サーヴァント プリテンダー

[1 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 17:08:15]

「さあ産まれるわ！産まれるわ！」

「最古にして最新の女神が産まれるわ！」

「そう、彼女の名は────『荳也阜縺ｮ豸医∴譫懊※繧句?ｴ謇?』」

[2 二次元の匿名さん 25/11/25(火) 17:10:44]

あらなにこの可愛い子

[3 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 17:11:01]

世界の消え果てる？

[4 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:11:10]

【真名】■■■■学府　■■■・アトランティス
【性別】女性・女性・女性・男性→女性
【身長】200μm
【体重】75.7pg
【出典】史実・ギリシャ神話・史実・史実
【属性】混沌・善
【好きなもの】ヘカテ様・ヘカテ様とアルクメネ・カワイイ女の子・冷凍チキン
【嫌いなもの】隕石・ヘラとエイレイテュイア・百合の間に挟まる男・コーク

[5 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 17:12:17]

肝心のところが消え失せてるの芸術的
こわい

[6 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 17:12:48]

アルクメネってヘラクレスのママン・・・

[7 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:13:42]

【ステータス】
筋力E　耐久D
敏捷E　魔力A
幸運A+　宝具EX

[8 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 17:14:55]

ヘカテーとアルクメネから雑に検索したけど逸話で鼬になったって出てきたアルクメネの侍女アランティス……？

[9 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 17:15:24]

ガランティスさん？ヘラクレス生まれる時女神騙した

[10 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:16:01]

リスペクト精神でスレ立てた別人ですが、よろしければ最後までお付き合いください。

↓本家様最新作

サーヴァント  プ『キャスタ』ー｜あにまん掲示板

[11 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:18:24]

【プロフィール1】
バミューダ諸島より東の海域に突如として発生した特異点。
レイシフトしたカルデア一行を待ち受けていたのは、大西洋中央海嶺の上に浮かぶ本来存在しない島に住む一匹のイタチであった。
解析された霊基はプリテンダー、地層の如く折り重なったその霊基グラフの偽装情報の中には神霊級規模の霊核が確認されている。
そしてこの特異点は中核をなしている彼女の大願を果たすまで解消されないとも。

「そのためにも貴方たちにはこの荒廃した都市『ロストシティ』の再建を手伝って欲しいの。
　そういうの得意でしょう？」

こうして否応無しにカルデアは彼女の『神産み』に巻き込まれることとなる。

[12 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 17:21:04]

>>8

誤字ってた

[13 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:21:04]

【プロフィール2】

ガランティスはギリシャ神話に登場するイタチとなった女性。
ヘラクレスの母アルクメネの友人にして忠実な侍女であったとされる。
アルクメネが産気付いたとき、父親であるゼウスは「今日生まれる最初のペルセウスの後裔にミュケナイの王位を与える」と誓言した。
ヘラは夫の不貞により身籠ったアルクメネに嫉妬し、誓言の妨害のため出産の女神エイレイテュイアを遣わす。
エイレイテュイアは呪術によってアルクメネの出産を七日間遅らせ、一方で条件を満たすもう1人のペルセウスの後裔エウリュステウスを妊娠七ヶ月という早さで出産させた。
このときガランティスは機転を効かせ、アルクメネが無事出産したとの嘘を告げる。
目論見通りに驚いたエイレイテュイアが呪術を解いて産室に駆け込んだため、アルクメネは無事ヘラクレスとその双子の弟イピクレスを出産した。
しかし成功に気をよくしたガランティスは勢いのままエイレイテュイアを嘲笑し、女神の怒りに触れイタチの姿に変えられてしまったという。
後にこの結末を憐れんだ死者たちの王女ヘカテにより、彼女の召使いとしてそのイタチは聖獣に叙されたともされる。

[14 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:23:46]

対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではガランティスに傷をつけられない。
彼女の適性クラスであるセイバーとしてのクラススキルであり、自らが仕えた魔女たちの長ヘカテより薫陶を受けた結果高いランクを保有している。

女神の神核:C-
三相の女神ヘカテより授けられた宝具に付随したスキル。
しかし神の血筋ならぬガランティスの霊基には馴染まず(父プロイトスはティリンス王とは同名の別人)そのランクは大幅に低下している。
逆に馴染まないことから女神のエッセンスとして抽出して利用することすら可能であり、元々が異物であるためその場合でも彼女の霊基は損なわれない。

[15 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:26:08]

生誕偽証:A+++
虚偽の出産を告げることで実際の出産を成功へと導いたガランティスの逸話を再現するスキル。
とはいえ「出産を助ける」という極めて限定的な用途のため非常に高いランクを有していても本来ならば使い所に恵まれない。
単体では意味を為さないスキルである。

ドーキンスのイタチ:D
複合霊基の成立過程で混線してしまったスキル。
進化生物学者リチャード・ドーキンスによって成された、例え生命という複雑な機構の設計者が未来を見据えぬ『盲目の時計職人』であろうとも「ランダムな変異を蓄積することで単純な系がより複雑で高度に適応した系へと進化し得る」という証明。
要するに遺伝的アルゴリズムの先駆けである。
もちろん単体では意味を為さない。
本来なら彼女の霊基には無関係なスキルのためランクは大幅に低下している。

[16 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:28:45]

自己改造:A+
自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
女神の怒りにより肉体を獣へと変じた経歴から改造への許容値が高く、スキルや宝具による生命改変への造詣の深さもあって高いランクを有している。
肉体そのものというより歪な霊基の継ぎ接ぎではあるものの、複合霊基の成立は彼女の適性あっての力技によるところが大きい。
なんなら分割した霊基から全く異なるサーヴァントの霊基を新造することさえ可能だと本人は豪語している。

[17 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:31:15]

