内村コピペ｜あにまん掲示板

1二次元好きの匿名さん22/05/01(日) 17:50:56

阪神競馬場で迎えた天皇賞春
前哨戦阪神大賞典では三着、ディープボンドの前に敗れたのだった
競馬場に響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年はプボかタイホだな」の声
無言でゲートインする選手達の中、シルヴァーソニックは独りゲートで泣いていた
クラシックでの栄光、覚醒、プボ味、そして何よりG1の栄光
それを今まで得ることはできなかった自分が勝つことはほとんど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」シルソニは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、シルソニははっと目覚めた
どうやらファンファーレが鳴り響いてるようだ、冷たい馬具の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、せめて掲示板入りをしなくちゃな」シルソニは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、シルソニはふと気付いた

「あれ・・・？体が軽い・・・？」
ゲートから飛び出したシルソニが目にしたのは、まるで羽が生えたかのような背の軽さだった
後続を千切れそうなほどに足取りが軽く、地鳴りのように前へ前へと力強く進む自分の足
どういうことか分からずに呆然とするシルソニに、内なる自分の声が聞こえてきた
「シルソニ、逃げ馬だ、早く行くぞ」声に耳を傾けたシルソニは目を疑った
「お・・・俺？」「なんだ芦毛、居眠りでもしてたのか？」
「こ・・・これが自分？」「なんだシルソニ、かってに諦めやがって」
「・・・」　シルソニは半分パニックになりながら先頭を見据えた
１番：タイトルホルダー　２番：クレッシェンドラブ　３番：シルヴァーソニック…　
暫時、唖然としていたシルヴァーソニックだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ！」
自分から闘魂を受け取り、最終直線へ全力疾走するシルヴァーソニック、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

ゴール後、ふて寝するシルヴァーソニックが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った