- 1二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 02:56:41
- 2二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 02:58:38
おバカ!平日の深夜に立てたら人が集まらないでしょ!!
- 3二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 02:58:46
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- 4二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 02:59:10
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- 5二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 02:59:33
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- 6二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 02:59:47
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- 7二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 03:00:02
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- 8二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 03:00:18
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- 9二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 03:00:28
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- 10二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 03:01:44
(保守ついでに概念投げればいいのに…)
それはそうとして王道の耳掻き展開よろしく - 11#22/05/18(水) 03:03:26
- 12お題:耳かき ドーベル1/422/05/18(水) 03:50:37
「トレーナー、耳かきしてあげよっか?」
我が耳を疑った。
俺の担当ウマ娘であるメジロドーベルは男性が苦手だ。
担当トレーナーである自分ですらスキンシップはハイタッチ程度だし、手を握るのすら恥ずかしがるような子である。
そんな子が、だ。耳かきを提案してくるなど夢としか思えない。
……自身の頬を抓るもちゃんと痛い。
「……ねぇ、なんでほっぺた抓ってんの?」
「いや、夢じゃないかと思って」
「……アタシをなんだと思ってんの?」
「でもなぁ……いいのか?耳かきをするって事は膝枕をすることになると思うんだけど」
そこなのである。
横からも出来るだろうがそれならば普通に自分でやる。
わざわざ申し出てくるという事はちゃんと綺麗にしてくれる、と判断してもいいだろう。
となると自然と膝枕をしてもらう事になる。
「い、いいでしょ、別に。で、どうするの?するの?しないの?」
「じゃあ、お願いします」
正直自分としては女の子に耳かきをしてもらえるというのはやぶさかでもない。
懸念しているのはドーベルが無理してないか、という事だけなのでそこまで言ってくれるなら甘えるのもいいだろう。
「じゃあ、はい」
ドーベルがソファにかけ、膝をポンポンと叩く。 - 13お題:耳かき ドーベル2/422/05/18(水) 03:50:50
「それじゃあ、失礼して」
足を伸ばせるほど広いソファではない為、足だけ降ろして上半身だけ横になる。
しなやかな……けれど女の子らしい柔らかさもある太ももに頭を沈める。
……幾多ものレースを駆けてきた足に頭を乗せていると思うと、今更だが罪悪感が湧いてきた。
少しばかりドーベルの反応が気になり顔を盗み見る。
「あっ!ちょっと!こっち見ないでよ!」
「あ、ごめん」
……頬がちょっと赤かった気がする。
まあ、当然ではあるだろう……。スキンシップが苦手なのにいくらなんでも階段を跳ばし過ぎだ。
「じゃあ、始めるね」
なんで耳かきをしようと思ったのか聞こうとしたがタイミングを逃した。
今聞いてしまえば動揺したドーベルの耳かきにより自分の鼓膜が危ない。
……後で聞けば問題ないか、と今はドーベルに身を委ねることにした。
─・─・─・─
正直、ドーベルの耳かきはかなり上手かった。
別に疑ってた訳ではないが想像以上ではある。
「……上手いね、耳かき」
「そう?……たまに弟妹にしてあげる事もあるからかな……」
なるほど、と合点がいった。
他人にした経験が……それも大人しいとは言えない年齢の子達にした経験があるのならば道理で上手いはずだ。 - 14お題:耳かき ドーベル3/422/05/18(水) 03:51:03
