【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣⑨エピローグ編2

[1 KP 25/11/04(火) 13:01:16]

このスレは、以下のスレ

　

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】緑谷とあと2人が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣｜あにまん掲示板

　

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣②探索編｜あにまん掲示板

　

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣③探索後編…？｜あにまん掲示板

　

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣④真相。そして…？｜あにまん掲示板

　

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣⑤最終決戦編！！！！｜あにまん掲示板

　

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣⑥最終決戦、相対する……編｜あにまん掲示板

　

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣⑦結末編｜あにまん掲示板

　

【閲注 ⚓️🎲 Coc要素有】這い上がり組が行く｢センセイ、先生。時々、ねこ。｣⑧エピローグ編｜あにまん掲示板

　の続編です。

　これらを閲覧した上でこちらのスレを閲覧することを強く推奨します。

注意事項は①〜⑦をご参考にお願いします

[2 二次元好きの匿名さん 25/11/04(火) 13:57:07]

立ておつ

[3 二次元好きの匿名さん 25/11/04(火) 14:01:04]

うめうめ

[4 二次元好きの匿名さん 25/11/04(火) 15:05:20]

ฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ)にゃ

[5 二次元好きの匿名さん 25/11/04(火) 15:08:22]

(ฅ•ω•ฅ)ﾆｬﾝ

[6 二次元好きの匿名さん 25/11/04(火) 15:09:24]

ｺﾞﾛﾝc(⌒っ｡>ㅅ<)ﾆｬｵ

[7 二次元好きの匿名さん 25/11/04(火) 15:11:01]

^. ̫ .^

[8 二次元好きの匿名さん 25/11/04(火) 15:37:17]

(=^・・^=)

[9 二次元好きの匿名さん 25/11/04(火) 16:49:48]

ฅ^•ω•^ฅ

[10 二次元好きの匿名さん 25/11/04(火) 17:23:15]

‪( *´꒳`*)っ一一＊)) ﾈｺｼﾞｬﾗｼ‬

[11 二次元好きの匿名さん 25/11/04(火) 21:38:49]

規制辛いですฅ•ω•ฅﾆｬｰ

[12 二次元好きの匿名さん 25/11/05(水) 06:01:20]

ルナちゃんかあいい

[13 二次元好きの匿名さん 25/11/05(水) 12:43:10]

さてシロさんからのお話は……

[14 二次元好きの匿名さん 25/11/05(水) 21:28:34]

ﾆｬﾝﾆｬﾝ^•ω•^ﾆｬﾝﾆｬﾝ

[16 KP(↑ミス) 25/11/06(木) 02:46:30]

｢あ！ルナ〜！！今日も来てくれた！」
　…帰りのホームルームが終わり、号令を終えた直後。
　非常用の外付けの引き戸をコツ、コツと叩く小さな音に目ざとく気付いた芦戸がそれを開ければ、にゃあ！と元気な声を上げた、以前より少し大きくなったルナが姿を現した。

八百万「新しくお創りしたいおもちゃがありましたの！」
瀬呂「また俺のテープ捌きと勝負って感じ？」
心操「…」ﾌﾘﾌﾘ

尾白「しれっと参戦してきたな心操…」
葉隠「3人ともずるーい！次私が撫でる番だよ！」
芦戸「そーだそーだ！」

飯田「みんな！気持ちは分かるが順番に！あと、あまり振り回してはルナ君も疲れてしまうぞ！」

　ドアを開けるや否や抱きしめて勢いのままぐるりと一回転してくる芦戸を見越して軽々と胸に飛び込んだり、コツを掴んで魅力的に揺れる特製のおもちゃやテープや操縛布にじゃれたり、見えないのに伝わってくる撫でられる感覚を不思議がりもせずゆったりと喉を鳴らしたり。

……恐らく女子たちに構われていることに対し血涙を浮かべている人物からの恨めしそうな目線を華麗にスルーしたり、ほとんど目もくれず真っ先に帰ろうとする人物の行くドア前を、危ねーだろうがクソが…！と悪態をつきながら抱っこで戻されるまでしつこく塞いでみたり…などなど。
　
　今ではすっかりA組の一員で、教室内に引き入れるや否やクラスメイトが集まって撫でたり遊んだりをルナも楽しそうに受け入れている。

