[ホラー]ここだけ

  • 1二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 11:04:13

    小説を書こうといろんな場所を尋ねるシュロが怪異や怪奇現象に見舞われる

  • 2二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 11:27:03

    岸◯◯伴的な

  • 3二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 11:31:59

    意図せずキヴォトス怪異巡りになってるやつ

  • 4二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 11:34:47

    道に迷っちゃったシュロ

    コンビニを見つけて店員に道を聞こうとするもののレジに人がいない

    店内の商品を見れば「ありがとう」とびっしりと書き連ねてある

  • 5二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 11:59:28

    遭遇した怪異は意外とネタになるから律儀にメモしてそう

  • 6二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 12:10:53

    キヴォトス版遠野物語を執筆できるぞ

  • 7二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 12:14:28

    「可愛い猫ちゃんですねぇ…
    おや?手前を誘っているのでしょうか?」
    と野良猫に近付いていったらこれが出て来て
    コクリコ様に泣きつくシュロ

  • 8二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 12:40:50

    >>4

    スマホを見ながらシュロは歩く。先程からその画面には地図が上手く表示されない。

    「はあ……。これだから田舎は。約束の時間に遅れちゃいますよ。」

    彼女は辺りを見回す。取材の時間が迫っているというのに、一向に着く気配がない。

    ふと、前方に建物が見える。

    コンビニのようだ。見覚えの無いチェーン店だが、道を聞くにはちょうどいい。そう思った彼女はコンビニへ歩く。

    「今どき自動ドアじゃないんですか。」

    文句を垂れながらドアを押すと、一目で違和感を見つける。

    人が居ない。客がいないのはわかるが、店員もいない。バックヤードに入っているのだろうか。

    「ごめんくださーい。道を聞きたいんですが。」

    返事は返ってこない。

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 12:42:26

    >>8

    無人レジもあるが、有人レジの担当がいない?

    「参りましたね。こんなこと……あ、地図がありますねぇ。紙の地図に頼ろうとは。ついでにおにぎりでも……。」

    地図を取っておにぎりコーナーへ向かう。──全体的にパッケージが黒い。シュロが手に取るとその正体が分かる。

    黒いというよりも、マジックらしいもので「ありがとう」と書き連ねてある。

    「ひっ。」

    短い悲鳴をあげておにぎりを落とす。手にマジックの汚れがついてしまっていた。

    周りを見れば、どの食べ物のパッケージも黒い。

    『ありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとう』

    彼女は無人レジで地図の会計だけを済ませると、急いでコンビニを出た。

  • 10二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 12:43:54

    >>9

    それからしばらくして気持ちが落ち着いたころ、地図を広げる。……見るたびに地図が変化している。正確には、いつもシュロの位置を中心として、描かれている。

    「……不気味ですが、役には立ちそうですねえ。」

    足早に約束の場所へ向かって行った。

  • 11二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 12:56:57

    何か取得してて草

  • 12二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 13:05:11

    このスレって概念で色々書いていいスレ?それとも1がSS書いてくスレ?

  • 13125/11/24(月) 13:07:14

    >>12

    イッチだ。

    色々書いていってください。

  • 14≠1(そんじゃ書きます)25/11/24(月) 13:32:10

    今日は曇天。されども雨の気配はなし。
    百鬼夜行の中心部から離れ、エビス地区の中でも辺鄙な場所に来た。ここまで長閑で吞気な場所では怪談噺が広がろうにも広がらないと思えるほどに退屈である。
    今日の風はかなり寒い。エビス地区が北にあることに由来していることに起因することだろう。



