【🎲/閲注】一味の一部がホラー系の屋敷に来た話

[1 1 25/11/23(日) 03:10:55]

スレタイまんま
ダイスでライブ感のままに進行してたけど鯖落ち中に落として心折れたので今までの分をここに全部まとめて前のスレは消す
このスレで終わらせたい

[2 1 25/11/23(日) 03:12:06]

・ダイスによる屋敷凸組

ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ

・船待機組

チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック、ジンベエ

ダイスによる一味のホラー耐性

・凸組

サンジ＞ウソップ＞ナミ＞ゾロ＞ルフィ

・船組

ジンベエ＞ブルック＞フランキー＞ロビン＞チョッパー

[3 1 25/11/23(日) 03:13:07]

(とある島でのサニー号)

ｻﾞ――ﾝ…ｻﾞｻﾞ――ﾝ…
ロビン「ルフィ達、遅いわね」
フランキー「どこかでトラブルに巻き込まれてんじゃねェか？」
チョッパー「ええ！？大丈夫かなあ、みんな…」
ジンベエ「ルフィ達はともかく、サンジはいつもならそろそろ夕飯の準備を始めておる時間じゃろう？」
ロビン「そうね…それに街には、ナミが夢中になるような店もなかったけど…どうしたのかしら」
ブルック「まあまあ、子電伝虫ちゃんはナミさんが持っているはずですし、何かあったら連絡してくると思いますよ」
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…
チョッパー「あ、電伝虫だ！」
フランキー「噂をすりゃァ…まさか本当にトラブルか？」
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…ｶﾞﾁｬｯ
ブルック「はいはい、こちらライオンちゃん号…」
ルフィ『ブル゙ッ゙グ〜〜〜〜〜！！』
ブルック「わっ！！えっ、あれ？ルフィさん！？」
チョッパー「電伝虫泣いてるぞ！」
ロビン「ということは…ルフィが泣いてる？」
フランキー「ルフィ？オイどうした！？」
ルフィ『お゙れ゙だぢがえ゙れ゙な゙ぐな゙っ゙だァ゙〜〜〜〜〜〜！！！』
フランキー「はァ？」
ブルック「ルフィさん、帰れなくなったとは？何があったんです？」
チョッパー「おれ”達”？もしかしてゾロ達もそこにいるのか？」
ジンベエ「ルフィ、落ち着け。そこに誰かおるか？おるなら電話を代わるんじゃ」

[4 1 25/11/23(日) 03:16:04]

サンジ『おいルフィ、電伝虫返せ！…もしもし？ブルックか？』
チョッパー「あ、サンジだ」
ブルック「はい、私です。何やらトラブルのようですが、大丈夫ですか？」
サンジ『今のところ命の危険はねぇェよ。ただルフィとクソマリモが使いモンにならねェ』
ジンベエ「なんと、ゾロもか？」
チョッパー「ええ！？ゾロも泣いてんのか！？」
サンジ『いや、ガタガタ震えながら真顔で仁王立ちしてやがる』
ロビン「震えながら」
フランキー「仁王立ち」
ブルック「えーと…詳しい話を聞かせていただいても？」
サンジ『ああ。船に戻る途中で、おれとナミさん、ルフィ、ウソップ、クソマリモが合流したんだが、ルフィが妙な話を聞いてきたっつってな。街の反対にある館のどこかに宝があるとか』
チョッパー「お宝〜〜〜〜！？✨」
ジンベエ「怪しい話じゃのう」
チョッパー「えッ！そうなのか！？」
フランキー「そんなでけえ島でもねェからなあ。本当にそんなもんがあるなら、とっくに誰かが取りに行ってるだろうよ」
ロビン「そうねえ…変装を見抜かれて、罠に嵌められたように思えるわ」
ブルック「正面から戦って勝てる見込みがないから罠を仕掛けた館に向かわせる…あり得ますねェ」
サンジ『だよなァ、おれもそう思う。ナミさんが割と乗り気だったんで、おれはボディーガードとしてついてきたんだが』
フランキー「ま、罠だとしてみすみすやられるお前らじゃねェよな」
サンジ『当たり前だ…と、言いたいところだが』
ジンベエ「ルフィとゾロの様子がおかしいと。しかしそれなら館に入らず戻ってくればええじゃろうて」
サンジ『いやァ…それが』
ジンベエ「うん？」
ブルック「あ、もしかして」

[5 1 25/11/23(日) 03:17:09]

ロビン「サンジ、今どこにいるの」
サンジ『…館の中デス』
チョッパー「エエェェェェ〜〜〜！？」
ジンベエ「なぜ入った！？」
サンジ『いや入るまでは何ともなかったんだよ！入って家ってに扉が閉まって開かなくなってそしたら急にこいつらがおかしくなったんだ！！』
フランキー「お前らなら扉でも壁でも壊せるだろ！？」
サンジ『おれもそう思ってたんだが、ルフィが殴ってもおれが蹴ってもクソマリモが切りつけても傷一つ入らねェんだ』
ロビン「明らかに異常ね」
ジンベエ「罠の可能性が増したのう。どうする、迎えに行くか？外からなら破壊できるやもしれん」
フランキー「罠だとしたらホイホイ行くのも危険な気もするが…」
サンジ『一応な、館を出る方法が閉まった扉に書かれてんだ』
チョッパー「方法？」
サンジ『ああ』

サンジ『"盃を満たせば出られる"ってな』

[6 1 25/11/23(日) 03:28:24]

　


最初は気づかなかった。
中に入る時にはなかったはずだ。あればさすがに気づいている。
廃墟の扉を開けて、中に入って、バタン、と扉が閉まった瞬間空気が変わったのを肌で感じた。
反射的に扉を振り返る。ナミの口から小さな悲鳴が漏れた。

みたせ
さかづきをみたせ
みたせばでられる
ここからでられる

重厚な扉にべったりと赤黒い、率直に言えば血文字のような。
その文字に、退路を絶たれたのがわかった。

　

[7 1 25/11/23(日) 03:32:14]

・
・
・
ジンベエ「つまりどこかにある盃を探して満たせば、その館から出られるということじゃな」
サンジ『そうらしい。ま、一旦探してみるよ』
チョッパー「大丈夫か？」
ナミ『条件を満たしたらお宝の一つも出てくるかもしれないしね。なかったらタダじゃおかないわ！ほらアンタ達、いつもの勢いはどうしたのよ！』
ウソップ『おちつけ〜ナミ』
サンジ『やる気に満ちたナミさんも素敵だァ〜〜♡』
ブルック「大丈夫そうですね」
ロビン「何もないといいけど…」
フランキー「とりあえず…ルフィとゾロはどうだ？」
サンジ『ルフィは半泣きでウソップに引っ張られてるしマリモ君はロボットみたいな動きしてんな』
フランキー「ほう？」ｷﾗｯ
ロビン「こんな時に対抗心を燃やさないで」
ジンベエ「しかしあの2人が…にわかに信じがたいのう」
チョッパー「そんなに怖ェところなのか？」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ブルック「ルフィさんなんて私のこと初手勧誘でしたのに」
サンジ『何十年も人が住んでないって感じでボロいしカビくさいしあっちこっち老朽化しちゃいるが、こんなんスリラーバークと変わんねェよ。なァ？』
ウソップ『ん？おれか？そうだなー、家鳴みたいなモンもするし不気味ではあるけど、何が出てくるわけでもねェし』
ロビン「何か…術や催眠のようなものをかけられてるのかしら」
チョッパー「悪魔の実の能力か！？」
ブルック「その可能性は高いですね」
サンジ『とにかく少し辺りを見てみる。何かあるかもしれねェし』
フランキー「そうだな。電伝虫はこのまま繋いでおけよ」
サンジ『わかった』

[8 1 25/11/23(日) 03:36:03]

・
・
サンジ『しっかし歩き辛ェな。ガタガタの床にヒビの入った壁…ナミさ〜〜〜ん♡♡転んだらいけないからおれが抱っこするよ〜〜〜♡♡』
ナミ『私より転びそうなのが2人いるけど。ルフィ、ちゃんと前見なさい！ゾロ、アンタなんでそんな右に左にふらふらしてんのよ！やめてよ、こんな廊下で迷うの！』
ゾロ『迷うか！！』
ブルック「あ、確かにゾロさんの声震えてますね」
ジンベエ「あのゾロがのう」
ｶﾞｯ
ルフィ『ｱ゜ｬ―――――――ｯ！！！！』
チョッパー「ｷﾞｬ――――――――――――ｯ！！？」
ゾロ『ｷ゜ｮ』
フランキー「どうした！？」
ウソップ『ルフィ！！…んん？…ってただの蔓じゃねェか！』
ロビン「蔓？」
ナミ『足に蔓が絡まったみたい。こんなの簡単に引きちぎれる…あらやだ、ほんとに硬いわねこれ。変な色』
ウソップ『ずいぶん繊維が細いなァ。見たことねェ種類だ。この島固有か？』
ゾロ『ﾌﾝｯ』ｽﾊﾟｯ　ﾊﾟﾗｯ
ウソップ『あ、ゾロが斬った』
サンジ『やればできるじゃねーかビビリマリモ』
ゾロ『てめェごとぶった切るぞ』
チョッパー「みんな大丈夫か？」
ジンベエ「蔓が蔓延るほどに古いのか…それなのにルフィ達の攻撃で壁一つ壊せんとは奇妙なモンじゃ」
サンジ『あ、おいあれ』
ナミ『うわ何この扉』
ロビン「扉？」
ウソップ『扉の隙間からびっしり蔓が生えてんだよ。この辺の蔓は全部この部屋の中から出てきてるみてェだ』
フランキー「おいおい、離れた方がよくねェか」
ウソップ『いや、蔓自体は枯れかかってるから大丈夫だろ。ちょっと中見てくるぜ』
ルフィ『えっ』

[9 1 25/11/23(日) 03:37:11]

ブルック「大丈夫ですか、ウソップさん」
ウソップ『平気平気。なんの気配もねーし…』
ｶﾞﾁｬｯ
ナミ『うわ』
ルフィ『ﾋﾞｬｱ゜―――――――――――ｯ！！！！』
サンジ『うるせェェェェェ！！！！！』
ゾロ『ﾋｭ』
ウソップ『うわ、すっげ。部屋の中蔓まみれじゃねェか』
ブルック「おやおや、そんなに増殖してるんですか」
ルフィ『ｱ…ｱ…』
ウソップ『種か株でもあればちょっと採っていって調べて見ようと思ったが、こりゃ探すのも一苦労だな』
ルフィ『ｳｿ、ｳ、ｳｿｯﾌﾟ』ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ゾロ『ｳｿｯﾌﾟ、ﾓﾄﾞ、ﾚ、ﾊﾊﾔｸ』ｶﾞｸｶﾞｸ
ジンベエ「ルフィ、ゾロ、お前さんら本当にどうしたんじゃ」
ウソップ『おいおいどうしたルフィ？お前の好きな冒険だぞ？ほらおもしろ植物』ｸﾞｲｸﾞｲ
ルフィ『ｳｿ、ちが、それ』
ゾロ『…』ﾋﾟｷｰﾝ
ウソップ『ん？』
ルフィ『それ、ツル、じゃなくて』


ルフィ『かみのけ』
　

[10 1 25/11/23(日) 03:38:47]

・
・
ロビン「チョッパー、しっかり」
ブルック「いやァ、魂の叫びでしたねえ。あ、電伝虫さん、お水もうちょっと飲みます？」
フランキー「で、そっちは落ち着いたか？お前ら」
ナミ『あああああ気持ち悪い気持ち悪い触っちゃったじゃないのよがっつり握っちゃったわよそうよね荒れてごわごわになった髪ってあんな感じだわその束ってことでしょいやぁぁぁぁ…！！』
ウソップ『おれなんか髪の毛で埋まったあの部屋入っちまったぞ掴んだし踏んだしあああああミシミシした感触思い出したゾワッとした…！つかなんだよあの量！カツラか？カツラの材料か？それとも切った髪か？ここはカツラの製造工場かそれとも巨人御用達美容室の地下か！？』
サンジ『まだだ…まだそうと決まったわけじゃねェ…あれが麗しのレディが切った髪の可能性だってあるはずだ…レディの…塔の最上階から地面にまで届く長い髪のプリンセスの話があった気がするし、きっとなんかそんな感じだそのはずなんだ…！』
ジンベエ「ダメそうじゃのう」
フランキー「やっぱり迎えに行くか？」
ジンベエ「そうじゃな、多少の破壊もやむを得ん」
ナミ『まだよ』
ロビン「ナミ？」
ナミ『こんな脅かされっぱなしですませるもんですか…慰謝料代わりにお宝根こそぎ奪ってやるわ！いくわよ、アンタたち！』
ルフィ『ええぇぇぇぇ！？おれやだぞナミ！』
ゾロ『行くのか？おれは今戦力にならねェぞ』
ウソップ『堂々と言うな！』ﾋﾞｼｯ
サンジ『恐怖に負けないナミさんも素敵だあ〜〜〜♡♡♡』
ﾜｰﾜｰｷﾞｬｰｷﾞｬｰ
フランキー「…行ったな」
ロビン「行ったわね」
ブルック「あのー…私、ひとつ根本的な疑問があるんですが」
ジンベエ「うむ…」

4人「「「((((そもそもその館に本当に宝はあるのか…？？))))」」」」

[11 二次元好きの匿名さん 25/11/23(日) 03:44:02]

>>1

どんまい

[12 1 25/11/23(日) 03:47:17]

>>11

がんばる…

1スレ目のダイス標的

1.ルフィ　2.ゾロ　3.ナミ　4.ウソップ　5.サンジ

dice1d5=1 (1)

[13 1 25/11/23(日) 03:48:43]

・
・
サンジ『…？』ｷｮﾛｷｮﾛ
ウソップ『どうした？サンジ』
サンジ『いや、さっきからうっすらレディの気配が…』
ナミ『ちょっとやめてよ、この状況で出てくるの絶対ヤバい奴じゃない』
サンジ『な、ナミさん！？それって…ジェラシー！？』
ナミ『違うわッ！！』
ジンベエ「ナミの言う通りじゃ。お前さんらをそこに閉じ込めとる敵の可能性が高い。気をつけるんじゃぞ」
ウソップ『おれは何にも感じないんだが…ルフィ、ゾロ。お前らはどう…ルフィ？』
チョッパー「ルフィ、どうしたんだ？また何かあったのか？」
ルフィ『…あ、あれ…』ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ナミ『あれ、って何――――きゃあ！？』
ウソップ『うお―――ッ！？気づかなかった！！』
ゾロ『なんだあの女、いつの間に！？』ｼｬｷﾝｯ
サンジ『な…なんて麗しいレディ〜〜〜〜〜〜！！！♡♡』
ジンベエ「…一人だけ反応がおかしいのう」
ブルック「これでこそサンジさん」
フランキー「あいつのブレなさは漢だぜ」
チョッパー「漢ってああいうのをいうのか…！」
ロビン「みんな、大丈夫！？逃げて！」
ゾロ『いや…何もしてこねェな』
ウソップ『っつかあれ、泣いてねェか？』
フランキー「泣いてる？」
ナミ『あ、本当…敵、じゃないのかしら？』
ブルック「油断は禁物ですよ。今、どういう状況ですか？」

[14 1 25/11/23(日) 03:51:33]

ウソップ『えっと…金髪ロングの、ワンピース着た美女が廊下の真ん中でこっちに向かってただ突っ立ってる。何かしてくる気配はねェんだが、なんつーか…こっちのこと見えてるか？って感じで、泣いてて…あ、おいサンジ！』
サンジ『どうしましたマドモアゼル？何か悲しいことがありましたか？貴女のような美しいレディを泣かせるものは、おれが全部蹴り散らして差し上げますよ』
美女『…』ﾋﾟｸ
ウソップ『はっや』
ナミ『ﾊｧ…』
美女『…』
美女『…』ﾋﾟﾀｯ
サンジ『♡！？』
ウソップ『あ、美女がサンジに抱きつい――』
美女？『…』
ｶﾊﾟｯ
ﾎﾞﾛｯ
サンジ『え』
ﾋﾟｼｯ　ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
ｻﾞﾜ…ﾋﾟｼﾋﾟｼﾋﾟｼｯ、ｺﾞｿｺﾞｿ…
サンジ『　』
ナミ『きゃ――――――――――ッ！！！？』
ウソップ『ぎゃ―――――――ッ！！！美女の顔が割れて裂け目と口から虫がぼろぼろ出てきた――――――ッ！！？』
チョッパー「えええええええええッ！？」
フランキー「うわ、エグいな…おい待て、サンジのやつ虫ダメじゃなかったか」
ルフィ『サササササンジ――――――――ッ！！！』
ﾋﾞｭﾝｯ　ｶﾞｼｯ
ナミ『ルフィナイス！！逃げるわよ！！！』
ゾロ『チッ』ｷﾝｯ
サンジ『　』
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…

…
ｶｻ　ｶｻｯ
ｺﾞｿｺﾞｿ…

[15 1 25/11/23(日) 03:53:19]

・
・
サンジ『　』ﾁｰﾝ
ウソップ『サンジ！サンジ〜〜〜〜！しっかりしろ〜〜〜〜！』
チョッパー「サンジ、大丈夫か〜！？」
ブルック「サンジさん…おいたわしい」
ロビン「悲劇ね」
ナミ『なんなのよあれ！お化けだけでも嫌なのに虫は反則でしょ！？ふざけんじゃないわよこの館ごと燃やすわよ！！』
ジンベエ「それは館を脱出してからにせい。自滅になるぞ」
フランキー「そのくせ敵は倒せないし館も崩れねえってオチだな」
ナミ『くぁwせdrftgyふじこlp💢💢💢💢💢』ﾄﾞｶﾝ!
チョッパー「ナミが壊れた」
ウソップ『よーし落ち着け〜、ナミ。物に当たるな〜』
ブルック「そういえばナミさん、ゼウスさんは？」
ナミ『呼んでも出てこないのよ。寝てるのかしら』
ブルック「 (あのゼウスさんが、ナミさんの危機に出てこない…？)」
ロビン「それで、サンジはどう？まだ立ち直れそうにない？」
ウソップ『いやァ、ま〜だ白目むいてんなァ』ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ
ゾロ『ハッ、軟弱マユゲめ』
サンジ『なんだとクソマリモてめェこそここ来てから役立たずのくせに！！』
ウソップ『あ、気付いた』
ロビン「さすがね」
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ

[16 1 25/11/23(日) 03:55:12]

