あ、あの怖い話もタフ語録ですれば怖くなくなると思うんすよ

  • 1二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 14:57:25

    改編して垂れ流してもいいすか

  • 2二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 14:58:14

    おとんの実家は自宅から離れたとこにあるんや、その距離、車で二時間半!
    農家なんやが、何かそういった雰囲気が好きで、
    高校鉄拳伝になってバイクに乗るようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行っとった。
    じいちゃんとばあちゃんも「はーっ!ようきたのう!」って喜んで迎えてくれたしね。
    でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。
    決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことなん。

    春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。
    まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。そうしたら、

    「しゃあっ、しゃしゃっ、し、しゃあっ…」

    と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがするのん。
    それも書き文字ともPC書き文字とも、どちらにも取れるような感じだった。
    何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。
    生垣の上に置いてあったわけやない。 帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで
    来ると、一人メスブタが見えた。まあ、帽子はそのメスブタが被っていたわけや。
    メスブタは白っぽいワンピースを着ていたんや。

    でも生垣の高さは二メートルくらいあんねゆ。その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高いメスブタやねん、めっちゃワシの好みやんけ
    驚いていると、メスブタはまた移動して視界から消えた。帽子も消えていた。
    また、いつのまにか「しゃあしゃあしゃあ」という音も無くなっていた。

  • 3二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 14:58:49

    しょうがねぇな
    1人でトイレ行けなくなるってのに...

  • 4二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 14:58:50

    しゃあ八様だと思われるが…

  • 5二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 14:59:32

    怒らないで聞いてくださいね
    元ネタを知ってる怪談とかまず怖くないじゃないですか

  • 6二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:00:25

    寺生まれの黒龍寺和尚

    バキバキ尊鷹

    シュールコメディトダー


    「「だから俺達がいるんだろっ!」」

  • 7二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:00:50

    鳴き声よりもボボボボパンパンという音が聞こえたとかの方が
    八尺様が既に何者かと闘ってる感が出てて気持ち良いっスね

  • 8二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:00:54

    >>6

    怪談白物語だと思われるが…

  • 9二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:00:59

    そのときは、もともと背が高いメスブタが厚底を超えた厚底のブーツを履いていたか、踵の高い靴を履いた背の高いアイアン木場が女装したかくらいにしか思わなかった。

    その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。
    「さっき、大きなメスブタを見てん。アイアン木場が女装しとったのかのぅ」
    と言っても「へぇ~」くらいしか言わなかったけど、
    「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『しゃあっ!』とか変な声出してたし」
    と言ったとたん、二人の動きが止ったんだよね。いや、本当にぴたりと止った。

    その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」
    と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。
    じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。
    引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかは良く分からなかったんやけどなブヘヘヘ!
    ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。

    じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
    「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなったねん」と言った。
    ――わ、ワシ何かとんでもない悪い事してしまったんやろうか
    と必死に考えたが、何も思い当たらない。
    あのメスブタだって、自分から見に行ったわけじゃなく、あちらから現れたわけやしな。

    そして、「ばあさん、後頼む。ワシはオババを迎えに行って来る」
    と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。

  • 10二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:01:10

    頑張って改変する努力は認めるのん

    しゃあけど、原文ママでも適当に我が名は尊鷹で鷹兄ぶち込めばほぼ怪異は死ぬわっ

  • 11二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:01:32

    >>10

    怒らないで聞いてくださいね

    それ寺生まれのTさんじゃないですか

  • 12二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:02:06

    (灘の)里生まれのS

  • 13二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:02:07

    >>10

    鷹兄こそ怪異じゃねえかよ え---っ

  • 14二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:02:39

    アイアン馬場への暑い風評被害

  • 15二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:02:49

    木場だわ

  • 16二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:04:02

    本当に怖くなくなってて笑うんだよね
    もしかしてタフのキャラを使うのは子供に優しい表現なんじゃないスか?

  • 17二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:04:52

    おいおい、猿夢やヒサルキみたいに猿が入ってるともうそれだけで笑えでしょうが

  • 18二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:05:20

    >>10

    あらゆる怖い話の登場人物に鷹兄仕込むは結構面白そうで笑うんだよね

  • 191モブ22/06/02(木) 15:08:18

    ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
    「お前は尺八様に魅入られてしまったんや、おっかないだろうが仕方ないんや。じいちゃんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいええ」
    と震えた声で言った。
    それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。

    この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
    八尺様は大きなメスブタの姿をしている。名前の通り八尺ほどの背丈があり、「しゃあっ!」と猿漫画のような声で変な笑い方をする。
    人によって、喪服を着た若いメスブタ(まだメスブタを超えたメスブタになる前のキー坊のおかんそっくりらしい)だったり、毒狼のヒロインそっくりだったり、野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、メスブタで異常に背が高いことと頭に何か載せていること、それに気味悪い姿は共通している。
    昔、マネモブに憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
    この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区分)に地蔵によって封印されていて、よそへは行くことが無い。
    八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
    最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前いうやんけ。

    これは後から聞いたことなんやが、地蔵によって封印されているというのは、八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、その道の村境に地蔵を祀ったそうやねん。
    八尺様の移動を防ぐためだが、それは東西 南北の境界全てに設置されていて、その数、四体!なんで一つでも壊れたら抜け出せる数しか置いとらんのやクソボケがー!
    もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、周辺の村と何らかの協定があったらしい。
    例えば水利権を優先するとか。
    八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、その時に一人死ぬかもしれへんとしてそれ以上の利益が村全体にあるならマンペイライやんけ、何リスクヘッジ失敗しとんねんみたいな感じやったと考えられる。

  • 20二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:09:48
  • 211モブ22/06/02(木) 15:14:35

    そんなことを聞いても、全然リアルには思えへんねん。今の時代に怪異とか猿展開を超えた猿展開やんけ、何本気で信じとん。 そのうち、じいちゃんが一人の老婆を連れて戻ってきた。

    「はぅ!今はこれを持っておけ!」
    オババという老婆はそう言って、お札をくれた。
    それから、じいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた。
    ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。オイオイ恥ずかしいでしょうが、高校鉄拳伝の扉絵じゃあるまいし……。
    しゃあけどワシ、ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんのん……?」と思うようになってきた。

    しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられたねん。
    そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、四隅には盛塩が置かれていた。
    また、木でできた箱状のものがあり(祭壇と呼べるほどやない)、その上に小さな仏像が乗っていた。
    あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。も、もしかしてこれに糞しろってことなのん……?

    「もうすぐ日が暮れるで。ええか、明日の朝までここから出るなよクソボケが。ワシもばあさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。 そうやな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。七時になったらお前から出るんや。オトンにはワシから連絡しておく」

    と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。ワシって奴は結構おじいちゃん子やな。
    「今言われたことは良く守れ。お札も肌身離さずな。何かおきたら仏様の前でお願いするんや」
    とオババにも言われた。

  • 22二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:17:04

    イメージが明らかに信用しない方が良い系のクソボケババアなのはルールで禁止スよね?

