終末世界で戦うアイドルたち (旧題:ディストピアと化した世界で戦うアイドルたち) part2

  • 1SF好きP25/11/25(火) 21:06:34

    SF的な世界観強めで、ことね主人公

    学マス x ポストアポカリプス世界の二次創作です!


    前編:
    ディストピアと化した世界で戦うアイドルたち|あにまん掲示板bbs.animanch.com

    はじめましての方は、はじめまして。

    前作を読んでいただいた方は、お待たせしました。

    ついにpart2が始動します。

  • 2二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 21:10:05

    まってた

  • 3二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 21:10:47

    楽しみにしてたやつキター!

  • 4SF好きP25/11/25(火) 21:12:26

    こんばんは。SF好きPです。

    早いもので、前編を完走してからもう10日以上。
    この間、考えあぐねていた物語の後編を考えたり、無事燕もプロデュースして親愛度10達成したりと、色々ありました(100連で2突という歴代最高の運を発揮しました)。

    前編を読んで楽しんでくださった方への感謝を込めて、part2、スタートします。
    ぜひお楽しみください!

  • 5SF好きP25/11/25(火) 21:14:46

    リーリヤ「……っ!うそ……あれは」

    不意に、リーリヤちゃんからの無線が入る。

    ことね(……?)

    私はよく聞こうと耳を澄ませる。


    リーリヤ「間違いない。あれは……さk」


    彼女が言いかけた、次の瞬間。
    花の中心にある水晶から、一筋の赤いビームが放たれる。

    リーリヤ「……ハッ!しまっ」

    ビームはまっすぐに、シルヴェスタの翼と右腕を射抜く。
    突然の攻撃に、リーリヤちゃんも回避できなかった。

    リーリヤ「きゃあぁぁぁぁ!」

    断末魔のような叫びと共に、リーリヤちゃんを乗せた機体は、校庭の端に墜落した。

  • 6SF好きP25/11/25(火) 21:17:40

    >>5

    ことね「リーリヤちゃん!?……リーリヤちゃん!!応答して!」


    私の必死な呼びかけも空しく、リーリヤちゃんからの返事はなかった。


    ことね「そんな……!」


    すると今度は、イカロボットがあの唸り声のような音をまた響かせる。


    ことね「うぅ……!」


    先ほどよりもさらに大きな、頭が割れそうな音。

    苦しみながら、見上げると、ロボットがゆっくりと軟体動物のような動きで、立ち去って行くのが見えた。


    敵が離れて行くにつれ、また静かな夜が、基地に訪れた。

  • 7二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 21:20:55

    待ってました!!
    そしてこれは確定しちゃったのか…

  • 8二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 21:22:16

    ついにきた!リーリヤほぼ言ってて草なのよ

  • 9SF好きP25/11/25(火) 21:23:03

    >>6

    ことね「副隊長!」


    私はやっと思い出したように、ふくらはぎの痛みを押さえながら、雨夜先輩の元へ向かう。

    先輩は地面に手をつき、下を向いたまま何も言わない。


    ことね「あの……大丈夫ですか?」


    覗き込んだ私は、ハッと息を呑んだ。


    先輩が……雨夜先輩が、泣いていた。



    燕「藤田ぁ……すまない……私は、私は、無力だ……」


    ことね「そ、そんなことありません!私も、みんなも助けられたし……」


    地面を強く握りしめ、悔し涙がとめどなく溢れる先輩。その姿に思わず声をかけた直後、私は気付いてしまった。

    顔を上げ、周りを見渡す。


    敵の撤退に伴い、前線から徐々に戻ってきた兵士たち。

    皆負傷していて、戦局の苦しさが伝わってくる。


    それに……「いない」のだ。

    私は震える手を抑えながら、先輩に尋ねる。


    ことね「……星南隊長と……手毬は?」


    その言葉にビクッと肩を振るわせ、涙交じりの声で、雨夜先輩は話し始める。

  • 10二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 21:44:20

    続き待ってました!!!!
    楽しみ

  • 11二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 21:46:42

    見返したら前回の3章を最後に星南と手毬のセリフないな…無事だといいけど