ジンベエ「ところで…ルフィは大丈夫か？」
ナミ『顔色悪いのよねえ。アンタいつもの元気はどうしたのよ』
ルフィ『うぅ゙…』ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ウソップ『ゾロも様子がおかしいし、早めに脱出しないとな。とりあえず、盃を探しきゃいいんだろ？』
フランキー「だがそれなりに広そうな館なんだろ？盃なんて小せェモン、虱潰しに探してたら相当時間がかかるぜ」
ロビン「それに最初のメッセージからして、その盃を何かで満たさないといけないのよね？何で満たせばいいのか…」
サンジ『館の中にキッチンがあれば水道で水でも汲むが…あ、待て』ｷｭﾋﾟｰﾝ
チョッパー「なんだ？」
サンジ『マリモくん？お前、酒買ってきたよな』
ゾロ『なッ！？』
ジンベエ「そういえば、買い出しの帰りじゃったな」
ブルック「確かに水よりお酒の方が、それっぽいですね」
ナミ『こんな館でちゃんと水道が通ってるかも怪しいしね。ゾロのお酒があってよかった！』
サンジ『よかったなァマリモくん、役目があって！』
ゾロ『ふざけんな！なんでおれが！』
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰｷﾞｬｰｷﾞｬｰ
ジンベエ「ほれ、じゃれとらんと先に進まんか。帰りが夜になるぞ」
４人「「「「((((お父さんがいる))))」」」」

[17 1 25/11/23(日) 03:58:03]

・
・
ロビン「フランキー、何してるの？」
フランキー「いや、予定外だが仕上げをしちまおうと思ってな…」
チョッパー「なんだなんだ？」
フランキー「子電伝虫の方は終わってたから、あとはこいつの受信機能だけでな…よし、できた！」
ジンベエ「殻の横に…何をつけたんじゃ？」
フランキー「この前、子電伝虫に撮影機能をつけたんだ。で、こいつに受信機能と現像機能を追加した。これであっちの子電伝虫で撮影すればこいつがそれを写真にできる」
ブルック「ほう！それは素晴らしいですね！」
ジンベエ「お前さん本当にすごいな」
フランキー「おいおい変態的天才だって？そいつは褒めすぎだぜ！」ｱｳｯ
ジンベエ「変…態…？」
ロビン「ジンベエ、気にしないで」
ブルック「ではこれで、我々もあちらの様子を見れるということですね！」
チョッパー「ルフィたちの…えっ？」
ブルック「チョッパーさん？」
チョッパー「こわい写真…？」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ブルック「ｴｯ!ﾔﾀﾞ!」
ジンベエ「怖いか？それなら確認はわしらに任せい」
フランキー「ただ回数に限りがあってな。撮るタイミングは選ばなきゃならねェ」
ロビン「何回なの？」
フランキー「14回だ」
ジンベエ「14か…」
ブルック「少なくはありませんが、安心できる回数でもないですね」
ロビン「そうね。使う場面は選んだ方がよさそう」
フランキー「なにせ試験的にやってみたばかりだからなァ。もうちっと時間がありゃあ」
チョッパー「(14回も写真送れるだけですげェんじゃねェのか…)」
ジンベエ「で…一回撮ってみるか？」
フランキー「そうだなァ…」

[18 1 25/11/23(日) 04:00:58]

・
・
フランキー「っつーわけだ。サンジ、試しに一枚撮ってみちゃくれねェか？」
サンジ『いつの間にそんな機能を…わかった、ちょっと待て』ｺﾞｿｺﾞｿ
サンジ『あ、これか。えーと、そうだな…。あ、ルフィ、これやってみるか？やらない？そうか…』
ブルック「ルフィさんがこういうことに興味を示さないとは」
ロビン「やはり敵の攻撃かしら？幻覚を見せてくるような」
ジンベエ「ルフィはそういうものには弱そうじゃな」
チョッパー「えええ！？ルフィ、大丈夫か！？」
フランキー「こっちからじゃ何もわからねェな。そうだサンジ、ルフィを撮ってみてくれ」
サンジ『ん？わかった。ルフィちょっとこっち見ろ』
ﾊﾟｼｬ
サンジ『撮ったぜ』
フランキー「よし、こっちで受信する」
ｼﾞｼﾞｼﾞ…
チョッパー「あ、出てきたぞ！」
ジンベエ「…んん？」
ブルック「これは…」
ロビン「真っ黒ね」
ジンベエ「何も映っとらんのう」
フランキー「なにィ！？失敗か？」
ブルック「わァ、不気味」
チョッパー「うう…おれこの写真なんかやだ…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
フランキー「まだ改造が足りなかったか…？よし、じゃあちょっくらここをこうして…」
ジンベエ「映るようにできるのか？」
フランキー「ちっと…いや、かなりかかりそうだ。サンジ、先に進んじまってくれ」
サンジ『わかった。ナミさん、お手を。オラ野郎ども！ナミさんの安全のために先に行け！』
ウソップ『理不尽だなオイ！』
ロビン「大丈夫かしら…」

[19 1 25/11/23(日) 04:03:09]

・
・
ウソップ『ん？なんだ、あれ』
ジンベエ「どうしたんじゃ」
ウソップ『なんか玉みてえのがいっぱい転がってる』
ナミ『水晶玉かしら。…へえ、綺麗じゃない！宝石じゃないけどちょっとは値がつきそうね。持っていきましょ』
ウソップ『持ってくのかよこんなところにあるモンを！』
ナミ『いいじゃない、船に置いておくわけじゃなし…って何よルフィ。その信じられないものを見る目は。アンタこういうの好きでしょ？』
サンジ『ん？…おいマリモ野郎、てめぇも顔色悪いぞ。またこれが変なもんに見えるのか？今度は髪の毛の塊なんかじゃ…』
ゾロ『いや…』
ルフィ『…め』
ウソップ『め？』
ルフィ『それ、目ん玉だぞ』
サンジ『は？いや質感的に石だぞちゃんと』
ナミ『ん〜？…あ、待ってウソやだ！変な形してると思ったらそういうこと！？気持ち悪！』
ウソップ『うわホントだよく見たら目ん玉の形してんじゃねーか！！』
サンジ『うげ』
ナミ『やめやめ！売れないわこんな気味悪いデザイン！』ﾎﾟｲ
サンジ『どういうセンスしてんだよ、ここの屋敷の主人は』
ウソップ『よーし、先に進もう！』
ｽﾀｽﾀ…
ジンベエ「…」
フランキー「…」
チョッパー「ﾒﾀﾞﾏ…」
ロビン「なんでそんなものが転がってるのかしら」
ブルック「私なんだかとっても嫌な胸騒ぎがしてきました…胸、ないんですけど」

[20 1 25/11/23(日) 04:05:53]

・
・
ルフィ『ぅ゙…』
ゾロ『…』ﾋﾟｸｯ
サンジ『…ん？なんかいい匂いがすんなァ』
ウソップ『お、ほんとだ。美味そうな匂い』
ナミ『あの部屋じゃない？…あら、開いてる』
ウソップ『…ええ！？』
ナミ『なにこれすごッ』
ジンベエ「どうしたんじゃ！？」
サンジ『部屋の中にでかいテーブルがあって、その上にできたての料理が並んでるんだ。しかもかなり豪勢な…いやすげェなマジで』
チョッパー「料理！？へー！サンジがそこまで言うってスゲーな！」
ジンベエ「料理…？いかん、ルフィ！食うでないぞ！」
ロビン「いつものルフィなら飛びついてるわね。でも…」
ブルック「サンジさん、ルフィさんの様子はいかがですか？」
サンジ『あッ！そうだルフィ…！あれ？部屋に入ってきてすらいねェ。おいルフィどうした？飛びつかねェのはこの場合正解なんだが、お前がこんな美味そうな肉を前に…っておい、ルフィ！』
ルフィ『ｳﾞｫｴ゛』
チョッパー「ルフィどうしたんだ！？」
ナミ『部屋の前で崩れ落ちてるのよ。今にも吐きそうなくらい顔色悪いわ』
ウソップ『おれだってちょっと食ってみてェなって思うのに、ルフィが肉を前にこれってのは…』
ロビン「ただごとじゃないわね。すぐに部屋から離れた方がいいわ」
フランキー「あ、待て。おい写真試してくれねェか」
サンジ『おう。…これでどうだ？』
フランキー「ｱｰｳ…まだダメか」
ナミ『もういい？離れるわよ。よく考えなくてもこんなところに出来立ての料理なんて明らかに罠だもの』
ジンベエ「少なくともそれを用意した者がおるということじゃ。周囲に気をつけるんじゃぞ」
ゾロ『わかってる。おい行くぞ』
ウソップ『ほらルフィ、大丈夫か？』
ルフィ『ｳﾞｫｪ』
ﾊﾟﾀﾝ…

[21 1 25/11/23(日) 04:07:18]

・
・
ｶﾀｯ　ｶﾁｬｶﾁｬｯ
ウソップ『ん？なんの音だ？』
チョッパー「ゾロの刀の音だ！」
サンジ『刀？おいおいマリモ君よ、震えすぎだろ』
ゾロ『おれじゃねェ💢』
ロビン「ゾロの刀が勝手に震えているということ？」
ジンベエ「妖刀ならそういうこともあるじゃろう」
チョッパー「あるんだ…！」ｶﾞｰﾝ
ナミ『あ、また部屋がある。今度こそまともなお宝の一つも置いてあるんでしょうね』
ウソップ『もしも〜し、ナミくん？なんでおれを盾にしてるのかな？』
ナミ『これまでのことを考えたら絶対ロクなモンじゃないのはわかりきってるじゃない！可愛くてか弱い私が危ない目にあったらどうすんのよ！』
ウソップ『誰がか弱いんだよ誰が！』
サンジ『てめェウソップなんて羨ましい…！それでいてその暴言、許せん！今夜はきのこ尽くしだ！』
ウソップ『横暴やめろコック！！』
ブルック「う〜ん、元気ですねェ。それはそうと確かにロクなことにならないでしょうねェ」
フランキー「かと言って盃ってのを見つけて満たさねェと出られねェ以上、一応目についたところは調べないことには進まねェしなあ」
ジンベエ「行けそうか？」
サンジ『まあ行くしかねェだろ。ヤバそうだったらすぐ下がるさ』
ｷﾞｨ…
ナミ『…えっ？』
ウソップ『なんだ、これ』
ロビン「どうしたの？」
サンジ『なんか…えらく錆びた？ボロボロな刀が床一面埋め尽くしてて…５本だけ突き刺さってるんだが、蔦が巻き付いて、柄の方に花が咲いてる』
チョッパー「花？」
ナミ『見たことない花ね。色も赤とか青とか、黄色オレンジ緑…ずいぶんカラフルよ』
フランキー「写真撮れるか？映るかわからねェが」
サンジ『やってみる』

[22 1 25/11/23(日) 04:09:05]

ﾊﾟｼｬｯ　ｼﾞｼﾞｼﾞ…
フランキー「ダメか」
チョッパー「うう…でも真っ黒な写真って不気味だ〜…」
ブルック「そうですねェ、あんまりじっと見たいものじゃないですね」
ジンベエ「盃はありそうか？」
ウソップ『いや、刀以外花にもなさ』ｷｮﾛ…
ﾊﾞﾀﾝｯ!!
チョッパー「わッ！」
ブルック「皆さん、今の音は！？」
ナミ『びっくりした…ちょっとゾロ！何するのよ急に！』
ロビン「ゾロ？」
ゾロ『…！』ﾊｰｯ､ﾊｰｯ…
ウソップ『一応部屋の中調べようとしたんだけどよ、ゾロがおれ達突き飛ばして扉閉めちまった』
サンジ『てめェクソマリモ！ナミさんが怪我したらどうすんだ！』
ゾロ『うるせェエロガッパ！！』
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ
ウソップ『どうすっかな。ありゃ部屋入ろうとしてもゾロが嫌がるぞ』
ナミ『刀がボロボロだったのが剣士的にアウトだったのかしら…まああんな部屋入ったらボロボロの刀踏んで怪我しそうだから嫌だけど』
ブルック「そうですねェ…ルフィさんはどう思います？」
ウソップ『ルフィ？お前どう…うん、わかった。いやだってさ』
チョッパー「今ルフィ何も言ってなかったぞ」
ロビン「言葉がなくてもわかる拒否ぶりだったのね」
ジンベエ「ルフィもゾロもその反応ということは、その部屋にはやはり入らん方がよさそうじゃのう」
フランキー「賛成だ。無理して入る必要性も感じねェ」
ナミ『それもそうね…じゃ、行きましょ！』
サンジ『は〜〜い♡ナミさ〜〜ん♡♡♡』
ウソップ『ほら行くぞ〜、お前ら』
ルフィ『　』ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ゾロ『…』ｸﾞｯ
ｶﾀｶﾀ…

[23 1 25/11/23(日) 04:18:18]

・
・
ブルック「結構歩いてますね。盃は見つかりそうですか？」
サンジ『いやァ…部屋自体は幾つか通り過ぎたか、どこも荒れてて入口から見た限りガラクタばっかり。めぼしいモンはねェ』
ジンベエ「そういえば、窓はないのか？窓があれば割れるかと思ったんじゃが」
ウソップ『窓はな〜、あるんだけどな〜。ぜーんぶびっしり板で打ち付けられてんだよ。隙間から外も見えねェ』
ナミ『ゾロでも切れないみたい。壁も天井も、屋敷そのものは壊せないみたいね』
ロビン「まるで海楼石でできているみたいね」
フランキー「サンジ、一応写真撮ってくれるか」
チョッパー「でも今までの写真、なんにも写ってねェぞ？」
フランキー「ただの真っ黒な写真には思えねェんだ。ちっと調べてみるさ」
サンジ『そうか？じゃあ…』
ﾊﾟｼｬｯ　ｼﾞｰ…
ブルック「やっぱり真っ黒ですねェ」
フランキー「よしよし、じゃあ早速…」
ナミ『あ。ねえ、あの部屋』
ジンベエ「どうしたんじゃ？」
ウソップ『ちょっと立派な扉の部屋があるんだよ。いかにもなんかありそうな』
チョッパー「入っても大丈夫そうか？危ないやついないか？」
ウソップ『特になんの気配もないけどよ。でもさっきまでもそうだったんだよな〜！』
サンジ『…まあ、ただ歩き回ってても仕方ねェしな。ナミさん、いいかい？』
ナミ『仕方ないわね。ほらアンタたちも！しっかりしてよ！』ﾊﾞｼｯ
ルフィ『ｷﾞｬ』
ゾロ『い゙ッ！！』
サンジ『あっ、クソ羨ましい！ナミさん、おれにも！』
ナミ『さっさとその扉開ける！』
サンジ『は〜〜い♡♡おれに任せなナミさん！！』
ｵｰﾌﾟﾝｻﾞﾄﾞｱ!　ﾊﾞｧﾝ!!
ジンベエ「…元気じゃのう」
ブルック「いやァ、若さが眩しいですね！私、目ないんですけど！」ﾖﾎﾎ

[24 1 25/11/23(日) 04:20:08]

ウソップ『さ〜て、何があるんだ…？』
サンジ『パッと見、書斎って感じだな。でけェ本棚にソファー、テーブル…の上になんでお茶があるんだよしかも湯気たってんじゃねェか』
ナミ『…あ！！✨️』
ゾロ『まぶしっ』
サンジ『ナミさ〜〜〜〜ん！！君はなんて眩しいんだ！』
ウソップ『いやほんとに眩しいわ。なんだよそんなに目輝かせて』
ロビン「ナミ？どうしたの？」
ナミ『これ！黄金じゃない！！』
チョッパー「黄金！？」
ウソップ『うおホントだ！黄金…おう…ご…』
ブルック「ウソップさん？」
ウソップ『黄金…黄金なんだが…形が…』
ジンベエ「さっきは水晶の目玉があったんじゃったな。また目玉か？」
ルフィ『どくろ…』ﾋﾝ
フランキー「ドクロ？」
ゾロ『…机の上に、黄金のドクロがある』
ブルック「あ、なるほど！あー…」
ロビン「それ、大丈夫なの？」
フランキー「つうかナミ、お前さっき目玉の水晶を気持ち悪ィって言ってたじゃねェか」
ナミ『水晶はどうにもできないけど黄金は溶かして固めればただの金だもの！金は重さよ！』
ジンベエ「な、なるほど…」
ウソップ『あ、でも塊じゃねえんだな。中身は空っぽだ』
サンジ『なおさらドクロっぽいな。しかし書斎に黄金のドクロってミスマッチすぎるだろ』
チョッパー「それはそう」

[25 1 25/11/23(日) 04:31:47]

ルフィ『…』ｼﾞｯ
ナミ『ルフィ？どうしたのよ』
ウソップ『ドクロとはいえ黄金を前にして反応が薄いな？どうしたルフィ、お宝だぞ〜？』
ゾロ『？…そうか！』ﾊｯ
サンジ『なんだよ』
ゾロ『これ、中になにか入れられるだろ』
ナミ『このドクロ？そうね、中はカラだし器みたいな…器…』
ウソップ『うつわ…』
サンジ『…コップみたいになってるから、液体を入れても…溢れなさそうだな』
チョッパー「え」
ブルック「コップ、ですか」
ジンベエ「それはつまり…」
ロビン「そのドクロが、盃…ということかしら」
ナミウソサン『『『あ』』』
ナミウソサン『『『ああああああ〜〜〜〜！！！！！？』』』

[26 1 25/11/23(日) 04:33:07]

