- 1二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 09:03:44
データ生命体、デジモンたちの暮らす世界、デジタルワールド
余多の人間世界に並行し無数に存在するその中に、この度新たに観測されたその世界は酷く原始的な構造をしていた
この世界にデジモンたちは産まれたばかりで、今だに言語や文字すら未発達。究極体は影も形もない。
そして特徴的な要素としては、なんとこの世界のデジモンは成熟期を迎えるとデジタマを単為生殖によって産卵し、その数を増やしていくのだ
あなたはこの興味深い原始的な世界を観測し、調査を進める調査員か
はたまた別世界から降り立ったデジモンか、犯罪に利用しようと暗躍する犯罪者か、それともこの世界に生まれ落ちたデジモンか
文明を発展させるのか、新たな進化を齎すのか、破壊と蹂躙をまき散らすか
この世界の行く末は、今だ誰もわからない・・・
ルール
・過度なエログロ禁止
・チート、確定ロール禁止
・他作版権キャラ及び本家デジモンの人間キャラ禁止(オマージュはOK)
・オリデジ禁止 - 2二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 09:09:40
現在の勢力図
猿人デジモンの集落
竜人デジモン
蛮族
マングローブの両生類デジモン
サバンナのライアモンのプライド
食虫植物デジモンの潜む森
監視者アンティラモン
監視者2 ヴァジラモン
野良ハンターの集団
観測者 ハッカーチーム - 3二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 09:10:45デジタルモンスター研究報告会 - ハーメルンコンピューターネットワーク上の世界「デジタルワールド」に突如出現したデジタル生命体、デジタルモンスター…略してデジモン。 それを発見した我々は、デジモンの研究を…syosetu.org
このスレの設定はタマリリスさんの『デジタルモンスター研究報告会』の設定からインスパイアされており、またご本人様の認可を受けてスレ立てしております
- 4二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 09:15:12
善報告書でのあらすじ
はじめて観測された原始デジタルワールド
世界を見守る監視者、一攫千金を狙う犯罪ハンター、ハッカーチームなどが密に潜伏するなか、バブンガモンの率いた猿人デジモンの集落に、かつてそりが合わず分化した蛮族が襲撃を仕掛ける
後継者であるシャーマモンは捕らえられ、多くの猿人デジモンは奴隷にされ、酒作りを強要されていた
そうした、今はなきバブンガモンの墓を破壊され侮辱する様を見せつけられた猿人デジモンたちは、ついに反撃に出る - 5蛮族25/12/01(月) 09:20:38
オーガモンたち蛮族は樹上でゲリラ戦を行い奴隷を解放していくハヌモンたちに手を焼いていたが、漁夫の利を狙い蛮族に加勢したピピスモン達こうもりデジモンを新たに配下につけ、襲撃させることにした
- 6二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 09:21:44
- 7ピピスモン25/12/01(月) 09:26:37
「ギャキキー!」
(ピピスモンやピコデビモン達は、グルルモンと異なり暴力を受けて恐怖で従わされているのではない)
(長い物に巻かれる。勝ち馬に乗る。強い暴力を持つ強き者と徒党を組むことを生存戦略としたのだ)
(強い暴力が生むのは恐怖だけではない。他の「奪う側の者」からの強い憧れの灯火となる。害意は害意を引き付け、惹きつけるのである)
「キキキーー!」
(飛行能力と吸血能力を持つコウモリ型デジモン達は、樹上で有利に立ち回っていたハヌモン一派へ攻撃を仕掛けた)
「キュエエエーーーン!!」
(ピピスモンが発した強力な怪音波が、樹上の猿人デジモン達の鼓膜と肺を強く揺さぶり、強い吐き気を催させる。その影響は樹上でバランスを取るための三半規管にまで達した) - 8二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 09:28:36
一方、また別方面で活躍していたのは、ガワッパモン達カメモン族だ
彼らはハヌモンと強力して水路をせき止め、水飲み場を滝つぼに固定した
それにより水を飲みにやったきた蛮族たちを水中に引きずり込むことで溺れさせた
結果蛮族たちは思わぬ水不足に困ることになった - 9二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 09:31:17
ぎゃxy!?
超音波を受けた猿人たちは平衡感覚を失い次々と落下していく
中には落ちた衝撃で即死したものもいた
蛮族たちは落ちた猿人たちを囲んで痛めつけ、再び奴隷にしていった
成熟期ゆえに多少の耐性があったハヌモンは、歯がみしながら一時撤退した
- 10蛮族25/12/01(月) 09:41:44
「ぎゃっはははははは!!!」
オーガモンはかつての親の亡骸から毛皮を剥ぎ取り、敷物のように扱うさまをシャーマモンに見せつけていた
「…・・・!!」
「ぎゃあああ~~はっはっはっはっは!!!」
これまでは知恵を尊んできたシャーマモンであったが、手足を折られ縛られ、亡き親を侮辱されても何もできない自身の非力を今だけは呪った
そして涙を流すしかできないシャーマモンの様は、オーガモンにとって実に酒が美味くなる肴であった - 11ピピスモン25/12/01(月) 09:50:53
(成長期蛮族達とピコデビモン達は、仕留めた猿人デジモンの骸を食い漁った)
(酒を飲んで楽しくなった蛮族デジモンは、猿人デジモンの骨でドクロを叩いた。すると、心地のいい音が響いた)
(ピコデビモン達は楽しくなり、各々思い思いに声を発した)
(猿人デジモン達はピコデビモンの声に合わせてドクロを叩き、リズムを刻んだ)
(まさしく饗宴。酒が進む。肉が美味い!原始的な音楽の形であった) - 12竜人集落25/12/01(月) 10:01:38
- 13ハヌモン25/12/01(月) 10:02:02
ハヌモンたち逃げ延びた猿人デジモンたちは屈辱の極みだった
村は破壊され、同胞は殺され奴隷にされ貶められているのに打つ手がない
「きき!!いく!!」「どらどら!!」「たすけ!もらう!!」
すると、一体のコエモンが竜人の集落へ助けを求めることを提案した
しかし、彼らの村は遠く正確な位置も解らない、モノクロモンのような足もない、武器の少ない彼らにはあまりにも危険が大きすぎた
「きき!!いく!!いく!!」
しかし、他に打開策もないハヌモンは、断腸の思い出息子であるコエモンを送り出した - 14コエモン25/12/01(月) 10:03:55
- 15フレイドラモン25/12/01(月) 10:05:23
- 16フレイドラモン25/12/01(月) 10:06:24
【メタ:返信が結構遅れます…すみません…】
- 17コエモン25/12/01(月) 10:08:03
「きいーー!!こわい!!こわいやつらきた!!おさおさ!!おさおさ!!はか、はか……」
コエモンは涙を流しながら、蛮族によって仲間たちが殺され奴隷にされたこと、シャーマモンが捕らえられたこと、大切なバブンガモンの墓を破壊し侮辱されたことを、たどたどしい言語ながら語った - 18クアトルモン25/12/01(月) 10:29:42
(竜人デジモン達が猿人の集落を侵略者から救うべく、増援を送った頃…)
(ストライクドラモンの集落のそばの海から、何者かが顔を出していた。タツノオトシゴに似た姿のデジモン、シーホモンである)
(シーホモンはかつてストライクドラモン一派に討たれたシードラモンの子孫であった。かつてこの地で栄えていたベタモンやオタマモン達は、竜人型デジモンに倒され、デジタマを奪われたのだ)
(忘れるものか…あの惨劇を。あの屈辱を!シーホモンや逃げ延びた両生類型デジモン達は長い間ずっと海中に潜伏し、かつての侵略者への復讐の機会を待ち、監視していたのだ)
(サイクロモンやグラウモンが集落を離れ、護りが手薄になったタイミングを見計らい、シーホモンは大きなラッパの音を鳴らした)
(このラッパ「プリズムレインボー」は、闘争心や戦闘意欲を失わせる心地よい響きがあった。1/f揺らぎの安らぎが集落の竜人型デジモンの心を和ませた)
(しかしそれは、終末を告げるラッパでもあった)
ザパァ!!!
