モルモットくん「お前がモルモットになるんだよ!」

  • 1二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:28:09

    「その言葉を待っていたよ」
    そう言うとアグネスタキオンは白衣を

  • 2二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:28:53

    脱ぎ捨てリングへと駆け上がった

  • 3二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:29:54

    試合のゴングが鳴り響く。
    スカーレットの怒声が轟く。

    向かい合うのは二人の男女。

  • 4二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:30:21

    いったい何が始まっているんだ…

  • 5二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:30:56

    >>3

    男女!?

  • 6二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:32:01

    タキオンの拳がモルモットの腹筋へと振り抜かれる。
    モルモットはそのままタキオンの腕を掴んだ。

    捕まえた。

    彼はタキオンの腕を掴んだまま一本背負いを仕掛ける。

  • 7二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:33:21

    北米版やめろ

  • 8二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:33:28

    モルモット君は絶対にローキックはしないんだよ

  • 9二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:33:31

    振り回されるタキオンは地面を蹴り。
    掴まれた腕を支点にモルモットの脇腹を蹴り抜いた。

    ウマ娘の脚力から放たれる一撃、モルモットの口からマウスピースが飛び出す。

  • 10二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:34:14

    「そして君が生まれたというわけさ」

  • 11二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:35:31

    モルモット君めちゃめちゃ勃起しながら戦ってそう

  • 12二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:35:38

    >>9

    >>10


    ウワーッ!端折り過ぎ!

  • 13二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:35:41

    マウスピース「俺が…子供…?」

  • 14二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:36:58

    私はケモノだ、勝利を渇望するケダモノだ。
    俺は戦士だ、敵を屠る武士だ。

    モルモットは腕を掴んだまま前へと駆け出す、後退はない。
    背後のポールに気づくタキオンの表情が変わる、獲物を確実に仕留めるオオカミのように両足を振り上げモルモットへ振り下ろす。

  • 15二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:39:41

    彼女の踵が肩へ突き刺さる、人体の出してはいけない音が彼の脳に響く。

    モルモットは──耐えた。

    ポールに二人の人間が激突する。
    クッションを巻かれたそれに叩きつけられたタキオン、追撃にモルモットの鍛え上げられた肉体が彼女を押し潰した。

  • 16二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:42:17

    そういうプレイなん?

  • 17二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 08:42:41

    「最高だねぇ」

    モルモットの身体が浮き上がる、そう観客が思った直後。
    彼の身体は真っ直ぐ反対側のポールへと吹き飛ばされる。なんてことはない、タキオンが両足で彼を押したのだ。

    アグネスタキオン、研究者の顔を捨てた彼女は今
    誰よりも笑っていた。

  • 18スレ乗っ取ったけどどうしよう22/05/05(木) 08:44:46

    「最高だよ…タキオン」

    二人がゆっくりと立ち上がる。
    示し合わせたように前へと進む。
    拳と脚が互いの肉体へぶつかる距離、射程圏内へ。

    戦いはまだ──終わらせない。

  • 19222/05/05(木) 08:46:14

    スレ主…お前が始めたスレじゃないか…っ!!

  • 20二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 09:39:59

    なんだこのバトル…

  • 21二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 13:57:02

    うおお?
    ウオォォォォォ!

  • 22二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 13:58:27

    熱いぞ続けて

  • 23二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 14:07:40

    ウマ娘と言えど肉体の耐久力は人間と大差ない
    ましてガラスの脚と呼ばれるタキオンのこと、モルモットくんが鋭いローキックを一発、タキオンの膝関節に打ち込むだけでタキオンの選手生命は絶たれるだろう
    しかしモルモットくんは下半身への打撃や組技を禁じ、敢えてタキオンの技を受けて戦っている
    これはお互いがお互いへの深い信頼と愛情がなければ成立しえない試合であり、2人はセック ス以上の快楽を感じていることだろう