    郊外を歩いているうちにある村があったので、風を凌げる場所がないかと思い立ち寄ると、そこには興味深い風習があった。
    村長の家の近くの井戸に大切なモノを投げ入れると、これからの人生の全てに幸福が訪れると。
    ばかばかしい迷信ではあるが、村人共は皆それを信じているようだ。
    村人は多くが着物を着ているが、他の学校の制服だとか、着物ではなくスーツを着たロボットの男だとかもいた。
    『大切な簪を投げ入れた女が面の良い夫を得た』だとか、『親の形見を投げ入れると大きな富を得た』だとか。
    なるほど確かに、村の中で一番大きい家――村の長の家はそういったもので利益を得たらしい。
    他ならぬ村長らしき男が自慢げに自分の家をそう言っていたのだ。真偽は知らないが、まぁ傑作の題材になりそうなので記しておこう。
    最も、手前の大切なモノを投げ捨てるなど、そんな愚行は気が違っても犯さないが。手前の怪書は手前の大事な大事なモノなのだ、
    村長が家の一室を借りてくれるそうなので今日はそこへ泊ることとする。少し気が乗らないがお言葉に甘える。
    食事は豪勢、内装はまるでどこかの貴族のようだった。だが、家には一人しかいない。



    村長が手前の腰に括り付けた怪書を何度もしきりに見る。
    ねめつけるように、舐めまわすように、張り付けたような笑顔を浮かべて。
    それがなんとも気持ち悪く感じた。なぜだろうか?

    しばらく後のこと。「その腰のモノを捨てろ」と、村長が言う。
    無論手前の怪書のことを言っているのだろう。その言い草が気に入らないから言い返してやった。
    「手前のことに手前様が干渉する必要などない」と。だが、村長はなおも食い下がる。
    「捨てなければ幸せになれない」だの、「不幸が襲い掛かる」だの。気をおかしくしたのか?

  • 15≠125/11/24(月) 13:37:26



    逃げながら記す。結論から言えば、手前はあの村に訪れるべきではなかったのだ。
    ある日、手前は村長の家の前に村民のいくつかが訪れていたのを見た。
    彼らはただ、手前の部屋を一点にして見つめていた。何をするでもなく、ただ突っ立って。
    それに手前が疑問を感じた後、衝撃で手前は前に倒れた。村長が縄を持って手前を押し倒したのである。
    「お前がモノを捨てないというなら、お前を捨てる」と。そいつはそう言った。
    どこに?と思ったが、すぐわかった。あの井戸に手前を投げ捨てる気だと。
    冗談ではない。手前は藻掻いたが、村長の力は、とても人間とは思えぬほどの力で抵抗できない。
    結局手前は両手足を縛られ、そして村長に担がれて外へ運ばれた。
    見物にでも来たのか、村長が手前を運ぶ風景を見ている村人共が多くいた。
    みんな笑顔だった。手前を助けようともせず、村長の行為に異を唱えるでもなく。
    何かがおかしいと思った。呼びかけても答えない。まるで魂が抜けたかのように。糸の切れた操り人形のように。
    ただ、「捨てろ!」と手囃子を鳴らし立てながら笑みを一層深くするのみだった。
    次第に、目の前に井戸が見えると、まず自身の鼻が異臭を感じ取った。
    物凄く、臭いのだ。肉の腐った腐臭が鼻を刺す。吐き気さえ覚える。底は不明瞭で良く見えない。
    まるで、人間が腐っているかのような臭い。
    「困りますねぇ、ちゃんと大切なモノは捨てて、村の一員になっていただかないと」
    そんなことを言いながら、村長は手前の怪書を奪い取って、それをまじまじと見つめる。
    それで、今だと。そう、なんとなく思った。
    手前は頭を振り上げて頭突きを喰らわせ、その拍子に自分の頭が怪書に触れる。
    その瞬間、手前の怪書から『SAIKYO IKKAKU RAION』が現れ、まず村長を蹴り上げる。
    手前の体がその衝撃で投げ出されて井戸の井戸側へ激突したが、
    その拍子に縄の拘束が緩み、自分でなんとかほどくことができた。
    「待て。マテマテマテマテマテマテマテマテマテマテマテマテマテマテ」
    周囲の人間共がそう叫ぶ。そして手前の方へ向かってくる。
    手前はその光景に恐怖を感じて逃げ出した。村の外まで。後ろは振り返らず。
    逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて、逃げた。

