ここだけダンジョンがある世界の掲示板 ダンジョン攻略スレ 第359層

  • 1GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 19:37:35

    「今」という時間が過ぎ去るのは、あまりに早く
    「過去」という時間が消え去るのは、あまりに遅い

  • 2二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 19:38:37

    このレスは削除されています

  • 3GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 19:39:41

    ここは「ここだけダンジョンがある世界の掲示板」の番外編みたいなスレです

    ・書き込みの方針は以下を踏襲します
    何もなし or ※付き →メタ会話
    「」→セリフ
    ()→心情
    【】→状況描写

    イベント予定
    導入パート→ボス戦①→ムービーシーン→ボス戦②→エンディング

    ※七国大戦関係の空中浮遊ダンジョンが周辺被害出してるから、そこのボス倒しに行こうぜ! というイベントです
    ※難易度MAXです。一桁、二桁のランカーくらいの強さが要求されます
    ※ 1日目で導入からボス戦①、ムービーシーンまでの予定
    2日目でボス戦②とエンディングの予定になります。ボス戦②はトドメ告知あり
    ※部分参加・途中参加歓迎
    ※導入パート及びムービーシーンには確定ロールに近い描写があります。ご了承下さい

  • 4GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 19:40:55

    【〈クエスト〉遥か戦禍の招く場所
    〈ランク〉EX(制限無し)
    〈日時〉11/29
    〈報酬〉25,000,000G
    〈目標〉『自律魔導鎧装ケルベロス』及び『魔将エンマガ』の撃破
    〈依頼人〉『ルミノックス』国王
    〈概要〉
    七国大戦にて魔将エンマガを封印した地《次元封鎖監獄ライラ・ダグラン》。
    封印後は異次元空間に渡航していたが、それがリソース補給の為に余の国『ルミノックス』へと出現した。
    それだけなら良かったのだが、ライラ・ダグランは封印処理を続行させる為に無差別の資源回収を行っている。既に幾つかの町が資源回収による被害を受けていて、放置すればこれからも被害を出していくだろう。
    これはライラ・ダグランを調査し術式を解析して精査した確かな情報である。
    また真偽は不明だが、この地の帰還に呼応するかの様に『無縫の剣士ミムラス』が《死猟の君主》として現れたという話もある。過去の遺産はまた異なる遺産を呼び起こしかねない。

    よって《次元封鎖監獄ライラ・ダグラン》を迷宮と認め、冒険者ギルドに攻略を依頼したい。
    封印されている魔将エンマガを含めた、完全なる打破を。】

  • 5GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 19:41:55

    【〈討伐対象情報①〉

     『魔将エンマガ』

    世界を侵す悪魔の国『エニューオール』の怪物。
    不死身に等しい生命力と、あらゆるものを消し去る魔法。その二つを武器として無双を誇る。
    鎧の国『バルドリア』を一夜にして消滅させた事で知られる彼は、よく“狂薔薇の魔女”とともに語られる。
    行商娘“カーラ”が己の国と行商を捨て、魔法の鎧と共に魔将エンマガの下へ身を売った。命欲しさに、と語られている。
    種としての性質から共存する事は不可能な人間の小娘に対して、エンマガは受け入れることを選んだ。彼女がかつて属していた国を滅ぼした後には、彼女から贈られた魔法の鎧をよく着ける様にもなった。
    果たしてこれは、人と怪物との恋であったのか。それとも、ただ悪魔が人を弄んでいたのか。
    魔将と魔女の話は、現代にまで残っている。



    魔王国と呼ばれる帝国に属する彼ら。
    彼らは呪いや穢れといった概念に近しく、有する魔力は土地を蝕み、ほかの生物が活動困難な場所に作り変える。
    その性質から、七国大戦の中でも彼らに敵対する勢力は特に多かった。
    英雄英傑が並び立つ戦場において、共通の敵として数多の国家を敵に回した『エニューオール』は開戦から早期に滅亡を迎える事になる。



    ─────その上で、エンマガは怪物として名を残した。
    時流もあるだろう。まだ『エニューオール』の性質が知られておらず、敵対関係にある国がそう多くなかった時期故の活躍とも言われる。
    だが、不思議と。
    「参戦する時期が遅れていれば、名を残す事はなかった」とは、言われない。】

  • 6GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 19:43:07

    【〈討伐対象情報②〉

    《次元封鎖監獄ライラ・ダグラン》

    七国大戦期、魔将エンマガが最後に封印された土地。
    封印後は異次元空間に隔離されていたが、リソース供給のため千年の時を超えて再び現世に帰還した。
    現在は高空に浮遊する魔城として活動しており、封印を続ける為の資源を得るために様々な土地から「収穫」を行う。
    「収穫」は人が暮らす街からも行われ、既にいくつかの街がライラ・ダグランによって被害を受けている。

    遥か強大な存在の封印のためとは言え、今を生きる人々を脅かす存在は認められない。
    『ルミノックス』国王レジーナ・ヴィア・オムニステラはライラ・ダグランを迷宮として認定し、迷宮の攻略及び封印される魔将エンマガの討伐を冒険者ギルドへ依頼する。

    『自律魔導鎧装ケルベロス』

    《次元封鎖監獄ライラ・ダグラン》の最奥に存在する、封印の要。
    大まかには人型のゴーレムだが、頭部が犬を模したものになっている他、両肩にも犬の頭部を模した装備が付いた仕様。全長20メートルの巨体であり、多数の火属性魔術兵装を搭載しているようだ。】

  • 7GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 19:44:13

    【〈参考情報〉

    『無縫の剣士 ミラムス』

    死猟の君主と呼ばれる、ワイルドハントを引き連れた強力なアンデッドの1体。
    大きな羽根を付けた帽子が特徴的な、高貴な装いの剣士。彼は天に浮かぶ光輪によって狩猟領域を示し現れる。
    無縫の名の所以である、技の継ぎ目がない卓越した剣技。その技巧によって神速の身体捌きを常とし、得物であるレイピアが全てを断つ。
    超越した強さを持つ一方で、引き連れるワイルドハントの群れを指揮する能力は見劣りする。というより、ミラムス自体に配下を指揮する様子が見られない。
    きっと、ミラムスの眼には付き従う者たちの存在すら映っていないのだろう。

    ミラムスは七国大戦にて名を連ねた英雄である。
    彼にまつわるエピソードは幾つかあるが、中でも有名なのは陽薔薇の娘との恋物語だろう。
    戦禍の中で彼は恋をする。
    市井の行商娘“カーラ”。陽薔薇の娘とも呼ばれる彼女と恋をして、国を守り抜くと決意した。
    けれど、カーラは逃げてしまった。国も行商も捨てて、魔法の鎧を手土産に、敵対していた魔王国へと。悪魔の国へと。
    彼女は“狂薔薇の魔女”へと堕ちたのだ。

    ───と。
    そう話を聞いたミムラスは絶望し、魔将エンマガに討ち取られた。】

  • 8GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 19:45:22

    集合場所の描写をば

    【千切れた雲が並ぶ高空で】
    【夜空の星明かりに照らされる、巨大な物体が二つ】

    【一つは《次元封鎖監獄 ライラ・ダグラン》】
    【数十キロメートルはあろうかと言うほどの巨大な浮島に、堅牢なる城塞都市が築かれたもの】
    【遠くから眺めるだけでも自立稼働するゴーレムの類が数千、数万は確認でき、外からの侵入も内からの脱出も許さぬ監獄要塞である事を感じさせる】
    【それが、遥か夜空を悠然と漂っている】

        メタルスライム・エアクラフト
    【一つは鋼鉄粘体・航空態】
    【一見すれば鋼鉄で造られた巨大な鴉といった風貌のそれは、メタルスライムが化けた姿】
    【凡そ二〇〇メートル程の大きさを誇り、内部は魔法術によって更に巨大な空間を有している。スライムに組み込まれた数多の魔性などによる武装も鑑みれば、これは空中戦艦と言って相違なかった】
    【それが、ライラ・ダグランから距離を取って追走している】

    【冒険者たちが居るのは後者だ】
    【『ルミノックス』という小国にて、離陸前に搭乗する。あるいは転移門を使い、飛行中のエアクラフトに乗り込む。搭乗方法に差異はあれど、依頼を受注した冒険者は一度ここに集まる手筈となっている】

    【鋼鉄の翼が羽撃き、空を飛ぶ】
    【その姿とは裏腹に、中に揺れが伝わる事はなく、意外にも快適な空間が広がっていた】
    【木製の椅子と机が並べられ、無機質な自動人形が注文を伺う。大抵の料理は注文すれば提供され、自由に飲み食いできる。その空間はどこか、冒険者ギルドの酒場を意識して作られている様にも感じられた】

    【───あなたはここで、自由に過ごす事ができる】
    【予定された時刻までなら、いくら騒ごうと食に舌鼓を打っていようと咎められる事はない】

  • 9〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 19:58:06

    立て乙です
    参加を希望します

    【端の方で準備運動をしている黒髪の女】

  • 10自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 20:00:27

    立て乙です。参加を希望致します

  • 11GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 20:01:18

    >>9

    >>10

    わあい、ありがとうございます!

    それではゆっくりと始めていきますね

  • 12二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 20:01:55

    立て乙です
    冒険者ではないキャラでも参加可能ですか?

  • 13完霧印25/11/29(土) 20:03:00

    立て乙でございます
    此奴と同行者枠で一人参加希望させて頂きます

  • 14GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 20:04:58

    >>12

    大丈夫です!

    ただ描写の都合上プレイヤー側のキャラは「冒険者諸君」とか「冒険者たち」というふうにまとめて呼称することが多くなるかとー!


    >>13

    ありがとうございます!

  • 15獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 20:05:22

    立て乙です
    童話パーティのこの子で参加希望です

  • 16二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 20:06:09

    >>14

    了解しました!

    冒険者側の縁者だから、まとめてそう呼ばれても違和感のないキャラでよかった

  • 17GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 20:06:10

    「冒険者諸君。
     此度は余の依頼に参加して頂き、感謝する」

    【予定された時刻となり、依頼人たるレジーナ陛下が現れた】
    【陛下は少年とも少女とも取れる美麗な御姿。白と黒、そして黄金に彩られた絢爛の装いに身を包んだ、あどけなさの残る顔立ちに小柄な体躯】
    【ふわりとした銀の頭髪に乗せられた王冠は、ともすれば幼い子どもがする仮装の様にも見える。陛下が口にする、鈴を転がすような声を聞いても、その印象が覆ることはない】
    【けれど確かに、陛下は王としての威厳を有していた】

    「はーい! みんな集まってるぅー!?
     それじゃ、レジーナ陛下とデモモンくんの、ブリーフィングを始めるよぉ!!」

    【次いで現れるのは、デモモンと名乗る悪魔】
    【子どもが描く落書きをそのまま実体化させた様な、抽象的なモンスター。陛下とは打って変わって落ち着きのない彼は、今回の作戦内容を陽気に語り始めた】

    「今回の《ライラ・ダグラン》攻略戦は、ズバリ速攻!
     あまり時間をかけて異次元空間に逃げられても困るからね! さっさと封印されてる奴を倒して、このダンジョンを沈静化させるよ!」

    「その為に、道中の障害はすべて余が処理する。
     諸君等には、《ライラ・ダグラン》最奥に待ち構える『自律魔導鎧装ケルベロス』及び封印中の『魔将エンマガ』の討伐を願いたい」

    【デモモンの説明を、陛下が継ぐ】
    【要するに、冒険者たちは二体のボスを倒せばいい。そういう話だった】

  • 18GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 20:09:14

    とはいえ呼称云々は描写がそうなる、というだけなので例外枠の参加も歓迎しております


    >>15

    ありがとうございます! 歓迎します!

  • 19二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 20:13:21

    このレスは削除されています

  • 20自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 20:14:02

    >>17

    「了解しました…貴女が作られた道を進み斬り込めば良いのですね」

    (道中の障害は全て、と来ましたか…この女王陛下、御自身が相当にできる御様子で。…はて、どの様な力を振るうのでしょう)

  • 21〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 20:16:13

    >>17

    「成程。分かりやすくて良いわ

    こういう速度が命の作戦は、単純なのに越したことはないもの」

    【陛下の話を聞きつつ、その身に纏う気配に意識を向ける】


    【約2名ほど、似た気配を纏った知人の顔が思い浮かんだが、さて──】

  • 22仟ゴゼン25/11/29(土) 20:17:29

    「────────凄まじく久々のセントラリアにッッ!!!!


    寄って早々に素晴らしき鍛錬の機会ッッ!!!滾るッ!!滾るぞッ!!」

    【七三分けの白髪にちょび髭、プレートの如き筋骨隆々の男が合流する。背後に忍を伴い】


    >>17

    「ハッハッハッハ!!!

    シンプルで良いな!!己にも理解承知よ!!」

    【天を仰いで豪胆に笑い上げた】

  • 23◆j45A3WmwaA25/11/29(土) 20:17:56

    ものすごく野暮なことは承知で重鎧さんにお聞きしたいんですけど、この2桁ランカークラス想定のイベントで活躍しちゃうとスレでけっこうやってるような苦戦ロールが若干やりづらくなるんじゃないかな?という心配があります
    そのあたりは大丈夫そうですか?
    調節の見込みや今後の苦戦ロールの調整の予定があるならこちらの杞憂ですので綺麗さっぱり忘れていただいて大丈夫です

  • 24二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 20:18:04

    このレスは削除されています

  • 25片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/29(土) 20:19:32

    【冒険者たちの中に異様な空気を纏う者が一人】
    【片欠けの大翼、透き通るような長い銀髪の男、その身姿は凡そ地に降りた片翼の天使のよう】

    【だがしかし、それに似つかわしくない禍々しい長槍と、年代物じみた古い儀礼服が思わせるものは一つ】
    【大戦期の怪物に惹き寄せられてやってきた、千年前の激動を生き抜いた存在】
    【過去からの、跳弾】

    「栄えたものだな、ギルドは」
    【男は周囲にいる“冒険者”と呼称された存在たちを視界に入れ、遠い過去を振り返るように呟いた】

  • 26重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg25/11/29(土) 20:19:42

    >>23

    2桁…うぅーむ…申し訳無いですが今回の参加はやっぱり取りやめさせて頂きます…!

