【オリキャラ🎲ss】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part15

  • 1佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/18(火) 15:09:14

    ここが正念場……逆にいうとここを乗り越えてからは楽かも? というかそう思いたい……

    佐藤カガリ 16歳(2年生)
    出身校:百鬼夜行連合学院

    身長 130+40 (40) cm
    胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛
    腹 2 (2) 1.細 2.中 3.中太
    尻 2 (2) 1.小さめ 2.やわらか 3.もちっ

    髪色:薄い黄色(3・1) 長さ64 (1で肩につかないくらい100で足元)
    瞳の色:オレンジ(5・2)
    肌の色:85 (1で芸術級スーパー美白、100で健康的こんがり褐色)

    (なんの前触れもなく2ヶ月弱開けて本当にすいません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ホスト規制の受け方がより苦しくなったのと、ブルアカオリキャラ総合スレが爆発して路頭に迷ったのが重なったりしてました もしかしなくてもこれ完結前に2周年行くな……)

    (そして 折角なので! ここから読み始める人もギリギリついてこれるかもしれない『天童アリスのストーカー、佐藤カガリのこれまで』から投稿してみようと思います もしネタバレが苦手だったら1スレ目から読んでみてもいいかもしれないです滅茶苦茶長いけど)

    (最近の傾向を見るに、1秒後には規制食らっててもおかしくない状態です 必然的にダイス振る回数も激減すると思われ、これスレ形式でやる必要あるんかみたいな感じになりかねないんですが、俺がここでやりたいのでやります)

  • 2二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 15:10:36

    たておつです

  • 3佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/18(火) 15:11:09
  • 4二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 15:12:34

    待ってました!

  • 5二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 15:15:08

    かんしゃ~

  • 6佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/18(火) 15:16:40

    ~天童アリスのストーカー、佐藤カガリのこれまで~
    (時系列は原作の最終編直後あたりです また書きやすさ読みやすさ優先なので必ずしも前後が一致しているわけではありません)


    『他者から自分に対して行われるあらゆる種類の"追跡"を失敗させる』という自らの神秘の力を悪用し、ミレニアムに不法侵入、天童アリスに対するストーキング行為を繰り返していた百鬼夜行出身の2年生、佐藤カガリ しかし異常な洞察力を持つユズに存在を突き止められ、さらにヒマリによるドンピシャな対策が有効に働いたことであっさり捕縛される
    事情聴取をしたところ、記憶喪失状態だったのでシャーレで保護観察を受ける 先生の指導のもとお勉強を重ね、試験を受け、前述の神秘の影響もあり大きいトラブルに見舞われながらも念願だったミレニアムへの転入を果たす なおその過程でリオ会長による干渉があったそうだが、まだ詳しいことはわかっていない
    先生の計らいもあり、転入が実現した時点で既にゲーム開発部の面々とは悪くない関係を築けていた モモミドからはいちおう悪人ではないとの信頼が得られ、アリスからは興味関心を向けられ、ユズからは何故か猛烈な熱視線で接される 好感度ダイスってふしぎ
    転入してすぐ、マキの誘いでスプレーアートを共同制作 リオ会長をモチーフとして選んだのでミレニアムで少し話題になったほか、後日まとまったお金が必要になったのでオークションにかけたところ、リオ会長本人と思しき匿名ユーザーに1280万円で落札されて衝撃が走る いつかきちんと話したいがスレスレのところで上手くいってない

  • 7二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 15:30:56

    再開嬉しいねぇ

  • 8二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 15:39:24

    とりあえず10まで書き込んでおこう

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 15:42:20

    再開かんしゃあ!

  • 10佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/18(火) 15:43:33

    記憶を取り戻すために特異現象捜査部で『ダイブ装置』を用いて自らの精神世界を探索したところ、エリドゥから接収した装置を使っていたことが影響し、中に残存していた<Key>の意識と出会う 彼女は「パヴァーヌ2章クライマックス、アリスに光の剣を撃ち込まれた瞬間」に偶発的に生まれた複製情報で、アリスと喧嘩別れしてしまったことの後悔に未だ囚われており、そのことを打ち明けられる

    「ダイブ装置を着けたままでは"外"に状況を伝えることができないが、外すと同時に<Key>は消えてしまう」というジレンマに対し、「アリスちゃんに乗り移ることが出来たなら、僕の頭にも同じように乗り移れるはず」という衝撃的な解決策を提示し、実行

    移植が完全に成功したわけではなく<Key>は殆どの記憶が維持できていなかったり、たびたび錯乱の中で意識の主導権を奪われたりしたことがあったものの、現在は辛うじて共存に成功している


    一方、カガリ自身も百鬼夜行での記憶を復元することに成功する が、それは眠っていたトラウマを呼び覚ますことにもなった どういうわけだか脳内に巣食っていた"箭吹シュロ"からの精神攻撃も重なり、メンタルに大きなダメージを負う

    本人の性格的に塞ぎ込んでしまってもおかしくなかったが、モモイの策略でゲーム開発部に強制加入させられたことを契機に何かと慌ただしい日々を送ることとなり、現在はあまり気にすることなく暮らせている

  • 11佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/18(火) 15:49:04

    <Key>を脳内に保持できてしまったこともその一つだが、常に暴走気味な高い神秘性を持つことからか、カガリの身には数々の特異性が芽生えている

    リオの計らいで無理やり習得させられ、C&Cとの合宿の中で体得した、神秘のエネルギーを消費しながら機動力を向上させる技術『重力変調』

    アカネによるレッスンで目覚めた、周囲の人間の精神状態を"結び目"のイメージで察知できる特殊な目

    追跡失敗の神秘のパワーをベール状に変形させて物体に被せ、石ころ帽子のように人間の認識を阻害する異能 などなど

    その他にも、うっかりで先生の記憶を数時間ぶん消し飛ばしたこともあった(これに関してはただの事故なので再現性はなさそう)


    ヒマリが推測するところによると、自分の意思で招き入れた<Key>が頭の中でなんらかの制御権を握り、勝手に特異性をコントロールしている可能性が高いとのこと また、<Key>当人に精神空間で事情を尋ねると、カガリの頭の中には「カガリでも<Key>でもない、第3の存在とでも呼ぶべきパーソナリティ」が、いつからか存在しているらしく……

