- 1二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:38:07
データ生命体、デジモンたちの暮らす世界、デジタルワールド
余多の人間世界に並行し無数に存在するその中に、この度新たに観測されたその世界は酷く原始的な構造をしていた
この世界にデジモンたちは産まれたばかりで、今だに言語や文字すら未発達。究極体は影も形もない。
そして特徴的な要素としては、なんとこの世界のデジモンは成熟期を迎えるとデジタマを単為生殖によって産卵し、その数を増やしていくのだ
あなたはこの興味深い原始的な世界を観測し、調査を進める調査員か
はたまた別世界から降り立ったデジモンか、犯罪に利用しようと暗躍する犯罪者か、それともこの世界に生まれ落ちたデジモンか
文明を発展させるのか、新たな進化を齎すのか、破壊と蹂躙をまき散らすか
この世界の行く末は、今だ誰もわからない・・・
ルール
・過度なエログロ禁止
・チート、確定ロール禁止(他者のキャラを許可なく動かさない等)
・他作版権キャラ及び本家デジモンの人間キャラ禁止(オマージュはOK)
・オリデジ禁止
次スレはでお願いします - 2二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:39:07
スレ主です
まず、私が裏スレを作るなど設定のすり合わせを行う場を作ることを怠ったこと、またその場任せに展開を載せるなどといったうかつな行動により、これまでお付き合いいただいてきたスレ民の皆様へ大変不快な思いをさせてしまいました。
深く深く反省しております、申し訳ございませんでした。
離れた閉まった皆様の設定は最低限触れる程度にとどめ、もし許していただけるのであれば、また戻ってきてくれることを望みます。
改めて、本当にすみませんでした。 - 3二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:41:19
- 4二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:42:28
- 5二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:49:52
このスレの設定はタマリリスさんの『デジタルモンスター研究報告会』の設定からインスパイアされており、またご本人様の認可を受けてスレ立てしております
デジタルモンスター研究報告会 - ハーメルンコンピューターネットワーク上の世界「デジタルワールド」に突如出現したデジタル生命体、デジタルモンスター…略してデジモン。 それを発見した我々は、デジモンの研究を…syosetu.org - 6二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 22:55:33
(建て乙です)
- 7獣人集落25/12/02(火) 22:56:46
新たに進化したジンバ―アンゴラモン改めメイクラックモン
長が進化したこと、また長の子が産まれたことで獣人の集落は活気だっていた
そして、新たに大農場と並行し、長距離移動のために昆虫デジモンの家畜化に挑戦することとなった - 8獣人集落25/12/02(火) 23:04:23
「ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!」
「わーー!!?」「きゃーーー!!?」
「みんな僕の後ろに!!」
昆虫デジモンの家畜化は難航を極めた
作物に手を出さないために草食型は除外し、肉食型のデジタマを狙おうと、最近森へやってきたフライモンに目を付けた
しかし、フライモンはあまりに狂暴で、たとえデジタマを採取しても言うことを利かせられそうにないと断念した
かと言って、森の他の有力そうな昆虫デジモンはテントモンだ
とても重い荷物を運んで飛べそうにない
獣人たちは悩みに悩んだ - 9二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 23:06:11
【X抗体と呼ばれる『Xウイルス』への抗体持ちのデジモンが現れ始めた】
- 10アンティラモン25/12/02(火) 23:08:42
【アンティラモンはその後、悪魔デジモン捜索の為に宛のない旅を続けていた】
【しかし、以降新たな手がかりが見つかることはなかった】 - 11獣人集落25/12/02(火) 23:10:36
また、グロットモンは鍛冶作業に従事していたが、やはり竜人の郷のような強い炎が無ければ心もとない
どうにかこちらで火種を確保できないかとメイクラックモンの相談していた
問題はまだまだ多い、しかし着実に前進していたのもたしかだ
「ブルルーーーン!!」
ケンタルモンが荒野を駆け抜ける
元はカメモンだった彼は、今や自身の機動力を大いにエンジョイしていた
「ブルルーーん!…ブル?」
「がるっ」
そんなある日、荒野の向こう側から歩いてくるデジモンを見かけた
彼は、遠くサバンナから旅をしてきたレオモンであった - 12二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 23:16:18
ある日から、原始デジタルワールドの各地に奇妙なデジモンが現れるようになった
クラモン、ポヨモンのようにふわふわと浮かびながら、何をするでもなくデジタルワールドのあちこちをじろじろと大きな単眼で見渡すだけだ
ツメモン、クラモンが成長した姿であり、カサカサと爪で素早く移動しながら、時折捕食行動か、ありとあらゆるものをかじっていた
ツメモンの爪と分解する能力は脅威だが、二種とも非常に貧弱で時にはあっさり捕食されていた
ゆえに、気にするものはそう多くなかった - 13フェレスモン25/12/02(火) 23:27:25
ネットの海で、ダゴモンに話しかけるフェレスモン
「お元気そうですネ!我が友ダゴモン。アナタにお伝えすべきこと、一つありMath」
「ワレワレがデジタルワールドとの出入りに使っている奈落のゲートが…どんどん小さくなっている。もうすぐ、幼年期一体程度しか通れなくなるでShow」
「ワレワレは決断しなくてはなりませン。デジタルワールドに戻るか、あるいは…、このままネットの海に住み着くか」
「トロピアモンの答えは…問うまでもありませン。アナタはどうしMathか?」
「ワタシは…、オトモダチが多い方に行きMath!」 - 14獣人集落25/12/02(火) 23:29:09
ケンタルモンはレオモンを集落へ迎え入れた
彼は言語と言う文化を持っていなかったが、とても理性的であった
メイクラックモンは絵や「きろく」を見せて、レオモンがどこから来たのか尋ねたが、レオモンは首をかしげるばかり
試しにレオモンに絵を描かせてみたところ、少なくとも荒野のもっと先から来たということは分かった
そして、メイクラックモンはレオモンの下げた袋を見せてもらったところ、彼が弁当がてらに途中仕留めたらしい昆虫デジモンの破片が入っていた
メイクラックモンは興奮気味にその場所を尋ねた - 15二次元好きの匿名さん25/12/02(火) 23:29:39
【某国……アメリカ】
……………とりあえず、だ
今後このような事は無いようにデジタルワールドから出てきたデジモンを攻撃するシステムを作るのだ
「はい!」 - 16アンティラモン25/12/02(火) 23:37:20
ううーん……宛のない旅を続けるのも疲れました
ケルビモン様、もしかして早とちりしていたのでは?