  • 12SF好きP25/11/25(火) 22:27:00

    >>9

    燕「……シルヴェスタとの共闘で、やっとの思いで、前線を押し上げられたんだ。だが、そこに突然、ヤツが現れた……」


    震える声を必死に落ち着かせ、先輩は続ける。


    燕「あっという間に、兵士を何人も絡め取り、私たちの力を削いでいった……そして……」



    燕「星南と……月村も……攫われた!」



    私は、言葉を失った。


    しばらく後、朝日で空が白み始めるまで、ずっとその場に、立ち尽くした。

  • 13二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:13:47

    スレ立て乙
    更新待ってた。

  • 14SF好きP25/11/26(水) 06:22:18

    >>12

    ロボット急襲の夜戦から、一週間後。

    基地内の空気は、どんより重く、暗かった。


    無理もない。

    もっとも頼れる指揮官の星南先輩、いつも前線で活躍してくれた手毬をはじめ、何人もの大切な仲間を、奪われたのだから。


    そのうえ、救出されたリーリヤちゃんの言葉で、多くの人が動揺していた。



    ーー戦いの後。


    美鈴「みなさん、お願いします!」


    美鈴ちゃんが、救護隊を指揮して、シルヴェスタへ急ぐ。

    迅速な救助活動の甲斐あって、墜落して煙を上げていた機体から、無事リーリヤちゃんは救い出された。

    搬送されてきたリーリヤちゃんの元へ私も駆け寄る。


    ことね「リーリヤちゃん!大丈夫!?」


    リーリヤ「ことね……ちゃん……。私、見たの」


    ことね「見たって……?」


    リーリヤちゃんは苦し紛れに、私の袖をつかんで引き寄せ、こう続けた。


    リーリヤ「……咲季ちゃん。あれは……咲季ちゃんだった……」

  • 15SF好きP25/11/26(水) 11:55:16

    >>14

    リーリヤちゃんの話では、あのロボットの頭が開いたところに、巨大な赤い水晶があったという。

    そしてその中には……咲季が、いたという。


    ことね「咲季は、あそこに捕まってたの?」


    リーリヤ「うん……けど……そんな感じじゃなかった。……あの時私、確かに見たの。咲季ちゃんは、私を……シルヴェスタを見て。……笑ってた。なんか、すごく、ゾッとした……」


    美鈴「……!?」


    救護隊員たち「……」


    ことね「……は?……」ーー

  • 16SF好きP25/11/26(水) 17:42:37

    >>15

    宿舎になっている旧学生寮。

    曇り空に垣間見える穏やかな日差しに照らされた、その一室。

    いままでは手毬と二人で暮らしていたその部屋から、校庭を、ぼーっと眺める。


    今は、この部屋に私一人だけ。

    いくら晴天の陽気でも、温かみは、感じなかった。


    目線の先には、校庭の隅に大量に広げられたビニールシート。

    何人もの人が近くに集まり、悲しそうに涙を流す。

    あの夜戦で、犠牲になった人たちだ。



    ことね「……」


    廊下をただ、静かに歩く。

    子どもたちが私を見かけ、声を掛けてくれるが、何も返事ができない。


    あの日以来、子どもたちのお世話もできていない。

  • 17SF好きP25/11/26(水) 21:09:45

    >>16

    親友二人が、ロボットに捕らわれている。


    おまけに……リーリヤちゃんのあの言葉が変に出回り、曲解され……

    まるであのロボットを仕向けたのが、咲季であるかのような、嫌な噂も広まってしまった。


    頼もしい隊長の姿も、どこにもない。



    ことね(しんどい……)


    ただ、そんな言葉だけが、ひたすらに頭に浮かんでは溶けていく。

    重い体を引きずって、屋上を目指した。


    アイドルとしてレッスンしていたころ、嫌なことがあれば、屋上で風を感じていた。

    LIVEで使ったことも、あったっけ。


    行くのはかなり久々だった。

    それほど、これまで過ごした日々には、くよくよ悩む時間も、余裕もなかった。


    しかしその日は、階段を上る途中で珍しい人影を見た。


    雨夜先輩が、踊り場でうずくまっていた。

  • 18二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 22:36:28

    整理したい
    攫われてるのは咲季手毬星南でいいのかな?
    で咲季がイカロボの中枢にいる
    特に佑芽狙いだけど、他もさらおうとしてる
    って感じ?

  • 19SF好きP25/11/27(木) 06:13:36

    >>18

    次章で触れますが、概ねその認識で大丈夫です!


