる前か
    実際投入されれれば新米少尉なのに中隊規模の9+1人指揮こなすんだよなあ…

  • 44二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 21:48:53

    このレスは削除されています

  • 45二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 22:00:47

    「夜に視線を感じて、後ろを向いても誰もいないなんてことがあるだろ?そういう時は、大体自分の頭の上にいるらしいな」

    「そんなの迷信です。居るのは後ろでも、隙間でも、天井でもない。実際は、窓の外から見られているんですよ。」

    窓ソムリエのエグザべ少尉

  • 46二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 22:14:39

    Q.窓越しに見られていない!!
    A.「だったら、もっと外から見られているんじゃないか?建物の外とか、敷地の外とか、コロニーの外とか、宇宙とか。それでも見つからない時は、気のせいだったと思えばいい。」

  • 47二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 22:28:49

    スレタイの「人の声のように聞こえる音」はだいぶエグザベ度高いと思う

  • 48二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 22:45:33

    >>47

    cf∶ミノフスキー粒子が光って見えるのか

  • 49二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 08:48:17

    保守

  • 50二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 15:58:07

    エグザベ客観視しすぎるところある

  • 51二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 16:03:42

    >>48

    光子にミノフスキー粒子の特性はない以上別の素粒子だからな

  • 52二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 16:55:00

    >>47

    エグザベ君なら、シロッコを拘束したときのような人の心が見えても

    何らかの自然現象扱いしてくれる信頼はある

    エグザベ君、幽霊の正体見たり枯れ尾花、みたいな言葉を好きじゃなくて納得出来るとして覚えてそう

  • 53二次元好きの匿名さん25/11/05(水) 20:51:59

    原因や心当たりはないかを聞いても「なんだと思いますか?」って普通に意見を求めてきそう

  • 54二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 02:31:24

    (コックピットにいると周りが少しだけ静かになるんだよなー。やっぱり、あの音はただの環境音だったんだろうな)

  • 55二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 09:25:30

    おバカ!
    ちゃんと検査は…もうしてるんだったか

  • 56二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 15:37:19

    >>53

    わかる

  • 57二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 22:48:51

    エグザべくんは、今日もうわのそら。
    正確に言うと、反応が鈍い。名前を呼んでも、なかなか返事をしてくれないのだ。
    初めの頃は仕方がないで済ませていたことも、頻度が増えればどうしても心配になってしまう。一度、現状をどうにかして欲しいと彼に直談判をしたことがある。
    そしたら、なんて言ったと思う?
    「ソドンの中は賑やかだから」
    って、申し訳なさそうにしながら言ったの。
    まるで、周りの大きな喋り声のせいで自分が呼ばれていることに気づかないって言われているみたいだった。
    「今日、廊下でエグザべくんのことを呼んだけど、気付いてなかったでしょ?」
    「あー、うん。ごめん。聞こえていなかったかもしれない」
    廊下には誰もいなかったのに?
    あそこに居たのは、私と、エグザべくんだけだったのに。
    なんか、変な感じ。

  • 58二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 22:57:26

    コクピットの中が静かなのはいいとしてソドンの中が賑やかだと…?

  • 59二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 22:59:15

    何だこのホラースレは!?

  • 60二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 23:01:11

    シャアが艦橋焼いちゃったし、思念が強めに焼き付いてるとか

  • 61二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 23:14:46

    >>60

    その流れで毎回思い出すんだけどGQブライトさんは生きてるだろうな…?な?(不安)

  • 62二次元好きの匿名さん25/11/06(木) 23:31:40

    宇宙は賑やかだなあ・・・

  • 63二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 06:20:42

    >>57

    これ、コモリ少尉の視点。

    書くの忘れてた。

    何の音が聞こえてるんだろうねー

  • 64二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 11:30:34

    「こんな所にいたんですね」
    「お疲れ様です。中佐」
    ハッチを開くと、自室にも休憩室にも食堂にもいなかった彼が、そこにいた。
    (なんで、中佐がここに?)
    君だって。
    「出動命令は出ていないはずですよ?」
    出ているのは、待機命令の方だ。いざ行かんと言わんばかりに操縦桿を握っている軍服姿の相手にシャリアは穏やかな口調で問いかける。
    「えぇ、知っています。安心してください。自分は、モビルスーツを軍服のまま操縦するなんて命知らずではありません。パイロットスーツの必要性は、スクールでも習いましたし、マニュアルにも乗っています」
    「私が聞きたいのは、少尉が自室ではなくここにいる理由です。……ソドンは賑やかだから?」
    かつて、交わした会話を思い出しながら尋ねてみる。
    エグザべは目を軽く見開き、素直な反応を示した。
    「はい。ここが、いちばん静かなので」
    耳を澄ますように、聴覚を研ぎ澄ませるように目を閉じる。操縦桿を握り直す姿は、どこか、遠くへ思い馳せているようにもみえる。
    「宇宙の方が静かですよ?」
    ここだってソドンの一部だ。大した喧騒のない艦内を賑やかと評する彼なら、整備の音や整備士たちの声も気になるに違いない。
    本人が望むのなら、少しの間宇宙を駆ける時間を作ろうと考えていると、エグザべは疑問符を浮かべながら首を傾げた。
    「なに言っているんですか?中佐」
    さも当然のように。彼は話す。
    「宇宙に出たモビルスーツほどうるさいものはありません」
    聞こえているのは思念か、声か、幻聴か。
    ニュータイプとしての感応が原因なら、私は。

  • 65二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 12:10:40

    中佐には、宇宙が静かに感じるらしい。
    しかし、戦闘している時は集中できるから気が紛れるけど、宇宙は静かってことはない気がする。
    いや、宇宙自体はほとんど真空で、音を伝える空気や媒質がない影響で無音であることが、宇宙世紀以前からも解明されている事実だってことはもちろん知っている。
    それでも、僕たちがこの宇宙で爆発音とかを認識できるのは、有視界センサーのおかげだ。
    まず、機体のカメラで拾った外の映像をコンピューターが解析して、予め用意されている音声を映像につける。そして、コックピットとヘルメットに組み込まれている立体音響システムを介して音が通達、コックピットにも表示される。
    精度が高いとはいえ、僕たちが聞かされている宇宙空間の音は、コンピューターが解析したプリセット音声にすぎない。
    にしては、通達される音声に規則性がないことが多いような。通信機を通して聞こえてくる音ではないことは確かだけど……。機械に頼るなってことか?
    結局、宇宙空間で信じていいのは目視と勘と、操縦技術だけ。
    あ、中佐はニュータイプの力を使って、音を遮断した状態で機体を操縦していたのかもしれない。
    それか、戦闘の時は立体音響システムを起動していなかったから、宇宙空間が静かなものだと認識していた?
    なるほど、そういうことか。音に頼らず敵の攻撃を回避するなんて、難しいはずなのに。
    中佐ってすごいな……

