"バトロワ"をやります 契約のワルプルギス 終

  • 1バトロ渡哲也25/11/11(火) 23:41:35
  • 2バトロ渡哲也25/11/11(火) 23:50:33

    イベント9(戦闘)(河原)

    イシュタルの自己犠牲により、アビサル・グラビティの直撃を回避した狛枝は、人間性を失った獣と化していた。彼から聞こえるのは、喉の奥からの低いうなり声だけだ。

    狛枝はAFOに攻撃を仕掛ける。AFOから見える狛枝は、時間の遅延能力が極限まで強まったことで、さらに速くなっていた。AFOは即座にデッドマンズ・ランスを発動し、狛枝の体を貫こうとするが、攻撃がすり抜けた。

    オール・フォー・ワン(AFO)「なっ…なぜ、当たらない…!」

    これこそが狛枝の新能力『パラドックス・ランナー』だった。彼は「攻撃が自分の体に当たった」という結果を、少し未来へとずらしたのだ。致命傷を負うはずの現在の狛枝は負傷せず、AFOに突進する。


    【時計の悪魔の真の能力】

    パラドックス・ランナー:

    自分が引き起こすまたは自分の身体に起こる「結果」を、少し過去または少し未来の地点で発生したものへ「ずらす」。


    AFOはストーン・カフカスを狛枝にぶつけ、その突進を止めようとする。そのとき、ローは視界の端で、イシュタルを失ったばかりの深い喪失感と、怒りに突き動かされていた。

    ロー(仮面の悪魔)「(魔導士屋…お前が、おれを置いて死ぬなんて、許さねェ…おれが、お前のためにした全ての努力を、このクソみたいな現実に無意味にさせるものか…!)」

    ローは瀕死の重傷を負うことも厭わず、悪魔王子の日本刀の悪魔の瞬発力をコピーしたようなスピードで、狛枝の真後ろに走り込んだ。彼は最後の力を振り絞り、仮面の悪魔のコピー能力で星々の悪魔の力を使い、まぶしい星の光を放ちAFOの目をくらませた。

    ストーン・カフカスの狙いが狛枝から外れ、狛枝はAFOに渾身のパンチを浴びせる。

  • 3バトロ渡哲也25/11/11(火) 23:52:26

    オール・フォー・ワン(AFO)「無駄だ!コンセプト・デリート!」

    AFOはとっさに打撃を無効化したつもりだったが、「狛枝の攻撃が当たった」という結果は、『パラドックス・ランナー』により、コンセプト・デリート発動前に起きた結果へと前倒しにされた。

    「ゴキッ!」という嫌な音と共に、AFOの腕が複雑骨折という大ダメージを受けた。

    しかし、AFOは反撃を止めない。複雑骨折という大ダメージを受けながら、AFOはストーン・カフカスを即座に再発動し、同時に狛枝の未来にずらされていたデッドマンズ・ランスのダメージが、狛枝の肉体に一気に襲いかかった。

    石棺に押し潰され、内部から以前のダメージに苛まれた狛枝は、時計のゼンマイが全て焼き切れたように崩壊し、死亡した。

    (狛枝 凪斗、死亡!)

