"バトロワ"をやります サッカー風バトロワ『マネーモッブ(モブの監獄)』後半戦

  • 1ポチェモブ25/11/01(土) 23:09:47
  • 2ポチェモブ25/11/01(土) 23:18:23

    第2フェーズ: 試験フェーズ (Iグループ)

    「さて、Iグループの原石ども。ここを勝ち抜けば、次のステージが見えてくる。精々エゴをぶつけ合って、生き残れ」

    絵心の声と共に、Iグループの8名は、入り組んだ水路と大小の島々が点在するフィールドへと転送された。

    【試合用フィールドF (水路と島々で構成された特殊なフィールド)】

    * Kチーム (4名): 染岡竜吾、宮沢鬼龍、アンバー、ウェンティ

    * Lチーム (4名): ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ、超能力を手に入れたピクトさん、特殊部隊のピクトさん、ラザロ


    (ちなみにこのフィールドはワシが用意したものじゃなくてGeminiが勝手に作ったものらしいよ

    どうでもいい部分ではあるけどPRO仕様でもこういうことをしてくるから怖いよねパパ)

  • 3ポチェモブ25/11/01(土) 23:19:47

    イベント1 (Kチーム優勢)

    試合開始のホイッスル。

    「フン、雑魚どもが」

    Kチームの宮沢鬼龍が、Lチームの陣地目掛けて凄まじい勢いで突進。その巨体から放たれるドリブルは、まるで水面を滑る岩のように素早く、Lチームのラザロを容易く抜き去る。

    「くそっ、速い!」

    イベント2 (Kチーム優勢)

    「えへっ、じゃあ僕も手伝おうかな!」

    鬼龍の後方から、Kチームのウェンティがライアーを奏でると、突如、フィールド全体に強烈な追い風が吹く!(能力)

    鬼龍の速度はさらに加速し、Lチームの二人のピクトさん(超能力、特殊部隊)は強風に煽られ、体勢を崩してしまう。

    「……!(風に抗う)」

    「……!(バランスを崩す)」

    鬼龍の突進は、もはや止めようがない勢いとなっていた。

  • 4ポチェモブ25/11/01(土) 23:21:08

    イベント3 (Kチーム優勢)

    鬼龍はそのまま、Lチームのゴール前まで単独で到達。

    「フン、所詮は記号だ」

    鬼龍は強力なシュートを放つ! Lチームのゴールキーパー、ひたすら空Nで圧倒するピカチュウが、空中で迎撃しようとするが、鬼龍のシュートはその空中攻撃をも打ち砕く!

    「ピカァァァッ!?」

    ピカチュウは弾き飛ばされ、為す術なくゴールネットが揺れた。

    【Kチーム 1 - 0 Lチーム】 (Kチーム先制点)


    イベント4 (Lチーム劣勢)

    「くそっ、いきなり一点取られちまった! なんだこのチームは、やりたい放題じゃねえか!」

    ラザロは焦燥感を露わにする。二人のピクトさんは、ただ無言でゴールを見つめるだけ。ピカチュウは地面に落ちたまま動かない。

    Lチームは序盤から完全にチームとしての形を失い、絶望的なムードが漂っていた。

  • 5ポチェモブ25/11/01(土) 23:23:41

    イベント5 (Lチーム優勢)

    「……(悔しさ)」

    「ピカ! ピカチュウ!」

    しかし、試合を諦めない者がいた。Lチームのラザロだ。そして、ピカチュウもまた、ゴールを奪われたことに激しく怒り、奮起していた!

    「やってらんねえぜ…だが、こんな所で終わってたまるかよ! ピカチュウ、てめえも来るぞ!」

    「ピカァァァッ!!」

    ラザロがボールを奪取すると、ピカチュウが電光石火の如く相手陣地へ突っ走る!

    イベント6 (Lチーム優勢)

    「調子に乗るな、クソ野郎どもが!」

    Kチームの染岡竜吾が、必殺の「ドラゴンクラッシュ」でラザロを止めようとする!

    「ぐっ…!」

    だが、ラザロは(能力の)「勇者」としての不屈の精神で染岡のシュートを強引に突破! そのまま前線のピカチュウへとパスを送る!

    「ピカッ!」

    ピカチュウは素早い動きでボールを受け取る。

  • 6ポチェモブ25/11/01(土) 23:24:52

    イベント7 (Lチーム優勢)

    「…させない!」

    Kチームのアンバーが、フィールドに設置した爆弾(能力)でピカチュウを足止めしようとする!

    「ピカチュウ! ピカ!」

    だが、ピカチュウは爆弾の爆発を空中回避。その爆発の勢いを逆に利用し、加速してアンバーを抜き去る!

    (ラザロ & ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ:『化学反応』発生! マネモビスト10%アップ!)

    ラザロとピカチュウの間に、奇妙な連帯感が生まれた!

    イベント8 (Kチーム劣勢)

    「クソっ、このネズミとクソ勇者め! なんだこの連携は!?」

    Kチームの宮沢鬼龍が、ラザロとピカチュウの勢いに焦りを見せる。ウェンティも「あはは…困ったなぁ。風が逆らってるみたいだ」と、いつもの余裕を失いかけていた。

  • 7ポチェモブ25/11/01(土) 23:26:15

    イベント9 (Lチーム ゴール!)

    「ピカァァァッ!!」

    ピカチュウはKチームのゴール前で高く跳躍! 空中で空N(空中通常攻撃)を連続で繰り出し、ボールを凄まじい勢いで叩きつける!

    「止めろ、染岡!」

    染岡が必死にブロックしようとするが、ピカチュウのシュートは染岡の手を弾き飛ばし、ゴールネットに突き刺さった!

    【試合結果】 Kチーム 1 - 1 Lチーム

    (引き分け)

  • 8ポチェモブ25/11/01(土) 23:27:39

    第3フェーズ: 評価・退場フェーズ (Iグループ)

    水路フィールドでの引き分け試合が終了し、Iグループの8名がモニタルームへと呼び戻された。

    絵心甚八は、心底つまらなそうに、しかし一部の選手には満足げな視線を向けていた。

    「…引き分けか。だが、最後の最後でエゴを見せたヤツがいたな」

    モニターに、ラザロの突破とピカチュウのゴールシーンが映し出される。

    「Lチーム。ラザロ、ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ。お前ら二人の『化学反応』、実に泥臭くて最高だったぜ。ゴールを決めたピカチュウはマネモビスト+15。土壇場でチームを叩き起こしたラザロは+15だ」

    「ピカァ!(胸を張る)」

    「ケッ…当たりめえだ! 俺は勇者だからな!」

    二人(一匹と一人)のマネモビストは、退場ラインの14%と15%から、一気に29%と30%まで回復した。

    「だがな、Lチームの残り二人。超能力ピクトさん、特殊部隊ピクトさん」

    絵心の声が凍りつく。モニターには、序盤、鬼龍とウェンティの連携に成す術なく翻弄される二人の姿が映し出されていた。

    「お前ら、試合中どこにいた? 序盤の失点時、ただ立って風に吹かれてただけじゃねえか。エゴもクソもねえ、ただの『記号』だ。お前らのマネモビストは14%まで下落した」

    「……」

    「……」

    二人のピクトさんは、ただ無言で立ち尽くす。

  • 9ポチェモブ25/11/01(土) 23:28:50

    「次にKチーム。引き分けだが、内容は悪くなかった」

    「宮沢鬼龍、ウェンティ。お前らの序盤の連携は完璧だった。鬼龍+10、ウェンティ+5だ」

    鬼龍は「フン」と鼻を鳴らし、ウェンティは「えへっ」と笑った。

    「染岡竜吾、アンバー。お前らは最後の最後でラザロとピカチュウに突破された。守備のエゴが足りてねえ。それぞれ-3」

    「くそっ…!」

    「あう…ごめんなさい…」

    絵心は、再びLチームのピクトさん二人に視線を戻す。

    「この『マネーモッブ』は、『モブ』を『マネモビスト』に変える場所だ。だが、最後まで『記号』のままだったヤツに、ここにいる価値はねえ」

    「――超能力を手に入れたピクトさん、特殊部隊のピクトさん。退場だ」

    「……(静かに一礼する)」

    「……(悔しそうに拳を握りしめる)」

    言葉を発することなく貢献しようとした二人のピクトさんだったが、その「エゴ」は絵心には届かなかった。二人は静かに奈落へと消えていった。

  • 10二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 23:28:55

    笑ってしまうピクトさんが一気に処分されるだなんて

  • 11ポチェモブ25/11/01(土) 23:30:32

    第1フェーズ: 交流・特訓フェーズ (3巡目:Mグループ)
    生存者は18名。
    これが最後の交流・特訓フェーズとなる。参加者は6名ずつの3グループ(M、N、O)に再編成された。
    まずはMグループの交流が始まる。
    【グループ分け (3巡目)】
    * Mグループ (6名): サカタ(ザ・ハード)、日番谷冬獅郎、知識制限なしのフル装備ヤマトタケル、藤原妹紅、桑田怜恩、間桐臓硯
    * Nグループ (6名): アンバー、染岡竜吾、博麗霊夢、タギツヒメ、ヒュドラの猛毒仕込みの矢と弓と獅子の皮を持参したヘーラクーレス、宮沢鬼龍
    * Oグループ (6名): ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ、メガガメノデス、ウェンティ、マシュ・キリエライト、ラザロ、東堂葵

    ストックも切れたし…PROの制限不全
    やはりここで中断か。

  • 12二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 23:32:07

    オツカレーッ
    ムフフ…サブキャラ達の出番も楽しみなのん…

  • 13二次元好きの匿名さん25/11/01(土) 23:32:51

    強くなれ染岡…!
    お前はサッカーキャラの意地を見せる男になるんだ

  • 14二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 03:47:05

    保守すルと申します

  • 15二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 09:38:04

    保守当身ーっ

  • 16二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 16:30:08

    保守っ

  • 17ポチェモブ25/11/02(日) 17:33:11

    生存者は18名。

    これが最後の交流・特訓フェーズとなる。参加者は6名ずつの3グループ(M、N、O)に再編成された。

    まずはMグループの交流が始まる。

    【グループ分け (3巡目)】

    * Mグループ (6名): サカタ(ザ・ハード)、日番谷冬獅郎、知識制限なしのフル装備ヤマトタケル、藤原妹紅、桑田怜恩、間桐臓硯

    * Nグループ (6名): アンバー、染岡竜吾、博麗霊夢、タギツヒメ、ヒュドラの猛毒仕込みの矢と弓と獅子の皮を持参したヘーラクーレス、宮沢鬼龍

    * Oグループ (6名): ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ、メガガメノデス、ウェンティ、マシュ・キリエライト、ラザロ、東堂葵

    【Mグループ:交流イベント】

    イベント1(プラス)

    トレーニングルームで、サカタ(ザ・ハード)が桑田怜恩に再び絡んでいた。

    「よお、チャラいの。前の試合(ターン8)じゃ、俺様の『剛速球(意味深)』を打ち返しやがったな。なかなか良い『バット』持ってんじゃねえか」

    「ヒャッハー! そっちこそ、あの筋肉(ケツ)は反則だろ! おかげでオレの『バット』もビンビンだぜ!」

    「おう、次の試合でどっちの『バット』が硬えか、勝負しようぜ!」

    「望むところだ!」

    下品極まりない会話だが、二人の間には確かな絆が芽生えていた。

  • 18ポチェモブ25/11/02(日) 17:34:17

    イベント2(マイナス)

    寮の廊下で、日番谷冬獅郎と藤原妹紅がすれ違う。

    「…(前回(ターン3)は馴れ合ったが、空気がピリついている)」

    「…(前回(ターン9)は打ち解けたが、今は虫の居所が悪い)」

    二人はお互いのストイックすぎる闘気を感じ取り、無言ですれ違う。だが、その視線は「次こそ負けねえ」という敵意に満ちており、お互いの集中力を無駄に削り合った。

  • 19ポチェモブ25/11/02(日) 17:35:36

    イベント3(マイナス)

    絵心の部屋(への通路)。知識制限なしのフル装備ヤマトタケルが歩いていると、物陰から間桐臓硯が姿を現した。

    「ククク…聖剣の使い手か。その輝かしい肉体、さぞや蟲共も喜ぶじゃろうて」

    「…貴様。その邪気、許し難い。我が剣の錆となれ」

    「怖い怖いのぅ。だが、聖剣とて、内側から食い荒らされれば、ただの鉄屑じゃ」

    聖と邪、相反する二人の存在は、会話するだけでお互いのマネモビストを激しく消耗させた。

  • 20ポチェモブ25/11/02(日) 17:36:53

    真夜中の練習場。Mグループの6名が、最後のチーム分けのために集められた。

    モニターに絵心甚八が映し出される。

    「さて、3巡目だ。これが最後の試験だぞ、原石ども。ここからは3対3の『エゴ』のぶつかり合いだ。次の試合で、ファイナルフェーズに進む『マネモビスト』を決定する。死ぬ気で足掻け」

    【第2フェーズ:チーム発表 (Mグループ)】

    * Mチーム (3名):

    * サカタ(ザ・ハード)

    * 知識制限なしのフル装備ヤマトタケル

    * 間桐臓硯

    * Nチーム (3名):

    * 日番谷冬獅郎

    * 藤原妹紅

    * 桑田怜恩

    発表の瞬間、Mチームは最悪の空気に。ヤマトタケルは「よりによって貴様とか…」と臓硯を睨みつけ、臓硯は「ククク…」と笑う。サカタは「あ? このジジイと聖剣野郎かよ。まあいい、俺のケツだけ見とけや!」と不敵に笑った。

    一方、Nチーム。桑田が「うおっ、クールなチビっ子に、燃える姐さんかよ! こりゃアツいチームだな!」とチャラく笑うと、日番谷は「…馴れ合うな」とそっぽを向き、妹紅は「ケッ、ガキのお守りかよ」とため息をついた。

  • 21ポチェモブ25/11/02(日) 17:38:45

    第2フェーズ: 試験フェーズ (Mグループ)

    「さて、3巡目最初の試験だ。3対3、お前らの『個』のエゴが試される。ここで死ぬか、ファイナルに進むか。全力で俺に見せてみろ」

    絵心の声と共に、Mグループの6名は、再びあの鬱蒼とした森フィールドへと転送された。

    【試合用フィールドB (木々が生い茂った森のようなフィールド)】

    * Mチーム (3名): サカタ(ザ・ハード)、知識制限なしのフル装備ヤマトタケル、間桐臓硯

    * Nチーム (3名): 日番谷冬獅郎、藤原妹紅、桑田怜恩

  • 22ポチェモブ25/11/02(日) 17:40:03

    イベント1 (Nチーム優勢)

    試合開始のホイッスル。

    「…チッ。まずはこの暑苦しい森を冷やす」

    「ケッ、いいねえ! 燃やし甲斐がありそうだ!」

    Nチームの日番谷が冷気を放ち、フィールドの半分を凍結させると同時に、藤原妹紅が炎を放ち、もう半分を灼熱地獄に変える! 混沌としたフィールドを、桑田怜恩が持ち前の運動神経で駆け抜け、ボールを奪取する。

    イベント2 (Mチーム優勢)

    「ヒャッハー! もらったぜ!」

    桑田が木々を飛び移りながらドリブルを開始する。

    「甘いぞ、レオ!」

    その進路を、Mチームの知識制限なしのフル装備ヤマトタケルが完璧に読み切り、天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)でボールを弾き飛ばす!

