- 1五寸釘25/11/09(日) 17:20:31
- 2五寸釘25/11/09(日) 17:23:10
オリキャラちゃん詳細
名前→釘貫 百合(くぎぬき ゆり)
ヒーロー名→ブレッシング(blessing)
個性→>>1参照。
身長→178cm
髪の色→黒。
髪の長さ→前髪ぱっつんでロングで腰ぐらいまでの長さ。
髪質→ウェーブ。
普段は髪を→おろしてる。
顔立ち→美人系。
目は→垂れ目で左青右白のオッドアイで縦長瞳孔。
πは→Bカップ。
制服の露出は→下にタートルネックとかを着込んで控えめ。スカートもほかの子より長くて黒タイツ着用。
変更前ヒーローコスチューム→fateのエリセが着てる貫頭衣みたいな衣装(黒インナーと10分丈スパッツ着用。髪はおろしてる)
変更後ヒーローコスチューム→イレイザーヘッドのコスチュームの全身白バージョン。
彼のものとは違い、ベルト周りにナイフや収納スペースの類いは付いておらず、代わりにベルトの左右両腰の部分に裏側上部から伸び、表側上部でスナップボタンを利用してまとめた鞭を固定する輪っか状の固定部のみが付いており、そこにミッドナイトの『アイノムチ』(現在は『サイノムチ』)を左右一本ずつの計二本装備。首周りにはイレイザーヘッドの『捕縛布』を着用。(髪はおろしてる)
普段着は→袖がゆるゆるなネックセーターとロングスカート
両親は→神社の神主夫婦。
料理スキル→カンスト。
好きな花→白い勿忘草。
苦手な味→ハッカ味。
宝物→大きめのグレーのパーカー・黒のロングスカート・黒のキャップ・ミッドナイトから貰った練習用の一本鞭。
- 3五寸釘25/11/09(日) 17:24:25
対敵用サポートアイテム『サイノムチ』
個性が使えない百合のために作られた【対敵用最終兵器】とも言える特別な鞭。
ミッドナイトの『アイノムチ』と同じく赤い一本鞭であるものの、これはその『アイノムチ』よりも更に太く、遥かに重い全体重量を持つ。
革のようにしなやかで頑丈、そして革よりある程度重い特殊素材を複数層に重ね合わせ、それを先端に向かって滑らかに細く絞られたテーパー形状に成形することで与えられる衝撃を極限まで高めている。
ミッドナイトの『アイノムチ』より遥かに重い全体重量、そして素材と形状による先端重量で高威力を実現させた『打ち据えるための鞭』。
身体を硬質化させられる個性の相手にはさすがに効かないものの、それ以外の相手であればミッドナイトの力でも太い骨を一撃で叩き折れる。
作ったパワーローダー先生曰く、「頭と首には絶対当てるなよ」。
『サイノムチ』という名前は百合が付けたものであり、『太い骨を一撃で叩き折れる』、というところから、『敵の骨を砕き、悪意を砕く鞭』という意味で漢字にすると『砕く鞭』となるように、また、「ミッドナイトの『アイノムチ』と似た響きを持つ名前にしたい」という想いからカタカナで『サイノムチ』と名付けられた。 - 4五寸釘25/11/09(日) 17:28:04
初回
【オリキャラ・閲覧注意】私の個性は|あにまん掲示板このたびオリキャラスレを作らせていただきましたスレ主です!以降はこの名前で投稿していくのでご支援よろしくお願いします!現在神社の神主夫婦の娘であり、非異形型の個性というとこまで設定しています。以下はこ…bbs.animanch.comと第6回
【オリキャラ・閲注・ちょいちょい⚓️🎲】私の個性は6|あにまん掲示板個性名【呪い】木槌と和釘の五寸釘を出現させ、それを虚空に打ち込むことで呪い返し不可の強力な呪いを対象に叩き込むことができる。しかし呪いにはその分、その恨みやその呪いに関わっている者双方の非の割合と求め…bbs.animanch.comと第11回
【オリキャラ・閲注・ちょいちょい⚓️🎲】私の個性は11|あにまん掲示板個性名【呪い】木槌と和釘の五寸釘を出現させ、それを虚空に打ち込むことで呪い返し不可の強力な呪いを対象に叩き込むことができる。しかし呪いにはその分、その恨みやその呪いに関わっている者双方の非の割合と求め…bbs.animanch.comと第14回(前回)
【オリキャラ・閲注・ちょいちょい⚓️🎲】私の個性は14|あにまん掲示板個性名【呪い】木槌と和釘の五寸釘を出現させ、それを虚空に打ち込むことで呪い返し不可の強力な呪いを対象に叩き込むことができる。しかし呪いにはその分、その恨みやその呪いに関わっている者双方の非の割合と求め…bbs.animanch.comのスレはこちら!
- 5五寸釘25/11/09(日) 17:32:23
- 6五寸釘25/11/09(日) 17:33:49
- 7二次元好きの匿名さん25/11/09(日) 17:36:41
前回は百合ちゃんも雄英出てったけどどうなるんだろ。なんで出てったんだ百合ちゃん。
- 8五寸釘25/11/09(日) 17:42:58
うめめ!
- 9五寸釘25/11/09(日) 17:44:05
うめめめ!
- 10五寸釘25/11/09(日) 17:45:34
うめめめめ!