  • 231モブ22/06/02(木) 15:20:02

    テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、見ていても上の空で気も紛れない。
    部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれたトリュフとキャビアのおにぎりや豚マンも食べる気が全くおこらず、放置したまま布団に包まってひたすらあぅぅぅ……としていた。

    そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時すぎやった。
    (この頃は携帯を持ってなかったねん、神戸の団地住みの所得の悲哀を感じますね)

    どうしてこんな一番嫌な時間に起きたの?と自問自答しとると、窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。
    小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような音だったと思う。
    風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、風当身でもされとるんや、と思い込もうとした。
    落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖いっスね、一人っきりはって事で、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見とったんや。

    そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。 「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ、ワシとアダルト・ビデオ観ようや」 思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。 また声がする。 「どうした、こっちに来てマスかいてええぞ」

    じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声やない。
    どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。
    ふと、隅の盛り塩を見た。
    う あ あ あ あ あ ! 上のほうが黒く変色してる!

  • 241モブ22/06/02(木) 15:25:41

    ワシは一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締め「ウアアア!祟リダァァー!タスケテクレー!」と必死にお祈りをはじめた。

    そのとき、

    「オラー!とっとと開けんかい!コラー!」

    あの声が聞こえ、窓ガラスがドカドカ、ボボパンと鳴り出した。
    そこまで背が高くないことは分かってる、わかってるが浮かんで仕方ないねん。アレが下から手を伸ばして窓ガラスを叩いている光景が。
    もうできることは仏像に祈る事だけだっ!これは初めての性行為以上の心細さだっ!

    とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るものやのう、つけっぱなしの
    テレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。画面隅に表示される時間は確か七時十三分となっていた。
    ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
    どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。
    盛り塩は犯し屋スミスのように黒く変色していた。

    念のため、自分の時計を見たところはぼ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを
    開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとオババがいた。
    ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。ばあちゃんって奴は結構孫思いやな。

    下に降りると、オトンも来ていた。
    じいちゃんが外から顔を出して「早う車に乗らんか!ワシは今めっちゃ怖いんや」と促し、庭に出てみると、どこから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。
    そして、庭に何人かのマネモブがいた。

  • 25二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:27:55

    のっぺらぼうとか尊凰になる未来しか見えないんだよね

  • 261モブ22/06/02(木) 15:31:23

    ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にオババが座り、
    庭にいたマネモブたちもすべて乗り込んだ。全部で九人が乗り込んでおり、多勢に無勢だ取り囲めーっ!

    「大変なことになったな。気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。
    俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。
    いいと言うまで我慢して目を開けるなよボクぅ」
    右隣に座った五十歳くらいのマネモブがそう言った。

    そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次がワシが乗っとるバン、後にオトンが運転する乗用車という車列で走り出した。
    車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んでいったんや、恐らくその速度、20キロ!

    間もなくオババが、「はーっ!悪霊よいねっ!」と呟くと、何やら念仏のようなものを唱え始めた。

    「しゃぁっ! しゃしゃしゃしゃあっ!」

    またあの声が聞こえてきた。
    オババからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、下を向いていたが、なぜか薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。
    クソボケがー!好奇心は猫を殺す言うたやろがー!と自分に言い聞かせるが見てしまったもんは仕方ないんだ、怖いだろうが記憶からは消せないんだ。

    目に入ったのは白っぽいワンピース。それが車に合わせ移動していた。
    う、うせやろ!?大股で、大股で付いてきとるのか!
    頭はウインドウの外にあって見えない。
    しかし、車内を覗き込もうとしたのか、頭を下げる仕草を始めた。

    無意識に「はぅっ!」と声を出す。
    「クソボケがー!見るな言うたやろがボケーっ!」と隣が声を荒げる。

    慌てて目をぎゅっとつぶり、さらに強くお札を握り締めた。

  • 27二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:34:33

    >>19

    ふうん フェラブタということか

  • 281モブ22/06/02(木) 15:38:18

    ボボパン、ボボパン、ボボパン
    ガラスを叩く音が始まる。

    周りに乗っている人も短く「なにっ」とか「えっ」とか声を出す。
    アレは見えなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。怪異の恐ろしさを感じますね。
    オババの念仏に力が入る。

    やがて、声と音が途切れたと思ったとき、オババが「うまく抜けたぁ!」と声をあげた。
    それまで黙っていた周りを囲むマネモブたちも「よしっ、怪異から逃げ切ってやったぜ。これで俺たちも安全だ」と安堵の声を出した。

    やがて車は道の広い所で止り、オトンの車に移された。
    オトンとじいちゃんが他のマネモブたちに頭を下げているとき、オババが「お札と手相を見せてみろっ」と近寄ってきた。
    無意識にまだ握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽくなっていた。
    オババは「もう大丈夫だと思うがな、念のためしばらくの間はこれを持っておれ」と新しいお札をくれた。

    その後はオトンと二人で自宅へ戻った。
    バイクは後日じいちゃんと近所の黒ちゃんが届けてくれた。
    オトンも八尺様のことは知っていたようで、子供の頃、友達のひとりが魅入られて命を落としたということを話してくれた。
    魅入られたため、橋から川に身を投げて別の土地に移った人も知っているという。
    だったら先にワシにも地元の言い伝えぐらい伝えてくれててもよかったっスよね?当然の疑問って奴っス。

    バンに乗ったマネモブたちは、すべてじいちゃんの一族に関係がある人で、つまりは極々薄いながらも自分と血縁関係にある人たちだそうだ。はーっ!ワシは間違いなく灘の血筋でオトンの息子やのう。
    前を走ったじいちゃん、後ろを走ったオトンも当然血のつながりはあるわけで、少しでも八尺様の目をごまかそうと、あのようなことをしたんや。
    オトンの兄弟(伯父)は来ると面倒になるだけなため、血縁は薄くてもすぐに集まれる幽玄四天王たちに来てもらったようだ。

  • 291モブ22/06/02(木) 15:44:53

    それでも流石に七人ものマネモブが今の今、というわけにはいかなく、またはぁ?怪異に魅入られてるのに夜に行動するとかおかしいだろジャ ップ、という事で一晩部屋に閉じ込められたのである。
    道中、最悪ならじいちゃんかオトンが身代わりになる覚悟だったらしいんだよね、嬉しくない?