(海中から現れる、計8体のシードラモン、エアドラモン達。そしてそれらを束ねるクアトルモン)
(幻獣型デジモンのクアトルモンは、心穏やかな気質であり、普段は自ら戦いを仕掛けるようなことはしない。だが、かつて仲間を襲い、奪った相手への復讐となれば話は別だ。呪い殺すかのような復讐心がそこにあった)
(護りが手薄になり、ラッパの癒しで一時的に闘争心が和らいだ竜人型の集落に、氷弾と竜巻が襲いかかる!) - 19デーモン25/12/01(月) 10:48:04
『外デジタルワールドから観測している』
くっくっく……これは素晴らしい
この原初の世界に今や闘争が溢れつつある、なんてピュアで混じり気のない「怒り」の感情
くくく……いかんなあ…なんて美味しそうなんだ……!!! - 20竜人戦士団25/12/01(月) 11:04:05
- 21オファニモンFD25/12/01(月) 11:06:31
外デジタルワールドから観測している
「嗚呼……醜い醜いミニクイミニクイみにくい!!あんなにキレイだった原始デジタルワールドに、悪の芽が芽生えるなんて……。嫌いキライ汚い悍ましい……!摘まなくては……悪の芽生えは一つ残らず根絶しなくては気が済まない……アアァ……!」 - 22ハヌモン25/12/01(月) 11:14:12
- 23アンティラモン25/12/01(月) 11:22:45
【アンティラモンは見ていた。聴いていた】
【体内の"気"を自在に操るアンティラモンは、それらを感覚の強化に使用していた】
【わかりやすく言うのならつまるところ、視力と聴覚の強化だ】
【山の上から、かつてバブンガモンが築いた集落が蛮族勢力によって蹂躙されるさまを見ていた】
【そこから離れた、竜人の集落が海の勢力の襲撃を受けたのを聴いていた】
【戦いが連鎖する。戦いが戦いを呼ぶ。発展しつつあるとは言えまだまだ原始的なこの世界で、和平によって諍いが収まることはないのだろう】
ああ……
これを……観測し続けろというのですか……ケルビモン様…… - 24オーガモン25/12/01(月) 11:30:01
オーガモンはイラついていた
中々猿人デジモンたちをせん滅できない
空を飛べるピピスモン一派を率いれたがそれでも決定打にはならず、取り残しは多くいる
水場はなぜか溺れるやつが大勢出てうかつにつかえない
何より最近は気持ちのよくなる水も少なくなってきた
こんな時はまたあいつをいたぶって楽しもう、オーガモンは残忍な笑みを浮かべた - 25オーガモン25/12/01(月) 11:38:14
宴の席
オーガモンはシャーマモンを縛り上げ、中央へと投げ捨てた
その様を見て蛮族たちはゲラゲラと笑う。みなすっかり酒に酔っていた
シャーマモンはろくに食事もとらされておらず、すっかり弱ってしまっている
そこへ、オーガモンはバブンガモンの毛皮と甲殻と骨を乱雑に放りつけた
「げっががががががが!!」
腹が減ってるんじゃないのか?食えよ
「ぎゃはははははは!!!」「ぐげっ!」「ぐげっ!」「ぐげっ!」「ぐげっ!」「ぐげっ!」
あざ笑い、言葉にもなっていない鳴き声で蛮族たちははやし立てた。彼らの一族は弱者をいたぶる愉悦にも心の底から酔っていた
「げげががががが!!」
オーガモンは残虐な笑みを浮かべてバブンガモンの遺骸をシャーマモンに押し付けた
シャーマモンは涙を流し続け……… - 26ヴァジラモン25/12/01(月) 11:44:09
やれやれ
やりにくいったらありゃしない
圧倒的な力
つまるところ完全体とかでてこないと見ててつまらないが
それでも待たなきゃいけないのが監視者ってもんよ
主も俺の我慢弱さを改善するためにこの任務を選んだな - 27竜人戦士団25/12/01(月) 11:44:52
- 28アンティラモン25/12/01(月) 11:46:23
- 29アンティラモン25/12/01(月) 11:48:54
【──耐えた】
【自らを強く抱きしめ、深呼吸を繰り返す。ケルビモンの忠実なる監視者たれと言い聞かせる】
【何度か呼吸を繰り返し、アンティラモンはやっと落ち着いた】
……観測を続けます
【アンティラモンはそう小さく呟き、乱れた"気"を整え始めた】
- 30ヴァジラモン25/12/01(月) 11:53:22
あらら
こいつは
(デーヴァの同僚から教えてもらった“気”の概念を利用して覗く)
見てて良い気はしないけどあいつが介入しない以上静観意外選択肢はなし
さてと追い込まれた者の意地見せてもらうとするか
(地元から持ってきた酒をあおりながら観戦する)
- 31オーガモン25/12/01(月) 11:53:26
- 32ハヌモン25/12/01(月) 11:56:40
- 33アンティラモン25/12/01(月) 11:58:06
- 34デーモン25/12/01(月) 11:58:48
……ははっ
はっはっはっはっはっは!!!
(デーモンは玉座に腰かけながら異世界の怒りの徒へ拍手を送った)
ハッピーバースデイ!!存分にその怒りを振るいたまえ!!憤怒の子よ!!はっはっはっはっは!!!