- 11五寸釘25/11/09(日) 18:11:46
〜〜その後、街中にて〜〜
マスキュラー「そうだよなぁ…血祭りダァァァ!!」
マスキュラー「!?」
彼が真堂に拳を振り上げたその直後、彼の背に強烈な打撃が加わり、彼は吹き飛ぶ。
そして、彼が建築物に激突し、着地して見上げた建物の上部には紫色の煙幕を纏った人物がいた。
緑谷「マスキュラー…どおりで4th、【危機感知】が止まらないわけだ」
そう呟く彼の隣に、『棒状のなにか』を足場にし、捕縛布を巻き付け空中移動してきた真っ白な能面の人物が降り立つ。
百合「その人をこちらに」 - 12五寸釘25/11/09(日) 18:13:15
緑谷「頼んだよ」
彼は抱えていた真堂を彼女に渡し、彼女は再び同じ移動方法で地上へ降りていく。
そして、出久とマスキュラーの戦いが始まった。
中瓶「!貴方は…」
百合「この人をお願いします」
中瓶「!よう君!…よう君、ばかもぅ…!」
彼女は百合からぐったりとした真堂を受け取り、目に涙を浮かべながら彼を見つめる。
百合「すぐ手当てを。
それと、危険なのでなるべく離れていてください」
中瓶「はい…!」
二人の戦う衝撃音が響く中、百合はそう言って捕縛布による移動で離れていった。
中瓶(あの人、どこかで…) - 13五寸釘25/11/09(日) 18:20:39
〜〜マスキュラー撃破後にて〜〜
投擲「真堂と中瓶はどこに…!」
真壁「!おい、あれ!」
投擲「!脱獄が…?」
道路を走っていた彼らは出久がマスキュラーを縛り上げ、空を飛んでいる所とそれに捕縛布による空中機動でついていく百合を目撃した。
中瓶「…まだお礼言ってないのに…」
彼女もそれを見上げ、そう呟くのであった。 - 14五寸釘25/11/09(日) 18:29:33
〜〜大奈警察署〜〜
警官「!止まれ!なんの用か!」
出久「ここはメイデンありますよね?」
警官「メイデン?…!?脱獄の!」
出久「拘束お願いします」
警官「あ、待って!」
警官隊の前に撃破したマスキュラーを置いて飛び去る出久。
そして、彼が飛んだ経路上から百合が空中機動で合流し、二人で空を舞う。
出久「釘貫さん、周囲はどうだった?」
百合「問題ありませんでした。
そろそろ戻りましょう」
出久「よかった…
…オールマイト、戻ります」 - 15五寸釘25/11/09(日) 18:43:17
〜〜路地裏にて〜〜
オールマイト「!」
車を止め、待っていた彼とミッドナイトの前に百合と出久が降り立つ。
ミッドナイト「おかえりなさい、二人とも」
オールマイト「怪我は?」
緑谷「大、丈夫です…」
百合「私も大丈夫です」
オールマイト「手脚は?」
緑谷「オールマイトのおかげです。
渡航制限が始まる前に、アメリカから取り寄せてくれた、圧縮サポートアイテム、ミッドガントレット…凄い性能です」 - 16五寸釘25/11/09(日) 18:44:27
オールマイト「持久性特化のテストサンプルだ。
幅広く身体を補強するが、100%の出力に耐えうる力はない。
再戦前に無茶しないようにな」
緑谷「…はい」
百合「その辺りは私が見ておきますね」
オールマイト「頼んだよ」
緑谷「!すいません、行きます…!」
百合「ではこれで…!」
オールマイトの電話中、危機感知で事件を察した出久が飛んでいき、彼女もそれについていくのであった。 - 17五寸釘25/11/09(日) 19:25:51
〜〜数日前、出久の病室での三者面談が終わった翌日、校長室にて〜〜
まだ外が明るいこの時間帯、部屋にいた百合の携帯に電話が掛かってきた。
その電話の主は校長の根津であり、彼女はそのまま電話に出る。
その後、彼は『重要な話をしたい』と言い、百合は校長室へ移動したのだ。
そして移動すると、彼は話を切り出した。
OFAの秘密の全て、それをAFOと死柄木が狙っていること、出久が雄英から離れること。
その全てを話し、彼は問い掛けた。
根津「釘貫君、君はどうしたい?
君も知っての通り、君の個性も狙われていることはあの合宿ではっきりした。
ここに残ってリスクを分散するか、彼についていって迎撃するか、どっちがいい?
私は君の選択を尊重するよ」
百合「……私は……」
そして、彼女は後者を選んだ。
彼女は出久のように、いつものヒーローコスチュームに加えて真っ白な『獅子口』の面を被り、正体を隠す。
ミッドナイトが彼女の支援役として選定され、彼女は出久と百合をほかのプロヒーロー達と支援することとなったのだ。
こうして深夜、出久は病院から直で、百合はミッドナイトと寮から抜け出し、二人の脱獄狩りが始まったのであった。 - 18五寸釘25/11/09(日) 19:28:06
- 19五寸釘25/11/09(日) 20:12:13
〜〜時間を戻し、夜の街にて〜〜
一般女性「早く行かなきゃ…!
急がなきゃ…!」
一般女性「ひっ!」
モブA「いたぞー!化け物だ!」
一般女性「ち、違う!」
一般女性「!」
男の持つ銃のような物から水弾が発射され、彼女に直撃する。
彼は交戦意思のない彼女に何発もそれを当て、ついには尻餅をつかせた。
一般女性「やめて!私何もしてない!
ただ、怖くて…」
一般女性「!…やめて…お願い!」
モブA「そうやって騙して襲うつもりだろ!」
モブB「お前らの手はお見通しだ!」
モブA「とっととここから出ていけェ…!」
一般女性「やめてぇぇぇぇ!!」
出久「!」 - 20五寸釘25/11/09(日) 20:13:25
そして、もう一発暴徒が水弾を撃ち込もうとしたその時であった。
出久が三人の男達と女性の間に割って入り、彼女を水弾から庇ったのだ。
出久「おち、ついてください!
こんな雨の夜、敵の襲撃に過敏になるのもわかりますが、よく見てください。
この人に敵意はありません」
百合「その人のことは私達に任せてください」
暴徒三人「!」
三人の背後に白い能面を被った百合が降り立つ。
自分達が攻撃していた女性を庇うマスクの男。
そんな自分達の背後に幽鬼のような雰囲気で佇む能面の女。
その二者に挟まれ、彼らは引き下がることを余儀なくされた。
暴徒A「わ、わかった!」
暴徒B「任せる!任せるから!」
暴徒達三人は怯えながら去っていき、出久が女性に傘を差し出す。
緑谷「大丈夫ですか?
