ヤエノムテキに手作りの人形をプレゼントしてさ

  • 1二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 22:34:57

    「バレンタインのお返しで、これを俺だと思って」と手作りの人形をトレーナーから渡されて、嬉しくて自室に飾ったり寝る時に抱き抱えたりするんだけど、その内トレーナーに対する恋慕の想いが烈火の如く燃え盛り始めて人形に腰を押し付けてソロぴょいなどもするようになり、次第に寝不足になる日が多くなるヤエノムテキ。もちろんトレーナーは心配がり話を聞こうとするが自分の行いを話せるはずもなくはぐらかし、自己嫌悪が募るばかりであった。トレーナーが同室のウマ娘に話を聞くと、何故かはわからないが、聞き耳を立てると独り言が多いこと、そして部屋に入ると手作りの人形を持ちベッドにいる事が多いとのことであった。この話を聞き「独り言というのはもしかして自分に言えないような悩みを人形に話してるのでは?」と考えたトレーナーは、トレーナー室で2人きりになるようにセッティングし「今は自分が目の前にいるのだから、何か悩みがあるならいつま人形にやっているようにしてほしい。ここは俺たち2人しかいないから誰にも聞かれることはないよ」と優しく話した。それを聞いたヤエノムテキの中で、理性をなんとか繋ぎ止めていた鎖が砕け散る音がし───

    みたいなSSを誰か書いて欲しいよね

  • 2二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 22:36:23

    そこまで行けるなら書けるだろ
    書け

  • 3二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 22:37:52

    卿には良い素質がある。
    まずは書いてみるのだな。

  • 4二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 22:40:18

    あとは書くだけやんか

  • 5二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 22:42:27

    後の展開が過激ならもう書いてはいけないからね

    仕方ないね

  • 6二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 22:43:53

    つまり襲うまでの焦燥や羞恥などを書けばいいのでは?

  • 7二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:30:37

    「この前のバレンタインデーのお返しだ。人形作りなんて初めてだから拙いものだけど…」

    そう言って指に絆創膏を貼ったトレーナー殿が渡してくれたのは、手作りの人形だった。初めて作ったというそれは、左右のバランスが崩れていたり刺繍の甘い場所があったりなど、確かに拙さが残るもので、けれど手作りで心がこもっていることがわかる一品だった。

    「そんなに見られると恥ずかしいんだけどな…まあ、ヤエノがくれたクマの人形みたいにそれが俺の分身とでも思ってくれ」

    トレーナー殿が自分にプレゼントをくれたこと、そしてそれがホワイトデーの日、バレンタインのお返しとしてくれた事がとても嬉しく『トレーナー殿』はすぐに部屋にある人形達の一員として迎えられた。

  • 8二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:33:23

    お?

  • 9二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:35:10

    その日から就寝前に『トレーナー殿』を見るのが日課となっていた。毛糸で編み込まれた髪、ボタンの留められた眼、綿を詰め込まれた体、大きさの違いのある両手足。一つ一つをトレーナー殿はどう考えて作ってくれたのか?毎日飽きもせず同じ想像にふけり、同居人も初めは奇異の眼で見ていたものの今となっては慣れたもののようだ。

    ある日、夜遅くまで型の練習をやっていた日のことだった。どうにも目が冴えて眠る事ができない。幼き頃、そんな時にはクマの人形を抱きかかえるとなんだか安心してすぐ眠りに着けたことを思い出し、暗闇の中でベッドの側にあった人形を一つ手に取った。手に持った時の重さ、感触でそれが『トレーナー殿』であることが分かった時、私の頭で彼が言ってくれた言葉が木霊した。

    『それが俺の分身とでも思ってくれ』

    …いや、これではまるでトレーナー殿を抱いて寝ているようなものではないか?もちろん彼は優しくとても頼れるお方だがそれをこのように…わ、私がふしだらなようではないか!?

    もちろんこんな状態で眠れるわけもなく、翌日私の様子をみてトレーナー殿はトレーニングを軽めにしてくれるのであった。

  • 10二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:44:54

    眠る前に思い人のことを空想する…以前ライアンさんが読んでいた少女漫画にそのような1シーンがあったような気がする。金剛八重垣流の繁栄のため、そしてウマ娘としての本能のため生きてきた私がそのような極致に至るなど想像だにしなかったが、今の私はまさにそれと同じようであった。

    ベッドに入るといそいそと『トレーナー殿』を抱きかかえ、買い物や遊園地など…トレーナー殿と逢引をする空想をしながら眠りにつく。深く心地よい眠りを得られることもあれば、途中でどんどん先のことまで空想してしまい眠れなくなる日もあった。こっそりとライアンさんから少女漫画を借りて、年頃の女性がどのような逢引をするのかを学び、それを空想に活かしたりなどもした。

    決してトレーナー殿には話せないような秘めたる思い、それを『トレーナー殿』に注ぐ秘密の時は、甘美で少し背徳感に包まれる夢のような心地であった。

    だが、それも長くは続かなかった。

  • 11二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:47:01

    初めは逢引を空想するだけで良かった。しかし私の中の忌むべき獣が理性という鎖を引きちぎり、少しずつ歪み始めていったのだ。

    最近になりする空想といえば逢引も何もない、ただトレーナー殿の肢体を貪るような浅ましい激情を『トレーナー殿』にぶつけるようなものであった。服を裂き、体を押さえつけ、欲求をぶちまける。いけない事だと分かっていながら烈火のように燃え盛る激情を止めることができなかった。

    少女漫画の中でも、主人公の女の子が思い人の事を想像するのが止められなくなり、それが恋なのでは?と自覚するような場面があった。だが私がトレーナー殿に向けているこの感情が恋なわけがない。もっと浅ましく、下劣で、邪なものだ。これが恋というのなら、何故私は夢から醒めた時にこんなにも苦しまなければならない?

