- 1122/05/16(月) 20:46:57
いくつか質問や相談がしたいから立てた
とりあえず、前提としてまずはタイトルとあらすじと主要登場人物↓
「ヴェロニカ・フォン・メルデルゾーンは悪役令嬢なのか?」
幼少期に風邪を拗らせて生死の境を彷徨ったのをきっかけに前世の記憶が蘇るという、テンプレなろう系悪役令嬢なヴェロニカ。
これまたテンプレ通りに自分の破滅フラグ回避に勤しむが、「現ヴェロニカは人柄EXの善人」「婚約者の王子にベタ惚れされてる」「義弟に転生やら前世やらがバレており、破滅回避に協力してもらってる」「ゲームヒロインも転生者だったが、前世と現在の精神も男な為、破滅&攻略阻止同盟を組んだ」と、逆にどうやったら破滅するのか謎な条件と環境が揃う。
だが、何故かゲームと同じような悪評やヴェロニカが起こしたとされる事件が発生しゲームの強制力を疑うが、それにしては肝心の攻略キャラである主要人物たちの心情に変化は皆無。
そのことを疑問に思い、改めて前世事情を知る者たちで本来のゲームの内容をおさらいしてみると、ゲーム内でもヴェロニカの悪評や言動に不自然な部分が多く、「ヴェロニカは原作ゲームでも黒幕に陥れられていたのではないか?」と気付き、ヴェロニカたちはその真実を探る。 - 2122/05/16(月) 20:47:37
主要登場人物
ヴェロニカ
転生チートなし、知識チートなし、人柄EXなはめフラ野猿系譜の悪役令嬢。
一応、ゲーム本来のヴェロニカは他者を呪う闇魔法のスペシャリストだったが、現ヴェロニカも魔力の量や質は最上だが圧倒的光属性な性格故に、その才能は宝の持ち腐れとなっている。
乙女ゲームユーザーというよりなろう系小説ユーザーだった為、原作の破滅フラグはもちろん、なろう系テンプレによる破滅フラグにも怯えまくってよく奇行をやらかす。
本人に自覚はないが、ゲーム主人公とほぼ同じ性格。
リーンハルト
ヴェロニカの婚約者である第三王子。
文武両道、眉目秀麗なテンプレ完璧王子様だが、これまたテンプレ通り本命にはヘタレピュアな恋愛音痴。
ヴェロニカと同じくらいにお人好しで善人だからこそ、綺麗事である王族としての責任感を持ち、その責任感故に暗部も背負い、時には本当に救いたいものも切り捨てる冷徹さを持つ。
そしてそんなストレスフルな環境だからこそ、癒し系善良アホの子努力家なヴェロニカにベタ惚れし、親兄弟側近幼馴染の気ぶり勢から「普段の有能さはどうした!?」と詰られている。
原作ゲームでも現ヴェロニカと同じ性格の主人公に惹かれるが、なろうテンプレのようなことはせず、むしろ正式な婚約者にすることが出来る状況になっても、主人公に重責を負わせたくないから突き放そうとしていた。 - 3122/05/16(月) 20:48:13
クルト
ヴェロニカの義弟かつ、本作の探偵役その1。
自他とも認めるシスコンだが、恋愛感情はなし。真っ当に家族愛で姉が大好き。
原作ゲームでは「自分に優しくしてくれた女性が3人死んでいる」という過去と、真ヴェロニカに虐待されていた為、女性恐怖症で卑屈なキャラだったが、もちろん現ヴェロニカに虐待ができる訳ない為、卑屈さは皆無。
ただ、トラウマである女性の死は防げなかった為、社交的ではあるがヴェロニカ以外の女性は苦手で、ゲームの強制力などで自分がヴェロニカを破滅させてしまうことを本人以上に恐れているという病んだ所もある。
レオノーラ
原作ゲームの主人公に転生した中身男かつ、探偵役その2。中身が男なので、レオと呼ばれたがる。
ゲームの内容は姉に共通ルートやステータス上げの作業部分をやらされていた為、ある程度は知っている程度。
精神が男のままなので、男に言い寄られるのはごめんだ!という発想で原作以上の奇行を初手でやらかしたことでヴェロニカたちに転生者と即バレし、同盟を組んだ。
本人は修道院に入って修道女ハーレムを望んでいるが、女性をあまりそういう目で見ると頭痛がするらしい。
当初はヴェロニカとリーンハルトに周囲と同じく気ぶっていたが、同じ境遇だが自分よりヤバい立場なことにビビっても不貞腐れず、誰かのために努力するヴェロニカに惹かれてしまう。 - 4122/05/16(月) 20:48:29
真レオノーラ
本来のレオノーラは、現ヴェロニカの性格そのまんま。
ゲーム最初のイベントで出会うのはヴェロニカで、共通ルート前半は攻略キャラよりヴェロニカを追っかけ回しているので、ユーザーから「レオノーラの本命はヴェロニカ」と言われてるし、あながち間違いでもない。
真ヴェロニカ
共通ルート前半は自他ともに厳しいが誰よりも何よりも正しい、令嬢として貴族として人として見本の完璧淑女。
リーンハルトに関しては、「尊敬が愛と言えるのなら、この世で一番愛してます」というスタンス。
だが前半終盤に義弟への虐待をレオノーラに見られ、後半はレオノーラに嫌がらせをしているような描写が見られるが、実はゲーム中で擁護できない暴挙を行なっているのは、前半終盤の虐待と共通ルート終了のイベントだけで、それ以外は伝聞や状況証拠のみ。
さらに真ヴェロニカの義弟虐待には情状酌量の余地がある事情も判明したことで、本編のヴェロニカ達は「真ヴェロニカは黒幕に陥れられた」と確信する。 - 5122/05/16(月) 20:48:58
こんな感じでミステリ要素多めな為、相談や質問がだいたい伏線の張り方とか
だから前半はともかく後半は真相をがっつり語るから、読みたいと思ってくれた人は前半だけ相談よろしく! - 6122/05/16(月) 20:51:04
まず最初の質問なんだけど、根本的にこれって需要ありそう?
あと、有名どころとネタ被りしてない? - 7二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 21:31:57
ネタ被りといえばまあ普通にちらほら見るような設定だとは思うけど。
それはそれとして文章化したら読む人も結構いそうな気がする - 8122/05/16(月) 23:25:05
- 9122/05/16(月) 23:31:09
- 10122/05/16(月) 23:31:29
・据え置き乙女ゲーをそのままスマホでできるようにしたようなタイプの基本無料ソシャゲ。
ただし攻略に好感度だけではなく学力などのステータスも必要で、そのステータス上げはクイズやパズルなどのミニゲーム。
なおかつ、好感度やステータスで多少の差異はあるが、共通ルートがかなり長くてスキップ不可。
共通部分のシーンスキップやミニゲームせずにステータスあげるには課金という手段で稼ぐタイプの運営な為、学生だったヴェロニカ前世は節約のため地道にプレイし、レオ前世は姉がケチだったので作業部分をやらされていた。 - 11122/05/16(月) 23:32:23
・ストーリーは、孤児のレオノーラがこの世界で最も希少で神聖な治癒魔法を使えることが判明し、本来なら貴族だけが通うはずの魔法学園に特待生として入学するというテンプレ。
入学初日に緊張とカーテシーができない為、敬礼で挨拶という珍行動を取って周囲に嘲笑われたが、公爵令嬢のヴェロニカが周囲を嗜め、彼女の精一杯な敬意を込めた礼儀を讃えてくれたことで、レオノーラはヴェロニカに強く憧れる。
ヴェロニカも素直で努力家で裏表無しなレオノーラを気に入ったのか、貴族としての教養を厳しくも真摯に教えてやり、彼女経由でレオノーラは攻略キャラと知り合ってゆく。
唯一、ヴェロニカ経由ではなくクルトだけは同学年同じクラスだからという理由で知り合い、異常に卑屈な彼を気にかけていた所、ヴェロニカがクルトに暴力と暴言を放っているところを目撃までが、共通ルート前半。 - 12122/05/16(月) 23:33:14
・共通ルート後半は攻略キャラの好感度やステータスによって差異が生じ始めるが、ヴェロニカがどのキャラルートよりでもレオノーラに直接関わらなくなり、レオノーラの耳にヴェロニカの悪評が届くようになる。
さらにレオノーラに嫌がらせの手紙が届くようになり、その手紙の筆跡はヴェロニカのものとよく似ていることに気づいてしまう。
他キャラルート寄りだとこの程度だか、リーンハルトかクルト寄りルートだと、嫌がらせがさらにひどくなり、最終的にクルトが呪いで死にかけ、その呪いをレオノーラが癒やして解呪。
これほど強力な呪いをかけられるのはヴェロニカくらいだと攻略キャラたちは判断して彼女の屋敷に向かったところ、地下の儀式場で自分の侍女を殺害して血まみれのヴェロニカと対面。
それでもヴェロニカを信じたかったレオノーラが駆け寄るが、ヴェロニカに罵られて拒絶され、攻略条件が揃っているキャラがヴェロニカに自分の命を代償にした凶悪な呪いをかけられ、ヴェロニカ死亡で共通ルート終了。 - 13122/05/16(月) 23:33:51
・個別ルートはこの呪いを解くことで、ステータスに不備があった場合は、レオノーラに呪いがかかり、魔力と学園で過ごした記憶全てを封じられ、気がついたら孤児院に戻って昔通りの生活を心に虚無を抱えたまま過ごすというバッドエンド。
共通ルート終了イベントであるクルトが呪われるのは、クルトの好感度が一定以上にならないと起こらないため、「ステータスは大丈夫だが、好感度が足りない」は起こらない仕様。 - 14二次元好きの匿名さん22/05/16(月) 23:38:01
推理物か、良いね
私もなろうのマイナージャンルはもっと活発に書かれるべきだと思うよ - 15二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 00:24:17
ソシャゲの乙女ゲームって色んなシステム増えてるし別に大丈夫だと思う……。たくさんしたことはないけど、面倒な作業し終えてストーリー進めるものとか結構あったし。
ただ共通ルートからクライマックス感あるなとは思うけど - 16二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 00:28:25
設定読んでる限りだけど、めちゃくちゃ唆られるわ
俺はかなり好きだぜ - 17二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 00:35:21
- 18二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 00:35:50
普通に面白そうだから、連載開始したらリンク貼ってくれ
- 19二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 00:46:43
- 20二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 01:58:52
- 21二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 02:21:06
納期や演出の関係で伏線(らしきもの)が放置されることは現実でも多々あるし、「本筋に関係ない。入れる時間が無い」と判断されればゲームの方に名残だけ残っていても不思議ではないと思う
悪役であるヴェロニカ方面の掘り下げは必要ないと判断されていれば、あくまでプレイヤーである二人には分からないから - 22二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 02:45:18
設定読んでてワクワクしてきた、読みてえ
これなろうだとどのカテゴリに投稿されるの? - 23二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 06:24:23
- 24122/05/17(火) 06:48:59
- 25122/05/17(火) 06:49:15
乙女ゲーしたことなかったから、どこまでがありえないかわからなかったんだ
あと、わかっているあり得ない部分の悪役令嬢をちゃんとあり得るように組み込めているかも心配だった
しかもこれゲームの内容にも「ヴェロニカは陥れられた」って伏線も入れなくちゃならなかったから、マジで乙女ゲーとしてあり得る内容なのか自信がなかったんだ
据え置き乙女ゲーをスマホで出来るような、リリースされた時点で全キャラ攻略出来るし、個別ルートも完結してる系
今思ったが、昔発売された据え置きゲーがスマホに移植されたって設定の方が自然かこれ?
