- 1バーテンダーのオペラ25/11/19(水) 22:03:49
ここは島嶼都市国家『ロータシア』
青い海、美しいビーチと輝く摩天楼が調和した、巨額のカネが動く極めて繁栄した観光都市だが、煌びやかな街の陰ではマフィア、ギャングが蔓延り、殺人さえ日常茶飯事の惨憺とした裏社会が形成されている
【注意:以下の行為についてはスレ主の判断で指導やレス削除を行います】
①R-18・R-18Gに該当する描写をテレグラフやwriteningを噛ませず直接レスすること
②魔法や異能などいわゆるファンタジーな理由づけによる、非現実的な身体能力・特殊能力
③相談無しでの過剰な善行・過剰な悪行(スレタイにクライムとある通りいわゆる悪人を主役にしたスレとなります)
④その他エミュスレ・なりチャでのマナー違反
⑤置きレス歓迎、ただし返しが遅れる場合は要連絡、最後の返信から無言で丸2日経過した時点でシチュ打ち切り可能
次スレは>>190を踏んだ人
wiki
ここだけ洋上のクライムシティ @ ウィキ【11/12更新】青い海 白い砂浜 赤い血に濡れた裏社会 「ここだけ洋上のクライムシティ」とは? 匿名掲示板サイト「あにまん掲示板」内にある「その他話題カテゴリー」にて運営されているエミュスレ(なりきりスレ)の一つ。 ...w.atwiki.jp - 2バーテンダーのオペラ25/11/19(水) 22:05:22
(前スレ)
【R-18/G】ここだけ洋上のクライムシティpart3【置きレス歓迎】|あにまん掲示板ここは島嶼都市国家『ロータシア』青い海、美しいビーチと輝く摩天楼が調和した、巨額のカネが動く極めて繁栄した観光都市だが、煌びやかな街の陰ではマフィア、ギャングが蔓延り、殺人さえ日常茶飯事の惨憺とした裏…bbs.animanch.com(裏スレ)
【R-18/G】ここだけ洋上のクライムシティ裏スレpart2|あにまん掲示板―――※こちらは裏スレです―――ここは島嶼都市国家『ロータシア』青い海、美しいビーチと輝く摩天楼が調和した、巨額のカネが動く極めて繁栄した観光都市だが、煌びやかな街の陰ではマフィア、ギャングが蔓延り、…bbs.animanch.com - 3二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 22:09:34
立て乙ほしゅ
- 4二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 22:17:00
保守
- 5アンジー◆7.e2dqhVNs25/11/19(水) 22:17:11
(※建て乙様~)
- 6二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 22:26:39
(即落ち防止の保守です)
- 7舐め腐った男・ブレード少年25/11/19(水) 22:32:11
(建て乙です)
- 8バーテンダーのオペラ25/11/19(水) 22:38:46
(保守)
- 9E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/19(水) 22:41:41
(立て乙です)
- 10ボス・ブレード少年25/11/19(水) 23:01:28
【銃弾が掠めても小揺らぎもしない】
【対処出来るはずはないだろう、老人に超人的な体質はなさそうでかつ部下も、武器もない】
【しかしその背中は揺るがない】
少年なら、ここに居るではないか
【指し示すのはスクリーン】
【そこに映るのは銃傷と爆発の衝撃、煙幕中に放たれた反撃で負った痛々しい打撲】
【そして止まらない赤】
【煙が晴れ、銃の使い手と対峙している場面が写されていた】 - 11バーテンダーのオペラ25/11/19(水) 23:07:32
- 12ボス・ブレード少年25/11/19(水) 23:18:25
録画か…そうだ、そしてこれはつい数十分前の物だな
【そちらにピクリとも視線を向けない】
時に聞こう、諸君
君達は
【少年とその対峙する者の持つ拳銃を眺める】
拳銃に勝てるか?
おそらくは対処する方法は様々だろう
同じく拳銃を持つ、背後から奇襲する、盾を構える
その他色々だ
だからこそ問おう
無手の少年が、逃げ場もなく正面から
銃に勝てるのか
有史以降最強の武器、どんな存在でも殺せてしまう最悪
それに人は勝てない、だからこそ人類はそれを崇め奉り、戦争の軸とした
【とうとうと語り始めるしかし語り口は静かで、授業の内容を理解させるようにも聞こえるだろう】
世界大戦からここ、ロータシアの小競り合いまで
我らは彼とあり、彼を使い続けた
その武器が最強だと信じたからだ
だからこそ、再度問おう
人は銃に勝てるのか
【オペラには分かるだろう、その敵の持つ銃が】
【自分の店で売られている物と同じ事に】
【そしてその銃によって今】
【少年に死がもたらされる寸前だということに】
- 13バーテンダーのオペラ25/11/19(水) 23:27:20
- 14二次元好きの匿名さん25/11/19(水) 23:32:49
このレスは削除されています
- 15ボス・ブレード少年25/11/19(水) 23:38:00
- 16バーテンダーのオペラ25/11/19(水) 23:47:28
【敵前だと言うのに、オペラは思わず目を反らしてしまった】
【画面を直視できない】
【酷い吐き気が喉奥から迫り上がってくる】
【冷や汗が噴き出る】
【動揺を悟られまいと呼吸を繰り返す──それがどれほどの効果があるのだろうか】
【ゆっくりと歩みを進め、男の後頭部に銃を突きつける】
【従業員達が名を呼ぶ声がやけに遠く聞こえる】
ええ……そうね……
……運命の女神は……誰にでも等しく微笑む……
……あなたは嘲笑されたようね
【……しかし】
【引き金は引かれない。いつまで経っても】
【──引くことが、できない】
【吐き気が収まらない】
【呼吸が激しくなる】
【引かなければいけないのに】
【脳裏を過ぎる10歳の頃の記憶。誕生日を迎えた翌日。響く銃声。倒れ伏す両親。見開かれた目。広がる赤。冷たくなっていく肌】
【初めて"店長"に人殺しの経験を捺せられた記憶。自らが引いた引き金のせいで命が失われていく瞬間】
【──指が動かない】
【そう──オペラはずっと"半端者"だった】
- 17ボス・ブレード少年25/11/19(水) 23:58:52
- 18バーテンダーのオペラ25/11/20(木) 00:19:49
- 19ボス・ブレード少年25/11/20(木) 06:49:13
- 20悪魔なギャング25/11/20(木) 13:56:05
【ある裏路地を歩く、静かで少し広い場所だ】
……さて、どうするかな
【そこにある男が歩いていた】 - 21死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 16:13:41
- 22悪魔なギャング25/11/20(木) 16:35:24
- 23死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 16:39:44
- 24悪魔なギャング25/11/20(木) 16:50:46
- 25死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 16:57:13
- 26悪魔なギャング25/11/20(木) 17:00:34
- 27死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 17:04:44
- 28悪魔なギャング25/11/20(木) 17:07:02
- 29死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 17:13:31
- 30悪魔なギャング25/11/20(木) 17:23:19
- 31死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 17:32:52
- 32悪魔なギャング25/11/20(木) 17:40:02
- 33死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 17:45:12
- 34悪魔なギャング25/11/20(木) 17:47:41
- 35悪魔なギャング25/11/20(木) 17:49:02
(ボンベは小型のwaspナイフ用のです)
- 36死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 17:52:47
- 37悪魔なギャング25/11/20(木) 17:58:38
- 38死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 18:03:56
- 39悪魔なギャング25/11/20(木) 18:13:41
- 40死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 18:27:04
- 41悪魔なギャング25/11/20(木) 18:30:52
- 42ブレード少年25/11/20(木) 18:33:19
【柔らかな寝具の上で徐々に意識を覚醒させて行く】
ここは…病院?
