ここだけダンジョンがある世界の掲示板(攻略外伝スレ)

  • 1一般上級冒険者C22/05/10(火) 19:35:18

    このスレはここだけダンジョンがある世界の掲示板の番外編のスレです

    本スレ

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    あらすじ


    かつて冒険者達が〈指揮剣〉と戦ったダンジョン『常闇の廻廊』を調査していたという男がギルド酒場で酒を飲んでいた。

    その男は何故か〈斬糸〉に興味を示したのだが……

  • 2〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 19:44:29

    スレ立てお疲れ様です

  • 3一般上級冒険者C22/05/10(火) 19:44:37

    「お前らがあの場所であの怪物と戦ったあと。」

    「ギルドから遺跡の調査依頼をされたんだ。」
    「俺は考古学にもそこそこ知識があってな。危険な魔物はお前たちが倒してくれたみたいだし、戦闘があまり得意じゃない俺にとってはうってつけの依頼だった」

    【男は机の上のグラスに手をかけて酒を飲む。】
    【一息つくと再び話し始めた。】

    「俺は少しずつ遺跡の文字を解読して行ったんだ。それがなにかの確信に触れるぞーって時。」
    「封印された扉があったんだ。他を調査しても文の続きは無し。続きはおそらくはその扉の向こうだろうさ。」

    「……一応は解こうとした。けど無理だったよ。どの時代の封印かはしらねえが、人の手でどうにかできるもんではないと思う。」

  • 4〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 19:46:39

    「……成程。けど、私を探してたのはなんで?自慢じゃないけど考古学に関してはまるっきり素人よ?」

  • 5一般上級冒険者C22/05/10(火) 19:49:33

    >>4

    「ああ、それはいいんだ。」

    「重要なのはこの封印された扉に書いてあった文章だよ。」


    【そう言って男は映像記録スクロールを見せた】

    【男の言う通り、扉には何か文字が書いてあった。】



    「これは古代語だ。それも、7国大戦よりも昔の文明のな。」

    「これを現代語に訳すと」


    『魔石に選ばれし者現れる時、封じられた力解放せん』

    『選ばれし者よ。審判の石に触れ力を示せ。』


    「ってなるんだ」

  • 6〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 19:52:23

    >>5

    「魔石……あそこにあった魔石と言えば……」


    「…………『至天魔石』…………」


    「……それで私を探してたのね。確かにあの場に居合わせたわ」

  • 7一般上級冒険者C22/05/10(火) 19:55:58

    >>6

    「……いたと言うだけでお前さんに声をかけねえよ。」

    「あの魔石は凄まじい魔力を持つ反面、暴走のリスクが高いんだ。」

    「魔力が暴走すれば辺り一帯を吹き飛ばしてもおかしくは無い危険物だ。」



    「……でも、1度お前さんの手に渡った時は石が安定していた。全くもって暴走する予兆がなかった……と、聞いている。」

    「だから、もしやと思ったんだ。」


    「もしかしたら、魔石に選ばれた者というのは〈斬糸〉って冒険者なんじゃないかって。」


    ※そろそろダンジョン行きます?

