- 1121/09/24(金) 20:46:17
- 2二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 20:47:02
ちくしょうチャージイン素振りスレか
- 3121/09/24(金) 21:09:59
第一期
『取り戻せ静寂夜!ヴァンパイア・セイヴァー・ナハト』
・
・
・
ここはいつもおなじみチーム「逃げキラーズ」部室
逃げ戦法を得意とする彼女達が集まる最強?のチーム
今日もファル子達がおしゃべりをしているようです
ファル子
「だから、ファル子はいつも眼を大切にしてるの!ダートは砂が飛び回るから、目にバイキンが入ったら大変なんだもん!練習前には眼球保護のコンタクト付けてるんだ!」
ゴルシ
「へぇ、コンタクトって眼の細胞を傷つけるって聞くけど保護用もあるんだな」
ウンス
「って言ってもコンタクトに変わりは無いからね、ほどほどの時間で外さなきゃ細胞持ってかれるらしーよ〜?」
エル
「うんうん!軽い練習でも高い意識を持ってて素晴らしいデスね!流石はダート最強のハヤブサ!」
ターボ
「ターボもゴーグルつけて練習してるけど、視野が狭くなってなぁ〜コンタクト考えようかなあ」 - 4121/09/24(金) 21:34:11
TV
『次のテーマいきましょう!今世間を騒がせている「吸血ウマ娘」について有識者を集めて生討論会を生生生中継していきますっ!』
『……ですから!吸血ウマ娘はやはり危険な存在です!ヒトとウマ娘の共存に現れた第3の勢力として!』
『しかし、ほぼ不死の肉体、しかもウマ娘ではないヒトも眷属として吸血鬼かグールかにできるという能力もあると言われれば…医学の大きな飛躍に────』
『ですが不死の肉体を実現しても、その活動はほとんど夜だけで…』『不死が増えると人口爆発が────』
『もうウンザリ!ボーグバトルで決着をつけましょうぞ』
『チャージ3回!フリーエントリー!フルオプションバトル!』
『た、大変なことになってしまったァ〜!この番組は予定を変更しつつ、このままお送りいたします!チャンネルそのままでチャージイン!!!』 - 5121/09/24(金) 21:51:58
「吸血ウマ娘かぁ、ターボはあんまり良いと思わないなあ」
「意外だね〜?スタミナ無限になるとかに興味持つかなって思ってたんだけど」
「なんか怖いんだよなぁ、昼のレースしか走れなくなるのは嫌だし、昼のボーグレースにも出られなくなるじゃん」
「ふふ、吸血ウマ娘の子がナイターの帝王賞に出てきてもファル子は捕まりません!ファル子は逃げ切っちゃうんだから!」
ドンドンドン!
ゴルシ「おい誰か扉叩いてるぞ?入ってまーす!」
ドンドンドンドンドン!
エル「コラ!トイレのノックは2回デスよ!マナーがなってないお客さんはチャージイン素振り1000回の刑!」
スズカ「いや入出許可求めてるだけでしょ!?…入ってもいいですよ」
ガラッ!
?「うう…やっぱりカミングアウトしないと不便だなあ」
スズカ「貴女は…ティアラ路線での大逃げで有名な『サヤカチャン』!」 - 6121/09/24(金) 22:10:56
エル「なるほど…『入室を許可されないと人間の部屋に入れない』と…すごく吸血鬼デスね」
サヤ「助けて欲しいの!あの『シャドウ・ザ・シャドーロール』を倒せるのはもう貴方たちしかいない!うう…うわあああああああん!!!!」
ウンス「まあまあ!涙を拭いて ね?何があったの?」
エル「シャドウ、もしかして夜の学園に出没する『鼻テープ』の怪人デスか?」
ターボ「聞いたことある!なんでも鼻にテープ貼った仮面の吸血ウマ娘が夜な夜な眷属を増やしてるんだって」
サヤ「そうよ…私は友達と学校で肝試しをしていた、寮長を適当に言いくるめて外出許可を貰って…そのバチが当たったのかもしれないわ」 - 7121/09/24(金) 22:27:13
アラもう聞いた?ダレから聞いた?
『幽霊ボーグ』のそのウワサ
始まりはある天才ウマ娘!彼女はターフもボーグも統べる天二物!出るレースは勝ちまくり!ボーグバトルは無類無敵!!
ケドケドだけど!ある事故をきっかけに選手生命は突然オワリ!?脚に大ケガ、腕もケガ!そのまま亡くなった主人に代わり、夜にカブトボーグがターフを駆けていると生徒達の間でもっぱらのウワサ! ナンマイダブー! - 8121/09/24(金) 22:41:46
昨日の夜回想
サヤ「ぐわあああああ!!!!」
?「弱い…この程度で渇きは癒せないな、約束として貴様を眷属にする。このシャドウ・ザ・シャドーロールの名を広めろ、貴様に与える使命はそれだけだ……」
ビワハヤヒデ「そろそろ帰るぞブライアン」
ブライアン「本名はやめろ姉貴、帰るまでが仕事なんだ」
「しかしなあ…いくら何でも荒っぽいぞ『コレ』は」
「仕方ない、会長の計画なんだ…」 - 9121/09/24(金) 22:56:03
サヤ「ですから、まずはシャドウ・ザ・シャドーロールの正体を掴んで欲しいのです!もしかしたら私の同期のアイちゃんが夜の怪人になって…!」
スズカ「いやいやいや!ウソでしょ?!まんま生徒会が黒幕じゃないの!!犯人は副会長ナリタブラリアンよ!」
ファル子「だめだよ!確認も取らないで犯人を決めつけちゃ!ハヤヒデさんとブライアンさんを呼んで証言して貰わなきゃ!」
ターボ「ターボ呼んでくる!」
ゴルシ「その二人だけじゃダメだ!アタシも動くぞ!」
スズカ「ウソでしょ…?」 - 10121/09/24(金) 23:39:59
