- 1二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:37:36
悲しきかな、ホスト規制で保守できなかったので再度スレ立て
サビ組事務所前に、紙袋に入れられて置き去りにされてた赤ちゃん(命名:ルイユ)を育ててるカラスバさん、超絶溺愛中。愛娘は成長して2歳になりました
今、ミアレシティがやばい!皆んなで協力してミアレを救おう!カラスバはセイカに気まずい…と思っている
前スレ
【CP・閲覧注意】カラスバ「なんやこの紙袋……」2|あにまん掲示板サビ組事務所前に置き去りにされてた赤ちゃん(命名:ルイユ)を育ててるカラスバさん今、愛娘ルイユとセイカがフレア団残党に攫われてるので助けに行ってる前回CP注意つけてなくてすみませんでした!!!!!!ガ…bbs.animanch.com前の前スレ
カラスバ「なんやこの紙袋……」|あにまん掲示板カラスバ「なんやこの紙袋、わざわざ事務所の前に置いてあるなんて趣味悪いな」ジプソ「どうしますか」カラスバ「まあ一旦中で見てみようや」カラスバ「なんか動いとるんやけど、あと温い」ジプソ「まさか……捨てポ…bbs.animanch.com気が向いたらでいいので保守に協力していただけると助かります
- 2二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:40:16
うおおおお!俺は信じてたぞスレ主!おかえり!
- 3二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:40:32
立て乙
- 4二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:40:55
こっちも規制で保守出来なくてごめん
続き待ってるよー - 5二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:41:09
- 6二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:42:17
【閑話休題】ロズレイドの水やりをするカラスバとルイユ
ルイユ「ろじゅれいろ!」ジョウロをもってロズレイドの前に立つ
カラスバ「今日はえらいご機嫌やな」ルイユの頭を撫でる
ルイユ「るゆ、ろじゅれいろのみずやり、ひとりでできる!」
ロズレイド〕紳士のようにルイユに一礼する
カラスバ「あんまり一度にたくさんやり過ぎたらあかんで」
ルイユ「うん!」少しずつジョウロを傾けてロズレイドの花に水をかける
カラスバ「上手上手、ロズレイドも嬉しそうや」
ロズレイド〕水やりが終わるとくるりとターンをして感謝を伝える
ルイユ「おみず、おいしい?」そう聞けばすぐにロズレイドは頷く
ルイユ「よかったあ、るゆもうれしい!」
カラスバ「おおきにな」と言ってダークボールにロズレイドを仕舞う
ルイユ「……あのね、あのね」ソワソワ
カラスバ「ん、なんや?」
ルイユ「ほかのぽけもんもね、おみずあげたい……」
カラスバ「そやなぁ、でも俺のポケモンはどくが多いから、まだルイユには早いかもな」抱き寄せて持ち上げる
ルイユ「まだだめ?」
カラスバ「ルイユが大きくなったら、一緒にするんはええか?」
ルイユ「うん!」
カラスバ「はーーほんまかわええな、宇宙一や」
カラスバ(今度アーボックの脱皮でも見せてやろうかな…) - 7二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:43:18
行間ミスった、読みづらくてすまんな
- 8二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:43:38
ええやん脱皮見せたら残った皮で遊びそうやな
- 9二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 19:49:34
蛇の皮は長寿のご利益があるとか
…ルイユ嬢高メガエネルギー宿してるから元から長寿だったりしない?
並の2歳児より成長と物覚え良いのその影響? - 10二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:01:10
落とさんぞ今度は…
10保守 - 11二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 20:03:23
カナリィ『みんな繋がったぞ』カナリィ、カラスバ、シローの3人がMZ団の目の前にホロで出てくる
カラスバ(あんだけセイカのこと遠ざけといて、今更、っていうのも気まずいなあ……)
デウロ「ど、どういうこと…?」
カラスバ「……セイカが困っとるやろ思てな」
〜作戦会議を終え、カラスバは所定の位置でセイカを待つ。
カラスバ「ジプソ、そっちはどうや?……そうか、それやったらええねん、俺らみたいな半端もんはこういうときこそ役に立たなあかん」
カラスバ「こっち?暴走メガシンカしたポケモンに熱烈大歓迎されてるところや」走ってくるセイカを見つける
カラスバ「でも何とかなるわ、正義の味方が駆けつけてくれたし」微笑む
セイカ「カラスバさん!」
カラスバ「……待ってたで」
セイカ「この前の怪我、大丈夫なんですか?ルイユちゃんは、元気ですか…?」
カラスバ「心配あらへんで、ルイユは今組のもんに安全な場所で待ってもらっとる」ペンドラーをくりだす
セイカ「それならよかったです」エンブオーをくりだした - 12二次元好きの匿名さん25/11/10(月) 21:32:40
カラスバ「セイカ、お前は俺たちの…いや、ミアレのヒーローや」
セイカ「ヒーローだなんて、!この前のだって、結局私はルイユちゃんを助けれなかったですし」
カラスバ「そうやな、あれはほんまに阿保やったな」
セイカ「ゔ……」
カラスバ「でも、お前が助けにいってくれたおかげで、ぎょうさんの人が協力してくれた。お前には、そういう力があるんや」
セイカ「そんなに褒められると恥ずかしいですね」
カラスバ「……それはそれとして、ほんまに危ない時はちゃんと大人を頼り。お前は1人やないんやから」
セイカ「、はい!」
カラスバ(褒めるような事ばっかり言うたけど、本当はもうちょっとしっかり反省してほしいんよな……、このままやと自己犠牲の精神で取り返しつかんことになりそうで怖いわ) - 13二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 05:34:53
カラスバ「この先で組の若いもんが待ってるねん、ほないこか」
セイカ「はい!」一緒に歩き始める
カラスバ「……お前は怒っとらんの?」
セイカ「?何のことですか」
カラスバ「お前のこと、俺めっちゃ遠ざけとったやん、……今更って感じやろ」ため息をつく
セイカ「うーん……寂しくはありましたよ?ルイユちゃんと全然会えないし。……けど、怒る、とは違いますね」
セイカ「また一件落着したら、事務所お邪魔させてもらえませんか?」
カラスバ「……気が向いたらな」と言ってセイカの頭を軽く撫でる
セイカ「えへへ」
カラスバ「でもきっと、ルイユはお前を待っとると思うで」 - 14二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 05:51:54
サビ組のしたっぱたちの元に着く
ジプソ「カラスバ様!」
カラスバ「……なあ、ここにハシゴかける手筈やろ?なんもあらへんやん。あれか?アホにはみえへんハシゴか?」
したっぱ女「すみません……試したのですが」
カラスバ「試した?なんもかかってへんやんけ!」
したっぱ男「暴走メガシンカポケモンたちが、壊してしまい……」
カラスバ「……それやったら、俺らでなんとかするしかないなあ。サビ組の根性、ちょっとみせたろか」
人 間 ハ シ ゴ 完 成
セイカ「わー!すごい!」
カラスバ「メガシンカがポケモンと人の絆なら、この人間ハシゴはサビ組の絆やな……!」
カラスバ「カラスバ様ー!このままでは道半ばです!」
カラスバ「あとひとり足らへんのか……」
セイカ「人を呼んできますか……?」
カラスバ「かわいい子分ががんばっとるねん!あいつらのお天道様になるには、俺がもっとがんばらなあかんやろ!」
セイカ「で、でも、カラスバさん怪我……」
カラスバ「安心し、約束は果たす!俺に任せとき」 - 15二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 05:58:55
カラスバ「これがオレらの人道にして王道や!遠慮はいらんで、むしろ遠慮せんとさっさと登ってくれな。俺らくたびれてハシゴが崩れるで」
カラスバ(思ったより傷んとこが痛いな……はよ登ってくれ)
セイカ「い、いきまーす!」登り始める
セイカ(意外としっかり登れるんだ……訓練とかしてたのかなあ)
セイカ「よい、しょっと!」登り切って屋上に着く
カラスバ「ルイユのおるミアレを救うんや、セイカ、あとは頼んだで……!」掴まっていた腕を離し、重力のままに落ちていく
セイカ「カラスバさん……!」屋上から下を見れば、しっかりキャッチされているカラスバを目撃して安心した - 16二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 07:19:34
落ちろ!落ちろ!