「はい、こっちは終わり。反対向いて」
「……ごめん、この姿勢だと変えれないんだけど」
足を下ろしている為、この姿勢で反対を向くのはかなりしんどい。
「あ……ちょっとどいて。そっちに座るから」
そう言ってソファの右側にドーベルが掛け直す。
「じゃあ、再度失礼して」
今度は左耳を上にドーベルの太ももに頭を沈める。
……今の空気なら耳かきをしたがった理由を聞いても大丈夫だろうか。
「なあ、ドーベル?」
「……何?」
「なんで耳かきしてくれようと思ったんだ?」
「…………」
俺の問いに数秒の沈黙の後、ドーベルが口を開く。
「最近アンタ疲れてるみたいだったからさ……アタシに何かしてあげられることはないかな……って。そう思ってメジロの子達に聞いてみたの」
……最近寝不足気味だったのがどうやらバレていたらしい。
担当の子に心配されるだなんてトレーナーとして情けない話だ。
「……ごめん」
「いいよ、謝らなくて。アタシの為だってのは分かってるから……。それでアルダンさんが前にトレーナーに膝枕をしてあげた、って話を聞いて」
「それで耳かき、と」
「……うん。ちょっと安直だよね」 - 15お題:耳かき ドーベル4/422/05/18(水) 03:51:19
苦笑してるのが顔を見なくても分かる。強引なプランだった、とはドーベル自身自覚しているのだろう。
でも。
「ありがとう。正直凄い嬉しいよ」
「そ、そう?」
「ああ。膝枕も凄い気持ちい、ぃいっ!」
完全に失言だった。
手元が狂ったのであろう、耳かきにより少し引っ搔かれる。血が出るほどの力ではなかったのが救いだ。
「ご、ごめん!でも今のは変なこと言うアンタが悪いんだから!」
「分かってる!本当にすまなかった!」
謝罪が受け入れられたのか引っ搔いた負い目があるのか、耳かきが再開される。
「もう……今度からしてあげないんだから……」
今度から、という事はまたしてくれる、という事だろうか。そこを追及すると今度こそ鼓膜が危ないのでやめておこう。
……ここにきて心地の良い膝枕と、耳の中を撫でる耳かきで睡魔が襲ってきた。
「……ごめん、ドーベル。そろそろ終わってくれないと寝ちゃうかも……」
「……いいよ、寝ちゃっても」
「いや……流石にそこまでしてもらうのは……」
目を開けようと抵抗してみるも、瞼は重く、次第に完全に閉じてしまう。……ダメだ、抗えない。
「おやすみ、トレーナー」
最後に聞いたのは普段は聞く事のない、慈愛に満ちた担当ウマ娘の声だった。 - 16>>1222/05/18(水) 03:52:55
急ピッチで書いたので雑で申し訳ないですが取り合えず浮かんだものを投げさせていただきます。
- 17122/05/18(水) 03:56:47
- 18耳かき・シャカール&ファイン22/05/18(水) 04:28:11
耳かき。基本的に自身の視界に収まることのない部位である耳を、道具を使って掃除することをいう。
「~♪」
自分の目で見ながらやることは難しく、故に誰かにやってもらう方がいい。安全面でも、効率面でも。
「~♪ ~♪」
さらに言えば、耳は非常に重要な感覚器官のひとつであり、デリケートな部分だ。そんな部位の掃除はとても気を遣う。
「~……」
一歩間違えれば、一生使い物にならなくなる可能性も否定できない。そんな部分を──「……シャカールー?」
「……ンだよ、気持ちよく考え事してるってのに。ジャマするンじゃねェ」
思考を中断し、目を開く。すぐそこに、膨れっ面の殿下サマ──ファインモーションの顔があった。
「だって、ずっと目も口も閉じたままなんだもの。寝ちゃったのかと思っちゃった」
「はン、そりゃ悪かったな。鼻歌が終わったタイミングで、拍手の一つでもすれば良かったか」
「ダーメ。そんなことしたら危ないでしょ」
そう言って、ファインはオレの額を小突く。それを甘んじて受けながら、時計を見やる──まだ、余裕はありそうだ。
「ねえ、シャカール」
「あン? どうした」
「……このまま、お昼寝しちゃう?」
「……あー」
悪戯っぽく、しかし確かに慈愛を籠めた微笑みと共に、ファインがそう問いかけてくる。
……実を言えば、さっき無駄に色々考えを巡らせていたのは、寝てしまわない為でもあった。
「ゆうべ、十分に寝てないでしょ?」
「……ああ」
「やっぱり」
いつもよりクマが濃いもの、なんてクスクス笑いながら言う顔を、ボーっと見上げる。
集めたデータの解析に時間を取られ、確かに睡眠不足なのだ。つくづく、勘のいい殿下サマだ──
「……ンじゃ、少し寝る」
「はーい♪ ……おやすみなさい、シャカール」
後頭部に彼女の体温と柔らかさを感じながら、オレは瞼を閉じ──そして、意識を手放した。 - 191822/05/18(水) 04:31:25
30分クオリティで失礼します
お題を見て「書くか」と思い立って殴り書きしましたので、口調が変なら申し訳ありません
そして確認をしていなかったせいでラストが被ってしまいました。重ねて申し訳ありません…… - 20二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 08:07:51
あげ
- 21二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 08:09:20
同室の子の初恋を暖かく見守るウマ娘ちゃん下さい!