どうして、こんな雨の夜に」
一般女性「避難が遅れたの。
この街は最初はそんなに変化無くて…
だから、家に籠っていればそのうち落ち着くと思って…
でも、あちこちで被害が出るようになって…怖くて…
避難所に行かなきゃって…飛び出しちゃって…!」 - 21五寸釘25/11/09(日) 20:15:35
彼女は傘を落としてしまった。
それを近付いてきた百合がそっと拾い、出久に渡す。
一般女性「ごめんなさい!本当に、急に恐ろしくなって…」
出久「きっとみんなも怖いんだと思います」
出久は渡された傘を持ち、浮遊して彼女に傘を差した。
一般女性「もとに…戻るのかしら…」
出久「戻します」
その時、車のライトが二人を照らし、出久は彼女に傘を手渡す。
一般女性「!」
出久「すみません。もう行かなきゃ!」
オールマイト「大丈夫かい!」
出久「オールマイト…」 - 22五寸釘25/11/09(日) 20:16:37
一般女性「オール、え?」
出久「彼女を避難所へお願いします。
僕は一緒にはいられない…!」
オールマイト「待って!これ持ってきな!」
出久「!」
彼は立ち去ろうとする出久に一つの弁当箱を渡した。
オールマイト「あ、『君』の分は『彼女』が持ってくるから安心してね。
今渡しても荷物になっちゃうし」
百合「はい、ありがとうございます」
オールマイト「トンカツ入ってるから元気出るぞ」
緑谷「!ありがとうございますっ」
そうして、彼は浮遊で、百合は捕縛布による空中機動でその場を去っていくのであった。 - 23五寸釘25/11/09(日) 21:05:49
〜〜暫くして、ミッドナイトの車内にて〜〜
ミッドナイト「緑谷君、まだ動いてるわね…」
百合「まさか車内でご飯食べてる間に動かれるとは思いませんでしたよ…
しかもハイペースですし…」
ミッドナイト「ただでさえあまり寝てなかったでしょうし、彼は言うまでもないわね…
あ、そういえば釘貫ちゃん、悪夢って…」
百合「それが…実は」
その時であった。
車内に出久の通信デバイスの信号途絶を知らせるアラートが鳴り響く。
百ミ「「!?」」
ミッドナイト「まずい!飛ばすわよッ!」
百合「はいッ!」
こうして、出久はほかのヒーロー、そして百合と分断されたままレディナガンと戦うことになるのであった。 - 24五寸釘25/11/09(日) 22:06:39
今日はここまでで終わらせたいと思います!
よかったら明日も見に来てください! - 25二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 06:40:37
ここまで来たかあ……
- 26二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 12:50:41
ミッドナイト先生の安心感……
- 27五寸釘25/11/10(月) 19:02:39
これから続きを投稿しますね!
- 28五寸釘25/11/10(月) 19:42:37
〜〜レディナガン戦終了後、街中にて〜〜
ミッドナイト「ッ!爆発…!
行ってッ!!」
百合「はいッ!!」
二人は現場到着直前、大きな爆発を見た。
ミッドナイトは車を停車し、百合は車から飛び出して行く。
ホークス「エンデヴァーさーん!!やっぱまだ、飛ぶの、無理でしたぁぁぁ!!」
緑谷「ホークス!!本人の意思と思えないタイミングで爆発しました!!
ナガンはAFOから個性を付与されていた!!恐らく何か仕掛けをされて!!」
ホークス「ッ!…俺はホークス!貴女の、後釜だ!!
AFOなんかに唆されよってから!
貴女のことは知ってる!あの子と戦ったならわかった筈だ!
放り投げるには、まだ時期尚早だったって!
知ってることを教えてください!希望を次に繋いでください!
利用されて終わるな!貴女はヒーロー、レディナガンだろ!!」
ナガン「…2か月…以内に…!」
百合「緑谷さん!!ホークスさんと着地できますか!?」
緑谷「!うん!!」
百合「ホークスさん!!こちらに!!」 - 29五寸釘25/11/10(月) 19:43:45
ホークス「任せた!!」
百合「はい!!」
百合は三人の元に到着し、捕縛布を巻き付けることで彼女を受け止め着地する。
百合(『この者と緑谷さんの傷を癒したまえ!!』)
着地直後、彼女はナガンを地面に置き、和釘の五寸釘と木槌を出現させて打ち鳴らす。
そして…
ナ緑(!)
ナガン(身体が…!)
緑谷(傷が…!)
ホークス(急速に癒えていく…
この力は一体…!)
百合(よし、傷が治っていってる。
ふらつきも無い)
激戦を繰り広げた緑谷と爆発で瀕死の状態であった彼女の傷はみるみるうちに治癒していき、彼女は死の危機から逃れる。
傷が治った彼女は地面に寝かされたまま、ゆっくりと話し出した。 - 30五寸釘25/11/10(月) 19:45:35
ナガン「…これ、お前の力か…?」
百合「はい」
ナガン「…優しい個性だ……私なんかとは違う…」
暗い表情でそう呟く彼女。
しかし、出久がそれを否定した。
緑谷「いいえ。貴女の個性だって、優しい個性だ。
貴女は僕を一撃で仕留められたのに、それをしなかった。
それは貴女と、貴女の個性が優しい証拠です」
ナガン「屁理屈だな…
…でも、悪くない…」
彼女はどこか、救われたように微笑んで言葉を続ける。
ナガン「…ほかにも、声を掛けられていた人間が数人いた。
…後輩君……私は、心がもたなかった…
君は、なんで…そんな顔でいられる…?」
ホークス「…支えてくれる人がいた…
俺…楽観的なんす」
ナガン「…そうかよ…」
彼女はくすりと笑い、そう呟いた。 - 31五寸釘25/11/10(月) 20:08:26
エンデヴァー「デク!!こいつだけでいいんだな!?」
治崎「おい…話が違うぞ。捕まったじゃないか…
親父に合わせろ…俺にはもう、親父しかいないんだ…
親父に、謝りたい…!」
ナガン「…」
緑谷「…治崎」
治崎「黙ってろ病人め…!