ゲームはレオノーラ視点だからこその情報不足かつ、黒幕だけじゃなくヴェロニカ自身も意図的に隠したり捻じ曲げた部分もあるから、プレイヤーには不自然な部分がありつつも陥れられた印象がなかったってことにしたい
- 26122/05/17(火) 06:52:10
- 27122/05/17(火) 07:10:07
とりあえず、システムや内容に致命的な部分はなさそうだね
タイトルは結局、何も決まらなかったけど
次の質問と相談です
小説本編内で特に動くのは紹介した四人だけど、乙女ゲーだから攻略キャラは他にもいてもちろん小説でも登場させるけど、ゲームのシステムと私の「あり得そうな乙女ゲー」コンセプトで以下の条件込みなキャラなんだ
・相手を攻略することでクルトの好感度がある程度上がる必要があるため、クルトと何かしらの関係がある
・真レオノーラをなろうテンプレの「婚約者がいる男に言いよるビッチ」にしないため、高位貴族なのに婚約者がいない設定
これらの設定が自然に組み込みつつ、乙女ゲー攻略キャラとして魅力的か判断してほしい - 28122/05/17(火) 07:10:35
攻略キャラ
・クリスティアン
インテリアクール眼鏡教師枠でクルトの異母兄。
浮気した父親を軽蔑しているが同情もついしてしまうほど、ヒステリックで身勝手な実母がクルトをイビっていたのがトラウマで、酷い女嫌い。
守ってやれなかったクルトに罪悪感を抱いているが、今更自分が関わって何ができるんだ?と更に罪悪感のループがゲーム中のクリスティアンで、真ヴェロニカを作中で一番嫌っていた。
本編ではゲーム開始前にヴェロニカによってクルトと和解しているので、弟大好き、ヴェロニカも妹扱いで大好きなただのブラコンシスコンと化している。
多分膨相お兄ちゃんみたいなことを素で言う。
・ヨハン
王子の側近幼馴染親友のチャラ男枠。
女好きで遊んでいたいから婚約者を決めたくない、むしろ結婚したくないと公言しているが、実際は10歳の頃に亡くした当時の婚約者のことを引きずっているから。
その婚約者はクルトのトラウマである「自分に優しくしてくれて死んだ女性」の三人目で、クルトが原因の事故死だと誤解して元は婚約者共々友人だった関係が拗れている。
本編だとヴェロニカがギリでこの事故を思い出して阻止した為、そもそも仲は拗れていない。
ただ、婚約者は数日後に別口の事故で死亡しており、本編でも同じようにチャラ男を演じて婚約者に操を立てている。
・バルトロメ
異国の第六王子で留学生な、面白ナルシスト物語の清涼剤枠。
「君の美しい瞳に映る私は格別に美しい」と相手も褒めて上げるオペラオータイプのナルシストで、見た目だけではなく善行を美しいと思っているのでボランティア精神が豊富どころか暴走している超善人。
ゲームの仕様上、確執なり心配なり何なりでクルトに関係や関心を持っている攻略キャラばかりの中で唯一、真レオノーラと同じく「不幸な彼をほっとけない!幸せにしたい!!」で関わってくる。
その為、本編とゲームで性格など変化している部分はゼロのマジ清涼剤。
婚約者がいないのは王位継承権が低いのと、このある意味貴族どころか王族失格な性格のせい。 - 29二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 07:23:21
乙女ゲームとしてありえるかを気にしてるなら、無料ソシャゲで冒頭だけでも触ってみるのが手っ取り早いと思う
人の感想より自分の感覚がわかりやすいだろうし
据え置きゲームならオトメイトとかrejetとかの公式サイトで世界観とかキャラ紹介とか見れるし - 30二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 07:33:52
じゃーん、乙女ゲーのサブスクを持ってきたで
アニメも観れて月額858円、先週オープンしたばかりのできたてほやほやや
Otomate Collectionオトメイトゲームが遊べる!スペシャル動画も盛りだくさん!会員登録でここでしかみられないコンテンツをたくさんお楽しみいただけます。ぜひご覧ください!otomate-collection.jp - 31二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 07:35:52
- 32122/05/17(火) 09:29:03
- 33122/05/17(火) 09:54:44
見返したら見当違いな返答してた、ごめん寝起きだったんだ
共通ルート終了イベントが小説本編のクライマックスと書いたように、ヴェロニカと黒幕の物語はそこで終わって、レオノーラは巻き込まれただけで本来は無関係なんだ
だからゲームで黒幕が明かされなくても、レオノーラの物語としては支障なし
むしろ明かされたらヴェロニカに救いが無さすぎて、レオノーラも他のキャラも曇るし、プレイヤーにとっても後味が悪すぎるから、ボツになったんだろうなーってレベル
- 34二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 09:57:27
- 35二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 10:06:50
ここまで読んだけど面白そうだと思うよ
乙女ゲーについてだけど昔のゲームの移植って設定にするならレオの前世がやってたのは据え置きのほうでもいいかも 単純に自分のスマホ長時間他の人に預ける嫌だなっていう個人的な気持ちなんだけどね 共有のタブレットでもいい
ただ移植の際にストーリーがリメイクされてイベントが増えたり減ったりしててもミスリードになっていいかなって気もする - 36二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 11:32:31
- 37122/05/17(火) 12:50:16
- 38122/05/17(火) 13:00:13
この話の解決編で明かすべき謎って
・犯人とその動機、ヴェロニカを陥れクルトに呪いをかけた方法
・黒幕の正体や思惑に気づいていたであろう真ヴェロニカが、何故事前に防ぐことが出来ずあの結末に至ったのか
・何故、ヴェロニカとクルトはゲーム本編前の時期は黒幕の被害に遭わなかったのか
これくらいだよね?
他に今の所の設定で明かすべき謎な部分ってある? - 39二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 14:20:01
謎というか気になった点としては
・転生者達は知らず、真レオ視点のゲームでも語られなかった、ゲーム本編後の黒幕の顛末について
・ゲーム本編中の黒幕はレオの癒しの力を認知してなかったのか。明らかに目的遂行の障害になるし、特待生かつターゲットの友人なんだから黒幕の耳に入ってもおかしくない。もし認知してたのなら、それでも実行に移すだけの理由が必要。あるいは逆に呪いを解かせるのが目的だった、とか。
・クルトの大事な人2人の死は多分黒幕関係だろうけど、ヨハンの元婚約者の死は偶然or世界の修正力的なやつor黒幕が関わってる?
・正直乙女ゲーについてよく知らないんだけど、攻略キャラって何人くらいが妥当なんだろう。無理に全キャラを関わらせる必要も無いから設定上こんなのもいたよ、程度でもいいんだろうけど
ネタバレだったりネタ潰しだったりしたら無視して下さい - 40二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 15:05:35
- 41122/05/17(火) 16:53:51
- 42122/05/17(火) 17:20:13
- 433922/05/17(火) 17:49:32
- 44122/05/17(火) 20:47:12
むしろ黒幕の説明でしなくちゃいけない部分をあらかじめ説明できたから助かったよ
そろそろ黒幕や真相に関しての相談をしたいので、その前提となる細かい設定を羅列します
この時点で変な部分や、気になるところがあったらまたご指摘お願いします
黒幕に関しては日付が変わる頃くらいにレスしようかと思ってる
ネタバレなしでこの話を読みたいと思ってくれた人は、いまからネタバレしますと警告レスをつけるから、それ以降は読まないで気長に投稿報告スレ立てを待っててほしい
- 45122/05/17(火) 20:47:58
・この世界で「呪い」と称されるのは、闇魔法と死霊魔法でどちらも禁術扱い
・闇魔法は洗脳やトラウマを呼び起こすなどの人の心に作用するもので、ヴェロニカの家はその魔法の名家かつ王族貴族の暗部を担ってる
クルトが養子に迎えられたのは闇魔法の素質があったからで、引き取られる前に親戚からたらい回しかつ冷遇されていたのは、その素質からの偏見
・死霊魔法は他者の遺体(一部でも可)を触媒にその人の魂を呼び出し、その死霊を弾丸のようにして死霊に関わりのある人物を距離関係なし防御不可、内蔵を直接潰すようなダメージを与える
死霊がその攻撃を望んでいればむしろ威力は下がり、逆に望んでいなければ威力が上がるどころか「死霊と関わりがある」という条件が緩くなり、顔見知り程度すら有効範囲になってしまう外法なので、闇魔法以上の禁術で一般人はまず知らないレベル
・ゲームでクルトがかけられた呪いが死霊魔法、真ヴェロニカが共通ルート終了イベントでかけた呪いが闇魔法
死霊魔法は受ける効果自体は物理ダメージなので、防げなくても治癒魔法は有効
逆に闇魔法は心に作用するので、治癒の魔法では解除できず、かけた本人が解くか、かけられた呪い以上の強い思いで呪いを跳ね除ける以外に方法はなし - 46122/05/17(火) 20:49:28
・クルトの「優しくしてくれたが亡くなった3人の女性」は、一人目は実の祖母で普通に病死。三人目はヨハンの説明にあった通り彼の婚約者。
二人目は、ヴェロニカの実母なのだが、ゲームだとヴェロニカもクルトも家のことを詳しくは話さない(王族貴族の暗部だから)のと、ヴェロニカは「私が最も尊敬し、見本としている貴族女性」と母親を評すので、プレイヤーにはヴェロニカ母の生死がわからないが、ヴェロニカのような厳しい女性をイメージさせる
そのせいで、クルトが話す「優しくしてくれた義母」がプレイヤーには=で結ばれにくい為、現ヴェロニカは気づいてなかった(自分の家に来る前のどこかの義母だと思ってた)
・また、実母の死はこの世界では認知されていないアレルギーによるものだったことと、クルトがゲーム内で「自分が魔力を制御できてなかったせいで」と自責していたので、「うちに来てからは魔法の訓練時以外、魔力制御のアイテムを身につけている」というゲームでは明かされなかった設定を当事者だから知ってるのもあって、現ヴェロニカはゲームのクルトがアレルギーを呪いだと思っていることにも、実母が彼のトラウマ要因二人目だとも気づかず、むしろトラウマが自分という世界のバグで増やしたのではないかと思い込んでいた
・この辺りの誤解が解けたことで、「真ヴェロニカは猫被りの嫌な女ではなく、実母の死の要因だからどうしてもクルトを許せず虐待してしまっていたのであって、それ以外は黒幕によるデマ。もしくは虐待すら黒幕に唆されてしていたことがではないか?」と本編の主要人物たちは考えた。 - 47二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:07:43
ヴェロニカとクルト裏事情はいい感じにレオノーラと無関係で本編に出てこないボツネタとか裏設定っぽさがあると思う
ヴェロニカ周りがスッゴいモヤモヤしててゲームクリアしても消化不良感ありそうだけど逆にそれが前世の考察界隈を賑やかにさせてそうな気もする
ただクルト編でも明かされてないのが不思議だし、ゲーム序盤のヴェロニカは友人寄りのキャラでクルトもどのルートでも友人になるみたいで二人共出番が多いうえに黒幕も2人狙いだからレオノーラ無関係でもゲームでもっと情報出てそう
いっそ据え置き時代のクルトは攻略出来ないサポートキャラか個別ルートが全滅バッドか大団円のトゥルーしかないキャラでスマホ版でルート追加されたとかでもよさそう、他キャラのルートだけなら二人にしか関わらない情報は出てこないだろうしクリスやヨハンルートならクルトと和解するトゥルーとかで真ヴェロニカに悪女の印象をつけつつクルトの過去やお家事情を出せそう
スマホ版もクルトルート追加されたけどハッピーエンド優先で鬱要素な伏線は大量オミットされちゃったとかならヴェロニカもただの悪役っぽさが上がりそう
なんとなく黒幕は何故か立派な立ち絵や名前が用意されてて思わせぶりにでてきたけど本編では特に活躍もなく退場したモブっぽそう
なんならガチファンの間では伏線や設定資料集でほぼ特定されててネット上での黒幕のアダ名が「黒幕」になってそう - 48二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:29:18
はめフラの野猿母みたいに主人公の奇行をちゃんと欠点だと思ってるキャラとか?
