- 1二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 23:14:44
- 2二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 23:19:30
- 3二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 23:24:52
- 4二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 23:25:21
- 5二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 23:35:50
勝手に始めて勝手に終わるな
政権か - 6二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 23:36:12
ナタの切れ味
- 7二次元好きの匿名さん22/05/02(月) 23:48:52
なんだこの…なんだ
- 8二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 00:21:25
- 9二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 00:27:54
ほ
- 10二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 00:29:30
し
- 11二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 00:30:10
新
- 12二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 00:30:23
一
- 13二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 00:30:41
「鍵」
- 14二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 02:24:36
電話のベルが鳴る。
「はいもしもし」
「あぁ、良かった。俺だ、エスだ」
その声は旧くからの友人であるエス氏だった。彼は高校の頃に引っ越してしまったが、その後も連絡を取り続けているほどの仲だ。
しかしその声はひどく震えている。記憶の中ではいたって冷静な男だと思っていたが。
「いったい、どうしたと言うんだ。きみほどの男がそんなに取り乱すなんて、らしくないじゃないか」
「取り乱しもするさ。金は出すから、いつもの喫茶店に今すぐ来てくれないか」
壁にかけてある時計に目をやると、ちょうど12を指している。昼ご飯にも良い時間だ。
「わかったよ。すぐに出かけよう」
そう言って電話を切り、私は出発の準備を始めた。 - 15二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 02:25:06
喫茶店に着くと、エスは窓から離れた一番奥のボックス席にノミのように縮こまって座っていた。しかし私に気づいた途端、顔を大きくかがやかせた。
極端な変化にいぶかしみながら、反対側の席に座ってアイスコーヒーを注文する。
「いったい、どうしたって言うんだ」
震えが収まったエスは、ゆっくりと口を開いた。
「俺の世界が塗り潰されているようなんだ。お袋も親父も、みんな変わった世界を当たり前に受け入れてやがった」
曰く、彼は今朝起きてからおかしな出来事にばかり遭っているのだという。馬の耳を生やした少女たちの通う学校に勤めていることになっているとか、手帳には知らない名前のトレーニングスケジュールがびっしりと入っているとか。両親に電話をしても、まるで当然との反応しか帰ってこなかったとも。
「なにをバカな、いくらきみでも言って良い冗談と悪い冗談があるぞ」
「冗談と思うなら、こいつを見てくれよ」
そう言ってエスが出したのは、彼の名前が入った手帳だった。「トレセン学園」と名が記されたその中を開くと、カタカナの名前と共にトレーニングが2週間単位で組み込まれていた。いくつかの週末には彼とは無縁の筈の競馬のレース名が彼の筆跡で書かれている。その中には彼が知らないであろう、重賞でないレースさえ入っているほどの完成度だった。
- 16二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 02:25:49
エスはどうやら、現実離れした異常事態に巻き込まれている。私はアイスコーヒーを飲みながら、そのことを理解せざるを得なかった。
「……納得したよ。だからきみは逃げてきたのか」
「ああそうだ。何よりも俺は怖いのは、こいつだ」
彼は「204号室」とタグがつけられた鍵を見せてきた。
「俺は今朝、この鍵を『使えてしまった』んだ。知らないはずの校舎に入ってまったく迷わずにこの鍵を使って部屋を開けていた。まるで何回もやってきて習慣づいているかのように。おかしくなりそうだったよ」
「だから遠い所にいる私に連絡してきたのか」
「ああ、お前は無事なようで安心した」
「何もせずに感謝されるのも複雑な気持ちだが、きみが安心できたなら喜んで受け取ろう」
その後は二人でしばらくの間、昔話に花を咲かせた。
- 17二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 02:27:12
「……む、すまない。少し用を足してくる」
「わかった。突然呼び出して悪かったな」
席を立ち、化粧室へ向かう。ドアの鍵を閉めた時、手帳の「トレセン学園」の文字がやけに思い浮かんだ。
化粧室から戻り、席に座って飲みかけのジュースを飲んでいると、真っ青な顔をしてこちらをみるエスの姿があった。私のトレーニングをいつも冷静に見ている彼が、こんなに青い顔をしているのは初めて見た。
しばらくの間、お互い無言で見つめ合う。
窓の外でウマ娘達や車の走る音が、遠くに聞こえた。
「……どうしたの、トレーナー?」
「…………いや、何でもない、何でもないさ。さぁ、スケジュールを練ろうか」
そうつぶやく彼のポケットの中で、トレーナー室の鍵が小さく鳴った。
- 18二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 02:28:54
おわり
文体が違うとかあると思うけど星新一氏ではなく「ほし新一」なのでゆるして - 19二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 02:39:40
星新一は水の出る銀のボールと囚人の話が好きだな。
- 20二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 06:57:30
草
- 21二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 07:02:52
個人的には評価したいですよこれ
- 22二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 07:26:54
酷いスレだと思ったら面白い物が読めた
- 23二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 07:30:04
村上春樹エミュのあにまん民がいたかと思えば今度は星新一かよ
草はえるわ - 24二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 07:31:53
星新一あにまん民説が出てしまったのか…
- 25二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 12:08:45
- 26二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 12:11:07
あにまんは村上春樹やら星新一や文豪の集まりだったんだな
- 27二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 12:11:36
どういうことなの……
- 28二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 12:29:44
最後外からウマ娘の走る音が聞こえるのがいい…
- 29二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 14:37:02
目覚まし時計の音がした。
テレビから流れるラフラのCMを止める。もう一度耳をすませば、控えめなノックの音が再びした。どうやら目覚ましの音は聴き間違えだったようだ。迷うことなく扉を開く。そこには見慣れない男がいた。
「もしもし、ちょっと……」
「どなただろうか」
「いえ、あなたのことは知りません。けれども扉がつながったんです」
「どういうことだ」
男は戸惑うように言った。
「いいえ、わからないのです。そもそもここはどこでしょう」
