- 1二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 21:51:19
アイヌの伝承の中には、「ウシュヤマタトゥウマ」という巨人が登場する。
剛力無双で女性や子供を守る守護神として語られる彼だが、別の伝承に登場する"とある神様"と同一の存在なのではないかという考察が一部学者の間でなされているのだ。
その名は、「チンポセンセイ」。何とも下品な響きと捉えられかねない名前の神様だが、伝承では女性に対して善き男性を告げる"縁結びの神"として登場する。傍には美しい姿をした女神がいて、一説では医療や安産を司っていると言われている。
「チンポセンセイ」の特徴として、大柄で額にはハンペイがくっついているという非常にユニークなものがあり。「ウシュヤマタトゥウマ」もまた巨大な体躯と額には分厚いコブがあったという。
そのことからこの二つの神は同じものを指していると考えられているのだが、ここでさらに別の"存在"が顔を出すのである。
北海道の一部地方に伝わる民話に「オベンチョ」という怪物が登場するのだが、これもまた「ウシュヤマタトゥウマ」と「チンポセンセイ」のことではないかと言われているのだ。
「オベンチョ」はいじめをしている少年たちを脅かすが、いじめられていた側の少年にも怖がられた怪物は仕方なく凍った湖に飛び込むというもの悲しい物語である。
この「オベンチョ」も大男で、額が大きく盛り上がった姿で描かれる。
"守護神"、"縁結びの神"、"怪物"と、全く違う顔を見せる彼について、自身もアイヌの血を引いているアイヌ伝承の研究者・谷垣鉄瓶氏に話を伺った。
谷垣氏「伝承が生まれたとされる時期や地域の類似性から、3つの言葉が同じものを指している可能性は否定できないと思いますね。
同じ神が様々な側面を持つという例は"スギュモトゥ"などがありますし(注)
逆に同じ言葉が別の意味を伴って伝承される例も存在しますよ。
樺太の一部地域では「子どもの独り立ち」を「ボッキ」と言いますが、これは日本語の「勃起」が意味を変えて伝わったものという説があります」
時に姿や意味を変えて伝わっていくものたち。
これらが歴史の波に消えることなく、後々の世にもまた伝わっていくことを願うばかりである。
注:アイヌの伝承に登場する人物。「子どもを守る武神」とも「恐ろしく残虐な鬼神」とも伝えられる。食事を司るとも言われ、脳みそや目玉を好んで食したという。 - 2二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 21:53:24
1の完成度が高すぎてなんも言えねぇ
- 3二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 21:55:27
脳みそや目玉好んで食うとかスギュモトゥ怖えな……
- 4二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 22:02:35
スギュモトゥのオソマは美味いという謎の神話が残っていそう
- 5二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 22:06:21
牛山さんが実際に神話に加わったらって一発ネタでスレ立てて申し訳ないです
以下、「ゴールデンカムイ」が実際に神話として伝わったら的なスレで - 6二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 22:09:02
ねぇこのウシュヤマタトゥウマやチンポセンセイ、オベンチョって東南アジアのある地方の御伽噺に登場する不敗の守護神ウッシャマの事なんじゃ…いやまさかな…
- 7二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 22:15:02
- 8二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 22:18:36
二瓶の「勃起」が巡りめぐって谷垣の子孫らしき人の口から語られてるの良き…。
- 9二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 22:26:34
「この不敗の牛山を神話に加えなよ」って、新しいカムイの誕生だったんだなあ
- 10二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 22:27:17
家永っぽいカムイが一緒にいるの好き
- 11二次元好きの匿名さん22/05/08(日) 22:31:56
屈斜路湖周辺に出るという天狗の盗賊
釧路のアイヌに伝わる動物を穢し蝗害を呼ぶ悪霊
シライシ王国の伝説にある寂しがり屋の水辺の神様