- 1二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 19:40:40
- 2二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 19:41:32
友達の友達だからねぇ…
- 3二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 19:49:26
「スカーレットがよく部屋でアロマ焚くんですけど、あれがどうしても苦手なんすよね」
「匂いは快不快の判断が分かれやすいからねぇ。そのアロマのサンプルがあれば、匂いを打ち消す薬品は作れるだろうが」
「マジっすか?」
「しょせんは化学的な合成に過ぎないからね」
みたいな話をするかもしれない - 4二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 19:50:30
タキオンはヤリチンだから狙ってるよ
- 5二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 19:55:29
「……ウオッカくん、恋人とかいるのかい?」
「先輩、それセクハラですよ。」
「恋人いるか聞くのって今もうセクハラなのか……ああ、そうか。ごめん…
因みに私はいないよ。」
「いや、聞いてないっす…」
「あっそうだね…」
「「……………」」 - 6二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 19:57:43
「スーーーッ…休日とか、何してんすか?」
「研究したり身体を休めたり…色々だねぇ」
「…そうっすか…」
「「………」」
「(俺、嫌われてんのかな…?)」
「(しまった…聞き返すパターンだったか)」 - 7二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 19:58:22
なんかこころがいたいよこのスレ
- 8二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 19:59:09
「バイクとか興味ないすか?」
「バイク……ああ、モーターサイクルか。君には悪いが、正直なところ興味がないね」
「そんなぁ。タキオンさん、免許取れる年齢ですよね? いーなー。俺も早く16になりてぇ」
「そう焦るものではないよ。……ふむ。確かにオートバイの工学的な構造は、速さという面においては検討に価するかもしれないな。おーい、ウオッカ君」
「こう、ギュルルンギュルルンって……あっはい、なんすか」
「世界最速のバイクはどんな作りをしているんだい? 少し興味がわいたよ」 - 9二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 20:00:21
- 10二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 20:01:43
タキオンが走ってるとこ見たら目キラキラさせて質問責めしそうなイメージある
- 11二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 20:08:38
「カッケー! なんすかこれ、なんて書いてあるんすか?」
「こらこら。無闇に薬瓶に手を伸ばすものじゃあないよ。それは……ああ、この間生成した試薬だね」
「試験管振るのってカッコいいっすよね」
「そのセンスはよくわからないな」
「どんな効果のやつなんですか?」
「光るんだ」
「光る?」
「トレーナー君が」
「トレーナーが?」 - 12二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 20:13:44
ほう…タキウオですか…たいしたものですね
- 13二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 20:21:53
「ウオッカ君」
「ども、タキオンさん」
「これ、いらないかい?」
「なんですかこの紙袋……デニム? 新品じゃないすか。どうしたんですか、これ」
「パンツをいくつか新調しようと思ったんだが、私には少し窮屈でね。丈も長い。当然、スカーレット君にも合わない。そこで、君を思い出したわけだ」
「はあ、それはいいんすけど……これ、めっちゃいいヤツなんじゃ」
「どうだろうねぇ。見たところ、縫製はしっかりしているようだが」
「見たところ、って。試着はしなかったんですか?」
「私はいつも通販で買うんだよ」
「えぇ……」 - 14二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 20:26:26
「あ…タキオンさん…」
「ウオッカくんじゃないか」
「どうしたんすかこんなところで…」
「いや、ウオッカくんのバイクの話を聞いて興味が湧いてねえ」
「ひょっとしてポケバイ乗りにきたんすか?」
「そうだねぇ」
「(…ここは誘うべきか?いや…スカーレットくんと違って私に誘われて嬉しいか…?)」
「(…これ一緒にやりましょうって言っていいのか?)」 - 15二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 20:28:35
これはウォッカが悪くね?