  • 66二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 17:40:37

    >>60

    >>20

    >助けてだの、あついだの、叫び声のように聞こえるんですよね。

    あっ…

  • 67二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 22:19:09

    ちょっとスレの趣旨から外れるけど宇宙では音がないはずなのにロボアニメで爆発音が聞こえる理由を視覚だけでなく聴覚でも状況を認識出来るようにプリセット音声流してるって設定にするのいいな

  • 68二次元好きの匿名さん25/11/07(金) 23:01:55

    >>67

    元ネタはたしか、光芒のア・バオア・クー。

    明らかにおかしい音または声をコイツ(立体音響システム)、変なプリセット音声鳴らすなぁ……って思いながら操縦しているのがエグザべ・オリベ

  • 69二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 08:18:00

    保守

  • 70二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 17:45:38

    ホラースレか

  • 71二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 18:14:01

    「幽霊はいると思いますか?」
    「なんですか?いきなり」
    「昨日、読んだホラー小説で幽霊は存在するか否かを討論している場面がありまして。私もやってみたくなったんです」
    「なるほど?」
    「少尉はどう思いますか?」
    「うーん……幽霊の定義を教えてくれます?僕、ホラー系は専門外で」

  • 72二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 18:18:13

    とりあえず目の前に灰色の幽霊がいますねと言わないエグザベ君は真面目な奴だ

  • 73二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 18:37:08

    「幽霊なら、今隣にいますけど」って言ってるエグザべくんも見てみたい

  • 74二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 23:03:00

    このレスは削除されています

  • 75二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 23:20:37

    誤字が多くてつらいよ


    「“人間の脳が起こしたごく自然な錯覚”のことを幽霊に例えているのなら、僕は“幽霊は存在する”と思います」
    思考をめぐらせ、グラスに視線を落としながらエグザべは言う。
    反論をしないシャリアに、発言を続けろと言われていると感じたエグザべは、エビデンスを意識しながら己の意見を連ねる。
    「……パレイドリア現象。壁のシミが人の顔に見えたりする現象のことです。似たようなもので、レースのカーテンと物陰を白いワンピースを着た女性と見間違えた……みたいなことがあります。人間の脳は、不完全なものを補おうとして、ありもしないものを認識しようとする。加えて、人間は未知なる存在を魔女や悪魔といった比喩表現で恐怖の対象として恐れる傾向があると過去の統計で記録されています」
    つまり、エグザべは“脳の錯覚を比喩したもの”を幽霊と判定するのなら、“幽霊は存在する”と言ってもいいと考えているらしい。
    「しかし、幽霊は実在するかと言われれば話は別です。」
    「……と、いうと?」
    「それこそ、幽霊が存在するエビデンスをしっかり示したうえで主張してもらわなければ、僕は納得できません」
    「幻覚がある一定の周波数や電気音であるように、幻覚が蜃気楼といった大気の温度差によって光が屈折し、遠くの景色が通常とは異なる形に見える現象であるように、僕たちが見て、感じて認識するものは全て、科学的に証明できるものであるべきだ。」
    「脳の錯覚を幽霊に例えるのは良しとして、実在する理由に使うのはナンセンスです」
    断言するエグザべの口調は、普段よりもどこか強く感じられた。

  • 76二次元好きの匿名さん25/11/08(土) 23:59:25

    どう見てもニュータイプ的感覚とか霊感で幽霊を感じ取ってるのにエビデンスがないから幽霊否定派なのあまりにもエグザベクオリティ
    理由を求めるのもいっそここまで来れば才能なのでは

  • 77二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 00:25:24

    現実世界でも20Hz以下の低周波音が幻覚や幻聴の原因になるとは言われてるからな
    丁度それなのかニュータイプ限定で聴くと幻覚や幻聴の原因になる周波数の音があるのかはわからないけど存在しててもおかしくないって話だよな(アセベで不思議な音デッキ編成を組みながら)

  • 78二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 00:44:23

    カミーユみたいに死者の世界を感受性そのままに受け止めると正気度削られるからな…

  • 79二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 08:16:45

    >>75

    理を重んじているのはいいけどさぁ……お前さぁ……

  • 80二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 11:47:24

    「幽霊を見た事あるか?ありますよ。僕の脳も、たまに錯覚や誤認をしているし、僕自身も勘違いをすることが時々ありますから」

    幽霊を脳の錯覚の比喩として捉えているエグザべ少尉
    目の前にその場にいるはずのない自分の家族がいても、それはただの幻覚だと認識して幽霊とは思わない。
    本当にいるかもしれないのに。少尉を見ているかもしれないのに。
    霊感ある人は幽霊と生きている人の区別が付きにくいくらいはっきり見えてるって聞いたことあるけど、エグザべ少尉はどうなんだろ。
    声をかけたり触れられなかったりしたら「あ、これ幻覚で自分が勘違いしているだけだ」ってなるのかな?
    そとそもエグザべ少尉に霊感はあるのか……?

  • 81二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 13:31:11

    イメージとしては零感だけどNT会話出来るんだよな

  • 82二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 15:00:43

    エグザべくんはNT会話をどういうふうに捉えているんだろう?
    スクール出身だし、そこら辺の不思議現象は受け入れてるのかな?

  • 83二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 16:16:07

    NTでも死人と交信できる人限られるからな

  • 84二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 16:35:09

    ゼクノヴァのキラキラ空間でシャリアと会話できること自体には驚いてないから
    言語を介さない意思疎通が可能なことはスクールとかで検証・把握済なのではないかな

  • 85二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 17:25:04

    >>84

    というより出撃してからは部下にNT会話で指示出ししてるしシャリアともゼクノヴァ発生前にNT会話してる

    字幕だと出撃前の台詞には[通信]と文頭にあって出撃後の指示出しはそれが取れてるor接触通信だし

    シャリアとNT会話してる時は背景が赤くなって口が動いてなくてスローモーションになってすれ違う一瞬に本来その時間では不可能な情報量をやり取りしてる

  • 86二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 18:23:42

    ニミノフスキー粒子下でのニュータイプ脳波による通信はGQXでは科学的な裏付けが進められている現象にカウントしてもいい気もする
    フラナガン博士がニュータイプ研究をしている前提で、その管轄下のスクール出身者がギャン部隊で活用しているわけだから
    なまじそこが科学的にわかってるなら幽霊については「幽霊?脳がない死人が脳波をだすわけがないんだから見た人間の誤認か幻覚だろ?」派になるのもわかる

  • 87二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 19:18:31

    音を解析して逆位相ぶつけると人間の耳では音は聴こえなくなるなヨシの方向性で解決しそう
    まあ音自体は出続けてるんだが

  • 88二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 05:01:55

    このレスは削除されています

  • 89二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 08:44:09

    >>87

    これで解決したなヨシ!ってなるのエグザベくんすぎる

  • 90二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 15:42:13

    ララ音系案件だと機械で録音出来ないしハロにも聴こえてないんだったか
    どういう系の音なんだろうな

  • 91二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 21:49:55

    フラナガンスクールでみっちり教わっていたのもあって死者交信含めNTの超常現象はある程度納得できているとかだったら面白い
    精神的な幻覚幻聴も「これはNTの力のせいだから仕方ない。よって、自分は異常じゃない」とか
    でもね、そんな四六時中何かを受信してるなら、それはもう問題視していい案件だと思うんですよ

