- 1マジ初めてだから拙いのは許して22/05/15(日) 11:33:41
傍らでまどろむ彼の呼吸を感じながら、アイネスは目覚めた。ここのところはいつもそうだ。今までよりもほんの少しだけ早い、朝と夜とのはざまの時間に目が覚める。それでも初夏の太陽は既にカーテンの向こうから柔らかな光を投げかけていて、アイネスはそれが彼の顔にかからぬよう、そっと位置を直してやった。
時計は四時半。朝のバイトを入れていたころなら、きっと遅刻を自覚して焦っていただろう。トゥインクルシリーズの最中であったら、早朝ランニングのために準備をしていたかもしれない。だが、今はもう違う。
アイネスはふっとこぼれた吐息を笑みの形に吐き出して、静かにベッドから抜け出していった。
向かう先には柔らかな木目のテーブルと、一そろいのカップがある。中途半端に引かれた椅子も、カップに残るコーヒーの跡も、何もかもが昨日の夜のままである。そこに残る様々な痕跡を楽しみながら、アイネスはもう一度、はっきりと笑った。指先で触れればひんやりとした陶器の冷たさが返ってくる。けれどこれが二人のためのものだと考えると、アイネスは途端に何とも言えぬうきうきとした気持ちになるのだった。あるいはこれが、愛というものだろうか?考えても答えは出ない。あるいは愛に答えなどないのかも。そんなありふれた言葉だけが思い浮かんで、アイネスは自分の詩才の無さにまた笑った。
そんな思考も、また朝の空気の中に溶けてゆく。あるいは愛とは、空気と同じようなものなのかも。寝起きの頭でくるくると空想を弄びながら、アイネスにはこの考えがあながち間違っていないように思えた。
愛、この目に見えぬ不確かなもの。けれど一度知ってしまえば、失うことなど思いもつかない……
「――――。」
「……ふふ、夢の中までお姉ちゃんなの?」
未だ微睡の心地よさの中、甘くもつれた彼の舌が五つの音色を奏でて見せた。昨夜のアイネスを狂わせた、陶酔と背徳の五音である。これを口に出されれば、アイネスはもう彼の元に戻るしかない。
「大丈夫だよ。お姉ちゃんがいるからね…」
しかし触れるだけの口づけの後、我慢できずに割り開いた内部を探りながら想い人を撫でるアイネスの表情は――――
――――果たして、本当に姉としてのものだったろうか。 - 2マジ初めてだから拙いのは許して22/05/15(日) 11:34:44
ほんとに初めてだからどれぐらいがセーフなのかわからんくてとりあえず書いてそのまま投げてます
まずそうだったら消します… - 3二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 11:35:57
エッチはエッチでもHellの方かと思ってスレ開いたらそんなことなかった
- 4二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 11:36:15
スレタイがもったいないと思う程度には素晴らしいSSだと思う
続きはよ - 5二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 11:36:20
ちょっとこれだけじゃセーフかどうか判定がつかないなぁ
もっと書いてもらえる? - 6122/05/15(日) 11:38:50
- 7二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 11:39:31
まだいける?