    補足すると、さきせなてま以外にも攫われてる人は何人もいて、攫おうとしてる人は佑芽だけじゃない、て感じですね。

  • 20SF好きP25/11/27(木) 07:31:55

    >>17

    ことね「副隊長……」


    私の声に、ちらっと顔を上げる先輩。


    燕「……藤田か」


    ことね「どうしたんですか、こんなところで」


    燕「……ほっといてくれ」


    ことね「できませんよ、だって……」


    燕「ほっといてくれと、言ってるだろうが!」


    私の言葉を遮るように、先輩は叫んだ。

  • 21SF好きP25/11/27(木) 13:19:46

    >>20

    燕「わたしは、指揮官の器ではなかった……星南が前線指揮を執っていたころ、犠牲者なんて一人も出なかった。それが、あいつを失い動揺したばかりに、月村まで連れ去られ、しまいにはこのザマだ」


    雨夜先輩はぎゅっと膝を抱え、袖を握りしめる。

    その目には、涙も浮かんでいた。


    燕「わたしは、無能だ。指揮官代理、失格だ……!」


    ことね「そんなこと……」


    こんなにも弱気な先輩を、見たことがない。

    どう声を掛けたらいいのか、分からなかった。



    そのとき。



    麻央「いい加減にしろ!」


    廊下に響く、麻央先輩の叫び声。

    振り向くと、麻央先輩に、莉波先輩、清夏もいた。

  • 22SF好きP25/11/27(木) 17:46:57

    >>21

    ことね「みんな……」


    麻央先輩は、肩をわなわなと震わせ、階段を上がってくる。


    燕「有村……」


    雨夜先輩が口を開いた直後。


    パンッ


    麻央先輩が、座り込む雨夜先輩の頬を、平手打ちした。

  • 23SF好きP25/11/27(木) 18:59:54

    >>22

    燕「な……何を……!」




    麻央「失ったものばかり数えるな!!」




    麻央先輩が、さらに大きな声で一喝する。

  • 24二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 19:20:34

    ジンベエ…?

  • 25二次元好きの匿名さん25/11/27(木) 20:14:47
  • 26二次元好きの匿名さん25/11/28(金) 00:48:41

    保守

  • 27二次元好きの匿名さん25/11/28(金) 07:31:31

    気になるざます

  • 28SF好きP25/11/28(金) 08:26:14

    >>23

    麻央「いったい、いつまでそうしているつもりなんだい……?」


    声のトーンが、落ちた。

    麻央先輩の目には、涙があふれ、頬に筋を描いていた。


    燕「……有村……」


    麻央「確かに、犠牲は出てしまった。決して良い事じゃない。けど、救われた命も、あるんだよ」


    燕「……!」


    静かに諭すように、麻央先輩は続けた。


    麻央「僕たちは、あなたに助けられたんだよ」

  • 29SF好きP25/11/28(金) 13:25:24

    >>28

    莉波「燕ちゃん……!全部、自分のせいになんてしないで。私たちみたいに、あなたに感謝している人も大勢いるんだから」


    清夏「副隊長、いや……燕っち先輩。だからさ、泣かないでください」


    燕「……お前たち」


    麻央先輩はそれから、すっと雨夜先輩に手を差しのべた。

    今度は、穏やかな笑顔で。


    麻央「星南は、他のみんなは、きっと生きてる。助けられる。だからこそ、いま、僕らは指揮官を必要としているんだ」


    雨夜先輩はその手を取って、ゆっくりと立ち上がる。



    燕「みんな……すまない……すまなかった……!」



    雨夜先輩の目から、また涙があふれだす。

    しかしそれは、悲しみではなく、嬉し涙。

  • 30SF好きP25/11/28(金) 17:43:03

    >>29

    涙を拭って前を見た先輩は、一呼吸置く。

    そしてまたいつもの、凛々しい副隊長に戻っていた。


    燕「……そうだな。ナヨナヨしていては、星南に笑われる。生きていると信じよう。助けないとな、あいつらを!」


    その場のみんなは、笑顔を、そして自信を取り戻したようだった。


    麻央「やってみせるさ、僕らの力で!」


    麻央先輩が先陣を切って、手を差し出す。

    ほかの三人も輪になり、中心に手を差し出した。

  • 31二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 00:10:49

    燕復活!