  • 92二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 07:05:03

    家族や友人の魂や霊かもしれない、ではなく「これは単なる己の脳の誤認だ」と認識しないとやっていられない時期があったのかと思うと…

  • 93二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 15:16:14

    すでに亡くなってる家族や友人の姿みたいな何かや声みたいな何かに付いていって行方不明になるフラナガンスクール生いそう

  • 94二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 15:16:25

    >>92

    訴えても妄想だと言われたのかも

  • 95二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 15:30:26

    画面に映る標的を流れ作業の要領で一機ずつ、確実に撃墜させていく。
    最低限の消費、最短で済む軌道、最小限の回避。
    スクールの頃からやってきた訓練で身に染みている記憶で操縦桿を操作する。
    騒音の鳴り続ける宇宙(そら)では、音は頼りにならない。しかし、戦闘時は話が別だ。
    戦闘をしている時、強敵と対峙する時、集中力を求められる状態では決まって感覚が研ぎ澄まされ、混ざっていた機械音が鮮明に聞こえてくる。
    「なかなかの高スコアですね」
    「中佐、いたんですか?」
    シミュレーターの操作に手一杯になっていたエグザべは、感心するような声色でスコア表を眺めてくるシャリアに驚きながら息を整える。
    「えぇ、だいぶ前から」
    「そんな。声をかけてくれてもよかったのに……」
    「ふふ、君の操縦技術を確認する良い機会だったので、つい」
    ーしかし、さすがはフラナガンスクール首席。見事な操縦だった。
    シャリアの発言にエグザべは眉を下げ、額の汗を拭いながら返答をする。
    「首席って言っても、同期でスクールを卒業出来たのは僕を含めて4人だけです」
    「…はい、4人だけ。首席になれたのも運が良かったからですよ」
    「モビルスーツを操縦することだけに集中している時は、この変な音も聞こえなくなるんです。……中佐は、なぜ、この音を死者の思念だと思ったんですか?」
    「…なんのことでしょう?」
    問いをなげかけるが、シャリアから帰ってきたのは答えではなく疑問符だった。
    ーもしかすると、先日話していた“声のような音”の正体は死者の思念なのでは…って言ったのはあなたでしょうに。
    確かに、NTは人の思念を読み取ることができる。
    しかし、実際に読み取れるのは生きた人間の思念だけだ。
    「中佐の言う死者の思念って、生きていた人間の発した最後の断末魔のことですよね?聞いたことありませんよ。そんなの」
    ー仮に、四六時中聞こえるこの音が死に際の声だったなら。僕の周りでは、常に誰かが殺されているということになる。
    スクールならまだしも、ソドンの中では人は死なない。戦争をしていないこの時代、宇宙で人が死ぬことは不慮の事故でもない限りゼロに等しい。
    そもそも、僕には中佐が聞こえているものが分からない。そういった類の能力値は低いはずだ。

  • 96二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 15:39:03

    ー中佐には雑音が聞こえないのなら、きっと、この音は僕だけが聞いている音だと思っていいのかもしれない。
    幻聴でないのなら、“これ”は何か。幻聴だとしても、その原因は?
    「僕の聴覚が狂ったのか?…もともと五感は良い方でした」
    人より、ほんの少し。僅かに等しいくらいだが。
    「…少尉。エグザべ・オリベ少尉」
    シャリアが、思考の海で神経を研ぎ澄ませるエグザべを現実世界へ引き戻す。
    「なんでしょうか?」
    ーなぜ、フルネーム?
    瞬きを数回。上官の言葉に耳を傾け、視線を向ける。両肩に鈍痛が走った。掴まれているような感覚。
    ーなぜ、肩を掴んでいるんだろう?いつから掴まれていた?
    「少尉、今の君に私の声は聞こえていますか?」
    彼特有のテノールが、エグザべの鼓膜を揺らした。
    「え、えぇ。勿論」
    突拍子のない言葉に対し、素直に答える。
    「雑音は聞こえていますか?」
    「…はい。でも、中佐の声はちゃんと聞き取れます」
    シャリアは、困惑しているエグザべをまっすぐ見つめながら問いかけた。
    「エグザべ少尉。あなたはさっきまで、誰と話していたんですか?」
    返事は無い。
    「私との会話の途中で、君に話しかけてきた人はだれですか?教えてください。」
    返事が、無い。

    ーー中佐は、何を言っているのだろう?

  • 97二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 15:44:46

    待って今までの中佐との会話どれが現実でどれが幻覚(幽霊?)なの!?
    信頼できない語り手とかそういうあれ!?

  • 98二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 17:21:56

    エグザベ「ミノフスキー粒子への感度が、ニュータイプは高いのだろうか?」
    エグザベ「便利な能力だが、一長一短とはこの事だな。僕は、あーなんか光ってるなぁ聞こえるなぁで済ませられるが、そうもいかない人もいるだろうし」

  • 99二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 17:51:39

    もしかして『しかし、さすがは〜』以降の会話は現実ではなかった…??

  • 100二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 17:58:41

    シャリアと話しているけど現実とそうじゃないのが混ざってる感じ
    一方的に喋ってるところはシャリアじゃない声に返答してるみたいな。
    声の聞き分けできてないんですかね。なんだろね。
    良いようにいろんな捉え方をしておくれ

  • 101二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 19:39:15

    ソドンクルーが何もない空中に向かって話すエグザベくんとか目撃していそう…
    本人に聞いてみても「え?」って顔を一瞬されて曖昧にお茶を濁されてしまうとか

  • 102二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 22:58:08

    ちょっとしたやつ
    ある証言
    「娘のぬいぐるみを拾ってくれたの。とても、とても笑顔の素敵な人だったわ。整った顔立ちをしている人って、近寄り難い雰囲気があるっていうでしょう?でも、あの人はそうじゃなかった。人懐っこい雰囲気で、気さくで。育ちの良さそうな、優しい人だったわよ。彼、大学生?あなた、あの人の知り合い?この子がお礼を言っていたって伝えてくれる?」
    「おひさまのお兄ちゃんがね、拾ってくれたの。ころにーのお日様じゃないよ。地球のおひさま。ママがね、ほんもののおひさまみたいって言っていたんだ。おひさまのおにいちゃん、こまっている人を助けていたよ。わたし、見たもん。おひさまのお兄ちゃん、お人形さん拾ったあとに道を聞かれていたの」
    「不思議な人だったよ。俺、イズマコロニーには観光できてたんだ。ちょっとした仕事でな。…で、知り合いと別行動していたら道に迷っちまって。電話をかけようとしていた時にあの兄ちゃんが向こうから声をかけてくれたんだよ。“あなたのことを探している人がいましたよ”ってね。で、連れてって貰ったんだ。おかげで無事合流することが出来たよ。…しかし、ふしぎだったな。いやぁ、その兄ちゃんよぉ、俺の知り合いを見て“はじめまして”って言ってたんだ。俺はてっきり、知り合いが俺のことを探しているって兄ちゃんに伝えて、それで俺を見つけたんだと思ってたから。なんだったんだろうねえ」
    「路地裏から話し声がしたんだ。優しい声だったよ。しゃがんでいたからたぶん、子供と話していたと思うが、俺が声をかけた時にはそいつひとりだったんだ。“迷子の子供がいたので、ついさっきまで話してたんです”だってさ。子供の声なんて聞こえなかったのに。気味が悪いぜ」

