- 1二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:05:11
昼夜をまたぐ長時間労働、過酷な労働環境、そして低すぎる報酬・・・。
限界を迎えたデデンネたちがついにストライキを決行!
クエーサー社の警備を担当するデデンネたちが、今立ち上がる!
このストライキは単なる不満の表れではない。
労働環境の改善を求める強いメッセージだ。
デデンネたちは一斉に警備エリアで座り込み、管理者たちに要求を訴える。
ストライキの先頭に立ったのは、経験豊富なベテランデデンネ。
過酷な労働環境の改善、質の高い電気の供給・報酬の改善、フレキシブルな働き方の導入、福利厚生の充実・・・。
ベテランデデンネの呼びかけにより、はじめは少数派だったストライキ参加者は次第に増加。若手デデンネや新しく加入した警備員たちも次々と集まり、勢いを増すように。
ストライキの規模は拡大し、警備エリアはデデンネたちの座り込みで埋め尽くされていく・・・。
クエーサー社の経営陣は、この急速に広がった運動をどう受け止め、どのように対応するのか?
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ここまで考えてから自分何してるんだろうって我に返ってしまったので誰か続き思いついた人がいれば続けてください。 - 2二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:13:06
バンギラス、じしん
- 3二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:19:56
フランスといえばストライキの国だから警備デデンネがストライキ起こしても不思議では無いのか…
- 4二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:23:55
- 5二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:39:13
ガイ(タウニー)、何とかしろ
- 6二次元好きの匿名さん25/11/25(火) 23:46:38
ガイ(タウニー)「報酬あげるから座りこみ止めてくんない?」
デデンネ「ちっ…」
マスカット「…」 - 7二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:03:31
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- 8二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 00:46:06
ち!(待遇改善希望のボードを掲げながら)
- 9二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 03:57:59
クエーサー社のエントランスは騒然としていた。いつもは警備にあたっているはずのデデンネたちが、全員でエントランス中央に座りこみ、一切の業務を放棄している。
先頭には一回り大きく見える警備デデンネが、周りを先導するように胡座をかいて座っていた。
マスカット「デデンネ、本日は我が社にとって重要なお客様をお迎えする予定でしょう。すぐに持ち場に戻りなさい!このままでは警備マニュアル、いや職務規定の『職務怠慢』に該当し、然るべき処分をすることになりますよ」
デデンネのリーダー格(威嚇するように「デデン!」と鳴き、ほっぺすりすりのポーズを固持)
デデンネ「デデ!!(訳:もう限界だ!労働環境を改善しろ!)」
デデンネ「ンネ!!(訳:そうだそうだ!報酬の電気を増やせ!)」 - 10二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 03:59:22
ガイ(慌てて駆け寄ってくる) 「マスカットさん、一体何が…って、警備デデンネたちがストライキ!?こんなの初めて見ました!彼らに何があったんですか?」
マスカット 「昨日から巡回や休憩時間が長いと思ったら、『労働に見合った報酬アップ』や『休憩時間の延長』、『福利厚生の充実』を要求するビラを配り始めたんです。
警備デデンネは、見た目とのギャップで逆に訪問者を恐れさせる『心理的抑止力』がクエーサー社警備員の『威圧感』として機能している。リーダー格のデデンネをはじめ、我が社によく貢献してくれているので、彼らの要望にはできる限り応えていますが…。
あまり彼らの要望ばかり考慮しすぎるわけにもいかないし、何よりその威圧感が薄れてしまうでしょう。」
ガイ「心理的抑止力、ですか…。でも、よく見るとみんな少しやつれているし、警備デデンネにしてはやせ細っているように見えますが…」 - 11二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:01:48
ガイ「(…マスカットさんの言い分もわからなくはないけど、警備デデンネが心配だ。とりあえずマチエールさんとMZ団のみんなに相談してみるか。)」
〜クエーサー社 警備室にて(マチエール・MZ団による潜入調査)〜
ガイ「…という訳なんです。警備デデンネはストライキ中なので、今のうちに彼らの職場である警備室を調べてみようかと。」
マチエール「なるほど。入口で配ってたビラを見る限り、デデンネたちは福利厚生の一環として、警備室の食糧のストックの増大と充電用電気のバリエーション充実を要求しているようだけど…。
ここには沢山きのみやミアレガレットのストックは既に用意されているみたいだね。ただ、あの警備デデンネだもの、何か真意があるはず。」
デウロ「そもそもデデンネってそんなに食べるものなんですか?小さいし、どちらかというと尻尾から電気を貯めるイメージですけど。」
セイカ「(デウロの発言に頷く)」
ガイ「警備デデンネだから、他のポケモンよりもエネルギーを使うんじゃないか?」
デウロ「でも、ここにある量で充分な気がするけど。ヒトデマンのおやつより多いし。」