- 17二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 07:23:36
【NGシーン例】
セイカ「カラスバさんー!」そのまま飛び降りる
セイカ「大丈夫ですか!?」元の場所でカラスバの傷を心配する
カラスバ「おまえなぁ……なんで落ちるねん!」ブチギレ
セイカ「あ!……だって、カラスバさんが……」しおらしくする
カラスバ「……ッああ、もうええ、もっぺん登れ!」
カラスバ「次は頼むで!」
セイカ「あの、カラスバさん!」
カラスバ「なんや、下からやとよぉ聞こえへん!ええからはよ登れや!」
セイカ「はい!登ります!」よじよじ
ジプソ(きっつ)
カラスバ「で、なんや…」屋上の端にしがみつく
セイカ「これ、カラスバさんのギャラドスとかジプソさんのエアームドで登れませんでしたか?」
カラスバ「………」
カラスバ「今更言うなや……」絶望しながら落ちていく - 18二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 07:25:58
正論
- 19二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 07:43:12
女したっぱ「お嬢、そんなに外が心配ですか?大丈夫ですよ、ボスがきっとすぐにやっつけてくれますから!」
ルイユ「まま……、」泣きそうになりながらもアンジュフラエッテを見つめる
ルイユ「……ままは…」
女したっぱ(お嬢の本当の母親は知らないけれど…セイカさんのことなのかな……?)
女したっぱ「セイカさんは正義の味方です、ボスがいつも言うように簡単に負ける人じゃないです!」
ルイユ「……せーか、がんばえ」ぎゅっと涙をこらえる
女したっぱ「そうです!応援しちゃいましょう!頑張れ、サビ組!頑張れ、セイカさん!」
セイカ「……ッ、お願い、ジガルデ!」
ジガルデ「ゼドッ!!」
Fが集めたセルがどんどんジガルデを囲い、大きくなっていく
そのとき、セイカのポーチから1匹のセルが飛び出す
そして、ジガルデはついに100%フォルムへと変化した
セイカ「戦おう!ミアレを、守るために!」 - 20二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 08:45:34
人 間 ハ シ ゴ 完 成 ←好き
- 21二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 10:17:30
- 22二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 10:35:30
やっぱりお嬢呼びか
- 23二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 14:53:06
モブの台詞的にボールの中でも外の様子わかってるっぽいもんな
- 24二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 14:59:04
カラスバ「……なんやあの光」降り注ぐ破滅の光を見たカラスバたちサビ組
ジプソ「タワーの光、でしょうか」
カラスバ「大丈夫や、この街にはセイカがおる、やから絶対、ミアレは大丈夫や」
カラスバ「……ほな俺らは、炊き出しでも用意しよか、全員いけるな?」
したっぱたち「「「はい!!」」」
カラスバ(信じとるで、セイカ……)歪な花の咲いたタワーを睨みながら、今きっと戦っているであろうセイカの無事をただ祈る
アンジュの花が咲く、そして宙に向かってはめつのひかりを放った。
セイカ「…いくよ、ジガルデ、メガシンカ!!」
メガシンカしたジガルデは、はめつのひかりと相対する無に帰す光を放つ。互いに相殺し、ミアレにはとでも強い風だけがふいた。
セイカ「ガイ!大丈夫だった!?」急いで駆け寄る
ガイ「ああ、フラエッテはちょっと疲れただけみたいだ」微笑む
セイカ「…良かった」
ガイ「お前のおかげだぜ、ありがとう」とガイとセイカはグータッチをした - 25二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 16:48:56
保守
- 26二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 17:23:46
キッチンカーの中
グリ「まさか、サビ組と炊き出しをすることになるとは夢にも思いませんでしたよ」
カラスバ「俺も驚いとる、……ずっと前に出会ったフレア団のガキとまた会うことになるなんてな」
グリ「今はもう、元、ですよ。それにあの頃は君もガキでは?」
カラスバ「せやったなぁ、……あんときはお前とは絶対に相容れへん思っとったけど、なんや、いつのまにかこうして一緒にカレー作っとる訳や。変な話やで」
グリ「彼女が……セイカがいたからでしょうか、俺も君も。おかげで過去に決別できた」
カラスバ「……そういうことにしといたる」軽く笑う
ガイ「カラスバさん、俺も手伝います!」袖を捲る
カラスバ「いやええ、お前まだ疲れ抜けとらんやろ、あっちで休んどき」
ガイ「いやでも……」
カラスバ「クロワッサンカレー作られたらたまったもんやないからな」と笑った - 27二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 17:39:12
炊き出し会場にて
セイカ「ルイユちゃ〜ん!!」抱きしめる
ルイユ「せーか!!」
女したっぱ「お嬢、セイカさんのことずっと応援してたんですよ!」
セイカ「そうなんですか!ルイユちゃん、ありがとうね」
ルイユ「あいがと」真似して笑う
女したっぱ「ボスから伝言で、炊き出しの手伝いが終わるまでお嬢と一緒にいてあげてほしい、と!では、私はここで失礼します!」
セイカ「ありがとうございます!」ルイユを膝の上に乗せて
セイカ「ルイユちゃん、良い匂いがしてきたね〜」カレーの匂いが後ろの方にいるセイカたちにも香ってくる
ルイユ「いーにおい!」 - 28二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 17:46:43
カラスバ「待たせてすまんな」カレーの器などが置かれたトレーを2つ持ってくる
セイカ「いえ!」言葉と同時に腹の虫が鳴きセイカは頬を少し赤くする
ルイユ「かれー!!」ピョコピョコ
カラスバ「せや、ルイユの好きなカレーやで、ちゃんと椅子座り」
ルイユ「はーい!」元気よくセイカの隣に座る
カラスバ「前、ホテルZ行ってカレー作ってもらったやろ?あれからルイユ、カレー食べたい言うようになって…。最近俺なんもレシピ見んと、子供用カレー作れるようになったくらいやで」
セイカ「ふふ、カラスバさんっぽい」
カラスバ「お前は俺にどういうイメージ抱いてんねん…」2人にカレーとスプーンを渡す
カラスバ「ほな、いただきます」手を合わせる
セイカ「いただきます」
ルイユ「いたらきます!」 - 29二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 18:58:33
セイカ「ん〜!美味しい〜!」
ルイユ「おいし〜!」
カラスバ「そら良かったわ」眉を顰めながら笑う
セイカ「…カラスバさん?」違和感に気づき声をかける
カラスバ「………、すまん、ジプソ、呼んでくれ」よく見ると酷く汗をかいていた
ルイユ「だいじょぶ…?いたい?」
カラスバ「…ッは、大丈夫や、ルイユはカレー食べとき」優しく頭を撫でる
セイカ「___はい、お願いします。…カラスバさん、今ジプソさんに電話しました。もしかして、この前の怪我……ですか」
カラスバ「おおきにな、……お前が気にすることちゃう、ちょっと大声出しすぎただけやで」
セイカ「……」無言でカラスバのジャケットを剥いでシャツを捲り上げる
カラスバ「ちょ、おま…セイカ!?何すんねん!?」右の脇腹が痛々しい色に染まっている
セイカ「……」じっと見つめる
カラスバ「……変態なん?」
セイカ「いや、変態じゃないです。……ごめんなさい、私、ちゃんとカラスバさんのこと考えてなかった」
カラスバ「お前が気にすることちゃう、ってさっきも言うたやろ」 - 30二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 19:11:54
娘と嫁(まだ)おるからって身体張りすぎやろ…
- 31二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 19:40:08
セイカ「……でも、だって私、カラスバさんのことが、」
ジプソ「カラスバ様!!」
ジプソ(……やらかしたか、このタイミング)
カラスバ「ジプソ、わざわざすまんな」
ジプソ「い、いえ。それでは行きましょう」
カラスバ「ルイユんこと頼むで、セイカ」
セイカ「…はい」
ジプソ「すみません、カラスバ様……、タイミングを見計らい損ねました」
カラスバ「いやええねんええねん、むしろありがたいわ」
ジプソ「…?」
カラスバ「こういうことはちゃんと、俺の方から先に言いたいやんか」 - 32二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 19:50:31
カラスバ「やっぱり動くと痛いな」
ジプソ「当たり前です、30針も縫ったと聞かされた時は肝を冷やしましたから……」
カラスバ「俺もびっくりしたわ」
ジプソ「ずっと昔から言っていますよね、あなたは自身の痛みに疎すぎるんです」頭を抱える
カラスバ「せやな、でも信頼しとるお前がおるからやで?1人やったらこんな動けん、動かんくなった後もお前がなんとかしてくれるからや」
ジプソ「はぁ〜〜〜本当に、あなたと言う人は……」
ジプソ(本当にこの人の毒は危険だ……)
カラスバ「とりあえず今日は、ルイユはセイカに任せるしかないんかなあ」
ジプソ「あのお2人と一緒にいると、ボスは必ずと言っていいほど格好つけたがるのでだめです」
カラスバ「……バレとった?」
ジプソ「流石に全員気づくことはないと思いますが、私はもう完全に」
カラスバ「恥ずかしいわ、絶対セイカには言わんとってな」 - 33二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 20:36:31
ルイユ「…うーん」眠そうにうとうとする
セイカ「そろそろ寝よっか、……ホテルZでいい?」
ルイユ「せーかのとこ…いく…」眠い目を擦りながら手を繋ぐ
セイカ「!じゃあ行こっか」
ガイ「おかえり」
セイカ「ただいま…って、あれ、みんな集まって、どう、し、た……の」ロビーに用意された大きな大きなベッドの上で眠るAZを見て言葉を失う
セイカ「……AZ、さん」
ピュール「僕が帰ってきた時、には……もう、」
デウロ「……、もっと早く、帰ってこればよかったのかな」
フラエッテ「きゅる、きゅるる」MZ団の周りをくるくると巡る。
フラエッテ
{泣かないで、彼は十分幸せだと伝えてくれた、だから、申し訳ないなんて思わなくていいの}確かにそう、はっきり言っているように聞こえた
ガイ「……フラエッテの言う通りだ、AZさんは俺たちが申し訳なく思うのはきっと望んでない」
セイカ「……そうだね」
ルイユ「……?」 - 34二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 20:44:23
1週間後。
カラスバ「もう、色々落ち着いたん?」
セイカ「はい、私たちだけでのお葬式でしたけど、とりあえずは」
カラスバ「そうか……また今度献花でもしに行くわ」
セイカ「ありがとうございます。……いつまでも暗いままじゃいけないですよね、ミアレもほとんど復興したし」頬を叩く
カラスバ「そうやなぁ。……セイカ、大事な話があるんやけど、今夜時間あるか?」
セイカ「ええっと、今夜はMZ団のみんなでホテルZの存続についての話し合いがあって…」
カラスバ「そうか、それは大事やな。じゃあ、明日はどない?」
セイカ「明日は、ジェットさんとマスカットさんとロワイヤル∞についての会議が」
カラスバ「じゃあ明後日」
セイカ「明後日はジガルデについてモミジさんとお話が」
カラスバ「……じゃあ、時間ありそうな日があったらまた連絡してくれん?」諦め
セイカ「分かりました!……今じゃだめなんですか?」
カラスバ「い、今?……覚悟がまだ決まっとらんのや」
セイカ(覚悟……?なんか兄弟盃みたいなの交わされちゃうのかな)
セイカ「そうなんですね」 - 35二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 20:45:29
お、ついに!?