ロビン「じゃああとは、そのドクロを満たせばその屋敷を出られるのね」
ジンベエ「扉の言葉を信じるなら、そのはずじゃのう」
サンジ『そうか…あの言葉が罠って可能性もあるか』
フランキー「どうだかな…。おれはああいうのは本当のことを言ってると思うぜ。ゲームじゃねェが、その屋敷は一つのルールを前提にしてるんじゃねーか？」
ウソップ『ルールかあ…詳しいことがわかればスムーズに攻略できそうなんだけどな』
チョッパー「最初のメッセージみたいなの、他にはないのか？」
ナミ『そういえばそういうの、見てないわね』
ブルック「となるとドクロを満たすのが唯一絶対のルールかもしれませんね」
ウソップ『しかし満たすって言っても水がどこにあるか…』
ジンベエ「わしがそこにおればなんとでもしてやれるんじゃが」
フランキー「そうか…出るには制限があっても入る分には問題ねェかもしれねェな」
チョッパー「え！？行くのか！？」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ブルック「検討の余地ありですね。その際にはご一緒しますよ！」ﾖﾎﾎ
ウソップ『あ、ダメだ。廊下のでかい花瓶…花は枯れてるけど、水入ってねェかなと思ったんだが空っぽだ』
ロビン「長期間放置されたら花瓶のなかといっても蒸発してしまっているわよね」
サンジ『となるとやっぱり厨房を探すしかねェか』
ナミ『水道が通ってることを祈りましょ。じゃあ…これ、持って探した方がいいわよね』
ウソップ『また戻ってくるのも面倒だしな』
サンジ『あ、ちょっと待て』
ﾊﾟｼｬｯ　ｼﾞｼﾞｼﾞ…
サンジ『ドクロの画像送ったぞ』
フランキー「ナイスだサンジ。…まだ黒いな。よーし！」ｶﾁｬｶﾁｬ
ジンベエ「あの大きな手で、器用な男じゃな」
フランキー「なにか言ったかね？」ｳｨ~ﾝ
ジンベエ「手のひらから手が！！」ｶﾞﾎﾞｰﾝ！
ブルック「あ、新鮮。とても新鮮ですねその反応」
ウソップ『もはや懐かしいな。じゃ、厨房を探すか！』

[27 1 25/11/23(日) 04:38:23]

ｶﾞﾁｬｯ



ﾋｭｯ

ｽﾞｺﾞﾝｯ


　

[28 1 25/11/23(日) 04:39:44]

ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ…ｶﾞﾗｯ　ｺﾞﾄｯ

５人『『『『『…』』』』』
ｶﾞﾁｬﾝｯ
ジンベエ「なんの音じゃ！？」
フランキー「何かでけェモンがぶつかる音だったな。降ってきたか飛んできたか…」
ロビン「罠のようね。みんな潰れてなければいいけど」
チョッパー「エエエエェェェエエエエ！！？みんな大丈夫か！？」
ブルック「皆さん、ご無事ですか！？」
５人『『『『『ﾐ゜』』』』』
５人「「「「「え？」」」」」
５人『『『『『ｷﾞｩｷｵﾐ゜ｬ――――――――――――――！！！！！！！！』』』』』
５人「「「「「　」」」」」
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰｷｬｰﾜ−
ロビン「パニックね」
ジンベエ「うむ…やはり罠じゃったか」
ブルック「すごい声量ですね！私、耳キーンってしました、キーンって！私耳ないんですけど！！」
チョッパー「…！…！！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
フランキー「おーいチョッパー、大丈夫か？…ダメだ、気絶してやがる」

[29 1 25/11/23(日) 04:56:42]

・
・
ブルック「皆さん、落ち着きましたか？」
サンジ『ああ…すまねえ、取り乱した』
フランキー「まあ仕方ねェよ。部屋一歩出ようとしたらギロチンだろ？」
ウソップ『掠めた…！鼻先が一瞬焦げた…！なあルフィおれの鼻まだついてるか…？』ｶﾞｸｶﾞｸ
ルフィ『あ゙る゙…づい゙でる゙…！』ｸﾞｽｸﾞｽ
ナミ『なんなのよ扉開けてこんなでっかい刃物が落ちてくるなんて明らかに殺しに来てんじゃいない！！ふざけんじゃないわよ！！』ｷｰｯ
フランキー「ボロボロだな…」ｱｰｳ…
ロビン「チョッパー、しっかり」
チョッパー「ｱ…ｱ…」ﾁｰﾝ
ジンベエ「しかしいきなり危険度が上がったのう」
ブルック「そうですねえ…気持ちの悪いものはありましたが、いきなり命を狙いに来るとは」
フランキー「ドクロを見つけたからか？それに…」
ゾロ『…』ｽﾞｰﾝ
ブルック「酒瓶が割れてしまったのは痛かったですね…」
ロビン「私達も迂闊だったわ…ゾロのお酒を使うって話てたのに、どうして忘れてたのかしら」
ジンベエ「まあ割れてしもうたモンは仕方ない。他のものを探すんじゃ」
フランキー「おれがそこにいたらなァ。コーラでなんとかしてやれるんだが」
ブルック「そういえばフランキーさんのお腹にコーラ入ってるんでしたね」
ロビン「お腹の中に収納してるなら割れないわよね」
ジンベエ「腹にコーラ？？」
サンジ『いつまでもグズグズしてても仕方ねェ。何か探しに行くか…』
ナミ『それもそうね。ほら、アンタたち！行くわよ！』
３人『『『ﾊｲ…』』』ｸﾞｯﾀﾘ

[30 1 25/11/23(日) 05:01:31]

・
・
ナミ『ともかく、何かこのドクロを満たすものを探さないといけないわけね』
ウソップ『まあキッチンだよな』
サンジ『あと可能性があるとしたらワインセラーだな』
ゾロ『ワインセラー…！』
ウソップ『あ、ゾロが復活した』
チョッパー「ゾロ！飲み過ぎはダメだぞ！」
ブルック「おや、こちらも復活しましたね」ﾖﾎﾎ
ロビン「あとは…一応花瓶があったら確認してもいいと思うわ。今までの花瓶は花が枯れてるみたいだけど、咲いてる花があったらその花瓶には水が入ってるかもしれない」
フランキー「オイルの類はなさそうだな。あ、ゼウスはまだ出てこねェのか？」
ナミ『それが全然。こんなに反応がないの初めてだわ。それにこの屋敷の状態だと雨雲作るのは無理ね』
ジンベエ「となると雨で満たすのも無理か。雨が降れば煙突かなにかから水を溜められるかとも思ったが、天気もいいしの…」
サンジ『可能性が高いのは厨房かワインセラー、あと食料庫か。果物でもありゃ果汁を絞るが…まあこっちは望み薄だな。ともかく行こう。ゆっくりしてたら夜になっちまう』
ウソップ『そりゃそうだな。ほらルフィ、早くここ出ねェと夕飯食えねェぞ』
ルフィ『ﾋﾟｪ』
ブルック「大丈夫でしょうかねえ…」

主な部屋
1.食堂　2.厨房　3.洗濯室　4.衣装室　5.武器庫　6.倉庫　7.食料庫　8.浴室　9.トイレ　10.応接室　11.寝室　12.音楽室　13.ワインセラー　14.？？？
危険でない部屋
厨房、武器庫、食料庫、応接室

[32 1 25/11/23(日) 05:12:17]

・
・
ナミ『それにしても広いわね。どれだけ歩かせる気よ！』
ブルック「外から見た時はどれくらいの大きさだったんですか？」
ウソップ『う〜ん…確かにカヤの屋敷よりもだいぶでかいと思ったが、ここまでかっていうと』
サンジ『深窓の令嬢と仲が良いとか…羨ましい』ｷﾞﾘ
ジンベエ「それほど大きな屋敷であれば所有者はかなりの権力者のはず…この島には昔、貴族の類がいたということじゃろうか」
フランキー「つっても島の大きさ自体はW７と同じくらいだが、いかにも平和な田舎村だからなァ」
ロビン「街を歩いている時も特におかしな話は聞かなかったしそれらしい物も見なかったわね」
ブルック「島の裏は山、他の島と交易できてるうちは深く立ち入る必要もない…となると主のいない屋敷が長期間放置されていてもおかしくはないのですが」
チョッパー「それなのに屋敷に宝があるなんて話はあったんだな」
フランキー「古い屋敷がある→金持ちが住んでいた→今は廃墟だが値打ちモンが残ってるかもしれない、から宝があるなんて話になったんじゃねェか」
サンジ『そんなところだろうな。とはいえガキの肝試しスポットになるには場所が悪い。誰も来ないから実態はわからず話だけ残ってたってことか』
ナミ『廃墟なら倒壊の可能性もあるし、普通来ないわよね。実際変な屋お敷だし。まあ、黄金は手に入ったからいいけど』
ウソップ『宝があるのだけは本当だったな。あとは脱出するだけだが…お？ここは…うおなんだこの部屋天井高ッ！でけェピアノとなんかやたら優雅な階段があるぞ！』
ナミ『全体的に白黒でシックね。槍だの剣だのが飾ってあったみたいだけど、ちょっとお堅い感じ』
サンジ『ピアノ以外の楽器はねェが…サロンだな』
ロビン「あら、そういう部屋もあるのね」
フランキー「おめェが似合いそうな部屋だなァ」
ブルック「その部屋、私すっごく気になります」ｿﾜｿﾜ
サンジ『一応写真撮ってみるか』
ﾊﾟｼｬｯ　ｼﾞｼﾞｼﾞ…
ジンベエ「やはり何も写っとらんのう」
チョッパー「なあ、サロンって何する部屋だ？」
ジンベエ「うむ…常に音楽の流れている社交場というか」
ウソップ『うぉでっけェソファー！座れねェのが惜しいな』
サンジ『生地はボロボロ、バネも飛び出てるからな。それを避けて座ってもソファー自体が壊れそうだ』
ナミ『ここには何もなさそうね。次に行きましょ』
♪…

[33 1 25/11/23(日) 05:14:29]

ブルック「おや、今ピアノの音が」
ナミ『なに？誰よ遊んでるの…ルフィ？』
ルフィ『　』ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
ウソップ『ゾロ…はここにいるな。何見てんだよ。そのボロボロの剣？さっきの部屋のやつみてェだな』
サンジ『じゃあさっきのピアノの音は家鳴りみてェなモンか？』
ナミ『やめやめ、気味悪いったら。早く出ましょ』
ウソップ『そうだな！』
サンジ『決断力のあるナミさん、素敵だ〜〜〜〜♡♡』
ｶﾞﾁｬｯ
ﾊﾞｧﾝ!!
5『『『『『　』』』』』
チョッパー「うわっ！なんだ今の音！」
フランキー「厚みのある扉がやたら勢いよく閉められた音だな。おいお前ら、大丈夫か！？」
サンジ『だ…い、じょうぶ、ではある、肉体的には』ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ
ウソップ『…！…！』ﾁｰﾝ
ナミ『…』ﾋｭ…
ゾロ『…っ』ﾊﾟｸﾊﾟｸ
ルフィ『…』ｽｩ…
ウソップ『ってうぉぉぉおおぉぉい！！ルフィ戻れ！戻ってこーーーい！！安らかに魂飛ばすなァーーーー！！！』
サンジ『ナミさん大丈夫かい！？…ここはおれの目覚めのキスを』
ナミ『いらんわ！！！』ﾊﾞｷｯ
サンジ『我に返りたてとは思えない強烈な蹴り！！痺れる〜〜〜♡♡』
ロビン「…とりあえず大丈夫そうね」
ジンベエ「いいのか悪いのか…それよりお前さんら、もしかして閉じ込められたのか？」
ナミ『もしかしなくても閉じ込められたわよ！なんなのこの扉ビクともしないんだけとボロいくせに！』
サンジ『どいてなナミさん』
ﾋｭｯ ﾄﾞｺﾞﾝｯ
サンジ『…ダメか。まるで手応えがねェ』

[34 1 25/11/23(日) 05:15:35]

ブルック「サンジさんの蹴りでもダメとは」
フランキー「なるほどなァ…こういう場合、何かしらの条件をクリアしないと出られないってのがお約束だが…ちょうどその屋敷そのものみてェにな」
ゾロ『条件…？満たせってことか？けど何を』
ｼﾞｬｰｰｰﾝｯ‼︎
ルフィ『うわ』
チョッパー「音でかっ！！」
ロビン「ピアノ…！？」
ジンベエ「鍵盤を叩きつけたような音じゃったな」
ﾎﾟﾛﾝ…ﾎﾟﾛﾛﾝ…♪
ブルック「ん…？この曲は…」
ナミ『　』
ウソップ『　』
サンジ『ゔ…なんだこの音…！』
ｶﾞﾁｬｯ … ｺﾞﾄｯ… ﾋｭﾝｯ
ゾロ『はっ！？ナミおまえ何うぉっ』
ナミ『　』
ﾄﾞｽｯ ｶﾞｼｬﾝｯ
チョッパー「今度は何だ！？」
ブルック「剣…いえ、斧を振り下ろした音ですね。ゾロさんの言葉からして、まさかナミさんが…？」
ジンベエ「なんと」
フランキー「おいお前ら聞こえるか！？どうした！？」
ｶﾞﾁｬﾝﾄﾞｽﾝﾊﾞｷｯｶﾞｼｬｰｰﾝ
ロビン「戦っているみたいね」
チョッパー「待ってくれ！…。聞こえる、ルフィとゾロの声…えぇ！？ナミとウソップが剣とか斧で暴れてるみたいだ！」
ジンベエ「サンジは！」
チョッパー「…踞って頭抱えてる？痛ェのか？」
ロビン「ナミとウソップが操られてる？状況的に、音による催眠？」
ブルック「なるほど！では少々お待ちを！」ｼｭﾀﾀﾀｯ
フランキー「なんだブルックのやつ、何か対抗策でも思いついたのか？」

[35 1 25/11/23(日) 05:18:38]

ジンベエ「音で操られとるなら、ピアノを破壊すれば止まるはず…！ルフィ！ゾロ！聞こえるか！？ピアノを壊すんじゃ！」
ｶﾞｼｬﾝﾄﾞｽﾝｽﾞﾊﾞｯﾄﾞｽﾊﾞｷﾊﾞｷｯﾊﾟﾘｰﾝ
ロビン「聞こえてるかしら…破壊音が大きすぎて」
ブルック「お待たせしました！！」ｼｭﾀｯ
フランキー「うぉっ！空から骸骨が！！」
チョッパー「ブルック、どうするんだ！？…ギター？」
ブルック「ええ…音には音で。…さあいくぜ！New World！！」ｼﾞｬｰﾝｯ
・
・
♩*。♫.°♪.•*¨*•.¸¸♬*。♬꙳♩*。♫
Bone Bone Bo Bo Bo Bo Bo Bo Bo Bo Bone!!
ナミ『！ぅ゙…』ｶﾞｼｬﾝｯ
ウソップ『あ゙…！』ﾄﾞｽｯ
ゾロ『崩れた！』
サンジ『ルフィ、やれ！』
ルフィ『おおおぉぉぉぉぉぉッ！！』
ﾋﾞｭﾝ　ﾄﾞｽﾊﾞｷﾊﾞｷｼﾞｬｰﾝｯｶﾞｼｬﾒｷｯ
ﾊﾟｷｯ…ﾎﾟﾛﾝ…
フランキー「…やったか？」
ナミ『…あれ？』
ウソップ『…ん？…うぉぉッ！？なんじゃこの惨状は！！？』
ルフィ『ナミ！ウソップ！』ｶﾞﾊﾞｯ
ナミ『きゃっ！』
ウソップ『うお、なんだよルフィ！』
ゾロ『正気に戻ったか』ﾌｩ
サンジ『ナミさん体は大丈夫かい？手は？この白魚のような手であんな無骨な剣を握って、傷めなかったかい？』
ナミ『はいはい…って、え？剣？』
ゾロ『お前らピアノ？に操られて今まで暴れてたんぞ』
ウソップ『は！？マジか！？』

[36 1 25/11/23(日) 05:22:39]

ロビン「よかった、戻ったのね」
ジンベエ「やはりピアノが原因じゃったか」
チョッパー「みんな、怪我してないか？」
ゾロ『問題ねェ』
サンジ『おい待てナミさんの手が赤くなってるじゃねェか！腕にも傷が…！』
ナミ『掠り傷よ。アンタら自分の心配しなさいよ』
チョッパー「おいちょっと待てその言い方からして結構怪我してるな！？」
ブルック「皆さん、多少の怪我には無頓着ですからねェ…」
ウソップ『しかしひでェな…最初に入った時よりずいぶん荒れちまって。これ本当におれとナミでやったのか』
ナミ『言われてみれば妙に疲れてるわ。まったく、私の体をなんだと思ってんのよ』ｶﾞﾝ!
ゾロ『完全に壊れたモンに追い打ちかけてやるなよ』
ウソップ『あ、花瓶がある…ダメだ、やっぱり水入ってねェや』
ルフィ『楽譜だ！ブルック要るか？…あれ、途中で終わってる』
フランキー「こらこらお前ら。ともかく、早くその部屋出ちまえ。扉は開け…」
ﾄﾞｯｺﾞﾝｼｬｷﾝｯ　ｽﾞｩｩ…ﾝ
ルフィ『開いた！！』
ゾロ『よし』
サンジ『急に元気だなお前ら』
フランキー「よーし、グッジョブだ！」ｷｭﾋﾟﾝ
ロビン「いずれにしてもその部屋は早く出た方がいいわ。ドクロに入れるものもなさそうだし」
ブルック「ありそうなところとうと…やはり厨房ですかね。ワインセラーや食料庫も近くにあるでしょうし」
ジンベエ「他になにか出てこないとも限らんしのう」
ナミ『オッケー、出ましょ。もうこの部屋に用はないわ。お宝もないし』
ウソップ『調度品や絵にはもしかすると価値あるかもしれねェけど、この荒れようだしな』
ルフィ『厨房…食料庫…』ｼﾞｭﾙﾘ
ゾロ『ワインセラー…』ﾌﾑ
サンジ『言っておくがここで飯は作れねェからな、ルフィ。マリモは止めねェが腹壊しても知らねェぞ』
ﾅﾝﾀﾞﾄﾃﾒｪﾔﾙｶﾃﾒｪｳﾙｻｲﾜﾖｱﾝﾀﾗ!　ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ

…ｶﾞﾀｯ　ﾎﾟﾛﾝ

[37 1 25/11/23(日) 05:29:55]

・
・
ナミ『それにしても気味の悪いお屋敷ね。窓という窓全部板で打ちつけてあるから全然外が見えないわ』
ブルック「わァ…想像したらめちゃくちゃ怖いですね」
ウソップ『普通廃墟って窓ガラス割れてたり扉外れてたりだろ？なのにこれだもんなァ』
フランキー「確かに妙だな」
サンジ『まるで閉じ込めるための屋敷みてェだな』
ゾロ『あるいは誰かからの襲撃を恐れて、か…』
チョッパー「ｱｱｧｧｧｧｱｱｱｱ‼︎」
ナミ『ちょっと！どっちも嫌なんだけど！』
ルフィ『あ』
ロビン「どうしたの、ルフィ？」
サンジ『部屋だ。ここは、ランドリー…洗濯室か』
ナミ『なるほど、確かにここも水場ね！』
フランキー「ついでに洗濯場っていやァ物干し場と隣接してることが多い。外につながる出口がありゃいいが」
ウソップ『よし、開けるぞ！』
ｶﾞﾁｬｯ
ナミ『広いわね』
ブルック『大きなお屋敷となると洗濯物も多いでしょうしねェ。水はありそうですか？」
ウソップ『ちょっと待て…でかい方の洗い場は本来なら塞き止め板を外せば水が川みてェに流れるんだろうが、崩れて土に埋まっちまってんな』
チョッパー「蛇口とかないのか？」
ナミ『一応あるけど…錆びてて動かなそう。ちょっとゾロ、これやってみてよ』
ゾロ『なんでおれが』
ナミ『絶対手が汚れるじゃないこんな泥まみれなの！怪我しそうだし』
ゾロ『おれならいいってか。…ったく』
ナミ『アンタその程度じゃ掠り傷もつかないでしょ』
ｸﾞｯ　ｸﾞｯ
ゾロ『硬ェな…確かに錆びてる』
サンジ『おいおいマリモ君、その筋肉は飾りか？』
ゾロ『あァ゙！？💢』

