- 1二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 20:25:41
ガラル地方で大人気のパントマイマー・リマンダ氏とパートナー・バリヤード。
彼らにとって最大規模の公演が先日、栄えあるナックルシアターで幕を上げた。
彼らのパントマイムは卓越した技術もさることながら、彼ら特有のパフォーマンスが目を惹く。
例えばバリヤードの作り出した見えない階段を登りながら披露する見えない壁が有るのに無いように見せているのか、無いの有るように見せているのか、というような斬新かつ刺激的なパフォーマンスは観客たちを魅了した。
そんな圧巻のパフォーマンスをいくつも行った後、バリヤードと共に観客の前へ現れたリマンダ氏は挨拶もそこそこに驚きの話をした。
なんと、彼とバリヤードは生まれも育ちもガラルなのだという。
御存知だろうがこの地方では通常、バリヤードといえばタップダンスが得意な姿をしている。マネネも進化すればそのガラルの姿のバリヤードになるはずだが、リマンダ氏のバリヤードは前述の通りパントマイムが得意な姿をしている。
リマンダ氏によると、若い頃は鳴かず飛ばずであった彼はその状況を打破するためにもマネネをパートナーとした。やがてバリヤード、そしてバリコオルに進化し共に舞台に立つことを目算していたのだそうな。
しかし、不思議なことにマネネはガラルではないバリヤードに進化したのだ。
これにはリマンダ氏も驚いたが、このあり得ない現象――奇跡が逆に彼を奮い立たせた。より一層パントマイムに邁進するようになり、バリヤードと一緒だからこそ行えるパフォーマンスを研究したのだと語った。
リマンダ氏は最後に
「この私、それから今日の公演があるのはファンの皆さん、スタッフの皆さん、様々な人たちのおかげです。本当にありがとうございます」
と頭を下げた後、続けて
「そして、何よりバリヤードのおかげなのです。皆さん、どうか今一度バリヤードに惜しみ無い拍手を」
と締めくくった。
劇場はリマンダ氏の願い通り万雷の拍手に包まれた。しかし、この拍手がバリヤードだけに向けられたものではないことは間違いない。
舞台はふたりのパフォーマーへの歓声と共に幕を下ろした。
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- 2二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 20:26:43
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- 3二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 20:35:20
- 4二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 21:11:09
- 5二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 21:35:59
名探偵ピカチュウの影響デカいよな
- 6二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 23:33:53
ガラル地方で本来とは異なるリージョンフォームへ進化したバリヤードについてマグノリア博士は次のように語った。
「ポケモンの進化はまだ解明できていない点も多いのです。例えば交換することで進化するポケモンが居ますが、その彼らが野生下でどのように進化するのかはまだ定かではありません。同様に、現在確認されているマネネからバリヤードへの進化にも、一般的に知られている以外の条件があるのかもしれません」
「私の推測ですが、件のトレーナーとマネネがガラル地方でも比較的暖かい地域に住んでいたこと。それから、トレーナーがパントマイムを常日頃からマネネに見せていたことが、重要なファクターになっているのではないでしょうか」
「と言いましても、あまりに条件が不明瞭で検証のしようもありませんがね」
そんな言葉に反し、推論を口にしたマグノリア博士の表情は明るく溌剌としたものであった。 - 7二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 23:36:06
このレスは削除されています
- 8二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 01:15:31
こういうの良いよね