- 35竜人戦士団25/12/01(月) 11:59:22
- 36ヴァジラモン25/12/01(月) 12:02:26
- 37蛮族25/12/01(月) 12:04:33
「ヴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
「ぎゃあ!?」「ぎゅげ!?」「うびゅ!?」
シャーマモンの進化した姿、ウェンディモンの振るう剛腕は成長期の蛮族たちを紙のように引き裂いた
「ごがああああああ!!!」「がおおおおん!!」「あおおおおおおおん!!」
それを見たフーガモンがこん棒をたたきつけ、ファングモンたちが噛みつく
「浮腫るるるる・・・」「「「!!!?」」」」
だが、ウェンディモンは止められなかった
「うぎ!?」「きき!?」「おさおさ…?」
武器を持ち、駆けつけたハヌモンたちは、それがシャーマモンだと本能的にわかった
しかし、だれもそれ以上は動けなかった
蛮族を蹂躙するウェンディモンの迫力と恐怖
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
そして、なにより、滝のような涙を流し続けただ蛮族を殺すウェンディモンに、言葉を失った - 38アンティラモン25/12/01(月) 12:09:20
【観測する】
【このデジタルワールドに於いて恐らく初めての暗黒進化を遂げたシャーマモン……現ウェンディモンは、圧倒的な力をもってして蛮族勢力を蹂躙する】
【知性は無意味だと】
【力には圧倒的な力で対抗するしかないのだと示すように】
【それが答えだなんてあんまりだ】
【慟哭が聴こえる】
【強化した聴覚は零れ落ちる涙が弾ける音すら拾い上げていた】
…………ごめんなさい……ごめんなさい……
……観測を……続けます……
- 39竜人戦士団25/12/01(月) 12:10:16
「………」
「オサ……?」
【ストライクドラモンが冷や汗を流しながらウェンディモンを見つめる。そして決心がついたのかそのまま走り……"蛮族"へと攻撃した】
「…!」
「ゴアアアアッ!」
【アレは進化しただけだ。アレは仲間だ。そう認識したのだ。ストライクドラモンの考えはすぐに他の竜人へと行き渡ってそれぞれが蛮族への追撃を仕掛ける】
- 40蛮族25/12/01(月) 12:12:39
「ヴォルルルアアアアアア!!!」
その蹂躙に待ったをかけるべく、ついにグルルモンが動いた
「がおおおおおおおお!!!!」
『カオスファイアー』、ガジモン時代に備わったマヒガスを生成する機関を発展させた火焔放射
その牙と爪に加えてこの武器であらゆる敵を葬ってきた技に、オーガモンはほくそ笑む
「ぼヴぁああああああああああああああああああああああああ!!!!」
しかし、ウェンディモンは炎をまるで気にすることなくツッコミ
「がぁ!?うっげ……!!?」
〈ボキン!!!〉
「……は??」
グルルモンのアゴに手を突っ込み、口から容易く引き裂いてしまった
長らく傍らに置いてきた手下がアッサリ殺された様に、オーガモンは呆気にとられた - 41ヴァジラモン25/12/01(月) 12:12:42
(こちらも観測する)
やれやれ
こりゃ流石に看過できるわけないよな
(本部から司令が下る)
(司令にはあの暗黒進化したデジモンを始末せよとの司令であった)
(無論ヴァジラモンは無視した)
させるようにさせておけ
(それがヴァジラモンのこの戦いでの観測結果であった)
- 42ストライクドラモン25/12/01(月) 12:18:02
- 43蛮族25/12/01(月) 12:19:20
ばかな、こんなバカなことがあるものか!?
あいつは今にも死にそうだったはずだ!?なのになぜ俺の手下がこんなに殺されているんだ!!?
オーガモンは混乱の極みにいた
「……は!?」
そしてふと気が付くと、辺りを武器を持った猿人、竜人デジモンに囲まれていることを気が付いた
手下たちは蜂の子をつついたような混乱に乗じて次々と狩られていく
ばかな!?ばかなばかなばかなばかなばかなばかな!!?こんなばかなことが!!?
「……はっ!?」「ヴルルルルル…」
そして、全身を地に染めたウェンディモンと目が合った
「ひ、ひいいいいいいいいいいいいい!!!!?」
オーガモンは逃げだした、生まれて初めて心の底から恐怖に支配された
ようやく、自分にこん棒が振り下ろされる番になって、その恐怖を知ったのだ - 44蛮族25/12/01(月) 12:21:12
- 45ストライクドラモン25/12/01(月) 12:22:49
- 46ウェンディモン25/12/01(月) 12:25:07
- 47ストライクドラモン25/12/01(月) 12:27:14
- 48アンティラモン25/12/01(月) 12:29:11
- 49猿人集落25/12/01(月) 12:33:02
- 50ストライクドラモン25/12/01(月) 12:33:39
- 51猿人集落25/12/01(月) 12:35:21
- 52ヴァジラモン25/12/01(月) 12:36:40
- 53アンティラモン25/12/01(月) 12:37:19
- 54猿人集落25/12/01(月) 12:40:27
- 55竜人戦士団25/12/01(月) 12:42:08
- 56アンティラモン25/12/01(月) 12:44:07
- 57猿人集落25/12/01(月) 12:46:08
- 58ストライクドラモン25/12/01(月) 12:47:36
- 59アンティラモン25/12/01(月) 12:49:03
- 60シーホモン25/12/01(月) 12:51:30
(海の中から、巨大な影が浮かび上がった)
ウオオォォオオン!!!
(それは、成熟期の中でも最大級の体長を持つクジラ型デジモン、ホエーモンであった)
ウオオオオオォゥゥ!!
(ホエーモンの必殺技「タイダルウェイブ」。巨体から放つエネルギーによって、20m級の大津波を起こしたのである)
(凄まじい勢いの高波が陸地を襲う。大地は剥がされ、木々はなぎ倒される。土石流が集落を襲い、建築物は次々と押し流されていく)
(間髪入れずに、5体のエアドラモンが必殺技を放つ)
ギャアアウウウウ!!!
(5体のエアドラモンが放った必殺技「スピニングニードル」は重なり、真空刃を纏った巨大な竜巻となって地上を襲った)
(津波によってなぎ倒された木々や土砂が竜巻によって巻き上げられ、まるで砲弾のような勢いで降り注いだ)
(津波を耐えた建築物やデジモン達でさえ、圧倒的な竜巻の破壊力によって空中へ放り上げられ、瓦礫のつぶてを受けた)
- 61猿人集落25/12/01(月) 12:52:01
「おさおさーー!!」「おさおさーーー!!!」
ウェンディモンの身体はチリのように崩れ落ちた
「か…ぞく、を…お、ねが…ぃ」
そう微笑みながらウェンディモンは消滅した
そして、そのあとには、一つのデジタマが残された
猿人たちは、再び経験した長の死に、再びむせび泣いた - 62シーホモン25/12/01(月) 12:53:55
ギュオオオォーーーン!!!