【過去に見た場所を思い出して懐かしさを覚える】
俺は、あそこで死んだはずじゃ…
【そう、本来なら助からないほどの出血】
【後から見つかったとしてもそれなりに時間が経ってしまえば治療もなにも無いほどだったと思い出す】
【先ずは、とでも言わんばかりに周囲を見渡す】
【鼻も総動員し過去にお世話になった病院とは別の場所だと当たりを付ける】 - 43死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 18:36:46
- 44悪魔なギャング25/11/20(木) 18:39:04
- 45死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 18:40:10
- 46悪魔なギャング25/11/20(木) 18:48:36
- 47E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/20(木) 18:49:54
【部屋の中に窓らしいものはなく、片手片足の得物にも拘束が施されている】
「目ェ覚ましたか」
【部屋の端にいた、黒いスーツに身をまとった偉丈夫が声を掛けた】
「なんで自分が生きてんのか、て聞きたげな顔だな。めんどくせぇから聞かれる前に答えとくが…瀕死のテメェを俺らに担ぎこんできたバカがいてな。どうしてもと言うから治療してやることにしたんだ」
【頭を書きながら、気だるげそうに1枚の紙を少年に突き出す】
「だが俺達も慈善事業やボランティアじゃねぇ。そこに書かれている額はそのバカとてめぇの手術が成功しちまったせいで今んとここっちが被ってる損失だ」
【有り体に言えば、紙に書かれていたのは治療費の請求書だ。額に関しては急患の応急処置としては適正な価格】
【少年にまともな返済能力があれば、の話だが】
- 48ブレード少年25/11/20(木) 18:56:25
- 49死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 19:05:18
- 50E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/20(木) 19:18:19
「…俺は手間かからなかったり物覚えの良いヤツは嫌いじゃねぇんだがな、そこまで即答だと逆に怖ぇぞ」
【呆れたような口ぶりを挟みながら、言葉を続ける】
「そこまで言うなら仕方ねぇ、テメェの誠意は、俺たち『狼牙(ランギャ)』への貢献で証明してもらう 」
「期間は半年。月ごとに一定の金を返済してもらう…一気に全額返されても“信頼”は積めねぇからな」
「余った額は食事でも寝床でもテメェの好きに使え。テメェの悪運が強けりゃ、そう困ることもねぇだろ」
【ギャングらしき男から持ちかけられた契約は、確かに少年を縛りつける意図のあるものではあるが…反面所々に淡白さを感じさせるものでもあった】
(エルはこいつを“殺し甲斐がある”なんざ言ってはいるが…長持ちするのかも怪しい所だしな)
(とっとと縁を切れりゃあ手間もねぇんだが)
【しかし、治療してしまった以上は少しでも此方に利益のある結果が欲しい…『狼牙』としては、そんな微妙な胸中という訳だ】
- 51悪魔なギャング25/11/20(木) 19:18:51
- 52死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 19:22:15
- 53ブレード少年25/11/20(木) 19:24:07
- 54悪魔なギャング25/11/20(木) 19:32:16
- 55死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 19:36:30
- 56悪魔なギャング25/11/20(木) 19:42:16
- 57E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/20(木) 19:45:16
「ダメだ」
【冷淡に宣告する】
「テメェにこっちの契約にケチを付ける権利はねぇ。それこそ“信用”に傷を付ける行為だぜ」
「注意は1度だけにさせてくれよ。俺は手間が大嫌いなんだから────」
なら、私がついて行く
【無機質な病室に、第三者が現れる…覚えているなら、それが意識が途切れる前に垣間見た人物であると察せられるであろう】
「…エル、こいつぁボス直々の…」
どこか行きたい所があるなら、私が監視すれば問題ない。不穏な動きをしたら、その時は直々に殺す
「それテメェが戦いたいってだけじゃねぇか!?…ハァ、わざわざそんな事すんじゃねーぞ、俺の立場ってもんがあるんだからよ」
「返済期間は半年、それは絶対…だが」
「こっちとしちゃあ後は勝手にしてもらいたいくらいだぜ。それこそ勝手に野垂れ死んだってな」
【溜息混じりに男が注釈する。少年の立場は、どうやら組織の一員というよりは“組織に借りのある雇われ”程度の扱いのようだ】
「何人殺せば…か。…テメェはさ」
「朝食に何をどれだけ食ったか、ってのを一々覚えるタイプか?」
【ロータシアの裏社会に、血と殺しは常】
【答えの無いものには答えられないという意味では、『狼牙』は正直者だった】
- 58死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 19:46:37
- 59ブレード少年25/11/20(木) 19:53:50
- 60悪魔なギャング25/11/20(木) 19:55:08
- 61死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 19:58:09
- 62悪魔なギャング25/11/20(木) 20:01:37
- 63死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 20:03:23
- 64空腹料理人25/11/20(木) 20:04:09
〜♪
【レストラン[ヴァイネン・デ・カペレ]の厨房で、具材の詰まった鍋をかき回す店長と】
「なぁ、そんな優雅に作るものなのかよ、それ」
【そんな彼の口笛に悪態をつく仕事帰りの男】
そりゃ当然でしょう、今晩の団体様のためのスープですからね。
「半日後以上先の仕込みより前に俺の飯を出してほしいね」
それが餌を貰う猟犬の態度ですか?