  • 8〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 19:59:02

    >>7

    「……!」


    「『選ばれた』……私が?」


    「……けど確かに、言われてみればそうだったわね。……分かった。行くだけ行ってみるわ」

    【そう答えると立ち上がり、出発の準備を整え始める】


    ※ありがとうございます。ではそのように

  • 9常闇の廻廊22/05/10(火) 20:03:09

    >>8

    【数時間後】

    【ダンジョン『常闇の廻廊』入口である魔法陣へとたどり着いた。】

    【それはかつて〈指揮剣〉に案内された時と同じく、とある森にある古代遺跡の中にあった。】

  • 10〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:07:01

    >>9

    「さて……着いた」

    「ついこの間の事の筈なのに、随分時間が経ったような感じがするわ」

    【呟きながら、武装を確認する。光陰のドレス、不毀竜の小太刀。そして、最大の武器、魔法により生成される糸】

    【前に訪れた時は番人のゴーレムが現れた事を思い出しながら、音と気配を殺し、慎重に洞窟の中へ踏み出した】

  • 11常闇の廻廊22/05/10(火) 20:10:18

    >>10

    【洞窟の中を進んでいくと、かつて指揮剣にそそのかされて機械剣を受けいれた場所へとたどり着く。】

  • 12〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:15:48

    >>11

    「……あっさり来られたわね。これまでの探索で魔物は全部倒されてるのかしら」

    【そう言いながらも辺りを見回せば、あの時の事が昨日の事のように思い出される】

    【機械天使に成り果て、友人に助けられたこと。その友人が闇の使徒に誘ってくれたこと。国を抜けて闇の使徒になり、冒険者としての人生を始めたこと】

    【……そしてその時の自分が許せず、追憶の闘技場で何度も挑んでは敗れ続けていること】

    「………………」

    【思考を切り替えようと、今はクエスト中だ、と自分に言い聞かせ、奥に進む】

  • 13常闇の廻廊22/05/10(火) 20:24:49

    >>12


    【進んでいくうちに道の終わりへとたどり着く。】

    【どうやら行き止まりのようである。】

    【これ以上は進める道がない。】

    【​───────はずだった。】


    『ボッ……』


    【​どこかで、炎が灯る音がした。】

    【音の方を振り返ると壁に青い炎の明かりが灯されていた。】


    【​空のように青い炎。それは、魔石の色と似ていた。】


    【……その炎により行き止まりだったはずの壁が燃え、新たな道が現れる。】

    【どこかへと導くかのように。】

  • 14〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:27:27

    >>13

    「『入ってこい』……ってことなんでしょうね」

    【少し立ち止まった後決意を固め、周囲への警戒を怠らず、燃え落ちた壁の、その先へ歩を進める】

  • 15常闇の廻廊22/05/10(火) 20:37:11

    >>14

    【暗闇を進んでいくと、突如広い空間へとたどり着く。】

    【先程までの覆い尽くすような暗闇とは違い、とても明るかった。壁には青い炎の松明がいくつもかけてあったのだ。】


    【その大広間には、巨大な壁画があった。】

    【多腕の巨人を中心として描かれた壁画は、左側では巨人が小人達に青い石を渡している。】

    【一方、右側では青い石を受け取らず、小人たちが土から赤い石を掘り出していた。】


    【そして、壁画の中央。積み上げられた2色の石の山に巨人が大剣を刺していた。】

  • 16二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 20:39:54

    このレスは削除されています

  • 17常闇の廻廊22/05/10(火) 20:41:37

    ※この場所に何か仕掛けがあるのかもしれないということにして、指揮剣(幻影)がいるところに行くための仕掛け描写はお任せしてもよろしいでしょうか?

  • 18〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:42:24

    >>15

    「ここにある壁画ってことは……この青い石が至天魔石を表してるのかしら……」

    「もう一つの赤い石は……確か至天魔石には対になる石があるってどこかで聞いた気がするけど、それかな?」


    「壁画が何を伝えようとして描かれたものなのかはさっぱりだけど……」

    【(この小人は当時の人間を表していて、この多腕の巨人が至天魔石を人間達に与えたってこと……?)などと、壁画の前で頭を捻って考えている】


    >>17

    了解しました

  • 19常闇の廻廊22/05/10(火) 20:43:41

    >>18

    ※お願いします



    【風がふきぬけるのを感じる。この場所には何か仕掛けがあり、次の部屋がまだあるようだ。】

  • 20〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:47:16

    ※この壁画がどういう物事を表しているのか、現在公開できる範囲でいいので教えて頂ければ、それに合わせたギミックを考えます

  • 21常闇の廻廊22/05/10(火) 20:51:01

    >>20

    いえ、全て晒します


    左側の絵は『神の巨人』から人間が『至天魔石』を受け取る絵

    右側の絵は『母なる大地』から人間が至天魔石と対になる『崇地魔石』を発掘する絵

    真ん中の絵は2つの石を暴走させずに破壊する方法です。

    (破壊するための情報を得るイベント第3幕、破壊する方法を得るためのイベントを第2幕で予定しています。)

  • 22常闇の廻廊22/05/10(火) 20:53:35

    >>20

    要はこの石を所持していた当時の文明の人間の宗教を示している絵です。


    この文明を滅ぼして片方の魔石を得た国が、前に設定で言った『召喚士の国』である『故アマルテイア王国』(故レミュリア王国)です。

  • 23〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:58:55

    >>21

    >>22

    成程……ありがとうございます


    「この壁画……青い石が至天魔石で、人間がそれを受け取ってる……?」

    「もし至天魔石に選ばれたのが私なら、この石を『受け取ろうとすれば』貰えるのかしら……?」

    【左側の絵の小人達がいる場所に近づく。ちょうど至天魔石を受け取りに来たとでも言うかのように】


    【すると、壁画の中の青い石が輝き、巨大な石壁が擦れる音と共に左側の絵が扉のように開いた】


    「……正解だったみたいね」

    【開いた中に足を踏み入れていく】


    至天魔石に選ばれたという所から考えました。我ながら捻りが無い……

  • 24常闇の廻廊22/05/10(火) 21:04:19

    >>23

    なるほど

    ありがとうございます


    その理由だと、


    『神は自分の与えた石に絶対の自信を持っているからこそ、人が手に入る地上の遺跡に至天魔石を置いた』


    だから遺跡の謎解きが至天魔石だった。


    『一方、人が手にした崇地魔石は愚かな力ということで、神の手が届く程の高い塔に封印した』


    人が手にした魔石では神が認めないために開かない。

    ……みたいな伝説があることにできますね!

  • 25常闇の廻廊22/05/10(火) 21:07:06

    >>23

    【扉の先は……青い炎が灯った台座以外何も無いそこそこ広い部屋だった】


    【〈斬糸〉が近づくと、炎が大きく揺らぐ。】

    【よく台座をみると、触れてくれと言わんばかりの青い石がはめ込んであった。】

  • 26〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:08:02

    >>24

    そういう解釈が……

    天に至る魔石がダンジョンにあって、地を崇める魔石が天高い場所にある……

    ……成程?(IQ3)

