走れライトオ

  • 1ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:30:59

    ライトオは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の理事長を除かなければならぬと決意した。

    ライトオには人の心がわからぬ。

    ライトオは、短距離三馬鹿の首領である。笛を吹き、デュランダルで遊んで暮して来た。

    けれども直線に関しては、人一倍に敏感であった。

    きょう未明ライトオは栗東寮を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のトレセン学園にやって来た。

    ライトオには父も、母も無い。女房も無い。(未実装)

    高等部の、デュランダルと二人暮しだ。この娘は、トレセン学園の或るトレーナーを、近々、花婿として迎える事になっていた。(※なってません)

    結婚式も間近かなのである。(※予定はありません)

    ライトオは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる学園にやって来たのだ。

    先ず、その品々を買い集め、それから芝の直線をぶらぶら歩いた。

    ライトオには竹馬の友があった。トレヌンティウスである。今は此の学園で、ライトオのトレーナーをしている。

    その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。

    久しく(10時間)逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。

    歩いているうちにライトオは、学園の様子を怪しく思った。ひっそりしている。

    もう既に日も落ちて、学園の暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、学園全体が、やけに寂しい。のんけなライトオも、だんだん不安になって来た。

  • 2二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:32:09

    ノンケなんや

  • 3二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:33:12

    このレスは削除されています

  • 4ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:33:27

    路で逢ったビリーヴをつかまえて、何かあったのか、二日前に此のターフに来たときは、夜でも皆が練習をして、学園は賑やかであった筈だが、と質問した。

    ビリーヴは、首を振って答えなかった。

    しばらく歩いて理子ちゃんに逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。

    理子ちゃんは答えなかった。ライトオは理子ちゃんの両肩を掴んで揺さぶり、質問を重ねた。

    理子ちゃんは、瀕タヒになりつつも、わずか答えた。

    「理事長は、逆ぴょいを禁止します。」

    「なぜ禁止するのだ。」

    「現役中の妊娠は悪影響だ、というのですが、誰もそんな、逆ぴょい心を持っては居りません。」

    「たくさんの逆ぴょいを禁止したのか。」

    「はい、はじめはダイワスカーレットを。それから、サトノダイヤモンドを。それから、ロレトレマンの公演を。それから、トキn…たづなさんを。」

    「おどろいた。理事長は乱心か。」

    「いいえ、乱心ではございません。法を、おかす事が出来ない、というのです。このごろは、最近実装された生徒をも、お疑いになり、少しく派手な配信をしているラヴズには、架け橋君ひとり差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば写真判定にかけられて、トレ吸い禁止の刑に処されます。きょうは、六人トレ吸い禁止にされました。」

    聞いて、ライトオは激怒した。

    「呆れた理事長だ。生かして置けぬ。」

  • 5ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:34:30

    ライトオは、頭直線であった。

    買い物を、背負ったままで、のそのそ理事長室にはいって行った。

    たちまち彼女は、巡邏のたづなに捕縛された。

    調べられて、ライトオの懐中からはトレーナーのパンツが出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。

    ライトオは、理事長の前に引き出された。

    「詰問ッ!なぜ君がトレーナーのパンツを所持しているのか!」

    理事長は静かに、けれども違法〇リなりに威厳を以って問いつめた。

    その女の顔は蒼白で、帽子の猫は、アヤベの布団並みにフワフワだった。

    「学園を暴君の手から救うのだ。」とライトオは悪びれずに答えた。

    「おまえがか?」理事長は、憫笑した。「節操の無いやつだ!おまえには、この国の法律がわからぬ。」

    「言うな!」とライトオは、ビンビンにいきり立って反駁した。

    「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。理事長は、トレーナーの純潔をさえ疑って居られる。」

    「…疑うのが、正当の心構えなのだと、わたしに教えてくれたのは、覇王世代たちだ。人の心は、あてにならない。ウマ娘は、もともと私慾のかたまりだ。信じては、ならない。」