[38 1 25/11/23(日) 05:37:04]

ゾロ『こ、のッ』
ｸﾞｯ…　ｷﾞｯ
ウソップ『お！』
ｷｭｯ、ｷｭｯ
ナミ『あら、さすがね』
ゾロ『はっ、これくらい』
ﾎﾟﾀｯ　ﾎﾟﾀｯ…
ルフィ『なんか出てきた！…汚ねェな』
サンジ『あー…泥か？いやサビか…まあ、きれいな水が出るまでしばらくかかるだろ』
ジンベエ「長年放っておかれたのであれば、水道設備も劣化しておるじゃろうな」
フランキー「スムーズに水が出るまでにも時間がかかりそうだな。枯れてないだけ御の字…蛇口の形にもよるが」
サンジ『へェ…一応写真撮ってみるか』
ﾊﾟｼｬ　ｼﾞｼﾞｼﾞ…
ロビン「ダメね。まだ真っ黒よ」
フランキー「あ、いやちょっと待て。こいつは…」
チョッパー「なんだ？」
フランキー「…よし、いけそうだ。もう少し時間をくれ」
ブルック「おや、目処がついたのでしょうか。さすがですねフランキーさん」
ルフィ『写真できそうなのか？』
ロビン「もう少しでね。そっちはどう？水は出た？」
ルフィ『う〜ん？あんまり出てねェ。あとここ臭くてイヤだ』
ウソップ『水場は湿気も籠もるし匂いが溜まりやすいよな。よく見たらネズミかなんかの骨とか死骸も転がってるし、確かに生臭ェ』
サンジ『保管してる食料を腐らせる匂いだ。気分悪ィ』ｼｭﾎﾞｯ　ｽﾊﾟｰ
ナミ『あんまり長居したくはないわね。ゾロ、そっちはどう？』
ゾロ『お前らさり気なく離れやがって…』

[39 1 25/11/23(日) 05:40:34]

ﾎﾞﾄﾎﾞﾄﾎﾞﾄﾎﾞﾄ
ウソップ『お、ちょっと勢いでてきたんじゃねェか？』
ナミ『でもまだ泥っぽいわね』
ルフィ『これ、いれるのか？』
ゾロ『これをか？…いいのか？』
サンジ『満たせりゃなんでもいいってんならいいんだが…』ﾁﾗ
ナミ『いやよ。せっかくの黄金が汚れるじゃない』
ウソップ『でも後で売るんだろ？』
ナミ『汚れたり傷がついたりしたら買取額が下がるの！』
チョッパー「洗えばいいんじゃねェかな…」ﾎﾟｿｯ
ブルック「チョッパーさん、ここは黙するが吉ですよ」
チョッパー「　」ｷｭｯ
ロビン「そのままきれいな水になればいいけど」
ナミ『色…はきれいになってきてるわね』
ルフィ『んん？でも臭ェぞ』
サンジ『確かに…ちょっと匂うな』
ジンベエ「水源が既に汚れてしまっておるのかもしれんのう」
チョッパー「フランキー、何してるんだ？」
ウソップ『お、そっちは写真できたか？』
フランキー「…まだできねェな」
ウソップ『そうかァ…電伝虫の念波が遮られてんのか？いやでも通話はできてるんだよな』
フランキー「それもあるかもしれねェな。もうちっと試してみてェから、引き続き写真頼むぜ」
サンジ『おう』

[40 1 25/11/23(日) 05:42:04]

フランキー「とはいえ枚数が限られてるからな…あと8枚か。そろそろ次の部屋を探してみちゃどうだ？」
ナミ『そうね。やっぱりこの泥を入れるのはなんか嫌だわ。ちゃんとした水とか飲み物探しましょ。ここは最後の手段ってことで保留ね』
ゾロ『お前これだけやらせておいて』
ルフィ『よーし、次だ次！』
フランキー「蛇口はちゃんと締めていけよ」
ナミ『ですって、ゾロ』
ゾロ『結局おれかよ！』
ﾜｲﾜｲ　ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ
フランキー「…」
ロビン「…それで、フランキー？どうしたの？」
ブルック「何かわかりましたか？」
チョッパー「えっ？なんだ？なんの話だ？」
ジンベエ「写真について、何かわかったんじゃろう？じゃから洗濯室から速やかに出て行かせた」
フランキー「まァバレるよな。…こいつを見てくれ。さっきの写真の明度を上げてみた」
ｽｯ
フランキー「どう思う？」
ロビン「ノイズが酷いけど…これは」
ジンベエ「蛇口じゃな。出ているのは…泥？いや…」
ブルック「赤錆のようにも見えますが、それよりも」
チョッパー「…血？」
ジンベエ「それも、色からして時間が経った血じゃな」
チョッパー「ｱ゜…！！」
ブルック「危険ですね」
ロビン「そうね…腐った血は毒よ」
フランキー「そして何よりあいつらにはこれが血だと認識できてねェのが一番ヤバい。もしかするとこれまでもあいつらが気づいてない危険があったのかもしれねェ」
ジンベエ「幻視の類か？」

[41 1 25/11/23(日) 05:43:22]

チョッパー「うぅ…幻覚作用のある薬をどこかで嗅いだか、もしかするとそういう植物が自生してるのかも…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
ブルック「するとルフィさんが臭いと言っていたのは…」
ロビン「ルフィは毒に強いものね。幻視の効きが悪いのかも」
ジンベエ「だとすると…ピアノの部屋でのことも、ナミとウソップより3人の方が肉体的に強かったからか？」
チョッパー「医者としては異議を唱えたい」ｽﾝ
フランキー「それよりこの後だ、どうする？」
ロビン「…写真は部屋ごとにあげてもらって、それで危険性をこっちで判断して誘導する…」
ブルック「それがいいでしょうね。この幻覚が自生している植物などによるものでなく明確に意図をもって第三者が仕掛けてきている場合…」
ジンベエ「気づかれておることに敵が気づいた時が危険じゃな」
チョッパー「なるほど…！」
フランキー「決まりだな。あと、このノイズについても取り除けねェか試してみる」
ロビン「そうね。画がはっきり見えないもの」
チョッパー「ノイズってこの縦線か？できるのか？」
フランキー「このスゥ〜パァ〜なおれに任せな！」ｷﾗｯ
ブルック「頼もしいですねェ」ﾖﾎﾎ
ジンベエ「(電伝虫の映像ノイズにしては、妙な気がするが…)」ｼﾞｯ
サンジ『おーい？』
ブルック「はい、どうしましたサンジさん？」
サンジ『あれ、今ちょっと通信途切れてなかったか？』
ブルック「ああ。いえ。こちらで少々その屋敷についての情報がないか話し合ってまして。残念ながら誰もそれらしい話は知らなかったのですが」
ロビン「怪談の類なら少しは知っているのだけど…」ｼｭﾝ
サンジ『ロビンちゃんがそんな顔することないよ〜！！大丈夫だナミさんだけはおれが無事に連れ帰る！』ｷﾘｯ
ウソップ『サンジくん、おれ達は？』
サンジ『野郎は自力でなんとかしろ！おれの手はナミさんとロビンちゃんを守るためにあるんだ！』
ウソップ『おいこらコック』
ナミ『ちょっと、バカやってないで次の部屋よ！』

[42 1 25/11/23(日) 05:46:02]

ｶﾞﾁｬ
サンジ『へえ…割と綺麗な部屋だな』
ナミ『あらほんと。古くなかったらいい感じじゃない？』
ウソップ『えーと…あ、客用の応接室か』
サンジ『とりあえず一枚…』
ﾊﾟｼｬ　ｼﾞｼﾞｼﾞ…
フランキー「…よし！ちゃんと画になってるな。今回はノイズもねえ」
ゾロ『映ったのか？』
ロビン「そうね。部屋の真ん中に向かい合った大きなソファー２つとテーブル、横に一人用の椅子…」
ジンベエ「火はないが暖炉と反対側の壁に棚があるのう」
ブルック「大きな窓もありますが、カーテンが締め切られてますね。壁に絵画と…」
チョッパー「天井に豪華なシャンデリアがある！でっかいな〜！」
ウソップ『お、本当にちゃんと見れてるんだな。ああ、ここはだいぶ綺麗な部屋だぞ』
ブルック「ところで、ルフィさんはどうですか？」
サンジ『ルフィ？そういえばこの部屋に入ってからちょっと顔色マシになったな』
ルフィ『ここは臭くねェしキレーだし好きだ！』
フランキー「(この部屋は大丈夫そうだな)」ﾋｿﾋｿ
ロビン「(そうね。あとは何か”満たせる”ものがあるといいのだけど)」ﾋｿﾋｿ
ブルック「棚の中などに何かありませんか？」
ナミ『棚？そうね…』
ルフィ『なんかねェかな〜』
ｺﾞｿｺﾞｿ…
ナミ『う〜ん…古いものばっかりで硬貨の一枚もないわ』
サンジ『こっちの棚にも目ぼしいもんは…ん？』ｶｻｯ
ナミ『どうしたの？』
サンジ『何か…紙？』
ウソップ『うわ、随分古いな。シミがひでェ』
サンジ『いや、こいつは――血だな』

[43 1 25/11/23(日) 05:47:10]

ルフィ『ち』
チョッパー「ﾜ゛」
ウソップ『血ってなんだよ、恐怖を煽る仕込みか？』
サンジ『かもな。なにせ約2名バッチリ効いてやがる』
ルフィ『あばばばば』
ゾロ『　』ﾋﾟｷｰﾝ
ブルック「ああ、安全圏かと思ったところにこれは…お労しい」
ロビン「その紙、なにか書いてあるの？」
サンジ『容赦なくクールなロビンちゃん、素敵だ〜〜♡♡…シミで殆ど読めねェが、"奪ってやった""ここには入ってこないらしい""隠し場所にはちょうどいい"…か？』
ナミ『隠し場所？』
ジンベエ「その部屋に何か隠してあるということか？」
ウソップ『隠すっていってもよ…一番物が隠せそうな棚にはヒビの入った食器とか陶器とか、ガラクタしかないぜ？』
ナミ『他に何か隠せそうなところっていうと…このカーテンの裏とか？』
ｼｬｯ
ナミ『重…うわ、ここも板で打ちつけてあるのね』
ウソップ『徹底してんなァ゙。今のとこ全窓これじゃねェか』
フランキー「その程度、お前らならブチ破れそうなもんだが」
＼ﾄﾞｺﾞﾝｼｬｷﾝｽﾞﾄﾞﾝｯ／
ルフィ『ダメだな！』
サンジ『ヒビ一つ入らねェときたぜ』
ゾロ『生意気だ…』
ウソップ『びっくりするからノータイムでブチ破ろうとすんなお前ら！！』
フランキー『スーパーにナイスな行動力だぜ』
チョッパー「でも壊れねェのかあ…」
ジンベエ「明らかに異常じゃのう」
ロビン「一屋敷が海楼石製なんてありえないし…そもそも海楼石ならルフィはわかるわよね」
ブルック「それはさておき…他に何か隠し場所はありそうですか？」
フランキー「あんまり時間かけてもいられねェからな。見つからねェなら他の部屋を探した方がいいんじゃねェか」
ナミ『そうねえ…』

[44 1 25/11/23(日) 05:49:25]

ナミ『でも…あと物を隠すっていうといかにもなところより、案外こういうソファーとかテーブルの裏とか…あ』
チョッパー「”あ”？」
ジンベエ「何かあるのか？」
ナミ『あったかも。ちょっと待って…取れた！』
ウソップ『ホントにあったのかよ！さすが泥棒猫』
サンジ『おれのハートは盗まれっぱなしだぜナミさん♡♡♡』
ルフィ『なんだ？肉か？お宝か？』
ナミ『肉だったらアンタの方が先に気づくでしょ。…なにこれ、鍵？』
ゾロ『鍵？どこのだ？』
ナミ『さあ？でも奪って隠すなんて大事な鍵に違いないわ。お宝部屋の鍵かも！』ｷｭﾋﾟﾝ
ウソップ『こんだけでけェ屋敷だもんな、お宝部屋くらいあるよな！』
ナミ『やる気でてきた！さ、次行くわよ次！』
ルフィ『えっ外出るのか』
サンジ『やる気満々なナミさんかわいいよ〜〜〜〜〜♡♡』
ロビン「お宝って…」
ブルック「流れ的に嫌な予感しかしませんねェ…」
チョッパー「えっそうなのか！？」
ジンベエ「大事な鍵であることには違いないんじゃろうが…」
フランキー「鬼が出るか蛇が出るか…ってな」
・
・
ウソップ『それにしても、ここって屋敷のどの辺だ？』
サンジ『広い上に妙な造りしてやがるからな。方向感覚狂うぜ。…あ、いっそマリモ君に先行してもらうか』
ゾロ『なんでおれが』
サンジ『方向音痴×迷路は逆に迷わなくなる説』
ゾロ『てめェ💢』
ナミ『はいはい止めなさいアンタ達。ほら、なんか部屋があるわよ』
ルフィ『なんの部屋だ？』

[45 1 25/11/23(日) 05:51:59]

ｶﾞﾁｬｯ
ルフィ『…んん？なんだこの部屋。服ばっかりだ』
ゾロ『なんだこのでけェ鏡』
ナミ『衣装部屋かしら。フィッティングルーム兼用の』
ウソップ『ああ、お屋敷なら服仕立てたりするもんな。確かアラバスタでもビビ用のそういう部屋があったような』
サンジ『コルセットがある…つまりこのお屋敷にはレディがいたのか！』
チョッパー「コルセット？」
ロビン「医療用のじゃなくてドレスの下につけるものよ」
ジンベエ「しかし衣装部屋となるといよいよ飲み物なんぞはなさそうじゃな」
ゾロ『確かに。つかこのヒラヒラしたの邪魔だな。どんだけあんだよ』
ナミ『あらいいじゃない。デザインも悪くないし。お屋敷のお嬢様のドレス、ちょっと興味あるわ』
サンジ『ナミさん♡とロビンちゃん♡ならどれも素敵に着こなすんだろうな〜♡着替えの手伝いはぜひおれに！』
フランキー「おーいサンジ、その部屋の写真撮ってくれ」
サンジ『え？要るか？この部屋なにもなさそうだがなァ』
ﾊﾟｼｬ　ｼﾞｼﾞｼﾞ…
ブルック「やっぱりノイズは出ますけど、でもだいぶ見やすいですね」
チョッパー「え、広いな！？これ着替えとかドレス作るためだけの部屋なのか！」
ロビン「ドレスが何着もかかってるわね。色褪せてるのが残念だけど素敵」
ジンベエ「…ん？おい、奥に部屋があるように見えるんじゃが」
フランキー「奥？…あ、これか。確かになんか部屋の続きがあるな」
サンジ『奥に部屋？…あ、あれ部屋か。ちょっと見てくる』
ブルック「お気をつけて。他に何か目ぼしいものはありますか？」
サンジ『いや、ドレスとか服とかマネキンとか…リボンとか布とか服仕立てる道具とかそんなのがあちこちに散らばってるくらいだな』
ジンベエ「ザッと見たらそのまま出てもよさそうじゃな」
ロビン「そうね。あまり時間をかけなくても…どうしたの？チョッパー？」

[46 1 25/11/23(日) 05:54:32]

チョッパー「あのな…ちょっと気づいちまったこと言っていいか？いい？ありがとう言うぞ」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
フランキー「まだ誰もいいたァ言ってねェがまあいいぜ。どうした」
チョッパー「さっきの写真のな、奥の部屋の手前のとこ、ドレスがかかってる…衣装棚？そう、それ…その下」
ジンベエ「うん？」
チョッパー「ドレスの裾の下、見て…」ｷﾞｭ
ブルック「下？」
チョッパー「足がある…ルフィ達じゃないだれかの…」ﾋﾝ
ロビン「　」
フランキー「おっ…」
ジンベエ「…これか。ドレスの裾と床の隙間に見えておる…確かに、足…じゃな。子どもか？」
ブルック「あの…たぶん気のせいじゃないと思うんですが、この足の向きからして、奥の部屋の方を向いてませんか？」
５人「「「「「…」」」」」
サンジ『奥の部屋に来たんだが何もねェな。服ばっかｒﾑｸﾞｯ』
ﾜｻｯｼｭﾙｼｭｯｷﾞｭｸﾞｴｯﾄﾞｻｯｼﾞﾀﾊﾞﾀﾑ~!ﾑ~!?ｶﾞﾀｶﾞﾀ
チョッパー「サ、サンジ〜〜〜〜〜〜〜！！！」
ロビン「サンジ、どうしたの！？」
ブルック「明らかに何かに捕まったような音ですね捕縛されて口ふさがれて抵抗してますよねサンジさん！！」
フランキー「急に聞こえが悪くなったな。もしかして子電伝虫ごと捕まってんのか？」
ジンベエ「いかん！ルフィ！聞こえるか！？誰か気づけ！！」
ｱﾚ?ｻﾝｼﾞﾊ?ｴ､ﾄﾞｺｲｯﾀ?ｵｰｲ､ｻﾝｼﾞ~?
ルフィ『…あっちだ！』
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…
ルフィ『サンジいるｋぎゃあああああああああああ！！！！！？』
ナミ『えっえっ何これサンジくんどうなってんの！？』
ウソップ『ととととりあえず引っ張り出せ！いやこの絡みついてるドレス邪魔だなおい！』
ゾロ『うわ気持ち悪ィとりあえず切るぞ』
ｼｬｷﾝｯｽﾊﾟｽﾊﾟｯﾄﾞﾀﾊﾞﾀｶﾞｯﾀﾝﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ

[47 1 25/11/23(日) 05:56:47]