    そして、先に書いたようなことを説明され、もう二度と帰郷するなよボクぅ、と念押しされた。

    家に戻ってから、じいちゃんと電話で話したとき、あの夜に声をかけたかと聞 いたが、お、お前なにか危ない薬で幻聴でも聞いたのか? と断言された。
    ――ふぅん、つまり誰もワシに声をかけていないと言うわけか…
    と思ったら、改めて背筋が寒くなった。

    八尺様の被害には成人前の若い人間、それも子供が遭うことが多いということだ。
    まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にあるとき、
    身内の声であのようなことを言われれば、つい心を許してしまう事を狙っての事だと考えられる。






    なんかワシがガキ扱いされたようでムカつくのん。

    それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、洒落にならない後日談ができてしまった。

    「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。それもお前の家に通じる道のものがなぁ!」

    と、ばあちゃんから電話があった。
    (じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。
    じいちゃんも起き上がれなくなってからは「孫は絶対入れるな」と言っていたという)

    今となっては迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、かなり心配な自分がおるねん。 「しゃあっ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…

  • 301モブ22/06/02(木) 15:45:47

    はーっ!なんか怖くなくのう
    灘や幽玄の技は怪異にも通じそうだからね

    キー坊が怪異にビビってるところ想像するとますます怖くないんだよね、可愛くない?

  • 31二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 15:45:53

    正直おとんとか幽玄死天王がいたら八尺様くらい何とかなりそうなんだよね

  • 321モブ22/06/02(木) 15:59:29

    もしかして龍継ぐはロボじゃなくて怪異と戦う路線で行くべきだったんじゃないすか?

  • 33二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 16:04:24

    >>32

    すいません、それもう"鬼若丸"なんです

  • 34二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 16:05:56

    >>17

    TOUGH関連の夢もしくは幻魔みたいな夢が猿夢 ヒ猿キはNHMみたいな化け物だと考えられる

    いずれも怖い物ではないんだ

  • 351モブ22/06/02(木) 21:32:34

    ゴングを鳴らせっ!
    新たなる怖いタフ話の登場だ!

  • 361モブ22/06/02(木) 21:32:56

    これはワシが高校鉄拳伝の時の話。冬休みに、N県にある伯父(まだ弱き者になる前)の別荘に遊びに行く事になったんや。
    本当はメスブタと行きたかったらしいが、最近別れたのでワシを誘ったらしい。ウソつけどうせワシと遊びたかっただけやんけ!
    ハイパー・バトルが終わった頃から仲良くしてもらっていたので、ワシは喜んで遊びに行く事にしたんや。
    伯父もワシと同じ街に住んでおり、早朝に伯父が家まで車で迎えに来てくれて、そのまま車で出発した。
    叔父は中々お洒落な人で、昔から色んな遊びをしとったんや、アウトドアもいけるしな(ヌッ
    車で片道8時間はかかる長旅だったが、車内で話をしたりをOVAを見たり、途中で休憩がてら寄り道したり、本当に楽しかったのう。
    やがて目的地近辺に到着し、スーパー・マーケットで夕食の食材を買ったんや。あー早くメシが食いたいのう。そして、かなりの山道を登り、別荘へ。
    それほど大きくはないが、木造ロッジの皆で建てたから尊い感じの建物やった。
    少し下がった土地の所に、2~3他の別荘が見える。人は来ていない様子やった。
    夕食は庭でバーベキューだった。普通に安い肉やったが、やっぱり炭火で焼くと美味く感じるのう。
    ホルモンとか魚介類・野菜も焼き、ほんまにたらふく食べた。白飯も飯盒で炊き、最高の夕食やったで。あーオトンもくればよかったのにのう。
    食後は、暖炉のある部屋に行き、TVを見たりプレイ・ステーション・スーパー・ファミコン・ファミリー・コンピューターで遊んだり。
    裏ビデオなんかも見せてもらって、当時童貞だったので衝撃を受けた。と、ところでワシってもしかして龍継ぐでもまだ童貞なのん?
    深夜になると、怖い話でも盛り上がった。伯父はこういう方面も得意で、キンタマ縮み上がるぐらいに怖かった。機会があればその話も書きたいと思うが…
    ふと、伯父が思い出した様に
    「裏山には絶対に入るな」
    と呟いた。
    何でも、地元の人でも滅多に入らないらしいで。マツタケとか取れるらしいけどなぁ!
    関係ないかもしれないが、近くの別荘の社長も、昔、裏山で首吊ってる、と言った。
    おいおい、そんな気味悪い事聞いたら絶対入らないでしょうが、とその時は思った。
    そんなこんなで、早朝の5時ごろまで遊び倒して、やっとそれぞれ寝ることになったんや。

  • 371モブ22/06/02(木) 21:33:42

    部屋に差し込む日光で目が覚めた。時刻はもう12時を回っている。喉の渇きを覚え、1階に水を飲みに行く。
    途中で伯父の部屋を覗くと、イビキをかいてまだ寝とる。寒いが、本当に気持ちの良い朝や。ご来光だぁ!
    あー山の空気は都会と全然違うのう。自分の部屋に戻り、ベランダに出て、椅子に座る。
    景色は、丁度裏山に面していた。別になんて事はない普通の山に見えた。
    ふと、部屋の中に望遠鏡がある事を思い出した。たまには自然の景色が見たいですね、望遠(ズーム)でね。と望遠鏡をベランダに持ってくる。
    高性能で高い物だけあって、ホントに遠くの景色でも綺麗に見える。じいちゃんに渡したら覗きに使うで。
    町ははるか遠くに見えるが、周囲の山は木に留ってる鳥まで見えて感動した。
    30分くらい夢中で覗いとったかのう?
    丁度裏山の木々を見ている時、視界に動くものが入った。
    人?の様に見えた。背中が見える。頭は滾っているときの伯父のようにツルツルだ。しきりに全身を揺らしている。地元の人?踊り?
    手には鎌を持っている。だが異様なのは、この真冬なのに真っ裸と言う事。そういう祭り?だが、1人しかいない。
    思考が混乱して、様々な事が頭に浮かんだ。背中をこちらに向けているので、顔は見えない。
    その動きを見て、何故か山海塾を思い出した。山海塾って今の若いマネモブ分かるんスかね?
    「絶対これ以上見るな」
    とワシ本能的にそう感じたんや。人間だろうけど、ちょっとオカシな奴や。危ない薬でもやってるのか。
    けど、好奇心は猫を殺すって言うやん。望遠鏡のズームを最大にする。ツルツルの後頭部。色が白い。
    ゾクッ、としたその時、ソイツが踊りながらゆっくりと振り向いた。
    恐らくは、人間と思える顔の造形はしていた。鼻も口もある。ただ、眉毛がなく、目が眉間の所に1つだけついている。縦に。
    体が震えた。1つ目。奇形のアブナイ奴。ソイツと、望遠鏡のレンズ越しに目が合った。口を歪ませている。笑っている。

    「う あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! !」

    目が合った瞬間、叫んでいた。涙が止まらない。とにかく、死にたい。異常なまでの鬱の様な感情が襲ってきた。
    死にたい死にたい…半狂乱で部屋を駆け回っていると、伯父が飛び込んで来た。

