（閲覧注意）「ワイ、パーティから出て行ってくれ。頼むから。な？」

1二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 21:42:42

「だからあ、それはイヤだって言ってるじゃないですか！　俺、これでもこのパーティの初代リーダーですよ、みんな忘れちゃってるみたいだけど。前のパーティを追い出されたときに反省しましたからね。このパーティからはぜったいに自分の意に反して追い出されたりしないよう、事前に契約つくっておいたんですよ。俺は、出て行かないからね！？」

2二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 21:44:24

周り全員が脱退して新しいパーティー作りそう

>>3

3二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 21:51:02

>>2

たしかにそれはそうなんだよね

4二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 21:57:11

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5二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:05:24

「じゃあ、あんたらは脱退か？　リーダーの聖騎士とトップランクの魔術師と戦士が抜けるのは痛いが、仕方がないな。契約にのっとって退職金は出すぞ。ただし、お前らの装備は全部おいていけよ、それはこのパーティのものなんだから」
「・・・ちょ、ちょっとまって！　それはいくらなんでも・・・」
「最初の契約でそうなってるだろ？　まあ、金を出して装備を買い取りたいなら、それでもかまわんが」
「・・・この退職金じゃ、どう考えても足りないでしょう！？」
「いや、そんなことを言われても。装備の整備も魔力チャージも収納も、ぜんぶ俺がやってたんだぜ？　魔法薬関係の管理もだけど。もちろん、その予算は、このパーティ全体の予算からでていたわけだが」

>>9

6二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:08:45

お前に必要なのは契約ではない、誠実さだ！（ｷﾞｭｯ

7二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:09:10

ブラック企業の社長になれる才能あるな

8二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:20:53

いつか暗殺されんか？

9二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:23:50

>>5

結局、聖騎士と魔術師と戦士は、退職金とそれまでの蓄えの多くを使っていままで自分たちが使っていた装備ならびに魔法薬の一部を買い取ることになった。

「ああ、そうだ。なるべく早いうちにこのパーティの拠点から引っ越してくれよ。ほら、もう違うパーティになるんだからさ」

「そんなことは分かっている」

聖騎士はため息をついて、その場にいるほかのメンバーのほうをみた。

「・・・お前たちは、本当に、このパーティのままでいいのか？」

ヒーラーと女神官は顔を見合わせた。

「いや、あたしたちは別にワイさんがリーダーでもかまわないし？」

「逆に、やめる理由が見当たらない」

>>13

10二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:26:03

なんかこう、悪意のある人ではないんだろうけど同じ職場にいたらゲンナリする生々しい嫌さがあるな……

>>12

11二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:35:39

入る時点でちゃんと契約読まない方が悪いよね

12二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:52:01

>>10

たぶん、合わない人には本当に合わない

能力自体はあるっぽいので、その辺をスルー出来る人からすればそこまで気にならない（気が合うわけではない）

13二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 23:31:34

>>9

「じゃあ、ギルドに行って、ちゃんと手続きをしてこようか」

パーティは、ぞろぞろと近くの冒険者ギルドにむかった。

「・・・聖騎士さんと魔術師さんと戦士さんが抜けちゃうんなら、今受けている仕事も見直したほうがいいでしょうね」

受付嬢が笑顔で言ってくる。

「うん、そうだろうね。あとで調整したいんで、よろしく頼むよ」

新しいパーティ名をああでもないこうでもないと言い合っている聖騎士と魔術師と戦士をみて、ワイはそっとため息をついた。

その日の夜。

受付嬢とワイは一緒に冒険者の宿で食事をした。

「それはそうとして、そもそも、なんで脱退しちゃったんですか、あの人たち？　せっかく、もう少しでSランクパーティになれるところだったのに・・・」

「うん。最初はオレを追い出そうとしていたんだが、俺がイヤだといったんで結局こうなった」

「・・・ああ、例の契約ですか。役に立ちましたね」

うんうんとワイはうなずいた。

「そうなんだ。・・・ただ、あいつらが抜けようと思ったきっかけは、たぶん、お姫様の一件だったと思う」

受付嬢は少し首を傾げた。

「パルメレ王国のお姫様ね？　あなたたちをスカウトしようとした」

「うん、そうなんだ。たまたまドラゴンから助けてあげたら、そのまま国に来てくれとお願いされてねえ。聖騎士も魔術師も戦士も乗り気だったんだが、俺は反対した。その時は別のミッションを遂行中だったし・・・正直、下手に彼女と一緒に王国に行ったら、果てしなく面倒くさいことに巻き込まれるんじゃないかって思ってなあ。そうしたら、ヒーラーと女神官は俺のほうに味方してくれたんで、行かずにすんだってわけ」

>>16

14二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 23:44:33

そこで冒険に出ない時点で英雄の素質は無いぞ

15二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 06:30:28

現実主義者っぽいし英雄になる気がそもそも無さそうだけどな
でも聖騎士たちは英雄になりたかったんだろう
音楽性の違いで解散ってやつだな

16二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 08:10:57

>>13

聖騎士と魔術師と戦士は、それから数日後には、パルメレ王国にむかって旅立っていった。

「俺がお姫様の立場なら、もう、ほかの戦力になりそうな人たちを雇っているけど・・・まあ、戦力は増えて困ることはないから、雇ってもらえる可能性は十分にあるか」

ワイがつぶやく。

「まあ、あの人たちならなんとでもなるでしょ」

「実力は確かにあるもんね」