- 1一般上級冒険者C22/05/10(火) 19:35:18
このスレはここだけダンジョンがある世界の掲示板の番外編のスレです
本スレ
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 第1513層|あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/611504/脳内設定スレhttps://bbs.animanch.com/board/597323/姉妹スレhttps://bbs…bbs.animanch.comあらすじ
かつて冒険者達が〈指揮剣〉と戦ったダンジョン『常闇の廻廊』を調査していたという男がギルド酒場で酒を飲んでいた。
その男は何故か〈斬糸〉に興味を示したのだが……
- 2〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 19:44:29
スレ立てお疲れ様です
- 3一般上級冒険者C22/05/10(火) 19:44:37
「お前らがあの場所であの怪物と戦ったあと。」
「ギルドから遺跡の調査依頼をされたんだ。」
「俺は考古学にもそこそこ知識があってな。危険な魔物はお前たちが倒してくれたみたいだし、戦闘があまり得意じゃない俺にとってはうってつけの依頼だった」
【男は机の上のグラスに手をかけて酒を飲む。】
【一息つくと再び話し始めた。】
「俺は少しずつ遺跡の文字を解読して行ったんだ。それがなにかの確信に触れるぞーって時。」
「封印された扉があったんだ。他を調査しても文の続きは無し。続きはおそらくはその扉の向こうだろうさ。」
「……一応は解こうとした。けど無理だったよ。どの時代の封印かはしらねえが、人の手でどうにかできるもんではないと思う。」 - 4〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 19:46:39
「……成程。けど、私を探してたのはなんで?自慢じゃないけど考古学に関してはまるっきり素人よ?」
- 5一般上級冒険者C22/05/10(火) 19:49:33
- 6〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 19:52:23
- 7一般上級冒険者C22/05/10(火) 19:55:58
- 8〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 19:59:02
- 9常闇の廻廊22/05/10(火) 20:03:09
- 10〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:07:01
- 11常闇の廻廊22/05/10(火) 20:10:18
- 12〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:15:48
- 13常闇の廻廊22/05/10(火) 20:24:49
- 14〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:27:27
- 15常闇の廻廊22/05/10(火) 20:37:11
- 16二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 20:39:54
このレスは削除されています
- 17常闇の廻廊22/05/10(火) 20:41:37
※この場所に何か仕掛けがあるのかもしれないということにして、指揮剣(幻影)がいるところに行くための仕掛け描写はお任せしてもよろしいでしょうか?
- 18〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:42:24
- 19常闇の廻廊22/05/10(火) 20:43:41
- 20〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:47:16
- 21常闇の廻廊22/05/10(火) 20:51:01
- 22常闇の廻廊22/05/10(火) 20:53:35
- 23〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 20:58:55
- 24常闇の廻廊22/05/10(火) 21:04:19
- 25常闇の廻廊22/05/10(火) 21:07:06
- 26〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:08:02
- 27〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:10:56
- 28常闇の廻廊22/05/10(火) 21:17:03
- 29???22/05/10(火) 21:22:15
【さらに足音が近づいてくる。】
「おや、驚いたな。」
【足音の主が、声をかけてきた。】
「何故こんなところに君がいるんだい?」
【それは、女性の声だった。】
【かつて、この世界から追放したはずの】
【かつて、冒険者だったはずの】
【かつて……〈斬糸〉を闇へと誘ったもの。】
「久しぶりだね、イリス君」
【────〈指揮剣〉。幻想楽団の指揮者がそこにいた】 - 30〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:25:36
