「ふなだいくさんと女の子」

  • 1二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:00:21

    とある小さな島の港に、大きな船が1つとまりました。
    その船の中には、色んな特技をもった仲間たちが居ました。
    仲間たちの中には、1人の大きなふなだいくがいました。
    これは、そのふなだいくさんと、とある女の子のお話です。

  • 2二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:01:27

    その小さな島の町には、広いはらっぱがありました。
    そのはらっぱはとても広かったので、子どもたちのよい遊び場となっていました。
    しかし、遊んでいる子どもたちより少しはなれた木の下で、いつもぽつんと座っている女の子がいました。
    その女の子は生まれつき、むずかしい病気で腕が上手く動かないので、子どもたちと一緒に遊べずにいるのでした。
    なので、子どもたちの遊んでいる間、木の下で女の子は絵本を描きながら、ずっと時間をつぶして過ごしていました。
    女の子の描くお話はとても面白いので、それを語るときだけは女の子も、子どもたちと一緒にいられました。
    だから、女の子は子どもたちと一緒にいたくてずっと絵本を描きつづけているのでした。
    ある時、女の子が絵本をいっしょうけんめい描いていると、ふなだいくさんがやってきて聞きました。

  • 3二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:02:49

    「アウ!そこの嬢ちゃん、いいもん描いてるじゃねェか。良かったら俺にもちょっと聞かせちゃあくれねェか?」
    女の子はふなだいくさんがとても大きかったのにびっくりして、つい「いいよ」と答えてしまいました。
    女の子はびくびくしながらも、絵本を読み上げはじめました。
    でも、ふなだいくさんが絵本を聞きながらあんまりにも泣いたり笑ったりして楽しんでくれるので、女の子はだんだんとノリノリになって読み出しました。
    読みおえるとふなだいくさんは大きな手でなんども拍手をして「スーパーよくできた絵本だな」とほめました。
    女の子はほめられてホッとして、あたりを見渡しました。
    すると、いつからか周りには子どもたちがみんな集まっていました。
    そしてみんな、女の子へ拍手をしていたのです。

  • 4二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:04:04

    女の子は、ふなだいくさんのおかげだと思い「ありがとう」と言ったのですが、ふなだいくさんは「お礼はいいさ、嬢ちゃんの作る面白い話のおかげであって俺の力じゃ無ェからな」と言いました。
    女の子は赤くなりながらも喜びました。
    そして、今更違和感に気づいて聞きました。
    「あなたは、どうして水着を履いているの?」と。
    ふなだいくさんは「そりゃあ大事なモン隠すためだわな」と答えました。
    女の子は大変素直だったので「そっかあ」と納得しました。

  • 5二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:05:31

    くる日もあくる日も、ふなだいくさんははらっぱへやってきて女の子の絵本の話を聞きました。
    ずーっとそれが続いたので、女の子がふなだいくさんと話していると、子ども達は女の子の元へ集まる様になりました。
    そうして繰り返して、女の子にはたくさんの友だちが出来ました。
    ふなだいくさんは、ふなだいくさんの仲間を連れてくることもありました。
    その仲間もみんな、優しくて親切な人たちばかりで女の子は嬉しくなりました。
    そして女の子の絵本の話は島にいる皆に広まりました。

  • 6二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:06:41

    それを知った女の子の両親はそれはそれはもう喜びました。
    そして「うちの子と仲良くしてくれてありがとうございます」と女の子の友だち達とふなだいくさん達を招いて食事を振る舞いました。
    両親はふなだいくさんを見て「どうしてそんな格好を?」と聞きましたが、これまた両親も素直でしたので「なるほどなあ」と納得しました。
    食事会は、騒がしくて、楽しくて、そして何よりも幸せに溢れていました。

  • 7二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:07:54

    そんな食事会の中、ふなだいくさんは女の子に1つの機械を渡してくれました。
    「これは、嬢ちゃんの腕をサポートしてくれる機械なんだ。肩にこのベルトで固定すれば他の奴らと同じように色々出来る筈だぜ」と言いながら取り付けられた機械は、驚くほど軽くて、そして丈夫でした。
    その機械を使うと、握りにくかった鉛筆がしっかり握れて、食べにくかったごはんもパクパクと食べれるようになりました。
    両親は涙を流して喜び、女の子は抱きついて感謝を伝えました。

  • 8二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:09:15

    さらにふなだいくさんは、手入れの方法や修理のパーツが売ってある所も教えてくれました。
    さらに盛り上がった食事会は、さながら宴のようになってながーーーーーく続きました。
    それからその日の夜、女の子はもらった機械を抱きしめて眠りました。
    しかし楽しい時は続きません。
    数日後、ふなだいくさん達はまた旅へ行ってしまい、女の子はわんわん泣いて見送りをしました。

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:10:31

    …そして、しばらく時が経ち。
    その島は、若き天才絵本作家がいる島として有名になりました。
    島も発展し、港も、さらに大きくなりました。
    そんな港に、近々海賊がやってくるとお知らせがありました。
    海賊の名前は、〝麦わらの一味〟。
    お知らせの載った新聞を握りしめ、かつて女の子だった少女が走り出しました。

  • 10二次元好きの匿名さん25/11/03(月) 22:12:30

    …的な、そんな話が読みたいと思い続けてたら何か慰みのようなものが出来たので投げました
    読みにくかったらすみません
    ではご迷惑おかけしましたさようなら…

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