【🎲ツむステクロス閲泚】ぐだ子「鯖ず同じ声の人がいる 」Part3

  • 1125/11/22(土) 21:21:06

    ツむステ䞖界に迷い蟌んだぐだ子が

    ツむステキャラず同じ声の鯖の力を借りお

    🎲でツむステ䞖界を生き抜くスレのPart3です


    前スレ

    【🎲ツむステクロス閲泚】ぐだ子「鯖ず同じ声の人がいる 」Part2あにたん掲瀺板ツむステ䞖界に迷い蟌んだぐだ子がツむステキャラず同じ声の鯖の力を借りお🎲でツむステ䞖界を生き抜くスレのPart2です前スレhttps://bbs.animanch.com/board/5812928/
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    【進行床】

    5日目 第2章 ずうずうオバブロ発生

    ゞヌクの話によるずカルデアに異倉は起こっおいないずのこず


    【ここたでで召喚した鯖】

    ・アノィケブロン孊園長

    ・千子村正グリム

    ・バヌ゜ロミュヌ・ロバヌツデュヌス

    ・ゞヌクリドル

  • 2二次元奜きの匿名さん25/11/22(土) 21:26:57

    立お乙です

  • 3125/11/22(土) 21:43:30

    「ゞャックくん本圓に倧䞈倫 ラギヌ先茩も倧䞈倫ですか」

    ハヌツラビュル寮の2人リドルは圓事者だがず違い、サバナクロヌ寮はオヌバヌブロットを経隓しおいない。
    それを案じお声をかけたが、2人は錻で笑った。

    「お前こそ倧䞈倫なのか ずいうかこれはサバナクロヌの問題なんだ、むしろ俺たちが真っ向から立ち向かわなきゃダメだろ」
    「ゲホッ、ゞャックくんに同感っス。
    たあ、誰かさんの䜿い魔のおかげでダメヌゞダバいッスけどね。これはレオナさんだけでなくオレの問題でもあるんで」

    ふおぶおしい2人の返答に頷くぐだ子。
    グリムも、「オヌバヌブロットならオレ様たちの出番だからな」ず蚀っおくれた。
    埌は、ずぐだ子はディア゜ムニア寮の2人に目を向ける。

    「どうしたヒトの子 魔力がほがないお前には蟛いだろう。早くこの堎を離れるずいい」
    「そうじゃな。孊園長が生埒たちを避難誘導しおおるようじゃ。ワシらのこずは心配せずずもよい」
    「そのこずなんですが リリア先茩 は孊園長に加わっお避難誘導に向かっおいただけたすか」

    ぐだ子が蚀うず、リリアは意倖そうな顔をする。

  • 4125/11/22(土) 22:16:32

    「レオナ寮長にずっお、ディア゜ムニア寮のお2人はトラりマの象城です。
    お2人が矢面に立぀ず、オヌバヌブロット状態の圌にどんな圱響を䞎えるかわかりたせん」
    「む  」
    「ふむ䞀理あるのう。ではわしは、孊園長のサポヌトに回ろう。で、マレりスはどうする」
    「僕は  」
    「あの、私からのお願い事はただ有効ですか」

    ぐだ子が尋ねるず、今床は青幎が目を䞞くする。

    「私は、オヌバヌブロットぞの察抗策に぀いお考えがありたす」

    ぐだ子は続ける。

    「お願い事がただ有効なら  
    匕き続きオンボロ寮チヌムの臚時メンバヌずしお、私ずグリムのサポヌトをお願いできたすか」

    ぜかん、ず青幎は口を開けた埌、

    「フッ  お前は本圓に恐れを知らないな」

    ず軜く笑っおみせた。
    それを芋たリリアもニダリず口角を䞊げる。

    「たさかマレりス、お䞻がサポヌトずはのう。たあ、マレりスがいるなら心配はいらなそうじゃな。
    それからお䞻  藀䞞立銙ず蚀ったか。しっかりやるこずじゃ」
    「はい、ありがずうございたす」

    リリアは頷き、䞀瞬の間に孊園長の元に珟れる。
    孊園長の「えっ、どうしたしたかノァンルヌゞュくん 邪魔するな えっ」ずいう声ずずもに出入口の喧隒が収たった。あらかた避難は完了したようだ。

  • 5二次元奜きの匿名さん25/11/22(土) 22:30:23

    保守

  • 6125/11/22(土) 22:33:02

    それにほっず胞を撫で䞋ろしたのも束の間、ゞヌクが硬い声で「マスタヌ」ず話しかけおきた。

    「どうしたの、ゞヌク」
    「マスタヌ、今オンボロ寮にいる3人ずの念話はどうなっおる」
    「えっ 」

    慌おお念話に神経を集䞭させる。
    オヌバヌブロット時に発生した疟颚ずずもに途切れたのだろうか。
    䜕回も呌びかけおも䜕の反応もない。

    「前回もそうだず蚀っおいたずころから螏たえるず、オヌバヌブロットによる魔力の充満で念話が劚げられおしたうのかもしれない」
    「そんな  」

    い぀でも呌んでくれ、ず蚀っおいた3人を思い出す。呌び出せないかもしれない状況は明らかに䞍利だった。
    ゞヌクはさらに続ける。

    「それからもう䞀぀。
      情けないこずだが、詊合の疲れで俺も党力では闘える状況にない」
    「  そう、だよね」

    什呪1画を䜿っお邪竜状態を維持した䞊に、宝具たで甚いた。
    青幎はわからないが、おそらくハヌツラビュルの2人もサバナクロヌの2人もグリムも、詊合で疲匊しお䞇党の状態ではないだろう。

    「もちろん俺は最倧限に力は尜くす。だが 」
    「召喚したほうがいい。だね」
    「  すたない、マスタヌ」

  • 7125/11/22(土) 22:34:32

    ゞヌクの謝眪に銖を振るぐだ子。
    ゞヌクがいなければおそらく詊合すらたずもにできなかったのだ。
    感謝しこそすれ、謝られるこずはない。
    ぐだ子は、この堎に残ったメンバヌに、凛ずした声で呌びかけた。

    「今から察抗策を実斜したす   少しの間だけ持ち堪えおくれたすか」

    その堎の5名の生埒、そしおグリムが目で銖肯した。

  • 8125/11/22(土) 22:44:22

    「ハハッ、アッハハハハハッ」


    闇に陥ったレオナが邪悪な笑い声を立おるたびに、砂混じりの颚が吹き荒れる。

    それが肌に圓たっお痛みを生じさせるだけでなく、呌吞困難なほどにたで枇きを催す。砂が舞うこずによる芖界の悪さでレオナにこちらの動きを勘付かれおいないのが唯䞀の救いか。

    ゞヌクによる障壁で颚の圱響を蟛くも防ぎながら、ぐだ子は残りの什呪を泚ぎ蟌む。


    「玠に銀ず鉄ヌ」


    什呪をdice1d2=2 (2) 䜿った


    1 1画

    2 2画


    1画の堎合 


    dice1d100=70 (70)

    ※什呪画なので成功確率が少し䜎め


    55%以䞊 成功した

    55%未満  倱敗した 


    2画の堎合 


    dice1d100=73 (73)


    35%以䞊 成功した

    35%未満  倱敗した 

  • 9二次元奜きの匿名さん25/11/22(土) 23:00:04

    このレスは削陀されおいたす

  • 10125/11/22(土) 23:02:11

    少し間違いがあったので消したした

    すみたせん



    什呪をここですべお䜿う


    迷いないぐだ子の匷い意思に呌応するかのように、什呪の王様が茝く。

    するず、砂塵ばかりの芖界に眩しい䞀筋の光が差し蟌み、頌もしい背䞭を露わにしおいく。



    召喚したのは 

    dice1d100=20 (20) ず同じ蚀霊を持぀者


    1〜28 トレむ

    29〜56 リドル

    57〜84 トレむン

    85〜94 リリア

    95以䞊 

    ※リリアは関係性がただ薄いため䜎めです

     は連鎖召喚に぀ながるためかなり䜎い確率です


    リリアの堎合、dice1d3=2 (2)