ブルボン「では証言をしていただきます、ナリタブライアン、ビワハヤヒデ両名は起立してください」
ブライアン「確かに自分は吸血ウマ娘だ、だが眷属はいない…かもな…うん」
ハヤヒデ「いや毎夜のように眷属を増やしてるだろ、お前の夜間外出が心配で付き添う私の身にもなってほしいぞ」
ブルボン「意見は平行線、片方が嘘をついているか…」
ハヤヒデ(ブルボン…何も言わずにコレを受け取れ…)
『菊花賞優勝レイ』
ブルボン「…ウソつきはブライアンさんですね」
ブライアン「なっ!汚いぞ姉貴!!」
ハヤヒデ「もう審判は終わったぞブライアン?三冠ウマ娘ミホノブルボンによる公平な審判だ」
ブライアン(ブルボン…そんなしょっぱい菊花賞レイで満足か?受け取れ、7バ身の衝撃レイだぞ)
『菊花賞優勝レイ』
ブルボン「ハヤヒデさん、本当のことを言うべきです、生徒の模範たるブライアンさんが怪人などと…」
ハヤヒデ「グムム…5バ身の余裕宝塚レイはどうだ?三冠ウマ娘ならグランプリは欲しいだろう?」
ブルボン「ナリタブライアン、貴女は生徒会員として真実を伝える義務があるハズです」
ブライアン「いやはや、年納めの有馬で勝つのは王者の証、三冠ウマ娘はグランプリ制覇したいものだな?」
ブルボン「ビワハヤヒデ、妹を羨む気持ちは私にはよく分かりませんが、それで妹さんを貶める事は良くないのではないですか?貴女がウソつきということ…」
ハヤヒデ「…そうだ、白状する!私はウソつきだ!我が妹ナリタブライアンは鼻テープの怪人なんかじゃないぞ!この言葉もウソだが!」
ブライアン「ぐっ!何だと?!」
ブルボン「なんと…!」
ターボ「う、ううん?どういうこと?」
ウンス「つまり、怪人の正体はナリタブライアンだ」 - 11121/09/24(金) 23:55:58
ブライアン「バレては仕方ないな、しかしどうするというんだ?察してるだろうが、会長は動かないぞ」
ターボ「みんなが憧れる生徒会が吸血ウマ娘を増やすなんて!ターボがみんなやっつけてやる!!」
エル「ターボ、眷属になってしまった吸血ウマ娘たちは元に戻せマス!その条件は『主人の吸血ウマ娘を屈服させること』デス!ゲームでもレースでも格闘技でもいいから『敗北』させること!敗北は精神を大きく揺さぶって呪縛を緩めるのです!」
ターボ「よーし なら早速!」
ブライアン「来い…!」
『『!チャージ3回!』』
『『!フリーエントリー!』』
『『!ノーオプションバトル!』』
ブライアン「オオオオオオオオ!!!!」
ターボ「どりゃあああああああ!!!!」
『チャージ・イン!』「チャージ・イン!」
ゴルシ「互いに絶好のチャージインだ!」 - 12121/09/25(土) 00:19:52
マイトターボ・スラスタブースターがブライアンのボーグに突撃する!8気筒とマシン左右のファン回転から生まれる超スピードの体当たりがヒットした!しかし…!
ブライアン「軽いな…スピードは素晴らしいがその程度のマシンウェイトでこの『シャドブライト・ファントマローラー』は動かない!」
「シャドブライト・ファントマローラー!いつもの蹂躪で終わらせろ!」
ゴルシ実況「ああっと!シャドブライト・ファントマローラーが丸いフィールド外周をグルグル回りはじめたぞ!まるでドーナツを描くかの如く!」
ターボ「外をグルグル回るだけじゃこっちのボーグに攻撃できないぞ!マイトターボ・スラスタブースターはフィールドの真ん中に居るんだから!」
解説ハヤヒデ「いや、あれをされてはもう終わりだ…ドーナツ回転が小さくなっていき、ターボの居る真ん中に寄ってきている!」 - 13121/09/25(土) 00:42:53
ターボ「ダメだ!外に逃げられない!グルグル回ってるボーグに弾かれてフィールド真ん中に押し戻される!」
────『ロール・オフ』
実況ゴルシ「ああっ!中心で立ち往生していたマイトターボ・スラスタブースターが空中に打ち上げられた〜ッ!錐揉み回転しながらひっくり返ってフィールドに激突する〜!?」
ターボ「まだだ!コイツはひっくり返っても立ち上がれる!」
ブライアン「いやその必要はない、この最後の一撃で場外まで飛ばす!」
ゴルシ「シャドブライト迫る!追い打ちの必殺技かー!」
『シャドウ・ブレイク・スルー』
シャドブライト・ファントマローラーのツノがマイトターボに掴みかかる!このまま投げてしまうというのか!
ターボ「まだ…まだ諦めない……!」
ブライアン「くっ、投げようにもマイトターボが離れないとは、ゴテゴテした部分に引っ掛かってるな…予定変更だ、このままリング際まで行ってそのまま落とす!」 - 14121/09/25(土) 01:03:06
ターボ「いやだ!ターボが負けて…吸血ウマ娘に──!」
ブライアン「悪く思うな──ウッ ぐあああ!!」
ゴルシ「ど、どうしたんだブライアン選手!?急に苦しみだしたぞ!?あっ、マイトターボがこの隙に抜け出した!」
ハヤヒデ「いかん!試合中断!タイムだ!タイム!」
ブルボン「審判ミホノブルボンです、タイムを認めます」
「姉貴…すまん」
「良いんだ、ほら肩から吸え」
「ん…」
スズカ「栄養補給中みたいね」
ウンス「今は昼、部屋は暗くしてあるけど夜じゃないから体力は消耗するんだろうね」
ターボ「うっ…うう」
ファル子「ターボ師匠!?誰か!担架を出して!」 - 15二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 01:11:25
なんなんだこれは…どうすればいいのだ!?
