【ポケモンニュース】晩夏に響くチリーンの音秘められた真相に迫る

1二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 22:12:11

ー廃墟から奇妙な音がする
近隣住民からの通報を受けて向かったジュンサーたちが目にしたものは軒下に力なく垂れ下がる大量のチリーンたちの姿だった。
野生では中々お目にかかれない希少なポケモンであるチリーンたちが何故大量に、何故衰弱しきった状態で発見されたのか。
事件の謎に迫る。
※被害拡大を防ぐ為、名称の記載を部分的に控えています。

その町の周辺はチリーンたちの生息域からは外れていた。野生のチリーンたちの目撃例はこれまで一件も記録されていない。
しかし、事件発覚の一か月前、郊外にあるショッピングモールで行われた納涼フェアでは会場の天井は大量のチリーンたちで飾られていたという。
またチリーンの進化前であるリーシャンの鳴らす音が先祖供養に良いと触れ回る訪問販売が家に来たという証言もあがった。
リーシャンは口の中にある玉が転がると鈴のような音色を発するが、その音に先祖供養の効果はない。

にも関わらず、どうしてそのような宣伝をしたのか。
同時に起きたこの出来事は何らかの関連性がありはしないか。

ここからは調査員たちの推測に過ぎないが、この事件には裏ポケジョブ組織が絡んでいるのではないだろうか。

2二次元好きの匿名さん21/09/21(火) 22:14:49

裏ポケジョブ組織とは需要が出ると見こんだポケモンを乱獲や育成で過剰に殖やし、供給過多になれば捨てるを繰り返す悪質な闇組織である。
ポケモンたちの心身のみならず、生態系を無視したその行為は自然そのものにも深刻な影響を与えている。

ポケジョブは通常、依頼主がポケモンセンターに仲介を頼み、ポケモンセンターの審査を通った依頼のみポケモントレーナーの手に渡される。
この審査にはポケモン保護の為に厳格な基準が設けられている。一度に大量のポケモンを必要とする依頼ともなれば受ける側であるポケモントレーナー側も複数のバッジ資格を必須とするほどだ。
当然、依頼主に対する審査はそれ以上に狭き門となる。
依頼そのものに犯罪性がないかは勿論のこと、依頼主は現在のみならず過去に犯罪と関わりがあったかまで丹念に調べあげられる。

裏ポケジョブ組織は審査に弾かれた依頼主につけこみ、ポケモンセンターを仲介せずに依頼を引き受けるのだ。
携帯獣労働基準法や携帯獣保護法を守らない彼らへの依頼は年々増え続け、別の悪の組織の資金源にも繋がっているという。
その労働環境は劣悪かつ過酷であり、捨てられる前に命を落としてしまうポケモンも多い。
発見されたチリーンたちに衰弱していた個体が多く見られたのもそのせいかもしれない。

今回の事件の場合、涼し気なイメージのあるチリーンを夏のイベント需要に合わせて大量のタマゴを用意した。
しかし、リーシャンからチリーンへの進化条件にパートナーとの信頼関係がある事を知らなかった彼らは苦戦した。
それ故に苦肉の策として先祖供養などとデマをでっち上げ、リーシャンの一部を訪問販売に流用したのではないか。
辛うじて進化したチリーンたちをイベント企業からの依頼に遣った後はそのまま現地で捨ててしまったのではないか。
その結果がチリーン大量発生ではないか。
全ては推察である。
しかし、これを否定する証拠は未だ上がっていない。

裏ポケジョブ組織。

その存在はこれまで噂ほどにしか取り上げられなかったが、今回の事件でその一端を掴む重要な契機になる可能性がある。
更なる事件の追求と真相解明が待たれる。

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