(泣きっ面に蜂と言わんばかりに、3体のシードラモンがアイスアローを放つ。竜巻に巻き込まれたアイスアローは、集落へ降り注ぎ、次々と文明の痕跡を凍らせていった)
(それは、攻撃というより災害であった)
ゼェ……ゼェ……
(必殺技を放つには凄まじいエネルギー消耗を伴う。シードラモン、エアドラモン、ホエーモンは極度の疲労に襲われた)
ザパァ……
(エアドラモン、シードラモン、ホエーモン、クアトルモンは、シーホモンに率いられて、海中へ帰っていった……。)
(海のデジモン達の狙いは明白だった。彼らの攻撃目的は、個々の竜人型デジモンの各個撃破ではない。生活基盤と文明の破壊であった)
(生き残った竜人型デジモンはそれなりにいた。しかし、建築物や交易路、食糧備蓄や幼年期育児室など、彼らが築いてきた文明がことごとくダメージを受けた)
(恐ろしいことに、この攻撃は連日続いた。海のデジモン達は、大津波と竜巻と氷弾のコンボを数日に渡って繰り返し続けたのである)
(海のデジモン達の攻撃は、これまでにデジタルワールドで行われてきた「バトル」とは全く異なる形のものであった)
- 63アンティラモン25/12/01(月) 12:54:58
…………無茶を言う……
【小さな目から涙を溢れさせ、その大きな手で遺されたデジタマを優しく撫でる】
困りましたね……私は……
ただ、泣く子をあやしにきただけなのに……
【その目には慈しみが浮かんでいた】
- 64オーガモン25/12/01(月) 12:56:22
「ひぃ…ひぃ…!」
オーガモンは全身をぐちゃぐちゃにされながらも、かろうじて生きていた
上部な頭骨、そして幾度となくよいタンパク質にありついていたがゆえに、頭一つ抜けた頑丈さゆえであった
「ひい…ひいい!!!」
オーガモンはもはや戦意はない、あるのは恐怖と行きたいという強い生存本能だけであった
全身を引きずりながら、オーガモンは逃げようと必死だった - 65竜人戦士団25/12/01(月) 13:01:58
「「ガァアアア~!?」」
【あまりの破壊力に流石に鍛えられたもの達と言えども逃げるしかない。そしてガニモンやエクスブイモンに死傷者が出る】
【だが…連日というのがダメだった
ギギモンが泣き叫ぶ。
この集落にはグラウモンはいない。つまりギギモン系列において卵を産む者がいない。それなのにある程度の数がいる。まるで産む存在がいるかのように】
「………」
【壊滅した集落に一体のデジモンが静かに歩いてきた】
「……アトミックブラスタァァァアッ!!!!」
【彼は竜人の中で最強に至った。しかしその代償は大きく、彼は食欲を押さえられなくなった。周辺の全てを食らい付くす前に彼は旅に出た。そして今日──戻ってきたのだ!】
「ガア……!」
【ストライクドラモンが足で押さえつけようとする】
「……」
【さっさとデジタマを出せと言わんばかりに踏み込んだ】
- 66オーガモン25/12/01(月) 13:07:48
- 67二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 13:08:38
このレスは削除されています
- 68アンティラモン25/12/01(月) 13:13:27
- 69ストライクドラモン25/12/01(月) 13:14:32
- 70猿人集落25/12/01(月) 13:17:59
その後、長を失った蛮族デジモンは散り散りに逃げて行った
猿人たちは憤慨したが、追う余力がないのも事実であった
そして、住居の再建に注力することにした
以外な活躍をしてくれたのが、蛮族に以前から捕らえられこの度の戦いで解放された元奴隷デジモンたちだった
彼らは奴隷から解放してくれた恩義に報いようと、猿人デジモンたちに協力的であった
パラサウモンは持久力に優れ荷運びに役立ち、ゴツモンやバクモンは力仕事を手伝った
なかでもキウイモンには変わった活躍をした、彼は植物と鳥類の中間型デジモンで水と光合成によってエネルギーをせいせいする。そして、余った分は卵型の果実として産卵する性質を持っていたのだ
卵を食べるなんて!?っと猿人たちは最初は渋っていたが、現地で共生していたゴツモンに教えて貰い、恐る恐るたべてみると素晴らしく美味しく栄養満点であった。
こうして図らずも新たな労働力と栄養源を得た猿人デジモンたちの復興は、はるかにスムーズに進んでいた - 71二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 13:19:03
- 72ストライクドラモン25/12/01(月) 13:20:55
- 73シーホモン25/12/01(月) 13:21:38
- 74アンティラモン25/12/01(月) 13:23:18
- 75ストライクドラモン25/12/01(月) 13:23:45
- 76二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 13:28:29
メタ
ちゃんと反応先に安価ハッテホシイ… - 77シーホモン25/12/01(月) 13:29:29
メタ:改めて、要らんところを消したバージョン
(津波と竜巻によって最も深いダメージを受けるのは、文明ではなく「地面」であろうことは容易に予想がついた)
(津波によってぬかるみ、竜巻によって掻き回された地面は、重量級・大型のデジモン達にとって不安定な足場となった)
(海のデジモン達の攻撃を放置していたら、やがて地面は底なし沼となってしまうであろう)
(それは竜人型デジモン達に限らず、周囲の森に住む小さな命たちにとっても大きな脅威であった) - 78ストライクドラモン25/12/01(月) 13:33:24
- 79猿人集落25/12/01(月) 13:34:18
- 80ストライクドラモン25/12/01(月) 13:37:01
- 81アンティラモン25/12/01(月) 13:37:30
- 82猿人集落25/12/01(月) 13:42:17
「えへへ!うれしい!」
アンゴラモンは恵まれた体格と、そして高い知性を持っていた
猿人たちは最初は自分たちと大きく違う進化をした長の子に戸惑ったが、すぐにうちとけ可愛がった
そして、猿人たちの中にも、戦う力を身につけるべきだという考えが産まれた
また同じことがあった時、竜人に頼ってばかりではいけない
猿人たちは竜人にもらった武器を手に、戦いの訓練を始めた - 83アンティラモン25/12/01(月) 13:45:53
【メタ:すみません、一旦落ちます】
- 84ベジーモン25/12/01(月) 13:55:14
「…」
(森でひっそりと生き延びていた首無しベジーモン)
(もしも草食デジモンがこれを見つけたら、ベジーモンの生きた骸は高い栄養素を持つ餌としてその目に映るだろう)
(鞭で反撃することすらできないのだから) - 85二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 13:57:11
マングローブ林では大きな変化が起きていた
大いに繁栄した両生類デジモン、そのエモノは主に昆虫型デジモンである
彼らは長い舌や超音波、発電器官を用いて効率よくエモノを捕食していた
そして、それに対抗するために、昆虫型デジモンも大きく進化を遂げていた
ヤンマモン、スナイモン、フライモン、大型で凶暴な昆虫型成熟期の登場である
彼らはその体格と優れた武器で両生類デジモンを逆に捕食していった
そして、巨体を維持するにはそれだけのカロリーがいる
肉食昆虫デジモンは積極的に狩りを繰り返し、結果爬虫類デジモンは今や被食者へと転落したのだった - 86ヴァジラモン25/12/01(月) 13:58:46
(村から少し離れた小高い丘の上)
やれやれ
間接的に司令は達成されたがこのまま見ているわけにもいくまい
だが俺はあえてここで別地域を見に行ってくるか
特にあの竜人型のデジモンがどこにいくか気になるしな