　耳郎「ここんとこ毎日来てるよね、4日前からだっけ」
　上鳴「そ、ちょうど先生が復帰した日から！
　相変わらず先生の復活速度もヤベーけど、ルナの頭の良さもヤベーよな！？」
　蛙吹「本当に賢い子よね。きっとこの場所のこの時間なら必ず会えると、分かっているのね」


相澤「……」
緑谷「さみしい、ですか」
相澤「まさか」
「…まぁ、あの時間が恋しくないとは、言いきれないかもしれないが」

[17 二次元好きの匿名さん 25/11/06(木) 09:58:13]

かわいすぎか？？？

[18 二次元好きの匿名さん 25/11/06(木) 17:45:10]

すっかりアイドルになって……(⊃-^)ﾎﾛﾘ

[19 二次元好きの匿名さん 25/11/06(木) 22:20:53]

大戦後とはいえかっちゃんにもこうなの強いなルナ

[20 二次元好きの匿名さん 25/11/07(金) 07:03:47]

ฅ(*‎´꒳`*ฅ)ꪆﾆｬﾝ

[21 二次元好きの匿名さん 25/11/07(金) 12:44:16]

先生のヒロスに白い毛たくさんついてそう

[22 KP 25/11/07(金) 14:09:13]

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
　ｺﾂｺﾂ…
　耳郎「ん…？なんの音だろ」
　ガラッ
「わっ！？ネコ！？」
　上鳴「おーホントだ可愛い〜っ！」
　蛙吹「わざわざここに来るなんて…どうかしたのかしら？」
3人「「「(ルナ！？)」」」
　緑谷「そ、ソウダネドウシタンダロウネー…」
　飯田「ドコカカラマヨイコンデキタノカモシレナイナ」
　心操「(お前ら…バレるだろそれは…！)」

　相澤「どうしたお前らそんな集まって…ルナ！？何でここに…」
　心操「あ」
　
　芦戸「ルナって…先生この子知ってるの！？名前つけたの！？」
　上鳴「そこんとこ詳しく！！！」
　相澤「…あ〜…」
　
　3人「「「(先生…)」」」
　相澤「(すまん)」
　┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
相澤「あと…かろうじてお前らが言わなかったお陰で最近世話してただけって誤魔化せたのは良いがうっかりしてた…助かったよ本当に」
緑谷「僕たちだけ知ってたら誰かしらは何かありそうって思いそうですもんね」

[23 KP 25/11/07(金) 14:11:47]

相澤「それとひとつ聞きたいんだが」
緑谷「なんですか？」
相澤「アイツを倒した日に栄養失調で倒れたって事に出来たのも良かったが……
　なんで俺は日替わりで誰かしらに数人がかりで学食に連行されるんだ
　邪魔だろどう考えても」
　緑谷「邪魔なんてそんな！むしろみんなノリノリでしたよ？
　せっかくだしこの機会に食生活少しでも改善してもらおうって思ってたみたいで…」
「本当は栄養失調どころじゃなかったって知ってるのはもちろん僕達だけですけどね」
「ちなみに発案者は飯田くんです」
相澤「だろうな」
「ちなみにいつ頃まで続くんだ？」
　緑谷「うーん…今のところは未定としか」
　相澤「……」

　頭を抱えている割には満更でもなさそうな事を口に出すことはやめておいた方がいいだろう。

[24 二次元好きの匿名さん 25/11/07(金) 21:25:48]

先生ってば〜( *´꒳`* )

[25 二次元好きの匿名さん 25/11/08(土) 06:54:22]

そりゃ栄養失調なんて言ったらみんなそうなる

[26 KP 25/11/08(土) 12:47:44]

轟「お」

　にゃ〜。
相澤「…ん？」

先生が鳴き声に視線を向ければ、足元まで寄ってきたルナはじっと見つめ返す。

　相澤「…ルナ、どうした？」
　
　ちょうど遊ぼうとしていたのだろう、視界の端に映る八百万製のおもちゃを持って哀愁を漂わせる轟の姿にどこか申し訳なさを感じながらもルナに尋ねてみれば、ルナは近くにいた緑谷から飯田、心操へと順番に視線を向けた。

そして、教卓を使って右肩に飛び乗ってきた。
　
　相澤「…！」
　
…さながら、あの時のシロのように。
　
　緑谷「(ひょっとして…)」
　相澤「(…ああ)」

　　んみっ！
　
　相澤「……飯田、心操、ちょっといいか」

　
　相澤「お前ら、悪いが野暮用があるんでルナ借りてくぞ」
「冷えるから、早いとこ寮戻れよ」

　皆の揃った返事を教室に残すまま、ルナと4人は昇降口へと向かった。

[27 KP 25/11/08(土) 12:49:43]

