- 1二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 14:03:22
夏凜「とぼけるんじゃないわよ!いくら友奈がいい子だからって、
あの子と話すときだけデレデレ楽しそうにするのをやめろって言ってるのよ!
もっと場の空気のことも考えなさい!」
ワイ「そ、そんな事は!誰と話してても楽しいです!」
夏凜「東郷の胸だってジロジロいやらしい目つきで見て!私そういうのわかるんだから!」
ワイ「見てません!本当に見てません!」
夏凜「しらじらしい!男子一人だけでうちの部に入ったんだから、なにか下心があるに決まってるわ!」
ワイ「いや、それはその…」
夏凜「ほーらやっぱり!白状しなさい!」
ワイ「…好き、だからです」
夏凜「えっ」
ワイ「夏凜さんのことが好きだから、仲良くなれたらなって…」
夏凜「…は、はわ、はわわ…」
友奈「ねぇ二人とも、部室でなにやってるの?」
東郷「いいのよ友奈ちゃん、気にしなくて」 - 2二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 14:09:20
流石完成型総受けチョロインさん。もう堕ちそうじゃないですか!このワイくんはナヨナヨしてるけど割と積極的なタイプと見た
- 3二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 14:32:42
- 4二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 14:34:01
く、クソザコ…!
- 5二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 14:35:19
にぼっしーちょろくて草
口ぶりからすると夏凛が加入して以降に入ったのかなワイ君 - 6二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 15:25:21
にぼっしーは一回懐に入れば一気にチョロイン化しちゃうから…
- 7二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 15:34:14
夏凛は銀のデバイスを受け継いでるから、夏凛時点だと自分を気にしてる理由はそれだと思って拗れる展開は欲しい
- 8二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 15:37:10
肝心の自分に向けられる視線には気づいてないにぼっしーイイゾ~
- 9二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 15:38:27
- 10二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 15:40:34
にぼっしーはCシャドウ曰く「誰かと関わることじたいに照れている」
- 11二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:00:30
はわわなんて言うヒロイン久しぶりに見たぞ
- 12二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:04:41
- 13二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:21:43
「夏凛さん、突然呼び出すなんてどうしたんですか?」
「ねぇ…ワイ。私の事を気にかけるのってその……私が銀って人の遺品を使ってるから?」
「え?」
「園子から聞いたわ。私が使ってる勇者デバイスは先代勇者の銀って人が遺したものだって。あんたは元々おせっかいだけど、特に私には親切だったからそういうことかなって」
「いや…その……ゴニョゴニョ」
「気を使わなくても良いわ。そんな事しなくてもその意志は私が受け継ぐ。彼女が守りたかったものも一緒に守ってみせる」
「えと…そうじゃなくて………」
「何よ、沸切らないわね」
「好きです」
「へ?」
「夏凛さんの事、初めて見た時からずっと好きでした。一目惚れって言うんですかね?これ」
「え?……え?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?」 - 14二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:25:49
三好春信「……ちょっとお話ししようか」
- 15二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:37:07
にぼっしーは誉め殺しにされて悶えてるのが似合うんよ
「わかった!わかったから!!」
って感じで - 16二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:39:43
ワイ君(大赦関係者)と銀、鷲尾さん、そのっち、安芸先生はわすゆ時代に関わりがあったんだ。
それはもう仲が良かったんだ。
でもね。
銀はお勤めをしっかりはたして、鷲尾さんは東郷さんになり、そのっちは現人神に、安芸先生は大赦仮面になって感情を殺してしまったんだ。
ワイ君一人きりになってしまうんだ。孤独なんだ、心が冷え切ってるんだ。
そんな時に新しい勇者の選別に向けてひたむきに努力する夏凜ちゃんと出会って、大変なのにワイ君を気遣う姿に銀の面影を見てしまうんだけど、徐々に夏凜ちゃん自身に惹かれていくんだ。
まぁ、そのほのかな初恋は夏凜ちゃんの勇者選別が終わっていったん閉幕するんだけどね!