    「なっ…!? オレの動きが読まれた!?」

    「きみの動きは、あまりにも直線的すぎる」

  • 23ポチェモブ25/11/02(日) 17:42:00

    イベント3 (Mチーム劣勢)

    ヤマトタケルはボールを奪い、Mチームのサカタ(ザ・ハード)へとパスを送る。

    「オラァ! 行くぜ聖剣野郎!」

    サカタが(特化:シュート)の突進を開始しようとした瞬間、足元に間桐臓硯の蟲が群がり、その動きを鈍らせる。

    「ククク…焦るでない、若いの。血気盛んなのは良いが…」

    「てめえ、ジジイ! 味方の邪魔してんじゃねえぞ、このタコが!」

    Mチームの連携が、開始早々に崩壊する。

    イベント4 (Nチーム優勢)

    「ヒャッハー! 仲間割れあざーっす!」

    この隙を桑田怜恩が見逃すはずもなく、再びボールを奪取!

    「日番谷! 妹紅さん!」

    桑田は凍結したエリアへとボールを蹴り出す。

  • 24ポチェモブ25/11/02(日) 17:43:42

    イベント5 (Nチーム優勢)

    「…(頷く)」

    日番谷が氷の滑り台を作り出し、ボールを加速させて妹紅の元へと導く。

    「よこしな!」

    妹紅は(特化:パス)の能力で、炎を纏わせた強烈なセンタリングを上げる!

    「これで終わりだ、桑田!」

    ゴール前でフリーになった桑田が、必殺のシュート態勢に入る。

    イベント6 (Mチーム優勢)

    「クク…不死鳥の炎とて、しょせんは火じゃ」

    桑田がシュートを放つ直前、妹紅の炎のパスコース上に、間桐臓硯が大量の蟲を放っていた! 炎は蟲に阻まれて威力を失い、パスは桑田の足元から大きく逸れる。

    「なっ…!? ジジイ!」

    「クク…儂の蟲は、炎くらいでは焼け尽きんよ」

    臓硯の狡猾な守備が、Nチームの決定機を潰した。

  • 25ポチェモブ25/11/02(日) 17:44:59

    イベント7 (Mチーム優勢)

    「チッ…やるじゃねえか、クソジジイ!」

    こぼれたボールを、サカタ(ザ・ハード)が拾う!

    「だがな、ボールは俺様のモンだ! てめえら全員、俺のケツでも眺めてろ!」

    サカタは(特化:シュート)のエゴを爆発させ、Nチームのゴールへと一直線に猛突進する!

    イベント8 (Nチーム優勢)

    「させるかよ、筋肉ダルマ!」

    「そこをどけ!」

    サカタの前に、桑田怜恩と日番谷冬獅郎が立ちはだかる!

    「霜天に坐せ!」

    日番谷が巨大な氷壁を出現させ、サカタの突進を止めようとする!

    「うおおおおお!」

    サカタは氷壁に激突するが、その(ハードな)肉体で氷壁にヒビを入れる!

  • 26ポチェモブ25/11/02(日) 17:46:15

    イベント9 (Mチーム ゴール!)

    「聖剣野郎! てめえにくれてやるぜ!」

    氷壁に阻まれながらも、サカタは最後の力を振り絞り、後方から走り込んできたヤマトタケルへとかかとでパスを出す!

    「…フン、見事だサカタ!」

    ヤマトタケルはその完璧なパスを受け、氷壁の上を駆け上がる。

    「消えろ!」

    日番谷と妹紅の守備を聖剣の一閃で切り裂き、ゴール前でフリーになると、冷静にNチームのゴール(キーパーは桑田)へと流し込んだ!

    【試合結果】 Mチーム 1 - 0 Nチーム

    (Mチームの勝利)

  • 27ポチェモブ25/11/02(日) 17:48:13

    第3フェーズ: 評価・退場フェーズ (Mグループ)

    森フィールドでの死闘が終了し、Mグループの6名がモニタールームへと呼び戻された。

    絵心甚八は、勝利チームの3人を満足げに、敗北チームの3人を冷ややかに見つめていた。

    「Mチーム、勝利おめでとう。特に、決勝ゴールを決めたヤマトタケル。お前の聖剣のエゴ、最高だったぜ。マネモビスト+18だ」

    「当然だ。我が剣に断てぬものはない」

    「そしてサカタ。お前のあの強引な突破とケツパス、反吐が出るほどエゴかった。+15だ」

    「オラァ! 俺様のケツに見惚れてやがったか!」

    「…間桐臓硯。味方の邪魔をするクソムーブはあったが、敵の決定機を潰した狡猾さは評価する。+5だ」

    「クク…勝てばよかろう、じゃ」


    (絵心ちゃんはなんでそないに蟲爺には評価甘いん?ポポイ)

  • 28二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 17:48:22

    仲悪い割に強いを超えた強い

  • 29ポチェモブ25/11/02(日) 17:49:24

    「さて、問題は負けたNチームだ」

    絵心の声が、凍てつくように冷たくなる。

    「桑田怜恩。お前、チャラチャラ動いてただけで、何も結果を残してねえ。-10」

    「マジかよ、キビしー!」

    「そして、日番谷冬獅郎、藤原妹紅」

    モニターに、二人の連携がヤマトタケルとサカタの個の力に破られたシーンが映し出される。

    「お前ら二人、氷だの炎だの、自分の能力に溺れすぎじゃねえか? 3対3のこのステージで、お前らの『個』としてのエゴはどこにあった?」

    「…!」

    「ケッ…」

    「日番谷。お前の氷はもう読まれてる。サカタ一人止められねえ氷なんざ、脅威でもなんでもねえ。お前のマネモビストは13%まで下落した」

    「藤原妹紅。お前の炎も、ジジイの蟲に止められる程度だ。不死身だかなんだか知らねえが、ゴールを奪えねえ炎はただの焚き火だ。お前のマネモビストは14%まで下落した」

    絵心は、15%のラインを割った二人に、無慈悲に宣告する。

    「能力(スキル)に依存するだけのモブは、ここにはいらねえ」

    「――日番谷冬獅郎、藤原妹紅。退場だ」

    「…クソが。こんな所で…」

    「チッ…まあ、死ぬよりはマシか」

    冷静な天才児と、不死身の人間。二人は静かにその運命を受け入れ、奈落へと消えていった。

  • 30二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 17:52:15

    >>27

    意外とおじいちゃんっ子なのかもしれないね

  • 31ポチェモブ25/11/02(日) 17:52:31

    一旦中断するのん、また22:30くらいに再開予定ッス
    今日でファイナルフェーズ行きのメンバー決めとプラスαのイベントまでやりたいですね…本気でね

  • 32ポチェモブ25/11/02(日) 22:35:50

    第1フェーズ: 交流・特訓フェーズ (Nグループ)

    生存者は16名。

    3巡目、Nグループの交流フェーズが開始される。

    【Nグループ (6名)】

    アンバー、染岡竜吾、博麗霊夢、タギツヒメ、ヒュドラの猛毒仕込みの矢と弓と獅子の皮を持参したヘーラクーレス、宮沢鬼龍

    【Nグループ:交流イベント】

    イベント1(プラス)

    食堂で、染岡竜吾が「うおおお!」と叫びながら食事をかき込んでいると、アンバーが元気よく隣に座った。

    「染岡さん、すごい気合だね! わたしも負けてられないな!」

    「おうよ、アンバー! 次の試合は俺が全部ゴール決めてやるぜ! お前もアシスト頼むぞ!」

    「うん! 任せて! わたしの偵察で、絶対ゴールまで導いてみせるよ!」

    熱血コンビは、来るべき試合に向けてさらに士気を高め合った。

  • 33ポチェモブ25/11/02(日) 22:37:36

    イベント2(マイナス)

    トレーニングルーム。宮沢鬼龍が規格外のパワーでトレーニング機器を捻じ曲げていると、タギツヒメが冷ややかに声をかけた。

    「フン、愚かな人間め。力だけでは、我には勝てぬぞ」

    「…どの口が聞いている。貴様こそ、その神だか何だか知らんが、俺の強さの前では無力だ」

    「面白い。ならば試してみるか? どちらが『上』かを」

    「望むところだ」

    圧倒的な強者のプライドが激しく衝突し、周囲の空気が凍りついた。

  • 34二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 22:38:24

    >>33

    たしかにこいつらは相性悪そうでリラックスできませんね

  • 35ポチェモブ25/11/02(日) 22:38:46

    イベント3(プラス)

    寮の屋上で、博麗霊夢が退屈そうにお茶を啜っていると、ヒュドラの猛毒仕込みの矢と弓と獅子の皮を持参したヘーラクーレスが鍛錬を終えてやってきた。

    「む、貴殿は博麗の巫女か。そのような所で怠けていては、試練は乗り越えられんぞ」

    「はぁ…あんたは真面目ねぇ。私は面倒なのはゴメンなのよ。どうせなるようになるわ」

    「なっ…! なんという不真面目な! であるが…その揺るぎなき在り方、ある意味『試練』を極めた者の風格か…?」

    「? お茶、飲む?」

    「…いただくである」

    噛み合っているようで噛み合っていない会話だったが、ヘーラクーレスは霊夢のマイペースさに毒気を抜かれ、奇妙なリラックスムードが漂った。

  • 36ポチェモブ25/11/02(日) 22:39:55

    真夜中の練習場。Nグループの6名が、次のチーム分けのために集められた。

    モニターに絵心甚八が映し出される。

    「さて、Nグループの原石ども。お前らも3対3だ。誰が主役(マネモビスト)か、ハッキリさせてもらうぜ」

    【第2フェーズ:チーム発表 (Nグループ)】

    * Oチーム (3名):

    * 博麗霊夢

    * 染岡竜吾

    * 宮沢鬼龍

    * Pチーム (3名):

    * アンバー

    * タギツヒメ

    * ヒュドラの猛毒仕込みの矢と弓と獅子の皮を持参したヘーラクーレス

    発表の瞬間、Oチームは異様な緊張感に包まれた。染岡が「うおおお! なんかスゲエの二人と組んだ! 最強チームだぜ!」と吠えるが、鬼龍は「フン、貴様ら、俺の足を引っ張るなよ」と一蹴。霊夢は「はぁ…よりによって一番面倒くさいのが揃ったわね」と頭を掻いた。

    一方、Pチーム。アンバーが「わ、わわ…! わたし、がんばります!」と気合を入れるが、タギツヒメは「フン、人間の小娘と筋肉ダルマか。我の邪魔だけはするなよ」と高飛車に言い放つ。ヘーラクーレスは「貴殿ら、心してかかれ! これは我らに与えられた試練であるぞ!」と一人で燃えていた。

  • 37ポチェモブ25/11/02(日) 22:42:21
    参加者・退場者リスト | Writening【状況表示 (ターン15終了時)】 * 参加者リスト (生存: 16名) * サカタ(ザ・ハード) (マネモビスト: 61%) * 知識制限なしのフル装備ヤマトタケル (マネモビスト: 75%) * アンバー (マネモビスト: 39%) * ひ…writening.net

    第2フェーズ: 試験フェーズ (Nグループ)

    「さて、Nグループ。3対3、濃密なエゴのぶつかり合いだ。ファイナルに進む価値があるのは誰か、ここでハッキリさせろ」

    絵心の声と共に、Nグループの6名は、再びあの廃墟のビル街へと転送された。

    【試合用フィールドD (無人のビル街をモチーフにしたフィールド)】

    * Oチーム (3名): 博麗霊夢、染岡竜吾、宮沢鬼龍

    * Pチーム (3名): アンバー、タギツヒメ、ヒュドラの猛毒仕込みの矢と弓と獅子の皮を持参したヘーラクーレス

  • 38ポチェモブ25/11/02(日) 22:44:27

    イベント1 (Oチーム優勢)

    試合開始のホイッスル。

    「うおおおお! 邪魔するヤツは全部ブッ飛ばす!」

    「フン、雑魚が。俺の強さの糧となれ」

    Oチームの染岡竜吾と宮沢鬼龍が、Pチームの守備(タギツヒメ、ヘーラクーレス)をものともせず、圧倒的なパワーで突進!

    「なっ…! 人間の分際でこの我を!」

    「むうっ! 凄まじい圧であるな!」

    Pチームの守備陣は、二人の強引な突破に押され気味になる。

    イベント2 (Oチーム ゴール!)

    「どけやコラァ!」

    染岡が(特化:シュート)の「ドラゴンクラッシュ」を放つ! Pチームのキーパー、アンバーが必死に飛びつくが、シュートの威力で吹き飛ばされる!

    「きゃあっ!」

    ボールはアンバーごとゴールネットに突き刺さった。

  • 39ポチェモブ25/11/02(日) 22:46:38

    【Oチーム 1 - 0 P-Team】

    イベント3 (Oチーム優勢)

    「フン、こんなものか。つまらん」

    Oチームの宮沢鬼龍は、Pチームのキックオフのボールを即座に奪取。

    「はぁ…面倒くさいけど、さっさと終わらせましょう」

    後方で傍観していた博麗霊夢が、退屈そうに御札を投げ、Pチームのタギツヒメの動きを封じる。

    イベント4 (Pチーム劣勢)

    「くっ…! 我の邪魔をするな、巫女!」

    タギツヒメが霊夢の御札に気を取られている隙に、鬼龍がPチームのゴール前まで迫る。

    「貴様らでは、俺は止められん」

    鬼龍のシュートがPチームのゴールに迫る。

  • 40ポチェモブ25/11/02(日) 22:48:22

    イベント5 (Oチーム ゴール!)

    「これ以上、好きにはさせんである!」

    Pチームのヘーラクーレスが、獅子の皮の防御で鬼龍のシュートをブロックしようと試みる!

    だが、鬼龍の一撃はヘーラクーレスの防御ごと弾き飛ばすほどの威力を持っていた。

    「なっ…私の防御が…!?」

    ボールはヘーラクーレスを弾き、そのままゴールイン。

    【Oチーム 2 - 0 P-Team】

    イベント6 (Pチーム劣勢)

    「うぅ…強すぎるよ…」

    Pチームのアンバーは涙目になり、タギツヒメは「…フン、下らん。我はもう降りる」と戦意を喪失しかけていた。


    「待つである!!」

    ヘーラクーレスの叱咤がビル街に響き渡る。

    「試練とは、乗り越えるためにある! 絶望している暇があるならば、その足を一歩前に出せ! 諦めた瞬間に、貴殿らの価値は『ゼロ』となるぞ!」

    ヘーラクーレスは(特化:チャージ)の闘志を爆発させ、奮起する!

  • 41ポチェモブ25/11/02(日) 22:49:56

    イベント7 (P-チーム優勢)

    「行くぞ!」

    ヘーラクーレスは、Oチームの鬼龍のドリブルに真正面からタックルを仕掛ける!