  • 381モブ22/06/02(木) 21:41:58

    「はーっ!熹一よどうした!」
    「バケモンやぁ!!」
    「なにっ」
    「望遠鏡!!裏山!!」
    伯父が望遠鏡を覗きこむ。
    「はぅ~~~~~~ッ」
    声にならない唸りを上げ、頭を抱え込む。鼻水を垂らしながら泣いている。
    さっきよりは、少し気持ちの落ち着いたワシが聞いた。
    「な、なんやぁアレは!!」
    「ジェット~ ジェット~」
    死に別れた息子の名前を叫びながら、泣きじゃくる伯父。
    流石にこれ以上は危険やと思い、生まれて来て何回目かわからへんぐらいぶりに平手で思いっきり、人の顔をはたいた。
    体を小刻みに揺らす伯父。10秒、20秒…伯父が俺を見つめてきた。
    「邪視」
    「じゃし?」
    「いいか、俺の部屋の机の引き出しに、サングラスがあるから持ってこい。お前の分も」
    「はぁ?今そんなことしてる場合じゃないだろジャ」
    「いいから持ってこい!」
    ワシは言われるままに、サングラスを伯父に渡した。震える手で伯父はサングラスをかけ、望遠鏡を覗く。しばらく、望遠鏡を動かしている。
    「ぐぅっ」と呻き、ワシに手招きをする。「グラサンかけて見てみろ」。恐る恐る、サングラスをかけ、覗き込む。
    グラサン越しにぼやけてはいるが、木々の中のソイツと目が合った。言い様の無い不安がまた襲ってきたが、さっきほどでは無い。
    だが心臓の鼓動が異常に早い。と言うか、さっきの場所では無い…ソイツはふにゃふにゃと奇妙な踊り?をしながら動いとるんや!
    目線だけはしっかりこちらに向けたまま…山を降りている!?わ、ワシこの状況に心当たりがあるんや、アイツがこっちに来とるんや!

  • 391モブ22/06/02(木) 21:49:10

    「熹一、お前しょんべん出るか?」
    「は?こんな時に何言ってんねん」
    「出るなら、食堂に空きのペットボトルがあるから、それにしょんべん入れて来い」
    そう言うと、伯父は1階に降りていった。おいおいこんな状況でションベンが出るわけないでしょうがと呆然としていたら
    数分後、伯父がペットボトルに黄色のしょんべんを入れて戻ってきた。
    「したくなったら、これに入れろ」
    と言い、叔父がもう1つの空のペットボトルを俺に差し出した。
    「ちょお待てや、ワシ全然わからんのですわ、アレがなんなのか」
    「山の物…山子…分からん。ただ、俺がガキの頃、よく尊鷹とキャンプをしたが……
    あぁ、あそこの裏山じゃないぞ?山は色んな奇妙な事が起こるからな…
    夜でも、テントの外で人の話し声がするが、誰もいない。そんな時に、しょんべんとか
    撒いたら、不思議にピタッと止んだものだ…」
    そう言うと伯父は、もう一度望遠鏡を覗き込んだ。
    「はぅっ!」と苦しそうに呻きながらも、アイツを観察している様子だ。
    「あれは……時速何Kmか知らんが、本当にゆっくりゆっくり移動していと考えられる。途中で見えなくなったが…
    間違いなく、このロッジに向かってるんじゃないのか」
    「だったら早く車で逃げないとあかんやんけ、あーっ」
    「多分、無駄だ…アイツの興味を俺たちから逸らさない限りは…多分どこまでも追ってくる。
    これは一種の呪いだ。邪悪な視線、と書いて邪視と読むんだが」
    「さっき言ってたヤツか……で、でも何でそんなに詳しいのん?」
    「俺が北欧のある街に一時滞在してた時…イヤ、助かったら話そう」
    「助かったらってこれ以上ないほどの死亡フラグ✕フラグやんけ。アイツが来るまでここにおるんか?」
    「いいや、迎え撃つんだよ」

  • 401モブ22/06/02(木) 21:57:31

    ワシは絶対にここに篭っていた方が良いと思ったが、伯父の意見は
    絶対ロッジに入れるな。
    たどり着く前にどうにかした方が良い、と言う物だった。
    でもワシ逃げた方がいいと思うんだよね。だって勝てるかどうかわからないでしょう。
    と思ったがまだ伯父は弱き者になる前、範馬勇次郎と同格扱いされていた頃だから従う事に決めたんや。まあ今やったら絶対従わんけどなブヘヘヘ!
    それぞれ、グラサン・ペットボトル・軽目の食料が入ったリュック・手持ちの双眼鏡・木製のバット・懐中電灯等を
    持って、裏山に入っていった。暗くなる前にどうにかしたい、と言う伯父の考えやった。ふぅん鬼龍って奴は結構肝っ玉が太いな。
    果たしてアイツの視線に耐えられるのか?望遠鏡越しではなく、グラサンがあるとはいえ、
    間近でアイツに耐えられるのか?様々な不安が頭の中を駆け巡った。
    裏山と言っても、結構広大だ。双眼鏡を駆使しながら、アイツを探しまわった。
    伯父いわく、アイツは俺らを目標に移動しているはずだから、いつか鉢合わせになると言う考えだ。
    あまり深入りして日が暮れるのは危険なので、ロッジから500mほど進んだ、やや開けた場所で待ち伏せする事になった。
    「興味さえ逸らせばどうにかなると考えられる」
    「ど、どうすれば興味を逸らせるのん?」
    「俺の考えでは、まずどうしてもアイツに近づかなければならない。だが直視は絶対にするな。
    斜めに見ろ。言っている事が分かるな?目線を外し、視線の外で場所を捉えろ。
    そして、溜めたしょんべんをぶっかける。それでもダメなら…
    良いか?真面目な話だぞ?俺らのチンコを見せる」
    「◇その理由は…?」
    「邪視ってのはな、不浄な物を嫌うんだよ。糞尿だったり、性器だったり…
    だから、殺せはしないが、それでアイツを逃げされる事が出来たのなら、俺らは助かると思う」
    「…それでもダメなら?」
    「…尊鷹にどうにかして貰うしかない」
    ワシと伯父は、言い様のない恐怖と不安の中、ジッと岩に座って待っていた。
    交代で双眼鏡を見ながら。時刻は4時を回っていた。