    後で上のロールも消しておきます故…

  • 27女皇の使い魔25/11/29(土) 20:20:42

    【いつの間にか黒猫が隅にいて、のんびりと体を舐めている。その周囲には胸に宝石のついた鷹や大きな蜘蛛などの魔法生物が集まっている】

  • 28〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 20:21:48

    >>22

    「ああ……懐かしい人が

    けど、ここに加わってくれるなら頼もしいわね」

  • 29GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 20:22:31

    >>26

    あらら…そういう事なら仕方ありませんね

    また別の機会に遊びましょー

  • 30完霧印25/11/29(土) 20:22:38

    >>17

    「多少の気苦労は承知よ、……霧と神威の名に任された。」


    >>22

    「……そして貴様は声量の程を知れ」

    【輪郭すら朧な闇色、老いた忍が軽く頷く】

  • 31自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 20:23:25

    >>22

    「…!?」

    >>28

    「…えっと、斬糸さん…お知り合い、というかセントラリアのギルドでも見掛けた人、なのです…?」

  • 32◆j45A3WmwaA25/11/29(土) 20:24:19

    すみません、横から参加者を減らすような真似をして……
    ただ過去にこういうイベントに参加した結果ロール方向の転換をしなくてはならなくなった例を知っておりますので……

  • 33GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 20:25:15

    【個性豊かな冒険者達の様子。陛下はそれを見てどう感じたのか、語ることもなく】

    「では、突入する。備えよ」

    【その言葉を合図として、外部の風景が空中に投写された】
    【幾つかの映像が写すのは、鋼鉄の鴉が飛翔する姿。それが《ライラ・ダグラン》目掛けて一直線に飛び込んでいく】

    「はぁーい! ここから最奥まで安全に送り届けるから、突入風景を見ながらゆっくりしていってね!
     せっかくだからカウントダウンも始めちゃう!」

    【立ち塞がるのは数千のゴーレム軍と、立ち並ぶ魔導兵装の群れ】
    【侵入する鋼鉄の鴉を相手に、それらは一斉に火を吹いた。この世界において魔境と称される天空でさえ、これは侵入者の悉くを排除する確かな防壁として機能する】
    【生半可な兵器では一瞬で消し炭になるだろう、という火力を前にして】

    『目標地点まで、凡そ60秒。
     カウントダウンを開始します』

    【周囲にいた無機質な自動人形の一体が、何の感情もなく言の葉を紡ぐ】
    【次いで、鋼鉄の鴉から軍勢が溢れ出した。魔物や魔獣、だけではない。英霊や天使、精霊に悪魔まで押し並べ、それら全てを等しく無銘の軍団として展開する無法】
    【五月雨の如く押し寄せていた魔導兵装の弾幕が、津波の如くなだれ込む無銘の軍団によって蹂躙されていく。秩序の取れた軍勢を混沌なる集団が無双する悪夢をもってして、レジーナ陛下は安全な遊覧飛行を実現させた】

    『58……57……56……』
    「ごじゅうごー! ごじゅうよーん!」

    【無機質な自動音声に合わせて、デモモンが愉快そうに掛け声をする】
    【その裏で、】



    【空中に浮かぶ映像の一つに、夜空に浮かぶ大きな光の輪が写っていた】

  • 34片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/29(土) 20:25:23

    なあに、これもインフレ系イベントの性……
    そうお考えになるのも仕方ありますまい

  • 35獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 20:26:42

    >>17

    突嬢「了解したぞ、俺等は目的だけ見てればいいんだな」

    【発色の良い金髪を大きなツインテールにまとめ、緑色のスーツを身にまとった少女がガサツに話す】

    美狼「かなり大きな相手みたいだけど外側を相手にしなくていいのは私達にとってかなり助かるわ」

    【次いで、かなり大柄な青いスーツを着込んだ男が柔和な口調で喋る】

  • 36女皇の使い魔25/11/29(土) 20:27:30

    >>33

    『あの光の輪は一体?』

    【黒猫が流暢な女性の声で喋りだした。その目が怪しく光っている】

  • 37GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 20:27:57

    >>32

    いえいえー

    心配される事自体は尤もですので、お気になさらずー

    後から悔やむよりかは、先に出しておく方が良いものですし!

  • 38仟ゴゼン25/11/29(土) 20:30:32

    >>33

    「……光輪ッッ!!!天使の如しだな!!」

    【腕組みをしたままに直立を守る】


    >>28

    「む、これは斬糸殿ッッ!!!久しいな!!

    四ヶ月程海を走り”準備体操”はバッチリ…任されたッッ!!!」

    【豪胆に笑いながらガッツポーズを送る】


    >>31

    「ハッハッハ!!!

    暫し前にギルドに世話になった時の縁よ!!

    仟ゴゼンだ!宜しく頼もうッッ!!」

    【驚異的な筋肉塊の指からグッドサイン】

  • 39自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 20:30:48

    >>33

    「…?」

    【その絶大な力。に、そこはかとない…何となく程度の既視感を覚える】

    >>28

    【そしてその既視感の元となる戦場を共にした人物と陛下の二人をほんの少し首を傾げ不思議そうに見比べる】

  • 40獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 20:33:53

    >>33

    突嬢「はぁ〜⋯⋯あれが王様のパワーか」

    美狼「そんなことより、あの光輪はなにかしら?」

    【スーツ二人組はそれぞれ別の所に目をつけ各々の意見を言う】

  • 41〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 20:35:48

    >>33

    「あの光の輪……

    《ライラ・ダグラン》に関係あるものかしら」


    >>38

    「……長いわね準備運動」

    【一年の、実に三分の一である】


    >>31

    「しばらく見かけなかったけど、以前はよくギルドに出入りしてた人よ

    とりあえず底抜けにポジティブで底抜けに強い人だと思ってくれたらいいわ」

    【斬糸の知る中でも、最高峰の無手の達人である。もっともこれは、『無手』の定義にもよるか】

  • 42完霧印25/11/29(土) 20:36:47

    >>33

    「……宛ら無造作に呼び出した進化の系図さな。雨霰とまぁ、優れた術理よ。」

    【伴う強さに関心、虚ろな目で見守る】

  • 43自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 20:38:18

    >>38

    「!貴方が…そうですか。噂は兼ね兼ね…それはもう凄い人だと。具体的には鋼鉄人さんや烈斬さんと並ぶ水上歩行部な肉体派の実力者だと」

    【その筋骨隆々の金剛の如き体躯。其処に滾らせる圧倒的熱気、覇気。成る程噂に聞く…いやその噂さえも上回る人物であると一目で伺えた】

    「…自分は…千変挽歌というパーティー所属の上級冒険者、自在剣と言います…よろしくお願いします。ゴゼンさん」

  • 44GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 20:40:10

    「ふっふっふ! あの光の輪もまた、陛下の御力! ですよね、陛下?」
    「………いや、余ではない」
    「えっ」
    『空間の侵食を確認』『45』『異界領域が展開されました』『44』『異界の性質を解析します』『43』『異界としての階位は低級と推察』『42』『直ちに影響はありません』『41』『解析完了。《死猟の君主》によるターゲットロックを確認』『40』『発動者である《死猟の君主》を確認』『39』『対象を“無縫の剣士ミラムス”と推定します』『38』

    【無数の自動人形が、次々に音声を垂れ流す】
    【空中に投写される映像が一つ追加された。そこには、騎士の姿をした幽鬼の軍勢が魔導兵装相手に侵略を始めている光景が映っている】
    【レジーナ陛下が進軍する地点とは遠く離れた別の方角から、《死猟の君主》が《ライラ・ダグラン》に侵略しているのだ】

    「うわー! わーっ!!
     まさかのダブルブッキング!? 《死猟の君主》と被るなんて!!」
    『35……34……』

    【自動人形の一体が無機質にカウントダウンが続け、デモモンは慌ただしく騒ぎ立てる】
    【ただでさえ、魔将エンマガは大規模討伐が必要と予測される強敵だったのだ。道中の障害を全てレジーナ陛下が請け負うのも、魔将エンマガとの戦闘の為に体力を温存させるのが目的だった】
    【だというのに、追加で《死猟の君主》まで襲撃してきたのだから、こうもなろう】

    『29………28………27……』
    「……………待てよ?
     ミラムスというのは確か、封印中のエンマガとも縁深い剣士! もしかしたら、生前の恨みを果たす為にここまで来たのかも!!
     陛下、陛下! ここは一旦引き返しましょう! エンマガとミラムスが争って消耗したところを漁夫の利で一気に掻っ攫うんです! くーっ、面白くなってきたぜ!!」
    『24……23……』
    「それが叶えば、良かったがな」

    【ころころと表情を変えながら、デモモンが捲し立てる】
    【けれど、レジーナ陛下がデモモンの提案を受け入れることはなく】
    【ただ一言、告げた】

    「来るぞ」

  • 45〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 20:44:10

    >>44

    「オーキードーキー」

    【軽い調子で腰間の星空の刃《星紡斬歌》に手をかける】


    【その気配は、何処までも凪いでいた】


    「(……強いわね。"ハシュヴァル"より格上かしら)」

  • 46片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/29(土) 20:45:03

    >>33 >>44

    「魔将と英雄、その因果が呼び寄せたか」

    「女王と冒険者、お前たちのような者がいるというのに……我ら『過去の残響』というのは、性懲りも無く世に残り続けるものだな」


    【銀髪の男はゆらりと立ち上がると、長槍を携えて空を見上げた】

  • 47女皇の使い魔25/11/29(土) 20:46:09

    >>44

    【猫はあくびをした】

    『問題が一度に2つ片付くと思えば話が早いわ』

    【そう言って耳を後脚で掻く】

  • 48獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 20:47:01

    >>44

    美狼「あら、やっぱりそう簡単にことは運ばないわよね」

    突嬢「連戦は骨が折れねえか?まあこんだけ人数居りゃあどうにもならんこともねえだろうけど」

    【二人の冒険者はそれぞれの武器を取る

    少女は柄に柿の木が描かれた朱いカランビットナイフを、男は髭の男が描かれた青いマカナを】


    突嬢「もうかたっぽ?2つ?も巻き込んでぶっ倒しちまおう」

    美狼「それが一番ベターかしら」

  • 49仟ゴゼン25/11/29(土) 20:48:13

    >>44

    >>43

    「ああ勿論よッ!!

    それにどうやら、向かう手間が省けたようだなッッ!!」

    【豪胆に一笑い、腕を組んだままに”構える”】

  • 50自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 20:49:36

    >>44

    (…自分のせいでしょうか?)

    【などと一瞬思ってしまったが。もとより因縁のあるものたちらしかった。とは言えどのみちやる事に変わりはない】

    「…何方も、斬って棄てれば良い…ですよね?予定外ではありますが此処に開戦といきましょうか」

    >>49

    「えぇ…征きましょう、共に」

  • 51完霧印25/11/29(土) 20:51:46

    >>44

    「望まぬ邂逅、されど不可避か」

    【───白い幻霧、二体の分身が浮上する】


    「……良かろう良かろう

    疾くも在るが、冥き影と血を地に零さんわ。」

    【輪郭が消失、二体の完霧印が立ち塞がる】

  • 52GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 20:53:41

    【刹那、機内に激震が奔る】

    「わー!! わー!!!!!」
    『15……14……』

    【衝撃に吹っ飛び、転がりながら悲鳴を上げるデモモンを横目にして】
    【空中に更に映像が浮かぶ。それは鋼鉄の鴉の体表面を映し、外部から攻撃をする何者かを捉えようとしていた。だが、対象は超高速で移動していて、残影しか捉えることが出来ていない】

    「うっそ! デジマ!?
     アイツ陛下の軍団をこの一瞬で突破したの!? この迷宮を踏破しながら!!?」
    『13……12……』

    【現状を理解したデモモンが更に騒ぐ】
    【たった今、この機体に攻撃している何者か───あの戦闘能力から見て、『無縫の剣士ミラムス』に違いないだろう───は《ライラ・ダグラン》を蹂躙するだけでは飽き足らず、レジーナ陛下が展開した無銘の軍団さえも一息の間に突破してきていた】

    「狩り場の中で、一番戦力が集まっている場所だ。幽鬼が狙うのも道理か」
    『11……10……』
    「ナニソレ、生前の因縁はどうでも良いの!? 
     それじゃあ嵐の支配者ってより嵐に支配されてるじゃん! 在り方がさあ!」
    『9……8……7……』

    【語る間にも、ミラムスは鋼鉄の鴉を蹂躙する】
    【メタルスライムに組み込まれた魔性の一つ一つを刈り取り、斬撃を浴びせ、粉微塵へと変えていく。その被害を受けている事実すら、映像が写す破壊痕から推察するしかないのが末恐ろしい】

  • 53GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 20:54:05

    「冒険者諸君!
     この機は、これより最奥の『自律魔導鎧装』が座すエリアに不時着する!
     諸君等には、『自律魔導鎧装』及び《死猟の君主》の討伐を願いたい!」
    『6……5……4……』

    【レジーナ陛下が声を張り上げた】
    【この非常事態の中でさえ、不思議と耳に届く声だった。ともすれば、この声が王になる秘訣なのかもしれない】

    「予期していなかった敵の参戦だ、報酬の額は倍に弾もう。
     周囲に存在する防衛機構や幽鬼の軍勢の手合いは余が処理しよう。
     諸君等は、目の前の敵を倒すことだけ考えてくれ」
    『3……2……1……』

    【結局、この場に集まった冒険者たちがすることは変わらない】
    【眼前の敵を討ち倒す。ただそれだけのことを、願われている】

    「行くぞ」
    『0』

    【鋼鉄の鴉の解体が完了した】
    【破壊の限りを尽くされた航空態は木っ端微塵に粉砕され、内部にいた冒険者達は宙へと投げ出される】
    【天井のない大広間。夜空に抱かれるバトル・コロッセオ。既に幽鬼の狩り場と化したその空間が、君たちを迎え入れる───】

  • 54自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 20:59:45

    >>53

    「…始めましょう。此処まで貴女が拓いてくれた血路を更に斬り進み、貴女が護ってくれているように我々も貴女を護ります…この場の全員御武運を。…推して参ります!」

  • 55獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 21:03:36

    >>53

    美狼「了解したわ、死猟の君主は任せてもらうわ」

    突嬢「やんぞゾリウス!」


    【青いスーツの大男はマカナを少女に投げ渡し、自身にかけていた擬態を解除し巨大な狼へと姿を変える

    少女はその狼の背中に乗り込み、死猟の君主を見据えている】

  • 56女皇の使い魔25/11/29(土) 21:04:09

    >>53

    【即座に鎖縛蜘蛛が金属の鎖を射出し、魔法生物たちを受け止めた】


    『堕ちた英雄にまともな思考回路を期待するほうが間違っているのだから仕方がないわね。

    まともなら堕ちていないのだから』


    【黒猫から聞こえる声はさほど慌てているようには聞こえない】

  • 57〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 21:04:24

    >>52

    >>53

    「了解。背中は任せて

    何があろうと護り抜くから」

    【空中で体勢を整えながら、静かに言葉を返す】

  • 58片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/29(土) 21:05:03

    >>52 >>53

    「報酬?我には不要だ、そこな冒険者たちに分け与えるといい」

    「元よりここへ来たのは……千年前より今を蝕む楔を断ち切るため」


    「祭宴ならば興じようか、ギルドの者たちと共に」

    【片翼を靡かせてふわりと降り立ち、嵐に呑まれたかつての英雄の方を見やる】

  • 59仟ゴゼン25/11/29(土) 21:07:52

    >>53

    【筋肉由来の309kgにも及ぶ超重量級の体躯が宙を舞う】


    「任せ────いッッ!!!!!