- 31〈指揮剣〉22/05/10(火) 21:30:02
- 32〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:33:47
- 33〈指揮剣〉22/05/10(火) 21:37:17
- 34二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 21:40:58
このレスは削除されています
- 35〈指揮剣〉22/05/10(火) 21:45:36
「まあ、正直やる気がしない。何をしても幻影の私には意味が無いからね。」
「……でも、せっかく出会ったのは何かの縁だ。」
「少し話をしないかい?」
※そこから話をしていく中で気が変わったと殺気を向けられて戦闘になるという流れでどうでしょうか? - 36二次元好きの匿名さん22/05/10(火) 21:47:55
- 37〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:51:14
- 38〈指揮剣〉22/05/10(火) 21:52:40
- 39〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 21:55:09
- 40〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:00:09
- 41〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:07:43
- 42〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:16:20
「………聞いたことはある。『前の上司』が話してくれたわ。心から敬愛する人、って」
【言われてから、指揮剣の言う通りだった事に気づく。
この世界に生きる者として、指揮剣本人がどうやってこの世界に戻ってこようとしているか、他の世界で何をしているか。その事について訊くべきだった】
【けれどそのことが頭にあったとしても。自分は同じ質問をしただろう】
【どうしても気になったから。どうしても訊きたかったから】
【『どうすべきかよりどうしたいか』。斬糸はそんな友人の言葉を思い出していた】
ちなみに微風の聖女的には指揮剣さんも心から敬愛すべき存在です。罪人の血を引いているかどうかとかは多分一ミリも気にしません
- 43〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:22:59
「聖女エノクは『偉大なる聖女』の一人だと伝えられている。」
「当時の先代聖女の実の娘であったエノクは、例に漏れず素晴らしい才能に恵まれていた。」
「愛を受けて育ったエノクはすくすくと成長した。」
「そして、エノクが6歳の時のとあるエピソードは有名だ。母は悪魔に嬲られ、悪魔の子を産み命を落としてしまう。その悪魔をはらったとも言われているよね。」
「───────しかし、その話の真実は少々異なる。」
【指揮剣は少しだけ悲しそうな表情を浮かべ、口を閉じる。】
【ため息をつくと再び話し始めた。】
「その母は、とある罪人の子を宿したのさ。」
「……まあ、色々と訳あってね。」
「そして、その聖女は悪魔の子を滅してなどいない。むしろ庇ったのさ。」
「でも、これには当時の枢機卿達も意見が大きく別れてね。」
「殺すべきだ。殺す必要は無い。そんな感じでね。」
「最終的に……当時の3席だったかな? 今の1席の意見が通った。」
『生まれてくる子に罪はない。』
「と。」
「でも、現実はそうはいかない。 反対派の強い要望により、その赤ん坊は出生を隠すために暗部で育てられることになった。」
「聖女の子だったから、才能だけは凄かったのさ。」
- 44〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:25:45
- 45〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:32:14
「それから……時は流れた。」
「生まれた時から看守になる運命を背負った少女は、16で看守長と呼ばれるようになった。」
「姉である聖女とは時折あっていたよ。長時間は人の目もあるから不可能だったけど。」
「本当は、聖女を守れる『騎士』になりたかった。」
「……だけどなれない。でも、暗部という立場でも大好きな姉を守れる。だからその少女は『騎士になるという夢に背を向けて』、暗部の道を生涯歩むことを決意したのさ。」
「結局、紅い月の眷属無間監獄のスタンピードに巻き込まれ、その聖女は守れなかったんだけどね。」
【自嘲気味に笑う。】
「『紅い月のような理不尽の存在をなくしたい』」
「『二度と大切なものを失いたくない。』」
「……たったそれだけの事さ。」
- 46〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:33:14
- 47〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:35:33
※騎士の道に背を向けたから指揮なのだ。
- 48〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:39:07
- 49〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:39:51