  • 16≠1(終わり)25/11/24(月) 13:38:44



    今考えてみれば、あの村は最初から何かおかしかった。
    あんな辺鄙な村で、着物を着ていない制服やスーツの人間がいるだろうか。
    明らかに、百花繚乱だとか、そういった百鬼夜行の制服にしてはおかしい。恐らく、他の自治区の人間であると考えた方が自然である。
    それに、あの井戸の異臭は......どういうわけだろう。うまく回らぬ頭で考えてみる。
    もしかすると、あの井戸には人間が捨てられていたのかもしれない。つまり、『一番大切なモノ』を捨てるのだ。
    そして、井戸に大切なモノを何か捨ててしまうと、今度はあの村の人形のように、操り人形のような人間共に成り果ててしまうのだろう。
    手前も、あの時運よく怪書に触れられていなければ井戸に捨てられていただろうか。
    何かを捨てれば、幸せになれる代わりに自我を失う。それは本当に幸せなのか?
    なんにせよ――この世に自分の大切なモノはある。それは誰にでも。
    何もない人間でも、一つだけは持ち得るモノ。この世に一番大切なモノーーそれは、『自身の命』の他にないのかもしれない。

  • 17二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 14:13:02

    らいおんで脱するの好き

  • 18125/11/24(月) 18:02:40

    おお……。
    良きSS。
    なんというか、村の人たちは生きることそのものを捨てている感じがしますねぇ。

  • 19二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 18:21:00

    廃ホテルに持ち主の許可を得て入ったシュロ。
    一つだけ異様な落書きを見つける。
    翼のある女性の姿が高い完成度で描かれていた。
    その晩、夢の中でその女性と会う。

  • 20二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 19:22:22

    >>16

    最初の村人がどんな人だったのか気になる

  • 21125/11/24(月) 19:45:19

    概念だけでも投下して行ってね
    拙いながらSSにするかも

  • 22二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 20:48:56

    たまに恐怖の世界ばりのガチ戦闘入りそう

  • 23二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 22:35:50

    >>22

    いやああああ(ショットガン連射)

  • 24二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 22:38:26

    矢吹シュロ様再トライなさいますか?それとも本日はお帰りですか?

  • 25二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 23:41:00

    >>23

    >ショットガン連射

     拾得物? 鹵獲品?

  • 26二次元好きの匿名さん25/11/24(月) 23:45:15

    >>25

    あ、ショットガンじゃなくて火縄銃か

    鹵獲品ってことで

  • 27二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 03:11:47

    箭吹シュロはアイデア出しのために散歩をしていた。
    すると、少し離れたところからお囃子が聞こえてきた。
    少し上から覗いて見ると、提灯と出店、楽しそうな人々が見えた

    「おや、あっちの方でお祭りやってますねぇ...
    まぁ迂闊に百鬼夜行に顔は出せない手前にとっては関係ない話ですね」

    と思い、その場を離れようとする
    そして違和感に気づく
    そう、彼女は百鬼夜行に迂闊に顔を出せない
    そんな彼女は散歩コースに人気のないところを選択していた
    場所は山道、時間は夜
    「...そんな場所で祭りなんて普通しますか?」

    そしてもう一つ、彼女は今お祭りを見るために上から覗いた
    どうして?どうやって?
    「違和感に気づいた」程度だったのが「何故今の今までそれに気づかなかった」に変わっていくのを感じていた
    今しがた彼女が見た祭りは崖下、谷底で行われていた

    もう一度崖下を覗く
    囃子はもう聞こえない
    人々は皆一様に真上を、彼女を見ていた

  • 28二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 08:21:02

    シュロ「はいはい、また手前ですか?」
       「手前だって仮にも怪書を操る怪談家ですよぉ?今更このくらいで驚きませんよ」

    みたいなシュロの方が強いパターンがたまにある

  • 29二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 09:16:36

    ようやく人目のあるところに来た、いつもの百鬼夜行のメンツがいた…
    と思ったら全員何処か動きがぎこちない
    よく見ると首や手首の関節が人形…?