サンジ『〜〜〜〜〜ﾌﾞﾊｯ!!ｺﾞﾎｯｳﾞｪﾎｯ』
ルフィ『サンジ〜〜〜〜〜〜！』ｳﾜｧｧﾝ
ナミ『サンジくん、大丈夫！？』
ウソップ『とりあえずこの部屋出るぞ！』
ゾロ『邪魔だな…おいこれ全部たたっ斬るけどいいよな！斬るぞ！』
ｽﾊﾟｽﾊﾟｼｬｷﾝﾊﾞｷｯｶﾞﾀｶﾞﾀﾄﾞｽﾝ
ルフィ『この部屋出る！！』
ウソップ『逃げるぞ！！』
ｼｬｷﾝｽﾊﾟｯﾄﾞｶﾊﾞｷｼｭﾙﾙｽﾞﾙﾋﾞﾝｯﾄﾞｽｯ
ﾜｰﾜｰ　ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ
ロビン「よかった、気づいたわね」
チョッパー「サンジ大丈夫だよな？助かったよな？」
ジンベエ「聞こえた限りでは大丈夫そうじゃな」
フランキー「あいつらが落ち着くまで少し待つか」
ブルック「サンジさん、無事だといいのですが…」

[48 1 25/11/23(日) 05:57:48]

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…
ウソップ『こ、ここまでくれば…！』
ルフィ『サンジ、大丈夫か？』
ナミ『怪我…は、なさそうに見えるけど、大丈夫？』
サンジ『…とんでもねェ…！』
ロビン「サンジ？」
サンジ『あの…あのレディ…見た目に反してなんて邪悪な…無邪気に恐ろしいことをしやがる…！』ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ウソップ『おいおいサンジどうしたんだよ？っつかレディってなんだ、誰かいたのか？』
フランキー「あのサンジが女相手にここまで言うたァ、相当だぜ」
ジンベエ「怪我はないということは、精神攻撃じゃったか」
ブルック「サンジさん、何があったか話せますか？」
サンジ『ああ…』
ゾロ『どうせくだらねェことだろ』
サンジ『オロすぞクソマリモ！あれは…あれは悪魔の所業だ…！』
チョッパー「…！」ｺﾞｸﾘ
ウソップ『な、何があったんだよ？』
サンジ『奥の部屋に入ろうとして…部屋の中にはドレスの類がみっちり並んでたんだが…何も目ぼしいものはなくて、出ようとしたらいたんだ、小さなレディが』
ブルック「(写真に写っていたあの足の主でしょうね)」ﾋｿﾋｿ
ロビン「(そうね)」ﾋｿﾋｿ
サンジ『気配も何も感じなかった…だが、おれが動くより先に、彼女が動いて…』
サンジ『おれに、おれに…！』ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ナミ『ちょっとサンジくん、震えがすごいわよ！本当に大丈夫？』
サンジ『ああ、おれを心配してくれるナミさん、君は女神だ…』
ウソップ『お前がそんなに震えるって、何されそうになったんだよ』
サンジ『き…』
ルフィ『き？』
サンジ『着せられそうになったんだ…フリルだのリボンだのを盛りまくったドレスを！！』
４人『『『『　』』』』
５人「「「「「　」」」」」

[49 1 25/11/23(日) 06:02:11]

ルフィ『…ん？』
サンジ『だから！着せられそうになったんだよ！！レディ用のドレスを！ドレスそのものが襲ってきたんだ！あと、あとちょっとでおれは…おれは、またあの地獄の悪夢を…！！』ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ナミ『…』ｼﾞｯ
ウソップ『おれを見るな。どう突っ込んだらいいかわかんねェよ』
ルフィ『確かにフリルは嫌だけどよ』
ゾロ『思った以上にくらだなかった』ﾊｧ…
サンジ『うるせェてめェ！！同じ目に遭え！！！💢』
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰﾄﾞｶﾊﾞｷｼｭﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾄﾞｶﾝ
ロビン「心配して損したわ」ｽﾝ
ジンベエ「？？サンジはドレスがトラウマなのか？ﾊｯ!もしやビッグマム海賊団の娘との結婚式の一件で…」
チョッパー「いや、なんだか２年間の間にトラウマができたみたいなんだ」
フランキー「あったんだろうなァ、”なにか”が」
ブルック「何があったんでしょうね」
ルフィ『サンジ〜、しっかりしろ〜』
サンジ『俺は着ねぇ…絶対に着ねェぞスイーツ♡ドレスなんざ…』ｵｪ
ゾロ『今こいつの方がホラーじゃねェか』
ブルック「ところで今どこにいらっしゃいます？周りに何か見えますか？」
ウソップ『必死だったからな。どこをどう走ったかもわかんねェや。そうだな…あ、食糧庫があるぞ！』
サンジ『食糧庫？』ﾊﾟｯ
ルフィ『肉！？』ﾊﾟｯ
ゾロ『酒…！』
ナミ『わかりやすいわねアンタたち』
ジンベエ「しかしここならあるのではないか？」
ロビン「そうね。ワインセラーに並んでドクロを満たせるものがありそうだわ」
ブルック「ヨホホホ！これは脱出の時も近いかもしれませんね！」
チョッパー「ほんとか！やったな！」
フランキー「なーんかフラグくせェなあ…」
ナミ『とにかく！この際オイルでもお酢でもソースでもいいから液状のものを探すわよ！』
4人『『『『おう！』』』』

[50 1 25/11/23(日) 06:04:28]

ｺﾞｿｺﾞｿ　ｶﾞﾀｶﾞﾀ…
ナミ『う〜ん…これ中身が固まっちゃってるわね』
サンジ『こっちはカラカラに乾いちまってるな。ここまでになるともうどうにもできねェ』
ナミ『ゾロ、その箱瓶よね。お酒は？』
ゾロ『割れて中身がねェ』ﾁｯ
ブルック「ゾロさんの声がわかりやすく気落ちしてますね」
ロビン「声が聞こえないけど、ウソップとルフィは？」
サンジ『あいつらは奥に行ってるよ。元は冷蔵庫的なものだと思うんだけど』
ルウ『『ｱｴｴｴｴｴｴｴｴｱｱｱｱｱ!!?』』
チョッパー「ｱｱｧｧｧｧｧｱｱ!!?」
ナミ『うるっさ』
ジンベエ「なにごとじゃ？」
フランキー「切羽詰まった感じじゃねェな。虫でもでたか？」
ロビン「ルフィもウソップも虫で悲鳴はあげないと思うけど…」
ウソップ『出た出た出た出た出た！！！』
サンジ『何がだよ』
ルフィ『金！！黄金！！』
ナミ『えっ！？』ﾁｬﾘｰﾝｯ
ゾロ『いや待てなんだ黄金て』
ルフィ『これ！！』
ｷﾗｰﾝｯ
ナミ『え〜っ！！本当に黄金じゃない！でかしたわよアンタたち！』ｷﾗｷﾗ
サンジ『マジで言葉通りの黄金かよ！』
チョッパー「黄金！？」ｷｬｰｯ
ブルック「おやおやおや」
ゾロ『なんでそんなもんがその辺に転がってんだこの屋敷は』
ウソップ『でもでもすげェだろ！？ドクロほどの大きさじゃねェけどこれもけっこうでかいぞ！』
ルフィ『形はヘンだけど黄金だからな！お宝だ！』
ジンベエ「形が変？」

[51 1 25/11/23(日) 06:07:23]

ナミ『そうね、言われてみればなんか、豆みたいな…』
サンジ『上と下に出てる芽みたいなやつ、なんだこ…れ…』
ゾロ『確かに変な形だな』
フランキー「…んん？」
ロビン「…それって」
チョッパー「？…あ」ﾊｯ
ナミ『これ…これ…』

ナミサン『『胃袋じゃないのよ／ねーか！！！！』』

ウソップ『ﾊｯ!』
ルフィ『イブクロ？』

・
・
ルフィ『へー！胃ってこんな形なのか！これがおれのハラん中にあるのか！』
ウソップ『お前の胃はもっとでかいんじゃねェか？』
ナミ『なんで胃袋なのよ…せめてもっとこう…あるでしょ！っていうかドクロがあるんだから骨で揃えてきなさいよ！』
ジンベエ「確かにこりゃ胃じゃのう…」
チョッパー「人間の胃だな…でもなんでこんなにリアルな造りにしちゃったんだろうな…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ロビン「まるで本物の胃をそのまま黄金にしてしまったかのような造形ね」
フランキー「悪趣味だな」
サンジ『なあ、これ上の…食道の方の管は穴空いてるんだけどよ、下の方は穴ないぞ。おまけにたぶん、中は空洞だ』ｺﾞﾝｺﾞﾝ
ブルック「…なるほど、つまり中に液体を注げそうだと」
ロビン「つまり…それも、”盃”かもしれないということ？」
チョッパー「ええ！！？」

[52 1 25/11/23(日) 06:08:29]

フランキー「ドクロだけじゃなかったのか」
ブルック「それどころかもしかすると、他にも盃があるかもしれません」
ゾロ『オイオイ、まさか幾つあるかもわからねェモンを全部探して満たさないといけねェってか？』
ナミ『はァ！？冗談じゃないわよ！何時間かかると思ってんの！？』
ゾロ『おれに言うなよ』
ルフィ『えッ…まだ出れねェのか』ｶﾞｰﾝ
ナミ『こんなの黄金3つ4つもらったくらいじゃ割に合わないわよ』
ウソップ『増やすな増やすな』
サンジ『しかしまいったな…どうする？この部屋には何も危険はないようだし、他にも何かないか探してみるか？』
ナミ『そうね…せっかくだしもう少し調べてみましょうか』
ウソップ『これでさっきのピアノの部屋とかに何か隠してあったとかいうオチだったら詰むな〜』
ルフィ『またあの部屋行くのか！？おれイヤだぞ！？』
サンジ『衣装部屋だけは断固断る』
ｺﾞｿｺﾞｿ　ｶﾞﾀｶﾞﾀ…
ナミ『ガラクタばっかりね』
サンジ『あ〜あ、せっかくの野菜が枯れきって…もったいねェ』
ゾロ『酒瓶も全部ダメになってんじゃねェか』ﾁｯ
ルフィ『黄金、もうねェかな〜』ｶﾊﾟ
ウソップ『あってもまた内蔵の形してそうでイヤだな…ん？』ｶﾗｶﾗ
ルフィ『どしたウソップ』
ウソップ『この缶、中に何か入ってんな』
ｸﾞﾇ…ﾝｷﾞｷﾞｷﾞ…　ﾎﾟﾝｯ　ｷﾗｯ
ウソップ『うおッ！』
ルフィ『なんか出た！ん？…鍵だ！』
ロビン「鍵？」
ゾロ『…確かに鍵だな』
サンジ『鍵ってェと…さっきナミさんが見つけたのも』
ナミ『これね。…装飾はちょっと違うけど、でも同じ鍵だわ』
ブルック「鍵ですか…類似の装飾となると、屋敷のどこかの部屋の鍵でしょうか」
フランキー「一つの屋敷の各所の鍵となると同じデザインで作ったりするからな」

[53 1 25/11/23(日) 06:09:58]

ジンベエ「なるほど。確かに金庫や宝箱のようなものの鍵であれば、形もそれ一点となるのう」
ナミ『じゃあこれ宝物庫の鍵じゃないの？苦労損だわ』ﾑｽｯ
ウソップ『まあそうと決まったワケでもねェからよ、一応持っていこうぜ』
サンジ『しかしこれだけ探して何もないとなると、これ以上の情報は期待できねェな…他の部屋探すか？』
ルフィ『おれこの部屋飽きた！食えるモンねェし』
ゾロ『酒もねェしな』
ナミ『ったく…仕方ないわね』ｸﾙ
ウソップ『ﾊｯ!待てナミ！部屋を出る時は気をつけろ！』
サンジ『そうだ！さっきみたいにギロチンが降ってきたら…』
ナミ『あったわねそんなの…よし、行くのよゾロ！』
ゾロ『なんでおれだよ！！』
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰﾜｰﾜｰ
フランキー「ギロチンがあったのは一回だけだろ」ｱｰｳ
ジンベエ「あったとて避けるなり防ぐなりできるじゃろうに」
チョッパー「あったらどうすんるだよ！」ﾑｷｰｯ
ブルック「まあまあチョッパーさん、こういう大掛かりな罠はそうそう何個もあるものではありませんよ」
・
・
ナミ『何にもなかったじゃない』
ウソップ『いやなくていいんだよ！』
サンジ『これから先も何もない事を祈るぜ』
ゾロ『それより次は…お、なんかあるぞ』
ルフィ『なんだ、ここ？』

[54 1 25/11/23(日) 06:14:28]

ウソップ『妙にでけェ扉だなァ。変な部屋じゃねえだろうな？』
サンジ『いや、たぶんここは…』
ｷﾞｨ…
ウソップ『おっ？』
サンジ『やっぱりな、食堂だ』
ナミ『食堂？』
ルフィ『メシ！？』ｷﾗｷﾗ
ゾロ『さっきの食料庫見ただろ？メシがあるわけねェ』
ウソップ『そうだな〜。あるワケねェんだよなァ。じゃああれなんだろうな〜ゾロくん』
ゾロ『あ？…あァ？？』
チョッパー「どうしたんだゾロ、ウソップ？」
ブルック「立派な食堂のようですが…はて、何か異常がありましたか？」
サンジ『…部屋の真ん中にリフェクトリーテーブル、燭台に灯があって、上座にだけクローシュを被せた大皿とカトラリー…グラスもあるが、中身はなさそうだな』
ロビン「最初の頃に出てきた料理とはまた雰囲気が違うわね」
フランキー「確かに。聞いた限り、あれは何人分も並んでたみたいだったからな。対してこっちは1人分か」
ジンベエ「ルフィが珍しく飯に拒絶反応を示した時じゃな」
ルフィ『ん？』
ｽﾝ…
ルフィ『――肉だ！！』ﾊﾞｯ
ナミ『きゃッ！』
ゾロ『おいルフィ！』
ジンベエ「ぬ」
ウソップ『待て待て待て！肉だじゃねェよルフィ！そんな怪しいモン開けちゃ――！』
ｶﾊﾟｯ
ナミウソ『『((開けちゃった―――！！！))』』

[55 1 25/11/23(日) 06:15:57]

ﾌﾜｯ ｼﾞｭ~…
ルフィ『焼きたて肉！！』
ゾロ『は？』
ウソップ『いやいやマジで美味そうな肉じゃねェかってか出来たて！？だから誰が作ったんだよ！この屋敷おれ達以外にも人がいるのか！？』
サンジ『いるはずねェ、いたとしたらおれ達全員の見聞色を掻い潜ってるってことになるぞ！？おいルフィ間違ってもそいつは…！？この匂い…』
ルフィ『いただきまーす』
チョッパー「え」
サンジ『ル』
ゾロ『バッ』
ジンベエ「こらルフィ！！食うでない！！」
ﾊﾟｸｯ
ルフィ『…』
ルフィ『…』
ナミ『ち、ちょっとルフィ…？』
ルフィ『…』ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ルフィ『ーーーｳﾞｫｪｯ‼︎』

ﾊﾞｼｯｶﾞｼｬｰｰｰﾝ‼︎
チョッパー「ｷﾞｬｱｱｧｧｧｧｱｱ⁉︎」
ロビン「なに！？何の音！？ルフィ！」
フランキー「皿が割れたみてェだな…おいどうしたおめェら！」
ﾄﾞｻﾎﾞﾄｯｼﾞﾀﾊﾞﾀﾄﾞﾝｯｶﾞｼｬﾝｯ
ウソップ『おいどうしたルフィ！？なんだよまさか毒か！？』
ナミ『でもルフィは毒に耐性があるはずよ！？ちょっと、しっかり！』
サンジ『ルフィ、吐け！――ん？』
ゾロ『とりあえずこの部屋出るぞ！おい担ぐぞルフィ！』
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…
サンジ『(あの匂い、やっぱり…！)』
ｷﾞｨｯ ﾊﾞﾀﾝｯ

[56 1 25/11/23(日) 06:17:37]

・
・
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…
ウソップ『と、とりあえず食堂でたから大丈夫か…？』ﾊｧﾊｧ
ナミ『たぶんね…ﾊｧ、それで、ルフィ？大丈夫なの？』
ルフィ『〜〜〜…』ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ブルック「まだ大丈夫ではないようですね。どこかで一度休まれた方がいいのでは」
ゾロ『つってもな…この屋敷のどこでなら休めるんだ？』
サンジ『今まで危険がなかった部屋っていうと、食料庫か応接室だが…』
ロビン「そこから行けそう？」
サンジ『いや、ここまでもだいぶ走り回っちまったからな…今どこにいるのか』
ウソップ『もはや玄関すらどっちかわからねェよな』
ジンベエ「それならいっそ部屋には入らん方がいいかもしれんのう」
フランキー「確かに…次の部屋でまた何かないとも限らねェからな」
ゾロ『入らねェのか？そこのワインセラー』
９人「『「『「『「『「　」』」』」』」』」
ナミ『ダメよ』
ゾロ『なんでだよ』
サンジ『さっきのことを思い出せ。ルフィを釣る肉があって釣られたルフィがこのザマだ』
ウソップ『あそこでも絶対何か起こる。ゾロ特攻の。おれにはわかる』
ジンベエ「ルフィが肉ならゾロは酒じゃな」
ブルック「わかります。私ウソップさんに賛成です」
ロビン「そうね」
チョッパー「ゾロやめてくれ。絶対入らないでくれ」
フランキー「まあ、本当にワインがあれば使えそうだが…」
ゾロ『だろ？ってことでおれは行くぞ』
ウソップ『待て待て待て待て！』
サンジ『なにちょっとウキウキしてんだマリモ野郎！』
ナミ『ちょっとルフィ、ゾロを止め…られそうもないわね』
ルフィ『ｳﾞｪ…』ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

[57 1 25/11/23(日) 06:18:41]

ナミ『ちょっとゾロ！…ああもう、いくわよウソップ！サンジくんはルフィについてて！』
ウソップ『うおおいおれかよ！おい待てゾロ！』
サンジ『は〜い♡ナミさんお気をつけて〜♡♡ウソップ！ナミさんに擦り傷一つでも負わせたらオロすからな！あと子電伝虫持ってけ！』
ウソップ『理不尽だ！』
サンジ「…さて」
サンジ「おいルフィ、大丈夫か？」
ルフィ「…」ﾌﾙﾌﾙ
サンジ「…さっきの肉は」
ルフィ「…わかんねェ、けど」
ルフィ「食っちゃいけねェ肉だった」ｳﾞｪ
サンジ「…胸糞悪ィ屋敷だぜ」ﾁｯ