【密林地帯で大の字になって寝転がりながら、アンティラモンは上司へのちょっとした愚痴をこぼす】
……そろそろ我が子の様子を見に……
い、いやいや!この前見に行ったばかりじゃないですか!
私、なんだか過保護になってません?
"親"ってこういうものなんでしょうかね…… - 17ダゴモン25/12/02(火) 23:37:38
【・・・・フェレスモンよ、我は、正直に言えば、あの世界はキライだ】
【このネットの海に比べ、あまりにも原始的で、文明の欠片もない。背後にはいつも暴力が付きまとう】
【我は、どちらかと選ぶなら、迷うことなくこのネットの海に残る】
【・・・・だが、それと同時に、あの地はまごうことなき、我らのルーツたる場所だ。】
【ただ・・・立ち去るのではなく、何か痕跡を、残したいのだ。クラモンだけではなく、我と・・・そして其方の、確かにいたという、痕跡を】
【・・・・やはり、我は、どう取り繕うと、あの世界のデジモンなのだな・・・・根底には、種を残したいという本能がある】
【フェレスモンよ・・・置き土産に、我らの種を、残してゆかぬか?】
- 18フェレスモン25/12/02(火) 23:45:47
- 19ダゴモン25/12/02(火) 23:51:15
- 20フェレスモン25/12/02(火) 23:58:04
- 21二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 00:00:21
一方そのころ、獣人集落のある森では大きな変化が訪れていた
今まではこの森にもクネモンやテントモンなどの昆虫デジモンはいるにはいた
しかし、その進化を阻害しているものがいた
ベジーモンやそれに準じる食虫植物デジモンである
彼らは甘い香りで昆虫デジモンを引き寄せ捕食してしまう
これにより、森に生息する昆虫デジモンは成熟期になれる見込みはほぼなく、一回の産卵数を多くすることで個体数を維持していた
ところが、トロピアモンの前身であるゲイルモンが森の植物デジモンを片っ端から食い荒らしたのだ
当然食虫植物デジモンが激減したことで、反対に昆虫デジモンの生存率が急増
結果、森には昆虫型の成熟期が多く現れていくことになるのだが、獣人たちが知る由もなかった - 22野良ハンター25/12/03(水) 00:09:02
(男の軍勢はついに大陸を平定した。コクワモンは『まさかここまでやれるとは』と半ば呆れながらも感心していた)
ぐすっ!!ぐす!!親より先に死んでんじゃねえよ!!クソボケがーー!!
『『かみさま……』』
(男の最初の10体は皆寿命を迎えた。しかし、全員が最後にデジタマを残し、産まれた子はみな男へ仕えた。男は、自分の作ったへたくそな木彫りの10体を見ては涙していた) - 23デスメラモン25/12/03(水) 06:24:15
(一方デスメラモンは特訓していた)
想定相手は高機動 受けてからじゃ遅い
ならば
(チェーンを相手に巻き付け動きを封じる技を思いついた)
(そしてデスメラモンは力比べのため各地を放浪するのであった)
(今度はポキュパモンへと視点を変えよう)
(なぜかポキュパモンは獣人集落にいた)
(強力な昆虫型デジモンに襲われて逃げた結果である)
ここ…どこ…?
(再び泣きそうである) - 24獣人集落25/12/03(水) 06:56:23
獣人集落ではレオモンに案内を頼み、仕留めた昆虫デジモンの捜索に打って出た
メンバーは長距離移動の可能なケンタルモン、ユニモン、ハヌモン二世が向かうことになった
「ぷピ?」
「ありりゃ?新しい子かな?かわち~~☆」
一方村ではいつの間にか現れていたポキュパモンがきらきらとぱたぱた(プットモン)に絡まれていた
そして、農場では未曾有の危機と直面した
「ごぎぎぎぎぎぎ!!!」
「こらぁーーー!!!やめろーーー!!」
同じく森から現れ作物を狙うようになったゴキモンである
ケンタルモンをも越える逃げ足と異様な生命力、そしてヌメモンのように不潔。
元来スカベンジャーに位置するゴキモンだが、この個体群はよりにもよって農園に目を付けたのだ。
予想外の害虫被害に獣人集落はてんやわんやになった。
- 25獣人集落25/12/03(水) 07:09:44
ゴキモンの肉体自体は成長期でも戦えるくらいには貧弱である
しかし、やつらには奥の手があった
『ドリームダスト』
「ギャー?!きたないー!!」「くさいーー!?」
体内の汚物を吐き出す必殺技である。あまりの不潔さと悪臭に警備していたジャングルモジャモンやスターモンはもんどりうった
もっとも安全に対処出来るのはもはやメイクラックモンのみであったが、広大にした農場、そして何より長である彼が四六時中警備するわけにも行かない。ゴキモンは神出鬼没で昼夜問わず現れる。
獣人集落は完全に参ってしまった。 - 26ポキュパモン25/12/03(水) 07:10:16
- 27獣人集落25/12/03(水) 07:17:03
- 28獣人集落25/12/03(水) 07:21:01
- 29ポキュパモン25/12/03(水) 07:40:48
(ポキュパモンは喜んだ)
(今まで誰も再現出来なかった銃をこの集落は再現して見せたのだ)
(だが撃つには火薬がいる)
(火薬という概念を求めて旅に出ることにした)
ありがとうございますー
このお礼はいつかしにまいりますー
(そう言って旅に出たのであった)
(大きな鉄の塊となった銃を持って)
- 30二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 07:56:35
ある日、空からとあるデジモン───その死体が勢い良く海へと落ちた
ギガシードラモンと呼ばれていたそのデジモンは海の奥底へと沈み、姿を朽ち果てさせながら圧倒的な威圧感を放ち他者を寄り付けさせなかった
そんなギガシードラモンの遺体に接触する者が現れる
野生のルカモンだ
彼は極度の空腹状態のままギガシードラモンの身体へと齧り付いた
………この日、イレギュラーな形となって水中文明が誕生したのである - 31二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 08:08:18
- 32獣人集落25/12/03(水) 08:10:55
ケンタルモンたち遠征チームは野をかけレオモンの案内する場所へ向かった
そこは荒野とサバンナの中間地点にあたる場所ただ
背の低い草が広がり、身を隠す場所の少ないその場所では、デジモンは体格を大きくすることで外敵に備えた
ブルモンが群れで荒野をかけ、ライノモンがのそのそと歩いている