    「フン、まだやるか、筋肉ダルマ」

    「試練を、舐めるなァァ!」

    二人のパワーが激突し、ビル街の地面が揺れる! ヘーラクーレスは鬼龍の突進を気迫で押し返した!

    イベント8 (P-チーム優勢)

    「アンバー! 貴殿の『エゴ』を見せる時である!」

    ヘーラクーレスが弾いたボールは、高く宙を舞う。

    「…はいっ!」

    ヘーラクーレスの奮起に呼応し、アンバーが(特化:シュート)の意地を見せる! ビルの壁を駆け上がり、Oチームの霊夢の妨害(御札)をボロボロになりながらも振り切る!

    「はぁ…しつこいわね」

  • 42ポチェモブ25/11/02(日) 22:51:55

    イベント9 (P-チーム ゴール!)

    「これなら…!」

    アンバーは、空中で体勢を崩しながらも、執念でボールを蹴り込む!

    Oチームのゴールを守る染岡が「ドラゴンクラッシュ!」でカウンターシュートを狙うが、アンバーの執念の一撃は、そのオーラをすり抜け、ゴール隅に転がり込んだ!

    「やった…やったよ…!」

    アンバーはその場に倒れ込む。

    【試合結果】 Oチーム 2 - 1 P-チーム

    (Oチームの勝利)

  • 43ポチェモブ25/11/02(日) 22:53:31

    第3フェーズ: 評価・退場フェーズ (Nグループ)

    ビル街での死闘が終了し、Nグループの6名がモニタールームに呼び戻された。

    絵心甚八は、複雑そうな表情でモニターを見つめていた。

    https://bbs.animanch.com/arc/img/278771/1

    「Oチーム、勝利おめでとう。染岡竜吾、宮沢鬼龍。お前ら二人の圧倒的な『個』のパワー、実にエゴくて結構だったぜ。それぞれゴールを決めたお前らには+15だ」

    「うおおお! 当たりめえだ!」

    「フン、当然の結果だ」

    「…だがな、博麗霊夢」

    絵心の視線が、退屈そうに欠伸をする霊夢を捉える。

    「お前、勝ったからいいものの、あの試合で何をした? 鬼龍と染岡のパワーに『寄生』して、適当に御札を投げただけじゃねえか。お前の『面倒くさい』は、戦場じゃ『怠慢』って言うんだ。お前のマネモビストは15%だ」

    「はぁ…? 効率よく勝ったんだから、別にいいじゃない」

  • 44ポチェモブ25/11/02(日) 22:54:43

    「次に、負けたPチーム」

    「アンバー。お前が最後に見せた執念のゴール、悪くなかった。敗北したが、エゴは評価する。+10だ」

    「あ…ありがとうございます!」

    「ヘーラクーレス。お前がチームを奮起させた『試練』へのエゴも評価する。+8だ」

    「フム。だが、試練は乗り越えられねば意味がないであるな…」

    「だが、タギツヒメ」

    モニターに、序盤で戦意を喪失しかけたタギツヒメが映し出される。

    「神だか何だか知らねえが、戦場で敵に押されたくらいで戦意を放棄するヤツに、このフィールドに立つ価値はねえ。お前のエゴは、神(笑)レベルだ。お前のマネモビストは11%まで下落した」

    「ぐっ…! この我が…人間どもに…!」

    絵心は、やる気を見せなかった霊夢と、戦意を放棄したタギツヒメを冷たく見据え、宣告した。

    「勝っても寄生するだけの『モブ』も、負けてふてくされる『神(笑)』も、どっちもいらねえ」

    「――博麗霊夢、タギツヒメ。退場だ」

    「はぁ…やっぱり面倒くさいことになったわね」

    「おのれ…! この我があああぁぁ!」

    最後までマイペースな巫女と、プライドを打ち砕かれた神。二人は奈落へと消えていった。

  • 45二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 22:57:49

    >>44

    タギツヒメがぶ、無様…すぎて笑ってしまう

    (憑き物落ちる前からの参戦だろうし)ま、ええやろ

  • 46ポチェモブ25/11/02(日) 22:57:57

    第1フェーズ: 交流・特訓フェーズ (Oグループ)

    生存者は14名。

    これが最後の交流・特訓フェーズとなる。

    【Oグループ (6名)】

    ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ、メガガメノデス、ウェンティ、マシュ・キリエライト、ラザロ、東堂葵

    【Oグループ:交流イベント】

    イベント1(プラス)

    トレーニングルームで、東堂葵がマシュ・キリエライトに声をかけた。

    「おい、そこの女。ところでどんな女がタイプだ?」

    「えっ!? わ、私ですか!? えっと…その、優しくて、頼りになって、私を導いてくれる…先輩のような方です!」

    東堂は一瞬「先輩(男か?)」と訝しむが、すぐにマシュの真剣な眼差しにニヤリと笑う。

    「フ…悪くない。お前には確かな『芯』がある! いいだろう、俺とトレーニングだ!」

    「は、はい!」

    二人は熱い(?)トレーニングを共にし、お互いの信頼(?)を深めた。

  • 47ポチェモブ25/11/02(日) 23:00:23

    イベント2(プラス)

    寮の屋上で、ウェンティがライアーを奏でていると、ひたすら空Nで圧倒するピカチュウがやってきた。

    「やあ、君も風に誘われたのかい?」

    「ピカ!」

    ウェンティが陽気なメロディを奏でると、ピカチュウはそのリズムに合わせて電撃を放ち、軽快なステップを踏む!

    「ピカ! ピカチュウ!」

    「えへっ、ノリノリだね! 僕たち、良いコンビになれそうだ!」

    吟遊詩人と戦闘狂ネズミの奇妙なセッションは、お互いをリフレッシュさせた。

  • 48ポチェモブ25/11/02(日) 23:03:11

    イベント3(マイナス)

    食堂で、ラザロが食事をかき込んでいると、向かいの席にメガガメノデスが座った。

    「ガァッ! お前、さっきからクチャクチャうるせえんだよ! 食い方が汚ねえぞ!」

    「あ? んだとコラ! てめえのその甲羅、引っ剥がして皿にしてやろうか!」

    「やれるもんならやってみろや! この軟弱勇者が!」

    「上等だ、クソガメ!」

    二人は激しい口論となり、食事の時間は最悪の雰囲気で終わった。

  • 49ポチェモブ25/11/02(日) 23:07:34

    真夜中の練習場。Oグループの6名が、最後のチーム分けのために集められた。

    モニターに絵心甚八が映し出される。

    「さて、最後の試験グループだ。これが終われば、ファイナルフェーズへの切符を手にするヤツが決まる。お前らの最後の『エゴ』、見せてもらうぜ」

    【第2フェーズ:チーム発表 (Oグループ)】

    * Qチーム (3名):

    * 東堂葵

    * メガガメノデス

    * ウェンティ

    * Rチーム (3名):

    * ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ

    * マシュ・キリエライト

    * ラザロ

    発表の瞬間、Qチーム。東堂が「フン、カメと吟遊詩人か。まあいい、俺のタイプ(高身長・デカ尻)でさえあればな!」とメガガメノデスを見つめ、「ガァッ! キモい目で見るな!」と威嚇される。ウェンティは「あはは、また楽しそうな旅になりそうだ」と呑気に笑う。

    一方、Rチーム。ラザロが「うおっ、前の試合のネズミと、あの盾の女か! よし、悪くねえ!」と吠えると、ピカチュウがラザロの肩で跳ねる。マシュは「ラザロさん、ピカチュウさん! 全力でサポートします!」と生真面目に盾を構えた。



  • 50ポチェモブ25/11/02(日) 23:12:41
    参加者・退場者リスト | Writening【状況表示 (ターン17終了時)】 * 参加者リスト (生存: 14名) * サカタ(ザ・ハード) (マネモビスト: 61%) * 知識制限なしのフル装備ヤマトタケル (マネモビスト: 75%) * アンバー (マネモビスト: 49%) * ひ…writening.net

    第2フェーズ: 試験フェーズ (Oグループ)

    「さて、最後の試験だ。生き残るのは14名。この試験が終われば、ファイナルフェーズに進む12名が決定する。つまり、この試合で『2名』が脱落するということだ。死んでも生き残れ、エゴイストども」

    絵心の非情な宣告と共に、Oグループの6名は、遮蔽物のないノーマルなフィールドへと転送された。

    【試合用フィールドA (何もない広々としたノーマルなフィールド)】

    * Qチーム (3名): 東堂葵、メガガメノデス、ウェンティ

    * Rチーム (3名): ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ、マシュ・キリエライト、ラザロ

  • 51ポチェモブ25/11/02(日) 23:16:04

    イベント1 (Qチーム優勢)

    試合開始のホイッスル!

    「えへっ、なんだか今日は風が気持ちいいね」

    Qチームのウェンティがライアーを奏でると、フィールドに強烈な追い風が発生! ウェンティ(特化:パス)が蹴ったボールは風に乗り、Rチームのラザロとマシュをあっという間に置き去りにして、前線の東堂葵へと渡る。

    「くそっ! 風が強すぎて追いつけねえ!」

    イベント2 (Qチーム優勢)

    「フン、良いパスだ、吟遊詩人!」

    東堂がボールを受け、Rチームのゴールに迫る。Rチームのマシュが必死に戻り、盾を構えて東堂のシュートコースを塞ごうとする!

    「させません!」

    「良い覚悟だ、盾の女。だが…」

    東堂はシュートを撃つと見せかけ、その場で手を叩いた。

    パン!

    「『不義遊戯(ブギウギ)』!!」

  • 52ポチェモブ25/11/02(日) 23:19:58

    イベント3 (Qチーム優勢)

    「えっ!?」

    マシュの目の前から東堂の姿が消え、入れ替わりに後方にいたはずのQチーム・メガガメノデスが出現!

    「ガァッ!?」

    マシュは驚きで一瞬硬直。その隙に、フリーになった東堂が、マシュがいた場所(=メガガメノデスが元いた場所)に出現し、ウェンティからのパスを再び受け取る。

    イベント4 (Qチーム ゴール!)

    「終わりだ、ブラザー!」

    東堂は、完全に体勢を崩されたRチームのゴール(キーパーはピカチュウ)に向かって、強烈なシュートを叩き込む!

    「ピカァ!?」

    ピカチュウが反応するも、シュートは無情にもネットを揺らした。

    【Qチーム 1 - 0 Rチーム】

  • 53二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 23:23:11

    球技と不義遊戯は一番組み合わせちゃいけないやつだよねパパ
    玉も選手もボールも手を叩くだけで入れ替え放題とか話になんねーよ

  • 54ポチェモブ25/11/02(日) 23:23:31

    イベント5 (Rチーム劣勢)

    「くそっ! なんだ今の!?」

    ラザロは、Qチームの不可解な連携に悪態をつく。

    「あの手応え…位置を入れ替える能力…!?」

    マシュも見たことのない能力に動揺を隠せない。Rチームは、東堂の『不義遊戯』とウェンティの『風』に完全に翻弄され、防戦一方となっていた。

    イベント6 (Qチーム優勢)

    「ガァッ! 鬱陶しいネズミだ!」

    Qチームのメガガメノデスが、Rチームのピカチュウのドリブルをその強固な甲羅(特化:チャージ)で強引にカット!

    「ピカッ!」

    こぼれたボールをウェンティが風で回収し、再び東堂へと送る。Qチームの完璧な流れが続く。

  • 55ポチェモブ25/11/02(日) 23:27:54

    イベント7 (Rチーム優勢)

    「くそったれが! このまま終わってたまるかよ!」

    東堂が再びシュートを放とうとした瞬間、Rチームのラザロが捨て身のタックルでボールに食らいつく!

    「おい、ネズミ! 前の試合(ターン12)を思い出せ! 俺たちは『記号』じゃねえ! 『勇者』と『ピカチュウ』だ!」

    「ピカァァァッ!!」

    ラザロの叫びに、ピカチュウの闘志が再び点火!

    (ラザロ & ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ:『化学反応』再び!)

    イベント8 (Rチーム優勢)

    「行くぞ!」

    ラザロ(特化:パス)が、東堂とメガガメノデスの間を強引に突破し、前線のピカチュウへパス!

    「無駄だ!」

    東堂が手を叩き、『不義遊戯』でピカチュウとメガガメノデスの位置を入れ替えようとする!

    「ピカァッ!(読んでいる!)」

    だが、ピカチュウは東堂が手を叩くよりも早く、パスを空中でトラップし、ラザロへと蹴り返す!

  • 56ポチェモブ25/11/02(日) 23:30:08

    イベント9 (Rチーム ゴール!)

    「なっ…!?」

    東堂の入れ替えが発動し、ピカチュウとメガガメノデスが入れ替わるが、ボールはすでにそこには無い。

    ラザロがフリーの状態でパスを受け取り、Qチームのゴール(キーパーはウェンティ)に向かって、魂のシュートを叩き込んだ!

    「うおおおおおっ!」

    「あはは…やられちゃった」

    ボールは風の抵抗を突き破り、ゴールネットに突き刺さった!