- 36二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 20:49:34
ワクワクしてきた
- 37二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 20:51:23
大丈夫?赤飯炊いておく?
- 38二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 20:57:23
炊いといて
- 39二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:15:15
式場予約しておきますね
- 40二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:17:57
2週間後
カラスバ「……セイカ、わざわざありがとうな」
セイカ「いえ!むしろ2週間も待っててもらってこっちが申し訳ないです」ふかふかソファに座る
カラスバ「じゃあ、これ」と言って何枚もある書類を差し出す
セイカ「はい。……え?」書類にはそれぞれ婚姻届、婚姻要件具備証明書、配偶者による養子縁組について……などとセイカが思っていたのと違うことが書いてある
セイカ「……え?」
カラスバ「ルイユを任せたい、って前言ったやろ。……もしお前がええなら、俺と結婚してルイユの母親になってほしい」
カラスバ「俺と結婚すんのがいややったら、ルイユの後見人になってくれるだけでもええ」
セイカ「……え?」
セイカ「あの……カラスバさん、本当に言いにくいんですけど……」
カラスバ「…何や?」不安そうに
セイカ「ちゃんとプロポーズされたかった……」俯く
カラスバ「……え、でもセイカは俺よりルイユの方が」
セイカ「確かに、ルイユちゃん大好きですけど!けど……、カラスバさんってこういう時に限ってだいぶ馬鹿ですよね」 - 41二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:18:57
だいぶ馬鹿の領域超えてるでしょ
- 42二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:37:05
カラスバ「えっ」
セイカ「……ロマンチックさに欠けてるし」拗ねる
カラスバ「それはすまんかった、セイカ」手を握る
セイカ「……ちゃんと、して」ほっぺを膨らませて
カラスバ「ゔうん(咳払い)……セイカ」ポケットに忍ばせていた5カラットのダイヤモンドの指輪を出す
セイカ「はい」
カラスバ「俺と、結婚してくれ」
セイカ「……はい!」
カラスバ「……よかったぁ、…はあ、アホみたいに嬉しいわ」
セイカ「ルイユちゃんのお母さんにもなります」
カラスバ「…ほんまにありがとうな」
セイカ「私、極妻ってことですか?」
カラスバ「なんやそれ」 - 43二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:40:02
スレ主がプロポーズシーンを真面目に書けなかった犠牲者……悪いなカラスバサン
多分カラスバサンはティファニ◯みたいなとこ行って、「この店で1番高い婚約指輪買いたいんやけど」って言った - 44二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:41:36
エンダーーーーーーーーーーーー
- 45二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 21:57:53
- 46二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 22:20:15
- 47二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 22:34:15
セイカ「あ、でもカロスって結婚18歳からですよね」
カラスバ「せやな」
セイカ「じゃあ、あとちょっと待っててくれますか?」
カラスバ「ええで、何年でも待ったる」
セイカ「…それと……」顔をぐい、と近づけて
セイカ「ちゃんと、カラスバさんから好き、って言われてないな〜と思って」
カラスバ「……そう、やな」気まずそうに目を泳がす
セイカ「ちゃんと言ってください、じゃなきゃ離婚です」
カラスバ「まだ結婚もしとらんのに」
セイカ「…あ、そっか。…そうじゃなくて、ちゃんと言ってください」
カラスバ「……すき、やで」耳まで赤くなる
セイカ「……も一回」もっと顔を近づける
カラスバ「……あーもー恥ずかしいわ!!!そんな見つめられたら出てくるもんも出てこおへんわ!!!」←めっちゃ照れ隠し
セイカ「…けち」
カラスバ「じゃあセイカも言うてみいや」 - 48二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 23:17:50
セイカ「好きです」
セイカ「ちゃんと人を見てるところとか、人に感謝を伝えそびれないところとか、ルイユちゃんのためにカレーつくるところとか、ひっくるめて全部、好きですよ」
カラスバ「……うお、…おおきに」顔がオクタンより赤い
セイカ「私は、カラスバさんが何をしていても、…私の知らないところで何をしでかそうと好きでい続けるつもりです」
カラスバ「……」
カラスバ「俺は、お前やルイユに誇れるような仕事しようと思っとる、けど、それだけやとミアレを守れんのや」
カラスバ「俺がたとえ地獄行っても、お前は付いてきてくれるんか?」
セイカ「……仕方がないですね」 - 49二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 23:47:22
「愛」だな…
- 50二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 04:31:36
早めに保守
- 51二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 07:03:09
2年後
ルイユ「はやくー!」ピョコピョコ
セイカ「待って〜今行くから!」
カラスバ「そんなせかさんといたってや」
ルイユ「だってポケモンはやくゲットしたいー!」
セイカ「よし、忘れ物なし、じゃあ行こっか」ルイユを挟んで3人で手を繋ぐ
ルイユ「おはなみ、おはなみ!ポケモンゲット〜!」ウキウキで歩き出す
今日は、3人でお花見に行く日、そして、ルイユが初めてポケモンゲットする日
ルイユが捕まえるポケモン
- 52二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 07:09:10
ビードル
- 53二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 07:11:37
スボミー
- 54二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 07:36:51
カラスバ「花見言うてもそんな…花咲いとらんやん」
セイカ「楽しめれば良いと思いますよ、ね〜ルイユちゃん」
ルイユ「うん!」とことこ花の下に駆けていく
カラスバ「あんまり遠くまでいかんでな」
ルイユ「は〜い!」
カラスバ「セイカ、これ」小さめの紙袋を渡す
セイカ「…?ありがとうございます」受け取って中にある箱を開ける
カラスバ「……その、まぁ、なんや……お前ももう18やろ。そろそろやと思うて…」
セイカ「ふふふ、ありがとうございます」中にあった指輪を嵌める
カラスバ「前やったあの指輪はつけてくれへんやん」
セイカ「あれは…あまりにも高い指輪すぎて…つけるのが勿体無いといいますか」
カラスバ「別に、何回でも買うたるけど」
セイカ「大事なものなんです、でもちゃんとお守りとして持ってますよ」
カラスバ「つけといてくれな俺のもんやって分からんやん」 - 55二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 07:40:57
セイカ「分かりました、つけます」
カラスバ「それでええ」
ルイユ「ねぇ〜!ポケモンゲットする〜」セイカの足に飛び込む
セイカ「そうだね〜、1番最初の子はちゃんと考えてみた?」
ルイユ「あのこ!」てちてち歩くスボミーを指差す
カラスバ「お、ええやん。俺もスボミー捕まえたで」ロズレイドの入ったボールが揺れる
セイカ「よっし、じゃあルイユちゃんにはモンスターボール5個あげましょう」
ルイユ「ありがと!」 - 56二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 11:18:10
一応保守
- 57二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 16:56:20
保守
- 58二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 19:21:52