    そして、狛枝を庇うような位置にいたローは、カフカスの岩片の直撃と、狛枝の圧潰による衝撃波を全身で受け、瀕死の大ダメージを負って、戦場外へ吹き飛ばされた。

    狛枝の死亡時、悪魔王子とリリスには、彼の理性を失った咆哮の中に、どこか懐かしい、狛枝の涼しい声が聞こえた気がした。

    悪魔王子&リリス「どうか忘れないで…僕は君たちを、君たちの中に眠る希望を…心から愛していると」

  • 4バトロ渡哲也25/11/11(火) 23:53:26

    17ターン終了時の状況
    生存者リスト: リリス(テーザーガンの悪魔)、AFO(墓石の悪魔/主催者)、悪魔王子(日本刀の悪魔)、トラファルガー・ロー(仮面の悪魔) (計4名)
    重傷者リスト: リリス(テーザーガンの悪魔)
    チーミング: 悪魔王子&リリス(絆強化)、トラファルガー・ロー(瀕死)
    死亡者リスト: シマキン(焼夷弾)、獅子堂イズミ(コモドドラゴン)、不死鳥マルコ(津波)、断頭台のアウラ(白餅)、楠木正成(蛇腹剣)、禪院直哉(洪水)、杉下右京(写真の悪魔)、溶ける愛(豆腐の悪魔)、ロックス・D・ジーベック(隕石)、レミリア・スカーレット(閃光弾の悪魔)、獪岳(戦車)、綾小路 清隆(アルゴンの悪魔)、リゾット・ネエロ(影の悪魔)、三日月・オーガス(象の悪魔)、酸賀研造(単行本の悪魔)、石神 千空(酸素の悪魔)、御影 玲王(心臓の悪魔)、間桐 臓硯(タフグミ梅マニアの悪魔)、イシュタル(星々の悪魔)、狛枝 凪斗(時計の悪魔) (計20名)

  • 5二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 23:54:42

    自己犠牲の連続でアツくもビターな展開が続くのォ

  • 6二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 23:55:17

    これ以上減らないで欲しいのぉ

  • 7二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 23:56:19

    過去のタッグロワもアツかったけどやねぇ
    こういう毛色の違うダークなアツさもウマいで!

  • 8二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 23:57:35

    このレスは削除されています

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/11(火) 23:59:34

    お…おいおいローはどうした?吹っ飛んじゃったよ
    狛枝も死んだしまずいよもう二人しか残ってないよ

  • 10規制されたバトロ渡哲也25/11/12(水) 00:01:04

    18ターン目:終焉—紐帯の象徴

    イベント10(戦闘)(河原)

    悪魔王子(日本刀の悪魔)とリリス(テーザーガンの悪魔)は、既に傷だらけだった。戦場には狛枝とイシュタルの血が混じり合い、敗北の匂いが濃く漂っている。しかし、二人の瞳に宿るのは、AFO(墓石の悪魔)への確固たる敵意と、必ず生き残るという強い決意だ。

    悪魔王子が全力を込めて変身し、リリスが指先に青白い電流を集中させる。二人の同時攻撃が悪魔の能力の弱点を突く、これが彼らの最後の希望だった。

    オール・フォー・ワン(AFO)「なるほど、悪あがきだね。しかし、片方さえ拘束できればコンセプト・デリートでどうとでもなる」

    AFOはリリスに焦点を絞る。悪魔王子をストーン・カフカスとアビサル・グラビティ(溜めなし)の複合技で遠方から拘束。リリスが突っ込んできたのを確認すると、勝利を確信したように薄く笑った。

    オール・フォー・ワン(AFO)「終わりだよ。僕の知性は、君たちの感情よりも常に優位にある」

    AFOは迷わずコンセプト・デリートで「電気信号」の概念を無効化し、リリスを迎撃する体勢を整えた。AFOは、カウンターでリリスを確実に殺し、悪魔王子の心を折ることができると確信した。

  • 11バトロ渡哲也25/11/12(水) 00:02:55

    だが、その瞬間、日本刀に貫かれるような感覚がAFOの体に走る。

    オール・フォー・ワン(AFO)「…何だと…!?」

    リリスの姿は、直前に仮面の悪魔の力を使った瀕死のトラファルガー・ローによって、悪魔王子と入れ替えられていたのだ。つまり、ストーン・カフカスで拘束したのはリリスであり、AFOが電撃を無効化して迎え撃ったのは、日本刀の悪魔の契約者である悪魔王子その人だった。

    AFOの顔から、絶対的な自信が消え去る。彼は「電気信号」という一つの概念しか無効化しておらず、拘束された標的の全身から生えた日本刀の「斬撃」という概念に対応できない。

    悪魔王子「他人の人生を無意味だと笑ったツケだぜ。お前の傲慢は、ここまでだ」

    悪魔王子は、最後の力を込めて、日本刀をAFOの心臓目掛けて突き込んだ。その一撃は、AFOの防御を打ち破り、心臓を貫く。

    その瞬間、遠くで倒れていたトラファルガー・ローの口元に、微かな笑みが浮かび、彼の意識は深い闇へと沈んだ。

    トラファルガー・ロー「約束は、果たせなかった。だが、おれはお前の最期の願いを無意味にさせるつもりはねェ。おれは生き残るぞ、魔導士屋」

    (トラファルガー・ロー、気絶)

  • 12二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 00:05:30

    よっしゃあの
    しゃあっ

  • 13バトロ渡哲也25/11/12(水) 00:13:09

    イベント11(決着)(河原)