  • 27〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:10:56

    >>25

    「怪し過ぎるわね……何かの罠って事は……」


    「……それならここに来るまでにトラップの一つもある筈ね」

    【周りを一頻り調べ回った後】

    「結局、これに触らなきゃ話が進まなそうね。やるしかないか」

    【そして、青い石に手を置いた】

  • 28常闇の廻廊22/05/10(火) 21:17:03

    >>27

    【青い石に触れた瞬間】

    【台座の炎が大きく燃え上がる。】


    【その青い炎は四方の壁へとび、全ての壁が燃え消え去った。】

    【壁の先には何も無い。暗闇のみが広がっていた。】

    【この部屋に入ってきた方向の壁も……である。】


    【おそらく……この空間は異空間なのであろう。】



    『カツン……』



    【その時、前方に広がる暗闇の中から足音が聞こえた】

  • 29???22/05/10(火) 21:22:15

    【さらに足音が近づいてくる。】

    「おや、驚いたな。」


    【足音の主が、声をかけてきた。】


    「何故こんなところに君がいるんだい?」


    【それは、女性の声だった。】
    【かつて、この世界から追放したはずの】
    【かつて、冒険者だったはずの】

    【かつて……〈斬糸〉を闇へと誘ったもの。】


    「久しぶりだね、イリス君」

    【​────〈指揮剣〉。幻想楽団の指揮者がそこにいた】

  • 30〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:25:36

    >>28

    「!!」

    【瞬時に戦闘態勢に移る】

             

    (……この音は足音……それも、人の靴音……!)

    【今こうして自分が入るのが初めての場所に、人がいる筈はない。この足音の主はおおよそ真っ当な存在ではないだろう】


    【そう考えていた、そこに>>29




    「───え」



    【言葉が、出なかった。呆けたように立ち尽くす】

  • 31〈指揮剣〉22/05/10(火) 21:30:02

    >>30


    「なんだい? その表情は。」


    「……とはいえ、まあ驚く気持ちもわかるよ。私も驚いている。」



    【長身の女性は自嘲気味に笑う。】



    「『幻影魔術』の再現度がここまで高いとはね。性格も記憶もほぼ『私』じゃないか。」

  • 32〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:33:47

    >>31

    「…………『再現』?」

    (本人じゃないってこと?)

  • 33〈指揮剣〉22/05/10(火) 21:37:17

    >>32

    「そう、限りなく本人に近い幻影ということだ。」

    「今の私はこの空間の中でしかいられない存在だよ。そう警戒しなくても、世界には何も出来ないさ。」



    【『君がここを脱出した瞬間に存在が消える儚い存在さ』と笑いながら、女性は辺りを見回す】



    「……で、多分この状況。君の記憶の中にいる恐ろしい相手を倒す試練とかいう感じだろうね。」

  • 34二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 21:40:58

    このレスは削除されています

  • 35〈指揮剣〉22/05/10(火) 21:45:36

    「まあ、正直やる気がしない。何をしても幻影の私には意味が無いからね。」

    「……でも、せっかく出会ったのは何かの縁だ。」
    「少し話をしないかい?」

    ※そこから話をしていく中で気が変わったと殺気を向けられて戦闘になるという流れでどうでしょうか?

  • 36二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 21:47:55

    このレスは削除されています

  • 37〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:51:14

    >>33

    >>35

    「『試練』……成程。納得の人選だわ」


    「……けど、貴女が指揮剣の忠実な再現だって言うなら、逃げるしかないわね」


    【たった8年で一桁ランカーにまで登り詰めた怪物に単独で勝てると思う程自惚れてはいない。ましてその相手が極まった剣の使い手なら尚の事。幻翼の羽団扇を取り出し、逃げ出す隙を伺う───】



    【───が】



    「………………」


    【これまでに見たことも聞いたこともない様子の指揮剣に、思わず足を止める】


    「……話がしたいって言うならそうさせてもらうけど」


    【殺気も敵意もない事を確認し、話をする構えに入った】


    ※了解しました。ありがとうございます

  • 38〈指揮剣〉22/05/10(火) 21:52:40

    >>36

    「なるほどね……選ばれたかもしれないから……ふーん。」


    【何かを考える素振りをみせる】



    「ああ、なにか聞きたいことがあったら是非聞いてくれ。こんな機会はないからね。」



    「……ただ、その後は代わり私の質問にも答えて欲しいな。」

    「それが本体に渡ったりはしないから安心して答えてくれ。」

    「どうせ消える私が気になった事がひとつあってね。その疑問を解かないと消えるのにも後悔を残してしまう。」


    ※一度そちらから質問をしていただいて、こちらがそれに答えて

    こちらの質問で気が変わったとなるようにしてもよろしいです?