　……。

　轟「ふられちまった」
　峰田「おいおい落ち込むなって元気出せよ轟ぃ！」
　障子「楽しそうだな」
　砂藤「珍しいこともあるもんだな…明日辺り槍でも降るんじゃねぇか？」
　切島「けどよー、ルナだったら轟も流石に先生相手じゃ分が悪いと思うぜ」
　麗日「ルナが1番大好きなのは相澤先生やもんね！」
　常闇「靡かぬ白の天使の漆黒の寄る辺…まさしく調和と言える」
　障子「窮地を救ってくれたと聞いた、これからも揺らぐことはないだろうな」
　
　口田「でも…何となく、それだけじゃないって気がするかも」
　耳郎「ソレすごい分かる」
　芦戸「ぜ〜ったいなんかあるよね！？」
　
　動物使いの勘だろうか、口田の呟きに皆がうんうんと頷いたのは、彼らには知る由もない事だろう。

[28 二次元好きの匿名さん 25/11/08(土) 20:48:26]

シロさんからのお使いだったのかなルナ

[29 二次元好きの匿名さん 25/11/09(日) 06:37:36]

保守

[30 二次元好きの匿名さん 25/11/09(日) 13:37:27]

A組かわいいな

[31 二次元好きの匿名さん 25/11/09(日) 21:10:48]

ルナ〜‪( *´꒳`*)っ一一＊)) ﾈｺｼﾞｬﾗｼ‬

[32 二次元好きの匿名さん 25/11/10(月) 06:11:47]

~(=^･ω･^)ﾉ ﾆｬｰ!

[33 二次元好きの匿名さん 25/11/10(月) 12:41:55]

ฅ(*‎´꒳`*ฅ)ꪆﾆｬﾝ

[34 二次元好きの匿名さん 25/11/10(月) 21:15:55]

ฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ)にゃ♡

[35 二次元好きの匿名さん 25/11/11(火) 06:08:40]

ฅ^•ω•^ฅﾆｬｰ

[36 二次元好きの匿名さん 25/11/11(火) 12:13:03]

ฅ(*‎´꒳`*ฅ)ꪆﾆｬﾝฅ(*‎´꒳`*ฅ)ꪆﾆｬﾝ

[37 KP 25/11/11(火) 12:57:09]

「…来たか」

「久しぶりじゃな、皆！」

　

　にゃ〜。

「有難うな、ルナ。伝えた通りにしてくれて」

　

　緑谷「やっぱり、シロさんが指示を出してたんですね」

　シロ「ああ。相澤の調子が戻ったと思ったら、緑谷達も一緒にこの広場に呼んでくれ、とな。」

　心操「だから教室にまで来てたのか」

「ねぇ、もしかしてルナにも何かしてた？」

　シロ「？」

　心操「みんな言ってたんだ、賢すぎるって」

「蛙吹が「寒いわ」って零した直後に膝に乗ってきたり、先に帰ろうとした上鳴を通せんぼした後、机に乗って筆箱が置きっぱなしだったのを教えてくれたり」

「それも、何かの魔術？」

　シロ「ああ…」

　dice1d2=2 (2)

　1 そうじゃ。彼女が望んだのでな。

　2 いや、特に何もしていない。

[39 二次元好きの匿名さん 25/11/12(水) 05:34:19]

元から賢い子だったのかな

[40 二次元好きの匿名さん 25/11/12(水) 12:21:10]

~(=^･ω･^)ﾉ ﾆｬｰ!

[41 二次元好きの匿名さん 25/11/12(水) 19:50:18]

にゃー

[42 二次元好きの匿名さん 25/11/12(水) 22:34:08]

ﾍﾞｼﾝﾍﾞｼﾝヾ(⌒(ﾉｼΦωΦ)ﾉｼ＊ーﾈｺｼﾞｬﾗｼ

[43 KP 25/11/13(木) 01:56:43]

　心操「え」
　緑谷「ってことは…」
　シロ「それは、彼女自身のものじゃ。」
「先天的に不自由を持つものが別の何かしらに優れることがある、とは聞いたことがあるが…それが知能に適用されたか」
「あるいは…この世界なら、「個性」が発現した可能性もありうるな」