    己と皆がッ!!果報を約束するわッ!!」


    【──但し動揺の微塵無く不動。その爛々と輝く瞳はその元凶を真っ直ぐに見やる】

  • 60完霧印25/11/29(土) 21:10:33

    >>53

    >>59

    「ああ、然と任された。」


    「……して、便利な”足場”が在るな。」

    『ぬおッッ!!!?』

    【いつの間にか”同行”の背中に乗りつつ宙を舞う】

  • 61GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 21:10:55

    【歌声が、聞こえてくる】

    【端正だが繊細で、透き通る声だ】
    【どこか空しさを感じさせる歌が、耳を澄まさずとも身体の芯に響く】

    【歌声の主は、すぐに見つかる】
    【夜を照らす星羅と光輪の下で、彼は歌っている。まるで歌劇の主役のように、1人で】
    【大きな羽根の付いた帽子が特徴的な、気品ある装いの騎士。手にしたレイピアは地に向けられて、彼は何も見ていなかった】

    【問うまでもなかった】
    【彼こそが、『無縫の剣士 ミラムス』】



    【─────駆動音が響く】

    【其れが地を踏み締め、空間が軋む】
    【ゆっくりと吐かれる息吹は熱を伴い、熱風となって通り抜ける】

    【巨人が如き、鋼鉄の人型】
    【褐色のボディに紅色でアクセントが加えられ、全身の各所に兵装を備えている】
    【特筆すべきは、犬の頭を模された頭部。荒々しき貌のそれを、あの機体は両肩にも持っていた】

    【見間違える筈もない】
    【あれは、『自律魔導鎧装 ケルベロス』】



    【その双方が、この場にいる全てを殲滅せんとしている】

  • 62GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 21:25:05

    【先に動いたのは『ケルベロス』だった】
    【背部に備える巨大な銃器を二挺手に取り、構える。同時に身体の各所が開き、無数の砲が顔を見せた】
    【そのどれもに上級魔術数発分の魔力が充填されている、と気が付くよりも早く】

     フルバースト
    【 全弾発射 】
    【怖気が走る程の弾幕。一発一発が怪獣を撃ち殺すに足る獄炎の弾丸が形成する地獄絵図】
    【冒険者達はその脅威に目を向けて、けれど】



    【風が吹き抜けた】
    【『ミラムス』が動いたのだ、と気付けた者がどれだけ居ただろう】
    【歌声が止んでいたと知ったのだって、きっと───目の前にいる彼の口が、閉じていたからだ】

                 ・・・
    【『ミラムス』が、冒険者達全員の眼前にいる】
    【なんて事はない、ただの高速移動。残像が分身に見えてしまう程の。それを七国大戦の英雄が行使すれば、一流の戦士にさえ捉えられないと思わせてしまうだけ】



    【冒険者達が対処しなければならない脅威は二つ】
    【今まさに君の眼前で斬りかかろうとしている『ミラムス』の残影と、獄炎の弾幕で広域殲滅を成そうとしている『ケルベロス』だ】

  • 63GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 21:26:12

    ボス戦①、開始です
    次の描写は30分後の21:55予定になります

  • 64自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 21:27:48

    >>61

    【片や事前情報にあった存在、片や予定外の死猟の君主。何方も強敵であるのだろう。さて何方へ向かおうか?】

  • 65女皇の使い魔25/11/29(土) 21:40:18

    >>62

    『Terra elementum omnia circumdare protegere tegere nos resistere minari debilitare

    守護せよ“Elemental Shield”』


    【黒猫の口から呪文が紡がれる。二重起動式詠唱魔術における元素――地、水、火、風の4属性に対する抵抗力を大幅に引き上げるエレメンタルシールドが使い魔と周囲の冒険者たちを覆う】

    【無論、それは斬撃に対しては無力だ。死猟の君主の剣が振りかぶられ、魔法生物たちを――】



    【ぎん、と金属音がした。君主の剣は鎖によって逸らされていた。

    マジスターが手塩にかけて育てた鎖縛蜘蛛。竜すら縛る鎖が刃を滑らせたのだ】


    『Sancta lux coelum cadit Distinctio mali res inanimatae Omnes punientur exuruntur Expelluntur evanescunt de hoc mundo――』


    【黒猫がさらに呪文を紡ぐ。かつて別の死猟の君主の軍勢に放たれた魔法。この世界に存在する生命でない「不死者、召喚された魔物、人造の魔物」――視界内に存在するそのすべてに破滅的なダメージを集める魔法】



    『去れ“Banish”』

  • 66仟ゴゼン25/11/29(土) 21:47:41

    >>62

    【天体望遠から顕微鏡に至るまで】

    【鍛錬に裏打ちされた理外の視力が、大気の粒子の変化を機敏に捉える】


    【───人体から出るとは思えない、異常な密度を示す重金属音が、刃の先触れを止める。

    されど相手も理外者。層を突破するならば】


    【”細胞”と”細胞”で挟み、刃を”白刃取る”。】



    「見事ッッ!!!

    己が体躯に”小細工”を行わせたか!!」

    「ならば次は、己が征こう────」




    『────《大気圏再突入正拳》』



    【瞬間、拳が”爆ぜる”。】

    【断熱圧縮現象により”一万℃超”に加熱された、拳を包む大気伴う獄熱の拳を振るう】


    【表皮温度は三千℃弱、尋常ならば蛋白の凝固を越え焼け落ちる温度。

    ───されど”異常に鍛えた異常者”ならば】



    【改めて、弾幕と幻影に拳が爆ぜた。】

  • 67片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/29(土) 21:48:38

    >>61 >>62

    「キレが無い、風に頼りすぎではないか?」


    【ミラムスを小突いて剣閃を外らし、ケルベロスがばら撒く獄炎の弾丸を大翼で吹き飛ばす】


    「死して君主を名乗るとは笑止、貴様は民に傅く騎士が似合いだろう」


    【一息吐いた次の瞬間には、男の眼前を埋め尽くそうとしていた爆炎が消滅し、地獄など何事もなかったような空虚が佇む】

    【そして、その返しにと言わんばかりにケルベロスの持つ砲塔一つに石礫を振り投げた】


    【単なる投擲、だがしかしそれは先程の爆炎よりも直疾く、そして吹き荒ぶ嵐と同等のスピードで、相手の持つ銃器を破砕せんと轟音を鳴らした】

  • 68〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 21:49:10

    >>62

    【寸毫──にも満たない時の流れの一コマの間に、斬糸は《星紡斬歌》を抜き払い、円を描くように振るっていた。その身を、閃光が包む】

    【《ミラムス》の振るう刃に、舞い散る光の羽根と共に現れた白の熾火を湛えた星刃が太刀打ちする】


    【光そのもののような白髪、星輝を湛えた青の瞳。光炎で編まれた装束に背には六の虹翼】

    【『光臨形態』。斬糸が戦いの中で会得した、〈幻想楽団〉の『機械天使』に当たる姿だ】 


    【斬糸は返す刀で白熾の太刀と化した《星紡斬歌》を振るう。この惑星の重力を置き去るような、超速の一閃。音すらないそれは、燃え広がる白光の爆炎となって荒猟師達の王を襲う】


    「(手応えがないわね)」

    【避けられたのだろう。《無縫の剣士》の埒外のスピードを考えれば、さもありなん】

    【となれば次に対処すべきは、牢獄を守る殲滅兵器である】


    【ひゅるり、と斬糸の手元が動く】

    【その手から伸びたのは、果てしない数の糸。それら一つ一つが螺旋を描く馬上槍を象形し、同時に零下の凍気を放ちながら《ケルベロス》の砲身一つ一つを狙って迫る】

    「暴発、するのかしら

    構造分かんないけど」

  • 69女皇の使い魔25/11/29(土) 21:49:35

    ※Q:何やったの
    A:属性抵抗超アップシールド+パリィ+非生物、召喚系への大ダメージ全域魔法ぶっぱ
    シールドがかかったかかかってないかはおまかせするでごんす

  • 70自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 21:51:02

    >>62

    >>64

    【否。何方?いいや】

    「何方も、です」

    【抜刀する。その手に出すは二振りの刀。片や無数のエンシェントドラゴンらドラゴンの素材で造られた太刀『混竜絆刀「珱」』、片や鬼に歪められたまた遥か昔の英雄の刀妖刀『鬼歪』。先に動いた筈のケルベロスをも追い越したミラムスの斬撃を思考はおろか意志さえも省略した只管に無機質な極限の反射的無意識による『无創剣』を用いて対応し前者をケルベロス、後者をミラムスへと向ける。自分たち冒険者へと降り注いだケルベロスの獄炎のフルバーストを】

    「喰らう」

    【『混竜絆刀「珱」』を以て斬り喰らう。暴食が喰らう。強欲が搾取する。水晶が侵食し、石炭の如く資源化され、絆竜の力で調律されて。──クッキードラゴンの力で殖やされる。降り注いだ目眩のする様な魔力と熱量の込められた魔弾の雨霞が。そのまま自在剣と彼の振るう『混竜絆刀「珱」』に取り込まれ、無数の打刀サイズの『混竜絆刀「珱」』と化した】

    「正に風の如しというのなら、その風そのものに傷をつけて見せましょう…『風疵』」

    【そして『鬼歪』を振るい大気に深々と疵を付ける。設置する斬撃…中でもこれはその場の大気を刻み続け敵を吸い込み斬り刻む。その分身の如き残像を斬り捨てつつ捕捉せんとその技を見舞った】

  • 71獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 21:56:32

    >>61

    >>62

    突嬢「取り敢えず両方動き止めるぞ!」

    美狼「タイミングが重要よ」


    「「3・2⋯⋯」」


    「『ダブルハウリング』!!」

    【巨大な狼の背に乗る少女が伸ばす右腕は自身の前にいるミムラスを

    狼の顎は大量の火器を放出したケルベロスを捉えている】


    【そして双方の先端から魔力の塊が放出される

    少女の実家であるテイマーの家系に存在する伝統的なその魔術は従魔の持つ魔法と寸分たがわぬ瞬間に放つことで全く同じ威力を放つことができる

    少女は未だ未熟だが様々な代償を支払いこの魔術を成立させる】


    【放った魔法は野良フェンリルである従魔の持つ魔術、『ハウリング』

    親から受け継いだ魔力と生命力を咆哮に乗せ一挙に放出することで生物非生物問わず吹き飛ばし萎縮させる技だ

    少女が掌を向けたミムラスはその太刀筋の上にピタリと重ねられた咆哮を受け止め吹き飛ばすのに十分な威力を持っているだろう

    対してケルベロスの放った火器は咆哮の魔力と生命力に真正面からぶつかった結果、その全てが空中で暴発し少女と狼に届くことなく消えた】

  • 72完霧印25/11/29(土) 21:57:17

    >>62

    【霧幻術。己が虚実の境を霞ませ、曖昧とする事で幻と化す大幻理】

    【───故に斬撃、分身の二体が斬れたが絶えず。一体が腕をゆるりと差し向ける】


    「去ね。」


    【只の死の幻視、されど虚実の境が揺らぐならば───現実と化す事も在る。

    弾幕は他者に任せ、幻影をゆるりと排除に掛かった】

  • 73GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 22:04:27

    【『ミラムス』の攻撃が逸らされ、防がれる】
    【蜘蛛が手繰る鎖によって。細胞単位の肉体操作技術が行う白刃取りによって。過去の大戦を知る剣技によって。降臨した光の天使がその太刀によって。意識を凌駕した反応を見せて。幻獣が有する魔道の咆哮によって。霞み溶け消える幻と化して】

    【防戦一方では終わらない。冒険者達は神速の世界にさえ手を伸ばし、反撃の一撃を加えんとする】
    【二重起動式詠唱魔術の破滅的呪文が幽鬼の身を叩き、一万度の熱に達した拳撃の余波が彼を打ち、設置された斬撃が彼の行動を制限し、攻防一体の咆哮が剣士を衝き、虚構より見られた死が襲う】



    【『ケルベロス』は跳躍し、冒険者達の攻撃から逃れようとした。だが、できない。既に脚部の腱に当たる部分を幽鬼に斬られている】
    【損傷を確認し体勢を立て直そうとした瞬間には、もう遅く。投石の一撃が手にした銃器の一つを砕き、数多の糸が搭載された兵装を破壊していった】

    【損傷が拡大していく】
    【それを嫌った『ケルベロス』が両腕を地面に叩きつけた。手にしていた銃器ごと床を粉砕し、亀裂が地面全体に奔る】

    【次の瞬間、バトルフィールドが奈落の大穴へと化けた】
    【崩落した床の残骸と共に、誰も彼もが底無しの地下へと落下を始めて───『ケルベロス』は下方へと飛翔した】
    【ジェット噴射によって星降る流星が如き空中軌道を成して、地下深くの下部に位置を取る。そうまでして行うのは無論、侵入者に対する殲滅行動】

    【『ケルベロス』が、燃えた】
    【身体の芯から獄炎を解き放ち、噴き出る焔が宙を舞って魔法陣を形作る。魔術師ならばその陣から察せられるものもあるだろう、その技は】
    【〈炎の獣〉にも、連なるもの】
    【横幅数百メートルはあろうかというほどの大穴を、獄炎が塞ぐ。正しく地獄の門が顕現したかの様な光景をもってして、獄炎が吼えた】
    【三つの頭を持った猛犬が放たれる。広大な大穴でさえ所狭しと感じさせる巨体の怪獣が空へ─────冒険者達がいる上方へと駆け登る】

  • 74GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 22:05:27

    >>73

    【『ミラムス』は】

    【鳥のように、跳んだ】


    【天地が逆転したかの如き様相だった】

    【落下する瓦礫を地面とした彼は、腰を低く構えて腕を後方へと伸ばす。まるで鳥の翼のように伸びた両腕をしならせ、各関節の筋肉を一瞬伸縮し跳躍】

    【そうした彼は、誰よりも早く獄炎と対峙する】


    【猛犬の一頭が彼を喰らう───次の瞬間、その頭部が炸裂した】

    【彼は地獄の番犬を突破し、同時に飛び散る残骸で冒険者達への弾幕を作り出したのだ】

    【それ用の魔術式ではないとはいえ、獄炎の猛犬の破片もまた獄炎。飛散する炎弾は、先のフルバーストにも匹敵する脅威として冒険者達を襲うだろう】


    【冒険者達が対処しなければならない脅威は二つ】

    【炸裂し形成された獄炎の弾幕と、二つの頭となった獄炎の猛犬。それぞれが大穴を埋め尽くす程の物量を持って、君たちに迫っている】

  • 75GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 22:08:07

    予定より遅れましたが、二回目の描写です
    次の予定は22:35の予定

  • 76女皇の使い魔25/11/29(土) 22:10:35

    デスダイス振りまーす

    蜘蛛/鷲/ガーゴイル/死亡なし

    dice1d4=3 (3)

  • 77同化のテロル25/11/29(土) 22:15:40

    ガッ……ガーゴイルッッッ
    なっ……なんで……

  • 78自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 22:18:37

    >>73

    >>74

    【炸裂し形成された獄炎の弾幕と、二つの頭となった獄炎の猛犬。双方に。先の攻防で膨大な数に殖やされた『混竜絆刀「珱」』の分体が降り注いだ。先程のケルベロスの弾幕をそのまま取り込んだ様な数の恐ろしい数の打刀サイズの珱が整列する。珱が牙を取り込んだ天地を裂き断つかの傲慢龍の顎の如く】

    「『顎(あぎと)』」

    【大口を開けた立ち並ぶ刃たちが炎を喰い潰した。そして当然。またもその炎のエネルギーを、魔力を喰らい珱の分体が数を増やしていく。そしてその殖えた珱と振る瓦礫を彼もまた足場とし、追撃する】

  • 79女皇の使い魔25/11/29(土) 22:19:13

    >>74

    >>73

    【魔法生物のうち、ガーゴイルが下方に向けて飛び出した。同時に黒猫が魔法を紡ぐ】


    『Ventus omnes socios tutatur sagittas lapides volatilia repellit deflectit verberat