主人公が善人な事は疑わないけど変人だとは確信していて悪感情はないけど危なかっしい集団だと心配してたところに初っ端から奇行をブチかました平民レオが増えて悪評も流れだしてとうとうブレーキ達が止められない程に暴走しちゃったかぁって苦言を呈しにくる苦労人保護者系の常識人
例えば主人公が誰かへの嫌がらせが行き過ぎて怪我をさせた噂なら、また貴族らしからぬ振る舞いをして相手を怒らせたんだろうとか被害者の方が悪辣で王子達が処分を下したのを主人公の我儘扱いにされたんだろうとか悪評の人物像は信じてないけど事件(事故)そのものには関わってると思ってる生徒会長とか風紀委員長とかにして同じ役員や委員に人柄の悪評も鵜呑みにしてるキャラをつけとけばこんな立場にまで噂が届いてるのかって目安にもできる
忠告の仕方も叱りつつも心配する感じにするとか気ぶり勢にして「甘やかすだけじゃなく叱るのも愛情だよ」みたいなお節介な感じとかにすればヘイトも減らせないかな
- 49二次元好きの匿名さん22/05/17(火) 23:55:45
- 50122/05/18(水) 00:03:34
一応、クルト編でも明かされていないのはクルトにかけられた呪いは、ヴェロニカがクルトを全否定している幻覚なので、ヴェロニカの話題が出ると錯乱したからで、少しずつレオノーラのおかげで自分を許せるようになって、「…姉さんのことを聞きたいし話したい」と言えるようになったところでクルト編は終わりと考えてた。
あと、実はヴェロニカが母のことでクルトを虐待してたのも間違い(これは本編でも探偵役たちが気付く)
実際はヴェロニカどころか彼女の父親も「家が取り潰しになっても黒幕を始末して、クルトを守る」という意志で行動していたので、ゲームのクルトはマジで真相を何も知らないんですよ
でも、クルトはスマホ版で攻略可能になったってすごくいい設定ですね!
据え置きの頃はストーリーの舞台装置なら、レオも姉から情報を得られないから、前世組の情報の行き違いが自然だ!
ありがとう!その設定採用させてもらいます!
ただ、鬱要素はオミットできない…
改めて思い知った、鬱をなくしたら何も残らないくらいゲームじゃこの姉弟は曇り要素の塊だ…
あと黒幕はまさしくそんな感じ
っていうか、一番相談したいのは黒幕がマジでモブだから、どの程度の描写なら目立ちすぎず、でも黒幕判明した時にアンフェアだと思われないかなんだ
いいね、そのキャラ!
クルトをスマホで攻略可能にして、据え置き時代の攻略キャラが減ったから、そのキャラを追加させてもらいます!
ただ、クリスティアンにその要素を入れようと思っていたので、作るとしたらお堅い系じゃなくて、ちょうどいなかった体育会系護衛騎士正義感の塊にしようと思う。
それなら同じように鵜呑みはしないけどちょっと信じちゃう系でも差別化できるし(クリスは信じてないけど教師という立場上一応というスタンスで、騎士くんは悪意的なものは信じないけど、噂で起こった出来事自体は本当だろうと思っちゃうみたいな感じの差分)
ごめん!
黒幕攻略できるようなキャラじゃない!
需要がないとは言わんがニッチすぎる!乙女ゲーユーザーでこれを攻略したいと思う人がいるとは、私には想像つかん!!
- 51122/05/18(水) 00:06:48
そろそろ黒幕の設定を開示します
3スレほどネタバレ警告するので、ネタバレなしでこの話を読みたいと思ってくれた人は、その警告レスから下は読まないでください - 52122/05/18(水) 00:08:31
スレちゃうわ、レスだわ…どんだけ警告するだよ…
まぁ、気を取り直してネタバレ警告 - 53122/05/18(水) 00:08:51
ネタバレ警告
- 54122/05/18(水) 00:09:26
ネタバレ警告
次のレスから、黒幕の情報です - 55122/05/18(水) 00:10:39
黒幕
ヴェロニカの最古参侍女(ばあや)で、ゲーム本編の共通ルート最終イベント時に真ヴェロニカに殺された人
見た目は上品で穏やかな老婦人で、性格も穏やかで基本は優しいが同時に厳しいばあやキャラのテンプレと思われていたが、実際は自分の利の為なら平気で他者を貶め、身勝手な自己弁護で正当化して開き直るクソ以下のクソ
元はヴェロニカの母親の侍女で幼馴染、作中ではぼかすがガチレズでヴェロニカ母をそう言う目で見ていた
クルトを呪った理由は、ヴェロニカ母の死が事故とはいえクルトが原因だから
ヴェロニカを陥れた理由は、ヴェロニカが母親似ではなく父親と父方の祖母に似ていたから
ヴェロニカの母親は子離れできていないクソババアな姑に結婚してから数年いびられていた為、ばあやはメルデルゾーン家そのものを実は嫌っていた - 56122/05/18(水) 00:13:13
ばあやの動機であり目的は、ただの八つ当たりの嫌がらせ
不幸になれば何でもいいのと、保身を最優先にしているのもあって、大それたことは後述の禁術以外は実はしていないしする度胸もない小物
けれど愛しているはずのヴェロニカ母ですら道具のように扱う、他者を全く顧みない自己愛の塊なので、証拠は残らないが成功率が低く、ターゲット以外が嵌る可能性が高い罠を平気で幾つも仕掛け、そのせいでヨハンの婚約者は亡くなった
クルトに死霊魔法で呪いをかけたのはこいつで、その弾丸である死霊はヴェロニカの実母
レオノーラのお陰で幸せになりだしたのを知って、それが許せなかったからが動機
ゲーム内では母の急死のショックで、真ヴェロニカはどうしても墓参りができなかった(父親も同じ)のをいいことに、母の死後一年以内で墓を暴いて遺髪を盗み、身勝手で悍ましい蜜月を過ごしていた。
本編ではヴェロニカとクルトがまめに墓参りをしていたので、盗む機会が二人とも学園に通って家にいない時間が長くなるまでなかった - 57二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 00:14:29
控えめに言って黒幕は完全クズのレズババア!はちょっとウケが悪いと思う
- 58122/05/18(水) 00:19:30
でしょうねー
けど、読んでる時に容疑者として意識しにくいけど、アンフェアじゃない程度の立ち位置では、このばあやが一番だと思うんだ
あと、半端に同情できる要素を入れるよりは、わかりやすい悪役がいいかなって思った
- 59122/05/18(水) 00:24:46
ばあやを黒幕でもうここまで話を作ってしまったので、受けが悪くてもこのまま突っ走ります
指摘はされて当然、同意しかないと思ってる
むしろ応えられなくてごめんね
で、このばあやは本編でも名前を出す気がないぐらいなんだが、どの程度の登場頻度なら読者にとってフェアかな? - 60二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 00:30:17
- 61122/05/18(水) 00:49:15
確かに
真ヴェロニカと現ヴェロニカの性格が全然違うから、どちらも等しく嫌う理由づけだったけど、説明が長くなるだけだね
真ヴェロニカは母親に似ていたから、自分に依存させる為に悪評流して孤立させてた、現ヴェロニカは外見しか母親に似てないから嫌がらせしてたの方がスッキリするね
- 62二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 12:01:23
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- 63二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 12:32:10
ヴェロニカは本当は悪人ではないかもしれないということを念頭に読むとどう見ても刺された侍女が怪しかったので正直あんまり驚きはないかな…
だからと言って具体的なアドバイスがあるかと言えばそうでもなく… - 64二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 14:52:31
顔のところが影になってるモブ顔のメイドを、グラフィック使い回しで複数人登場させればいいんじゃないかな
登場人物がほぼほぼ貴族なんだから、ゲームのイベントなんかでちょいちょい彼等に仕えるメイドやら使用人が出てきててもおかしくはなさそうだし
ばあや単体の出番の頻度までは分からんが - 65二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 15:01:32
ばあやが露骨に怪しくなりそうだから儀式場の死亡者を侍女と警護の騎士数人が死んでるとかに増やして、ミスリード要因のモブや黒幕誤殺被害者をごちゃつかない程度に増やした方がよさそう
噂に踊らされてる三下モブっぽい執事とかクラスメイトとか教師とか貴族とか変な質問する警官とか
中ボス的くらいな感じで噂を鵜呑みにしてるのか利用してるのか怪しいラインの容疑者で
王子ルートで派閥争いしてるお偉いさんとかクルトの実母絡みとかゲーム版のヨハン婚約者両親は事故死が禁呪絡みと思ってメルデルゾーンを恨んでる事が裏設定にあるとか異国のスパイとか禁呪や暗部をよく思ってない聖職者とか医者とか色んな思惑があって
そんな中でばあやも噂を鵜呑みにしてる中ボス以下の厄介な節穴モブの1人と思わせるとか
読者も幼馴染の事でクルトを怨んでるのは予想してもクレイジーサイコガチレズクズの八つ当たりが色んな思惑を引っ掻き回したただけは予想出来ないと思う
あくまでメルデルゾーン姉弟にとってのラスボスは黒幕だけでゲーム上のラスボスはルート事にいたとか - 66122/05/18(水) 18:33:21
- 67二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 19:08:32
同性愛に対する世間の考え、姑のイビリ(嫁ぎ先との力関係)等の世論・その世界でのスタンダードが垣間見えるところは黒幕判明まで伏せられてるの?