そして、新たに心機一転、勇気をもらったワイ君は東郷さんと同じ中学に行き、東郷さんの様子や、行動をそのっちに話に行くようになるんだ。そしてワイ君自身も勇者部に入部していつの間にか昔のように元気になるんだ。
そんな時に新たに始まるバーテックスの侵攻、夏凜ちゃんとの再会でワイ君は……
って怪文書でもSSでもいいからだれか書いて? - 17二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:48:49
大赦関係者って言い回しって事はNOT勇者?
- 18二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:49:45
- 19二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:51:42
NOT勇者想定ですね!関われるけど、大事な部分では関われない。そういうもどかしい関係ってイイと思うの。
でも勇者でもいいと思います!
今まで勇者であることに折れた勇者っていなかったと思うのでワイ君がわすゆの出来事で心が折れたってのも素敵だと思います。 - 20二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:53:14
ワイ君の役回りはのわゆで言う巫女みたいなメンタルフォロー役ってことやね。
- 21二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:55:41
夏凜ちゃんとの出会いは、銀のデバイスを引き継ぐ候補者の選別することを小耳にはさんで
もやもやした感情を抱えて見に行ったときに偶然、会う感じかな? - 22二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:56:43
夏凜を見ているのか「赤い勇者」を見ているのか、が重要なテーマになる説
- 23二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 18:58:31
ワイ君が安芸先生の居ない場面でメンタルケアしたり、
マネージャーの真似事(小学生のほほえましいおふざけの体で)みたいなことをして一般生徒と勇者の間を取り持ったりするのかな? - 24二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 19:00:44
きっかけは「銀」、「赤い勇者」なんだけどちゃんと「夏凜ちゃん」を見てるワイ君
でも夏凜ちゃんは「銀」の話を聞いてワイ君が「銀」「赤い勇者」として自分を見てると勘違いしてすれ違いを起こすのかなぁ…… - 25二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 19:05:03
- 26二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 19:12:52
元勇者だから勇者選抜の指導役として夏凜や芽吹とも出会っていて、そこで夏凜に銀の面影を見てなんとなく頭に残っていて、夏凜と讃州中学で再開するとかどうよ。
- 27二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 19:19:30
バッドエンドの『赤い勇者』とハッピーエンドも『夏に凜と咲く花』の2つがあるんだよね。
- 28二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:01:28
「勇者様。勇者として得た情報は他言無用でお願いします」
感情のない言葉でそう告げられた。
銀は死亡。園子は度重なる満開により再起不能。須美は復帰不可能と見做され生家に返された。自分1人だけこうして五体満足で生きながらえている。
何故。…何故、あの時自分は満開を戸惑ったのだろうか。度重なる満開で心の何かが失われていくのは感じた。自分が自分でなくなっていくのを感じた。その一瞬の躊躇の隙を突かれバーテックスに意識を奪われた。園子はその後もずっと戦い続けたと言う。
園子に謝ろうとしたが、その勇気が持てずこうして燻っている。病院のベッドの上で何もせずそうして数日が過ぎた
抜け殻のようになった自分の姿を見て大赦はこう提案した。
①戦う意志が持てないなら他に勇者が揃っているなら戦わなくて良い。
②その代わり、勇者候補生がやってきた時には先代勇者と言う事を隠してその指導をしてほしい
失ったのは味覚と嗅覚と心の中の何か。これは大赦にもよくわからないらしい。俺には武器を振るう腕がある、大地に立つ脚がある、相手を見る目がある。だから。だから、みんなの分まで戦わないといけないのに、自分はその提案を保留にした。