　心操「確かに…時期的にも人間に換算したらそのくらいだ」
　
　飯田「実験を経ずに発現した初の動物になりうる可能性が…？」

　シロ「ははっ、そのうち喋りだしたりしてな！」

　相澤「バレたらまたメディアに押しかけられそうだ…」

　シロ「まあ、たとえそれが無かったとしても、相澤の信頼する生徒と打ち解けるのは必然的なことだったじゃろうがな。」

　……。

[44 KP 25/11/13(木) 01:58:08]

　飯田「それにしても、驚きました…
　まさか、この場所さえも元に戻してしまうなんて」

　相澤「校長も驚いてましたよ」

　シロ「相澤に施したものの応用じゃ。
　休んで魔力さえ蓄えられれば、この程度は造作もない」
　
「…わしは鳥ではないが、他の者に訝しまれぬ為にも、後を濁すのは避けたいと思っての」
　
相澤「…」
　
　……。
　………。
　弾んだ会話の勢いは、次第に沈み出す。
　
　…いや、そもそも最初から、無理やり弾ませたものだったのかもしれない。

　相澤「あの…シロさん」

　シロ「…何じゃ？」

　だがそれは決して、彼女と会話するのに気が進まなかった訳でも、誰かしらの体調が好ましくなかった訳でも無い。

相澤｢………｣

「本当に、行ってしまうんですか」

[45 二次元好きの匿名さん 25/11/13(木) 08:17:50]

やっぱりいなくなっちゃうのか……

[46 二次元好きの匿名さん 25/11/13(木) 15:12:53]

シロさぁん……(´；ω；｀)

[47 二次元好きの匿名さん 25/11/13(木) 21:53:19]

ฅ(´ω` ฅ)ﾆｬｰ

[48 二次元好きの匿名さん 25/11/14(金) 06:21:08]

ฅ^. ̫ .^ฅ❤︎

[49 二次元好きの匿名さん 25/11/14(金) 09:51:19]

(´；ω；｀)

[50 二次元好きの匿名さん 25/11/14(金) 16:53:59]

ฅ(；꒳ ；ฅ)ꪆにゃ～

[51 二次元好きの匿名さん 25/11/14(金) 22:34:52]

( ̳- ·̫ - ̳ˆ)ﾆｬﾝ

[52 二次元好きの匿名さん 25/11/15(土) 06:52:28]

ヾ(･ω･`)ﾊﾞｲﾊﾞｲ
の準備か……(^ ̥_ ̫ _ ̥^)ｻﾐｼｲ

[53 KP 25/11/15(土) 11:19:24]

シロ「…ああ。名残惜しいことではあるがな…」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
　シロ「…本当にすまない。
　先のわしの答えの1つを、訂正せねばならなくなった」
　心操「え……？」
シロ「そやつは"まーきんぐ"を残したと言っていた、そうじゃな？」
「恐らくそれは、あやつがこの世に置いていったものに残したあやつ自身の気配」
「それらはわしが処理するから問題無い…が、残念じゃが、どうにもならない事が1つだけある」

「それは…わし自身の気配」

「わしがあやつの気配を感じ取ることが出来たのと同様に、あやつもわしの気配を勘繰ることは容易なんじゃ」
「あまり認めたくないが、種族的に言うならわしとあやつは似たようなものじゃからの。…その上、強さにおいて格はあやつの方が圧倒的に」

　緑谷「それって、」
シロ「わしがここに長く留まること自体、あやつが位置を特定する一番の要因となってしまう」

シロ「あやつは掴み所が無い…いつ、またあやつがこの世界に厄災を及ぼすかは分からない。数十年後でも、数ヶ月後でも何らおかしくはない」
「わしの憶測は、外れているかもしれない。全てが無駄になる可能性も残る……が、少しでも可能性を排除しておくことに、越したことはない。」
　
　シロ「…だから」
「この事態は、わしが去ることで完全に収束させる」

「…揃ってそんな顔をするでない、そなたらがまたあんな目に遭うのも、他者に巻き込ませる恐れがある手段を取るのも嫌であることは知っておるぞ？」
　心操「それは…もちろん、だけど」
　
シロ「一先ずは、相澤が魔術の手を借りずに本調子になった時にまた、ここで会おう」
「わしもそなたらも、満身創痍では別れの整理がつかんじゃろうて」
相澤「……そう、ですね。｣
　┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

