- 1二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 18:29:06
栄光や勝利を掴む夢?幸せで充実した夢?理想の自分が描かれた夢?……自惚れのような夢だとしてもそれならどれだけ良かっただろうか。
毎晩、毎回眠る度に見る。
──私が脚を抱えて無様に地面に這いつくばり泥にまみれ華など無縁な夢だ。
『……っぐぅぅぅっ………!!!』
『タキオンッ!!!!』
決まって痛みに伏せた私を見てモルモット君が駆け寄ってくるのだ。脚が痛い、どうなってしまったのか怖い。夢なのに妙なリアリティを持ってそれは毎晩、夢の中で何度も、何度も如何なるロケーションであろうとリピートしてくる。
「……嫌だッ!!」
布団を押し飛ばすかのように起き上がる。
まだ夜だ。しかし春の夜のまだひんやりとした空気とは裏腹に私の身体は寝汗と冷や汗にまみれ、身体はガタガタと言わんばかりに他人から見ても震えていた。
決して寒かったわけでも暑かったわけでも無かった。
研究によって脚の脆さの恐怖に抗おうとしている私が、恐怖に支配されつつあるのだ。
「ぅぅ……」
心細さを誤魔化そうと座りながら丸まる。
体育座りのまま塞ぎこむような形だ。しかしそれでも私の不安なんか消えやしなかった。
「タキオン…さん……?」
大声を出してしまったからかデジタル君が起きてしまった。
彼女はとても変わった子だが、芯はとても心優しい子だ。
……なのに私は。
「ひっ……!?」
後ずさりして壁にぶつかると頭を抱えるように再び塞ぎこんだ。彼女に怯える必要など欠片もないというのに。
「大丈夫…大丈夫ですから……」
私を抱えるようにして優しく背中をさすってくれる。まるで泣き叫ぶ子供を宥める母親のように。
「貴女は強い子ですから…デジたんが信じてますから……」
小柄なデジタル君が今だけは大きな存在に感じて、私のことを暖かい安心感で落ち着けてくれる。
「……すぅ………」
だからなのか、私はすっかり眠りに落ちてしまった。
「辛いことがあったら誰かに甘えて良いですから……だから今はおやすみなさい」
って感じのが頭に浮かんだので誰かSSください - 2二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 18:31:41
そ こ に あ る
- 3二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 18:32:40
そこにありますね
- 4二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 18:33:39
- 5二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 18:51:15
実際デジタキってどれぐらいあるんだろう……?
- 6二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 19:50:19
母性を持ったデジたん…だと……?