家に帰る事を許された。自分の部屋に入った。日本国旗、軍人勅諭・五か条、子供サイズの軍服等自分が好んで揃えたはずのものがどうにも無価値なように思えた。 - 29二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:02:02
そして目に入ったのは銀に渡された手紙だった。それが銀の最後の言葉になってしまう気がして開けなかった手紙。縋るようにその封を開けた。
ワイへ
手紙なんてわたしらしくないと思ったけど、書きました。なぜかと言うとわたしたちは勇者だからです。今はみんないっしょだけど、いつか死んでしまうかもしれません。その時、わたしの気持ちを言えないのはなんだかくやしいなって。そう思いました。
好きです。友だちとしてじゃなくて男の子としてのワイが好きです。もし、みんなで生きて大人になれたらけっこんしてくれるとうれしいです。
銀より
書こうか迷ったんだけど、わたしが先に死んじゃったら2人をよろしく。ワイも大切だけど、2人も大切な友だちだからさ
「あ…。あぁぁ…ウァァァァァァァァァ!!」
額縁に入った軍人勅諭・五か条を床に叩きつけた。本棚を倒した。教科書を破った。軍服を踏みつけた。
全て。全て無駄だったのだ。銀が自分に託した思いも、仲間も、大和の精神も、その全てを自分の弱さが台無しにしてしまった。自分が許せない。何を偉そうにお国の為等と言ったのか。命を散らせた銀、戦えなくなるまで頑張った園子と須美、4人の中で一番覚悟が出来てなかったのは…俺だったのだ。
そうして俺は勇者では無くなった。立ち上がる事は出来なかった。 - 30二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:03:21
大和魂を最後まで捧げられなかったIFワイ
元勇者で完全に戦えなくなってしまったのでサポートに回るパターン - 31二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:20:06
- 32二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:24:29
ワイくんネタそのものと言うより「もし男主人公がいたら」という妄想の起爆剤になった感
- 33二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:26:42
- 34二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:28:18
ワイくんと勇者のカップリングは正直大好きだからもっと見たい
- 35二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:30:30
日本を連想させるものを見るのが嫌になった。
自分の情けない過去を直視させられるからだ。しかし、今日も今日とてまだ見ぬ勇者候補の為に大赦の人間と共に訓練メニュー等を考えていく。
あの後、何度か変身を試みたが出来なかった。おそらく、今の自分には勇者としての資格は無いのだろう。よって勇者同士で直接訓練する事はできない。あぁ…どうしてこうも自分は役立たずなのか。情けなくなる。
数ヶ月後、自殺を図った。勇者システムというものは便利なもので何回やっても精霊が助けてくれた。ならなんで意識を失った自分を叩き起こさなかったのか。考えると死にたくなってきたので考えるのを辞めた。
そうして、今の自分にも慣れてきた。敬語でヘラヘラ笑う新しい自分。必要最低限のものを残して処分した為、部屋もすっかり殺風景になった。信念のない俺には相応しい
更に数ヶ月後、勇者候補が見つかったらしい。自分と同い年の少女との事だ。何故もっと早くに見つけられなかったのか。彼女がいれば銀は死なずに済んだんじゃないか?いや、考えるのはよそう。俺が弱さが悪いのだ
勇者でなくなった日から1年。勇者候補との子と初顔合わせした。
「三好夏凛よ。…あんたが私の先生って聞いたけどほんとなの?まだ子供じゃない」
「はい。河合ワイと言います。一応先代勇者様とも訓練させていただきました」
「ふーん、まぁ良いわ。勇者である私に無駄な時間は許されないもの。すぐに始めましょ」
彼女は真面目だったが、同時にただの少女でもあった。運動神経自体は良いがあくまでこれからと言った印象だ。
もし、今バーテックスが来たら…。そう思い勇者デバイスを手に持ったが変身はできなかった。 - 36二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:32:07
- 37二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:41:29
- 38二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 20:45:00