- 50〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:43:33
- 51〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 22:50:39
- 52〈指揮剣〉22/05/10(火) 22:58:22
- 53〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 23:05:08
- 54〈指揮剣〉22/05/10(火) 23:12:13
- 55〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 23:21:22
「は────」
【後ろからの声に咄嗟に振り向き、小太刀を構える。とてもでないが、糸の操作が間に合う速度ではなかった】
【そして小太刀の刀身に、指揮剣の蹴りが炸裂する。破城槌の如き撃力。不毀竜の素材を用い、ドワーデンガルドで鍛えられたこの一振りでなければ、小枝のように蹴り折られていただろう】
「がっ───!」
【斬糸は敢えなく後方に吹き飛ばされる。地面に糸を刺し、小太刀をスパイクのように地面に突き立て、壁に叩きつけられるのをすんでのところで持ち堪える】
「……それなら……!」
【指揮剣の今いる地点。そこはほんの一瞬前まで自身がいた場所。当然、糸は配置済みだ】
【糸を操作し指揮剣の周囲に鋼糸の包囲網を展開。同時に『螺旋糸槍』を放つ】
【指揮剣が何故ここまで苛立っているのか】
【斬糸には理解できなかったが】
【随分と人間臭い様子の幻想楽団第一幕を目の当たりにし。こんな時であるにも関わらず】
【最後に見た時といい、どれ程隔絶した強さを持っていようと、どれ程恐ろしい謀を腹に抱えていようと】
【やはりこの人物も一人の人間なのだ、と。斬糸はそう思った】
- 56〈指揮剣〉22/05/10(火) 23:34:41
【四方に張り巡らされた糸を一瞥し、直ぐに剣を真横に振るう。】
【紛うことなき達人……否、怪物の域に達している者の剣技だ。】
「温いっ!!!」
【指揮剣の四方を囲んで糸はいとも容易く切断される。】
【続く、迫る糸の槍。】
【第1の槍をひらりと躱し、第2の槍を剣で切断。第3の槍で上に躱し、他の槍を斬撃を飛ばすことで相殺する。】
【全てを相殺し安全になった地へと降り立ち、指揮剣はため息をついた。】
「────無駄なようだね。もう遊びは終わりにしよう。」
【そうして指揮剣は片手に2本目の剣……機械剣を構えた。】
「はっ!」
【それと同時に、指揮剣は両手に持っている2本の剣を振り巨大な斬撃を飛ばした。】
※次の攻防でフィニッシュのためのを言わせます!
- 57〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/10(火) 23:43:00
「……あっさり捌いてくれるわね……!」
【苦虫を噛み潰したような顔をしながら、瞬時に糸を繰る。この幻影の指揮剣の強さは、本人とは比べるべくもない。もし本人と同じなら、自分はとっくに死んでいる】
【だがそれでも。どうしようもなくこの剣士は怪物だ。同じ人間である事が理解できたからこそ、より一層そう感じる】
ストリングフォゴレス
「───『金城鉄壁』!!」
【鋼糸を編み合わせ、表面が火花を散らして回転する糸の防壁を作り出し、飛ぶ斬撃を迎え撃った】
「ぐっ………うああっ……!」
【しかし糸の防壁は斬り裂かれ、剣風が斬糸に迫る】
「………くそっ!!」
【咄嗟に虹色の羽団扇を扇ぎ、異次元に潜航する事で斬撃を躱す。一度しか使えない切り札を切らされてしまった。明らかにまだ本領を発揮していない相手に】
※了解しました!返答は複数レスに渡ると思います!
- 58〈指揮剣〉22/05/10(火) 23:56:38
- 59〈指揮剣〉22/05/10(火) 23:56:52
- 60〈指揮剣〉22/05/11(水) 00:02:48
- 61二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 00:21:46
このレスは削除されています
- 62〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:24:19
「─────っっ!!」
【使える限りの糸を使い、防壁を張っていく。だが、質も量も先程のそれとは明らかに異なる斬撃の嵐の前では、鋼糸の防壁も藁の家でしかなかった。『二重葬』。先程のものですら押し切られるところだったのに、これを防げよう筈もない】
【考えろ、考えろ。なんとかしないと、そうでないと死ぬ】
【……けれども斬糸は、目の前に迫る死とは別の事を考えていた】
『妹の存在があったからレウネシアを崇拝し』
『大切な友人がいたから闇の使徒となり』
『魔石に選ばれたからここにいる』
『軸がブレ、周りに流され、自分の道が決まっていく』
『それが君なのか?君はその程度なのか?』
『本当に何も持っていないのか?何も成してこなかったのか!?』
【───自分の意志だった筈だ】
【友人が望んだから闇の使徒になった。上級試験を受けろと言われたから受けた。魔石に選ばれたかもしれないと言われたからここに来た】
【───どれも、拒否する理由など何一つ───】
【───何一つ、自分で考えて出した答えではない───】
※そのままで大丈夫です!このレスの後に心理描写が4レスくらい来ます!
