【if】盲目の法皇 花京院典明

  • 1二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 11:03:04

    もしも花京院典明が、DIOとの戦いで致命傷を避けるも、視力を失ったら。

  • 2二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 11:38:58

    >>1

    「追い詰めたぞ、花京院。こんなちんけな公園が貴様の4に場所とはな…」

    バシュッ!

    「むっ!?今のはエメラルドスプラッシュ。一体どこから…」

    バババババッ!

    「ええい鬱陶しい…ハッ、この糸は…花京院の法皇(ハイエロファント)か!それが四方に張り巡らされている…ッ!!」

    「ようやく気付いたかDIO…しかしもう遅いッ!貴様の幽波紋がどんな力を秘めていようがッ、半径20mに張り巡らされた法皇の結解が迎え撃つッ!!」

    「なぁるほどォ、読めたぞ花京院。貴様の狙いは、このDIOの「世界(ザ・ワールド)」の能力を”見極める”ことか…フッ、クックック…しかし惜しいなぁ」

    「なんだとっ!?」

    「貴様は”見極める”どころか、我がスタンドの力を”目撃する”ことすら叶わんッ!!「世界」とはまさにッ!!”世界を支配する幽波紋”なのだからなぁッ!!発動せよ、「世界」ッ!!」

    (来る…ッ!!)

  • 3二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 11:41:56

    でも本編よりはハッピーなんじゃないの?
    少なくとも家族と再会できる

  • 4二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 11:42:41

    >>2

    「えっ…?」

    グワシャァァァンッ!!ジャァァァァ…

    (花京院っ!?い、今、何が起きたのだ!?花京院との示し合わせ通り、ワシは物陰からDIOの様子を見ておったが…、奴が幽波紋を出した次の瞬間ッ!花京院が噴水の方へ吹っ飛ばされていきよったッ!!)

  • 5二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 12:10:57

    >>4

    「グッ…ゲボァッ!?」

    (いったい、何が起きた!?何も見えない…だが、この痛み…死んだわけではないようだ。肋骨が何本か折れているし、出血もしている。それに、この顔を血が伝う感覚…覚えがある。また、目をやられたか…)

    「どうだあ、花京院?言ったとおりになったろう?試験中に窓の反射越しに隣の席をカンニングしようとしても、結局見えるのは、必至に目を凝らしている間抜けな顔だけ。尤も!貴様はもう、己の顔すら見ることはできんがなぁ~!?」

    (DIO…ッ!!いや、落ち着け!ここで声を荒げたら、傷がひどくなるッ…冷静に、今起きた現象を”見極めなくては”…ッ!!まず、奴はどうやって僕に近づいた?法皇の結解に触れずに僕に近づくことなんて…、ハッ!!い、いや、奴は近づいていたッ!思いだした…体の痛みよりも先に、僕には直接感じられたものがあった!それは、法皇の結解が引きちぎられた感覚!数にして19か所…それが”一瞬”で、”同時”に破壊されたのだッ!!)

    「さぁ~て、カンニングをする悪い生徒には、先生が仕置きをするものと相場が決まっているよなぁ~?」

    (同時…寸分の狂いもなく…この目と腹より先に…いや違うっ!?この傷もまた、法皇の破壊と同時だった!!)

    「いま…お前の席に近づいているぞ~?」

    (同時…時間…時…ハッ!まさか…っ!?)

  • 6二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 12:22:12

    >>5

    (まさか…いや、そうとしか思えないッ!!何とかして、このことをジョースターさんに伝えなくては…ッ!!)

    「そ~れ、肩を叩くぞ~ッ!!」ズァッ!!

    「やめろぉぉっDIOォオオッ!!」

    「むっ、そこにいるのは、ジョセフ・ジョースターか?」

    (ジョースターさん…ハッ!?そうだ、確かジョースターさんが隠れたのは…!!)

    バババババッ!!

    「ん?」

    「ぬおっ!?」

    ガシャァァァンッ!!ジッ・・・ジジジィ…プツンッ

    「フッ…最後の抵抗のつもりか?いくら目が見えないとはいえ、まるで狙いが定まっていないぞ?危うく味方にあたるところだ…」

    (わしが隠れていた時計台に、花京院のエメラルドスプラッシュが…)

  • 7二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 13:15:10

    >>6

    「だが所詮は無駄なあがき!今度こそ終わりだっ、花京院ッ!!」

    バシッ!(腕に隠者の紫が巻き付く)

    「むっ…」

    グググゥッ…

    「やめろと言ったんじゃ!!」

    「チィッ!いいだろう、どうせ花京院は、このままでもじき4ぬ。ジョナサンの孫よ…貴様を先に始末してやろうっ!!」

    「来るなら来いっ!わしは…逃げるッ!!」

    「ジョォォォオスタァァァァッ!!」

    (”無駄なあがき”じゃと…?そんなはずはない!花京院はこんな時、意味のないことをする男ではないっ!何か意図があるはずじゃッ!!)