- 16二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 01:12:14
カブトボーグ…神クソアニメじゃん懐かしい
- 17121/09/25(土) 01:24:15
ブライアン「よし…渇きは収まったか、む?どこに行くツインターボ」
ターボ「うう…持病の屈腱炎と顎関節症と口蹄疫とアノサキスとノロウイルスと、あとそれから」
エル「ヘソのゴマを取ってしまったため保健室に運びマス!勝負してる場合じゃありません!」
ブルボン「ブライアン選手、ツインターボ選手は試合続行不能、そちらのタイム中の不慮の事態のためこの試合はノーゲームとなりました」
ブライアン「…そうか、ならばここは引こう、だが逃げられんぞ?一週間後の夜に生徒会室に来い、互いに万全の状態で決着をつける」
・
・
・
ゴルシ「いや引くんじゃないのかよ!帰れよ!」
ブライアン「日差しが強すぎて外に出たら皮膚炎と光過敏性の眼精疲労で死んでしまう、夜まで寝させてくれ」
ハヤヒデ「アイマスク持ってきたぞ」 - 18121/09/25(土) 01:27:43
とりあえずここまで(そこまで濃厚にならなかったAパート)
リア友とプリコネのクラン会議しながらメモ書き清書してたから牛歩投稿になってしまった…
一旦寝ます! - 19121/09/25(土) 10:53:53
二毛作Bパート開始
- 20二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 10:54:42
- 21121/09/25(土) 11:12:26
BGM:偽ロッキー
シャカール「ダメだ!そんなザケた素振りでナリタブライアンが倒せるか!フォーム意識しやがれ!チャージイン素振り500回追加だ!!」
ターボ「はい師匠!」
シャカール「テメェがなぜ押し負けたかを考えろ!それは精神力の勝負で負けていたからだ!最初の一撃でシャドブライトに傷すら付けられなかったことで、お前は本能で負けを感じてしまったからだ!!」
ターボ「おおおおお!!!」
シャカール「よし…次はこの滝の激流めがけてマイトターボをチャージインしろ!お前のマイトターボを衝撃から強くなるように成長させる!」
エル「落ちたマイトターボ・スラスタブースターはエルが回収デス!ターボガンバッテ!」
ターボ「チャージ・イーン!!!」
ボーノ「ごはん持ってきたよ〜♪」
シャカール「食事もロジカルにしたぞ!マイトターボの重量を増やすには劣化ウランチップ配合のニンジンスティックだ!筋肉付ける前に贅肉つけなきゃデカくならねぇ!」
ターボ「相棒のマイトターボと大食い対決だ!」 - 22121/09/25(土) 12:23:08
夜のグラウンド
ブルボン「ターボ、もっとペースを上げて走りなさい」
シャカール「持久力を考えるな!本番は短期決戦で行くんだ!次の手を考えたから負けるぞ!」
ターボ「ぬぬおおおおおおお!!!!あがっ!?」グギッ
ブルボン「ターボ!」
シャカール「ちっ!脚をやっちまったか!?保健室だ!」
ターボ「夜なのに明るいね…」
シャカール「夜間学校だ、吸血ウマ娘が増えたからな」
ブルボン「データによれば我が校の吸血ウマ娘は300人は在席しているとのことです」
ターボ「あれ、保健室に誰かいる…?」
シャカール「生の人間でもない限り怪我とかで夜に保健室は使わねぇと聞いてたが…コーチが怪我でもしたか?」
ブルボン「!! 二人とも、あれは!」
・
ルドルフ「うむ、完治したな」
ウマ娘「ああ…!ありがとうございます!またターフに戻れるんですね!夢みたい!」
ブライアン「屈腱炎を治してしまうとは…凄まじい再生力だ、では元の人間に戻すぞ、主人に何らかの手段で敗北を植え付けるんだ」
ウマ娘「で、でも私ボーガーじゃないし…レースでもブライアンさんに勝つなんて」
ブライアン「ジャンケンでもいい、一回でも勝てばそこで呪縛は解かれる」 - 23121/09/25(土) 12:57:58
シャカール「そういうことだったか」
ルドルフ「…見られてしまったか」
ブルボン「深夜にジャンケンの特訓をして勝負での『読み筋』を鍛えていたとは」
ターボ「ジャンケンならターボの方が強いぞ!」
シャカール「違うだろ!?…つまり、吸血ウマ娘を増やしていたのは医療行為────いや厳しい言い方をすれば『吸血鬼に改造する人体実験』だったワケだ」
ルドルフ「的確な分析だエアシャカール…そうだ、一連の騒動は私が指示した計画だ」
シャカール「そのままのウマ娘の細胞では屈腱炎などの難病の自然完治は不可能……だが吸血ウマ娘の細胞なら自然に治せる、心臓病だろうがおかまいなしだ」
ブルボン「ですがこれは禁忌です、シャカールさんが得意とするロジカルの枠で計れないマジカルなもの…遺伝子を改造する原理もそれを元の人間に戻す原理も不明」
ブライアン「だから外部には漏らせない、これは医療ではないからな……だがこの治療をしている最中の者が100人はいる」
ターボ「ひゃ、100人!?じゃ、じゃあターボが次の決闘で勝ったら…!?」
ブライアン「…眷属の吸血ウマ娘から受けた敗北はその眷属ひとりを元に戻すだけだが、通常のウマ娘から受けた敗北は…全ての眷属の呪縛を解くことになる、怪物を倒すのが人間なら万事解決ということだな」 - 24121/09/25(土) 13:23:57
翌朝
シャカール「脚は少し捻ったくらいで済んで良かったな、午後からメンタルトレーニングするぞ」
ターボ「……うん」
エル「しかしショウゲキの事実デスねー」
スズカ「気持ちは凄くわかるわ、でも勝負と天秤にかけるなんて……」
シャカール「ロジカルじゃねぇが、勝負する理由は理屈じゃねぇからな、担当する100人が治ってから改めて…なんて言えたもんか」
サヤ「ごめんなさい…!まさかこんなことになるなんて」
ウンス「でもサヤカチャンは辻斬り同然に襲われたんだよね?それなら仕方ないよ」
サヤ「実は『鼻テープ怪人に襲われた』って話はウソなの…」
ウンス「へ?」
スズカ「ウソでしょ…?」
サヤ「肝試しをしていたのは本当だけど帰る途中に偶然、怪人を見つけて勝負を仕掛けたの…」
エル「ナンデそんな無謀なことを…?」
サヤ「怪人の正体が、同期のアイちゃんだって思い込んでたから…クラシック戦線で負けたリベンジをしたくて」
エル「ナルホド…アイちゃんが怪人として暴れていて、それを倒せばヒーローになれると…ケド実際はナリタブライアンが姿を隠して吸血ウマ娘の希望者に訪問するため徘徊していたワケですね」 - 25121/09/25(土) 14:00:56
そして!遂に決戦の日がやってきた!!!
