- 1二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:30:07
- 2二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:31:31
- 3二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:34:35
有志によるss
ゲーム開発部 | Writeningアオ「昔ゲーム開発部にいて、私の御先祖様と一緒にゲームを作ってたって…信じられないなぁ…。…まぁいっか。うちにも天童って子がいるし、ゲーム開発部に行きたいって言うなら歓迎するよ。さて、ここがゲーム…writening.netヴェリタス | Writeningアオ「入るよー!ライム、いるー?」 ライム「留守でーす」 アオ「いるじゃん。ちょっと調べてほしいことがあるんだけどー」 ライム「調べてほしいこと?そこにいる子のこと?」 アリス「初めまして!天童…writening.netセミナー | Writeningマリヤ「天童アリス…1000年前のミレニアムサイエンススクールの生徒、ね…。わかったわ。調べてみましょう」 アオ「ありがとう調月先輩!」 アオ「というわけで、調月先輩もリリも情報を調べてくれてるし、…writening.netエンジニア部 | Writeningアオ「そういえばアリスって、銃は持ってないの?」 アリス「武器ですか?光の剣を持っていましたが…」 アオ「光の剣?…確かエンジニア部にそんな名前の機械があったような…」 アリス「勇者の資格がそこに…writening.net - 4二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:35:40
以下…わかりやすいように前スレの最新までまとめます
- 5二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:37:44
>>1そんな時、ふと少女の傍らに配置されていたデバイスが目に入る。
そこに記載されていたテキストを、アオは声に出して読んだ。
アオ「…天童、アリス…。天童?」
それに気づいたその時、アリスと表記されていた少女はゆっくりとその目を開いた。
アリス「…?」
アオ「え、えーっと…こんにちは?」
アリス「………」
アリスは不思議そうにアオを眺めている。
アオ「あ、あの…そんなに見つめられても…」
アリス「…モモイですか?」
アオ「え?」
知らない人の名前を出されて思わず困惑する。この子の知り合いの名前だろうか?…にしてはどこかで聞いたことがあるような…。
アオ「…モモイ?」
アリス「…いえ、生体反応からしてモモイでもミドリでもありません…。すみません…」
アオ「あ、うん…」
やや残念そうにそういう彼女。そんなに私がそのモモイやミドリとやらに似ているのだろうか?
アリス「…では、あなたは誰なのですか?」
アオ「私?私の名前は『才羽アオ』だけど…」
アリス「!!…才羽!モモイやミドリと同じ苗字です!」
嬉しそうにアリスはそう言う。苗字まで同じとなると、ただ似てるだけの人ではなさそうだ。
- 6二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:38:49
私とその二人の関係性について考えていると、ふと一つの疑問が浮かんだ。
アオ「…アリスってさ、いつからここにいたの?」
アリス「?…いつから…ですか?」
むむむ…と悩む素振りを見せるアリス。
アリス「そういえば、アリスは一体どれほど眠っていたのでしょうか?」
アオ「え?」
確かに今までここにずっといたのならかなり長い時間眠っていたのかもしれない。
ひとまず私は今が何年の何月何日かを伝えてみた。
アリス「………アリスが知っているより1000年も時間が進んでます…」
アオ「つまり、1000年間も、ずっとここで…?」
アリス「………ということは、もしかするとアオは…モモイやミドリの子孫ということになるのでしょうか?」
アオ「…た、多分?」 - 7二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:40:26
ミレニアムに戻ってきたアオとアリスは、アリスから話を聞きながら廊下を歩いていた。
アオ「昔ゲーム開発部にいて、私の御先祖様と一緒にゲームを作ってたって…信じられないなぁ…。…まぁいっか。うちにも天童って子がいるし、ゲーム開発部に行きたいって言うなら歓迎するよ。さて、ここがゲーム開発部だよ!」
アリス「?…ここが、ですか?」
そこはアリスの知るゲーム開発部とは異なる場所に設けられた部屋だった。扉を開けると整頓された部屋が飛び込んでくる。部室も広く、部員は見たところ5人以上はいるようだ。
アオ「リリ!いる!?」
リリ「何ー?」
アオ「この子、天童アリスって言うらしいんだけど、知ってる?」
リリ「…?………どこかで聞いたようなー…」
リリと呼ばれたその少女は何かを思い出そうとする仕草を見せる。その時…
「うわー!!部長、私を殺してください!」
悲痛な叫びが部室内に響いた。 - 8二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:41:35
アリス「な、なんですか!?」
???「落ち着いてキクノ。いいシナリオだと思いますよ」
キクノ「でも部長!次回作のゲームは透き通るような世界観が売りなんですよ!?これじゃアームド・コアとかダークハートとかの世界観じゃないですか!!」
声のした方向を見ると、2人の生徒がいた。1人は頭を抱えており、もう1人はそれを落ち着かせようとしているようだった。
アリス「…アオ、あれは?」
アオ「いつものことだよ。そうだ、あの子は天童リリ。うちの音楽担当で、あなたのこと、知ってるかもしれない子だよ」
どーも。と軽く会釈をするリリにアリスも会釈を返す。
リリ「聞いたことはあるんだよねー、天童アリス。どこで聞いたんだっけー?」
アオ「あそこで騒いでるのはシナリオライターの桜井キクノ先輩。…シナリオを書くと何故かダークな雰囲気になるのが本人的には嫌みたい。私は先輩のシナリオ好きなんだけどね」
アリス「…そ、そうなんですか…」
アオ「それを慰めてるのがうちの部長の飛鳥馬ミズキ先輩。凄腕のプログラマーだよ」
アリス「…飛鳥馬…?…言われてみれば、トキに似ています…」
アオ「そして私はイラストレーター才羽アオ!」
ふふーん。という擬音が聞こえるほど誇らしげに言う。
アリス「アオはイラストレーターなのですね!ミドリと同じです!」
アオ「私のご先祖様だよね?なんだか嬉しいなぁ。…ところでリリ、思い出せそう?」
リリ「うーん、思い出せないや。ごめんねー」
少し申し訳なさそうにリリは頭を搔く。
アオ「そっか。思い出したら言ってね?…そうだ、ヴェリタスなら何かわかるかも」
アリス「ヴェリタスもまだあるんですね!」
アオ「うん、私の親友もいるからその子も紹介したいし!行こっか!」
アリス「はい!」 - 9二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:54:13
─ということでアオとアリスはヴェリタスへとやってきた。
アオ「入るよー!ライム、いるー?」
ライム「留守でーす」
アオ「いるじゃん。ちょっと調べてほしいことがあるんだけどー」
ライム「調べてほしいこと?」
やや赤みがかった髪色の生徒とアリスの目が合う。
ライム「…っていうのはそこにいる子のこと?」
アリス「初めまして!天童アリスです!」
ライム「天童?リリの知り合い?」
アオ「御先祖様…なのかな?よくわからないけど、1000年前のミレニアムにいたみたい」
その言葉を聞いてライムは少し考える素振りをする。
ライム「…頼みっていうのは、天童アリスのデータが残ってるか調べてほしいってこと?」
アオ「そう!できる?」
ライム「当時のデータなんて残ってないかもよ。…まぁやるだけやってみるけどさ。あ、私は花岡ライムだよ。よろしくねアリスちゃん」