    暴君は落着いて呟き、ほっと溜息をついた。「わたしだって、平和を望んでいるのだが。」

    「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」

  • 6ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:35:35

    こんどはライトオが嘲笑した。

    「合意の上の逆ぴょいを禁止して、何が平和だ。」

    「だまれ、頭チョクシン。」理事長は、さっと顔を挙げて報いた。

    「上の口では、どんな清らかな事でも言える。わたしには、ウマ娘のはらわたの奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、トレ禁になってから、泣いて詫びたって聞かぬぞ。」

    「ああ、理事長は悧巧だ。自惚れているがよい。私は、ちゃんとトレ禁する覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、───」と言いかけて、ライトオは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、トレ禁までに三日間の日限を与えてください。たった一人の同室に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私はデュランダルをけしかけて逆ぴょいさせ、デュラトレに責任を取らせ、必ず、ここへ帰ってきます。」

    「ダメに決まってんだろ」

    理事長はキャラを捨てて突っ込んだ。

    竹馬の友、トレヌンティウスは、深夜、理事長室に召された。

    理事長はもう寝る時間だったため、代理のたづなさんの前で、佳き友と佳き友は、今日ぶりで相逢うた。

    ライトオは、トレに一切の事情を語った。

    「待って待って待って!まだ覚悟もハロン棒も固まってないから!」

    「うるさいです早く覚悟を決めてください決めましたねなんですかまだですか仕方ないですねそれじゃあ行きますよそーれだっち♡だっち♡」

    トレヌンティウスは激しく抵抗したが、じぇんちるとジェントレの二人がかりで取り押さえられ、結局縄打たれた。ついでに鞭も打たれた。

    ライトオは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。

  • 7二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:36:28

    ローレルの耳しゃぶり太郎←誰かここにツッコめよ

  • 8ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:36:48

    ライトオはその夜、十里の路を最短で帰り、寮へ到着したのは、理事長室を出てから数分後であった。

    デュランダルも、きょうはフケのために、ソロぴょいをしていた。

    窓を突き破って帰宅したライトオの、全身全霊の姿を見つけて驚いた。そうして、うるさくライトオに質問を浴びせた。

    「なんでも無い。」ライトオは無理に笑おうと努めた。

    「学園に用事を残して来た。またすぐ学園に行かなければならぬ。あす、おまえの結婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」

    デュランダルは頬をあからめた。

    「うれしいか。綺麗な衣裳も買って来た。さあ、これから行って、寮の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」

    ライトオは、また、ケツワープでトレーナー寮へ行き、デュラトレを拉致してゲノム寮長を呼んだ。

    デュラトレは、「待って待って待って!まだデュランダルとの関係もハロン棒も固まってないから!」と抵抗した。

    しかし、かく言うデュラトレのデュラトレは剛直であった。

    「うるさいですね早く大きくしてくださいしましたねなんでまだ大きくしてないんですか仕方ないですねそれじゃあ行きますよそーれだっち♡だっち♡」

    デュラトレはライトオに逆ぴょいされ、その光景を間近で見せられたデュランダルは脳を破壊され、出家した。(三日ぶりn回目)

    さめざめ泣くデュラトレを尻目に、ライトオは、悠々と身仕度をはじめた。

    雨も、いくぶん小降りになっている様子である。

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:37:10

    クソみたいなコテハンだな!

  • 10ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:38:03

    身仕度は出来た。さて、ライトオは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、光の如く走り出た。

    私は、今宵、生殺しにされる。ナマ殺される為に走るのだ。

    身代りのトレーナーを救う為に走るのだ。

    理事長の奸佞邪智を打ち破る為に走るのだ。

    走らなければならぬ。そうして、私は殺される。

    若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさと。

    スプリンターのライトオは、つらかった。

    幾度か、立ちどまりそうになった。

    えい、えい、むん!と大声挙げて自身を叱りながら走った。

    寮を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、ターフに着いた頃には、雨も止み、日はまだ出ていなかった。遅い遅すぎるしかしこれは私が速い速すぎるため以下略

    ライトオは額の汗を袖で払い、ここまで来れば大丈夫、もはやうまぴょいへの未練は無い。デュランダルたちは、きっと佳い夫婦になるだろう。

    私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。

    まっすぐに校舎に行き着けば、それでよいのだ。

    障害物を無視して二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧いた災難、ライトオの足は、はたと、とまった。