    【試合結果】 Qチーム 1 - 1 Rチーム

    (引き分け)


    >>53

    ワシがテストで入れたゴレイヌもほぼ毎回勝ち残ってたからそういうタイプのは強いのかもしれないね

  • 57ポチェモブ25/11/02(日) 23:33:22

    幕間:『ショー』と『エゴ』

    それは試験三巡目が始まる前の話…

    『マネーモッブ』施設、その心臓部であるモニタールーム。

    無数のモニターが、試験を戦い抜く『原石』たちのエゴを映し出す中、絵心甚八は冷徹な目でその「数値」を分析していた。

    その静寂を、甲高いヒールの音と、場違いなほど甘い香水の匂いが破った。

    「あら、ごきげんよう、絵心くん。相変わらず陰気でカビ臭い部屋ですこと」

    振り返るまでもない。ANIMANカンパニーCEO、根鎌倫子。

    絵心はモニターから視線を外さぬまま、冷たく応じた。

    「…何の用だ、闇のフィクサー。ここはビジネスマンが嗅ぎ回る場所じゃねえ」

    「フフ、つれないですわね。あなたの『マネーモッブ計画』、順調に『商品』が絞れてきたようで何よりですわ」

    倫子は、モニターに映る宮沢鬼龍の圧倒的なパワーや、ヤマトタケルの華麗な剣技を見て、品定めするように目を細める。

    「こいつらは『商品』じゃねえ。『才能の原石』だ」

    「あら、まだそんな夢物語を? ですが絵心くん、その『原石』とやら…少々、閉鎖空間で磨きすぎたのではなくて?」

    倫子は扇子で口元を隠し、その瞳に底知れない悪質さを宿らせた。

    「正直、スポンサー(お客様)は、あなたの『独りよがりな計画』に少々、退屈し始めていますの。モブ同士が潰し合うだけの光景は、もう見飽きた、と」

  • 58ポチェモブ25/11/02(日) 23:35:25

    「…本題を言え」

    「ええ。ですから、あなたの『マネーモッブ』の集大成として、素敵な『舞台(ショー)』を用意して差し上げますわ」

    倫子は、一枚の企画書を絵心のコンソールに放り投げた。

    『マネーモッブ選抜 vs M-15 特別壮行試合』

    絵心の眼鏡が、企画書の文字を反射する。

    「…フン。俺の原石どもを、お前の飼ってる『プロ(M-15)』の当て馬にして、観客(スポンサー)の前で公開処刑するつもりか。悪趣味が過ぎるぞ、守銭奴が」

    「人聞きが悪いですわね」

    倫子は、その欲深さを隠そうともせず、嘲笑を浮かべた。

    「ビジネスには『健全な競争』と『分かりやすい指標』が必要ですの。あなたの原石が本物か、ただの石ころか…私たちの『M-15』と戦わせれば、ハッキリするでしょう? これ以上ない『宣伝』ですわ」

    彼女は、絵心に決定的な条件を突きつける。

    「もちろん、これは『壮行試合』。もし、あなたの『原石』たちが負ければ…」

    「…『マネーモッブ計画』は、世間から『無価値』と判断される。計画は白紙。ANIMANカンパニーは、即刻、資金援助を打ち切りますわ」

  • 59ポチェモブ25/11/02(日) 23:39:28

    それは、絵心が積み上げてきた全てを叩き潰すための、完璧な罠だった。

    倫子は、絵心がこの理不尽な提案を拒否できないと確信していた。

    長い沈黙。モニターに映る『原石』たちのエゴの輝きだけが、部屋を明滅させる。

    やがて、絵心はゆっくりと椅子を回転させ、倫子に向き直った。

    その表情は、怒りでも焦りでもなく、冷徹な、しかし底の知れない光を宿していた。

    「…根鎌倫子。お前は根本的に、何も分かってねえ」

    「なんですって?」

    「『熱狂』はな、お前が作る『ショー』なんかじゃ生まれねえ。スポンサーが金で買う『宣伝』でもねえんだよ」

    絵心の声に、確かな熱がこもり始める。

    「『熱狂』は、不可能を可能にする『エゴ』がぶつかり合った瞬間に、勝手に生まれる『現象』だ」

    絵心は、モニターに映るサカタ、染岡、東堂…生き残った者たちを指差す。

    「こいつらのエゴは、お前の飼ってる生温い『プロ』の常識なんざ、とっくに超えてる」

    「お前のM-15。現日本代表。結構だ」

    絵心は、その企画書を手に取り、不敵な笑みを浮かべた。

    「その『壮行試合』、受けてやる。せいぜい、最高の『観客』として、お前らの退屈な『ビジネス(常識)』が、俺の育てた『エGOIST(バケモノ)』たちに完膚なきまでにブチ壊される瞬間を、その目に焼き付けろ」

  • 60ポチェモブ25/11/02(日) 23:44:56

    (黒幕役でネカピンを出す度に毎回名前をちょっと変えてるワシとネカピンって…愛憎関係だよねぇ)


    第3フェーズ: 評価・退場フェーズ (Oグループ)

    最後の試験フェーズが終了し、Oグループの6名がモニタールームへと呼び戻された。

    生存者は現在14名。この評価で、ファイナルフェーズに進む12名が決定する。

    絵心甚八は、引き分けに終わった試合を「実に興味深い」という目で見つめていた。

    「Qチーム、Rチーム、引き分けだ。だが、内容は濃かったぜ」

    モニターに、ラザロとピカチュウの『化学反応』が映し出される。

    「Rチーム。ラザロ、お前が土壇場で見せたゴールへの執念、評価する。マネモビスト+15だ」

    「へっ! 当たりめえだ!」

    「ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ。お前も、ラザロのエゴに応えた。+10だ」

    「ピカァ!(胸を張る)」

    「次にQチーム。東堂葵。お前の『不義遊戯(ブギウギ)』、実にエゴい能力だ。ゴールも決めた。+15」

    「フン、当然だ。あの程度、俺のエゴ(タマシイ)の前では遊びにすぎん」

    「ウェンティ。お前の風(パス)も、東堂のエゴを引き立てた。+8だ」

    「えへっ、詩が生まれそうだ」

  • 61ポチェモブ25/11/02(日) 23:47:47

    絵心の視線が、残る二人に注がれる。

    「マシュ・キリエライト。お前は『不義遊戯』に翻弄され、守備のエゴを貫けなかった。ラザロたちのゴールにも貢献していない。お前のマネモビストは14%まで下落した」

    「そ…そんな…私は、ただ、守りたかっただけで…」

    「『守る』だけのエゴは、ここでは『モブ』だ」

    「そして、メガガメノデス。お前はQチームにいたが、何をした? 東堂の『駒』として入れ替えられただけじゃねえか。自ら『創造』するエゴを見せなかったお前も、14%まで下落だ」

    「ガァッ…! 俺は…俺なりに…!」

    絵心は、15%のラインを割った二人に、ファイナルフェーズを目前にして、非情な宣告を下す。

    「『守るだけ』の盾も、『硬いだけ』の甲羅も、俺のサッカーにはいらねえ」

    「――マシュ・キリエライト、メガガメノデス。退場だ」

    「先輩…! ごめんなさい…!」

    「ガアアァァァッ! 納得できるかぁぁ!」

    悲痛な叫びと共に、二人は奈落へと消えていった。

    これで、試験フェーズは全て終了。ファイナルフェーズに進む12名が決定した。

  • 62二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 23:48:38

    何気に臓硯が残っているのが笑ってしまう

  • 63二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 23:50:11

    このレスは削除されています

  • 64二次元好きの匿名さん25/11/02(日) 23:55:19

    このレスは削除されています

  • 65ポチェモブ25/11/02(日) 23:57:02

    (ちぃっ、なんだって二回も誤投稿するんだよヒュンカッカッ)


    【闇のフィクサーの暗躍】

    同時刻、ANIMANカンパニーCEO室。

    根鎌 倫子(ネカマシナコ)は、12名の生存者が映るモニターを冷ややかに眺めていた。

    その背後には、彼女が「ビジネス」のために集めた、現日本代表チーム通称『M-15』のメンバー11名が勢揃いしていた。

    霧切響子、伊達政宗、古明地こいし、ウィルム、ミス・クリスティーン、駄獣リカルド。

    無言で佇む、世界でただ一つの吸引力を手に入れたピクトさん、左腕を重機関銃に改造されたピクトさん、銃の悪魔、ハイパーゼットン・ギガント。

  • 66二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 00:01:06

    >無言で佇む、世界でただ一つの吸引力を手に入れたピクトさん、左腕を重機関銃に改造されたピクトさん、銃の悪魔、ハイパーゼットン・ギガント。

    こいつらにサッカーやらせるのかよえーっ!って面々で笑ってしまう

  • 67ポチェモブ25/11/03(月) 00:01:11

    そして、モンキー・ゲームの世界リーグで活躍するトップスター選手、糸師冴

    「…さて、皆さん。お待たせいたしましたわ。『余興』は終わりです」

    倫子がそう言うと、糸師冴が退屈そうに口を開く。

    「…反吐が出る。あいつらのモンキー・ゲームは生温い」

    「OK, guys! 派手なPartyの始まりだな!」伊達政宗が肩を回す。

    倫子は、12名の生存者リストから、16名の『退場者』リストへと視線を移す。

    「しかし…16名もの『ゴミ』が出るとは。絵心の計画も、ずさんなものですわ」

    彼女は、退場者リストの中の数名を指先でなぞる。

    (フィガーランド・ガーリング聖…あの天竜人までいたとは。冥冥…あの強欲な女も。日番谷冬獅郎、博麗霊夢…面白い『駒』が揃っている)

    倫子は、不気味な笑みを浮かべた。

    「ビジネスにおいて、『廃棄』は最大のコスト。この『ゴミ』たちも、M-15(ウチ)の宣伝材料として、再契約(リサイクル)する価値があるかもしれませんわね…」

  • 68ポチェモブ25/11/03(月) 00:03:45

    【ファイナルフェーズ:開幕宣言】

    一方、絵心甚八は、ファイナルフェーズに進出する12名の生存者(サカタ、ヤマトタケル、アンバー、ピカチュウ、桑田、染岡、臓硯、ヘーラクーレス、ウェンティ、ラザロ、東堂、鬼龍)をモニタールームに集めていた。

    「おめでとう、才能の原石ども。お前ら12名は、見事『マネーモッブ計画』の最終試験に進む権利を得た」

    だが、その表情は安堵を許すものではない。

    「だがな、お前らがこれから戦うのは、根鎌のクソ女が用意した、現日本代表『M-15』だ。11人のプロ集団だ」

    絵心は続ける。

    「11対11の総力戦。当然、お前らにも『控え』が必要だ。だが、お前ら12人の中から控えを選ぶなんざ、俺のエゴが許さねえ」

    絵心は不敵な笑みを浮かべる。

    「だから、用意してやったぜ。お前らの『控え』をな」

  • 69ポチェモブ25/11/03(月) 00:07:07

    その頃、奈落の底に落とされたはずの『退場者』16名(ディエゴ、ピクトさん、シーザー、ギヴァス、ガーリング、ヒットマン、冥冥、ゴリランダー、ココ、テレビダディ、超能力ピクト、特殊部隊ピクト、日番谷、妹紅、霊夢、タギツヒメ、マシュ、メガガメノデス)は、暗く広大な地下フィールドで目を覚ましていた。

    「…ここは…?」

    「チッ、死んでねえのか」

    「ふふ…面白い趣向だね」

    彼らの前に、巨大なモニターが起動し、絵心甚八が映し出される。

    「ようこそ、才能の『死体』ども。お前らは確かに一度、この『マネーモッブ』で死んだ」

    絵心は冷たく言い放つ。

    「だがな、俺は優しい。お前ら『ゾンビ』共に、もう一度だけ、フィールドに這い上がるチャンスをやろう。『敗者復活戦(リベンジ・マッチ)』だ」

    ざわめく退場者たち。

    「今からお前ら18名には、最後の『モンキー・ゲーム』をやってもらう。ルールは一つ。何でもありのバトルロワイヤルだ」

    絵心は、指を3本立てた。

    「――この中で、最後まで生き残った『3名』だけが、ファイナルフェーズの『控え(サブ)』として、M-15との試合に参加する権利を得る」

    「さあ、始めろ。お前らの腐りかけた『エゴ』を、もう一度俺に見せてみろ、ゾンビども!」

    その言葉を最後に、地下フィールドに無数のボールと、武器が投下された。

  • 70ポチェモブ25/11/03(月) 00:09:45

    ファイナルフェーズ:敗者復活戦(リベンジ・マッチ)

    絵心の無慈悲な宣言と共に、地下フィールドに集められた18名の退場者たちによる、たった3枠の「控え」の座を賭けたバトルロワイヤルが開始された。

    「ふふ…面白い趣向じゃないか」

    「ケッ、ふざけやがって。もう一度這い上がってやる」

    「先輩…私、必ず戻ります!」

    フィールド中央に置かれた一つのボールを合図に、18名のエゴが激突する。

  • 71ポチェモブ25/11/03(月) 00:13:31

    1. (ディエゴの蹂躙)

    「フン、無駄無駄ァ! このDioが! まずは貴様ら雑魚(モブ)どもからだ!」

    真っ先に動いたのはディエゴ・ブランドー! 彼はその圧倒的なスピードでボールを奪取すると、近くにいたシーザー・クラウンとピクトさん(初代)を容赦なく蹴り飛ばし、脱落させる!

    2. (天竜人の『処理』)

    「…下等生物が騒ぐな。目障りだ」

    そのディエゴの前に、フィガーランド・ガーリング聖が立ちはだかる。

    「貴様も『処理』対象だ、恐竜男」

    「面白い。このDioに指図するとはな!」

    二人は他の退場者を無視し、互いのプライドを賭けて激しく衝突する!

  • 72ポチェモブ25/11/03(月) 00:16:11

    3. (投資家の暗躍)

    「おやおや、元気なことだね。だが、リスクの高い取引は好みじゃない」

    冥冥は戦闘の中心から離れ、カラスを放ってフィールド全体を俯瞰する。ギヴァス、テレビダディ、メガガメノデスといった実力者が潰し合うのを待ち、消耗した者を確実に「狩る」ため、漁夫の利を狙っていた。

    4. (氷結の制圧)

    「…馴れ合ってる暇はねえ」

    日番谷冬獅郎は、ディエゴとガーリングの激突、そして冥冥の傍観を冷静に分析。

    「霜天に坐せ、氷輪丸!」

    日番谷は、まず脅威度の低い退場者を一掃すべく、広範囲に氷結を放つ! 超能力ピクトさん、特殊部隊ピクトさん、ゴリランダーらが氷漬けとなり、次々と脱落していく。

  • 73二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 00:17:27

    ここでサッカー関係ないシンプルなバトロワなのあついーよ

  • 74ポチェモブ25/11/03(月) 00:20:35

    5. (不死鳥の炎)

    「チッ、面倒だ! 全員燃えちまえ!」

    日番谷の氷結をものともせず、藤原妹紅が不死鳥の炎(リザレクション)を爆発させる! 炎はフィールドの一部を焼き尽くし、冥冥が放った偵察用のカラスも全て焼き払った。

    「おっと…これは想定外のコストだね」

    妹紅の炎に巻き込まれた冥冥は、為す術なくフィールドから脱落した。

    6. (盾の覚悟)

    「その炎…危険です!」

    マシュ・キリエライトが、妹紅の炎の余波から(近くにいた)タギツヒメや霊夢(の脱落体)を庇うように盾を構える。

    「貴様も邪魔だ、下等生物!」

    ガーリング聖が、ディエゴとの戦闘を中断し、邪魔なマシュを排除しようと突進する!


    (流石に18人を8個のイベントで決着つけようとするとナレ死が出てリラックスできませんね)

  • 75ポチェモブ25/11/03(月) 00:23:32

    7. (氷と執念)

    「させるか!」

    ガーリングの突進を、日番谷の氷壁が阻む!

    「フン、ガキの氷が!」

    ガーリングが氷壁を破壊しようとした瞬間、ディエゴがその隙を突いてガーリングに襲いかかる!