  • 41二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 22:02:47

    尊鷹はなんなんだよえーっ

  • 421モブ22/06/02(木) 22:04:05

    「熹一、起きろ」
    ワシが連載中に打ち切られた、キクチタケオの声が聞こえる。
    「熹一、起きろ。打ち切られるぞ」
    ワシは今めちゃくちゃ眠いんや。あと3分寝かせろ。
    「熹一、起きないと 打 ち 切 ら れ る ぞ ! !」
    ハッ、とした。寝てた??う、うせやろあの状況で、あの状況で寝てしまうことがあるんか!
    横の伯父を見る。寝ている。急いで起こす。伯父、飛び起きる。
    腕時計を見る、5時半。辺りはほとんど闇になりかけている。冷汗が流れる。
    「熹一、聴こえるか?」
    「えっ」
    「声…歌?」
    神経を集中させて耳をすますと、右前方数m?の茂みから、声が聞こえる。
    だんだんこっちに近づいて来る。民謡の様な歌い回し、何言ってるかは分からないが不気味で高い声。
    うー恐怖で頭がおかしくなりそうだ。声を聞いただけで世の中の、何もかもが嫌になってくる。
    「いいか!足元だけを照らせ!!」
    伯父が叫び、ワシはヤツが出てこようとする、茂みの下方を懐中電灯で照らした。
    足が見えた。毛一つ無く、異様に白い。体全体をくねらせながら、近づいてくる。






    一瞬、思考が途切れた。

  • 431モブ22/06/02(木) 22:14:02

    「う あ あ あ あ あ !」
    「ぎ ゃ あ あ あ !」
    ヤツが腰を落とし、四つんばいになり、足を照らす懐中電灯の明かりの位置に、顔を持ってきた。直視してしまった。
    昼間と同じ感情が襲ってきた。うー兄貴早く死なせろ。ワシは今のめっちゃ死にたいねん、許して下さいねあんな顔見るぐらいなら死んだ方がマシじゃないですか。
    伯父もペットボトルをひっくり返し、号泣している。落ちたライトがヤツの体を照らす。
    意味の分からないおぞましい歌を歌いながら、
    四つんばいで、生まれたての子馬の様な動きで近づいてくる。右手には錆びた鎌。
    はーっ!ワシよ舌を噛んで死ぬ!
    と思ったその時、
    「プルルルルッ」
    伯父の携帯が鳴った。号泣していた伯父は、何故か放心状態の様になり、ダウンのポケットから携帯を取り出し、見る。
    そんなことしてる場合じゃないだろうよ、えっー、薄闇の中、呆然と伯父を見つめていたんや。
    まだ携帯は鳴っている。プルルッ。伯父は携帯を見つめたまま。ヤツがワシの方に来た。恐怖で失禁していた。死ぬ――
    その時、伯父が凄まじい咆哮をあげて、地面に落ちた懐中電灯を取り上げ、
    素早く俺の元にかけより、ワシのペットボトルを手に取った。
    「こっちを見るなよ!!ヤツの顔を照らすから目を瞑れ!!」
    ワシは夢中で地面を転がり、グラサンもずり落ち、頭をかかえて目をつぶった。こんなみっともない姿思い出すたびに自殺しちゃうね。
    ここからは後で伯父に聞いた話や。まずヤツの顔を照らし、視線の外で位置を見る。
    猿先生の下ネタぐらい汚い話やが、ワシのペットボトルに口をつけ、しょんべんを口に含み、
    ライトでヤツの顔を照らしたまま、しゃがんでヤツの顔にしょんべんを吹きかける瞬間、目を瞑る。霧の様に吹く。
    ヤツの馬の嘶きの様な悲鳴が聞こえた。さらに口に含み、吹く。吹く。ヤツの目に。目に。

  • 441モブ22/06/02(木) 22:24:14

    さっきのとはまた一段と高い、ヤツの悲鳴が聞こえる。だが、まだそこにいる!!
    焦った伯父は、ズボンも下着も脱ぎ、自分の股間をライトで照らしたらしい。
    恐らく、ヤツはそれを見たんじゃないスか?
    言葉は分からないが、はーっ!鬼龍よ歯ね!の言葉を吐き、くるっと背中を向けたんや。
    ワシは、そこから顔を上げていた。伯父のライトがヤツの背中を照らす。
    何が恐ろしかったかと言うと、奴は退散する時までもゆっくりと不気味な歌を歌いながらチーターの速さの500億分の1のスピードで低速移動していたんだっ!
    はよいねや、着替えたら尊鷹にボコボコにしてもらうからのう。
    ワシらは、ヤツが見えなくなるまでじっとライトで背中を照らし、見つめていた。いつ振り返るか分からない恐怖に耐えながら…
    永遠とも思える苦痛と恐怖の時間が過ぎ、やがてヤツの姿は闇に消えた。
    ワシたちはロッジに戻るまで何も会話を交わさず、黙々と歩いた。
    中に入ると、伯父は全てのドアの戸締りを確認し、コーヒーを入れた。鬼龍って奴は結構慎重だな。
    飲みながら、やっと口を開く。
    「なあ鬼龍アレで興味が逸れたって本当か?」
    「ああ恐らくな。さすがに俺のチンコは惨めなほど縮み上がってたぜ」
    苦笑する叔父伯父やがて、ぽつりぽつりと、邪視に関する悲しき過去……を語り始めた

  • 451モブ22/06/02(木) 22:30:42

    伯父は、猿展開の都合上、海外にいる事が多い。
    伯父が北欧のとある街に滞在していた、ある日の事。現地で仲良くなった、通訳も出来る技術仲間の男が、
    あのぅ、面白いものを見せましょうか?と言う。叔父は人気の無い路地に連れて行かれた。ふぅん、ストリップとかの類という事か、と思っていると、
    路地裏の薄汚い、小さな家に通された。伯父は中に入って驚いた。
    外見はみすぼらしいが、家の中はまるで違った。一目で高級品と分かる絨毯。壺。貴金属の類…香の良い香りも漂っている。
    わけが分からないまま、伯父が目を奪われていると、奥の小部屋に通された。
    そこには、蝋燭が灯る中、一人の男が座っていた。その見た目、60代!
    ただ異様なのは、夜で家の中なのにサングラスをかけていた。
    現地の男によれば「邪視」の持ち主だと言う。
    邪視(じゃし)とは、世界の広範囲に分布する民間伝承、迷信の一つで、
    悪意を持って相手を睨みつける事によって、対象となった被害者に呪いを掛ける事が出来るという。
    イビルアイ(evil eye)、邪眼(じゃがん)、魔眼(まがん)とも言われる。
    邪視の力によっては、人が病気になり衰弱していき、ついには死に至る事さえあるという。
    なんやマユツバな話やんけ。待てよ幻突が存在する以上本当にそんな奴がいてもおかしくないんだぜ。
    伯父は、そんなふうに考えながら話を聞いていた。
    この男も猿先生特有のぽっと出ですぐ猿空間送りだろうと。
    座っていた男が、現地の男に耳打ちした。男曰く、信じていない様子だから、少しだけ力を体験させてあげよう、と。
    伯父は、面白い提案だなこの蛆虫は、と思い、承諾した。また男が現地の男に耳打ちする。男曰く、
    「今から貴方を縛りあげる。誤解しないでもらいたいのは、それだけ私の力が強いからだ、悔しいだろうが仕方ないんだ。
    貴方は暴れ回るだろう。私は、ほんの一瞬だけ、私の目で貴方の目を見つめる。やる事は、ただそれだけだ」