控えめに手を振って軽く微笑むライム。その姿はアリスの知るユズとはまた異なるものだった。
アリス「ユズの子孫ですか!?会えて嬉しいです!!…ユズとは似てませんが…」
アオ「同じ人じゃないし当然なんじゃない?」
ライム「そうそう。…とりあえず1回部長に調べられるか掛け合ってみるよ」
アオ「お願いねー!」
そういうとライムはヴェリタス内のとある部屋に入っていく。残ったのはアリスとアオを除けば何かしらの作業を行っていると思しき2人の生徒のみになった。 - 10二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:55:36
アリス「あの2人もヴェリタスなのでしょうか?」
アオ「2年生の鬼怒川キリコ先輩と3年生の内海イヨ先輩だね。」
2人は黙々と作業を続けていたが、しばらくすると会話を始めた。
キリコ「副部長、そっちどうなってます?」
イヨ「…ダイジョブ…」
キリコ「…小声すぎですよ。知らない人がいるからってその人と話してるわけではないでしょう?」
イヨ「………」
キリコ「…私、この作業が終わったらお風呂に入るんだ」
イヨ「…ヤメテ…」
そんな2人の会話を聞き流しながら、アリスはアオに質問をする。
アリス「部長は誰なんですか?」
アオ「調月マリヤって人だね」
アリス「調月…。あっ、会長の苗字が調月でした!」
アオ「調月先輩の御先祖様ってセミナーの会長だったんだ!?意外だなー、あの人ほど会長を嫌ってる人はいないと思うんだけど」
心底驚いた様子でアオは言う。
アリス「そうなんですか…どんな人なんですか?」
ライム「アオー、アリスー!部長連れてきたよー!」
そう話しているとライムが戻ってきた。
その隣にいたのは白髪でエルフのような耳を持つ、身長140cm程の生徒だった。
マリヤ「調月マリヤよ。はじめまして」
アリス「うわーん!会長と何もかも違います!!」 - 11二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 21:24:22
このレスは削除されています
- 12二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:09:43
アオは早速マリヤにアリスのことを話した。
マリヤ「………天童アリス…1000年前のミレニアムサイエンススクールの生徒、ね…。わかったわ、調べてみましょう」
アオ「ありがとう調月先輩!」
アリス「よろしくお願いします!」
ヴェリタスの部室を後にした2人は、校内を散策していた。
アオ「というわけで、調月先輩もリリも情報を調べてくれてるし、ひとまず色々見て回ろっか!1000年前とは色々異なってるだろうし!」
アリス「はい、よろしくお願いします!」
こうして、アオが今のミレニアムを案内しようとすると…。
???「待ちなさいミフユ!」
ミフユ「うわぁぁ!!」
少し先の廊下からそんな声が聞こえた。 - 13二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:10:52
アリス「な、なんですか!?」
アオ「あぁ、あれはいつものだね。どうせまたミフユがやらかしたんだよ」
2人はその声が聞こえた方へと向かう。
???「捕まえたわよ!また勝手にセミナーのお金を使って!観念しなさい!」
ミフユ「うわぁぁ!だってそこにお金があるのがいけないんじゃないですか!ヨル先輩のお金じゃないんですからいいでしょー!」
ヨル「いいわけないでしょ!」
あまりにも見覚えのあるその光景を見て、アリスはすぐに気づいた。
アリス「はっ!アリス、わかりました!あの二人…早瀬と黒崎じゃないですか!?」
アオ「おぉ!そうだよ、すごいね!」
アリス「アリスたちの頃にも同じようなやり取りをしていた人がいたので!」
アオ「そうだったんだ…。その血の運命ってやつなのかな?」
アリス「えっへん!」
そうして喚いた生徒が連れ去られていくのを、2人は特に何も言わずに見守っていた。
アリス「あの2人は変わりませんね」
アオ「あ、ちなみに連行してるのが黒崎ヨルで連行されてるのが早瀬ミフユだよ」
アリス「うわーん!逆です!」
アリスは思わずそう叫んだのだった。 - 14二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:16:52
ここまで出てきた子孫たち紹介
・ゲーム開発部
才羽アオ:イラストレーター、1年生。モモイやミドリ並の問題児であり反省部屋の常連客
天童リリ:サウンドクリエーター、1年生。どこか気の抜けた話し方が特徴的
桜井キクノ:シナリオライター、2年生。書くシナリオが何故かことごとくダークな雰囲気のシナリオになってしまうのが悩み
飛鳥馬ミズキ:メインプログラマー、3年生。常識人に見せかけて実は結構ノリがいい部分がある
・ヴェリタス
花岡ライム:1年生、アオの親友でコミュ強。入学したての頃にカジノゲームで大勝利した際の勝ち金をセミナーに押収されたことがある
鬼怒川キリコ:2年生、ゲヘナ生まれだが中学進学前にミレニアム自治区に越してきた。綺麗好きな性格で1日に2〜3回お風呂に入るらしい
内海イヨ:3年生、ヴェリタスの副部長。三度の飯よりコーヒーが好き。ネットでは饒舌だがリアルではコミュ弱
調月マリヤ:3年生、ヴェリタスの部長。白髪とエルフ耳が特徴。曰く、身長は小5の頃から変わっていないらしい
・セミナー
黒崎ヨル:2年生、会計。ミレニアムの財産管理を一任されている。ゲーム好きなためよくゲーム開発部に入り浸っている
早瀬ミフユ:1年生、庶務。お金遣いが荒く、よくセミナーのお金に手をつけてヨルに叱責されている。反省部屋の常連でアオとは仲も良い - 15二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:18:24
散策の途中、アオはふととある疑問が頭に浮かんだ
アオ「そういえばアリスって、銃は持ってないの?」
アリス「武器ですか?光の剣を持っていましたが…」
アオ「光の剣?…確かエンジニア部にそんな名前の機械があったような…」
アリス「勇者の資格がそこにあるのですね!わかりました!エンジニア部に向かいましょう!」
『勇者の資格』というのはよくわからないが、アリスの武器がそこにあるのなら取りに行った方がいいだろう
アオ「そうだね、行こう!」
そうして2人はエンジニア部へとやってきていた
アリス「…エンジニア部は変わっていませんね」
アオ「へぇ、なんだか意外だね」
そう話しているとエンジニア部のドアが開いた
そこにいたのは美甘ネルによく似た容姿の生徒
アリス「!?…ネ、ネル先輩…!?」 - 16二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:20:16
アリスは思わず少し身じろいでしまったが、そのネルに似た生徒はというと─
???「あっああぁ…ご、ごめんなさい!邪魔でしたよね!どうぞ!」
アリス「…えっ?」
そんなことを言って頭を下げた彼女に、アリスは思わず固まってしまう
アオ「…えっと…確かミツ…だっけ?」
ミツ「あぁっ、わ、私ごときが名前を覚えられているなんて…きっと粗相をしてしまったに違いありません!この人たちはきっと報復に…でも全く心当たりがありません…!もうダメです!おしまいです!!拘束された上で思い出すまで焼印を押し付けられて…」
アオ「そんなことしないから!!」
ネルに似た姿とネルとはかけ離れた性格。
アリス「………エラー、エラー…」
アオ「あっ!アリスが壊れた!」
現実を受け入れられなかったか、アリスはそんなことを言いながら困惑している
その時、そんな騒ぎをかき消すような怒鳴り声が轟いた。
???「やかましい!!」
アオ「ひゃあっ!!」
ミツ「ひっ!ぶ、部長!!」
???「…あー、ったく…!何ギャーギャー騒いでんだてめぇら…!」
そう言いながら現れたのは、鋭い目つきと着崩した制服が目につく不良然とした生徒
ミツ「す、すみません部長!」
アオ「…こ、この人がエンジニア部のマイスター…!白石アマネ先輩…!」