- 39二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:22:26
夏凛との訓練を始めて1ヶ月が経過した。
「ところで…なんであんた子供なのに先生なんてやってるのよ」
訓練の合間の休憩時間。夏凛は1ヶ月前は聞かなかった事を聞いてきた。
「一応俺は初の男性勇者の子孫みたいで…。代々勇者としての訓練を幼少期から受けるんです。もし勇者としての素質が開花すればそのまま勇者に、開花しなかったら同年代の目線から勇者様をサポートさせていただきます」
大赦と話をすり合わせて作った設定を話した。
「へー、そんな事初めて聞いたわ。あんたも大変なのね」
「いえ、勇者として戦われる夏凛様に比べればそんな…。命もかけられない軟弱者でありますので」
「まだ候補だけどね…。あと、仮にも私の先生なんだから卑屈になるのやめて。様付けもやめて」
「では夏凛さんと」
「…呼び捨てでってわけにはいかないか。私勇者候補だものね」
「はい。っと、もう休憩時間は終わりですね。再開しましょう」
数ヶ月後、夏凛以外の勇者候補はまだ見つからないと言う。相変わらず自分は変身ができない。
「夏凛さん、休日もトレーニングばかりしているようですね」
「当たり前でしょ、勇者なんだから」
「最近体調があまりよくないようでしたので、1週間お休みさせる事になりました」
その言葉に夏凛は固まった。
「私は全然やれるわ!そんなのいらない!」
「そうは言いますが、現在の勇者候補はあなた1人です。もし貴方が倒れれば神樹様を守れるものはいなくなります。その意味はわかりますよね?」
「………わかったわ、仕方ないわね」
夏凛は渋々といった様子だが納得してくれた。 - 40二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:22:51
煮干し職人となったワイ
ワイ「一生にぼしには困らせません!結婚してください!」
夏凜「ワ、ワイァ…」 - 41二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:22:51
日曜日、街を歩いていると夏凛と出会った。
「夏凛さん、休日は楽しんでいらっしゃいますか?」
「そうね、たまの息抜きも悪くないわ。ところであんた、全身真っ黒じゃない。他の服はないの?」
「今から勇者様のお墓参りに行くんですよ。私は…彼女を守ってあげることができませんでしたから、せめてこのくらいは、と」
夏凛はそれを聞くと少し戸惑うようにこう言った。
「…ねぇ、私もついて行って良い?」
「どうぞ。彼女も喜びます」
そうして2人で銀のお墓の前まで行った。
「彼女の名は三ノ輪銀。彼女はとても元気で、弟思いで友だち思いで人助けした結果遅刻したりするとっても優しい子でした。うどんとジェラート。そう、醤油豆味のジェラートが好きでしたね。イネスってショッピングモールにあるので是非食べてみてください。そして…そして……………………」
「ねぇ、ワイ。辛いなら言わなくて良いのよ」
夏凛は俺の様子を見てそう言ってくれた。
「いえ、言わせてください。彼女は勇敢でした。3体のバーテックス相手に勇者様たちは窮地に追い込まれました。仲間が倒れ、たった1人になっても彼女は戦い続けました。彼女は勇敢でした…。たった1人で…あんな…あんなに頑張って……。俺が…俺がもっと…もっと頑張っていたら………クソ!!クソ!クソォ!!」
そこから先の言葉は紡げなかった。夏凛が口を塞ぐように抱きしめていたからだ。
「ごめん、ごめんなさい。私ね、あんたのメニューでは物足りないと思っていたの。けど、私の事を私よりも考えてくれてたのね。あんたは勇者になれなくても、立派な私の仲間よ」
俺はそのまま泣き続けた。
自分が勇者である事を隠してる事、満開の事を隠してる事、それら全てぶち撒ける事が彼女に対する誠意だろうに、それも出来なかった。彼女の優しさに甘える自分がただただ情けなかった。 - 42二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:23:16
それからと言うもの、俺は夏凛に目を奪われるようになった。彼女は髪型でわかりづらいが可愛いというより美人顔である。訓練中は凛々しさが増して一層その面が強くなる。
更にこの前の話で心を開いてくれたのか、休憩中などはたわいもない話をする事も増えた。彼女は所謂健康マニアのようで、煮干しを完全食と謳い、愛食しているようだ。自分も彼女と話をするネタ作りとして映画を見るようになった。かつては敬遠していたものの、西洋の映画も良いものだ。特に盾使いのヒーローはかつて盾を使っていた身としては共感できるものがある。
とはいえ、成長目覚ましい彼女の前では目を奪われるのは致命的で訓練中に負ける事も増えてきた。
