- 1二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 23:45:18
俺は原作読めマン
ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない残酷な描写あり ゾンビ ネクロフィリア 女子高生 陵辱 和姦novel18.syosetu.comオラッ! 原作読め!
*
始まりは、ある日の午後七時をまわった頃。
高崎家に緊張が走った。それは隣の藤野家も──いや、ほぼ全ての家庭がそうだっただろう。
首都圏で大規模な暴動が発生した、という緊急ニュース。それどころか、暴動は各地の都市で同時多発的に起きているのだと言う。
そして──この近くでも。
ここから電車で五駅ほどの距離で、この地域における都心と言える場所。
「まさか、日本でこんな……」
父親がそう呟く。その時、外からひどく不快なサイレンが響いてきた。途切れ途切れにだが、今すぐ指定の避難所へ、というようなことを伝えていた。
「……避難しよう」
「うん」
父親の言葉に、敦史は頷く。
数日分の着替えやタオル、少し量が心許ないが乾パン等の非常食や水をバッグに詰め込んで車に載せる。
そうしていると藤野家の電動シャッターが開き、車のエンジンを掛ける音が聞こえた。
それを聞くと、父は不安げな表情を浮かべたまま、そちらに声をかけに行った。
- 2二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 23:49:26
家が隣と言うこともあり、高崎家と藤野家は長い付き合いだ。
幼い頃から交流のある深月はいわゆる幼馴染であり、その弟である優と隆司も、敦史は実の弟のように思っていた。
敦史と深月の関係は友達以上恋人未満、と言ったところ。
まだこれからどうなるかは分からないが、もし将来敦史が誰かと一緒になるとしたら相手は深月で、
同様に深月が誰かと一緒になるなら、その相手は敦史だろうと信じて疑っていなかった。 - 3二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 23:52:30
- 4二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 23:56:24
- 5二次元好きの匿名さん21/09/23(木) 23:58:01
導入部終わり。
ちなみに敦史くん視点なのでスレ画のシーンはありません - 6二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 00:05:50
このあとどこの誰とも知れない男にNTRるのか……
- 7二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 00:07:50
原作読めマンがこのまま定期的にスレ立てして全シナリオ解説してくれそうだし……いいかなって
- 8二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 00:10:47
- 9二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 00:11:11
- 10二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 00:16:12
原作読めマン・・・お前SSも書けたんか
- 11二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 00:19:21
続き今書いてるとこだけど場合によっちゃ明日の朝になる
- 12二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:10:35
もうちょい待ってね
- 13二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:23:17
この後幼馴染みちゃんは弟の食い扶持のために無職男に身売りしたのに弟に死なれたってマ?
- 14二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:29:19
ずっと嫌々仕方なく身売りしてればまだマシだったね…
- 15二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:33:27
この幼馴染み君いいやつそうなのに友達以上彼女未満ちゃんがゾンビとアナ姉妹になるのか…
- 16二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:33:49
俺なら義弟たちを二人とも護れたんだ!
- 17二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:35:42
- 18二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:37:01
原作読んでゲームもやってコミックも読め
- 19二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:38:31
本人に聞こえないところで勝手に彼氏名乗るの本当に気持ち悪いよ……
- 20二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:40:36
- 21二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:44:06
NTRやんけー!!
- 22二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:44:52
寝てから言え
- 23二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 12:47:08
いうて深月ちゃんも好意を抱いたり、彼との未来を想像した事もあったみたいだし……
- 24二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 13:55:54
どう考えてもゾンビパニックがなければ順当にくっついてたもんなこの二人……
- 25二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 15:23:27
- 26二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 15:30:55
- 27二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 15:33:29
でも実際には付き合ってないのに彼氏名乗るのはちょっと…
- 28二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 15:36:00
BSS=A君の概念を定着させたライアンスレの業は深い
- 29二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 15:41:14
何もしてない奴が誰の責任なんですか?とか言っちゃうのがねー
- 30二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 15:44:01
なお「……うそ……なんで聞いてくれなかったんですかっ!? ただの幼なじみなのにっ! つきあってるなんて一言もっ!」
- 31二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 15:50:15
4章来たら絶対絡な事にならないのだけは分かる
まぁ4章来たらの話ですけど - 32二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 15:59:52
悲しいなぁ
- 33二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 18:46:31
雄介(主人公)が食料と安全の対価に深月ちゃん抱いてた事暴露してから雄介と深月が再会するまで割と時間あったけど、幼馴染とどんな会話したんやろか
もう脳破壊されてそう - 34二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 20:12:53
俺は気にしないからとか何様テメー!