  • 30二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 12:06:54

    >>27

    ひえっ

  • 31二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 18:11:17

    >>24

    元ネタプリーズ

  • 32二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 18:13:37
  • 333125/11/25(火) 18:17:17

    >>32

    ありがとうございます

  • 34二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 21:13:30

    >>21

    普通の村なのにカレンダーや時計等に書いてある数字が無くて、それによって時間が一切進まない村

  • 35125/11/25(火) 23:10:42

    >>34

    お題了解

  • 36125/11/25(火) 23:23:15

    >>35

    シュロはあのコンビニで買った地図を広げる。また電波の届きづらい地域にやってきたようだ。

    今日も今日とて村を訪れる。小説の題材を探しているのだ。

    「着くのが夕方になっちゃいましたね。一晩泊まってから観光しましょう。」

    現在時刻はスマホを見て午後5時、地図に載っている旅館を目指して歩く。


    ◼︎

    ようやくついた。まだ夕方だが、それなりに長く歩いた実感が彼女にはあった。旅館の引き戸を開けて受付に声をかける。

    「すみません、一晩泊まって行きたいんですが。」

    そこにいた女将はにこやかにこう返す。

    「……ああ、お嬢さん、お疲れでしょう。いつまでもゆっくりして良いからね。」

    『いつまでも』という言葉に引っかかりを覚えつつも、シュロは部屋へ案内されて行った。

  • 37125/11/25(火) 23:24:48

    >>36

    ◼︎

    結構長く休んでいたつもりだが、まだ夕方。気が変わったシュロは女将に一声かけると、村を練り歩いた。古びた神社に、懐かしい家屋、農作業に勤しむ人々、なんら普通の村と変わらない。今回ばかりは何もない村だったか。そう思いながらシュロがスマホを見ると23:33と表示されていた。

    「……!?」

    ようやくこの村の異常性に気づく。農作業をしている人々を見れば先ほどから一歩も動かず、ひたすらに同じ作業を繰り返している。

    シュロは急いで旅館に置いた荷物を取りに戻った。


    ◼︎

    大慌てで荷物をまとめていると、女将が声をかけてくる。

    「そんなに慌ててどうしたの?」

    「帰るんですよ!」

    「……もしかして、時間が経たないの、気づいちゃった?」

    シュロは固まる。それを肯定と受け取ってか、女将はこう続ける。

    「見せたいものがあるの。もし、時間があるなら着いて来てくれる?」

    シュロは驚いた。その声にはまるっきり悪意が無い。従っても良いかもしれない、と判断し、着いて行くことにした。

  • 38125/11/25(火) 23:26:46

    >>37

    通されたのは女将の部屋。目の前にはカレンダーと懐中時計。──どちらにも数字はなく、空白ばかりだ。

    「これがこの村唯一のしきたりなのよ。ここは時間を忘れるための場所。カレンダーからも、時計からも、時間を消したの。」

    シュロは黙って話を聞く。

    「お嬢さん、無理にとは言わないわ。この村に住まない?……スマホを捨ててもらうことになるけど。」

    シュロは別にこの村の空気が嫌いではなかった。割と暖かく迎えてもらった。だが、シュロはかぶりを振る。

    「色々とまだ見たいものがありまして。」

    それだけ返す。

    「そっか、残念だけども、しょうがないわね。」

  • 39125/11/25(火) 23:27:52

    >>38

    ◼︎

    時刻は午前8時。バスに揺られるシュロの手には数字のない懐中時計があった。

    『いつでも待っているからね。』

    シュロは頭の中でその言葉を反芻していた。

  • 40二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:19:10

    来るもの拒まず去るもの追わずって感じなのかな
    村を思い出させる数字のない懐中時計をシュロに握らせてるあたり、気付かないうちに村に舞い戻ってしまうような呪いがありそうで怖い

  • 41125/11/26(水) 11:22:02

    シュロの持っている不思議なもの一覧
    ・怪書
    お馴染みのアレ。
    ・地図
    シュロの位置を中心として周囲を描写する。
    ・懐中時計
    数字が書かれていない。今のところ効果不明。

スレッドは11/26 21:22頃に落ちます

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