「あんた先生でしょ。何やってるのよ」
「すみません」
「でもまぁ、それだけ私が強くなってきたって事ね。会ったばかりの頃は一本も取れなかったもの」
そうだ。彼女を守る為にも俺が腑抜けててはいけない。気を引き締め直すと訓練を再開した。
更に数ヶ月が経過した。なんでも勇者候補ではなく、勇者が4人も見つかったとの事で、夏凛もそこに合流する事になった。彼女には銀のデバイスが受け継がれるらしい。そして、俺とのトレーニングももう終わりとなる。
「ワイ。あんたには世話になったわ。勇者の先輩として仲間たちを助けてみせるから、任せなさい」
「夏凛さん…耳を貸して貰えますか?」
「うん。良いけど」
「私は勇者候補が見つかったなんて話は貴方以外には聞いてません。…大赦は何かを隠してるかもしれません。もし、何か会ったら私に連絡してください。必ず力になります」
夏凛は俺を訝しむような目で見る。しかし、考え込むと俺の耳元にこう返してきた。
「考えすぎと思うけど、もし何かあったらお願い」
もし満開のことがバレたら彼女は俺をどう思うのだろうか。きっと…嫌われてしまうのだろうな。その事を考えると恐ろしくて仕方ない。しかし、これが俺の精一杯の勇気だった。 - 43二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:23:56
このレスは削除されています
- 44二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:24:01
- 45二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:24:25
- 46二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:31:59
随分と含蓄ありげな男を気取っていたようだが、ありゃまるで安芸先生の真似事じゃねぇか
- 47二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:32:22
こっちのワイ君はへし折れて核となる物を見つけられなかった分曇ってるけど
その代わり夏凛ちゃんと会えたからその分幸せになってほしい… - 48二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:39:11
心の穴をサプリと煮干しと情熱で埋めたワイくん。
1期最終決戦の夏凜の連続満開を知ったら死ぬほど曇るやつじゃん - 49二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:41:33
- 50二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 22:47:44
最後の戦いで銀のブーストで盾が巴型になったりしそう
- 51二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 23:05:40
始まりは絶望的だけど勇気と根性で突き進むメチャクチャ王道なストーリーっぽい
あと夏凛√クリアが銀√開放の条件になってそう - 52二次元好きの匿名さん22/05/14(土) 23:44:50
夏凛とのトレーニングが終わってからと言うもの時間を持て余していた。勇者に戻れた時の為に訓練を続けているが、なんというか、張りが無いのだ。彼女もストイックな為か、特に連絡もして来ない。
「…って乙女ですかね、俺は」
鏡を見る。勇者になれなくなったあの日から遥かにマシな顔になったような気がする。そう思った時、携帯がなった。
「もしもし?」
「ねぇ、ワイ?勇者の満開について何か知ってる?」
遠回しにしていた事はいつか必ずやってくるものだ。
話をかいつまむと
①仲間たちが満開という機能を使った。
②1人は味覚、1人は片耳、1人は片目、1人は声の機能が使えなくなった。
③自然治癒すると聞いていたが、良くなる様子がない。
④大赦は問題ないと返すがそうは思えない。
幸い夏凛は満開していないようだが、今にも泣き出しそうな声を出している。
覚悟を決めるには十分だった。
「夏凛さん。今すぐそちらに行くから待っていてください。必ず行きます」
通話を切ると勇者デバイスを手に取る。もし、俺が生き残った理由があるとすれば、この為だと決めた。俺が決めた。
鏡の前にはただの少年ではなく、勇者の姿があった。
俺は、夏凛たちのいる学校へと向かっていた。せめて彼女たちがこれ以上満開せず済むように俺が満開して戦おう。園子がどれだけのバーテックスを倒してくれたかはわからないが残り数体は道連れにしてでも倒してみせる。それならば大赦も文句はないはずだ。
そう思考を巡らせているとかつて見慣れた樹海にいた。
(早速来たか!!)