ターボ「うう…持病の胃破裂が……」
シャカール「最後の修行はメンタル強化に集中したが…結局大きな向上は無しか…無理もねェがな」
ファル子「ファル子が代わりに出てあげたいけど…夜は早くに寝たいから観戦もできないの、ごめんね」
ターボ「ターボ勝つもん!マイトターボ・スラスタブースターも大きくしたもん!必ず勝てるもん!」
シャカール「ハッキリ言うぞ、この戦いにテメェが勝っても何もねぇんだ、向こうが不幸になるだけだ、一生恨まれるかもしれん───それでも勝ちに行くと誓うか?」
ターボ「…やる!やられたままでいたくない!」
エル「では…生徒会室に突撃デス!」
・
ルドルフ「来たな」
シャカール「やけにギャラリーが居るな?」
ブライアン「治療を受けている中で特に症状が重い者ウマ娘たちだ、万が一にでも負けたらすぐ眷属の再契約をしなくてはならんからな」
スズカ「…精神攻撃にしてはえげつないわね」
ルドルフ「何とでも言うといい、しかしこれはボーグバトル!一切の加減は無用だ!」
ブライアン「いくぞターボ」
ターボ「今度こそ!」 - 26121/09/25(土) 18:01:29
ブルボン「審判はお任せください、両者構え!」
『『!チャージ3回!』』
『『!フリーエントリー!』』
『『!フルオプションバトル!』』
ターボ「やあああああああああ!!!!」
ブライアン「はあああああああ!!!!!」
実況ゴルシ「な、な、なんと!今回のルールはフルオプションバトォル!オプションパーツの制限無し!全力本気の何でもアリバトル!」
解説ハヤヒデ「両者とも死力を尽くそうというワケだ、これは分からないぞ!」
『チャージ・イン!』 「チャージ・イン!」
ウンス「不退転の覚悟溢れるチャージインだ!」 - 27121/09/25(土) 18:16:25
シャカール「わかってるな!?逃げ策は先手をとってこそだ!」
ターボ「うん!前回のお返しだ!いけマイトターボ・スラスタブースター!!!」
マイトターボ・スラスタブースターが円型フィールドをかき混ぜるかの如く疾り出す!前回シャドブライト・ファントマローラーにやられた蹂躪作戦だ!
シャカール「このままフィールドに螺旋を描くように接近して中心に居るシャドブライトを打ち上げる!そしてひっくり返せば勝ちだ!」
ブライアン「成長したようだな、しかし!シャドブライト・ファントマローラー!!ターボに並走しろ!」
ギリギリギリ……!バチッ!チッ!
ターボ「横に並んで走られた!?」
ブライアン「どうした?徐々にフィールド内側に向けて走らなくては螺旋回転は成立しないぞ!」
ゴルシ「なんてことだ!ターボにピッタリ着けて真横に並走!!両機共にフィールドに円を描く走りだ!!」
ハヤヒデ「流石ブライアン、自分の技の弱点を知り尽くしているな、しかし同じ状況でもパワフルなシャドブライトなら弾いて防げるがターボのパワーでは……」 - 28121/09/25(土) 18:36:54
ターボ「もう…負けないぞ!『マッスル・マイト・タービュランス』!」
道を塞がれたマイトターボが並走するシャドブライトを跳ね飛ばす!!シャドブライトはバランスを崩しフィールド中心に転がった!
ハヤヒデ「むう、重量が増えているのか!!餌を変えてボーグ密度を増やしたな!」
シャカール「そしてオプションパーツにより更にウェイトアップ!こいつは以前の痩せた軽量マシンじゃないぜ」
ターボ「止めだ!『プラキオン・スピン・ガルモーター』!」
ゴルシ「マイトターボがシャドブライトを掴む!そのまま大回転だああああ!!!!!」
ブライアン「ジャイアントスイングか!このまま遠心力を使って投げるか…!そうはさせん!振りほどけ!」
ターボ「もう遅い!!スピン・コンプリート!」
勢いよくシャドブライト・ファントマローラーを投げるマイトターボ・スラスタブースター!
シャドブライトはフィールドに激しく叩きつけられたが、かろうじてリングアウトならず! - 29121/09/25(土) 21:15:16
シャカール「バカな…!こんなの有りえねぇ!イカサマだぞ!ふざけんじゃねぇよ!」
ゴルシ「どうしたセコンドのエアシャカール!?この踏ん張りに異議ありか!?」
シャカール「フルオプションルールとはいえあのターボの投げの前じゃ重量なんてほとんど無視できる!計算上ならどう考えてもリングアウトだ!!フィールドに何か仕込んでやがるな!試合中断だ、リングを検めさせてもらうぞ」
ルドルフ「…いいだろう」
エアシャカールが強引にフィールドを調べる、すると…
ターボ「な!なにこれ!??カブトボーグがフィールドにいっぱい埋まってる!」
シャカール「電磁石だな…強力なボーグ磁石でリングアウトを防いでいたんだ、シャドブライトがピンチな時だけに起動するんだ」
シャカール「そしてこの持ち主は…そこらにいるギャラリーどもだな、これはルール違反じゃないか審判?」
ブルボン「いいえ、ルール通りです」
シャカール「オイ!何だその肩の春天レイは!」
ルドルフ「ふふふ…審判の買収は済んでいる、何としても負けるわけにはいかないのでな」
ブルボン「チャージ3回、フリーエントリー、フルオプション…そしてジャッジボウトバトルが今回のルールです」
ブルボン「エアシャカール、一時中断したとはいえバトル中にフィールド検めはイエローカードです、もう一度行えば退場です。」
シャカール「ルドルフは許可した…が、審判は許可してないってか…!」 - 30121/09/25(土) 21:45:13
ブライアン「話は終わりだな、では仕切り直すか」
ブルボン「ルールを違反したため仕切り直します、ツインターボ側のペナルティとしてナリタブライアン側にチャージ4回でのチャージインを許可、では互いのカブトボーグを拾ってください」
ターボ「そ、そんなぁ!」
ゴルシ「ターボまさかの不利!これは番狂わせだ!」
ハヤヒデ「ううむ…チャージ回数は1回でも多い者が強い!これは勝ちが遠くなったか」
「チャージ・イン…」 『チャージ・イン!』
ブライアン「もはや小細工は無用だ!このまま突進して場外に弾き出せ!シャドブライト・ファントマローラー!」
ターボ「とにかく逃げる!突進食らったらヤバい!」
ブライアン(最初のマイトターボの一撃でこちらのボーグは装甲に大ダメージを受けた、攻めのパワーに特化しすぎて守りのパワーが無いことを悟られるわけにはいかん)
ブライアン「一瞬で決める!『シャドウアサルト・デスタッチ』!!!」
バタン!