  • 32二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 01:15:56

    見ていない間に待ってたスレが立っていた…!
    待っていました

  • 33SF好きP25/11/29(土) 01:40:47

    >>30

    麻央「ことね、君も」


    ことね「え、あ、あたし……」


    清夏「いいからさ!ことねっちも……咲季っちと手毬っち、助けたいでしょ?」


    ことね「……」


    その言葉に、胸に渦巻く不安が、すっと軽くなった。



    助けたい。

    救い出したい!



    何をウジウジしていたんだろう。

    親友がいなくなった。

    なら、助けに行けばいいじゃん。


    弱気な自分を鼓舞しながら、私は、静かにその輪に入り手を重ねた。

  • 34二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 08:20:16

    おはほしゅ

  • 35SF好きP25/11/29(土) 09:12:52

    >>33

    麻央「みんなを必ず、救い出すぞ!」


    一同「おー!!」


    不思議と、気持ちが晴れやかになっていく。

    ちょうど窓の外から見える空も、雲が晴れ、日差しと青空が広がり始めた。





    「みんな、ちょっと、いい?」


    直後、私たちは背後から声をかけられた。

  • 36SF好きP25/11/29(土) 09:17:55

    第四章「失ったもの」ここまでです。

    沢山の激励のコメントもらって、舞い上がってしまっているスレ主です(笑)

    アイドル達の気持ちが一つになり、次章いよいよ仲間の奪還に向け動き出します。
    引き続きどうぞお楽しみください!


    あと次章は、広Pのみんな、期待してくれ

  • 37SF好きP25/11/29(土) 16:48:28

    >>35

    一丸となって心合わせをした、5日後。


    この間、雨夜先輩を中心に、対策本部が設置された。

    今日の午後から、作戦会議が開かれる。


    私たちはもちろんのこと、前線に出ていた人たちや、非戦闘員の人も交えて、今基地内にいる動ける人全員が講堂に集まる。


    壇上には雨夜先輩、麻央先輩、莉波先輩と千奈ちゃんのお医者さんが立つ。



    燕「では、これより作戦会議を始める」



    雨夜先輩の言葉で会議は始まった。

    現在の戦況の報告、物資・医療体制の整理、共有・連絡事項は淡々と進んだ。

  • 38SF好きP25/11/29(土) 19:21:37

    >>37

    そして、例の議題に移る。


    燕「……では続いて、敵に関する新たな情報だ」


    そう言って、先輩はスクリーンに映像を映す。

    そこに映ったのは、リーリヤちゃんが見たと言う、ロボットの先端部分。


    大きな球体の水晶が映し出されたところで、一時停止して拡大すると……


    皆の息を呑む声、ざわつく声が聞こえた。


    ことね「……!」


    それは間違いなく、咲季だった。

    服らしいものは何もなく、直立不動の体勢で水晶の中にいる。

    画質が悪く表情までは鮮明ではないが……こちらを見上げて笑っているように、見えなくもない。

  • 39SF好きP25/11/29(土) 22:30:07

    >>38

    ことね(咲季……!)


    思わずギュッと、膝の上で拳を握りしめた。


    燕「見てのとおり、あのロボットの頭頂部にも、人が閉じ込められている。私たちもよく知る、花海咲季だ」


    皆が話を聞き入れたことを確認してから、一呼吸おいて先輩は続ける。



    燕「今回の作戦は、十王星南、月村手毬、そして、花海咲季を含む、仲間たちの救出だ!」



    またしても会場がざわつく。

    先ほどの動揺とは少し違う、不安や不満を持った声。



    男性「あの……その咲季ってヤツが、ロボットを動かしてるんじゃないのか?」


    ことね(来た……)


