Re:ゲーム開発部が伝説になった1000年後…

  • 1二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:30:07

    とあるミレニアム生が探検として、ミレニアム自治区郊外の「廃墟」と呼ばれる立ち入り禁止区域の地下工場と思しき場所で、1人の少女を発見した

    自分が着ている制服とは違うが…ミレニアムのエンブレムが入っている

    「これは…誰だろう?」

    彼女…才羽アオは疑問に思いながらそこに立ち尽くしていた

    前スレ立て主≠今回のスレ立て主

    リスタートしてみました

  • 2二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:31:31
  • 3二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:34:35
  • 4二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:35:40

    以下…わかりやすいように前スレの最新までまとめます

  • 5二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:37:44

    >>1そんな時、ふと少女の傍らに配置されていたデバイスが目に入る。

    そこに記載されていたテキストを、アオは声に出して読んだ。


    アオ「…天童、アリス…。天童?」


    それに気づいたその時、アリスと表記されていた少女はゆっくりとその目を開いた。


    アリス「…?」

    アオ「え、えーっと…こんにちは?」

    アリス「………」


    アリスは不思議そうにアオを眺めている。


    アオ「あ、あの…そんなに見つめられても…」

    アリス「…モモイですか?」

    アオ「え?」


    知らない人の名前を出されて思わず困惑する。この子の知り合いの名前だろうか?…にしてはどこかで聞いたことがあるような…。


    アオ「…モモイ?」

    アリス「…いえ、生体反応からしてモモイでもミドリでもありません…。すみません…」

    アオ「あ、うん…」


    やや残念そうにそういう彼女。そんなに私がそのモモイやミドリとやらに似ているのだろうか?


    アリス「…では、あなたは誰なのですか?」

    アオ「私?私の名前は『才羽アオ』だけど…」

    アリス「!!…才羽!モモイやミドリと同じ苗字です!」


    嬉しそうにアリスはそう言う。苗字まで同じとなると、ただ似てるだけの人ではなさそうだ。

  • 6二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:38:49

    私とその二人の関係性について考えていると、ふと一つの疑問が浮かんだ。

    アオ「…アリスってさ、いつからここにいたの?」
    アリス「?…いつから…ですか?」

    むむむ…と悩む素振りを見せるアリス。

    アリス「そういえば、アリスは一体どれほど眠っていたのでしょうか?」
    アオ「え?」

    確かに今までここにずっといたのならかなり長い時間眠っていたのかもしれない。
    ひとまず私は今が何年の何月何日かを伝えてみた。

    アリス「………アリスが知っているより1000年も時間が進んでます…」
    アオ「つまり、1000年間も、ずっとここで…?」
    アリス「………ということは、もしかするとアオは…モモイやミドリの子孫ということになるのでしょうか?」
    アオ「…た、多分?」

  • 7二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:40:26

    ミレニアムに戻ってきたアオとアリスは、アリスから話を聞きながら廊下を歩いていた。

    アオ「昔ゲーム開発部にいて、私の御先祖様と一緒にゲームを作ってたって…信じられないなぁ…。…まぁいっか。うちにも天童って子がいるし、ゲーム開発部に行きたいって言うなら歓迎するよ。さて、ここがゲーム開発部だよ!」
    アリス「?…ここが、ですか?」

    そこはアリスの知るゲーム開発部とは異なる場所に設けられた部屋だった。扉を開けると整頓された部屋が飛び込んでくる。部室も広く、部員は見たところ5人以上はいるようだ。

    アオ「リリ!いる!?」
    リリ「何ー?」
    アオ「この子、天童アリスって言うらしいんだけど、知ってる?」
    リリ「…?………どこかで聞いたようなー…」

    リリと呼ばれたその少女は何かを思い出そうとする仕草を見せる。その時…

    「うわー!!部長、私を殺してください!」

    悲痛な叫びが部室内に響いた。

  • 8二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:41:35

    アリス「な、なんですか!?」
    ???「落ち着いてキクノ。いいシナリオだと思いますよ」
    キクノ「でも部長!次回作のゲームは透き通るような世界観が売りなんですよ!?これじゃアームド・コアとかダークハートとかの世界観じゃないですか!!」