    1 No.71のサヌノァント

    2 No.223のサヌノァント

    3 No.231のサヌノァント

  • 11125/11/22(土) 23:05:57

    すみたせんが今日はこの蟺りで萜ちたす
    たた続きは明日曞かせおいただければ 
    牛歩の曎新で申し蚳ないですがよろしくお願いしたす

    呌んでくださり、ありがずうございたした

  • 12二次元奜きの匿名さん25/11/23(日) 00:08:10

    アスクレピオス治療の時間だああ

  • 13二次元奜きの匿名さん25/11/23(日) 06:15:33

    保守しずこ

  • 14二次元奜きの匿名さん25/11/23(日) 07:11:57

    保守

  • 15二次元奜きの匿名さん25/11/23(日) 08:19:02

    粟神治療(パンクラチオン)のお時間ですね先生

  • 16二次元奜きの匿名さん25/11/23(日) 10:48:52

    アスpいるず安心感すごい

  • 17125/11/23(日) 16:44:55

    保守本圓にありがずうございたす


    オヌバヌブロットにより起こされた砂混じりの颚が吹き荒れる䞭、ぐだ子は確かに自身の召喚したサヌノァントを芖認した。

    「䞍衛生な環境、肉䜓劎働によるず思われる疲匊 ぀たらん、ありきたりの症状かず思えば」

    颚をものずもせず、冷静に状況を芋極め、適した療法を暡玢する。
    冥王ハデスの怒りを買い、れりスによる雷霆で絶呜するほどに呜の救枈にすべおを賭した医神。

    「これは魔力の暎走か なかなかに興味深い。
    召喚早々に珍しい症䟋の者を寄越すずは、さすが僕のパトロンだな、マスタヌ」

    カルデアではぐだ子を䞭心にさたざたな者の治療を成し遂げおいる、頌れる医術の化身がレオナの前に立ちはだかっおいた。

  • 18125/11/23(日) 16:46:02

    「先生〜 よくぞ来おくれたした」
    「医神アスクレピオス  よかった」

    ぐだ子ずゞヌクの声に振り返るアスクレピオス。
    ゞヌクの今にも消え入りそうな障壁を目にするず、

    「たったく。自己管理がなっおいないな」

    蛇がたずった杖を軜く掲げる。
    するず、障壁を貫くほどに感じられた息苊しさや枇きが、嘘のように消えおなくなった。

    「  えっ、これは  」
    「えええっ あのトレむくんに䌌た声の人すごくない」
    「えっ、すげえ これならただただやれそうっス」
    「楜になった  あの男がやったのか」
    「ほう  」
    「ダベえ 思いっきり喋れるんだゟ」
    アスクレピオスは呚蟺䞀垯の環境を浄化したらしく、グリムを含む残りの生埒が驚きを芋せる。
    それを芋届けるず、事もなげに再びレオナに向き合う。

    「さあこれからオペの時間だ、マスタヌ。
    あれを完治させるたで、僕に付き合っおもらうぞ」
    「玠早い刀断助かるよアスクレピオス 党力で行こう」

  • 19125/11/23(日) 16:54:46

    ※"ノィラン"の"捻じ曲がった"䞖界ずいうこずから

    ・悪属性鯖は2割増し

    ・混沌属性鯖は1割増し

    悪・混沌鯖は3割増し

    で攻撃力がアップしたす


    「アスクレピオス dice1d2=1 (1) をお願い」

    「いいだろう。適切な療法を凊方しおやろう」


    1 宝具を解攟しお

    2 スキルで治しおパンクラチオン


    ○オバブロ戊の堎合

    ※単䜓宝具鯖→宝具1回で確殺

           スキルを䜿った通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※党䜓宝具鯖→宝具2回で確殺

           宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※補助宝具鯖→宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

           宝具2回で什呪1画埩掻


    ※スキルを䜿った通垞攻撃の呜䞭率は以䞋の🎲次第


    攻撃力50%以䞊で呜䞭dice1d100=2 (2)

    ※アスクレピオスは䞭立•䞭庞なので通垞の確率


    50%以䞊 パンクラチオンが効いた

    50%未満 倖れおしたった 

  • 20125/11/23(日) 17:12:53

    「ガアアアアッ」

    聞いおいる者の身䜓の芯を揺らがすような獣じみた怒号がレオナから発される。

    「俺の  枇きを止めた皋床で  ぬるいんだよオオッ」

    レオナの背に控える異圢が膚らみ、たたしおも突颚が䞀垯を襲う。
    先ほどアスクレピオスが斜した浄化䜜甚が埐々に䟵食されおいくようだ。

    「ふむ やはり根本的な斜術が必芁なようだな、マスタヌ」
    「うん アスクレピオス 宝具を解攟しお」

    ぐだ子の声に応え、アスクレピオスは手元に魔力を集䞭させ、高笑いする。

    「フッフハハハ  冥府の神よ、芋るがいい」

    レオナが䞀際鋭い疟颚をアスクレピオスに送り蟌む。
    だが、青幎ら生埒の魔法ずアスクレピオスの障壁がそれを蚱さない。
    レオナが防がれたこずに気づき動きを止めた瞬間。

    「倣薬・䞍芁なる冥府の悲歎」

    アスクレピオスの宝具がレオナを含む䞀垯に降り泚いだ。
    空気の浄化ずずもに、埐々にレオナの犍々しい気配が解けおいくようだった。
    しかし、レオナの背の異圢がそれを蚱さないずばかりに再び膚らみ、レオナを芆い尜くそうずする。

    「これは獣人属ゆえの頑䞈さか だがもう完治には確実に迫っおいる。マスタヌ」
    「先生の治療が効いおいるよ あずもう少し」

  • 21125/11/23(日) 17:17:20

    「先生 dice1d2=1 (1) をお願いしたす」

    「ああ、完治には早期治療が必芁だ 行くぞパトロン」


    1 宝具を解攟しお

    2 スキルで治しおパンクラチオン


    ○オバブロ戊の堎合

    ※単䜓宝具鯖→宝具1回で確殺

           スキルを䜿った通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※党䜓宝具鯖→宝具2回で確殺

           宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※補助宝具鯖→宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

           宝具2回で什呪1画埩掻


    ※スキルを䜿った通垞攻撃の呜䞭率は以䞋の🎲次第


    攻撃力50%以䞊で呜䞭dice1d100=33 (33)

    ※アスクレピオスは䞭立•䞭庞なので通垞の確率


    50%以䞊 パンクラチオンが効いた

    50%未満 倖れおしたった 

  • 22125/11/23(日) 17:33:18

    「真の蘇生薬ずは比べるべくもない」

    アスクレピオスの静かな声ずずもに、再び枅浄な光が集たり始める。
    アスクレピオスは、レオナの反撃にケむロヌン仕蟌みの䜓術で玠早く避け、死をも超越した薬の再珟を詊みる。

    「受け取れ 倣薬・䞍芁なる冥府の悲歎」

    絶え間なくレオナに降り泚ぐ浄化の力。
    かさぶたが剥がれるように、少しず぀レオナにたずわり぀いおいた邪気がこがれ萜ちおいく。
    だが、そのたびに異圢が力を振り絞るかのように膚らみ、レオナを人圢のように無理くり動かしおいく。

    「ガッ  ガハアアッ 砂に なりやがれ  」

    あたりのレオナの姿に、

    「レオナさん  」
    「レオナ先茩  ク゜ッ」

    サバナクロヌの2人が歯噛みする。

    「浄化だけでなく、力ずくの1発で病の根源を切陀する必芁があるな」

    宝具を2回攟ったアスクレピオスが冷静に分析する。

    「わかった  じゃあ今床は」
    「  マスタヌ」
    「ヒトの子よ」

  • 23125/11/23(日) 17:45:33

    アスクレピオスに答えようずしたぐだ子に、同時に声をかけたゞヌクず青幎。

    「マスタヌ  什呪が1画だけだが、埩掻しおいないか」
    「ああ、什呪ずいうのか。魔力源のようなものがヒトの子の手から溢れおいるのを僕も感じた」

    蚀われおぐだ子は右手の甲を芋るず、すべお䜿い切ったはずの什呪が䞀筋だけ珟れおいた。

    「  本圓だ これは  」
    「おそらく、僕の宝具の圱響だろう」

    その蚀葉に振り返るずアスクレピオスが興味深そうに話し始める。

    「僕の宝具は、生前に僕が䜜り䞊げた蘇生薬を元にしたもの。
    もちろん蘇生の効果は未だないが、肉䜓の回埩ず浄化、そしお再び立ち䞊がるための気力を味方に怍え付ける」

    蚀うず、アスクレピオスは蟺りを芋回す。

    「どうやらここは、魔力が拡がりやすい、マナが充実した環境のようだ。
    たあ、なぜか忌々しい愚かな神の気配も感じるが それはさおおき」

    ぐだ子にびしりず指を突き぀ける。

    「そうした特殊な環境䞋にお前がいるこずで、本来サヌノァントが埗る効果をマスタヌも享受しおいるず考えれば、突然の什呪の回埩にも説明が぀く」
    「  な、なるほど  」

    理解が远い぀いおいないぐだ子を軜くアスクレピオスが小突く。

  • 24125/11/23(日) 18:04:25

    「ずもかく、什呪を䜿うずいう遞択肢が増えたずいうこずだ」


    未だ完党な打倒には至っおいない珟状に、これは朗報だった。

    ぐだ子は再び勇気を埗たように勢いよく頷く。


    「䜿いどころはお前の奜きにしろ、マスタヌ」

    「什呪があれば俺も回埩しおたた闘えるようになるし、さらなる召喚も可胜ずは思うが、あなたに任せる」


    什呪をdice1d3=1 (1)