    「そこだ!」

    だが、日番谷の真の狙いはディエゴだった。ディエゴの足元を凍らせ、体勢を崩させると、渾身の一撃でディエゴを戦闘不能に陥れた! ディエゴは「こ…のDioが…!」と叫びながら脱落した。

    8. (最後の3人)

    残る強敵はガーリング聖。

    「下等生物どもがあああ!」

    ガーリングが最後の力を振り絞り、日番谷、マシュ、妹紅の3人に襲いかかる。

    「面倒だけど、やるしかないか!」(妹紅)

    「はいっ!」(マシュ)

    「…(頷く)」(日番谷)

    マシュが盾でガーリングの攻撃を受け止め、妹紅が炎で動きを封じ、日番谷が氷でその動きを完全に停止させる。完璧な連携の前に、ガーリング聖もついに力尽き、脱落した。

  • 76ポチェモブ25/11/03(月) 00:26:28

    【敗者復活戦:結果】

    地下フィールドに立っていたのは、ボロボロになりながらも、最後までエゴを燃やし続けた3人だった。

    勝者: 日番谷冬獅郎、 藤原妹紅、 マシュ・キリエライト

    モニターの絵心甚八が、満足げに口の端を吊り上げる。

    「よくやった、ゾンビども。お前ら3名に、ファイナルフェーズの『控え(サブ)』として、フィールドに戻る権利をやろう。精々、現役(エゴイスト)どもの足を引っ張るんじゃねえぞ」

  • 77ポチェモブ25/11/03(月) 00:29:30

    【闇のフィクサーの暗躍】

    CEO室で、根鎌 倫子もまた、この敗者復活戦を興味深そうに眺めていた。

    「まあ、3匹ほどゾンビが這い上がってきたようね。絵心も悪趣味だこと」

    彼女の視線は、生き残った3人ではなく、脱落した者たち――特に、序盤に圧倒的な『エゴ』を見せたディエゴ・ブランドー、終始『利益』を追求した冥冥、そして圧倒的な『支配力』を見せたフィガーランド・ガーリング聖――に注がれていた。

    「…あの3人、このまま『廃棄』するには惜しい『商品価値』があるわ」

    倫子は、傍らに立つ糸師冴に笑いかける。

    「冴。あなたたちの『M-15』、少し駒が足りないと思わない?」

    「…雑魚は要らん」

    「あら、そうかしら? 『王』、『投資家』、『神』…面白い『肩書き(ブランド)』が揃ってるじゃない。私たちの『ビジネス(ショー)』を盛り上げるには、丁度いい『悪役』だと思わない?」

    倫子は端末を操作し、秘書に指示を出す。

    「あの3人、脱落したらすぐに回収なさい。『再契約』の交渉よ。拒否は、認めないわ」

    『マネーモッブ計画』の裏で、闇のフィクサーは自らの『M-15』をさらに強化しようと、不気味に微笑んでいた。

  • 78二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 00:34:32

    ネガピンの選出した奴らが大概ろくでなしなんスけどいいんスかこれ…

  • 79ポチェモブ25/11/03(月) 00:35:47

    むふふ…今日はここまで。
    ちなみに敗者復活もモンキーゲームのつもりだったのに普通のバトロワになってて困惑したのが俺なんだよね

  • 80二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 00:36:37

    オツカレーッ

  • 81二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 02:45:19

    保守当身ーっ

  • 82二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 07:48:03

    保守るっ えっ

  • 83二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 13:42:40

    保守っ

  • 84ポチェモブ25/11/03(月) 17:30:24

    ファイナルフェーズ:決戦前夜

    【マネーモッブ組:決起会】

    地下フィールドから生還した日番谷冬獅郎、藤原妹紅、マシュ・キリエライトの3名は、ファイナルフェーズに進出する12名の『マネモビスト』たち(サカタ、ヤマトタケル、アンバー、ピカチュウ、桑田、染岡、臓硯、ヘーラクーレス、ウェンティ、ラザロ、東堂、鬼龍)と合流した。

    場所は、ブルーロック内の広い食堂。

    ファイナルフェーズを前に、絵心甚八の指示で簡単な決起会が催されることになった。

    「…ゾンビ共、よく這い上がってきたな。ご苦労さん」

    絵心はぶっきらぼうに言い放つ。

    「お前ら3名は、M-15戦の『控え』だ。ルールは後で説明するが、まあ、期待はしてねえ」

    日番谷は「…チッ」、妹紅は「ケッ、ふざけんな」、マシュは「はい…気を引き締めます」と、それぞれ異なる反応を見せた。

    「よお、チビっ子に、燃える姐さん、それに盾の女か! おかえりー!」

    桑田怜恩が軽い調子で声をかけると、アンバーが「マシュさん、おかえりなさい!」と駆け寄る。

    「ええ、ただいま戻りました! アンバーさん!」

    「フン、貴殿らも勝ち上がってきたか! よいであろう! 試練は続く!」

    ヘーラクーレスが力強く二人の肩を叩く。

  • 85ポチェモブ25/11/03(月) 17:32:17

    「なんだかんだ、生き残ったな、勇者」

    ラザロが、ピカチュウと共に日番谷に近づく。

    「…お前らもな。だが、まだ終わりじゃねえ」

    「ピカチュウ!」

    「フン…生き残ったのは、所詮、俺の強さの恩恵にあずかった雑魚どもか」

    宮沢鬼龍が蔑むように全員を見渡すと、染岡竜吾が「うるせえ! 俺が全員の分までゴール決めてやるぜ!」と吠える。

    「えへっ。みんな、なんだかんだ、楽しそうだね」とウェンティがライアーを鳴らす。

    東堂葵が、ヤマトタケルに声をかける。

    「フン、ブラザー。これからが本番だな」

    「ああ、東堂。この戦いを乗り越え、真の王座を掴むぞ」

    それぞれの感情が交錯する中、間桐臓硯が不気味に笑う。

    「ククク…あの根鎌倫子の用意した『M-15』か…実に興味深い。果たして、この若人どもの『エゴ』で、どこまで通用するものかのぅ…」

    絵心はそんな彼らを一瞥し、最後に冷徹な声で告げた。

    「いいか、原石ども。相手はプロだ。生半可なエゴじゃ、ゴミのように潰される。だが、お前らの『価値』を証明する唯一のチャンスだ。死力を尽くして、あのクソみたいなM-15を叩き潰せ」

    15人の『マネモビスト』たちは、それぞれの決意を胸に、ファイナルフェーズへと向かうのだった。

  • 86ポチェモブ25/11/03(月) 17:33:28

    【M-15組:決起会】

    一方、根鎌倫子のCEO室では、ファイナルフェーズに臨むM-15のメンバーが顔を揃えていた。

    糸師冴、霧切響子、伊達政宗、古明地こいし、ウィルム、ミス・クリスティーン、駄獣リカルド、世界でただ一つの吸引力を手に入れたピクトさん、左腕を重機関銃に改造されたピクトさん、銃の悪魔、ハイパーゼットン・ギガント。

    そして、倫子の交渉(と、ある種の脅迫)により、新たにM-15へと加入することになった3名がいた。

    M-15新加入メンバー: ディエゴ・ブランドー、冥冥、フィガーランド・ガーリング聖

    「…このDioが、あの絵心ごときに敗北しただと? ふざけるな!」

    ディエゴが怒りに震える。

    「おやおや、まさかこんな形で『M-15』の一員になるとはね。これも、ビジネスチャンスかな」

    冥冥は冷静に状況を分析し、既に次の『投資』に目を向けていた。

    「…下等生物の群れなど、この私の敵ではない。所詮は踏み台だ」

    ガーリング聖は、不機嫌そうな表情でマネーモッブ組への敵意を隠さない。

    倫子は、満足げな笑みを浮かべた。

    「フフフ…これでM-15は、計14名体制となりましたわね。絵心くんも、さぞ驚くことでしょう」

  • 87ポチェモブ25/11/03(月) 17:35:05

    糸師冴が、冷たい視線で新メンバーを睥睨する。

    「…くだらねえ。どうでもいい。だが、俺のサッカーを邪魔するなら、容赦はしねえ」

    「OK, guys! 盛り上がってきたぜ! 潰すなら派手にな!」伊達政宗がチェーンソーを構える。

    倫子は、M-15のメンバー全員を見渡して、高らかに宣言する。

    「皆さん、よろしいですわね。このファイナルフェーズで、あの『マネーモッブ』どもを、徹底的に叩き潰しなさい。私たちの『アニメーション事業』の、最高の宣伝材料にしてみせなさい!」

    ディエゴが獰猛な笑みを浮かべる。

    「フン、当たり前だ! あの雑魚どもに、このDioの強さを見せつけてやる!」

    冥冥が不気味に笑う。

    「ええ。彼らにとって、M-15という『壁』は、想像を絶する『株価暴落』となるでしょうね」

    ガーリング聖が傲慢に言い放つ。

    「所詮、下等生物の群れ。私の『支配』に、ひれ伏すがいい」

    M-15のメンバーたちは、マネーモッブ組を容赦なく叩き潰すことを誓い、ファイナルフェーズへと向かうのだった。

  • 88ポチェモブ25/11/03(月) 17:38:28
    参加者・退場者リスト 最終盤 | Writening【状況表示 (ターン21終了時)】 * マネモビスト組 (計15名): * スタメン (12名): サカタ(ザ・ハード)、知識制限なしのフル装備ヤマトタケル、アンバー、ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ、桑田怜恩、染岡竜…writening.net

    ファイナルフェーズ:開幕前夜

    決戦の地、ANIMANスタジアム。

    数万の観客が埋め尽くし、異様な熱気に包まれている。

    『マネーモッブ計画』の集大成、そしてその計画を潰そうとする『闇のフィクサー』の思惑が交錯する、運命の試合が始まろうとしていた。



    (今気づいたけどBASARAの政宗ってチェーンソー使うのん…?)

  • 89ポチェモブ25/11/03(月) 17:40:38

    【M-15チーム:ロッカールーム】

    豪華絢爛なM-15のロッカールーム。

    根鎌倫子が、集まった14名の選手たちを前に、冷ややかにスタメンを発表していた。

    「――というわけで、スタメンは以上の11名。リーダーの糸師冴、ゼットン、リカルド。あなたたちは『控え』ですわ」

    「…チッ。雑魚どものお遊戯に、最初から付き合う必要もねえか」

    糸師冴は、壁にもたれたまま退屈そうに答える。

    倫子は、スタメンの中心に立つディエゴ・ブランドーに向き直り、扇子でその顎を軽く叩いた。

    「そして、ディエゴ・ブランドー。あなたには冴の代わりに、前半の『仮リーダー』を務めてもらいますわ。いいこと? あなたの『カリスマ性(商品価値)』、観客(スポンサー)に存分に見せつけなさい」

    「フン…このDioを差し置いて、誰がリーダーだと言うのだ。当たり前だ」

    ディエゴは獰猛な笑みを浮かべる。

    「いいだろう、根鎌倫子。貴様の『ビジネス』に付き合ってやる。その代わり、あのマネーモッブの雑魚どもは、このDioが徹底的に蹂躙し、喰らい尽くしてやる!」

    「ええ、期待していますわ」

    冥冥が金勘定をするように指を折り、ガーリング聖が「下等生物の処理は、私が直々に行う」と殺気を放つ。

    M-15は、マネーモッブ組を「公開処刑」するため、静かに闘志を燃やしていた。

  • 90二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 17:42:43

    >>88

    あうう…多分使わない…

  • 91ポチェモブ25/11/03(月) 17:44:37

    【マネーモッブチーム:ロッカールーム】

    一方、マネーモッブチームのロッカールームは、緊張と期待が入り混じった異様な空気に包まれていた。

    15名の選手たちを前に、絵心甚八が最後のスタメンを発表する。

    「いいか、才能の原石ども。これがM-15をブチ殺すための、俺の『エゴ』の結晶だ」

    【ファイナルフェーズ:マネーモッブチーム スタメン発表】

    * FW (フォワード): 宮沢鬼龍、染岡竜吾、サカタ(ザ・ハード)

    * MF (ミッドフィルダー): 知識制限なしのフル装備ヤマトタケル、東堂葵、ウェンティ、桑田怜恩

    * DF (ディフェンダー): ヒュドラの猛毒仕込みの矢と弓と獅子の皮を持参したヘーラクーレス、間桐臓硯、ラザロ

    * GK (ゴールキーパー): ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ

    「――以上の11名だ」

    「うおおお! やってやるぜ!」(染岡)

    「フン、俺の強さを見せる時が来たか」(鬼龍)

    「オラァ! 俺様のケツについてこい、てめえら!」(サカタ)

    絵心は、スタメンから外れたアンバーと、控えの3名(日番谷、妹紅、マシュ)に向き直る。

    「アンバー、日番谷、妹紅、マシュ。お前ら4名は『控え』だ。だが、勘違いするな。これは『交代要員』じゃねえ。戦況を変える『切り札(ジョーカー)』だ。出番が来たら、スタメン以上のエゴでフィールドを食い荒らせ」

    「はいっ!」(アンバー)

    「…(頷く)」(日番谷)

    「ケッ、最初から出せってんだ」(妹紅)

    「必ず、チームの力になります!」(マシュ)

  • 92ポチェモブ25/11/03(月) 17:46:54

    絵心は、15人全員の顔を見渡し、静かに、だが腹の底から絞り出すような熱い声で、最後の激励を飛ばした。

    「いいか、よく聞け。才能の原石ども」

    「世間は、お前らを『モブ』と呼ぶ。根鎌のクソ女は、お前らを『ゴミ』と呼ぶ。上等だ」

    「だがな、お前らはここまで生き残ってきた、俺が選んだ『世界一のエゴイスト』だ」

    「お前らのモンキー・ゲームは、お前らのエゴは、決して『生温く』なんかねえ!」

    「奴らが『プロ』なら、お前らは『革命家』だ。奴らが『ビジネス』なら、お前らは『熱狂』そのものだ!」

    「今こそ、このクソみたいなフィールドで、お前ら自身が『マネーモッブ(モブの監獄)』をブチ破り、お前らが『マネモビスト(主役)』だと証明しろ!」

    「――行け、エゴイストども! 全てを喰らい、全てをブチ壊せ!!」

    絵心の言葉に、15人の『マネモビスト』たちのボルテージは最高潮に達する。

    「「「うおおおおおおお!!!」」」

    運命のホイッスルが、今、鳴り響こうとしていた。


    >>90

    (やはり…まぁ終わりまでの描写を見る限り使ってないからバランスは取れてるんだけどね。見かけたら手動で直すッス)

  • 93二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 17:47:32

    >>88

    六刀流とかわけわからんことはする…しゃあけどチェーンソーなんて使ってた覚えはないわっ

  • 94ポチェモブ25/11/03(月) 17:51:20

    切りがいいからそろそろ御暇するのんゴロンヤメロオオオ

    >>93

    ふぅんPROでもお変クな所が出るということか

    『弘法も筆の誤り』ってね

  • 95ポチェモブ25/11/03(月) 22:36:41

    ファイナルフェーズ: ANIMANスタジアム

    マネーモッブ vs M-15 (前半戦)

    ブゥゥゥーーーーー!!

    ANIMANスタジアムに、試合開始のホイッスルが鳴り響く。

    数万の観客が見守る中、運命のキックオフ。ボールはマネーモッブ、サカタ(ザ・ハード)の足元から始まった。


    1. (マネーモッブ 先制!)

    「オラァ! てめえら全員、俺のケツだけ追ってろ!」

    キックオフと同時に、マネーモッブのFWサカタ(ザ・ハード)がM-15のDFラインに猛突進! M-15のDF(ウィルム、左腕ピクト)の注意を引き付ける。

    「試練である!」

    「行くぜ!」

    その隙を突き、DFのヘーラクーレスとラザロが、泥臭いパス交換でM-15の中盤(霧切、こいし)の予測を裏切り、ボールを前線へと運ぶ!

  • 96ポチェモブ25/11/03(月) 22:39:16

    2. (マネーモッブ ゴール!)