「てめぇが出すっつたんだろうがこの鳥頭が」
【軽い口喧嘩の間からは肉の焼ける音が響く、いつの間にか切り分けていた肉をフライパンの上に転がしていた】
ハイ完成、まかない風ステーキですよ〜ソースはテーブルの上からお好みで
「…ヤク混じりか?こんな粗製出しやがって」
だからまかないだって言ってるじゃないですか、こんな肉お客様には出せませんよ。
「俺は客じゃねぇのかよ」
どーせ今日もその辺のコンビニ飯でしょう?そのうち腹壊しますよ
「もっと悪いもん出されながら言われたくないね」
そこの分別つくのになんでちゃんとした飯を食べないんですか?
「めんどいんだよ、外食は。気軽なのはチェーン店かお前の店くらいだぞ?」
お褒めに預かり光栄です
「褒めてねぇよバカがよ」
【そんな一幕もありながら夜は明ける】 - 65E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/20(木) 20:10:28
ん、どういたしまして。
【下げられた頭に、エルは手を振って答えた】
それはそうと…足りない?
「あー…多分持病のこったろ。こいつ、けっこうヤバい感染症持ちでよ。経路はそのヘンテコ改造じゃねぇのってドクターは踏んではいたが…」
え
【エルが狼狽えるような表情を見せる】
………もしかして、勝手に死んじゃう?じゃあ私は何のために………
「アホ。話を最後まで聞け。だとしても余命は1年…いや11ヶ月か?だいたい半年あって出来ねぇような事がガキにあるとは思えねぇが」
「それに“余った金は好きに使え”とも言った筈だぜ?食い扶持だけが金の使い道じゃねぇ…命は張ってもらうが報酬は弾む、それで得た金を使ってビョーキをマシにするって手もある」
「ウチのドクターはテメェの命を救ってやったんだ、そんな剣くっつけた奴よりかはマトモな施術はしてやれると思うぜ?」
- 66悪魔なギャング25/11/20(木) 20:18:03
- 67死神・クラブ◆feIfXjP91s25/11/20(木) 20:20:21
- 68ブレード少年25/11/20(木) 20:23:26
- 69悪魔なギャング25/11/20(木) 20:28:03
- 70E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/20(木) 20:30:45
- 71ブレード少年25/11/20(木) 20:34:54
- 72E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/20(木) 20:42:26
- 73ブレード少年25/11/20(木) 21:00:03
- 74E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/20(木) 21:06:17
- 75バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/20(木) 21:28:03
「オイオイオイオペラぁ……無理はするもんじゃねぇ」
【ボスの言葉などまるで聞こえていないかのように、"店長"はゆったりとした歩調でオペラに歩み寄る】
【拳銃を押し当てる手を取り、ゆっくりと下に降ろす】
「安心しろよ。テメェらが拘束してた下の奴らはちゃーんと始末しといてやったから。こんなとこで燻ってるような奴ぁどうせ煙草と酒で中身が駄目になってるだろうからクソの役にも立たねぇだろうが。大人の男は肉が硬ェから食肉需要も微妙なんだよなァ」
【"店長"はやれやれとばかりに肩を竦め、かと思えばボスに話しかけてきた】
「なあ、お前さん……。うちのオペラはすげェんだぜ?なんせ、拳銃で200m先の缶にも穴ァ開けちまう。狙撃の正確さで言やぁうちのトップレベルよ。訓練は受けさせたが、こいつぁ天性の才能って奴だ。……で、だ」
【"店長"は引き裂くように笑った】
「そんな狙撃の天才がどうしてテメェのドタマをぶち抜かなかったと思う?」
【答える前に、"店長"が言葉を続けた】
「こいつぁ人を殺せねぇのよ!なんだっけ、ガキの頃のトラウマの……心因性のなんかでな。ロータシアじゃ珍しくねぇだろ。折角の狙撃の才能が勿体ねぇのなんの……殺しができりゃもう少し違うポストを用意してやれたんだが……」
【まるで出来の悪い息子の話をするかのような口ぶりだった】
「ま、俺ぁ許すぜ。なんたって家族だからな。出来の悪い部分もまとめて愛してやらぁな……」
【重ねた手を慈しむように撫でて、上から握り込む。オペラは俯き、されるがままになっていた】
「ところで──テメェにも家族はいるのかい?」
【"店長"は口元に引き裂くような笑みを浮かべたまま問いかけた】
- 76ボス・ブレード少年25/11/20(木) 21:41:06
- 77バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/20(木) 21:58:08
「あー……なんか勘違いしてるな?テメェは何一つ喋らなくていい」
【"店長"はそう言うと、指を三つ立てて見せた】
「三等親までのテメェの身内に落とし前をつけさせる。指を落とし、四肢を落とし、目と鼻を潰し、歯を全て抜いて硫酸で喉を焼く。健康状態に問題がなさそうなら内臓も抜くかね。闇市場(マーケット)での需要が高まってんだ」
【なんてことないように"店長"は続ける】
「殺しはしねェ。テメェの落とし前で殺されちまうのは流石に可哀想だ。だから、そのまま生きてもらう。安心しな。入院費はテメェの口座から引き落とされるようにしてやるよ。残高がなくなったらどうなるか知らねぇが」
【まるで童女が歌うように言葉を紡ぐ】
「テメェのせいでこうなったと教えながら丁寧に肉を削ぎ落とす。ああ、映画が好きなんだっけか?ならドキュメンタリー映画にしてテメェに見せてやるよ」
【入口から複数人の黒服の男と女が入ってくる。下の階で死体の処理をしていた、彼女の"子供達"だろう】
- 78ボス・ブレード少年25/11/20(木) 22:06:27
- 79ドゥーマー◆feIfXjP91s25/11/20(木) 22:11:24
【あのリサイクルショップ。あそこなら電子機器を手に入れられるかもしれない】
【あの請負人。彼は今回のミッションに向いているのだろうか】
【あのハッカー。コンタクトが取れるのかも、仲間になるのかも分からない】
【あの企業。論外】
【他のギャング。後々のリスクを考えれば無し】
交友関係の狭さを実感しますねェ……
【ドゥーマーは今日も街を歩く。インドア派なので、これだけでも筋肉痛になりそうだ】
何でも屋を見つけることが出来れば……
(特に駆け出しの何でも屋を手中に収めることが出来れば、私にとってとても役に立ちそうですからねェ)
【グリム・リーパー・クラブ。その調査の為、人材が必要だ。しかし、ドゥーマーの交友関係はあまりに狭く、人脈を広げる為に街の裏をアテも無く駆け回っていた】
【……それに加え、ご飯も探していた】 - 80バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/20(木) 22:16:10
- 81ボス・ブレード少年25/11/20(木) 22:21:57
- 82バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/20(木) 22:35:22
ッ……"店長"!