    弾き逸らせ“Missile shield”』


    【風の結界が周囲の味方を包む。それは飛翔物を高確率で弾き、軌道を変えて逸らすミサイルシールドの魔法。

    ミラムスの放った弾幕は結界に阻まれ、わずかに到達した炎弾もエレメンタルシールドによって大幅に威力を減じる。こちらは対処可能だ】


    【――下から迫る炎獣は、ミサイルシールドでは防げない。ガーゴイルはそれから一同を守るために飛び出したのだ。可能な限り翼を広げて、壁となるべく――】





    【ガーゴイルの形に炎が阻害され、その先にいた魔法生物と冒険者たちは守られた。ガーゴイルはその石の体が燃え尽き、砕け散って地底へと落ちていった】


    >>77

    使い魔だから死んでもオッケー理論

  • 80獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 22:28:03

    >>73

    >>74

    突嬢「上に!」

    美狼「了解よ!」


    【巨大な狼が空中にいながら後ろ足で地を蹴る動きをする、まるで大気こそが地表であるというように後ろ半身が飛び上がり、そちらに飛び乗った少女を上に弾き出す

    少女もまたは値上がりに合わせて身体強化で空中に飛び上がり空を蹴る、できる限り獄炎の弾幕を避けながら滞空する

    それを狼は落ちながら見据え少女の遥か上に魔力を滞留させる。そして少女に弾幕がぶつかる時その魔力は光に変化し弾幕を撃ち落として少女を護る】


    【そして、獄炎の猛犬も狼は捉える

    高密度の魔力で生まれたことからコーティングされた爪の切れ味は空間すら切り裂き、猛犬の力を削ぎ落とそうと飛翔する】

  • 81仟ゴゼン25/11/29(土) 22:30:25

    >>73

    >>74

    「おおッ!!良い筋肉の使い方だッッ!!」


    【筋収縮のばね性を利用した移法に関心傍ら落下中、肩を回しつつ体躯を”調整”する】

    【脳内分泌系、筋骨腱のジョイント、神経信号の伝達速度。残骸弾をモロに浴びつつ表出しない”魔技”により整った細胞を再び駆動する】


    「! コレは……良いな!!」


    【がつん、と衝突した体躯の数十倍はあろう残骸を異常な熱量も意に介さず掴む。

    行動は単純、二頭の犬へと投げるだけ。反作用で浮上も出来る単純動作を繰り返す】

    【掴んで、投げただけ。】


    【───彗星片衝突級-ハイメテオ-級の威力と化した残骸が、魔犬へと”衝突”する】

    【掴む。投げる】

    【掴む。投げる】

    【掴む。投げる】

    【掴む。投げる】

    【理外の膂力由来の、単純極まる暴が獣と剣士へと”降り注ぐ”】

  • 82〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 22:32:10

    >>73

    >>74

    【くんっ、と左手の指を繰れば、弾幕の前方に無量無数と思うような夥多の糸が張り巡らされ、それらに零下の凍気が迸る。まさに『金城鉄壁』と、そういうべきものか】

    【獄炎の弾幕を、絶凍の防御網が迎え撃つ形となった】


    【そこに、巨大な炎の番犬の牙が迫る】

    【だが、その牙が斬糸を捉えることはなかった。牙が到着する直前、斬糸の姿が白い光の羽根となって舞い散ったからだ】


    【一瞬後、斬糸は炎の番犬の背後を取る形で出現する。それに続いて、消失点から出現点の間に引かれた光の羽根の軌跡に白い光炎が爆ぜた。その炎は獄炎の獣を尚も内側から燃やすような、極高温である】

  • 83〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 22:33:55

    かつてからすると原型を留めないくらい強くなっていますが、かつて編み出した技や戦法は今でもアップデートして使っているのです

  • 84片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/29(土) 22:34:01

    >>73 >>74

    「火は好かんな」

    【火を見ると戦火を思い出す、先程の獄炎といいこの男は火を厭う】

    【故にこそ、即座に消すのだ】


    【直前の獄炎弾を消滅させた芸当を再度起こす、それはミラムスの剣閃を逸らした剣の小突きによるものではなく、男が携えていた槍によるもの】


    【この場の誰も視認できないスピードで薙ぎ払い、その衝撃波で焔の全てを消していた】


    「死と畏を刻む《聖槍》の片割れ、世に拝ませるのは久々か?」

    【銘をロンギヌス、かの《円卓》の騎士が持つそれの兄弟槍】

    【それを手にするこの者の名は】


    「鍛治師エクターの子、パロミデウス」

    「魔獣狩りは久方故、遅れは許せよ、冒険者たちよ」


    【死棘に突き刺すかのように、触れたもの全てを“殺して”、“消滅する”槍にて炎を掻き消し、その大元たる猛犬に向けて風穴を開けんと、道を穿ち抜く】

  • 85GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 22:38:32

    【獄炎の猖獗が冒険者達の手によって破砕した】
    【その身を盾としたガーゴイルによって威力を減衰し、空間さえ裂く魔爪が焔を断ち、白い光の炎が獄炎さえも届かぬ火を示す】

    【───墜落する】
    【地獄の番犬の具現を超えた者の攻撃が、『ケルベロス』を堕とす。炎を喰らい殖える太刀に猛追を仕掛けられ、彗星片が如き投擲が穿ち、聖槍が終わりを告げて、『ケルベロス』が落ちる】
    【必殺を許さぬ堅牢の鎧を猛撃が砕き、残骸と化して地面に激突した】

    【大穴の底は、吹き抜けのフロアだった】
    【灯りのない暗闇と、瓦礫によって舞う土煙で辺りはよく見えない。そんな空間に冒険者達は着地するだろう】
    【幽鬼の彼もまた、静寂の中に立つ。先に演じた一瞬の攻防で負った傷が痛々しく見え、けれど血が滴り落ちる事はなくて】

    「……………やったか」

    【鈴が転がるような声。レジーナ陛下だ】
    【かの王もまた、君たちに続いて来ている。陛下の視線の先にあるのは、『ケルベロス』だったもの】
    【《死猟の君主》はまだ活動している。油断はできない。だが、確かに敵対している難敵の一体は倒れたのだ】

    【一息が吐かれる、間合いが測られる】
    【次の瞬間には絶死の戦場と変わるだろう地下空間。その端に、女の遺体が転がっていた】

  • 86GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 22:41:30

    ボス戦①はここで一旦終了、ムービーパートに入ります

  • 87女皇の使い魔25/11/29(土) 22:42:26

    >>85

    『一体で済んだなら上出来かしら。補充が必要ならすぐ送るわ』

    【黒猫は砕け散ったガーゴイルの破片を集めている】

    【死体には興味がないようだ】

  • 88二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 22:46:53

    このレスは削除されています

  • 89自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 22:46:57

    >>85

    「…ケルベロスは倒せましたかね…?…、…あの遺体は…?女性のようですが…」

    【視界の端に映るその死体。そして未だ健在の死猟の君主。それらを観る】

  • 90獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 22:47:08

    >>85

    突嬢「よっ」

    【人に戻った狼にキャッチされ降りる少女】

    「ぐぇっ⋯何だあの死体」

    美狼「様子を詳しく見れないからわからないけど、多分巻き込まれたんじゃないと思うわ」

    【死蝋の君主から二人とも目をそらさず、そうでありながら端の遺体に目を向けた】

  • 91〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 22:47:53

    >>85

    「陛下、それやってないフラグよ」

    【などと軽口を叩きつつ、嵐の支配者たる剣士に相対している。当然に、100万分の1秒すらも気を抜いてはいない】


    「……ところでそっちの遺体は、もしかしてもしかする感じ?」

    【魔将と剣士にまつわるこの場にある、女の遺体。否応なしに、伝説にある『魔女』を想起させた】

  • 92仟ゴゼン25/11/29(土) 22:48:02

    >>85         着地

    【────頭から底床に突き刺さり、スンと起き上がる】


    「ハッハッハ!!問題は一つ解けたなッ!!

    この肉体の鍛錬の糧に───ん!!?」

    【死体に気付く、筋骨逞しい首を傾けた】

  • 93片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/29(土) 22:50:08

    >>85 >>91

    「アレが陽薔薇の娘とは、それが真ならば未だ朽ちて居ぬとはな」

    「加えてここまで未練を引き摺るとは、ミラムスも諦めの悪い男よ」

    【不用意に死と畏を振り撒かぬよう、槍を納めた】

  • 94完霧印25/11/29(土) 22:50:47

    >>85

    「……死体さな、何かしらの情報を持てば良いが。…いや、抜き取るつもりでは無い。」

    【分身が消えたので存在迷彩で隠匿し戦闘を回避、新たに補充しつつ迷彩を解く】

  • 95女皇の使い魔25/11/29(土) 22:52:59

    >>93

    『諦めが良ければ死猟の君主などにはならない。いずれにせよ、千年前の屍肉に用はないけれど。

    できることと言ったらミラムスの逆恨みを煽るくらいでしょう』

    【今すぐにでも焼き払いたそう】

  • 96GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 22:54:15

    【その遺体は随分と腐敗が進んでいた】
    【女と判断できたのも服装がドレスに近しいものだったから、恐らくそうだろうと察しただけ】
    【この空間には不釣り合いなものだった。あれの他には遺体など見当たらないし、何故かあの遺体だけが端に転がっている】

    「クキ」

    【飛んできた魔力弾が、その遺体を消し飛ばす】
    【どこから放たれたかと言えば─────『ケルベロス』の残骸の中から】

    「キキ、キキキキ───」

    【嘲笑と共に、奴は現れた】
    【『ケルベロス』だったものの内部から殻を破るかの様にして、“魔人”が顕現する】
    【数メートル程の背丈に、屈強な体躯。蒼く染まった皮膚に、長く伸びた両腕。縦に伸びた瞳孔と、大きく裂けた口元。悪魔がここにいる】

    「─────ギャハハハハ!!!」

    【毀笑。魔人がそしり笑う】
    【愚劣にも見えるほどに奴は己を誇示し、粗悪な立ち振る舞いで外道を為す】
    【大きく伸ばす腕が君たちの方へと向けられて、青白い極光を放ち始めた】

  • 97女皇の使い魔25/11/29(土) 23:00:48

    >>96

    『あら、火葬の手間が省けたわね』

    【鎖縛蜘蛛が鎖による防壁を紡ぐ中、あまり興味もなさそうに】

  • 98〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 23:02:33

    >>93

    >>95

    >>96

    「……気になるところだったけど、確かめるのはもう無理そうね」

    【白熾の太刀の峰を肩に乗せ、魔人に目線を向ける】

  • 99獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 23:03:45

    >>96

    突嬢「あっ」

    美狼「誰の遺体だったのか⋯これじゃ調べられないわね

    ところであの鎧からでてきたものだけど⋯⋯」

    突嬢「魔王本人じゃね?」

  • 100二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 23:05:51

    このレスは削除されています

  • 101仟ゴゼン25/11/29(土) 23:07:39

    >>96

    「! なんとッッ!!」

    【前情報の悉くを知らぬ身故に普通に驚嘆。緩やかに腕を解きて極光を見やる】

  • 102片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/29(土) 23:07:45

    >>96 >>98

    「の、ようだな」

    「真偽は奴に問うとしようか、なあ?魔人よ」

    【些事と吐き捨て、槍をくるくると回して戦闘体勢に入る】

  • 103二次元好きの匿名さん25/11/29(土) 23:10:08

    【レジーナ陛下は、それを見ていた】

    【魔人の凶行、だけではない】
    【『ミラムス』が女の遺体を認め、目を見開く瞬間を、陛下は見た】
    【魔人がその遺体を消し飛ばした後も、彼は遺体があった場所を見つめている。その姿を、見ていた】

    【どうして、と思う】
    【あそこに女性の遺体があった理由。封印を守る『ケルベロス』から魔人が現れた理由。魔人が遺体だけを狙い消し飛ばした理由。彼が遺体に関心を見せた理由】
    【いくつも、どうして、と】

    【陛下には、それがわからず】
    【けれど彼は、微笑んだ】

    【初めて見せる笑みだった】
    【得心が行った、という顔。幽鬼のそれとは思えないほどに晴れやかな顔をして、彼は魔人が放つ極光を見据える】

    【─────そして、駆けた】
    【魔人へ、ではない。魔人に目を向ける、冒険者達へ】
    【神速の領域に踏み込んだ彼の疾駆は誰の目にも止まらない。残影からその行動を推測するしかない】
    【だから、彼がしたであろう事を言葉にする時には、ひどく曖昧な物言いになってしまうのだけれど】

    【───縫われた糸を解く様な剣舞があった】
    【パッチワークされた布の縫い目を綺麗に断ち、布を傷つけないよう一本ずつ糸を引き抜く作業。そんな剣の舞いが、そこにはあった】

    【端的に言えば、空間の切断。冒険者達全員がいる空間の切り離し。パッチワークされた世界を、一時的に離散させる行い】
    【しかし彼は、まるでそうとは感じさせないほど、柔らかに解きほぐして】

    【ゆえに君たちは、たった1秒先の未来へと、転移する】

  • 104自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 23:17:57

    >>103

    【其処に殺気や悪意、敵意は感じ取れない。が、故に。それを受け容れ、改めて目を見張り可能な限りを観た】

    (改めて素晴らしい…自分も抜刀から淀み無く継ぎ目無く、留めずその勢いのまま一筆書きのように振るい斬ると言うことはしますし練度を高めんとしてますが…だからこそ判る。…素晴らしい、と。…過日ならば何れ程の…)

  • 105〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 23:19:33

    >>103

    「(助けてくれた、ってことで良いのかしら)」

    【周囲の空間が世界と隔絶していく特有の感覚を肌で感じながら、そう独白する】

  • 106仟ゴゼン25/11/29(土) 23:19:55

    【───”鍛えた肉体”は空間強度に勝る】
    【当然の事実故に、避けず退けずありのままを享受している】

  • 107GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 23:20:21

    【たった1秒先の未来世界】
    【そこは、何もかもが消えていた】

    【浮遊している島の地下に落とされた筈の君達は、巨大なクレーターの上にいる】
    【《死猟の君主》はおらず、幽鬼の軍勢はおらず、狩り場である事を示す光輪も既になく】
    【封印を維持する為に稼働していた魔導術式は消失し、遥かな要塞はあった痕跡すら残していない】

    【君たちが立つのは、ただの荒野で】
    【夜空に浮かぶ星々の煌めきだけが、変わらない位置を示している】

    「クク、クカカカカッ」

    【両腕を失った魔人が笑っている】
    【星灯りに照らされ、笑っている】

    【もはや疑念を挟む余地はなかった】
    【奴が、『魔将 エンマガ』】

  • 108完霧印25/11/29(土) 23:22:53

    >>107

    「……一皮向けど現れし中身は腐れ実か。

    衣を纏え。或いは愚者の服を既に纏うか。」

    【呆れた様に一息、眼前の醜体を見る】

  • 109獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 23:23:14

    >>103

    >>107

    【剣士の斬撃に身を任せ、わずか1秒の時間旅行をする二人】

    美狼「助けられたようね、いい男だったわ」

    突嬢「やっぱアイツが魔将だったか」

  • 110GM◆8iqOl1NXqg25/11/29(土) 23:25:06

    以上が、『魔将エンマガ』登場ムービーでした
    今日はここで一区切りとさせて頂き、続きは明日の20:00〜となります

    皆さま、本日はお疲れ様でしたー!

  • 111片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/29(土) 23:25:39

    >>103 >>107

    「ミラムスめ、此を斬り飛ばしたか」

    「そして……また世に現れたか、エンマガよ」


    【全てを消し飛ばす魔術、それと同質の死と畏の棘槍を持つパロミデウスは、此処に現れたエンマガの質を見抜いていた】


    「見た目ほど封じは効いている、退くなよ冒険者、貴公らの力を以てすれば、奴を仕留めるのは容易い」

  • 112仟ゴゼン25/11/29(土) 23:29:01

    >>107

    「なんと!攻撃と思ってしまったが──否

    助けられたか…ッ!!」

    【脳筋仕様故の勘違いを正し光景を見る。其処には動揺は無く、闘志だけが在った】

  • 113女皇の使い魔25/11/29(土) 23:31:12

    『ついでに解体の手間も省けたかしら』
    『せめてルウスの報復はさせてほしいところだわ』
    【それは砕け散ったガーゴイルの名だ。彼女は必要とあらば犠牲を出すことを厭わない。
    だが、全ての使い魔を彼女は忘れはしない】

  • 114獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/29(土) 23:31:48

    >>110

    お疲れ様でした〜!