伏せられてるとしたら黒幕判明したとき唐突感があってノイズになっちゃうように感じる
>>49を「ソシャゲ化版ばあや 設定流用攻略キャラ」として出すのはどうだろう。同性愛者、独りよがりの愛、既に終わった身分差の恋 みたいな要素を攻略キャラナイズして
小説ではミスリード 兼 その辺りの設定の初出 兼 黒幕との相違から黒幕の動機臭わせ(黒幕の動機を長々書くことによる読者の嫌悪感ダレ感を緩和)。攻略キャラに黒幕がいるんじゃないか?ってのは読者が期待するところでもあるし、擬似的にその需要を満たせる
- 68二次元好きの匿名さん22/05/19(木) 04:29:31
正直、母世代から続くヤンデレ百合の攻略キャラはアリ派ではあるけど流石にヴェロニカルートより先に元ネタがモブばあやのキャラルートが追加されたら公式が狂気過ぎる
スピンオフの過去編くらいが限界そう
推理物のセオリーだとどうしても被害者は黒幕候補になるから黒幕の正体だけじゃなく動機もミスリード要素にしてみたらどうだろう
読者には中盤から終盤まで黒幕の動機を、
幼馴染で親友の仇であるクルトを許せなかったから命をかけて復讐した哀れな人物
とミスリードしといてクライマックスで実際は>>55>>56でしたって読者の予想より矮小ながらも悍ましいクズでしたってつきつける
真ヴェロニカの印象が
性悪→陥れられた悪人?→情状酌量の余地がある悪人?→弟を守り切った姉
って変わるように黒幕も
謎の人物→メルデルゾーンに悪意ある人物?→母親の幼馴染で親友?→真相を知らない哀れな復讐者?→親友でもなんでもないただの身勝手なクズって印象を変えてって黒幕がヤベぇガチレズなサイコな事をぼかさないで小説本編のクライマックスでハッキリ明かしちゃうの
伏線に黒幕は誰かに繋がるものだけじゃなくて性癖や本性に繋がりそうなのも混ぜて
ゲームばあやはヴェロニカをお嬢様と呼んで〇〇様譲りの美しい髪とか所作に気品があるとか褒めてるけど実は母絡みの事しか褒めてないとか、主人公に「ゲームでは侍女達は優しくお嬢様呼びで私の幼い頃も同じだったけどフラグ回避に奔走してたら淡々とヴェロニカ様としか言われなくなった」って説明させて侍女が奇行に呆れたと見せかけて実は中身が母親に似てないから態度が変わってたとか主人公が動き回って髪が乱れた状態で帰宅したら「〇〇様から受け継いだ綺麗な御髪なのですからもっと大切に」ってやけに丁寧に髪を梳かされたり、奇行をした主人公を見て「〇〇様に似たのは容姿だけ…」って嘆かせたり主人公が傷だらけになったら「無事ですか!?お顔に傷はありませんか?ああ形見の洋服までボロボロに…」って微妙にズレた発言させて、転生主人公の日常的な奇行に振り回されてるモブ侍女と見せかけたアレッとなるポイントを混ぜ込むとか
リーンと良い仲になりそうなら「こんな常識知らずは何処にも嫁に出せません」って難色を示すフリして嫉妬や独占欲出したりガチレズだからレオの恋愛感情に気づいたりしそう
- 69122/05/19(木) 07:56:15
姑による嫁いびりに関しては、当時のメルデルゾーン家の事情も詳しく考えてたけど、作中で説明するには長くなるから>>60のアドバイス通りボツにしました
同性愛に関しての考え方や、ばあや的キャラが攻略キャラならはレオ(TS転生者)がいるから、彼でその辺りの説明やヒント出しはできそう
攻略キャラに黒幕がいるというミスリードは無理そうだけど
動機のミスリードはいいですね!
ばあやのキャラを自然に立たせつつ、ヒントもミスリードも兼ねているし、「真ヴェロニカと違って私はダメダメだもんなー」と思ってるヴェロニカや、罪悪感を持ってるクルトはばあやの真意に気付かないけど、同列じゃないけど同類なレオや、今のヴェロニカを愛しているリーンなら気付けそうというのもいい塩梅ですし!
ご指摘とアイデア、ありがとうございます!
- 70二次元好きの匿名さん22/05/19(木) 09:28:09
ただのおばさんが黒幕ってのも絵面的にどうなのよ、ということで世界観的にアリかどうか分からないけど、ばあやをエルフ的な種族にすることを提案してみる
ただの歳のいった侍女というよりはキャラ立ちするし、葬送のフリーレンみたいにヴェロニカの母に置いていかれた心情だの価値観から何から根本的に違うから分かり合えないだのと動機の補強にも使えるかも。
まあ変に理由づけできてしまうぶん同情の余地というか、逃げみたいに感じる部分が出てきてしまうかもしれないのが懸念かな?
その辺はただの人間って方が「コイツやべぇ…」って感じに悍ましさや生理的嫌悪感みたいなのを与えられるか - 71122/05/19(木) 12:35:28
絵面的におばさんが微妙なのは自分でも同感だけど、エルフにしてしまうとキャラが今度は立ちすぎてメタ的に怪しすぎるのと、最後の方で言ってる通り、種族の違いによる寿命差や価値観の違いは同情の余地になってしまうから、申し訳ないけどそのアイデアは使えないなー
ばあやとレオを対比させたいから、ばあやは同性愛故の悲劇ではなく、ただ単に人間性がクソにしたいんだ
- 72二次元好きの匿名さん22/05/19(木) 14:43:03
一個人の好みなんだけど相手に過剰に理想を押し付けてそれが崩れると何するかわからないような性格がいいな具体的には魍魎の匣の楠本頼子みたいな女
- 73122/05/19(木) 17:07:37
- 74122/05/19(木) 23:17:07
とりあえず、今までの指摘やアイデアで変更した点や、新しく出来た設定やキャラを纏めてみました
また変更した方が良い点などをご指摘頂けたらありがたいです - 75122/05/19(木) 23:17:25
・据え置きゲーがリメイクされてアプリゲーになり、クルトルートはアプリゲーになってからできた
その為、闇魔法と死霊魔法の違いが据え置きの頃はユーザーにはほとんど認知されていなかった(どちらも禁術なので、そもそも攻略キャラもほとんどがわかってないし、知っててもやはり禁術なのでレオノーラに教えないから)
・ヴェロニカに関しては据え置きの頃から考察されていたが、シナリオライターが「目的の為に手段を選ばないし犠牲も厭わない鉄の女」「レオノーラのことは本心から気に入っていた」「ヴェロニカの真実を知ったら、レオノーラはショック死するか自殺する」と語っていた為、「ガチレズのヤンデレ(つまりは黒幕のばあやみたいな人間)」説が主流になってしまってる - 76122/05/19(木) 23:17:58
・追加攻略キャラ
ゲオルク
レオノーラとクルトの同級生同クラス、猪突猛進大型犬正義漢騎士枠。
妹がクルトに片思いしているらしいので、クルトに何かと関わろうとするレオノーラへ馬鹿正直に「クルトが好きなのか?」と聞いたことでレオノーラと交流する様になる。
脳筋馬鹿力で妹に怪我をさせたことがトラウマ、そのせいで女性と関わるのが苦手、でも小動物とか可愛いものが好き、性格は人の話を鵜呑みにする所があるが、その話を信じ込んで決めつけて相手を非難するのではなく、真正面から問いただす、相手の善性を信じているという本人はいたって好青年。
ただ彼の両親が暗愚な野心家で、妹とクルトを結婚させたがっているのは闇魔法を私欲で使いたいから。
妹はなろう系ざまぁ系の嫌な女のテンプレで、兄の罪悪感を煽って利用している。
これらの問題はゲームでは個別ルートにならないと解決しなかったので、本編のヴェロニカとクルト、レオから「本人はともかく家がヤベェ」と警戒されている。 - 77122/05/19(木) 23:18:28
・魔法学園は16歳入学の2年制。
2年生はヴェロニカ、リーンハルト、ヨハン。
1年生はレオノーラ、クルト、ゲオルクで、ゲームの本は開始時期はレオノーラが入学してから。
クリスティアンは魔法学担当。
淑女のマナー講師、エリーザはヨハンの婚約者の叔母。ミスリード要因。
・エリーザ
学生の頃にヴェロニカ母に憧れていたので、彼女の侍女で幼馴染のばあやを信用していた為、ばあやの愚痴を鵜呑みにして、姪の死の原因がヴェロニカとクルトであると誤解し、学園でヴェロニカの悪評を拡散する、無自覚の共犯者になってしまう人 - 78122/05/19(木) 23:19:02
・メルデルゾーン家の姑による嫁いびりが動機はボツ。単純にヴェロニカ母に執着しているから、性格も似ている真ヴェロニカは孤立させて自分に依存させる為に、現ヴェロニカは外見しか似ていないことを不満がっての八つ当たりで嫌がらせをしている。
・ヴェロニカ母のことを未だに「お嬢様」と呼び、絶対に「奥様」とは呼ばないし、ヴェロニカに母親の素晴らしさを語る時も「あなたのお母様」ではなく、「私のお嬢様」と語る。 - 79122/05/19(木) 23:19:54
あとゲームのタイトルがマジで思い浮かばないから誰か考えて…
- 80二次元好きの匿名さん22/05/19(木) 23:33:45
- 81二次元好きの匿名さん22/05/20(金) 02:11:01
ヴェロニカ母を常にお嬢様呼びだと流石に色々バレるのが早そうだから
奥様とは絶対に呼ばずに普段は名前で「〇〇様」と呼んでいる
なるべくお母様呼びも避けていて「貴方の母親である〇〇様」みたいに回りくどく呼んでいる
クルト相手には絶対に母親をつけない
なんならクルトと一対一の時は「あの方orお嬢様」で名前も言いたくない程にクルトを嫌っているが他の人がいたら取り繕う
母が生きていた頃はクルトと一対一でも取り繕ってはいた
母の事を話す時に興奮しすぎると「〇〇お嬢様」呼びが漏れてくる、クルトと話すと怒りで興奮するのでお嬢様呼びが出やすくなる
クライマックス時に本性を曝け出して臆面もなく「私のお嬢様」を連呼する
とかどうだろう
- 82二次元好きの匿名さん22/05/20(金) 05:35:41
- 83122/05/20(金) 08:10:05
ゲーム名を考えてくれてありがとう!
