パーマーと駆け落ちするSSが見たいんだよ

  • 1二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 15:55:16

    オークスなんて見てないで早く書いてくれよ

  • 2二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 15:55:54

    そこになければお前が始めた物語ですね

  • 3二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 15:56:12

    他力本願はやめろ

  • 4二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 15:59:37

    お前が書けよ

  • 5二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 16:19:30

    しかしねえ…ぶっちゃけパーマーに駆け落ちする要素がないのだから…

  • 6二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 16:19:53

    今夜書くから保守しといて

  • 7二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 17:19:00

    >>5

    むしろ実装後更に「駆け落ちするわこの子...」って思ったわ

    駆け落ちする理由がないってのはまぁはい...

  • 8二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:12:25

    >>6

    かけ

  • 9二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:17:44

    書け

  • 10二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:31:54

    無ければ俺のウマ娘世界はこうなんだって感じで改変でもして作れば良い

  • 11二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:32:23

    オークスも見ろ SSも書け

  • 12二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:33:09

    しそうだけど理由がねぇ……

  • 13二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:43:37

    やっぱいいわ

  • 14二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:44:22

    書け落ちしろ

  • 15二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:50:30

    パマトレって押しに弱そうな印象があるんで、昔渋々なった連帯保証人が蒸発して...とか思いついたけどパーマーメジロ家だもんなぁ...

  • 16二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:52:23

    駆け落ちと言うよりは引退した後に旅に出るとかそんな感じだしなグッドエンド後だと…

  • 17オークス大負けした22/05/22(日) 23:34:02

    「いやー、やっちゃった!遂にここまで逃げてきちゃった!」

    深夜のとある海岸。
    数時間のドライブを終えて砂浜に停まった"パーマー号"の助手席で、メジロパーマーはまるで大レースを逃げ切った後のように満足げに伸びをした。

    「探さないでくださいっ!って言った時のみんなの顔見た?マックイーンなんか手に持ってるケーキ落としちゃってさ、笑えたなあ」

    今日、パーマーはすべてを捨てて逃げを打った。
    行く宛のない逃避行。直接の理由は何だったかもう忘れてしまったけれど───色々と溜め込んでいた感情が溢れそうになって、最低限の荷物と共に慣れ親しんだメジロの屋敷を抜け出してきたのだ。

    「あ、ズッ友にはちゃんと話したよ?寂しいって泣いてたけど、最後はパマちんらしい!って笑ってくれたかな。いや~……本当にいい友達を持ったよ私」

    ひとしきり出発の際に起きた騒動の思い出を話し終えて、座席に背を凭れる。
    有名企業の最新モデルというだけあって、高級車には乗り慣れているパーマーであっても満足のいく座り心地だった。

    そんなシートを少し倒して満月だけが光る夜空を見上げると───それにしてもさ、と自然に声がこぼれた。

    「なんで着いてきちゃったの、君」

    そう言ってパーマーは運転席で同じように外を眺めるトレーナーに目を向けた。
    すると、彼はあまり整えていない太めの眉を困ったように下げる。ズッ友ことヘリオスに習った"パリピ語"を披露したときなんかに決まって見せてくれる表情だった。


    「なんでって……一緒に来てくれって言ったのはパーマーじゃないか」
    「いや、確かに言ったけどさあ。あくまで建前っていうかなんていうか……トレーナーのお仕事だってこれからだったじゃん」

    「逃げる」と決めたとき、パーマーはほとんど無意識にトレーナーのもとを訪れていた。思いの丈をすべてぶつけて、そして、これからの逃避行に着いてくるように頼んだ。

    突然の告白にトレーナーは少しだけ驚いたようだったが、考えたのは───勘違いでなければほんの数秒。たった数秒の逡巡の後に、彼は黙って辞表を書き始めた。
    パーマーと残した実績が評価され、来月には自分のチームを持つ予定だったのに。

  • 183000円返して22/05/22(日) 23:34:37

    「辞めたことに後悔はないよ。パーマーがいないのに続ける意味なんてないから」
    「……やっぱり変だよぉ、トレーナー」

    その言葉が嘘でないことは、長い付き合いで分かる。だからこそ、申し訳なさと嬉しさとが込み上げてきて思わずパーマーは顔を覆う。

    「まあ、俺が好きでやったことだから。パーマーは何も気にしなくていいよ。……それにさ、嬉しかったんだ。こういうときに誘ってくれたの」
    「……じゃ、いいけどっ。もう後戻りできないからね?」

    パーマーは車を降りて、砂浜へと足を進めた。トレーナーも間もなくそれに続く。
    人家すら遠いこの場所は自分の息遣いが聞こえるほどに静まり返っていて、時折聞こえる風と波の返す音だけが、ここが自然の中だということを教えてくれる。

    「誰もいないね。それに、真っ暗でがらーんとしてて、月しか見えないや」
    「俺も見えない?」
    「どうだろ」

    薄暗い月明かりの中ではすぐ近くにいてもその輪郭はおぼろげだ。慣れ親しんだ相手でないと誰かも分からない。
    波の音だけを頼りに、ふたりは波打ち際へと歩き出した。