- 63〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:25:05
【───ならば、自分が為してきた事とはなんだ?自分は今までずっと、誰かの操り人形だったとでも言うのか?】
【失意に押し潰されそうになる中、斬糸は思考する】
【迫りくる斬撃の嵐の音を聴きながら、斬糸のこれまでの人生の記憶が、走馬灯のようにフラッシュバックし、消えていく】
【冒険者ギルドに潜入しろと命令された時。聖女の護衛を任じられた時。もう余命幾許もない妹を置いて任務に行けと言われた時。初めて任務で人を殺した時】
【……どれもこれも、誰かに言われてやったことだった】
【───そんな中最後に浮かんできたのは】
【かつて、身に宿す術式の刻印を選べと言われた時のことだった】 - 64〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:26:17
【誰かが言った。ヒトは、自分の手が届く範囲のものしか救えない、と】
【それならあの子は?】
【自分がいない間、あの子のことは誰が護ってくれるの?】
【あんな、親だなんて絶対に思いたくないような奴ら?】
【それとも、雇っただけの世話人?】
【或いは、誰か親切な人が来て助けてくれるの?】
【───そんな都合のいいことは起こり得ない事くらい、■■■は嫌というほど思い知らされていた】
【……私しかいない。あの子を護れるのは私だけ】
【どんなに離れていても、どんな場所にいても】
【あの子を、護れる力】
【そして、思いだした】
【だから、糸を選んだのだと】
【斬って、貫いて、縛って。手繰って。そして繋ぎ止める】
【そんな力を】
【……結局それは、見果てぬ幻想(ユメ)だったけれど】 - 65〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:27:25
【気づけば、真っ暗な場所にいた。何も見えない、無明の闇の中に】
『……やっと思い出したのね。自分がなんのために戦おうとしたのか』
【ふと、声がした。幼い少女の声。聴いていると懐かしくなるような、しかし腹が立ってくるような。そんな声】
『まだ、諦めてなんかいないんでしょ?なら前を向いて、戦いなさい』
【でも、もう方法が無いのよ。あの技はもうどうやったって防げない。声の主に、そう返した】
『……何言ってるのよ。方法なら、もうその手に持ってるでしょう?』
【呆れたようにそう言った少女が指差したのは、不毀竜の小太刀。斬糸が冒険者になってから手にした得物であり、共に戦い鍛えられた愛刀】
【……謂わば、冒険者としての自身の象徴】 - 66〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:28:50
『今までのあんた。今のあんた。……これからのあんた』
【無明の闇の中に、淡い、しかし確かな、光が見えた】
『全部纏めてぶつけなさい』
【……そんな気がした】
『……もう絶対、失くしちゃ駄目よ?』
【不意に、声が遠ざかる。完全に白い光に消えていく寸前で、照らされた少女の顔が見えた】
【それはかつて、糸を選んだ時の自分だった】
【そうだ。そうだった】
【私の願い(ゆめ)は叶わなかったけれど】
【この気持ちは。抱いた願いは。大切な人を護りたいという想いは決して】
【───幻想(ユメ)なんかじゃない】 - 67〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:35:51
【そして、心が引き戻される。死の斬撃が迫る現実に】
【我に返った斬糸の、鼻先まで迫る斬撃の嵐】
【斬糸はしかし、一切迷うことなく目の前で小太刀を鞘に納め、再び抜き払った】
・・・・・
【次の刹那、地面から生成された淡く白く光る糸が防壁を形成し、斬撃の嵐を押し留める】
【当然それだけでは、到底足りない。だが次から次へと、地面から伸びた糸が】
・・・・・・
【継がれていく】
【そうして遂には、葬送の斬撃を防ぎきった】
【糸の防壁の向こう側に、指揮剣は見るだろう】
【左の背から、白い光の翼を生やした斬糸の姿を】 - 68〈斬糸〉◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 00:36:34
本当にお待たせしました……
- 69〈指揮剣〉22/05/11(水) 00:39:37
- 70〈指揮剣〉22/05/11(水) 00:44:18
大丈夫ですよ、覚醒かっこいい……
- 71〈糸□の天使〉22/05/11(水) 00:45:22
- 72〈指揮剣〉22/05/11(水) 00:52:17
- 73〈糸□の天使〉22/05/11(水) 01:02:59
【先程の死の嵐すら上回る『三重葬』を受けた糸の牢獄は、敢えなく斬り裂かれ、崩れ落ちる】
「うっそ……それ破る……!?」
【まだ底力を隠していたのか。心底驚きながらも、その顔はこの上ない程に楽しそうだった。まるで、友人を前にしたかのように】
「だったらこっちも、限界を超えなきゃね!」
【斬糸が天を突くように小太刀を構える。すると二人を囲む糸の環の全域から白い糸が伸び、斬糸の後ろで再び環を形成する。斬糸は意図してはいないだろうが、それは宛ら光輪のようであった】
「……最後の勝負よ、指揮剣!!」
【小太刀を指揮剣に向ける。光輪から放たれた糸は斬糸の目の前で撚り合わされ、七本の白い光条となって指揮剣の『三重葬』を迎え撃った】
- 74〈指揮剣〉22/05/11(水) 01:13:03
- 75〈指揮剣〉22/05/11(水) 01:14:13
※あ、トドメ描写どうぞ!!