???「ターボ!特訓を思い出せ!山籠りでイノシシと相撲をとったことを!相手のスピードが高まっているならあのカウンターを使う時ぞ!」
シャカール「お、お前は?!」
ターボ「あの技…!ターボは投げてみせる!!」
迫るシャドブライト・ファントマローラー!しかしマイトターボはその突進に対し角を低く構えた! - 31二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 21:58:56
このブルボン買収され過ぎじゃない?これにはライスバクシン他同期も幻滅
- 32二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 22:24:02
ちゃんとSS投下してんじゃねえか!
- 33121/09/25(土) 22:53:56
ちょっと用事あってちょいちょい更新なっとります、もうちょいで終わるから大丈夫
- 34二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 22:56:05
完結、待ってるで
- 35121/09/26(日) 01:36:03
ターボ「掴め!死んでも離すなあああ!!!」
マイトターボは低く構えた角をシャドブライトのパーツの隙間に引っ掛け、ボディにしがみつく!それでも突進が止まらぬシャドブライトはそのままマイトターボをフィールド外に押し出す構えだ!
悲鳴にも似たマイトターボの車輪とサイドステーがフィールドと摩擦する音!そこから上がる火花はマイトターボのラメ入り装甲を光らせる!!そして──────
ターボ『龍王流ドラゴン・スクリュー!!!!』
!
横
転
!
いくらウェイトを上げたとはいえ、マイトターボのパワーではショルダースルーやフロントスープレックスめいた相手の突進を利用して真後ろに投げる技は使えない、しかしすこし横に向けた後ろへローリングすることはできる!
マイトターボとシャドブライトがくんずほぐれつになり転がりあった!!しかしダメージはシャドブライトが大きい!互いの装甲もオプションパーツも剥がれた!お互いに先に相手に一撃入れた者が勝つ状態か!? - 36121/09/26(日) 02:07:20
ターボ「ぐ、うう……」
ブライアン「む、ぐ、かはっ…!」
ウンス「カブトボーグの状態が互いの相棒にフィードバックしてる!二人ともボロボロだよ!」
ルドルフ「審判、互いにチャージが切れた上に横転して起き上がるパワーも無い状態だがダブルノックダウンにはできないぞ」
ブルボン「ではボクシングのようにインターバルを設けます、互いのカブトボーグを回収してください、3分後に試合再開です」
ターボ「う、うう………」
スズカ「ほら、にんじんジュースよ」
エル「マイトターボ・スラスタブースターの修理は短時間では出来マセン、アルコール洗浄液をぶっかけてタオルで拭きます!これで痛みは少なくなるハズです!」
シャカール「ところで、アンタはいったい…?なんで覆面姿なんだ?」
???「君と同じターボ師匠の師匠だよ『龍王』と呼んでくれたまえ、この覆面はアイちゃんの部屋に進にゅ…お出かけに行くときの正装なんだ」
ブライアン「ぺっ…まさか漫画のように歯が抜けるとは」
ルドルフ「吸血ウマ娘ならまたすぐに生えてくるさ、しかしこのインターバルは有りがたい…吸血ウマ娘のカブトボーグには最高の時間だ─────」
ルドルフが血の入った袋を取り出し、シャドブライト・ファントマローラーに振りかける、すると……
スズカ「う、うそでしょ!?」
シャカール「カブトボーグの傷が塞がっていくぞ…!ボーグまで吸血鬼パワーを持つってか!」
ブライアン「これで一撃は耐えられるな…互いのライフは2対1、しかもそちらの戦闘スタイルは見切っている、超スピードでの突進打撃に見せかけた投げと組み技だ、これなら非力でも自ら出したスピードを利用したり相手のスピードを逆用できるからな」
モウ ニガサナイ
ターボ「ひっ!」 - 37121/09/26(日) 02:36:03
ターボ「ターボ…やっぱりだめだ…勝てないよ」
シャカール「何言ってやがる!諦めんじゃねぇってあれだけ…!」
龍王「エアシャカールくん!ツインターボくんは何故あそこまで『恐怖』するのだろうな?」
シャカール「恐怖だと…?バカな!ツインターボはプレッシャーに負けたんじゃないのか…?」
龍王「ターボくんは単純な性格の子だ!単純ゆえに人質やら罵声やらのプレッシャーは届かん、だが…単純に『相手が怖い』としたらどうだろう?」
ターボ「ごめん、ターボ…吸血ウマ娘が怖くて…!」グスッ
シャカール「完全に俺の読み違いだったか、ツインターボのメンタルが揺らいでいたのはとても単純なこと」
『吸血ウマ娘から出るオーラを恐れている』こと!
ブライアン「いや…私達のせいか?オーラ?」
ルドルフ「単純な話だよ、吸血ウマ娘は気分の高揚で眼が紅く輝くと同時に濁る───そして牙が見え隠れする表情を作りやすくなる──オマケに極限まで高揚すると死体のように血の気が無い色白の肌になる、生者なら高揚で血色が良くなり肌が濃くなるが吸血ウマ娘は逆だ」
ルドルフ「つまりは肝脳塗地!外野からツインターボを獲物を見る眼で視ればデバフになる!更に恐怖してもらい勝ちを盤石にする!!」
ゴルシ「ついでに舌なめずりするとポイント高いぞ」
ウンス「どっちの味方なんですかね…あとなんだその四字熟語!意味ヤバいわ!!」 - 38121/09/26(日) 03:12:40
シャカール「これだけはマジの奥の手だったが、やるしかねぇぞツインターボ」
ターボ「…怖いよ、ターボがターボじゃなくなるのはもっと怖い!」
エル「でも、もう勝ち筋はこれしか無い、ターボは『諦めない』と誓いました、諦めないというコトは『どんな手も使う』ということデス」
龍王「腹をくくりなさいターボくん!『死んでも勝つ』と誓うのです!」
ブルボン「……そろそろ時間です、両者整列を…ん?何か用ですか龍王さん」
龍王(あー、ブルボンくんだね!その、これからやる寸劇に話を合わせて欲しいんだ、これでドウカナ?)
『スプリンターズSレイ』
ブルボン(状況、把握)
龍王(あー、皇帝陛下、陛下に貢ぎ物がございます)
ルドルフ(どう考えたら私がワイロに屈すると見えるんだ!言っておくが秋天レイは要らんぞ?)
龍王(いやはや…少し芝居に付き合っていただきたいですよ、こちらの品は絶対たる皇帝といえど絶対に取れないものです、凱旋門賞に匹敵する難易度の勲章、しかし2つあるのでおすそ分けを……)
『香港スプリント優勝トロフィー』
ルドルフ(るな!おしばいがんばぅ!)