その迫力に怯えるアオとしきりに頭を下げているミツ。逆にアリスは怒鳴り声のおかげで冷静になったようで、アマネに自分たちが来た目的を話す - 17二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:21:49
アリス「…アリスたちは光の剣を取りに来ました」
アマネ「光の剣…?あれを取りに来たって何様だお前は」
アリス「アリスはアリスです!光の剣は私にとって大事な武器であり思い出です!」
それを聞いたアマネは怪訝そうな顔をする
アマネ「…アリス?………お前、苗字は」
アリス「苗字?…天童、ですが…」
アマネ「天童アリス…。………なるほど、おい!ナル!」
ナル「えぇ、把握しています。天童アリス…光の剣と一緒に保管されていたデータにそのような名前の記載があります」
アオ「えっ!?」
そしてその生徒、音瀬ナルは名前と一緒に記載されていたというテキストを読み上げた
『来るべき日が来たら
この光の剣:スーパーノヴァを
天童アリスへ返してあげてください
これは、彼女の勇者の資格なのです』
ナル「…当時の詳細なデータは残っておりませんが、このテキストデータだけはエンジニア部がずっと保存し続けてきました」
アマネ「あーつまりだ。てめぇが天童アリスだってんなら、オレたちにはこれを返す義務がある。…そうじゃねぇならこれを渡すわけにはいかねぇ」 - 18二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:23:11
アオ「そ、そんな!ここにいるのは正真正銘1000年前の…!」
反論をしようとしたアオだったがアマネに睨みつけられ何も言えなくなってしまった
アマネ「…証明する方法はシンプルだ。…アリス、これを持ち上げてみろ」
アリス「!!」
ミツ「え、えっと…!これを持ち上げることが勇者の資格…なんだそうです」
勇者の資格、それは光の剣を使いこなすこと。即ち、そもそもこの鉄の塊を持ち上げられなければどうにもならない
アリス「…そういうことなら、わかりました。遠慮なくいかせていただきます!」
アリスは光の剣の持ち手に掴む。すると、まるで台座に鎮座するかのように置かれていたそれは容易く持ち上げられた
ナル「おお」
アマネ「…どうやらマジみてぇだな」
アリス「…これで大丈夫でしょうか?」
アマネ「あぁ、文句のつけようもねぇ。1000年前のミレニアムから勇者が蘇るなんて、実にロマンがあるじゃねぇか」
そういうとアマネはニカッと笑った - 19二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:24:49
その後、アリスはエンジニア部の生徒たちと談笑していた。
アマネ「へぇ、オレの先祖はそんな感じだったのか」
ナル「でも部長も似たようなものじゃない?」
アマネ「どうだろうな。ロマンと言っても色々ある。オレと同じロマンを求めてたとは限らねぇ」
アリス「ウタハ先輩は自爆装置がロマンだと言ってました!」
アマネ「自爆装置…なるほどそりゃロマンだな」
その談笑の傍らで、アオはとあることを気にしていた
アオ「…それにしても、光の剣と一緒に保管されてたあの文章って…誰が書いたんだろう?」 - 20二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:26:12
一通り散策を終えたアオとアリスはゲーム開発部へと戻ってきていた。
アオ「本当に部室でいいの?」
アリス「はい、迷惑はかけられませんので」
アリスの住む場所について、どこに住まわせるべきか色々話し合われていたが、最終的には部長から部室の利用許可が降りたことでアリスの部屋とも言うべき場所はひとまずゲーム開発部の部室となった
ミズキ「これが仮眠用のベッドとブランケット。冷蔵庫には簡素ですが食事も入ってますし、この辺は自由につかってくれてもかまいません」
アリス「ありがとうございます!部長!」
リリ「さすがぶちょー。太っ腹〜」
茶化すようにそう言うリリの言葉をミズキは受け流す
アオ「じゃあ私、そろそろ帰るね!」
リリ「私も〜」
アオ「それじゃ、また明日!」
アリス「はい!」 - 21二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:27:24
その夜、ミレニアムサイエンススクールのとある部屋にて
マリヤ「…というわけで、特異現象捜査部にも色々調べてほしいの」
???「また急ですね。まぁいいですけど…ちょうど調査していたところですし」
マリヤ「あらそうだったの。それはいつから?」
???「…100年前からですね!」
マリヤ「…まだ調査は始まってないみたいね」
???「というのはもちろん冗談として、調査自体は既に開始してます。…思ったような成果は得られていませんが」
そういうとその生徒はため息をついた
???「ムツミもオウカも、廃墟から情報を持ち帰ってくれてはいます。しかしながら、あの王女様に関する情報は未だ発見できていないというのが現状です」
マリヤ「…それならどうして才羽アオ…彼女だけがアリスの元へと辿り着けたのかしら」
???「…恐らくピラミッドパワーですね」
マリヤ「ないわね」
???「もう少し反応してくれたっていいじゃないですか?」 - 22二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:28:46
自分の発言が即座に否定されたことに対し、わざとらしくぶーぶーと文句を垂れる
それを見て冷ややかな目線を送るマリヤだったが、その生徒はふと思い立ったかのように口を開く
???「…そういえば、先輩がさっき才羽アオの御先祖様がアリスと仲が良かったらしいって言ってたじゃないですか。それと関係があるんじゃないですか?こう、友情パワー的な」
マリヤ「友情パワー…」
???「どうでしょう?これ、核心を突いた一言だと思うんですよ」
マリヤ「…もう少し調べてみるわ。カナコも、引き続き調査をお願い」
カナコ「むう…。了解しましたよ」
若干不満げにカナコはそう答えた
特異現象捜査部の部室から出たマリヤは独り言ちる
マリヤ「…もしも1000年前のゲーム開発部に秘密があるとするならば…?」
ぶつぶつと考え事をしながらマリヤは灯りの点る廊下を歩くのだった - 23二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:30:53
翌朝─
リリ「色々わかったよー」
アオ「ホント!?」
リリ「天童アリス、…私たちの御先祖様にあたる人を救ってくれた人なんだって。アリスに拾われて、自分を育ててくれて…でもある日突然いなくなってしまったってうちに保管されてた古い蔵書に書かれてたよ」
アリス「そう…なのですか?」
アオ「覚えてない?」
アリス「…はい。記憶にありません…」
アリスは心底申し訳なさそうに言う
リリ「いなくなった原因とかは書かれてないけど、多分その辺は調月先輩が調べてくれるかもだから、後は待ってたらいいと思うなー」
アリス「わかりました。アリス、待機します」
3人がそう話していると、携帯にメールが届く
アオ「ライムからだ…『後でゲーム開発部に行くね』…何の用だろ」
リリ「わざわざ連絡してから来るなんて珍しいよね」
しばらくすると、ライムがゲーム開発部の部室へとやってきた
ライム「おっす、元気してる?」
アオ「どうしたのさ。いつもはお構い無しに来るのに」
ライム「いやぁ、今回は部長から頼まれてヴェリタスとして行くことになったからさー。親しき仲にも礼儀ありって言うし、遊びに行く訳じゃないんだしさ」
アオ「ふーん?調月先輩からの頼み事って?」
ライム「あぁ…ゲーム開発部に保管されてるデータを調べたいんだって」 - 24二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:31:57
以上…わかりやすいように前スレの最新までまとめ終わり
- 25二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 06:07:58
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 06:30:44