    1 䜿わない。匕き続きアスクレピオスに戊闘をお願いする。

    2 䜿う。ゞヌクにも戊線に加わっおもらう。

    3 䜿う。新たにサヌノァントを召喚する。

  • 25125/11/23(日) 18:17:23

    ぐだ子は突然の遞択肢に迷ったが、ただ予断を蚱さない状況だ。
    ぐだ子にずっお什呪はずっおおきのもの。
    たった今再び珟れた"ずっおおき"を䜿い切るこずに抵抗があった。

    「  いったん、先生に匕き続き頑匵っおほしい、かな あずもう少しのずころたで来おいるし」
    「ああわかった。パトロンの期埅には最倧限応えおみせよう」
    「そうだな。切り札はずっおおくに越したこずはない」

    3人で話を終えるず、再びレオナが勢いを取り戻しおいた。
    話しおいる間は青幎を䞭心に、ハヌツラビュルやサバナクロヌ、グリムで察凊しおくれたらしい。

    「ふむ、戻ったか」
    「はあはあ 僕たちではこの蟺りが限界だ。埌茩に頌っおしたい情けないが、君たちに蚗すほかない」
    「けヌくん、だいぶギリギリかも 」
    「ハアハア ちょっず 怪我人のオレをタダ働きさせ過ぎじゃないっスか」
    「䜕ずか持ち堪えおやるから早くやれ」
    「子分〜 早くやっ぀けちたえ」
    「皆さん ありがずうございたす」

    圌らの尜力に感謝し぀぀、ぐだ子はアスクレピオスを芋぀める。
    アスクレピオスもそれを受けお頷く。

    「では先生 お願いしたす」
    「ああ。仕切り盎しだ 逃さず治しおやる  」

  • 26125/11/23(日) 18:22:04

    「アスクレピオス dice1d2=1 (1) で治療を」

    「ああ、治療の方針は定たっおいる。埌は仕䞊げだ」


    1 宝具を解攟しお

    2 スキルで治しおパンクラチオン


    ○オバブロ戊の堎合

    ※単䜓宝具鯖→宝具1回で確殺

           スキルを䜿った通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※党䜓宝具鯖→宝具2回で確殺

           宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※補助宝具鯖→宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

           宝具2回ごずに什呪1画埩掻

           

    ※スキルを䜿った通垞攻撃の呜䞭率は以䞋の🎲次第


    攻撃力50%以䞊で呜䞭dice1d100=37 (37)

    ※アスクレピオスは䞭立•䞭庞なので通垞の確率


    50%以䞊 パンクラチオンが効いた

    50%未満 倖れおしたった 

  • 27二次元奜きの匿名さん25/11/23(日) 18:25:16

    攻撃しねぇなこのダむス 

  • 28125/11/23(日) 18:30:29

    「ああ 足りない足りない足りないッ」

    か぀おの蘇生薬を思い描いおいるのか、アスクレピオスが頭を抱える。だが、確かにその身に再び光が集玄する。

    「チッ、今はこの皋床がせいぜいだ」

    捚お鉢のような嘆きずずもに、再び宝具が攟出される。
    アスクレピオスの宝具の効果で、レオナからの邪悪な気配はすっかり鳎りを朜めおいた。
    青幎ら生埒たちの疲れも少しず぀緩和されおいく。
    だが。

    「  やはり、鋭い刺激が必芁なのだろう」

    アスクレピオスが分析する。ほずんどオヌバヌブロットの解陀ができおいるずはいえ、やはり切陀が重芁なのだろう。
    ずはいえ、アスクレピオスの宝具が効果的に効いおいる。
    ぐだ子は再び瞳に炎を灯すず、それを芋たアスクレピオスが䞍敵に笑った。

  • 29125/11/23(日) 18:32:24

    「アスクレピオス ただ行けるよね dice1d2=1 (1) 」

    「圓たり前だ この僕が完治を諊める日など来ない」


    1 宝具を解攟しお

    2 スキルで治しおパンクラチオン


    ○オバブロ戊の堎合

    ※単䜓宝具鯖→宝具1回で確殺

           スキルを䜿った通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※党䜓宝具鯖→宝具2回で確殺

           宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※補助宝具鯖→宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

           宝具2回ごずに什呪1画埩掻

           

    ※スキルを䜿った通垞攻撃の呜䞭率は以䞋の🎲次第


    攻撃力50%以䞊で呜䞭dice1d100=34 (34)

    ※アスクレピオスは䞭立•䞭庞なので通垞の確率


    50%以䞊 パンクラチオンが効いた

    50%未満 倖れおしたった 

  • 30125/11/23(日) 18:42:46

    攻撃を考えたぐだ子ずアスクレピオス。
    だが、今にも朰えそうな異圢が、四方八方に圓たり散らすように攟った砂塵が猛嚁を振るった。

      ここたで浄化できおいるのにこれほどの力だなんお 

    サバナクロヌ寮が、レオナがマゞカルシフトの匷豪だったずいうのは嘘ではないのだろう。
    倢も䜕もかもを自身で断ち切っおしたった獅子の成れの果お。
    この状況でレオナの実力が身に染みるのはあたりにも皮肉だった。

    「くっ  なら  人は死を克服した 
    倣薬・䞍芁なる冥府の悲歎」

    四床の宝具が攟たれる。
    レオナの力の攟出に察し、苊肉の策でアスクレピオスも察抗した。
    お互いに、少しず぀疲匊しおきおいる。
    するずぐだ子は、今床は自身で匷い力を右手の甲に感じた。

    「嘘  」

    そこには、2画目の什呪が芜生えおいた。

  • 31125/11/23(日) 18:47:18

    「  パトロン くっ 」


    浄化されたくない。努力しおもかなわないものがあるず認めたくない。

    レオナの勝ちぞの執着ず諊念が、匱䜓化した異圢を奮い立たせる。

    アスクレピオスはその察凊に远われおいた。


    ぐだ子は、埩掻した什呪の䜿いどきを再び思考した。



    什呪をdice1d3=2 (2)


    1 䜿わない。匕き続きアスクレピオスに戊闘をお願いする。

    2 䜿う。ゞヌクにも戊線に加わっおもらう。

    3 䜿う。新たにサヌノァントを召喚する。

  • 32125/11/23(日) 18:59:41

    「  ゞヌク」
    「マスタヌ」

    たさしく以心䌝心。ずいうよりは、もうこれしかなかった。
    2画が刻たれた什呪をぐだ子は掲げる。

    「マスタヌ。俺も医神の宝具の効果で、ある皋床回埩できたようだ。だから、1画だけ俺に䜿っお欲しい。確実に攻撃しおみせる」
    「わかった 任せるよゞヌク」

    ぐだ子は什呪を1画、再びゞヌクに捧げた。

    「パトロン。僕のこずも忘れおいないだろうな。確実に切陀する」
    「もちろん 連携攻撃で行こう」

  • 33125/11/23(日) 19:04:31

    「ゞヌク 攻撃を決めお dice1d2=2 (2) 」

    「ああ あなたの期埅に応えよう」


    1 宝具を解攟しお

    2 スキルを䜿っお攻撃しお


    ○オバブロ戊の堎合

    ※単䜓宝具鯖→宝具1回で確殺

           スキルを䜿った通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※党䜓宝具鯖→宝具2回で確殺

           宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※補助宝具鯖→宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

           宝具2回ごずに什呪1画埩掻


    ※珟圚、アスクレピオスの宝具をレオナに䞎えた状態

           

    ※スキルを䜿った通垞攻撃の呜䞭率は以䞋の🎲次第


    攻撃力50%以䞊で呜䞭dice1d100=75 (75)

    ※ゞヌクは䞭立•善なので通垞の確率

    50%以䞊 ゞヌクフリヌトに倉化しおの攻撃

    50%未満 倖れおしたった 

  • 34125/11/23(日) 19:06:42

    「アスクレピオス 波状攻撃だよ dice1d2=1 (1) 」

    「ああ、そろそろ病原を取り陀いおやるずしよう」


    1 宝具を解攟しお

    2 スキルで治しおパンクラチオン


    ○オバブロ戊の堎合

    ※単䜓宝具鯖→宝具1回で確殺

           スキルを䜿った通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※党䜓宝具鯖→宝具2回で確殺

           宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

    ※補助宝具鯖→宝具1回通垞攻撃呜䞭1回で確殺

           通垞攻撃呜䞭3回で確殺

           宝具2回ごずに什呪1画埩掻

           

    ※スキルを䜿った通垞攻撃の呜䞭率は以䞋の🎲次第


    攻撃力50%以䞊で呜䞭dice1d100=11 (11)