- 16二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 20:46:11
「ブラックのコーヒーが飲めないんですよ」
「奇遇だねぇ。私もだよ」
「えっ」
「えっ」
「いや、マンハッタンカフェ先輩とよくつるんでるし……ビーカーでコーヒーを沸かしてそうなイメージがあったんすけど」
「君は想像力が豊かだねぇ」
「紅茶派なんですね」
「研究のお供はこれ以外考えられないよ。ちょうどいい。君の分も淹れてあげよう」
「マジっすか!? へへっ、タキオンさんのお茶が飲めるなんてラッキーだな! ……あっっっまっっっっっ!!!」 - 17二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 21:18:09
- 18二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 21:33:04
「おや、スカーレット君はどうしたんだい?」
「すんません、アイツ急用が入っちゃって。タキオンさんにもLANEしといたんすけど」
「……ああ、ウマホを寮に置いてきているね」
「そんなことだろうと思いました。念のために来てよかったっす」
「ふむ。では、今日はこのまま解散かな?」
「そうっすね。俺はちょっと寄りたいとこありますし、スカーレットが行きたがってた店も覗いてみるつもりですけど」
「下見ということか」
「タキオンさんもよかったらどうですか?」
「せっかくの機会だからねぇ」
「じゃ、ちょっとぶらつきますか」 - 19二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 06:43:42
- 20二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 06:45:59
ギムレットとダスカだとなんか普通に会話成立しそうなんだよなぁ…
- 21二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 11:50:37
このウオッカくんSっぽくて好き
- 22二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 11:52:51
段々仲良くなってきてるの好き
- 23二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 18:21:58
「ふりふりだねぇ」
「ふりふりっすね」
「君はこういう服は着ないのかい?」
「いやー、俺はこういうのはちょっと。見る分にはいいんですけどね。タキオンさんは?」
「まあ、自分で選ぶことはないだろう」
「スカーレットのやつ、こんなひらひらした服着てて邪魔になんねぇのかな」
「それは人によりけりさ。私にはよくわからないが、そういえばカフェが好みそうな品揃えでもある」
「カフェって、マンハッタンカフェ先輩ですか?」
「そうだけれど」
「えっ。こんなカワイイ感じの服着るんですか」
「意外かな? よく似合っていたよ」 - 24二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 19:30:45
「すんません、昼飯まで付き合ってもらっちゃって」
「構わないよ。それにしても、大きいハンバーガーだねぇ。脂質が気になるところだが、夜に調整すれば差し障りないだろう」
「やっぱり気を遣ってるんすね。スカーレットが言ってました」
「まあ、不要なものを食べようとは思わないな」
「そういうストイックなとこ、カッケーっす」
「むしろものぐさと呼ぶべきだろうが、視点によってはそう言えるのかもしれないな」
「外食とかもあんまりしないんですか?」
「食べに行く時間が惜しいからねぇ。おっと。これは決して嫌味ではないから、わかってくれたまえよ。私にも食事の喜びは理解できる。……理解できるようになった」
「……?」
「なに、気にすることはない。ところで、これはどうやって食べるんだい?」
「こう、ぎゅーって潰して」
「ぎゅーって潰して」
「がぶーって」
「がぶーって」 - 25二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 19:34:16
かわいいな
- 26二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 19:36:21
なんとなく開いたら良スレだった
- 27二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 19:47:27
「本屋に来るのも久しぶりだ」
「そうなんですか? なんか、しょっちゅう来てそうなイメージなのに」
「古本や貴重書でもない限り、ネットで買えてしまうからね。そもそも、最新の理論を猟歩しようと思えば、論文のデータベースにアクセスするのが一番だ」
「りょうほ?」
「文献や資料を読んで回ることだよ。科学的に有意な書物というのは、既に査読を終えている。質の高低を度外視した場合、一定の評価を得ているものがほとんどだ。つまるところ、人口に膾炙していることも少なくない」
「さどく……人工の会社?」
「……その理屈がある程度正しいと判断され、その判断が広く知れ渡っていることが多い、ということだ」
「えーっと。つまりバイクはカッケーし、みんなそれを知ってるけど、バイクの研究をしてる人がカタログを買う意味はないってことですか?」