ｷﾞｨ…
ゾロ『埃臭ェな』ｺﾞﾎ
ナミ『うわ、カビくさっ』ｹﾞﾎ
ウソップ『こりゃワインも期待できねェな』ｳｪｯﾎ
ロビン「結局入っちゃったわね…」
ブルック「まあゾロさんが止まるワケはないですよね」ﾖﾎﾎ
ジンベエ「(ワイン…)」ｿﾜ
フランキー「コーラはねェのかと思ったが、長期間放置されてんじゃあなァ…」
チョッパー「絶対は腹壊すからやめてくれゾロ〜！」
ウソップ『残念だがチョッパー、ルフィに次いでへっぴり腰だったゾロの目がキラついてやがる』
ゾロ『お、瓶も割れてねェな。中身は無事だ』ﾁｬﾌﾟﾝ
チョッパー「ゾロ―――――！！💢」
ゾロ『ここは涼しいし暗いし、偶然いい環境になってんのかもな』
ｷｭﾎﾟﾝｯ
ナミ『あ…待って、でもホントにいい香り』
ウソップ『んん？…おお、マジだ。もしかしてかなりお高いワインか？』
ゾロ『美味そうだろ？』ﾆﾔ

[58 1 25/11/23(日) 06:20:00]

ナミウソ『『…』』ｺﾞｸﾘ
ブルック「あれ、あれあれ、なんかちょっと飲む方向にいっちゃってませんか？」
ロビン「ちょっと、待って３人とも！ダメよ！」
チョッパー「腹壊すって言ってるだろ！！！そんなところに放置されてたワインが美味いわけあるかァ！！」
ジンベエ「これはもしや…」ﾊｯ
フランキー「かもな。オイお前ら、せめて写真よこせ。一回確認させろ」
ゾロ『あァ？メンドくせェな…』
ﾊﾟｼｬｯ　ｼﾞｼﾞｼﾞ…
ブルック「…」
チョッパー「…」
ロビン「…」
フランキー「…」
ジンベエ「…」
ゾロ『な？美味そうだろ』ﾄﾞﾔ
ナミ『あ、どうせだからお土産代わりに何本かもらっていこう！』
ウソップ『いいな！いやしかしこれだけあると迷うな〜』
ゾロ『まあ何にせよまずはこいつの味をみてからだ。そんじゃ…』
５人「「「「「ｲﾔｧｧﾓﾀﾞｳｴﾐｬﾒｵfﾊﾞｶﾘｺﾉﾑﾀﾞﾅﾏｴｵﾉｲｴｼﾉﾒｳｱﾛﾏﾉｶﾞﾐﾀﾞ―――――――！！！！」」」」」
ゾロ『はッ！？』
ナミ『きゃぁ！？なになに！？なによ？！』
ウソップ『おいどうしたそっちで何かあったのか！？』
５人「「「「「ド飲どロッそうとのんして白じ見ゃのるなダてメもヤもベェだのろでする―――――！！」」」」」
ウソップ『わからんわからんわからん』
ナミ『どうしちゃたのよみんな！』

[59 1 25/11/23(日) 06:24:42]

チョッパー「ルフィ〜〜〜！！！サンジ〜〜〜〜！！！3人を止めてくれ〜〜〜〜〜！！！」ｳﾜｧｧﾝ
サンジ『おい、何かあったのか？』ﾋｮｺ
チョッパー「ザン゙ジ〜〜〜〜！！！」
ジンベエ「部屋の外までチョッパーの声が聞こえたようじゃな」
フランキー「ナイスだチョッパー」
ブルック「サンジさん、3人を止めてください！明らかに危ないものを飲もうとしています！」
サンジ『危ないもの…？おいマリモ、なんだその瓶』
ゾロ『酒だ』
ウソップ『なんかな、普通に美味そうなんだけどどういうわけかチョッパーたちが騒いでるんだよ』
ナミ『子電伝虫で映像も送ったのにね。念波悪くて変な映像でも届いたのかしら』ﾂﾝ
ウソップ『おいナミ子電伝虫が怒ってるぞ』
サンジ『ルフィ、ちょっと待ってろ。それにしても…酒？―――！』ｽﾝ
ゾロ『問題ねェって。飲んで照明してやるよ』ｸﾞｲ
ロビン『サンジ止めて！お願い！』
サンジ『オッケーおれに任せなロビンちゃん！！！！！』
ｼｭﾊﾞｯ　ｶﾞﾝｯ　ﾊﾟﾘ―――ﾝｯ
ゾロ『あッ！！？てめェ何しやがる！！』
ウソップ『おいおいせっかくの…ワイン…』ﾊｯ
ナミ『あ―――ッ！なんで割っちゃうの…よ…』ﾊｯ
サンジ『おいマリモ、足元見てみろ』
ゾロ『あァ？なん…だ…』
ﾄﾞﾛ…　ｳｿﾞｳｿﾞ
サンジ『美味そうに見えんのか？そのよくわからんドロっとしたモンとウジと髪の毛が混じった赤黒い粘液が』
ゾロ『…』
ナミ『…』
ウソップ『…』
３人『『『ｷﾞ;ｩ*ｷｵﾐ゜ｬ――――――――――――――！！！！！！！！』』』

ルフィ『あいつら何騒いでんだ…？あれ、お前どうした？ウソップにくっついてたんじゃねーのか？』ｸﾞｯﾀﾘ
子電伝虫『…』ﾌﾟﾝｽｺ

[60 1 25/11/23(日) 06:27:12]

ナミ『…よし、さっさと帰るわよ！』
ウソップ『おれもそろそろ大丈夫だ。お前らは？』
サンジ『おれもいいぜ。ルフィ、大丈夫か』
ルフィ『いく…』ﾉｿﾘ
ゾロ『はー…』ﾖｲｾ

サンジ『…で、なんだ？ここ』
ルフィ『でっけェ扉だな』
ウソップ『えーと…倉庫？みたいだな』
ナミ『また何か変な物があるんじゃないでしょうね…』ｼﾞﾄ
ｷﾞｨ…
ゾロ『暗いな』
サンジ『そういや今更だが何でこの館、灯りが付いてるんだろうな』
ウソップ『暗いところは暗いけどな。さて、こういう時は…っと』
ﾋﾟｶｯ
ルフィ『！ウソップ何だそれ！？』
ウソップ『これはだな、おれ様とフランキーが暇つぶしに開発した”ピカッとひかーる君３号”だ！』
ルフィ『おぉ〜！！』ｷﾗｷﾗ
ロビン「要するにライトよね」
フランキー「夢のない言い方をするんじゃねェよ。それにこいつはただのライトじゃねェぜ？」
ジンベエ「？何か仕掛けがあるのか？」
フランキー「おうよ！手元のスイッチで色が変わる機能付きだ！ちなみに次は切り替わりじゃなくて同時発光のゲーミング機能に進化させるぜ」
チョッパー「す…すげ〜〜〜〜〜〜！！！」
ロビン「何の意味があるの、それ」ｽﾝ
ジンベエ「ゲーミング…」ｿﾜ
ブルック「いやはや、技術もさることながらその発想力！素晴らしいですね！」ﾖﾎﾎ
ｶﾁｯ　ｶﾁｯ
ルフィ『おおお〜〜〜！本当に色が変わる！すげェ！！』
ウソップ『そうだろうそうだろう』ﾌﾌﾝ
ナミ『はいはい。さて、中には何が…』

[61 1 25/11/23(日) 06:36:10]

ｺﾂ､ｺﾂ…
ナミ『なに？ここ何の倉庫？やだなんか臭い』
ウソップ『でかい箱だかなんだかがやたら並んでるみてェだな…えーと』ﾁｶｯ
サンジ『何か書いてあるが埃かぶりすぎて文字も何も見えやしねェ。…おいルフィ、どうした』
ルフィ『　』ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ
ナミ『なに？ちょっと、ゾロも。どうしたのよ立ち止まって』
ゾロ『…』ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ジンベエ「どうしたんじゃ？」
ウソップ『2人が動かねェんだよ。おいやめろよそういうの怖いだろ』
ルフィ『…だめだ』
ナミ『え？』
ルフィ『ダメ、だ、ここ、でるぞ、おまえら、はや、く』ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ
サンジ『おいおい本当にどうした？やっぱりまだ具合悪ィんじゃねェか。ナミさん、ここは…』
ナミ『そうね、仕方ないけど…まあ目ぼしいものも無さそうだし』
ブルック「…」ﾌﾑ
ロビン「どうしたの？ブルック」ﾋｿﾋｿ
ブルック「いえ、これまでの流れ的にルフィさんとゾロさんが何か良くないものを察知しているように思えて」ﾋｿﾋｿ
フランキー「このルフィの声の震えからして、その部屋は急いで出た方がよさそうだな」ﾋｿﾋｿ
チョッパー「こ、怖いやつか…？」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
ｶﾞﾀｯ
ウソップ『おっと、ぶつかったか』
ナミ『そのライト、もっと広範囲を照らせないの？』
ウソップ『できるぜ。ちょっと眩しいから下がっとけよ。えーと…』
ｶﾁｯ　ｶﾞﾀｶﾞﾀ
サンジ『おいルフィ、マリモ。震えすぎだ』
ルフィ『　』ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
ゾロ『　』ﾊﾟｸﾊﾟｸ
ナミ『なによ、何を指さして…』
ｶﾞﾀｶﾞﾀｯ　ｺﾞﾄﾝｯ

[62 1 25/11/23(日) 06:37:40]

チョッパー「…あれ？この音って」
ウソップ『お、こっちだ。…ほら、これでだいぶ照ら、せ…』
ｶﾞﾀｯ　ｷﾞｨ…ﾇｯ
5人『『『『『　』』』』』
ｶﾞﾀｯ　ｶﾞﾀｶﾞﾀ…ｶﾞﾀﾝｯ　ｷﾞｨ…
ロビン「なに？さっきからこの音」
ブルック「皆さん？どうしました！？」
フランキー「おいお前ら！大丈夫か！？」
ウソップ『で…』
ジンベエ「で？」
ｶﾞﾀｶﾞﾀｯ　ｶﾞﾀｯ
ナミウソサン『『『ゾンビ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ！！！！』』』
ルフィ『　』ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ
フランキー「は！？ゾンビ！？」
チョッパー「エエエェエエェエエ！！？」
ゾロ『ッ…！』ｶﾁｬｯ
ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｷﾞｨｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｷﾞｨ…ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ブルック「少し離れたところからも音が聞こえてきますね。反響音からして、どうやら部屋の中に縦に並べられた木箱…おそらく棺桶の中からゾンビが次々出てきているようです！」
チョッパー「ｱｱｱｱｧｱｱｧｱｧｱｱｱ…！！」
ロビン「みんな、逃げて！！」
ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｯ
ナミ『ちょっとウソでしょなんなのこいつら！』
ウソップ『なんでゾンビだよスリラーバークじゃねェんだぞ！！』
サンジ『オラ！ナミさんに近づくんじゃねェぞ腐れゾンビども！！』
ルフィ『ｱ゜―――――――！！』
ゾロ『ぬ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙〜〜〜〜〜ッ！！！』
ｶﾞｼｯ
ウソップ『ﾋﾟｬ』
ﾊﾞﾀﾝｯ　ｽﾞﾙｯ…
ウソップ『ぎゃあああああ〜〜〜〜〜〜！！捕まった〜〜〜〜〜〜！！！』ｽﾞﾙｽﾞﾙ…

[63 1 25/11/23(日) 06:43:26]

サンジ『ウソップ！！』
ナミ『ちょっと…！』
ルフィ『ウソッ…！』
ゾロ『！！』ﾊｯ
ｶﾞｼｯ
ナミ『きゃっ？！』
サンジ『ナミさん！！』
ﾄﾞｻｯ　ｽﾞﾙｽﾞﾙ…
ナミ『いやぁああああああ！！』
ウソップ『た…助けてくれ〜〜〜〜〜！！！』
サンジ『ッのクソゾンビども…！！』
ルフィ『ウソップ！ナミ！！』
ゾロ『チッ…！！』
サンジ『おれの女神からその汚ねェ手ェ離せ！！！』ﾒﾗﾒﾗ
ゾロ『うちの長ッ鼻を勝手に連れて行くんじゃねェよ！』ｼｬｷﾝｯ
ルフィ『おれの仲間を返せ〜〜〜〜〜〜！！！』ﾌﾝｶﾞｰｯ
ﾄﾞｯｺﾞｫｫｫｫｫｫﾝ…!!
ｼｬｷｽﾊﾟﾄﾞｶﾊﾞｷｼｭﾊﾟｶﾞﾗｶﾞﾗﾄﾞｶﾄﾞｽﾎﾞｷﾄﾞｯｶｧｧﾝ
ロビン「…大丈夫そう、ね？」
フランキー「よりによってあの３人が暴れちゃあな」
チョッパー「ナミとウソップ大丈夫かな…いや助かったとは思うけど」
ﾄﾞｺﾞｯﾄﾞｻﾄﾞｶﾎﾞｷﾊﾞｷｶﾞﾗﾗﾗ…
ジンベエ「破壊音が止まんのう」
ブルック「これは部屋ごと全壊ですねェ」
ﾄﾞｺﾞﾝﾊﾞｷﾊﾞｷｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…
・
・

[64 1 25/11/23(日) 06:45:17]

ｼｭｳｳｩｩ…　ｶﾞﾗ…
ルフィ『うぉぉぉぉ――――！！ぶっとばしてやった！！』
ゾロ『大したことなかったな』ﾌﾝ
サンジ『ナミさ〜〜〜〜〜ん♡恋の掃討完了です！もう大丈夫だよ〜〜〜〜〜♡♡』
ウソップ『た…助かった…！！』ｾﾞｪﾊｧ
ナミ『もうイヤ…』ｼｸｼｸ
ロビン「かわいそう」
チョッパー「2人とも大丈夫か？怪我してないか？」
フランキー「心は重症だな」ｱｰｳ…
ジンベエ「相当暴れておったようじゃが、ゾンビはすべて倒したんじゃな？」
ルフィ『おう！』ﾌﾝｽ
ブルック「お見事。…ですがそれでも部屋自体は壊れないとは」
ゾロ『部屋の中の物は壊しきったんだがな。壁も天井もヒビすら入らねェ』
サンジ『クソ生意気な…何でできてんだこの屋敷は』
ｶﾞﾗ…
ナミ『え？』
ｶﾞﾗ…ｺﾞﾄｯｶﾞﾀｯ
ナミ『！？いっ…いや〜〜〜〜！！復活してる！！！』
ルフィ『えっ』
ウソップ『ぎゃ〜〜〜〜〜〜！！さすがゾンビまだ動くのかよ！！』
ゾロ『　』ﾋﾟｼｯ
ブルック「キリがないタイプかもしれませんね。皆さん、急いでその部屋を出て扉閉めちゃってください！」
サンジ『わ、わかった！』
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾜ-ﾄﾞｽｯｷｬｰｶﾞﾝｯﾄﾞﾝｯ
ウソップ『よし閉めるぞ！せーの！』
ｷﾞｨｨｨ…　ﾊﾞﾀﾝｯ!!
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!ﾄﾞﾝ!
ナミ『いやぁぁああ中から叩いてる〜〜〜！！』
ゾロ『抑えろ！その棒使って…よし、通った！』
ﾄﾞﾝ!ﾄﾞﾝ…　ｼｰﾝ

[65 1 25/11/23(日) 06:47:28]

ルフィ『お…終わった？』
フランキー「だといいがな。今のうちにその部屋から離れろ」
ナミウソ『『そうする〜〜〜〜〜！！』』
・
・
ウソップ『はぁ〜〜〜…もう二度と近づかねェぞあの部屋！』
サンジ『まあ…あの棒さえ外れなきゃ出てはこないだろ』
ゾロ『あんな直接襲ってくるやつもいるんだな』
ナミ『ああああもう絶対許さない誰だか知らないけど私を騙した犯人…！』
ウソップ『いやこの屋敷にはおれ達自主的に来ただろ』
ルフィ『よ〜〜し！さっさと敵ぶっ飛ばして帰るぞ！！』ﾌﾝｽ
ゾロ『そうだな。おれも酒が飲みてェ』ﾆﾔ
フランキー「お？ルフィもゾロも元気になったじゃねェか」
ルフィ『殴れる敵ならぶっ飛ばせる』ｽﾊﾟﾝ
ゾロ『体のある敵なら斬れる』ｼｭﾗｯ
ブルック「わァ、頼もしい」
チョッパー「大丈夫か？どっか痛いところないか？」
ナミ『大丈夫よ、一応。意外と怪我もしなかったし』
ロビン「それだけはよかったわ」
ウソップ『…っと、歩いてる間にまた何か部屋があるぞ』
ナミ『なに？物々しいっていうかゴツい…あ、”武器庫”？』
ゾロ『ほう』ｷﾗｯ
サンジ『明らかに刃物とかやべェモンがありそうだな』
ジンベエ「確かに、さっきのように武器それ自体が襲ってきたら危険じゃな」
ルフィ『じゃあお前ら外で待ってるか？』
ゾロ『刃物が襲ってきたところで何でもねェしな』
ウソップ『ちょぉーいッ！そりゃお前らは平気だろうけどな！武装色マウントとるんじゃねェよ！』
サンジ『ナミさんのことはおれが守るから安心してくれ！』
ナミ『そうね、お願い』
ウソップ『サンジくんサンジくん、おれのことも守ってくれ』

[66 1 25/11/23(日) 06:50:49]