スボミー「ミ!」てちてち歩く
ルイユ「これ、なげる?」モンスターボールを持って首を傾げる
セイカ「そうだね」
ルイユ「…いたそう」少し俯く
セイカ「ふふ、ルイユちゃんは優しい子だね。じゃあ、まずはお菓子を渡してみて仲良くなってみる?」用意していたポフレをひとつ渡す
ルイユ「うん、そーする」嬉しそうに受け取って、そっとスボミーに近づく
ルイユ「たべる?」スボミーに手のひらのうえのポフレを見せる
スボミー「ンミィ」少しずつ近づいて、ゆっくりポフレを食べ始める
ルイユ「たべた!」
カラスバ「良かったやん、ほっぺんとこ撫でたると喜ぶで」
ルイユ「……あったかい」恐る恐る触れてみるとスボミーは一瞬驚くが、すぐに喜ぶ
スボミー「ミ〜♪」
セイカ「ゲットしてみる?」
ルイユ「うん…!」モンスターボールを優しくスボミーに当てる
スボミー「ミッ?」そのままボールに入り、3回揺れた後カチッと音がした - 59二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 19:59:55
ルイユ「ゲット…した!」ドヤ顔
セイカ「すごいよ、ルイユちゃん!」頭を撫でる
カラスバ「ボールから出してみたらどうや?」
ルイユ「うん!」モンスターボールを両手でそっと投げる
スボミー「ミ〜!」元気よく出てくる
ルイユ「スボミー!よろしくね」ぎゅっと抱きしめる
スボミー「ミッ!」
その時、カラスバのスマホロトムが鳴る。
カラスバ「…すまん、ジプソからや。ちょっと電話してくる」
セイカ「はーい」
ジプソ『すみません、外出中に』
カラスバ「別にええで、用はなんや?」
ジプソ『……大事な話でして、事務所に戻ってきていただきたいのですが』
カラスバ「……分かった、すぐ行くわ」 - 60二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 20:09:29
サビ組事務所。
カラスバ「で、話ってなんや?」
ジプソ「実は……3年ほど前にルイユ様のことについてマチエールさんに調査を依頼していました」
カラスバ「ほお、俺は知らんかったけど」
ジプソ「カラスバ様に話すべきか分からなかったので……。ですが、この間、2年前にルイユ様とセイカ様を誘拐したあの男を確認した際、少々気になる事を言われました」そう言って2枚の紙を差し出す
カラスバ「……なんやこれ」
ジプソ「1枚は、3年前にマチエールさんから貰ったDNA鑑定書。そして、もう1枚はこの間私自身が申請して受け取ったDNA鑑定書です」
カラスバ「……俺は、お前が嘘つくような人間やないっちゅうことは1番よお分かっとる」紙を机に放る
カラスバ「でもなんで……ルイユは俺とセイカの血の繋がった娘になっとるん?」 - 61二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 20:11:35
やっぱり未来から送られてきたか
誰がやった?セレビィ、アルセウス、フーバー…候補多いな!? - 62二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 20:14:06
フーパとブーバーの卵やめろ
- 63二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 20:52:51
ジプソ「それは、私にも分かりかねます……」
カラスバ「どう言う事やねん……」ソファに凭れかかる
カラスバ「その、元フレア団の奴は何て言うとったん?」
ジプソ「ルイユ様は、本当にこの世界の、人間、なのかと」
カラスバ「……なんやねんそれ」眉間を摘む
カラスバ「まあええ、そいつに話聞いてみようやないか」
ジプソ「分かりました、車を用意させます」
一方その頃
ルイユ「せーか、あのポケモン、なあに?」セイカの袖を引く
セイカ「ん?どのポケモン?」辺りを見渡すがポケモンはいない
ルイユ「あそこ」木の影を指差す
何かが動いたように見え、セイカとルイユは木の影を覗くがそこには誰もいなかった - 64二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 21:41:31
カラスバ「久しぶり、元気しとった?」
元フレア団残党の男「ひっ、ひい…!」手に持っていた書類を全て落として腰を抜かす
カラスバ「そんな怯えんでもええやん、ちょっと面貸してもらえへん?」
誰もいない閉店しそうなカフェに向かい、2人分のコーヒーを注文する
カラスバ「聞きたいことがあるんやけど、お前はルイユのこと調べたんやんな?……ジプソに、そのことについて話したことがあったらしいやん」
男「お、俺は何も…、ポケモン研究所に拾ってもらって以来、何もしてません!」
カラスバ「そうなん?それやったら、なんで変なこと言うたん?」
男「……ふ、不可能なんです、あの量を…メガエネルギーを溜め込むのなんて、研究所のどのデータにも、そんな人間はおろか、ポケモンにも……。あの量を、溜め込む生物は…存在しません」
カラスバ「ルイユが人間やない、って言いたいん?」
男「ちが、違います…!俺は、あの時DNAを調べました、けど……セイカ、さんの実の子供であると言うこと以外……、不明な点も、不審な点も……」
カラスバ「……そもそも不思議な話やねん、俺はセイカと出会う前にルイユと出会っとる、……嘘ついてへんもんな?」
男「今更、嘘なんて…!」 - 65二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 21:49:59
男「……さ、最近、ポケモン研究所で、噂が、あって……、フーパ、というポケモンの目撃情報が、」
カラスバ「フーパ?」
男「イタズラポケモンの、フーパです……、空間転移ができる、という……。そのポケモン、4年ほど前にも、目撃情報が少しだけあって…」
男「いえ、忘れてください……、」
カラスバ「……なんや、気になるやん」
男「……たとえば、そのフーパが、未来の子供を連れてきた、とか」
カラスバ「面白いこと言うやん、……じゃあ、今回はこの辺にしといたるか」
男「あ、ありがとうございます……」
カラスバ(もし、未来の俺たちの子だったとして……、そん時未来の俺は何でルイユを探しにこんの?そもそも、何のために過去に連れてくんねん)
カラスバ(……でもなんでやろ、未来から来たって言われても妙に腑に落ちんというか、……そもそも、フーパってポケモン、調べてみてもデマばっかやな) - 66二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 22:01:05
カラスバ「お、丁度ええ時に帰ってきたわ」
ルイユ「ただいま〜!」
セイカ「帰りました〜」
カラスバ「セイカにちょっと大事な話があるんやけど、ええか?」
セイカ「?分かりました」
カラスバの私室にて、DNA鑑定の話とフーパの話をする
セイカ「え、……っと??ルイユちゃんは、私と、カラスバさんの、子供……??」
カラスバ「こんらんすんのも無理ないわ、俺も最初は驚いたけど……そのフーパってポケモンの仕業やないか、って」
セイカ「……うーん、でも変ですよね、私なら絶対生まれたてのルイユちゃんを易々手放さない」
カラスバ「俺もや、……変な話してすまんな、何はともあれルイユは俺の…俺たちの大事な娘には変わらないで」
セイカ「そうですね…!」
セイカ(……あの公園で見たの、フーパってポケモンだったかも) - 67二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 22:06:52
ルイユ「スボミーとおさんぽする!」
カラスバ「ごめんな、俺は丁度仕事があんねん、やからセイカに任せてええか?」
セイカ「勿論です!」
ルイユ「はやくいこー!」
サビ組事務所から出発する2人、そして見送るカラスバはルイユをめいっぱい抱きしめた。
カラスバ「ほんなら、気をつけてな」
セイカ「はい!お昼には帰ってきますね!」
ルイユ「いってきま〜す!」手を振る
その瞬間、セイカとルイユの目の前に大きなリングが飛んでくる。
リングの中は暗い闇、本能でダメだと察したカラスバは手を必死に伸ばす、が
セイカの帽子だけがその場に残った - 68二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 22:13:02
カラスバ「……クッソ!!!」
消えたルイユとセイカ、そしてリング
残されたカラスバはセイカの帽子を握りしめたまま、フーパ、というポケモンのデマだと思っていたひとつの記事を思い出す
『くうかんをゆがめる リングであらゆるものをはなれたばしょへとばしてしまうトラブルメーカー』 - 69二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 22:18:32
フーパもしかしてルイユちゃんがポケモン捕まえるまで待ってた?
