- 1オーヴェロン◆2fIzMsPg9s22/05/29(日) 02:04:39
―――スタートしました。
号令と共に飛び出して行くウマ娘達。横並び一斉に駆けていくその様はまるで軍隊のようにも見えた。しかしすぐに各々の得意な位置取りを探してペースを決める。
担当ウマ娘のゴールドシチーはやや後方に控えてのレースになった。前方には付かず、足を貯めて抜き差るタイミングを伺っている。その気になればいつだって追い越せるんだぞと言わんばかりだ。
逃げウマ娘達との距離もそこそこに、レースは中盤へと差し掛かる。今回は所謂大逃げのウマ娘達が不在な為、全体のペースはやや抑えめだ。同じく後方に控えたウマ娘を牽制しつつ、前に出るタイミングを伺っているゴールドシチー。“いつか必ず捕まえられるのだから焦ってはいけない、落ち着いて呼吸を整えるんだ”と、事前に与えた指示も忘れていない様子だ。
いよいよ最終コーナーだ。彼女の心に映し出されたのは、秋風に揺れる紅葉と力強く駆ける赤。一瞬だが、観客席のこちらまでその光景が届いた様な気がした。
今まで貯めていた足をここで使う。芝を思いきり踏み締めてスパートを掛ける。瞬く間に中団を抜け出し先頭集団へと迫る金色。この瞬間を待っていた、これが見たかったんだ。これこそがウチの担当の本領発揮なんだ。思わず叫んでいた。
―――行け!シチーッ!
最後の直線、抜かせるものかと踏ん張る逃げウマ娘と追い掛ける差しウマ娘。勝負は完全に一騎打ちになった。常に先頭を進みペースを握っていた分あちらの方が有利か。いや、今まで温存していた分だけこちらが有利だ。贔屓目で見た評価だが、もう信じるしか無かった。
残り200m、限界近くまで体力を搾って削り合い、僅かに金色が、ウチの担当が、ゴールドシチーが前に出た。
作った有利を逃さず、そのままゴール板を駆け抜けた。
掲示板のランプが灯り、順位が決定した。
勝利の喜びを腕を振り上げる事で観客にアピールするゴールドシチー。
その姿は、何よりも綺麗だった。 - 2オーヴェロン◆2fIzMsPg9s22/05/29(日) 02:05:25
はい、いつもと違う形式のやつです
お納めください
眠れなさ過ぎるので書きました。さすがに寝ます おやすみなさい - 3二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 02:09:44
なんだそのタイトルは
- 4二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 02:10:18
糞タ良S
- 5二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 02:15:41
言うほど糞タか?
- 6二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 02:17:25
ガンダム系のセリフで聞いたことあるようなスレタイだからじゃないのかな多分。
- 7二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 02:39:20
オーヴェロンと言えばまぁこのセリフか
- 8二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 03:04:00
えがったえがった
- 9二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 05:54:58
た、タイトル……
- 10二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 06:02:09
オーヴェロン…ジ・オ…シロッコ…
- 11二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 14:58:58
シチー助かる