(と言うわけで竜人族デジモンの集落に向かう) - 87二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 14:02:38
- 88竜人系デジモンの集落25/12/01(月) 14:07:08
- 89ベジーモン25/12/01(月) 14:09:40
- 90シーホモン25/12/01(月) 14:15:53
- 91メガログラウモン25/12/01(月) 14:19:24
- 92二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 14:22:31
- 93ピピスモン25/12/01(月) 14:25:55
- 94シーホモン25/12/01(月) 14:30:43
- 95二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 14:31:49
【サバンナにて……】
「「「ガオオオーーッ!」」」
【賢きライアモンの子であるガオモン三体は見事なレオモンへと進化した。
タスクモンと渡り合えるようになり、サバンナの平原へと足を伸ばせるようになった】 - 96ゲイルモン25/12/01(月) 14:32:08
植物デジモンもまた、デジタルワールドにて成功した種と言えるだろう
なにせ基本的な代謝は光合成によってすませられ、さらに場所が悪くなれば自分で移動できる
さらにおまけにその気に慣れば捕食行為によってもエネルギーを確保できるなど、代謝効率が段違いだ
そして、それに目を付けたゲイルモンも、豊富な栄養を手に入れることが出来た
発達した翼は広範囲を移動できるようになり、緑色の体色は森に紛れる保護色となる
こうして、ゲイルモンは次々と植物デジモンを捕食していった
そして、やがてその身体はポームモン時代の名残か、大量に摂取した植物型デジモンのデータの影響か、植物の面影を大いに繁栄させていった
飛行能力はそのままに、よりがっしりとした巨体、そして、植物由来のエネルギー効率を開花させたその名は
完全体、トロピアモン - 97猿人集落25/12/01(月) 14:36:04
- 98メガログラウモン25/12/01(月) 14:39:26
- 99ヴァジラモン25/12/01(月) 14:45:11
- 100ピピスモン25/12/01(月) 14:46:52
「キキィィーー!」
警備がなくなったその隙を狙い、ピピスモンはオーガモンのデジタマをかっさらった!
そしてピコデビモン達のいる根城の最奥へそれを安置した。
ピピスモンはあの日散り散りになった蛮族成長期を、根城に集めた。生まれてくる蛮族の王の配下とするために。
そうして、主の落し子の確保に成功すると…
ピピスモンは静かに眠り、そのまま二度と目を覚まさなかった。
バブンガモンが集落を興した時からつけ狙っていたピピスモンは、その日天寿を全うし、事切れたのであった
- 101ホエーモン25/12/01(月) 14:54:11
「ゴオゥゥーーーー!!」
超高温の熱線がホエーモンの体を貫いた。
貫通した部位から血が噴き出す。
「ンンンーーーー……!」
だが、成熟期の中でも最大級の巨躯を誇るホエーモンは、世代が一つ上のデジモンの超火力で貫かれてもなお致命傷には至らなかった。
「ン゛ン゛ン゛ーーー…」
しかし分が悪いと判断したようであり、ホエーモンは海中へ撤退していった。
「ボォウ〜〜〜!!!」
海中から顔を出していたシーホモン、シードラモンもまた海中へ去っていった。
シーホモンにとって、この場の白兵戦での勝敗はそれほど重要ではないのだろう。
「ギ、ギャウ!」
空を飛んでいるエアドラモンは、ワンテンポ遅れて撤退をし始める。
海に潜ろうと向かう4体のエアドラモン達。
- 102メガログラウモン25/12/01(月) 14:57:50
- 103二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 14:58:53
【設定集作りましたのでここでまとめませんか?テレグラフでは無理ですがテレグラフ経由して編集できるサイトに繋げています】
ここだけ新デジタルワールド研究報告会 設定集共通パスワード『DEZIMONN』貼る場合はこのURLを貼ってください
『https://x.gd/MgWpv』
フィールド集
勢力図
この世界の歴史x.gd - 104エアドラモン25/12/01(月) 15:09:26
- 105猿人集落25/12/01(月) 15:12:24
- 106ストライクドラモン25/12/01(月) 15:14:08
- 107二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 15:20:52
マングローブ林で発生した昆虫型成熟期たちは次々と両生類デジモンを捕食し、子に与えることで大いに数を増やした
しかし、重度なる捕食によって数を減らした両生類デジモンの多くは、住居を変え、または水中に適応する進化を遂げるなどで地上から離れて行った
餌に困ったフライモンなどは、ついにマングローブから離れ、新天地を目指し飛び立った
- 108シーホモン25/12/01(月) 15:26:37
それからしばらく、シーホモンは集落跡地の様子を見に来ていた。
竜人型デジモン達の意思決定や判断を知る由もない彼らは、いずれ竜人型デジモン達はこの地にまた戻ってくるであろうと考えているのだ。
そして再びメガログラウモンが訪れることに備えて戦力の補充を進めるのであった。
尚、シーホモンは後日、物珍しい形の七つのデジタマを見つけたが…
特にそれを食べたり、孵化を妨げるようなことはしなかった。
何者が残したタマゴであるか、シーホモンは知らない。
- 109竜人集落25/12/01(月) 15:29:27
【竜人達が次の集落へと選んだのは気高い山脈の麓、この山脈はデジゾイトが山のように埋まっている鉱山だった。
復讐のためにまず彼らは新たな集落を作り始めた。
サイクロモンやモノクロモンが岩を運び、バオハックモンが樹木を切り倒す】
「グオオオ!」
【メガログラウモンは再度旅に出た。各地に竜人のデジタマを残して勢力を広げているのだ。リスタートが始まった】 - 110竜人集落25/12/01(月) 15:34:37
【建築作業を行なっていたエクスブイモンはとあるデジモンを見つける。それはワームモンだ。
布を食べるワームモンを捕まえてとっちめようとするが糸を出せる事に気付いたストライクドラモンがそれを止めて家畜化することとなった】 - 111猿人集落25/12/01(月) 15:39:56
新たに進化した成熟期たち、ジャングルモジャモンは単純なパワーに優れ、セピックモンは知性に特化した進化を経た
セピックモンは木の身や薬草をすりつぶし、より傷を癒す効果をもつ「薬」を作り出した
知識欲の旺盛なアンゴラモンもよくそれを手伝っている
そしてある時、気持ちの良くなる水を試しに火であぶったところ、なんと味が薄くなってしまった
これには猿人たちはもったいないことをしたとがっかりしたが、偶然上についたつゆを舐めてみたものが、ものすごく気持ちの良い状態になったのだ
こうして、気持ちのよくなる水を火にかけ、その天上に付いたつゆを集めた、ものすごく気持ちの良くなる水「蒸留酒」が産まれたのだ
しかし、あまり数が作れないので、竜人デジモンとの交易でもとても貴重品として扱われた
「おかあさん、どうしてぼくはきもちのよくなるみずをのんだらだめなんですか!?」 - 112竜人集落25/12/01(月) 15:43:49
【ワームモンを用いての糸の量産を始めていたストライクドラモン達だったが困ったことが起きた】
「……!」
「ギチギチ…」
【ワームモンから進化して戦士を名乗り出る存在が現れたのだ
最初は対等では無かったものの、スティングモンと呼ばれる戦闘に向いた存在になったのも事実】
……マア良し!