- 27二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 10:06:22
このレスは削除されています
- 28二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 19:29:07
このレスは削除されています
- 29二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 22:24:36
このレスは削除されています
- 30二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 22:26:21
4人は早速ミズキに聞きに行くことにした。
ミズキ「保管されてるデータなんてないですが」
アオ「えぇっ!?」
ライム「ないの!?部長の見立てが外れたかなぁ…」
落胆の色を隠せない一行だったが、少し考えた後にキクノが訂正するように言う。
キクノ「保管されてるデータはないけど、保存してるものならありましたよね」
ミズキ「あぁ、確かにそれのことを言ってるのかもしれませんね」
アリス「保存してるもの…ですか?」
小さく頷くと、ミズキは奥の部屋から何かを取り出してくる。中にゲームのカセットのようなものがぎっしりと詰められている大きな透明なケースだ。
キクノ「歴代のゲーム開発部が作ったゲームを保存してある記録媒体だよ」
ミズキ「マリヤさんが言っている保管されてるデータというものがこれならば、このゲームたちの中に答えがあるかもしれません。…アリス、見覚えのあるものなどはありませんか?」
そうしてアリスはケースの中に入った様々なゲームを確認していく。
アリス「…うーん、テイルズ・サガ・クロニクルしかわかりません…」
ライム「TSCかぁ」
アオ「結構続いたシリーズだったらしいよね。リマスター版とか外伝系作品を含まなくても11作もあるし。」
アリス「…これは?」
膨大な量のカセットの海からアリスが取り出したのは、その中でも一際目立つ青色のカセット。
正面部分のシールにはかつてのアリスの仲間たちを彷彿とさせる色味で、ゲームのタイトルが記されていた。
アリス「…シン・テイルズ・サガ・クロニクル…?」 - 31二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 06:20:30
このレスは削除されています
- 32二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 10:02:10
シン・テイルズ・サガ・クロニクル…?
- 33二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 14:18:39
このレスは削除されています
- 34二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 19:52:12
リリ「何これ?こんなの出てたっけー?」
キクノ「………今調べた感じだと、少なくともネットには全く情報がないかな」
ライム「とすると、非売品?売ったらいくらになるんだろう?」
アオ「ちょっと、ライム?」
ライム「冗談だよ。…これ、起動するの?」
ミズキ「…私たちは試してはいないな」
果たしてどういったゲームなのか、アリスたちはシン・テイルズ・サガ・クロニクルを起動することにした。
アリス「…いきます」
エミュレータにカセットを挿して、電源を入れる。
すると、画面にタイトルが映し出される。
アオ「普通に動くね?」
その後、始まったゲームも特にこれといった不具合もなく進んでいく。
やがてラスボスを倒し、エンディングが流れ─
アオ「…終わったね」
リリ「そうだねー…」 - 35二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 00:20:58
アオ「って普通に完成されたゲームだったじゃん!?これ本当に非売品なの!?」
ライム「ネット上に情報がないんだし…そうとしか考えられないっていうか………アリスちゃん?」
アリス「…このゲーム…」
見ていた3人からすれば、特になんてことのないシナリオであった。しかし、アリスにとっては違った。
立ち入りが禁止された地下迷宮の冒険。
地下迷宮で見つけたアイテムの正体を探るため、王宮の保管庫への襲撃を敢行。
連れ去られた仲間を助けるための戦い。
洗脳された仲間を取り戻すための戦い。
閉鎖された遊園地に現れたボスキャラとのバトル。
そして─宇宙へ旅立ちラスボスと繰り広げた死闘。
アリス「アリス、知っています。このゲームのシナリオを…」
アオ「えっ?」
アリス「このゲームのシナリオは、モモイやミドリ、ユズと一緒に戦ってきた冒険の記録そのものです…」
ライム「じゃあやっぱりこれが?」
アリス「…このゲームに、何か隠されていると思います!」
早速4人はシンTSCを解析してもらうため、カセットをヴェリタスへと持っていくことにした。 - 36二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 06:18:37
このレスは削除されています
- 37二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 14:46:57
マリヤ「…これがゲーム開発部に残されていたデータ?」
アリス「だと思います!」
マリヤ「わかったわ。調べてみましょう」
そして、シンTSCのデータ解析が始まった。ゲームを構成するソースコードが画面に表示されていく。
キリコ「ふーん、古い時代のゲームながら惚れ惚れするプログラミングだね。よっぽど腕のいいプログラマーが組んだに違いない」
ライム「何か怪しいところってないかな?」
リリ「ゲーム製作者がコードの中に隠しメッセージを隠すことなんてよくあることだからねー」
そうして探していると、やがてそのテキストを発見する。
『勇者アリスよ。よくぞここまで辿り着いた。しかし、まだ冒険は始まったばかり…。廃墟の部屋へ、私たちの子孫たちと共に来たれ。
伝説のシナリオライター 才羽モモイ』
アリス「これは…」
アオ「自分で伝説って…」
ライム「廃墟の部屋?ってどこ?」
マリヤ「…わかりませんが、廃墟へ赴く必要がありそうですね」
ゲーム開発部の子孫。モモイのテキストの下には当時のメンバーが記されていた。
花岡ユズ。
才羽モモイ。
才羽ミドリ。
そして─
アリス「…わかりました。これは新たなクエストですね!」 - 38二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 22:43:26
ワクワクが抑えきれないことが傍から見てもわかるほど、アリスの気分は高揚していた。それにつられて彼女たちの子孫であろうアオとライムも声を弾ませる。しかし─
マリヤ「…ちょっと待ってちょうだい」
ライム「部長?どうしたの?」
マリヤ「画面の3人が当時のゲーム開発部とするなら、苗字が一致しているアオとライムは彼女たちの子孫だと思うわ。…でも、それなら1人足りないのよ」
リリ「そういえばー…」
アリス「そういえばアオがモモイとミドリどっちの子孫かはわからないままです…」
マリヤ「アオがどちらの子孫かはわからないけど、ミレニアムにはもう1人…才羽という苗字を持つ生徒がいるわ」
アリス「ではその人と一緒に廃墟に行けば…」
マリヤ「…難しいわね」
その言葉にアリスは疑問符を頭に浮かべる。
アリス「どうしてですか?」
ライム「………そのもう1人の才羽っていう人が、こういうことに協力しそうだから。かなぁ…」
腕を組みながら悩ましげな唸り声を上げるライム。情報の補足を行うようにマリヤが付け加える。
マリヤ「才羽ベル。Cleaning&Clearing…C&Cのリーダーにして現コールサイン00。…ミレニアム最強の一角よ」 - 39二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 00:32:16
もう1人の才羽!?
