ダイタクヘリオス「ウチもチュウしちゃおっかな！？」【SS】

1二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 20:12:40

マイルCSのあと、ウチは上機嫌で地下通路を歩いてた。
フラらんとかゼファーとか手ごわい後輩たちも出てきてマジヤバ！って感じで。
それにしてもたんフラかわいかったな～。
ついチュウしそうになっちゃったし。
ホントにしてもよかったかなあ、なーんて……。

「ヘリオス」

地下通路になじみ深い声が響く。
振り向くとパマちんがこっちを見つめてた。
……地下にいるせいか、妙に表情が暗いような？
いつもよりマシマシで明るい声をかけたほうがいいかも。
「パマちん、ウェーイ！レースマジヤバかっ……」

言い切る前にパマちんに抱きしめられた。

2二次元好きの匿名さん22/05/29(日) 20:12:57

ちょ、えっ！？なになにいきなりどしたん！？
なんてセリフもあんぐり開いた口から出てこないで頭の中を爆走している。
その間もパマちんの腕はぎゅうっとウチを抱きしめたままだった。

なんかもう身体中あっついし、レースの後だから汗とか……。
あっ！においとか大丈夫かな！？
いやいやいや！そんなこと言ってる場合じゃ……！

「ね、ヘリオス」
「ひゃい！？」
テンパりにテンパった結果、声が裏返ってしまう。
ウチを抱きしめる腕にさらに力が入る。

「……ヘリオスは私の太陽なんだからほかの子にキスしちゃ嫌だよ」

パマちんの声は力強い腕とは反対に弱々しく震えてた。
くっついているせいで、ドキドキうるさい心臓がどっちのものかわからない。
「パマちん」
腕を背中に回してパマちんを抱きしめ返す。
ビクッとパマちんの身体が跳ねる。

「だいじょぶだよパマちん。ウチはちゃんとパマちんの隣にいるから。ずっと、ずっとね」

ウチよりちょっとだけ高い位置にある頭がぽすんと肩にうずまる。
肩にかかる湿っぽくて、熱い吐息。
それだけでもパマちんがウチのことを求めてくれてるってわかって。
どうしようもなくうれしくなってしまう。

ホントはイケナイことなんだろうけど、ね。