- 35二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 23:03:49
- 36二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 10:41:31
威力高いなその画像
- 37二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 12:14:37
これヒロイン姉弟が非常食大量に備蓄して詰めて行くか(サプリメントと水で戻す系のコンパクトなやつ)幼馴染み二家がいっそ避難しなけりゃBSS回避出来たんですか?
教えてエロい人! - 38二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 12:23:54
- 39二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 12:30:49
あったら可能だったかもしれないけど……
作中だと市役所にいくまで季節が変わるくらい時間が経ってるのよね
そこまでの時間を2つの家族の計8人を、作中で生存が確認された4人に絞ったとしても、生き残れる程の食糧と水を確保していたと考えるのは厳しいと思う - 40二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 13:42:19
- 41二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14:00:33
最初は十数人で集団籠城してたけど様子見行ってくるって感じで抜けたり脱出するわって言って抜けていった結果ヒロインと弟二人と浮浪者のおっさんが残ってた
ヒロインが残ったこと警戒してたからかおっさんは翌日に消えてた
しばらく後に主人公がきた
- 42原作読めマン21/09/25(土) 21:31:24
避難所は、近くの小学校。だが、もう半分というところで車が進めなくなった。ひどい渋滞だ。
向こうの通りまでずっと車が連なっていて、クラクションと怒鳴り声が断続的に聞こえてくる。
「これはもう進めそうにないな……徒歩で来た方が良かった」
「今からでも、車戻しに行く?」
そう母が提案すると、父は観念したようにそれを呑んだ。
「そうだな。敦史は先に降りて避難所に向かってくれ。荷物もある程度持って行ってくれると助かる」
「わかった」
水や食料の入った、比較的思いバッグを持ち出す。タオルや着替えといった軽い荷物なら、腰の悪い父や非力な母でも楽に持ち運べるだろう。 - 43二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 21:39:51
- 44二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 21:42:19
- 45原作読めマン21/09/25(土) 21:49:09
車を降り、ふと来た道に目を向けた。藤野家の車が何台か後ろに付いて来ていたはずだ。
「……あ」
見れば、深月も敦史と同じように車から降りていた。思わずそちらに駆け寄る。そこで気付いた。深月だけではなく、藤野家全員が車から降りていた。
「深月! 車いいのか?」
「うん。急ぐからって」
車をそのままにしておくどころか、他の人が困ることのないようにと、キーまで刺したままにしてある。
こちらもそうすればよかったかもしれない。
「敦史君、君一人か? お父さんたちは?」
「車、家に戻してくるそうです。進めなさそうだから。俺だけ先に行くことにしました。ご一緒していいですか?」
「そうか……じゃあ、一緒に行こう」
高崎家の車が、反対車線にUターンする。それを、深月の父が悩んだような表情で見つめていた。この人も、自分の判断に迷っているのだろうか。 - 46原作読めマン21/09/25(土) 21:57:34
──次の瞬間。
車の先の側道から、突然人影が飛び出してきた。
そこに車が激突する。鈍い音が響き、人がドミノ倒しのように倒れていく。
咄嗟にブレーキを踏んだようだが、車は急に止まれない。倒れた人たちに乗り上げ、がくんがくんと車体を揺らし、ようやく止まる。
「え……」
一瞬、目の前の光景を現実と認識できなかった。父の車が、人を轢いた。車体の下に、おびただしい量の血溜まりができていく。 - 47原作読めマン21/09/25(土) 22:07:36
「行くぞ! 助けないと!」
そう言い放ったのは、深月の父だ。その声を聴いて、敦史は我に返る。親が人を轢いて、これからどうなるのかなんて考えている暇はない。まず、轢かれた人たちを助けなければ。死んでしまったとは限らない。