勇者に変身する為にデバイスを手に取る。
そこには信じられない情報が記されていた。
「は?」
そこには無数のバーテックスの反応が表示されていた。 - 53二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 00:45:05
「クソォォォォォォォォォォ!!!!どういう事だァァァァ!!!」
勇者に変身してバーテックスの群れへと突っ込んでいく。
(この数のバーテックスを相手じゃ俺1人なんて言ってられない!俺が出来ることは先にバーテックスを倒して他の勇者の負担を減らすことだけ)
俺の勇者としての武器は防楯機能付きの盾と小銃。盾で殴り倒し、小銃で牽制する。
計6回の満開を通したおかげか当時より遥かに強くなっていると感じる。4人でなんとか倒したバーテックスと簡単に相手どれるようになっている。そうして、満開ゲージが溜まった。
「アンタ、自分が何したかわかっているの!?」
そこに聞き覚えのある声が響いた。そこには夏凛と赤髪の少女、そしていなくなったはずの須美がいた。
(そうか。俺に勇者候補の話が来なかったのは須美がいたからか)
納得が行った。彼女を戦いに巻き込んでることがわかれば自分が満開の事をバラすと踏んだのだろうか。正解だよ、クソッタレ
「え?男の人の勇者…?」
「ワイ!?どうして勇者に…?」
「誰!?大赦は私たちにこれ以上何を隠しているの!?」
三者三様の反応を示された。
「夏凛さん!後でちゃんと謝るから話は後で!!」
覚悟を決めて満開を行う。両手と連動する巨大な盾。そして左右に独立して動く大砲が展開された。
「打てぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
大砲から放たれた砲撃は正面のバーテックスを壊滅させる。しかし、その奥からはさらなるバーテックスがやってくる。右腕を振るい、巨大な盾でそれを薙ぎ倒していく。
「友奈!…友奈!とりあえず離れるわよ!!」
右の横目で夏凛が仲間を連れて撤退していくのが見えた。
(そうだ。それで良い)
そう思った瞬間、右目は何も見えなくなった。
恐怖が奥からは湧き出てくる。だが、止まらない理由がある。守りたい人がいる。そうして再び満開をした。 - 54二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 00:53:27
ワイ…お前ってやつは…
- 55二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 01:21:28
何度も満開を繰り返していくに連れて戦闘継続が難しくなっていった。
(両目と左耳を持ってかれた…!!敵の居場所を右耳だけで拾うのはキツい……!両腕も動かなくなって盾も動かせなくなった…!足も動かないから敵に近づく事もできない)
それでもまだ大砲がある。戦える武器はある。敵がどれだけ残っているかはわからないが、最後の最後まで諦めない。
どれだけ経ったのか、あと何体倒せば良いのか。それらの不安は気合いで塗りつぶす。
「満開だァァァァ!!」
砲撃を撃つが爆破音は聞こえない。
(クソ、どこだ。どこにいる、バーテックス)
「そこかぁぁぁぁぁぉ!!」
夏凛の声が聞こえた。
「当たれぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
声の方角に目掛けて充填された砲撃を放つ。その瞬間満開が切れ、右耳も聞こえなくなった。
それでもまだ満開を行う。さっきの方角に敵はいる。当たらないのではない。当ててみせる。
その砲撃を最後に俺は意識を手放した。 - 56二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 01:32:06
「…くん。……ワイくん」
目を覚ますと目の前には懐かしい顔があった。
「お前、園子か?」
「わー、ひどいんよ。友達の顔を忘れるなんて」
「だってお前…満開の代償で再起不能だって。と、いうかなんで俺目が視えて…?」
足も動く、手も動く。よく考えると耳も聞こえているし、病室に飾ってある花の香りもする。
「神樹様が勇者を怒らせると怖いと思ったのか、返してくれたみたいなんよ」
「そんな理由で返してもらえるのか?」
「まぁ会話できるわけじゃないから、たぶんだけどね」
園子はなんというかいつもの園子だった。2年経ったはずなのに、その間ずっと苦労していただろうにいつも通りだった。
「園子っ!!!」
「わぁ!?」
気がつくと園子を抱きしめて隣のベッドに押し倒していた。
「…ごめん。あの時、俺…怖かったんだ。俺の中の何かがなくなっていくみたいで怖かったんだ。だから、だから、本当は2人でやらなきゃいけないのに、お前1人に頑張らせて…それで……」
「許すよ」
園子は俺の背中に手を回してそう言ってくれた。
「別に怒ってなんてないけどね。けど、許して欲しいなら許す。友達だもん」
「園子、園子ぉ…」