  • 39〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:55:09

    「私は至天魔石に選ばれたかも知れない、って話を聞いて探索を引き受けてここに来ただけなんだけど」

    >>38

  • 40〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:00:09

    >>39>>36に来る感じでお願いします


    >>38

    「質問……こっちからしていいのね?」


    【この相手に訊きたい事など山のようにあった。その筈なのに、いざ対面するとまるで頭からすっぽり抜け落ちたかのように出てこなかった】


    「……どうして世界を変えようって思ったの?」


    【かろうじて質問を絞り出す】


    「……理想論じゃなくて、貴女がそう考えるようになった動機を教えて」


    【転移魔宝石に手を触れながら、こんな時にしかできないであろう、最大の疑問をぶつける】

  • 41〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:07:43

    了解です


    >>40


    「おや?そんなことかい? てっきり私がどうこの世界に戻ってこようとしているか、他の世界で何をしているかについてを尋ねて来ると思ったよ。」



    【虚をつかれたかのように首を傾げる。】

    【指揮剣は何かを考えるような動作をしたあと、口を開いた。】



    「今からおよそ2600年前。無間監獄のスタンピードを抑えるために犠牲になった『聖女エノク』がいたという話を知っているかい?」

  • 42〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:16:20

    >>41

    「………聞いたことはある。『前の上司』が話してくれたわ。心から敬愛する人、って」


    【言われてから、指揮剣の言う通りだった事に気づく。

    この世界に生きる者として、指揮剣本人がどうやってこの世界に戻ってこようとしているか、他の世界で何をしているか。その事について訊くべきだった】


    【けれどそのことが頭にあったとしても。自分は同じ質問をしただろう】


    【どうしても気になったから。どうしても訊きたかったから】 


    【『どうすべきかよりどうしたいか』。斬糸はそんな友人の言葉を思い出していた】


    ちなみに微風の聖女的には指揮剣さんも心から敬愛すべき存在です。罪人の血を引いているかどうかとかは多分一ミリも気にしません

  • 43〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:22:59

    「聖女エノクは『偉大なる聖女』の一人だと伝えられている。」


    「当時の先代聖女の実の娘であったエノクは、例に漏れず素晴らしい才能に恵まれていた。」

    「愛を受けて育ったエノクはすくすくと成長した。」

    「そして、エノクが6歳の時のとあるエピソードは有名だ。母は悪魔に嬲られ、悪魔の子を産み命を落としてしまう。その悪魔をはらったとも言われているよね。」


    「​───────しかし、その話の真実は少々異なる。」



    【指揮剣は少しだけ悲しそうな表情を浮かべ、口を閉じる。】

    【ため息をつくと再び話し始めた。】



    「その母は、とある罪人の子を宿したのさ。」

    「……まあ、色々と訳あってね。」

    「そして、その聖女は悪魔の子を滅してなどいない。むしろ庇ったのさ。」


    「でも、これには当時の枢機卿達も意見が大きく別れてね。」

    「殺すべきだ。殺す必要は無い。そんな感じでね。」


    「最終的に……当時の3席だったかな? 今の1席の意見が通った。」


    『生まれてくる子に罪はない。』


    「と。」

    「でも、現実はそうはいかない。 反対派の強い要望により、その赤ん坊は出生を隠すために暗部で育てられることになった。」

    「聖女の子だったから、才能だけは凄かったのさ。」


    >>42

  • 44〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:25:45

    >>43

    「……初耳だわ」

    (2600年前の話……それも枢機卿くらいしか知らなさそうな話を……なんで知ってるの?)

     