    伝言を任された<Key>曰く、「私たちはみんな、あなたの味方」とのことだが、現時点ではそれ以外何も教えられていない <Key>自身も「"その時"が来たら、起こったこと全てを受け入れていただければ」といったことを仄めかしており、何かわからないが将来何かがある模様 そしてなぜだかカガリはいろんなことを隠されている模様

    しかし、何かと暗いことを考えがちなカガリでもこの情報だけではまだピンと来ないようで、あまり気にすることなくミレニアム生としての生活をエンジョイしていた 俺もそれでいいと思う(スレ主の感想)

  • 12佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/18(火) 16:00:30

    最近起こったことのあらすじ(さっくり)
    ・才羽姉妹から試練を課されたので自分主導で新作ゲームを作ろう テーマは作曲の勉強ができるRPGって感じで
    ・ケイちゃん(仮)をあの装置から連れ出せたところまではいいけど、今改めて話してみるとちょっと精神的に不安定みたい 心配
    ・夢世界圧縮学習のパワーですさまじい量の音楽の知識を備えつつある ヴェリタスに協力してもらえることになって、種がバレる心配も暫くは大丈夫そう
    ・モモイちゃんの提案により、SNSのフォロワー・ゲーム開発部のファンらと音楽について話し合う機会が生まれ、新作を発表するのに好都合な条件が整ってきた とはいえ問題は山積み……どれか1個でもハッキリ進展させたいところ

  • 13佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/18(火) 18:05:35

    ……それと、"音楽性"についても収穫があった! 先日アリスちゃんが言ってくれた、"それでもどこか『ゲーム音楽』としてしっくりくる感じ"という評価、そしてそれがミドリちゃんの影響であるという指摘……確かに、作曲を始めていちばん最初にミドリちゃんから渡されたプレイリスト、今になって思い返すと、かなりそこからベクトルを受け取っていたかもしれない。実質的に僕の師匠みたいなものである。

    さらに、配信中にリスナーの人から度々言われる『カガリさんはよく共感覚を使う』という評価。なんですかきょーかんかくって。調べてみた結果……音楽じゃない物事や体験を、音楽に変換するのが上手い! みたいな感じでしょうか。確かに、ついさっきも"走る"っていうイメージをフレーズに繋げてたし……自分としては、ただそういうものだと思ってやってたことだけど、客観的に見ると独特かも。

    なにはともあれ、これで僕は"状況や感情をそのまま形にしたような、聴き手に何かを追体験させるための音楽"をよく作ります、と今後自己紹介で言えるようになった、かも。これはまさにゲーム音楽に求められるものだし、胸を張って"音楽性"と言っていいものだと思う!


    「うおおおおおおおカガリ先輩ちょっと聞いてーーーーーー!!!!!!」

    わあああああ何!?!??

    「今回のラスボス、"魔王"! シナリオライターモモイ、完璧な背景設定を思いつきました!!!」

    おおーーーー!!!ありがとう!!!!

    「……いや、なんか……かなりトガったことを今から言うので、ボツにされないか心配……心配というか、目指してる世界観と違うなって思ったら、是非ボツにしてくれって感じなんですけども」

    ええー……すっごい勢い落ちるじゃん……

    「あと、大きいネタ1個って感じだから細かい部分全然詰めてない。なのでもしボツにせず済んだら一緒に詰めてほしい」

    う、うん。じゃあ聞かせてもらおっかな。



    (モモイのレシーブを上手く受け取れるでしょうか)

    dice3d100=17 12 66 (95) ダイス1つごとに創作ステータス(88)以下で1回成功

  • 14佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/18(火) 18:59:46

    「――って感じなんだけどどう!? という感じなんですがどうでしょうか」
    なんで敬語なの????最近わりと敬語じゃない?????
    「なんか、一周回って先輩だよねってことに気付いた。ふへへ肩お揉みしましょうかふへへ」もみもみ

    反応しづらいよ。共有されたメモ書きを読みながら、うーんと頭を悩ませる……物語の"オチ"として提示した時、核心を突かれたような感じをプレイヤーに与えられるアイデアではあった。"魔王が見ている夢の世界でのお話"ってのは最初に提示されてるわけで、そういう意味では風呂敷を綺麗に畳めているとも言える。
    ただ、ちょっと繊細なテーマだよな、とも思う。実際の現実でそういう境遇っていう人もいるわけで……

    「カガリ先輩が何を心配してるかはわかる。でも、そのへん"取材"で補えばなんとかならないかな、って思ってて。あと結局最後に具体的な文言とか決めるのカガリ先輩だし、それならよっぽど悪い印象にはならないでしょ」
    信頼してもらえてるのは嬉しいんだけど……こう、悪くないのが逆に反感を呼ぶこともあるっていうか……はっきり言うけど、テーマがお説教くさくならない?
    「う゛。……それはまあ、私がそうならないように反対側から引っ張るので! シナリオライターだし」

    じゃあそういう感じで行こうか、ってことで合意! ちょっと認識のすり合わせを挟んで、あとこれを聞いたことで思いついたアイデアもさっと共有してみて、次はみんなの前で本発表……

    「……う、うわあ……本気で言ってる? そっちの方が万倍恐ろしいと思うよ私……」

    あ、あれ―?? ……まあ、これも言うだけ言ってみよう!うん!

  • 15二次元好きの匿名さん25/11/18(火) 21:28:42

    おぉ…
    なんか行けそうな気がする!

  • 16二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 00:06:24

    モモイ頑張る
    カガリも頑張る

  • 17二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 00:11:05

    2,3か月前に1スレ目から追い始めた者です。
    途中で落ちたのを知って心の中のサウザーが
    「どうせ続きが無いのなら、これ以上供給が無いのなら…」
    とか叫んでいたのですがこの度復活ということで心置きなく追いかけられます。

  • 18二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 07:49:30

    行動が早い

  • 19二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 12:20:25

    ゲームについて教えてもらってる場面が多いから年上の妹感あるんだよなカガリちゃん

  • 20二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 19:51:57

    このレスは削除されています

  • 21二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 23:41:07

    どうなるかね

  • 22二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 07:04:02

    保守

  • 23二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 12:38:35

    判断が早い!