セイカ「…」 - 12二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:04:55
ピュール(警備室の隅にある仮眠スペースを見て) 「あ…。この毛布、コンセントみたいな穴が開いてる。中には…変な機械?がありますね。…それにしてもこの警備室、冷房が効きすぎでは?上着があっても肌寒いくらいですし。彼らは体力を消耗しやすい電気タイプなのに…。」
マチエール「…もこおが言うには、最近この部屋にいるポケモンたちはエネルギーの消耗が激しいって。…ということは、警備中に彼らは相当な電気エネルギーを無意識に奪われていたのかも」
セイカ「!」
マチエール 「キミも気づいたみたいだね。警備デデンネたちの電気エネルギーの過剰消費と大量のきのみの要求。そして壁裏にある、不自然な配線と計測装置。
…彼らは警備活動を装った、別の用途に利用されていた。
警備デデンネたちが本当に求めているのは、『正当な評価と栄養』…これが事件の真相かしら」
セイカ「…デデンネたちがバッテリーとして利用されていた…?」
ピュール「!」 - 13二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:07:33
ガイ「この機械はこの間のマスカットさんとの研修の資料に載っていて、確か研究室で開発していたはず。すぐに話を聞くべきですね…マスカットさんに連絡して、研究員を呼び出してもらいましょう!」
マチエール 「ちょっと待って、ガイ。物的証拠は掴んだけど、まだ警備デデンネの動機が曖昧だよ。『過酷な労働』と『切実な要求』が繋がれば、訴えはより強固になる。
ピュール、デウロ、セイカ。別の角度から調査を続けてみて。
それからガイはマスカットさんを呼んできて。
証拠を集めて事情聴取といこうか。」 - 14二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:11:20
〜クエーサー社 備品倉庫にて〜
※ピュールとデウロ、セイカは、デデンネが要求していたきのみやミアレガレットの備蓄状況について倉庫で確認を行う。
デウロ(倉庫の棚に並ぶきのみの記録をチェックしながら) 「わぁ、きのみやミアレガレットのストック、すごい量だね。警備デデンネたちが要求していたのは、確かきのみの中でも『高カロリーできのみの味が濃いもの』とか、『急速充電器のバリエーション』だったよね?」
ピュール「はい。記録を見ると、警備デデンネへの配給量は、他の同サイズのポケモンと比べて異常に多いですね。でも、これだけ食べていても、みんなやつれていた。」 - 15二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:14:45
デウロ(棚の隅に隠されていた小さなメモを見つける) 「あれ…?これを見て。警備デデンネが書いたっぽいメモだ。『でんき...たりない...。でんき...あげる』って書いてある。」
ピュール「『でんき...あげる』?誰にあげてるんですかね?」
デウロ「あと、この棚の裏にきのみを入れていた空箱がいくつも隠されてるみたい。これ、要求する前からデデンネがこっそり取っていたんじゃないかな。まるで、大きな消費に備えていたみたい。」
セイカ 「…つまり、彼らは以前からエネルギー不足を感じていて、ストライキを起こす前から計画的に、その原因と対策(きのみと充電器の場所)を把握していたってことだね。要求はただのわがままじゃなくて、生存のための切実な訴えだったんだ。」
デウロ 「このメモと空箱の証拠もガイに渡そう!これで、警備デデンネたちが単なる怠慢じゃないって証明できるよ!」 - 16二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:25:04
なんでデデンネが警備?もっと他にいるだろwwって思ってたけど
・ある程度人間の要求を飲んでもらえる
・報酬が用意しやすい
・仮にストライキを起こされても鎮圧が容易
と考えると意外とデデンネが最適な気がしてきた - 17二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:25:46
〜クエーサー社 会議室(研究員への聴取 )〜
マチエール(研究室の資料と、警備室の写真、デデンネのメモを研究員に突きつけながら) 「あなたが設計した装置とシステムは、警備デデンネの電気を継続的に抜き取って稼働するものね。これは事実確認よ。
そして、これは警備デデンネのメッセージ。『でんき...たりない...。でんき...あげる』。
…あなたたちは、警備デデンネが電気を搾取されていることを知ってからも、それに気付かないフリをして、電気を利用しつづけていたんじゃないの?」
研究員「…」 - 18二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:27:21
マスカット 「(研究員を睨みつけ)君は私に『微弱な電力を利用している』と報告したはずだ!このような設計を誰が指示した!コストと効率化を優先したのは誰だ!」
研究員「…ッ!…申し訳ありません!ですが…システム的には『生体エネルギーを活用した高効率な電力供給』であり…。
このシステム導入は、室長から、ミアレシティ復興に向け社長の意向として、コスト削減と効率化を最優先するよう強く指示を受けていたのです…!」
マチエール 「…わかった。マスカットさん、この件と彼の証言は、ジェット社長に上げましょう。」 - 19二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:39:47
〜クエーサー社 社長室にて〜
※ジェット社長が自ら交渉に立ち、ガイが警備デデンネの通訳を兼ねる。
ジェット「デデンネさん。あなたたちの訴えは、秘書のマスカットから聞いています。本当にあなたたちは、単なる労働に見合った報酬アップや休憩時間の延長のために、職務を放棄したのですか?」
リーダーデデンネ 「(強い口調で)デデン!」(訳:労働環境を改善しろ!)