【ストライクドラモンは許可するしか無かった】 - 113アンティラモン25/12/01(月) 15:44:52
- 114ヴァジラモン25/12/01(月) 15:48:45
さてどうしたものか
dice1d3=3 (3)
(1そのまま竜人族を追いかける
2心機一転 マングローブの森の方へ行く
3猿人集落を観察しに行く)
- 115二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 15:51:36
【何やらドローンが飛んでいる】
- 116アンゴラモン25/12/01(月) 15:52:02
「そうか!わかりましたおかあさん!!またきろくをみてべんきょうします!!」
猿人の集落ではあの事件以来、起こった出来事を絵にして残すという風習が産まれたのだ
餌の場所、薬や気持ちの良くなる水の作り方、そして外の友、脅威が起きたときのこと
ハヌモンが主体となり、こうして猿人の集落には、「記録」「歴史」の文化が産まれたのだ
一方共にくらすガワッパモンたちも水路の拡張によって住処を広げていた
やがて、残りのカメモンたちはそれぞれ水中での生活に特化したモリシェルモン、反対に陸に完全に適応したトータモンへと進化し、それぞれが新たに子を産み、勢力図を広げていた
こうして、カメの一族は半ば猿人たちから独立しつつ、友好的な関係を続けていた
- 117アンティラモン25/12/01(月) 15:53:13
【定期報告だ】
【鉱物系デジモンすら住んでいない洞窟で、アンティラモンは主へ定期報告を行う】
【体内データから疑似デジコアが浮き出ると、薄ピンクの光を放つ】
【アンティラモンはケルビモンに見聞きしたものを偽りなく報告した】
【……今己が置かれている状況気づいても】
【今度こそ何かしらの罰則を受けるだろうと踏んでいたが】
『アンティラモン。私はあなたを責めません。世界を監視する者として、その世界に住まう存在を慈しむのは決して誤りではないのです。私も三大天使の一柱として、デジタルワールドのすべての生の営みを愛しています』
ケルビモン様……
『して──いつ、任務に戻るのですか?』
────
【当然の問いかけだった】
【あの集落に腰を据えることは許されない。分かっていたことだ。本当はデジタマが孵ったのを見届けたら出ていくはずだったのに、ズルズルここまで残ってしまった】
……すぐに、戻れます……
『分かりました。では次の定期報告で』
『あなたが心配していたヴァジラモンの件はこちらで可能な限り調査しておきましょう。もし敵対するようであれば──私の雷を使っても構いません』
はっ
【光は消えて、定期報告が終了する】
【いよいよあの集落を離れなければならない】 - 118二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 15:55:20
(かつて竜人型デジモンの集落だった跡地)
(津波の被害によって塩害が続き、木々は枯れていた)
(この沼地に、新たなデジモンはやってくるのだろうか…?) - 119アンティラモン25/12/01(月) 15:55:49
- 120サバンナにて25/12/01(月) 15:56:46
【レオモンの一族はさらに数を増やしていた。
ライアモンから始まった一族は次第にレオモン一族という形で固まっていったのだ】
(誰でも動かしてもらって大丈夫です。フリー素材的な感じです) - 121アンゴラモン25/12/01(月) 15:56:49
- 122アンティラモン25/12/01(月) 16:00:44
- 123二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 16:03:24
熱気立ち上がる火山帯
ところかしこからマグマが噴き出す過酷な環境では、見られる生物も滅多にない
そう、あくまでも滅多に、生命の息吹は確かにあるのだ
立ち上る煙、それはよく見るとデジモンだ
モクモン、この世界では初めて発見された、純粋なエレメント系デジモンである
彼らがどのような進化を遂げるか、研究を続ける
(こちらの火山帯も自由に着手して大丈夫です!!) - 124アンゴラモン25/12/01(月) 16:06:21
- 125アンティラモン25/12/01(月) 16:12:29
……約束はできません
私は本来、一箇所に留まりすぎてはいけないのです。この世界を観測するのが私の役目。もっと広い世界をこの目で見なければならない
……そんなに泣かないで
あなたは私がいなくても大丈夫
【アンティラモンはその長い腕で、アンゴラモンの恵体を包み込む】
あなたの生誕に祝福を
あなたの生命に祝福を
あなたの心に祝福を
あなたの勇気に祝福を
【アンティラモンは理解する】
【そうか。これがきっと……自身も欲していた"愛情"だったのだ】
……私は
あなたを愛してます
約束はできませんが、運命の巡り合わせがあったのなら……また会いましょう
【目を合わせてそう告げた】
- 126アンゴラモン25/12/01(月) 16:13:24
「おかあさん、ちょっとね、まってね、ちょっとだけ、まってね!」
アンゴラモンは、あわててはしっていき、ばたばたと音を立てながら、一枚の板を抱えて戻ってきた
「これね、せんせーにね、おしえてもらったの。ぼくとおかあさんと、おじいちゃんと、おとうさんのね、えなんだ。きろくをね、みてね、かいたの。ぼくね、おじいちゃんとおとうさんとは、あったことないんだけどね、これがね……あるとね、おじいちゃんとね、おとうさんが、いてくれるきが…するの」
「これね、ぼくのたからものなんだ。ぼくね、えをかくがすきなの。」
「これをね、おかあさんにあげたらね、ぼくはおかあさんをわすれないだし、おかあさんは……ぼくを、わすれない、してくれる?」
アンゴラモンは、涙を流しながらなんとかそう言って、アンティラモンに木の板を差し出した
「おかあさん、もらう、してくれる?」 - 127ヴァジラモン25/12/01(月) 16:15:40
おっとこの雰囲気じゃましちゃ悪いよな
(回れ右して帰る)
さてと今度は砂漠に行くか
(砂漠とは反対側の火山地帯の方向へ向かう)
確かこっちだったはず
(それは貴方の世界線での話です) - 128アンティラモン25/12/01(月) 16:17:05
……ありがとう
【アンティラモンはそれを受け取り、大切そうに抱え込んだ】
とっても素敵な宝物ですね