  • 103二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 02:15:26

    生死問わず聞こえてますね…

  • 104二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 08:40:56

    結構ヤバいのでは…今更か

  • 105二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 09:44:54

    会ったこともない人を的確に探し出せてるんだから、幻聴幻覚の類いじゃなくてホンモノなんだよね

  • 106二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 16:00:12

    でもその人がその時考えてる事じゃないんだよな

    >>95

  • 107二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 22:21:24

    一体何由来の声のように聞こえる音なんだ

  • 108二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 07:26:14

    思念の元の人の声で聴こえるのか、それともよくよく思い出してみると声の高低なんて個性はないが不思議と誰が発してるのか判る声のようなものなのか…

  • 109二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 12:52:37

    保守

  • 110二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 16:28:27

    エグザベくん死後の世界とか信じてなさそう

  • 111二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 18:14:33

    「先生は、僕が異常だって言いたいんですか?」
    目の前の軍医は口を開かない。何も言わない。
    純粋な疑問を感情を持たずに尋ねるエグザべは首を傾げる。
    「…正常だ。至って、普通の。理想的な状態だと思うよ。君は、健康そのものだ」
    「だったら…」
    「“健康体”であることが、有り得ないんだよ。エグザべ少尉、君は“不自然なまでに正常”だ」
    (この人は何を言っているんだ?)

  • 112二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 19:51:37

    >>111

    他作品(空の境界)の彼(黒桐幹也)と同類?

  • 113二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 01:00:18

    >>103

    死者の声は死者と認識していない予感。

  • 114二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 07:26:02

    現実との区別がつかない幻聴に悩まされている人間にしてはフラットな精神すぎるよ

  • 115二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 07:35:00

    「ジークアクスのパイロット探し…やはり、一筋縄ではいかないか」
    クランバトルで宇宙を自由に走る愛機の姿を思い出しながら、エグザべは小さく息を吐く。
    音の渦に埋もれながらの捜索は、どうしても上手くいかない。最近は、会話が成立するのもやっと。音に騙され自分が何を話しているのか分からなくなってしまうことが増えていた。
    ーソドンも、このコロニーも、宇宙(そら)も、賑やかすぎる。…どうしたものか。
    ふと、偽物の空を仰いで余計な情報を消去していたエグザべが目の前の観光客へ視線を移す。
    探し人だ。迷子と、言う方が正しい気もする。今日はこれで何人目だろうか。
    「場所はともかく、それが、分かれば…」
    ー白い髪、そばかす、蒼い瞳、小柄。
    親切に容姿や特徴を聞き、それをもとに目当ての人物を探す。
    ー場所を言われても…僕は、コロニーで生まれ育った訳じゃないんだが。
    慣れない場所での捜し物は、すこし時間がかかることを許して欲しいと思いながら、男性が言う人物を探してみる。
    サイド6に来てからは、何故か定期的に人や場所、ものを探している人に声をかけられている。
    僕には、軍人としての威厳を感じられないのだろう。コモリ少尉でさえ、軍服を着ていなくても一般人には距離を置かれてしまうって言っていたのに。
    潜入捜査や隠密行動を強いられる場では使えるが、やはり、軍人としての誇りがある以上複雑な気持ちになってしまう。
    ー人の役に立てるのは嬉しいから、べつにいいけど。
    「そこのお嬢さん。あなたを探している人が居ますよ」

  • 116二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 08:00:09

    ベンチの上に腰掛け、気だるそうにコロニーの上空を眺める少女に声をかける。
    特徴的な形をしたマスクのせいで顔の全貌は確認できなかったが、髪色と瞳、容姿は一致しているように思えた。
    口を開かず、返答をしない少女にエグザべは眉を下げながら膝を折り、会話を試みる。
    「金髪の人が、あなたのことを探していたんだ。君のお兄さん?だとおもう。」
    「……」
    うんともすんとも言わない。警戒しているのだろう。当然のことだ。いきなり成人男性に話しかけられたら、誰だってこの反応になる。着いていこうとは思わないだろう。…だったら。
    「…少し、待っててくれないか?君がここにいることをお兄さんに伝えて、案内するから」
    無理に連れていくのも良くないと、エグザべはそっと微笑み、立ち上がった。
    「寒くないかい?これ、あたたかいよ」
    カーキ色のモッズコートを脱ぎ、微動だにしない少女の肩にかけてから踵を返す。
    ーそう遠いところにはいない、はず。早く行こう。
    足早にその場を離れようとした矢先、服を引っ張られる感覚にエグザべは足を止める。振り向くと、会話すら出来なかった少女が服の袖をひきながら、こちらのことを見上げていた。
    「…きらきら」
    少女が、呟いた。
    「きらきら、しってる?」
    「えっと、ごめん。分からないや。やっぱり、一緒にお兄さんのところへ…」
    「うそつき。しってるでしょ?」
    少女の言葉に、理由もなく心臓が強く脈打つ。
    「僕にはわかるんだ。お前が僕と同じだって。僕はきらきらが好き。綺麗で、温かくて、冷たくて、とても落ち着くんだ」
    「待って、お嬢さん。僕はただ…」
    「“お嬢さん”じゃない。僕だって名前があるんだ」
    突然、饒舌に話し出す少女は目を細め、細く冷たい指をエグザべの手首に絡ませる。
    街がシンと、静まり返った。騒音で満ちていた街から、コロニーから、音がしない。
    ー悪い、予感がする。深入りしてはいけない。
    脳内で警鐘が鳴り響く。背筋に冷たい汗が伝う。
    小さな手が、後ろへ下がろうとした彼を制する。
    力は弱い。しかし、離さないという強い意志を感じる掴み方、視線、声色。
    息を吸う。吐く。無理やり声帯を振るわせようとするエグザべに、少女は問う。
    「ねぇ“お兄さん”、名前を教えてよ」

  • 117二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 08:10:15

    規制め…

    その日思いついた単発で読める本編if世界線みたいな感じで書いていたけど、単調になっている気がする。
    と、いうことで養殖同士の絡みを見たくて書いてしまった。

  • 118二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 12:22:08

    名乗る直前でゲーツが来てニアミスするやつか?

  • 119二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 16:05:42

    名乗りはあかん!