    明日の再開時間も了解です!

  • 115仟ゴゼン25/11/29(土) 23:34:35

    >>110

    お疲れ様でございます

    明日も規制無き限り楽しませて頂きます

  • 116自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/29(土) 23:34:52

    >>110

    ※お疲れ様でしたー!

    >>107

    「…ミラムスさん、貴方は納得して逝けましたか?…ならば、その黄泉路。憂いなく往けるよう終わらせましょう。…その依頼」

    【様々な疑問はあれど。現れた目標を魔将を見据えて、冒険者としてその晴れやかな笑みとともに託されたこの状況を、依頼を受けんとする。僅か先の未来に送られた際分体の珱は対象外だったのだろう。エンマガの極光で消え去ってしまったが。それでも】

    「確かに承りました、自分たちが遂行してみせます」

    【今のメンバーで、負ける気はしなかった】

  • 117〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 23:35:21

    >>107

    「さ、て

    何が起きたかは後で調べるとして……」

    【斬糸は、改めて無腕の魔人に向き直る】


    「はじめましてねエンマガさん

    早速で悪いけど、その命を貰うわ」

    【ゆらりと白熾の太刀を構える】


    【天使を思わせるその容貌──だがその佇まいは、どうしょうもなく"刺客"だった】

  • 118〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/29(土) 23:36:29

    >>110

    お疲れ様でした

    楽しいイベントをありがとうございます

    明日も参加させて頂くつもりです

  • 119女皇の使い魔25/11/29(土) 23:36:45

    お疲れ様です
    さてあと何匹死ぬかな〜?

  • 120片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/29(土) 23:38:03

    >>110

    お疲れ様でした〜、明日も楽しみにしています

  • 121女皇の使い魔25/11/30(日) 19:41:05

    一応待機中でーす

  • 122GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 19:59:53

    それでは、ぼちぼちと再開しましょうか

    ……ちなみに、片翼の聖騎士さんはエンマガとどの程度接点があったか擦り合わせしても大丈夫でしょうか
    それによって情報を開示したりしなかったり……ストーリーには影響しませんが、キャラクターを見る視点にちょっと影響があるとかないとか

  • 123片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/30(日) 20:04:36

    >>122

    そこまで深くはありませんが、エンマガ封印の際に立ちはだかった英雄の一人と親交があり、そしてパロミデウス自身もエンマガの起こした惨劇の一部を目にしたことがある

    というものでしょうか、すれ違ったことはあっても直接対面したことはないみたいな

  • 124自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/30(日) 20:09:04

    ※再開待機であります!

  • 125GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 20:11:12

    >>123

    ありがとうございます!

    で、あれば……封印に関わった英雄からこんな話を聞いた事があるかもしれません。ないかもしれません

    フレーバーに近い話ですので、どう扱うかはご自由にー


    ・封印時、エンマガは鎧を装備していた。それはケルベロスに似たものである

    ・また、その場には魔女が付き添っていた

  • 126〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/30(日) 20:12:17

    同じくおります

  • 127GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 20:12:20

    それでは再開します



    【口を閉じ、瞑目する】
    【陛下は少し思案するような顔を見せ、次いで口を開いた】

    「余は、果実酒が好きでな」

    【唐突に、そんな事を言った】
    【死地にいるとは思えない、軽い言葉】

    「ルクトゥという果実が良い。
     そのままでも美味しいのだが、発酵させるとミルクのような飲み心地になる。
     甘く、優しい味わいなんだ」

    【望郷の念をそのまま口にしたかの様な、淡く暖かい、下らない話】

    「帰ったら、それが飲みたい」

    【陛下は君たちを見て、言う】

    「越えてもらうぞ。
     奴を野放しにすれば、余の国くらいは容易く滅びる」

  • 128自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/30(日) 20:20:22

    >>127

    「…保証します…この戦いの直ぐ後も明日も呑めますよ。──これより世界を、この国の未来を斬り拓いてみせましょう」

    【先程のミラムスのように未来を斬り拓き。その滅びを斬って棄てると宣告する】

  • 129女皇の使い魔25/11/30(日) 20:22:18

    >>127

    『Terra fortis protegit lorica invisibilis impedimentum nos involvit

    護れ“Protection”』


    【黒猫は王には答えず、エレメンタルシールド、ミサイルシールドに続き物理防御力を上昇させる魔法を唱える】

    【かの王に応えるに必要なのは言葉ではない。結果だ】

  • 130仟ゴゼン25/11/30(日) 20:22:52

    同じく待機中。今夜もお願い致します


    >>127

    「ハッハッハ!!!己はチキンか、蛋白質に優れた鶏肉が食べたい所だなッ!!」


    「──未来を語りッ!!威風堂々と今日を共に、生き歩もうッ!!」


    【今日も明日も輪廻現役。永劫の鍛錬を続けるべく、生きる決意に満ちた声が張る】

  • 131片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/30(日) 20:24:10

    >>125

    了解です、情報ありがとうございます!


    >>127

    「無論だ」

    「……厭な話だが、戦後の酒というのはいつにも増して美味い、否……不味くなるような美酒を呑む者は、先立って死にに行ったというべきか」


    「だが浸るに過ぎた深酒は、もう熟れも成れも要らぬだろう」


    「そこを退け、エンマガよ」

    「我らの時代はとっくのとうに過ぎ去ったのだ」

    【誰ぞ彼も等しく、また手慣れたように“怪物”へ槍を向ける、パロミデウスは戦後よりずっと、俗に云う「大戦期の怪物」を狩り取って過ごしてきたのだ】

  • 132〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/30(日) 20:24:18

    >>127

    「──そうね。帰ったら一杯やりましょ

    猿酒もあるわよ」

    【エンマガに相対する斬糸の体から、ごう、と力が熾きる】

    【白い光と青い燦めきが闇を照らす。底の見えない大力を放ちながら、その表情は穏やかだった】

  • 133完霧印25/11/30(日) 20:26:13

    >>127

    「……はは、普段ならば鬼が嗤うと一瞥に終えるがそうさな。

    ─────面倒だが、生きるか。」

    【沈黙の中にぽつりと、掠れた声を返す】

  • 134GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 20:30:15

    >>128>>129>>130>>131>>132>>133


    「……頼もしいな」


    【ふ、と僅かに口角を上げて】


    「ヒューっ! 格好良いぜ皆んなー!!

     これなら完全勝利間違いなし! いざ幸せの未ら」

    「引っ込んでいろ」


    【湧いて出てきたデモモンを真顔で抑える。己の裡へと格納し、軽く咳払いした】

  • 135獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/30(日) 20:31:31

    >>127

    美狼「あら、王様ったらいい好みしてるわね」

    突嬢「そんならなおさら討伐だな!」

  • 136GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 20:45:08

    【───その魔人は、両腕を失っていた】

    【先程発動した、全てを消した魔法の代償だろう。徐々に再生しつつあるが、あの状態では万全の魔法行使は期待できない】
    【だから好気だと見る者を、魔人は嗤った】

    「───カカカ」

    【魔力が破裂する】
    【下手な魔術師であれば、その魔力の流動を感知するだけで気絶する。魔人の一動作はそれだけの意味を持つ】
    【だが、それは攻撃ではない。魔法を発動する為の予備動作に過ぎず、故に本領とされるのはここから】

    【周囲の空気が銀に煌めき、地面に小さく細い氷の柱が生まれる】
    【ダイヤモンドダストに、霜柱。魔人とは不釣り合いに幻想的な風景が現れ、直後に】

    【白銀の世界が全てを蹂躙した】
    【ホワイトアウト。吹雪と大雪が周囲一帯を覆い尽くし、晴らす事のできない白い闇が五感による周囲の識別を不可能なものへとする】
    【孤立無縁と錯覚してしまいそうになる程の環境変化。容易く為されたその魔法によって、質を伴わない数ならば呆気なく壊滅する事になるだろう】

    「クク」

    【嘲笑。その声が聞こえた気がした】
    【次いで放たれるのは氷柱。精巧な槍の様に研ぎ澄まされた穂先が、君たちを穿つべく突き放たれる】
    【その氷柱の刺突が全方位から、無数に】

    【この場にまで至った者ならば、白き猛威を耐え凌ぐ事は出来るだろう。しかし、それが無限に続けばどうか】
    【相手は魔人。七国大戦にて名を残した魔将。この魔法を永遠に持続させ続ける事など造作もない。持久戦であれば優位は魔人にある】
    【だから、求められるのは一時凌ぎの耐久戦などではなく、この状況の打破】

    【ホワイトアウトによって五感の効かない世界で、全方位から無数に放たれる氷柱の刺突を攻略し、魔人の魔法行使を破れ】

  • 137GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 20:47:08

    という訳でボス戦②、スタートです
    3回ラリーの後にトドメタイムの予定。次の描写は21:15を予定しています

  • 138片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/30(日) 21:03:44

    >>136

    「─────老いたな」


    【宙を舞う白雪が霧散し、差し迫る氷柱は雪花を散らしながら消滅する】

    【《聖槍》は、ロンギヌス家の槍は万象を殺す】

    【場を白めかせ五感を殺す冷気を殺す】

    【業物が如き氷槍の凍て付きを殺す】

    【己に降りかかる脅威、悪意、天意の全てを殺して消滅させる】


    【怪物には怪物を】

    【人界に敵対こそせずとも、騎士パロミデウスは『旧世界』と呼ばれる禁域より現れた、大戦期の怪物と等しき存在】


    【騎士の持つ槍は聖なる逸話に彼の所業を重ね、凶々しくも清らかな光を宿す】

    【“怪物”の血を数多染み込ませたその威容は、見た者へ根源的な畏れを抱かせる】


    「退けと言ったのが、聞こえなかったか?」


    【腰に穿いた剣が一瞬閃いたかと思えば、意趣返しと言わんばかりに、エンマガの全方位を特大の斬撃が舞い踊る】

    【退かねば殺す、という意思表示が如く魔人の下へ鋭刄が殺到する!】

  • 139女皇の使い魔25/11/30(日) 21:06:02

    >>136

    【使い魔たちは既にエレメンタルシールドに守られている。二重起動式営業魔術において冷気とは水の属性にあたり、吹雪も氷柱も例外なくその威力を減じ、あるいは消滅する】

    【――無論永遠に耐えられるわけではない。消滅しきらなかった礫は使い魔たちを襲う。ゆえに悪魔の勢いそのものを削がねばならない】


    『Sanctus oppositio benedictio afferre hostis infortunium omnia non bene se habent defectus culpa omen

    呪え“Hex”』


    【何をやってもうまくいかない日、というのはあるものだ。呪文を唱え間違える、なぜだかいつもより魔力の廻りが悪い、気が散って集中できない、疲れやすい、いつもなら気づくはずのミスを見落とす、足元の小石に躓く――

    この呪文は敵にそうした「不運」をもたらす呪文だ】


    【呪いをかける黒猫の背後でレーザーイーグルが飛び上がった。胸元にきらめく結晶体は最も希少な八方晶。

    そこからエンマガ目掛けて8本のレーザーが放たれる】



    ※Hexが効くと、端的に言うと全能力が低下します

  • 140自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/30(日) 21:08:44

    >>136

    【魔力の炸裂と同時に鈍色の籠手『カラクラ』の収納異空間より出した『百竜面頰』で顔を覆う。そして強力な氷の魔法と共に齎された極低温と純白の視界。その環境に適応する。上級の竜種が適応する環境であれば真空地帯だろうと深海だろうと適応可能だ。これで自身は万全に戦闘を続行できるが、相手の攻勢は討ち破るか此方が敗れるまで永遠に続くだろう。ならば】

    「その魔法を斬り、魔力を喰い…打ち切ります。…さっきまでの分体を消せたのに再び此方に餌をやる真似をした事…後悔させてあげましょう」

    【太刀『混竜絆刀「珱」』と斧型の魔導具『舞流』を振るう。異形の二刀流で繰り出すは二つの技】

    「『散華』『舞風壁』」

    【魔力を喰らうその斬撃が桜吹雪の様に解けて舞い散る。その細かな、けれど自在剣の剣腕により大凡の物質現象を断つに足る威力の斬撃が更に乱舞する暴風と斬撃の壁により渦巻き冒険者たちと女王を護り風と水の防御バフ、速度バフ、バフ効果向上を与えつつ──これにより風属性と水属性を持つ者はより行動しやすくなるだろう──全方位から怒濤の勢いで襲い来る氷槍と吹雪を斬り刻み、魔力を貪り食う。そしてその魔力で再び一気に無数の打刀サイズの『混竜絆刀「珱」』の分体が出でて魔力の吸収と反撃のペースを跳ね上げていく。舞う斬撃の桜吹雪と刃そのものが内側から喰い破っていく。そして】

    「『砕断』」

    【それは斬ったものに浸透し内側から斬り砕く斬撃。だが彼が斬るは物質のみに非ず。その空を斬り砕いて純白の地獄そのものを粉砕せしめんとする】

  • 141〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/30(日) 21:10:18

    >>136

    【零下の世界。だが、今の斬糸にとってそれは痛手とならない。極地に適応可能な肉体に加え、その身に纏う装束は光炎で編まれたもの。強烈な熱波を放出することもまた、可能だ】


    【斬糸の周囲の地面が光へと変化し、白光の糸が屹立する】

    【それらは葦原の如く見渡す限りに立ち並び、螺旋を描いて回転。渦巻く糸の城となって無数の氷柱に対し鉄壁の防御を敷いていく】


    「──そこか」

    【銀河を思わせる瞳が、ホワイトアウトした視界の中に魔将の魔力と魂魄の躍動を捉えた】

    【斬糸の手元が閃く。そしてそれを対手が知覚した時には既に、刺突に合わせて伸長した白熾の太刀の切っ先は、眼前に迫っている】

  • 142仟ゴゼン25/11/30(日) 21:12:49

    >>136

    「変わった術理を使うのだな?