    トレーナー殿はこんな私の事を心配して、気遣ってくれる。けれど絶対に言えない。金剛八重垣流を学ぶ以前の浅ましい獣のような私、そんな自分をトレーナー殿に知られたくなんかなかった。

  • 12二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:50:09

    (`・ω・´)ほう

  • 13二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:51:07

    ある日、練習が終わるとトレーナー室に来るように呼び出された。ここ数日十分な睡眠が取れておらず、練習に身が入っていなければ当然だ。

    「すまないヤエノ、練習で疲れているだろうに」

    そんな事を言わないでくださいトレーナー殿、そんな優しい言葉は欲しくない。情けないと叱責し、罵ってください。そうしてくれれば私はきっと自らの愚かさを思い出し、前の私に戻れる。心苦しいがあの人形は箪笥の奥にしまい、空想など空虚な事はきっとやめれるはずです。

    だけど次の言葉で、私は時が止まったかのような衝撃を受けるのであった。

    「ヤエノ…最近悩んでいることがあるんじゃないか?それは、この前渡した人形なら言えることか?」

  • 14二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:53:37

    「すまない、ヤエノと一緒の部屋のウマ娘に聞いたんだ。最近の君はベッドで独り言を言っている事が多いって。もしかして人形になにか言っているのか?」

    あの行為がバレた?いや、浅ましく空想を繰り返していたのだ。私は愚かにもバレないとでも思っていたのか?

    「最近のヤエノは伸び悩んでいるし…面と向かって俺に言えない事があるのか?」

    どうする?どうすればいい?どうすればいいだと?何ができるというのだ?浅ましい私を知られた。失望される。嫌だ。嫌だ。

    体中を走る血液が逆流し、まるで噴火するかのように熱を持っている。叫んでこの場から逃げ出したい衝動に駆られ、だがなんとか抑え込む、抑え込まねば───

    「ヤエノ、バレンタインの時に“私の分身が如き存在です”って言って人形をくれたじゃないか?それで可愛がっていたら目の前に私がいるじゃないかなんて言ってさ」

    「…今は俺が目の前にいるんだ。人形じゃなくて俺に同じことをやったらどうだ?」

    (ガシャァアアン!!)

    ───鎖が、壊れる、音がした。

  • 15二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:56:42

    「どんな事を言っても俺はヤエノを失望したりなんてしないよ」

    ───本当に?

    「昔ヤエノが荒れてたってことぐらい知ってる。それをヤエノが気にしてることだって…俺に言えないってことはもしかしてそれが悩み事だったりしないか?」

    ───その通りなんです。

    「ウマ娘とトレーナーは一心同体なんだ。ヤエノの悩みは俺の悩みでもあるんだ。一緒に共有させてくれ」

    ───ああ、トレーナー殿。
    あなたは、こんな浅ましい獣の私も受け止めてくれるのですか?
    そんなにも優しい言葉をかけてくれるのですか?

    夕日が沈み、窓の外が暗くなる。トレーニングを終えたウマ娘達が帰路につく声が聞こえる。トレーナー室があるこの近くには、もう誰も寄らないだろう。

    「ヤエノ…?どうしたんだ…?」

    私はゆっくりと立ち上がり、そして遂に夢にまでみたトレーナー殿のお体を───

  • 16二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:57:52

    やれー!!

  • 17二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:58:06

    『ヤエノ、“窮鼠猫を噛む”という言葉をしっているか?』

    『はい、師範。弱いものでも追い込まれれば隠された力を発揮するという事ですね?』

    『それも正しいがそれだけではない。鼠が猫を噛んだところでその爪の前に倒れる運命は変わらないだろう』

    『では師範、他に何か意味が?』

    『覚えておけヤエノ。追い込まれた獣は…何をしでかすかわからない。怪我をしたくなければ下手に手を出すでないぞ』

  • 18二次元好きの匿名さん22/04/30(土) 23:58:57

    この先書くと規約違反になるのでこれで終わりです

  • 19二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 00:05:37

    ムフフ⋯すごく良かった⋯

  • 20二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 00:21:02

    ふむぅ。。。

  • 21二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 00:21:40

    トレーナー君はチュウチュウ泣くだけのネズミではないと言うことか……

  • 22二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 08:01:23

    やはり天才か…

  • 23二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 08:36:46

    ヤバイっすね
    エッチ過ぎる

  • 24二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 20:04:07

    助かった...

  • 25二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 08:01:52

    ありがとう!

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