- 40二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 06:21:32
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- 41二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 15:23:50
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- 42二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 21:36:56
アリス「C&Cの、コールサイン00!?」
アリスにとっても印象深い、かつての00こと『美甘ネル』。彼女の子孫がエンジニア部であった以上、誰がその座に就いているのか疑問ではあったが…。
アリス「モモイかミドリの子孫が…ですか!?」
アオ「自分で言うのもなんだけど、変わった苗字だから一緒なの珍しいなーって思ってたけど…そういうことなら納得できちゃうなぁ…」
リリ「2人は実は姉妹だったとかは?」
アオ「ないない!私まともに話したこともないんだよ!?」
アリス「………とはいえ、話し合わないと何もわかりません」
意を決したか、アリスは真剣な眼差しで口を開く。
アリス「会いに行きましょう!才羽ベルさんに!」 - 43二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 23:42:31
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- 44二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 06:42:58
というわけでアリス、アオ、ライム、リリの4人は早速C&Cの部室へと足を運んでいた。
アリス「…ここにいるのでしょうか?」
ライム「わからないけど…でも、ここで色々やってるらしいよ」
扉を開くと、そこには2人のメイド服を着た生徒がいた。
???「あれー?誰?」
アリス「アリスは天童アリスと言います!才羽ベルさんとクエストがしたくて来ました!」
???「…クエスト…ですか?」
アオ「いやあの…ま、まずは話し合いが出来ればいいなー…って…」
1人のメイドは小首をかしげたが、すぐにもう1人のメイドがアリスたちへと近づく。
???「つまり、入部希望者ってこと!?大歓迎だよー!!」
アオ「えぇっ!?いや、違います!」
???「なーんだ…。てっきり新しい子が来たのかなーって思ったのに」
そう言ってそのメイドはブーっと頬を膨らます。
???「先輩が失礼いたしました。リーダーに用事ということでよろしいでしょうか?」
アリス「はい。あなたは…?」
シズカ「私は月雪シズカというものです」
スグハ「私はスグハ!一之瀬スグハだよ!」 - 45二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 12:27:12
ここのC&Cもバニースーツは着たのだろうか
- 46二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 14:34:16
伝統で引き継いでいて欲しい…
- 47二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 17:20:42
「バニー」を!?WWW
- 48二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 23:22:49
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- 49二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 00:59:44
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- 50二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 01:13:28
シズカ「リーダーは今こちらに向かっている途中のはずです。今からミーティングを行う予定だったので…」
ライム「そっかぁ。じゃあ少し時間を置いた方がいいかな?」
そう話していると部屋のドアが開く。そこには─
スグハ「あっリーダー!お客さんだよ!」
ベル「客ゥ?誰かを読んだ覚えはないよ?」
背は小さいが確かな威圧感を備えた生徒と、綺麗な白髪の気弱そうな生徒がそこに立っていた。
アリス「…この人が、才羽ベル…」
ベル「…見ない顔だけど、誰?」
アリス「…初めまして、天童アリスと言います!あなたに頼みがあってきました!」
ベル「頼みィ?…つまらない用事じゃないよね?」
アオ「ひゃっ!?」
やや目付きを鋭くして凄むその姿に、アオは思わず怯んだ。
リリ「…アオ…」
アオ「こ、怖いものは怖いじゃん!」
ベル「………」
しかし、アリスは身動ぎ一つしない。
ベル「…へぇ。アリスだっけ?胆力はありそうだね。いいよ、話は聞いてあげる」
???「…え、と…先輩…」
ベル「大丈夫だよ、ナミ。くだらない話をするなら叩き潰せばいいだけだし」 - 51二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 08:49:03
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- 52二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 17:28:44
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- 53二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 17:55:25
スグハ「ねぇリーダー、ミーティングはどうするの?」
ベル「後でもできるでしょ?せっかくのお客様だし、しっかり話を聞いてあげないとね」
説明をした数分後、メンバーは模擬戦闘用のグラウンドへやってきていた。
ベル「よし!」
アオ「よしじゃないよ!?なんでここに来たの!?」
ベル「細かいことは気にしない!改めて自己紹介するよ!私は才羽ベル!ついでにあそこにいる気弱そうなのは生塩ナミだよ」
ナミ「あぅ…」
ベル「私の可愛い後輩だよ!」
ライム「可愛い後輩をついで扱いしないであげてくださいよ」
そんなライムのツッコミをスルーしてベルは続ける。
ベル「それで、1000年前のゲーム開発部の子孫かもしれない私に、一緒に廃墟に来て欲しいってことでいいんだよね?」
アリス「はい!」
少しの沈黙の後、ベルは口を開く。
ベル「…面白そうだけど、こっちにも面子があるんだよね。廃墟はセミナーが立ち入り禁止区域に指定してる訳だし」
アオ「………」
アリスの後ろで話を聞いているアオの顔にやや焦りが出ている。
ライム「…そういえばなんで廃墟に行ってたの?」
アオ「…いや、探検をして…光り輝くインスピレーションを…」
リリ「いつものことだねー」 - 54二次元好きの匿名さん25/11/16(日) 23:38:57
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- 55二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 06:18:55
そんな3人の会話が聞こえているのか聞こえていないのか。ベルは手持ちのアサルトライフルに弾丸を装填しはじめる。
ベル「でもまぁ、私も鬼じゃないからね。私に1発でも入れられたら一緒に廃墟に行ってあげる」
スグハ「リーダーそれもう戦いたいだけじゃない?」
シズカ「全く…手加減してあげてくださいね?」
ベル「手加減かァ…。出来ればいいんだけどね」
アリス「…理解しました。これはボス戦ですね」
ベル「端的に言うとそうだね。不安なら4対1でもいいんだよ?」
真っ直ぐな瞳でベルを見つめるアリス。
確かに強い意志が、そこにはあった。
アリス「1対1で問題ありません!ボス戦で仲間の力を借りれないシリーズはいくつか遊んだことがありますので!」
ベル「そっか、なら話は早いね!」
アサルトライフルを構えるベル。
その瞳には、力強い光が灯されていたように見えた。
ベル「それじゃあ、バトルスタートだよ!!」 - 56二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 15:06:33
めっちゃ面白い
- 57二次元好きの匿名さん25/11/17(月) 23:46:13
wkwk
- 58二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 05:50:53
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- 59二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 10:01:46
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- 60二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 12:46:27
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- 61二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 17:23:35
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- 62二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 00:06:45
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- 63二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 00:31:39
その言葉を口火として、2人の戦いが幕を開けた。
先制攻撃を仕掛けたのはアリス。スーパーノヴァから放たれる攻撃を、ベルは抜群の機動力でそれらをすべて回避する。
アリス「速い…!」
そう言うアリスも負けてはいない。ベルの攻撃を回避したりスーパーノヴァで防御したりしつつ反撃をしかける。
ベル「…そんなにデカい武器を自在に操れるなんてね…!」
アリス「ベル先輩こそ、さすがコールサイン00です…!」