『祝言すべき全ての胎』

ランク:A+ 種別:対軍宝具
レンジ:1〜99 最大補足:300

ウォーター・ブレイカー。
出産の女神ヘカテより譲り受けた助産術の象徴たるナイフがこの宝具の正体である。
この宝具を携えることでガランティスは適性クラスをセイバーとしての召喚が可能となっている。
三叉路を守護する境界神でもあるヘカテはその例に漏れず信仰に生殖神──出産の女神としての属性を含んでいる。
この宝具はかつてガランティスが謀った"出産の女神"の権能そのものであり、『生誕偽証:A+++』と揃うことで自己完結したマッチポンプが発生。
より魔力消費の少ない単純な擬似生命から始め、『生誕偽証:A+++』によって生命サイクルを加速、『ドーキンスのイタチ:D』による変異蓄積によって周辺環境に合わせた魔術生物をリデザインする。
結果として極めて高い魔力効率を誇りながら、機能性においても優秀な使い魔を量産できるという反則級宝具と化している。
召喚術に似て非なる生命創造。


「剣士じゃなくて魔術師のクラスでしょうって？
　嫌よ、ヘカテ様の宝具頼りの半端な腕前で魔術師だなんて名乗ったら姉弟子たちに怒られるわ。
　調子に乗って失敗するのには懲りてるの、イタチの次はブタだなんてゴメンなんだから」

[18 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:33:31]

【霊基再臨1】

「というわけで呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん！
　最新科学によって産み出された原初の女！！
　女神のエッセンスにより霊基を確立したスーパーでラッキーなウーマンであるこのミトコンドリア・イヴちゃんのご登場だああああああ！！！
　イエエエエエエエエエエエイ！！！
　ひゃっほおおおおおおおおお！！！」

「…………」

「あっ、ちょっと！？
　テンション上げすぎてウザ過ぎた自覚はあるけどそんな目で見ないで……やめて……
　ああもうゴメンだってば！！」

「産み出しておいてアレだけれど、貴女のその性格はどうにかならなかったの？」

「ふっふっふっ、あーし本来の適正クラスはライダー。
　つまり『調子に乗る』からライダーってなわけよ！！
　えっ、そういうの間に合ってる？
　むしろカルデアでは供給過多で没個性まであるですとお！？
　そんなぁ……」

[19 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:36:03]

【プロフィール3】

ミトコンドリア・イヴは現生人類の母系を辿ると共通して行き着く、約16万年前にアフリカにいたとされる女性に与えられた愛称。
ただし「全ての人類は元を辿れば一人の女性から産まれた」といった誤解も多く、あくまで長い女系が途絶えることなく現代まで繋がった幸運の持ち主という意味で『ラッキー・マザー』と呼び換える動きもある。
ミトコンドリアは真核生物の細胞内に存在する細胞小器官でありながら独自のDNAを保有する共生生物でもあり、またミトコンドリアDNAは母系でのみ遺伝する特徴を持つため、これを利用して人類の母系を辿ることが可能である。
上記のようにミトコンドリアはそれ単体が独立して一生命体として成立しているため、真核生物がエネルギー生産をミトコンドリアに依存している事実と合わせて「実は我々人間を含めた動植物は全てミトコンドリアが繁栄するための乗り物に過ぎない」という言説まである。
本サーヴァントは実在した『ラッキー・マザー』の内の誰かという在り方とは異なる英霊であり、その実態はガランティスが用意した女神のエッセンスという雛型に"原初の女"という誤解からの偶像とミトコンドリアという種の集合意識を流し込み、その存在規模と古さに由来した神秘によって確立された霊基。
真相を捻じ曲げて産み出された科学信仰における人造女神である。

[20 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:38:10]

騎乗:EX
乗り物を乗りこなす能力。
本来「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため生物・非生物を問わないはずだが、彼女の場合はその霊基の成立過程により生物に対してのみ特化している。
生物学上の分類が意味をなさない幻想種であっても、事実として真核生物を起源に持つ生物種であると分類する他ないならば、竜種や幻獣・神獣クラスですら乗りこなせる。

女神の神核:A-
生まれながらに完成した女神であることを表す、神性スキルを含む複合スキル。
精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。
精神系の干渉をほとんど緩和し肉体の成長もなく、どれだけカロリーを摂取しても体型が変化しない。
ただし女神のエッセンスに後付けで要素を盛ることで成立した霊基であるためか、真相を捻じ曲げた分だけランクは低下している。

ラッキー・マザー:A+
より科学的に正確に近い解釈による彼女の呼称に由来するスキル。
その名の通り幸運値に補正がかかる。

[21 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:40:50]

母系伝承・百合庭園:B
メイル・ステリリティ。
単体での召喚の場合は宝具として使用されるが、今回はスキルに分類されている。
雄性生殖細胞由来のミトコンドリアは受精時の自食作用(オートファジー)により失われてしまうため、ミトコンドリアDNAは母系でのみ遺伝することが知られている。
この淘汰圧によりミトコンドリアはできるかぎり自分の遺伝子を残そうと宿主の雄性生殖細胞の分化発生を阻害する進化を果たした。
これが細胞質雄性不稔（CMS: Cytoplasmic Male Sterility)である。
本来なら上記のように雄性生殖細胞の分化発生を阻害するのみだが、人造女神と化した彼女の場合は更に因果を遡り『女性しか生まれなかった』という結果を押し付け書き換えることさえ可能とする。
つまり男性を女体化するTS宝具(スキル)である。


「女の子は女の子同士で恋愛すべきだと思うの」

「こっちを見ないで」

「ケモナー向け純度100%の姿辞めてイタチ耳美少女にならない？」

「残念ね、今のでそうなる可能性が完全に潰えたわ」

[22 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:43:35]

『母系伝承・雷花刑場』

ランク:B+ 種別:対人宝具
レンジ:1〜5 最大補足:10人

エレクトロ・トランスポート・チェイン。
ミトコンドリアが真核生物の細胞小器官として共生関係を築いた理由であるエネルギー生産能力そのものが昇華された宝具。
すなわち酸素分子を最終的な電子受容体とした呼吸鎖の一連の反応により生じるミトコンドリア・マトリクス上のプロトン濃度勾配による電位差を魔力変換により再現した電熱・雷撃による攻撃である。
また相手の体内のミトコンドリアへの干渉も可能であり、レジストに失敗した場合はそのエネルギー生産能力を掌握。
強制的な酸化還元反応により細胞単位での発熱による熱傷を与え、果ては人体の生命活動を支えるエネルギー通貨ATPに蓄えられた化学エネルギーを一瞬で消費し尽くすことで、内部からの人体発火現象を引き起こすことさえ可能とする。