  • 24佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/20(木) 13:36:35

    「で、ずばり何を決めたかというと、"魔王"の本名を決めたよ! あと職業と年齢と性別」
    「そこ最初に決めるの?」
    「ふふん、見ればどういうことかすぐわかるって。こちらをご覧くださ~~~~い」

    スライドを切り替え、立ち絵の部分だけ空白(あとでミドリちゃんに描いてもらう)のプロフィールが表示される。
    "サニヤ マオ"。フリーターの26歳女性……ファンタジー要素が一切存在しない現代社会の人物。ピアニストを目指して幼少期から厳しい教育を受けてきたが、その道に進むことはなくむしろ精神的後遺症を抱えてしまい、今もなお人格の分裂に苦しんでいる。
    いわく、僕が付けた『十三月の鍵盤音楽祭』というタイトルに対し、「いろいろ楽器ある中でなんで鍵盤がタイトルに?」と思ったところから、魔王が鍵盤楽器の使い手であるイメージが湧き、そこから練ってこうなったらしい。かなり飛躍した気もしますが。

    「く……暗いね……」
    「そうっ、暗いのが大事!!! ゲーム開始時点、マオさんにとって音楽はトラウマの象徴で、音楽に自分の価値を測られると思うと接することすら怖い、でもあまりにも深く覚えちゃったから未だに夢を見てしまう、そんな精神状態……でも、エンディングで彼女は、『楽しむためにある』という希望的な音楽の定義をプレイヤーの作った曲から教わって、少し前を向けるようになる! これは暗闇の中に光を見つける物語です!!!」
    「良いアイデアだと思います! でも、最後にそのことを伝えられるって、プレイヤーにとって少し唐突ではないでしょうか?」
    いろいろ伏線は張っておくよ! その一環として……作中に出てくるBGMは、全部クラシックのアレンジにしようかなって。作曲の方法を教えるゲームってことを踏まえると、そうしたほうが例として自然だしプレイヤーにクラシック音楽の知識もつくし、マオさんのバックボーンとも合ってるしね。
    「ハードル上がり過ぎてオリジナル曲書けなくなってるだけなんじゃ……」
    それはそう。でもいいんです!!!労力と工数かければかけるほど良いゲームになるって決まってるわけじゃないし!!!!
    「わはは、カガリ先輩がどんどんゲーム開発部になってきて私は鼻が高い」

  • 25佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/20(木) 15:11:49

    ――あと! 今回、特殊仕様として『ラスボス戦に入ると、勝っても負けても戦闘後にセーブデータがリセットされて最初からになる』っていう形にしようかな、と思っています!
    「「「!??!!?」」」
    「出た。マジでびっくりしたよこれ」
    ほら、夢の中っていう設定でしょ? で、夢って『何回目起きても同じ夢が続く』みたいな変なの見ることあるじゃん。そういう感じにしたら面白いかなって。

    うわあ……とミドリちゃんの声が漏れる。姉妹でリアクションそっくり。

    「し……質問です。セーブデータがリセットって、それまでに作った曲も消えちゃうんですか……?」
    そこは消えなくするよ! 具体的には、プレイヤーの作品は『ライブラリ』みたいなセーブデータと別のところに保存するようにします。
    「なるほど?」
    ラスボス戦に負けると、再挑戦のために初めからやり直さないといけないんだけど。ゲーム後半を乗り切るために作った『強い曲』がそのまま残ってるから、ほらあれ……"強くてニューゲーム"! みたいにできるってこと!
    「……反対するわけではないのですが。ラスボス戦までにこのゲームを"やり込みプレイ"していた人にとって、ほぼ全ての進捗の削除は、モチベーションを失うのに十分な理由となってしまいませんか?」
    「わ、わたしはむしろ、それが良いのかもって。このゲームの目的、ゲームとしてやり込むことじゃなくて、音楽の上達だし……その方針をゲーマーたちにハッキリ示す方法としては、けっこう優れてると思う」
    「うーん……全員が全員、ユズちゃんみたいにメンタルの強いゲーマーってわけじゃないし」
    「あうう……」
    「私がこれ最初に聞かされた時は、"やり込み要素"の数によるなって思った。極端に少なくするか……逆に極端に多くするとか? 諸行無常感の演出に使えるよね」
    「結局どっちの意見なのさ。悪いところ出てるよお姉ちゃん」
    あわわ……すいません思いつきで変なこと言っちゃって……

  • 26佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/20(木) 19:46:26

    「いや待って、今のおかしかった。お姉ちゃんが同じこと言ったら、私もっと激しい口調で止めにかかってるはず。なんでカガリ先輩が相手だと低姿勢になっちゃうんだろう」
    「せ、先輩だからなんじゃ……?」
    「関係ないよこの人に限っては! とにかく、私はたぶんカガリ先輩に対してなんとなくで抱いてる常識的なイメージをまだ捨てきれてない。全然そんなことないのに」
    ええ……1行で2回も斬られた……
    「……お姉ちゃんが非常識すぎるのかな? そこと比べたら誰でも常識人に見えちゃうのかも……」
    「ちょっ、ひどくない!?」
    「うん、絶対そうだ。ということであんまり気にし過ぎないでくださいカガリ先輩、根っこを辿れば全部お姉ちゃんが悪いので」

    おおよそ話が纏まったとは思えない雰囲気で話が纏まった。今後『十三月』は、ニューゲームを複数回繰り返すことを前提として制作していく……難しい開発になるかもしれないけど、結局のところ"繰り返しやすさ"を突き詰めることはゲームそのものの遊びやすさにも繋がるわけで、決して悪い方針ではないと思う。
    ……後顧の憂いが断たれたので、いよいよアレに取り掛からないといけない。アレっていうのは……『結局、良い音楽とは何なのか、どうやってゲームシステムにそれを判断させるのか』という問題。一応、連日の猛勉強の甲斐あって、進展はしている。いや、進展してるんだけど、ちょっと困ったことになったというか。