そして見つけた
空飛ぶ昆虫デジモン、ヤンマモンである - 33二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 08:15:47
マリンデビモンを量にとしたジェリーモンの群れの誕生である。
野生下において、デジプランクトンしか食べられず進化するにはあと一歩エネルギーが足りずに食われるプヨモン、プヨヨモンが安定して量が多い食事を取れるようになればこうなるのは当然である
ジェリーモンはマリンデビモンを崇めたが、当然彼は困惑するしかない
予測してなかった方面から出来た始めての仲間に戸惑いながらもジェリーモン達を手下に加えることとなる
- 34オクタモン25/12/03(水) 08:18:14
海底都市に目を付けたのは、ダゴモンの消えた後安住の地を求めて旅立ったオクタモンだった
かつての同盟相手の面影をみた彼は、自分も住まわせてくれないかと頼み込んだ - 35ポキュパモン25/12/03(水) 08:19:44
(ポキュパモンは海岸線を歩いていた)
(そんな最中遠くで爆発音が聞こえた)
(どうやらキャプテンフックモンの船が近くにあるようだ)
(ポキュパモンは海岸線を走ってキャプテンフックモンの船に向けて走り出した) - 36二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 08:23:23
- 37獣人集落25/12/03(水) 08:26:12
- 38キャプテンフックモン25/12/03(水) 08:26:42
- 39ポキュパモン25/12/03(水) 08:27:52
- 40キャプテンフックモン25/12/03(水) 08:29:22
- 41オクタモン25/12/03(水) 08:31:50
- 42ポキュパモン25/12/03(水) 08:32:38
- 43キャプテンフックモン25/12/03(水) 08:35:49
- 44獣人集落25/12/03(水) 08:36:49
ケンタルモンたちはやっとの思いで他のヤンマモンを見つけ、注意深く観察した
そして、少し離れたオアシスをねじろにしており、その水面へ産卵していることに気がついた
ケンタルモンたちはヤンマモンが獲物を探しに飛び立った隙を見て、そのデジタマを数個運び出した
- 45ポキュパモン25/12/03(水) 08:37:37
- 46キャプテンフックモン25/12/03(水) 08:40:39
- 47オクタモン25/12/03(水) 08:42:25
- 48ポキュパモン25/12/03(水) 08:44:15
- 49二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 08:45:25
やがて文明が安定期に入るとマリンデビモンは
ギガシードラモンの聖骸を崇める宗教のようなことをし始めた
文明を開花させたのはギガシードラモンであり、彼はこの身を捧げてまで我らに知性を与えたと言う内容だ
ジェリーモンやプヨモンもマリンデビモンを救世主として讃えている
これが合体し、文明全体に宗教という確固たる柱が加わったのだ
- 50キャプテンフックモン25/12/03(水) 08:47:09
- 51獣人集落25/12/03(水) 08:54:05
ケンタルモンたちはヤンマモンのデジタマを集落へ持ち帰り、さっそくオアシスのように水辺のカメ族と協力して育成を始めた。
一方、山岳地帯の竜人集落に残されたセピックモンの子も成長していた
シャーマモンを経て、祈祷師デジモン、バロモンになっていた
バロモンはセピックモン譲りの知性、そして竜人の面影を感じさせる体格を身につけていた。
彼もまた親の後を継ぎ、薬学に秀でていたが、不思議な力「気」を扱う術を身につけていた
『メテオダンス』
不思議な踊りをすることで、竜人が吐くような火球を無数に放つ戦闘力を身につけていた。
バロモンはセピックモンの蒸留技術をさらに向上させ、ものすごく気持ちのよくなる水(スピリッツ)を開発した
火が着くほどのアルコール濃度となったそれは、下手な成長期が嘗めれば目を回して倒れるほどであったが、成熟期以上の竜人には身体が痺れるほどのアルコール濃度がバカウケだった - 52オクタモン25/12/03(水) 08:56:28
- 53キャプテンフックモン25/12/03(水) 08:59:21
- 54オクタモン25/12/03(水) 09:01:51
- 55キャプテンフックモン25/12/03(水) 09:04:21
- 56ポキュパモン25/12/03(水) 09:11:54
ふんふふんふふん
(ポキュパモンは平原でひたすらボムモンを狩っていた)
(そして徐々に平原のボムモンを狩るのに適した身体になっていった)
(遠くのボムモンを見るために目が発達し、爪よりも火力の高い銃を使い、
ありとあらゆる武器に精通していった)
(そしてその結果魔人型デジモン アスタモンへと進化したのであった)
(ポキュパモンはしばらく経って自らの変化に気付き喜んだ)
(そして大量の火薬を持てるようになったため獣人集落に大量の火薬を持っていった) - 57オクタモン25/12/03(水) 09:16:09
- 58獣人集落25/12/03(水) 09:27:58
ヤンマモンの卵が手に入った獣人だが、孵るまでの間は自力でゴキモンに対策しなくてはいけない
そこで、意外にも役立ったのはグロットモンの片手間に作ったクロスボウである
ゴキモンに近付かないで狙い打つことができるので、精神的にだいぶ楽になっていた
それでも致命傷には至らないことや避けられることも多いため、まだ安心は出来なかったが……
「うむ……そもそも、今まではなぜがさがさ(ゴキモン)が現れなかったのでしょうか?なぜ突然現れたらのか?今までは何が現れないようにしていたのか?」
ケンタルモンたちが戻ったのもあり、多少の余裕が出てきたことで獣人たちは森へ調査隊を送ることにした
「ガルっ」
あと、サバンナから来たレオモンはそのまま定住することにしたようだ
- 59アスタモン25/12/03(水) 09:31:45
- 60獣人集落25/12/03(水) 09:43:22
「え!?もしかしてぷにぷに(ポキュパモン)?!ぷにぷにーー!ひさしぶりー!おいっすー☆」
「おいっすー☆」
ぱたぱた(プットモン)からキュピモンへしんかしており、きらきら共々出迎えた
「おお、こいつが火薬か……おもしれえ!!」
火薬の現物をみたかじかじ(グロットモン)はさっそく以前のメモから銃を複製し試し撃ちをした
ダアン!!!