    「えへっ、良い風が来てるよ!」

    二人のDFからの無骨なパスを、MFのウェンティが受ける! ウェンティは(特化:パス)の能力でフィールドの風を読み、DFの伊達政宗の横をすり抜ける華麗なドリブルを見せる!

    「なんだと!?」

    ウェンティはそのまま、GK(吸引ピクトさん)の意表を突く、風をまとったループシュートを放つ! ボールは美しい軌道を描き、ゴールネットに吸い込まれた!

    【マネーモッブ 1 - 0 M-15】

  • 97ポチェモブ25/11/03(月) 22:40:53

    3. (M-15 猛攻)

    「…フン。ゴミが、調子に乗りおって」

    仮リーダーのディエゴが、先制されたことに激怒。試合再開と同時に、伊達政宗と共に凄まじい速度でマネーモッブ陣内へと切り込む!

    4. (M-15 猛攻)

    「(ターゲット、確認)」

    ボールは、M-15の左サイドを駆け上がった『銃の悪魔』へと渡る。

    その動きは、もはや人間のそれではない。対峙したDFのラザロが「速すぎる!」と反応するより早く、銃の悪魔はボールを『射出』する。それはシュートというより、もはや砲弾だった。

  • 98ポチェモブ25/11/03(月) 22:43:20

    5. (マネーモッブ 守備)

    「ピカァァァッ!!」

    GKのひたすら空Nで圧倒するピカチュウが、全神経を集中させて横っ飛び!

    ボールはピカチュウの指先を掠め、強烈な音と共にゴールポストを直撃!

    「ぐっ…!」

    そのこぼれ球を処理しようとしたウェンティが、カバーに戻ってきたディエゴの悪質なタックル(ボールには行っているが危険)を受け、激しく転倒!

    「う…、風が…!」

    ウェンティは肩を押さえ、立ち上がれなくなる。

    6. (マネーモッブ 交代)

    「チッ…! 早くもか」

    絵心甚八が即座に指示を出す。「アンバー! お前の出番だ! フィールドをかき乱せ!」

    「は、はいっ!」

    先制点を決めたヒーロー、ウェンティの無念の退場。アンバーがピッチインする。

  • 99二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:45:03

    このレスは削除されています

  • 100ポチェモブ25/11/03(月) 22:51:00

    7. (M-15 ゴール!)

    試合再開。

    『超高校級の探偵』霧切響子が、動揺するマネーモッブのパスコースを完璧に読み切り、ボールをカット。

    「そこよ」

    霧切からの冷静なパスは、再びディエゴへ。

    「このDioがァァッ!」

    ディエゴは、ウェンティが抜けた穴を突くようにDF陣を蹂躙し、GKピカチュウの逆を突く強烈なシュートを叩き込み、同点に追いつく!

    【マネーモッブ 1 - 1 M-15】


    (大量の画像をセコセコメモ帳に貼ってるとミスも起きるんやで、もうちょい軽蔑してくれや)

  • 101ポチェモブ25/11/03(月) 22:53:05

    8. (マネーモッブ 奮起)

    「ぐっ…! これが…プロ…!」

    染岡が歯を食いしばる。圧倒的な実力差に、チーム全体が沈みかける。

    その時、DFのヘーラクーレスが地面を拳で殴りつけた。

    「顔を上げろ、エゴイストども!!」

    その咆哮は、スタジアムの喧騒を切り裂いた。

    「試練は乗り越えるためにある! 絶望こそが我らの糧であるぞ! 喰らいつけ!」

    ヘーラクーレスは(特化:チャージ)のエゴを爆発させ、伊達政宗の突進を真正面から受け止めた!

    9. (マネーモッブ 反撃)

    「ケッ、筋肉ダルマがうるせえぜ! やるしかねえだろ!」

    ヘーラクーレスの気迫に応え、ラザロ(DF)がこぼれ球を拾い、前線へ駆け上がる。

    「おい、そこの不審者(東堂)! アシストしろ!」

    「フン、良い判断だ、勇者(ブラザー)! だが、お前のタイプはなんだ!?」

    「知るか! 行けやァ!」

    東堂はラザロと並走しながら、M-15のDF(ウィルム、左腕ピクトさん)を引き付け、手を叩く!

    「『不義遊戯(ブギウギ)』!!」

  • 102ポチェモブ25/11/03(月) 22:54:53

    10. (マネーモッブ 反撃)

    「えっ!?」

    東堂と入れ替わったのは、フリーで走り込んでいた『控え』のアンバー!

    「私!?」

    ラザロからのパスが、アンバーの足元へ。M-15の守備が一瞬、アンバーを侮る。

    「(偵察騎士の目、なめないで!)」

    アンバーは(特化:シュート)の全力で、M-15の守備が最も手薄な一点、染岡のいる場所へと、祈るようなパスを放った!

    11. (マネーモッブ ゴール!)

    「うおおおおお!! 来たぜアンバー!」

    そのパスは、奇跡的に染岡竜吾の足元へ!

    「これがおれたちのエゴだ! ドラゴンクラッシュ!!」

    ボールは竜のオーラを纏い、M-15のGK(吸引ピクトさん)の吸引力を振り切り、ゴールネットに突き刺さった!

    【マネーモッブ 2 - 1 M-15】

  • 103二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:56:54

    なあオトン……サッカーで位置の入れ替えってだいぶ強くないかな

  • 104ポチェモブ25/11/03(月) 22:56:55

    12. (M-15 猛攻)

    「…フン。雑魚が、少し調子に乗ったようだな」

    勝ち越しを許したM-15。だが、彼らは一切動じていなかった。

    ここからが、本物の『格』の違いだった。

    古明地こいしが、無意識のドリブルでヤマトタケルと東堂を翻弄する。「あれ? ボールどこ?」

    冥冥がカラスを放ち、アンバーの偵察の目を塞ぐ。

    ミス・クリスティーン(猫)が、サカタの足元で優雅に毛づくろいを始め、その動きを完全に封じた。

  • 105ポチェモブ25/11/03(月) 22:58:52

    13. (M-15 ゴール!)

    マネーモッブが完全に『翻弄』されている隙を突き、冥冥からのパスが、いつの間にかオーバーラップしていたフィガーランド・ガーリング聖へと渡る。

    「下等生物が。これが『格』だ」

    ガーリングは、立ちはだかるヘーラクーレスとラザロを、まるでゴミを払いのけるかのように一蹴。

    GKピカチュウが反応する間もなく、冷徹にボールをゴールへと流し込み、同点に追いつく!

    【マネーモッブ 2 - 2 M-15】

    ピーーーッ! ピーーーッ!

    無情にも、ここで前半終了のホイッスルが鳴り響いた。

    マネーモッブチームは、一進一退の攻防の末、最強のM-15と互角のスコアで前半を折り返すこととなった

  • 106二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:58:56

    ネガピン直属だけあって中々強いーよ

  • 107ポチェモブ25/11/03(月) 23:02:24

    ファイナルフェーズ: ハーフタイム作戦会議

    ​スコアは2-2。

    マネーモッブが最強のM-15と互角のスコアで前半を折り返した。だが、スタジアムの熱狂とは裏腹に、両チームのロッカールームの空気は対照的だった。

    ​【M-15チーム:ロッカールーム】

    ​同点に追いつかれたM-15のロッカールーム。そこには焦りはなく、むしろ『本物』の闘志が生まれ始めていた。

    ​「フフ…まさか、あの『ゴミ』たちに2点も取られるとは。あなたたち、少し『ショー』を意識しすぎたのではなくて?」

    根鎌倫子が、優雅に紅茶を飲みながら選手交代を告げる。

    ​「ディエゴ、ガーリング。あなたたちの『ショー』は素晴らしかったですわ。ですが、後半は少し守りを固めます」

    「フン、このDioのショーはまだ始まったばかりだがな。奴ら、少し骨がある」

    「下等生物の処理は、まだ終わっていない。後半、必ず息の根を止める」

  • 108ポチェモブ25/11/03(月) 23:03:54

    「『吸引ピクトさん』、『左腕ピクトさん』。あなたたちは交代です。よく働いてくれましたわ」

    倫子が手を叩くと、ロッカールームの奥から二つの影が現れる。

    ​「『駄獣リカルド』。あなたにはDFラインを統括してもらいます。一匹たりとも通さないように」

    「…はい。ボクは、ただ、そこにいるだけです…」

    ​「そして、『ハイパーゼットン・ギガント』。ゴールキーパーですわ。あなたに、あの雑魚どもの『エゴ』が通用するか、見物ですわね」

    「ゼットォン…」

    ​「さて、とどめですわ」

    倫子は、ロッカールームの隅で腕を組んでいた男に視線を送る。

    ​「ミス・クリスティーン、お疲れ様。…冴。あなたの出番ですわ」

    ​糸師冴が、ゆっくりと顔を上げる。その瞳は、底なしの『虚無』と、同点に追いつかれたことによるわずかな『苛立ち』に満ちていた。

    ​「…チッ。やっとか。生温いフィールドはもう見飽きた」

    ​冴は、ディエゴやガーリングを一瞥する。

    「お前らのモンキー・ゲームは、反吐が出る。後半は、俺が『支配』する」

    その一言で、M-15の空気は『ショー』から『戦場』へと変貌した。


    (な、なんやこのリカルドのダウナーなキャラは…ギュンギュン)

  • 109二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:05:37

    ちょっと語録みたいで笑ってしまう

  • 110ポチェモブ25/11/03(月) 23:06:45

    【マネーモッブチーム:ロッカールーム】

    ​一方、マネーモッブのロッカールームは、(同点にもかかわらず)M-15の底知れぬ実力と、後半投入されるであろう『切り札』の存在に、重い沈黙が包まれていた。

    ​「…クソが」

    沈黙を破ったのは、サカタ(ザ・ハード)だった。

    「てめえら、いつまでケツの穴みたいなツラしてやがんだ。同点だろうが。ビビってんのか?」

    ​「フン、どの口が聞いている」

    宮沢鬼龍が、サカタを睨みつける。

    「貴様が前半、あの猫(クリスティーン)一匹に翻弄されていたからだろうが、下衆が」

    ​「あぁ!? やんのかコラ! てめえこそ、あの天竜人(ガーリング)にビビッてたんじゃねえのか!」

    「フン…面白い。ならば後半、俺があの天竜人を潰す。貴様はあのディエゴとかいう恐竜のケツでも追っていろ」

    「上等だ! どっちが先に敵の『タマ』を取るか、勝負だ!」

    ​反発しながらも、二人の最強(エゴイスト)の瞳には、重苦しい空気ではなく、煮えたぎるような闘志が宿っていた。

    ​その闘志に、控えのメンバーが呼応する。

    ​「ケッ、やっとやる気になったかよ」

    ベンチで腕を組んでいた藤原妹紅が、不敵に笑う。

    「外から見てたが、生温くてあくびが出たぜ。なあ、ガキ(日番谷)」

    ​「…ああ。フィールドが暑苦しすぎる」

    日番谷冬獅郎も、静かに立ち上がる。その手はすでに氷輪丸の柄(を模した何か)を握りしめていた。

    「あの冴とかいうのが出てくるなら、丁度いい。まとめて凍らせてやる」

    二人は、まだ暴れたりないと、その『エゴ』をギラつかせていた。

  • 111ポチェモブ25/11/03(月) 23:09:58

    「皆さん…!」

    その時、ずっと俯いていたマシュ・キリエライトが、顔を上げた。

    「まだ、試合は終わっていません! 私は…絵心さんが信じてくれた『マネーモッブ』の可能性を、最後まで信じたいです! 私の盾は、まだ折れていません!」

    ​マシュの魂の叫びに、知識制限なしのフル装備ヤマトタケルが頷く。

    「…その通りだ、マシュ。試練は、乗り越えるためにある」

    ヤマトタケルは、天叢雲剣(のレプリカかもしれない)を静かに抜き放つ。

    「我が剣は、まだ折れていない。きみたちの『エゴ』も、まだ燃え尽きてはいないはずだ」

    ​ヤマトタケルの言葉に、染岡が、アンバーが、ラザロが、ヘーラクーレスが、全員が顔を上げる。

    ​「そうだ…まだだ!」(染岡)

    「私、もう泣かない!」(アンバー)

    「そうだ、ブラザー! ここからが本当の『Party』だ!」(東堂)

    ​全員の視線が、モニターの前に立つ絵心甚八に集まる。

    絵心は、満足げに口の端を吊り上げた。

    ​「フン。やっとゾンビから人間に戻ったようだな、才能の原石ども」

    ​「いいか、よく聞け。後半、M-15はあの『糸師冴』を出してくる。ヤツは別格だ。お前らの常識は一切通用しねえ」

    「だがな」

    ​絵心は、15人全員の顔を、一人一人見据えて言い放った。

    ​「『常識』なんざ、ブチ壊すためにあるんだろうが」

    「お前らの『エゴ』を全て喰らい、あのクソみたいな『天才』を、フィールドに跪かせてやれ!!」

  • 112ポチェモブ25/11/03(月) 23:13:59

    ファイナルフェーズ: ANIMANスタジアム

    ​マネーモッブ vs M-15 (後半戦)

    ​ピーーーッ!

    ​スコア2-2。運命の後半戦開始のホイッスルが鳴り響く。

    M-15は、GKを『ハイパーゼットン・ギガント』に、DFに『駄獣リカルド』を投入。

    そして何より、フィールド中央には、最強の『支配者』、糸師冴が立っていた。

    ​1. (M-15 猛攻)

    「OK, guys! 幕引きの時間だ!」

    M-15のキックオフ。伊達政宗がボールを受けると同時に、糸師冴がフィールド全体を「視る」。

    「…そこは生温い」

    冴が呟くと、マネーモッブのDFライン(ラザロ、ヘーラクーレス、臓硯)が一瞬、金縛りにあったかのように動きを止める。

    その隙を突き、伊達政宗と『銃の悪魔』が、前半とは比べ物にならない速度でコンビネーションを開始!

  • 113ポチェモブ25/11/03(月) 23:17:57

    2. (マネーモッブ 守備)

    「K.O.! てめえら、まとめてPartyの始まりだ!」

    政宗のパスを受けた『銃の悪魔』が、マネーモッブのゴールに向かい、無慈悲な『射出』を放つ!

    「うおおお! 行かせねえぜ!」

    「試練である!」

    ラザロとヘーラクーレスが、その射線に同時に飛び込む! ラザロはボールにではなく、銃の悪魔の軸足に泥臭く食らいつき、ヘーラクーレスは自らの肉体を盾にしてシュートコースに立ちはだかる!

    「ガッ…!」「ぐっ…!」

    二人は凄まじい衝撃に吹き飛ばされるが、その執念の守備は、ボールの軌道をわずかにゴール外へと逸らした!

    ​3. (マネーモッブ 反撃)

    「ナイス根性だ、てめえら!」

    こぼれ球を、MFの桑田怜恩が拾う!