「喚くな」
【片手で指示を出すと、"子供達"がボスを取り押さえようと試みるだろう】
そんなことしてる場合じゃ……!早く逃げないと
「シフォン、ドロップ、ヌガー。テメェらもこっちにきな」
【言いながら"店長"は携帯端末を確認し、満足そうに微笑んだ】
「んー、流石俺の愛する我が子達。時間ぴったりだ」
【徐に──店長はカーテンを開け放ち、窓を開ける】
「オペラ──俺達の強みはなんだ?」
【引き裂くような凶悪な笑み】
【……いつの間にか外に停まっていた消防車のはしごが伸ばされていた】
「ほら、もたつくなテメェら。さっさとしろ。その死に損ないも連れてきな」
【"店長"に言われるがまま、オペラ達は窓から消防車のはしごへ脱出する】
- 83ボス・ブレード少年25/11/20(木) 22:47:13
- 84バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/20(木) 22:53:48
「あぁ?当たり前だろ。俺の可愛い我が子をコケにしやがったんだ。尊厳のある死に方ができると思うなよ」
【避難を終えた"店長"は低い声で告げる】
「テメェの身内の上映会が終わったら次はテメェだ。そうだな……馬にフ◯ックさせて内臓破裂……ってとこか?死んだ後は粉々に砕いて畜生の餌だ。テメェは墓標すら立てず畜生の糞になって終わる」
【冷え切った目で老人を見下して】
「脅しだぁ?舐められたもんだな。俺は……"やる"と言った事は必ず"やる"んだよ」
【そう告げてから、"子供達"に老人を連行させるだろう。口元に自害を封じる口枷をつけさせて】
【オペラはそれを見つめ、背筋が急激に冷えていくのを感じていた】
【……こういう女なのだ。"店長"は】
- 85バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/20(木) 23:19:49
「……さてと。一段落したし、"我が家"で祝杯でもあげるとするかね。今日は夜も臨時休業にしな。俺が奢るぜ」
……その前に、"店長"。聞きたいことがあるのだけど……
「あん?」
あの子がいるのは別の場所だったわ。一体どういうつもり?
「まるで俺が嘘でもついたみてェな言い草だな。犬ッコロの居場所を教えてやるなんて一言も言ってねぇよ」
でも……!
「それに、だ……。よく考えろ。その犬ッコロは協力も仰がずテメェらを置いて出てったんだろ?だったらそいつは"家族"じゃねぇ。どうして気にかけてやる必要がある?」
【底冷えするような声に冷たい瞳。有無を言わせないとばかりだ。この目で睨まれるだけで、オペラは反論の言葉を失ってしまう】
……せ、せめて……あの通りに行かせて……お願いだから……
「……可愛い我が子のお願いとあっちゃ仕方ねぇ。ま、今回はテメェなりによくやってたからな。その褒美も兼ねてだ。……行くぞ」
【オペラの脳裏にはまだあの映像がこびりついている。倒れ伏した小さな体。大量の出血。体温を失っていき、そして……】
【かぶりを振って嫌な想像を追い出す。どうか無事でいてと、何事もなかったように起き上がってと祈る。ミートパイなんて幾らでも作ってあげるから。だから……】
【……しかし、その祈りは届くことはなく。東の通りに少年の姿はなかった】
……嘘……
【少年の死体すらなかった。血痕と戦闘の形跡、少年を襲ったであろう男達の死体が残るのみ】
【誰かが死体を持ち去った?何故少年だけを?いや、死体の使い道などこのロータシアでは幾らでもある。それこそ、想像するのすら悍ましい使い道だって……】
……あはっ
【……笑い声が溢れた。己への嘲笑だ】
【彼が戦う選択肢を選んだのは何故か──自分で考えるよう促したから】
【彼が撃たれたのは何故か──銃の密売が行われていたから】
【それらを行ったのは誰か──オペラだ】
……アタシが……殺したようなもんじゃない……
【目頭が燃えるように熱い。コンクリートの地面にぽつぽつと黒いシミが幾つもできる】
【力なく呟いたオペラは、暫くそこから動く事ができなかった】 - 86ブレード少年25/11/21(金) 06:53:54
【朝になり、休みつつ感覚を振り返った少年は目覚める】
【自分の左の手のひらを見て軽く閉じ開きを繰り返す】
【そして再度イメージする】
【全ての力が抜ける感覚、友の言葉を思い出した安心感、そして訪れた万能感】
今までの自分を…
【超える感覚】
【アレを今の状況でやる事は不可能だろう】
【しかし一度、無理にでも成功させたのなら身体は感覚を覚える】
【それが少年の体に刻み込まれていた】
【まあただ、それがなんだとの話でもありはするが】
- 87LNS◆feIfXjP91s25/11/21(金) 07:59:29
【「古い雑居ビルで火災が発生」とのニュースが流れる】
【司会者は「昔、キャンプで焚き火をしていたんだけど、強風のせいで自分のテントに燃え移った事があるんだ。だから火の怖さは良く分かる……そういえばキャンプというのは……」と、二分間キャンプトークを繰り広げ、ついにはスタッフに止められた】
【彼らはその真実を知らないのか、知っていて口止めされているのか。とにかく、そのニュースだけで真相を知るのは難しそうだが、とにかく、ロータシアで火事が起きた事だけは報道された】 - 88ヘタレな爆弾使い◆YyuTly4X9g25/11/21(金) 08:52:28
ひぇぇ…物騒だな…
【スマートフォンを片手に近くからそのビルの様子を見ている】
自然発火なのか放火なのか…
【どうやら写真を撮っているようだ。スマホからはフラッシュが焚かれパシャっと音が鳴る】
まぁ恐ろしい事に間違いはないんだけど…
- 89バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 09:20:36
(1/2)
【バー『DICEROLL』のランチタイム開店】
【何故か日中の方が客の入りがいい為、店内は夜の時間よりも賑わっていた。昼間はアルコールを出さないのもあって客層もガラリと代わり、若者や女性が多い】
「えーっ!ライトくんいないのぉ!?」
【最近よく通ってくれている女性客の高い声に、皿を洗っていたオペラはぎくりと体を硬くした】
【ヌガーが女性客に対応している】
「ええ、すみません。少し事情があって……」
「ショック〜。ライトくん可愛かったのになー。連絡先聞いとけばよかった〜」
「うわ、あんたマジ?まだ子供だったじゃん」
「だってぇ〜、ほんとに可愛かったんだもん」