駆け出そうとしたところで、さらに現実離れした光景が目に入ってきた。凍りついたように動けなくなる。
両親は車のドアを開け、倒れた人たちの前でおろおろしていた。そこに、側道から走ってきた男たちが襲いかかったのだ。
二人が引きずり倒され、悲鳴が上がる。
異様な雰囲気を纏った男たちだった。衣服は血塗れで、頬は痩けていて、体色がひどく悪い。
その姿はまるで── - 48原作読めマン21/09/25(土) 22:16:21
その人の群れはまだまだ増える。どう見てもおかしい。関節が変な方向に曲がっていたり、それどころか骨が思い切り露出している。
どこかから悲鳴が上がる。
ワラワラと、側道の影からそれはどんどん現れる。ふらふらと病人のようにふらついていたかと思えば、急に動きを変えて車の中にいる人に襲いかかる。
それを、敦史はただ見ていた。脚がまるで動かなかった。それはすぐ傍にいた深月も同じで──
そこに、口と両手を真っ赤に染めた女が、襲いかかろうとしていた。 - 49原作読めマン21/09/25(土) 22:23:54
「逃げろっ!」
深月の父が、その女に体当たりを食らわせた。そのまま、車に叩きつけられる。
その声で、ようやく脚が動くようになった。
深月は弟たち二人の手を握りしめると、人ごみの流れに押されるように逃げ出した。
敦史は少しでも深月の逃げる時間を稼ぐためにと、勇気を振り絞った。肩にかけていた荷物を持ち替え、盾がわりにして突撃する。
「加勢します!」 - 50原作読めマン21/09/25(土) 22:25:54
ここから原作にない部分なので完全に私の妄想オンリーになります
- 51原作読めマン21/09/25(土) 22:50:51
数は多いが、それだけ。突き飛ばせばふらつくし、地面に転がせば起き上がるのに時間がかかる。
全く太刀打ちできない訳じゃない。
「何してるんだ! 敦史くんも早く逃げなさい!」
「でも!」
今ここで自分が逃げたら、父と母はどうなる。この人とその奥さんだって。
「……君の両親なら、もう助からないだろう。見た限り、骨も残るか怪しい。私の妻も同じだ」
「だったら、親父さんだけでも一緒に!」
「……私も、もう長くない」
袖を捲って、腕を見せてくる。肉が抉れ、くっきりと人の歯型が付いていた。
「噛まれたら感染する。それがお約束だろう?」
「お約束って! そんなゾンビ映画じゃあるまい……し……」
思わず反論しようとして、目を背けようとしていた現実に真正面から向き合わされた。
──ゾンビ。
いま人々を襲っているそれは、そうとしか表現できないものだった。 - 52原作読めマン21/09/25(土) 23:08:29
敦史の頭の中で、情報が繋がっていく。各地で起こる暴動。ゾンビ。感染するウイルス。
「でも! 噛まれたら感染するって決まった訳じゃ!」
「感染しない、なんて確証もないだろう? それに、どちらにしたって助からない。この傷で、この状況だ。病院も機能していないだろう」
腕の傷は、ともすれば骨が見えるほど深い。ゾンビウイルスじゃなくとも、そこから菌が入り込めばどうなるかは想像に難くない。
「……深月たちを、頼む」
か細い声だった。彼が毅然としているように見えたのは、もう既に諦めているからだ。そんな彼のたった一つの心残り。
それを、敦史は託された。
「行け! 行きなさい!」
「……っ、はい!」
敦史は走り出した。後ろはもう振り返らない。 - 53二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 23:22:01
なんか敦史くん主人公属性ついてない?
こんな子だっけ? - 54二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 23:24:59
このへん盛れば盛るだけ再開後の話が惨めになっていくな
- 55二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 02:32:12
深月の処女奪われてる時点で敦史の脳は壊れかけだけど
交通事故だと思ってたら実は惚れてたなんて知ったらBSS突入ですわ - 56二次元好きの匿名さん21/09/26(日) 13:59:30
走る。
走る。
ゾンビは走らない、なんて甘えた考えを嘲笑うように、ヤツらは人間と変わらぬ速度で走って追ってくる。
だがそれは裏を返せば、少なくとも走力に関しては人間の範疇に収まっているということ。
敦史は陸上部所属、短距離も長距離も走るのは得意だ。重い荷物を持っているとは言え、逃げるのはさして難しくなかった。 - 57原作読めマン21/09/26(日) 14:03:45
敦史くんが陸上部所属だなんて情報は原作のどこにも書いてありません。このSSの独自設定です。
ゾンビから逃げ切るのに説得力を持たせたかったので付け足しました。