  • 27二次元好きの匿名さん25/11/20(木) 22:34:50

    めちゃくちゃ思い切ったな…

  • 28佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/21(金) 00:10:45

    「……あまりお力にはなれないかもしれませんよ? いえ、相談に来てくれたのは嬉しいですけれど」

    知識や経験をどれだけ積み上げたとしても、それだけじゃ『良い音楽とは何なのか』の答えは絶対に得られない。
    猛勉強を重ねた後、ぼんやりと嫌な予感のように気付いたことがこれだった。家を建てるには釘が必要だけど、釘だけじゃ家は建てられないのと一緒……この道をただまっすぐ進んだ先に、僕が求めているゴールは無い。もちろん、学んだこと全てが無駄だったなんてことはなくて、むしろ目標を達成するために絶対に必要なことだったけどそれはそれとして、成果を出したいならば根本的に考え方を変える必要があった。

    「なるほど、その方法は取りたくないわけですね。相変わらずストイックなことで」

    今ある知識や経験にプラスして、"個人の好み"を混ぜてしまえば、恐らくそれっぽいものは出来る。何を以って良い音楽とするかの基準に、僕自身(他の誰かでもよい)の好みを反映することができれば、音楽を教えることはとても簡単になる。いや、だとしてもゲームにするのはだいぶ大変だと思うけど。
    そうすると当然、僕の作った基準に合う技量の持ち主がゲームシステムから高評価される一方で、沿わない形状のセンスを持っていた人は、たとえ他の基準から見てとても秀逸な音楽を作っていたとしても、心無い低評価を押し付けられちゃう。そんな悲しいことは絶対に避けたいよね。だから、個人の好みは極限まで排除した、偏りのない仕組みを作りたい。

  • 29佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/21(金) 00:12:46

    「一応、顔の思いついた知り合いをいくつか当たってみます。条件を満たしていて、カガリさんの仰る無茶苦茶に付き合ってくれそうな根気のある方……可能性はあると思いますよ、みなさん私ほどの病弱美少女ではないので」


    個人の好みを排除しながら『良い音楽』の基準を作るために必要なもの。恐らくだけど、それは『頭の良さ』だった。

    要領の良さ、柔軟な思考、ひらめき……なんでもいいけど、無数にある選択肢を前にして、理詰めや計算で少しずつ可能性を絞っていくのではなく、考えるよりも先にパッと手が伸びて答えに当たってしまうタイプの人。どんなに神秘のチカラとかケイちゃんに助けてもらったとしても、僕はそれに該当しないな、と思った

    しかも、単に感性の鋭い天才であるというだけじゃなく、チームでのゲーム制作に取り込まないといけない以上、そこで導き出された答えについて、うまくプログラミング言語に"翻訳"できる程度に一般的な説明をできてしまうくらい、ロジカル極まりない思考を併せ持ってる人じゃないといけない。そ、そんな人いる????? いくらミレニアムがサイエンスのスクールだからって……

    うーん、流石に無理かなあ。僕の"個人の好み"を修正する方が早いのでは? つまり、僕にとってあんまり好みじゃないジャンル・技法・感性をなるべく事前に多く見つけておいて、その全てに真正面から向き合うことで、公正な音楽の価値観を養う。めっちゃ大変だし、結局個人の好みであることに変わりはないから公正もへったくれもないけど、そのくらいが……


    そんなことを考えながら、翌日。ヒマリさんから1件の連絡先を共有された。


    dice3d100=91 80 19 (190) ダイス1つごとに交渉ステータス(92)以下で1回成功

  • 30二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 05:48:36

    さすヒマ
    天才病弱美少女
    白雪清水の乙女

  • 31二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 08:21:33

    ギリッギリで全成功じゃん

  • 32二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 14:11:12

    やったぜ

  • 33二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 20:05:57

    いい感じにいきそうだ

  • 34二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 22:34:18

    このレスは削除されています

  • 35二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 06:51:02

    誰かな

  • 36二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 11:38:13

    保守

  • 37二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 16:44:58

    このレスは削除されています

  • 38二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 22:56:34

    どうなるかな

  • 39二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 07:35:30

    保守

  • 40二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 13:32:23

    待とう

  • 41佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/23(日) 16:43:53

    ヒマリさんの情報によると、その部活は構成メンバーがたった1人、しかも部室が無いらしい。ので、学生寮にあるその人の一室が実質的に部室になってるんだとか。
    こんこん、とノック。中から応答はない……鍵開いてる? あちら側から何か連絡を貰ってるわけじゃないけど、僕が今日ここに来るってことは知られてるはずで……つまり、入っていいってことかな。
    がちゃり。中すっごい暗い、しかも奥の方まで足の踏み場なさそうなことが玄関部分から既にわかる。謎の機材、まだ組み立てられていない家具、束ねられたダンボール……慎重に床を探して進んでいく、その前に一応呼び掛けておく。こんにちはー……誰かいますか……予想通りというか、暗闇からは何も返ってこない。
    ……いや、よく見たらなんか、奥の方に不審な光が。
    更なる一歩を踏み出そうとすると、ピッという電子音が鳴って、唐突に照明が付いた。明らかになった部屋の様子はわりと地獄絵図。人の背丈ほどもあるコンピューター数台、不気味なほど効率的に並んでいる本棚、そしてあちこちに積み重なる書類、散らかるインスタント食品の残骸。もうどんな人なのかわかった気がする……

    『御機嫌よう、佐藤カガリ。考え方次第では初めましてかな?』
    わ゛あーーーー!? い、いらっしゃったんですか???どこに????
    『もう少し奥に来なさい。少しならあれこれ踏んでも構わないから』
    ……あ、パソコンから話してたんですね! すみません、外出中にお邪魔してしまって――
    『いや? それが私だ。もっとも、私が外出中というのも間違ってはいないけど』
    ???????
    『自己紹介させてもらおうか。私は"純粋知性部"の部長……そして、その人格・能力をコピーした汎用AI、"トーカブルサイレント"。トーカと呼んでくれ』

  • 42二次元好きの匿名さん25/11/23(日) 23:00:06

    えっやば

  • 43二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 06:03:22

    思ったよりすごいの出てきたな

  • 44二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 11:38:17

    1人で部活とかとんでもないことしてんな
    いやちょっとそれ以上に本人がすごい状態なんだけど

  • 45二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 15:17:56

    かなり濃い人が出てきたなぁ

  • 46二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 23:21:51

    保守

  • 47二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 06:43:12

    大丈夫なんか?