[54 二次元好きの匿名さん 25/11/15(土) 19:52:54]

(´・ω・｀)

[55 二次元好きの匿名さん 25/11/15(土) 22:08:22]

満身創痍じゃなくても整理つかんとですよ……

[56 二次元好きの匿名さん 25/11/16(日) 06:59:36]

くとぅるふのあっちの存在は理不尽や……

[57 二次元好きの匿名さん 25/11/16(日) 14:24:43]

ฅ^；ω；^ฅﾆｬｰ

[58 二次元好きの匿名さん 25/11/16(日) 21:33:21]

ฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ)

[59 二次元好きの匿名さん 25/11/17(月) 06:23:01]

いかないでシロさぁん……( ；꒳​； )

[60 二次元好きの匿名さん 25/11/17(月) 12:53:40]

みんな寂しいよシロさん

[61 二次元好きの匿名さん 25/11/17(月) 21:09:21]

ﾎｼｭฅ( ˙꒳˙ ฅ)ﾆｬｰ

[62 KP 25/11/18(火) 01:53:11]

その時のシロが言っていた通り、途中で置いて行っていた栞の帯や偽物さんについての日記や説明文を兼ねた紙、そして「昏倒の解呪」の説明文はどこにも見当たらなかった。
　
　……それに「被害をそらす」を習得できる古本が含まれていたことは、もう彼らは知る由もない事実なのだが。
心操「(まるで本当に、何も無かったみたいだ…)」

　シロ「…さて、最後の仕上げじゃ。皆、あれは持ってきているな」

　相澤「ええ」
　緑谷「これ、ですよね」

　皆が取り出し、シロに渡したのは栞。
　ステンドグラスのような形を取った、銀のふちと赤いグラス…もとい、未知の物質が使われた栞。
人間にとっての、未知の力。不気味さすら感じる無機質な美しさが、変わらず妖しく煌めいている。
　
　シロ「やはり一番あやつの気配が強いのが、この栞じゃった」
「何せ魔力が付与されているものじゃ、単に置かれたものに比べて常軌を逸している。一際破壊も困難じゃろう」

　心操「ところで…なんでそれを最後に残したの？」
　飯田「困難であれば、最初に処理した方が良かったのでは…」

　シロ「わしも最初はそう思っていた。
　……が、妙案を思いついたものでな。」

　首を傾げる彼らに、不敵な笑みで目の前にも関わらず手招きをするシロ。
「そして"それ"に、そなたたちを"所持者"とさせる時間が欲しかった」
　
　扇と同様の形で、右手で4枚の栞を持ち、彼らが注目しているのを確認したシロは、その手に軽く力を込めると同時に、目を閉じた…だけのように見えた。

　緑谷「…わぁ……」
彼らは例外なく、その光景に目を奪われた。

[63 KP 25/11/18(火) 02:07:21]

全ての栞が、彼女の手元側から変質を遂げていく。
　布が染まっていくかのように、みるみるうちに銀は金へと変わる。
　金は誰もが感じる美しさを持ちながらも、決してそれを誇示しない、そんな印象を覚えた。
　赤色の美しさは変わらずだったが、あの感じずにはいられなかった不穏で、不気味な感覚だけが取り払われたと、手にしていなくても直感した。
　
　その過程は、正しく神秘的と形容するに相応しかった。

　シロ「……とまあ、破壊が出来ぬのなら、いっそ丸々置き換えてしまえばいいと思っての。」

「これで、
　そなた達を含む数少ない者達の記憶と、
　この栞だけが、
　わしの来訪の証明。」
　
「餞別じゃ、受け取ってくれ。
　気持ち程度じゃが、良いまじないも施しているからの」

　相澤「…！」

　受け取った皆が、それに気づいた。
　
その金はめっきのように纏うのではなく、化学の法則を無視して銀の元素そのものを金に置き換えているようだったこと。
彼女の右手に隠されていた部分には、横から見た猫の歩く姿の意匠が、新しく金であしらわれていたこと。
あの時に持っていた事で溢れてきた怪しい力が、不穏な気配が、効力を失ったかの如く全く感じ取れなくなったこと。
　
　ヒーロー達は、英雄の証を手に入れた。

[64 KP 25/11/18(火) 02:27:24]