おっしゃる通りこだわりはないんだけど、騎士はイメージに合わないというか、本編はまだしもゲームだと男勢はレオノーラを守ってるというか、レオノーラに助けてもらってるのを、当たり前だが私は知ってるのでそれだけは申し訳ないがうーん…な感じなんだ
あなた達のアイデアで浮かんだタイトルもあるんだけど、それが「光の乙女と闇の淑女」だから、これもう乙女ゲーじゃなくて百合ゲーだよな
リアルに考えるとそれぐらいが良いと私も思うが、ばあやの出番はアンフェアにならない程度に少なめなのと、なるべく短く話を纏めたいと思ってるから、少しわざとらしいくらいじゃないと伏線として機能しないなと思い、こうなった
けど「私のお嬢様」を普段使いは流石に不自然すぎるから、これは怒りとかで興奮している時にポロッと出るくらいに変更します
ご指摘とアイデア、ありがとうございます!
- 84二次元好きの匿名さん22/05/20(金) 11:51:23
上のオトメイトのタイトルも見てみたけど結構個性豊かなのね
ゲーム本編の全体的な雰囲気とかテーマに合いそうな単語とかちょっと挙げてみてほしい - 85122/05/20(金) 13:37:05
そう、多彩だから参考にしようとしたら余計に思考の迷路に陥った
ゲームの雰囲気は、はめフラに近い。真レオノーラが野猿系だから、不穏な雰囲気やシリアスはあっても、ヒロインの圧倒的光属性な性格で最終的に吹っ飛ばす(ヴェロニカ関係以外)
似合いそうな単語は、個別ルートがほぼレオノーラによる攻略キャラのカウンセリングだから、心とか癒しとか、あとはヴェロニカ前世がこのゲームをプレイした動機が「なろう系でしかみない悪役令嬢があると聞いて」だから、なろう系みたいなタイトルやネタ系タイトル詐欺でも私は全然アリだと思ってる
- 86二次元好きの匿名さん22/05/20(金) 21:53:49
なんかいい感じの単語にいい感じの修飾語つけたったらええねんの心構え
というわけでとりあえずラテン語からなんかいい感じの単語コピペしてみた
アストルム(astrum)星
セプテントリオ(septemtrio)北、北極星
ソムニウム(somnium)夢
ユースティティア(justitia)正義
vinculum ウィンクルム 絆
arcanum アルカナム 神秘
ad astra アドアステラ 星のように、高いところへ
sanatio サーナーティオ 癒し
煌めきのアストルムとか輝きのセプテントリオとかそれだけでもタイトルっぽい響きになると思う - 87122/05/20(金) 23:21:30
アイデアありがとう!
作中作で、作中でもゲームで済まされてタイトルはあんまり出ないことを考えたら、本物の乙女ゲーム並みのキャッチーさとか覚えやすさとかはいらんなと開き直りができたよ
調べてくれたのはありがたいし、ラテン語は超カッコよくて好きだけど、キャラ名を留学生以外はドイツ人名で統一してるから、単語もドイツ語にして「光陰のユスティーツ(justiz正義)」にしました
やっぱりレオノーラとヴェロニカの百合っぽいタイトルだけど、一応作中メイン攻略キャラのリーンが真レオノーラや現ヴェロニカと同じくらいお人好しなのに、王家としての責任感で闇を背負って正義を執行しなくちゃいけないシーンが、ゲームにも本編にもあるので、まぁ妥当なタイトルにはなったと思う
- 88122/05/20(金) 23:39:10
とりあえず、決めておきたいことや相談したかったことはおわったので、本格的にこのネタを書き始めてみます。
未だになろうに投稿するか、普段の生息地であるハーメルンにするかも決めてないけど、この話を面白そうと思ってくれた人、相談に付き合ってくれた人は投稿したらスレを立てるから、気長に待っててください。
一応、出だし部分が書けた時にスレが残っていたら、また相談がてら載せてみようと思ってるので、暇だったら保守してくれたら嬉しい
保守がてら疑問点やこういう展開が好きだからあったら嬉しいって要望とかあったら、それをレスしてくれたら質問はできる限り答えるし、要望も善処はする。建前じゃなくて本当にするつもりだけど、実行できる自信は正直ない。
それでは、一応は一旦ここでしめさせてもらいます。
月曜の夜から今までお付き合い、ありがとうございます!
投稿報告スレでまたいつかお会いしましょう。
目標は一ヶ月後までにあらすじ部分(物語前半部分)まで書き溜めて、投稿報告スレ立てです! - 89二次元好きの匿名さん22/05/21(土) 01:15:47
頑張ってね 楽しみにしてます
- 90二次元好きの匿名さん22/05/21(土) 12:51:09
楽しみ保守
- 91122/05/21(土) 21:36:06
応援と保守ありがとうございます!
早速出だしが書けました
試しにここに晒しますので、おかしな点のご指摘などよろしくお願いします!
【ヴェロニカ・フォン・メルデルゾーンは悪役令嬢なの?】
明日はいよいよ魔法学園の入学式!
魔法学園はその名の通り、魔法の歴史や制御方法、自分の属性にあった魔法の使い道を学ぶ場だけど、魔力は王族貴族にしか宿らないから魔法学園は実質貴族の為の学校。(多分、乱世の頃に魔力持ちが活躍して王族貴族になったから、血筋的に魔力持ちが多いだけで、実際は平民にも普通に居ると思う。よっぽど魔力量が多くないと暴走や暴発事故すら起きないから、検査しない限りわからないだけ)
そんな学園に、この世で最も希少で神聖な治癒魔法の適正を持つ平民少女が現れた!
彼女はその魔法適正の希少性から、平民でありながら特待生として魔法学園に入学するのが、乙女ゲーム「光陰のユスティーツ」のヒロインであり……
「逆ハー狙いの転生者はないと考えて良いのかしら?原作ゲームにそんなルートはないんだから、流石にないと……あぁっ!転生時期がずれてて、未来では逆ハーが実装されてるかも!
物語の雰囲気やレオノーラのキャラ的にあり得ないけど、大人の事情が!大人の事情が怖い!!」
私こと、そのゲームの悪役令嬢であるヴェロニカ・フォン・メルデルゾーン最大の懸念事項!!
「ヴェロニカ様、また訳の分からないことをブツブツ言っておられるのですか?
あぁ、情けない……。ヒルデガルドお嬢様の忘れ形見が何故、このようなことに……」
ここ最近の私の日課と化した、部屋の隅で壁に頭をゴンゴンしながら不安要素を否定しようとして、否定どころか強化させてしまう自爆の独り言を見て、ばあやが嘆く。
ごめんなさい、ばあや。お母様と違って、残念すぎる令嬢で。っていうか、令嬢どころか人としてもだいぶヤバいのはわかってる、これでもわかってるのよ!
わかっていても、不安なのよ!そしてこれでも公爵令嬢として頑張ってるの!
元現代日本の女子高生にしては頑張って外では公爵令嬢をかろうじて取り繕ってるから、家の中は大目に見てばあや!……と主張出来たら楽なんでしょうけど、こんなことを言ったらそれこれ私は療養名目で領地の僻地に連行されて、そこで一生を過ごすことになるわね。 - 92122/05/21(土) 21:36:53
というか、本当に私の妄想であって欲しいわ。
私に前世の記憶があることも、そしてこの世界が前世でプレイしていた乙女ゲー「光陰のユスティーツ」で、私はそのゲームの所謂「悪役令嬢」だなんて、小説投稿サイト「小説家になりやがれ」に海千山千投稿されていた小説のテンプレ展開が我が身なんて、妄想であって欲しいわよ!
あぁ、前世でなりやがれ系悪役令嬢ものを読んでて、「なんでこの転生令嬢はこんなにも怯えてるの?原作と違って悪いこと何にもしてないなら、婚約破棄はともかく処刑とか国外追放なんて起こる訳ないじゃん」とか思っててごめんなさい。
実際になってみてわかりました。
何やっても不安です。怖いです。
この世界がゲームではなく、少なくとも私にとっては間違いなく現実だからこそ、自分の行動で何が変わって何が変わらないのかがわからなくて怖いです。バタフライエフェクト本当に怖い。
また、私はゲームの自分の末路を知ってるだけじゃなくて、なりやがれ系小説ユーザーだったから、悪役令嬢もののテンプレを知ってるのが、不安を自分で煽って自爆してる最大の要因。 - 93122/05/21(土) 21:37:29
私のできる範囲で私の破滅フラグを殲滅しても、ゲームヒロインが転生者、それもこの世界はゲームで自分以外の人間はプログラミングされたキャラクターと認識してるタイプなら、私や私の周囲がまともでも、そのヒロインの推しキャラ攻略の為に私は悪役令嬢に仕立てあげられて死ぬかもしれない!
このゲーム、最終イベントが私の断罪じゃなくて、個別ルートに入る為のイベントで絶対に私が死ぬから、マジでその為に命が狙われかねないのよ!