    つまりそういうプレイなんだ

  • 24二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 14:09:23

    何だこのスレ

  • 25二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 16:36:29

    モルモットが拳を構え、赤ん坊が腕を振り回すように、斧を横薙ぎに振るように、力任せに拳を彼女へ叩き込む。

    タキオンの頬が鈍い音を立ててそれを受け止めた。

    「…痛い」

    彼の拳を頬にめり込ませたままニカッと笑う、女の顔へ拳を叩きつける、本来なら咎められるべきであろう行為は今の二人にとっては互いを認め合う握手代わり、モルモットがタキオンを一人の戦士と認めた容赦のない一撃だ。

    顔から拳を取り除くように彼女が腰を落とし更にしゃがみ込む。追撃を加えようとするモルモットが拳に手を添えハンマーのように振り上げた。

    そして、タキオンは──跳んだ。
    数十キロの体重+ウマ娘の跳躍+膝蹴り=破壊力
    彼女にとって簡単な計算式、その答えがモルモットの心臓部へと叩き込まれた。

    飛び上がった彼女と衝撃を受けた彼がバランスを崩し重なるように倒れ込む。

    まるで愛し合う男女の果てた姿、リングの上がタキオンとモルモットだけの世界とするならば二人はまさにアダムとイヴなのだろう。

    彼らが後の人類の繁栄の始まり出会ったようにに二人の闘争心はリングという一つの空間で爆発的に燃え上がっていく。

    ウオッカのカウントが観客の歓声に混じり二人の耳に届く。

    止めてくれるな、終わらせるな。
    二人の想いは一つであった。

  • 26二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 16:44:41

    「膝は大丈夫なのか?」

    「だからこうしてモルモットくんの前にいるんじゃないか。」

    小さく囁きあった二人は示し合わせたように飛び上がり、後退り立ち上がる。
    今はただ全てをぶつけ吐き出すだけだ。

    子を成すだけならば言葉がいらないように、戦いにピロートークなぞあるはずがない。

    タキオンとモルモットは同時に相手へと駆け出した。
    ただの体当たりだ、二人の肌のぶつかる音が雷鳴のように響き、二人が互いを殴ろうとそして拳を受け止めようと腕を振るい掴み合う、まるで相撲のように。
    モルモットの体格か、タキオンの脚力か、互いが互いをポールへと叩きつけてやろうと押し合う。

    スカーレットの怒声がまた轟いた。

  • 27二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 19:09:09

    なんでこんなことに…

  • 28二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 21:34:17

    ウワーッよく見たら俺がレフェリーしてる!?

  • 29二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 21:35:21

    こういう普段余裕そうな子が自分の発明品とかでちょっとかわいそうな目に遭うのが好きなんだよね

  • 30二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 21:59:15

    これは…良い闘いですね

  • 31二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 22:03:37

    >>29


    嘘でしょ…かわいそうどころか楽しそうに応戦してる…

  • 32二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 22:50:56

    押し合いに勝ったのはタキオンだった。
    腕を無理矢理離したかと思えば、彼へ抱きついた。
    観客にはそれが、まるで花嫁が生涯を捧げる相手にするような愛の抱擁に見えただろう、しかしそれは見間違いだと直ぐに我に返る、彼女の口から普段の姿とは結びつかないような叫び声。

    モルモットのブルース・ウィリスやキアヌ・リーブスを想起させる絞り上げられた恵体が持ち上がる。
    そのまま倒れ込むようにタキオンは駆け出す。

    先程の攻防の攻守逆転、ウマ娘の自慢の脚力による速度でモルモットの肉体がポールへと押し潰される。

    即座に一歩下がったタキオンの拳のラッシュがマシンガンをドラム缶へ撃ち込むように次々に鈍い音を立ててモルモットの身体へと突き刺さる。

    元より武道を収めてはいないタキオンの拳、しかしすっかり遊び飽きたビリヤードのように知り尽くした己の肉体だ。
    彼女の頭脳は今どのような動きをすれば確実に眼の前の男へ重い一撃を与えられるか、それだけのためにフル回転し己の筋肉へ腕へと命令を発信していく。

    まるで幼子が癇癪を起こしたような滅茶苦茶な動きは細い彼女の両腕を余すことなく暴力の、戦いの、勝負の手段として威力を発揮させていた。

  • 33二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 22:52:37

    タキオンこんなに動けるならモルモット君にお世話を頼む必要なくないか?