【綺麗な栞】
　所持者：緑谷、飯田、心操、相澤 (1枚ずつ)
　シロから受け取った、赤と金のコントラストと猫のシルエットが特徴的な栞。
　所持者は少しだけ猫に好かれやすくなる。
　アイテムと物理的な距離があっても、所持者とされている者は常時その効果を得る。(例：鞄の中にある、自分の部屋に置いているなど)
　
　※4人は上記の効果の内容を知りません
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
　緑谷：MP 26→16
　飯田：MP 27→17
　心操：MP 23→13
　相澤：MP 28→18

[65 二次元好きの匿名さん 25/11/18(火) 10:17:09]

わぁ……！ささやかなご褒美……いいね

[66 二次元好きの匿名さん 25/11/18(火) 16:53:02]

大丈夫？ルナ拗ねない？>猫に懐かれる

[67 二次元好きの匿名さん 25/11/18(火) 21:33:52]

まあそんな拗ねるような子じゃないか
むしろ嬉しがる子か多分

[68 二次元好きの匿名さん 25/11/19(水) 06:32:37]

栞なら邪魔にならないしかわいいな

[69 二次元好きの匿名さん 25/11/19(水) 12:49:31]

みんなで大好きなお母さん囲みに来るかもしれない

[70 二次元好きの匿名さん 25/11/19(水) 21:03:37]

ฅ^. ̫.^ฅ

[71 二次元好きの匿名さん 25/11/20(木) 05:45:31]

思い出の品になるな

[72 二次元好きの匿名さん 25/11/20(木) 12:40:38]

大事にしよう

[73 二次元好きの匿名さん 25/11/20(木) 21:17:14]

ฅ^•ω•^ฅ

[74 二次元好きの匿名さん 25/11/21(金) 06:16:05]

ฅ(´□｀。)ฅｳﾆｬｱｱ

[75 二次元好きの匿名さん 25/11/21(金) 12:14:31]

保守

[76 二次元好きの匿名さん 25/11/21(金) 19:53:36]

ฅ^. ̫.^ฅ

[77 二次元好きの匿名さん 25/11/21(金) 21:44:28]

感覚短くてすみませんがサバも怖いので夜保守

[78 二次元好きの匿名さん 25/11/22(土) 05:03:09]

ฅ(´꒳ `ฅ)ꪆにゃ～

[79 二次元好きの匿名さん 25/11/22(土) 05:04:10]

鯖落ち回避のために保守巡回中よ〜

[80 二次元好きの匿名さん 25/11/22(土) 11:21:35]

ฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ)ฅ(*‎´꒳`*ฅ)ꪆฅ^•ω•^ฅ

[81 二次元好きの匿名さん 25/11/22(土) 18:04:56]

(ฅ•ω•ฅ)ﾆｬﾝ

[82 二次元好きの匿名さん 25/11/22(土) 21:20:18]

ฅ(`ꈊ´ฅ)ｼｬｰ!

[83 二次元好きの匿名さん 25/11/23(日) 05:23:38]

(̳^. ̫ .^ ̳)ﾆｬｰ

[84 二次元好きの匿名さん 25/11/23(日) 12:39:24]

ﾎｼｭ(ฅ•ω•ฅ)ﾆｬﾝ

[85 二次元好きの匿名さん 25/11/23(日) 21:02:31]

ฅ(´꒳ `ฅ)ꪆほしゅにゃ～

[86 二次元好きの匿名さん 25/11/24(月) 05:10:32]

(̳^. ̫ .^ ̳)ﾆｬｰ……

[87 KP 25/11/24(月) 05:12:08]

……皆が礼を言い、次の言葉を紡ごうとした、その刹那。

　びゅう、

　緑谷「わっ、」
　飯田「何だ…！？」

　何の前触れも無く、つむじ風が巻き起こる。
　勢いはさほど強くなく、構えずとも体勢を崩されることは無い程度。
　自身の身で体感するまで周囲の木が微動だにしていなかったことを除けば、至って普通の風に思えた。

　咄嗟に4人が1歩引いたのを合図にしたかのように風は勢いを増し、周囲の枯れ葉を巻き上げ徐々に中心への収束を始める。

　シロ「…丁度、時間のようじゃな。
　悪いが、前持って準備させてもらった。
　でなければわし自身も別れを惜しんで時を引き延ばしてしまうと、自覚していたからの。」
　
その中心が彼女である事に気付いた時。
彼女の言葉の意味、彼女がこれから行わんとしている事を、理解した。

