【閲覧注意】ぼくらの4【パロ・SS・死ネタ】

  • 1二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 17:53:54
  • 2二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 17:55:36
  • 3二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 17:58:15
    まとめ | Writening序章 https://telegra.ph/%E5%BA%8F%E7%AB%A0-09-26-2 糸師冴 https://telegra.ph/%E7%B3%B8%E5%B8%AB%E5%86%B4-10-01 雪宮剣優 https://telegra.ph/%E3%82%86%E9%9B%AA%E5%AE%AE%E5%89%A3%E5%84%AA-10-01 …writening.net

    今までのSS


    その場の勢いで書いてるのでスレでは誤字脱字が激しく整合性が取れてないこともあるため

    修正した版がこちらになります


    また スレ・テレグラフ両方にスレ主のかいたぼくらの風イラストがあるので諸々苦手な方はブラウザバックしてください

  • 4二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:04:03

    元々のパイロット
    蜂楽廻
    千切豹馬
    凪誠士郎
    糸師凛
    御影玲王
    馬狼照英
    雪宮剣優
    糸師冴
    ミヒャエル・カイザー
    アレクシス・ネス
    黒名蘭世
    雷市陣吾
    閃堂秋人
    清羅刃
    剣城斬鉄

    残り
    蜂楽廻
    千切豹馬
    糸師凛
    アレクシス・ネス
    雷市陣吾
    閃堂秋人

    今回のパイロット
    千切豹馬

    以下続きです

  • 5千切豹馬25/11/10(月) 18:06:47

    早朝、パッと目が覚めた。
    目覚ましが鳴る前に起きるなんて、珍しい。それだけワクワクして寝れなかったってことかな。

    今日は、猫を探しに行く日だ。
    時間厳守、準備を急がなくては。
    髪を束ねて帽子で隠す。
    服装は昼はまだ少し暑いだろうし半袖にパーカー。
    一応伊達メガネも用意してもらった。
    そんでマスクをすると、なんだか不審者に見えてくる。
    でもこの特徴的な髪は隠さないと。

    正直、地元で有名人ではあった。
    その上ブルーロックが特殊災害に関わっている事が発表された今、俺への注目度はさらに上がっている。
    誰にも見つからないというのは難しいだろうと思い変装したが、大丈夫だろうか。

    「どう?」

    俺と同様に早起きしている家族に変装を見せると、似合ってる、と言われた。
    不審者スタイルが似合ってるってなんだよ、と笑うと、家族もつられて笑っていた。

    ……もしかしたら、向こうにいる時に戦闘に呼ばれるかもしれない。
    そんな嫌な想像が頭から離れない。

    黒猫に関しては、お別れを言えるだけでいいと思えるようになった。
    来たる戦闘も、全員の未来を守るためなら頑張れる。

    ……でも、死の恐怖はまだある。
    もう少しだけ時間が欲しい。

    これが家族との最期の別れだったら、猫を見つける前に呼ばれたら、そんな嫌な想像ばかりしてしまう。

  • 6千切豹馬25/11/10(月) 18:11:50

    家族にはそれを悟られないように、絵心の元へ向かうと言って笑顔で部屋を出た。
    すると、部屋を出てすぐの所に國神がいた。
    隣には潔と蜂楽もいる。
    俺が驚いてると、蜂楽がボールを持ちながら近づいてくる。
    「おはよー千切りん、メガネ似合うね!」
    「そこかよ……」
    そう呆れていると、蜂楽はぽんと俺の胸にボールを押し付けた。

    「……猫に会えるといいね」
    「國神から聞いたのか?」

    「そ♪でさ……」
    「帰ってきたら、この四人でまた2on2しよ」
    「俺たちみんな、待ってるから」

    それは、蜂楽なりの激励だと分かった。
    同じパイロット同士、いつ次のパイロットになるか、戦闘に呼ばれるかという恐怖は分かるはずだ。
    でも蜂楽はいつも通りだった、ずっと。
    一方俺は、死の恐怖に怯えネガティブになっていた。
    いつの間にか、俺が俺じゃなくなっていた。