「あとね、言いづらいんだけどね。神樹様が返してくれたのは身体機能だけだから病室生活だった私にワイくんの身体は重いんよ…」
冷静になると園子の身体を自分の体で押しつぶしてる形になっていた。すぐに身体をどかした。
「あと、私の権限で1ヶ月は一緒に病院生活だからそのつもりでね」
「え?」
そして1ヶ月が経った。 - 57二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 01:37:53
普通に泣きそうになるからやめてくら;;
- 58二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 02:11:24
「勇者部の皆さん、本当に申し訳ありませんでした。私は満開な真実を知っていてそれを黙って夏凛さんを送り出しました。謝罪の意として腹を切らせていただきたく…」
「やめなさいよ、あんた東郷か!!!」
切腹しようとしたらリーダーの風先輩に止められた。
「いや…でも…」
「でもじゃない!こっちは先に誰も悪くないって話あってんのよ!東郷も自分も腹切った方が良いですか?みたいな顔しない!」
あちらとしてはもう結論はついてるらしく、引っ掻き回す形になったので怒られた。
「そうだよ。気にしなくて良いよ」
「この通りみんな無事でしたし…」
「………私も許すわよ。その代わり、約束してたんだから隠してた事洗いざらい吐きなさいよ」
夏凛に促される形で自分が知ってることを全て話した。
「…と、言うわけです。切腹は諦めますが日本国の男子としてはやはり何かケジメをつけたいので何かさせて貰えませんか?」
「だからアンタがあんたしようとすると東郷も釣られるからやめて」
「じゃあワイくんも勇者部に入ろうよ!そうしたら東郷さんも一緒だよ!」
「友奈ちゃん!?」
沈黙を貫いていた須美も驚きの声をあげた。
「こんな事もあろうかと入院してるうちに諸々の手続きは済ませておいたんよ」
園子よ、1ヶ月入院させた理由はそれか。
「なら決まりね。今後は東郷もワイも自分も責める発言は禁止。それ言ったら私だってみんなを巻き込んでるんだからね?と、いうわけで今日は解散!各自家に帰るなりうどんを食べるなり好きにするように」
「お姉ちゃん、お腹空いてるの?」
そうして勇者部に入る事で一応のケジメは付けることになった。 - 59二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 02:17:04
ワイが自分の事日本男児って言ってるの見てると
本当に返って来たんだな… - 60二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 10:19:43
時折弱音を吐いては夏凜に喝を入れられて再起するワイくんじゃん
- 61二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 10:25:04
勇者部に入った後みんなに敬語辞めろって言われるんだけど園子と東郷さん相手以外にはなかなか敬語が抜けきらないせいで二人に嫉妬する夏凜とかありそう
- 62二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 11:04:12
保守
- 63二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 11:55:33
嫉妬すると同時に「もしかしてワイの中では親しくないってことなのかな」と不安になって萎らしくワイの袖をキュッと摘むにぼっしー
- 64二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 12:13:48
「須美。今は東郷だったか」
「ワイくん、そのっち」
「その…なんだ、一緒に銀のところまで行かないか」
「わかったわ」
「これでようやく、みんなでミノさんに会いに行けるね」
供えるものを道中で揃えながら銀の墓までやってきた。
「銀…。今まで忘れててごめんなさい。必ずまた会いにくるわ」
「ミノさん。ミノさんが頑張ってくれたから3人でお墓参りに来れたんだよ?ありがとう」
「銀……。俺はずっと情けないところを見せてきたけどやっと少しだけ自分を許せた気がするよ。お前の勇気が俺に力を与えてくれた。お前は日本国の宝…。いや、ごめん、こんな事が言いたいんじゃないんだ。お前は俺の誇りだよ」
2年前、2度と3人揃う事はないと思っていた。でも、そんな事は無かったのだ。
各々銀に言いたい事を報告して、墓参りは終了となった。
「東郷、ワイ、えーと、園子だっけ」
帰り道夏凛に出会った。買い物袋を持ってるのを見ると同じく帰り道らしい
「園子でええんよ」
「わかったわ、園子。ワイ、東郷から聞いたけどあんた、2人と銀って人の仲間だったんだって?こうして会えて良かったわね」
「夏凛さんのお陰ですよ。貴方がいなければ、俺は腰抜けのまま終わってましたから」