- 22二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 11:11:29
初恋してるネームドとその同室の組み合わせが浮かばなかったんでモブ子さんたちで
同室の友達が綺麗になった。
ちょっと前まではタンクトップでうろうろしたり、寝ぐせもちゃんと直さずに寮を出ようとしてたのに。
部屋から出る前に着替えて、寝起きに顔を洗うようになって、鏡で髪型を整えるように。
手のかかる妹みたいだったのに、持ち歩くようになった櫛は最近使ってあげてない。
自分で身繕いを意識するようになったのが、良いことだけれど手が離れたみたいで少しだけ寂しい。
「先輩、おはようございます」
分かりやすく声が弾む。
先輩はいつも身綺麗だ。ぴんと背筋を伸ばしている。凛々しい立ち姿を彼女も真似し始めた。
レース後に勝負服を泥に染めても、その姿はとても綺麗だ。
憧れの背中に追いつけるかは判らない。
でも先輩を目標に、一途に走るようになった彼女もきらきらしてる。
カシャ
「ってなんでカメラ起動?何撮ってるんですか!?」
「いや良い顔してるなって。恋するオトメって感じで」
「恋…って違いますっ恋なんてしてません、何言ってるんですか」
「感じってだけで恋してると断言してまではしてないのに語るに落ちたね」
「あーもう意地悪ぅ」 - 23二次元好きの匿名さん22/05/18(水) 21:58:22
良いスレだ!
- 24二次元好きの匿名さん22/05/19(木) 08:22:52
保守
- 25二次元好きの匿名さん22/05/19(木) 13:11:51
夜更かしの反動でこの時間はとても眠い。
「お。居た居た」
明るい声音が降ってきた。別のサボり場を見つける必要があるかもしれない
「…なんだ、お前か」
立ち入り禁止の屋上の塔屋の上。死角に潜り込んでいたはずなのによく見つけたもんだ
「鍵掛かってたはずだがどうやってきた?」
「ん?非常階段から壁登った」
こともなげに言って横に座ると抱え込んだバッグの中を漁る
「ほい、試食」
胸に積まれたラップに包まれた塊は出来たてなのかほんのり温かいく、ソースの香りもする。
「焼きそばパン?」
「あとオムそばパンとナポリタンドッグ。昼に食堂来なかっただろ」
麺類とパンの取り合わせばかり三つはチョイスとしてどうなのか。いや試食と言ってたからわざとか。
「腹減ってそうで丁度いいかなって。食って感想聞かせろ」
無視すると口に突っ込むくらいはしそうな奴なので、仕方なく体を起こして座りなおす。
包装を剥がす前に手拭きを渡される。
埃のトッピングが好みという訳でもないので素直に受け取って手指を拭くと、
よくできたとばかりにパック牛乳も渡された。
見るからに麺の味付けが濃そうだから組み合わせとしては悪くはない。
コッペパンに齧りつくと、からしマヨネーズと甘辛いソースの味に空腹感を自覚する。
「いただきまっす」
黙って腹に納めつつ、横で取り出したパンを一旦膝に乗せて、手を合わせてから自分も食べ始めるのを横目に見る。
日頃は荒っぽく大げさなアクションで誤魔化してるが珠にこうやって躾の良さが垣間見える。
バックボーンに興味は無いしとくに追及する気はないが。
「…お粗末様。その食べっぷりだと文句なさそーだな」
ボリュームはあったが三つとも平らげて、しっかりした後味を牛乳で流す。
「甘いのもあるけど食うか?」
タオルに包んでいた銀色の保冷バッグを開けて刻んだフルーツをトッピングしたパンを取り出してきた。…餌付けされているんだろうか?