  • 461モブ22/06/02(木) 22:36:31

    伯父は、恐らく何か目に恐ろしげな細工でもしているのだろう、と思ったという。
    本当に目が醜く潰れているのかもしれないし、カラー・コンタクトかもしれない。
    もしくは、こいつも四大幻獣のようなビックリ・ドッキリ・メカ…と。縛られるのは抵抗があったが、
    友人の現地の男も、本当に信頼出来る人物だったので、応じた。また鬼龍なら荒縄ぐらいどうにか出来るっスからね。
    椅子に縛られた伯父に、男が近づく。友人は後ろを向いている。
    静かに、サングラスを外す。叔父を見下ろす。
    「ホントにな、今日のアイツを見た時の様になったんだ」
    コーヒーをテーブルに置いて、伯父は呟いた。
    「見た瞬間、死にたくなるんだよ。瞳はなんてことない普通の瞳なのにな。
    とにかく、世の中の全てや俺にこんな名前をつけた親父が嫌になる。見つめられたのはほんの、1~2秒だったけどな。
    何かの暗示とか、催眠とか、そういうレベルの話ではないと考えられる」
    友人が言うには、その邪視の男は、金さえ積まれれば殺しもやるという。
    現地のマフィア達の抗争にも利用されている、とも聞いた。またヤクザ要素……猿先生飽きないっスね。
    伯父が帰国する事になった1週間ほど前、
    大変だぁっ!
    邪視の男が死んだぁっ!
    という。
    所属する組織のメンツを潰して仕事をしたとかで、抹殺されたのだという。
    男は娼婦・小屋で椅子に縛りつけれれて死んでいた。床には糞尿がバラ巻かれていたと言う。
    男は、凄まじい力で縄を引きちぎり、自分の両眼球をくり抜いて死んでいたという。

  • 471モブ22/06/02(木) 22:42:15

    「さっきも言った事だが、邪悪な目をした者のど不浄を嫌う!
    汚物にまみれながら、ストリップか性行為でも見せられたのかね」
    ワシは、一言も発する気力もなく、話を聞いていた。ふぅん、さっきの化け物も、邪視の持ち主だっという事か。
    ワシの考えを読み取ったかのように、伯父は続けた。
    「アイツが本当に化け物だったのか、ああいう風に育てられた人間なのかは分からない。
    ただ、アイツは逃げるだけじゃダメな気がしてな…だから死ぬ気で立ち向かった。
    カッパも、人間の唾が嫌いとか言うじゃないか。案外、お経やお守りなんかよりも、
    人間の体の方がああいうモノに有効なのかもしれないな」
    ワシは、話を聞きながら夢の事を思い出して、話した。わ、ワシ助けてくれた奴に心当たりがあるんや、キクチタケオや!
    ワシは泣いていた。伯父は神妙に聞き、1分くらい無言のまま、やがて口を開いた。
    「そういう事もあるかもしれないな……キクチタケオはガンですら自然治癒する神懸かりという設定だったしな(ヌッ
    俺の鳴った携帯の事、覚えてるか?あれはな、尊鷹からだったんだ
    でもな、この山の周辺で、携帯通じるわけねぇんだよ。見ろよ。今、アンテナ一本も立ってないだろ?
    だから、そういう事もあるのかも知れないが……
    このロッジも売る。
    早く尊鷹にキャビアとトリュフのおにぎりをご馳走したいしな(ヌッ」
    伯父は自分のイラストをマリアに見られたときのように恥ずかしそうな笑顔を浮かべると、コーヒーを飲み干し立ち上がった。

  • 481モブ22/06/02(木) 22:42:50

    はーっ!改変するのは面倒臭いのぅ
    思ったより下の話が長かったからね

  • 49二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 22:51:04

    >>1


    見事やな...

  • 501モブ22/06/02(木) 22:51:57

    あ、あの今気付いたんスけど……
    もしかして怖くないのは語録使ってるからじゃなくて巻き込まれてるのがキー坊たちだからじゃないすか?

  • 51二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 22:52:58

    >>50

    当たり前のことを抜かすな!


    猿夢でも尊鷹ならボコボコに出来そうだし、というか怪異サイドじゃねえかよえーーーっ

  • 52二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 22:59:18

    わたしの弟から聞いた本当の話です。 弟の友達のA君の実体験だそうです。
    A君が、子供の頃A君のお兄さんとお母さんの田舎へ遊びに行きました。
    外は、晴れていて田んぼが緑に生い茂っている頃でした。

    せっかくの良い天気なのに、なぜか2人は外で遊ぶ気がしなくて、家の中で遊んでいました。
    ふと、お兄さんが立ち上がり窓のところへ行きました。A君も続いて、窓へ進みました。
    お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、人が見えました。マスクを被った人、
    が1人立っています。 (あんな所で何をしているのかな)と思い、
    続けて見るとその浮浪者のような人は、バキバキバキと動き始めました。
    (踊りかな?)そう思ったのもつかの間、そのナバホ族のような人は不自然な方向に体を曲げるのです。
    とても、人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。

    バキバキバキと。
    A君は、気味が悪くなり、お兄さんに話しかけました。
    「ねえ。あれ、何だろ?お兄ちゃん、見える?」 すると、お兄さんも「分からない。」と答えたそうです。
    ですが、答えた直後、お兄さんはあの高潔な鷹のような人が何なのか、分かったようです。
    「お兄ちゃん、分かったの?教えて?」とA君が、聞いたのですが、
    お兄さんは、 「分かった。でも、分からない方がいい。」と、答えてくれませんでした。

    あれは、一体なんだったのでしょうか? 今でも、A君は、分からないそうです。
    「お兄さんに、もう一度聞けばいいじゃない?」と、
    私は弟に言ってみました。 これだけでは、私も何だか消化不良ですから。 すると、弟がこう言ったのです。
    「A君のお兄さん、今、尊鷹になっちゃってるんだよ。」

  • 53二次元好きの匿名さん22/06/02(木) 23:24:52

    >>52

    うああああああああああああああ(PC書き文字)

  • 54二次元好きの匿名さん22/06/03(金) 09:24:38

    なあ春草、コックリさんに聞けばなんでも答えてくれるって本当か?
    ああ、コックリさんは神降ろしの一種だからな

  • 55二次元好きの匿名さん22/06/03(金) 09:54:15

    尊鷹って奴は結構怪異だな

  • 56二次元好きの匿名さん22/06/03(金) 10:00:25

    語録改変が面白すぎて怖い以前に話入ってこなかったのが俺なんだよね

  • 571モブ22/06/03(金) 13:08:21

    改変するのに程よい長さの怖い話が見つからなくて戸惑っているのは俺なんだよね
    あまり短すぎると語録のせいで本当にわけがわからなくなるしな(ヌッ

  • 58二次元好きの匿名さん22/06/03(金) 13:17:34

    何というか、おじさんとキー坊が仲良くしてるのがすごくほっこりするっスね。

  • 59二次元好きの匿名さん22/06/03(金) 13:36:22

    ワシ邪視の妖怪に心当たりあるんやっ
    灘の幽霊やっ
    洗脳は幻魔
    高速移動は灘の歩行術が使えると考えられる
    現れた裏山は修行地で呪怨かなんか命を落として死後も敵を探して鍛練してるんやっ

  • 60二次元好きの匿名さん22/06/03(金) 13:49:24
  • 61二次元好きの匿名さん22/06/03(金) 21:24:10

    うーっ 続きをくれ
    おかしくなりそうだ

  • 621モブ22/06/04(土) 01:10:12

    >>61

    あのぅ、もう少し待って頂けませんか?

