- 1二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:13:44
自己満足ですがもっと66をする日本人プレイヤーが増えてほしいと思ったのでお付き合いください。
・66とは?
6匹の中から3匹を選ぶ63に対して6匹のポケモンをそのまま戦わせるルールのこと。日本では主にオフ会で行われているが、海外では大手対戦サイトsmogonの運営するpokemon showdown!において遊ばれている。
その規模はかなりのもので、自身で構築を組むルールの中では最も規模の大きい「OU」では月100万以上、Random Battleではそれ以上の数の対戦が行われている。
・66の面白いところ
とにかくプレイングが非常に出るのが特徴。6匹のポケモンで戦うためマッチングでのじゃんけんが少ない点・1体が急所をもらっても立て直せるシーンが多い点など63よりもはるかにプレイングが出るシーンが多く、運負けが嫌いな人にはお勧めしたいルール。
また、シングル66は受けが強いのが特徴で、トップを意識して組めば特定の○○が受からなさすぎる、というシーンはほぼないと言っていいでしょう(これはshowdownルールのおかげというのも大きいですが…)。
とにかく63より明らかに難易度が高くプレイングが出るので、本気でポケモン対戦がしたい方にはお勧めです!
・66の悪いところ
まず、試合時間が非常に長いです。一般的な構築のミラーなら30ターンは当たり前、50ターン超えの試合も珍しくありません。受けループが相手だと100ターンも普通です。
また、受けループとの対戦は63の比ではなく辛いです。積み技や毒、ステロなどもがっつり対策してあるため根気と読みが必要になります。
以下は個人的に大好きな66の試合です。66らしい試合なので興味のある方は是非。
Showdown!play.pokemonshowdown.com - 2二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:33:58
66で強い技
・設置技
66といえばこれ。あつぞこブーツ登場に伴い無効化される場面が増えているがそれでもなおステルスロックは66最強の技であり、ほぼすべてのチームが標準搭載している。
まきびしはさすがに入れていない構築も多いがやはり一定の立ち位置を築いており、侮れない技である。一般的にステルスロックと重ね掛けをする構築が多い。
どくびしはこれよりさらにマイナーになる(ほぼ見かけない)が、接地毒を誘える点や刺さると相手の耐久力を一気にそげる点などから採用されないだけで強力な技として認識されている。
ねばねばネットは効果こそ優秀だが撒けるポケモンがサイクル戦に向かないポケモンばかりであるため、先発で撒いて一気に攻める超攻撃的なチームにのみ採用される。シングル63をはるかに上回る効果があるため対策は必須である。
・こうそくスピン、きりばらい
66ではごく一部の特殊チームを除いて必ず搭載されている。ステロを放置したままにするとサイクルを回しづらくなるため、受けの厚いチームほど重要になってくる。こうそくスピンの方が基本的に強力だが、きりばらいは霊獣ランドなど強力なポケモンが覚えられるため、設置技を複数使う構築でなければきりばらいが多数派である。きりばらいの使い方を覚えたらシングル66初心者は卒業といえるだろう。
・はたきおとす
今作でとてつもなく重要になった技。重要なのはとにかく「ブーツを落とせる」ところ。この技の存在からウルガモスはうかつにナットレイに繰り出せなくなるなど重要度の高い技である。現在66は構築に1つ「はたきおとす受け」を入れることが主流であることからもこの技の重要性がうかがい知れる。 - 3二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:43:12
・交代技
とんぼ返り、ボルトチェンジetc。サイクル戦主体の66においてこれらの技が弱いはずもなく、とんボルチェンは66における鉄板戦術の1つ。ステルスロックを苦手としていた当戦術だが、現在はあつぞこブーツの登場でさらに止めるのが困難となっている。
また、シングル66では「テレポート」も後攻で交代してエースを無償降臨させることができる優秀な技として知られている。シングル63で目立たないのは優秀なテレポート使い(ヤドランラッキーなど)はピカブイでしか習得できないことに由来している。
テレポートヤドランは63でも面白そうなのでもったいない限りである。
・回復技
63でも強いが66は63の比ではなく攻撃を受ける回数が増加するため、回復技の重要性は63をはるかに上回る。簡単な例を示すと回復技と交代技がないことが原因で66ではアーマーガア>テッカグヤという評価がなされているほど。
技で特に重要なのはこれくらい
- 4二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 19:56:17
重要アイテム
・あつぞこブーツ
8世代66の象徴。設置技を無効化する。
何に持たせても強いが特にとんぼがえり・ボルトチェンジを使うポケモンと相性が良い。
それらのポケモン以外でも岩弱点のポケモンは高確率であつぞこブーツを所持している。
ポケモンによってはこれを消されるだけで敗北につながりかねないので注意したい。