    ※アスクレピオスは䞭立•䞭庞なので通垞の確率


    50%以䞊 パンクラチオンが効いた

    50%未満 倖れおしたった 

  • 35二次元奜きの匿名さん25/11/23(日) 21:16:34

    通垞攻撃も遞択肢にいれるのは

  • 36二次元奜きの匿名さん25/11/23(日) 21:25:46

    >>35

    そうしないず延々ず宝具続いお終わらないなこれ 

  • 37二次元奜きの匿名さん25/11/23(日) 21:52:09

    前のレスで攻撃しようっ぀っおんのに、氞遠ず回埩宝具をやり続けおるから、䜕回以䞊は自動的に通垞攻撃になる、ずかパヌティを増やすのもありかも

  • 38125/11/23(日) 23:22:14

    ぶ぀切りになっおすみたせん
    たさかアスクレピオスが5回連続宝具になるずは思わず 
    ゞヌクの攻撃が決たっおホッずしたした

    什呪の行䜿に気付いたのか。
    ある皋床の解陀には成功しおいるものの、未だに枇き切った虚な瞳をしたレオナがぐるりずぐだ子の方を向く。
    再び砂の混じった邪気が攟たれようずしたその瞬間。

    「  この凊方で十分だろう。受け取れ 倣薬・䞍芁なる冥府の悲歎」

    5回目ずもなるアスクレピオスの宝具。
    床重なる魔力の攟出で、医神の額には倧粒の汗が浮かんでいた。
    宝具は確実にレオナに呜䞭し、さらなる浄化を進める。

    「ガッ、ガアアアアッ  」

    だが、これだけでは足りないのは十分に分かりきっおいた。
    だから、これは垃石なのだ。

    この埌の、ゞヌクの攻撃を確実に圓おるためヌ

    「ゞヌク」

    ぐだ子の流れる指瀺に応えたのは、少幎ではなく、邪竜でもない。

  • 39125/11/23(日) 23:23:54

    「ああ 行くぞ」

    地面を蹎り、レオナの䞊空で剣を振りかぶったのは、音に聞こえた竜殺しの倧英雄。
    か぀お、違う䞖界線で他ならぬゞヌクに心臓を蚗した、ずあるセむバヌの姿を身にたずいヌ。

    「うおおおお」

    ゞヌクは雄叫びのたた、異圢に倧きな剣撃を䞎えた。

    ガルルルルッ

    獣の鳎き声が響き枡り、異圢が砂のように立ち消える。
    それず同時に、芖界はか぀おの明るさを取り戻し、荒れ狂っおいた颚が嘘のようにやむ。

    そしおヌ。
    疲れ果おたのか、すべおを攟出し切ったのか。
    地面に吞い寄せられるようにレオナが倒れ、砂が舞った。

  • 40125/11/23(日) 23:47:46

    レオナが目を芚たしたのは攟課埌だった。
    リドルずケむトは気にし぀぀もいったん授業に戻ったが、再び゚ヌスずデュヌスずずもに保健宀にやっお来おいた。
    ディア゜ムニア寮の2人は、

    「わしらはいない方がよさそうじゃな」 
    「ああ。ヒトの子、お前に任せよう。  あず、今回は聞けなかったが僕の呌び名をたた考えおおくずいい」

    ずだけ残し、自身の寮に垰っおいった。
    サバナクロヌ寮の、特にラギヌずゞャックの人は離れずいたため、ぐだ子もグリムずずもに孊園長に亀枉し、レオナが起きるたで埅った。

    「  ぐっ、う  」

    わずかな呻きずずもに目芚めたレオナは、孊園長からオヌバヌブロットに陥った件を聞き、信じられないような顔で「俺が、だず 」ず呟くように蚀った。

    「  で テメ゚は䜕でいやがる」

    ラギヌずゞャックに抱えられながら、レオナの目は真っ盎ぐぐだ子を射貫く。

    「ここで、やるこずがあるからです」
    「やるこず 」

    疑問に銖を傟げる満身創痍のレオナを暪目に、ぐだ子は芖線を隣のアスクレピオスに向ける。

    「それでは先生、お願いしたす」
    「お前は召喚早々、僕に宝具を打たせ過ぎじゃないか」
    「難しければ、什呪がただ1画残っおいるので」
    「甘く芋られたものだな」

  • 41125/11/24(月) 00:01:39

    アスクレピオスも盞圓疲れおいたが、

    「たあいいだろう。珍しい奇病を芋せおくれた分はパトロンに報いおやる」

    杖をかざし、䞡目を瞑り、いくらか穏やかな声色で詠唱する。

    「  倣薬・䞍芁なる冥府の悲歎」

    するず、ハヌツラビュル寮の生埒は信じられないような目をしお自身の身䜓を興味深げに芋぀める。

    「すげえええ すり傷ずかも治っおる」
    「これは 驚きだね。僕もかなり疲劎が溜たっおいたはずなのに」
    「  皆 いたトレむくんから電話で怪我が嘘みたいに治っお元通りになったっお」
    「マゞですか ダむダモンド先茩」

    それを芋たボロボロのサバナクロヌ寮生は䜕も起こらないこずに銖を傟げるばかりだった。

    「これはこれは 驚きたしたよ監督生さん。
    たった今届いた各寮長からの連絡によるず、傷害事件の怪我人も含め、あらゆる生埒の傷が治ったそうです」
    「やった さすがアスクレピオス」
    「圓然だ。たかが怪我皋床、僕に治せぬはずはない」

    アスクレピオスは萜ち着き払いながらも、どこか満足感を芚えおいるような衚情だったので、ぐだ子はニコリずした。

  • 42125/11/24(月) 00:15:33

    「やれやれ。監督生さんには竜の件で少しお話しようず思っおいたのですが  たあ、たたの機䌚にするこずにしたす」
    「うっ ありがずうございたす、孊園長。そしお、ありがずう぀いでに先ほどお願いしたこずを」

    ぐだ子が匷請るように手を合わせるず、孊園長は息を぀いた。

    「キングスカラヌくん。あなたの行ったこずは、勝利のためずはいえ蚱されるこずではありたせん。
    なぜなら、あなたず同じように勝ちたいずいう気持ちを持぀他の生埒の倢を朰す行為でもあるからです」
    「  ああ、わかっおる。だから出堎停止っお話だろ それくらい芚えおる」
    「  はい。ですが  たった今、監督生さんず䜿い魔によっお"サバナクロヌ寮以倖"の他寮の生埒は怪我人も含めお党回埩し 出堎の倢を繋ぐこずができたした」
    「  ん はあ」
    「よっお、サバナクロヌ寮は珟状のダメヌゞを負ったたたずいうペナルティをもっおヌ
    今倧䌚の出堎を認めたいず思いたす」

    孊園長の蚀葉を聞いたサバナクロヌ寮生は、レオナずずもに驚きの声を䞊げる。

  • 43125/11/24(月) 00:30:32

    出堎の話が再び転がり蟌んできたこずに戞惑い぀぀も、サバナクロヌ寮生たちはどこか満足げな顔をした。

    「おい、テメ゚か こんな斜しを考えたのは」

    䟝然ずしお蚝しげな衚情をするレオナの芖線を受け流し、ぐだ子は頷く。

    「ずいっおも、私だけではないです。サバナクロヌ以倖のすべおの寮が、
    『怪我人が治っお䞇党のチヌム䜓制で出られるなら』
    『サバナクロヌに䜕かしらのペナルティを課すなら』
    ずいう条件のもずに、皆さんの出堎を受け入れおくれたした」

    サバナクロヌ寮にやり返したいずいう報埩の粟神があったずしおも、それはそれ。

    「だから蚀いたしたよね。皆真っ圓に真剣勝負でサバナクロヌ寮ずも闘いたいんです」
    「  そうかよ、䞍正を働いたチヌムにたいそう芪切で甘いダツだなテメ゚は」
    「はい。真剣勝負をする暩利は誰にだっおあるず思いたすし それに、負けたくないので」
    「ああ」

    さらなる疑問に眉をひそめるレオナにぐだ子は向かい合う。

  • 44125/11/24(月) 00:51:21

    「私は、レオナ寮長の『どんな手を䜿っおも勝぀のが俺の勝負』ずいう蚀葉に䞊手く返すこずができたせんでした。
      蚀い返したずしおも、私の勝負に察する考えを抌し付けるこずになっおしたうからです」

    レオナも、ラギヌやゞャックも黙っおぐだ子の蚀葉を埅぀。

    「でも、自分たちの勝利のために、
    真剣勝負の邪魔をしお他の人を害しおも構わない、
    ずいうのは私は間違っおいるず思いたすし、看過できたせん」
    「  ハッ、それもテメ゚の抌し付けなんじゃねえか」
    「そうですね。だからこれは私の゚ゎです」

    ぐだ子は蚀葉を切り、ひず息぀いおたた続ける。

    「なので、私はレオナ寮長に負けたせん。
    あなたが真剣勝負に挑たなかったり、他の人を害したりするずきには、
    それこそどんな手を䜿っおもヌあくたでルヌルの範囲内ですがヌ
    䜕床でもあなたに勝っおあなたを止めお、無理やりにでも真剣勝負をしおもらいたす」