    まるで一面の銀世界、凄まじいわッ!!」


    【絶界の低温と無尽蔵の氷柱が、体躯を前に砕け散る。

    冥き白で覆い包む術理の使い手は既に知り合いに在る故に解決法も知る、と拳を引く】


    【────”爆裂”。海上歩行中に積乱雲を吹き飛ばした拳圧での一撃。其れを利き手の逆、左手で”ジャブ”感覚で連発しつつ、白を晴らす】


    【……そして同刻、】

    【白が破れた頃には既に抜拳は終えている】

    【エンマガへと、宙に置いた利き手-右拳-による”遠当て”。大気を媒介に、指向性を伴う戦略兵器級の火力を容易く打ち込んだ】

  • 143獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/30(日) 21:13:48

    >>136

    突嬢「ゾリウス」

    美狼「もちろんわかってるわ、上方向は任せたわよ」


    【肩車の形で大男の上に乗り込む少女

    双方の目が怪しく光り全く瞳孔が全く同じ色に変化する】


    突嬢「ほっ、はっ」


    【大男の持つ青いマカナは災いに人を引き寄せる力を持つ

    それを逆手にとり、四方八方から訪れる氷柱を避け続ける】


    【また先程少女が発動した魔術は感覚を同期させるものであり災いに引き寄せられる感覚を共有し大男が対処しきれない位置の攻撃を相殺する】


    美狼「⋯向こうよ」

    突嬢「あいよ!」


    【少女がカランビットナイフを魔人に向ける

    そのナイフに男が魔力を注ぎ込み、魔人を貫く槍となる】

  • 144完霧印25/11/30(日) 21:18:14

    >>136

    【氷も水の相の一つ。】

    【───霧幻にて曖昧と化した、己が”幻影”を貫いた-接触した-氷柱と吹雪を単純に掌握する。打開は他に任せて、己はただそれだけ。】


    「……無差別も考えものさな、気を配れ。

    《水遁釈迦掌上水》」


    【己が繰る筈の極寒が、己の身へと吹雪く】

  • 145GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 21:21:57

    【狂気を秘める聖槍の閃きが、魔人の全身に裂傷を与える】
    【齎される不運が抵抗を許さず、八本のレーザーが青い肌を貫く】
    【万象を実現させる斬撃が強化を成し、空に染められた魔法そのものを断ち切る】
    【銀河を宿した瞳が魔人を見通し、白織の太刀がその胴を切り裂く】
    【軽々に放たれる拳圧のみで白き闇を穿ち、抜き放たれた拳撃が既に魔人を撃っている】
    【狼と少女の連携が莫大な数の氷柱をいなし、短剣に込められた魔力が槍を形成し身を貫く】
    【白き闇にも曖昧に溶け込んだ幻影が魔法を掌握し、極寒が魔人へと返される】

    【そうして、魔法が破られる】
    【冒険者たちの逆撃が魔人を襲い、場を覆っていた白い闇が絶たれる。大吹雪が止み、視界が晴れていく】

    【しかし、それは劇場の幕が開くかの様だった】

    「ヒャヒャ」

    【軍勢がいる。氷で形作られた魔人の兵士が、幾千幾万と並んでいる】
    【剣と槍を手にする彼等は、どれもが不退転の精兵達。一騎当千の英傑を相手にしてさえ退くことを知らぬ勇士の群れ】
    【されど、この場に立つ冒険者達ならば蹴散らす事など容易だろう。幾ら凄絶たる兵を並べ立てようとも、揺らぐ事なき戦力がここにある】
    【だが、それは軍勢が魔人兵士だけならばの話】

  • 146GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 21:23:02

    【単眼の巨人兵がいる。百メートルを超える体長に、それに引けを取らぬ大槍を握る強兵】
    【同じく氷で造られた兵士たる彼は、己の保有する魔眼を解放させる。“嵐”の権能を秘めた独眼が為すのは、己の槍に雷霆と暴風を纏わせる武装昇華】
    【身動ぎ一つが災厄である巨人は真に天災と化し、その巨きな槍を振り翳す───】

    【竜騎兵の魔人がいる。ドラゴンナイトではなく、竜の紋様を抱く歩兵銃を有した騎乗兵】
    【彼は無数の兵が入り乱れる戦場に紛れ、その銃口に火を噴かせる。姿を見せず、音もなく、騎馬を手繰り疾駆させる彼が放つのは魔弾】
    【秘めた権能は“流星”。無限の闇を旅するソレは障害による減衰を受けず、その威力を永続させ飛翔する───】

    【呪詛の詠唱者がいる。耳にするだけで怖気が立つような呪文を唱え、世界を蝕む術者】
    【大気の組成を変質させるマギフォーミングによって魔人がより強大な兵と化す。天は毒々しい青紫に染まり、冒険者達からすれば息をする事さえ困難な領域が展開される】
    【彼等が一律に有する“穢れ”の権能を術者はより鮮明に描き出す。強化された兵士達が術者を護衛し、術者はまた更に詠唱を口にする───】

    「ヒャハハハ、ハ───」

    【壮観とさえ思える進軍。その光景に一瞬、魔人は高笑いを止める。僅かに、目を細めて】

    「─────ハハハハハ!!」

    【再度、笑い声を上げた】
    【今一度『魔将』の座を取り戻した魔人は嗤い、己の魔法で創り出した兵達を差し向ける】
    【たとえ仮初の軍隊であったとしても、その強さを侮る事など出来るはずもない】

    【不退転なる無数の兵隊達。嵐纏う槍を振り翳す巨人兵。流星の魔弾を撃ち放つ竜騎兵。世界を蝕み穢れを放つ詠唱者】
    【どれ一つとして致命となり得る脅威が、冒険者達に迫る】

  • 147GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 21:24:15

    次の描写は21:55の予定です

  • 148女皇の使い魔25/11/30(日) 21:26:39

    デスダイスほい

    蜘蛛/鷹/カエル/誰も死なない

    dice1d4=1 (1)

  • 149女皇の使い魔25/11/30(日) 21:46:42

    >>146

    【迫りくる軍勢の前に、蜘蛛の巣が現れる。それは一本一本が龍すら拘束してみせる鎖でできた鎖縛蜘蛛の決死の防壁】

    【鎖は無尽蔵ではない。たとえ主人にその能力を引き上げられていたとしても、魔人の軍勢をカバーするには体内の金属を全て打ち出さねば足りなかった。

    そうして力を出し切り、ただの大きな蜘蛛になった鎖縛蜘蛛を竜騎兵の槍があっけなく叩き潰した】


    『Ventus venenum cinis nebula vapores noxii purifica abjicit evanescunt nos ambitus

    吹き払え“Purify Air”』


    【――そうして蜘蛛が稼いだ時間で黒猫は悪しき空気を浄化し吹き飛ばす呪文を唱え、毒気を跡形もなく吹き飛ばす。

    それだけでは終わらない。敵の魔法や呪いを全身を鏡のような小片に覆われたミラーフロッグが引き受け、弾き返す間にもう一つ呪文が続く】







    『――Flamma terrificus ingens flamma atomicus explosio ardens omnes hostis ego videre possum

    灰燼と帰せ“Nuclear Blast”』


    【直後、熱核反応による圧倒的な爆熱が魔の軍勢を飲み込んだ。小細工も何も無い、純粋な破壊が敵をその種の区別なく焼き払う】


    『………ククの分も貸しが増えたわ』

    【無残にひしゃげた蜘蛛の亡骸を掬い上げ、黒猫が呟いた】

  • 150仟ゴゼン25/11/30(日) 21:47:18

    >>146

    【────正気も”瘴気”も喰らう。周囲に尋常の生命が在れば即座に酸欠と化す程の一呼吸、酸素と穢れを巡らせた筋骨隆々が消える】


    【異常に鍛えられた臓腑は最早、”超常由来”の毒素や異物すら解毒の対象と化す。

    ────神域の肝機能-デトックス-で即座に無毒化しつつ、人間要塞が直ちに突っ込むは】



    「ハッハッハッッッ!!!!

    いざ力勝負と征こうッッッ!!!!!」



    【言わば、《縮地タックル》。】

    【疾く移動できるならば効率が良いと流用した純身体能力の移動と攻撃。嵐と質量の槍、軌道上の幾ばくかの千兵を轢き殺しつつ】


    【山岳を崩壊させる”肉弾兵器”の突進が、一目もくれずに単眼の巨人へと突っ込む】

  • 151自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/30(日) 21:50:31

    >>145

    >>146

    【詰まる所この軍勢を統べる様こそ「魔将」の呼び名の所以なのだろう。だが。これもまた、自在剣からすれば餌に過ぎない。武器を片方換える。『舞流』から邪神の血晶とオリハルコンでビーストスミスが造りあげた太刀『光亡』へ。『光亡』の邪神の光纏う斬撃が閃き瞬く間に無数の魔人兵士の、雑兵の首を落とす。仕留められた魔人たちが、再び動き出す。『屍傀儡』。『光亡』の力による仕留めたものの使役。更に。その雑兵たちの手に打刀サイズの『混竜絆刀「珱」』の分体が在った。エネルギーを吸収し天地裂く威力のエンシェントドラゴンの武器を装備させた上での軍勢の乗っ取りである。魔人兵士たちを『光亡』で辻斬りつつ『混竜絆刀「珱」』を殖やして渡し、更に一瞬自身の心臓に『光亡』を突き刺し邪神化して】

    「…早期にバフ役から落として仕舞いましょう」

    【“穢れ”の権能持つ呪詛の詠唱者へと斬りかかり】

    「『神凪』」

    【掠りだけでもすれば斬撃と魔力と邪神の極光とをその心身の内から爆ぜさせる一閃を見舞う】

  • 152〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/30(日) 21:54:33

    >>145

    >>146

    【進撃する氷像の軍勢を前にし、斬糸の手元が再び閃く】

    【伸長した白熾の太刀による横薙ぎによって、見渡す限りの地平に広がる氷像の兵達が一閃された。更にそこに斬撃の軌跡から生じた白光の爆炎が続き、一層の広範囲を殲滅する】


    【マグフォーミングによる環境変化を意にも介さず、斬糸の姿が消失する。自らの周囲の環境テクスチャを"書き換える"能力により、その影響を退けているのだ】

    【舞い散る白光の羽根が、そしてそれに続いて発動し兵達を刈り取る色金糸の罠が、音を彼方に置き去る超高速機動の軌跡を示す】


    【そして虹の六翼を湛えた光臨者は、竜騎兵の背を追う。そして真後ろにつき、『指揮をするような』太刀筋による、逃げ道を塞ぐ九方向同時斬撃を放った】

  • 153獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/30(日) 21:55:49

    >>146

    美狼「メリー、降りてなさい」

    突嬢「ああ、頼むぞ」


    【少女は男から降り、懐から出した耐毒のハンカチで口元を覆い身を護る

    対する男はその出生故に瘴気など意味を成さない】


    【少女は基本相方の男に頼り戦闘をしている⋯がそうでないと生きることができないほど貧弱ではない】


    突嬢「遅いぞオイ!」

    【魔法を身にまとい巨人兵の槍を紙一重で躱し、巨人に向かいスーツの裏に隠した魔道具で魔力弾を放つ】


    【対する男は再び偽りの姿から巨大な狼の姿に戻る

    理性などない野生の獣のようにその牙と爪を振るい竜騎兵、そして兵隊たちに向けられる】

  • 154片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/30(日) 21:56:10

    >>145 >>146

    「面倒だ、其々等と云わず薙ぎ払うまで」

    【手駒を増やす、何とも魔将らしいではないか】

    【だが、それまでだ】


    【このような光景など、このような戦況など】

    【呆れるほど、呆れ返るほど見たものだ】


    【軍勢戦など幾度も超えた、それに合わせた戦い方も何度も行った】

    【故に今も、それを行うまで】


    「貴様らに槍は贅沢だ、これよりは我が二振りの呪剣に従ってもらおうか」

    「『異端の咆哮(クエスティング・ビースト)』」


    【先程、エンマガを取り囲んだ斬撃を放った大元たる剣の一つより創られた特級の呪力】

    【「持ち主の愛するモノを殺す」呪いを秘めたこの代物は、パロミデウスによって完全に制御され、今は敵対者にとって最も重要なモノを破壊する性質を持つようになった】


    【兵隊より動力の核を、巨人より“嵐”の権能を、竜騎兵より“流星”の権能を、詠唱者より“穢れ”の権能を奪い去る】

    【エンマガの兵隊全ての力を消滅させ、パロミデウスはこの場の敵性体の無力化を計った】

  • 155完霧印25/11/30(日) 21:59:07

    >>146

    【言わば将にとって兵は手脚、支配力で勝るには分が悪いと切り替える。己が水遁術を凍らせて新たな使徒とされるのも面倒で在る、】



    【───と、自らに”秘伝の幻術”を掛ける。外界よりは異常無し、僅かな沈黙も声が破る】


    「……”初代”殿。少々お力添えを。」




    『貴様も老いたな。多少は力を積め。』


          オオクニヌシ

        『究極幻術・想像主』


    【────瞬刻。

    この世に存在しない《想像の産物》が、”数秒の間”だけ溢れ返った。】

    【消失。僅かな時間、現実を疑う光景を前に、蹂躙された兵の異常な残骸が現実を証明する】

  • 156GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 22:04:51

    【鎖によって築かれた蜘蛛の巣が魔人の群勢を堰き止め、続く爆熱の呪文が軍団を薙ぎ払う】
    【極限にまで鍛えられた身体機能によって解毒が成され、踏み込む肉体が戦車の如く兵隊を轢殺し単眼巨人を突き抜ける】
    【仕留めた精兵を支配し、殖やした至極の太刀を持たせて己の色に塗り上げる怪奇が悪夢を成す。更には邪神と化して放つ斬撃が、呪詛師を断つ】
    【白織の太刀が放つ閃きが、地平線にまで届き爆滅を起こす。権能による書き換えが穢れを上書きし、逃げ場のない斬撃が竜騎兵を細切れに変えてしまう】
    【少女が軽やかに巨人の槍を躱し、放つ魔力弾がその関節を穿つ。狼が巨大なら姿を取り戻し、爪牙が群勢を薙ぎ払う】
    【異端者の力が魔人の群勢を呪い、その力を奪っていく。敵戦力を無為に帰す破壊が、無作為に齎された】
    【幻想が現実を侵略する。ただ破壊という成果で実在が示された】

    【だから、嗤った】

    「クキ、キキキキ─────」

    【魔人の両腕。その再生が完了している】
    【戦場に向けて悠然と行使されるのは、先にも発動した魔法。半径数十キロにも及ぶ浮島の地表全域を消滅させた絶技】

    「───ギャハハハハハ!!!」

    【青と白の極光が、放たれる】

  • 157GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 22:06:07

    >>156

    【それは元々、『温度を下げる魔法』だった】

    【魔術の国、グロワールであれば生活魔法として似たものもあるだろう。氷属性の魔術を扱う上では、初歩の技と言って差し支えない魔法だ】

    【魔人が行うのは、それと同じこと。ただ、出力が違うだけ】


    【そも熱とは、分子運動の大きさ。極小の粒子が行うダンスの激しさである】

    【だから『温度を下げる魔法』は、分子の動きを遅くすること。分子運動が小さくなれば冷えるから、氷属性の初歩として知られる】

    【ならば氷属性の秘奥として知られるものは何か。絶対零度だ。粒子の動きを完全に停止させる凍結。極限にまで低下させた熱量の底が、絶対零度として知られている】

    【けれど絶対零度でも、本当に粒子の動きが全て無くなる訳ではない。零点振動と呼ばれる現象によって分子運動は止まらない。それが、世界が有する原初の理】

    【極小の粒子は、人の手が届かぬ領域で永久にダンスを続けている】


    【その舞踏を、魔人は踏み躙る】

    【絶対零度でさえ止められない粒子の振動さえも停止させ、世界の法則に致命的な矛盾を引き起こす。実現し得ない現象を起こしてしまう。その結果として、本来存在し得ない現象は世界のエラーとされ、有り得ない例外はその存在を消滅させる事で痕跡を無くす】

    【物理法則の下に生きる存在には抗えない例外処理。数多の英傑が理解さえ許されずに葬られた魔法の原理が、これだった】

    【魔人はこれを、『ゼロ・オーバー』と呼んでいる】

  • 158GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 22:07:19

    >>157

    【極光が放たれる、寸前。魔人の目と鼻の先に、王がいる】


    「ナイト・フューリー。身を捧げよ」


    【側に仕えていた騎士が光の粉と化す。次の召喚に繋げる為の贄となり、輝きの欠片がまた新たな形を作る】


    「足掻き、踠け。“万死停滞”」


    【現るのはクマムシをそのまま巨大化させた様な異形の肉塊。ただそこにあるだけで死という概念を無かったものとする生の権化】

    【それを背に立たせ、陛下は自らの御手を魔人に伸ばす。指と指が触れ合いそうになる程に、魔人との距離を近づけて】


     おうのけん

    「“憑虚御風”」


    【己の裡にあるエネルギーを解放した】

    【極小の颱風が顕現する。膨大な種の力を混ぜ合わせ一点に撃ち放つ秘技を、陛下は行使する】


    【瞬間、激突する極光と颱風】

    【『ゼロ・オーバー』が齎す消滅はあくまで結果に過ぎず、肝心なのは溢れ出す無窮の冷気。それがこの技の必殺を成立させている】

    【よってこれより起こるのは、至極単純な出力比べだ。止めようとする極光の力と、動こうとする颱風の力。どちらが大きいか、という】


    【刹那の拮抗、そして】


    【陛下の腕が凍る。冷気が颱風を超えて王に届く。魔の手が伸びる】

    【レジーナ陛下は七国大戦の英傑にさえ決して劣らぬ超級の力を有する。その上で、魔人の力は規格外だった。ただそれだけの事で、陛下の身は凍てつき】


    【颱風が爆ぜた】

    【吹き荒れる暴風の殆どは極光に殺され、齎す影響はごく僅か。陛下の身を後方に吹き飛ばした、その程度】

    【死を拒絶する肉塊が極光に呑まれ、その効力を失う。極光の威力は減衰しない。極光の本質は陛下にさえ規格外と思わせる無限の暴力的冷気そのもの】

  • 159GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 22:08:26

    >>158

    【極光は不変】

    【陛下ができた事と言えば、その進行を僅かばかり遅らせただけ】


    【けれど、それだけあれば】

    【君たちは、超えていくのだろう】




    【───極光が、君たちに迫る】

  • 160GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 22:09:33

    次の描写は22:40予定です

  • 161女皇の使い魔25/11/30(日) 22:10:11

    さすがに本体はともかく使い魔にそれ越えさせたらアカン気がするんで全滅いいすか?