  • 120二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 17:34:11

    みんなのレスを組み込みながらあれこれ書いてるし、基本単発なんで展開は未定
    素晴らしいんが多いんや…

  • 121二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 23:09:19

    意外とライブ感のあるスレだった

  • 122二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 08:36:30

    保守

  • 123二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 09:58:27

    「名前を聞くならまず最初に自分が名乗るのが礼儀だろ」なエグザべ少尉、バカ正直に名乗るエグザべ少尉、咄嗟に偽名で答えるエグザべ少尉…

  • 124二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 16:11:43

    色んなエグザベがいるな

  • 125二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 17:20:00

    「ザベザベって死んだ人の声が聞こえたりするの?」
    「ちょっとマチュ!!そういうのは…」
    「聞こえるわけないだろ。僕には、君らみたいに犬の鳴き声が喋り声に聞こえるような感性がないからね。環境音を人間の声に聞き間違えることはさすがにあるけど」
    「…なんかバカにされてるような」

  • 126二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 21:48:47

    博士でも軍医でもシャリアにでもいいから自分が聞こえている声を書き起こせって言われたエグザべ少尉が、聞こえてることを箇条書きで感情無しに打ち込んでいく様子と、内容で周りを絶句させる
    こんなん幻聴って分かっててもノイローゼになるよ…鬱になるよ…って引かれるところとかを書いてみたい。彼のおかしい所を可視化したい。
    エグザべ、ピラニアの入った水槽に放り込まれたマウスが食われていく様を何も思わず延々と眺めているタイプだったりする?(何故にマウス?)(へー、マウスは溺れるとこんな感じで〜)(ピラニアって〜)とか考えていそう
    為す術なく食われる様子をルウムみたいって思ってくれてもいいぞ

  • 127二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 23:21:18

    クランバトルと同様、意味が見いだせない理由でマウスを殺すのには不快感や疑問を表明するが
    薬効を見る実験だとかそういう納得できる条件・理由がくっつくと淡々と観察・記録するタイプではないかと

  • 128二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 23:25:24

    >>125

    これを特に罵倒のつもりなく言ってるのも「そういう理由があるなら納得する」って独特の思考テンポだよな


    そんで理由を求め続ける自分を自覚してるからこそ本物ではないと判定するわけで。聴こえる→理由を探す→本物じゃない判定のループに陥ってそうだ

  • 129二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 23:50:50

    仮にルウム戦役きっかけにNT能力に目覚めたのなら能力の理由がはっきりしてるな
    精神が耐えられた理由はわかりませんが…

  • 130二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 08:52:54

    背後霊の方々が「今話してる相手幽霊!幽霊だから!早く逃げて!」とか騒いでるのかと思うと笑える

  • 131二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 10:37:50

    >>130

    ルウム全体が背後霊になってるのか…?

  • 132二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 13:29:10

    >>126

    割り切りの良いエグザべくんならピラニアに食われてるマウスを見て、あの時みたいだってルウムの事を思い出してそう。

  • 133二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 13:39:49

    めちゃくちゃ教えてくれてるのに全部ガン無視して幽霊(本人は気付いていない)と会話してる姿が想像つく

  • 134二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 21:52:35

    ほす

  • 135二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 22:24:11

    それは、科学的に証明される現象。
    それは、根拠が存在する音。
    初めて見たミノフスキー粒子の光は、ララ音は、僕にとって恐怖そのものだった。
    当時の僕は、スクールに入学したて。講義も、ニュータイプとオールドタイプの定義を教えてもらったばかりだった。
    「百聞は一見にしかず。…見れるかどうかはキミ次第だがね」
    初めて行われた実技の授業。初めての、ミノフスキー粒子。初めての、実験。
    先生…博士は、ミノフスキー粒子下でのニュータイプ脳波による通信の試験とも言っていた。
    1度失敗すれば、命はない。帰る場所のない戦災孤児は、使えなければ役たたずのガラクタも同然。…これも、博士が言っていたことだ。
    ー退学処分だけは、いやだな。
    ジオンで生きる価値があるかどうかを見定められるこの試験では、初回だというのに何人もの生徒が退学処分された。僕も、そのうちの1人になる。
    ー聖書も、家族も捨てて逃げたんだ。当然の報いだ。
    僕には、講師や博士の言うニュータイプの素質がない。リップサービスで僕を拾い、生かしてくれたジオンと僕を結び付けてくれた神様に感謝をして、今日ここで命日を迎えよう。
    どうせ、帰るところもない。死んで泣いてくれるような仲間もいない。彼らと同じように退学処分されて、とっとと死んでしまえ。
    実験室に入り、冷たく大きな椅子に腰掛けると、見たことの無い機械が四肢や頭に取り付けられた。
    博士が、大きな窓ガラスの向こう側でコンピューターか何かを操作している先生達に合図を送った。

  • 136二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 22:34:33

    赤いランプとブザーの音がした。
    ー何も起きない。これで、僕も退学処分か。
    死ぬことは、怖くなかった。地獄を見るよりマシだから。あの戦火を忘れられるのなら丁度いい。
    目を閉じたのも束の間。
    閃光、脳内を駆けた稲妻と共に訪れた浮遊感。短い人生で目にしたことのビジョン、あの時の声…声、声!!
    「あぁっ…!!」
    掘り起こされる戦火が、知らない光景が走る。巡る。流される。
    思わず頭を抱えた。汗が吹き出て、心臓がうるさくて、息が苦しくて……怖くて、怖くて!!
    微かに聞こえる透き通った声が、知らない記憶と共に頭の中で鳴り響く。
    僕は、知らない。こんなもの、知らない!
    幻覚?幻聴?走馬灯?……ちがう、どれでもない。
    短い人生で培ってきた知識じゃ説明が効かない現状に、その時の僕は酷く動揺して、震えていた。
    記憶にないが、記録には残っていた。気になるなら見せてもらえばいい。見せてくれるはずだよ。
    「…数値が桁違いだ」
    博士が呟く。何を見た?何を聞いた?何を感じた?一問一答で尋ねられる問いに必死で答えた。
    「合格だ。救護班に回してくれ」
    「…処分、は?」
    「しないよ。キミには次がある。ここで死んだ仲間の分まで頑張りたまえ」
    メディカルチェックを受けたあと、博士の補佐をしていた先生から実験の詳細について説明を受けた。
    試験に合格をしてから教えられることらしい。
    ー僕が見たのは、ニュータイプ特有の脳波で伝えられた思考。澄んだ声のように聞こえたのは、脳波を感知する上で、発生した“ララ音”という音らしい。
    僕の感じた得体の知れないものには、エビデンスがあったんだと先生は言ったが、当時の僕はそれを信じることが出来なかった。
    ニュータイプのことを知らなさすぎた。最先端を走る現代科学を理解できていなかった。
    ーニュータイプの片鱗を神様がくれたのだろうか。
    なんて、あの時は思っていた。ニュータイプ理論より、宗教に落とし込んだ方が自分を言い聞かせやすかったのだ。