ｷﾞｨ…
ルフィ『…おお！』
ウソップ『うっわ、すげェな！』
ブルック「どうしました？」
ナミ『すごいわ…部屋中武器だらけ』
サンジ『剣にナイフに槍に斧、弓、鎖鎌…銃…は、あれ、カラだな。あ、モーニングスターまであるぜ。写真送るぞ』
ﾊﾟｼｬｯ　ｼﾞｼﾞｼﾞ…
チョッパー「すげー！ホントに武器ばっかりだ！」
ゾロ『ご丁寧に鎧や盾まで。何に備えてたんだ、この屋敷は』
ジンベエ『まるで貴族の屋敷じゃな』
ロビン「少し大袈裟な気がするわ。だってこの島で、何に備えるの？数も部屋の広さに不釣り合いよ」
フランキー「まあ海賊はどこにねも攻め込…いや待て、その屋敷は相当古いんだったな」
チョッパー「っていうと？」
ブルック「なるほど…そのお屋敷に人が住んでいた頃に、海賊がどれほどいたかということですね」
ナミ『そっか、大海賊時代が始まる前だったら海賊に備える必要はないものね』
サンジ『いや、ナミさん。大海賊時代の前から海賊はいたんだから備えていてもおかしくはないぜ。ただ今ほどじゃねェはずだから、こんなに…』
ルフィ『おれこれにする！』ﾄﾞｰﾝ
ウソップ『おれはこれだ！』ﾊﾞｰﾝ
サンジ『遊んでんじゃねェよお前ら！！』
ルフィ『でも見ろよサンジ！これかっけェだろ！』
サンジ『何が――…いや、確かに…』ﾌﾑ
ウソップ『だろォ？ここには化物もたくさんいるんだしよ、今後のために…なァ？』
フランキー「何かいい感じの武器があるみてェだな。ウソップの言う通り、どうせだから幾つか拝借しちゃどうだ」
ウソップ『だよな！割と綺麗なもんもチラホラあるし―――お、ナミ！これ宝石つきだぞ』
ナミ『ホント！？』ｷﾗｰﾝ
サンジ『あれ、この銃割と最近の型じゃねェか？』
ジンベエ「最近の？」
チョッパー「えっ、いいな…なあ、おれにもお土産持ってきてくれよ！」
ルフィ『いいぞ！かっけェの持ってってやる！』
チョッパー「やった〜！」

[67 1 25/11/23(日) 06:53:34]

ゾロ『いい剣なのに手入れもしねェで、もったいねェな』
ウソップ『よ〜し、じゃあそれぞれいい感じの武器探すか！』
ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ　ｺﾞｿｺﾞｿ…
ルフィ『この盾もいいな〜！ドレスローザん時みてェだ』ﾋｮｲ
ルフィ『ん？』
ルフィ『…』

ナミ『あ、これいいじゃ…うわ重い』
サンジ『ナミさんにはこっちの方がいいんじゃないかな』
ナミ『確かに。軽くていいわね』
ウソップ『お、ルフィ！いいなその盾！…どうした？』
サンジ『ん？』
ルフィ『裏になんか書いてあった』
ｸﾙｯ
ナミ『なに？これ』
ゾロ『どうした』
ブルック「何かありましたか？」
ウソップ『ルフィが何か見つけたってよ』
サンジ『盾の裏に…確かに何か書いてんな。汚れてて読み辛ェが…』

[68 1 25/11/23(日) 06:58:15]

――

この屋■は人を■う
この屋敷は■だ
閉じ■めておくために食って成■している

■■のあれを満たしてはい■ない
厨房で脳　書■でドクロを探せ
ドクロに脳を■■■ば脱出でき■

し■いいのはそ■■け
特に心臓は絶対■いけ■■
■■を満たしては■■ない
決して満たしては■けない

■■■て■まう

――

[69 1 25/11/23(日) 07:00:24]

ナミ『…』
ウソップ『…』
サンジ『…』
ロビン「…」
ジンベエ「…」
フランキー「…」
ブルック「おやおやおやおや」
チョッパー「ｧ…！」
ゾロ『満たせばいいのか満たしちゃいけねェのかどっちだよ』
ウソップ『そこかよ！！！』
ルフィ『でもほら、ドクロに脳みそいれたら出られるらしいぞ！』
ナミ『それも意味わかんないわよドクロはこれでしょうけど脳って何よやっぱり他のパーツもあるんじゃない』
サンジ『…ｯ、ｽｩ―――――…。とにかく厨房だ。厨房で脳を探してこのドクロに入れる』
ジンベエ「じゃがそのメッセージ、どこまで信じてよいものか」
ウソップ『つっても罠だとしたらこんな見つけにくいところに書くか？武器庫(ここ)が安全だってならもっとわかりやすく書いておいてくれとも思うけどよ』
ナミ『それよ。こんなの見過ごしちゃうじゃない』
フランキー「つかとんでもなく不穏なことが書かれてねェかオイ」
ロビン「この屋敷は…の後が読めないわね。何だというのかしら」
ブルック「閉じこめておくために、というのは獲物を…でしょうか」
ウソップ『それ今のおれ達じゃねェか』
ジンベエ「どこの何を満たすなと言うんじゃ」
チョッパー「でもドクロをもう持ってるのはよかったな！あとは脳だけだぞ」
フランキー「まあ結局はそこに帰結するか。しかし厨房か…あるとすりゃあ食料庫か食堂の近くか？」
ブルック「あの辺りはバタバタしていましたからね。見逃したのかもしれません」
ナミ『つまり来た道を戻るしかないってことね。もう！』

[70 1 25/11/23(日) 07:03:49]

・
・
ナミ『…どっちから来たっけ』
ウソップ『おいウソだろナミお前まさかゾロの方向音痴がうつって』
ナミ『たまるか！こっちはあのゾンビ部屋のショックでどこをどう走ったかなんて覚えてないのよ！』
ウソップ『よかった…おれはてっきり方向音痴の航海士にこれからの航海を任せることになるのかと』
サンジ『ああ、そういや…確かに、おれもちょっと自信ねェな』
ゾロ『お前らいくら広いったって来た道もわからねェのかよ』
ナミウソサン『『『お前／アンタにだけは言われたくねェ／ない』』』
ルフィ『ゾロ、どっちだと思う？』
ゾロ『こっちだろ』
サンジ『よしじゃあこっちだ』
ゾロ『オイ！！！』

ウソップ『…』
ナミ『…』
サンジ『…』
ゾロ『…』ﾋﾟｷｯ
ルフィ『ワインセラー』
サンジ『お前…あんな目に遭ってなお本能が酒を求めるのかよ』
ゾロ『おれのせいかこれ！？』
ブルック「まあまあ…中に入らなければならないわけでもないですし」
ナミ『そうよね。このまま無視しちゃえばいいのよ』
ウソップ『そうだな。よし先に進むぞ』
ｶﾞﾀｯ
ブルック「おや、今何か音が」
ルフィ『ﾅﾅﾅﾅﾅﾅﾝﾉｺﾄﾀﾞ?』
チョッパー「ルフィがバグった！」
ロビン「何かあったわね」

[71 1 25/11/23(日) 07:05:47]

ｶﾞﾀｶﾞﾀｯ
ルフィ『ﾎﾟｧ』
ゾロ『ゔっ…』
フランキー「ははーん…さてはワインセラーの中だな？」
ルフィ『言うな〜〜〜！！』
ウソップ『くそっ、こうなったら…――戦略的撤退〜！！』
ジンベエ「懸命じゃな」
ロビン「それにしても…誰がいたのかしら、ワインセラーの中」
チョッパー「誰かって誰だよ怖いこと言うなよロビン〜〜〜！」
ブルック「ん？…ああ、なるほど」
フランキー「どうした」
ブルック「いえ、音の響きに違和感があったのですが、今わかりました」
ジンベエ「というと？」
ブルック「先ほどの音、あれは扉を中からではなく外から叩く音でしたよ」
ロビン「　」
チョッパー「　」
フランキー「…つまり、さっきルフィ達の側に扉を叩く奴がいたってことか」
ジンベエ「…黙っておいた方がよさそうじゃのう」

ルフィ『あ、なんかでかい部屋がある！』
サンジ『でかい部屋？…ああ、ここ風呂か』
ウソップ『やべェもう屋敷の中どう走ってるのか全然わかんねェ』
ゾロ『壁さえ切れりゃすぐ出られるんだが…』ﾁｯ
ナミ『お湯とまでは言わなくてもせめて水出ないかしら』
サンジ『！？な、ナミさんがお風呂に…！？』
ナミ『違うわ！！』
ゾロ『満たしちゃならねェんじゃなかったか』
ナミ『それもだけどさっきゾンビに掴まれた足が気落ち悪くて』
サンジ『おのれゾンビ、ナミさんの御御足に触れるとは羨ましい…！』

[72 1 25/11/23(日) 07:08:14]

ウソップ『つっても今までの流れ的に何かないとも限らねェからなあ…』
サンジ『じゃあ…』
ｻｰｲｼｮｰﾊｸﾞｰ　ｼﾞｬﾝｹﾝﾎﾟﾝ!
ナミ『じゃ！そういうことでゾロよろしく！』
ゾロ『なんでだよおれ勝っただろ！？』
サンジ『探索権獲得おめでとうマリモ君』
ゾロ『ふざっけんな！！💢』
ジンベエ「哀れな」
フランキー「一人勝ちしちまったらこうなるよな」
ブルック「まあまあゾロさん、さっと見て引き上げましょう」
ゾロ『クソ！覚えてろよお前ら！！』ｽﾞｶｽﾞｶ
ウソップ『がんばれ〜！ゾロく〜ん！』
ルフィ『うぅ…』ﾋﾞｸﾋﾞｸ
チョッパー「大丈夫か？ルフィ」
ルフィ『生臭い…きもちわりィ…なんでこの屋敷ぶっ壊せねェんだ…カイドウより堅い…』
ロビン「かわいそう」
フランキー「殴って壊せねェのが恐怖の根幹説あるな」
サンジ『まあ物理的に壊せるならそれですむ話ではある』
チョッパー「そうか？？？」
ナミ『脳筋がすぎるのよアンタたち』
ウソップ『というか今気づいたが確かに生臭いな。地下で湿気が籠もった感じだ』
ルフィ『これ血の匂いだぞ』
サンジ『そうだな、大量の血が放置された感じの匂いだ。ってことはこの床とか壁とかの黒ずみも全部それか』
ナミウソ『『ｷｬｧ…!!!』』
チョッパー「ｱ゜…!」
ブルック「調べるのやめて早急にその部屋出た方がよくないですか」
ジンベエ「そうじゃな。おい、ゾロは」
ｶﾞｼｬ――――ﾝ!!

[73 1 25/11/23(日) 07:10:13]

ルフィ『ななななんだ！？』
ナミ『何か割れる音ーーえ、ゾロ？』
ウソップ『なんだ？ずげェ勢いで走って、く、ちょ…』
ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…
ｶﾞｯ
ルフィ『んえ』
ｶﾞｼｯ
ナミ『きゃっ！？』
ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…
ウソップ『っておーーーい！！おれ達をおいてくなーーー！！！？』
サンジ『てめェクソマリモ！俺の目の前でナミさんを拐うたあいい度胸だ待てやコラァ！！！』
ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…
ｶﾁｬﾝ

ﾊﾞﾀﾝ!!　ｽﾞﾙｽﾞﾙ…ﾄﾞｽﾝ
ゾロ『…！』ｾﾞｪﾊｧ
ウソップ『ええ…どうしたんだよゾロ』
ブルック「どうされました？聞いている限りゾロさんがルフィさんとナミさんを担いでお風呂場から走り去ったように聞こえたのですが」
サンジ『それで合ってる。ついでに今扉閉めてでかい棚を持ってきて扉を塞いだところだ』
ジンベエ「中に何かおったのか？」
ゾロ『…女が』
サンジ『レディがいたのか！？なんてこったおれが気づかないとは』
ウソップ『この流れでよくレディとか言えるなどう考えても絶対お化け的なやつだろ』
ゾロ『鏡…鏡に映った、誰もいねェのに』
ナミ『ちょっと、真っ青よアンタ』
フランキー「(これは見た目が相当グロかったか何かされたかだな)」ﾋｿﾋｿ
ブルック「(ええ…でもゾロさんはこれ以上何も言わないでしょうね)」ﾋｿﾋｿ
ロビン「(鏡にだけ映るということは実体はないわよね。扉を物理的に開かなくしてもすり抜けそう)」ﾎﾞｿｯ
ジンベエ「やめてやれ」
チョッパー「ﾋﾟｬ…」

[74 1 25/11/23(日) 07:25:57]

・
・
ナミ『それで…ここ、どこよ』
ウソップ『なんだかさっきまでとは雰囲気が違うな』
チョッパー「違う？」
サンジ『なんつーか生活感？がある。このあたりは屋敷の主人達の生活エリアなんだろうな』
フランキー「応接間や倉庫とは違って、客人や業者が立ち入らないエリアってことか。確かにそういうところは造りが変わるな」
ルフィ『あ、部屋があるぞ』
ジンベエ「何の部屋じゃ？」
ゾロ『さあ…札はねェな』
ブルック「では寝室か何かですかね」
ナミ『そうみたい。寝室にしては立派な扉だけど…』
ウソップ『寝室ならそんなに危ないこともないか？』
ｶﾞﾁｯ
ウソップ『あれ』
ｶﾞﾁｶﾞﾁｯ
サンジ『どうした』
ウソップ『鍵かかってら』
ルフィ『鍵？』
ゾロ『鍵っつーと…』
ロビン「見つけた鍵、ナミが持ってるわよね」
ナミ『あ、これ？うーん、どっちかしら』

[75 1 25/11/23(日) 07:27:21]

ｶﾞﾁｬ
ナミ『あ、これだわ』
サンジ『ってことは、こっちの鍵も寝室の鍵か』
ウソップ『当然、この屋敷の住人の部屋だよな』
ロビン「でしょうね…気をつけて」
サンジ『ナミさん、おれの後ろに』
ゾロ『気配はしねェが…』
ｷｨ…
サンジ『…ん？…うわ』
ウソップ『どうだ？…げっ、なんだこの部屋』
チョッパー「どうしたんだ？」
ナミ『なに？…え、なにこれ？』
ゾロ『ぅ゙…』
ルフィ『ﾒ゜ｧ』
ジンベエ「ルフィ、しっかりせい」
サンジ『だがルフィの気持ちもわかるっつーか…いやこっちの方が早いな、写真送るぞ』
ﾊﾟｼｬ　ｼﾞｼﾞｼﾞ…
フランキー「…んん？なんだこりゃァ」
ブルック「これは…もしかして、この部屋中を汚している黒ずみは血ですか？」
チョッパー「ﾋﾟｧ」
ロビン「…ひどいわね」
ジンベエ「部屋のあちこちに血が飛んでおるな。手形や足跡も…この荒らされ方、まるで海賊に襲われた船じゃ」
ナミ『でも変よ。今まで通ってきた屋敷の中で、ここまでひどいところはなかったわ』
ブルック「確かに…血のようなものが蛇口から出たり瓶に入ったりはしていましたし老朽化もしていましたが、この部屋はまた違いますね」
フランキー「何か目ぼしいものはありそうか？」
サンジ『そうだな…っておい、ルフィ、マリモ。お前らもちったァ動け』
ジンベエ「２人はまた動けなくなっとるのか」
ウソップ『ゾロは石像みてェに動かねェしルフィはコアラみてェにひっついてるし』

[76 1 25/11/23(日) 07:33:19]

ナミ『ここまで怖がってると下手に動かすのも罪悪感湧くわ…まったく』
サンジ『じゃあそいつらはほっといて、調べてみるか』
ブルック「一見何もなくともワインセラーのこともありますから、気をつけてくださいね」
ナミ『ぅ゙』
ウソップ『言うなよォ、忘れてェんだから！』
ブルック「おやおや」ﾖﾎﾎ
サンジ『さて、調べるとなると…やっぱりここだな』
ナミ『ベッド…血の跡よね？これ…』ｳﾞ
サンジ『ああ、ナミさんは離れてなよ。おれが調べるからさ』
ナミ『うん…頼むわねサンジくん』
サンジ『もちろん！任せて〜〜〜♡♡』
ウソップ『さて、おれはあっちの棚を見てくるか』ｽﾀｽﾀ
ブルック「サンジさん、そこが一番血痕が多いんですか？」
サンジ『ああ。寝てるところを襲われたんだろうなって様だ』
ロビン「枕の下とか、ベッドヘッドとか、サイドチェストとかに何かありそうね」
フランキー「大体はその辺だな。あとは枕の中とかよ」
サンジ『頭周りか。どれ…ん？こいつは…ランプのガラスか。割れちまってるな。元は中々の品だろうに』
チョッパー「ガラス？怪我しねェように気をつけろよ、サンジ」
サンジ『わかってる。…あ、待てよ。これを使えば枕かシーツか…裂くのに使えるな』
フランキー「やっぱり枕か」
ロビン「そういえば聞いたことがあるわ。ベッドのマットレスの中に忍び込んだ人がそのまま亡くなって、腐敗臭とともにシーツに体液が滲み出したっていう話が…」
チョッパー「ﾂ゜ｧ」
ブルック「チョッパーさん、しっかり」
サンジ『ロビンちゃんはどんなジャンルの話も隙なく知ってるなァ〜♡』
ジンベエ「ハート飛ばす話題じゃったか今の」
ﾋﾞｯ　ﾋﾞｰｯ
サンジ『う〜ん…さすがに何もねェか』
ロビン「あらよかった」ｳﾌﾌ
チョッパー「ロビン〜〜〜〜〜〜〜！」

[77 1 25/11/23(日) 07:35:07]

サンジ『あとは…一応枕も見ておくか』
ﾋﾞｯ　ﾋﾞｰｯ
ﾎﾞﾄｯ　ｺﾛｯ
サンジ『ん？…ぅお！』
ブルック「どうしました？」
サンジ『宝石が出てきた』
チョッパー「宝石！？」
ナミ『なに！？お宝！？』ｼｭﾊﾞｯ
フランキー「早いな」
サンジ『ナミさん、これだよ〜〜♡』
ナミ『え〜〜〜〜〜〜！なにこれすごいじゃない！大粒！！』
ウソップ『どれどれ？うお、すげェ！』
ナミ『でかしたわサンジくん！この調子でお宝探すわよ！』
サンジ『もちろんだぜナミさん！！』
チョッパー「お宝あったのか？」✨️
ウソップ『ああ、けっこう大粒の宝石がついたやつだった。さすがにこんなお屋敷の住人だよなァ』
フランキー「それが枕の中に、か。非常用だな」
ブルック「そうですね。何かあった時のために通常の財産とは別の隠し財産をもっておくのはよくあることですから」

ｷﾗｷﾗ…
ナミ『幸せ♡』
サンジ『おれも幸せそうなナミさんを見れて幸せ♡』
ウソップ『いやァ出るもんだな、お宝』
ルフィ『楽しかったな！』
ゾロ『まあ、悪くはねェ』
ブルック「ヨホホ、いつの間にかお二人とも元気になって」
チョッパー「お宝探しいいな〜、楽しそうだな〜」
ロビン「今度は皆でやりましょうね、宝探し」
チョッパー「おう！」

[78 1 25/11/23(日) 07:36:18]