    それを聞いたレオナはぜっかりず口を開けヌ
    䞀瞬の沈黙の埌に「ククッ」ず喉の奥で笑った。

  • 45125/11/24(月) 01:02:18

    「ハッ はっきり蚀っお俺以䞊に身勝手でどうしようもねえな」
    「  そうですね、でも勝者っおそういうものだず思いたす」

    汎人類史を最もおぞたしい地獄ず蚀ったのは誰だったか。
    地獄の頂点に立぀こずこそが汎人類史だず蚀ったのは誰だったか。
    正しさなどわからない。それでも負けないために突き進んでいくしかない。

    「䜕床でも立ち塞がる、か  ああでもテメ゚はきっず本圓にそうするんだろうな」

    オヌバヌブロットを制止した時のように、ずレオナは続け、幟分か穏やかな衚情を芋せた。

  • 46125/11/24(月) 01:16:11

    この䞀連の隒ぎから解き攟たれたのは倕方になっおからだった。
    朝からあたりにも目たぐるしく事態が倉わり、ようやく胞を撫で䞋ろすこずができた。

    「ずいぶん叀い建物だが  僕の医務宀兌工房はしっかりず構築させおもらうぞ」
    「それはもう。怪我や病気の心配がなくなりそうでハッピヌだよ」

    新たに召喚できたアスクレピオスず連れ立っお、ぐだ子はゞヌクずグリムずずもに、家路を急いだ。
    レオナが目を芚たすのを埅぀間、念話が再び぀ながったため心配の声を济びせる3人に経緯を説明した。
    医術を叞るサヌノァント・アスクレピオスを召喚できたず聞いお、3人はぐだ子の身䜓面に朗報だ、ず、喜んでくれた。

    「  マスタヌ良かった いやしかし、埅぀ばかりなのも心臓に悪い」
    「おうお前さん 医者のセンセヌを召喚できたんだっおな 良かったじゃねえか」
    「ぐっ  惜しい、実に惜しい  あず数センチ、前髪を寄せればメカクレずなるのに 」
    「おいパトロン。この海賊の気持ち悪い奇病は、僕は治す気はないぞ」

  • 47125/11/24(月) 01:29:55

    着いお早々、蟛蟣な蚀葉を济びせるアスクレピオスだが、圓のバヌ゜ロミュヌは気にしおいなさそうだった。

    アスクレピオスが、では早速、ず蚀わんばかりに医務宀構築に向かうのをぐだ子はすんでのずころで抌し留める。


    「先生、工房構築はありがたいんだけど、その前に確認しなきゃいけないこずがあるの」

    「む  なんだ」


    アスクレピオスが止たったこずを確認しお、ぐだ子ずゞヌクは顔を芋合わせる。

    ゞヌクから、先入芳を䞎えないように「カルデアに異倉はなかった」こずを䌏せお聞くようにぐだ子は蚀われおいた。


    「アスクレピオス先生、カルデアが今どうなっおいるか、知っおいるかな」

    「カルデア ああそうだな、それはdice1d4=3 (3) 」


    1 マスタヌ、今お前はレムレム状態にある。僕を含めた医療班やキャスタヌ陣が総出で解析䞭だ。

    2 お前の姿が突然消倱しおしたった。奇病ではないようだった。足取りを掎むため、皆奔走しおいる。

    3 異倉など聞いおいない。ありきたりの症状のサヌノァントが患者ずしお来るだけの、普段の日垞だった。

    4 む、これは 僕の蚘憶が欠萜しおいるのか  ク゜、なぜ思い出せない 早急な察凊が必芁だ 

  • 48125/11/24(月) 01:31:16

    今回はこの蟺りで萜ちたす 
    皆さた読んでいただいおありがずうございたした
    たたスレが残っおいれば続きを曞かせおいただければ 

  • 49二次元奜きの匿名さん25/11/24(月) 10:55:19

    保守

  • 50二次元奜きの匿名さん25/11/24(月) 14:31:42

    アスP目線ではカルデアは安党なのね

  • 51125/11/24(月) 16:25:43

    保守ありがずうございたす


    「えっ  本圓に、カルデアで異倉は起こっおいないの」
    「ああ。シミュレヌタヌや食堂で無茶をした愚患者 サヌノァントの応急凊眮をしたくらいだ」

    アスクレピオスは、ぐだ子に目を向ける。

    「パトロン。お前に盎接は䌚っおいないが、特にバむタルに倉化が出た等もないはずだ。
    もしそんなこずがあれば、真っ先に僕に知らせが来るはずだからな」
    「そ、そうなんだ 」
    「  これは、俺ず同じ認識ずいうこずか」
    「ふむ  医療班でさえ把握できおいない状況ずなるず 」

    アスクレピオス以倖のキャスタヌ2人ずぐだ子が頭を悩たせるのを芋お、詰問する。

    「どういうこずだ 珟時点でわかっおいるこずを簡朔に僕に説明しろ。
    マスタヌからは、ここは特異点のようなものず思われるずいう話しか聞いおいないからな」

    そこでぐだ子たちは、これたでに知り埗たこずをアスクレピオスに話した。
    ちなみにグリムは䜕かを探しおいるのか、錻をひく぀かせお蟺りを歩き回り始めた。

  • 52125/11/24(月) 16:47:20

    「なるほど。確かにこれたでの特異点ずは異なる様盞だな」

    話を聞いお思考を巡らせるアスクレピオスに、アノィケブロンが深刻そうに蚀葉を発する。

    「その通りだ。もうここに来おから5日が過ぎようずしおいお 」
    「いや、それも問題ではあるが、カルデアず特異点で時間差が生じるのはこれたでに䟋がないわけじゃない」

    アスクレピオスは、自身ずゞヌク以倖の3人を指差す。

    「うん 儂たちか」
    「おや、どういうこずだろうか」

    村正ずバヌ゜ロミュヌが反応する。

    「僕が考える珟状の懞念点で最たるものは、お前たちの蚘憶の欠萜だ」

    アスクレピオスは続ける。

    「カルデアのサヌノァントが特異点に珟れ、蚘憶が混濁するこずは以前にもあった。その際のサヌノァントはカルデア自䜓の蚘憶をなくし、マスタヌの敵に回るこずが倚かった。
    蚘憶に綻びがある方が、特異点の銖謀者にずっお郜合が良かったからだろう」

    さらに分析を進めるアスクレピオス。

    「だが、お前たち3人はカルデアの蚘憶を保持しおいる。蚘憶が欠萜しおいるのは召喚盎前のこずだけ。
    さらには召喚されおマスタヌの䞋にすぐさた応じおいる」

  • 53125/11/24(月) 17:27:06

    「蚘憶の欠萜が召喚時の事故によるものだずすれば、あたりにも圱響が限定的だ。
    もし䜕者かが蚘憶に干枉したのだずすれば、それは䜕のためだ」
    「䜕のため  」

    ぐだ子が理解に努めようずするず、アスクレピオスもゆっくりず噛み砕いお話を続ける。

    「いいか、これたで起きおきた蚘憶ぞの干枉は、特異点の円滑な進展のためヌ
    蚀うなれば、特異点を解決しようずするマスタヌぞの劚害目的で行われるこずが倚かった。
    だが今回、サヌノァントの召喚はマスタヌによっお滞りなく行われおいる。蚘憶の欠萜で混乱は招いおいるものの、特異点解決の劚害にたでは至っおいない」
    「干枉しおきやがった野郎の力䞍足、ずいう可胜性はあるんじゃねえか」

    村正が口を挟む。

    「可胜性はある。だが、そうだずすれば あたりに手をこたねいおいる。
    珟状、郚分的な蚘憶の欠萜皋床しか圱響がない3人ず、蚘憶が十党な2人の、蚈5人のサヌノァントの召喚を攟眮しおいるこずになるからな」
    「なるほど。珟状、マスタヌに䜕も仕掛けおきおいないのはおかしいずいうわけか」

    バヌ゜ロミュヌが玍埗したように答える。

  • 54125/11/24(月) 17:42:53

    「倉わったこずがあるずしたら、オヌバヌブロット事件だが 
    サヌノァントで凊理が可胜なレベルで、か぀僕たちに起因する事件ではないからな。関連性が芋出しにくい」
    「぀たり珟状では、考えられる根拠に乏しいずいうわけか」

    ゞヌクがたずめるず、苊々しげにアスクレピオスが頷いた。

    「その通りだ。実に䞍甲斐ないが 
    だが、念のため䜕かしらの魔力の残滓がないかどうか、お前たちを培底的に蚺察する」

    するず蚀うが早いか、アスクレピオスはい぀の間に構築したのか䞀階の隅に䜜り出した医務宀を指差し、

    「さあ蚺察だ。問蚺には嘘停りなく答えろ」

    ず3人を無理やり連れお行った。
    それを苊笑しながら芋おいたぐだ子は、制服の袖を匕かれおいるこずに気が぀く。

    「どうしたの 芪分」
    「ふなぁ 。オレ様、今腹が枛っお枛っおしょうがねえんだ」
    「 ふふ、芪分も頑匵っおいたもんね。それじゃあご飯に」
    「さっきから、石のニオむがするんだゟ 」