龍王(ほほ、有難き幸せ)
・
ターボ「ウッ!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
ルドルフ「ど、どうしたツインターボ!」 - 39121/09/26(日) 10:35:10
ターボ「おげ、げ、げ、げ かひっ」
シャカール「なんてこった…!恐れていた事態が!!ターボの身体を縛れ!ロープだせロープ!」
ブライアン「どうした、また仮病か?」
ルドルフ「…ブライアン、私は皆に隠していたことがある、ツインターボは病に身体を蝕まれているんだ…入学した時からな」
ブライアン「なに……?」
ルドルフ「ターボのご両親からは隠してくれと頼まれたが、ターボは生まれながらにして黒死病とリウマチと巻き爪と天然痘を患っている上に飲んでいたお乳に寄生していたアノサキスで腹が破かれそうになっていたのだ……」
ブライアン「黒死病!?天然痘!?アノサキス!?」
ブルボン「それを治療できるかを試すためにT-ウイルスを植え付けられていたのです……」
ターボ「 ターボ が なくなる あたま ふわふわ 」
ゴルシ「早く病院に電話すっぞ!」
ウンス「ダメだ!ブルボンから発せられる妨害電波で学校中の電話が使えない!!スマホも駄目みたい!」
スズカ「え!?ウソでしょ!私のスマホ普通に使えr」
ブルボン「ウオオオオオアアアアア!!!!『夢』になれえええええええ!!」(虎落とし)
スズカ「ウ、ソ で し…」ガクッ
ブルボン「ハァ…ハァ…申し訳ありません唯一の『電話』が『壊れて』しまいました」
エル「ターボのカバンにも常備薬などはありマセン…」
シャカール「当たり前だ…!ツインターボは死を賭け、背水の陣でこの戦いに身を投じた!自身が勝利しても不幸になる者しかいないこの戦いに!それで勝利してしまった時の贖罪だと…!全くロジカルじゃねェ!!」 - 40121/09/26(日) 12:11:37
ブライアン「ホントにやるのか?インフォームド・コンセントもあったもんじゃないが…」
ルドルフ「ブライアン、救命の為に最善を尽くしても最終的に患者が亡くなるとしたら────救命活動をした者は『余計なことをした』と裁かれるだろうか?」
ハヤヒデ「善きサマリア人のたとえだな、ターボには気の毒だが、このまま命を落とすのは不本意のはず」
ブライアン「では……」
草木も眠る虎の刻
月の輝きは衰え しかし朝日は遠い
ツインターボの柔らかく若々しい唇が 吸血鬼の
冷たいブライアンの舌で乱暴にこじ開けられる
まずは舌を引き出してやらないとな、ん……
歯垢一つなく磨かれたギザギザの歯にぶつかりつつ、舌苔まで丁寧に磨かれたターボの舌にブライアンの舌が絡みつき、唇の近くまで導く そして────
かぷっ と小気味よい、しかし不気味な音と共にツインターボの舌に穴が空けられ、どくどくとターボの血が口内に溢れる
エル「ケ!?何デスかこの官能的な文は!!!!」 - 41121/09/26(日) 12:24:24
──────────ああ
気持ちがいい 頭がふわふわする
もっと吸って
もっと貪って
ターボの命が流れていく でていく
いかないで いかないで
───────食(は)め
なんだろう 牛タンかな 厚切りの肉だ
肉塊が舌に絡みついてる
血が足りない お腹が空いた
がぶっ
肉汁?いや血だ 血抜きがちゃんとされてない
でも なんだろう 血が おいしい
もっと ちょうだい ください よこせ - 42121/09/26(日) 12:51:07
ブライアン「よし…もっと呑め、沢山の量を送り込めば早いからな」
シャカール「なるほどな、これが眷属の契約か…まず対象の血を吸う、吸われた対象は激しい飢えと渇きに晒されて『主人』を喰らい血を摂取する…血を受けた者は細胞が作り替えられていき吸血鬼になる と」
シャカール「官能的な絵面だが、なるほど舌を介せば舌に空いた傷に入る血と食道を通って胃に行く血で効率がいいわけだ」
ルドルフ「流石にディープキスは緊急手段だがね、時間を問わないなら吸血ウマ娘の血を予防接種のように注射するのが一番いい」
龍王「官能的すぎるのでちょっとお手洗いにいってきます」
ゴルシ「ナニをする気だナニを」
ブルボン「私もお手洗いに」
ウンス「え、ブルボンに性欲が!?」
ブルボン「休まずの審判で尿意が限界です」
ウンス「行っといで」
ルドルフ(トイレにいっといれ……ふふ) - 43121/09/26(日) 13:25:21
ターボ「ぷはっ!!はっ!」
ブライアン「仮死状態から覚めたな、気分はどうだ」
ターボ「おおおおお!!!!!コレすごい!ちょっと走ってくる!!」
シャカール「あっ、オイ!」
ルドルフ「どうやら元気になったようだな」
ターボ「すごい!いくら走っても息が切れないぞ!」
ブライアン「あまりはしゃぐな…それより再度確認するが体調はどうだ」
ターボ「と…水疱瘡と白内障と百日せきが治った!」
ブライアン「オイ、アノサキスとか黒死病とか口蹄疫とかは……」
ターボ「全部治った!」
ブルボン「ふぅ、スッキリしました では試合再開です」 - 44121/09/26(日) 14:34:50
ブルボン「ではファイナルラウンドです、両者見合って構えてください」
ブライアン「おおおおおおおお!!!」
ターボ『だあああああ!!!うおおおおおお!!』
!?
ブルボン「ツインターボ!チャージしすぎです!チャージ超過一回につきペナルティが……」
ターボ「ターボがブルボンにあげられるのは…!未来のG1トロフィー!未来のG1優勝レイ!!」
ブライアン「なんだと!!!!!???」
未来のNHKマイルに乱入してターボ優勝!
未来の安田記念にも参戦して優勝!!
その脚で宝塚の距離不安を危惧されつつも優勝!
凱旋門の前にキングジョージ!これも優勝!
連覇を賭けた凱旋門は快勝!