- 70二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 23:12:35
真相解明編か…
- 71二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 04:57:03
保守
- 72二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 07:26:43
セイカ「……っえ、ここ……どこ?」辺りを見渡すが、薄暗く月明かりもないためよく見えない
ルイユ「…?」不安そうにセイカに足にしがみつく
セイカ「さっき、変なリングみたいなのをくぐっちゃって……」セイカは少し考えた後、まずはここがどこなのかを知るためにも少し歩こうと考える
セイカ「ルイユちゃん、歩けそう?」
ルイユ「…うん」手を繋いで2人で歩き始める
相変わらず暗く、辺りがよく見えないが壊れたままの建物や草木が多いのを見るにどうやらもう人が居ない場所なのだろうと分かる
セイカ「こういう時に限って、スマホロトムの充電が無くなってるし…」ため息をついていると、前の方から人の気配がする
???「……誰や」
知っている声、そして思わずその声の主の名を口に出してしまう
セイカ「…カラスバさん?」 - 73二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 07:32:29
顔がはっきり見える距離になった時、声の主がやはりカラスバだったとセイカは知る
カラスバ(?)「……セイカ、セイカ…なん?」けれど、眼帯をしていたり、いつもの服装ではないことにセイカは違和感を覚える
カラスバ(?)「……っあ、ああ……、セイカ、……こんな、都合の良い幻覚、見るなんて……俺死 ぬんやろか……」震える声でそう言うと、セイカが言葉を発する間もなく強く抱きしめた
ルイユ「……ぱぱ?」
セイカ「カラスバ、さん?…どうして、ここに、……ここって」
カラスバ(?)「セイカ、、?でも、……その服、にメガリング…、………なぁ、その指輪、何?」急に酷く冷たい声になる
セイカ「カラスバさんが、くれたじゃないですか…!なんでそんなこと、」
カラスバ(?)「俺が……?ありえへん、俺はまだ渡しとらん」沈黙が流れる
カラスバ(?)「もしかして……お前、フーパのリング通ってきた、とか」
セイカ「そ、そうです!不思議なおっきなリング通りました」
カラスバ(?)「……やっぱり…、そう、か」
ルイユ「せーか、」セイカの足にしがみつく
カラスバ(?)「何、このガキ」
セイカ「……ッ!」
このカラスバは、セイカの知るカラスバではない - 74二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 09:35:30
- 75二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 11:55:50
保守
- 76二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 17:08:08
これはルイユちゃん泣いちゃうよ
- 77二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 18:12:37
異カラスバって表し方めっちゃ分かりやすくて好き、使っていいかな
- 78二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 18:20:01
異カラスバさん眼帯ってことは失明してる?
というかルイユちゃん知らないってことは異セイカちゃんはカラスバさんに娘見せることなく紙袋に入れたのか? - 79二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 18:22:24
カラスバ(?)「……なんや、色々…頭がおかしくなりそうや、一旦、整頓したいねんけど……うちくるか」
セイカ「はい」
カラスバ(?)「……。付いてき」
ルイユ「…せーか」不安そうに見上げる
セイカ「大丈夫、私がついてるから」
移動中、誰も何も言葉を発しなかった
元は何のだったのかも分からない、半分以上壊れたような古びた建物に入る
異カラスバ「……足元気いつけや、床抜けるかもしれん」
セイカ「は、はい」
異カラスバ「…そこ、座り」
ルイユ「……、」何も言わないがセイカにベッタリくっついて離れない
異カラスバ「お前らは、どこから来たん?」
セイカ「ミアレです、……ここは?」
異カラスバ「……ここも、ミアレやで」 - 80二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 18:27:11
この世界のミアレどうなってるんだ
- 81二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 18:39:59
【ちょっと閲覧注意】
異カラスバ「なぁ、その子供……」指差す
セイカ「…この子は、……カラスバさんの娘です」いつのまにかセイカの膝の上で眠っていた
異カラスバ「……ッ…、」大きく目を見開いた後、顔が酷く辛そうに歪む
異カラスバ「……歳、は」震える声で尋ねる
セイカ「もうすぐで4歳、かな。……大丈夫ですか?」
異カラスバ「…、すまん」そう言って座っていたソファから立ち上がって外に出る
セイカ「…?大丈夫、じゃなさそう……」心配になり、ルイユをそっとソファに寝かせて後を追う
異カラスバ「……っ、セイカ、?」外には瓦礫に凭れながら胃の中のものを吐き出している姿が見えた
セイカ「だっ、大丈夫じゃないですね!?」急いで駆け寄って背中を撫でる
異カラスバ「……汚いやろ」そう言って汚れていない方の手でセイカを遠ざけようとする
セイカ「そう言う話じゃないです……!」カラスバが落ち着くまで背中を撫で続けた - 82二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 18:51:22
異セイカは無事なんかな...
- 83二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 19:20:07
異カラスバ「……おおきに」落ち着いたカラスバは建物に戻って手などを洗い流した
異カラスバ「多分、やけど……お前は、俺の知っとるセイカやない…やろ?」
セイカ「……多分、そうだと思います」
異カラスバ「お前はフーパのせいで、こっちに連れてこられたんやないか…と思うとるけど。……フーパ、こっち来」その呼びかけに反応して、どこからかリングが現れ中からフーパが出てくる
セイカ「ああっ!!この子です!!」
異カラスバ「…やっぱりそうか。こいつは元は物資を運ぶために借りたポケモンで……、今は俺が移動するときたまに助けてくれる」
セイカ「なるほど…?……カラスバさん、その……さっき言ってた、ここもミアレ、って?」
異カラスバ「そのままの意味や、ここはミアレ…って言うても、お前の知るミアレとは違うんか」
セイカ「そうですね、こんなに暗くないし……そもそもこんな荒れてないっていうか」
異カラスバ「じゃあ、まだタワーが暴走しとらん…かったりするか?」
セイカ「タワーの暴走はありましたよ」
異カラスバ「……は?ならなんで…、」
セイカ「みんなに助けてもらって、…ジガルデが最後破滅の光を防いでくれて、それで解決しました」
異カラスバ「…そうか、お前んとこは……そら良かった」 - 84二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 19:31:45
もしや、バッドエンドルートの世界?
- 85二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 19:34:10
続きが気になりすぎる
- 86二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 19:34:28
異カラスバ「……ほな、ちゃんと話するわ。ここは、ミアレシティ、カロス特定メガエネルギー汚染地区」
異カラスバ「そしておそらく……お前からしたら、タワーの暴走が止められんかった世界や」
セイカ「…え、?」
異カラスバ「5年前、タワーが暴走して……それを俺らは止められんかった。今はだいぶメガエネルギーが落ち着いとるけど……もう誰もここには住んどらん」
セイカ「…な、え…?…どうして……?」混乱して一度深く考える
異カラスバ「フーパがお前をここに連れてきた意図は、俺もよく分からん」
セイカ「…誰も住んでない、って….じゃあ、何でカラスバさんは、ここに…?」
異カラスバ「………ただの、探し物や」 - 87二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 19:46:20
カラスバお労しい...
- 88二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 20:01:50
セイカ「……」
異カラスバ「もう寝るとええ、明日明るくなってから帰り方を考えても遅ないやろ」
セイカ「もしかして、ルイユちゃんは……あなたの、子、ですか?」
異カラスバ「ルイユ、…って、あの子供か。……どうやろな、俺は何とも言えへん」
セイカ「じゃあ、この世界の私って、今どこに」
異カラスバ「……知らん」
異カラスバ「……セイカは、どっかに行ってもうた」
セイカ「…どうして?」
異カラスバ「……何やねん、お前、何でそんなこと知りたがるん」
セイカ「だって……私なら、カラスバさんを1人にしない、から」
異カラスバ「……お前に何が分かるん、何でセイカと同じ顔で同じ声で……」セイカの腕を強く掴む
異カラスバ「1人にせえへんって、何で確証もなくそんなこと言えるんや?」 - 89二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 20:57:52
異カラスバ「……すまん、お前は…何も関係あらへんのに。……もう、寝てくれへん?」
セイカ「…はい、」ルイユの隣で、借りた毛布に包まって目を閉じる
異カラスバ「また明日、朝になったら起こしたる」そう言いながらまた建物の外へ歩いて行った
セイカ(……何で私たちは、ここに連れてこられたんだろう。どうしてこの世界の私はここにいないんだろう……)
セイカ(カラスバさん、心配してるかな……)次第に眠る
異カラスバ「おはようさん、よお眠れたか」
セイカ「おはようございます…」
ルイユ「おはよお」ふにゃりと笑う
異カラスバ「……」 - 90二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 21:08:31
セイカ「顔洗いに行ってきます〜」眠い目をこすりながら
異カラスバ「お前は、ポケモン持っとるん?」ルイユに向かって
ルイユ「ルイユ、だよ!スボミーがいるの」そう言って大事そうにモンスターボールを見せてくる
異カラスバ「……そうか、スボミーか。……使えるか分からんけど、これやるわ」そう言ってペンドラナイトとキーストーンのついたサビ組のピンを渡す
ルイユ「ありがとう!……これ、ペンドラーの?」
異カラスバ「そうやな」
ルイユ「あのね……ルイユのパパなの?」
異カラスバ「……どうなんやろ、…お前はどっちがええん?」
ルイユ「ルイユは……、うーん、わかんない」
異カラスバ「そらそうか、まだ4歳くらいやもんな」
ルイユ「ルイユのママは?」
異カラスバ「……お前の母親はな、4年前、お前連れてどっか逃げたんや。……俺がお前を殺 そうとしたから」 - 91二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 21:40:54
うそん..