「ぼくがいるんだからここはぼくの家だろう?」
「そうでしょうか?」
テンポの悪い会話。少しばかり迷ったあと、表札を確認する。それを見て男は、あ、っと声をあげた。
「ああ、やっぱりここはわたしの家です」
「じゃあ君がエムなのかい?」
「そうです、思い出してきました。ぼくがエムだ」
「じゃあ、ぼくはだれだ?」
「じゃあきみはだれなんだ??」
男は家の中へ入った。冷蔵庫から酒を取り出し、グラスに注ぐ。一つを自分の前へ置いた。
「飲みなよ、疲れただろう」
「ありがとうございます」
そう言ってグラスに口をつけようとして、ふと考え直す。自分は成人していたか。そんな自分に気がついたエムは苦笑いした。
「ああ、君はまだ学生だったね。だったら、悪いけど、自分でお茶を用意してくれるかな。ぼくは少し疲れたんだ」
「まったく、しかたないですね」
冷蔵庫の麦茶を自分のグラスに注ぎなおす。そうだ。自分はこの家に来るのは初めてではない。 - 30二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 14:37:34
「今度のレース」
「レース?」
「いや、君は走るのが好きだったろう?」
「そうでしたっけ?」
「そうだよ、君はなんてったってウマ娘なんだから」
「ウマ、ああ、エムさんは勝負に出るのがお好きでしたね。競輪なんかも好きでしたし。賭け事はほどほどにしてくださいよ」
「賭け事?まあ、一瞬に勝負はかけるが、それはお前の仕事だろう?」
「そうでしたっけ?」
「そうだろう。君は意思が強いのが良いところで悪いところだな。今日だって急に押しかけて」
「そうです、そうですね。だって、トレーナーさんと一緒に食事をしたかったんですよ。あ、レンジ借りますね」
友人はあきらめたような表情になった。何か相談したいことがあるらしかったが、こっちは忙しいのだ。それに、こんなことで仲たがいするような間柄ではない。なにしろ、二人は相棒なのだ。
「そうだ、君は傍若無人だったな。君がレースでぼくをふり落としたときもそうだった」
「なんです?トレーナーさんがレースに出るんですか?」
「いや、そんな気がしただけだ」
「トレーナーさん、変ですよ?病院行きます?」
「いやいい。病院には行きたくないんだ」
「変なトレーナーさんですね」
二人で温めた食事を食べる。このところで一番の出来だ。
「どうしてか、君ともう会えない気がしてたんだ」
「トレーナーさん?まだまだわたし、レースにも出てないですしこれからですよ。もっと、もっともっと走りたいです」
「そうだな、もっと一緒に走るんだったな」
「そうです、約束ですから。わたしは主人公ですから」
つけっぱなしだったテレビから見慣れた同期のCMが流れる。明日はどんなトレーニングをしようか。きっと上手くいくだろう。なぜならわたしたちは主人公なのだから。
- 31二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 14:39:07
ちょっと書いてみたくなったので
二番煎じの真似事だけど許してください - 32二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 15:54:04
あ
- 33二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 19:41:22
べ
- 34二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 19:41:58
さ
- 35二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 19:42:42
だ
- 36二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 19:43:54
ま
- 37二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 19:44:07
さ
- 38二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 19:44:23
し
- 39二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 19:45:59
「あべさだ」まで出来て阿部サダヲじゃねぇのかよ!
- 40二次元好きの匿名さん22/05/03(火) 19:46:51
安倍さだまさしって誰だよ
- 41二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 00:59:15
普通に面白いSSで草生えるんだが
- 42二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 01:10:26
まさにですね、関白である私、あ安倍さだまさしのことですね
- 43二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 10:52:26
な
- 44二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 10:53:31
す
- 45二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 10:54:55
川
タ
イ
シ
ン - 46二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 11:04:36
なんだよ那須川タイシンって
- 47二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 14:06:47
あげ
- 48二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 14:18:46
まん♥
- 49二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 15:46:44
ア
- 50二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 16:02:12
ッ
- 51二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 16:02:25
♡
- 52二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 16:02:43
キ
- 53二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 16:05:56
セ
- 54二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 16:38:17
キ
- 55二次元好きの匿名さん22/05/04(水) 23:25:03
実際続いたのは奇跡だったけど…
- 56二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 09:05:04
そんな「あっ❤小林製薬❤」みたいなノリで言われても……
- 57二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 19:03:09
この世界普通に怖いな…書き換えられてる
- 58二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 07:01:41
急にssを始めるな
- 59二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 18:50:07
このSとMって登場人物まさか元となる人いるのか?
- 60二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 18:54:09
俺は何を見せられたんだよ…1の時点でフフッってなってたのがバカみたいじゃあないか…
- 61二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 21:16:53
星新一もショートショート(SS)書いてたからな
あにまん掲示板に居たらSS書くだろ? - 62二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 09:07:54
不思議な世界やな...
- 63二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 15:22:41
謎の疾走感がある
- 64二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 21:14:14
今まで見てきたスレで1番謎だよこのスレは
- 65二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 22:48:48
ぽむほむ