    声のした方向を見ると、2人の生徒がいた。1人は頭を抱えており、もう1人はそれを落ち着かせようとしているようだった。

    アリス「…アオ、あれは?」
    アオ「いつものことだよ。そうだ、あの子は天童リリ。うちの音楽担当で、あなたのこと、知ってるかもしれない子だよ」

    どーも。と軽く会釈をするリリにアリスも会釈を返す。

    リリ「聞いたことはあるんだよねー、天童アリス。どこで聞いたんだっけー?」
    アオ「あそこで騒いでるのはシナリオライターの桜井キクノ先輩。…シナリオを書くと何故かダークな雰囲気になるのが本人的には嫌みたい。私は先輩のシナリオ好きなんだけどね」
    アリス「…そ、そうなんですか…」
    アオ「それを慰めてるのがうちの部長の飛鳥馬ミズキ先輩。凄腕のプログラマーだよ」
    アリス「…飛鳥馬…?…言われてみれば、トキに似ています…」
    アオ「そして私はイラストレーター才羽アオ!」

    ふふーん。という擬音が聞こえるほど誇らしげに言う。

    アリス「アオはイラストレーターなのですね!ミドリと同じです!」
    アオ「私のご先祖様だよね?なんだか嬉しいなぁ。…ところでリリ、思い出せそう?」
    リリ「うーん、思い出せないや。ごめんねー」

    少し申し訳なさそうにリリは頭を搔く。

    アオ「そっか。思い出したら言ってね?…そうだ、ヴェリタスなら何かわかるかも」
    アリス「ヴェリタスもまだあるんですね!」
    アオ「うん、私の親友もいるからその子も紹介したいし!行こっか!」
    アリス「はい!」

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:54:13

    ─ということでアオとアリスはヴェリタスへとやってきた。

    アオ「入るよー!ライム、いるー?」
    ライム「留守でーす」
    アオ「いるじゃん。ちょっと調べてほしいことがあるんだけどー」
    ライム「調べてほしいこと?」

    やや赤みがかった髪色の生徒とアリスの目が合う。

    ライム「…っていうのはそこにいる子のこと?」
    アリス「初めまして!天童アリスです!」
    ライム「天童?リリの知り合い?」
    アオ「御先祖様…なのかな?よくわからないけど、1000年前のミレニアムにいたみたい」

    その言葉を聞いてライムは少し考える素振りをする。

    ライム「…頼みっていうのは、天童アリスのデータが残ってるか調べてほしいってこと?」
    アオ「そう!できる?」
    ライム「当時のデータなんて残ってないかもよ。…まぁやるだけやってみるけどさ。あ、私は花岡ライムだよ。よろしくねアリスちゃん」

    控えめに手を振って軽く微笑むライム。その姿はアリスの知るユズとはまた異なるものだった。

    アリス「ユズの子孫ですか!?会えて嬉しいです!!…ユズとは似てませんが…」
    アオ「同じ人じゃないし当然なんじゃない?」
    ライム「そうそう。…とりあえず1回部長に調べられるか掛け合ってみるよ」
    アオ「お願いねー!」

    そういうとライムはヴェリタス内のとある部屋に入っていく。残ったのはアリスとアオを除けば何かしらの作業を行っていると思しき2人の生徒のみになった。

  • 10二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 18:55:36

    アリス「あの2人もヴェリタスなのでしょうか?」
    アオ「2年生の鬼怒川キリコ先輩と3年生の内海イヨ先輩だね。」

    2人は黙々と作業を続けていたが、しばらくすると会話を始めた。

    キリコ「副部長、そっちどうなってます?」
    イヨ「…ダイジョブ…」
    キリコ「…小声すぎですよ。知らない人がいるからってその人と話してるわけではないでしょう?」
    イヨ「………」
    キリコ「…私、この作業が終わったらお風呂に入るんだ」
    イヨ「…ヤメテ…」

    そんな2人の会話を聞き流しながら、アリスはアオに質問をする。

    アリス「部長は誰なんですか?」
    アオ「調月マリヤって人だね」
    アリス「調月…。あっ、会長の苗字が調月でした!」
    アオ「調月先輩の御先祖様ってセミナーの会長だったんだ!?意外だなー、あの人ほど会長を嫌ってる人はいないと思うんだけど」

    心底驚いた様子でアオは言う。

    アリス「そうなんですか…どんな人なんですか?」
    ライム「アオー、アリスー!部長連れてきたよー!」

    そう話しているとライムが戻ってきた。
    その隣にいたのは白髪でエルフのような耳を持つ、身長140cm程の生徒だった。

    マリヤ「調月マリヤよ。はじめまして」
    アリス「うわーん!会長と何もかも違います!!」

  • 11二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 21:24:22

    このレスは削除されています

  • 12二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:09:43

    アオは早速マリヤにアリスのことを話した。

    マリヤ「………天童アリス…1000年前のミレニアムサイエンススクールの生徒、ね…。わかったわ、調べてみましょう」
    アオ「ありがとう調月先輩!」
    アリス「よろしくお願いします!」