    仕事をサボって洒落怖を読み耽っているんだ!これはもうセ ックス以上の快感だ!

  • 63二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 10:05:10

    ◇この怪異の目的は・・・!?

  • 64二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 17:17:41

    タフタフことばの力を感じるんだ
    怖い話も怖くないんだ

  • 65二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 17:46:13

    >>47

    尊鷹…第2の怪異になってるんスけど…いいんスかこれで…

  • 661モブ22/06/04(土) 22:51:50

    ワシめっちゃ強烈なオカ・ルト体験したことあんねん。
    サマーサマーやんけという安直な理由で、格闘技仲間とオカルトスポットに行くことになったんや。
    東山峠にある東山ホテルという廃屋だ。
    ワシはインター・ネットで情報を集めたが、とにかく出るということなのでここに決めた。
    とにかく不特定多数の証言から、『ボイラー室に焼け跡があり、そこがヤバイわよ!』などの情報を得たが、
    特に『3階ですぅ!3階で人の声を聞いたですぅ!』
    『何も見つからないので帰ろうとすると3階の窓に人影が見えた』と、
    3階に不気味な話が集中しているのが気に入った。

    雰囲気を出すために灘・真・神影流の道場でTDKをやって楽しんだあと、12時くらいに現地へ向った。
    男4メスブタ4の大所帯だったので、結構みんな余裕だったが、
    東山ホテルの不気味な大きい影が見えてくると空気が変わったんや。

  • 671モブ22/06/04(土) 22:55:07

    隣接する墓場から裏口に侵入できると聞いていたので、動きやすい服を着てこいとみんなに言っておいたが、
    しゃあけどないんです、肝心の墓場が。
    右側にそれらしいスペースがあるが、広大な空き地になっている。
    「墓、ないんスけど」と言われたが、
    懐中電灯をかざして空き地の中に入ってみると、雛壇のようなものがあり、変な形の塔が立っていた。
    「おい、こっち何か書いてある」と言われて、記念碑のみたいなものを照らして見ると、
    『殉
     職
     者
     慰
     霊
     塔』
    う あ あ あ あ あ あ あ あ
    昭和3×年 誰某 警部補
    みたいなことが何十と列挙されていた。
    もうその佇まいといい、横の廃屋といい、メスブタの子の半分に泣きが入った。
    芹沢・あさひまで「あの、なんか感じるんすけど、いいんすかこれ?」と、真剣な顔して言いだす始末。

  • 681モブ22/06/04(土) 22:58:43

    ワシもびびっていたが帰ってはサブすぎるやんけ、何格闘家が幽霊にビビっとんねん。
    なんとかなだめすかして、奥にある沢を越えた沢を越えホテルの裏口に侵入した。

    敷地から1ヵ所開いていた窓を乗り越えて中に入ると、部屋は電話機やら空き缶やらプレイ・ボイやら、様々なゴミが散乱していた。
    風呂場やトイレなど汚れてはいたが、使っていたそのままの感じやったのぅ。
    部屋から廊下に出ると、剥がれた壁や捲くれあがった絨毯で、いかにもな廃屋に仕上がっている。
    懐中電灯が2個しかないので、なるべく離れない様にしながら各個室やトイレなどの写真を撮りまくったんや、その数、500億枚!
    特に台所は用具がまるまる残っていて、帳簿とかもあった。
    噂だが、ここはオーナーがお告げだよぅ!お告げがあったんだよぅ!と発狂して潰れたらしい。従業員には悲哀を感じますね。

    1階を探索して少し気が大きくなったので、2階へ続く階段を見つけてのぼった。
    2階のフロアに着いて、噂の3階へそのまま行こうかと話していた時だ。

  • 691モブ22/06/04(土) 23:03:17

    急に静寂のなかに電話のゴングが鳴り響いた。3階の方や!3階からや!
    メスブタが悲鳴をあげる!
    連鎖するように動揺が広がって、何人か下へ駆け降りた。
    「はーっ!お前ら落ち着け!」
    最悪や。パニックはよけいな事故を起こすからのう。
    ワシは上がろうか降りようか逡巡したが、ジ リ リ リ リ リ という気味の悪い音はバースト・ハートに悪い。
    「走るなや。ゆっくり降りんかい」とオトンの気分で言ったが、懐中電灯を持っている二人はすでに駆け降りてしまっている。
    暗闇がすうっと下りてきて、ぞっとしたのでワシもビッグ・ピックに追われたとき並に慌てて走った。

    広くなっている1階のロビーあたりで皆は固まっていた。
    ワシが着いたときに、ふっと電話は止った。

  • 701モブ22/06/04(土) 23:06:59

    「わ、私はっ!もう帰りたいんだーっ!」と泣いてる子がいて気まずいやん。幽玄死天王たちも青い顔をしている。
    その時、一番年長の尊鷹が口を開いた。ワシのスタンド・バトルの師匠や。
    「すまん」
    そう言いながら、ポケットからスマート・フォンを取り出した。
    「お前たちがこんなに驚くとはなぁ」
    曰く、驚かそうとして、昼間に携帯を一台3階に仕込んでおいたらしい。
    それで頃合をみはからってこっそりそっちの携帯に電話したと。
    見事やな。と言うと思ったんかクソボケがーっ!やり過ぎだと考えられる。
    はーっ、なんか白けたのうという事で、そこで撤退になった。

    帰りしな尊鷹が言う。
    「あそこ洒落にならない」
    洒落にならんのはアンタやと言いそうになったが尊鷹は続けた。

  • 711モブ22/06/04(土) 23:12:38

    「慰霊塔を見てる時、ホテルの窓に人がいただろう」
    見てるわけないやん。あの時ホテルのほうを見るなんて考えもしなで。
    「ヤクザか不良かと思ったが、中に入ったら明らかに違った。
     10人じゃきかないくらい居た。上の方の階に」
    「な、何がいたのん?」
    「お前たちを驚かすためにわざわざスマホをもう一台買うと思うか」
    はひっー!となるワシ。
    「あれはホテルの電話だ。
    音が違う。じりりりりり」
    なにっ。