「そう?そんな事は無いと思うけど。あんたはきっと東郷が勇者になってるって知ったら助けに来たと思うわ」
「そうですかね…へへへへへ」
「じゃあ悪いけど買ったものが溶けちゃうから帰るわね、また明日」
夏凛と別れた後、ほどなく2人とも解散した。須美が訝しむような目線を向けているとも知らずに。 - 65二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 15:38:33
「ワイ、勇者部にいるからにはその謙ったような笑顔をやめなさい」
あれから1週間、勇者部の一員として上手くやってきたつもりだったが、風先輩のお気に召さなかったようだ。
「と、言いますと?」
「あんた東郷と園子にはフランクに話すけど、それ以外にはみんな敬語じゃない。樹からも先輩から敬語で話されるのは緊張するって言われるのよ
「そうは言われましても、2年間育て上げた大赦魂の賜ですので」
「そんなものはゴミ箱に捨てなさい」
でも困る。敬語の俺は自身の情けなさを許すための仮面。かつての自分の過ちが消えない以上、そう簡単に外れるものでは無い。
「でも………」
「風、急に呼び出して何の用?」
そこに夏凛がやってきた。
「夏凛、よく来たわね。さ、座って座って」
「え…、何、どう言うことよ?」
「あんたたちは私たちより付き合い長いんでしょ?ならまず夏凛から慣らしていきましょ」
「いや、そういうのはよいです。そもそも俺はみんなみたいに立派じゃないんです。逃げ出して、逃げ出して、この間ようやく逃げるのを辞めた臆病者なんですよ。勇者を名乗るのも恥ずかしいくらいどうしようもない男なんです」
「…ワイ」
夏凛が心配そうな目でこちらを見ている。
「………まずそういう自分なんてって考えを改めなさいな。あんたが自分を勝手に下げるのは良いけど、それで気が晴れるのはあんただけよ。少しずつで良いから、自分を好きになりなさい。部長命令よ」
「そうよ、ワイ。あんたなりに頑張ってたのは私が1番見てたんだから自信を持ちなさい」
「風先輩…夏凛さん…。俺…俺……!」
これ以上は言葉に出来ずに、俺はひたすら泣き続けた。 - 66二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 15:41:30
ここのワイ君は地道に頑張る姿に好感を持てる
もっと自分を好きになっていいんだ… - 67二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 15:47:25
書いてて思うのはこの後勇者の章控えてるからこの部分は話書きづらいな
- 68二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 15:52:06
- 69二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 23:57:19
「その…樹ちゃん」
「なんですか?ワイ先輩?」
数日後、件の樹ちゃんと一緒になった俺は彼女に話しかけていた。2人に背中を押された以上チャレンジしていかねばと思ったのだ。
「何か趣味とかあるの?俺は映画鑑賞が好きだ」
「私は歌を歌うのが好きです。まだあんまり上手ではないかもしれないですけど」
「じゃあ…カラオケいかないか?奢るからさ」
「え?でも奢りなんて悪いですよ」
「良いから良いから。風先輩からも仲良くしてあげてって言われてるんだ」
「そうなんですか?じゃあお言葉に甘えますね」
樹ちゃんを遊びに誘うことに成功した。
「…でなんでいるんですか?風先輩」
「妹の初デートを奪うなんて10年早いわ!姉の目を誤魔化せると思わない事ね!」
意識してなかったけど、俺のした事ってデートのお誘いだったのか。なら仕方ないな
「に、してもあんたも入れる曲和風かい。ほんと東郷みたい」
「元々その道で仲良くなったクチですので…最近はご無沙汰ですけど」
「でも上手ですね!音楽教室にでも通ってたんですか?」
「祖父が大変厳しい人でして。日本男児たる物国家1つまともに歌えなくてどうする!って厳しく躾けられました。祖父直伝です」
今も鮮明に思い出せるしごきの日々。須美とはそのお陰で仲良くなれたし、決して悪い事ではなかったけど
「ワイ、勇者部の歌姫が歌うわよ。しっかり聞きなさい」
風先輩に言われて曲に集中する。歌姫と呼ぶに相応しい綺麗で可愛らしい声だった。 - 70二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 23:57:48
- 71二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 11:04:29
夏凛…夏凛スレ!?
- 72二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 13:55:48
銀ちゃんを想って海ゆかばを歌おう……