【いつもなら店内で行われる会話は一つたりとも逃さないよう耳を傾けているのに、会話が、音がどんどん遠のいていくのを感じる】
【──代わりにピアノの音楽が聞こえてきた。ショパンのノクターン2番。オペラが幼かった頃、家でよく聴いていたお気に入りの曲】
【脳裏を過ぎる映像は家にいた頃のものではなかった。手持ち無沙汰にミートパイの焼き上がりを待つ少年の姿。無表情だけれどどこか満足そうにパイを平らげ、光の中へと旅立つ。その小さな背中を見送って、】
【──曲調が乱れる】
【薄暗い路地裏。噎せ返るほどの死臭。飛び散る血痕。たくさんの死体の、その中に。濁った目で倒れ伏す少年の姿が……】
【……甲高い音と共にオペラは我に返った。いつの間にか手から皿が1枚滑り落ちて、粉々に砕け散っていた】
【周囲の視線が突き刺さり、数秒の沈黙。そして】
……やだぁ〜!ごめんなさぁ〜い!ドジっちゃったわぁ〜!
【オペラは申し訳なさそうに笑い、明るい声で言い放つ】
【すると沈黙は終わり、人々の思い思いの会話が再開される】
「オペラさんのドジ珍しくない?」
「いつもしっかりしてるのにねー」
「こう……逆にイイ、かも……!」
【ヌガーは口を閉ざし、そんなオペラの様子をじっと見つめていた】 - 90バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 09:22:18
(2/2)
【ランチタイムが終わり、ドアプレートを一時的にCLOSEDに変える。このあとまかないを食べたら夜の開店準備開始まで自由時間だ。外に出かけてもいいし、家に帰ってもいいし、面倒なら仮眠室で夜まで寝ていてもいい。ヌガーはどちらかというと、夜に備えて寝る派だった】
はぁ〜い!今日のまかないは……ドロップちゃんのリクエストのミートボールスパゲッティよぉ〜!すぐ出来るから待っててねぇ〜!
【ドロップが歓声を上げる。何も考えてないわけじゃない。逆だ。ドロップなりに"いつも通り"でいようとしている】
【オペラが無理をしている事くらい皆分かってる】
【だから……】
「オペラさん、俺今日まかないいらない」
え……?どうしたの?ミートボールスパ好きだったわよねぇ?
「ごめん、ちょっと出てくる」
【ヌガーは足早にホールを出た。まっすぐ更衣室に行って、すぐに着替える】
【腹が鳴る。畜生。ミートボールスパは大好物だ。ヌガーはオペラの料理ならなんだって好きだった。強いて言うなら、特に肉料理。だが、今は、涙をのんで涎を飲み込み我慢してでもやらなきゃいけないことがあった】
「……何処に行くんですか」
【更衣室を出たところで、気になって追いかけてきたらしいシフォンと鉢合わせた】
「あ……シフォンさん、その……」
【……察したらしいシフォンは、小さく息を吐きだして静かに言った】
「……決して無茶をしないこと。あなたにまで何かあったら、オペラさんはもう二度と立ち直れなくなってしまいます。……いいですね?」
「……分かってる。オペラさんを頼んだ」
【シフォンが頷いたのを見て、ヌガーは裏口から出た】
【オペラはライトが死んだと思い込んでいる。自分のせいで。しかし、死体を確認したわけじゃない。まだ分からない。直接生死を確認するまでは、まだ】
【だから】 - 91バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 09:23:22
俺が……あいつを探し出す。必ず……!
- 92悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 17:31:14
【ある繁華街から離れた場所にあるバー】
…今日空いてんかね?
【男はその場所の前にいた】 - 93バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 18:05:12
- 94悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 18:07:14
- 95バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 18:14:21
- 96悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 18:17:17
- 97バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 18:23:37
……?あら、あなたはこの間の……
「わわっ、すみませぇん!ドロップ、鍵かけ忘れちゃったみたいです!」
【従業員達があなたに気づく】
【もしかしたらあなたは、ここで働いていた筈の背の高い青年と、小柄な少年の姿がないことに気づくかもしれない】
【赤毛をショートポニーテールにしたスタイルの良い女性、シフォンがすかさず立ち上がる】
「申し訳ありません、お客様。本日、ランチタイムの営業時間は終了していまして……よければ夜の時間にお越しください」
【そう言って頭を下げたのだが……】
あら、いいじゃない。よかったら上がっていって頂戴
「オペラさん?」
あなた、お腹すいてる?まかないの余りでよければご馳走するけれど……
- 98悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 18:27:41
- 99バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 18:34:03
- 100悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 18:36:13
- 101バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 18:44:49
- 102悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 18:52:14
- 103可狼◆nKj7QX/PbIBj25/11/21(金) 18:52:49
(1/2)
ふんぬ…
【『狼牙』事務所オフィスにて、月 可狼は唸りながら策をめぐらせていた】
エルもメンドクセーのを拾ってきたもんヨ。なんでそこらのガキを…いや、そこらのガキの方がまだマシネ
【エルがライトを拾った地域】
【そして構成員との応答で垣間見えた、“命の恩人である我々以上に大事なものがある”と思しき態度】
状況証拠だけでも、十分過ぎるくらい貧乏クジアル…!