  • 48二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 12:40:55

    保守

  • 49佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/25(火) 14:20:56

    『評判は耳に届いているよ。ゲーム開発部の新参メンバーで、これまでに色々と制作に貢献している、特に音楽分野では異常な才能を示している、と。反響もかなり良いらしいじゃないか』
    ……ソ、ソウデスネ。ありがとうございます。
    『部活動の一環でね。知能・脳機能について研究しているから……私が注目すべき才覚を持っていそうな人間の噂は、知り合いがよく教えてくれるんだ』
    ナルホド……
    『……それも、音楽の才能、というより……普通の人間が、数ヶ月に渡る猛勉強の末に得るような知識体系を、ほんの1ヶ月未満で使いこなしている、みたいな具合だそうだが。学習能力がすごく高いのかな? とても興味が唆られるね……』

    ……なぜだか改めて振り返ったほうが良い気がしたので、振り返る。
    特異現象捜査部のダイブ装置を使って"ケイちゃん"と出会ってからというもの、度々同じようなシチュエーションを夢で見て、いわば精神世界とでも言えるような環境で、あの子とお話できるようになった。それも奇妙なことに、それがちょっとの仮眠だったとしても夢の中の体感時間はもっと長かったり、ということが起こったのだ……そして、音楽についての知識を短時間で沢山身に付けたくなった僕は、この状況をうまく使えないか、とケイちゃんに相談してみた。
    具体的には。現実世界で起きている間に、音楽の専門書を数冊、ざーっと斜め読みしておく……するとその時の視覚情報を使って、ケイちゃんが夢の世界にその本を"再現"してくれて、寝ている間にじっくり熟読できる。これだけでもすごく強力だけど、ここからさらに『短い時間に長い夢を見る』仕組みを利用、夢の中で過ごせる時間を3~20倍に圧縮できるようにもなった。8時間の睡眠なら24~160時間を勉強に費やせるわけだ(怖いからまだ30時間ちょっとまでしかやってないけど)。なんてことがあって、普通じゃありえないスピードで音楽に詳しくなれた、ってこと、なんだけど……
    まあ、どう考えても気安く言い触らすべきではないよね。このことを知っているのは特異現象捜査部とヴェリタスだけである。諸々の事情から"ケイちゃん"の存在ごと秘密にしてるゲーム開発部のみんなには勿論言えないし、客観的にかなり異常なエピソードだから出来るだけ隠したほうがいいし。
    ……あと、特にこの人には教えちゃいけない気がする。深入りしてくるタイプだと思う十中八九。

  • 50佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/25(火) 14:52:33

    『おや、顔色が悪いみたいだな。もしかして、あまり聞かれたくないことだった?』
    いっっ、いやー? そんなに……まあ、その……まあ僕が個人的にっていうか、周りの人に悪いというか……
    『そう不安にならなくても良い、藪を突こうというつもりはないさ。私が言いたいのは……君がどんな方法を使っているかは知らないが、我々の今後のプランは"それ"に合わせて考えることも可能だ、ということ。なにせヒマリの紹介だからね……何か不思議なことがあっても不思議ではない』
    そう言ってくださると助かります……本当にいろいろあって……
    『それに、言わぬが花、ということもある。お楽しみは後に取っておこうじゃないか』
    ……えっ。
    『♪』

    どういうこと????と思っている間に、"トーカ"さんの姿もろともパソコンの画面が消える。ぱちっと電子機器の稼働音がしたので振り返ると、モモイちゃんをゆうに超えるような大きさのテレビモニターが光っていて……

    『早速だけど、純粋知性部が提案するソリューションについて説明させてもらおうかな。"AI技術"と言ってしまえば、それほど意外性もないありふれた響きだけど……うちで取り扱うソレは、他の場所で出会うものとは一線を画するものだよ』
    は、はあ。なんかすごそうですね。
    『時に、カガリくん。自分を含め、人間の脳が司っている「記憶」「学習」「情報処理」の能力について、その内側で具体的に何が起こっているか、きちんと理解しているかい?』
    逆に聞きますけど知ってるように見えます?????
    『まあ、見えないな。だが安心してくれ……実のところ、脳神経の働きを完璧に理解している者は、この世界に一人として存在しないんだよ。つまるところが大部分がまだ"未解明"だということ。ヒマリやリオなんかはもうちょっと進んだ洞察を持っていてもおかしくないけど、それも完全ではないだろうね』
    へーーーー。てっきり分かってる人は分かってると思ってました。
    『そして、ここは前提知識だけど。今"AI"と呼ばれている物……そもそも、"コンピュータ上に、人間の脳の構造に似せた形の情報の通り道を作って、その中にたくさんの情報を流し込んだら、原理はよくわからないけれど人間の脳のように物事を考え始めた"という、少し前後関係が転倒した技術なんだ。誰もAIの中で何が起こっているか完璧に理解できてはいないのさ』

  • 51佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/25(火) 15:09:08

    『が、私こと純粋知性部が作った"AI"は一味違う。元々私は、知性というものが必ずしも人間の脳などという脆弱なハードウェアに依存するようものではないと考えていた。それはもっと、作用と結果だけが厳然とこの世に存在するような、"純粋"な姿を持つはずだ……』
    なるほど、それが部活名の由来なんですね。仰ってる意味はちょっとわかるかもしれません、人間って他の動物とあんまり変わらない部分の方が多いし……
    『だろう? なので私は、従来の"人間の脳に似せた"形の複雑極まりないアルゴリズム体系から離れ、全く独自の仕組みで深層学習を実行できる設計を考えることにした。考えて、考えて……最近になって、ある程度花開いてきたんだ』
    も、もしかして、それが"トーカ"さんってことですか?
    『いや、私は従来通りのつまらない仕組みのAIだよ。感情も理性もないし、ペラペラと自分で喋っている内容も実際にはほとんど理解していない。人間との会話なんてその程度の機能で十分だろう』
    えええーーーーーーーーー……じ、自分で言うのか……
    『というより、本命の自家製AIの動作機序は、完全に企業秘密でね。ただ、君にその演算機能を貸し与えることくらいは問題ない……むしろ良い機会だ。今まで手段ばかり追求してきたもので、目的が不足していたから』

    すーーーーっごい長い話を聞いた気がするけど、これが今からする話に必要な前提知識ってこともあってか、かなり丁寧に説明してもらった感じもして、なんとか食らいつけている。
    ただ、一つピンと来ないことがあった。今この場には、"AI"というものが2種類ある……一般に知られるような人間の真似で成り立つシステムのものと、純粋知性部が作った革新的な仕組みを持つもの。その違いも理解できたけど……

