あなた、ネットで私のことネタにしましたわね？

1二次元好きの匿名さん22/05/19(木) 00:47:47

「…ん」
小さく声が漏れる。驚くほど色っぽいその声に彼はドキッとした。
「トレーナーさん、早く続きを下さらないの？」
目の前の彼女はもっとちょうだい、もっとやってとそういう声音で御褒美を求めてくる。
「な、なぁ。マックイーン…やっぱりどうしてもしなくちゃいけないのか？」
「トレーナーさん、二言は男らしくないですわよ」
トレーナーの片手にはフォーク、そして目の前にはケーキがあった。
「ほら…早く…私に御褒美を下さいませ…」
どこかうっとりとした恍惚としたマックイーンにトレーナーは目を奪われていた。
「わ、分かった…」
彼は覚悟を決めてケーキをフォークで取った。そしてマックイーンの口元へ運んでいく。
「…んっ」
また漏れた色っぽい声にドキッとしながら動かさないように手元を固定した。

「うふふ…美味しいですわね」
「そ、そうか…なぁ。マックイーン、どうしてこうなったんだっけ？」
「あら、トレーナーさんが今日は私に1日甘えて良いと言ったからではないですか。そのお言葉に甘えさせて頂いて貰っているだけですわ」
その視線にまたトレーナーはドキッとさせられた。
「さぁ、ケーキの続きを楽しみましょう？」
「あ、ああ……」
柔らかい唇に見惚れるまいとトレーナーはまた気合いを入れなければなかった。

しかし一方も穏やかな心中ではなかったようだった。

(わ、私ったら何でこんな大胆なことを…！？あ、味なんか分からないわよ…！う、嬉しいけれど…恥ずかしいわ……！！)

表面に出してはいなかったが彼女の顔は仄かに赤くなっていたのが何よりの証左だったのだ。