  • 162〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/30(日) 22:11:02

    他の人の後方にいて回避できた、という展開ではいけませんか
    なんならこいつにフォローに入らせますけども

  • 163片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/30(日) 22:11:34

    もし耐え切れるのであれば、エンマガの極光と同質の死と消滅の魔槍を使って相殺し、庇えることは庇えまする
    レジーナ陛下が減衰してくれたからこそできる芸当ですな

  • 164GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 22:14:43

    レジーナさんは後方に吹っ飛んでいって参加者の皆さまに守って頂く想定ですので、ご一緒しませんか
    この後のトドメタイムをネタバレすると消滅魔法撃った後の数瞬の隙を───とかになるんで、反撃の隙を伺っていたみたいな感じで

    もちろん全滅ロールも大丈夫です

  • 165女皇の使い魔25/11/30(日) 22:19:08

    吹っ飛ぶ程度で済む耐久はしてないので、当たったら多分消滅します(魔法も耐性アップと防御アップしかないので)
    フォローがあるなら黒猫のみ生存という形にしようかと
    ちなみに全滅の場合でも生存の場合でも黒猫がセットポータル→直後リターントゥポータルで激おこタウさんが降臨するという展開になります

  • 166完霧印25/11/30(日) 22:20:49

    >>165

    よろしければ庇う事も出来ますが如何しましょうか

    コヤツの霧幻術の霧ですが、死の「現実」を覆い隠して幻にする事で無力化する事も理論上可能ですので

  • 167女皇の使い魔25/11/30(日) 22:24:16

    とりあえずフォローいただけたら全部反映しまぁす!
    犠牲が出なかった場合はタウさん出現はなくなります。まだ一応想定の範囲内

  • 168女皇の使い魔25/11/30(日) 22:28:39

    【耐えられない】
    【黒猫の「向こう」にいる者は瞬時に判断を下した。この攻撃を耐える手段も、避ける手段もこの場の使い魔たちにはない】

    【ゆえに唱えるのは防護でも、攻撃でもなく――】

    『Ventus caelum locus memoria insigne locus ad quem reverteris
    定めよ“Set Potal”――』

    【セットポータル。それは唱えた地点を記憶し、転移する指標とする魔法。黒猫を通して唱えているものが、そこへ現れるための……】


    ※というわけで先にピンチロール置いておきますがフォローもらったら使い魔はちゃんと生存します

  • 169〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/30(日) 22:34:06

    >>156

    >>157

    >>159

    >>168

    【後方に吹き飛んだ陛下の体を、舞い散る白光の羽根がクッションとなって受け止めた】


    「ありがとう、陛下

    後は任せて。必ず止める

    ──貴女の献身を、無駄にはしないわ」

    【使い魔たちを庇うように彼らの前に立った斬糸の背の六翼が、大きく広がる。同時に、その手の《熾剣・星紡斬歌》が闇を裂く旭光を放った】

    【虹色の極光を湛え、極限の焔を携えたその姿は、まさしく熾天使──或いは、"火を齎せし者"】


    【刹那、"火"の天使は光となった】

    【比喩ではなく、文字通りに光の速度で迫りくる極光へと突撃したのだ】


    「詠唱って柄じゃないけどね

    ──『光射す、道となれ』!!」

    【鋒を、極光に叩きつける】

    【それは、それ自体が一つの世界たる星刀《星紡斬歌》の力、その最奥を引き出すための"解号"だった】

    【その身から迸る"想いの炎"が、極光をその概念ごと灼いてゆく。その力はかつて、西風の女神の律を覆さんとした"神への叛逆者"がその身に宿した"夕灼けの炎"に連なるもの】

    【そして灼いた傍から、迸る蒼光がそこに極光が在るという世界法則そのものを"書き換えて"いく。それは、外星の最強種たる惑星の龍に連なる力だ】


    「ぐっ……あああああ………!!!」

    【だが、それだけの力を引き出して極光に対峙したからには。斬糸の身が無事であるはずはない】

    【その身は陶器のように罅割れていき、亀裂からは白光の炎が漏出している】


    【どちらが先に燃え尽きるか。これは、そういう戦いだった】

  • 170完霧印25/11/30(日) 22:38:18

    >>157

    >>158

    >>159

    >>168

    【『上』に消えた、初代”神威”の人格を一時形成する大幻理の異法】


    【超劣化模倣に過ぎず、されどその模倣ですら現実に影響を齎す程の規格外の人物。故に多大な効力を発揮した《神威降誕》が解ける】



    「己では火力不足な、援護に徹すか。」

    「────《霧幻術》」


    【ゆらりと殿に”出現”した後、冒険者達の足元を白霧が膨れ上がる】

    【虚実の境を朧に霞む其れは己を認識上の存在”幻覚”へと変え不絶と化す。そして使い魔達へと迫る死の「現実」をも、霧深い迷いの中へと覆い隠し────】

  • 171自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/30(日) 22:39:06

    >>159

    【それだけで十二分であった。戦場を斬攪した無数の斬撃。珱の分体。──其の絶世の剣技の準備はとうに完了されレジーナによって確固たるものと成った】

    「『支配領域剣術・納刀 斬鎖剣界』」

    【彼の支配領域の欠片でもある斬撃の結界『斬鎖結界』がその戦場に設置された斬撃と珱の分体を基点とし複数展開され、それらが組み合わさる形で支配領域が展開され、刀が鞘に納められるが如くに鎖され世界と斬り離された。領域の裡は二つの夜空の太極図。彼の故郷の夜空とセントラリアの冒険者ギルド本部周辺の夜空。星。月。空気。空間。世界そのもの。それら総てが…斬撃で出来ていた】

    【斬撃。血を吸い加速する斬撃。風と水を纏った斬撃。光の斬撃。内部破壊斬撃。星属性を纏う斬撃。エネルギーを吸収する斬撃。邪神の光を纏う格の高い存在への特効を持つ斬撃。斬ったものの内部から極光を爆ぜさせる斬撃。万物切断斬撃。神性特効神力無視斬撃。斬撃。斬撃。斬撃。その世界は彼そのもの。彼が持つ総ての武器と其れ等を用いた全ての技で形造られていた。この型は中でも敵に有効なものが常に襲い掛かり、空さえ斬撃で出来ているが故呼吸をしようとすれば窒息…いやそれどころか身体の内から斬り裂かれるが、自在剣自身と味方には『舞流』の風と水の力による防御バフ速度バフがかかり呼吸も出来て回復斬撃による回復とエネルギー吸収で奪い取ったリソースによる回復が入る】

    【味方全てを護り癒し──>>168彼女の使い魔らも含む──敵は逃げ場を奪い絶殺せしめる。圧縮し一太刀で顕し世界を以て世界を斬り裂く型『支配領域剣術・抜刀』ではない、確固たる構築を以て閉ざされた剣術による支配領域が戦場を塗り潰した!】

  • 172獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/30(日) 22:40:34

    >>159

    突嬢「『カム・ヒア』!」

    【少女が手を伸ばすと彼女から離れていた狼が瞬時に呼び戻され、包み込む】


    美狼「離れないでちょうだいね」


    【狼が牙を剥き、生命力を放出する

    それは自身と護るべきものだけを覆い、外界における変化を拒む】


    【いわゆる支配領域というものだ

    あまり長く生きていないこの狼が使うことのできるそれは、こじんまりとしたものだが護るためにはうってつけである】


    【温度の変化さえなければ、消失は免れる

    従者と主人はその場に座して動かない】

  • 173片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/30(日) 22:44:15

    ではでは、折角なので防護のフォローのようなものをさせて頂きまする


    >>156 >>157 >>158 >>159

    「全く、無茶をする」

    「君主が前線に出て、民草を庇おうと全力を尽くすとは……真に死すれば自国民がどうなるのか」


    「だが……そんな王は嫌いではないよ、遥か昔にもそのような王を見た」

    「であれば、王を支える民草も負けじと貴公を守らねばなるまい」

    【パロミデウスは片欠けの大翼を大きく開き、これまでにないほど魔力の出力を増大させる】

    【これまで乱雑に振るうだけであった《聖槍》、その真価を見せるように、槍の穂先ただ一点へと集中させていく】


    「この槍、我が祖ロンギヌスが建てし逸話、再誕の聖者を射殺し、癒えぬ傷と終わらぬ破滅を与う、死と畏の魔槍にて聖槍」

    「我……此の二律背反、対極の陰陽を刻む担い手の一つにて一人」

    「歴史の隨に刻むがいい、我が槍の名を」


    「『死棘の聖罰(コード・ロンギヌス)』」


    【極光に向けて紅の閃光が瞬く、あらゆるモノを殺し、この世より失せ滅する槍の一撃は、エンマガの極光と拮抗し、同質の力がぶつかり合って相殺する】

    【常であれば、同じ性質のものがぶつかり合えば、相殺のエネルギーより激しい衝撃波が生まれ、両者ともただでは済まないだろう】


    【だがしかしレジーナが創り出した隙は、パロミデスが十全に槍を振るうにはあまりにも充分なもので】


    【もはや槍一つであってもその極光を穿ち抜いて、エンマガの放った死を遠ざける結果は、当然のようにやってくるものだった】

  • 174仟ゴゼン25/11/30(日) 22:47:07

    >>159

    「極まりし光獄─────良しッッ!!!」

    「然らば”コレ”を使わぬ理由は此処に在るまいッッ!!!!」


    【───《第十識・乾栗陀耶識》。】

    【全身の毛細血管が千切れ、内出血により赤黒く体躯が染まる。更に異常活性した肉体による行動は、酷くシンプルな物に集束した】


    「……では」



    「─────《正拳突き》ッッ!!!!」



    【元は「対空間」を想定した結果の結論。時空の理を破り、理外の域へと膨張した暴力の穿孔が真っ向から勝負を仕掛ける】

  • 175女皇の使い魔25/11/30(日) 22:48:25

    >>171

    >>169

    >>170

    >>173

    【――覚悟した喪失は、訪れなかった。

    焔が極光を焼き上から星の光が塗りつぶし、霧が、聖槍が、死そのものを隠し通し、僅かな損傷さえも剣撃が拭い去っていく】


    『Ventus locus longinquus memoria transflans movens in instanti――



    ――渡れ『Return to Potal』」


    【その声は、黒猫から聞こえていなかった】

    【真紅のドレスと魔女帽を被り、無数の魔法生物を引き連れた黒髪の美女がそこに立っていた】


    「有り難う。わたくしの使い魔を守ってくれて」


    【《使い魔女皇》タウ・ウル・厶・カイ。魔術師ギルドのマジスターの一人であり、黒猫を通して喋っていた本人だ】

  • 176GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 22:48:38

    【レジーナ陛下は極光にその身を呑まれる間際、颱風を意図的に暴発させる事で自らの身を遥か後方に吹っ飛ばした】
    【“万死停滞”によって死を拒絶させていなければ、吹き荒ぶ嵐に身体が裂かれていただろう無茶な真似。だけど、それは確かに後に繋がっていて】

    【陛下の身体が、白い羽根に受け止められた】
    【柔らかく暖かな光に包まれて、陛下は冒険者達の姿を見ることができた。極光に立ち向かう、彼等の姿を】

    【光と化して進む、白光の炎を見た】
    【白霧によって死を幻とする、影を見た】
    【万象を彩る切る斬撃が世界を閉ざす、剣を見た】
    【少女を護り、変わらないものを示す狼を見た】
    【相反する属性を有する聖槍が、正しく振るわれ放たれる真価を見た】

    【極光を越えるものを、見た】

  • 177GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 22:49:42

    【今一度放たれた青と白の極光が止む】
    【それによって消滅したものはごく僅か。魔人が展開していた兵の残滓と、あと幾つかを消して、それだけ】

    【魔人は再度両腕を失い、隙を晒した】
    【あれ程の大魔術を行使したのだ。如何に魔人が優れていようとも、数瞬の空白が生じるのは避けられない】
    【コンマ1秒にも満たない時間を置けば無くなってしまうような、ほんの少しだけの空白だけれど】
    【それでも、好機は】

    「─────今だ!!」

  • 178GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 22:51:07

    トドメタイムです
    締切は23:20予定になります

  • 179《使い魔女皇》25/11/30(日) 23:03:53

    >>177

    【魔女と、周囲の使い魔の瞳が全て同じ色に輝いた。

    黒猫が、ミラーフロッグが、フレイムバットが、ねずみが、ピクシーが、蛇が、フライングアイが、ガーゴイルが、フクロウが、シマエナガが、リスが、カーバンクルが、双頭犬が、蝶が、カラスが、ジュエルスタッグが、グランドモールが、マタンゴが、リペアラーが、天井下がりが、バックベアードが、オウムが、空魚が、コカトリスが、猿鬼が――】

    【何百もの使い魔と主人が、同じ魔法を一度に唱える】


    〘〘Mentis potentia vita accipere mutare magia dare nocentissimum

    還元せよ“Might to magic”〙〙


    【それは、敵の生命力を奪い取り、最も消耗している味方へと魔力として還元する魔法。ガーゴイルと鎖縛蜘蛛の報復と、使い魔を護ったことへの冒険者たちへのささやかな謝礼】