    『君はそろそろ、こう思っている頃合いじゃないかな。「どうして今まであった普通のAIじゃなく、わざわざ不気味な来歴を持つ新しいAIを使う必要があるんだろう?」と』
    先回りされた……
    『普通のAIにはとても大きな問題があるんだ。人間の脳神経のクローンとして作ったせいで、"中で起こっていることを理解することができない"という病まで完璧に遺伝してしまっている』

  • 52佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/25(火) 15:40:31

    『例え話をしよう。どこかにある内科病院で、"診断ロボ"という愛くるしい機械が、明日から医者や看護師たちの同僚として働くことになった』
    急になんですか?????
    『まあまあ。そいつには、来診者の顔写真をカメラに収めるだけで、的中率100%の診断を下すという神懸かり的な機能がある……ここで問題。医者たちはそいつを、明日からの仕事に参加させるだろうか?』
    えっ。……まあ、100%なら、ちょっとは試してみてもいいんじゃないですか?
    『医者が一番気になるのは、"その診断に信頼性があるか否か"だ。自分がその立場だとして考えてみよう、信頼性とはどのように測ることができる?』
    う、うーん……まあ、「100%です!」って言葉で言われるだけじゃ、十分じゃないですよね。じゃあ、もし僕だったら……自分の持ってる医療知識とだいたい同じこと言ってたら採用するかな。患者さんの命懸かってるし。
    『結局、医者自らの知識と照らし合わせるなら、医者が直接診断した方が早いのではないかな』
    あの、これAI関係ある話なんですか????????
    『もちろん。内科病院をゲーム開発部、診断ロボを普通のAI、診断を音楽理論、患者をプレイヤー、医者をカガリくんに置き換えて考えてみれば、すぐに分かる』

    ……ああっ。あーーーーーーーー。
    そ、そっか。AIって、"中で起こっていることを理解することができない"んだよね。じゃあそれは、自分の知識と照らし合わせられない……教わった結果が正しいかの保証をしなければならない僕が、それを出来ない。つまり、AIが何を言ったとしても、その真意を秘密にされている限り、信用できないから採用できないんだ。

    『このジレンマを、慣用表現で"ブラックボックス"という。安心してくれ、実のところ私は、この箱をこじ開けるために生まれてきたような存在なんだよ』

  • 53二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 17:22:18

    今更思い出したけどカガリは"純粋知性部"の部長さんとPart3.1で出会ってたね

  • 54佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/25(火) 22:19:43

    『しかし、ここはマネーの話から入ってみるのも一興というものではないかな。1000万でどうだ?』
    ……へ?
    『例のスプレーアートを競売に掛けて入った1280万の収益、"エニーリス"の好評によって得た売り上げ、まさか全部使い切ったわけではないだろう。もし足りないとしても、君が入ってからのゲーム開発部による目覚ましい実績を考慮すれば、いくらでも融資元は見つかる筈だ』
    は、はあああああ!!?!? こっ、交渉術にしても洒落になってない値段ですよ!?? いくらなんでもそんなの――
    『我々の作品"ARBITER"は既に必要な学習を開始している。具体的な設計思想を述べようか。長い音楽史の中で、「良い音楽」とされる観念は常に移り変わってきたが、その根底には不変のモチーフがあると私は仮定した。それはまさに、実在や具体とは一枚の壁を隔てた向こう側の世界に鎮座する、音楽の神とでも呼ばれるべき存在から、我々人類への"提案"だ』
    え、ええ……? 神……?
    『このプロジェクトには4つのステージがあり、それぞれ異なる得意分野を持つAI4体に仕事を割り当てて進行する。1つずつ説明しよう』

    1段階目、純粋知性部式のAIを使って過去2000年以上に渡る歴史上のヒット音楽を広範に分析、"不変のモチーフ"の正体を推測する。
    2段階目、得られた推測を分割し、可能な限り単純かつ情報量を損なわない方法でプログラミング言語によるコードを記述する。
    3段階目、記述されたコードにデフォルメを施し、ゲーム開発に流用できる形になるまで単純化する。その度合いは事前の指示によって自在に変更できる。
    4段階目、ここまでのステージに含まれる情報を全て統合したデータベースを構築し、その内容を自由に閲覧・編集できるようにする。

    『ブラックボックス化を避けるため、全てのステージに一切の妥協なく純粋知性部の技術と知見を詰め込むつもりだ。私に言わせれば、1000万というのは決して高くはない……いや、他の誰にもこれが出来ないことを考えれば、安すぎるくらいの設定と言える』
    そうは言われてもーーーーーー……つまり僕が言い値で買うってことでしょう??? 僕個人だけで使えるお金ってわけでもないし……
    『もちろん交渉に応じるつもりだってないわけじゃない。よく考えてくれ……自分一人の力じゃなくてもいいし』

  • 55佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/25(火) 23:02:28

    ……下手な例えかもしれないけど……この人、神って言葉を使ったとかに限った話でもなく、宗教家っぽい考え方だな。でも科学者だし技術者っていうのも間違いない、きっと自分が取り組んでる分野に対して大きい自信と尊敬があるからこそだ。まあ、きっちり決まり事があってそれに厳密っていうのは科学も宗教も同じだし、実はそんなに離れたものでもないのかも。
    それで、助っ人可ですか。確かに1人じゃやりたくないな、お金が絡むと一気に駆け引きし辛いから……でも、誰を? そもそもこんな難しい道を進んでること自体僕の勝手だし、そう思うと呼べそうな関係性の知人がいない。とは言え、この問題に丁度いい……つまり技術とお金のこと、どっちもに詳しい人を、今から探すってのも……
    ――あ。もしかして、あの人とか呼べる……????