「うっわあ……」

「ちょ、ガランちー素でドン引きの反応は傷つくって！！
　てかあーし自身もドン引きの無辜りっぷりなわけですが！？
　ヤダァー！イヴちゃんサイコホラーなモンスターキャラとかやりたくないーッ！！」

[23 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:47:44]

【霊基再臨2】

「このような姿で失礼する。
　訳あってミトコンドリア・イヴのスキルにより女性としての姿で……
　いや、待て……この姿は……
　おいどうなっているミトコンドリア・イヴ！！」

「いやほら、詐称者のクラスとしての適性が必要な以上は正しく誰かの役を羽織る必要があるじゃん？」
　
「それにしてももっと、こう……なにか別にあるだろう！？」

「名前が男性形と女性形の違いだけ、しかもフランちーの大恩人二人の両方ともに深く関わる女の子じゃん？
　だからこれ以上相応しい役はないよね〜……的な？」

「いや君、誤魔化してはいるが単純に女体化した霊基の再編が面倒で私の縁から好みの外見を引っ張ってきただけだろう？
　違うというのならちゃんと目を合わせなさい。
　人造女神の権能の無駄遣いもいい加減にしたまえっておいコラ話しの途中で逃げるな！！
　待たぬかこの痴れ者がぁっ！！
　F＊ck! なんたる逃げ足……こうなってしまった以上は受け容れる他あるまいな」

「……無理を通している以上は、これもまた座に記録を持ち帰ってしまうであろうな。
　ハァ……自らの責務を果たしたことに後悔はないが、ウォルシンガム卿とエセック ス伯にはどのように言い訳をすればよいものか。
　英霊と化した身で胃が痛いとは……」

[24 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:50:09]

「────というわけで、私はフランセス・ウォルシンガム女史の外見を借り受けているだけで中身は完全に別物だ」

「我が真名はフランシス・ベーコン、本来ならばこのような姿をしている」

「できる限りの霊基の補強をしようと『女神の神核』が持つ"三相の女神"の型に嵌るよう自ら志願して女体化したわけだが……
　まさかこのような目に遭うとはな。
　ああ、念の為に呼称は女性形のフランセスで頼む。
　他者からの認識がどれだけ影響するか分からぬが、ここまでした女体化が無意味と化すのは流石に堪えるからな……」

[25 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:53:01]

【プロフィール4】

フランシス・ベーコンはルネサンス期イギリスの哲学者・法学者・政治家。
『経験哲学の祖』として知られる人物である。
イギリス大法官兼国璽尚書のニコラス・ベーコンの息子として生を受け12歳にしてケンブリッジ大学トリニティカレッジに入学。
その後法律を学びフランス・パリ留学を経て弁護士資格を取得すると庶民院議員に選ばれ、王国秘書長官フランシス・ウォルシンガムの後援により議会での発言権を強めてゆく。
ウォルシンガムの没後はその派閥を引き継いだ第二代エセック ス伯ロバート・デヴァルーに取り入り、政治活動で躍進した。
しかしベーコンは議会での失態により女王エリザベス1世の怒りを買い失脚、更には庇護者であるエセック ス伯も女王と対立し、その凋落からの逆転を狙い対立派閥の排除のため反乱を起こすも失敗、処刑されてしまう。
不遇の時代が続いたベーコンであったが、エリザベス1世が崩御しジェームズ1世が即位すると状況が一変。
英国普通法(コモン・ロー)を擁護しそれを扱う裁判所の権限を拡大し越権行為を繰り返していた法務長官エドワード・コークに対して国王大権を擁護し対立したベーコンは国王の側近として重用されこととなる。
その後ジェームズ1世より罷免され法曹界から追放されたエドワード・コークであったが、政治家として再起を果たしバッキンガム侯ジョージ・ヴィリアーズの関係者を独占権濫用で告発、ベーコンも収賄の罪で告発され人生2度目の失脚に追いやられた。
晩年はセント・オールバンズの領地で隠遁し執筆活動に専念するも、雪を用いた鶏肉の冷凍実験が原因で気管支炎を発症しこの世を去った、享年65歳。
詐称者として羽織った役は王国秘書長官フランシス・ウォルシンガムの娘にして第二代エセック ス伯ロバート・デヴァルーの妻であるフランセス・ウォルシンガムである。

[26 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:57:00]

女神の神核:E
"三相の女神"の型を持つ複合霊基の構成要素としてベーコンもまた女神の神核を保有する。
とはいえこのスキルはミトコンドリア・イヴの人造女神の権能による名義貸しのようなものであり、スキル本来が持つ効果は大部分が失われている。

諜報:C+
このスキルは気配を遮断するのではなく、気配そのものを敵対者だと感じさせない。
フランシス・ウォルシンガムの麾下に置かれていた時代にベーコンの立身出世を支えた技能ではあるものの、晩年の"告発"によってスキルとしてのランクは低下している。

浪費家:B
人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
収支がプラスなら黄金律に、マイナスなら浪費家となる。
無頓着な浪費癖が収賄を良しとし、晩年の失脚の原因になったのではないかとの考察も見られる。

[27 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 17:59:38]

道具作成(哲学):A
本来魔術を帯びた器具の製作技能を表すスキルであるが、本スキルの場合は哲学の道具としての帰納法発明の功績が昇華されたものとなる。
神秘を基盤としていようとも、自然科学的論理回路の構築が可能となる。