    「暗部か……」


    【真剣な顔をして指揮剣の話に耳を傾ける】

  • 45〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:32:14

    「それから……時は流れた。」


    「生まれた時から看守になる運命を背負った少女は、16で看守長と呼ばれるようになった。」

    「姉である聖女とは時折あっていたよ。長時間は人の目もあるから不可能だったけど。」



    「本当は、聖女を守れる『騎士』になりたかった。」


    「……だけどなれない。でも、暗部という立場でも大好きな姉を守れる。だからその少女は『騎士になるという夢に背を向けて』、暗部の道を生涯歩むことを決意したのさ。」



    「結局、紅い月の眷属無間監獄のスタンピードに巻き込まれ、その聖女は守れなかったんだけどね。」



    【自嘲気味に笑う。】



    「『紅い月のような理不尽の存在をなくしたい』」

    「『二度と大切なものを失いたくない。』」


    「……たったそれだけの事さ。」

    >>44

  • 46〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:33:14

    >>44

    「さて、次は私の質問の番だね。」


    「『君はなぜ、ここにいるんだい?』」

  • 47〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:35:33

    ※騎士の道に背を向けたから指揮なのだ。

  • 48〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:39:07

    >>45

    「………………!!」

    【言葉を失う】


    【理解したからだ】


    【眼の前の相手が何者なのか。そしてこれまでに、指揮剣に感じていたものの正体も】


    >>46


    「………え……?」


    「……だからそれは……至天魔石に選ばれたかも、って事で……」


    【口から出たのは、実に歯切れの悪い答え】


    【なんとなく、問われているのはそういうことではないような気がしていた】

  • 49〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:39:51

    >>47

    知りたくなかった……

    知りたくなかったな……

  • 50〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:43:33

    >>48

    「違う。私が聞いているのはそうでは無いよ。」




    「君はなぜ、レウネシア神教徒だった?」


    「君はなぜ、冒険者になった?」


    「君はなぜ、闇の使徒となり劣等感を感じている?」



    【突き刺さるように、矢継ぎ早に質問をする。】



    「君はなぜ……『ここまで迷ったまま歩いてきたんだ?』」



    【強い瞳で〈斬糸〉を見る】

  • 51〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:50:39

    >>50

    「………っ。……そんな事…………」


    【……そこまで言って気づく】


    【自分は今、何を言おうとした?】


    【「そんな事ない。迷ってなんかいない」?それとも、「そんな事、私にだって分からない」?】


    【問われて初めて気づいた。……気づいてしまった】


    【『ここまで迷ったまま歩いてきた』

    そう断じた指揮剣の言葉を、否定できない事に】


    【指揮剣の瞳から目を逸らせないまま、しかし解答もできずに。斬糸は固まったままだった】

  • 52〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:58:22

    >>51

    「……『なるほどね。』」



    【答えを聞いた指揮剣の雰囲気が変わる。】



    「何かいい答えを聞けるかと思っていたけど、ガッカリだ。」

    「本当は話を聞いたら、とっとトドメを指してもらおうと思ったが……『気が変わった。』」



    【先程までの雰囲気とは違う。本気の殺意を斬糸に向けていた。】



    「武器を構えろ。一瞬で死にたくなければね。」



    【指揮剣は、業物の長刀『季節剣四季』を構える】



    「この刃、なまくらな糸で対抗できると思うなよ?」

  • 53〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 23:05:08

    >>52

    「───!!」


    【斬糸は、弾かれたように後ろに飛び退り、不毀竜の小太刀を抜き払うと同時に糸の生成準備を整える】


    「……結局、こうなるのね」


    【そして腹を括る。この幻影の指揮剣は未だに気配が読めない。しかし、自分を殺すことなど容易い程度の力は持っているであろうことが、その殺気から読み取れた。必死で相手の手を読み、対応しようとする】






    【そうした一方で】


    【『何かいい答えを聞けるかと思っていたけど』】


    【その言葉が心に引っ掛かるのを、確かに感じていた】

  • 54〈指揮剣〉22/05/10(火) 23:12:13

    >>53

    【斬糸の前方にたち様子見をしているように見える指揮剣。】

    【指揮剣が剣を振ろうと構えたその時……】



    「​─────舐めているのか?」



    【斬糸の後ろから、声をかけられた。】



    「今、何を迷った?」

    「君は暗殺や戦いの時は心を無にできる。それほどまでに鍛え上げたと聞いていた。」


    「それがなんだっていうんだ!? この低落ぶりは!!」




    【動かした剣に意識を向けて、その一瞬で斬糸の背後に回った指揮剣は、背中を思い切り蹴り飛ばそうとする。】

    【高速移動を可能とする身体能力の蹴りだ。生半可な威力ではないだろう。】

  • 55〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 23:21:22

    >>54

    「は────」


    【後ろからの声に咄嗟に振り向き、小太刀を構える。とてもでないが、糸の操作が間に合う速度ではなかった】


    【そして小太刀の刀身に、指揮剣の蹴りが炸裂する。破城槌の如き撃力。不毀竜の素材を用い、ドワーデンガルドで鍛えられたこの一振りでなければ、小枝のように蹴り折られていただろう】


    「がっ───!」


    【斬糸は敢えなく後方に吹き飛ばされる。地面に糸を刺し、小太刀をスパイクのように地面に突き立て、壁に叩きつけられるのをすんでのところで持ち堪える】


    「……それなら……!」


    【指揮剣の今いる地点。そこはほんの一瞬前まで自身がいた場所。当然、糸は配置済みだ】


    【糸を操作し指揮剣の周囲に鋼糸の包囲網を展開。同時に『螺旋糸槍』を放つ】





    【指揮剣が何故ここまで苛立っているのか】


    【斬糸には理解できなかったが】


    【随分と人間臭い様子の幻想楽団第一幕を目の当たりにし。こんな時であるにも関わらず】


    【最後に見た時といい、どれ程隔絶した強さを持っていようと、どれ程恐ろしい謀を腹に抱えていようと】


    【やはりこの人物も一人の人間なのだ、と。斬糸はそう思った】

  • 56〈指揮剣〉22/05/10(火) 23:34:41

    >>55

    【四方に張り巡らされた糸を一瞥し、直ぐに剣を真横に振るう。】

    【紛うことなき達人……否、怪物の域に達している者の剣技だ。】


    「温いっ!!!」



    【指揮剣の四方を囲んで糸はいとも容易く切断される。】

    【続く、迫る糸の槍。】

    【第1の槍をひらりと躱し、第2の槍を剣で切断。第3の槍で上に躱し、他の槍を斬撃を飛ばすことで相殺する。】

    【全てを相殺し安全になった地へと降り立ち、指揮剣はため息をついた。】


    「​────無駄なようだね。もう遊びは終わりにしよう。」



    【そうして指揮剣は片手に2本目の剣……機械剣を構えた。】



    「はっ!」



    【それと同時に、指揮剣は両手に持っている2本の剣を振り巨大な斬撃を飛ばした。】





    ※次の攻防でフィニッシュのためのを言わせます!

  • 57〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 23:43:00

    >>56

    「……あっさり捌いてくれるわね……!」


    【苦虫を噛み潰したような顔をしながら、瞬時に糸を繰る。この幻影の指揮剣の強さは、本人とは比べるべくもない。もし本人と同じなら、自分はとっくに死んでいる】


    【だがそれでも。どうしようもなくこの剣士は怪物だ。同じ人間である事が理解できたからこそ、より一層そう感じる】


         ストリングフォゴレス

    「───『金城鉄壁』!!」


    【鋼糸を編み合わせ、表面が火花を散らして回転する糸の防壁を作り出し、飛ぶ斬撃を迎え撃った】


    「ぐっ………うああっ……!」


    【しかし糸の防壁は斬り裂かれ、剣風が斬糸に迫る】


    「………くそっ!!」


    【咄嗟に虹色の羽団扇を扇ぎ、異次元に潜航する事で斬撃を躱す。一度しか使えない切り札を切らされてしまった。明らかにまだ本領を発揮していない相手に】


    ※了解しました!返答は複数レスに渡ると思います!