    【その魔法が何百とエンマガに叩き込まれる。魔人の強靭な肉体は皮肉にも周囲を十分すぎるほどに補充する莫大なリソースとなった。

    1人が癒されれば別の味方に、その者も癒されればさらに別のものに。

    エンマガから奪われた力が分配されていく――】

  • 180《使い魔女皇》25/11/30(日) 23:07:35

    Q:なにやったんです?
    A:回復が自分だけでなく味方にも飛ぶドレイン攻撃を使い魔獣海戦術で数百回一度に叩き込みました

  • 181自在剣◆TVTQSYwymu.g25/11/30(日) 23:10:22

    >>177

    【それを見留め。戦場を包んだ斬撃の星空が霧散し解けていく。彼が力尽きたのか?否。薄れゆく星空の中、自在剣が『光亡』を振るい】


    【世界で、世界がエンマガごと斬り裂かれる】


    【先程鞘へと納刀された刀の様に閉ざされ、構築され、展開された支配領域。本来その様に展開して然るべき其れを、一刀の許圧縮し、彼という彼の剣技という自在剣という世界を一太刀で顕す。一太刀の斬撃に圧縮されるが故に仮に相手に支配領域を展開されればその干渉を防ぐことこそ出来ないが、相手が仮に支配領域やそれに類する何かによる抵抗を試みようとも赦さずその世界ごと領域ごと両断せしめる。これこそが世界を以て世界を斬り裂く剣技、その型】

    「『支配領域剣術・抜刀 斬鎖剣界』」

  • 182獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/30(日) 23:16:44

    >>177

    美狼「ここまでくればもう終わりってところね?」

    突嬢「んじゃああれ頼むぜ!」


    【狼は小さな支配領域を展開していた生命力を小さな球に圧縮し、噛み潰す

    それは自身ではなく主である少女に供給される】


    【本来であれば過剰な生命力に人間の体は耐えきれないがそれは主従の信頼関係あってのもの、共有された感覚を通じ負荷だけを狼は受け取る】


    美狼「お飛び!」


    【その口でマカナを掴んだ狼は全身をひねり振る準備をする

    そして圧倒的な身体強化を施された少女がその眼前に飛び出すと、狼がひねりを解放し魔将に向け打ち出した】


    【もはや目で捉えることのできない速度で打ち出された少女はカランビットナイフに魔力を流し込みその力を拡張する

    本来であれば人がやけどする程度の熱を放つそれは獄炎のような熱を持つ光の刃を広げ、すれ違いざまに魔将を切り裂いた】

  • 183仟ゴゼン25/11/30(日) 23:18:46

    >>177

    「ああッ!!悉くを任せいッッ!!!!」


    【─────精神の高揚に応じて、更に引き上げられた肉体のコンディションは最高潮。

    赤黒い蛇を錯視するまでに膨れた動脈が爆ぜる。其の音を号砲に猛る。奔る。跳ぶ】


    【死に瀕する程にテンションが上がり、理外の肉体性能が更に上昇する。

    180°以上に開かれた剛脚が頭上に現れる。

    ───それは、粗雑な型の”踵落とし”】



    【極まったフィジカルの一撃は破損すら許さない。接触部の素粒子を、理を、存在すらも圧倒的な力で押し潰して。如何なる世からも痕跡残さず”消滅”させる】


    【───可能性の獣たる人が歩む為の運動器による、理外の一撃が悪意の体躯に下される】

  • 184〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/11/30(日) 23:20:52

    >>176

    >>177

    >>179

    「……ありがとう」

    【罅割れた肌が、もとに戻っていく。女皇と使い魔たちの助力により、斬糸は万全の姿を取り戻した】

    【そして今一度、斬糸は"指揮をする"ように《熾剣・星紡斬歌》を構え】


    【"時が止まった"】

    【時が止まったに等しい速度で、白熾の太刀が振るわれた】


    【周囲の空間ごとエンマガの身を刻んだ白光の軌跡から、虹に燦めく光の羽根が舞い散っている】

    【軌跡が広がり、光の羽根が飛んでいく。世界を、それらが覆っていく】

    【『焼失』と『書換』の力を合一させたその業は、対象を"光に還す"】


    【ここが"夢の終わり"だと、そう諭すように】

  • 185完霧印25/11/30(日) 23:25:00

    >>179

    「……ああ、死は少なき方が良かろうて。」


    【簒奪の回復を身に受けつつ、己が性分は援護と傍観に徹する】

    【───褪せた闇色の己には惜しい、極光の中で尚光輝に至る冒険者達の末を只見守る】

  • 186片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/30(日) 23:30:32

    >>176

    「最早、今の貴様に何故と是非を問えるかは分からぬが……あの魔犬の鎧と、かの娘を消し炭にするほど固執した理由が未だ読めぬ」

    「理由など無くそれまでなのか、それともお前も我が愚弟と同じように『忘れた』のか……」

    「そもそも、応えられずとも、栓無きことなのか」


    >>177

    「逝こう、エニューオールの『魔将』もまた、数多の英傑・災厄と共に彼方へ向かえ」

    「何れ、我も其処へと行くだろうよ」

    【過去の跳弾を拾い上げ、この時代を停滞させる楔を断つ、謂わば未来のための介錯の意】


    「我が剣、双つ在れど無銘に過ぎず」

    「故に、この刃は数多の亡国の鏡写、騎士の誉を宿せし呪剣なり」

    【千年を生きた無銘の剣、幾多もの戦禍と災禍の中を通り過ぎていったこの二振りは、やがて呪いとも言える性質を持った】

    【親しき者、愛する者を確実に殺すよう呪われる、騎士の誉たるそれと逆行する『無念の呪い』】

    【パロミデウスは弟の足跡を追いながらこの剣を鎮め、現代までに過失を産む「過去の楔」を断つために、己も参じていた七国大戦の名残を巡っている】


    【今は其れを必要とせずとも、過去の楔たちをこの剣で介錯することを是としていた】

    【無銘であるからこそ、無念であるからこそ、かつての英傑・怪物たちの思念を、現世から死に送るには相応しいと思ったからだ】


    「ただ……此に一つだけ刻まれたある名を呼ぼう」

    「これは幾星霜の理由を求め、散り、彷徨い、そして生きた大戦期の亡霊を葬送する剣の銘」


    「『騎士たちの剣(カレドヴルフ)』」


    【パロミデウスは、斬った】

    【エンマガに関わる因果律を超えて、過去の記憶をその場から切り離すように斬った】

    【見た目は単なる斬撃に過ぎない、しかしこの一撃もまた過去からの残響】

    【数多の無念と、それを鎮め見送ったパロミデウスの因果が、過去の証人である『魔将』をこの世から死に送るように仕向けた剣戟】


    【もはや「エンマガは最初から死んでいた」、と思わせるほどの“死”の事実を押し付け、怪物の生涯にピリオドを打たせる一閃が介錯を承った】

  • 187GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 23:42:15

    「キヒ、ヒヒヒ」

    【魔人は冒険者達の猛威が迫る中、なおも嗤っていた】
    【己の身体が砕ける音を聴きながら、嗤っていた】

    【己の消滅魔法を跳ね除けられた事など、驚愕には値しなかった】
    【それ程の強者は過去と大戦にて幾つも見てきた。幽鬼と化していた剣士───ミラムスもその内の一人。だが、そのミラムスを筆頭とした英雄達でさえ魔人が有する不死性を破る事は敵わなかった】

    【魔人は不死に等しい生命力を持つ。それだけなら攻略など容易であっただろう。少なくとも、大戦にて名を連ねる英雄ならば】
    【魔人はあらゆるものを消し去る魔法を持つ。単純ながら次元の違う威力のそれは脅威だが、それだけあっても名を残す事などなかっただろう。かの大戦においては】
    【魔人は両者を有する故に、無双を誇る】

    【この極限戦闘など、魔人は永久に続けられる】
    【消滅魔法を放ち、次使える様になるまで超然なる魔術を駆使して、また消滅魔法を放つ。そのルーティンは永遠に途切れる事がなく、だから魔人は大戦期においてさえ“怪物”と称されたのだ】

  • 188GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 23:43:35

    >>187

    「ヒヒヒ、ヒヒヒヒヒ」


    【─────その永遠に、罅が入る】


    【“使い魔女皇”が放つ数百もの呪文が、エンマガから生命力を奪う。無限に等しい筈のそれが、───『不運』にも、著しく減じていた】

    【“自在剣”の振るう一太刀が、世界を込めて世界ごと魔人を切った。不死性が満足に機能しない。治らない。それを認識した時には、既に遅く】

    【“獣狼突嬢”がその絆を示す。過剰なまでの生命力供給を正確に繋ぎ渡し、振るうマカナで少女を射出。飛翔する乙女は光刃を振るい、魔人に一閃を浴びせてみせた】

    【“仟ゴゼン”が理外の域さえ超えていく。猛り、奔り、跳んだ彼が放つのは踵落とし。技巧を極めるものではなく、肉体を極めた末にある究極。それが、魔人の身体を消滅させる】

    【“斬糸”が時を止めた。否、そう錯覚させられる程の神速をもってして、魔人を切り上げた。魔人の身体が、光へと還る。それは何処か、温かく】

    【“片翼の聖騎士”が無銘の剣を振るう。因果を継いで放たれる一撃は、魔人に数多の死を贈る。無名となってしまった過去の無念が、今魔人へと追い付いた】


    「ギャーハッハッハッハッハ!!!」


    【魔人は最期まで、読み違えた己の無能を嗤っていたけれど】

    【けれども、最期の最後には、ただ笑っていた】


    【「最初から死んでいた」と思わせる程の死は、確かに】

    【己の国の滅亡と共に死んだのだと、思えたから】

    【封印によって、己だけが取り残される事などなく】




    【星月夜に、静寂が訪れる】

    【遥か過去からの戦禍。残響の一つが、終着を迎えた】

  • 189GM◆8iqOl1NXqg25/11/30(日) 23:50:24

    【陛下は暫く、沈黙していた】
    【それはどこか、祈りを捧げるようでもあって】

    「クエスト・クリア!!
     みんなありがとー! これで世界は救われた! いやっふー!!
     予定通り、皆んなには成功報酬5000万Gを送るよ! 死霊の分倍増だよいっえーい!!」

    【その空気をデモモンがぶち壊した】
    【陛下は息を吐き、切り替えて】

    「余からも言わせてくれ。
     ありがとう。皆のお陰で助かった」

    【穏やかな顔で、そう言った】



    【〈クエスト〉遥か戦禍の招く場所】
    【達成─────!!!】



    という訳で、丁度スレも終わる頃でイベントも終了となります!
    皆さまお疲れ様でしたー!!

  • 190獣狼突嬢◆kTvl07K2zU25/11/30(日) 23:52:18

    >>189

    突嬢「こっちこそあんがとな、あの守りがなかったら流石に間に合わなかったぜ⋯」

    美狼「これで王様の国も守れたし、美味しいお酒が飲めそうで一安心ね」


    イベントありがとうございましたー!!

    中々動かせていないこのコを動かせて大満足です!

  • 191片翼の聖騎士◆g0ewRH7sOg25/11/30(日) 23:55:56

    イベントお疲れ様でしたー!やはりインフレ系イベントにはそれでしか味わえないものがある……

    出そうにも出せなかったキャラを出せてよかった


    >>187 >>188

    「然らば、怪物よ」

    「お前の楔は今ここに絶たれた」


    >>189

    「報酬はギルドへと寄贈しておいてくれ、我には不要なものでな」


    「我もまた、別の楔を断ちに向かおう」

    「達者でな、冒険者……未来を見た者たちよ、我らの道もそう遠くないうちに交わるだろう」

    【片翼の男は槍と剣を納めると、またどこかへと放浪しに行くのか、冒険者たちに背を向けて去っていく】


    【一陣の風が流れた後には、もう既に彼の姿はこの場から消えていた】

  • 192仟ゴゼン25/11/30(日) 23:56:41

    >>189

    「ハッハッハッ!!これにて遂にッ!!

    一件落着だなッッッ!!!」

    【超高揚の末に爆発した心臓代わりに、全身の筋収縮を利用して血液を循環させつつ笑う】


    「……ぬおッ!!」

    【”還元”による回復で赤黒い損傷が戻った】


    お疲れ様でしたー!楽しかったです!

  • 193《使い魔女皇》25/11/30(日) 23:56:56

    >>188

    「………自殺は一人でやってほしいものね」

    【女皇の声は冷たかった。千年前の悲劇より、彼女にとっては失った自分の使い魔と、現代に生きる人々に齎された被害のほうが重要だったのだ】


    >>188

    「いいえ、戦力を読み違えたことを謝罪しなければならないわ。それと、わたくしの使い魔を守ってもらったことへの感謝も」

    「でもそれは、またいずれ」

    【おそらくどこかにいる使い魔にセットポータルを詠唱させ、リターントゥポータルを再び唱えてマジスターは消え去った】


    お疲れ様でしたー

    タウさん&使い魔を戦闘させたの初めてじゃないかな、いいイベントでした

  • 194〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/12/01(月) 00:00:23

    >>187

    >>188

    「…………」

    【魔将に対し、斬糸からかける言葉はなかった。最後まで好き放題に暴れ、悔いなく嗤って逝ったのだから。それに対してかけるべき言葉も無かろう、と】


    >>189

    【エンマガの討滅を確認し、ふう、と一息つく。そうした後、陛下の方へ向き直った】

    「お互い様よ

    助けてもらったのは私達も同じだもの。ありがとう」

    【柔らかな笑みを浮かべ、謝意を述べる】


    「……『ルクトゥ』ってやつ、私も貰っていい?

    話聞いてたら飲みたくなっちゃった」

    【最後に、ふっと緊張を抜くようにして破顔した】

  • 195自在剣◆TVTQSYwymu.g25/12/01(月) 00:00:25

    >>189

    「………」

    【その終わりに、嘲笑に、何かを感じたのか。それとも感じようと探そうとしたのか。その嗤いを聞き届ける。ミラムスの最期、状況から推測すればカーラのものであろう死体。今となっては思いを馳せ想像するしか無い、当時を知らぬ自在剣らには尚更の、何故?は終着していやだからこそか多かった。だが、それでもこの国から危機は去った】

    「…報酬で貴女が、陛下が言っていたお酒…皆で呑みませんか?それと…その前に…負傷者は回復します。回復斬撃と元気が出るクッキーで。エンマガや世界から斬って吸収したので山程出せますよ。…支配領域内以外だとクッキーにした方が他者への譲渡は効率が良いのです」

    ※お疲れ様でした。楽しかったですありがとうございました

    >>192

    「…手当てしますね」

    【先ず一人、斬ったものを傷つけるのでなく回復させる回復斬撃で斬り癒す】

    >>191

    >>193

    「…さようなら、また何時かよろしくお願いします」

  • 196〈斬糸〉◆7Bdf1D7E5.25/12/01(月) 00:02:02

    お疲れ様でした!
    久しぶりにインフレバトルができて楽しかったです!

  • 197完霧印25/12/01(月) 00:02:03

    >>189

    「……己はさほど貢献の足しとは至らずがな。感謝する」

    「してゴゼン、己は先に征くぞ。」

    【深く一礼、霧の如く彼方か何処かへ霧散した】

  • 198仟ゴゼン25/12/01(月) 00:08:14

    >>195

    「おおッッ!!感謝だ自在剣殿ッッ!!!」

    「……いやはや見事な斬撃であったッッ!!

    以前深淵の底より少女から喰らった斬撃を思い出すなッッ!!!」

    【グッドサイン。回復の”土台”が伴っているのか否か、凄まじい速度で快調へと傾いた】

  • 199自在剣◆TVTQSYwymu.g25/12/01(月) 00:10:50

    >>198

    「ありがとうございます…貴方こそその蹴りその拳、金剛も上廻る五体。話に聞いていた以上の素晴らしきものでありましたよ。感服仕りました」

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