もしくは、ゲームの強制力……そうとしか思えない運命のようなもので私は、するつもりなんかないヒロインいじめをしてしまうかもしれない……。
そうだとしたら、本当に何をしても無駄だって絶望するから考えたくないけど……否定できない、強制力を疑う最悪の悲劇は起こってしまっている。
だから、私は怖い。
この足掻きが無駄になることも。
この足掻きがさらに別の悲劇を生むことも。
正直、前世の記憶持ちの私は世界のバグだと思うから、呼吸すら世界そのものに悪影響を与えているんじゃないかって思うくらい、私は生きていることすら怖い。 - 94122/05/21(土) 21:38:06
それでも、死にたくない。生きていたい。
それぐらいに、私はこの世界が好き。
この世界の家族が好き。
この世界で出会った人たちが、……私の婚約者が好き。
ゲームのキャラクターとしてではなく、一人の人間としてとても尊敬して、力になりたい、どんな形でも関係でも良いからそばにいたい。
……だから、うん。
弱音は吐くけど、不安で奇行ばっかりなダメ令嬢だけど、諦めないよ。
悪役令嬢になんて、ならないよ。
ならないよ、ヴェロニカ。
あなたのようなゲームの共通ルート前半でのレオノーラの印象通り、「憧れの公爵令嬢」にはなれないけれど、ヒロインをいじめて、義弟を虐げ、誰かを呪って一人きりで死ぬ、そんな悪役令嬢にはならないよ、絶対に。
「ーーですよ。……ヴェロニカ様?聞いてますか?」
「え?あ!ごめんなさい、ばあや!全然まったく何一つ一言たりとも聞いてなかったわ!!」
自分の世界に入り込んで鼓舞していたから、ばあやのお小言をまったく聞いてなかったのに、そのことを無駄に正直に答えてしまった私にばあやは、にっこり微笑んだ。
あ、この笑顔はヤバいやつですわ。頭に本を乗せてそれを落とさずカーテシー200回(落としたらカウントをゼロにしてやり直し)コースの笑顔ですわ。
「わ、私、クルトとお母様のお墓参りしてきますわ!」
「ヴェロニカ様!お待ちなさい!」
悪足掻きを諦めるなと鼓舞したからこそ、私はドレスの裾を摘んで私なりに最大限に淑女らしく譲歩した競歩による逃走を実行しました。
……あの、なんというか本当にばあやとお母様と原作のヴェロニカ、ごめんなさい。 - 95122/05/21(土) 21:45:04
出だしというか、ほぼ一話ぶんだわこれ
あと、私的にヴェロニカはジェネリック野猿だからキャラが被ってるのに薄い不安があったけど、自分的には良い意味で野猿になったと思う
野猿よりは状況や自分のことを客観的に見てるけど、なろう系小説知識のせいで勝手に思い詰めて奇行してるところが良い感じの差分になったんじゃないかな
そしてその分、想定外にばあやのキャラが立った
さらに自分で書いてて初めて見るタイプの信用できないタイプの語り部ヴェロニカのせいで、ばあやが黒幕に見えねぇ
どう見てもカタリナ母ポジの被害者だこれ - 96二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 03:23:46
一人称だからばあやの出番がヴェロニカの奇行とセットになっていい感じに誤魔化せそう
ばあやを直接出さなくても主人公が過去の奇行を回想するシーンで咎めたり嫌味を言うセリフを入れれそうだし出番が多めでも怪しくないモブ枠に入れそう
ただ出番が増える分、苦労してるばあやに親しみを覚えると本性バレした時のショックが辛くなるから主人公達にとって嫌いではないけど苦手意識があるみたいなデートや調査を妨害してくる厄介者キャラとか学園物の嫌味な教師くらいのお邪魔さがあるといいな
母親をお嬢様呼びしてるのもばあやだから脳内で勝手に母親より歳の離れた老婆を想像して違和感がない
ヴェロニカからすれば生まれた時から仕えてるばあやだけどレオや他キャラ視点だと中年の侍女ってミスリードに使えないかな
ばあやは老婦人ってあるけどヴェロニカ母が高齢出産とかじゃない限り高校生の母親が老人だと違和感があるからその幼馴染も老人じゃないと思う
ゲームだと侍女としか書かれてなくてクルトにも侍女と説明していれば読者には侍女≠老婆で伝わりそう
途中でレオあたりにいつもの侍女のおばさんとか言わせたりして年齢を明かすまでばあや≠老婆を隠せば黒幕即バレは回避できないかな - 97二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 08:50:32
私も誤魔化せすぎて悪い意味での意外性になりそうだなと思ったので、その辺りの調節に気を遣おうと思います
ヴェロニカ視点のばあやと、他キャラ視点の侍女のミスリードはいいですね
他キャラ視点もちょくちょくある予定なのと、ヴェロニカ母の幼馴染ですがお世話役のメイドであることが前提なので、少し母より年上のつもりでしたが、それでもアラフォーくらいなので、「ばあや」という言葉のイメージからは間違いなく外れた歳なので、上手く使えそうですね
ご指摘とアイデア、ありがとうございます!
- 98二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 17:45:19
個人的な趣味だけど【悪役令嬢なの?】より【悪役令嬢なのか?】の方が推理物っぽくて好き
- 99二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:03:56
- 100二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 00:40:01
保守
- 101二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 12:14:00
保守
- 102二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 22:28:25
保守
- 103122/05/23(月) 23:49:31
質問や指摘がないなら落とすつもりだったけど、保守してくれている人がいるので、また出来上がったところまで載せることにしました。
感想や不備のご指摘をしてくれた喜びますので、お願いします。 - 104122/05/23(月) 23:50:47
【ヴェロニカ・フォン・メルデルゾーンは悪役令嬢なの?2】
「クルトー、クルトー!お散歩がてら、お母様のお墓参りにいきましょー!」
「はいはい、ばあやさんから逃げたいんでしょう。付き合いますから、その競歩の逃走やめてください。結構不気味です」
屋敷で名前を呼んで探していたら、本人がいつもの困ったような苦笑を浮かべて、書斎からひょっこりでてきた。
そして自分のお付きの使用人にやはりいつものようにばあやの足止めを頼んで、今度は少しイタズラっぽい笑顔を浮かべて私に手を伸ばしてくれる。
「さぁ、行きましょうか。姉さん」
ふわふわの柔らかい猫っ毛な黒髪に女の子のような可愛い系の顔といい、困った時は子犬、ちょっと何かを企んでる時とかは猫っぽい表情といい、ポーズやセリフその全てをスチルにして鑑賞モードで何度でも見返したいイケメンっぷりを発揮しているこの子は、私の義弟。
そしてこれまたテンプレ通り、この子もゲームの攻略キャラ。そりゃ、スチルにしたいくらいのイケメンなわけだわ。 - 105122/05/23(月) 23:51:44
そんな見た目も心もイケメンな義弟を、私はこの上なく大切で自慢に思ってるけど、同時にとてつもなく申し訳なく思ってる。
義弟ではなく、なんというか……前世の世界のクルト推しだった方々に対して、私は謝る必要はないけど何か本気で申し訳ない。
なので、ついついその罪悪感がまた口からボロンとこぼれ落ちる。
「陽炎というか蜻蛉のような、守ってあげなくちゃ死ぬ、守ってあげても死にそうな薄幸系美少年を、普通に社交的紳士なイケメンに育てちゃって何かごめんなさい」
「僕推しだっていうんなら、この変化にはむしろ喜ぶべきでは?」
そう、ゲームでのクルトはイタズラっぽい笑顔どころか苦笑すら出来ない、全く笑わないし笑えない、本当に今すぐに舌噛み切って死にそうなくらいに悲壮感の塊、薄幸を体現したようなキャラクターだった。
まぁ、その悲壮感の原因は色々あるけど、たぶん大部分は私というかヴェロニカの所為ですよね。 - 106122/05/23(月) 23:52:24
クルトは我が家に来るまで、他の親戚の家をたらい回しにされ、冷遇されてきた。
それだけでも十分、不健全な環境だけどうちに来てからはヴェロニカのせいでさらにひどい。
ヴェロニカに虐待されて、しかもヴェロニカの方が勉強も魔法も、なんなら剣術さえも上だったから、王家に嫁ぐヴェロニカの代わりに家を継ぐ為に養子になったクルトはプレッシャーがすごかったんだろうな。
ゲームの初めの方のクルトは、正直言って顔と声の良さだけでファンを作ってストーリーを進めさせるしかないくらい、卑屈で自虐的でウジウジしてるから、話しててイライラする子だった。
が、ご覧の通り前世の記憶がインした私だと、義弟の虐待が自分の死亡フラグに繋がることなんて関係なしに、こんなにも可愛い弟を虐待なんて出来るわけない。むしろ、虐待こそが私の生存フラグでもできない。
それに加えてやっぱり前世の記憶インストールによって、今世では無駄な知識や価値観で脳のスペックを無駄遣いしてるのか、私は原作ヴェロニカと違って出来が良くない。
一応は優秀な家庭教師たちにみっちり扱かれて、公爵令嬢として恥ずかしくない程度の教養やらマナーやらは身につけることは出来てるけど、ばあやの言う通りお母様と比べたら蝶と蛾くらい違う。 - 107122/05/23(月) 23:53:04
なので、自分で言うのは何だけどクルトはゲームより恵まれた環境で育ててあげることができたから、この子はゲームとは全然違う性格になった。
私としては、前世のこのゲームのユーザー視点でもおめでたい変化だけど、彼の薄幸の美少年ぶりに熱狂していたファンの存在を知る私としては、なんか申し訳なくなる。
っていうか、転生ヒロインがそういうファンならどうしよう!
あなたの推しを劇的ビフォーアフターしちゃってごめんなさい!って気持ちと、うちの弟の鬱や曇り顔を望むな!この子を幸せにしてくれないと義妹なんて認めない!って気持ちで心が二つになる!!
「姉さん?また、自分の世界に入り込んでません?