「…要る」 - 26二次元好きの匿名さん22/05/19(木) 23:38:21
あげ
- 27二次元好きの匿名さん22/05/20(金) 07:51:18
ほす
- 28二次元好きの匿名さん22/05/20(金) 19:11:00
辻ssの森助かる
- 29二次元好きの匿名さん22/05/20(金) 23:24:08
概念というかシチュでしょうか
ルドルフとタキオンがレースをします
二人はそれぞれ
「賽は投げられた」
「神はサイコロを振らない」
というセリフを口にします
誰か書いてみてくれませんか? - 30二次元好きの匿名さん22/05/21(土) 09:36:16
ほす
- 31二次元好きの匿名さん22/05/21(土) 20:34:44
上げ
- 32二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 04:44:13
「ひょええええ、今度のファンイベは写真OKですとぉ!? これは是が非でも行かねば! 」
恐らく無意識であろうその奇声を聞いて、書いていたレポートの筆を止めて振り返る。彼女側のスペースには多数のウマ娘グッツがところ狭しと並んでおり、神棚まである。
あれに祈ると力が湧くなどとプラセボもいいところなことを言っていたが、超集中状態に入るためのルーティーンだと、しばしの観察で判明したのも今は昔。そんな、なんでもいいことを思い出しながら、声をかける。
「やぁ、デジタル君。今日も絶好調だね」
「ヒィィ、た、タキオンさん!? すすすすすみません! うるさかったですよね?」
「なぁに、気にしてないさ。私にとっては君も観察対象だからね」
驚愕、反省、後悔、安堵と。ころころと移ろう表情と所作を見ながら、宙を向き頬杖をつきつつ足を組んで考え込む仕草をすれば、彼女はまた自分の世界に入っていく。
「えっと、この日は……よし、大丈夫ですね! さっそく予約ですぞぉ!」
ああ、デジタル君気づいているかい? 君は今、卓上カレンダーの自分のスケジュールだけではなく、スマホに入っている『彼』のスケジュールも確認していたね。
そしてきっと、迷うことなく二人で予約をいれているね。
- 33二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 04:44:27
「このウマ娘ちゃんのカラーは紫だから、この服をクリーニングに出して、合わせるアクセは……」
今君が取り出した服にはほとんど皺もないけれど、その2つ隣にはビニルのかかったままの、同様に紫の服がある。君が選んだのは、前に彼から似合ってると褒められたと、冗談めかして話していたものだね?
「そういえば、会場はローカルレース場の近く! 確かこの日はナイターレースもあるはず!」
そして前の君なら、イベント後はライブ映像の復習か情熱のままにトレーニングをしていたね。トレーナーが付いて、休息日は守るようになったのはわかるけれど、さりげなく夜まで予定を入れているが、それは何故なんだい?
「非常に、興味深いね」
「……へ? タキオンさんも推し活に興味を?」
そして、今私の言葉に一瞬だけ逡巡が見えたね。前までの君ならばきっと、喜びのあまり気勢を上げて興奮していたのに、随分冷たいじゃないかい?
「いや、そうではないよ、独り言さ」
「そ、そうでしたか……よし、準備完了! では、デジたんは同志にプレゼンに行って参ります!」
「ああ。いってらっしゃい、デジタル君」
そう、興味深い。きっと君のそれは私には無い感覚だからね。
ドアを開けて駆けていく彼女を後目に、思わず緩んでいた口元を撫でると、机に向き直る。
「さて、彼女の『ソレ』はウマ娘として、どのように作用するのか。続きをまとめるとしよう」
そして書きかけのレポートを再開するのだった。どんなものでも良い、自分のプランの結実につながるのならば、手段は選ばないつもりなのだから。
「願わくば、私と彼女の『アプローチ』が実ればよいのだがね」
柄にもなく、そんな希望的観測を口にしながら - 34二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 04:45:38
初SS故、お目汚し失礼しました。
保守の際にシチュを入れていただくと、初心者的にはやりやすいです。 - 35二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 15:09:48
あげ
- 36二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 01:50:02
シチュとしてカレー作らせれるモルモットくん
- 37二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 12:35:18
ターボとネイチャさんが金魚すくいする話
- 38二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 23:38:29
カフェとお化け屋敷を楽しむ話
- 39二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 11:10:33
アヤベさんと花見
- 40二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 22:05:46
タマモクロスとお祭り!