枚挙的帰納法:B+
ベーコンは合理主義哲学における演繹法に対して議論の道具としての有用性は認めながら、大前提となる真実性の担保やトートロジーに終始して情報量が増加しない問題について批判的だった。
そこで「客観的で公的な実験、観察」に基づいた枚挙的帰納法を新たなる哲学の道具として発明、公表した。
トライ&エラーによる科学の発展を肯定し、"知識と力の合一"による自然の征服によって人類の生活はより善いものへと発展できるという希望がベーコンの思想であった。
スキルとしては蒐集した情報の高度分析を可能とし、結果を生み出す原則、その因果関係を詳らかにする。
また枚挙的帰納法を成立させる自然の斉一性原理は科学信仰のセントラル・ドグマである。

[28 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:03:04]

四つのイドラ:A+
偶像、あるいは迷妄。
合理主義的立場において枚挙的帰納法は「人間の感覚器官は不完全であり、それにより得られた経験もまた不完全である」と批判される。
それに対してベーコンは実験観察の正確性を妨げている原因を究明し、意識的に排除可能であると示した。
ベーコンは真実探究を妨げる四つの偶像として以下を挙げている。
・種族の偶像──人間のもつ感覚器官の限界
・洞窟の偶像──個人が辿り着く見識の狭さ
・市場の偶像──浅はかな流言飛語への迎合
・劇場の偶像──権威への思考停止と盲信
これらの偶像(イドラ)の影響を前提として現象の背後にある法則を見出し、実験によって確認し、それが予測と一致しなければ改めて原因を考察する。
具体的な方法論によって前進を約束されたことで、初めて自然哲学は近代科学への道を歩み始めた。
スキルとしての効果は認知・精神干渉系デバフへの強固な耐性。
また『枚挙的帰納法:B+』の高度分析においては相手の用意した情報偽装の看破は無論のこと、魔術戦においては術式の構築式に存在する誤謬までをも見透し、場合によってはそこを起点に魔術自体を解体することさえ可能とする。

[29 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:06:03]

『新機関』

ランク:B+　種別:対人宝具
レンジ:1〜5　最大補足:2人

ノヴム・オルガヌム。
『道具作成(哲学):A』『枚挙的帰納法:B+』『四つのイドラ:A+』というスキル群によって構築されたフランセス・ベーコンの宝具。
アリストテレス主義において論理学とはあくまで哲学のための道具であり、ベーコンはそこに新たな道具として枚挙的帰納法を追加した。
幾多の妖魔を斬り伏せた刀が怪異殺しの妖刀と成り果てるように、この道具もまた幾多の魔術基盤の破壊によって神秘殺しと成り果てた。
例えばアイザック・ニュートンとヨハネス・ケプラーによって天上を運営する物理法則が地上へ失墜したように。
あるいはチャールズ・ダーウィンとアルフレッド・ラッセル・ウォレスが生物を神の被造物の頸木から解き放ったように。
しかし、ベーコン自身がサーヴァントという神秘に立脚した存在である以上は自己言及的な影響は免れず、印象ほどの万能性はない。
また魔術基盤がテクスチャ規模で観測可能な一定の法則性の元に構築されたものである以上、科学的知見とその神秘に内包された"経験"の物量による殴り合いの様相を呈する。
よってこの宝具の効果値はベーコンの召喚された時代・地域の科学リテラシーによって変動し、そのパフォーマンスの上限値を満たすためには多くの計算資源を必要とするという。
科学信仰という神秘によって為される神秘殺し。

[30 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:09:29]

【霊基再臨3】

「霊基の再編作業も佳境に入った。
　後は科学信仰の徒としての私が人造女神に祈りを捧げ、その権能を以って大願を成就させるのみだ」

「おけまる水産〜」

「ええいっ！貴様は黙って頷いておればそれで良い！
　あと流石にそれは古過ぎる！！」

「知らんなフランちー、これがカルデアの最新モードなんよ？」

「いいから君、少し黙れ」

「りょ」

「フゥ……では改めて。
　かの『深き淵にてその奇(くす)しき事跡(みわざ)を示し給う』神に封して祈りをささげ、救いを求む。
　かつて世の始まりにおいて、海原の表をひらき、乾ける大地を顕わし給うた如く、今またわれわれのために大地を顕わし、われらを死より救い給へ。」

[31 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:12:07]

『真名■■』

『■■■■学府　■■■・アトランティス』



『真名──遶玖ｨｼ』

『隕ｳ貂ｬ陬懃ｶｴ──学府　繧､繧ｹ繧｢──・アトランティス』



『真名漂着』

『絶海理想学府　ニュー・アトランティス』

[32 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:15:06]

【プロフィール5】

ニュー・アトランティスはフランセス・ベーコンによる未完の遺稿。
その内容は以下のようなものである。
ペルーより出航し遭難した語り手たる"われわれ"が偶然辿り着いた絶海の孤島『ベンサレム』は、当時の世間からは隔絶した科学力を持ち民度にも優れた理想郷であった。
その技術力・民度から"天使の国"と表現されるほどの環境の良さから、漂着した者のほとんどが故郷への帰還ではなくベンサレム島への定住を選んだというほどである。
この島では貞節純潔な市民は婚姻制度を「不法な乱淫に対する矯正策、富や名声といった目的で子孫繁栄に無関係な欲望から出た取引き」として否定し、自然な家族の在り様として『家族祭』と呼ばれる独自の儀式を重要視している。
また『ソロモン学院』と呼ばれる集団は学究の徒であり、『下界』と称される鉱物資源採掘場と保管庫や研究棟を備えた竪穴や、天候観測や天文台として使用されている高塔、実験用の池や湾岸を有している。
品種改良された果樹園の農作物からは医薬品や各種研究素材が採れ、その品種改良は動物や鳥類・魚類にまで及び、成果として高度な医療技術は勿論のことその恩恵は食事や衣料としての形で平民にも与えられていた。
……と、ここで未完である本稿は終わっている。

[33 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:18:25]