  • 58〈指揮剣〉22/05/10(火) 23:56:38

    >>57

    「何とか防いだ……か。」



    【指揮剣は再び2本の剣を構える。】

    【攻撃に備え構える斬糸に対し……】



    「妹の存在があったからレウネシアを崇拝し」


    「大切な友人がいたから闇の使徒となり」


    「魔石に選ばれたからここにいる。」



    「軸がブレ、周りに流され、自分の道が決まっていく。」

    「それが君なのか?君はその程度なのか?」

    「本当に何も持っていないのか?何も成してこなかったのか!?」



    【指揮剣は叫ぶ。何かを期待するかのように。】




    【巨大な斬撃が死の嵐となり、斬糸に襲いかかった。】

  • 59〈指揮剣〉22/05/10(火) 23:56:52

    「​────違うと言うのなら、見せてみろ!」
    「君が今まで自分の力で得たものを……君の強い意志を!!」
    「何も答えが出ぬのなら!!! ここで果てるがいい!!


    【剣が魔力を帯びる。先程までとは違う、本気の斬撃を指揮剣は放とうとしていた。】
    【すぅ、と一呼吸。】
    【​────そして】



    「二重葬(デュエット)!!!」

  • 60〈指揮剣〉22/05/11(水) 00:02:48

    ごめんなさい……何故かここだけ上に来てます

    >>59

    【巨大な斬撃が死の嵐となり、斬糸に襲いかかった。】

  • 61二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 00:21:46

    このレスは削除されています

  • 62〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:24:19

    >>58>>59

    「─────っっ!!」


    【使える限りの糸を使い、防壁を張っていく。だが、質も量も先程のそれとは明らかに異なる斬撃の嵐の前では、鋼糸の防壁も藁の家でしかなかった。『二重葬』。先程のものですら押し切られるところだったのに、これを防げよう筈もない】


    【考えろ、考えろ。なんとかしないと、そうでないと死ぬ】


    【……けれども斬糸は、目の前に迫る死とは別の事を考えていた】


    『妹の存在があったからレウネシアを崇拝し』


    『大切な友人がいたから闇の使徒となり』


    『魔石に選ばれたからここにいる』


    『軸がブレ、周りに流され、自分の道が決まっていく』


    『それが君なのか?君はその程度なのか?』


    『本当に何も持っていないのか?何も成してこなかったのか!?』


    【───自分の意志だった筈だ】


    【友人が望んだから闇の使徒になった。上級試験を受けろと言われたから受けた。魔石に選ばれたかもしれないと言われたからここに来た】


    【───どれも、拒否する理由など何一つ───】


    【───何一つ、自分で考えて出した答えではない───】


    ※そのままで大丈夫です!このレスの後に心理描写が4レスくらい来ます!