【『爛れ顔』を知らないほど、可狼も無知ではない。いくらエルの推薦だろうと、彼を信用したり身の丈に合わない情報を渡すのは不可能に近い…情報漏洩のリスクがあるからだ】
とりあえず借金をダシに、こっちを裏切らないよう枷を嵌めたまではいいネ…問題かココカラ。なるべく『狼牙』の関与が薄くなるような配置の仕事を選別して……
「可狼さん!エルが持ち帰ってきたモデルのピストル、大まかな搬入ルートが絞れました!」
結果は?
「…予想通りです」
チッ…
【可狼は項垂れた。これで少年を信用できる要素は絶無】
【適当に処分したいところだが、果たしてどんな報復が待ち構えているのか分かったものではない】 - 104可狼◆nKj7QX/PbIBj25/11/21(金) 18:53:57
(2/2)
いっそサ、本元のおばさんを潰せれば全部ラクになるんだけどネー…
「無謀っスね。そこらのガキを洗脳教育してそこかしこにばら蒔いてるんだったら迂闊に動けばこっちがお陀仏です」
うにゅ〜…
【部下の言う事も尤も。しかし同時に、かの存在が組織拡大において非常に邪魔な存在であることもまた事実…エルを初めとした“精鋭”を抱える『狼牙』だって人員は欲しい。その拡充がおいそれと出来ないのは息苦しいことだ】
【故にまずはその相互補助を突き崩さなければ潰し合いにすらならないのだが…】
…あ、閃いたかも
【考えが過ぎる。“広い人脈”と“人材の質”は両立し得ない。“洗脳兵”単体で見れば…おそらく忠誠心ばかりの凡夫で精々のはず】
(見極める目があれば…連中の出鼻を挫く為にも、アレが使えたら…!)
【───────“F13”。まことしやかに囁かれるプロファイリング機構を出歯亀できれば、活路を見いだせるかもしれない】
【まだ机上の空論、ではあるが】
- 105バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 18:58:36
- 106悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 19:04:08
- 107バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 19:09:07
- 108ブレード少年25/11/21(金) 20:05:35
【院内でつぶやく】
そう言えばここってどこなんだ
【地理的な疑問である】
【そこからあの店に行くまでの方法が分からなければまずどうしようもなかった】
とりあえず、聞いて回るか
【キョロキョロと周囲を見渡す】
【看護師さんなどいれば声をかけるだろう】 - 109二次元好きの匿名さん25/11/21(金) 20:13:08
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- 110悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 20:15:01
- 111バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 21:11:49
- 112悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 21:35:14
- 113E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/21(金) 22:00:59
【院内に人気はない…看護師どころか患者も含めて極めて静か】
《やっほー若者よ。なにやら迷ってるようだね》
【スピーカーから合成音声が響く。どうやら監視カメラで動向をチェックしている者はいるようだ】
《ワタシはドクター。君の直接的な命の恩人さ。とはいえ込み入った事情があってこんな形でしか接触は許されていない。悪く思わないでね》
《君のその身体じゃあ普通の患者と混ぜこぜにするのは表の往来の人々に混乱を招くから、こっちも特別待遇でお出迎えするしかないという判断さ》
《ついでに言うと、ここが何処なのかも君に伝える事は許されちゃいない。ドクターは常に身の安全を確保されてなくちゃならないからね》
《怪我が治ったら人が来て、麻酔を掛けた上で外に放り出す事になっている。いやはや疑問にマトモに答えられず申し訳ないね》
- 114ブレード少年25/11/21(金) 22:12:08
- 115バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 22:17:45
- 116E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/21(金) 22:19:37
- 117悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 22:23:21
- 118バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 22:27:06
- 119ブレード少年25/11/21(金) 22:27:54
- 120悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 22:35:52
- 121バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 22:45:44
- 122悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/21(金) 22:50:22
- 123バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 22:59:57
(1/2)
【適当なフードトラックで買ったブリトーを胃に詰め込んでうるさい腹の虫を黙らせる】
【向かう先はまずは闇市場。生死を確認するのに、遺体が流れていないか確認する。幸い闇市場にも『爛れ顔』の"子供達"が潜り込んでいる。比較的新顔のヌガーが顔を合わせた事がある者もいた。その者に目録を見せてもらう】
【そうしてヌガーは闇市場へやってきた。ジャケットを着込み、キャップを被り、サングラスをかけて顔を分かりにくくする。若者だとバレると舐められやすいからだ】
「……で、何の用だ?」
「オペラさんの遣いで来た。目録の品を確認させてほしい」
【ヌガーと対峙するのはオペラと歳の近そうな、背の高い痩せ型の男。偽名は"ワスプ"。鋭い目付きでヌガーをぎろりと見つめている】
「オペラの遣いねぇ……もう少しマシな言い訳を考えな、ガキ。オペラの甘ちゃんがテメェみたいなガキを闇市場(こんなとこ)に送り出すわけねーだろ」
【あっさりと切り捨てられてしまった】
う……が、ガキって言うな。もう18だ
「酒も飲めねぇ年齢はガキだ。その上家族に嘘ついて何か企んでやがる」
……嘘をついたのは悪かった。けど個人的に確認したい事があるだけだ。何も企んでない。俺もオペラさんも"家族"を裏切ったりしない
【頼むと頭を下げると、ワスプは面倒そうに舌打ちし、「今回だけだぞ」とぶっきらぼうに告げた】 - 124バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 23:01:19
(2/2)
【事情を説明し、目録を確認してもらう】
「……18歳未満のガキの遺体はねぇな。つーか、そいつ病気持ちだったんだろ?だったら内臓は使えねぇし食肉もアウト。出血多量の重傷負ってたんなら剥製も無理だな。大した値がつかないどころの話じゃねぇ。持ち込まれすらしねぇんじゃねぇか?」
じゃあ、ブレードの義手と義足は?