ベル「んん?先輩?」
アリス「なんだかこの呼び名がしっくりくるので…」
ベル「まぁ、呼び名はなんでもいいけど…」
アリス「では…チビメイド先輩!」
ベル「喧嘩売ってんの!?」
アリス「うわーん!なんでもいいって言ったのに理不尽です!」
ベル「限度はあるでしょぉ!?」
そんなやり取りをしながらも、2人は戦闘を続けていた。 - 64二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 00:33:19
そういえば子孫のみんなの武器って設定した方がいいのかな
- 65二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 00:51:04
設定可能であればその方がいいけど大変だよな…
- 66二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 01:09:02
まぁ設定を作るだけなら楽だし
Tipsとして都度出していきますか - 67二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 06:15:56
ほしゅ
- 68二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 12:50:33
調整保守
- 69二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 21:38:31
保守
- 70二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 05:01:18
アオ「…アリス、あんなに強かったんだ…」
ナミ「り、リーダーと互角にやり合えるなんて…」
スグハ「互角じゃないよ?リーダーの方が僅かに上回ってる。それでも十分凄いけどね」
スグハのその言葉通り、アリスはやや防戦一方のように見える。反撃こそしてはいるがその攻撃はベルにカスリもしない。
ベル「どうしたの!?その程度じゃないでしょ!」
アリス「く…!」
しかし、アリスもただ黙って攻撃を受け続けていたわけではない。
アリス「魔力充填………100%!」
エネルギーのチャージが終わったことを確認すると、アリスはベルに向かって真っ直ぐに突っ込んでいく。
ベル「来たね!」
アリス「行きます!」
そうしてアリスはビームのような光弾をスーパーノヴァを薙ぎ払うようにしながら発射する。ベルはその攻撃自体は躱したが…。
ベル「やっば…」
ジャンプして回避したのがアダとなったか、彼女の目の前にあったのは、改めて銃口をこちらに向けて構えるアリスの姿。
アリス「光よ!」
ベル「…ッ!!」 - 71二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 06:07:16
ほしゅ
- 72二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 12:42:09
Tips:使用武器その1
カラフル・ブラッシュ
アオが使用するスナイパーライフル。青を基調にした銃身と所々に取り付けられた色鮮やかなアクセサリーやカスタムパーツが特徴。
元ネタ武器:H&K G3SG/1
ビートボルテックス
リリが使用するマシンガン。音楽プレイヤーとしても機能するらしいがかなりの重量のため持ち運びには向かない。
元ネタ武器:ブルーノZB Vz.37重機関銃
ケット・シー
ライムが普段から携帯しているグレネードランチャー。猫の意匠が多く見られるポップで可愛らしいデザイン。
元ネタ武器:M320
ブレイク・タイガー
ベルが使用するアサルトライフル。虎のような模様が特徴。この模様を目にしただけで多くの不良生徒が恐れ戦くとか。
元ネタ武器:H&K G3 - 73二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 22:07:36
続き
チェーホフの杖
キクノがいつも持ち歩いているショットガン。荒事は苦手だが、だからといってこの銃を一切使わないでいるつもりはないらしい。
元ネタ武器:サイガ12
デコンパイラ
ミズキの愛用するアサルトライフル。かつてはこのライフルと共に色々やんちゃをしていたという。
元ネタ武器:H&K G11
- 74二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 06:14:09
ほしゅ
- 75二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 14:16:31
なんとか空中で体勢を整えライフルからの銃撃を一発。それと同時にアリスの攻撃も放たれた。
アオ「…!!当たった!?ねぇ今の当たった!?」
ライム「た、多分…?」
改めて向き直る2人。しばらくの沈黙の後、ベルは突如として笑い始めた。
ベル「ちょっと見くびってたね…。いや、出来るわけないと思ってたわけじゃなかったんだけどね?想像より遥かに強かった、としか言いようがないよ」
アリス「…あの、結果は?」
ベル「…当たっちゃった。この勝負については私の負けだよ。悔しいね」
アリス「それじゃあ!」
ベル「うん。一緒に廃墟について行ってあげるよ」
その言葉を聞いてアオたちが歓喜の声を上げたのは言うまでもない。
スグハ「いいの?リーダー」
ベル「大丈夫だよ。C&Cのコールサイン00じゃなくて、才羽ベルとして後輩たちに同行するだけだもの」
シズカ「…セミナーには知られないようにしないといけませんね」
ベル「そうだね」 - 76二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 14:57:39
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- 77二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 20:52:13
そういえばこの感じだとアオがミドリでベルがモモイの子孫なのかな
- 78二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 04:52:01
ほしゅ
- 79二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 06:28:37
マリヤ「ベルの協力を取り付けるなんて…やるわね」
アリス「ベル先輩は優しいです!」
アオ「私はまだちょっと怖いかな…」
ライム「…それで、リリは来ないってことでいいの?」
リリ「うん。納期もあるし、部長命令なら仕方ないからねー」
不満気なリリ。その時、ヴェリタスの扉が開いた。
カナコ「やぁやぁマリヤさん、私が来ましたよ!」
マリヤ「えぇ、来なかったらどうしてくれようかと」
アオ「…どちら様でしょうか?」
カナコ「フフ…私のことを知らないとは、しかし仕方ないでしょう!何せ私は!あのC&C幻のコールサイン04!」
アリス「本当ですか!?」
カナコ「ウ・ソ☆」
その言葉を聞いて、大口を開けたままアリスはしばらくフリーズした…。 - 80二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 11:11:16
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- 81二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 13:20:18
ナゾナゾ博士とキッド?
- 82二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 16:24:41
ほしゅ
- 83二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 19:14:21
カナコ「─というわけで初めまして。特異現象捜査部の部長をしております『吾妻カナコ』です。うちの部員たちもこれから来るとのことです」
アオ「それは嘘じゃないよね?」
カナコ「本当ですよぉ」
からかう様に微笑むカナコ。その様子を見て、マリヤは軽くため息をついた。
マリヤ「…こんな風だけど、優れた能力を持ってこそいるわ。…去年とある問題行動をしたせいで留年してしまっているけれど」
カナコ「名誉の留年です」
マリヤ「留年に名誉も何もないでしょう」
そんな二人のやり取りを眺めていると、また扉が開く音がする。
???「…来たよ、部長」
カナコ「おぉ!遅かったですね!」
???「時間内だしいいでしょ!…それより、同行するのはそいつら?」
そこにいたのは、背が高めでやや暗い雰囲気の生徒と、背丈は小さいが目つきの鋭い生徒の2人。
カナコ「いえ、あと1人。ベルさんも来てくれるそうです」
???「その本人はどこにいるのよ?」
カナコ「ここにはいませんよ。まぁ彼女も忙しいでしょうし」
???「来るなんて言っておいて、どうせ口だけなんじゃないの?」
アリス「ベル先輩は約束を破ったりなんかしません!」
アリスはそう詰め寄ると、背の高い生徒は露骨に目をそらした。
???「そういうとこ、先輩の悪い癖よ!…ごめんね。この人性根が捻くれてるの」
アオ「バッサリ言った…」
オウカ「私は特異現象捜査部の伊原木オウカ。この人は戒野ムツミ先輩、特異現象捜査部の副部長よ」
ムツミ「…よろしく」 - 84二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 21:36:10
マリヤ「今回の廃墟探索はこの2人に同行してもらうわ。2人とも普段から廃墟で色々調査してくれてるから、役に立ってくれるはずよ」
アオ「あれ?カナコ先輩は来ないんですか?」
ムツミ「部長は弱いから」
オウカ「そうね、部長は弱いわね」
カナコ「何を言いますか!私だって本気を出せばベルさんもユウラさんもこてんぱんですよ!」
なんだか蒸気のエフェクトが出ているように感じられるカナコの様子を見て、アリス、アオ、リリは不安に駆られていた。
アオ「…あの人、ホントに大丈夫なの?」
ライム「大丈夫だよ。部長が大丈夫だって言ってるんだし」
リリ「それは根拠になるのかなー」 - 85二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 00:14:53
ほしゅ
- 86二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 08:49:58
保守
- 87二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 17:47:46
ほしゅだ!