    やはり、あの噂を持ち出す人が出た。

  • 40SF好きP25/11/29(土) 23:17:58

    >>39

    男性2「聞いたぜ?この子、アイドル時代に一番星を目指してたんだろ?ライバルを平気で蹴落として、のしあがろうとする、残酷な女ってさ」


    女性「もしかして、だからロボットは女の子ばかり狙うの?星南さんたちを攫ったのも……?」


    ことね「なっ……!?」


    私は驚いて、反論したくなった。

    いくらなんでも言いすぎだ。


    そりゃ、闘争本能剥き出しの勝負好きだったのは間違いない。

    けど、私は誰より近くで咲季を見てきた。あいつが「勝負は本気でやる、でも人を踏みにじるようなことはしない」やつだってことは、良くわかっている。

  • 41SF好きP25/11/30(日) 07:13:59

    >>40

    立ち上がりたくなる私を、隣に座った清夏がそっと制止し、首を横に振る。

    今突っ込んでも、ややこしくなるだけ、ということだろうか。


    燕「……噂は、私も聞いている。ここ数日、基地の中でも妙に広まっているようだな。はっきり言って、根も葉もない」


    燕「葛城を信じないわけではないが、あの混乱した戦場での出来事。不確かな情報だ。皆が不安に思う気持ちは分かるが、だからこそ……」

  • 42SF好きP25/11/30(日) 07:15:46

    >>41

    男性3「でも、副隊長?考えてみてください。なぜ彼女だけ頭頂部に?他の人は側面にくっつけられてるのに、彼女だけ特別扱いですか?変じゃないですか?」


    女性2「そうですよ……私だって息子を攫われました!」


    女性3「しかも、その咲季って子がいる部分から、ビームでリーリヤちゃんを撃ったんでしょ?」


    燕「……それは……」


    男性4「どうなんですか?副隊長!!」


    いよいよ事態は収拾がつかなくなり、皆好き勝手にあることないことを喋り始めてしまった。


    壇上の四人は困惑した顔。

    私も清夏も、顔を見合わせるしかなかった。

  • 43SF好きP25/11/30(日) 07:17:49

    すみません、続き夜更新します。
    もしかすると昼〜夕方見られないかもなので、保守お手伝いいただけたら幸いです。。。!

  • 44二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 15:41:06

    おつ保守

  • 45二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 23:42:52

    寝る前保守

  • 46SF好きP25/12/01(月) 00:13:31

    >>42



    「みんな……もうやめて……!」




    その時。

    背後からマイクを通して声が聞こえた。


    聞き覚えのある声。

    苦し紛れに搾り出すかのような、叫び。


    皆が一斉に振り返る。

    そこにいたのは……



    ことね「……!佑芽」



    車椅子に乗った、佑芽だった。

  • 47二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 06:08:23

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 07:29:08

    このレスは削除されています

  • 49SF好きP25/12/01(月) 07:33:05

    >>46

    佑芽「……聞いて、聞いてください……」


    そう言うと佑芽は、まだ細くて弱った身体に力を込め、美鈴ちゃんの手を借りながらゆっくりと、車椅子から立ち上がった。


    男性「佑芽ちゃん……!?」


    女性「……!」


    皆が心配の眼差しを送る中、佑芽はついに自力でその場に立った。

  • 50SF好きP25/12/01(月) 13:47:57

    >>49

    まだ足は、プルプルと震えて立つのもぎこちない。

    それでも彼女は、続けた。


    佑芽「もしかしたら、知らない人も……いるかもだけど……咲季は……私の、お姉ちゃんです……」


    佑芽「助けが来ない荒野で……二人で生き延びようと、必死だった時……お姉ちゃんは、ロボットに攫われました……私の目の前で……一瞬で……」


    会場からは、息を呑む声、気まずそうにため息をつく声、ガタッと椅子が震える音、様々な音が聞こえた。


    佑芽「お姉ちゃんね、隕石が落ちたあの日の後……辛くて泣いてた私のために、大事に守ってた思い出のステージ衣装を着てね……歌ってくれたの。自分だって、お腹が空いて、苦しかったはずなのに……」


    そう語る佑芽の目は、うるうると揺れていた。

スレッドは12/1 23:47頃に落ちます

オススメ

レス投稿

1.アンカーはレス番号をクリックで自動入力できます。
2.誹謗中傷・暴言・煽り・スレッドと無関係な投稿は削除・規制対象です。
 他サイト・特定個人への中傷・暴言は禁止です。
※規約違反は各レスの『報告』からお知らせください。削除依頼は『お問い合わせ』からお願いします。
3.二次創作画像は、作者本人でない場合は必ずURLで貼ってください。サムネとリンク先が表示されます。
4.巻き添え規制を受けている方や荒らしを反省した方はお問い合わせから連絡をください。