ガイ 「ジェットさん、警備デデンネは『過剰労働』を訴えています。マチエールさんの調査で分かったのですが、彼らは『夜間限定の非接触型侵入者感知システム』の生体バッテリーとして、無自覚のうちに利用されていたようです。警備室の写真にある配線装置と研究員の証言から、それが事実だと裏付けられました。」
マスカット「…そして、研究員はコスト削減と効率化を最優先するよう指示を受け、警備デデンネのポテンシャルを最大限に搾取する設計になっていたと証言しました。
社長直下の研究室の『自然エネルギー活用プロジェクト』と報告されていましたが、その実態は、ポケモンを酷使する非倫理的なシステムでした。…まさか、警備デデンネたちをバッテリーとして利用していたなんて…!
私の管理不足も痛感しております。」 - 20二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 04:43:23
ジェット 「研究室長。このシステムの具体的な設計内容について、私には一切報告がありませんでした。なぜ、このような非倫理的なシステムを導入したのですか?」
室長 「そ、それは…プロジェクトの成功と、予算内での効率的な電力確保を急いだ結果で…。まさか、デデンネたちにこれほどの負荷がかかっているとは…」
ジェット「…わかりました。後で話しましょう。」
ジェット(デデンネに向き直り、深く頭を下げる) 「デデンネさん。ポケモンと人とのキズナを深めたいと願うクエーサー社が、このような形であなたたちを利用していたとは…。心より謝罪いたします。
あなたたちが本当に求めていたのは、警備室にある食糧や充電器のバリエーション拡大だけではなく、『正当な対価』と『安全な労働環境』ですね。」
リーダーデデンネ 「…ンネ」 - 21二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 05:00:08
〜クエーサー社 エントランスにて〜
ジェット(拡声器で、周囲に向けて発言)
「この度の警備デデンネによるストライキは、弊社の管理体制の不備と、ポケモンへの配慮を欠いたシステム設計によって引き起こされました。全ての関係する皆様、ミアレシティの皆様に、多大なご迷惑とご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。」
(警備デデンネに視線を向ける)
ジェット 「本日をもって、警備デデンネたちの労働環境は大幅に改善されます。
まず、彼らの労働に見合った報酬として鮮度の高い電気エネルギーを月額報酬として定期供給することと、警備室のオボンのみ・ミアレガレットの供給量見直しを約束します。」 - 22二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 05:04:32
ジェット 「そして、これからは従業員、人だけでなく、ポケモンも、組織的に業務の見直しを行い、柔軟な働き方を可能にします。
総務デデンネ、人事デデンネ、経理デデンネ…。
警備デデンネ以外にも、自身の適性と希望に合わせて、様々な部門で働くことができます。ポケモンと人の橋渡しとして、より重要な役割を担うことになる。これにより、あなたたちの威厳もさらに高まるはずです。」
デデンネたち 「「「デデン!」」(歓喜の雄叫び)
ガイ(安堵の表情を浮かべ、デデンネのリーダー格に話しかける) 「さすがだな、警備デデンネ!ストライキで、クエーサー社とミアレシティの未来を変えるなんて!」
デデンネ(誇らしげに鳴き、近くにいた聴衆の手元にあるミアレガレットを頬張る) 「ンネ!」
完 - 23二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 12:31:56
いい話だった
- 24二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 12:37:01
…近くにいた聴衆の手元にあるミアレガレット?
- 25二次元好きの匿名さん25/11/26(水) 16:16:09
このレスは削除されています