    ヴェリタスの部室を後にした2人は、校内を散策していた。

    アオ「というわけで、調月先輩もリリも情報を調べてくれてるし、ひとまず色々見て回ろっか!1000年前とは色々異なってるだろうし!」
    アリス「はい、よろしくお願いします!」

    こうして、アオが今のミレニアムを案内しようとすると…。

    ???「待ちなさいミフユ!」
    ミフユ「うわぁぁ!!」

    少し先の廊下からそんな声が聞こえた。

  • 13二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:10:52

    アリス「な、なんですか!?」
    アオ「あぁ、あれはいつものだね。どうせまたミフユがやらかしたんだよ」

    2人はその声が聞こえた方へと向かう。

    ???「捕まえたわよ!また勝手にセミナーのお金を使って!観念しなさい!」
    ミフユ「うわぁぁ!だってそこにお金があるのがいけないんじゃないですか!ヨル先輩のお金じゃないんですからいいでしょー!」
    ヨル「いいわけないでしょ!」

    あまりにも見覚えのあるその光景を見て、アリスはすぐに気づいた。

    アリス「はっ!アリス、わかりました!あの二人…早瀬と黒崎じゃないですか!?」
    アオ「おぉ!そうだよ、すごいね!」
    アリス「アリスたちの頃にも同じようなやり取りをしていた人がいたので!」
    アオ「そうだったんだ…。その血の運命ってやつなのかな?」
    アリス「えっへん!」

    そうして喚いた生徒が連れ去られていくのを、2人は特に何も言わずに見守っていた。

    アリス「あの2人は変わりませんね」
    アオ「あ、ちなみに連行してるのが黒崎ヨルで連行されてるのが早瀬ミフユだよ」
    アリス「うわーん!逆です!」

    アリスは思わずそう叫んだのだった。

  • 14二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:16:52

    ここまで出てきた子孫たち紹介

    ・ゲーム開発部
    才羽アオ:イラストレーター、1年生。モモイやミドリ並の問題児であり反省部屋の常連客

    天童リリ:サウンドクリエーター、1年生。どこか気の抜けた話し方が特徴的

    桜井キクノ:シナリオライター、2年生。書くシナリオが何故かことごとくダークな雰囲気のシナリオになってしまうのが悩み

    飛鳥馬ミズキ:メインプログラマー、3年生。常識人に見せかけて実は結構ノリがいい部分がある

    ・ヴェリタス
    花岡ライム:1年生、アオの親友でコミュ強。入学したての頃にカジノゲームで大勝利した際の勝ち金をセミナーに押収されたことがある

    鬼怒川キリコ:2年生、ゲヘナ生まれだが中学進学前にミレニアム自治区に越してきた。綺麗好きな性格で1日に2〜3回お風呂に入るらしい

    内海イヨ:3年生、ヴェリタスの副部長。三度の飯よりコーヒーが好き。ネットでは饒舌だがリアルではコミュ弱

    調月マリヤ:3年生、ヴェリタスの部長。白髪とエルフ耳が特徴。曰く、身長は小5の頃から変わっていないらしい

    ・セミナー
    黒崎ヨル:2年生、会計。ミレニアムの財産管理を一任されている。ゲーム好きなためよくゲーム開発部に入り浸っている

    早瀬ミフユ:1年生、庶務。お金遣いが荒く、よくセミナーのお金に手をつけてヨルに叱責されている。反省部屋の常連でアオとは仲も良い

  • 15二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:18:24

    散策の途中、アオはふととある疑問が頭に浮かんだ

    アオ「そういえばアリスって、銃は持ってないの?」
    アリス「武器ですか?光の剣を持っていましたが…」
    アオ「光の剣?…確かエンジニア部にそんな名前の機械があったような…」
    アリス「勇者の資格がそこにあるのですね!わかりました!エンジニア部に向かいましょう!」