死亡フラグ回避の作戦会議をしなくていいんですか?」
「はっ!ごめんなさいクルト、また私ったら話を聞いてなかったわ!」
「大丈夫ですよ、それはわかっていたのでまだ何も話してません」 - 108122/05/23(月) 23:53:44
お母様が埋葬されている教会へ向かう馬車の中で、クルトは私の残念ぶりに慣れきった対応をして答える。
そして彼は笑顔で、けれどその青い瞳は真摯に私を見つめ、私を案じながら言ってくれた。
「話を聞かないはまだいいとして、『話しても信じてくれないかも』とか、『話したら迷惑かけるかも』だけは、今更考えないでくださいよ。
……姉さんが死ぬことでハッピーエンドを迎える物語なんて、僕だって絶対に認める気はないんですから」
その言葉に、私は安堵と喜びと、そして弟に心配をかけた申し訳なさを感じながら、私だって真摯に答える。
「えぇ、もちろん今更そんなことしないわ。するなら、7年前に我慢してるわよ」
最愛の弟にして、この世で唯一私の秘密を知る人は、また困ったように苦笑した。 - 109122/05/24(火) 00:02:50
実は一応、ヴェロニカはすぐに自分の世界に入り込んで人の話が聞こえなくなるけど、呼びかけられたらすぐに戻ってくるし、ヴェロニカと親しい人はそのことをよく知ってる、そもそもヴェロニカはちゃんと「相手は自分に話しかけている」と認識していれば意識をちゃんと相手に向けて集中するので、自分の世界に入り込まないという設定があります。
なので、この設定を活かして「ばあやの話はほとんど聞いていない」=「ばあやは『呼びかけたらすぐに戻ってくる』ことすら知らない」と「ヴェロニカが『自分に話してる』と認識しないような一方的なマシンガントークばかりしている」を地味に表現できたらなーと思ってます。 - 110二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 11:23:24
保守
- 111二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 21:06:24
大人の事情に怯えて頭突きしたり競歩で逃走するの好き、このヴェロニカは闇魔法使うより頭突きしたりタックルする方が強そう
冷静に考えると頭突きを止めないで嘆いたり説教するばあやの方が怖いけど絵面はブツブツ呟きながら壁に頭突きした後にドレスの裾持ち競歩で名前を呼びながら探し回るヴェロニカの方がホラーの追跡者みたいで怖い - 112122/05/24(火) 22:47:07
- 113二次元好きの匿名さん22/05/25(水) 07:48:11
シャーロック・ホームズは格闘技の達人でバリツの使い手だしコナンも派手なアクションするし金田一のトリックもSASUKE言われてるけど全部ジャンルはミステリだから大丈夫
ミステリはフィジカル - 114122/05/25(水) 12:16:05
- 115二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 00:11:05
犯人達の事件簿のトリック自体は本編と同じだからやはりミステリはフィジカル
ミステリさんは矛盾と後出しジャンケン以外とは大体お友達になれるからジャンルは寿限無寿限無みたいにギャグラブコメダークミステリーと増やしていけばよい
タグ大量も小説投稿サイト文化の一環
攻略キャラに婚約者はいないとあったけどゲームでヴェロニカは王家と婚約していたの?
第三王子以外の王族? - 116122/05/26(木) 08:08:55
知ってたけどミステリさんの懐広すぎでは?
婚約者いない設定は、第三王子のリーンが例外です
一応は悪役令嬢ものなので、ヴェロニカの婚約者という攻略キャラは例外的に必要だったので
あと婚約者なし設定は、真レオノーラをビッチ扱いされたくなかったからなので、真ヴェロニカは婚約者のことを敬愛しているけど恋愛感情はなしとゲーム内で明言しているのと、個別ルートに入るまで告白してないしする気も互いにない両片思いなら別に真レオノーラとリーンの株は下がらないだろうと思ってこうなりました
- 117二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 20:05:15
保守
- 118二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 22:09:05
ゲーム内で明言してても実は本心を隠していたのではって想像しちゃうな
政略結婚だから卑屈になって恋心を隠すとかツンデレと悪役令嬢の定番だし
共通ルートのあらすじもヴェロニカがレオノーラに攻略キャラ達と会わせる形だからリーンハルトの事も自分の婚約者と紹介しただろうしNTR感は出てしまいそう
真ヴェロニカが本当は王家と結婚せずに婿や養子を取って実家を継ぎたかったとかリーンハルトの事は敬愛してはいるけど婚約そのものには複雑な思いだったとかリーンハルトの好感度が高くなると勝手にレオノーラを側室か正室に推薦して自分は暗部に励む計画を立てるとか裏設定でガッツリ恋心を否定する情報があった方がいいかも - 119二次元好きの匿名さん22/05/27(金) 07:59:49
- 120二次元好きの匿名さん22/05/27(金) 19:03:47
ホッシュ
- 121122/05/27(金) 23:04:19
保守ありがとう
せっかくなので、今できているところまでまた載せときます。
【ヴェロニカ・フォン・メルデルゾーンは悪役令嬢なの?3】
「……我慢しないでくれて良かったと思う僕は、人でなしですね」
苦笑しながら呟くクルトに、私もきっと同じ苦笑を浮かべて答える。
「いいえ。クルト、あなたは優しくて頼りになる私の自慢の弟よ。
あなたも辛かったでしょうに、泣きじゃくって訳のわからないことを喚いていた義姉を宥めてちゃんと話を聞いて、そして前世なんて荒唐無稽な話を信じて、ゲーム通りの未来にならないように協力してくれている子が、人でなしな訳ないじゃない」
本心からの言葉だけど、クルトの笑みから苦さは消えない。それはきっと、私も同じ。
だって、私たちは思い出している。
私がクルトに、異世界転生系テンプレの禁じ手とも言える「自分が転生者であることを暴露」をしたきっかけは、ある女の子の死。
……ゲームのクルトは、ひどい女性恐怖症だった。そして、恐怖症とまではいかないけど、実は私以外の女性とは上辺だけの付き合いしかできないぐらいの苦手意識をこの子は持っている。
その原因は、ゲームではヴェロニカの虐待が大きく関わってると思うけど、それ以外にもある。
そのヴェロニカ以外の原因は、「クルトに優しくした女性が複数人亡くなっている」ということ。
- 122122/05/27(金) 23:04:59
もちろん、そんなことはただの偶然。というか、最初の一人目なんてクルトの実のお祖母様よ!
現代日本人の感覚だとだいぶ早死に思えるけど、この世界なら普通に寿命と言える年齢での病死なんだから、この人をカウントするのはおかしいくらいよ!
それ以外もただの事故に決まってる!
ゲームでは3人目だった「彼女」の死だって、不幸な事故だったってゲームで明らかになっていたのだから……、そしてこの世界では防ぐことができたのだから、クルトの所為な訳がない。
クルトが呪われているとか、忌み子な訳ない。
……呪われているとしたら、きっと私の方だわ。
だって防げたのに、「彼女」は数日後に別口の事故で亡くなった。まるで、私が捻じ曲げた運命を修正するように。
「……『ゲームの強制力』なんてもの、ありませんよ。
だって現に姉さんはゲームのヴェロニカとは全然違う。僕だってこの通り、笑えるくらい図太くなった」
私がまた自分の世界に入り込みかけたこと、そして私が何を考えていたのかもこの義弟はお見通しだったみたい。
私が抱いていた不安を全否定して、クルトはまだ苦味を残したまま、それでもだいぶ薄まった、猫のようなイタズラっぽい笑顔を浮かべて言ってくれた。
「だから、強制力なんて馬鹿馬鹿しいものは忘れて、ヒロインが転生者だったパターンの対策でも考えましょう。
まぁ、これも僕からしたら考えるまでもなく放っておくのがベストな気がしますけど」 - 123122/05/27(金) 23:05:44
私と自分を根拠に強制力を否定して、話を変えてくれる優しさを無碍にしたくないから、私は馬車の中で向き合って作戦会議を開始。
「楽観視しないで、クルト!特にあなたは攻略キャラというだけじゃなくて、私と同じゲーム進行のイベントキャラでもあるのだから、性質の悪い転生ヒロインならゲーム再現の為にあなたまで酷い目に遭うかもしれないのよ!」
その会議でまず初めに私のしたことは、弟の説得。
このゲーム、私がプレイしたのはスマホやタブレットにダウンロードして遊べるアプリだったけど、元は据え置きの乙女ゲームで、アプリはそのリメイク移植版。
で、元の据え置き時代だとクルトは好感度システムはあるけど攻略キャラではなく、その好感度が一定値まで上がるとイベントが起こるという、謂わば舞台装置的なキャラだった。
ヒロインとクルトが同学年同クラスで、公爵家という貴族としては最上位の家の跡取りなのに、ビクビクおどおどしている彼を気にかけ、彼の事情を知り、彼を攻略キャラと救ったり、仲を取り持ったりすることで攻略キャラの個別ルートに進むという、多分割と珍しいタイプの構成だったはず。
だから一学年上の私はヒロインを避けようと思えば避けられるけど、クルトは同学年だから絶対に接点ができてしまう!
転生じゃないのなら、ヒロインのレオノーラはちょっと変わり者だけどまさしく聖女と言える子だから、心配ないどころか是非とも仲良くなって欲しいし、転生でも話が通じる常識人なら多分問題はない。 - 124122/05/27(金) 23:06:24
私が不安で仕方ないのは、なりやがれ小説テンプレの、ゲーム通りの行動とセリフを相手の反応やTPO弁えない棒読みでもやっていれば、ゲームの通り攻略できると思い込んでいるタイプの転生ヒロイン!
クルトはどのルートでもゲーム進行に必須のイベンキャラたので、このタイプは誰推しとか関係なくクルトに関わろうとしてくるから、正直私は自分のことよりクルトが心配で仕方がない。
この子はゲームよりはマシなだけで、ゲームと同じ心の傷はある。
そういうヒロインならクルトのトラウマを無神経に抉りそうで怖いという私の心配を捲し立てると、私の勢いに押されたクルトが困った顔をして、それでも言い返す。
「それなら姉さんだってそうでしょう?
ゲームでヒロインが初めに出会うのは、僕でも他の攻略キャラでもなく姉さんですし、下手したら初めの方は僕たちよりも姉さんにそいつはまとわりつくでしょう」
そう言われると、「私より自分のことを心配しなさい」とはもう言えない。
そう、このゲームでの「悪役令嬢(私)」はなりやがれ小説のテンプレ悪役令嬢とは違って、お邪魔キャラとかライバルキャラって枠ではない。
このゲームは共通ルート前半、共通ルート後半(誰ルート寄りかで起こるイベントや会話パターンに差異あり)、個別ルートの3部構成になっていて、共通ルート前半だとヴェロニカは悪役令嬢どころかヒロインを助け、ヒロインを導く、ヒロイン憧れの完璧令嬢かつヒロインにとって先輩である攻略キャラの橋渡し役でもある。
なので、私が懸念しているタイプの転生ヒロインなら、クルトより私に真っ直ぐ接触を計るでしょうね。
このゲーム、クルトの言う通りヒロインと私の出会いから始まるし、個別ルートに入るにはキャラの好感度だけじゃなくて、学力とか教養とかのステータスも重要なタイプで、それらステータス上げのミニゲームをプレイさせてくれるのがヴェロニカだったし。
ここまでゲームの内容と流れを思い出し、ふと私は割と根本的な疑問に気付く。 - 125122/05/27(金) 23:07:09
「……今更だけど、ステータス上げのミニゲームさせてくれって言われたら、私はどうしたらいいのかしら?」
「この流れで何でヒロインの方の心配してるんですか、姉さん」
呆れ切った顔と声音で即座にクルトからの突っ込みが入る。
いやだって、私としては私が懸念しているタイプではない、普通に話が通じる子なら、その子の恋愛は相手次第では普通に応援したいくらいだもの。で も、ミニゲームは実際にどうしろと?