フランキー「しかしそれだけお宝が隠れてたってことは、その部屋は屋敷の主人の部屋だったか？」
サンジ『確かに、荒れて汚れちゃあいるが立派な部屋だ』
ジンベエ『ということはその部屋は、屋敷の奥じゃろうな』
ロビン「そうね。厨房からは距離があるでしょうね」
ブルック「脱出のためには厨房にある脳をドクロに収める必要があるようですから…厨房にはいかないといけませんね」
ナミ『よし！行くわよ厨房！』
ゾロ『元気だなお前』
ナミ『当然よ！この屋敷で何があったか知らないけど、このお宝は絶対無事に持ち帰るんだからね！』ﾌﾝｽ
ウソップ『言うと思った。じゃあもうこの部屋は出るか？』
ナミ『そうね、出ましょ。いくらお宝があっても帰れなかったら意味ないもの』
ウソップ『こんだけ獲っておいてお前』
ナミ『でもちょっと変ね』
ルフィ『なにがだ？』
ブルック「何か気になることがありましたか？」
ナミ『見つけたお宝がね。デザインが古いものから馴染みのあるものまでバラバラなのよ』
サンジ『言われてみれば…確かにおかしいな』
ゾロ『なにがだよ』
ロビン「そうね…そのお宝が元々その屋敷の主人のものであれば、デザインから想定される製造年代に幅があるのはおかしいわ」
ブルック「まさかオバケが宝石を買いに街に出かけるワケもないですし、そもそもこの島の町にはそんなに大きな宝石店はありませんでしたしね」
フランキー「最近のデザインの宝飾品があるってことは、そのお宝は最近屋敷に入ってきたってことだよな」
チョッパー「…うん？元々あったお宝がルフィ達みたいに呼び込まれた後に脱出した人たちに持ち去られてなくなるんならわかるけど、なんで増えるんだ？」
ブルック「そりゃあ…ねえ？」
ジンベエ「うむ。そこに隠したのが誰かはともかく、持ち主はそれこそルフィたちのように屋敷に来て閉じ込められた者たちなんじゃろう。さっきからそこら中にある、血やら何やらと同じじゃ。その屋敷の中で死ぬと身ぐるみばかりか血肉までもが屋敷の一部になる。あのメッセージの最初の部分は”この屋敷は人を喰う””閉じ込めておくために食って成長している”といったところか」

[79 1 25/11/23(日) 13:17:43]

ルフィ『ﾏ゜』
ゾロ『　』ﾁｰﾝ
フランキー「ジンベエ」
ジンベエ「すまんかった」
サンジ『おーい起きろお前ら』ﾍﾞｼ
ウソップ『いや今のはおれもちょっとかなりけっこうたいぶアレだったんだが』
ナミ『冗談じゃないわよ！血の一滴だってくれてやるもんですか！』
ブルック「ええ、ではまずは厨房を探しましょうね」
・
・
ルフィ『…』
ナミ『…』
ウソップ『…』
ｶﾞﾀｯ　ｶﾞﾀｯ
ゾロ『おい、お待ちかねだぞ』
サンジ『誰が入るかァ！！』
ジンベエ「よりによって衣装室に戻ってきてしまうとは」
チョッパー「なんで中でガタガタ音がしてるんだ…！」ﾋﾟｴ
ロビン「暴れてるわね、サンジ曰く小さな女の子が」
フランキー「男冥利に尽きるじゃねェか」ﾊﾊﾊ
サンジ『るっせェ同じ目に遭え変態ロボ！！』
フランキー「おいおいそんなに褒めるなよ！」ｱｳｯ
サンジ『褒めてねェ！！！』
ﾄﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ
ルフィ『なあもう行こうなんかさっきより暴れてるぞ』
ウソップ『せっかくだから万が一にも出てこないようにこのウソップ特性強力粘着テープを貼っていこう』ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ
ナミ『次行くわよ、次！』

[80 1 25/11/23(日) 15:07:14]

・
・
ルフィ『…』
ナミ『…』
ウソップ『…』
サンジ『洗濯室といったらお前だよな』
ゾロ『なんでだよ』
ブルック「(洗濯室といえば…)」ﾋｿﾋｿ
ロビン「(血みたいなものが蛇口から出てきてたところね)」ﾋｿﾋｿ
サンジ『でもそういえばここ、一応泥水は出てたよな』
ウソップ『あ、そうか。うーん…この際だし、泥水でも入れるだけ入れてみるか？』
フランキー「(Noooooooooooooo！！！)」ｶﾞｰﾝ
チョッパー「(ダメだ――――！！！)」
ルフィ『…なんかさっきより臭ェ気がする』
ウソップ『確かに』
ナミ『部屋の外まで臭うってなによ』
サンジ『(あれ、この匂い…さっきは気づかなかったけど、これルフィが食いかけた肉とかワインセラーのあれと同じ…？)』
ゾロ『で、どうする？入るか？』
ルフィ『やだ』
サンジ『おれも』
ナミ『…まあ、イヤよね』
ウソップ『よーし、”イヤ”多数でここはスルーだ。次行くぞ次』
5人「「「「「（（（（（ﾎｯ）））））」」」」」

[82 1 25/11/23(日) 15:18:56]

ジンベエ「しかし…ふむ」

チョッパー「どうしたんだ？ジンベエ」

ジンベエ「いや…どうにもさっきからおかしいと思っとったんじゃが」

ブルック「なにがでです？」

ジンベエ「走り回っている時間から考えても、屋敷の中の構造がぐちゃぐちゃというか…変わっとるような」

ナミ『変わってる？』

ウソップ『変わってるって？まさか屋敷そのものが動いてるってのか？そんなバカな』

サンジ『…いや、言われてみれば…』

ゾロ『そうか？』

ルフィ『けっこう走り回ったからな〜』

ロビン『元の構造がどうなってるかわからないけど、でも何も変化がないとしたら相当行ったり来たりしてることになるわね』

チョッパー「でも寝室と衣装室がけっこう近かったよな。あそこは走ってもないし」

ナミ『そうね…確かに、少なくても寝室は外部の人間が立ち入らない屋敷の奥まった場所にあるものでしょ？』

サンジ『ああ。衣装室だってそれなりの場所にはあるだろうが…近すぎる気がするな』

ブルック『食堂と厨房、食料庫もそれなりに近い距離にありますよね、普通』

チョッパー「ワインセラーは？」

サンジ『ワインは保管環境が大事だから、離れてても珍しくはねェよ』

ナミ『ここからはちょっとその辺も考えて歩かないとね』

1.食堂　2.厨房　3.トイレ　4.応接室　5.武器庫　6.倉庫　7.食料庫　8.音楽室

dice1d8=5 (5)

[83 1 25/11/23(日) 17:05:28]

・

・

ウソップ『あ、さっきの武器庫だ！』

ルフィ『武器庫！』

サンジ『ここは危ないことはなかったよな』

ゾロ『盾のメッセージだけだったはずだ』

ナミ『確かに、構造がおかしいわね』

ジンベエ「そう思うか」

ナミ『ええ。ここを見つけた時はゾンビ部屋から逃げてきたところだったから道順は覚えてないけど、出た時はそれなりに周りを見たわ。同じように荒れてはいるけど、あの時見た廊下とは違う』

ロビン「となると、やっぱり構造が変化していると考えた方がいいわね」

チョッパー「なあ、構造が変わってるなら中も変わってたりするのか？」

フランキー「中にいたモンが変わってる可能性はあるな。変わってるっつーか悪化してるっつーか」

ブルック「何もなかったところに何かいる可能性もないではないですよね」

ゾロ『で、ここはどうするんだ？入るか、止めるか』

1.入る　2.入らない

dice1d2=2 (2)

[84 1 25/11/23(日) 17:48:01]

ナミ『さっき十分見たんだし、いいんじゃない？時間が惜しいわ』

ウソップ『あ〜、そっか。見る分には楽しそうだけど、脱出には関係なさそうだしな』

ルフィ『え〜、入らねェのか？』

サンジ『帰ったら飯だぞ』

ルフィ『よ〜し！早く帰ろう！』ｳｵｰｯ!

ゾロ『じゃあ行くか』

ｽﾀｽﾀ…

？『…』

ｼﾞｯ…

ルフィ『ﾋﾟｬ』ｿﾞﾜ

ルフィ『？』

1.食堂　2.厨房　3.トイレ　4.応接室　5.音楽室　6.倉庫　7.食料庫

dice1d7=5 (5)

[85 二次元好きの匿名さん 25/11/24(月) 01:49:33]

音楽室というと無人のピアノが鳴って作曲家の肖像画が動いて……程度ならルフィ怖がらないか

[86 1 25/11/24(月) 03:54:22]

・

・

ナミ『…』

ウソップ『…音楽室』

サンジ『入る必要はねェ』

ナミ『でもピアノ壊してたじゃない？』

ゾロ『そういう問題じゃねェ』

ルフィ『よーし次に行くぞ！』

ﾎﾟﾛﾝ

ルフィ『ｺ゜ﾊﾟ』

ブルック『おや』

ナミ『えっ』

ウソップ『気のせいだ気のせい、聞き間違い』

チョッパー「ほんとか？あー、よかった」

ロビン「全員に聞こえてたら聞き間違いではないわね」

ウソチョ「『ロビン〜〜〜〜〜！！』」

ゾロ『あのピアノ…壊れてなかったのか？』

1.入る　2.入らない

dice1d2=1 (1)

[87 二次元好きの匿名さん 25/11/24(月) 10:51:34]

入るんかい！

[88 二次元好きの匿名さん 25/11/24(月) 16:01:44]

>>85

でもここのルフィはホラー耐性紙ペラだぞ

[89 二次元好きの匿名さん 25/11/24(月) 22:36:29]

怖いからこそ自分の目で確かめるんだよな

[90 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 02:53:11]

どんな発音なんだよルフィ？

[91 1 25/11/25(火) 03:51:11]

ﾎﾟﾛﾝ　ﾎﾟﾝ♪

５人『『『『『…』』』』』

ナミ『鳴ってるわね』

ウソップ『言うなよォ〜〜〜！！確定しちまうじゃねェか〜〜〜！！』

ルフィ『…あれ？』

ロビン「どうしたの？ルフィ」

ルフィ『んん？…中から、声がする』

ゾロ『声？…聞こえるな』

サンジ『それも一人二人じゃねェぞ。それこそ、中でパーティでもしてるみたいな…』

ナミ『どっちかっていうと、楽しそうな感じよね』

ウソップ『どうなってんだ…？』

5人『『『『『…』』』』』

1.グー　2.チョキ　3.パー

ルフィ　dice1d3=2 (2)

ナミ　dice1d3=3 (3)

ゾロ　dice1d3=2 (2)

ウソップ　dice1d3=3 (3)

サンジ　dice1d3=3 (3)

[95 1 25/11/25(火) 04:45:45]

ルフィ『うおぉぉぉぉぉ〜〜〜〜！！』
ゾロ『ッし！』
サンジ『ビビリ共が2抜けしたか』
ウソップ『チクショーずるいぞお前ら！』
ナミ『必死よねアンタたち』
ｼﾞｬｰﾝｹｰﾝﾎﾟﾝ
ナミ『やった♪』
ウソップ『ぬ゙あ゙ぁ゙ぁ゙！なぜこの手はグーを作らなかったんだ〜〜！！』
サンジ『ナミさんに負けるなら本望だぜ〜〜〜♡』
ゾロ『早く決着つけろ負け組』
サンジ『あァん？ブルブル震えてるマリモがなんだって？』
ゾロ『あ゙？』
ナミ『はいはいさっさとジャンケンする！』
ｼﾞｬｰﾝｹｰﾝﾎﾟﾝ！
サンジ『…』ｽﾞｰﾝ
ウソップ『ッしゃあ命拾いした〜〜！！』
ルフィ『おお！よかったなウソップ！』
ウソップ『まあこれが？キャプテンウソップの実力よ』ﾌﾌﾝ
ゾロ『よし決まったな。早くいけよ、ビリ』
サンジ『てめェ今夜飲めると思うなよ💢』
ゾロ『なんでだよ！』
ナミ『ﾊｧ…。ほらサンジくん、がんばって！』
サンジ『はァいナミさ〜〜〜ん♡♡♡オラ女神のお通りだ崇め奉れゴースト共！！』
ﾊﾞｧﾝ!!

…ｼ―――――――ﾝ

[96 1 25/11/25(火) 04:48:33]

ルフィ『　』

ゾロ『　』

サンジ『？？？？？』

ナミ『…！！』ｿﾞｯ

ジンベエ「どうしたんじゃ？」

ウソップ『あれ…？おかしいな…？今の今まで騒がしかった部屋の中に誰もいないぞ…？？』

サンジ『さっきの…荒れたサロンのまんまなんだが…？？音も気配も欠片もねェんだが…？？』

フランキー「Oh…」

チョッパー「…！！」ｷｬｰ

ロビン「そう…やっぱり」

ナミ『や…やっぱりって何？ロビン？』

ブルック「あまりに小さくて電伝虫ちゃん達の念波にはのらなかったのかと思って言わなかったのですが…こちらには、はじめから何も聞こえなかったんですよねえ」

ルフィ『　』

ウソップ『いやブルックお前”おや”とか言ってたじゃねェか！あれは何だったんだよ！』

ブルック「ルフィさんが悲鳴にならない悲鳴をあげたので何かあったのかと思いまして」

チョッパー「でもウソップが聞き間違いって言うから何もなかったんだと思って安心してたのに…！」

ゾロ『…』

ルフィ『ｽ―――…』

ウソップ『あ、ゾロが顔を覆った』

ナミ『ルフィ、もどってきなさいルフィ！』

サンジ『心臓に…！心臓に悪い…！！』

1.食堂　2.厨房　3.トイレ　4.応接室　5.食料庫　6.倉庫

dice1d6=4 (4)

[97 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 12:04:02]

マジ心臓に悪い

[98 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 17:42:50]

安全圏！

[99 1 25/11/25(火) 23:28:59]

・
・
ウソップ『くそ〜、厨房はどこだよ』
ルフィ『早くここ出てェ…』
ゾロ『ホントに何ででてきてんだこの屋敷は』
サンジ『…ん？あ、おいあの扉、たしか…！』
ナミ『え？…ああ！ここ応接間ね！』
チョッパー「応接間？って一回来たよな」
ブルック「ええ。それにここは、危険らしい危険もありませんでしたね」
フランキー「そういやそんな部屋もあったな。なァお前ら、ちょっとそこで休んでいったらどうだ？」
ジンベエ「うむ。少しばかり休んで回復を図るのもいいじゃろう」
ナミ『そうねえ、それもいいけど…どうする？』
ルフィ『おれこの部屋入る！』ﾊｲ!
ウソップ『賛成！』ﾊｲ!
ナミ『え、そう？まあ一度休憩を挟んでもいいか』
ロビン「そうね。それにその部屋、一つ気になることがあるわ」
ナミ『気になること？じゃあ入りましょうか』
ルフィ『よっしゃ！』
ｶﾞﾁｬｯ
ゾロ『おいルフィ！』
サンジ『お前この屋敷に入ってからめちゃくちゃビビリまくってるくせに飛び込んでいくなよ！』
ウソップ『そうだぞルフィ！さっきの今だ、罠があったらどうするんだ！』
ブルック「おやおや」

[100 二次元好きの匿名さん 25/11/26(水) 04:03:03]

ホッと一息？

[101 二次元好きの匿名さん 25/11/26(水) 08:12:37]

でも安全と言えたのは1周目のダイスのあれで
今回も安全と明言出来るの……？

[102 二次元好きの匿名さん 25/11/26(水) 15:40:54]

応接室って鍵あったところか

[103 二次元好きの匿名さん 25/11/26(水) 21:55:43]

ここでもなんかあったらもうルフィとゾロは気絶してしまうのでは？

[104 1 25/11/27(木) 03:28:11]

ｶﾞﾁｬｯ
ﾊﾞﾌｯ
ルフィ『は〜、やっぱこの部屋はキレーだ！』
ウソップ『あっおいずるいぞルフィ！場所あけろおれもやる！』
ｷｬｯｷｬｯ
ナミ『ウソップ、アンタ５秒前まで罠がどうこう言ってたのに』ﾊｧ
サンジ『…なにもなさそうだな』ﾎｯ
ゾロ『危険のある部屋とない部屋の違いはなんなんだろうな』
ナミ『法則がわかればね。それでロビン、気になることって？』
ロビン「ええ。…今まで、安全と思われる部屋はどこだったか覚えてるわよね？」
ゾロ『ここと、食料庫と、あと武器庫か』
ブルック「あと書斎もですかね、一応」
サンジ『書斎？おいブルック、あそこは扉開けた途端ギロチンが降ってきたんだぞ』
フランキー「ハーン、なるほど…ギロチンは書斎の”外”だから、書斎の”中”は安全だったとも言えるのか」
ナミ『…理屈はわかるけど、納得いかないわ』
ジンベエ「うむ…して、それが？」
ロビン「黄金のドクロと胃袋、それから鍵はその安全な部屋で見つけたのよね」
チョッパー「うん、その応接室でも鍵を見つけたよな」
ナミ『…あ、もしかして。この部屋にも鍵以外に黄金の何かがあるんじゃないかってこと！？』
ロビン「ええ。可能性はあると思うわ」
ウソップ『マジか！おいルフィ、お宝だってよ！』
ルフィ『お宝！？』
ゾロ『いやこの黄金、集めない方がいい疑惑なかったか』
サンジ『ドクロに脳を入れればいいって話だったな』
ナミ『中に何か入れて満たさなきゃいいんでしょ？黄金として持ち帰るには問題ないわ、探すわよ！』
ウソルフ『『おう！』』

[105 二次元好きの匿名さん 25/11/27(木) 08:09:00]

大丈夫そうかな

[106 1 25/11/27(木) 17:23:38]

ゾロ『けどそれが合ってたとしたら、武器庫にも何かあったかもしれねェな』

ナミ『そうなのよね、だからってわざわざ部屋探そうとまでは思わないけど』

サンジ『偶然部屋に行きついたら探すのはありだと思うぜ、ナミさん。…さて、まだ探してない場所は…っと』

1.花瓶の中(ボーナス)

2.暖炉(心臓)

3.シャンデリア(精神ダメージdice1d100=59 (59) )

dice1d3=3 (3)

[107 二次元好きの匿名さん 25/11/27(木) 18:04:33]

ダメそう

[108 二次元好きの匿名さん 25/11/27(木) 23:51:25]

50超えてるんですけどお