「そいつもねぇ。そもそもブレード義手はそこまで需要ねーんだよ。マニアの変態がたまに欲しがるくらいか?」
なんでだ?珍しいだろ
「なんで珍しいと思う?誰も使わねぇからだ。なんで誰も使わねぇと思う?生活送る上ですこぶる使いづれぇからだよ。刃物より人間の手足のがよっぽど複雑な構造してんだ。ヌガー、テメェが使ってる義足のが高額なくらいだぞ。盗られねぇように気ィつけろよ。聞いたぞ。成長期に伴う作り替え分も含めて当時のオペラの貯金の三分の一消し飛んだらしいじゃねぇか」
【ワスプがくつくつと意地悪く笑う。ヌガーの今使っている義足はヌガーの体に合わせた完全オーダーメイド品で、オペラが自費で作ってくれたものだった】
【オペラは子供の支払い能力になんか期待していないと……暗に返さなくていいと言った。だが、ヌガーは納得していない。金を貯めていつかオペラに返す為にコツコツ貯金を続けている】
【結局、闇市場にライトの遺体や、それに関連するものはなかったのが分かった。当てがなくなった。やはりがむしゃらに探しまくるしかないのか】
「……おい、ヌガー。優先順位を履き違えるなよ。俺達にとって大切なのは"ママ"と"家族"だからな」
【去り際にワスプにそう言われ、ヌガーは一応頷いて形だけ理解を示しておいた】
【この組織の"子供達"と呼ばれる構成員の多くは『爛れ顔』をママと呼んでいる。実際に血の繋がりがあるものは誰一人としていないが、彼らは本当の母親のように思っているのだ。ヌガーにはよく分からない文化だった。ヌガーにとっての母親は、13歳の時に火事で死んだ実の母だけだ】
【そしてヌガーは、当てもなく彷徨い始めた】 - 125バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/21(金) 23:04:22
- 126E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/21(金) 23:04:38
《散歩なら別の機会にしてくれ。怪我を悪化させて入院日数を増やしたいというのであれば話は別だが》
《君は大前提として、生命として極めて不自然な状態だ。本来持ち合わせて居るはずの四肢のうち2つを喪失しているのだからね》
《そうなれば循環系がイカれて怪我の治りも悪くなる。これは推論だが、君は同年代の人間と比べて自分の成長を遅く感じた事はないかい?それは栄養の巡りが常人に比べて低効率だからさ》
《それにわざわざ君を普通の病院に置くのは、君の治療を指示した人達のリスクに繋がる。君自身からしたらどうでもいい事だろうが大人とはそんなものだ》
《うーん…君はもっと、自分があわや死にかけていたという事実を再認識すべきだね。これでも普通の医者より数倍は早く完治させられてる自負はあるんだよ?まったくココ最近の子供というものは誰も彼も怪我なんて簡単に直せると思っているのか知らないが自分の体に無頓着が過ぎる》
《医者も人間も、そんな便利なものじゃないんだよ》
- 127ブレード少年25/11/21(金) 23:14:10
ムムム…
【この少年、そもそもが遊びをあまり知らない】
【そして彼の暇つぶしはもっぱら体を動かす事全般だった】
【そして最近賑やかな所で暮らしていたのもあるのだ】
【端的に言うと暇で、それが楽しい暮らしで余計に強く響いていた】
それは…じゅーだいな問題だ
【人には人のリズムというものがある】
【特にアスリート、職人が顕著だが毎日決まったルーティンを熟す事で仕事のパフォーマンスを落とさないよう務めるというもの】
【無意識的に彼が構築していたそれが崩れた際、復帰のタイミングに多少の不安があった】
話し相手とか、いたりしないか?
一日のちょっとした時間だけで良いんだ
【とにかく脳を刺激する何かが欲しかった】
- 128人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 10:01:46
- 129バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 10:06:38
- 130人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 10:13:54
- 131バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 10:21:02
- 132人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 10:30:30
- 133バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 11:09:16
- 134悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 11:11:56
- 135バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 11:19:18
- 136悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 11:24:17
- 137バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 11:29:26
「わあぁ……!ありがとうございます!キャンディ大好きです!」
【ドロップは幼い子供のように目を輝かせ、喜んで棒付きキャンディを受け取った】
「筋肉が成長しやすい……?ドロップ、お兄さんみたいにムキムキじゃないのに、不思議ですね」
「あ、ドロップちゃん。お菓子はまかないを食べ終わってからにしましょう」
【そのまま棒付きの包装を剥がそうとするドロップをシフォンが制止する。まるで姉妹のようなやり取りだ】
そ〜お?でも嬉しいわぁ。ドロップちゃんも喜んでるようだし……
よかったらまた今度、夜の時間にも来てね。たっぷりサービスしてあ・げ・る♡
【そう言ってオペラはサングラス越しにウィンクをして見せた】
- 138E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/22(土) 11:30:05
- 139人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 11:36:06
- 140悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 11:36:08
- 141バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 11:40:31
- 142ブレード少年25/11/22(土) 11:42:24
- 143バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 11:46:18
- 144人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 11:50:41
- 145E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/22(土) 11:51:27
- 146バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 11:52:54
- 147悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 11:52:59
- 148人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 11:55:58
- 149ブレード少年25/11/22(土) 11:56:48
- 150バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 11:57:41
- 151バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 11:59:57
- 152悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 12:02:51
- 153バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 12:04:22
- 154人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 12:04:47
- 155バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 12:11:14
面白そうって……!
【自分は真剣に探しているのに茶化されたように感じてムッとするも、その後に続く言葉に少しだけクールダウンする】
…………。
【甘い言葉で騙してくる大人なんかこのロータシアにはいくらでもいる。だから、目の前の男を本当に信じていいかは分からない】
【でも、縋りたくはなってしまう。何の利益もなく手を差し伸べてくれる……オペラのような人間が他にもいて、ロータシアも決して捨てたものではないのだと】
【……腕っぷしにはそれなりに自信がある。何かあったなら、自分の力で切り抜ければいい。ヌガーはそう結論を出した】
……分かった。一応信じてやる
兎に角行こう。20時には戻らないといけないんだ
アンタ、情報がありそうな所に心当たりはあるか?