大切にします
……大丈夫。忘れません。私の大切な友のことも、友が遺した子のことも……愛する我が子のことも。決して
- 129二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 16:20:03
【密かにXというウイルスが流行っているらしい】
【感染力は低いが、感染すれば死に至る程重い症状】 - 130アンゴラモン25/12/01(月) 16:21:26
- 131アンティラモン25/12/01(月) 16:24:11
……ええ、さようなら。愛しい子
【進化を見届けて、どこか安堵のような気持ちを抱えて、アンティラモンは集落を去った】
【木の板は大切に抱え込み、決してなくならぬよう体内データの中に埋め込んだ】
【アンティラモンはそのまま、風のように走り去った】
【メタ:またしばらく落ちます】
- 132ヴァジラモン25/12/01(月) 16:25:47
おかしい
火山地帯だ
(ようやく間違いに気づく)
砂漠はどっちだー
(大きな声で叫ぶとモクモンが寄ってくる)
やれやれ子守りは趣味じゃない上に職務範囲外なんだがな
(と言いつつ食料を集めようとする) - 133トロピアモン25/12/01(月) 16:36:04
- 134二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 16:38:31
【またもや何者かの手によってサブカル文化のデータが詰まったメモリ結晶が投下される】
- 135猿人集落25/12/01(月) 16:41:32
- 136二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 16:42:39
【それはコエモンの構成データにアニメのデータやら萌えやらロボやらのサブカル文化データを入れていく…】
- 137バオハックモン25/12/01(月) 16:45:37
【今度はバオハックモン含めた三体の竜人デジモン達が猿人の集落へと向かう。
今回の目的は金属製の道具と自分達の集落の位置を教える為である】 - 138猿人集落25/12/01(月) 16:49:33
- 139バオハックモン25/12/01(月) 16:53:35
- 140二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 17:04:33
それまで海は海竜デジモンの天下であり魚型デジモンは被食者でしかなかったが、やがて強力な魚型デジモンも姿を現し始めた
触手と毒性のスミでエモノをとらえるゲソモンやオクタモン、高度な光学迷彩能力をもつマンタレイモン、矢のような遊泳速度を誇るトビウモンなど、海竜型に対して反旗を翻そうとしていた - 141ジンバーアンゴラモン25/12/01(月) 17:09:45
- 142二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 17:14:18
【メガログラウモンから作り出されたデジタマはすぐさま孵って補食を繰り返し、すぐさま成長期から成熟期フックモンとルカモンへと進化する。
彼らは海岸線にて水竜達を殲滅するべく戦力を整えることとなる】 - 143バオハックモン25/12/01(月) 17:15:32
- 144ジンバーアンゴラモン25/12/01(月) 17:20:44
- 145二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 17:25:35
このレスは削除されています
- 146バオハックモン25/12/01(月) 17:27:00
【バオハックモン達はちびッと味わった後に身震いしながらニヤつく
どんな肴が合うか考えているらしい】
「自己紹介よろー」
【好きなこととか教えてよと同行する者達にいう】
【ラプタードラモンを呼んでいる間の時間潰しだ】
- 147遠征猿人25/12/01(月) 17:28:24
- 148オクタモン25/12/01(月) 17:30:48
- 149バオハックモン25/12/01(月) 17:31:55
- 150滅鯨水竜村25/12/01(月) 17:33:13
- 151トロピアモン25/12/01(月) 17:36:10
- 152ヴァジラモン25/12/01(月) 17:38:01
やれやれやっとか
(ある程度の戦力を整える
そこにはモクモンであったサンモンが3体 プチメラモンが2体になっていた)
やれやれこれである程度は自活できるはず
(と言った矢先にゴーレモンが襲いかかる)
(無論狙いはヴァジラモンではない 幼年期デジモンの方である)
やれやれ幼年期一つ守れぬようではデーヴァの名が泣くぞ
(無論成熟期のゴーレモンが完全体のヴァジラモンに勝てる道理はない
あっけなく肉となってサンモンやプチメラモンの餌となるのであった) - 153二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 17:39:36
- 154遠征猿人25/12/01(月) 17:41:35
- 155アンティラモン25/12/01(月) 17:44:46
【猿人デジモン達の集落を去り、アンティラモンは旅を続けていた】
【途中、飛び立つトロピアモン(>>133)や、彼の食べ荒らした後を発見したり】
【水竜達を撲滅せんとするデジモン達(>>150)を目にした】
【ジンバーアンゴラモンや、彼の祖先が築いた集落は好きだ。だが、集落を出たのは良いことだったと思う。任務の為だけじゃない。広い世界を見るのは、その進化の過程を目にするのは、とてもわくわくすることだった】
あ……雪だ……
【歩いた末に、アンティラモンは氷雪地帯に辿り着いた】
雪の降る場所もあったんですね。ということは……
【見渡すと案の定。ヒヤリモンやユキミボタモン、ユキダルモンといった氷雪地帯に生息するデジモンが見受けられた】
【ヒヤリモン達はユキダルモンが産み落とした個体なのだろうか。ユキダルモンはアンティラモンを視界に確認すると、2体を守るように前に出る】
【いつかゴツモンにしたように……手を振って敵対の意思がないことを示す】
【ユキダルモンは少しの間警戒していたが、こちらに攻撃してくることはなく、そのまま見送ってくれた】
【アンティラモンの旅はつづく】
(※氷雪地帯は好きに掘り下げて大丈夫です!)