一応、ゲーム内でのあれは勉強を教えたり、魔法の訓練ということになっていたから、実際にそういうことをしてあげればいいのかしら?
いいってことにしておきましょう。クイズはともかく、リズムゲーや弾幕ゲーなんて再現しようがないのだから。
「まぁ、確かに転生ではないゲーム通りのヒロインや、真っ当な常識を持った上で恋愛したいという人なら、ぜひともヨハンあたりとくっついて欲しいですね。
けれどその心配は明日、ヒロインがどのタイプか判明してから考えてください」
私の派手に暴投した心配の内容に同意を示しつつ、クルトは話を軌道修正してくれた。
うん、そうよね。まずは我が身よね。
「僕としては、ヒロインとの出会いを初日は徹底して避けてほしいのですが……姉さんはしたくないんですよね?」
馬車が目的地である高位貴族が埋葬されている墓地の区画前に到着し、先に降りたクルトが優雅に私をエスコートしながら、まずは明日の予定というか計画の確認を口にする。
私はクルトの手を借りて馬車から降りながら、まずは彼に謝った。
「えぇ、ごめんなさいね、クルト。あなたの心配は最もだけど、ヒロインが転生者じゃないのなら、私がその場にいない所為で彼女を庇えないなんて嫌なの」 - 126122/05/27(金) 23:07:41
クルトとしては、ゲームの内容と初っ端からイレギュラーな行動をとることで、ヒロインが転生者かそうでないか、転生者なら私を血眼で探してイベント再現を狙うタイプかどうかの見極めが出来る様にしたいという気持ちはよくわかるし、何よりこの子は私が身勝手な転生ヒロインと出会うことで嫌な思いをして欲しくないと思っていることも、私は知っている。
その気持ちは泣きたくなるくらいにありがたくて嬉しいけど、それでも私はクルトの案を了承することはできない。
このゲームの出だしかつ最初のイベントは、ヒロインであるレオノーラが、治癒魔法が使える特待生だということで、まるで珍獣扱いで貴族の生徒たちに取り囲まれた時に起こるもの。
貴族に囲まれて緊張しつつも、失礼がないように挨拶しようとしたけど、レオノーラはカーテシーという貴族女性のお辞儀は知っても、することはできなかった。
カーテシーを綺麗にするには、結構コツがいる。上手く出来なくて不興を買うくらいならと、ややテンパった頭で彼女が出した「失礼ではない、自分ができる最大限に敬意を込めた挨拶」が、敬礼だった。
努力は認めるが、もちろんそれは彼女の置かれた状況からしたら頓珍漢極まりない奇行で、彼女を囲んでいた貴族たちは盛大にレオノーラを笑いものにするわ。
ただ彼女のボケが面白かったから笑ったのなら、レオノーラの方も緊張が解けて気が楽になったでしょうけど、貴族たちは平民である彼女がカーテシーなんて出来ないのは当たり前、恥ではないことを棚に上げて嘲笑った。
そんな貴族たちに「黙りなさい」と一喝したのも
貴族たちに何も言い返せず、ただ俯いて黙っているしか出来なかった彼女の前に現れ、「顔を上げなさい」と言ったのも
貴族たちに、レオノーラの礼儀と敬意を嘲笑う事こそが、貴族としての誇りがない恥知らずな行いだと叱責したのも、
レオノーラの緊張に気づき、ただ黙っているのではなく、自分にできる最大限の礼儀を考えて行動に移したことを讃えたのも、
ーー全部、前世の記憶なんかない、本来のヴェロニカ・フォン・メルデルゾーンだ。 - 127122/05/27(金) 23:08:18
レオノーラを救い、彼女がこの学園に憧れと希望と夢を見出したのは、間違いなく本来のヴェロニカのおかげ。
たとえその後のシナリオで、ヴェロニカはレオノーラに酷い嫌がらせをして……その手で人を殺めたとしても、レオノーラにとってヴェロニカはどのルートでも決して嫌いにはなれない、憧れの恩人だった。
「……私はゲームのヴェロニカの悪い所はないかもしれないけど、良い所だって全然ないわ。……だからこそ、ヒロインがゲーム通りの『レオノーラ』なら、ここだけは再現してあげたいの。
レオノーラは本当に、優しくて努力家で何事も応援したくなる子だったから……、入学初日が見せ物のような扱いをされて嘲笑われて終わるなんて酷い一日にしたくないの」
私のもう何度も伝えた答えに、クルトはまた苦笑する。
けれどその苦笑は、今日見た中で一番苦味が薄いものだった。
「本当、お人好しですね。
……けど、姉さんがそういう人だから今の僕がある訳だから、文句は言えませんね。
それに、僕はヒロインが性質の悪い転生者だとしても、姉さんほど不安がってませんから別にいいですよ」
うちは王家に連なる公爵家なので、高位貴族の区画の中でも一等に広くて立派なお墓だからこそ、入り口から遠いので、クルトと一緒に歩きながら私たちは話し合う。
「どうしてクルトは不安になりませんの?」
「だって姉さんの知る『テンプレ』や『お約束』ってやつなら、そういうヒロインは僕達『攻略キャラ』に全然相手にされないんでしょう?
ま、当然ですね。姉さんがゲーム通りの人ならまだしも、この通り別人レベルになったお陰でゲーム開始前から色々変わっているのに、ゲーム通りの言動で落とせる訳がない、むしろドン引かれて怪しまれるだけですよ。
というか、僕らに言い寄るのはまだいいとして、リーンハルト様狙いなら愚かすぎていっそ尊敬します。
何でしたっけ?憑依系?それみたいに前世の記憶と人格に上書きされて、それまでの記憶やらこの世界の常識を失ってない限り、婚約者持ちの第三王子に言いよるなんて、自殺志願者としか思えませんね」 - 128122/05/27(金) 23:08:57
私がなりやがれ小説ユーザー故に自爆しまっていた不安要素を、逆に不安がる必要なしの根拠に弟はしてた。
うん、確かにね。冷静に考えたらそうだけど、なりやがれ小説で悪役令嬢ものは流行りすぎて色んなパターンが生まれすぎてるの。
だから、逆張りすぎてわけわかんないことになっていた小説の内容とかも思い出して、不安になる私は仕方ないよね?
ついでにゲームでのレオノーラの名誉の為に言うと、レオノーラは私の婚約者であるリーンハルト様に言い寄ってないし、リーンハルト様もレオノーラにちょっかいをかけるなんて不誠実なことはしない。
互いにささやかな交流を経て淡い想いを抱いて、けどお互いに告白する気もなく、ヴェロニカによる共通ルート終了、個別ルート開始のイベントが起こらなければ、青春時代の良い思い出で終わったであろう恋物語なのよ。
……こんな感じで両者がまともすぎるからこそ、攻略が最難関だったわね、リーンハルト様ルートは。
個別ルートに入っても、互いに亡くなったヴェロニカのことや、身分のことで躊躇いまくって先に進まないから、もはやレオノーラに自己投影せず第三者目線で「はよくっつけや!!」って気ぶってた記憶しかないわ。
だから本当にクルトの言う通り、性質の悪い転生ヒロインなら実はあんまり心配する必要は確かにない。
どんなにゲーム通りの言動をしても、権謀術数渦巻く貴族社会で生まれ育った攻略キャラ達(彼ら)なら、ヒロインの思惑は彼らからしたら意味不明すぎてわからなくても、本質が純粋無垢でも善良でもないとはすぐに気づけるでしょうから、むしろヒロインがあまりに無礼なことをして処刑されないかを心配すべきかもしれない。 - 129122/05/27(金) 23:09:39
「あとよくあるのは洗脳系の魔法や道具を使ってくるヒロインでしたっけ?それ、もうただの犯罪者な気がしますけど、これも大丈夫でしょう。
そう言う魔道具が流通しないように目を光らせているのも、そういう魔法を使えるのも、僕らメルデルゾーン家ですから」
私がまた自分のことよりヒロインの心配をついしていたけれど、弟はしっかり話を先に進めて私の不安要素を丁寧に、論理的に否定してくれる。
ごめんなさい、自分のことなのにあなた任せすぎるダメ姉で。
そしてこれも、言われるまでもなくその通りすぎる正論。
なりやがれ小説ではよくある、転生ヒロインは無自覚やら意図的やらの違いはあれど、洗脳的な能力や効果のある道具を使って攻略キャラの好感度を操り、転生悪役令嬢を原作通りのバッドエンド送りにするという展開は、この世界で無理と断言しても多分いいはず。
まずはそもそも、ヒロインの適正魔法は治癒だから平民なのに特待生で入園という前提からして、彼女が洗脳など心に影響を与える闇魔法が使えないことは確定事項。
そしてクルトの言う通り、闇魔法関連の犯罪が起こらないように裏社会に目を光らせ、そして王家の敵に対して闇魔法で自白させたり、記憶を消したりという暗部を担う闇魔法のスペシャリストこそが、我が家であるメルデルゾーン公爵家。 - 130122/05/27(金) 23:10:05
うーん……我ながらすっごく悪役の家って感じの設定よね、これ。
まぁ、こんな魔法の名家は当たり前だけど下剋上を狙ってると疑われがちだから、我が家の結婚に個人の自由は一切許されない。
ガッチガチに王家の監視が入った忠誠心の塊な相手が王命で充てがわれる。
つまりは、ヴェロニカ(私)と第三王子のリーンハルト様との結婚は、これ以上ない政略結婚。
ゲームで互いに告白する気なしとは言え、レオノーラはもちろんリーンハルト様も相手に惹かれるのが不誠実に思わないのはこの所為。
あと、ゲームのヴェロニカはキッパリと「殿下のことは敬愛しておりますが、恋愛感情は持っておりません」と言い放ってレオノーラとリーンハルト様を困惑させてたからも大きいわね。
後輩に婚約者を紹介した時に言うセリフか、これ?
ゲームのヴェロニカって謎が結構多いけど、その謎を深める一因は間違いなくこのシーンだと思う。
だって共通ルート後半のレオノーラに対する嫌がらせは、リーンハルト様と仲良くなったことに対する嫉妬にしか見えないのに、前半でこの発言よ?
これだけじゃなくて、ゲームでのヴェロニカはリーンハルト様に対して割とそっけない。
嫌ってる感じはなくて、けれどツンデレ感も皆無。本当に尊敬してる忠臣という対応だから、後半の嫌がらせが訳わからなかったわ。……据え置き時代にシナリオライターがインタビューで答えたヴェロニカについての話と、そこからプレイヤーたちが出した結論を知るまではね。 - 131二次元好きの匿名さん22/05/28(土) 11:01:54
ほしゅ
- 132二次元好きの匿名さん22/05/28(土) 23:04:11
保守