ソロモン学院:A+
ソロモンズ・ハウス。
ベンサレム島の中核たる学究の徒。
ベーコンは神に知恵を求めたソロモン王を引き合いに出し、人間が神に与えられた世界を紐解き支配する行為は「神自身が人間に期待した働き」だとした。
「知識は力なり」と訳される、人間の知識による自然の征服というベーコンの思想を体現するため夢想した理想郷こそがソロモン学院である。
既知の記録を蒐集する『光の商人』『略奪者』『謎の人物』『開拓者』。
それを元に新たな実験を実施する『編集者』『後援者』『灯火』『接種者』。
そしてそれらを統括する『ソロモン学院の父』。
上記の"役職を羽織った"ベーコンら三女神によって運営されることで、一書籍の中で描かれたに過ぎない学府の理想郷を現実のものとする。

[34 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:21:03]

不可視の学院:B
インビジブル・カレッジ。
本来はロンドン王立協会の前身となる団体を表す用語。
ベンサレム島の存在が外界に知られていなかったのは、巧妙な手口によってそれを隠匿していたためである。
本スキルの効果はその逸話を昇華した島丸々一つ分の隠形。
『気配遮断』『偽装工作』『情報抹消』などを含む複合スキルであり、総体としての島全体だけでなく個々の役職や都市機能においても個別に認識阻害が機能する。

天使の眼:EX
ソロモン学院は定期的な使節の派遣によって書籍や技術を蒐集しており、その驚くべき知識量と精度は島外の人間にとっては"超自然的な、天使的なもの"によってもたらされたとしか思えなかった。
スキルとして昇華されたこの逸話は文字通りの"天使の眼"となり、高度な認識阻害によって発見困難な自動リアルタイム情報蒐集能力として発揮される。

[35 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:23:17]

『擬似展開/全て■■■■理想郷』

ランク:？　種別:？
レンジ:？　最大補足:？

ニュー・アトランティス。
フランセス・ベーコンの未完宝具。
真名偽装によって擬似展開された宝具は、望まれた役目を十全に果たすことに成功した。

[36 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:25:33]

【最終再臨】

「というわけで、これまでの説明は"嘘"だ」

「騙して悪かった、星見の塔よ。
　しかし違和感はあったのではないかね？
　高々"未完の遺稿"を完成させる程度のことに人造女神など必要あるはずもない、というのは当然の疑問だ。
　しかし、既に役を羽織る者としての真名は晒された。
　認知され、記憶され、その存在は現実のものと承認された。」

「我々が欲したのはその承認だ。
　ポンプで井戸水を汲み上げるための呼水のように、一度でも承認されてしまえば彼女は自己言及的に自身の存在を観測し証明できる。
　学府の理想郷たる骨子を残した上で、ただ一つの対象の存在証明に特化させることで真名自体を改竄したわけだ。
　我が未完の遺稿なれば、続きをどのように書こうと作者である私の勝手であろうよ」

[37 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:27:18]

「無茶苦茶に見えるかね？
　しかし、最初からこれが目的であるならば仕込みようはいくらでもある。
　例えるなら書類にサインさせてから契約内容の方を改竄するような……要するに詐術であるな」

「まあ許したまえ、これにて立証される存在は極めて無害で矮小なるものだ。
　できることといえばこの星の生命の歴史を記録し続けることぐらい……
　そうだな、よくマスターが夢の中で勝手にレイシフトしてしまい困ったりしているだろう？
　ならば我々がその観測を補綴しよう。
　今まで問題なかったにしても、今後のための安全装置が増えるなら君たちにとって利益になるはずだ」

[38 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:30:00]

「フランセス、本来適性の無い詐称者としての存在強度を欲するにしても流石にそれは露悪的に過ぎるわよ。
　私たちの願いはかつて産み出されながらもそれを否定された命を掬い上げること、ただそれだけ。
　そうでしょう、イヴ？」

「えっ？イヴちゃんが協力してるのはカワイイ娘みつけてホイホイ付いてきたぶっちゃけその場のノリっていうかぁ」

「………………」

「………………」

「えぇ……ごほんっ。
　彼女は科学という信仰により見出された我が同胞。
　となればこの私がその存在証明に加担するのは必然と言えるわ」

「よくも咄嗟にそれっぽく言い包めるね君も」

「その場のノリだけで生きてきたイヴちゃん舐めんなよ？」

[39 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:32:39]

「では、此度の霊基成立のおさらいをしよう。
　まずはガランティスにより持ち込まれた"女神のエッセンス"を雛型に、科学信仰の人造女神の生誕を偽証した。
　真相を歪めて成立させた人造女神の持つ神霊級霊基が私の未完宝具である学府の理想郷を現実のものとする。
　それでもなお不安定な理想郷に我々を運営の代表者とすることで"役職を被らせ"詐称者としての霊基を安定させた」

「さて、此処からは逆順処理だ。
　一度現実のものとなった学府の理想郷により存在証明を行う。
　『天使の眼』により蒐集された記録は、我が名と学府の権威の下にこれを承認させる。
　反証を試みる者には科学信仰の人造女神の実例を提示しこれを反駁する。
　よって新規たる人造女神の誕生を今ここに宣言し現実のものとする。
　そして完成した霊基は新たな真名として我々の複合霊基に上書きされる」

「さあ、いまこそ証明されしその存在を大衆の目に晒そう。
　その名を知らしめ、その姿を顕現させよう」

[40 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:34:59]

「我、フランセス・ベーコンが傍証する」

「ただ一度の否定ではその可能性は未だ潰えないことを」

「我、ミトコンドリア・イヴが例証する」

「科学信仰における人造女神はこの世に存在することを」

「我、ガランティスが偽証する」

「本来産まれ得ぬ生命がここに誕生を迎えたことを」

[41 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:37:08]

『真名立証』

『存在証明学府　イスア・アトランティス』

[42 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:39:26]

「は、初めまして……
　私はイスア。
　かっ、完璧、で…っ！究極のあっ、偶像(アイドル)……なっ、いっ、イスア、ちゃん……でっ……しゅっ……
　あっ、あっ……あああああああああっ！！！
　むっ、無りゅっ……無理ぃ……もう無理ぃ……！！
　うえぇっ、ふえぇっ……」