俺はその女に…!」
緑谷「エリちゃんにしてきたこと、覚えてる?」
治崎「…エリ…
…あぁそうだ…エリがいれば、親父を巻き戻して…」
百合「…」
その言葉に木槌を出現させる百合。
しかし、それを出久が静かに止め、再び言葉を掛ける。
緑谷「謝りたい人がいるんだね。
その気持ちを、もしエリちゃんに向けることができたなら、レディナガンとの約束を、僕が引き継ぐよ」 - 32五寸釘25/11/10(月) 20:09:40
百合「…いいんですか?」
緑谷「うん」
そこに二台の車が猛スピードで到着し、一組の男女が飛び出してくる。
オールマイト「少年!!無事か!?」
緑谷「オール、マイト…」
百合「ミッドナイト先生…!」
エンデヴァー「レディナガンと治崎廻、確保だ!!」
ホークス「傷は釘貫ちゃんの個性で治りましたけど、緑谷君も先輩も、一応病院に連れてった方が良いでしょう」
ミッドナイト「やっぱり個性を使ったのね…
体調はどう?」
百合「前回と同じ使い方をしましたけど、何もありません」
ミッドナイト「よかったわ…
貴女はこっちでしっかり休みなさい」
百合「はい」
こうしてレディナガンとの戦いは終わりを告げ、ナガンと出久は病院へと送られるのであった。 - 33五寸釘25/11/10(月) 21:01:52
〜〜CRCアジト跡にて〜〜
ホークス『みなさん、よろしくお願いします』
ジーニスト「慎重にな」
エッジショット「ああ。どんな罠があるかもわからん」
緑谷「…」
エンデヴァー「!待てデク!」
百合「一人で行っちゃ駄目ですよ…!」
唐突に一人歩いていく出久にエンデヴァーが声を掛け、百合がそんな出久に小走りでついていく。
そして…
エンデヴァー「…やはり、もぬけの殻か」 - 34五寸釘25/11/10(月) 21:04:39
AFO『レディナガンとの問答は楽しんでくれたかな?緑谷出久、釘貫百合』
誰もいなかった室内にAFOの声が響く。
それは一つの再生デバイスからの音声であった。
デバイスは映像を再生し、空中にAFOの姿が映される。
AFO『これが起動したということはそういうことだ。
予想するのが好きでねぇ。君達のような人間なら、あの手の人種は見捨てられないだろう?
僕は強制してないぜ。彼女の意思だ。
躓いちまった人間が、敵と呼ばれるのさ。
個性だなんだと個人主義を謳っていても結局管理社会。合わない個は排斥するだけ。
例外は無いよ。民主主義でも社会主義でも、根は同じだ。
社会以前の問題。群生生命の原則だよ。
君達の選んだ道は茨だぜ。
戦う度に心が擦り減り、終わりは来ない。
獄中でねぇ、ず〜っと君達のことを考えてた。
僕の興味は最早あのウド、オールマイトに無いよぉ。
…次は…君達だ』
緑百「「ッ…!」」
にやけ面のAFOがそう言った次の瞬間、デバイスが大爆発を起こした。 - 35五寸釘25/11/10(月) 21:46:53
〜〜その後、ある倉庫にて〜〜
エッジショット「間一髪爆破からは逃れたが…連合の痕跡は吹き飛んだ…
ナガンから更に情報を絞れんか?」
ホークス「それが…先輩も協力的なんすけど、その先輩もそこまで情報を持ってないみたいで…既に教えてもらったこと以外は…」
シンリンカムイ「…失意と絶望に打ちひしがれた彼女は、彼に救われたんだな…」
エッジショット「エンデヴァー、そろそろ賭けに出る時じゃないか?
一部の者だけじゃなく、全ての残存ヒーローに【呪い】はともかく、【OFA】の秘密を共有し、包括的巨大捜査網を敷くべきだ」
Mt.レディ「レディナガンの件で明らかになったのは、今後連合捜索の負荷が、より緑谷君と釘貫ちゃんに集中するということです。
警察も眼前の取り締まりに手一杯。
目撃情報も依然ゼロ。
頼みの綱が疲弊しきる前に、サポート体制を…」
エンデヴァー「…一昨日、デステゴロが退職したろう…
先の戦いでは、超常解放戦線のスパイヒーローどもを率先し縛り上げた、気骨のあるヒーローだった筈だ…」
ジーニスト「明日誰の糸が切れても不思議じゃない。
現に今も、コスチュームを脱ぐ者は後を絶たない」 - 36五寸釘25/11/10(月) 21:48:03
エンデヴァー「マスコミが段々とデクに近付いている…
辞めたヒーローから情報が漏れ出しているんだ…
秩序が失われ力が跋扈するこの今、OFAの実態が世に暴かれれば、あらゆる負の連鎖がデクに集約されてしまう」
ホークス「いくらでも悪い予想ができちゃいます。
だって現実に既に起きてる」
レディ「ちょっと思うんですけど、AFOは公表しないのかしら?緑谷君のこと、【OFA】のこと。
【呪い】のことなんて真っ先にやりそうだけど」
エンデヴァー「そうなれば、全てを動員し二人を隔離するつもりだった。
そうしないということは、奴もそれを避けたい…
しかし…我々も二人が動かなければ手掛かりすら見込めない…
警察もヒーローも、足りない…」
その時、エンデヴァーの携帯が鳴り、彼はその画面を見る。
エンデヴァー(…すまん焦凍、もう少し待ってくれ、今は…)
彼がそう考えた直後、Mt.レディとホークスの携帯が鳴り出し、エンデヴァーがびくりと跳ねた。
ホークス「ああ、俺のです。オールマイトから」
レディ「すみません私のも…ミッドナイト先輩からです」
ホークス「!緑谷君釘貫ちゃん、第二の刺客と接触!