  • 137二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 22:39:10

    「寛大な、お方だ」
    「誰が?」
    「あっ、えっと…神様、です。これは、きっと神様からの試練で、何らかの思し召しなのかなって」
    「はははっ!神なんて、科学的根拠の説明を放棄した旧人類の心理的ニーズから生まれた概念に過ぎない!」
    「キミ、宗教学を専攻していたんだって?それらしい思考回路をしている。これを機に、信仰を捨てるといい。キミは、我々の未来のために選ばれた存在だ。ならば、我々と同じ思考を持ってもらわなくては」
    「リアリストに、なれと?」
    「あぁ、そうさ。“神のおかげだ”なんてほざくなら、“運が良かった”で片付ける方がまだマシだね。運は、確率だ。便利な仮説だ。あとからエビデンスをつけることもできる」
    ガツン、と頭を鈍器で殴られたような衝撃。
    「…確率。僕がルウムで生き残れたのは、」
    「“運が良かった”んだよ。生存者の避難ルートや思考の傾向の統計を取ればその“運”にもエビデンスがつく。最も、ルウムで生き残れた人間はキミ以外居ないに等しいけどね。しかし、それもまた原因を突き詰めればキミが生き残れた理由を説明することが出来る。骨の折れる話ではあるがな」
    肩を竦める先生をキラキラと照らす電灯の眩しさに目を細める。その時は、先生の言葉に酷く心酔していたから、瞳孔がいつもより大きく散大していたのだろう。
    「……では、僕が今回、退学処分にならなかったのは“運が良かった”ということなのでしょうか?」
    説明のつかない、納得のできない結果に、理由をつけてみる。
    「あぁ、今はそれでいい。それでキミが納得するのなら。しかし、我々は科学者だ。提示したもの全てを証明すべき人種だ」
    心臓が、痛くない。広がっていた感覚が閉じていく。
    「我々は“ニュータイプ”を科学的に証明してみせる。キミは、我々の実験に協力するだけでいい」
    なんて、良い響き。心地よい思考回路。
    その日、僕は信仰を捨てた。
    恐怖という感情が消え去ったのもこの会話のおかげだと思う。
    ニュータイプに限った話ではない。全ての物事に理由をつける。それだけで人間の精神はこんなにも安定する。
    発狂していない僕は、現状に適応している僕は、“この現象”を科学的根拠をもって説明できる僕は、正常と呼ぶに相応しいはずだ。
    少なくとも僕は、そう思っている。

    「ねぇ、お兄さん。おててつないで?」
    「うん、いいよ。………………あぁ、なるほど」

  • 138二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 22:42:31

    正常の定義ってなんだろ
    日常生活を支障なく送れることか…?

  • 139二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 22:52:19

    恐怖を感じないのは正常って言えるんだろうか
    あとそれ信仰の対象が神から科学に変わっただけなんじゃないか感もなくもないが安心して生きられるならまあいいか……?

  • 140二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 23:14:28

    名前からしてキリスト教の影響が大(ザビエルの別な読み方)ですが、カウンセリングもどきで信仰心を破棄させるのは深刻な虐待でしたな。

  • 141二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 07:48:05

    本物の才能には理由がないらしいですが精神の安定は保てているのでしょうか……

  • 142二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 08:18:02

    作品の「君は我々の未来のために選ばれた〜」ってところ、「我々の未来」の中にエグザべくんは含まれません。

  • 143二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 12:26:07

    >>141

    だからこそ自分には才能がない前提で“運がいい”って理由をつけてるとか?

  • 144二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 15:40:20

    >>142

    宇宙世紀クオリティ

  • 145二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 18:04:46

    「えっ!?エグザべくんキリシタンだったの!?」
    「だいぶ昔の話だけど。スクールに入ってすぐ考えを改めたよ」
    「良かった〜!!……ところで、キリシタンってなに?」


    コモリ少尉とか、ジオン生まれジオン育ちの人って宗教関連のことどう思ってるんだろ…悪気なく色々言いそう。
    個人的に誰にも気づかれないまま生活できてそうって気持ちと17年続けていた習慣が無意識のうちに出るエグザべくんをみたい気持ちがある

  • 146二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 18:08:40

    エグザべくんの信仰対象が神様だった場合、人の声のような音は声として認識され、神様の思し召しだとかなんかいい感じに解釈するかもしれない。
    それはそれでなんか…うん。

  • 147二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 22:32:21

    モビルスーツを操縦している最中に幻聴のせいで普段はしない操作ミスをしたらさすがに知らんぷりは出来ないんじゃないか?

  • 148二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 07:28:05

    >>146

    ※西暦時代の研究結果をマッシュアップした与太よみものとして読んでね

    幻聴にはお国柄があってポジティブなものである地域もあるとか

    比較対象が死に絶えてるがルウムの文化背景を空想科学する必要があるな

    問題はそれと類似した病識があり旧世界の宗教観と破綻なく和合させている人間の精神状態を西暦時代とは比較にならない精度で調べて正常という確定診断が出る事だ

    これはもしかして西暦時代に幻聴を訴えた精神失調者とされる研究対象の中、特にインドに既にニュータイプが紛れ込んでいたという可能性を示唆してるのではないか

    宇宙に適応進化した新人類がニュータイプであるという概念を覆すニュータイプ地球発生説自体は宇宙世紀でもカガチが提唱しているがカガチは宇宙世紀0150年代に生きガンダム用語の意味でのサイキッカーの概念も知る人物なので0085年時点しかもアムロ・レイの存在が歴史に発見されなかった世界線の研究者たちにはにわかに信じがたいものではないだろうかと思う次第

    GQはマチュというクジャクのメスによるNTの性的選択の1ページを垣間見るカメラだったのかもしれない

    「幻聴」の声はローカルカルチャーに影響を受けることが判明精神に異常をきたして実際には何も鳴っていないにもかかわらず音声が聞こえる現象は「幻聴」と呼ばれ、統合失調症の症状の1つとしても挙げられます。幻聴は人によって会話であったり、壁を叩く音であったりと症状に差があるそうですが、幻聴の音声は生活してきたローカルカルチャーの影響を受けていることがスタンフォード大学の研究によって明らかになりました。gigazine.net
  • 149二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 15:02:12

    うわ、好き

  • 150二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 16:12:15

    音に埋もれて生活することに慣れた頃、聞いたことのある音が鼓膜を揺らす。
    不規則に鳴るモスキートーンのような音のあとに、決まって聞こえるそれをエグザべは気にかけることなく日々の訓練をこなしていた。
    雑音を邪魔くさく感じることはある。しかし、こちらが意図的に対処できるものでなければ、自分達には耐えることしか出来ない。
    やはり、コックピットは艦内よりも比較的静かに感じる。ほんの気持ち程度だが、それでも、操縦席に座り、物理的に外界を遮断することで自分の心臓の拍動が幾分か緩やかになってくれる。
    ーー宇宙が静かなら、良かったのに。
    そしたら、前の感覚に戻ることが出来ただろうに。
    雑音の中に一際目立つ音がする。意味為す言葉のように聞こえる音が、思考にノイズをかける。
    ーーうるさいな。コックピットの中まで聞こえてくるなんて、どれだけ大きな音なんだ。
    “…………、んで、……な……”
    “え……、な…で、……だ、け……”
    “………、……………………………”






    「なんで、お前だけなんだ」

    ーー気の所為にしよう。
    人の声前提で、耳をすませた僕が間違っていた。

  • 151二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 23:55:37

    どういう意味だ
    生き残った事か?声が聞こえる事か?それとも別の何かか?