- 92二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 21:51:13
結構重めなやつ?
- 93二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 21:59:54
!?
何があったんだ…? - 94二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 22:01:23
話が変わってきたな
- 95二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 22:11:56
ルイユ「…?」
異カラスバ「……今のは忘れとき。でも、お前を探しとったのは本当や、……生きとってくれて、ありがとう」少し震える手で撫でるのを躊躇いながら、そっと頭に手を乗せる
ルイユ「うん!」嬉しそうにする
セイカ「戻りました〜」
異カラスバ「丁度良かったわ。そしたら、帰り方について話すで」
異カラスバ「フーパがお前らをリングで連れてきたんなら、そのリングでしか帰れへん。次フーパが力使えるんは14日後」
異カラスバ「やから……ここで14日間待ってもらうしかないんやけど、ええか?」
ルイユ「ルイユは良いよ!」
セイカ「分かりました」
異カラスバ「おおきに、そしたら朝飯でも用意しよか」 - 96二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 22:53:54
ルイユ「おいしい!」簡素な梅干しのおにぎりを食べる
異カラスバ「…なら、良かったわ」少し微笑む
異カラスバ「セイカに、頼みたいことがあるんやけど……手伝ってもらってもええ?」
セイカ「はい!なんでしょう」
異カラスバ「暴走メガシンカポケモンを捕まえてほしいねん。前から時々ミアレで捕まえる人ら来るんやけど、手が回っとらんくて」
セイカ「もちろんです!散々鎮めてきましたから得意技ですよ!」💪
ルイユ「ルイユも行く!」
セイカ「うーん、ルイユちゃんはお留守番かも……」
異カラスバ「せやな、じゃあ寂しくならんように協力者でも呼んどくか?…フーパ、連れてきたって」どこかにいるであろうフーパに声をかけると、リングが出現する
フラエッテえいえんのはな「きゅるる!」リングの中から現れる
異カラスバ「久しぶりやな、ちょっと頼みたいことが、」言い終わる前にフラエッテはセイカを見て花を落とすほど驚く
フラエッテ「きゅる、きゅるる?!きゅる!!」
異カラスバ「……何言うてんのか全然分からへん。フーパのせいで別世界のセイカと、その娘が来てん」
フラエッテ「きゅる!?」 - 97二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 23:01:27
フーパが異カラスバの言うことを聞く(?)理由も謎なんだよな
- 98二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 23:04:11
異カラスバ「せやからこの子供の世話したって」
ルイユ「フラエッテ!」そっと抱きしめる
フラエッテ「……きゅるる」一度カラスバのことを睨んだ後、ルイユに抱きしめられて嬉しそうにする
異カラスバ「ほな、俺たちはいこか」
建物から出て、5分ほど歩けばメガスピアーの群れに出会う
セイカ「なんか多くないですか…?」
異カラスバ「そうか?これでも今日は少ない方やで」そう言いロズレイドを出す、不思議なことにロズレイドの片方の青い花は枯れてしまっていた
異カラスバ「待て!言うの忘れとったわ、危な。……メガシンカするポケモンは出すんやない、暴走してボールに戻ってくれへんようになるで」
セイカ「!わ、分かりました!……お願い、ニンフィア!」
ニンフィア「ふぃい♡」
セイカ「タイプ相性悪い気がする…んですが」
異カラスバ「大丈夫や、すぐ終わらすさかい」 - 99二次元好きの匿名さん25/11/13(木) 23:06:11
まあなんか色々書いてるけど、異カラスバと異セイカの話はまた別スレ立てるかも。一応子育てメインなので大きな謎以外はここでは回収しきらないかと
そん時はよろしく👋 - 100二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 00:45:16
メガシンカするポケモンは暴走メガシンカする……か
ペンドラーが暴走メガシンカして異セイカ達に襲い掛かったか?
それを自分の手持ちのポケモンが襲った=自分が殺そうとしたと思ってしまったとか
もしくはメガシンカ使いも暴走させられたとか……
進展が楽しみすぎる - 101二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 06:50:36
朝保守
- 102二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 07:32:48
異カラスバ「な?すぐ終わったやろ」ロズレイドにまんたんのくすりをあげている
セイカ「そう、ですね……」ゼーハーする
異カラスバ「まだまだぎょうさん暴走メガシンカポケモンはおる、こっちやで」先行して歩く
セイカ「はいぃ……」
異カラスバ「…セイカ」
セイカ「なんですか?」
異カラスバ「ここ……土ついとる」ローリングした時に頰についた土をそっとはらう
セイカ「ありがとうございます。……?」手がずっと頰に添えられていることを疑問に思う
異カラスバ「……」無言のままセイカに顔を近づける
セイカ「……だっ、だめです!!」キスされるすんでのところで止める
異カラスバ「……何でダメなん?」
セイカ「不誠実というか…いや、そう、不誠実です!!!」 - 103二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 07:46:32
異カラスバ「……そうか、すまんかったな」そのまま手を頭の上にポンと乗せる
セイカ「……やっぱり、この世界の私と、なんか、そういう……関係……」
異カラスバ「あの子供おる時点で察してほしかったんやけど」
セイカ「はい……そうですね……」微妙な顔になる
異カラスバ「……次行くで」
セイカ「お腹が空きました!!」
異カラスバ「…それもそやな、昼飯の時間にはちょっと早いけど、一旦帰るか。……フーパ」呼びかけに応えなかったのかリングは出てこない
異カラスバ「あー…歩いて帰ろか」頭を掻く
セイカ「フーパはカラスバさんのポケモンじゃないんですか?」
異カラスバ「前言ったやろ、借りとるポケモンやって。気まぐれやから、時々来てくれへん」 - 104二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 13:46:40
こっちの世界の話も気になる
全部書いてくれてもいいんですよ? - 105二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 15:54:41
分かる、異セイカの話知りたい
- 106二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 19:18:59
異カラスバの拠点を中心に、セイカは異カラスバと暴走メガシンカポケモンを倒して捕まえる日々を過ごした
セイカ「どうして私たちがここに連れてこられたのか、結局分かんないんですよね」
ルイユ「う〜ん」セイカの真似をして考える仕草をする
異カラスバ「フーパに聞いてみればええんちゃう」
セイカ「聞きましたよ!……でも、私ポケモンの言葉分からないんですよね」
ルイユ「ルイユも!」
異カラスバ「なるほどな、……でも別に…知って得することないやん」
セイカ「そんなの聞いてみないと分かりませんよ」
異カラスバ「……どうせ、2日後には帰るのに?」
セイカ「そうなんですけど……、うーーん。本当にただの気まぐれって可能性が1番、かなぁ?」 - 107二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 19:34:50
深夜。
セイカ「でも……一応、ルイユちゃんの本当のお父さんとお母さんは知れたから、今回連れてこられたことにも意味はあったのかな〜って」
異カラスバ「意味、な。……世界なんて無意味なことばっかりやで?今回のフーパのことも、4年前、あの子供がお前ん世界に連れてかれたことも……意味なんてきっとあらへん」
セイカ「そんなことないですよ!私は……、この世界のカラスバさんに会えて良かったな、って思いますもん」
異カラスバ「……何でや」
セイカ「……うーん、何でって言われると…」と苦笑いする
セイカ「カラスバさんがちょっとでも寂しくなくなれば良いな、って。私は、私の世界のカラスバさんが世界一だなぁって思うんですけど、じゃあ、私がいない世界だったら……誰がカラスバさんを世界一幸せにしてあげられるんだろう、って最近考えてて」
異カラスバ「……」
セイカ「私は欲張りなので、私の好きな人たちには、どこにいても世界が違っても幸せでいてほしいんです」
異カラスバ「……なんやそれ、阿保みたいやな」
セイカ「えへへ、ですよね」
異カラスバ「……なぁセイカ、………本当に、帰るんか?」 - 108二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 22:15:50
セイカ「はい、帰ります」
異カラスバ「……そうやんな」
セイカ「死 なないでくださいね」
異カラスバ「なんやそれ」軽く笑う
セイカ「なんとなくです、本当に…なんとなく」
次の日の夜、セイカとルイユが帰る前の日の夜。
ルイユ「…ん」目を擦りながらカラスバの方へ歩く
異カラスバ「なんや、セイカはもう寝てるんやないん?ちゃんと寝た方がええで」吸っていたタバコの火を乱暴に消す
ルイユ「…あのね、おはなし、するの」カラスバの隣に座る
異カラスバ「お話?」
ルイユ「うん……」眠そうにあくびをしながら
ルイユ「ルイユね、ママのおなかにいたときね、パパのこえ、きこえたんだよ」 - 109二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 22:19:06
!?