- 8122/05/15(日) 11:51:17
- 9二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 11:52:39
若干アウトよりかもしれねえなぁ…。
でもここみたいな匿名掲示板で載っける程度なら全然問題ないとは思うよ - 10二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 11:52:46
おらっ 続き出せっ
- 11二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 12:03:16
想像の余地を残したほうが抜けるからこれがいい
- 12二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 12:04:03
とりあえず読んだ人の感想としてはセーフって感じ?なので続きはよ
- 13122/05/15(日) 12:04:36
「まだいける?」
それは彼との逢瀬が終わった後のことだった。
朝に軽く運動をこなしたこともあり、街を歩くついでに何か食べようという話になったのである。
とはいえ休日朝の男女であるから、行く先もそう多くはない。結局いつものカフェに入り、頼んだのはカップル割引のジャンボパフェ。
ベタにもほどがあろうというものだが、そこはそれ、様式美というものであろう。
……しかし問題は、それがウマ娘サイズであったということである。
「若干アウトよりかもしれないな……」
応える彼の顔色は、あまり良いものではなかった。
いくら男を見せようと虚勢を張ったところで、人とウマ娘の消化機能には歴然たる差があるのである。
その結果としての、冒頭のセリフであった。
「で、でもここみたいなちょっとした店に載ってる程度なら、全然大丈夫だと思うよ」
「ほんとに~……? ふふっ、おらっ、もっと食べるの!」
「ぐぉ、ちょ、ギブギブギブ……!」
……こうして、今日も二人の休日は過ぎていく。 - 14122/05/15(日) 12:05:42
- 15二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 12:07:11
レスから台詞拾ってるあたりスレ主もなかなかやるじゃねーか
てか普通に健全なイチャイチャも書けててこれは…素晴らしいです…! - 16122/05/15(日) 12:09:34
ちなみにアイネスフウジンは引けてないです
- 17二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 12:33:24
これで文才ないとかあてつけかきさま。
- 18二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 13:46:43
何であにまんでこんな本格的なSSというか小説載せてるんですかね…想像すればr18だが、普通に文学なエッチさであり、直接的で無いからセーフでしょう!(力説)
- 19122/05/15(日) 13:55:00
時計を気にするようになったのは、いったいいつからだったろう。あの人といない時間が、妙に長く感じるようになったのは。
「はぁ……全然つながらないの……」
何度スマホをタッチして見ても、電話はいっこうに繋がらない。スマホを振ったり色々なWifiを拾ってみたり、様々な手段を試しては見たが……つながったと思えば電波が途切れ、あるいはスマホの調子がおかしくなる。
別に、今日は何か特別な用事があるわけではない。午後に少し買い物に出かけるくらいで、それ以外はいつも通りのバイト漬けだ。けれど、ちょっとした休みや移動時間はある。そんな合間にあの人と話すひと時が、ここ最近の楽しみだったのに……
「はー……」
いつもなら、こうしたスキマ時間に勉強をしたり、軽いストレッチをやってみたりする。ちょっとの時間も無駄にしないで、家族のために、トレーナーのために、自分のために時間を使う。
でも、今日はなんだかそんな気持ちになれない。どうしてなのかは……きっと、そういうことなんだろうなぁ。
もう一度だけ溜息を吐いて、スマホの時計をにらみつける。あの人と組むようになってから、トレーニング用にと持たされた機種だ。新しくはないけれど、軽くて丈夫で気に入っている。
でも気に入っている一番の理由は、きっとあの人が自分のために選んでくれたから。
だから、なのに……
「はー……」
そのままぼーっとスマホを眺める。時計の長針は、さっきとほとんど同じ位置にある。まるで嘘みたい。こんなことじゃいけないのに。お姉ちゃんなんだから、しっかりしないといけないのに。わかってはいるけど、やっぱりちょっぴり体が重い。
「一緒にいるときは、あんなにすぐに時間が経つのに……」
「……これじゃあ、まるであたしだけがドキドキしてるみたいなの」
まったく、このこの。
そう言って、スマホの画面を軽く小突こうとした指は。
――彼からかかった通話のボタンに、いつの間にか触れていた。 - 20122/05/15(日) 13:56:10
掲示板が不安定なので書きました
これアイネスか…?でも持ってないからキャラがちょっとつかみきれてないところあります…許してください… - 21二次元好きの匿名さん22/05/15(日) 23:33:53
とてもいい...
- 22二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 10:34:34
初ssでこれなのすごいな
- 23二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 21:26:51
期待保守
- 24二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 08:52:21
全然すばらしい...
- 25二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 11:41:10
なんかすごい保守されてる
- 26二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 19:31:44
文才の塊