    そうだ、最悪なルートばかり考えるな。
    猫にもきっと会える、家族とも最後の別れじゃ無い。

    そして、帰ってきてこいつらとサッカーできる。

    そうだ、最後まで俺は俺のままで在りたい。
    滾りを感じろ。
    未来に期待しろ。
    最後の時まで命の炎を燃やせ。

  • 7千切豹馬25/11/10(月) 18:15:48

    「おう、ありがとな」
    「どいたまして!」

    そう言ってヘラヘラ笑う蜂楽の後ろで、気まずそうにしてる國神と潔。

    「なに辛気臭い面してんだ、よっ」

    そう言って2人の胸板をドン、と叩くと、潔は呻いていた。
    國神はさすが筋肉オバケ、動じない。

    「いった、何すんだよ千切!」
    「そんな顔してたら運が逃げるからやめろっての」
    「……」

    潔はちょっと困った顔をして、俺に紙袋を渡す。
    中身を見ると、猫用のおもちゃやらおやつやらがぎっしり入っていた。

    「なにか猫探しに役に立つかなと思って、昨日夜絵心さんに頼みに行ったら貰ったんだ。多分元々用意してたんだと思う。言ったらすぐにコレくれたから」
    「そっ……か」

    潔が俺の猫探しを知ってこれを取りに行ってくれたことも嬉しいし、絵心がこんなんを集めてたのも少し笑う。
    蜂楽流の激励で元気を取り戻せたし、なにより─國神が俺のことを、この2人に話したのが嬉しい。

    俺が泣き言言ってたのバラしたら許さねーけど、國神の性格的にそれは無さそうだ。
    一次選考の時からの仲の俺たち四人を、今ここに引き合わせたのは國神だった。

    「何が闇堕ちだよ、ヒーロー」

    そう言って笑うと、國神が俺に拳を突きつける。
    殴るような仕草ではなく、なにか拳の中にものが入ってる。

  • 8千切豹馬25/11/10(月) 18:18:45

    受け取るようにその拳の下に手を差し伸べると、かりんとう饅頭がふたつ置かれた。

    「これ、猫と二人で食べてくれ」

    昨日の話の中で、猫がかりんとう饅頭を食べていたこと、俺の好物でもあることを教えた。

    「やっぱ優しいな、お前」
    「……いいから、早く行かないと遅れるぞ」

    そういう國神は、どこか脱落する前の顔のように見えた。

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:56:59

    E4の絆良いな泣きそう
    黒猫にも逢えますように

  • 10二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:27:48

    はー切ない

  • 11二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 22:50:53

    立てありがとう
    E4結成するよね…ね…!

  • 12二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 02:52:23

    E4もちょうど半分がパイロットで半分が残される側なのつらいね
    千切には無事に猫に会ってほしいし帰ってきて4人で2on2もしてほしい

  • 13二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 10:31:16

    たておつ
    猫に会えるといいな

  • 14千切豹馬25/11/11(火) 19:19:51

    皆と話していて少し遅れてしまった。案の定絵心に怒られたが、軽いお説教で済んだ。

    実家に帰ること自体が久々だ。
    ドキドキする。

    絵心がまず俺をコックピットへテレポートさせ、順番に捕獲部隊の人を呼ぶ。総勢8人。
    猫探しだけではなく、俺へのSP目的もあるためかなり多い。
    キャリーケースや捕獲網なんかも持って、普通に俺の不審者スタイル関係なく注目浴びるな、こりゃ。

    そうして俺達はリビングに集まった。
    挨拶とお礼を言うと、これくらいのことはさせて欲しいと逆に感謝された。

    早朝、猫はどこにいるだろう。

    俺達はとりあえず、猫がよく居たあの空き家に行くことにした。

  • 15千切豹馬25/11/11(火) 19:22:25

    しかし、そこに猫はいなかった。
    早朝はここにいないのだろうか。考えてみれば会うのはいつも部活帰りだった。

    SP達にそれを言うと、とりあえずこの近辺が縄張りなのは間違いないから、このあたりを中心に探すことになった。

    そうこうしているうちに時間が過ぎ、人が増え、朝の通学路なんだから当たり前だが、羅実の生徒に見つかってしまった。

    「千切くんだよね!?」

    こいつはたしか、俺にキャーキャー言ってたのに怪我したら見向きもしなくなった女子。
    SPが俺に近づかないようにするが、そいつが騒ぐので元クラスメイトやサッカー部のやつ、知らない生徒までやってきた。