  • 34二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 22:53:41

    >>33


    それとこれとは別だねえ

  • 35二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 22:54:52

    俺、人の立てたスレで何してんだろ…
    明日の夜まで残ってたら続けてみたい

  • 36二次元好きの匿名さん22/05/05(木) 22:55:33

    続けてどうぞ

  • 37二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 01:58:45

    迫力合って好きだよ

  • 38二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 11:59:12

    続け

  • 39二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 12:01:32

    野生の夢枕獏

  • 40二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 20:33:41

    タキオンのラッシュにモルモットの身体は少しずつ崩れ落ちていく。
    タキオンの表情が曇り始めていく。

    それで終わりなのかい?
    私のモルモットくんはそんなものだったのかい?
    これで…終わってしまうのかい?

    振り下ろされる拳が誰にも気づかれることなく勢いを僅かに落とす。

    その瞬間、タキオンの視界が爆発した。

  • 41二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 20:38:37

    いや爆発したのではない。
    唇の上から伝ってくる鉄の味、鼻から伝わる激痛。

    モルモットのヘッドパッドが彼女の顔面へ炸裂したのだ。

    ふふ…ははは…あはははは!!

    最高のサプライズパーティーを目の当たりにしたときのような歓喜の感情が彼女の腹から口へとこみ上げ溢れ出す。

    今まで己へ誤魔化しはあっても嘘はつながった彼がタキオンへぶつけた初めての騙し討ちだ。

    彼の表情は未だ闘志が燃えている、我が身を喰らわんと燃え上がっている。

    ここはリングの上、そして二人きりの舞踏会。

    ダンスはまだ──終わらない。

  • 42二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 20:57:57

    後退りをしながら垂らした鼻血を吸い込む
    ポールを背に深呼吸をしながらモルモットをじっと見据える。

    「嬉しいねえ…想いをぶつけ合うってのは」

    「悲しいねえ…この勝負もいつかは終わらせなくてはならないのは」

    「楽しいねえ…そうだろうモルモットくん?」

    「寂しいねえ…決着をつけなくちゃいけないのは」

    そっと片足を後ろへ、両手を広げながら下へ。
    削り合うのではない、一撃一撃を全身全霊の捨て身で放つ。
    ウマとヒト、フィジカルの差は語るまでもない。
    ただ勝ちたいなら簡単だ、攻撃を避ければいい。
    だからそんな真似は嫌だ、想いを伝えるのに小出しで伝えて返事を受け取らないなんて恋愛映画なら二流以下だ。
    これは恋と同じだ。想いを伝えて返事を正面から受け止める。そうだ…きっと自分が求めていたのは──

    「タキオン、まるで終わりが近いみたいじゃないか」

    「───もう限界なのか?」

    タキオンの口から吐き出されたそれが水滴を叩きつける音を響かせリングの床へ紅く飛び散る。
    鼻血を止め、正しく酸素を取り込み二酸化炭素を吐き出せる─今この場でできる最高のコンディションを取り戻す。
    気づいたのだろう、モルモットは腰を低く両腕を構え迎撃の姿勢を取っている。
    勢いよくしゃがみ込んだタキオンが両手を地に付け両脚を弾け飛ばせる。
    超短距離のクラウチングスタート、走者は己、ゴールは彼、勝利は確定。
    駆け出した彼女の身体が砲弾のように飛び出した。
    ウマ娘としての身体能力の全てを注ぎ込んだタックルがモルモットへと発射される。

  • 43二次元好きの匿名さん22/05/06(金) 21:20:40

    ちょくちょくいるスカーレットはなんなんだ?