    『え』
    『私ですか いや まあ いいのですが』
    『とりあえずあちらさんに掛け合ってはみます その あまり期待はしないでください』

    純粋知性部を後にし、スプレーアートの1件でしれっと連絡先を貰っていた、『鑑定部』の部長さんに連絡。したんだけど……
    なんか雰囲気違くない??? というところで、記憶がふっと蘇る。それは以前、何かと駆け引きにしてしまうことがある部長さんとどうやって渡り合えばいいか悩んでいた時、電話越しにウタハさんがそっと付け加えるように言ってくれたこと。

    「陰口のようなことを言ってしまうと、彼女……ハッキリ言って小心者なんだ。まあ、彼女が自分で公言していることでもあるんだけど。それでも初対面の相手には堂々と振る舞っているのは、相手に気を遣わせまいという気持ちの表れなんだろう」

    『どうでもいいことなんですけど』
    『あの電話の時、実はウタハさんの隣にいて 急にワタシのこと話し始めたからびっくりして』
    『普通、本人の前でこんなこと言うか?って思いました それだけです すいません』

    ……やっぱりなんか雰囲気違くない????????

  • 56二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 07:05:10

    かわいい

  • 57二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 12:46:21

    意外~
    カスミ系な人なんだと思ってた

  • 58二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 20:29:23

    頼れそうな人にお願いするの大事だね

  • 59二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 23:29:18

    『鑑定部』の部長さんは意外な性格だったな

  • 60二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 08:18:04

    保守

  • 61佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/27(木) 15:44:48

    「なんともあの方らしいですね。自分から乗り込んだ時は極端に果敢ですが、反対に相手から乗り込まれるとしおらしいという」
    「……まあ、仕事はちゃんとしてくれると思うよ。律儀ではあるから」

    進展を待つ間、ヴェリタスに足を運んで相談をしに来た。相談と言っても、何か意見や助言を求めたいってわけではなく……自分が今してることに失敗やミスがないか軽く確認してもらう、って感じ。どうやら大丈夫そうだった。

    「それにしても……ゲーム1つ作るのに、本当にそこまでするの? 話聞いてた感じ、本当なら研究機関とかがやるようなことなんじゃ、と思ったけど」
    うーん……折角ここまで来たし、行けるところまで行ってみようかなって感じです。できる限り公平な音楽観に基づいた体験をプレイヤーの皆さんにしてもらいたいっていう気持ちはずっとあるし……
    「カガリが頑張ってるのはわかったけど。それってなんかさ、ちゃんと報われるの? あんまり歓迎されなかったり、大事な部分が伝わらなかったり無視されちゃったりもありえるじゃん」
    「……気安くそんなこと言うもんじゃないよ、マキ」
    いや、わかってます。"妥協しない"って、結局のところ度が過ぎると作る側の自己満足なんですよね。それはわかってるけど……まあ、色んな人に支えられてる手前、自己満足ですって大きい声で言うのも失礼というか。それだけです。
    「おお……相変わらず律儀といいますか、聞いてるこっちが眩暈に襲われるほどといいますか……」
    「すごくいいね。発売されたら私もやってみようかな……」

    ハレさんの発言を耳がキャッチし、反射的に「是非お願いします!」と言いかけて、直前でふと思いつく。
    ……といっても僕、そういうやり方があるって言葉で知ってるだけだけど……"クローズドベータ"、やってみてもいいかも?

  • 62佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/27(木) 15:51:57

    「いいと思います。まだ具体的なイメージ掴めてなかったし……まず形にしてみるのはアリかも」

    「私も同意見! ここまでの話纏めるだけでも、けっこう工数掛かりそうだから……ゲームとして成立する最低限のラインとか探れるね」

    やったー! それじゃ、えっと……えーーーっと……

    「……カガリ、さては現時点でどれくらい作業が進んでいるか把握していませんね?」

    そ、そうかも。ユズちゃんと仕様のこと決めたっきり……

    「えと……ざっくり言うと、正統派RPGとしての部分は、ほとんど出来たって言ってもいいと思います……!」

    ホント!!?!? さっすがユズちゃん、仕事人だね!!!!

    「えへへ。それと……カガリ先輩ががんばってる"音楽の評価"の部分が無くても、ゲーム内で作曲する機能に限って言えば今でも作れるんじゃないか、って思って、今はそこに取り掛かってます」

    「こっちは、私とお姉ちゃんとアリスちゃんで、キャラクターを考案したり世界観を練ったりを繰り返してます。ユズちゃんだけ仲間外れみたいになっちゃってるんですけど、最近すごく打ち込んでるから……」

    「大丈夫。わたし、みんなの考えることなら、ぜんぶ何も問題ない、と思う……」

    「ふっふっふ。これが絆ってやつですよ」


    ……せっかく監督任せてもらえたのに、あんまり省みられてなかったな。でもすごく上手く回ってるというか、僕が心配しなくたって超平気ということを見せつけられた。自分一人だけゲーム開発部で浮いてるのでは? ってたまに思うけど、仮にそうだとして、そのことを歓迎しちゃうくらいで良いのかもしれない……と、この輝きの尊さを目の当たりにして思います。

    さて、僕も出来ることを。ベータ版を作るってことは……やっぱり"音楽の評価"のシステムがないと、楽曲バトルっていうゲームの核心が楽しめない。だから、今まさに交渉中の完璧な代物ではないにしろ、まず自分の手でその実装を試してみることが必要! 幸いにして、夢の学習で試行錯誤した記憶が残ってるから、ささっと書き上げてみよう。


    dice5d100=70 27 14 27 44 (182) ダイス1個ごとに音楽ステータスの半分(62)以下で1回成功

    dice5d100=87 65 13 68 58 (291) ダイス1つごとにプログラミングステータス(56)以下で1回成功

  • 63二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 22:50:34

    音楽の方はいい感じだね

  • 64二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 23:03:13

    テストプレイか
    ワクワクする

  • 65佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/28(金) 06:52:22

    う、うーん……最近書いてなかったから調子が出ない……
    「わっ、わた、何か手伝えますか?」
    て、手伝い? そうだなー……その、手伝うっていうか相談なんだけど。"曲のクオリティを計算する"処理ってさ、作曲中と演奏中どっちに回すのが良いと思う?
    「えと……わたしは作曲中派です。その、音楽のゲームなので、演奏中はなるべく負荷を軽減して、ラグを少なくしたほうがいいかなって」
    たしかに! じゃあ一旦そっちで進めようかな。
    「……でも、作曲の時点でほとんどの変数が決まっちゃってると、ちょっと決定論じみてるというか、アドリブ性がないバトルになっちゃいそうだな、とも思います」
    うん、ちょっとそれも思った。それなら……最終的には良いとこ取りの仕様になるのかな。
    「ひとまず、ベータ版なら楽な方に絞っていいんじゃないでしょうか。複雑な要素はゲーム本編の後半のほうまで回すこともできますし」