    「千切くん大丈夫?」
    「私BLTV見てたよ〜!怪我治ったんだね!」
    「千切くんは死なないよね?」
    「お前!BLTV見てたけどかっこよかったな」
    「パイロットの噂あるけどマジ?」
    「あのロボ動かすのか?最近ロボのニュース見てないけど」

    人が集まって騒ぎまくる。
    俺への心配もあれば、ネオエゴの感想言うやつ、ジアースについて聞くやつ、普通に久しぶり〜と通り過ぎてくやつ(これは助かる)。

    一人一人に答えていられない。
    第一、お前たちは俺が一番辛かった時期に見向きもしなかっただろ。

    俺が今会いたいのは、あの時支えてくれた黒猫だ。

    「ごめん、急いでるから」

    そう言ってSPすらも振りほどき、俺は自慢の脚で逃げた。

  • 16千切豹馬25/11/11(火) 19:23:50

    逃げて逃げて、途中で出会う顔見知りからも逃げていたら、いつの間にか人気の少ない路地裏に着いた。

    気づいたら昼近くになっていた。
    SPの人たちから連絡が来ても無視して走っていたので、急いで連絡を入れる。
    GPSは同期させてるのですぐこちらに来れるらしい。
    これ、後で絵心に怒られるな……。
    それにしても、走る時間をキープしてたとはいえ3時間は走っていたことになる。
    課題の成果、あったなぁ。
    毎日泳いでたからスタミナがついた。

    ただ、やりすぎだ。
    フルマラソンくらい走ってしまった。

    途中から元の場所に戻るように走っていたので、合流はすぐできるだろう。

    ただ、流石にヘトヘトで地べたに座り込みむ。
    すると、ペタ、と手になにかあたたかいものが乗った。

  • 17千切豹馬25/11/11(火) 19:25:22

    真っ黒の毛に、金色の瞳。

    にゃー、と鳴いて俺の手を軽く引っ掻いた。
    餌を要求しているみたいに。

    俺は慌ててかりんとう饅頭を差し出した。
    手に乗せて渡すと、それをパクッと食べた。

    間違いない、あの時の黒猫だ!

    なんでこんな所に、と思うけど、たしかにここはあの家から1キロくらいの場所だし、猫にとってはギリギリ縄張り圏内だ。

    こんな奇跡が起こるなんて。
    帰り道会う日も合わない日もあった。
    今日も夕方まで待っても会えないかも、と思っていた。

    でも、会えた。

  • 18千切豹馬25/11/11(火) 19:28:12

    嬉しくて、SPと合流する間ずっと話しかけていた。


    サッカーを諦めなかったこと、U-20元代表と戦ったこと、ネオエゴのこと、有名なクラブにすげー額で入札されたこと。


    黒猫は相変わらず、興味なさげにしっぽを揺らしていた。


    そうこうしていると、SPが合流してきた。


    ちょっと怒られたけど、猫を見つけたと言ったら喜んでくれた。



    ⚠猫を連れて帰るかどうか>>19>>24のレスで多数決します

  • 19二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 20:28:09

    合流よかったおめでとう!! 連れて帰りたい

  • 20二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 22:10:34

    なにはともあれ会えて良かった
    どうせなら連れていきたいかもね

  • 21二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 03:43:58

    同じになっちゃうけど連れて帰りたい

  • 22二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 12:29:09

    一緒にいよう連れて帰りたいです

  • 23スレ主25/11/12(水) 19:07:44

    過半数超えたので少し早いですが
    連れて帰る選択で進めます

スレッドは11/13 05:07頃に落ちます

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