後…即勝利…!」
レディ「こっちも同じことが…」 - 37五寸釘25/11/10(月) 22:01:31
〜〜出久と百合の居場所にて〜〜
オールマイト「少年…」
ミッドナイト「釘貫ちゃん…」
緑谷「情報は持ってませんでした。
また爆発するかもしれません。気を付けて」
オールマイト「!待ちなさい!!
ごはん!!食べてないだろ!!」
ミッドナイト「そうよ釘貫ちゃん。貴女も食べないと…」
緑谷「オールマイト…もう大丈夫です、ついてこなくて」
オールマイト「!」
百合「すいません、行かないと…」
ミッドナイト「…」 - 38五寸釘25/11/10(月) 22:05:01
緑谷「僕は、もう…大丈夫ですから…」
オールマイト「そういうわけには!!」
緑谷「僕はもう!反動無しでオールマイトの100%と同等の動きもできます!だから…」
百合「緑谷さん…」
緑谷「だから………だから、心配しないで」
オールマイト「!…待ちなさい!!」
百合「!先生…!」
彼は飛んでいく出久を止めようとするものの躓いて転んでしまう。
彼の前には持っていた弁当箱の中身が散乱し、転んだところを見た百合がオールマイトを助け起こす。
オールマイト(少年…私は……)
ミッドナイト「オールマイトさん…」
その後、百合は離れてしまった出久をミッドナイトの車で追跡してもらうのであった。 - 39五寸釘25/11/10(月) 23:05:02
今日はここまでで終わらせたいと思います!
よかったら明日も見に来てください! - 40二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 07:06:16
百合ちゃん……デク……
- 41二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 12:51:28
(°_°;)ハラハラ(; °_°)
- 42五寸釘25/11/11(火) 19:03:11
これから続きを投稿しますね!
- 43五寸釘25/11/11(火) 19:10:30
───音もなく現れるんだって…
いろんな個性を持ってるって聞いたよ…
それって…AFOの能力じゃないの?
脳無かしら…?
でも、助けてくれるらしいよ…?
二人組で…もう片方は白いお面を着けてるんだって…
でも噂じゃ、傷だらけの上に、血と泥で、とてもヒーローには見えないんだって… - 44五寸釘25/11/11(火) 19:15:00
〜〜街中にて〜〜
出久(敵に準備させちゃ、いけない…!)
百合「緑谷さん…そろそろ休んだ方が…」
心配して声を掛ける百合。
しかし、彼はそれを拒む。
緑谷「釘貫さんこそ、僕より消耗が激しいんだから休んで」
百合「緑谷さんだけ戦わせるわけには…」
百合「!緑谷さん!」
唐突に飛んでいった彼を追うため、百合は急いで空中機動に移った。 - 45五寸釘25/11/11(火) 19:26:24
〜〜その後、街中にて〜〜
彼らはあの後、敵集団に襲われている民間人を発見し、二人でその集団を撃破した。
緑谷「…怪我は?」
民間人A「ひっ!」
緑谷「?」
民間人A「複数個性…AFOの、手下…?」
百合「いえ、そんなことは…」
民間人B「いや!ならいい!ならいい!」 - 46五寸釘25/11/11(火) 19:28:16
民間人A「大丈夫だから!私達大丈夫ですから!」
彼女達は助けてくれた二人に怯え、二人から走り去ってしまう。
それを見て、出久と百合は再び空中機動に移って脱獄狩りを続けた。
緑谷(AFO…何がしたいんだ…?
どこにいるんだ…
死柄木を止めなきゃ。敵連合を止めなきゃ)
緑百((みんなに手は出させない…!))
緑谷(OFAを完遂させなきゃ…!
みんながまた安心して過ごせるように…!
みんながまた普段通りの生活を送れるように…!
みんなとまた…笑って過ごせるように…!!) - 47五寸釘25/11/11(火) 19:47:37
〜〜更にその後、街中にて〜〜
緑谷「…」
緑谷出久は一人で街中を歩いていた。
彼は唐突に猛スピードを出し、共に行動していた百合を振り切ったのだ。
百合は彼のスピードを見てすぐさまミッドナイトに連絡し合流。彼を車で追い掛けてもらっていた。
そして身体から力が抜け、彼が膝をついたその時、男の声が聞こえる。
ディクテイター「焦燥からの暴走…独りを望み、そして疲弊〜…!
一人足りないが、あの方の仰った通りでござんすなぁ〜。
数こそ正義。お前を持っていけば私ぁ安泰…!」
緑谷「ディクテイター…タルタロスの、脱獄…刺客…!
今度こそAFO居場所、教えてくれるといいな…!」
ディクテイター「ホホッ!戦う気か?いいぞぉ、戦え戦え。この愚民ども相手にねッ!」 - 48五寸釘25/11/11(火) 19:48:37
民衆「身体が、勝手に!」
民衆「やめろ!やめてくれ!」
そして、彼はディクテイターの操る民衆を相手に策を練ることになる。
しかし、彼は疲れから対応が遅れ、民衆に纏わりつかれてしまった。
緑谷(大丈夫、僕が解きますから…
大丈夫です…今…解決策を……今…)
爆豪「クソが…APショットォ!」
ディクテイター「!?」
出久がピンチに陥っていたその時、ディクテイターに大きな爆風が叩き込まれる。
緑谷「!」
爆豪「いたぞ、テメェら」 - 49五寸釘25/11/11(火) 20:11:47
〜〜友だち〜〜
八百万「脱獄確保!
やりましたね!爆豪さん!」
爆豪「大爆殺神ダイナマイトじゃッ!」
八百万「失礼しましたわ!」
そこにいたのはA組の面々であった。
そして、彼らが出久の前でそんなやり取りをしていると…
百合「緑谷さんッ!」
百合が空中機動で緑谷に追い付き、彼の隣に着地する。
百合「あれ?…皆さん…?」
お茶子「百合ちゃんも発見!」ユリヲユビサシ〜
梅雨「もう逃さないわよ!」
百合「何故ここに!?」
百合は民衆が感謝しながらその場から逃げていく中、獅子口の能面を外した。
緑谷「…みんな…なんで…」
お茶子「…心配だからだよ」 - 50五寸釘25/11/11(火) 20:13:36
緑谷「僕は大丈夫だよ…だから…心配しないで…離れて…」
百合「…緑谷さん…」
爆豪「そいつはよかった!流石OFA継承者様だぜ!