- 41二次元好きの匿名さん22/05/25(水) 00:17:43
「スパイスというのは、薬学と切っても切り離せない関係にあるのだよ。例えばカレーの黄色の元であるターメリックは、ウコンという名で漢方薬に使われていたりする。
漢方薬というとバカにする輩も居るが、あれはあれで古来より治験を重ねて現代まで続いている物で、中々興味深い……」
横に立つタキオンの蘊蓄を聞き流しながら、野菜を炒めていく。
今日のメニューはカレーライスだ。珍しくタキオンの方から注文が来たのだが、今日は平日で明日もトレーニングなので、ジックリコトコト煮込んで…… なんて事はやってられない。
細かく刻んだ野菜と挽肉を炒め、粉のカレールーを入れてドライカレーにするので妥協して貰った。
鍋の中の食材に粗方火が通ったところで、トマトジュースとカレールーを投入する。しばらく火に掛けて水気を飛ばし、味見をして調味料で味を調えた。流石に店の味とまではいかないが、我ながら美味く出来たんじゃなかろうか。
少量を小皿に取り、タキオンに渡す。
「タキオン、味見を頼めるか」
「ふむ、任せたまえよ。
……トレーナー君、なんだい、コレは!?」
「何って、ドライカレーだが」
調理工程は隣で見ていたはずだが、何が疑問なのか。
- 42二次元好きの匿名さん22/05/25(水) 00:18:21
もしかして、タキオンの郷里だとドライカレーはカレー焼き飯の方を指す言葉だったか? いやしかし、いくらタキオンでも鍋の中に米が入ってないのは分かるはず。今更になって言い出すとも考えにくい。
「カレーなのは見れば分かる! 私が聞いているのは、何故こんなに辛いのか、だ!」
「いや、甘口なんだが……」
「確かに、カプサイシンは血行を促進し疲労回復を促す効果もあるのは認めよう!
だが、これは明らかに過剰摂取だろう。薬物のオーバードーズがアスリートに深刻な被害をもたらす事例を、君とて知らない訳ではあるまい!?」
こちらの言い分も聞かず、タキオンは一方的にまくし立てる。余程、カレーの辛さがキツかったらしい。
正直、俺の舌だと甘さしか感じられないのだが、これは俺がバカ舌なのかタキオンがお子様舌なのか、意見が分かれるところだろう。
とにかく、早急にどうにかしないと俺の晩飯が薬膳()カレーになりかねない。
「分かった、味を調整するから、少し待ってくれ」
「……一体、どうするつもりなんだい?」
冷蔵庫からリンゴジャムを取り出す。以前TVで見たのだが、小学校の給食のカレーは、低学年向けのものはジャムを入れて辛みを抑えているらしい。
カプサイシンの量が減る訳ではないが、そもそも甘口カレーに入っている唐辛子の量など高が知れているので、健康被害は無いだろう。
何度か味見を繰り返し、ジャムの大瓶が空になる頃に、ようやくタキオンも納得するドライカレーが完成した。
「ふぅん。やれば出来るじゃないか。最初からこうしてくれれば、私も声を荒げずに済んだのだがね」
「……悪うござんした」
何となく釈然としない気分だが、まあタキオンの機嫌が直ったのならそれに越したことは無い。
俺も、自分用によそったカレーを持って席に着く。
一口食って、台所に一味唐辛子を取りに行くべきか真剣に悩んだ。 - 43二次元好きの匿名さん22/05/25(水) 11:46:44
とても良き
- 44二次元好きの匿名さん22/05/25(水) 21:58:26
シチュ、エルがトレーナーさんとサッカーする話
- 45二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 09:22:25
テイオーと料理作る話
- 46二次元好きの匿名さん22/05/26(木) 20:22:42
グラスがメガネかける話
- 47二次元好きの匿名さん22/05/27(金) 07:48:58
あげ
- 48二次元好きの匿名さん22/05/27(金) 18:49:16
キングとウララちゃんがパフェ食べる話
- 49二次元好きの匿名さん22/05/28(土) 02:07:51
アイネスとの遊園地
- 50二次元好きの匿名さん22/05/28(土) 12:26:56
あげ
- 51二次元好きの匿名さん22/05/28(土) 23:06:36
ライスと日向ぼっこ
- 52二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 10:37:45
あげ
- 53二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 21:15:01
ファルコと日光浴
- 54二次元好きの匿名さん22/05/30(月) 08:54:04
あけ