  • 55125/11/24(月) 17:53:42

    「えっ 」

    恚めしい声に驚いおグリムを芋るず、目が血走り口元を震えさせながら涎を垂らしおいる。

    「ちょっず、芪分倧䞈倫」
    「ハダクッ、石ヲッ  」
    「それはできないよ、すぐにツナ猶あげるからね。でも、石の匂いなんお 」
    「石 これのこずか」

    3人の銖根っこを掎もうずしおいたアスクレピオスが、袖の䞭からあの黒い石を取り出した。
    それに飛び぀こうずしたグリムに手刀を食らわせる。

    「そんな異垞な状態で石をやれるわけがないだろう。お前も぀いでに蚺おやる」
    「ちょっず埅っお、先生」

    グリムを軜々ず抱え䞊げ、医務宀に歩を進めるアスクレピオスを呌び止めるぐだ子。

    「なんだマスタヌ。悪いが僕は今から忙しい」
    「石はどこで芋぀けたの」
    「オヌバヌブロットした獅子の獣人属の男から析出されたものを確保しただけだが」
    「そっか。それで、その石はどうするの」

    ぐだ子が朗らかに聞くず、アスクレピオスは䞍敵に答える。

    「かなりの゚ネルギヌ反応を感じるからな。これを䜿っおアンデッドの補䜜を」
    「はいアりト」

    アスクレピオスから玠早く石を奪い取ったぐだ子は、アノィケブロンず連携し、補䜜枈みの3䜓目のゎヌレムにぶち蟌んだ。

  • 56125/11/24(月) 18:11:30

    アンデッド補䜜の機䌚を奪われたアスクレピオスを宥めた埌に行われた蚺察では、「特に異垞なし」ずのこずだった。


    「すでに魔力の残滓が消え倱せたのか、そもそも魔力の圱響が及んでいないのかはわからないが」


    歯痒そうにするアスクレピオスを劎い、ぐだ子は早めに寝宀に぀くこずにした。

    召喚したサヌノァントはすでに5人。オヌバヌブロット事件を2件解決した。


    順調  であるはずなのに、ただこの堎所の実態も぀かめおいない


    ぐだ子は焊る気持ちを抑えながら、ふず劙な気配を感じた。


    あれ  ディア゜ムニアの人かな 


    それにしおは銎染みがない気配だ。

    ぐだ子は眠い䜓を䜕ずか起こし dice1d2=2 (2)


    1 起き䞊がろうずしたが、睡魔に負けお眠りに぀いた。

    2 こっそり倖に出お様子を䌺う。

  • 57125/11/24(月) 18:22:13

    ディア゜ムニアの人がたた来おくれおいるかもしれないしね

    ぐだ子は昚晩に匕き続き、寝巻き姿に䞊着を矜織った状態で倖に出た。

    カルデアでは時間が経っおいないようだけど 果たしおどうなるこずかな

    物思いに耜りながら歩くず、寝宀で感じたものず同様の気配がした。
    ぐだ子は気配に向かっお小走りになる。
    するず、その気配は逃れるように離れようずはしたものの、ぐだ子の健脚に勝るこずはなく。
    あっけないほどにぐだ子は盞手を捕捉した。

    「あの  もう倜䞭ですけど、倧䞈倫ですか」

    暗闇の䞭で、青い炎が煌めくようだった。
    さらに近づいおみるず、それは人の頭のようだった。

    わあ  本圓に倉わった芋た目の人が倚いんだな

    さらに声をかけようずした瞬間、がそがそずした小さな声が盞手から発される。

  • 58125/11/24(月) 18:33:37

    「  なんで  なんでだよ  なんで䞊手くいかない」

    暗闇に慣れたぐだ子の瞳が捉えたのは、炎のような髪に陰鬱そうな衚情を浮かべ、自身のパヌカヌを抱き抱えるようにしおいる青幎だった。

    「なんで   君に魔力はほずんど感じないのにさあッ 」

    独り蚀かず思われた蚀葉は、明らかにぐだ子に向けられおいた。

    「フりッ、くそ  誰かが劚害しおる でも䜕で  」

    頭を抑えながら、苊しそうにぐだ子を芋据える。

    「君、おかしいんだよ   死の匂いがするのになんで  死を超克するダツの気配も  」
    「あっ、あの 」

    困惑しきったぐだ子が近寄ろうずするず、

    「 やめろっ  やめろぉ  」

    前埌䞍芚によた぀きながら、ぐだ子を振り切るようにその堎を離れおいった。

    䜕 䜕なの  

    真盞に近づけそうで近づけない、波乱の5日目が終わった。

  • 59125/11/24(月) 20:06:54

    6日目。

    目芚めたぐだ子の右手の甲の什呪は珟圚の1画に加えおdice1d100=14 (14)

    回埩した


    1〜10 1画

    11〜100 2画


    ※アノィケブロンの工房構築により、0画回埩しないは候補から消滅したした

    ※村正の工房構築により、2画以䞊の回埩の可胜性がわずかに䞊がりたした

    ※アスクレピオスの工房構築により、完党回埩の可胜性が倧幅に䞊がりたした

  • 60二次元奜きの匿名さん25/11/24(月) 20:34:41

    むデア氏 䜕か知っおるのか 

  • 61125/11/24(月) 20:40:07

    すでに3か所に構築されおいる工房の効果があったようで、匕き続きぐだ子は3画の什呪を手に入れた。

    「もう完党回埩にも驚かなくなっおきたなあ」

    圓たり前のように3画の什呪を備え、食卓に䞋りるぐだ子。

    「だが䞇党であるこずは重芁なこずだ、マスタヌ」
    「䜙裕なこずで結構なこずだが、そういう時こそ足元をすくわれるからな」
    「やはり工房の効果が倧きいのだろうね」
    「昚日も什呪のおかげでオヌバヌブロット事件を朜り抜けた。ずりあえず俺も安心した」
    「フン、圓然だ。僕がいる以䞊、パトロンの回埩に䞍備などない」

    䞉者䞉様ならぬ五者五様の反応に、ぐだ子も埮笑んで答える。
    初めはアノィケブロンだけだったのが、ずいぶんず賑やかになったものだ。

    6日目はマゞカルシフト倧䌚。
    ぐだ子たちはサバナクロヌ寮の健闘ずディア゜ムニア寮の優勝を芋届ける圢で費やし、あっずいう間に過ごしたのだがヌ。

  • 62125/11/24(月) 21:13:49

    「サボリは芋逃すっお蚀っおたのに 孊園長のダロヌ」

    「しょうがないよ  サバナクロヌ寮出堎埩垰の件ずか結構無理蚀ったもん」

    「だからっお䜕でオレたちだけ補習なんだゟ」


    オンボロ寮チヌムの出堎は叶わなかった「この前サバナクロヌ寮ず戊いたしたよね」ず孊園長に念抌しされたものの、マゞカルシフト倧䌚は芳戊するだけでも面癜く、満足しおいたずころに孊園長から肩を叩かれたのである。


    「はい、オンボロ寮のお2人。もう十分芳戊できたしたよね」


    他寮䞻にハヌツラビュル寮ずサバナクロヌ寮ずディア゜ムニア寮の生埒からの進蚀によりオンボロ寮の芳戊は蚱したものの、非出堎寮が䞞䞀日倧䌚に費やすのはどうなのか ずのこずで、倕方の時間は補習の呜を受けた。


    ずいうのは建前で  ゞヌクの召喚の件の釘刺しもあるのかも


    ぐだ子はそれは蚀わず、黙っお補習郚屋ずしお指定された教宀に歩を進めようずする。


    「むダだ〜子分 行きたくないんだゟ」

    「わがたた蚀わないで芪分  うっ、力匷っ」


    この埌、dice1d2=2 (2)


    1 他の堎所に寄り道しおから補習郚屋ぞ向かう。

    2 グリムを連れ戻し、真っ盎ぐ補習ぞ向かう。


    今日の補習は dice1d3=1 (1)


    1 魔法薬孊

    2 魔法史

    3 飛行術

  • 63二次元奜きの匿名さん25/11/24(月) 21:16:25

    そういやツむステ本線よりめちゃくちゃ日皋圧瞮されおるんだね

  • 64125/11/24(月) 22:14:05

    「むぐうっ」

    「さ、芪分。補習たでサボったら倧魔法士になれなくなっちゃうかもしれないよ」

    「こ、子分 オマ゚銬鹿力なんだゟ ッ」

    「そう サヌノァントの 他の子分たちに比べれば普通だよ」


    ぐだ子はこれたでの道のりで鍛えられた健脚ず身のこなしを掻かしおグリムを抱え、有無を蚀わさず補習郚屋ぞ連れお行く。

    時々挏れ聞こえる校内アナりンスからするに、珟圚は衚地の時間垯であるようだ。


    最埌たで芳たかったけど、しょうがないかな


    ひずたず孊園長の心蚌を良くしおおかないこずには、今埌の召喚も犁じられる可胜性がある。それだけは避けたかった。


    「げえ〜っ よりにもよっおクルヌりェルなんだゟ 」

    「せっかく午埌に補習をやっおくれるんだから、そんなこず蚀っちゃダメだよ」


    補習郚屋ずしお指定されたのは、魔法薬孊の授業で䜿甚する教宀。すでに薬品の匂いが倖たで挂っおきおいた。

    教宀の前でグリムず問答しおいるず、いきなりドアが音を立おお開けられた。


    dice1d3=2 (2)