…んで、テメェは今、笑えてんのかよ!」
緑谷「…笑うために…安心してもらうために…行かなきゃ…
だから…どいてよ、みんな…!」
爆豪「退かせてみろや!オールマイト気取りがァ!」
百合「緑谷さん!!」
一同「!?」 - 51五寸釘25/11/11(火) 20:15:11
百合は叫んだ。友を止めるために。
百合「もういいんです!!私達だけで戦わなくていいんです!!
私は緑谷さんを一人で戦わせないために一緒にいたんです!!
みんな来てくれたんですよ!!
もう、止めましょう!!帰って良いんです!!」
百合は叫んだ。友に安息を齎すために。
しかし…
緑谷「…みんな…ありがとう、来てくれて…
…釘貫さん…ごめんね…
6thッ!」
百合「!緑谷さん!!!」
彼はそう言って煙幕を発動し、全員の視界を封じる。
A組から出久への想いをぶつける戦いが始まるのであった。 - 52五寸釘25/11/11(火) 20:25:00
〜〜A組が緑谷と戦っている最中にて〜〜
葉隠「…釘貫ちゃん…混ざらなくていいの?」
百合「はい……さっきも言いましたけど…私は、緑谷さんを一人で戦わせないために合流しただけですから…」
葉隠「そっか…」
青山「…おかえり、釘貫さん★」
切島「お前らだけずりぃぞ!
もうちょっと待っててくれ釘貫!すぐ終わらせるから!」(ディクテイターを氷から削り出しながら)
百合「…はい…!」
百合はくすりと笑い、皆にそう返した。 - 53五寸釘25/11/11(火) 20:32:42
〜〜出久を切島が受け止めている時、広場にて〜〜
ミッドナイト「釘貫ちゃん、緑谷君は?」
百合「先生…
今、みんなが説得してます。
結果はわかりませんけど…」
ミッドナイト「大丈夫よ。
…きっと、戻ってくるわ」
不安そうに言う彼女に、ミッドナイトは微笑みながらそう返す。
そして、二人はただ静かに、『みんな』を待つのであった。 - 54五寸釘25/11/11(火) 20:43:38
〜〜その後、広場にて〜〜
ミッドナイト「じゃあ皆、緑谷君をよろしくね。」
一同「はい!」
お茶子「あの、百合ちゃんは…」
ミッドナイト「釘貫ちゃんは緑谷君と揃ったらややこしいことになりそうだし、私が裏口から入らせるわ。
みんなの方は…メディアに情報が漏れてるし、正面突破しかないわね…
取り敢えず、釘貫ちゃんの方は私に任せて」
お茶子「はい!」
そうして、彼らは出久を送るA組陣と百合を送るミッドナイトに分かれるのであった。 - 55五寸釘25/11/11(火) 20:57:38
〜〜雄英にて〜〜
お茶子「緑谷出久は、特別な力を持っています!」
モブ「だから!そんな奴が休みたいからって!ここに来るなよって話だろうが!」
お茶子「違う!迷惑掛けないようここを出て行ったんです!
連れ戻したのは私達です!
彼の力は、あの、特別で、AFOに打ち勝つための力です!
だから狙われる!だから行かなきゃいけない!
そうやって出て行った彼が今、どんな姿か見えていますか!?
この現状を一番どうにかしたいと願って、いつ襲われるかもわからない道を進む人間の姿を!見てくれませんか!!
特別な力はあっても!!特別な人なんていません!!!」 - 56五寸釘25/11/11(火) 21:15:48
モブ「まさか…あんなふうにボロボロになれって!?
俺達まで泥に塗れろってかぁ!?」
お茶子「泥に塗れるのはヒーローだけです!!!
泥を払う!!!暇をください!!!
……今!この場で安心させることは、ごめんなさい!!できません!私達も不安だからです!!
私達も、皆さんと同じ隣人なんです!!
……だから!!力を貸してください!!
共に明日を笑えるように!!
…皆さんの力で!!!どうか!!!彼が隣で!!!休んで!!!備えることを許してくれませんか!!!
緑谷出久は、力の責任を全うしようとしてるだけの!!!まだ学ぶことが沢山ある!!!普通の高校生なんです!!!」
モブ「でも!」
お茶子「…ここを!!!彼の!!!…ヒーローアカデミアでいさせてください!!!!」
これは、みんなが最高のヒーローになるまでの物語。 - 57二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:21:00
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- 58五寸釘25/11/11(火) 21:22:05
〜〜その後、A組寮にて〜〜
上鳴「お湯の温度は42度ぉ!」
尾白「沸かせー!」
上切峰「脱がせー!
洗えー!」
切島「そしてぇ!」
切上峰「浸かれー!」
上鳴「大概のことはお風呂はいればなんとかなるんだぁ…」ニッコリ - 59五寸釘25/11/11(火) 21:24:12
ここはミスがあったので修正して再投稿しました!