と、音が森に響き渡り、何事かと獣人たちはあわてて集まってきた
「はぁ~~、音がでかすぎる苗加難点だが、なかなかの威力じゃねえか!こいつはおもしれぇ!!」
鍛冶仕事で音に慣れていたかじかじだけは愉快そうに笑った
それからかじかじは火薬の面白さに次々と銃を作った。保管してある鉄を使いきってしまいそうなので、あわてたおさおさに止められたが
また、火薬を小さな袋に詰めて破裂させ、大きな音を立てる「癇癪玉」を作った
これを投げるとゴキモンや害虫デジモンは慌てて逃げていく
警備がまた楽になり、こればかりは獣人たちは喜んだ
今のところ、銃を向ける相手は、彼らにはまだない
- 61アスタモン25/12/03(水) 09:49:30
(火薬を持ってきたアスタモンは火薬がボムモンというデジモンから取れること
それを海の上の船から教えてもらったことを伝えた)
(そしてボムモンは少し遠くの平原にいることも伝えた)
(あと火薬は爆発するから保存方法に気をつけることも伝え旅に出ていった)
(なんでも旅に出る理由は兄弟を連れてくるためとのことであった)
- 62二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 09:50:41
- 63獣人集落25/12/03(水) 09:59:49
ハヌモンやコエモンが筆頭になろ森へ調査に出向いた
そうしてしばらくするうち、植物デジモンが数を少なくしていたことに気がついた
やがて、コエモンのうち一体が、ひっそりと緑に擬態するベジーモンを見つけた
ベジーモンは甘い香りを漂わせ、やがて釣られてやって来たクネモンを丸飲みにしてしまった
大発見に喜んだコエモンは、さっそくハヌモンを呼んだ - 64獣人集落25/12/03(水) 10:21:51
調査隊はベジーモンを持ち帰り、ことを報告した
試しにベジーモンを少し離れた場所に設置し観察していると、やがて匂いに釣られゴキモンが現れる
これはいける!……と、思った矢先に
「ごぎごぎぎ!!」「うひぃー!?」
ベジーモンはゴキモンにあっさりやられそうになった
ベジーモンは待ち伏せ型の狩りをすることで省エネ仕様に進化したデジモンであり、戦闘能力はからっしきであった
慌てて割り込んだスターモンがゴキモンを討伐し事なきを得た
一応の効果は立証されたので、獣人たちはベジーモンの養殖にも取り組むことにした - 65セイバーハックモン25/12/03(水) 10:31:05
セイバーハックモン率いる一段は今日、新たな新天地へと足を踏み入れた
寒冷地。
極寒のこの大地にて彼らは新たな集落を作るのだ
彼の直系の子供のハックモンが元気に駆け回って集落予定地を見つけセイバーハックモンは部下に指示を下す - 66アスタモン25/12/03(水) 10:33:12
- 67セイバーハックモン25/12/03(水) 10:35:13
- 68二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 10:42:56
極寒の寒冷地では、デジモンたちは身体巨大化することで適応していた
長い体毛を持つバルキモンやモジャモン、雪そのものの身体を持つユキダルモン。子供のバクモンすら別大陸の者より毛深い
そしてそれらの頂点に立つのがマンモンである
小山のような巨体は鼻の一振で岩盤をも粉砕した
そして鼻から水分を凍結させ放つ「ツンドラブレス」を受けた相手は一瞬にして氷像と化す
マンモンはこうして外敵を排除し、また食糧を貯蔵していた
結果、マンモンは寒冷地で大いに繁栄し、完全体が複数体で群れを成すという、他大陸ではめったに見られない光景があった - 69ファイラモン3兄弟25/12/03(水) 10:45:13
- 70セイバーハックモン25/12/03(水) 11:25:32
- 71セイバーハックモン25/12/03(水) 11:31:37
猛吹雪が吹く中、巨大な石の壁が建造される。
作業をするのはブシアグモンやコテモンなどの剣士のデジモン
石を己の武器で切り上げて積み上げて溶解させ、くっつけて行く
炎を燃え上がらせて雪に侵入されない空間を作り上げる
セイバーハックモンはその中心にいた
彼らが家に選んだ建材は木材
更に大地を掘削し温泉を掘り当てる - 72ファイラモン3兄弟25/12/03(水) 11:36:04
長男「仕方ない また余裕があったら思い出してくれよな」
次男,三男「「いいのか?」」
長男「無理強いはしない それにそれは正義ではないしな」
次男,三男「「また始まったよ 兄者の正義ってやつ」」
長男「じゃあな」
(そう言って立ち去る)
- 73二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 11:39:45
マリンデビモンは狩りへと赴く
ホエーモン(成熟期)を仕留めて民へと分け与える
その肉の味に感銘を受けたジェリーモンの一体が積極的に狩りへと参戦するようになる
マリンデビモンは心配しながらもそのジェリーモンを助手のように扱い、トビウオモンを協力して仕留めた時の事だった
ジェリーモンの体はより大きくなりテスラジェリーモンへと進化を遂げる
初めての成熟体にプヨモンたちは喜びながらトビウオモンの肉を食べた - 74デスメラモン25/12/03(水) 11:50:10
(今度はデスメラモンを見てみよう)
(デスメラモンは放浪の末獣人集落の近くの森に来ていた)
(そしてそこにアスタモンが現れる)
(獣人集落近くの奇跡の再会であった)
(お互いがお互いを兄弟だと認識しアスタモンはデスメラモンを獣人の集落へと案内した)
(放浪の末デスメラモンは何体かのメラモンを連れていた
どうやら自分に憧れて舎弟にして欲しいとのことで舎弟にしたとのことだった)
アスタモン「兄弟を連れてきましたー」
デスメラモン「兄弟分のデスメラモンです よろしくお願いします」 - 75二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 11:52:08
海洋デジモンの間では盛んに大型化が現れていた
より大きく、よりたくさんの餌にありつけるように、水竜も魚型も、より巨大な種が生まれていた
そしてある時、水竜の血族のホエーモンたちのなかに、姿はそのまま一際巨大に成長した「完全体ホエーモン」が現れた
それに触発するかのように、シードラモンの中にも、より巨大で強力な個体が現れたのだ
メガシードラモンである
彼らは完全に沖に特化し、自重で内臓が圧迫されるためもう浅瀬に近寄ることはで着なくなったが、まごうことなき海洋の頂点捕食者となった - 76獣人集落25/12/03(水) 11:57:53
「へぇ~~ぷにぷにちんの兄弟なんだ~~☆おいっすー☆」
「おいっすー☆」