- 88二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 22:01:14
果てさて、どうなる事やら・・・WWW
- 89二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 22:30:55
Tips.キャラ紹介
吾妻カナコ
2年生(留年)。特異現象捜査部の部長。嘘をつくことが好き。かなりの才媛であり、他のトップたちからも一目を置かれている。
戒野ムツミ
2年生。特異現象捜査部の副部長。アリウス自治区出身でCQBの達人。戦闘力はミレニアムでもトップクラス。
伊原木オウカ
1年生。良家のお嬢様だがやんちゃな性格故勘当されてしまった。定期的に糖分を摂取しないと調子を落としてしまう。 - 90二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 22:35:05
Tips.使用武器
白い稲妻
マリヤの護身用拳銃。あくまで護身用のため攻撃力はそこまで高くない。
元ネタ武器:M1911
ロスト・テクノロジー
カナコが所有しているサブマシンガン。超古代文明の遺産であると本人は言っているが真偽不明。
元ネタ武器:クリス ヴェクター
クリムゾンスター
ムツミが使用するロケットランチャー。CQBの達人である彼女だがこの武器を使っている理由はカナコしか知らないらしい。
元ネタ武器:FIM-92 スティンガー
ネオテーム
オウカの専用アサルトライフル。糖分補給を妨害する者は容赦のない弾丸に襲われることになる。
元ネタ武器:FN SCAR - 91二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 23:25:29
・・・「白い稲妻」・・・ ・・・いや、まさかな・・・
- 92二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 06:03:21
ほしゅ
- 93二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 12:54:29
- 94二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 21:38:07
保守
- 95二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 05:50:12
ほしゅ
- 96二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 13:32:59
同時刻、ミレニアムのとある会議室。
ベル「…当日はこういう予定で動くと思う」
スグハ「保安部のみんなも来るんだよね?」
シズカ「…会長は04も動かすと言ってましたね」
ナミ「ゼ、04!?実在したんですか…!?」
シズカ「ある意味では当然のことですが…。しかし警戒しすぎでは?」
ベル「用心するに越したことはないって判断でしょ。彼女らしいと言えばそうだけど…」
ベルはふぅと小さくため息を吐いた。
ベル「…とにかく、私は明日廃墟に行ってるから…何かあったらお願いね」
3人は小さく頷いた。 - 97二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 18:15:24
ほしゅ
- 98二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:04:18
保守
- 99二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 06:10:37
ほしゅ
- 100二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 15:19:03
そして翌日─
アオ「ほ、ホントに来た…」
ベル「何?来てほしくなかった?」
アオ「そ、そんなことは!!」
アリス「やっぱりベル先輩は約束を守る人でした!アリスの思った通りです!」
ベル「お、おぉ?信頼してくれてるって解釈でいいのかな…?」
ライム「いいと思いますよ」
ムツミ「…それじゃあ、行こう」
オウカ「しっかりついてきなさいよ!」
こうしてアリス、アオ、ライム、ベル、ムツミ、オウカの6人は、廃墟へと足を踏み入れた。 - 101二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 15:30:28
STRIKER
アリス:BACK アタッカー
アオ:BACK アタッカー
ベル:FRONT アタッカー
オウカ:MIDDLE ヒーラー
SPECIAL
ライム:BACK サポーター
ムツミ:BACK アタッカー
攻撃タイプや防御タイプは想像にお任せします - 102二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 00:01:19
ほしゅ
- 103二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 00:30:01
ほしゅ
- 104二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 06:08:44
保守
- 105二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 12:21:42
ほしゅ
- 106二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 17:46:00
廃墟では監視用のオートマタが何体も稼働していた。不気味な程に統率の取れた動きには感心すら覚える。
オウカ「見つかると厄介だから、できる限り戦闘は抑えていきましょう」
アオ「この前来た時から疑問だったんだけど、このオートマタはどこから来てるの?」
ムツミ「この廃墟のどこかにこいつらを生み出してるヤツがいるらしい。…まぁ、今回それはどうでもいいんだけど」
オートマタを避けながら、時に倒したりしながら6人は進んでいく。すると─
アリス「………」
アオ「アリス?」
アリス「…ここ、見覚えがあります」
アオ「…あっ!ここだよ!アリスを見つけたの!」
ライム「ここに何か隠されてたりするのかなぁ?」
アオがアリスを見つけた建物の中に入ると、そこはまるで入り組んだ迷路のようだった。
ベル「すっごい広いな…」
アオ「うん、よく考えたら私よくここから帰れたよね…」
探索を続けていると固く閉ざされた扉の前に辿り着く。
アリス「…この扉は…」
アオ「私がアリスを見つけた部屋とは別の部屋だね」
ベル「ということはここに何か隠されてるってことかな?」
ライム「………どうしたら開くのかな…?」
そうして立ちつくしていると、どこからか電子的な音声が響く。
[才羽モモイ、才羽ミドリ、花岡ユズの遺伝子情報との一致を確認しました。天童アリスの認証を確認しました] - 107二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 17:49:49
すると、その扉がゆっくりと開かれる。そこにあったのは、不思議な端末。
アオ「ここが、ゲーム開発部が言ってた部屋ってこと?」
ライム「そういうことだね。…それで、いかにも怪しいあの端末は…」
ライムは端末に機器を接続し、データの吸い出しを始める。
ライム「本格的な解析は戻ってからになると思う。1000年前のゲーム開発部が残したものか否かはまだわからないけどね」
ムツミ「ここまで来て違ったら拍子抜けだけどね」
ベル「さっきの電子音声的にそれはないんじゃないかな?」
アリス「ひとまず戻りましょう!」
こうして一行は秘密の部屋からデータを持ち帰った。…途中何度かオートマタとの戦闘があったがそこは大体ベルが蹴散らした。
アオ「やっぱりおかしいよベル先輩…」
リリ「その言い方は失礼なんじゃないかなー?」
アオ「だってもう…動きがおかしいの!何を食べたらあんな動きができるの!?」
アリス「そんなに変な動きだったでしょうか?」
アオ「アリスはそのネルセンパイって人を知ってるからそう言えるの!」
アリス「そう…なんでしょうか?」
アオ「…あっ、ライムから連絡だ」
リリ「なになに〜?」
アオ「あのデータの解析が終わったって」 - 108二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 17:56:52
その連絡を受け、リリを除いた2人はヴェリタスへとやってきていた。
キリコ「やぁやぁ、こうして話すのははじめましてかな?私は鬼怒川キリコだ、以後があるかはわからないが…まぁよろしく頼むよ」
手をヒラヒラさせながらキリコは軽く微笑む。
ライム「解析の結果が出てるって聞きましたけど…」
アリス「…マリヤさんはどこですか?」
キリコ「部長なら会合さ。君たちの部長もそうだろう?それより解析の結果だ。これは1000年前…いや、もしかしたらそれより前かもしれない。とあるゲームクリエイターによって残された代物だと判明した。名前は『G.Bible』。アリスちゃん、聞き覚えはあるかな?」
アリス「G.Bible…!」
それを聞いて、アリスの記憶が呼び起こされる。
アリス「はい!知っています!」
キリコ「そいつは良かった。まぁ中身は殆ど意味のない激励のメッセージのようなものだったが…妙なデータを見つけてね」
アオ「…妙なデータ?」
すると、部屋の奥から内海イヨがおぼつかない足取りでやってきた。
イヨ「…………」
アオ「…あの…」
キリコ「副部長。流石に人馴れしないとダメですよ?」
イヨ「ワ、ワタシハデータトハナシヲ…」
キリコ「声が小さいですよ…。そのタブレットの画面を見せるだけでいいんです」
そうして、イヨはタブレットの画面をアリスに見せる。
そこに表示された文字列を見て、アリスは目を見開いた。
『Kei.sav』 - 109二次元好きの匿名さん25/11/28(金) 01:18:33
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- 110二次元好きの匿名さん25/11/28(金) 06:13:52
ほしゅ
- 111二次元好きの匿名さん25/11/28(金) 13:27:30
- 112二次元好きの匿名さん25/11/28(金) 18:28:38
保守
- 113二次元好きの匿名さん25/11/28(金) 22:04:22
ケイ・・・
- 114二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 00:11:11
ケイの…セーブデータ?