- 60五寸釘25/11/11(火) 21:43:01
〜〜その後、A組寮共有スペースにて〜〜
耳郎「取り戻すだけじゃなくて、前よりもっと良くなるように…みんなで行こうよ!更に向こうへ!」
一同「おう!」
百合「あ、皆さん…何の話ですか?」(階段から降りてきながら)
耳郎「あ、釘貫…寝てなくていいの?」
百合「目が冴えてるのか眠れなくて…」
八百万「では、ハーブティーをお淹れしますね」
百合「お願いします」 - 61五寸釘25/11/11(火) 21:44:31
峰田「でもほんと、お疲れ様だぜ釘貫。
緑谷一人で戦わせないために同行したんだろ?」
百合「はい。手紙で書きましたけど、狙われてるのもあったので、それなら同行した方が良いかと」
葉隠「これからはもう、緑谷君も釘貫ちゃんも、絶対一人にしないからね!」
百合「はい…!」
轟「そういえば、俺達が緑谷を見付けた時、遅れて到着したが…なんかあったのか?」
百合「それなんですけど…緑谷さんについていくの大変だったんですよ…
ミッドナイト先生の車の中で食事をとってたら急に一人で動き出すわ、あの時も急に猛スピードで飛んでいくわで…」💧
砂藤「おぉ…」💧
耳郎「ほんと…お疲れ…」💧 - 62五寸釘25/11/11(火) 21:58:09
〜〜その日の就寝時間、耳郎の部屋にて〜〜
耳郎「そういえば釘貫」
百合「はい?」
二人でベッドに入った後、彼女は突然百合に話し掛ける。
耳郎「今日、釘貫が先に寝に行った時に思ったんだけど、悪夢って…」
百合「そのことなんですけど…実は、いつの間にか見なくなってまして…」
耳郎「え?よかったじゃん!」
百合「はい。なのでその…もし今後も見るようになったら…その時は…」
耳郎「見なくても」
百合「!」
恥ずかしそうに言う百合の言葉を彼女は遮った。
耳郎「見なくても、一緒に寝るよ。
こんなに一緒に寝たんだもん。
うちももう、慣れちゃったし…」
百合「…ありがとうございます…」
彼女は照れ笑いしながら、優しい声色でそう告げる。
百合はその言葉に、微笑みを浮かべながら返すのであった。 - 63五寸釘25/11/11(火) 23:02:15
今日はここまでで終わらせたいと思います!
よかったら明日も見に来てください! - 64二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 07:32:34
いくらでもくっついて寝な!!!!(´;ω;`)
- 65二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 12:41:49
仲良しは正義!
- 66五寸釘25/11/12(水) 19:01:12
これから続きを投稿しますね!
- 67五寸釘25/11/12(水) 19:53:12
〜〜スターの死後、雄英での圧縮訓練中にて〜〜
百合(あれ?青山さんが…)
百合はそう思い、森へ彼を探し来ていた。
皆が訓練をする中、彼だけがその場にいなかったからである。
そして、彼女は道中で同じく探しに来ていた出久と合流し、共に探すことにした。
その直後である。
葉隠「!二人とも、静かに聞いて…!」
緑谷「え?葉隠さん?」
百合「どうしたんですか?」
葉隠「青山君が…内通者かもしれない…」
緑百「「…え…?」」
彼女達は葉隠から突然声を掛けられ、そう言われた。
そして、二人は彼女の案内でこっそりとその内容を聞ける場所に隠れる。
彼女達の耳に、青山とその両親の話し声が聞こえてきた。聞こえてきてしまった。
『青山がAFOに脅され、それで内通者をしていたこと』が。
それを聞いた出久は堪らず木の陰から出てしまい、三人に認識されてしまう。
緑谷「あの…なんか…葉隠さんから聞いて…今、内通者…」
青山母「なんの話かしら?なにかとんでもない聞き間違いでも?」 - 68五寸釘25/11/12(水) 19:56:10
百合「正直にお願いします」
青父母「「「!?」」」
突如三人の耳に入った声。
百合「私も…聞きましたから…」
それは百合の声であり、彼女は木槌を手に持った状態でゆっくりと木の陰から姿を現した。
青山「緑谷君…釘貫さん…」
緑谷「青山君…僕は…
僕!青山君だけ、浮かない顔のままだったから…何があるのかと思って、探しに来たんだ…」
青山「ッ!…USJも、合宿も…」
青山母「優雅ぁ!」
青山「僕が手引きした…
緑谷君…釘貫さん…僕は…屑の敵だ…」
青山母「優雅!!」
青山父「逃げるんだ!!」
百合「!」 - 69五寸釘25/11/12(水) 19:58:05
緑谷「待って!」
緑谷「!」
青山「何もかもに!!」
緑谷「やめろ青山君!!」
青山「絶望したんだぁぁぁ!!」
百合(ッ!まずい!)
青山(ネビル…)
緑谷(OFA…!)
青山(レーザー!!)
青山の動きを見た百合が呪いを使おうと構えた瞬間、葉隠が緑谷への直撃コースに飛び出し、レーザーを屈折させて防ぐ。 - 70五寸釘25/11/12(水) 19:59:24
百緑青「!」
葉隠「私の身体は、光を屈折させる性質がある…
…みんな、死んじゃってもおかしくなかったんだよ…
日本中がおかしくなっちゃったんだよ!
…何考えて教室にいたの!?
授業で!みんなと暮らしていたの!?ねぇ!?青山君!!」
青山父「違うんだ!!」
青山母「優雅はぁ!!」
百合(『この二人に動けなくなる程度の腹痛を与えたまえ!!』)
涙を流しながら振り返って我が子を庇おうとする二人。
直後、百合が和釘の五寸釘も出現させ、虚空に打ち込んだことで二人はその場に膝をつく。
青山は出久が黒鞭で捕縛し、地面に押し倒した。
緑谷「青山君…葉隠さんは…君が、これ以上人を傷付けないようにしてくれたんだ…
…もう、やめよう…こんなの…もう…やめよう…!」 - 71五寸釘25/11/12(水) 20:45:31
〜〜その後、雄英の一室にて〜〜
青山「…自分が、殺していたかもしれない人達だ。
僕は、仲間の顔して笑い合った…笑い合えてしまったんだよ…
同じ元無個性で、AFOと戦う重圧を背負った彼と彼女を知って…自分の惨めさに絶望した…
彼と彼女の心配より先に、絶望した自分に…絶望したんだ…
性根が…腐ってたんだよ…」
百合(たしかに、私は呪いしか個性が無い…
青山さんは、お父さんから話を聞いた時、それでそう思ったんだろうな…)
青山「青山優雅は、根っからの敵だったんだよ…」
緑谷「じゃあなんで!!合宿でかっちゃんと常闇くんを助けようとしたんだよッ!」
青山「!」
緑谷「あの夜のチーズは、AFOに言われてやったのかよ!?