    「明日はどこ行こっか」
    「気の向くままでいいんじゃないか。強いて言うなら、フリースタイルレースを見に行くとか」
    「あははっ、それいいね。偽名で飛び入り参加するのもありかもね」

    あそこにいるのは表舞台には疎い子たちだから、きっと今の自分が入ったとしても誰も気づきはしないだろう。名前こそいっぱしに広まったが、自分の顔はそこまで売れてはいない。
    世の中はいつだってそんなものなのだ。なんだかおかしくなってパーマーは笑う。

    「……っくし!」

    不意に風が強く吹いて、思わずくしゃみがひとつ出た。

  • 19デムーロさん22/05/22(日) 23:35:33

    「あれ、トレーナー!?」
    「ここだぞ!」

    顔を上げると、隣にいたはずのトレーナーの姿は闇の中に消えていた。
    見失ってしまった。慌てて声を掛けるとすぐに返事が返ってきたが、どの方角からなのかよく分からない。

    「ここってどこ!?」
    「ここはここだ!そっちこそどこなんだ!」

    意味のない問答が繰り返される。声を頼りに歩き回って手探りで相手を探すが、伸ばした腕は空を切るだけだ。焦れば焦るほど大事な人は遠くに行ってしまう気がした。

  • 20二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 23:37:04

    そんな意味のない行動をどのくらい続けただろうか。やがて疲れてしまって、パーマーは砂の上に腰を下ろした。

    「ねえ、トレーナー」
    「パーマー?」

    闇の向こう、もうどこからなのか皆目見当もつかないが、トレーナーの声が聞こえる。朝になったら、日が昇れば彼は自分を見つけてくれるのだろうか。

    「私さ、せっかく刻んだ自分の名前も捨てちゃったよ。皆がいつか私のことを忘れてさ、それからどうやって生きようか」

    パーマーは昔から夜が嫌いだった。日陰者だったとしても、日が出ていれば誰かが自分を見てくれる。必要としてくれる。
    でも、夜は違う。自分で輝きを放てない者は誰にも気づいてもらえない。ただ、じっと座って朝が来るのを待つしかない。
    どうしようもなく孤独で、寂しい時間。夜なんて大嫌いだ。何かを乞うように、抗うように虚空に手を伸ばして─────

    「パーマー、でいいじゃないか。これからも」

    ぎゅっ、とその手が握られた。驚いて隣を見ると、月明かりに照らされたトレーナーの顔がやけにはっきりと視界に映っていて、パーマーは目を白黒させる。

    「俺がちゃんと覚えてる。これからどんなに形を変えたって、君の強さも弱さも優しさも、ずっと誰より傍で見てきたから。だから、忘れられなんかしない」

    淡い光を映す瞳は、今まで見た何よりも輝いて見えた。
    いつだって───少なくとも、その存在に出会った頃からずっと、月は自分を見守ってくれていたのだ。気づくか気づかないか、分からないほどの距離と明るさで。

    トレーナーが手元を動かすと、遠くでパーマー号のヘッドライトが光ったのが見える。

    「少し冷えるな、車に戻ろう」
    「そうだね。……行こっか、私のお月様」
    「なんだ、それ?」
    「へへ、内緒!着いてこないと置いてくぞ~?」

    面と向かって言うのは、まだ少し照れ臭い。固く握りしめたトレーナーの手を引っ張って、パーマーは愛車のもとへと駆けていった。

  • 21二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 23:38:15

    いいSSだ オークス負けたのか....そういう日もある

  • 22二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 23:41:04

    僕は約束を守ります。
    みんなもトレパマ、ゲットじゃぞ~

  • 23二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 23:42:11

    なにっ 有言・実行

  • 24二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 23:43:32

    最高…それはそれとして三千円は大負けじゃないよ♡

  • 25二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 23:56:51

    いい気分で寝れる……

  • 26二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 00:08:25

    ありがとう
    トレーナーはお月様なの最高だね

  • 27二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 00:16:00

    よくやってくれた、ありがとう

  • 28二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 00:33:39

    非常によい
    薄暗いけれど前は見えているんだな

  • 29二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 02:04:47

    いいSSを見た… ありがとう

  • 30二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 02:13:49

    トレーナー…私のお月様…いい…
    俺にできるのは秋華賞に当たる呪いをかける事ぐらいだわ

  • 31二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 02:20:27

    ズッ友のヘリオスが太陽で
    トレーナーがお月様かぁ
    暗い夜道を迷った時に照らしてくれる存在ってことかしら
    ともかくいいssだった

  • 32二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 03:52:59

    駆け落ちってなるほどメジロに居着いてなくないか

  • 33二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 09:22:45

    ありがとう…それしかいう言葉が見つからない…

  • 34二次元好きの匿名さん22/05/23(月) 19:53:47

    お幸せに……

  • 35二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 07:28:22

    よくやった...

  • 36二次元好きの匿名さん22/05/24(火) 19:15:50

    保守

オススメ

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