[88 二次元好きの匿名さん 25/11/24(月) 10:59:39]

シロさん……
※サバ落ちまた朝から酷かったですね……スレ主帰ってきてくれてありがとう

[89 二次元好きの匿名さん 25/11/24(月) 13:53:34]

そうだよな、シロさんも名残惜しくなっちゃうよな……

サーバーが、辛い……

[90 二次元好きの匿名さん 25/11/24(月) 20:54:03]

ありがとうシロさん……

[91 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 05:03:26]

ﾆｬ(ฅ*´꒳`*)ฅ

[92 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 10:08:47]

ฅ•ω•ฅﾆｬｰ

※なんかまた落ちてるみたいで早めほしゆ

[93 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 15:17:01]

(´･ω･`)ﾉﾞ

[94 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 21:24:55]

‪ฅ๑˙＾˙๑ฅ

[95 二次元好きの匿名さん 25/11/26(水) 04:21:46]

保守。

[96 二次元好きの匿名さん 25/11/26(水) 08:16:10]

ばいばいはちゃんと言わせてくだせえシロさん

[97 KP 25/11/26(水) 14:58:20]

シロ「改めて礼を言おう。

　協力し、信じてくれた事、本当に有難う。」

　数歩進み手を伸ばせば届くであろう距離にいる彼女だが、とぐろを巻く豪風がそれを阻む。

　

　枯葉が立てる乾いた音や風の音が増しても、何故か彼女の声は鮮明に聞こえた。

　緑谷「そんな…！僕たちの方こそ、シロさんのお陰で先生達を、この世界を助けることが出来たんです」

　

　相澤「…感謝してもし切れません」

　

　眉を下げて微笑みを返す様子から、こちらの声も聞こえているのだろうと、分かった。

　

　シロ「……」

　「あやつに嗅ぎつけられぬよう、わしはここを離れる」

　「あやつが共に気に入ってしまったのなら、

　わしの気に入った世界を護る為に、わしが出来ることはこれだけ」

「…どれくらいで諦めるかはあたりがつくが…わしとて全能ではない。"絶対"が無い以上…

　

　また会おう、とは言ってやれない」

　心操「……」

　

　「願わくば、そなた達が、この世界が。

　二度とわしの力が必要になる程の不幸に遭わない事を…」

　dice1d4=3 (3) 「___あの！」

　

　1 緑谷 2 飯田 3 心操 4 相澤

[98 二次元好きの匿名さん 25/11/26(水) 21:13:20]

みんな言いたいことあろうが心操くん代表か

[99 二次元好きの匿名さん 25/11/27(木) 05:29:49]

ありがとうシロさん

[100 二次元好きの匿名さん 25/11/27(木) 12:19:46]

(´；ω；｀)ﾉ"ﾊﾞｲﾊﾞｲ

[101 二次元好きの匿名さん 25/11/27(木) 21:00:07]

ほしゅ

[102 二次元好きの匿名さん 25/11/28(金) 05:27:05]

ฅ(´□｀。)ฅｳﾆｬｱｱ

[103 二次元好きの匿名さん 25/11/28(金) 12:01:49]

保守

[104 二次元好きの匿名さん 25/11/28(金) 17:03:28]

あんまり消費したくないんですがすいません保守(サバ落ち頻発

[105 二次元好きの匿名さん 25/11/28(金) 21:15:54]

またねが言えないなら、せめてお元気で……

[106 二次元好きの匿名さん 25/11/29(土) 05:12:25]

元気でねシロさん

[107 二次元好きの匿名さん 25/11/29(土) 11:17:42]

それでも一方的に言うぞ！またね！！

[108 KP 25/11/29(土) 12:18:33]

それは、考えるよりも先だった。
　心操「…あの、さ」
　
「もちろん俺たちも、出来るだけあいつらに巻き込まれるのは避けたい。
　だからこの世界を気にかけてくれるのは凄く嬉しいし、それを無下にはしたくない」

　自分自身でも、とんでもない事を言っているのではないかという自覚はあった。

「けど」

　あまりにも不合理な話だと、分かっていた。
　
「シロにだって…もう、その観測者とか、俺たちに…出来る限り、囚われて欲しくない」

　彼女の目線が分からない以上、全く見当違いな事を言っているかもしれない。
　
「…だから」
　
　　他の皆にだって、反感を買うような発言をしているのかもしれない。
　
「観測者がこの世界を諦めたって、思えた時」
「そして、シロがここに来たいって、思った時」

