待っていたよ、トレーナー君

1二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 13:24:29

君は必ずここに来ると思っていた。しかし、まさかブライアンを正面から倒すとはね……。ヒトの力を、いや君の力を侮っていたよ。昔の君であればこんな事は到底不可能だったろう。私と離れてからの五年間、君は相当強くなったようだ。まずはその健闘を讃えさせてもらうよ。勇猛無比な戦いぶり、天晴れだ。

しかし、今や三女神のウマソウルをも手中に収めたこの私だ。如何に君が強かろうと、所詮はヒトの力の武。私に敵うことはないと伝えておくよ。

だから、最終勧告だ。どうだい、また私とやり直さないか？　君の淹れてくれたコーヒーの味が無性に恋しいんだ。休日の朝、君が淹れてくれたコーヒーを飲み、共に1日を過ごした。そんな何でもない思い出が今ではひどく懐かしく感じられる。ふふっ、とうに感情なんか捨てさったつもりだったのにね。我ながらおかしなものだ。

……断る、か。君らしいな。簡明率直。変わらないな、そういう所は。テイオーも君のそういう所に惹かれて、私を裏切ったのだろうな。ふっ、だが死んだものの事を言っても始まらない。……いいだろう、ならここで全ての決着をつけよう。全力で私を倒しにこい、トレーナー君！　情けは無用。情など捨てて掛かって来い！　いくぞ！