    『勇者の資格』というのはよくわからないが、アリスの武器がそこにあるのなら取りに行った方がいいだろう

    アオ「そうだね、行こう!」

    そうして2人はエンジニア部へとやってきていた

    アリス「…エンジニア部は変わっていませんね」
    アオ「へぇ、なんだか意外だね」

    そう話しているとエンジニア部のドアが開いた
    そこにいたのは美甘ネルによく似た容姿の生徒

    アリス「!?…ネ、ネル先輩…!?」

  • 16二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:20:16

    アリスは思わず少し身じろいでしまったが、そのネルに似た生徒はというと─

    ???「あっああぁ…ご、ごめんなさい!邪魔でしたよね!どうぞ!」
    アリス「…えっ?」

    そんなことを言って頭を下げた彼女に、アリスは思わず固まってしまう

    アオ「…えっと…確かミツ…だっけ?」
    ミツ「あぁっ、わ、私ごときが名前を覚えられているなんて…きっと粗相をしてしまったに違いありません!この人たちはきっと報復に…でも全く心当たりがありません…!もうダメです!おしまいです!!拘束された上で思い出すまで焼印を押し付けられて…」
    アオ「そんなことしないから!!」

    ネルに似た姿とネルとはかけ離れた性格。

    アリス「………エラー、エラー…」
    アオ「あっ!アリスが壊れた!」

    現実を受け入れられなかったか、アリスはそんなことを言いながら困惑している
    その時、そんな騒ぎをかき消すような怒鳴り声が轟いた。

    ???「やかましい!!」
    アオ「ひゃあっ!!」
    ミツ「ひっ!ぶ、部長!!」
    ???「…あー、ったく…!何ギャーギャー騒いでんだてめぇら…!」

    そう言いながら現れたのは、鋭い目つきと着崩した制服が目につく不良然とした生徒

    ミツ「す、すみません部長!」
    アオ「…こ、この人がエンジニア部のマイスター…!白石アマネ先輩…!」

    その迫力に怯えるアオとしきりに頭を下げているミツ。逆にアリスは怒鳴り声のおかげで冷静になったようで、アマネに自分たちが来た目的を話す

  • 17二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:21:49

    アリス「…アリスたちは光の剣を取りに来ました」
    アマネ「光の剣…?あれを取りに来たって何様だお前は」
    アリス「アリスはアリスです!光の剣は私にとって大事な武器であり思い出です!」

    それを聞いたアマネは怪訝そうな顔をする

    アマネ「…アリス?………お前、苗字は」
    アリス「苗字?…天童、ですが…」
    アマネ「天童アリス…。………なるほど、おい!ナル!」
    ナル「えぇ、把握しています。天童アリス…光の剣と一緒に保管されていたデータにそのような名前の記載があります」
    アオ「えっ!?」

    そしてその生徒、音瀬ナルは名前と一緒に記載されていたというテキストを読み上げた

    『来るべき日が来たら
    この光の剣:スーパーノヴァを
    天童アリスへ返してあげてください
    これは、彼女の勇者の資格なのです』

    ナル「…当時の詳細なデータは残っておりませんが、このテキストデータだけはエンジニア部がずっと保存し続けてきました」
    アマネ「あーつまりだ。てめぇが天童アリスだってんなら、オレたちにはこれを返す義務がある。…そうじゃねぇならこれを渡すわけにはいかねぇ」

  • 18二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:23:11

    アオ「そ、そんな!ここにいるのは正真正銘1000年前の…!」

    反論をしようとしたアオだったがアマネに睨みつけられ何も言えなくなってしまった

    アマネ「…証明する方法はシンプルだ。…アリス、これを持ち上げてみろ」
    アリス「!!」
    ミツ「え、えっと…!これを持ち上げることが勇者の資格…なんだそうです」

    勇者の資格、それは光の剣を使いこなすこと。即ち、そもそもこの鉄の塊を持ち上げられなければどうにもならない

    アリス「…そういうことなら、わかりました。遠慮なくいかせていただきます!」

    アリスは光の剣の持ち手に掴む。すると、まるで台座に鎮座するかのように置かれていたそれは容易く持ち上げられた

    ナル「おお」
    アマネ「…どうやらマジみてぇだな」
    アリス「…これで大丈夫でしょうか?」
    アマネ「あぁ、文句のつけようもねぇ。1000年前のミレニアムから勇者が蘇るなんて、実にロマンがあるじゃねぇか」

    そういうとアマネはニカッと笑った

  • 19二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:24:49

    その後、アリスはエンジニア部の生徒たちと談笑していた。

    アマネ「へぇ、オレの先祖はそんな感じだったのか」
    ナル「でも部長も似たようなものじゃない?」
    アマネ「どうだろうな。ロマンと言っても色々ある。オレと同じロマンを求めてたとは限らねぇ」
    アリス「ウタハ先輩は自爆装置がロマンだと言ってました!」
    アマネ「自爆装置…なるほどそりゃロマンだな」