- 115二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 06:28:53
保守
- 116二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 13:20:33
アリス「kei…ケイ!?」
アオ「何が重要なデータなの?」
アリス「…私の…大切な仲間です!」
アオ「えぇっ!?これが!?」
イヨ「これっていう言い方は失礼だと思うんですけど」
アリス・アオ『え?』
イヨ「例え矮小なサイズのデータであろうともそこには必ず人の意思が乗っています。」善意であろうと悪意であろうと、遺した人の意思が籠った大切な存在です。それをこれだなんて適当な代名詞で片付けられるのは私は我慢なりません。そもそもアリスさんの反応を見た限りこの子は相当大切な存在だと考えることは想像に難くないんですけど、そんなにこの子がどうでもいい存在に見えましたか?考え無しにこれなんて使ったのならこれ以上ない程失礼なことだと思うんですけど、その辺はどう考えてるんですか?本当に何も考え無しに言ったのなら今すぐに撤回して欲しいんですけど」
アオ・アリス『………』
先程の様子とは全く異なる様子で、あまりにも早口でまくし立てるように話すイヨを見て、2人はポカンとしている。ライムとキリコはやれやれといった表情である。
イヨ「…あっ…ス,スミマセン…」
ライム「副部長はいつもこうだから…」
キリコ「話の続きだが…このデータが君の仲間だっていうのは、どういうことかな?」
アリス「あっ、ええと…」
話を振られたアリスは1つずつ話し始めた。
日常での出来事はもちろんのこと、あのウトナピシュティムや氷海での戦いに至るまで、ケイとの思い出を記憶の限り全て。 - 117二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 13:25:16
キリコ「…なるほど、それは確かに大切な仲間だね」
ライム「でも…じゃあなんでこんなデータの姿になってるんだろう?」
アリス「それは…わかりません」
キリコ「そのウトナピシュティムとやらの戦いで1度こういう状態になったのなら…その時と同様のことが起きたと考えざるを得ないとは思うけどねぇ…」
あの時と同じこと。つまり何か大変な危機を受けて、そうせざるを得なかった状況に陥って、結果ケイがこのデータの姿になってしまったということだろう。
キリコ「しかし凡庸な私の頭ではどうにも処理ができないねぇ…。副部長は…」
イヨ「………」
ライム「ダメみたいだね」
アオ「………」
アリス「アオもダメみたいです!」
ライム「アオは単純に話についていけてないだけでしょ。…それでキリコ先輩、このデータって復元できるの?」
キリコは腕を組みながらうーんと唸り考える。
キリコ「…私たちでは無理だ。恐らく部長もね。こういうことは専門外なわけだから」
アリス「そんな…」
キリコ「………できるとすれば、セミナーの会長くらいか…」 - 118二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 22:02:23
ほしゅ
- 119二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 00:14:55
保守
- 120二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 06:33:43
保守
- 121二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 12:37:52
保守
- 122二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 18:50:16
保守
- 123二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 00:05:59
ほしゅ
- 124二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 05:52:43
保守
- 125二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 13:17:44
保守
- 126二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 20:34:45
ライム「確かにあの人ならできるかもしれませんけど…」
アリス「セミナーに行けばいいのでしょうか?」
キリコ「行ったところでどうにかなる問題じゃないさ。あの会長が人の頼みをそう易々と聞いてくれるとは思えない。…そこをどうするかだが…」
イヨ「………」
ライム「…副部長、コーヒー飲みます?」
イヨ「…ノム…」
考えど考えど作戦はまとまらず、そのまま時間だけが過ぎていくのだった。
そんな中、ライムが口を開く。
ライム「…そういえば、アレってまだ返却されてなかったんでしたっけ?」
キリコ「ん?あぁ、アレは没収のような扱いだったからね。暫くは戻ってこないだろう」
ライム「…アレを使えば完璧な復元は無理でも、それに近しいことは出来ると思うんです」
キリコ「それもそうだねぇ…」
アリス「アレってなんですか?」
キリコ「まぁ、一種のハッキングツールだよ。コピーガードを貫通してデータを複製・移動させることができる代物さ」
イヨ「………」
ライム「…副部長、その声量だと誰にも聞こえてないと思うよ。…えっとね、このデータの中に入ってるから復元が難しいのなら、別端末に移せば私たちでも復元ができる可能性はあるって」
アリス「本当ですか!?」 - 127二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 20:37:06
アオ「…えっと、よくわからないけど解決しそう?」
そのアオの発言を聞いたヴェリタスの3人は一様に苦虫を噛み潰したような顔をする。
キリコ「さっきも言ったがそれに必要なツールは没収されたような扱いなんだ。取り返しに行くにしても、話は聞いてくれないだろうね」
アリス「…わかりました」
そういうと、アリスは置いていたスーパーノヴァを装備した。
アリス「クエストを開始します!」
アオ「なんの!?」
アリス「もちろんセミナー襲撃クエストです!」
アオ「いやいやいや!ダメだよそんなことしたら!」
アリス「大丈夫です!セミナーに奪われたお宝を奪い返すクエストならモモイたちと一緒に体験済みです!」
アオ「何やってんのご先祖さまァ!?」
その様子を見たヴェリタスの3人はイヨも含めて笑いを抑えられないようでいた。
アオ「やめなってアリス!私たちだけじゃセミナーに敵うわけないよ!」
アリス「ですが、ケイをこのままにはできません!何があったのか確認するんです!…それに、またケイとおしゃべりや冒険がしたいんです!」
まっすぐな目でアオを説得するアリスの肩をキリコが掴む。
キリコ「その意気やよし!我々も協力をするとしよう!」
ライムもイヨも、その様子を見てこくりと頷く。
アオ「うぅ…!」
アリス「アオ…」
アオ「………1回、部長に相談しよう…」 - 128二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 05:58:20
ほしゅ
- 129二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 11:39:28
保守