- 156オクタモン25/12/01(月) 17:45:08
- 157ヴァジラモン25/12/01(月) 17:46:11
- 158二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 17:49:24
(メタ:正直気に入らない勢力を外から来たつよつよデジモンが速攻ぶっ倒しに行きますみたいなのちょっとどうかと思います…)
- 159トロピアモン25/12/01(月) 17:49:27
- 160ストライクドラモン25/12/01(月) 17:49:52
- 161滅鯨水竜村25/12/01(月) 17:51:48
- 162ヴァジラモン25/12/01(月) 17:52:20
- 163遠征猿人25/12/01(月) 17:54:50
- 164二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 17:54:52
- 165オクタモン25/12/01(月) 17:57:14
- 166トロピアモン25/12/01(月) 18:01:09
- 167竜人集落25/12/01(月) 18:02:00
- 168二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 18:04:05
- 169オクタモン25/12/01(月) 18:07:50
そして作戦決行の日
オクタモンはまず傷を癒しているホエーモンにちょっかいを出した
傷を癒すために食事が必要な彼のエサ取りを徹底的に邪魔をした
やがてしびれを切らして自身に襲い掛かってくるよう仕向けたのだ - 170二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 18:09:13
- 171トロピアモン25/12/01(月) 18:12:29
「…ふん」
トロピアモンは鼻を鳴らし、絶命したジオグレイモンやついでにドクグモンを捕食した
ずるずると溶けた体液をすすり、やがてまた尾を地面に突き刺し栄養を吸い上げて行った
ぼちぼち土地の変え時か…ああめんどくさい
トロピアモンは独り言ちた
トロピアモンは半植物である
排泄はせず、ただエネルギーを体内にため込むのみ
デジタマすら一度も生んだことはない
その莫大にため込んだエネルギーは、どこへゆくのだろうか…
- 172滅鯨水竜村25/12/01(月) 18:16:18
- 173オクタモン25/12/01(月) 18:22:27
オクタモンは次にホエーモンヘスミを吹きかけた
身体をしびれさせる毒のスミだが、ホエーモンの巨体では嫌がらせ程度の効果にしかならない
やがて、しびれを切らしたホエーモンは、オクタモンに誘導され、サンゴ礁にまで誘い込まれた
【今だ!やれ!!】
オクタモンはフックモンたちにスミを海面から飛ばして合図した - 174滅鯨水竜村25/12/01(月) 18:25:48
- 175二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 18:31:10
ホエーモンは、動きが鈍かった
あのとき津波を起こしたようなパワフルさが感じられない
その巨体を動かすのもやっとのようだ
その理由は、加齢のせいであった
大きな力を得るには代償が伴う。その肉体をここまで巨大化させるまでには相当な年月がかかったのだろう、バブンガモンの倍以上に高齢であったのだ
「ブオオォォ…」
ホエーモンは反撃らしい反撃をしなかった
頭部の穴から水流を放とうとしたが、その勢いは弱く、フックモンまで届くことはなかった
爆弾のダメージだけでなく、座礁したことによる自重による圧迫と、体温調節の不全、そして脱水症状がホエーモンを襲った
サンゴ礁に追い込んだ時点で、この老いた鯨の死はすでに決まっていたのだ - 176遠征猿人25/12/01(月) 18:31:20
コエモンはきらきらしたものが好きだ
仕事の合間に山へ赴き、キラキラした石を集めていた
石を掘るために大きな大きなこん棒を借りた
本当に扱えるのか?っとグロットモンには心配されたが、頑張って振り回したたくさん石を掘り出した
掘って、掘って、掘って、掘って……
やがて、コエモンの体躯がこん棒に相応しい大きさとなり、ついには自ら「キラキラ」がだせるようになった
「きゃは☆」
キンカクモンの出現である
彼女の拾ったキラキラしたものは、彼女の中に気づいたら吸収されてなくなっていた
ちょっと残念だけど…ま、いいか! - 177オクタモン25/12/01(月) 18:34:58
- 178滅鯨水竜村25/12/01(月) 18:36:32
- 179オクタモン25/12/01(月) 18:42:08
大量の肉が手に入ったことで、オクタモンとフックモンの一族は更なる力を手に入れた
オクタモンの子らもまたオクタモンへ成長し、そしてオクタモンはさらに身体を肥大化させた
見上げるような巨体、ダゴモンへ至ったのだ
【この調子だ、海竜の血族は栄養満点だ。ひとつひとつ、喰らい、力を付けていくのだ】
進化したことでさらに知性は強化され、テレパシー能力を得たダゴモンは、フックモンの血族に呼び掛けた - 180二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 18:43:45
ホエーモンの肉塊はあまりにもデカかった。
全長20メートル、体重100トン。
捕食者たちは栄養価の高い部分を優先的に食べ、残りの多くは腐肉食が可能なデジモン達が漁ることになるだろう
一種の生態系が出来上がるほどと言っても過言ではない - 181ヴァジラモン25/12/01(月) 18:44:22
- 182ダゴモン25/12/01(月) 18:46:32
- 183滅鯨水竜村25/12/01(月) 18:50:38
- 184ダゴモン25/12/01(月) 18:55:19
- 185二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 19:00:25
かつて竜人型デジモンが住んでいた沼地には、ベタモンやオタマモンなどが住み着いていた。
大きな貝殻を持つシェルモンの姿も数体見える。
オタマモンはときどき地面から、武器や縄などの埋蔵物を掘り出すことがあった。
知能は高くなかったが、その自然ではありえない造形の見事さに感動し、美しさを感じる心を持っていた - 186遠征猿人25/12/01(月) 19:07:09
- 187滅鯨水竜村25/12/01(月) 19:07:56
- 188ストライクドラモン25/12/01(月) 19:09:59
- 189アンティラモン25/12/01(月) 19:10:17
- 190ストライクドラモン25/12/01(月) 19:15:37
- 191二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 19:16:05
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- 192ジンバーアンゴラモン25/12/01(月) 19:18:44
(連続投稿できないのしゃらくさいな…)
おかあさん、げんきでしょうか?
僕はいま、村をもっと良い場所に出来るよう、がんばっています
おかあさんのように、すてき、なれるかは、わかりませんが、むらのみんなが、楽しく笑ってくれるのが、僕は嬉しいです、だから頑張れます
次に合える日、たのしみにしています
ジンバ―アンゴラモンは、そう木に文字を掘っていた
後の日記である
- 193ヴァジラモン25/12/01(月) 19:18:52
(それとは別に自らの知識を教えることも忘れなかった)
(特に勝てぬ相手とは自らの命を守ること
自らを捨ててでも相手と戦うべき時があると言うことを重点的に教えた)
(さらに1週間が経ち教鞭をとったデジモン達は成熟期へと進化した)
コロナモン3体はファイラモンへと進化し世界を知るために傭兵なるものを始めた
ファスコモンはポキュパモンへと進化し密林へと向かっていった
キャンドモンはメラモンへと進化し火山地帯で自ら自己研鑽中か
立派になったな
(そんな時イグドラシルから呼び出しをもらう)
(ヴァジラモンは呼び出しに従いこことは別の世界に向かった)
(ファイラモン以外は好きにしていいですよ)
(ここでヴァジラモンの物語は一旦終わりにしてファイラモン編にします)
- 194二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 19:21:34
【メモリ結晶の成功例が出たのをいいことに更に投下される】
【今度は複数のメモリ結晶だ】 - 195野良ハンター25/12/01(月) 19:23:10
「「「か~~みさま!!か~~~みさま!!!」」」
わかったわかった!!全員ちゃんとなでてやるから!!
順番な順番!!
『ピポポ…』(神様というより保母さんではないのか?) - 196二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 19:26:37
【熱帯雨林にカブテリモンの群れが飛び回っている】
- 197ポキュパモン25/12/01(月) 19:28:35
- 198デーモン25/12/01(月) 19:29:22
は~~~つまらん、お涙頂戴のハッピーエンドなんぞ
何処の世界の差し金だ?あのうさぎめ…
(デーモンは乱雑に遠見の水晶を置いた)
……しかし、この世界も随分完全体が増えたな
そろそろ・・・干渉しても面白いか
(世界になお散らばる憤怒のタネに、デーモンは舌なめずりした) - 199二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 19:34:27
【ドローンが飛び回っているが大体は野良のデジモンによって破壊されている】
- 200二次元好きの匿名さん25/12/01(月) 19:55:58
見守り給え