    見よ、前方の川を。現在の豪雨で山の水源地は氾濫し、濁流滔々と下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵に橋桁を跳ね飛ばしていた。

  • 11ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:40:17

    彼女は一切躊躇せず、夜食を買って帰るところだったスティルインデブを浮き輪として使い、川を渡り切った。フトミラクルは同室のおいしいダンツ牛乳が回収していった。

    ありがたい。ライトオは馬のように大きな胴震いを一つして、すぐにまた先を急いだ。

    …ん?馬って何d


    一刻といえども、むだには出来ない。月は既に西に傾きかけている。

    ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼり、のぼり切って、ほっとした時、突然、目の前にヴヴヴ三姉妹が躍り出た。

    「待ちなさい。」

    「何をするのだ。私は三日後の陽が沈まぬうちに学園へ行かなければならぬ。放せ。」

    「間に合うでしょ。」

    「私にはトレーナーの他には何も無い。その、たった一人のトレーナーも、これから理事長にくれてやるのだ。」

    「ジェンティルさん見なかった?」

    「さては、理事長の命令で来たのだな。」

    「いや何のこt」

    ライトオは、ものも言わずヴィルシーナのスカートを引きちぎり、ヴィルトレに手渡した。

    「気の毒だが正義のためだ!」と猛然連撃、たちまち、三人のスカートを剥ぎ取り、彼女らのトレーナーのひるむ隙に、さっさと走って峠を下った。

    なお、三人のトレーナーはなんやかんやあって後日大魔神の前に引き出された。

  • 12ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:41:25

    一気に峠を駈け降りたが、流石に疲労し、折から深夜の灼熱の空気がまともに、ムチッ♡ムチッ♡ウマッ♡と蒸してきて、ライトオは幾度となく眩暈を感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。

    立ち上る事が出来ぬのだ。天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。

    ああ、あ、濁流を飛び越え、ウマ娘を三人も打ち倒し韋駄天、ここまで突破して来たライトオよ。

    真の最速、ライトオよ。今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは情無い。

    愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて殺されなければならぬ。

    おまえは、稀代の不信のウマ娘、まさしく理事長の思う壺だぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎えて、もはや芋虫ほどにも前進かなわぬ。

    路傍の草原にごろりと寝ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。

    もう、どうでもいいという、最速に不似合いな不貞腐れた根性が、心の隅に巣喰った。

    私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、みじんも無かった。

    タキオンも照覧、私は精一ぱいに努めて来たのだ。

    動けなくなるまで走って来たのだ。私は不信の徒では無い。

    ああ、できる事なら私の胸を截ち割って、真紅の心臓をお目に掛けたい。

    愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。

    けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。私は、よくよく不幸な娘だ。

    私は、きっと笑われる。私の同期も笑われる。私は友を欺いた。

  • 13ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:43:12

    中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。

    ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。

    トレヌンティウスよ、ゆるしてくれ。君は、いつでも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。

    いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。

    いまだって、君は私を無心に待っているだろう。ああ、待っているだろう。

    ありがとう、トレヌンティウス。よくも私を信じてくれた。それを思えば、たまらない。

    友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。

    トレヌンティウス、私は走ったのだ。君を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ!

    私は急ぎに急いでここまで来たのだ。濁流を突破した。牝馬二人とショタの囲みからも、するりと抜けて一気に峠を駈け降りて来たのだ。

    私だから、出来たのだよ。ああ、この上、私に望み給うな。放って置いてくれ。

    どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。

    理事長は私に、ちょっとおくれて来い、と耳打ちした(※してません)。

    おくれたら、身代りを殺して、私を助けてくれると約束した(※してません)。

    私は理事長の卑劣を憎んだ。けれども、今になってみると、私は理事長の言うままになっている。

    私は、おくれて行くだろう。

  • 14ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:44:25

    理事長は、ひとり合点して私を笑い、そうして事も無く私を放免するだろう。

    そうなったら、私は、死ぬよりつらい。

    私は、永遠に裏切者だ。地上で最も、不名誉の人種だ。

    トレヌンティウスよ、私も死ぬぞ。君と一緒に死なせてくれ。

    君だけは私を信じてくれるにちがい無い。いや、それも私の、ひとりよがりか?

    ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか。

    寮には私の部屋が在る。デュランダルも居る。

    フジゲノムは、まさか私を寮から追い出すような事はしないだろう。

    正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。

    人を殺して自分が生きる。それが人間世界の定法ではなかったか。

    ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。

    どうとも、勝手にするがよい。やんほぬ。

    ――トランセンドが見ていた動画の女優の口癖を真似て、四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。

  • 15ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:45:57

    ふと耳に、潺々、水の流れる音が聞えた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。

    すぐ足もとで、水が流れているらしい。

    よろよろ起き上って、見ると、アストンマーチャンの着ぐるみから滾々と、何か小さく囁きながら清水が湧き出ているのである。

    その泉に吸い込まれるようにライトオは身をかがめた。

    水を両手で掬って、一くち飲んだ。

    ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。

    歩ける。

    行こう。

    スタミナ恢復と共に、わずかながら鋼の意思が破れた。

    妊務遂行の希望である。

    わが身を殺して、名誉を守る希望である。

    ルナちゃんは白い流星を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。

    日の出までには、まだ間がある。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。

    私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。

    私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ!ライトオ。

  • 16二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:46:31

    >>14

    申女N

  • 17二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:46:57

    >―トランセンドが見ていた動画の女優の口癖

    女説 +20060309点

  • 18ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:48:05

    私は信頼されている。私は信頼されている。

    先刻の、あのあくめの囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。

    五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。

    ライトオ、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真の最速だ。

    再び立って走れるようになったではないか。

    ありがたい!私は、最速のウマ娘として死ぬ事が出来るぞ。

    ああ、月が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、シンボリルドルフよ。

    私は生れた時から頭チョクシンであった。頭チョクシンのままにして死なせて下さい。

    路行くウマ娘を押しのけ、跳ねとばし、ライトオは白い光のように走った。

    裏路地でマンハッタンカフェの、その逆ぴょいのまっただ中を駈け抜け、お友達を仰天させ、アオシマバクシンオを蹴とばし、ジャングルポケットのジャングルを飛び越え、少しずつ沈んでゆく月の、810倍も早く走った。

    ステゴの一族と颯っとすれちがった瞬間、不吉な会話を小耳にはさんだ。

    「いまごろは、あのトレーナーも、たづなさんにナリタトップロードされているよ。」

    ああ、その男、その男のために私は、いまこんなに走っているのだ。

    その男をトップロードさせてはならない。急げ、ライトオ。おくれてはならぬ。

    愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。

  • 19二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:48:50

    青嶋アナを蹴っ飛ばすな

  • 20ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:49:30

    風態なんかは、どうでもいい。ライトオは、いまは、ほとんど全裸体であった。

    呼吸も出来ず、二度、三度、花開き世界の花の部分から溢れる情熱が噴き出た。

    見える。はるか向うに小さく、トレセンの校舎が見える。校舎は、月明かりを受けてきらきら光っている。

    「ああ、ライトオさん。」うめくような声が、風と共に聞えた。

    「誰だ。」ライトオは走りながら尋ねた。

    「フィロストライツ博士でございます。貴方のお友達トレヌンティウス様の昔の女でございます。」

    サティとそれに牽引される車椅子の女も、ライトオの後について走りながら叫んだ。

    「もう、駄目でございます。むだでございます。走るのは、やめて下さい。もう、あの方をお助けになることは出来ません。」

    「いや、まだ月は沈まぬ。」

    「ちょうど今、あの方が逆ぴょいされるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」

    「いや、まだ月は沈まぬ。」

    ライトオはブラの張り裂ける思いで、白く大きい月ばかりを見つめていた。走るより他は無い。

    「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分のお命が大事です。あの方は、あなたを信じて居りました。ベッドに押し倒されても、平気でいました。たづなさんが、さんざんあの方を言葉責めしても、あっちょっと逝く♡とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」

    「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い!フィロストライツ。」

    「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、間に合わぬものでもない。走るがいい。」

  • 21二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:51:37

    >>12

    がんばえー

  • 22二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:51:49

    デュラトレ襲っといて自分はNTRされるのが嫌なのか…

  • 23ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:52:05

    言うにや及ぶ。まだ月は沈まぬ。最後の死力を尽して、ライトオは走った。

    ライトオの胸は、でっかい。すごくドスケベである。が、それはそれとしてわけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。