  • 152二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 01:54:16

    「それがどうした!」

    と言い返そう。

  • 153二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 07:00:04

    保守

  • 154二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 08:10:49

    >>152

    アッテンボロー!?

  • 155二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 10:40:34

    気ままにホラーを書いているつもりなのにエグ虐しているだけになりそう
    楽しいから許してくれ

  • 156二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 17:02:45

    ホラーとエグザベくんの相性悪いからね…

  • 157二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 20:18:54

    >>154

    です。


    あ、でもドラえもんでも可w

  • 158二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 23:40:07

    ソドンのブリッジでいきなり「へぇ、連邦も大変なんですね」ってバカでかい独り言()を言うエグザべくんを想像した
    今のところ全部ガン無視しているけど。何が聞こえているかってのは分からないけど。

  • 159二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 07:27:08

    いきなり連邦の話をぶっ込んでくる奴みたいじゃん

  • 160二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 16:00:01

    保守

  • 161二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 18:49:45

    一応、滅多刺しした死体と血が出てくるので注意


    閃光が走る。
    同時に聞こえたのは、空気を切り裂くような少年の絶叫と助けを呼ぶ声。
    軍警から逃げようと飛び込んだ路地裏で待ち受けていたのは、血みどろの肉塊だった。
    「……死体?」
    足を止め、肉塊から視線を上げて全体を見渡す。
    室外機やコンクリートの壁、窓……広範囲に飛び散った血液は、コロニーの重力で側面を伝い、死体の纏う赤がエグザべの靴先を濡らした。
    近くに転がっているナイフは、胸元を滅多刺しにした凶器とみて良さそうだ。
    曖昧になった原型と顔立ちから察するに、年齢は10代後半。性別は、男。
    先程の叫び声は、この少年のものだと考えても良さそうだ。
    しかし、目の前の少年は死んでいる。
    触れるまでもない。素人目からしても分かるだろう。
    ーー死体は喋らない。ほんとにたった今、この瞬間、彼は死んだんだ。僕は、これの死に際の断末魔を聞いたのか。
    人通りがほとんどない裏路地で殺されるなんて、可哀想に。
    運が悪かったのだろう。
    学生なら、まだやりたいことも沢山あったはずだ。将来を担う若者が命を落とすのは、悔やまれるべき事案である。
    サイド6のニュースはしばらくこの話題で持ち切りになるだろう。
    「……死体に構っていられるか。早くここを」
    「自分で殺しておいて、酷い言い草だな」
    「なっ……!?」
    「なんつーことしてくれるんだ!!お前は!!」
    踵を返した先、進行方向にいたのは、息を切らし、鋭い視線を送る中年の男。殺意の籠った悪態に振り向くと、彼のバディであろう若い男がエグザべに拳銃を突きつけていた。
    ーーしまった、追いつかれた!
    軍警だ。死体に気を取られすぎていたうちに、追いつかれたのだろう。ゆっくりと後退るエグザべに、若い男が声を荒げる。
    「何故、民間人を殺す!!しかも、相手はまだ子供なんだぞ!!」
    「ま、待ってくれ!誤解だ!僕は殺していない!!」
    彼らはエグザべが通りかかった民間人を刺し殺したと誤認したのだろう。

  • 162二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 18:54:23

    無理もない。手に凶器を持っていなかったとしても、監視していた男を追いかけた先に少年の死体が転がった、血まみれの殺人現場が広がっていたのだ。
    「言い訳をするとはいい度胸だな!お前は生かしておけない!」
    「ここで、ケジメをつけさせてもらう」
    「ウソ……」
    一瞬、足が竦んだ。随分と物騒なケジメだ。
    ーー銃撃に、自信があるのかな。挟み撃ちとはいえ、拳銃を向かい合った状態で構えるなんて僕には無理だ。
    同士討ちを狙う?だとしたら、位置を変えよう。2発目が怖い。
    「ま、まあ、話を聞いてくれよ。勘違いだって直ぐに分か……!?」
    勢いよく反転する視界と共に、路地裏に発砲音が響き渡った。
    グシャリ。
    生ぬるい感触と鈍痛に襲われる。鼻腔を擽る鉄の匂いにエグザべは大きく咳き込み、身体を起こす。
    血溜まりにダイブなんて、不衛生極まりない。前髪から滴り落ちる血を目を閉じてから乱暴に拭い、状況を確認する。
    前後に血を流し倒れている軍警がそれぞれ1人ずつ、そして、真横には未だ体温の残っている少年の死体。
    ーー僕が転けたから、同士討ちをしたんだ。
    何たる幸運。
    安堵の溜息をついていると、脳内で聞き覚えのある雑音が鳴り響く。
    少年の、叫び声。助けを呼ぶ声によく似ている音。
    しかし、頭の中に訴えかけてくるような音はより悲嘆に満ちたものだった。
    ーーいや、この子はもう死んでいるはずだ。脳波の無いヒトが思念を送るなんてできるはずがない。
    何故、何故、なぜ。
    血で濡れた手で頭を押さえ、懐のスマートフォンを取り出し画面を開く。
    「くそっ……やっぱ濡れた手じゃ操作がしにくい……」
    血塗れになったとはいえ、服で血を拭い取るのは抵抗があった。
    根気よく画面を指で叩き続けていると、程なくして通話画面が開き、連絡が繋がる。
    ーーこれから殺すかもしれない相手だけど、一応上官だし……
    「……あ、中佐。念の為の報告なんですけど……」

  • 163二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 19:01:53

    運が良かったから…赤ガンが戦闘不能になるまでオーバーヒートせずに機体が持った奴だったな

  • 164二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 19:45:43

    たった今断末魔を聞いたとしたら犯人と挟み撃ちしてきた軍警が遭遇してないのは妙な気も……?