    心臓を貫かれたAFOは、その場に膝をついた。複雑骨折と心臓への致命傷。だが、彼は自らの敗北を認めず、顔を歪ませた。

    オール・フォー・ワン(AFO)「…馬鹿な…僕が負けるなど、ありえない!こんな戦い、無かったことにする!コンセプト・デリート!」

    AFOは、全細胞を震わせるように「時間の流れ」の概念を消し去り、戦いを最初からやり直そうとした。

    その時、戦場全体に、重厚な墓石の悪魔の声が響き渡った。

    墓石の悪魔「拒否する。その概念の削除は、認められない」

    オール・フォー・ワン(AFO)「な、何だと…!?君は、(僕の所有物たる)人間たちの足掻きの無意味さを象徴する悪魔だろう!今更、裏切るのか!」

    墓石の悪魔は、悪魔王子たちへの憧憬を語る。彼は、自分でも気づいていなかった自身の内面にこのゲームを通じて気づかされたようだった。

    墓石の悪魔「彼らはお前と私を上回った。彼らが信じぬいた絆を姑息な手でなかったことにはしたくない。どうやら私は、行動や感情に意味が実を結ぶ様を見たいと願っていたようだ。昔、悪魔は自分と正反対の特徴の物に惹かれるなどと訊き与太話だと思っていたのだがな。いや、もしかすると正反対というわけではないのかもしれない」

    墓石の悪魔「墓石は生の空虚さの象徴ではない。そこに花を供え、手を合わせる者がいる限り、それは死してなお残る生者との紐帯(絆)の象徴なのだ」

    AFOは、自身が最も否定した絆という力のせいで、悪魔から裏切られたことに絶望した。

  • 14バトロ渡哲也25/11/12(水) 00:14:46

    オール・フォー・ワン(AFO)「…僕の支配は…絶対だったはずだ…こんな結末は認めないぞ…!」

    その断末魔の叫びと共に、悪魔王子とリリスが最後の集中攻撃をAFOに叩き込んだ。

    リリス「アテシは、この希望を、必ず明日へ繋ぐわ!」

    悪魔王子「お前の命に教えてやるよ。悪魔は負けないんだぜ」

    二人の攻撃がAFOの肉体を完全に崩壊させ、その肉体は塵となって河原の風に消えていった。

    (AFO、死亡!)

    墓石の悪魔「良い終焉だ」

    そう言って墓石の悪魔は気配を消した。こうして、「ワルプルギスの夜」は、悪魔王子、リリス、トラファルガー・ローの三人の生存者を残して幕を閉じた。


    最終生存者リスト

    生存者リスト: リリス(テーザーガンの悪魔)、悪魔王子(日本刀の悪魔)、トラファルガー・ロー(仮面の悪魔) (計3名)

    重傷者リスト: リリス(テーザーガンの悪魔)、トラファルガー・ロー(仮面の悪魔)(気絶)

    チーミング: 悪魔王子&リリス(絆強化)、トラファルガー・ロー(瀕死)

    死亡者リスト: (変更なし)

  • 15二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 00:18:18

    AFO御撃破だあっ
    契約と支配を履き違えたツケが回ってきましたね…ガチでね

  • 16バトロ渡哲也25/11/12(水) 00:18:36

    エピローグ:夜明けの残照

    戦場に、冷たい河原の風が吹き抜けた。

    悪魔王子(日本刀の悪魔)は、リリス(テーザーガンの悪魔)に支えられ、塵となったAFOの消滅した場所を見つめていた。契約の代価として奪われていた悪魔の力が身体から抜けていく。その瞬間、彼らがもともと持っていた固有の能力が、完全ではないにせよ、大幅に回復していることを感じた。

    リリスは脇腹の傷を押さえながら、倒れ伏したローに駆け寄った。狛枝とイシュタルの犠牲、そしてローの最後の行動が、彼らの命を繋いだのだ。

    リリス「王子、ローが…ローが瀕死だわ!早く、助けてやんなきゃ!」

    悪魔王子は、リリスの言葉で我に返る。

    悪魔王子「ああ、わかってる。クソ、こんな時に治癒能力が使えないのはもどかしいぜ」

    リリスと悪魔王子は、瀕死のロー(仮面の悪魔)を慎重に抱き起こした。ローの体は、狛枝の自己犠牲がなければ即死していただろうほどの損傷を負っている。その時、ローの顔を覆っていた仮面の悪魔の力が、霧散した。