  • 8二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 14:05:41

    >>7

    (声が離れた…ジョースターさんが、うまくDIOを引き付けてくれた…。「DIOの幽波紋は時を止める」…この意図が伝わればいいが…)

    (段々、意識が薄れてきた…僕は、4ぬのか…。両親のいる日本は今、真夜中か…二人とも、もう眠っているだろうか…心配かけて、すみません…。でも…でもね母さん。僕、友達ができたんだ…僕にしか見えなかった法皇の緑が見える…いや、そんなことを抜きにしたって素晴らしい、かけがえのない友達が…この、50日間で…)




    (…そうだ、50日!彼らと知り合ってまだっ、”たったの”50日じゃないか!!)

    ザバァッ!!(噴水から這い出る)

    (4ぬわけにはいかないっ…アヴドゥルやイギーにはもう会えないが、承太郎、ポルナレフ、そしてジョースターさん…彼らはまだ生きている!彼らともうこの先を過ごせなくなるなんて、そんなの嫌だっ!!)

    バリィッ!!(制服を脱ぎ、肌着を破る)

    「ムグッ…」(ちぎった肌着を口にくわえる)

    (法皇の緑を繊維状に分解ッ…幽体化させて、体内へ…)

    スウッ…

    (体内で結解を生成、術野を確保!内臓に刺さった骨を除去!)

    「ン゛ッ!!ン゛フウウ…」

    (傷口に法皇の緑を張り巡らせて縫合するッ!!)

    グチュイイイッ

    「ヴウウウウウッ!!」

    (生き延びてやるッ!!DIOは必ず承太郎たちが倒してくれる。そのあと僕は「やったな皆。信じてたぞ!」って労いを贈るんだ…「お前の出る幕はなかったぜ」って笑うポルナレフを小突くと、ジョースターさんがまたくだらないジョークを言う…そして承太郎がいつもの調子で言うんだ。「やれやれだぜ」って!その光景を目で見ることは、もう叶わないだろうが…絶対、絶対にそこにたどり着くんだっ!!!)

    「ム゛ゥウウウウウッ!!!」

  • 9二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 14:11:47

    DIOの先生の例えがなんかちょっと笑っちゃったけど潔く死ぬのではなく先で笑い合えることを信じて生き汚くとも生きようとする意思は尊いものよね……
    それはそれとして5部でポルナレフが実質再起不能になったように6部か4部でまた危ない目に合うかもだけど…

  • 10二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 14:19:58

    >>8

    結局、花京院典明は、承太郎とDIOの決着の場面には、居合わせることはできなかった。

    SPW財団の医療スタッフが駆け付け処置を施すまで、決して法皇の緑を消さぬよう、意識を保ち続けたのだが…適切な処理を施されたところで、幽波紋の糸と共に緊張の糸も緩んでしまい、彼は意識を手放し、三日三晩眠り続けたのだ。

    空条ホリィの安否確認のため、空条承太郎とジョセフ・ジョースターは、一時、日本へ。

    エジプトの病院で意識を取り戻した花京院が聞いたのは、ポルナレフの喜びの声だった。

    「そうか…承太郎がDIOに勝ったんだな」

    「ああ。正直、もうお前の出る幕はなかったぜ。」

    「ッ。プッ…ハッハッハッハッ」

    「だから、最後まで戦えなかったことを悔やむ必要は…な、なんだよ、何かおかしかったか?」

    「ハハッ…いや、なんでも。それよりポルナレフ。今の話だと、君も戦いから退場させられた口じゃないか?」

    「なっ、何おうっ!?人がせっかく気ィつかってやったのに!」



    数日後、日本

    「典明…今まで姿を見せないと思ったら、そんな姿になって…いったい何があったんだッ!?」

    「あなた、今はそんなことはいいじゃない!典明が帰ってきてくれた、それでいいのよ!生きていてくれてよかった…あなたがいない間、私はもう夜も眠れなくて…」

    「…心配かけてすみません、母さん、父さん。詳しくは言えない…言っても、信じてもらえるかわからない…けど、どうしても教えたいことが、一つだけあるんだ」

    「…なぁに、典明?」

    「僕…僕さ」


    友達が、できたんだ---

  • 11二次元好きの匿名さん25/11/30(日) 16:30:15

    1999年 杜王町
    「ふふふ〜ん…うわっ!」
    「おっと」
    「いった…く、ない?(何だろう。何もないのに、まるで、ネットで受け止められたような感覚だったぞ?)」
    「すまない。ケガはないかな?」
    「ええ。ありがとうございます…ん?(でっけぇ〜。180cmくらいかな?…ん?)何か、落としましたよ?」
    「ん?ああ、ぶつかった拍子に…済まないが、拾ってくれないか?あいにく位置が分からなくてね」
    「え…あ(よく見るとこの人、白杖をついてる。目が見えないのか)はい。これ」
    ペラッ…
    「ああ、コレコレ。ありがとう」
    「それ、点字ってやつですよね?学校で習いました」
    「よく知ってるね。実は、友人にある人物を探すよう頼まれていてね、その人物の情報が打ってあるんだ」
    「そうなんですか…失礼ですけど、目が見えないのに探せるんですか?」
    「ああ。そういう事は得意でね。それで早速、君に聞きたいのだが」

    「ヒガシカタ ジョウスケ…この名前に、心当たりはあるかな?」

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