「こいつだああああああああああ!!!」
「はにゃ?」
メラモンをみたグロットモンは自身の鍛冶仕事を手伝ってくれとたのみこんだ
ありったけの目の回る水を差し出して必死であった - 77二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 12:00:59
水竜に対抗するように魚類のデジモンの中からとあるデジモンが頂点捕食者争いに首を突っ込むことになる
海を漂う戦艦と呼ばれるもののデータを含んだメモリ結晶を飲み込んだトビウモンが始祖となる……『シャークモン』である
体の半分が金属で出来ているシャークモンは海の暴れ者として南方の海で力を蓄える事となる
そして年に一度、数体が渡りを行うことでシードラモンの数を減らしにいくのだ
水竜に追い立てられたトビウモンの執念は確実にシャークモンへと受け継がれていた - 78デスメラモン25/12/03(水) 12:06:40
- 79二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 12:06:44
対して南方の海から淡水へと移り住む個体が出た
それが大群で狩りをするピラニモンである
彼はその性質上群れで狩りをする
しかし彼は完全体で並び立てる存在はいない
そこで彼はホエーモンのように成熟期のピラニアモンを産もうと考えた
この試みは成功するだろうか……
- 80二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 12:17:54
……うんうん、メモリ結晶を有効活用するデジモンが増えてきた…
竜人の子たちは警戒して使わないけど猿人のデジモンは使ってくれるみたいだ……
【ポテチをむしゃむしゃ食う】
さぁて、次のを投下するか
【そう言って男が選択したのはまたもや『天使』のメモリ結晶だった】 - 81二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 13:04:50
【とりからボールモンがピヨピヨと群れで飛んでいる】
- 82デスメラモン25/12/03(水) 13:24:18
(ある時デスメラモンとアスタモンは目がまわる水を飲むついでに自らの生まれを話し始めた)
(もともと自分達は火山の生まれでとあるデジモンを師匠としていたこと)
(その師匠はしばらく前から姿を見かけないこと)
(その師匠デジモンは牛のような見た目で二本の大きな刀を持っていたこと)
(師匠のような立派なデジモンになるため自分達含めて5匹のデジモンがいたこと)
(自分達を除いた3匹は傭兵になると言ってどこかに行ったこと)
(その師匠が言うには兎のようなデジモンが一番強かったとのことなどを語って聞かせた) - 83二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 13:29:03
絶対的君主として降臨していたトロピアモン亡き後の密林地帯
惰性と暴食を貪る完全体デジモンがいなくなったことで再生しつつあるそこで、最初に数を増やしたのは植物型デジモン達であった
トロピアモンという猛威を恐れて殆どのデジモン達が密林を去る中、ひっそりと隠れ住んでいたデジモンがいたのだ
それがウッドモンである
何故密林を去らなかったのか
理由その1 ウッドモンは枯れ木に擬態することで他のデジモンを欺き捕食することを得意とするデジモンである
ウッドモンの擬態というアドバンテージを最も活かすことができるのが木々のある場所なのだ
密林地帯を飛び出し平原にでも出てみれば、次に木々のある森林地帯に辿り着くまで擬態を活かすことができなくなる
理由その2 ウッドモンは元々高い知性を有していた
トロピアモンが立派な体と翼を持っていながら殆ど動かないことに気づいたウッドモンは、擬態して隠れながら奴の行動範囲外に陣取った
幸い植物型であるウッドモンは光合成を行なったり、地面に根を張ったりすることで積極的に動かずとも生命活動を維持することが可能だった
また、擬態に適した体は時折通りがかる外敵からデジタマや子供達を隠すのにも役立った
満を持してトロピアモンがいなくなれば、殆どのデジモンが逃げ出した後の密林地帯は外敵が殆どいない天国であった
根気よく耐え抜いた末にウッドモンとその子供達は楽園を手に入たのである - 84二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 13:30:21
密林が回復すると、ウッドモンの子供達のひとりであるパルモンが果樹栽培に興味を持った
花に花粉を浴びせてやると実をつけることに気がついたのだ
自身と似た構造をした花への好奇心から、パルモンは栽培にのめり込んでいった
自らの親であるウッドモンの助力を得ながら試行錯誤を繰り返した
特筆すべき点としては、彼らはこれを食糧生産の為ではなく一種の娯楽や研究として行っていることだろうか
植物型デジモンは他のデジモンの体液や果実に含まれる水分を吸う事はあるが、基本的に光合成や地面に根を張ることでの補給で事足りる
この果実の生産は決して必要不可欠ではないのだ
果実の量産に成功すると、今度は交配による新たな品種の作成に着手した
雨に強い種、大きな実をつける種、早く育つ種……
何せ外敵がいないものだから、どれだけ時間がかかっても安心して試行錯誤を繰り返すことができた - 85二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 13:33:08
ところが、楽園は永遠には続かなかった
トロピアモンの不在に気づいた昆虫型デジモンの群れがいたのだ
ファンビーモンやハニービーモンによって構成された、フライモン率いる群れである
果樹の研究にかまけすっかり戦いを忘れ平和に生きていた植物型デジモン達は、軍隊さながらの統率された群れによってあっという間に追い詰められた
恐ろしいのは、植物型デジモンが得意とする擬態が殆ど意味を成さないことだった
パルモンやフローラモンは密林地帯の鮮やかな花々に紛れるが、花の蜜を吸うファンビーモン達からすれば関係ない。花であってもデジモンであっても捕食対象だからだ
怯え追い詰められた植物型デジモン達だったが、ここで救済の光が差す
ファンビーモン達が果樹園に気づいた
それを作り上げたのが植物型デジモン達であることも
最も高齢であり、偶然にも拾ったメモリから言語データを得ていたウッドモンは必死に訴えた。これらを作り上げたのが自分達であることや、果実によって違った特性があり、きっと昆虫型デジモン達を飢えさせることはないこと
しかしこれらを維持する為には自分達が必要であることを
この世界のデジタルワールドに言語というコミュニケーションツールが広がりつつあったのが幸いした