- 156E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/22(土) 12:11:24
- 157悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 12:11:45
- 158バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 12:14:50
- 159悪魔なギャング◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 12:18:32
- 160ブレード少年25/11/22(土) 12:22:42
- 161E.L.◆nKj7QX/PbIBj25/11/22(土) 12:40:07
(※ポンコツロボットが初手日本語ぶち込もうとしただけなのでその後英語解説に切り替わってるものと認識していただければ)
『カシコマリマシタ』
【小学校低レベルの簡単な足し算と引き算の助長な解説が始まる】
- 162人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 13:36:37
- 163バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 14:14:45
- 164人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 14:20:55
- 165バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 14:34:59
- 166人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 14:42:05
- 167バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 14:46:10
- 168人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 14:49:54
- 169バーテン見習いの青年◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 15:05:36
- 170人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 15:08:39
- 171ドゥーマー◆feIfXjP91s25/11/22(土) 18:46:55
【ふらりと黒い布を纏った猫背の男が三番通りを歩き、サカキリサイクルショップの前へとやって来る】
【顔面のモニターが不気味に扉を照らす】
さてェ…あいてますかねェ……
【ドゥーマーは店が開いているかどうか調べている】 - 172空腹料理人25/11/22(土) 20:16:11
ふんふんふ〜ん♪
【下手くそな口笛を吹きながら夜の道を散歩中】
【目指すはいつか訪れたパイの美味しい店、あるいはお酒選びのセンスが輝く店】
って言っても、もう売り切れているでしょうけどね。
『電話してまで自慢することか?』
もし持ち帰れるならあなたにも一口分くらいは用意してあげますよ。
『いいのかよ、料理人として』
そこは親友としてですよ。 - 173人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 20:17:55
- 174眼鏡かけの男◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 20:19:42
- 175ドゥーマー◆feIfXjP91s25/11/22(土) 20:23:43
- 176空腹料理人25/11/22(土) 20:25:46
- 177人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 20:26:43
- 178バーテンダーのオペラ◆cXM7xGokhU25/11/22(土) 20:40:10
【薄暗い路地裏に■■■■はいた】
【ここは知っている。嫌でも覚えている。両親が死んだ場所だ。誕生日の翌日、家族で歌劇を観た帰り。■■■■は路地裏を猫が横切ったのを見て、好奇心のまま追いかけた。両親の制止も聞かずに。そして──】
【銃声。広がる赤。目を見開き、倒れ伏す両親】
【映像が変わる。薄暗い路地裏に、小柄な子供が倒れている。義手も手指もぴくりとも動かず、何も映さぬ濁った目がこちらを見つめて……】
…………!!
【弾かれるようにオペラは飛び起きた。直後、強烈な吐き気が喉奥から迫り上がってくる。手脚が震え、縺れる。たまらず部屋のゴミ箱を手繰り寄せた】
お゛え゛ェ゛ぇぇ……ッ!!
【ゴミ箱に叩きつけられる水音。ツンと鼻を突く饐えたにおい。喉が焼けるようだ。両の目から熱い雫が自然と溢れ出す。深呼吸を繰り返し、必死に息を整える】
はぁ……はぁ……ぅ……い、今何時……?
【見てみれば、まだ少し余裕はある。とはいえすぐに準備して家を出なければ遅刻する時間だ】
……お店に行かなきゃ……
【BAR『DICEROLL』。繁華街から少し離れた位置にあるそこは、ロータシアに於ける中立地帯。誰でも飲食を楽しむ権利がある店だ】
さぁ、みんな!今夜も張り切っていきましょ!
【開店準備を終え、オペラが従業員達に声をかける。人の良い笑みが軋む心をひた隠しにしている。シフォンを始めとした従業員達は気づいているが、とても指摘できなかった】
「あの……オペラさん。パイ、二つも焼いたんですか?珍しいですね。そんなに焼いても余るだけって言ってたのに……」
【並べられた二つのケーキキーパー。片方にはパンプキンパイが、そしてもう片方にはミートパイがそれぞれホールで収められている】
……たまにはいいでしょ?余ったら持ち帰っていいわよ
【人のいい笑みを浮かべたままの返答。シフォンはそれ以上何も言えなかった】 - 179眼鏡かけの男◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 20:41:05
- 180空腹料理人25/11/22(土) 20:45:21
- 181ドゥーマー◆feIfXjP91s25/11/22(土) 20:47:57
- 182眼鏡かけの男◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 21:22:04
…探せ、ここらへんにいるはずだ
「「はっ!」」
【少し周りを見てそう言い、部下たちに誰かを探させる】 - 183空腹料理人25/11/22(土) 21:30:38
- 184眼鏡かけの男◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 21:35:42
- 185二次元好きの匿名さん25/11/22(土) 21:42:44
- 186ドゥーマー◆feIfXjP91s25/11/22(土) 21:46:35
- 187人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 21:50:40
- 188空腹料理人25/11/22(土) 21:54:02
- 189ドゥーマー◆feIfXjP91s25/11/22(土) 21:55:15
- 190人斬りと中古屋店長25/11/22(土) 21:57:48
- 191眼鏡かけの男◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 21:58:33
- 192ドゥーマー◆feIfXjP91s25/11/22(土) 22:03:56
- 193空腹料理人25/11/22(土) 22:05:12
- 194眼鏡かけの男◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 22:11:05
- 195空腹料理人25/11/22(土) 22:16:00
- 196眼鏡かけの男◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 22:18:47
- 197空腹料理人25/11/22(土) 22:52:10
- 198眼鏡かけの男◆/.J9dk4vENa625/11/22(土) 22:54:45
- 199空腹料理人25/11/22(土) 23:00:12
わ~お、皆苦労してなさるんですね〜
うむ、無差別で物騒なら自衛権を使ってたんですけど…
皆さんを邪魔するわけにはいきませんよね!
(私は無事に帰れるでしょうか…)
【人攫いに憐れみの目を向けながら肉質を見定める】
【今度こそ寝ます】
- 200人斬りと中古屋店長25/11/23(日) 11:21:06
依頼ってこった…
【するとメモ帳を取り出し】
まぁステルスはそこそこ得意や…受けたるで、その仕事…。
【どうやら依頼内容を書けと言っているみたいだ】
(死神クラブ関連…か。とりま殺しじゃねぇみたいやし受けとくに損はねぇべ…)