  • 165二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 19:52:51

    >>164

    たった今死んだって思ってるのはエグザべくんの勝手な考えなのでね。断末魔も軍警には聞こえてないので。実際は死んで十数分?はたってるかもしれない

  • 166二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 00:41:14

    >>165

    仮に拘束されたところで死体の死亡時刻と少年が最期に街の監視カメラに映った時間とエグザべと軍警が通った時間が合致しなかったろうな

  • 167二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 08:58:13

    保守

  • 168二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 16:19:45

    ホラー…

  • 169二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 22:39:33

    さすがに真っ赤っかな状態で街中は歩けんだろうな

  • 170二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 08:30:54

    「どんなモビルスーツに乗っているの?」
    「階級は?」
    「僕、ミノフスキー粒子の匂いが大好きなんだ」
    ーーよく……よく、喋る少女だ。
    直感か、それとも自分や中佐と同じニュータイプか。
    こちらが軍人であることを見抜き、モビルスーツのパイロットであることを前提として話しかけてくる。
    モビルスーツに乗るということは、彼女は軍属なのだろうか?もしかしたら、クランバトルに参加しているモビルスーツのパイロットかもしれない。
    子供の問いかけを無視することはあまりしたくなかったが、からと言ってすべてを正直に答えるわけにもいかない。
    「ねぇ、軍人さん」
    無愛想に着いてこいと言い、会話もせず黙々と歩く僕に少女は、小さな歩幅で懸命に着いてきてくれる。
    「残念だけど、」
    「うそ」
    ーーなぜ、そう言い切れるのか。
    「……根拠は?」
    「モビルスーツのパイロット特有のタコ、きらきら、ミノフスキー粒子の匂い」
    「……ミノフスキー粒子は、熱核反応炉の副産物として生成される素粒子だよ。匂いがするわけがない」
    「やっぱり、軍人だ」
    思わず、反論をすると少女は得意げな表情でこちらを見る。
    言い訳ができない僕に気を良くしたのか、少しばかり声が明るくなった気がする。
    「君は?」
    聞かなくてもいいことなのは分かっていた。
    聞かずにはいられなかった。
    足を止め、振り返り、僕とは違って動揺を見せない少女は隠すことなく返答する。
    「ジオンの敵」
    「……連邦か」
    「驚いたのは僕の方だよ。突然、ジオンの犬に声をかけられたんだもの」
    だから、お互い様だと彼女は笑みを深める。
    「同僚には僕が連絡しておくからさ、もう少しお話しようよ」
    「……君と話すことなんて、」
    「“お嬢さん”でいいよ。“お兄さん”」

  • 171二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 12:08:46

    (連邦軍に知り合いがいるなんて、良くないのはわかってるんだけど……。声は聞こえやすいし、周りが静かになるし、悪い子ではないんだよな……)

  • 172二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 16:32:24

    なにもかもホラーや怪談とエグザベ君の相性が良すぎるのがいけない
    夏あたりはエグザベ×ホラースレがいくつかあったし

  • 173二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 22:36:23

    周りが静かなのは少なくとも会話に集中できているってことか?

  • 174二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 06:07:44

    生身で銃を突き付けられても

    「…嘘」

    と困惑して瞑目するだけ、と作中での無抵抗は軍人としての受容ではなく素の諦めであるみたいに監督がコメントしていた辺り。

    ルウムで地獄を見過ぎて、生死に対するある種の達観が出来てしまった?

  • 175二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 08:37:42

    「あっ」
    「エグザべ少尉、どうしましたか?」
    「いえ、なんでもありません。僕の聞き間違いです」
    (今の音、妹の叫び声に似ていたような……)

  • 176二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 08:43:42

    ここのエグザベくんの場合「なんでお前だけなんだ」って声を本物と認める訳にはいかないからそりゃ全力でオカルト否定するよね


    >>174

    スレチで申し訳ないんだけどそのコメントどこで読めます?見たすぎる!

  • 177二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 13:17:20

    仮にエグザべくんの幻聴がルウム戦役のものだとして、20億人分の悲鳴聞き続けて生きるより諦めて死んだ方がマシな気はする。普通だったら発狂するし。

  • 178二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 13:40:58

    >>176

    すまん、劇場の頃にパラパラ読んだ雑誌か何かなのでどれに乗っていたのか思い出せない。文言も記憶頼りでうろ覚えだ。

  • 179二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 13:48:24

    >>178

    横だけど時期はいつ頃だろうか知りたい

    バックナンバー確認したい

  • 180二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 19:58:28

    >>175

    エグザべくんは、妹や家族と会うことなくルウムから避難したから、数年越しに妹の死に際の断末魔を聞いたことになります。

    本人はスルーしてるけど。

  • 181二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 01:00:34

    良くも悪くもスルースキルがカンストしておられる

  • 182二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 10:53:06

    ルウム戦役や難民生活でいきなり理不尽に一方的に生命を奪われることに慣れてしまったところはあるんだろうな
    抵抗してもしなくても奪われるし

  • 183二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 16:59:33

    家族を亡くして数年越しにとらえた面影が断末魔の悲鳴、ガチの幻覚でも辛すぎてマトモに向き合えない案件すぎる

    なお幽霊だった場合は身内でさえも「なぜお前だけ」と恨みをぶつけてくる存在になっちゃったことになるわけですが

  • 184二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 17:05:33

    ここのエグザべくん、ルウム案件でも木馬案件でもシンプルに精神が異常なだけでも本人が向き合うことは絶対ないんだろうなと思う
    家族や友人が「元気にしてる?」「無視しないで!」って言ってもエグザべくんはガン無視するんでしょ?悲しっ……

  • 185二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 17:47:33

    「少尉。“声”は静かになりましたか?」
    「いいえ。特には」
    「もし、よろしければ私と一緒に“声”の原因を考えてみませんか?原因が分かれば対処できるかもしれません」
    「それで、僕に異常があったらどうするんです?」
    「……療養として、しばらく休んで頂こうかと」
    「それじゃ艦のみんなに迷惑をかけてしまいます。不要になれば処分して貰っても構わないので、僕が正気であるうちは使ってください」

  • 186二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 17:51:38

    病気で幻聴聞こえてるならともかく本物なら療養なんかしても治るもんでもないよな
    ヒゲマンも無力感じてしまう

  • 187二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 23:50:28

    単純に心配したら部下がサラッと己の価値を要不要で語り出したヒゲマンめっちゃ気まずいだろうな……

  • 188二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 09:14:29

    本来ならとっくに処分されてるのにまだ使い道があると判断されてるから処分されてないだけだって思ってるやつだ
    スクールとかでも不要になったスクール生が処分されてたのかもしれない

  • 189二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 14:52:09

    >>188

    察しが良くて助かる

  • 190二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 18:38:00

    >>179

    ゴメン、地上波放送開始の頃だったけど、どの雑誌か思い出せない。手持ちに見当たらなかったから、多分立ち読み。


    20年前なら一度よんだ本は隅々まで記憶していましたが、40代になると本当に思い出せなく…orz...

  • 191二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 19:06:24

    「ソドンって、中佐がシャア・アズナブルとMAVだった時も現役だったんですよね?」
    「えぇ、そうですよ」
    「白いガンダムに乗ったシャア・アズナブルが、ビームサーベルでメインブリッジを破壊して、無理やり持ち出したって聞きました」
    「え?そうなの?」
    「……それ、誰から聞いたんですか?」
    「中佐が…いや、噂話なのではっきりとは覚えていません」



    ゲーセンのUFOキャッチャーで1d100のダイスを手に入れた。試しに転がしてみる
    エグザべ少尉の異常度振った。74だった。……微妙だな

  • 192二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 22:33:18

    >>191

    まあ…正常

  • 193二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:02:54

    ストレス感じてるならまだ正常だな…
    そのうち完全に順応しかねないよこいつ

  • 194二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 09:08:36

    次スレほしいな

  • 195二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 10:32:44
  • 196二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 10:51:47

    制御がきかないサイコメトリーと思えば、周りも少しは前向きに捉えられる…か?

  • 197二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 16:16:30

    平日昼間だからか次スレ落ちてる

  • 198二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 16:25:01

    寝てたら落ちてたよとほほ


    https://bbs.animanch.com/board/5921667/?res=4

  • 199二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:37:24

    あってよかった初代スレ拠点
    埋め

  • 200二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:38:48

    みつけてくれてありがとね

オススメ

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