群れのリーダー格であったフライモンはウッドモンの訴えを受け入れ、植物型デジモンと昆虫型デジモンは共生関係を結ぶこととなったのである
……最も、どちらかといえば昆虫型デジモンによる植物型デジモンの奴隷化が表現として近いだろうが - 86アンティラモン25/12/03(水) 13:37:25
はぁ……なるほど
【アンティラモンは見ていた】
【最初から全て見ていたわけではない】
【具体的に言うなら、植物型デジモン達が昆虫型デジモン達によって追い詰められ果樹園を差し出し自身の有用性をアピールして軍門に下ったくだりを見ていた】
【助けることはしなかった】
【何故なら、これもまたこの世界の自然の摂理であり慈しむべき生の営みだからだ】
【アンティラモンは愛を知った。だが、ケルビモンの遣いとしての在り方を忘れたわけではない】
【だから、アンティラモンの存在に気づいたウッドモンが縋るような視線を向けても、ただ手を振って挨拶を返すだけだった】 - 87獣人集落25/12/03(水) 14:20:33
- 88デスメラモン&アスタモン25/12/03(水) 14:37:02
そうかそうか
(と言いつつ楽しげに酒を飲むのであった)
(翌日 デスメラモンとアスタモンは少し遠くでクワガーモンと戦うファイラモン3兄弟を見かけた)
(なんでも寒冷地での営業に失敗した後各地を転々としていたとのことであった)
(ファイラモン3兄弟は自分達以外が完全体になっていることに絶望し洞窟城の方へと走って行ってしまった)
デスメラモン「もったいないことしたな」
アスタモン「別に アイツらもいつか獣人集落に来るよ」
デスメラモン「そうか…」
- 89獣人集落25/12/03(水) 15:10:28
「おさおさ!!このメラメラ(メラモン)のおかげで火の問題は解決だ!あとは鉄だ鉄鉄!!鉄をもっと手に入れてえ!!ドラドラとの交易をもっと増やしてくれ!!あと火薬だ火薬!!火薬の元を捕まえて増やそう!!!」
「う、うう、う、おはよう、ございます、かじかじ…!ご、ごめんなさい、ぼく、今頭がぐるぐる……うっえ、それに、先にやらなきゃいけないことはまだいっぱいあって…」
「ふにゃあ~~、おっはよーおさおさちん☆」
「き、君は元気ですね、きらき……ら?」
「ふにゃ?どうしたのおさおさちん?きらきらはきらきらだよ☆」
「え??……いや、ごめんなさい。姿が……」
「んにゃ?……あ、ほんとだ!きらきら変わってる~~!もっとキラキラだ!きゃは☆」
この日、獣人集落二人目の完全体が産まれた - 90鉱山の竜人集落25/12/03(水) 15:33:32
【ドルガモンが玉座に座って目を瞑っている
想像するは父上ストライクドラモンを越えた存在──父が成れなかった完全体
無数の戦士達が見守る中、進化が始まる
どんな攻撃にも耐えられる、特殊ラバー装甲がその身体を覆う】
………
今ここに竜王が再誕したのだ】
【その日、竜の集落で宴が開かれた】 - 91獣人集落25/12/03(水) 15:42:23
きらきらの進化と一騒動あった獣人集落
ベジーモンのトラップは、対ゴキモンとしては今一であったが、ゴキモンの幼体と思われるププモンやドクネモンの駆除には大いに貢献した
このププモンやクネモンと似たドクネモンは、ゴキモン時代に溜め込んだ汚物が濃縮され、体内に毒を蓄えていた。ドクネモンに関しては口吻に噛まれたコエモンが高熱にうなされた。
毒があるから例え狩っても食糧にも肥料にもできない、しかし、ベジーモンは毒素も関係なく消化液で吸収してしまった。
思わぬ成果にには獣人たちは大喜びだ、何せ幼虫を見付けるのは困難だ
入れ食い状態のベジーモンはブクブクと肥太っていった - 92獣人集落25/12/03(水) 15:52:24
そうしてヤンマモンの卵も還り順当にクネモンとなった
このクネモンは元はマングローブの林から流れてきた血統故か、水中でも活動でき水辺を好むという変わった特性を持っていた
クネモンたちはため池で育てられ、餌を与えられて徐々に慣らされることになった
「おとうさま!おいっす☆」
ぱたぱたはルクスモンへと進化していた
「……ぱたぱた、挨拶はこんにちは、ですよ?」
「えー?でも!おかあさまが好き好きなひとへの挨拶だっていってました!」
「そーだよおさおさちん☆」
「「おいっすー☆☆」」
「………お母さん、子育ては大変なのですね」
メイクラックモンは育児疲れにも困っていた
そこへ、交易に訪れた竜人の民からドルガモンの進化を知り、獣人集落は祝いのために使節団が向かうことになった
- 93二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 15:53:00
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- 94鉱山の竜人集落25/12/03(水) 15:56:04
- 95獣人集落25/12/03(水) 15:56:13
「こうして、直接お会いするのは初めてですね」
「ぼくは獣人のおさおさ、アンゴラモンです」
メイクラックモンはサイバードラモンへ握手をする
ちなみに、彼はずっと母に呼ばれた「アンゴラモン」というのを自分の名だと思っていた
- 96サイバードラモン25/12/03(水) 16:00:50
【父からのプレゼント──X抗体で様々なものを得たサイバードラモンはメイクラックモンの握手に力強く答える】
こちらこそだな
…では、こちらも名乗ろう
我が竜人の王…サイバードラモンである
【玉座に座りながらサイバードラモンはニィッと笑った】 - 97獣人集落25/12/03(水) 16:02:56
「なあ!あんたが火薬の元を見つけたっていう船長さんかい!?頼むソイツの場所を教えてくれ!代わりにこの銃を優先的に卸すと約束する!!」
「きゃは☆シロドラちん(セイバーハックモン)おいっすー☆きらきらだよー!元気ー☆」
「お初にお目にかかります、獣人のおさおさよ。我はまぜまぜの子、バロバロ(バロモン)と申します。こうしてお会いできたこと、誠に感謝申し上げ……」
「ガル、ニク、クレ」
「なんでお前着いてきたんだよガルガル(レオモン)……」
宴では皆思い思いに過ごし、竜王の誕生を祝っていた
「ともに、始祖たる長からその座を受け継いだ身。ともにお互いの里をより発展させて行きましょう。サイバードラモン」
- 98オクタモン25/12/03(水) 16:06:04
- 99竜人集落25/12/03(水) 16:08:07
- 100デスメラモン25/12/03(水) 16:12:17
- 101オクタモン25/12/03(水) 16:16:59
- 102獣人集落25/12/03(水) 16:22:01
「新たなる……土地、集落?」