    ロー「…おれは、こんなところで…」

    ローは薄れる意識の中で、回復した自らの能力を感じ取った。オペオペの実の能力が、彼の体内で再び目覚め始めていたのだ。彼は、悪魔王子の腕の中で、掠れた声を出した。

    ロー「おれの…能力が…これなら、まだ間に合う…!ルームは展開できねェが…」

    ローは、僅かに回復した能力を使い、自らの外科的な治療を始める。悪魔王子は彼の額の汗を拭い、その様子を静かに見守った。

    悪魔王子「自分で治療できるなんてな。お前は最後まで、外科医屋なんだね」

    ローの治療は、決して楽なものではなかったが、悪魔との契約解除と固有能力の回復が、彼の命を確実に拾った。体内の損傷を一時的に食い止めたローは、疲弊しきった体で、河原の空を見上げた。

    ロー「…魔導士屋…無意味じゃねェよ…お前の最後の行動は…おれの生きる意味になったんだ」

    ローの瞳に、イシュタルが最後に笑ったような幻影が浮かび、ローは静かにその場で意識を失った。

  • 17二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 00:20:16

    >>13

    笑ってしまう

    これまで散々無駄な足掻きはよせって言ってたのに

    自分は無様に足掻くだなんて

  • 18バトロ渡哲也25/11/12(水) 00:24:00

    帰還と誓い

    悪魔王子とリリスは、傷つき気絶したローを抱え、荒廃した戦場を後にした。

    二人の間には、絆が崩壊しかけていた時のような「道具」としての関係性はなかった。リリスは、自分のために全てを懸けて戦い、精神世界で自己のアイデンティティを再定義した悪魔王子に、静かな信頼を寄せていた。

    河原を背に、朝日が昇り始める。リリスは立ち止まり、悪魔王子の顔を見上げた。

    リリス「アテシは、人間になれない、薄ら寂しい場所で、死にかけてた人間ですらない奴だったわ。でも、そんなアテシに、生きろって言ったのはアンタだよね?」

    リリスの瞳は真っ直ぐだった。彼女が求めているのは、命令ではなく、対等な絆の確認だった。

    リリス「という訳で、責任は取ってくれるでしょうね?これからも宜しくお願いするわ。アテシの王子様」

    悪魔王子は、いつもの飄々とした口調を崩さず、しかし、その目には強い共感が宿っていた。

    悪魔王子「へっ、大げさすぎるぜ。実験台として生まれてきた俺も、お前と同じような奴さ」

    彼は、リリスの差し出した手を、迷わず握り返した。

    悪魔王子「でも俺もお前も道具なんかじゃないさ、リリス。お前の隣で、俺が選んだ俺として生きる。これからも、俺の進む道に付き合ってもらうぜ」

    リリスは満面の笑みを浮かべ、二人は傷ついた仲間を抱え、朝日に向かって歩き出した。

    ワルプルギスの夜は終わり、彼らの夜明けの物語が、今、始まる。

    (契約のワルプルギス、完)

  • 19バトロ渡哲也25/11/12(水) 00:27:18

    しゃあっ完結!

    お付き合いいただきありがとうございました

    一応質問受け付けるっス

    あと主催者は少々お休みさせていただくのん

    モチベ回復したら復帰するかもしれないね

  • 20二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 00:28:07

    >>19

    オツカレーッ

    ゆっくり休んでまた戻ってきてほしいですね…ガチでね

  • 21二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 00:35:11

    >>19

    オツカレーッ 目茶苦茶面白かったのん…

    奇しくもAFOがラスボスになったのがハマっててよかったですね…ガチでね

  • 22バトロ渡哲也25/11/12(水) 00:39:14

    >>3

    <描写の矛盾点の修正>

    ×狛枝を庇うような位置にいたローは、カフカスの岩片の直撃と、狛枝の圧潰による衝撃波を全身で受け、瀕死の大ダメージを負って、戦場外へ吹き飛ばされた。

    ⚪︎狛枝に庇われるような位置にいたローは、カフカスの岩片により瀕死の大ダメージを負って、戦場外へ吹き飛ばされた。狛枝の体が盾にならなければ、ローは即死していただろう。