    その談笑の傍らで、アオはとあることを気にしていた

    アオ「…それにしても、光の剣と一緒に保管されてたあの文章って…誰が書いたんだろう?」

  • 20二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:26:12

    一通り散策を終えたアオとアリスはゲーム開発部へと戻ってきていた。

    アオ「本当に部室でいいの?」
    アリス「はい、迷惑はかけられませんので」

    アリスの住む場所について、どこに住まわせるべきか色々話し合われていたが、最終的には部長から部室の利用許可が降りたことでアリスの部屋とも言うべき場所はひとまずゲーム開発部の部室となった

    ミズキ「これが仮眠用のベッドとブランケット。冷蔵庫には簡素ですが食事も入ってますし、この辺は自由につかってくれてもかまいません」
    アリス「ありがとうございます!部長!」
    リリ「さすがぶちょー。太っ腹〜」

    茶化すようにそう言うリリの言葉をミズキは受け流す

    アオ「じゃあ私、そろそろ帰るね!」
    リリ「私も〜」
    アオ「それじゃ、また明日!」
    アリス「はい!」

  • 21二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:27:24

    その夜、ミレニアムサイエンススクールのとある部屋にて

    マリヤ「…というわけで、特異現象捜査部にも色々調べてほしいの」
    ???「また急ですね。まぁいいですけど…ちょうど調査していたところですし」
    マリヤ「あらそうだったの。それはいつから?」
    ???「…100年前からですね!」
    マリヤ「…まだ調査は始まってないみたいね」
    ???「というのはもちろん冗談として、調査自体は既に開始してます。…思ったような成果は得られていませんが」

    そういうとその生徒はため息をついた

    ???「ムツミもオウカも、廃墟から情報を持ち帰ってくれてはいます。しかしながら、あの王女様に関する情報は未だ発見できていないというのが現状です」
    マリヤ「…それならどうして才羽アオ…彼女だけがアリスの元へと辿り着けたのかしら」
    ???「…恐らくピラミッドパワーですね」
    マリヤ「ないわね」
    ???「もう少し反応してくれたっていいじゃないですか?」

  • 22二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:28:46

    自分の発言が即座に否定されたことに対し、わざとらしくぶーぶーと文句を垂れる

    それを見て冷ややかな目線を送るマリヤだったが、その生徒はふと思い立ったかのように口を開く

    ???「…そういえば、先輩がさっき才羽アオの御先祖様がアリスと仲が良かったらしいって言ってたじゃないですか。それと関係があるんじゃないですか?こう、友情パワー的な」
    マリヤ「友情パワー…」
    ???「どうでしょう?これ、核心を突いた一言だと思うんですよ」
    マリヤ「…もう少し調べてみるわ。カナコも、引き続き調査をお願い」
    カナコ「むう…。了解しましたよ」

    若干不満げにカナコはそう答えた
    特異現象捜査部の部室から出たマリヤは独り言ちる

    マリヤ「…もしも1000年前のゲーム開発部に秘密があるとするならば…?」

    ぶつぶつと考え事をしながらマリヤは灯りの点る廊下を歩くのだった

  • 23二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:30:53

    翌朝─

    リリ「色々わかったよー」
    アオ「ホント!?」
    リリ「天童アリス、…私たちの御先祖様にあたる人を救ってくれた人なんだって。アリスに拾われて、自分を育ててくれて…でもある日突然いなくなってしまったってうちに保管されてた古い蔵書に書かれてたよ」
    アリス「そう…なのですか?」
    アオ「覚えてない?」
    アリス「…はい。記憶にありません…」

    アリスは心底申し訳なさそうに言う

    リリ「いなくなった原因とかは書かれてないけど、多分その辺は調月先輩が調べてくれるかもだから、後は待ってたらいいと思うなー」
    アリス「わかりました。アリス、待機します」

    3人がそう話していると、携帯にメールが届く

    アオ「ライムからだ…『後でゲーム開発部に行くね』…何の用だろ」
    リリ「わざわざ連絡してから来るなんて珍しいよね」

    しばらくすると、ライムがゲーム開発部の部室へとやってきた

    ライム「おっす、元気してる?」
    アオ「どうしたのさ。いつもはお構い無しに来るのに」
    ライム「いやぁ、今回は部長から頼まれてヴェリタスとして行くことになったからさー。親しき仲にも礼儀ありって言うし、遊びに行く訳じゃないんだしさ」
    アオ「ふーん?調月先輩からの頼み事って?」
    ライム「あぁ…ゲーム開発部に保管されてるデータを調べたいんだって」

  • 24二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 00:31:57

    以上…わかりやすいように前スレの最新までまとめ終わり

スレッドは11/11 10:31頃に落ちます

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