- 110二次元好きの匿名さん25/11/14(金) 23:08:59
やっぱ気付いてた…
聡い娘だもんね… - 111二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 08:10:33
保守
- 112二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 08:11:15
異カラスバ「…俺の声?」
ルイユ「うん。あったかくて、やさしいこえ、いっぱいきこえたの」
ルイユ「ルイユがうまれたときね、パパがあたまなでてくれたのも、おぼえてるよ」
異カラスバ「……それは俺やないと思うで」
ルイユ「ううん、パパなの。ぜったい」柔らかいルイユの手が傷だらけのカラスバの手を優しく握る
ルイユ「……あのね、きょうだけ、パパのおとなりでねるのだめ?」
異カラスバ「……別に、だめや……ない、けど」握られた手を握り返すことも振り払うこともできない
ルイユ「えへへ、ありがとお」体を寄せて横にあった毛布を被る
異カラスバ「……何で俺やったん?」
ルイユ「えっとね……、ルイユね、ここにくるまえ、フーパにあったんだよ。それでね、パパのところにつれてって、っておねがいしたの」
異カラスバ「そうか、お前が……、何でお前は、俺のところに来たん?」
ルイユ「だって、ルイユのパパだもん……」段々と眠気がルイユを襲う
異カラスバ「……そんだけか」
ルイユ「うん、それだけ……」そう言って眠りにつく
異カラスバ「……来てくれて、……ありがとうな」そっと頭を撫でてみた - 113二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 10:01:50
フーパが2人を連れてきた理由は分かったが、元々赤ちゃんのルイユちゃんが連れてこられた理由わからんな
- 114二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 13:17:28
異カラスバ「おはよう」
ルイユ「…ん、おはよぉ」目をぱちぱちさせる
異カラスバ「よお寝れたか?…狭かったやろ」
ルイユ「んーん、ぽかぽかだった…」嬉しそうにふにゃりと笑う
異カラスバ「それなら、良かったわ」優しく微笑む
セイカ「おはようございます」大きなあくびをしながら起きてくる
異カラスバ「…そしたら、朝飯にするか。何食べたいか言うてみ」
ルイユ「ん〜っとね……ルイユ、カレーすき」
異カラスバ「そうか……でも俺カレーは作れへんねん、ごめんな」
ルイユ「う〜ん、じゃあね、サンドイッチ!」
異カラスバ「分かった、そしたらサンドイッチ用のパンあったか見てくるわ」
セイカ(仲良くなってる、のかな?…良かった) - 115二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 14:07:25
ルイユ「おなかいっぱい!」
セイカ「私もお腹いっぱいだな〜」ルイユを膝の上に乗せながら
異カラスバ「美味しかったんなら良かったわ」
異カラスバ「……そしたら、帰る準備し」悲しそうに笑う
ルイユ「…うん」少しだけ悲しそうな顔をする
セイカ「ルイユちゃん、私とカラスバさんで少し相談してたんだけどね。…ルイユちゃんは、私と一緒に、帰りたい?」
セイカ「元々はこの世界で産まれて、この世界で育つ筈だったけれど、フーパの力でルイユちゃんは私たちのところに来たの」
ルイユ「うん」
セイカ「それでね…、ルイユちゃんに決めてほしいの。決める事はとっても難しいと分かってるけど……、」
異カラスバ「……俺は、帰ったほうがええと思うで。……お前と一緒に居りたくないって訳やない。ただ、ここよりもずっとお前が育ってきた世界の方が、きっと安全で、たくさんの人やポケモンに出会える」
ルイユ「ばいばいなの…?」
異カラスバ「もう二度と会えんわけやない……まずはちゃんと、家に帰り」しゃがんで目線を合わせる
ルイユ「……うん」 - 116二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 15:28:40
異カラスバ「フーパ、頼むで」その呼びかけに反応し、フーパが現れ大きなリングを用意する。向こう側は見えないが、そこをくぐれば元の世界に帰れるのだと分かる
セイカ「……それじゃあ、カラスバさん。本当に、お世話になりました」深くお辞儀をする
ルイユ「ありがとう!」真似しておじぎする
セイカ「……」少しだけ寂しそうな顔をする
ルイユ「あのね、ルイユね、おもいだしたの。いっぱいおはながさいてるとこにいたんだよ、ルイユとママ。そのあとはわかんないけど……ママはね、きっとそこでまってるの」
異カラスバ「……そうなんか、おおきにな」寂しそうに笑いながら頭を撫でる
ルイユ「それとね、それでね……。パパ、ルイユのパパになってくれてありがとう」ぎゅっと抱きつく
異カラスバ「……っ、……ああ、何でやろ、泣くつもりなかったんやけどな……」涙をこぼす
異カラスバ「……ルイユ、産まれてきてくれてありがとう」抱きしめ返す
ルイユ「じゃあね!またね!」めいっぱい抱きしめたあと、何度も手を振りながらリングをくぐる
セイカ「お元気で…!」
異カラスバ「……またな」笑って手を振り返す
ルイユ「ばいばい!」 - 117二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 16:07:14
元の世界に戻る
カラスバ「今すぐにルイユとセイ___っ!?」目の前に大きなリングが再び現れて、中からルイユとセイカが出てくるのを見る
カラスバ「……っ、どこ行っとったん、って言うても……おらんくなったの今さっきなんやけど」
セイカ「ただいま帰りました」
ルイユ「ただいま!」
カラスバ「……えっと、何があったん?」カラスバにとってはつい数十秒前にいなくなった2人がすぐに帰ってきたようなもので、混乱する
セイカ「なんか……こっちのカラスバさんが懐かしいような感じがします」笑って
ルイユ「ひさしぶり?」
カラスバ「……何はともあれ、2人が無事やったらええんや」ルイユとセイカを抱きしめる
ルイユ「えへへ、ただいまあ」 - 118二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 16:19:48
- 119二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 16:45:45
残された別世界の方では
異カラスバ「……行ってもうた。……なあ、フーパ」その声にフーパは振り返る
異カラスバ「おおきにな、2人連れてきてくれて」
フーパ〕ドヤ顔をする反面、申し訳なさそうな顔になる
異カラスバ「……知っとる、お前の力やともう2度とあっちの世界と繋げれんのやろ」
異カラスバ「大丈夫や、もう会えんくても。そもそも俺は……もうじき、」少しだけ寂しそうにする
異カラスバ「最期に手伝ってもらいたいことあるんやけど、ええか?」
フーパ〕何でもこい!と言うように胸を張る
異カラスバ「探し物……なんやけどさ、ミアレで1番花が咲いとる場所に連れてってくれへん?」
異カラスバ「おおきにな」えいえんのはなが咲き乱れる、少し異様な花畑に着く
異カラスバ「……今までほんまにありがとう」そう笑った - 120二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 17:05:07
元の世界の夜。カラスバはセイカから別世界に行った話を聞く
カラスバ「……そんなこともあるんやな」
セイカ「不思議な話ですよね。…あぁ、なんか、やっぱりカラスバさんはカラスバさんだー!って感じしますね」
カラスバ「どう言う事やねん」
セイカ「そのままの意味です!……色々あったけど、あなたがやっぱり私の1番好きなカラスバさんだなって」
カラスバ「……おおきに」
セイカ「ルイユちゃんは、私の…私たちの大事な娘にも変わりありません」
カラスバ「せやな。何があっても、俺たちの1番の娘やで」
セイカ「……ちょっとカラスバさんが久しぶりではないんですけど、カラスバさんは久しぶりなので、……今日お隣で寝ても良いですか?」
カラスバ「もうなんか俺の名前がゲシュタルト崩壊しそうやけど……ええで」
セイカ「えへへ、ありがとうございます」 - 121二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 17:10:02
切ねえ…
- 122二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 17:28:01
1ヶ月後。
セイカ「えへへ、ごめんなさい…最近ちょっと体調が悪くて……」ベッドの中で申し訳なさそうに
カラスバ「ほんまに無理せんと、ゆっくり寝るんやで」
ルイユ「だいじょうぶ…?」
セイカ「ありがとう、私は大丈夫だよ」
カラスバ「何かあったらすぐ呼ぶんやで」
セイカ「ありがとうございます」部屋から出るカラスバを見送る
セイカ「ごめん、ルイユちゃん、ジプソさん呼んできてくれる?」
ルイユ「うん。…ほんとに、だいじょぶ?」
セイカ「大丈夫だよ」笑ってみせる
ジプソ「セイカ様、体調を崩されたと伺いました」
セイカ「ちょっと、カラスバさんにはまだ言えないんですけど……」耳打ちする
ジプソ「そう、でしたか……」
セイカ「はい。……それで、今日、ちゃんとカラスバさんには話さないといけないかな、って思ってるんです」 - 123二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 17:29:25
- 124二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:04:44
え?