・たべのこし
あつぞこブーツ以前から強力だったアイテム。あつぞこブーツに対してこちらはステロ半減以下のポケモンや2ターン以上居座ることが少なくないポケモンが所持している。
66では残飯だけで30%の体力が70%になっていた、なんてことも冗談ではなく起こりうるので決して侮ってはいけない。
・こだわり系
63でも強力なアイテムだが、66はサイクル戦環境であるため拘りのデメリットがかなり薄い。一貫性の高い技をこだわりで連打できる状況に持ち込むのが66の基本的な勝ち筋の1つ。 - 5二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 20:06:02
強い技補足
・ねがいごと
主に耐久よりの構築で見られる技。しかし耐久のある攻めポケ(ヒードランetc)もサポートできるためよほど攻撃的な構築でなければ採用を検討できる。
ただ習得ポケモンがかなり受け身なのでなんだかんだ言っても受け構築で落ち着くことがほとんど。
・いやしのすず、アロマセラピー
【控え含めて】全ポケモンの状態異常を回復する。66での効果は当然ながら大きく受け構築にのみ見られるが逆に受け構築ならほぼ100%採用されている。
・ふくろだたき・ダメ押し
悪タイプのメインウェポンになることがある。ダメ押しはステルスロックに反応するためだが扱いはかなり難しい。 - 6二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 20:35:16
63には全然いないのに66で強いポケモン
・霊獣トルネロス
恐らく63から66に入って1番驚くことはこいつがトップメタの一角であることだろう。
このポケモンの強みはとにかくできる仕事の多さで
・とんぼがえり、はたきおとす、きりばらいが打てる
・定数ダメージをほぼゴミにする再生力
・優れた素早さ、技範囲
・高くはないが振れば悪くない耐久
など、これでもかといわんばかりに66の優秀な要素が詰まっており、使えばすぐにこのポケモンがいかに強力かを実感できるだろう。
・マニューラ
一致はたきおとす+トリプルアクセルはシンプルに受けるのが困難。
また一般的な66の構築においては耐久型のポケモンをほぼ確実に採用するため剣の舞を比較的容易に積むことも可能である。
勿論レヒレや連撃ラオスなど対策も多く存在するのだが66においては回復がないため不安定であり、ステロ+少々の削りがあればアーマーガアやドヒドイデなども撃破できる。
これらの強みに加えて素早さも高いため、マニューラは現在最高峰の積みエースの1匹として数えられている。
・ピクシー
ステルスロックが強い環境においてマジックガードが弱いはずもないが、これに加えピクシーははたきおとす、ねがいごと、電磁波、ステルスロックなど優秀な補助技を覚えられる。
耐久こそ並程度だがそれ以上に定数ダメージを完全に無効化する能力は素晴らしく、強力なサポーターの1匹である。 - 7二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 21:07:54
・smogon metagamesについて
Smogonは、ユーザーによってメタゲームを作り上げることを1つの目標としており、それがここで紹介するSmogon metagamesである。
Smogonは、ポケモンを各ルールの使用率に基づいて階級分け(現在はOU,UU,RU,NU,PUが公式ルールで、非公式なものとしてZUが存在)を行い、OUで壊れと判断されたものはUbers(いわゆる禁止級)に移動し、こちらは使用率による階級分けとは完全に独立している。
階級分けにおいてはエミュレーターのルールだけに幻のポケモンも適正な強さであればUbers以外でも問題なく使用可能であるほか、フォルムでも階級分けがなされている(通常ネクロズマRU、ジガルデ10%UUなど)。
また、ポケモン以外にも様々な禁止事項が設けられており、例えばOUではありじごく, ムラっけ, スワームチェンジ, すながくれ, かげふみ, ゆきがくれ, ひかりのこな, おうじゃのしるし, まんぷくおこう, バトンタッチが禁止されている。
なお禁止はほとんどの場合suspect testによる投票で決定される。suspect testは特定のポケモン(アンケートや各所の評判などから選ばれる)をtestすると発表→投票資格を満たしたアカウントのスクリーンショットを提出して投票権を得る→投票で禁止するかを決める、というプロセスで行われる。ダイマックス禁止の際は常連の投票で決められたと言う記事があったが、厳密には資格さえ取ればだれでも投票することができる。 - 8二次元好きの匿名さん22/05/22(日) 22:27:43
smogon metagameの特徴
上記の禁止リストはあくまで「基本の禁止リスト」に加えて禁止されるもので、基本の禁止リストには以下のようなものがある。
・上記の禁止リストから察せられるが運に関わるものは原則禁止。一撃必殺と回避を上げる技は何でもありルールを除いて全面的に禁止
・複数催眠禁止
・ダイマックス禁止
一方で
・過去作技使用可
・持ち物重複可
など、こちらでは許可されているものもあり、こちらの63とは全く違うゲームを楽しむことができるといえる。
とにかく楽しいので、みんな66をしよう!