ブルボン「なんと…!なんと!」
ターボ「その他もろもろのレースで勝利!この未来を賭けて……チャージミリオンで行く!!!」
ゴルシ「チャージミリオン(1万)だと!審判、これをどう判断するのか!」
ブルボン「認めます!」
ブライアン「ぐっ、ならばこちらも同じく未来を賭けよう!」
ブルボン「では両者、1万回のチャージを!」
ブライアン「………………………!!!」
ターボ「───────────!!!!!!」
シャカール「なんて気迫だ!チャージだけで互いに流血してやがる!吸血鬼じゃなきゃ今頃は死んでるぞ!」 - 45121/09/26(日) 19:30:52
「チャージ イン!」 『チャージ イン!』
ゴルシ「血に塗れたチャージインだ!ミリオンチャージの反動で互いにボーグが赤黒くなっている!!!」
ターボ「ミリオンチャージにしたのは考え無しじゃない!今なら完璧なアレが使える!!!」
ブライアン(眼が獲物を狙う眼になったな…吸血ウマ娘となり『狩る側』に回ったことで恐怖が消え失せている)
ターボ「いけ!ターボのブラッドターボ・ヘルブラスタ!!」
エル「吸血ウマ娘になったことでマイトターボが禍々しい色になりマシタ!ミリオンチャージを抜きにしてもパワーが桁違いデス!」
ブラッドターボが外周を駆け回る!またフィールドを蹂躪する螺旋回転をしようというのか!?
ブライアン「バカの一つ覚えか…並走すればまた弾かれる、ならば!」
シャドブライトは真ん中で小刻みにランダム回避動作を繰り返している!打ち上げの突進が来たタイミングで回避しようというのだ!
ブライアン(回避と同時に横から組み付く、そのままトップギアまで加速して押し出し勝ちだ!)
シャカール「ターボ、イカれた速度を出してる時に横合いからドツかれたら一巻の終わりだ!ブライアンが完璧な防御態勢にある今は近づくこと自体が良くない!」
エル「ミリオンチャージしても近づけないんじゃ攻撃のしようが無いデスよ!?」
ターボ「いや、ある!シャドブライトの守りを引っぺがせる最強の攻撃が!!」 - 46121/09/26(日) 20:22:30
ターボ「これで!本当のホントウに決着をつける!!」
『エアーリッパー・ヘルターボ・サイクロン』!
ゴルシ「円を描いて外周を走るブラッドターボ!目で追えないぞ!?しかし赤黒い残像がクッキリ見えた!!前代未聞の超・超スピード!」
ブライアン「いつまでも攻撃ができないのならば、決着は着かんぞ!さあ降りてこ─────!!???」
ザシュ!!
ブライアン「があああああああ!!!!!」
ハヤヒデ「ブライアンが苦しんでいる?!しかしターボを無礼無礼して栄養補給したハズだぞ!」
ルドルフ「カマイタチか!?ブラッドターボのボディは超スピードを出すと真空波を生み、それを相手に飛ばすことができるんだ!」
ルドルフ「だが…大技がこの程度なら好機!ブライアン!ターボに並走しにかかれ…ターボが走る向きとは逆回りにな!」
ブライアン「そういうことか!よし!」
エル「ああっ!カマイタチが躱されていマス!しかもブライアンも超スピードでターボに対して逆走!これでぶつかったらターボが力負けする…!」
シャカール「いや、ターボの必殺技はこれで完成した!中心で全く動かなかったシャドブライトが動いた今が好機!」 - 47121/09/26(日) 20:44:03
重力が 消えた
ゴルシ「な、な、なんと!シャドブライトが浮き上がった!全く触れずにシャドブライトが生徒会室の天井めがけて浮遊していく〜!?」
ルドルフ「竜巻が発生しているのか!?しまった、ツインターボの狙いはこれだ!」
ブライアン「シャドブライト!シャドブライト・ファントマローラー!動け……!チッ!姿勢制御すらできない!」
ターボ「ブラッドエンジン、フルパワースパート!!」
(謎アイネスフウジン)
ハヤヒデ「ブラッドターボがオーラを纏った!?」
ゴルシ「ターフを駆けるアイネスフウジンが視えるぞ!」
モブ娘「電磁石で地上に下ろせば!?」
ルドルフ「だめだ!この状態から強力な電磁石で引き寄せるとシャドブライトがフィールドに叩きつけられる!」
ターボ「ここでスピードを緩める、そして…!」
ハヤヒデ「竜巻が止まった!シャドブライトが落ちてくるぞ!」
ブライアン「ふっ……ターボ!見違えるほどに腕を上げたな、だが!私にはまだ誰にも見せた事のない必殺技がある!この高空からしか出せない最大の必殺技…!」 - 48121/09/26(日) 20:58:42
避けることは不可能だ!
『グラウンド・ブレイク・エンドロール』!!!!
ウンス「地上に突っ込んでくるよ!?」
ハヤヒデ「あの速度でフィールドに向けて攻撃しようというのか!?衝撃の余波でブラッドターボが吹き飛ばされる!」
シャカール「フィールドに脚をつけている限りどこにいても衝撃からは避けられん!『地に脚をつけている』限りだがな!」
ターボ「ブラッドターボ!フィールド外に向けてラストスパート!そして…ウイリー走行!!」
ゴルシ「フィールド外に向けてブラッドターボがバクシン?!場外負けになってしまうぞ!」
ターボ「昇れぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
円形状フィールドの外に向けてブラッドターボ・ヘルブラスタが加速する、円形ではあるが端は少しだけ急斜面があり、すり鉢状に近い形だ
端にホイールを掛けた刹那にウイリー!ブラッドターボはひっくり返り、空を舞う!!しかしフィールド外には出ない!地上に対して背を向けながらブラッドターボはフィールド中央真上を駆けていた!
ウンス「月面宙返り(ムーンサルト)だ!!!」
ターボ「これが最後の一撃だああああ!!!」 - 49121/09/26(日) 21:18:34
落下してくるシャドブライト・ファントマローラーと完全に座標が合った!
逆さまになりながらシャドブライトにツノを差し込むブラッドターボ!完全にホールドした状態でそのまま地上に向けて錐揉み螺旋回転!
シャカール「スクリューパイルドライバーか!!螺旋を描きながら螺旋方向にむけて重力落下!ジャイロ回転が生まれているぞ!」
ブライアン「ええい離れろ!」
ターボ「死んでるも同然!だけど死んでも離すかぁ!」
最 後 の 一 撃 ! ! ! !
『ターボ・ターボ・タービュランス・メテオ』!!!