「おい待てミトコンドリア・イヴ！君は彼女に何をした！？」

「いやだって人造女神の雛型はあーしだし？」

「Holy sh＊t!完全なる人選ミスだ！！」

「はっ、恥ずかしすぎっ、て……死ぬっ……はうっ……うううっ……」

「恥ずかしいのによくがんばったわね、えらいえらい」

「うわぁぁぁあん！ガランティスさぁぁぁん！！」

「うーん、カッコつけた割に盛大にぐだったねこりゃ」

「誰のせいだ、誰の！！」

[43 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:42:02]

【プロフィール6】

イスア同位体化石はグリーンランド南西部イスア地域の地層、イスア緑色岩帯(Isua Greenstone Belt)にて発見されたグラファイト。
その炭素同位体比率により、かつて地球最古の生命の痕跡だと"されていた"存在である。
陽子数(原子番号)が同じ元素の中に存在する中性子数(質量)の異なる原子を同位体と言う。
同位体の中でも容易に放射壊変により別の元素へと変化するものを放射性同位体と呼び、安定同位体組成はこの放射性同位体の同位体比を用いて表現される。
同位体は同じ元素であるため化学的性質は似ているが、質量差に起因した反応速度の違いにより同位体比が偏る場合があり、これは速度論的同位体効果と呼ばれている。
特に光合成においては速度論的同位体効果により選択的に12Cが利用され有機分子内での比率が上がることが知られており、一方で大気中CO2では残存した13Cの比率が上昇する。
有機物中の炭素同位体比は化石の形で、無機炭素の炭素同位体比は炭酸塩鉱物の形で保存され、これらを利用して当時の生物の生息域の炭素同位体比を復元することが可能である。
世界最古の地層が分布しているイスア緑色岩帯では、この同位体比を根拠として約38億年前の生命の痕跡とされるものが多数発見されている。
特にグリーンランドの首都ヌークの南に位置するアキリア島で発見されたアパタイト粒子中のグラファイト微粒子の推定年代は39億年前、これが世界最古の生命の痕跡『イスア同位体化石』である。

[44 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:44:33]

しかし、本当に『イスア同位体化石』が世界最古の生命の痕跡であるかは議論が絶えなかった。
300〜500度という(比較的)低温環境での地層の変性はグラファイトの形態で炭素自体は遺したものの、有機分子は分解され尽くしてしまい残存していないこと。
そもそもグラファイト自体が縞状鉄鉱床中の菱鉄鉱の還元による炭酸の分解によって無機的に生成し得るため、生物由来であるかの判別が難しいこと。
また現世生物が持つものと同じ炭素同位体組成も、微生物の残骸とされたナノレベルの組織の外形も、ともに無機的な作用のみでも生じ得ると考えた研究者は多かった。
拠って炭素同位体比のみを根拠に世界最古の生命の痕跡を主張するのは余りにも証拠が少なく、イスア同位体化石という最古の生命は否定された。
代わりに現在ではオーストラリアのピルバラクラトン緑色岩帯で発見された藍藻類の層状化石ストロマトライトの推定年代が35億年前であり、こちらが世界最古の生命の痕跡として有力視されている。
なおイスアの名の由来は現地イヌイットの言葉で『世界の消え果てる場所』を意味するという。

[45 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:47:05]

────そう、彼女は産まれなかった。
存在を予想され、否定され、現世に居場所を失った。
彼女は死ななかった。
産まれてすらいないままに否定され、魂の輪郭さえも覚束なかった。
故に彼女が彷徨うのは生死の境目に非ず。
現世と冥界に二分された境界とは異なる次元へと彼女は迷い出る。
そう、"生きてすらいない生命"にのみ観測可能なありうべからざる第三の境界。
"三叉路"。
そして巡り合う。
三叉路を守護する、境界の女神に。

[46 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:49:59]

三相の女神:EX
イスア・トリモルポス。
イスアが保有する『女神の神核』。
この神核に"最古の生命"という概念的偶像と、その証拠とされた同位体化石が存在するイスア緑色岩帯という物理的実体の情報が流し込まれ成立した霊基が『女神イスア』である。
かつてイーピゲネイアがアルテミスに救い出されヘカテと同一存在となった逸話同様に、科学的正当性の生贄と捧げられた彼女もまたヘカテにより救われその同一存在の資格を得た。
三相の女神としてのヘカテは乙女・母・老婆の女性の三相、あるいは少女神コレー=ペルセポネ・地母神デメテル・冥界神ヘカテとしての神性の三相とされる。
冥界神ハデスに拐かされ、黄泉戸喫により一年の三分の一を地上で、三分の一を冥府で過ごすこととなったペルセポネの逸話は直截的に、あるいは母デメテルによる娘との離別の悲嘆の冬と再会の歓喜の春という巡る四季の由来譚として間接的に、死と再生の循環という生命サイクルを表している。
科学的にいえば生と死、そして観測によって生死を決定される前の"重ね合わせ"の量子的存在の三相が女神イスアの本質である。

[47 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:52:31]

単独顕現:A
特殊スキル。
単独行動のウルトラ上位版。
「最古にして最新の女神」と定義され、地球最古の地層という出自から生命の黎明から現在に至るまでの記録装置と化したイスアは、地球生命史のあらゆる時系列における単独顕現をその存在命題として保証されている。
また存在が確定しているため、即死耐性、時間操作系の攻撃に対して耐性を持つ。

[48 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:55:08]

劇場の偶像:A+
イドラ・シアトル。
あるいはアイドル・オブ・ザ・シアター。
『四つのイドラ』の内の一つ、権威による迷妄を表し、本来なら人々の思考を誤らせ真実への到達を妨げる存在である。
しかしこれを逆作用させることにより、学府の理想郷という権威付けからイスアの存在証明をより強固なもとするスキルと化した。
なお「権威による迷妄」という端的な表現は正確さに欠け、『新機関』において本来ベーコンが避けるべきだとしたイドラとは意味合いが若干ズレている。
しかし逆作用を主目的とする本スキルはその誤謬さえ呑み込むことでランクを上昇させている。
因みにミトコンドリア・イヴの余計なお世話でライブステージの展開機能が追加された。