    × 悪魔王子&リリス「どうか忘れないで…僕は君たちを、君たちの中に眠る希望を…心から愛していると」

    ⚪︎狛枝凪斗「どうか忘れないで…僕は君たちを、君たちの中に眠る希望を…心から愛していると」


    >>21

    Gemini「主催者はAFOに御決定だあっ」

    ワシ「ボケーッあまりにも怪し過ぎて怪しまれる言うたろうが」

    Gemini「わ…わかりました…臓硯をミスリード役にします ムフッそのためにタフグミの悪魔の性能上げようね」

    ゲーム開始時の壮絶なチャットである

  • 23二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 00:42:59

    >>22

    臓硯がやけに強いと思ったらそういう事だったのかあっ

    タフグミの悪魔で笑ってたけど普通に能力の使い方上手くてやっぱり笑うんだよね

  • 24バトロ渡哲也25/11/12(水) 00:44:42
  • 25二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 00:54:15

    せっかくだし強さのTier表みたいなの出せたら見せて欲しいんだァ

  • 26二次元好きの匿名さん25/11/12(水) 01:08:24

    生存者のその後を教えてくれよ

  • 27バトロ渡哲也25/11/12(水) 03:05:53

    はうっ寝落ちしてたのん

    それじゃあティア表を上げますよ

    余談だけど 送られてきたキャラクターについて自習してたらリリスが悪魔王子との共通要素いっぱい撃ちで笑っちゃったのが俺なんだよね

    AIが組むのもま…なるわな…

    次に後日談上げて終わるのん

  • 28バトロ渡哲也25/11/12(水) 03:11:03

    エピローグ後:三人の生存者

    トラファルガー・ロー:残された誇り

    トラファルガー・ロー(仮面の悪魔)は、数日後、回復した自身の能力と外科医としての知識で、なんとか一命を取り留めた。彼の契約は打ち切られたが、彼の命を救ったのは、彼自身の固有の能力だった。

    彼は、荒野に自作した簡素な墓標の前に立っていた。そこには、イシュタルの魔導士としての誇りを象徴する、小さな星型の石が置かれている。

    ロー「約束は破っちまったが、お前の願いは守ったぜ、魔導士屋」

    ローは、イシュタルが片腕を失いながらも戦い、そして最後に自分たちを逃がすために命を投げ打ったことを、決して忘れなかった。

    ロー「誰にも否定できねェ、お前の誇りは、おれが背負って生きていく。それが、おれがお前にできる唯一の接合だ」

    ローは、イシュタルが生きている間に彼女の片腕を接合することはできなかった。だが、彼女の生き様という名の誇りを、自身の胸に深く縫い付けたのだ。

  • 29バトロ渡哲也25/11/12(水) 03:12:09

    悪魔王子とリリス:目標は継続、絆は不滅

    悪魔王子(日本刀の悪魔)は、リリス(テーザーガンの悪魔)に支えられ、ようやく自らの傷の手当を終えた。夜明けの光が、二人の顔を照らす。

    リリスは、もう誰にも縛られない自由な体で、悪魔王子の横顔を見つめた。

    リリス「アンタが誰かの道具じゃなく、自分の選んだ道を進むなら、アテシはそれで十分だわ。アンタの道は、アテシの居場所でもあるってことだから」

    悪魔王子は、リリスの言葉に強く頷いた。彼の瞳には、宮沢鬼龍に否定されても揺るがない、自らの確固たる目標が宿っていた。

    悪魔王子「へっ、その通りだぜ。これまで通り俺の目標は、龍を継ぐ男になること。それは誰の否定でも消えない、俺自身の目標だ」

    彼は、リリスの差し出した手を、力強く握り返した。

    悪魔王子「だが、その隣にお前がいる。最高の希望の隣で、最強の龍に昇り詰める。だからまあ、これからも二人で生き永らえような。」

    リリス「うん、ありがとう、私の王子様」

    リリスは満面の笑みを浮かべ、二人は新たな絆と共に、未来へ向かって歩き出した。

  • 30バトロ渡哲也25/11/12(水) 09:35:48

    <修正>

    >>11

    ×彼は「電気信号」という一つの概念しか無効化しておらず、拘束された標的の全身から生えた日本刀の「斬撃」という概念に対応できない。

    ⚪︎彼は「電気信号」という一つの概念しか無効化しておらず、突っ込んでくる悪魔王子の全身から生えた日本刀の「斬撃」という概念に対応できない。

オススメ

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