ルドルフ「るなぁぁぁあああああ!!!!」
ゴルシ「うおおおおおおおお!??!?」
ウンス「んにゃアアアアアアアアア!!!!!」
スズカ「」
エル「ケエェェエェエェエェエ!????」
シャカール「あぶねーあぶね(生徒会室外に退避)」
ハヤヒデ「ビワァァァァああああああ!?!!?」
ブルボン「(例の顔)」
窓の外に吹き飛ばされるモブウマ娘たち
「ガアああああアアアああアアアぁぁぁあ!!」
フィールド下に隠れて寝ていたトウカイテイオー
「ウマムスメムクー………(絶命)」 - 50121/09/26(日) 23:18:19
ゴルシ「か、かはっ…フィールドが粉々に砕けるとは」
ルドルフ「テイオーは何故フィールド下に居た…?」
ブルボン「『カイチョ−が夜しか学校に来ないから、夜まで隠れてる』と言ってました、疲れて(永遠に)寝てしまったようですが」
ターボ「け、決着は!?」
ブライアン「土煙が晴れるぞ!審判!!」
ブルボン「ブラッドターボ・ヘルブラスタは中破、走行可能ですがシャドブライト・ファントマローラーは心臓部に至るまで大破、よって勝者は……」
ツ イ ン タ ー ボ ! ! !
やっっっっっったあああああああ!!!!
シャカール「まさか本当にやっちまうとはな…」
エル「今日はパーティーしましょう!ボーグ鍋デス!」
ウンス「ゲホッゲホッ…新たな強敵誕生に立ち会うなんてうかうかしてらんないね〜」
ハヤヒデ「喜ぶのは良いがもう朝の4時半だぞ、日が昇る」
ブライアン「負けた、か」
ルドルフ「契約は全解約か、眷属の再契約を急ごう、まだ治りかけの者は多い!」 - 51121/09/26(日) 23:39:27
シャカール「おっと、とりあえず窓から放り出されたギャラリー共を運ぶか、日が昇りきるまで時間が無い」
ブライアン「なに?彼女たちはもう吸血ウマ娘では…」
ゴルシ「おいおい?『人間に負ける』とマズイんだろ?お前を負かしたターボは吸血ウマ娘だ!」
ターボ「あっ!人間に戻ってるぞ!でもまたスタミナ不足のターボに戻っちゃったのかぁ」
シャカール「吸血ウマ娘になった感想を聞かせろ!契約の儀式はどうだった?こっちの身体で試す前にデータがほしい!」
ルドルフ「────快刀乱麻、物事がすれ違い争いになっても鮮やかに解決してみせたな、ツインターボの徳が為したものか」
ブライアン「とにかく早くギャラリーを回収しにいくぞ、なんであんなに連れてきたんだ」
ルドルフ「戦争に手段は選ばんものさ」
ブライアン「その香港スプリントの勲章は?」
ルドルフ「戦争が外交なら、貢ぎ物も外交だよ」 - 52121/09/27(月) 00:56:49
後日談 逃げキラーズ部室
ターボ「レジェンズの円盤は買うべきだもん!シロンがカッコいいもん!」
グラス「わかります、子供の時に観るとニューヨークとかブルックリンって響きも憧れますものね」
フジキセキ「ジョークが高尚で難しいとことか、この年になって観るのがベストな感じもするね!」
タイキ「うんうん!英語の勉強には怪しいデスがアニメーションとしてお上品なモノを感じマース!ターボは目の付け所ちがいマ−スね!」
ドトウ「時計塔の秘密基地は憧れてしまいます…!ノスタルジーを感じるといいますか……!あっ、でも実際に行くと怖そうな場所な気も…」
ファル子「タリスポッド欲しかったな〜そういえばプリ○ュアとかも出たばっかりの時期だよ!」 - 53121/09/27(月) 01:06:29
ルドルフ「皆、おはよう」
グラス「おはようございます〜」
ルドルフ「む?逃げキラーズに新しいメンバーか?」
ファル子「えっ!ウソ!創立からこのメンバーで固定だよ」
ルドルフ「えっ」
ファル子「最強ウマドル部長のスマートファルコン!」
タイキ「マイル最強のタイキシャトル!デース!」
フジ「夢を振りまこう!フジキセキだよ♪」
グラス「逃げ差しのグラスワンダーです♪差しは逃げです(威圧)」
ドトウ「ドドドド!ドトウですぅ!逃げ足には後ろ向きに自身たっぷりですぅ!メイショウドトウです、す!」
ターボ「大逃げの一番槍!ツインターボだ!」 - 54121/09/27(月) 01:26:52
ルドルフ「もう頭が痛くなってきたが…そうだツインターボ、とても良いニュースを持ってきたぞ」
ルドルフ「吸血ウマ娘化による治療効果について学会で論文が出されたそうだ、反対意見もあったが、理事長が後押ししたそうだ、倫理の問題も山積みだが、コッソリやる必要が無くなる日は近いぞ」
グラス「医学の進歩ですね、私も怪我には悩まされましたから〜」
タイキ「ターボサンの激闘も無駄では無かったのカモデスネ〜!」
フジ「あの最後のムーンサルトは素直に凄かったよ、私も魅せボーグバトルを磨かないと」
ルドルフ「えっ……あの場に居たのか?」
フジ「当たり前じゃないか!」
ルドルフ「あの、ゴールドシップは?セイウンスカイも居たと記憶しているが、エルコンドルパサーも」
ファル子「ルドルフさん…疲れてるのかな」
ドトウ「ゴルシさんはそもそも追い込みですし…逃げキラーズに入れないのでは…?あっ!余計な事を言ってしまいました…」
グラス「エルならあの晩に寮で寝てたハズ…?」
ターボ「吸血ウマ娘なんだから昼は無理しちゃダメじゃないかな〜ターボもお昼寝したいけど…」
ルドルフ「わ、わかった……何もわからなかったがわかった…失礼したな……」
ルドルフ「エアシャカールを訪ねるべきだろうか…」
おしまい - 55121/09/27(月) 01:42:39
ふぅ、吐き出し終わりました
完走した感想ですが、ワクチン接種二度目のすぐに思いついて書くものではないですな
一括投稿したかったけれど、短時間でも体調の上ブレ下ブレが激しく清書に時間かかったため、休みやすみ投稿になってしまったことをお詫び申し上げます
体温39℃はシャレにならないです
もしかしたらオマケも書くかも……? - 56二次元好きの匿名さん21/09/27(月) 01:57:27