「……考えたこともありませんでした。僕たち獣人は、ずっとあの森で暮らしてきました。」
「今は、大きい育てる場所(大農場)もまだまだ未完成です。外の土地、なんて……」
「おさおさ様、失礼ながらそれはわたくし自身がさきがけではございませんかな?」
「バロバロ…」
「我は獣人の郷を知りませぬ、しかし、郷へ対する愛は、親よりしかと受け継ぎました。竜人、そして獣人の郷の役立てになることは、我の誉にございまする。おそらく、他の土地に移ったものの子も、同様でしょう」
「それに、それは、お前のゆめ、つながる」
「せんせー(初代ハヌモン)」
「みな、しってる、お前の、夢。せかい、見て回りたい、だろう?そのためにも、あたらしい、さと、べんり」
「……けど」
「だいじょうぶ、みろ。ドラドラ、せかい、ちった。けど、あつまった。みんな、おう、祝っている。」
「たとえはなれても、みな、おさの、さとが、だいすき。かわらない、ずっと」
- 103デスメラモン25/12/03(水) 16:28:23
- 104サイバードラモン25/12/03(水) 16:28:48
- 105獣人集落25/12/03(水) 16:31:31
「……わかりました、ありがとうございます、せんせー」
「うむ……おさの子、として、ほこりだかい」
「サイバードラモン、僕たちは今はまだあの森でやらねばならないことは山の様です。けど、いつかそれも落ち着いたら、ドラドラのみなさんのように、世界に僕たち獣人の里を増やしていこうと思います。そのときは、ぜひ助けてもらいたい、そして僕たちは貴方達を助ける。祖の代からそうしてきたように、ずっと」
「これからも、獣人と竜人は友でありつづけましょう、サイバードラモン!」
「……ところで、今回は祝いということで、僕たちも贈り物を持ってきたのです」
「大きく育てる場所で取れたばかりの木の実、そして、それで作った目の回る水のさらに目の回る水……「さいきょーに目の回る水です!(アルコール度数(80%!!)どうぞどうぞ」
(竜人にはとにかく酒を飲ませる、獣人の代々伝わる交渉術だ!!)
- 106二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 16:33:20
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- 107オクタモン25/12/03(水) 16:34:35
- 108サイバードラモン25/12/03(水) 16:35:53
- 109獣人集落25/12/03(水) 16:41:38
- 110サイバードラモン25/12/03(水) 16:47:36
- 111デスメラモン25/12/03(水) 16:49:38
- 112メイクラックモン25/12/03(水) 16:52:04
あうう~~~~
せかいが!もっとぐるぐる~~
ぐるぐるだよぉ~~
おかあさんたすけて~~~~???
おかあさん~~~~??? - 113二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 16:56:56
密林で誰にも気づかれずに生きているデジモンがいた。
ナマケモンである。
木の枝にぶら下がりながら、ほとんど一日中眠って過ごすナマケモン。
その戦闘能力は成熟期の中では飛びぬけて低い。
戦闘向きの成長期にすら敗けるだろう。
だが、ナマケモンは極限まで筋肉を削ぎ落し、体温調節能力すら失い、基礎代謝を低下させることで、
一日に数枚葉っぱを食べるだけで生活できるのである。
また、毒のある植物や果実を平然と消化する強い消化酵素を得ている。
これにより、密林の中でも毒草だらけのエリアはナマケモンの安住の地となった。
なぜ毒草エリアは安住の地たり得るのか?密林から強力な外敵は来ないのか?
来ないのである。
なぜなら、「食物連鎖のピラミッドの底辺」たる弱小草食デジモンが住み着かないから。
常に獲物を狩り続けなくてはならない強力な肉食デジモンにとっては、獲物が見つからない不毛の土地も同然。
それ故に、たまに通りかかった強豪デジモンがいても「定住しない」。
これが毒草エリアがナマケモンの楽園となった経緯である。 - 114二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 17:01:11
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- 115二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 17:03:23
ある時、莫大なデータが詰まったメモリ結晶が密林エリアに落下した。
触れるだけで完全体に進化できるほどの凄まじいエネルギー量である。
ナマケモンは、その輝きに興味を惹かれ、メモリ結晶を拾った。
…だが。
何も起きなかった。
ナマケモンがあまりに弱すぎて、メモリ結晶が完全体進化対象として不適切と判断したのである。
この場合、「弱すぎる」というのは蔑称ではない。ナマケモンにとっては褒め言葉にあたる。
生活サイクルの安定化と最適化に成功したと言えるナマケモンにとって、完全体への進化など必要ない。
メモリ結晶にとっても、このようなデジモンに進化を促す必要性がない。
…結局、ナマケモンはそのメモリ結晶を木に飾り付け、また昼寝をしたのであった。 - 116オクタモン25/12/03(水) 17:04:53
- 117キャプテンハックモン25/12/03(水) 17:08:49
- 118デスメラモン25/12/03(水) 17:13:48
- 119二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 18:09:28
(とある遺跡にて そこにアルティメットブラキモンの死骸が降ってきた)
(そしてその死骸に様々なデジモンが寄ってきた)
(その中でも一番早く栄養のあるところを貰ったのはチョロモンであった)
(そして今ここに文明?が発生したのかもしれない…) - 120二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 18:25:30
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- 121二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 18:30:08
さて、このナマケモンは、いかなる系統の種なのだろうか。
ナマケモンが産んだデジタマを観察すると…
デジタマからは「モクモン」が生まる。成長期になると、リスのような「シューモン」に成長する。
一見すると獣人型のように見えるが、幼年期Ⅰがモクモンである点が獣人型とは大きく異なる。