　だが、それでも伝える言葉を止めなかったのは。
　
「その時は…また、ここに来なよ」
「"自分が必要だ"とか、理由がなくたって。
　歓迎するからさ」

　…ただ、寂しそうに笑った彼女を放ってはおけなかったから。

[109 KP 25/11/29(土) 14:17:05]

　緑谷「もし、それでまた今回みたいな事が起こったとしても、僕たちが皆を、この世界を守ります」
　「彼らが起こすことを、シロさんの責任になんてさせない」

　飯田「…聞いた限りでは、シロさんだけが自分の気持ちを抑えているように思います」
「貴方には、あの日だけでも、返しきれない程に助けられた…どんな立場でも、報われて良い筈です」

　相澤「ルナにも、いつか顔を見せにきてやって下さいよ。」
「賢い子です、
　この子が恩を感じてるのは、俺だけじゃない。」
　
　にゃっ！

　自らの発言を遮った心操の一声から、ずっときょとんとしていたシロだったが、前準備も無しに続いた彼らの言葉を聞き、吹き出して声を上げて笑っている…ように見えた。
　聞こえるか否かを彼女自身が決められるのだろう、実際の声は聞こえなかった上、何が理由かは知る由もなかった。
　
　だが彼女は、今まで見たどの瞬間よりも。
　
　楽しそうで、嬉しそうだった。

[110 二次元好きの匿名さん 25/11/29(土) 17:32:57]

わァ～…(´；ω；｀)(T ^ T)

[111 二次元好きの匿名さん 25/11/29(土) 21:41:34]

(´இ□இ｀｡)°

[112 二次元好きの匿名さん 25/11/30(日) 02:08:59]

ほしゅ

[113 二次元好きの匿名さん 25/11/30(日) 07:28:15]

シロさーーーーん！！！！！( ；꒳​； )

[114 二次元好きの匿名さん 25/11/30(日) 12:34:37]

楽しく嬉しく思ってくれたなら、それにまさる喜びはない

[115 二次元好きの匿名さん 25/11/30(日) 17:58:07]

ほしゅ

[116 二次元好きの匿名さん 25/11/30(日) 17:59:00]

>>115

5時間間隔で保守しなくていいんだよ

[117 二次元好きの匿名さん 25/11/30(日) 21:54:49]

>>116

115さんではないが、多分ここ1週間延長したいタイミングでサバ落ち多かったから不安で早め早めになってるんだと思う

カテ全体そんな空気ある

そんな夜保守

[118 二次元好きの匿名さん 25/12/01(月) 05:40:25]

ฅ(`ꈊ´ฅ)ｼｬｰ!

[119 二次元好きの匿名さん 25/12/01(月) 12:23:17]

昼（ﾆｬｰ ）>ฅ(´꒳ `ฅ)ꪆ

[120 二次元好きの匿名さん 25/12/01(月) 20:55:02]

夜ฅ^•ω•^ฅﾆｬｰ

[121 KP 25/12/02(火) 02:29:33]

「ははっ…ああ…全く、そなた達はどこまでも英雄じゃな」

　片方の目尻を拭いながら、独り言のようにそう零した後。

　畏まった彼女は、厳かに、だが穏やかに、口を開いた。

　物語でも読んで聞かせているかのような、優しい口調だった。

　シロ「……『神は気まぐれ。

　でも、猫はもっと気まぐれ。』」

　「もしその時が来たのなら、また会おう。」

　それが、別れの言葉だった。

　びゅう、

　舞い上げられた枯葉が、彼女の姿を誰の目からも隠したその刹那。

　瞬きをする間もなく、彼女の姿は消えていた。

　……。

　彼女に届いている事を願って、役目を終え流れていく風に、返す間も無かった再会を願う別れの言葉を、それぞれが口にした。

　緑谷：【聞き耳】dice1d100=16 (16) (25)

　飯田：【聞き耳】dice1d100=19 (19) (25)

　心操：【聞き耳】dice1d100=5 (5) (25)

　※ラストダイス

[122 KP 25/12/02(火) 02:30:44]

〈えっ〉

[123 二次元好きの匿名さん 25/12/02(火) 08:14:53]

まさかのみんな成功だし心操クリってるし

[124 二次元好きの匿名さん 25/12/02(火) 08:17:42]

最後の最後で暴れるダイス