    頼りになるなあ!!! その後もなんやかんや助言をもらいながら進めていく……人間というのは不思議なもので、喋ってるだけで自分で解決法を思いついちゃうってこともあった。
    それと、ユズちゃんの作った『作曲機能』の仕上がりがすごく良い。今回、ただ音符を置いてmp3書き出して終わりっていうわけじゃなく、後から曲の内容を覗き込んで諸々の処理と繋げないといけない、しかも具体的にどんな処理が必要になるか今の段階だとわからない、極悪の要件なんだけど……上手く"どうとでもなる"ように調整してくれてる。問題に対して想像力が高いっていうか、後で困らされそうなことを先に潰してもらえていた。

    「カガリ、調子はどうですか?」
    駄目そう!!!!!
    「あれっ? ユズの様子を見るに、捗っていそうな感じがしたんですが……」
    僕とユズちゃんは仕様分かってるからいいけど、他の人が使おうとすると難しすぎるな、って感じのものしか、できない……
    「あ、ある程度は仕方ないんじゃ? 自由度とトレードオフってところもありますし……」
    ぐぬぬ……

  • 66佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/28(金) 07:22:16

    「ひとまず、モモイに触らせてみるのはどうですか? 標準的なプレイヤーの例としてはうってつけだと思います」

    たしかに。じゃあ、一旦やっつけで完成だけさせちゃおっかな……評価機能の実装するって話だったのに、今のところまともに動かせるのが『モチーフ』と『傾性』くらいしかないですが。とりあえずここを体験してもらおう。

    「呼ばれて飛び出てモモイです。なに、作曲できるようになったって?」
    う、うん。本当に初歩も初歩だけど……
    「おおーーーー。これどうやって音符置くの」
    左の+マークから楽器を選ぶと、そのパートごとに新しいタブが出来るから……そのタブを開いた状態で好きなところクリックしてもらえれば。
    「ふんふん……すごーい、鳴った! ……鳴ったけど、ここからどうすればいいのだこれは」
    本編ではチュートリアル入れる予定だけど、今回は僕が喋るね。えっと……1小節か2小節の長さで、好きなフレーズを作ってみて。で、それをコピペして4回繰り返す! と、ひとまず『良い曲』っていう判定になります。今回の仕様では。
    「え、良い曲ってそうなの??? あーでも、言われてみればそういう曲あるかもなぁ」

    正確に説明するってなると難しいんだけど……人間って、全く繰り返しが無い長フレーズを"覚えられない"っていうのがあって。聴き手が楽しめる印象的なものを作るためには、ある程度記憶しやすいパターンが必要、って感じ。
    という感じで、モモイちゃんに今回の課題を教えていく。音楽が覚えやすさや単純さを必要とする一方、そこには『意外性』『メリハリ』『展開の豊富さ』みたいな相反する概念も含まれていないと、なかなか面白い曲にならない……その点、モモイちゃんはそういうのを考えるのが上手く、わりと教えやすかった。

  • 67二次元好きの匿名さん25/11/28(金) 12:22:03

    はえーすんごい

  • 68二次元好きの匿名さん25/11/28(金) 19:42:12

    いい感じにプレイしてもらえてるね

  • 69二次元好きの匿名さん25/11/28(金) 23:25:24

    モモイからどんな感想を貰えるか楽しみだ

  • 70佐藤カガリ ◆IEd0n050V225/11/29(土) 06:01:06

    不思議なもので、実際に誰かが触っているのを見るだけでも意外と効果があるもので。モモイちゃんの作った曲データを下地として、ここにもっとテクニックを織り込めるようなレッスン内容を考え、それを即席の仕様書という形に整理し、実際のコードへ変える……

    具体的には、『コード』と『キー』を扱う時の補助輪になるような機能を実装する。……ここでいうコードはプログラムではなく和音のこと。要するに、ある1つの音に対して、それと同時に鳴らしても不協和音に聴こえづらい音の位置をピカッと光るマークでわかりやすくする。それとキーを組み合わせると……うまく言えないが、なんか良い感じになるのだ。これ説明難しすぎ。もろもろが落ち着いてきたら、また参考書読み漁らないとな……今度は初心者向けのやつ……


    「よくわかんないけど、この光ってるマークに音置いて行けばそれっぽくなるってことかな」

    そんな感じ! マークごとにも違いがあって……ベタ塗りのところに置くと王道に、マークの中に縞模様が多いところに置くと奇抜な響きになるよ。基本は王道で進めていって、ぐっと引き込みたい時に奇抜入れると良い感じ。

    「至れり尽くせりだ。え、これって一旦完成? 直近で追加したい機能とか他にありますか」

    ん-、とりあえずこれ以上はフィードバック待ちかな。バトル機能のほうも作らなきゃだし。どったの?

    「いやー、ちょっとガチでやっちゃおうかなって! ゲーム開発者たるものプレイヤーの気持ちになってこそだよね。よーし神曲作って1000万再生されちゃうぞー」


    心強っ。邪魔になってもあれだし、ひとまず後ろで待ってようかな。

    さて……ちょっと気が進まないけど、『楽曲バトル』に取り掛からなければならない時間です。音楽の評価システムという、根幹に当たるものが未成熟な状態で作ることになるけど……だから言い訳が利くなんてこともなく、おそらくこの状態で面白いものが作れなかったら、後から根幹部分をプラスしたところで、ゲームとして面白い体験にはできないんですよね。ひーーーーー。


    dice5d100=88 30 42 3 51 (214) ダイス1つごとにプログラミングステータス(56)以下で1回成功

    dice5d100=31 48 63 6 68 (216) ダイス1つごとにゲーム:制作ステータス(74)以下で1回成功

  • 71二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 12:03:51

    はえーなんかすっごい
    楽しそうだけど実際にやろうとしたらクソ面倒くさいんだろうなこれ

  • 72二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 18:31:02

    『楽曲バトル』制作は調子良く進んでるねぇ

  • 73二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 23:31:06

    期待

  • 74二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 08:34:27

    モモイの作った曲も楽しみ

スレッドは11/30 18:34頃に落ちます

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