実はナマケモンやシューモンは、世にも珍しい「パペット型」という系統である。
パペットデジモンの特徴は、まるでぬいぐるみのような身体構造にある。
布状の体組織が、綿状の体組織を包み込んでいる構造である。
中には、綿の中に芯となる骨格上の構造物が入っている種もいる。
そのルーツは、煙型デジモンのモクモンのうち、煙よりも「綿」に近い身体構造に突然変異した個体群が、「綿と布で肉体を作る」という形質を獲得して進化したものだと考えられている。
布や綿が生命を持つなんてことがあるのか?と疑問を持つだろう。
パペット型デジモンを形作る綿と布は、ミクロサイズでは「菌糸」に近く、細胞壁を持った細胞が糸状になったもので編まれているのである。
…パペットデジモンの中には、成長期になるとキノコ型デジモン「マッシュモン」に進化するものもいる。
菌糸に似た細胞組織が形作ると考えると、歩く菌糸のマッシュモンと同じ外見を得るのは妥当な進化といえるだろう。
- 122二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 18:51:01
あるときシューモンの一体が、安住の地を捨てて旅に出た。
弱い旅シューモンは、強い外敵から怯え隠れながらも、安住の地へ戻ろうとはせず、どんどん旅を続けていった。
やがて旅シューモンは、あるものを見つけた。
猿人型デジモンの死骸とみられる骨である。
全身の骨が揃っており、骨の保存状態は良好だ。
それを見た旅シューモンは…なんと体の縫い目を解き、バラバラになった。
そして猿人型デジモンの骨を包み込んだ。
そして旅シューモンは進化した。猿人型デジモンの面影を強く残すパペット型デジモン、ターゲットモンである。
「ウ゛キッ!」
安住の地に留まる個体もいれば、そこを離れる個体もいる。
…同じ親から生まれたデジタマでも、生来持って生まれる性格が異なる場合もあるのだ。
- 123アンティラモン25/12/03(水) 19:25:53
【何度目かの定期報告を終える】
【以前の緊急信号の件を尋ねたが、『その件は一旦置いて、任務に集中してください』と言われてしまった】
【『それよりも、外の……いえ、なんでもありません。あなたは任務を続けなさい』何か情報があるなら教えて欲しい。こっちはあちこちでイレギュラーが起きててんてこ舞いだ】
【当初の目的──この世界のありのままの成長を見守り、不必要な介入を排除する……これはもう果たせそうにない。アンティラモンだけの手には負えないのだ。人員が足りていない。これを完璧にこなせというのならもっと面子を増やしてほしい。オファニモン様のとこのネフェルティモンとか見張りで暇そうにしてた記憶ありますよケルビモン様】
【職場への愚痴はさておき】
【旅を続ける内、アンティラモンは奇妙なものを見つけた】
【一見、何かの結晶のように見えるそれ。しかし実際のところ圧縮された膨大なデータによって構成されている】
【それこそ……もしデジモンの体に入り込みでもすれば、その在り方に大きな影響を与える……つまり、予想もつかぬ進化を誘発しかねないある種危険な物質だ】
【アンティラモンはそれを素手で触らないよう細心の注意を払った。拾った布の切れ端で丁寧に包み、ツタで編んだ袋の中に入れた】
【デジモンである以上アンティラモンにもどんな影響が出るか分からなかった】
【これが自然発生したものなのか、それとも外から齎されたものなのかは分からない。何せ、アンティラモンに分かるのはそれが"圧縮されたデータであること"止まりであり、何のデータなのかは解析しなければ分からないからだ。そしてこの世界にこれを解析する手段はまだない】 - 124アンティラモン25/12/03(水) 19:27:17
さて、次はどこ……に……
【洞窟を出て川辺を歩いている時だった】
【見かけたのは白くて小さな体を持つ幼年期デジモン……ポヨモンだ。この世界では別段珍しくもない。細胞分裂で増えるポヨモン達につきまとわれたのをまだ覚えている】
【問題は、そのポヨモンの視線の先。例の結晶がきらりと輝いていた】
ま、待っ──!!
【慌てて手を伸ばすよりも早く、ポヨモンは結晶を飲み込み──体が輝き、膨れ上がり、そして──】
「……んがー?」
【幼年期デジモンであるトコモンへと進化を遂げた】
あちゃー……どうしましょう
「まー……ま?まーま?」
【恐らく、アンティラモンの言葉をオウム返しにしているだけだろう。そういう意図はないのだろうが】
ママじゃないですよー……
【アンティラモンは力なく呟いた】 - 125二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 20:44:46
ここは砂漠の大運河。
サボテン型成熟期デジモン「トゲモン」や、その成長期デジモン「アルラウモン」の姿が散見される。
そこへ、一匹の幼年期デジモン「キャロモン」がやってきた。
キャロモンは外敵に襲われる中、ヘロヘロになりながらここへ逃げ延びてきたのだが…
砂漠の厳しい環境に適応しきれず、行き倒れてしまった。
たまたな通りかかったトゲモン。キャロモンを拾い上げる。
キャロモンはトゲモンのグローブについた水滴を舐めた。
トゲモンは何を思ったか、キャロモンを大河のところへ連れて行った。
キャロモンは水を飲んで元気を取り戻し、トゲモンに懐いた。
「キャロキャロ!キャロ〜!」
「トゲ〜」
彼らに言語というものはまだ存在していなかったが…
互いに互いへ、なにかあたたかい感情を抱いていた。
やがてキャロモンは砂漠に適応した姿の成長期デジモン、フェネックギツネの特徴を持つ「ネーモン」に進化した。
ネーモンは、大河に生息しているデジブナ、デジジャコといった「デジモンと同様のデータ肉体を持つが、デジモンとは異なる魚型デジタル生命体」を獲って暮らした。 - 126二次元好きの匿名さん25/12/03(水) 20:53:21
やがてネーモンは成熟期デジモン「ミケモン」に進化した。
ミケモンはミケネコに似ているが、放熱に適した大きな耳はネーモンから引き継いでいる。
ミケモンはやがてデジタマを産み、ネーモン達と共に暮らすようになった。
大河の近くにネーモンやアルラウモン、トゲモンが住み着くようになったのである。
ネーモン達は余分に取れた魚型デジタル生命体を干して貯蔵した。
その余暇で、「遊び」をするようになった。
「ネ〜!」
「ネネネ〜!」
「ミケ〜♪」
…藁のボールを蹴ったり叩いたりして転がす、原始的な球技。
「蹴鞠」に近いといえる。
しかしながら、彼らの悲劇が訪れる。
大河が氾濫し、洪水が起こった。
多くの家屋が洪水にのまれ、ネーモン達は溺死した。
死骸は海に流れていったようだ。
「ネ〜!」
「トゲ〜…」
生き残った者達は、同胞の死を哀しんだ。