  • 44二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 03:11:26

    想いを伝えるのに〜のくだり好き

  • 45二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 03:15:57

    タキオン!ボンバーイエッ!タキオン!ボンバーイエッ!

    テー↑ テー↓テー↑ テー↑テー↓ テー↓テー↑

    「~炎のファイター/猪木 BomーBaーYe~」


  • 46二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 12:26:52

    何だこのスレ...

  • 47二次元好きの匿名さん22/05/07(土) 21:32:31

    オラッ続けるんだよ!!

  • 48二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 09:26:28

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 09:35:12

    野生の村上春樹や夢枕獏が出没する!
    だからあにまんはやめられねえんだ!

  • 50二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 20:48:42

    これまだ終わってないよね?

  • 51すいませんしたっ22/05/08(日) 20:55:36

    モルモットが両手を開く。
    タキオン自身を矢として発射されたサジタリウスの矢が己へ迫る、彼女の笑みが眼前に近づく。

    君の全てを受け止めよう──ただし勝負として。

    開かれた両手は折りたたまれて、突き出された。
    公園や公共施設の出入り口にある地面から突き出たポール…見た目はそこまで頑強に見えぬアレはトラックの衝突に耐え、逆にトラックを廃車にしてしまうことがある。

    それと同じ原理だ。
    タキオンはモルモットの掌底を両肩に受けバランスを崩し。
    彼女と同じく後ろに下げた脚でポールを支えに自身を固定していたモルモットへ衝突した。

    タキオンがモルモットへ突進したのか
    タキオンがモルモットに激突してしまったのか。

    ただ理解すべきなのは彼女の攻撃は不発に終わり
    彼の攻撃が始まったというわけだ。

  • 52二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 21:03:22

    そのままモルモットがタキオンを床へと叩きつける。
    背中だけをリングの床へと打ち付けるように何度も練習を重ねた投げだ、先程の激突の衝撃で一瞬緩んだ彼女の肉体が彼の腕力によって床へと急降下され口から息と唾液が吐き出される。

    起き上がる暇などない、時代の風潮へ唾を吐きかけるように雄が雌の上へ跨がる。
    そして古来より力で雌を捩じ伏せてきた雄の腕が振り上げられ…彼女の頬へ振り抜かれる。

    蛇皮の鞭を鳴らすような暴力の破裂音がリズミカルに鳴り響く。

    勝負にヒトもウマも男も女もない、この世でそう簡単に見つからない平等がここにはあった。

  • 53二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 01:47:15

    >>51

    面白いから続いてくれるとありがたいけど、義務じゃないから無理に続けなくても大丈夫だからね

  • 54二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 08:29:28

    スレ乗っ取ったのはスレ主にごめんなさいかもしれねぇ

  • 55二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 20:04:57

    すごい...

  • 56二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 07:43:19

    これまだ続いてる?

  • 57二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 07:48:06

    おかしい…ここまで誰もモルモット君の耐久力に触れてない…

  • 58二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 18:59:33

    なんで文豪があにまんにいるんだ...

  • 59二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 19:51:39

    オーディエンスも熱狂確実

  • 60スターアライズ熱中するねぇ22/05/10(火) 21:25:17

    ドウェイン・ジョンソンに匹敵する程に鍛え上げられ、尚且スーツのシルエットを崩さぬよう絞り上げられた筋肉によって完全武装された両椀がタキオンの頬へ風切り音のドラムロールを奏でながら振り抜かれる