- 125二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:24:36
仕事を終えて自室に戻ると、机の上に意味深な紙袋が置いてある
カラスバ「なんやこの紙袋……」
カラスバは中身を確認する、や否やセイカのいる部屋に走って向かった。
カラスバ「セイカ!!!!!」
セイカ「ああ、カラスバさん」
カラスバ「これって、なあ、本当なんか、」息を切らしながら
セイカ「……はい、本当です」
カラスバの手には妊娠検査薬が握られていた
セイカ「えへ」 - 126二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:25:50
- 127二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:34:02
お前らいつの間に...
- 128二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:35:04
ここじゃない?
- 129二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:38:27
- 130二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:39:48
これ産まれてくるのルイユちゃんと同一の存在になっちゃわない?
- 131二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:41:12
本編前後でかなり世界線変わってるから受け継がれる遺伝子が違うかもしれん
- 132二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:49:57
【n年後にあるかもしれない話】
ルイユ「もう、お父さんのバカ!!!!」怒りながら出ていく
セイカ「……あれは言い過ぎですよ、カラスバさん」はぁ〜とため息を吐きながらカラスバに目線をやる
カラスバ「え、今の俺が悪いん…?」そしてまたセイカに溜め息をつかれる
ルイユ「こぉんにちは〜」クエーサー社に顔を出す
マスカット「ルイユさん?社長なら丁度休憩中ですよ」
ルイユ「こんにちは、マスカットさん!ありがとうございます!」エレベーターに乗ってそのままマスカットと社長室に向かう
ガイ「ルイユ、久しぶりだな。マスカットさん、俺がお茶準備するから大丈夫」
ルイユ「ガイさんこんにちは!聞きたいことがあって来ました!」
ガイ「俺が答えられる範囲なら何でもいいぜ」
ルイユ「ありがとうございます!最初は愚痴になっちゃうんですけど……私、今日弟と大喧嘩したんです、きっかけはちょっとしたことだったんですけどね?……それで、弟に、“本当のお姉ちゃんじゃないくせに”って言われちゃって……」
ルイユ「気になったんです、弟に問いただしてみたらお父さんが話してたって言うから聞いてみたら……否定してくれなくて」 - 133二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:53:51
カラスバァ?!お前それはクソボケとかのレベルじゃないぞ何やってんだ
- 134二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 18:56:21
ガイ「…うーん」苦笑いしながら話を聞く
ルイユ「それでまあ……お父さんに覚えてないのか、って変なこと言われて、何がよ!?ってなりながら今ここに来た感じです」
ルイユ「で、聞きたいことなんですけど……私って、本当にお父さんとお母さんの子供なんですか?……ガイさんなら、お母さんと仲良いし知ってるかなぁ、って思って…」
ガイ「そうだな……でも、俺が答えられることはない、かな」
ルイユ「そう、ですか」
ガイ「ちゃんとお前の母さんとかに聞いてみるのが1番だと思うんだ」
ルイユ「でも……」
ガイ「じゃあ、これを機にちゃんと聞いてみな」そう笑いながらお菓子を差し出した - 135二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 19:09:30
ルイユ「…ということがありまして。でも、私から聞くの、正直すごく気まずいんです」
マチエール「うーん、でもそのガイの言う通り、セイカとカラスバさんに聞くのが1番だと思うよ」クッキーを出す
ルイユ「ミアレいちの探偵さんは私の出生の謎を解いてくれないんですか?」出されたクッキーを食べながら
マチエール「解かなくても聞けば分かるからね。それに……2人がルイユちゃんをすごく大事にしてるのは、たしかな事実じゃないかな?」
ルイユ「それも…そうです、けど」少しずつ膨らんだほっぺがしぼんでいく
マチエール「ちゃんと2人に話を聞いてみて、それでも分かんないことがあったら、手伝ってあげるよ」
ルイユ「というわけで……話を聞こうと思うので、練習させてください」
ジプソ「なぜ私に」
ルイユ「お父さんとお母さんの次にお世話になってて、1番お父さんのことを昔から知ってる人だからです!」
ジプソ「ルイユ様、練習なんてしなくても、正直に思っていることや聞きたいことを話せば、お2人も正直に答えてくださいますよ」
ルイユ「……それは、分かってます。……でも、もし本当に、もし、私はお父さんとお母さんの子供じゃない、って、2人から言われたら……」少しだけ泣きそうな表情になる
ジプソ「…ルイユ様、少しだけ余計なことを言ってしまいますが宜しいですか?」
ルイユ「…うん」
ジプソ「正真正銘、ルイユ様はカラスバ様、セイカ様と血のつながった親子です。……私が保証しましょう」 - 136二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 19:26:58
ルイユ「ほんとに?…本当の、本当にですか?」
ジプソ「はい。……ですが、お2人にルイユ様が聞きたいことをしっかりと尋ねてみてください」
ルイユ「…っ、ただいま!」意を決して扉を開く
セイカ「おかえり、……心配したよ」抱きついてきたルイユの頭をそっと撫でる
カラスバ「……おかえり。ルイユ、話があるんやけど」
ルイユ「聞く!」カラスバの目の前のソファに勢いよく座る
カラスバ「さっきのこと、ごめんな。俺が変なこと言うた。……お前は、俺たちの大事な娘やで」
ルイユ「…知ってた」
カラスバ「そうか、ならええんや」
ルイユ「じゃあ、なんで本当の娘じゃない、なんて話してたの?」
カラスバ「……俺は絶対に、そんなこと言わん。聞き間違いやと思うで」
ルイユ「……うーん、そうなの?お母さん」横に座るセイカに尋ねる
セイカ「そうだね、お父さんがそんなこと言うなんてあり得ないよ。」
ルイユ「そっか、…そうだよね!ありがと!」そのまま自分の部屋に帰る - 137二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 19:36:04
帰ったあと。
セイカ「…何であの時、“戸籍謄本見たら分かるかもなぁ”とか変なこと言ったんですか!?」
カラスバ「いや、すまん……、ほんまに驚きすぎて自分でも何言うてんのかよう分からんかった」
セイカ「はぁ……、でも、ルイユがあの時の…フーパに連れて行かれた時のこと、覚えてなかったのは私も驚きました」
カラスバ「そやねん、ルイユはてっきりそのこと覚えとるもんやと勝手に思ってて……」
カラスバ「まあ、……ルイユがこの話をちゃんと理解できる歳になったら、俺が話すで。心配せんとき」
セイカ「分かりました。……あ、あと、“本当の娘じゃない”なんて、流石に言ってないですよね?」
カラスバ「さっき、そんなこと言うなんて有り得へんって否定してくれたやん」
セイカ「そうですけど……けど」
カラスバ「ほんまに、死んでも言わへんで、そんなアホなこと」
カラスバ「……まあ、申し訳ないことしたな。あとでお菓子でも買うたるか」
セイカ「そしたら、今度はあの子がお姉ちゃんばっかりずるいって言いそう……」少しカラスバに目線をやる
カラスバ「や、もちろん2人分……、お前の分も入れて3人分やな」
セイカ「ふふ、お願いしますね」
おわり - 138二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 20:15:08
- 139二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 20:17:18
おつ!良いSSだった
異カラスバさん切ないな… - 140二次元好きの匿名さん25/11/15(土) 20:52:26
乙
続き楽しみにしてる