- 1二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 20:55:12
俺はトレセンの中でもまぁ……中の中──いや、下くらいの能力はあるだろう
もちろん勉強は欠かしていない。しかし、担当はいわゆる花形選手には未だなれていない。
言い訳はしない、俺の能力が足りないのだ。……それに、彼女の才能も。
ずっと悩んでいた。最高峰のトレーナーにトレーニング施設があっても彼女はきっと1番にはなれない
それを伝えるべきか、しかしそれは俺の実力が不足しているからそう見えるだけで、彼女は才能の塊かもしれない。
何より彼女の走りに惚れ込んだのは俺だというのに、お前はトップ争いはできないとほざくのか?
冗談じゃない、絶対に彼女を一番にして見せる。
けれども……勉強しても、情報収集しても、考え方、捉え方をいくら試しても、彼女の成績は上がらない。
周りはどんどん伸びていく。もちろん、下は居る。しかし、それを見て安心しているようでは後がない。
彼女は走ることが嫌いにならないだろうか、レース関係なしに走っている彼女はとびきりの笑顔であるが、それが仮面でないと言い切れない。
わからない。俺はなぜこんな思いをしているんだ?彼女は傷つき続けても上を望んでいるのか?そうだとしても今の俺にその力はない。
罪悪感に苛まれる。わからない。何が必要なんだ?もうまともに担当の顔が見れない。しかし、それでは彼女を不安にさせてしまう。
無理にでも表情を作り、接しているうちに担当の顔に黒い靄がかかるようになってきた。
担当の声すらわからない。聞こえてはいるだろうが、頭では文字で認識される。わからない。鏡の前に立ってもその人物が自分だとすぐに認識できない。
わからない。何が分からないのかもわからなくなってきた。しかし、前に進まなくては、落ちてしまう。
なんだ?なんなんだ?この感情に覚えがあるが、わからない。とにかく、学ばなくては。
実力がないなどただの言い訳、逃げだ。もっと……もっと効率良く……。…………
彼女を全力で支えなくては。走りだけに集中できるように。その走りをもっと高めるられるように。
だけど……わからない。戦いたいと本心から言っていたか?表情も思い出せない。声色も思い出せない。わからない。
わからない、今日は、やけに静かだ。くらい。
くらい、とても。まっくらだ。
どこにいるんだ……俺は……何を……
くらい、くらいよ、母さん、父さん、どこに……。くらい……
まっくらだ - 2二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 20:58:03
- 3二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 20:58:57
サンキューアネキ
- 4二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 20:59:45
ミークの姉貴は便利屋だなあ
- 5二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 20:59:49
- 6二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 21:00:49
- 7二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 21:03:33
うあぁぁ き…桐生院が学園を練り歩いてる
- 8二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 21:06:58
うーん、さすがだわキリュウインパイセンとみーくはんは
- 9二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 21:08:46
実際桐生院はモブの間ではソンケイ集めてるからな…
- 10二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 21:14:32
サンキューミーク、フォーエバーキッリュ
- 11二次元好きの匿名さん21/09/24(金) 21:28:47
やっぱり鋼の意志ってすごい、そう思った