    彼女の頬から発する破裂音とのハーモニーがリングをモルモットのワンマンライブ会場へと変えていく。

    タキオンへ脳震盪を起こさせようと打ち鳴らされる頬太鼓の音は逆に彼女の闘争心を太陽フレアのようにより一層燃え上がらせた。

    体内を搾り尽くさんばかりにアドレナリンを分泌するアグネスタキオンの脳が、ニトロへ火をつけV8エンジンの大合唱を叫ぶ改造車に、彼女に闘えと叫び続ける。

    全盛期のアーノルド・シュワルツェネッガーを想起させる体格の男によって伸し掛られていた彼女の細い身体が動き、体格差というアドバンテージをウマ娘のフィジカルという切り札をもって押し上げられ、逆転する。

  • 61二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 06:41:05

    プリティダービーせぇよ…

  • 62二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 18:20:33

    すごいことやってんな

  • 63二次元好きの匿名さん22/05/12(木) 06:20:12

    保守

  • 64二次元好きの匿名さん22/05/12(木) 17:13:26

    これすごい...

  • 65二次元好きの匿名さん22/05/12(木) 17:24:43

    何を読まされてるのか全く分からねえが……
    この湧き上がる血だけは本物だッッ!!!

  • 66これで終わりっす22/05/12(木) 17:31:48

    倒されたまま膝を曲げ、腹筋で身体を起こす要領で彼女がモルモットを持ち上げ──床へ叩きつける

    スカーレットの声援に答えるようにタキオンは拳を振り上げ、ゆっくりと数歩下がる。
    モルモットが息を整えながら立ち上がった、瞳の闘志は噴火を始めた火山のようにいまだ燃えている。
    言葉にせずとも通じる彼らが同じタイミングで互いに拳を構え、大きく振りかぶる、最大の威力をぶつけてやると相手に見せつけるように。

    ボクシングであればこれ程の隙だらけな構えをすれば即座に対戦相手にタコ殴りを食らう、アッパーを浴びせられる、しかし互いにそれはしない。
    求めるものは勝利ではない、この二人にとって相手への勝利は結果でしかない。
    結果を求めて走り奮闘した彼らは今このリングにおいて望むものは過程だ。
    全力をもって全霊をかけて全てを吐き出してぶつかり合う、戦いこそが二人の望むものなのだ。

    拳を限界まで振りかぶって──全力で振り抜く。
    互いの顔を、胸を、腹を、拳を、我慢比べのようにフルスイングの拳を撃ち込み受け止め合う。
    二人の殴り合う音を背に、ウオッカはリングから飛び降りた。

    「スカーレット…行こうぜ。」
    「ウオッカ、戦いはまだ終わって─」
    「いーんだよ…見てみろよ、二人の顔。」

    タキオンとモルモットは互いに鼻から口端から血を垂らしながら幸せを噛み締め、幸福に満ち溢れて、無垢な子供のように目を輝かせる、そんな顔をしていた。

    「夫婦喧嘩は犬も〜って言うけどよ…まぁ、アレだな…『あとはお二人でごゆっくり』ってやつだよ」
    「……そうね。」

    二人が立ち去り、拳と拳で語り合う彼等だけとなる。

    「幸せだねぇ!!モルモットくん!!」
    「そうだな…タキオン!!」

    勝負の結果は──二人だけが知っていればいい。

  • 67222/05/12(木) 18:36:01

    200スレ埋まるまでタキオンとモルモットくんを殴り合わせるなんて俺にはできない…

    あと需要もない…!

  • 68二次元好きの匿名さん22/05/12(木) 18:56:50

    モルモットくん...

  • 69二次元好きの匿名さん22/05/12(木) 19:57:47

    なんでウオッカがセコンドだったの

  • 70二次元好きの匿名さん22/05/12(木) 20:14:01

    すごいのを見てしまった

  • 71二次元好きの匿名さん22/05/13(金) 08:04:01

    >>67

    書いていいんやで

  • 72二次元好きの匿名さん22/05/13(金) 08:04:23

    エピローグとか知りたい

  • 73二次元好きの匿名さん22/05/13(金) 19:26:34

    これ殴り続けるのか...

オススメ

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