「そういうことにでもしておこうか」 - 28二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 20:18:56
「タキオンさん」
「なんだい、ウオッカ君」
「科学って、いったいなんなんですか?」
「なかなか深淵な質問だね。ああ、深いことを言う、くらいの意味で捉えてくれたまえ。しかし、どうして急にそんなことを?」
「いや、さっき本屋でちょっと話したじゃないすか。俺も授業で理科を習ってますけど、そういえば、これは何を勉強してんだろうな、って」
「明確な定義は一旦措くとして、そうだな。科学の特徴の一つに、再現性というものがある。たとえばこの紅茶だ。君と私は同じストレートティーを注文したが、これらの味に大きな違いはあるだろうか?」
「えっ。あー、えーっと……」
「そう難しく考えなくていい。素直に答えてくれたまえ」
「……んー、そんなに違いはないんじゃないすか。だって、店で同じものを注文したんだから、あんまり味が違ったらクレームになりますよね」
「では、この店はどのように紅茶の味を保っていると思う?」
「そりゃあ、茶葉の銘柄とか、量とか、お湯が何度でどのくらいとか……マニュアルで決められてるからでしょう」
「それが再現性だ。つまり、特定の条件さえ揃えてしまえば、誰が行っても同じ結果が得られる。紅茶の味を再現する上において、必要とされる方法と条件はなんなのか。そうしたものの働きを解明していくことが、科学であると言える」
「……いまいちよくわかんないすけど、走るのが速いヤツがいて、そいつを追い抜くにはどうすればいいか、感覚だけじゃなくて理屈で考える、ってことですか?」
「悪くない理解だ。そして」
「そして?」
「科学とはすなわち文化であり、文化とは人生を豊かにするものであると主張した研究者がいる。ならばこう言い換えることもできるだろう。人生を豊かにするものは文化であり、文化とはすなわち科学だ」 - 29二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 20:47:57
ウオッカは自室に戻り、通学鞄を開いた。中から理科の教科書とノートを取り出す。気乗りしないはずの宿題も、今日はいつもと違って見える。
「……アンタが黙って勉強してるなんて、いったいどうしたの?」
その熱中ぶりは、スカーレットが部屋に戻ってきたことにも、すぐには気づかないほどだった。
「へへっ。今日の俺はひと味違うんだぜ」
「えらくご機嫌じゃない。ひょっとして、タキオンさんと何かあった?」
「何かあった、ってほどでもないけどさ」
ぽつぽつと、ウオッカは今日一日を振り返っていく。スカーレットは珍しく、ウオッカの話に口を挟もうとはしない。それどころか、穏やかな笑みを浮かべてルームメイトを見守るようだった。
タキオンが旧理科準備室に足を運ぶと、カフェが一人で佇んでいた。もしかすると、そこにはカフェが主張するところの『お友だち』がいたのかもしれないが、それはタキオンにはわからないことだ。再現性に乏しく、科学とは言いがたい。
「ちょうどよかったよ、カフェ。おみやげがあるんだ」
「……はい?」
タキオンは手提げ袋をカフェに差し出す。カフェは訝しげにタキオンを睨みながら、おそるおそるといった様子で、それを受け取った。
「これは……ハンカチ?」
「君が気に入りそうなデザインだったからねぇ」
「どういう風の吹き回しですか?」
「なに、ただの気まぐれさ」
タキオンは研究資料に手を伸ばした。すると、視界の片隅にウマホが映ったので、はて、と首を傾げた。どうも、寮に忘れていたわけではなかったらしい。LANEを確認すると、朝にウオッカからのメッセージが、そして、昼過ぎ頃にトレーナーからのメッセージが届いていた。
『明日のお昼のリクエストある?』
タキオンは振り返った。視線の先ではカフェがハンカチを一度広げ、デザインをあらためたのち、手提げ袋に丁寧に仕舞っている。
「おーい、カフェ。明日の昼食だけど、ハンバーガーとコーラにしようと思うんだ。いっしょに食べるかい?」
タキオンが声をかけると、カフェは顔を上げた。そして、言葉の意味がよく呑み込めなかったのだろう、カフェはしばらく静止し、にわかに目を見開いたかと思えば、先ほどよりもますます訝しげに、胡散臭いものでも見るような眼差しを、遠慮なくタキオンに向け続けるのだった。
人生が豊かになるのなら、それは科学であるとも言える。 - 30二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 20:50:50
「光る?カッケー!」ってウオッカは言うかな?
- 31二次元好きの匿名さん22/05/09(月) 20:52:50
- 32 22/05/10(火) 02:31:19
ダスカを介しない二人は珍しいけどかわいいな
理論派と感覚派の歩み寄りって感じ - 33二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 14:07:39
ええやん
- 34二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 00:09:47
時間はかかるけど仲良くなりそうな2人
- 35二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 11:56:24
- 36二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 15:53:35
上級生相手だと外面マシマシだからな……