  • 63〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:25:05

    【───ならば、自分が為してきた事とはなんだ?自分は今までずっと、誰かの操り人形だったとでも言うのか?】

    【失意に押し潰されそうになる中、斬糸は思考する】

    【迫りくる斬撃の嵐の音を聴きながら、斬糸のこれまでの人生の記憶が、走馬灯のようにフラッシュバックし、消えていく】

    【冒険者ギルドに潜入しろと命令された時。聖女の護衛を任じられた時。もう余命幾許もない妹を置いて任務に行けと言われた時。初めて任務で人を殺した時】

    【……どれもこれも、誰かに言われてやったことだった】

    【───そんな中最後に浮かんできたのは】

    【かつて、身に宿す術式の刻印を選べと言われた時のことだった】

  • 64〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:26:17

    【誰かが言った。ヒトは、自分の手が届く範囲のものしか救えない、と】

    【それならあの子は?】

    【自分がいない間、あの子のことは誰が護ってくれるの?】

    【あんな、親だなんて絶対に思いたくないような奴ら?】

    【それとも、雇っただけの世話人?】

    【或いは、誰か親切な人が来て助けてくれるの?】

    【───そんな都合のいいことは起こり得ない事くらい、■■■は嫌というほど思い知らされていた】

    【……私しかいない。あの子を護れるのは私だけ】

    【どんなに離れていても、どんな場所にいても】

    【あの子を、護れる力】

    【そして、思いだした】

    【だから、糸を選んだのだと】

    【斬って、貫いて、縛って。手繰って。そして繋ぎ止める】

    【そんな力を】
                            
    【……結局それは、見果てぬ幻想(ユメ)だったけれど】

  • 65〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:27:25

    【気づけば、真っ暗な場所にいた。何も見えない、無明の闇の中に】

    『……やっと思い出したのね。自分がなんのために戦おうとしたのか』

    【ふと、声がした。幼い少女の声。聴いていると懐かしくなるような、しかし腹が立ってくるような。そんな声】

    『まだ、諦めてなんかいないんでしょ?なら前を向いて、戦いなさい』

    【でも、もう方法が無いのよ。あの技はもうどうやったって防げない。声の主に、そう返した】

    『……何言ってるのよ。方法なら、もうその手に持ってるでしょう?』

    【呆れたようにそう言った少女が指差したのは、不毀竜の小太刀。斬糸が冒険者になってから手にした得物であり、共に戦い鍛えられた愛刀】

    【……謂わば、冒険者としての自身の象徴】

  • 66〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:28:50

    『今までのあんた。今のあんた。……これからのあんた』

    【無明の闇の中に、淡い、しかし確かな、光が見えた】

    『全部纏めてぶつけなさい』

    【……そんな気がした】

    『……もう絶対、失くしちゃ駄目よ?』

    【不意に、声が遠ざかる。完全に白い光に消えていく寸前で、照らされた少女の顔が見えた】

    【それはかつて、糸を選んだ時の自分だった】




    【そうだ。そうだった】

    【私の願い(ゆめ)は叶わなかったけれど】

    【この気持ちは。抱いた願いは。大切な人を護りたいという想いは決して】


         
    【───幻想(ユメ)なんかじゃない】

  • 67〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:35:51

    【そして、心が引き戻される。死の斬撃が迫る現実に】

    【我に返った斬糸の、鼻先まで迫る斬撃の嵐】

    【斬糸はしかし、一切迷うことなく目の前で小太刀を鞘に納め、再び抜き払った】



              ・・・・・
    【次の刹那、地面から生成された淡く白く光る糸が防壁を形成し、斬撃の嵐を押し留める】
    【当然それだけでは、到底足りない。だが次から次へと、地面から伸びた糸が】



     ・・・・・・
    【継がれていく】



    【そうして遂には、葬送の斬撃を防ぎきった】





    【糸の防壁の向こう側に、指揮剣は見るだろう】

    【左の背から、白い光の翼を生やした斬糸の姿を】

  • 68〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:36:34

    本当にお待たせしました……

  • 69〈指揮剣〉22/05/11(水) 00:39:37

    >>67

    「​───────あれは……機械天使?」



    「いや……違う……あれは……」

    「あの光はまさか……!!」



    【渾身の斬撃を防がれた。だが、指揮剣は笑う。】

    【そんなことが全く気にならないほどに、指揮剣は今の状況を楽しんでいた。】



    「それで、そこからどうする!? 防いだだけか!?」

    「それとも、まだ何かあるのか!!」

  • 70〈指揮剣〉22/05/11(水) 00:44:18

    >>68

    大丈夫ですよ、覚醒かっこいい……

  • 71〈糸□の天使〉22/05/11(水) 00:45:22

    >>69

    「……当たり前よ」

    【斬糸は笑い、小太刀を振るう】


    【ちょうど、指揮をするように】


    【すると指揮剣の周囲を囲むように糸が生成され、防壁を形作っていく】


     スパイラルフォゴレス

    【『糸鉄螺旋城』。自身の周囲を防御するその技を、今回は相手を閉じ込めるために使った】


    【そして、部屋の際。壁沿いに】


    【円状の糸が生成される】


    ※フィニッシュ行きます

  • 72〈指揮剣〉22/05/11(水) 00:52:17

    >>71

    (閉じ込められた……さて、何が来る。)



    「……とはいえ、このままタダで食らうわけにはいかない。」



    【糸に閉じ込めれながらも、指揮剣は笑みを崩さない。】

    【しかし、この笑みは先程まで浮かべていた余裕の笑みとは異なる。】



    「さあ、勝負だ。斬糸君!!」



    【なにかに満足したかのような笑みだった。】

    【笑みを浮かべながら、指揮剣は剣を構えた。】

    【最後の一撃を放つために。】



    「全てを震わせろ、三重葬(トリオ)!!!」


    ※了解です。正面から打ち破るのが解釈違いでしたら消します

  • 73〈糸□の天使〉22/05/11(水) 01:02:59

    >>72

    【先程の死の嵐すら上回る『三重葬』を受けた糸の牢獄は、敢えなく斬り裂かれ、崩れ落ちる】


    「うっそ……それ破る……!?」


    【まだ底力を隠していたのか。心底驚きながらも、その顔はこの上ない程に楽しそうだった。まるで、友人を前にしたかのように】


    「だったらこっちも、限界を超えなきゃね!」


    【斬糸が天を突くように小太刀を構える。すると二人を囲む糸の環の全域から白い糸が伸び、斬糸の後ろで再び環を形成する。斬糸は意図してはいないだろうが、それは宛ら光輪のようであった】


    「……最後の勝負よ、指揮剣!!」


    【小太刀を指揮剣に向ける。光輪から放たれた糸は斬糸の目の前で撚り合わされ、七本の白い光条となって指揮剣の『三重葬』を迎え撃った】

  • 74〈指揮剣〉22/05/11(水) 01:13:03

    >>73

    【巨大な斬撃を向かい打つ光の糸。】

    【それを見て、指揮剣は満足そうに目を閉じた。】



    「『イリス』くん。」



    【『戦いの勝者に声をかけた。』】



    「『答え』は、見つかったかい?」

  • 75〈指揮剣〉22/05/11(水) 01:14:13

    ※あ、トドメ描写どうぞ!!

  • 76〈斬糸〉22/05/11(水) 01:19:45

    >>74

    【──刺客としての術式刻印、冒険者としての武器に編み出した技、幻想楽団の一員だった時の力、そして、闇の使徒だった友人が使った『見立て』の技】


    【自身の人生の全てをぶつけ、その上で限界を超えた斬糸は、満足気に答えた】


    「『ええ。お陰様で』」




    【そして最後に、相手の名を呼んだ】




    「『ありがとう、イリヤ』」




    【旅立つ友に向けるように】


    【或いは、恩ある師との別れのように】

  • 77〈斬糸〉22/05/11(水) 01:22:11

    >>75

    【飛ぶ斬撃を貫き、砕き、押し通った光の条は】


    【指揮剣を呑み込んで更に先まで駆け抜け】   


    【そしてそのうち、跡形もなく掻き消えた】







    【そして全てが終わった後には、ただ静寂が残された】

  • 78二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 01:25:49

    このレスは削除されています

  • 79二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 01:27:09

    このレスは削除されています

  • 80一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:29:28

    ※切りもいいのでエピローグとします?