- 76〈斬糸〉22/05/11(水) 01:19:45
【──刺客としての術式刻印、冒険者としての武器に編み出した技、幻想楽団の一員だった時の力、そして、闇の使徒だった友人が使った『見立て』の技】
【自身の人生の全てをぶつけ、その上で限界を超えた斬糸は、満足気に答えた】
「『ええ。お陰様で』」
【そして最後に、相手の名を呼んだ】
「『ありがとう、イリヤ』」
【旅立つ友に向けるように】
【或いは、恩ある師との別れのように】
- 77〈斬糸〉22/05/11(水) 01:22:11
- 78二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 01:25:49
このレスは削除されています
- 79二次元好きの匿名さん22/05/11(水) 01:27:09
このレスは削除されています
- 80一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:29:28
※切りもいいのでエピローグとします?
- 81〈斬糸〉22/05/11(水) 01:30:11
- 82〈斬糸〉22/05/11(水) 01:30:44
※お願いします……本当にお手数お掛けします……
- 83一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:32:13
- 84一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:34:14
- 85〈斬糸〉22/05/11(水) 01:34:34
- 86一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:34:58
燃費が……!
- 87〈斬糸〉22/05/11(水) 01:36:24
- 88一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:37:06
斬糸さん、長い時間お付き合いいただきありがとうございました!
光の糸の天使化かっこいい……
説明文の描写も分かりやすく、覚醒シーンもめちゃくちゃかっこよかったです!!! - 89一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:38:53
【斬糸が転移されるのをみて、少し経ったあと。】
「さーてと。調査の続きを……」
???「貴様はここで何をしている?」
【男が調べようとした瞬間、後ろから声をかけられる。】 - 90〈斬糸〉22/05/11(水) 01:40:14
- 91一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:43:22
「……これは驚いた。まさか、あんたがこんなところに来るなんて……」
???「……聞こえなかったのか?」
「………?」
???「私の問いに答えろ。小石ごときが私の意に反する事をするな。」
【後ろから声をかけたのは、そこそこ背が高い女性だった。】
【あまりにも傲慢な物言い】
【そして、赤いドレスに赤いハイヒール】
【知る人が見れば、誰かすぐにわかるほどのビッグネームであった。】
【同時に、冷や汗をかくだろう。】
【なぜこの怪物がセントラリアにいるのかと。】 - 92一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:48:30
「……まさか、『サンレイントップの一人』がこんなところにくるとはな。」
「あんたと同じだ。ここでさきほど冒険者が何かをして、その後突如輝き出した、サンレインの大灯台…失礼、大監獄の調査の為だ。」
「ちなみに俺は冒険者ギルド所属〈千変万化〉だ、よろし────」
???「興味が無い。」
「そうですか……」
【当然彼女を知っている男も例外ではない。】
【余裕そうに見えて、内心で冷や汗をかいている。】
「……『第4位』として、持ちうる限りの情報をお渡ししますよ。」
「〈歓楽街の女帝〉……アルマトス・デュラ様。」 - 93一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:50:26
- 94斬糸@医務室◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 01:53:07
- 95一般上級冒険者C22/05/11(水) 01:58:54
- 96斬糸@医務室◆dlOeiCHAaM22/05/11(水) 02:01:07