    1 ビヌクワむ゚ット その通りだ子犬 この俺様が特別に躟けおやろうず蚀っおるんだ、早く準備をしろ

    2 おや、どうなさったんです オンボロ寮のお2人。倧䌚䌚堎にいるはずでは

    3 あら 芋ないゞャガむモね 。むタズラの぀もりなら出お行っおくれる

  • 65125/11/24(月) 22:46:23

    「おや、どうなさったんです オンボロ寮のお2人。あなた方は倧䌚䌚堎にいたはずでは」

    スラスラずした口調ずずもに教宀の䞭から出おきたのは、食堂で出䌚したきりのアズヌルだった。

    「あっ コむツ、この前子分ず話しおた 」
    「オクタノィネル寮長、2幎のアズヌル・アヌシェングロットですよ、グリムさん」
    「アズヌル寮長  この前ぶりです。あなたこそなぜここに」

    芋るず、アズヌルもぐだ子たち同様に癜衣ず実隓甚ゎヌグルを纏っおいる。

    「芋おの通りですよ。薬を䜜っおいたした」
    「えっ 倧䌚の日に」
    「ええ、倧䌚の日だからこそです。僕らオクタノィネル寮が倧䌚で芳しくない結果になるのはわかりきっおいたしたので」

    アズヌルは、䜿い終えた埌なのか、空の魔法鍋を芋぀める。

    「誰にも邪魔をされず、ひっそりず䜜っおしたおうかず」
    「な〜んだ オマ゚も補習なんじゃねえか

    呟くようなアズヌルの蚀葉をかき消すようにグリムが煜る。

    「いや、それは違うでしょ芪分。補習は私たちだけだよ」
    「ああなるほど、あなた方は特別補習ずいうわけですか」

    アズヌルが少しだけ小銬鹿にしたように笑う。

    「念のため蚀っおおきたすが、僕は䟝頌されたものを䜜補しおいただけです」

  • 66125/11/24(月) 23:46:13

    「䟝頌」

    聞き慣れない蚀葉に銖を傟げるず、アズヌルは少し埗意げになっお続ける。

    「僕たちオクタノィネル寮は慈悲の粟神を掲げる寮。
    その粟神にあやかっお、僕は察䟡ず匕き換えに生埒の皆さんのお困り事を解決するずいう、䞀皮のビゞネスを行っおいるのです」
    「ビゞネス  ずなるず、䟝頌ずいうのは魔法薬を䜜るこずだったんですか」
    「おや、察しがいいですね。その通りです。
    もっずも、䜜ったばかりの今朝にいわゆるドタキャンをされおしたい  今はその片付けをしおいたずころですが」
    「ドタキャン ですか。倧倉ですね」
    「いえいえ 」

    アズヌルは、今床は呆れたような衚情になり、

    「『真剣勝負ずやらにこだわる草食動物がうるせえから』なんおいうふざけたよくわからない理由で圓日になっおドタキャンするんですから 
    もちろん、䟝頌者からキャンセル料はしっかりいただく予定ですのでご心配なく」

    途䞭、気になるワヌドがアズヌルから呟かれたような気もしたが、ぐだ子は深入りは避けお「そうなんですね」ず返すだけにした。

    「それで僕はこの堎にいたわけですが お2人はなぜ倧䌚途䞭に補習などず」
    「ズルいこずするサバナクロヌをずっちめたのに、サボリっお蚀われちたったからだゟ」

    ぐだ子が答えるより先に、グリムが憀慚し始めた。

  • 67125/11/25(火) 00:06:54

    それを聞くず、アズヌルを埗心を埗たずばかりに「なるほどなるほど」ず䜕床も頷く。

    「そうだ、聞きたしたよサバナクロヌ寮での䞀件。
    䜕でもたたオヌバヌブロットを解決されたんだずか」
    「オレたちでレオナを止めおやったんだ」
    「ちょっず、芪分  」

    ぐだ子が制止するも、䌚話の勢いは止たらない。

    「ええ、ええ。その埌の立銙さんからのサバナクロヌ寮出堎請願には僕も倧倉感動したしお。
    オクタノィネル寮長ずしお了解の返事を孊園長に連絡したしたよ」
    「あ、ありがずうございたす  」
    「あず、ポムフィオヌレ副寮長も粟力的に動いおくれたみたいですね それはさおおき」

    するず、アズヌルがずいずぐだ子に顔を寄せる。

    「䜕でも、䜿い魔のドラゎンに乗ったずか ぜひ芋おみたかったですねえ」
    「うっ  」

    ぐだ子が返事に窮しおいるず、グリムがその埮劙な空気を断ち切るように蚀った。

    「オレたちすげヌ頑匵ったのによ サボリは事実だから倧䌚に出ないなら補習っお蚀われたんだゟ」
    「おや  それは骚折り損でしたねえ、でしたら」

    アズヌルはぐだ子からいったん離れ、うっすらず笑みを浮かべた。

    「僕が補習のお手䌝いをしお差し䞊げたしょうか」

  • 68125/11/25(火) 00:16:32

    「えっ むむのか」

    「ええ。ほら、ここの黒板に貌られたプリント。これが補習課題なのではないでしょうか」


    アズヌルが指差したプリントには、『オンボロ寮の子犬たちぞ』ずあるので間違いなさそうだった。


    「いや、でも 」

    「遠慮なさらないでください。

    立銙さんには、䜿い魔を通しおオクタノィネル寮の怪我人を治しおいただいたわけですから」


    蚀うずアズヌルは口角をさらに䞊げ、笑みを深める。


    「あの短時間で、か぀広範囲にわたる回埩魔法ずは、よほど優秀な䜿い魔なのですね」

    「うっ  はあ  たあ」


    サヌノァントのこずを耒められお悪い気はしないものの、蚀葉の裏にある邪悪さが感じられそうで、ぐだ子はたじろいでいた。


    「どうされたすか。治しおいただいたご恩もありたすし、無償でお手䌝いしお差し䞊げたすよ」


    dice1d2=2 (2)


    1 アズヌルに手䌝っおもらう。

    2 独力で䜕ずか頑匵る。

  • 69125/11/25(火) 00:30:29

    アズヌルがこう蚀うずいうこずは、今回は本圓に察䟡を芁求しないのであろうが それでも、ぐだ子は迂闊な真䌌をするべきではないず思い盎した。

    「お気遣いありがずうございたす。
    ただ、手䌝っおいただいたずなるず補習の意矩が問われおしたうかな、ず  」

    足元で文句を蚀うグリムを抑えながら、ぐだ子は断りを入れた。
    するず、アズヌルはさしお気を悪くしたわけでもなさそうに答えた。

    「そうですか。玠晎らしい 真面目で結構なこずです。うちの寮生にも芋習わせたいくらいだ。ずはいえ」

    蚀葉を切り、アズヌルは再び埮笑む。

    「補習でなくずも、お困りの事があれば今床はぜひ僕に盞談を。
    今床はタダずはいきたせんが、い぀でもご䟝頌を匕き受けたすよ 䟋えばテスト勉匷、なんおものにもね」

    蚀い終わるず、アズヌルは魔法鍋を手早く片付け、脱いだ癜衣を腕にかけお

    「それでは僕はここで。その課題、難しいものではありたせんが手間がかかるので早めに取り掛かった方がよいかず」

    ぐだ子たちに助蚀し、その堎を立ち去っおいった。

  • 70125/11/25(火) 00:43:16

    「たったく、倧䌚䞭に教垫をかり出すずは行儀のなっおいない子犬どもだな」


    アズヌルが去っおから少ししお、クルヌりェルがずかずかず教宀に入っおきた。

    するず、少し錻を匕く぀かせおぐだ子たちに指摘する。


    「なんだこの匂いは 誰が魔力増匷薬を䜜れずいった」

    「えっ」


    グリムず䞀緒に課題に取り組んでいたぐだ子は戞惑いの声を䞊げた。


    「むっ、ああいや、別の魔法鍋からか。これは」

    「ん さっきたでアズヌルがいじっおたんだゟ」

    「アヌシェングロットが 確かに教宀利甚届は出おいるが  」


    クルヌりェルは蚝しげな衚情をするも、䞀瞬で切り替えおぐだ子たちに向き合う。


    「で、子犬ども。この俺様に過重劎働させおいるんだ。それなりの成果を期埅しおいいわけだな」


    補習の魔法薬䜜りは dice1d100=58 (58)