    「ヒャッハー! こっからおれたちの反撃ショーだぜ!」

    M-15のMF、ウィルムと古明地こいしが、桑田の進路を塞ぐ。

    「わぁ、楽しそう! ねぇ、今どんな気持ち?」(こいし)

    「…光は、虚無の先に…」(ウィルム)

    「うるせえ! 東堂、出番だぜ!」

    「おうよ、ブラザー!」

    東堂葵が桑田と並走! こいしがボールを奪おうとした瞬間、東堂が手を叩く!

    「『不義遊戯(ブギウギ)』!!」

  • 114ポチェモブ25/11/03(月) 23:21:33

    4. (マネーモッブ 反撃)

    「なっ!?」

    東堂と桑田の位置が瞬時に入れ替わる!

    こいしの無意識のタックルは空を切り、ウィルムの目の前には桑田ではなく、パワータイプの東堂が出現!

    「邪魔だ、デカブツ!」

    東堂はウィルムを強引に弾き飛ばし、桑田が再びフリーで走り込むスペースを作り出す。二人は見事な連携で、M-15の誇る難解な中盤を出し抜いた!

    ​5. (マネーモッブ 猛攻)

    「このままゴールまで…!」

    桑田がゴール前に迫る! だが、そこにM-15の仮リーダー、ディエゴ・ブランドーが猛烈な勢いで迫る!

    「無駄無駄無駄ァ! 貴様ら下等生物の希望は、このDioが摘み取る!」

    「させっかよ、オラァァァ!」

    桑田を庇うように、FWのサカタ(ザ・ハード)がディエゴの進路に割り込む!

    「どけ、ゴミが!」

    「てめえこそ、俺の『ハード』な根性(タマ)にひれ伏しやがれ!」

    凄まじいクロスプレイ! ディエゴの鋭いタックルがサカタの肉体に食い込むが、サカタは(能力の)『ハード』な肉体でその衝撃を耐え抜き、倒れない!

  • 115ポチェモブ25/11/03(月) 23:28:12

    ​6. (マネーモッブ ゴール!)

    「ぐっ…! 行けや、鬼龍ゥゥ!!」

    サカタはディエゴに拘束されながらも、最後の力を振り絞り、ゴール前でフリーになっていた宮沢鬼龍へと、執念のパスを蹴り出す!

    「チッ…あの下衆が」

    鬼龍の元へ、サカタの想いを乗せたボールが転がる。だが、鬼龍の前には、あの天竜人、フィガーランド・ガーリング聖が立ちはだかっていた!

    「貴様も終わりだ、下等生物。サカタとかいうゴミと共にな」

    「フン…反吐が出る。どの口が聞いている」

    一騎打ち! ガーリングがボールをクリアしようと足を振り抜く。

    鬼龍は、サカタとの反発を思い出す。だが、それ以上に、自分を信じて送られたあの泥臭いパスを信じた。

    「俺の強さの糧となれ!」

    鬼龍はガーリングのクリアよりもコンマ数秒早くボールを捉え、その巨体からは想像もつかない、繊細かつ強烈なシュートを放った!

    ボールはガーリングの股を抜き、新GKハイパーゼットンの反応の逆を突く!

    「ゼット…!?」

    ボールは、ゴールネットに突き刺さった!

    ​【マネーモッブ 3 - 2 M-15】

    ​「うおおおおお!」

    スタジアムが、この日一番の歓声に揺れる!

    ついに、マネーモッブが、最強のM-15から勝ち越しのゴールを奪った!

    サカタは倒れ込みながらも拳を突き上げ、鬼龍はガーリングを見下ろし、静かに鼻を鳴らした。

  • 116ポチェモブ25/11/03(月) 23:32:23

    スコアは3-2。

    宮沢鬼龍の執念のゴールに、ANIMANスタジアムはマネーモッブへのコールで揺れていた。

    だが、最強のM-15は、まだ『本気』を出していなかった。

    ​【後半戦:6つ目の攻防】

    ​6. (マネーモッブ 猛攻)

    「うおおお! このまま逃げ切るぞ!」

    「はいっ! 勢いはわたしたちにあります!」

    この熱狂に乗り、染岡竜吾とアンバーがM-15のキックオフと同時に猛然とプレスをかける!

    だが、M-15のDFラインに投入された『駄獣リカルド』は、その熱狂の中心で、ただ静かに「そこ」にいた。

    「ボクは、ただ、そこにいるだけです…」

    染岡とアンバーの必死のプレスは、まるで虚無に吸い込まれるかのようにリカルドにボールを奪取される。


    (駄獣だからネガティブキャラってことか?ゲン!)

  • 117ポチェモブ25/11/03(月) 23:36:57

    7. (M-15 猛攻)

    「…チッ。雑魚が、少し騒ぎすぎだ」

    リカルドからのボールは、フィールドの支配者・糸師冴へと渡る。

    「おや、投資の時間のようだね」

    冴の動きに完璧に呼応し、M-15に加入した冥冥がサポートに入る。即席とは思えない二人の連携が、マネーモッブのDFラインを切り裂き始める!

    「生温い」

    冴のパスが、冥冥の操るカラスの時間差攻撃と組み合わさり、DF陣を翻弄する!

    ​8. (M-15 ゴール!)

    「行かせるかァァ!」

    「最後の試練である!」

    このままでは終われない! ヘーラクーレスとラザロが、自らの負傷も厭わず、冴と冥冥のコンビネーションに決死のダブルタックルを敢行する!

    だが、冴は彼らの決死の覚悟を嘲笑うかのように、二人を軽々とあしらい、抜き去る。

    「クク…させるか!」

    最後の砦、間桐臓硯が蟲を放つが、冴のシュートはそれすらも切り裂き、GKピカチュウの守るゴールへと突き刺さった。

    【マネーモッブ 3 - 3 M-15】

    スタジアムが、再び絶望的な沈黙に包まれる。

  • 118二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:38:35

    駄獣リカルドが無気力キャラで笑ってしまう

  • 119ポチェモブ25/11/03(月) 23:41:18

    9. (マネーモッブ 交代)

    「ぐっ…!」「ガハッ…!」

    決死のタックルをあしらわれたヘーラクーレスとラザロは、心身ともに限界を迎え、ピッチに倒れ込む。

    「…よくやった、筋肉ダルマ、勇者崩れ」

    絵心が非情な交代を告げる。

    「日番谷! 妹紅! てめえらの出番だ! あのクソ天才(冴)と守銭奴(冥冥)を、地獄の底まで追いかけ回せ!」

    「…(頷く)」

    「ケッ、やっとかよ!」

    控えの日番谷冬獅郎と藤原妹紅が、闘志を漲らせてピッチイン!

    二人は即座に冴と冥冥に喰らいつき、その動きを徹底的にマークする!

    ​10. (M-15 猛攻)

    「チッ、しつこいガキどもだ!」

    「無駄なことを!」

    日番谷と妹紅の執拗なマークに冴と冥冥が足止めされている隙を、M-15の『悪役』たちが見逃さなかった。

    フィガーランド・ガーリング聖とディエゴ・ブランドーが、再び奮起!

    「このDioが終わらせてやる!」

    「貴様ら下等生物に、絶望という『処理』をくれてやる!」

    二人の猛攻が、マネーモッブの最後のDFライン、間桐臓硯に襲いかかる!

    ガーリングがディエゴを宖にし、決着のシュートを放った!

  • 120二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:41:27

    ネガティブだけど仕事はちゃんとやるから強キャラ感あるよねパパ

  • 121二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:41:45

    この無能が肝心なとこで蟲爺が役にたたねえじゃねえか

  • 122ポチェモブ25/11/03(月) 23:46:32

    11. (マネーモッブ 守備)

    GKピカチュウが必死に飛びつくが、ボールは指先を掠め、無人のゴールへと吸い込まれていく――!

    絶望がスタジアムを支配した、その瞬間。

    「クク…ククク…! まだじゃ、まだ終わらせんぞ…!」

    ゴールライン寸前、最後のDF・間桐臓硯が、自らの老体を投げ出した!

    ボールは臓硯の体に直撃し、おびただしい数の蟲と共に、その勢いをギリギリで殺す!

    「ぐ…おぉ…!」

    臓硯は、その一撃を受け止め、自らを盾とすることで、決定的失点を防いだ!

    ​ピーーーッ!

    審判が駆け寄り、臓硯の戦闘不能を認め、一時試合が中断する。

    「…ジジイ…」

    サカタが、鬼龍が、言葉を失う。

    臓硯は担架で運ばれながら、ロッカールームの奥を、ただ一点見つめていた。

    「…マシュ…キリエライト…お主の…『盾』を…見せてみよ…」

    その言葉を託されるかのように、最後の控え選手、マシュ・キリエライトが、震える足でピッチへと向かった。

  • 123二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:47:31

    ……(哀)

  • 124二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:48:17

    何最後の最後で善性取り戻してる蟲爺は?

  • 125二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 23:48:56

    臓硯が最後の最後で熱いとこを見せるなよえーっ

  • 126ポチェモブ25/11/03(月) 23:51:55

    ファイナルフェーズ: ANIMANスタジアム

    ​アディショナルタイム (最後の攻防)

    ​スコアは3-3、同点。

    間桐臓硯の決死の守備により、最後の交代枠がマシュ・キリエライトに託される。

    スタジアムの時計が、アディショナルタイム5分の表示を映し出した。

    ​これが、最後の『熱狂』。

    ​1. (M-15 猛攻)

    「Partyの終わりだ、雑魚ども!」

    「(ターゲット、殲滅)」

    試合再開と同時に、M-15の伊達政宗と『銃の悪魔』が、マネーモッブの疲弊した守備陣に最後の猛攻を仕掛ける!

    政宗からのパスを受けた銃の悪魔が、とどめの一撃(シュート)を放つ!

    「させません…! 私の『盾』は、まだ折れていません!」

    交代したばかりのマシュ・キリエライトが、その射線に飛び込む! 盾は凄まじい衝撃にヒビが入るが、シュートの威力を殺し、弾き返す!

  • 127ポチェモブ25/11/03(月) 23:53:35

    2. (マネーモッブ 守備)

    だが、こぼれ球は再び政宗の足元へ!

    「K.O.!」

    政宗の容赦ないシュートが、GKピカチュウを襲う!

    「ピカァァァァッ!!」

    ピカチュウは、残された最後の力を振り絞り、その小さな体で奇跡的なセーブを見せる!

    「…(頷く)」

    ピカチュウは、即座に前線でフリーになっていたアンバーへとボールをフィード! 反撃開始!

    ​3. (マネーモッブ 反撃)

    「みんなの想いを…繋ぐ!」

    アンバーが、最後の力を振り絞ってボールを運ぶ!

    だが、その前に最強の二人が立ちはだかる。糸師冴と冥冥だ。

    「生温い。そこまでだ」

    「あなたの『投資価値』は、ここでゼロになりましたよ」

    二人がアンバーの進路を塞いだ、その瞬間!

    「「邪魔だ(だぜ)!!」」

    日番谷冬獅郎と藤原妹紅が、二人を徹底的にマーク!

    「チッ、ゾンビどもが…!」(冴)

    「しつこいビジネスだね!」(冥冥)

    二人の『控え』が最強の二人を抑え込んでいる、その一瞬の隙を突き、アンバーは最後のパスを放った!

  • 128ポチェモブ25/11/03(月) 23:58:51

    ​4. (マネーモッブ 猛攻)

    「「うおおおおお!!」」

    アンバーからの魂のパスに、染岡竜吾と桑田怜恩が応える!

    二人の『熱』が、M-15の『理論(霧切)』と『虚無(リカルド)』のディフェンスラインを強引にこじ開ける!


    「俺たちのエゴをナメんな!」

    「ヒャッハー!」

    二人の決死のパスが、ゴール前で待つ二人の『最強』、宮沢鬼龍とサカタ(ザ・ハード)へと渡った!

    ​5. (M-15 守備)

    「「させるかァァ!!」」

    そこに、M-15の『悪役』、ディエゴ・ブランドーとフィガーランド・ガーリング聖が立ちはだかる!

    「ここで終わりだ、下等生物!」

    「このDioが、貴様らの息の根を止めてやる!」


    「ケッ…しつけえケツ野郎どもだ!」

    「フン…これで最後だ。付き合ってやるぞ、下衆」

    サカタと鬼龍。反発し合っていた二人のエゴが、今、スタジアムの熱狂の中で、最後の『化学反応』を起こす! 二人はディエゴとガーリングの連携を、阿吽の呼吸で抜き去った!

  • 129ポチェモブ25/11/04(火) 00:03:19

    ​6. (M-15 守備)

    「俺が、決める!!」

    鬼龍が、M-15のゴールに向かって、全エゴを乗せたシュートを放つ!

    スタジアムの誰もが、逆転ゴールを確信した。

    だが――

    「ゼットォン…」

    M-15の最強GK、ハイパーゼットン・ギガントが、そのシュートを、まるで赤子の手をひねるかのように、片手で受け止めた。

    「「なっ…!?」」

    鬼龍も、サカタも、スタジアムの全員が息を飲む。

    絶望。

    ゼットンは、そのボールを無造作にフィールドへと弾き返した。

  • 130二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 00:03:50

    えっき…決める流れじゃないんですか

  • 131ポチェモブ25/11/04(火) 00:08:59

    7. (ゲーム決着)

    「……まだです! 諦めないで、ヤマトタケルさーーーーん!!」

    マシュの悲痛な叫びが響き渡る。

    その声に、最後の最後まで勝利を諦めていなかった知識制限なしのフル装備ヤマトタケルが反応!

    弾かれたこぼれ球に向かって、フィールドの誰よりも早くスプリントする!

    「…(終わりだ)」

    糸師冴が、そして冥冥が、ヤマトタケルのシュートコースを塞ぐために、完璧なタイミングで挟み撃ちに来る!

    絶体絶命。

    その瞬間――

    ​パン!!!!

    ​フィールドの反対側で、東堂葵が、血の滲む掌を打ち鳴らした。

    「ここまでだ、天才。俺の『ブラザー』のエゴ(タマシイ)が、お前の『常識』を、今、超える!!」

    ​「『不義遊戯(ブギウギ)』!!!!」

    ​「「!?」」

    ヤマトタケルを挟み込もうとした糸師冴の位置が、ヤマトタケル本人と入れ替わる!

    冴は、自分がいるはずのない場所で、冥冥と衝突する。

    そして、ヤマトタケルは、冴がいたはずの場所――ゴールキーパー・ゼットンと1対1の、完璧なフリー状態で出現した!

    ​「これが…! 私たちの…! 『熱狂』だァァァァ!!」

    ​ヤマトタケルの天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)が、最後の力を振り絞ってボールを捉える。

    ボールは、最強のGK・ハイパーゼットンの、唯一反応できない一点を突き破り、ゴールネットへと突き刺さった。

    ​【マネーモッブ 4 - 3 M-15】

    ​ピーーーーーーーーッ!!!!

    ​劇的な逆転ゴールと同時に、試合終了のホイッスルが、ANIMANスタジアムに鳴り響いた。

  • 132二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 00:11:40

    もしかしてブギウギは強すぎるんじゃないスか?

  • 133ポチェモブ25/11/04(火) 00:13:58

    ピーーーーーーーーッ!!!!