違うだろ!?あれは、僕が気付けなかった、SOSだったんだ。
だって…取り繕いもせずに泣いているのは…AFOの言うとおりにできなかったからじゃないだろ…!
AFOに心を利用されても、全ては明け渡さなかったヒーローを僕は知ってる!心が押し潰されただけだ!
罪を犯したら、一生敵だなんてことはないんだ!!
この手を握ってくれ…青山君…!
君はまだ…ヒーローになれるんだから…!」 - 72五寸釘25/11/12(水) 20:47:32
百合「そうですよ青山さん。
私だって、貴方から言われたこと、色々覚えてるんです。
本当に根っからの敵だったら、私は貴方にも助けられてません。
私は皆さんに助けられてますけど、その『皆さん』には、貴方も入ってるんですよ」
塚内「待って二人とも。
三査、青山の口を塞いでおけ。
拘束中だ。手は取れない。
事情はどうあれ、AFOに加担した罪は消えない。
それに、状況から安全と推測しているだけで、まだナガンのような仕掛けがないと言い切れない。
セントラルの検査結果が出るまで、これ以上彼に喋らせるのは良くない」
百緑「…」
塚内「お母さん、お父さん。我々が神野へ強襲を掛けることを何故報告しなかった?」
父「こちらから連絡はできない。
向こうが求めた時のみ、その都度、連絡先が伝えられ、終わればすぐに使えなくなる」
塚内「捕まっても辿られないように、か…ならば…」
緑谷「塚内さん」
塚内「?」
緑谷「AFOは見つからない。それが、今の見方でしょう?」
上鳴「出方を…死柄木達の動きを誘導できるように…!」 - 73五寸釘25/11/12(水) 20:48:53
峰田「そっか!」
八百万「見方を変えれば、現状ただ一人、青山さんだけが、AFOを欺くことができるかもしれない…!」
緑谷「…青山君、もう一度言うよ…君はまだ、ヒーローになれるんだ…!」
マイク「待て…待て待てガイズ!飛躍しすぎだ!
罪は罪…言いたかねぇさ。
けどなぁ、お前らが一番の被害者だ。
今更信じられるのか?」
飯田「…それは、過去の話でしょう?
彼の心の内を救い取れなかった、俺達の責任でもあります。
だからこそ!今泣いて絶望しているクラスメイトを、友として手を取りたい。手を取ってもらいたい!
それが、彼と俺達が、再び対等になれる、唯一の方法だからです!」 - 74五寸釘25/11/12(水) 20:50:16
爆豪「合宿でヒデェ目には遭ってっからなァ…五発くらいハウザーブチ込んでトントンだなァ…!」
瀬呂「ツッコミ辛過ぎるからやめろ…」
切島「そうだぜ!青山はAFOに勝てねぇと思ったから従っちまったんだろ!?
でも今はちげぇから、やめようって親御さんに言ってくれたんだろ!?
緑谷を止めにいった時、誰か一人でも無個性を責めたかよ!?
涙堪えて隠し事してたやつ、嫌いになったかよ!
あの時、みんなの方は言ったよなぁ!?
責任を分けてくれって!一人で行かせないって!余計なお世話は、ヒーローの本質だって!
青山!まだ終わってねぇんだよ!一緒に踏ん張れるんだよ!俺達ィ!」
そして、皆が青山に呼び掛ける中、それを塚内が止める。
塚内「ちょっとまって!
盛り上がってるとこ悪いが、まずは、青山一家に捜査協力を頼むとして、AFOには嘘は通じない。
嘘をつけば、処分されると先ほど聞いてる。
君達の気持ちもわかるが、ここは冷静に…」
その時であった。
通話が繋がり、相澤の声が部屋に響く。 - 75五寸釘25/11/12(水) 21:02:18
相澤『緑谷。AFOを誘導すると言っていたが、何か具体策はあるのか?』
緑谷「いえ…それは…」
相澤『だろうな。ったく…
塚内さん、この責任は見抜けなかった担任の俺にあります。
ただ、気持ちはこいつらと同じです』
マイク「相澤…」
相澤『青山、俺はまだ…お前を除籍するつもりは無い』
青山「!」
相澤『A組担任として、俺に考えがある』
緑谷「考え…」
相澤『塚内さん、一応青山とご両親には、話が聞こえないよう配慮を願います』
塚内「ああ、わかった」
相澤『…俺が考えた作戦は…』
こうして、彼の考えた作戦が共有され、生徒達は寮へと戻るのであった。 - 76五寸釘25/11/12(水) 21:07:44
〜〜その後、A 組寮共有スペースにて〜〜
切島「…取り敢えず準備だな…」
障子「ああ…」
飯田「まずはコスチュームをどうにかせねば…バラバラになってしまったからなぁ…」
緑谷「僕も…」
八百万「圧縮訓練を継続して、ギリギリまで個性を伸ばさないと…」
耳郎「だね…」
葉隠「みんな…絶対倒そうね」
一同「おう…!!」 - 77五寸釘25/11/12(水) 22:00:04
〜〜その後、雄英にて〜〜
レディ「A組に何が起きたかは聞いてます。
けれど、もう1日も無駄にはできません。
超常解放戦線及び、敵連合の早期発見!掃討が最善策なことには変わりありません!
決着への近道を、放棄するわけにはいきません!
戸惑い、足を止めることこそ、相手の術中!」
芦戸「青山…手、取ってくれるかな…」
緑谷「…信じてる…
青山君は、必ず戻ってくる」
百合「きっと、大丈夫ですよ」
爆豪「…呪いになってねぇといいけどな…」
轟「大丈夫だと思う」
緑谷「!」
轟「アイツはきっと…なりてぇもんを、誰より見つめてきた筈だ。」
飯緑「「うん…」」
レディ「切り替えていくよ!
緑谷君、爆豪君、轟君を中心に、クラスを三班に分けて展開!
雄英高校一年A組ヒーロー科、捜索隊合流!!」 - 78五寸釘25/11/12(水) 23:05:13
今日はここまでで終わらせたいと思います!
よかったら明日も見に来てください!