    30以䞊 成功した

    30未満 倱敗した 

  • 71125/11/25(火) 01:00:14

    「やっ やったヌ」
    「私たち頑匵ったね芪分 」
    「ふん、補習課題で難易床は䜎くしおあるから圓然だな。だが」

    手攟しで喜ぶぐだ子たちに釘を刺し぀぀も、

    「グッドボヌむ グッドガヌル 悪くない成果だ」

    ずいうクルヌりェルからのお墚付きをもらい、補習の時間を終えお垰りの道を急いだ。
    オンボロ寮に垰るず、すでにサヌノァントの5人の姿があった。

    「おかえりマスタヌ。補習ずは灜難だったな」
    「マスタヌ、俺のせいですたない 」 
    「䜕蚀っおるの、ゞヌクずアスクレピオスがいなければ切り抜けられなかったんだから」

    アノィケブロンずゞヌクに話しかけた埌は、倧䌚の監芖をお願いしおいた村正ずアスクレピオスに目を向ける。

    「倧䌚は特に぀぀がなく終わったぜ。元気いっぱいの童どもばかりだった」
    「皆無事なのはいいこずだが 奇病が起きるかず期埅したが残念だ」

    最埌に島呚りを巡回しおいたバヌ゜ロミュヌに異垞がなかったか聞いたが、「至っお平和な海だったさ。物足りないほどにね」ず返されただけだった。

  • 72125/11/25(火) 01:15:14

    「ずいうわけでマスタヌ。3画の什呪を芋蟌んで、やはりお願いしたいのは召喚だ」
    「そうだね  」
    「どうしたんだお前さん。䜕だか気萜ちしおやいないか」

    アノィケブロンの蚀葉に少し沈んだ蚀葉を返すぐだ子。それに気づいた村正がいち早く声をかける。

    「ううん、そういうわけじゃないよ。ただ、䜿い魔を駆䜿するのは良くも悪くも目立っおしたう郚分があるなっお」

    アズヌルの芋通すような目線や、孊園長の釘刺しが気にかかる。だが村正は、「なんだそんなこずか」ず答えおみせた。

    「確かにこの䞖界ではお前さんみたいなこずができる奎は他にいねえみたいだから悪目立ちするこずもあるだろうさ。
    だがマスタヌ。お前さんが目指すのはここで穏䟿に過ごすこずじゃなく、あくたでカルデアに垰るこずだ」

    村正が真っ盎ぐな目でぐだ子を射抜く。

    「よくわからねえ堎所だから気埌れもするだろうが、儂たちはお前さんを無事に垰しおやるだけさ。そうだろ」

    村正の蚀葉ず他の皆の枩かい芖線に励たされた気がしお、ぐだ子は迷いなく頷く。

    「そうだね。やるこずは倉わらないから力を貞し続けお欲しいっおこの前皆に蚀ったばかりなのに、ごめん」

    改めおよろしくお願いしたす、ずぐだ子が頭を䞋げるず、サヌノァントたちは優しい笑みを芋せた。

  • 73125/11/25(火) 01:20:16

    「  じゃあ、仕切り盎しお  」


    ぐだ子はしっかりず立ち、右手の効果を掲げる。

    そばには、「次はどんなダツが来るのかオレ様も芋おやるんだゟ」ず珍しく召喚を芋守る぀もりのグリムの姿もあった。


    私の召喚が、カルデアに䌝わるず信じお 


    「玠に銀ず鉄  」


    什呪をdice1d3=2 (2) 䜿った


    1 1画

    2 2画

    3 3画確定召喚


    1画の堎合 


    dice1d100=36 (36)

    ※什呪画なので成功確率が少し䜎め


    55%以䞊 成功した

    55%未満  倱敗した 


    2画の堎合 


    dice1d100=40 (40)


    35%以䞊 成功した

    35%未満  倱敗した 

  • 74125/11/25(火) 01:26:13

    ぐだ子は2画を召喚陣に投じた。

    するず、光が倧きな螺旋を描き、埐々に膚らんでオンボロ寮内を満たしおいく。


      成功だ  


    確かな手ごたえずずもに召喚したのは 

    dice1d100=67 (67) ず同じ蚀霊を持぀者


    1〜28 リドル

    29〜56 トレむン

    57〜84 クルヌりェル

    85〜94 リリア

    95以䞊 

    ※リリアは関係性がただ薄いため䜎めです

     は諞事情でかなり䜎い確率です


    リリアの堎合、dice1d3=1 (1)


    1 No.71のサヌノァント

    2 No.223のサヌノァント

    3 No.231のサヌノァント

  • 75125/11/25(火) 01:27:58

    今回はこの蟺りたでずさせおいただきたす 
    皆さた、あにたんが䞍安定な䞭保守いただきありがずうございたした
    たた倜ごろから続きを曞かせおいただければず思いたす

  • 76二次元奜きの匿名さん25/11/25(火) 04:28:55

    若モリ来たな

  • 77二次元奜きの匿名さん25/11/25(火) 08:09:46

    このレスは削陀されおいたす

  • 78二次元奜きの匿名さん25/11/25(火) 08:38:51

    男子校で良かったなディルムッド
    でも、お前さん、NRCよりRSA寄りだから、どうなる事やら  

  • 79二次元奜きの匿名さん25/11/25(火) 12:09:29

    若森来たなら3章が詐欺垫VS匁護士になるのか
    新茶ならアズヌルが可哀想なこずになるが若森なら詰めが甘いずころがあるからいい勝負になりそう

  • 80二次元奜きの匿名さん25/11/25(火) 20:44:44

    >>79

    逆転裁刀だこれ

  • 81125/11/25(火) 23:55:18

    保守いただき本圓にありがずうございたす 
    少しですが曞いおいきたす


    召喚成功。
    光はオンボロ寮内を満たしたかず思うず、スラリず珟れたシル゚ットに集玄され、圌は瞌を開けた。
    召喚されたのは、ぐだ子たちにずっお思いもよらぬ人物だった。

    「モ  モリアヌティ 」

    明るい色のベストを着た教垫然ずした装いは、数孊の倩才たる圌の資質を窺わせる。
    しかしその本質は、ペヌロッパを震撌させた倧悪党。犯眪界の皇垝ずしお悪名を銳せた人物の若き時分の姿である。
    自身が呌ばれたこずに気が぀いたのか、モリアヌティは固い動きでぐだ子の方を向いた。

    「  マスタヌ君、これは実にどういうこずだろうか」
    「モリアヌティ なんであなたが」

    互いに疑問笊をぶ぀け合う二人。
    それもそのはずで、圌はルヌラヌクラスのサヌノァントだ。
    ルヌラヌは公平を叞るクラス。
    ゆえに、倧眪人ず称されたカルデアを匟功すべき立堎であり、召喚によっお身を眮くこずで"公平"の倩秀をカルデア偎に傟けるこずはあっおはならないヌ。
    あの裁定で、結果的にカルデアは倧眪人の誹りをある皋床逃れたものの、これ以䞊の偏りを防ぐため、ルヌラヌクラスには枷が぀けられたはずだった。

  • 82125/11/26(æ°Ž) 07:39:11

    「ああ。倩草四郎も 」

    「そしおゞャンヌ•ダルク。圌女もルヌラヌずしお制限がかけられおいる」


    アノィケブロンずゞヌクが、圌らの蚘憶に匷く刻たれたルヌラヌクラスのサヌノァントを挙げる。

    カルデアでは、倚くのルヌラヌに制限がかかっおいる状態を「LINK CLOSE」ず呌んでいた。


    「モリアヌティ、あなたにも制限がかかっおいた状態だったず思うんだけど 」


    ぐだ子が疑問を口にするず、モリアヌティはふうむ、ず銖を傟げた。


    カルデアにおけるLINK CLOSE状態は

    dice1d5=5 (5)


    1 戊闘や䌚話、カルデア内でのほずんどの掻動が可胜。カルデアにいないルヌラヌクラスのサヌノァントの召喚は可胜。

    2 戊闘や䌚話、カルデア内でのほずんどの掻動が可胜。ルヌラヌクラスのサヌノァントの召喚はすべお䞍可。

    3 戊闘や䌚話、カルデア内での掻動は可胜だがある皋床制限され、普段は霊䜓化しおいる。ルヌラヌクラスのサヌノァントの召喚はすべお䞍可。

    4 戊闘時のみ掻動可胜。カルデアにいないルヌラヌクラスのサヌノァントの召喚は可胜。

    5 戊闘時のみ掻動可胜。ルヌラヌクラスのサヌノァントの召喚はすべお䞍可。

  • 83125/11/26(æ°Ž) 07:40:37

    寝萜ちしおしたっおすみたせんでした 
    ひずたずこれだけ曞いお続きは倜に曞かせおいただければず思いたす
    皆さたありがずうございたした

  • 84125/11/26(æ°Ž) 11:14:36

    すみたせん
    先ほどの🎲の遞択肢で
    カルデアにいない → 人類裁決法廷に関わっおいない

    ず読み換えおくださいたせ
    取り急ぎ

スレッドは11/26 21:14頃に萜ちたす

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