    ​試合終了のホイッスルが、ANIMANスタジアムに鳴り響く。

    一瞬の静寂。

    ​ヤマトタケルの足元に転がるボールと、呆然と立ち尽くすハイパーゼットン・ギガント。

    ネットを揺らした現実が、スタジアムの空気を震わせた。

    ​「……勝った」

    ​誰かが呟いた。

    次の瞬間、フィールドに倒れ込んでいたサカタ(ザ・ハード)が、最後の力を振り絞って叫んだ。

    「オラァァァァァァァ!! 見たか、てめえらァァァ!!」

    ​「…フン。まあ、当然の結果だ」

    宮沢鬼龍が、サカタの隣で不敵に笑う。二人は視線を合わせることはなかったが、その拳は、確かにお互いを認めるように固く握られていた。

    ​「ブラザー!! やはりお前は最高だ!!」

    東堂葵が、決勝ゴールを決めたヤマトタケルに抱きつき、その巨体で喜びを表現する。

    「…ああ! きみの『不義遊戯』がなければ、この勝利はなかった!」

  • 134ポチェモブ25/11/04(火) 00:16:49

    ​「やりました…! やりました、先輩!!」

    マシュ・キリエライトは、その場に膝から崩れ落ち、盾を抱きしめながら歓喜の涙を流した。

    アンバーが、染岡が、桑田が、ピカチュウが、彼女の周りに集まり、抱き合って勝利を分かち合う。

    ​ピッチの隅では、全てを出し尽くした日番谷冬獅郎と藤原妹紅が、倒れ込んだまま荒い息をついていた。

    「ケッ…あいつら(冴と冥冥)、マジでしつけえ…」

    「…ああ。だが、俺たちの『勝ち』だ」

    ​フィールドの反対側。

    初めての『敗北』に、M-15の選手たちは立ち尽くしていた。

    ​「馬鹿な…このDioが…あの雑魚どもに…!」

    「下等生物が…! ありえん…!」

    ディエゴとガーリングは、目の前の現実を受け入れられず、怒りに震えていた。

    「…最悪の投資結果だね」

    冥冥は、初めて計算の立たない『損失』に頭を抱えた。

  • 135ポチェモブ25/11/04(火) 00:19:07

    そして、糸師冴。

    彼は、マネーモッブの選手たちが抱き合って喜ぶ姿を、ただ、じっと見つめていた。

    生温いと思っていた。反吐が出ると思っていた。

    だが、今、自分の胸を焦がす、この理解不能な『熱』はなんだ?

    「…これが…お前らの…」

    冴は、初めて『敗北』の味と共に、『エゴ』がぶつかり合った末に生まれる『熱狂』の正体を、その身に刻み込まれていた。

    ​同時刻、CEO室。

    ガシャァァァン!!

    根鎌倫子が、持っていたティーカップをモニターに向かって投げつけていた。

    映し出されるのは、M-15ではなく、マネーモッブの勝利に熱狂する数万の観客の姿。

    ​「下らない…下らない! 下らないわ!!」

    彼女の完璧な『ショー』は、彼女が『ゴミ』と蔑んだ者たちの、計算不能な『エゴ』によって、完膚なきまでに破壊された。

    「こんなもの…こんな『熱狂』、ビジネス(カネ)になんてならない!!」

    その叫びは、スタジアムの大歓声にかき消され、誰にも届くことはなかった。

  • 136二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 00:20:14

    ぶ…無様

  • 137ポチェモブ25/11/04(火) 00:22:04

    そして、マネーモッブチームのベンチ。

    絵心甚八は、勝利に沸く15人の『原石』たちを、静かに見つめていた。

    その口元には、確かに笑みが浮かんでいた。

    ​「フン…見たか、根鎌。これが『熱狂』だ」

    「ビジネス? ショー? 常識? そんなクソみたいなもの、こいつらの『エゴ』が全部ブチ壊した」

    ​絵心は、モニターに向かって、彼らにしか聞こえない声で告げた。

    「証明完了だ、才能の原石ども」

    ​「お前らはもう、『モブ』じゃねえ」

    ​スタジアムには、地鳴りのような「マネーモッブ」コールが響き渡っていた。

    観客は、予定調和の『プロ』の勝利ではなく、常識を破壊した『反逆者』たちの誕生に熱狂していた。

    ​ヤマトタケルが、サカタが、鬼龍が、東堂が、そしてマシュが…15人の『マネモビスト』たちが、疲労困憊の体で、しかし、世界で最も誇らしげな顔で、スタジアムの光を浴びていた。

    ​『マネーモッブ(モブの監獄)』計画は、この日、確かに終わりを告げた。

    そしてそれは同時に、モンキー・ゲーム界の歴史を塗り替える、15人の新たな『主役(マネモビスト)』が誕生した瞬間でもあった。

  • 138二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 00:22:09

    ネカピンが無様晒すのが最高のショーなんやくやしか

  • 139ポチェモブ25/11/04(火) 00:25:33

    エピローグ:『熱狂』の在り処

    ピーーーーーーーーッ!!!!

    試合終了のホイッスルが、ANIMANスタジアムに鳴り響く。

    4-3。

    常識が、理論が、ビジネスが、計算不可能な『エゴ』によって破壊された瞬間だった。

    「「「うおおおおおおお!!!」」」

    スタジアムは、地鳴りのような歓声に包まれた。

    ヤマトタケルは天を仰ぎ、サカタと鬼龍は倒れ込んだまま拳を突き合わせ、マシュはアンバーと抱き合いながら歓喜の涙を流していた。

    その、熱狂の中心地であるピッチの脇に、セキュリティを振り切って一人の女性がよろめきながら現れた。

    根鎌 倫子(ネカマシナコ)。

    完璧にセットされていたはずの髪は乱れ、その手には高価な扇子もワイングラスもない。

    彼女は、勝利に沸くマネーモッブの選手たちと、彼らに惜しみない拍手を送る数万の観客を、信じられないものを見る目で見つめていた。

    「嘘よ…こんなの…」

    その瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちる。

    「くだらないわ!!」

    彼女の絶叫が、歓声の合間を縫って選手たちの耳に届く。

    「なによこれ! なんなのよこの『熱狂』って!! こんな計算もできない! 制御もできない! 筋書きもない!! こんな不確かなものに、一体なんの『価値』があるっていうのよ!!」

    彼女はピッチの芝を掴み、泣き叫んだ。

    「私の『ビジネス』を! 私の完璧な『ショー』を! あなたたちが全部、全部メチャクチャにした!! こんな『熱狂』なんて、無価値よ!!」

    それは、自らの全てを否定された敗者の、悲痛な叫びだった。

  • 140ポチェモブ25/11/04(火) 00:29:40

    選手たちが、その姿に言葉を失う。

    「…無価値、だと?」

    最初に口を開いたのは、サカタ(ザ・ハード)だった。

    「てめえ…今、なんつった? このケツが震えるほどの戦いを…『くだらない』だと?」

    「フン。負け犬の遠吠えか」

    宮沢鬼龍も、汗を拭いながら冷たく言い放つ。

    「違います!」

    マシュ・キリエライトが、涙を拭い、声を振り絞った。

    「これは、『価値』とか『ビジネス』とか、そういうものじゃありません! これは…私たちが、最後まで諦めなかった『想い』の…証です!」

    「そうだ」

    知識制限なしのフル装備ヤマトタケルが、マシュの肩を支え、根鎌を真っ直ぐに見据えた。

    「きみが『ショー』と呼んだものの下で、我らは確かに『エゴ』をぶつけ合った。この『熱』こそが、我らが勝ち取った唯一の真実だ」

    「…うるさい! うるさいわ、偽善者ども!」

    根鎌が耳を塞いだ、その時。

    「――うるせえのは、お前の方だ。根鎌倫子」

    冷徹な声と共に、絵心甚八がピッチに足を踏み入れた。

    彼は、泣きじゃくる根鎌の前に立ち、その『本質』を冷たく見抜く。

  • 141ポチェモブ25/11/04(火) 00:35:09

    「まだわからねえのか。お前が『くだらない』と叫んだソレこそが、お前が心の底から求めていたモンだ」

    「な…にを…?」

    「お前が『M-15』なんていう歪んだ『最強』を創り上げたのは、金のためか? 『ショー』のためか? 違うな」

    絵心は、スタジアムの熱狂を指差した。

    「お前も、見たかったんだろうが。誰にも計算できねえ、誰にも制御できねえ、理屈を超えた『本物の熱狂』を。お前の『ビジネス』はな、その『熱』に焦がれた、お前自身の『エゴ』の、出来損ないの成れの果てだ」

    「わ、たしの…『エゴ』…?」

    根鎌の瞳が、大きく見開かれる。

    「そうだ」

    絵心は、かつて自分を追放した女の、その奥底に眠っていた『熱』を呼び覚ますように、言葉を続けた。

    「お前は、金(ビジネス)を信じるフリをしながら、心のどこかで、この『熱狂』が生まれる瞬間を、誰よりも待ち望んでいた」

    「お前の『負け』だ。根鎌倫子。お前の『エゴ(ホンネ)』は、お前の『ビジネス(タテマエ)』に勝ったんだよ」

    絵心の『言葉』が、根鎌の心の最後の壁を突き破った。

    彼女がビジネスに走った理由。それは、かつて絵心が見せようとして果たせなかった『熱狂』を、自分なら『完璧』に創り出せるという、歪んだ『エゴ』だったのかもしれない。

  • 142ポチェモブ25/11/04(火) 00:37:06

    「わたしが…これを…望んで…?」

    根鎌は、ピッチに崩れ落ちた。

    怒りではない。敗北の悔しさでもない。

    初めて自分の『本当の望み』を知った、子供のような嗚咽だった。

    そんな彼女の前に、そっと手が差し伸べられる。

    ヤマトタケルだった。

    「きみの『ショー』は壊れた。だが、『熱狂』は、確かにここに生まれた」

    彼は、敵であった女に、静かに言った。

    「立て、根鎌倫子。これが…きみが望んだ、『モンキー・ゲーム』だ」

    根鎌は、おそるおそるその手を取った。

    サカタが、鬼龍が、マシュが、日番谷が、妹紅が、15人の『マネーモビスト』たちが、そして、彼らを導いた絵心甚八が、彼女を取り囲む。

    スタジアムには、まだ「マネーモッブ」コールが響き渡っている。

    それは、勝者と敗者を分けるものではなく、計算を超えた『熱狂』を生み出した全ての者たちへ送られる、惜しみない賛辞だった。

    『マネーモッブ計画』は、この日、一人の『闇のフィクサー』の心をも救い出し、本当の意味で、その幕を閉じた。


    (あわわ、俺は「闇のフィクサーは改心するか破滅する」と書いたがここまでやれとは言ってない)

  • 143ポチェモブ25/11/04(火) 00:44:19
    後日談 | Writening後日談:『熱狂』が極まる 1. 『熱狂』の支配者たち あの日、自らの『エゴ』の正体を突きつけられた**根鎌倫子(ネカマシナコ)**は、全てを失った敗者としてピッチに崩れ落ちました。しかし、彼女を救い上げ…writening.net

    ファイナルエピローグ:『カオスが極まる』

    あれから、数年。

    世界は、彼ら『マネーモビスト』の『熱狂』に喰らい尽くされていた。

    場所は、新設された『EGOIST STADIUM』。

    絵心甚八と、彼と手を組んだ根鎌倫子が主催する、世界最高峰のオールスターイベント『マネーモッブ・ワールドマッチ』の決勝戦。

    ピッチには、あの『監獄』でエゴをぶつけ合った者たちが、今や世界最強の選手として、敵味方に分かれて一堂に会していた。

    TEAM【EGO】

    FW:宮沢鬼龍、サカタ(ザ・ハード)

    MF:知識制限なしのフル装備ヤマトタケル、日番谷冬獅郎、藤原妹紅

    DF:ヘーラクーレス、マシュ・キリエライト

    GK:ひたすら空Nで圧倒するピカチュウ

    TEAM【CHAOS】

    FW:染岡竜吾、桑田怜恩

    MF:東堂葵、ウェンティ、ラザロ

    DF:ディエゴ・ブランドー、フィガーランド・ガーリング聖(※この二人は、マネーモッブの選手を潰すためだけに参加)

    GK:アンバー(※驚異的な動体視力でGKにコンバート)

    VIPルームで、絵心甚八と根鎌倫子が、その光景を見下ろしていた。

    「フン…どいつもこいつも、最高のエゴイストに育ちやがった。これこそが、俺の見たかった『熱狂』だ」

    「あら、絵心くん。私の完璧な『プロデュース』のおかげですわ。さあ、世界一の『ショー』の始まりよ」

  • 144ポチェモブ25/11/04(火) 00:48:39

    ピッチ中央。

    TEAM【EGO】のキャプテン、ヤマトタケルと、TEAM【CHAOS】のキャプテン、東堂葵がコイントスを終える。

    「ブラザー! お前がどれだけ強くなったか、俺の『魂』が値踏みしてやる!」

    「望むところだ、東堂。だが、頂点に立つのは私だ」

    その傍らで、鬼龍とサカタが睨み合う。

    「フン、下衆が。俺の強さの糧となれ」

    「オラァ! てめえのそのタフそうなツラ、今日こそ俺様のケツでブチ抜いてやるぜ!」

    「「うおおおおお!!」」

    染岡が吠え、桑田がバットを振る(素振り)。

    日番谷が冷気を放ち、妹紅が炎を揺らす。

    マシュが盾を構え、アンバーが弓(の代わりにキーパーグローブ)を構える。

    あの日、ANIMANスタジアムで生まれた奇跡は、序章に過ぎなかった。

    世界中から集められたエゴが、今、再びこの場所に集結した。

    審判が、試合開始のホイッスルを口にくわえる。

    ヤマトタケルがボールに足をかける。

    東堂が『不義遊戯』の構えを見せる。

    鬼龍とサカタが、ディエゴとガーリングが、互いを喰い殺さんと牙を剥く。

    ピーーーーーーーーッ!!!!

    ホイッスルが鳴り響く。

    ボールが、カオスとエゴの渦の中心へと蹴り出された。

    世界中を『熱狂』させるかつてないデッドヒートが、ここが極まってしまった

  • 145二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 00:51:21

    鬼龍がかっこよく活躍した おれは嬉しいぜ!

  • 146ポチェモブ25/11/04(火) 00:51:42

    これにてマネーモッブロワを終了いたします

    16人のナイトレインロワのあとに30+10の結構な規模のロワは割と疲れた…それが僕です。
    まぁ殆ど理想的な終わり方出来たから満足なんやけどなブヘヘ

  • 147二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 00:53:26

    オツカレーッ

  • 148二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 01:52:29

    オツカレーッ!

  • 149二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 02:08:18

    オツカレーッ とっても面白かったのん…


    >>143

    「ところで、糸師冴! どんな女がタイプだ?」と(世界にいるであろう冴に向かって)問いかけることがお約束となりました。


    笑ってしまう

  • 150二次元好きの匿名さん25/11/04(火) 07:35:24

    オツカレー
    ずっと陰険だった臓硯の熱い最後はおもしろっおもしれーよ

オススメ

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