- 1二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 00:57:39
それは借りた少女漫画を読んでいる時にふと思った疑問だった。
キスの味、初恋の味やらレモン味とか言うが人の舌の味なんて美味しいはずがないじゃない。
「はぁ!?スカーレット?何言ってるんだよ!!?」
こう言う話によわいウオッカは鼻血を出しそうになりながら狼狽える、今時キスぐらいで狼狽えるんじゃないわよ...
「訳わかんない事言ったわね、忘れて」
単なる疑問をぶつけようとしただけだ、たまたま一緒にいて私のこう言う質問にも変な想像しなさそうなコイツだからこそ言えた様な冗談だ。
「まてよ、スカーレット」
いつのまにか私の前にウオッカが立っていた。
「なによ、この話はおしまいよ」
まさかコイツがこんなに来るなんて思わなかったけど、これ以上は何もなさそうだし適当にあしらって漫画の続きを読もうとする。
「俺を見ろ、スカーレット!」
「何よ!」
掴まれた肩、手を振り払おうとしてもがっちり掴まれた手は離れてくれない。
様子がおかしい、真っ赤に染まった顔を見て気がつく、コイツ気を失ってない?
「ウオッカ!とりあえず離して!」
「スカーレット...」
うわ言の様に私の名前を呟きながら顔を近づけてくる、こうなったらこちらも負けるわけにはいかない。
「来るなら来なさいよ」
そう言った私の口はウオッカの口に塞がれた。
気を失ってるはずのウオッカの口から移されるウオッカの唾液、私の口に移される度に痺れる様な感覚が背中を伝う。
侵入してくる舌を追い出そうと舌で抵抗するが、気を失いリミッターが切れているのかウオッカの舌は容赦なく私の口内を蹂躙していく。
どれぐらい時間が経ったのだろう、混ざり合ったお互いの唾液は息継ぎの度に私たちの間に透明な橋をかける。
息継ぎは一瞬で終わり、また求め合う様に私たちの隙間は塞がれる。
静かな部屋に水音だけが響きわたりお互いの高まった体温は部屋の温度を上昇させた。
先に倒れたのはウオッカだった。
気を失ったまま動いていたウォッカは電池が切れたかの様に倒れ動かなくなる。
しかしそんなウオッカに押し潰される様に倒れてる私は動けない、しょうがなく諦めてこのまましばらく目の前で寝息を立てるウオッカの顔を見続けるのであった。 - 2二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 01:01:24
ええやん、次回を期待しているよ
- 3二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 01:01:42
ブラボー
そのまま寝る前のルーティーンにしろ - 4二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 01:03:14
すこ
- 5二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 01:11:10
とてもいいですね
欲を言うならダスカの心情が丁寧に描かれていた分ウォッカが迫る部分が唐突に感じたのでそこをもっとじっくりやってもよかったと思います - 6二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 01:12:41
毎夜キスしてるウオダス概念は流行れ