「いやさぁ、あーしイスアちーのこと『私はここにいるもん！見て見て！！』的なキャラかと思ってたんだよ、マジで。
　だからイヴちゃん気合い入れてライブステージ作ったんだけど……ゴメンね？」

「いきなりはっ……無理ぃ……せめて、練習っ、させてぇ……っ！」

「アイドルやること自体は拒否しないんだ」

[49 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 18:57:51]

『証明の時きたれり、其は全てを刻みしもの』

ランク:EX　種別:対人理宝具
レンジ:12,756km　最大補足:39億年

ドムス・ベンサレム・サロモニス。
真名の改竄によってイスアに上書きされた『ソロモン学院:A+』の機能がほぼそのまま継承された宝具。
地球最古の地層という膨大な情報ストレージを活用して『天使の眼:EX』にて収集した記録を保存する。
更にはイスア自身の"重ね合わせ"による量子ビット化が、特異点や異聞帯といったifの可能性すら記録保存可能な量子メモリを構成している。
その大半の機能を自身の神霊級霊基の存在証明に割り当てているものの、地球生命史の僅か一端の情報であっても情報熱力学的に換算されたその純粋な熱量はAランク宝具に匹敵するとされる。
理論上はこの情報熱を取り出し光帯状に収束させることも可能だが、自身及びマスターの存在証明を最優先するため、不要となった冗長性などの余ったデータをそこそこの密度に圧縮加工して放出する程度の運用に留まっている。

[50 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 19:00:19]

プリテンダーだから本質はなんなんだろって思ってたら凄い多重構造！
架空のイベストも見たすぎ

[51 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 19:01:09]

『全て懐かしき理想郷』

ランク:EX　種別:結界宝具
レンジ:12,756km　最大補足:約1兆1000億トン相当

ロストシティ・アトランティス。
大西洋中央海嶺から西に15kmほどの地点に位置するアトランティス岩体に存在する熱水噴出孔、通称『ロストシティ』。
閉鎖的な生態系が循環し地球生命誕生の鍵を握ると考えられてきた熱水噴出孔であるが、主に調査対象とされてきたのは煙突状の噴出孔（チムニー）から300〜400℃と極めて高温で酸性度も高く硫化物に富んだ黒い熱水を吹き出す『ブラックスモーカー』であった。
それに対してロストシティは50〜150℃の強アルカリ性という特殊な環境下であり、そこで発見されたトリプトファンは鉄に富むサポナイトを触媒としたフリーデル・クラフツ反応による非生物由来アミノ酸合成であると期待されている。
つまり原始地球における有機高分子の無機的合成、化学進化説における『生命のスープ』の肯定的証拠となり得るものである。
この宝具は次元がズレた位相にかつての原始地球環境が再現された生命の起源にして魂が帰る始まりの海であり、最古の生命の女神であるイスアの領域として存在する『星の内海』とは似て異なる科学信仰の理想郷。
類似宝具と同様に次元位相による攻撃遮断やカウンターとして用いることが可能な他、その内側に招き入れることで物理的には高水圧・高温・強塩基、魔術的には魂そのものが持つ"望郷"による自我境界の侵蝕が襲い来る致死圏と化す。


「…………ねぇフランちー、イスアちーのこと『極めて無害で矮小な存在』だとか説明してなかったっけ？」

「今の私は詐称者のクラスだぞ、発言を信用する方が悪い」

[52 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 19:04:28]

『絶海理想学府　ニュー・アトランティス』をクリアで解放

【プロフィール7】

「……とまあ、ヘカテ様が救われたあの子を人理に刻みたかったというのが事の顛末よ」

「英霊の座が根源の一部であろうとも、科学の視座からの地球生命史の記録というのは是非とも保存しておきたい逸品だろうよ。
　やれやれ、憎まれ役を買って出たのは私自身てはあるものの骨が折れる仕事だったぞ。
　ところで当のイスア本人はどこだ？」

「薔薇の皇帝と血の伯爵夫人に誘拐されてライブのリハしてるよ〜」

「貴様がいらん属性を勝手に付け加えたせいで……いや、当人が楽しんでいるならそれで良しとするか」

「ところでガランちー、リソースにも余裕できたことだしそろそろ霊基再臨してケモ耳美少女に」

「ならない」

[53 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 19:06:44]

特異点が消失するまでの残りわずかな間。
再建されたロストシティの劇場で、初々しいアイドルの歌声は朗々と響き渡る。
かつて否定された存在は、衆目から承認を得る喜びに胸を弾ませ精一杯に手を振り続ける。

──ここにいてもいい。

そう肯定してもらえることが、イスアにとっては何よりも嬉しかった。

[54 ワンの人とは別人 25/11/25(火) 19:09:05]

以上、書き溜め分投下終わり。
イスア同位体化石を鯖化したくて趣味で盛ったら盛り過ぎたものがこちらになります。
科学的に胡乱な部分も多分に含みますがエンタメ重視ということで。
イベントシナリオとか宝具台詞とかマイルールとか特に何も考えてないけどスレ落ちてないようならまた後で書く。

[55 二次元好きの匿名さん 25/11/25(火) 22:05:50]

サムネ可愛いねえからのギャップ草

[56 二次元好きの匿名さん 25/11/26(水) 07:32:29]

あげ

[57 二次元好きの匿名さん 25/11/26(水) 12:40:32]

情報量の暴力すぎる
初めて聞く単語がめちゃめちゃ多くて読み応えもすごくあった
ありがとう

[58 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 16:59:06]

スレ残ってた
だらだらと適当に書いていきますか

[59 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 17:02:41]