  • 81〈斬糸〉22/05/11(水) 01:30:11

    >>79

    「……そういうことに……なるのかしらね……」


    【男の質問に答える斬糸は、息も絶え絶えといった様子である】


    【機械天使の力の再現は、元々魔力に恵まれない斬糸にとっては本来、無謀いう言葉ですら控えめ過ぎる程の愚挙であった】

  • 82〈斬糸〉22/05/11(水) 01:30:44

    >>80

    ※お願いします……本当にお手数お掛けします……

  • 83一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:32:13

    >>81

    「すげえな……お前がやったのか。」


    「​────って、めちゃくちゃ弱ってるじゃねえか!!」

    「ほら、早くこの『ギルド医務室直通転移スクロール』を使ってくれ!!」



    【そう言って、男はスクロールを渡した】

  • 84一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:34:14

    >>81

    「……あと、本当にありがとよ! これで調査の続きができるおかげで『あいつ』に怒られなくて済む!!」


    「報酬は金と最高級の酒だ!! ギルドの倉庫に入れとくぜ!!」



    【男は深く礼をした。】

  • 85〈斬糸〉22/05/11(水) 01:34:34

    >>83

    「あり……がとう……」


    【転移スクロールを用いて、その場から離脱した】




    ありったけの各種ポーションと危ない薬をキメてもなおこの状態になります

  • 86一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:34:58

    >>85

    燃費が……!

  • 87〈斬糸〉22/05/11(水) 01:36:24

    >>84

    【転移していく斬糸は、男に振り返り手を振った】








    [そして男はその背後に、斬糸にどことなく似た少女の姿を見るかもしれない。少女は男に頭を下げると、斬糸に続いた]

  • 88一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:37:06

    斬糸さん、長い時間お付き合いいただきありがとうございました!
    光の糸の天使化かっこいい……

    説明文の描写も分かりやすく、覚醒シーンもめちゃくちゃかっこよかったです!!!

  • 89一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:38:53

    【斬糸が転移されるのをみて、少し経ったあと。】


    「さーてと。調査の続きを……」

    ???「貴様はここで何をしている?」


    【男が調べようとした瞬間、後ろから声をかけられる。】

  • 90〈斬糸〉22/05/11(水) 01:40:14

    >>88

    長時間お付き合いくださり、本当に、本当にありがとうございました……

    こちらこそなんとお礼を申し上げれば良いやら……

    お住まいの方角を教えて頂きたいくらいです……指揮剣さんの中の人にはもう足を向けて寝られません……

  • 91一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:43:22

    「……これは驚いた。まさか、あんたがこんなところに来るなんて……」

    ???「……聞こえなかったのか?」

    「………?」

    ???「私の問いに答えろ。小石ごときが私の意に反する事をするな。」



    【後ろから声をかけたのは、そこそこ背が高い女性だった。】
    【あまりにも傲慢な物言い】
    【そして、赤いドレスに赤いハイヒール】

    【知る人が見れば、誰かすぐにわかるほどのビッグネームであった。】
    【同時に、冷や汗をかくだろう。】
    【なぜこの怪物がセントラリアにいるのかと。】

  • 92一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:48:30

    「……まさか、『サンレイントップの一人』がこんなところにくるとはな。」
    「あんたと同じだ。ここでさきほど冒険者が何かをして、その後突如輝き出した、サンレインの大灯台…失礼、大監獄の調査の為だ。」

    「ちなみに俺は冒険者ギルド所属〈千変万化〉だ、よろし​────」

    ???「興味が無い。」

    「そうですか……」

    【当然彼女を知っている男も例外ではない。】
    【余裕そうに見えて、内心で冷や汗をかいている。】


    「……『第4位』として、持ちうる限りの情報をお渡ししますよ。」






    「〈歓楽街の女帝〉……アルマトス・デュラ様。」

  • 93一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:50:26

    >>90

    いや、本当に斬糸さんのキャラ良かったです……!

    すごい楽しかったです……!

    指揮剣のキャラまで掘り下げるチャンスをいただけるとは……超絶感謝です!!



    冒険者として、今までの力を解放する……

    もう、最高でした!!

  • 94斬糸@医務室◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 01:53:07

    >>91

    >>92

    こいつが希望の花を咲かせてる間に龍虎が相見えてる……!


    >>93

    ありがとうございます……ありがとうございます……

    ……ちなみに季節剣四季の命名ってってもしかして聖なる刃な感じの作品をイメージしてたりします?

  • 95一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:58:54

    >>94

    ここで女帝を出して21、22の第5幕フラグを立てさせていただきます……!


    いえ、元ネタはありません。『きし』の反対で『しき』となる中で良さそうな名前が無いかなと考えていた結果この剣になりました。

  • 96斬糸@医務室◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 02:01:07

    >>95

    成程……お答え頂き、ありがとうございます

    そして重ねてお礼申し上げます。本当にありがとうございました!

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