    月は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時、ライトオは疾風の如く理事長室に突入した。間に合った。

    「待て。その人を逆ぴょいしてはならぬ。ライトオが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」と大声で理事長室の群衆にむかって叫んだつもりであったが、喉がつぶれて嗄れた声が幽かに出たばかり、群衆は、ひとりとして彼女の到着に気がつかない。

    すでにトレの柱が高々と立てられ、鞭を打たれたトレヌンティウスは、徐々にマゾに調教されてゆく。

    ライトオはそれを目撃して最後の勇、先刻、濁流を泳いだように群衆を掻きわけ、掻きわけ、

    「私だ、ライトオ!ぴょいされるのは、私だ。ライトオだ。彼を人質にした私は、ここにいる!」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに寝台に昇り、釣り上げられてゆくトレの快楽のハードルに、齧りついた。

    群衆は、どよめいた。こんなドスケベボディでトレーナー名乗るなんて各方面に失礼だよね。うおっなんというデカπ。繁殖牝馬かな?、と口々にわめいた。トレヌンティウスの縄は、ほどかれたのである。

    「トレヌンティウス。」ライトオは眼に涙を浮べて言った。

    「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若し私を殴ってくれなかったら、私は君とうまぴょいする資格さえ無いのだ。殴れ。」

    トレーナーは、すべてを察した様子でうなづき、寝室いっぱいに鳴り響くほど音高くライトオの尻を叩いた。叩いてから優しく微笑み、

    「ライトオ、私を殴れ。同じくらい音高く私の尻を叩いてくれ。私はこの三時間の間、たった一度だけ、ちらとたづなさんに堕ちかけた。生まれて、はじめて君を裏切った。君が私の尻を叩いてくれなければ、このままマゾ堕ちする。」

  • 24ローレルの耳しゃぶり太郎25/11/10(月) 19:53:10

    ライトオは机上に置かれていたアキュートばあば愛用の鞭にうなりをつけてトレヌンティウスの尻を叩いた。

    「んほぉ」

    二人同時に言い、ひしと抱き合い、それからお互いにイキスギた。

    ハッピーミークは今更イメ損を気にしたが、「これはお互いにイキスギだからOKか。」と一人合点した。

    「うーん…みんなうるさいぞ…」

    群衆が騒ぎすぎて理事長が起きてしまったが、ライトオの逆ぴょいを見て、二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。

    「エッチなのは駄目!死刑ッ!」

    理事長は髪をピンクに染め、耳を隠して前髪に黒い翼の付いたカチューシャを付けていた。

    どっと群衆の間に、歓声が起こった。

    「万歳、違法〇リ万歳。」

    群衆はどいつもこいつもロリコンばかりであった。

    ひとりの合法〇リが、バスローブをライトオにささげた。ライトオは、まごついた。佳きトレは、気をきかせて教えてやった。

    「ライトオ、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。このプロジェクトL'Arc責任者は、ライトオの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」

    ライトオは、ひどく赤面した。

  • 25二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:54:56

    >>1

    >デュランダルで遊んで暮して来た。

    一方的に遊んでんじゃねーか

  • 26二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:58:49

    最後まで読んじまったじゃねえか乙

  • 27二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:05:13

    毎回すごく良いものを書いてくるね
    太宰に地獄で詫びて来い

  • 28二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:06:18

    >>7

    耳に突っ込んでいいのは耳かきと綿棒と舌だけって決まってんだよ!

  • 29二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:06:54

    なんだっけ ハチャウマにフクキタルの耳しゃぶってるオッサンがいるって話があった気がする

  • 30二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:19:14

    クソっこんなもんを最後まで読んじまった

    けだし名作である


    >>27

    太宰が地獄にいるという風潮。残当

  • 31二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:53:44

    太宰も困惑するよ地獄で・・

  • 32二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:55:36

    太宰が始めた物語だからしょうがない

  • 33二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 21:11:06

    何だこれは…(困惑)

オススメ

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