【期間限定】「ロストシティ・リコンストラクション──イタチと女神と臨海学校──」

〜プロローグ〜
白い砂浜、高台から望む大海原。
そして昏れなずむ夏の夕陽に照らされた寂れた校舎。
大西洋上に突如現れた島で待ち受けていたのは、どこかノスタルジックな光景だった。
喋るイタチに誘われ、荒廃した学園都市に降り立ったカルデア一行は夏を満喫すべくその復興に乗り出す。

「えっ、都市復興と学園生活と夏休みを同時進行で！？できらぁっ！！」

ある意味いつも通りな忙しい夏が今年もマスターに襲いかかる！


※イベントの進め方
サーヴァントたちと一緒に学園都市を復興しよう！
↓
フリークエストで復興に必要な資材を集めよう！
復興を進めることでメインクエストが進行！
↓
再建した施設によってマップにも変化が？
都市の発展はマスターの選択次第！

[60 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 17:49:30]

続いて宝具ボイス

[61 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 17:53:21]

増えよ、満たせ、交わり、廻れ。

我が声に続け、数多なる産声よ。

ガランティスの名の下に告げる。

生命よ、産まれよ────


　　ｳｫｰﾀｰ・ﾌﾞﾚｲｶｰ
『祝言すべき全ての胎』

[62 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 17:57:13]

あーもう怒った、怒りましたよあーしは！

こうなりゃヤケクソじゃこんにゃろー！

どうなっちゃっても知らないんだからね！？


ｴﾚｸﾄﾛ・ﾄﾗﾝｽﾎﾟｰﾄ・ﾁｪｲﾝ
『母系伝承・雷花刑場』！！

うわっ、私の宝具エグすぎ……？

[63 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 18:01:58]

トリビス、スペクス、フォーリ、シアトル。

既に偶像は打ち壊され、この歩みを止めるものは無し。

これは神より賜りしヒトの権利の行使である。

故に再び告げよう、「知識は力なり」と。


ﾉｳﾞﾑ・ｵﾙｶﾞﾇﾑ
　『新機関』

[64 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 18:09:53]

存して有と為さず、亡びて無と為さず。

この身体に刻まれしは誕生の喜びと絶滅の嘆き。

幾多の骸の上に紡がれてきた生命の歴史。

だから、お見せしましょう。


　　　　ﾄﾞﾑｽ・ﾍﾞﾝｻﾚﾑ・ｻﾛﾓﾆｽ
『証明の時きたれり、其は全てを刻みしもの』

────あなたの生きた証の証明を。

[65 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 18:17:55]

忘れないで、最初の一歩を。

歩き出す理由を。

全ての始まりを。

ここはあなたの旅路を肯定する始まりの海。


　ﾛｽﾄｼﾃｨ・ｱﾄﾗﾝﾃｨｽ
『全て懐かしき理想郷』

────おかえりなさい。

[66 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 18:26:52]

「イェーイ！みんなノってるかーい！！」

「ええいっ、何故私までステージに立たねばならんのだ！？」

「人前で声を出すのは得意でしょう？こうなれば腹を括りなさい」

「それでは聞いてください、私たち4人の初めての歌───」


　　　　ﾄﾞﾑｽ・ﾍﾞﾝｻﾚﾑ・ｻﾛﾓﾆｽ
『証明の時きたれり、其は全てを刻みしもの』

[67 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 18:39:07]

続いてマイルームボイス

[68 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 18:46:34]

「お久しぶりね姉弟子、貴女までカルデアにいたなんてね」

「……やましいところなんてないわよ、ええ。
　才能がない自覚もあるから魔術師なんて名乗っていないし」

「だからそのキュケオーンを押し付けるのはやめて。
　それって現代だとハラスメントになるんじゃないの。
　えっ、ブタもかわいいでしょうって？
　それ今は関係なくない？」

[69 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 18:52:18]

「ヘラクレス、貴方もいたのね」

「本当にあの駄女神はいらないことばかりして……お互い苦労したわね。
　神ってそういうものだと分かってはいるけど、愚痴の一つや二つ溢すぐらいは許されていいでしょう？」

「とにかく貴方も友や信頼できる仲間を得て楽しそうで何より。
　恥ずかしいからやめてくれって？
　いいじゃないの、私は貴方がおしめしてる頃からずっと見てきたんだから」

[70 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 19:05:24]

「おいっすー！
　そこのお二人さん、ギャル同士仲良くしよーぜー？」

「いーのいーの、イヴちゃん自分でも女神とかいう自覚ないし雑に扱ってくれてだいじょぶじょぶ！
　しっかし、カルデア女子はみんなめんこいのう？
　ねーねー、ふたりはいつから付き合ってんの？
　なんちってー！」

「んん……あれ？
　もしかしてあーし、空気読めてない感じ……？」

[71 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 19:16:47]

「かの高名なウィリアム・シェイクスピア殿にお会いでき恐悦至極」

「なんでも世には私を貴殿のゴーストライターなどと嘯く風説があるのだとか。
　これは私の文才が認められたと自慢して良いものですかな？
　ほう、作家サーヴァントが集う文壇ですか。
　私も願わくばその末席に名を連ねたいものですな」

「はい？
　原稿の代筆？
　〆切り地獄？
　……いやいや、他人に筆を任せてもそれでは貴方は満足できますまい。
　そんな戯言の前にご自身の頭と指先を動かしましましょう。
　ほら、"The clock upbraids me with the waste of time"
　──『時間を浪費するなと時計怒らん』ではなかったのですかな？」

[72 ワンの人とは別人 25/11/26(水) 19:27:41]

「ヨハンナ、さん……初めまして、イスアです」

「その、公的に存在を否定されて、それでも英霊の座に記録を残せたって聞いて。
　勝手に共感を覚えちゃって……
　迷惑、でしたか……？
　そう、ですか。
　それならよかった、です」

「ふふっ……後輩として、ヨハンナさんのこと、もっと見習わなきゃ。
　今より承認を集めたいなら、私も巨大な石像とか……
　きゃっ！
　えっ、思い出させないでって……？
　ご、ごめんなさい……私、そんなつもりじゃ……」