    みんなを送って行ったあと、尊鷹がとんでもないことを言う。
    「ホテルに戻るぞ」
    ワシは龍星のようにウンコを漏らして抵抗したら解放された。
    しかし尊鷹は結局一人で行ったみたいだった。心臓に毛が生えていると考えられる。

    後日どうなったか聞いてみると、ウソか本当かわからない表情で、
    「また電話が掛かってきた。出ても受話器からジリリリリリリと鳴り続けていた。
    許せなかった!怪異でありながら電話で脅すだけなんて!!
    と一喝したら、ホテル中のが鳴り出した。
    そこら中に幻突を打ち込んでから逃げた」

  • 721モブ22/06/04(土) 23:13:32

    なあ春草、尊鷹がいると怖くないって本当か?
    ああまとめて蹴散らしてくれそうだからな

  • 73二次元好きの匿名さん22/06/04(土) 23:26:21

    改変された怖い話に一番ビビってるのは俺なんだよね

  • 74二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 02:15:37

    タフファミリーにしれっと芹沢・あさひが紛れ込んでるのが1番のホラーなんだよね

  • 75二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 04:19:34

    タフだけでメスブタを4人用意するのは結構キツイからあさひが入るのは仕方ない本当に仕方ない

  • 76二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 12:07:53

    なにっ
    まだ残ってる上に新しいのが上がっとるやんケ

  • 771モブ22/06/05(日) 15:54:35

    はーっ怖い話を探すのは楽しいのう
    そういう時期だからね

  • 78二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 16:52:19

    あと一月くらいで心霊ノンストップは見れそうなのん

    それにしてもこれ面白いっスね

  • 79二次元好きの匿名さん22/06/05(日) 16:54:00
  • 80二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 01:38:54

    ムフフ 保守するの

  • 81二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 07:46:10

    SCP-423の影響を受けた書物みたいっスね

  • 82二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 13:11:55

    ボケーッ!洒落怖で改変するの探してる間に落ちそうになるな言うたやろがー!

  • 83二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 13:49:09

    男4人女4人

    キー坊、尊鷹、死天王、芹沢あさひ、重機ちゃん、鯱山

    男ばっかりっス あさひと鯱山両方いるかも分からなくて参加者の状況がカオスなんだ

  • 84二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 14:00:27

    >>83

    死天王が四人で一人扱いなんスけど、いいんスかこれ

  • 85二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 21:42:17

    幻突打ち込まれてるんスけど……いいんスかこれ

  • 86二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 01:16:38

    >>31

    洒落にならないタフい話|あにまん掲示板bbs.animanch.com

    死天王が出ているスレもあったんだよね

  • 871モブ22/06/07(火) 04:11:42

    タフい話をスレに放てっ

  • 881モブ22/06/07(火) 04:15:29

    息子を連れてドライブに行ったんです。

    なんてことない山道を進んでいって、
    途中のドライブインでご飯を食べ。

    息子を鍛えようと思って、
    舗装されてない脇道に入り込んだんです。

    息子の制止が逆に修行に丁度いいと思って、
    どんどん進んで行きました。

    そうしたら、
    急にエンジンが停まってしまったんです。

    山奥だからケータイもつながらないし、
    車の知識もないものですから、
    娘と途方に暮れてしまいました。

    食事をしたドライブインも、
    歩いたら何時間かかるか。
    灘の修行としてはいいかもしれませんが、その時息子はまだ小学生でしたから。


    仕方がないのでその日は車中泊して、
    次の日の朝から歩いてドライブイン行くことにしました。
    何事にも通じる事ですが、夜の独り練り歩きは危険ですから。

  • 891モブ22/06/07(火) 04:19:04

    車内で寒さをしのいでるうち、
    夜になりました。

    少し奇妙だと思ったのが、夜の山なのに妙に静かな事です。

    たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。

    ですが、どんどん時間が過ぎてしまって、
    息子は助手席で寝てしまった。

    自分も寝るかと思って目を閉じてたら、
    何か聞こえてきました。

    今思い出しても気味が悪い、
    書き文字だかPC書き文字だかわからん感じで

    「なにっ…しゃあっ…えっ…」

    って何度も繰り返してるんです。

    最初は聞き間違いだと思い込もうとして、
    目を閉じたままにしてましたが、
    音がどんどん近づいてきてる気がして、
    迎え撃つために目を開けました。

  • 901モブ22/06/07(火) 04:26:35

    そうしたら、日活ロマン・ポルノにでも出ていそうな紳士が、
    めちゃくちゃな動きをしながら
    車に近づいてくるのが見えたんです。

    姿は『ザ・ハード』のレイプ魔みたいな、
    髭がチャーミングで、五体満足でした。

    そいつが、例えるなら
    『アシスタントをビール瓶で殴りながらペン入れをしているような無茶苦茶な画力で』向かってくる。

    思わず幻魔拳を打ちそうになりましたが、
    なぜかそのときは、
    隣で寝てる息子がおきないようにって変なとこに気が回って、
    叫ぶことも逃げることもできないでいました。

    それはどんどん車に近づいてきたのですが、
    どうも車の脇を通り過ぎていくようでした。

    通り過ぎる間も、
    「なにっ…しゃあっ…えっ…」
    という音がずっと聞こえていました。

    音が遠ざかっていって、
    後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、
    ほっとして息子の方を向き直ったら、
    そいつが助手席の窓の外におったんです。

    思い出したくもない、
    恐ろしい画力でこちらを模写している。

  • 911モブ22/06/07(火) 04:29:39

    私は怖いを通り越して、
    息子に近づかれたって怒りが沸いてきて、

    「黙れ日下部のガキ!!」

    と叫んだんです。

    叫んだとたんそいつは消えて、
    息子が跳ね起きた。

    私の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って、
    息子にあやまろうと思ったら、息子が

    「う あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ」

    ってぶつぶつ言ってる。

    マズいと思って、
    何とかこの場を離れようと
    エンジンをダメ元でかけてみました。

    そうしたらかかったんです。

    急いで来た道を戻っていきました。

    息子はとなりでまだつぶやいている。

    早く人がいるとこに行きたくて、
    法定速度を10km超過して車を飛ばしました。

  • 921モブ22/06/07(火) 04:38:31

    ようやく街の明かりが見えてきて、
    ちょっと安心しましたが、
    息子のつぶやきが、

    「う あ あ あ あ あ あ あ あ」

    から

    「なにっ…しゃあっ…えっ…」

    にいつの間にか変わってて、
    顔も息子の顔じゃないみたいになっていました。

    家に帰るにも息子がこんな状態では帰れない。
    そう思って兄のところへ向かいました。

  • 931モブ22/06/07(火) 04:39:17

    夜中でしたが、
    兄が住んでいるところはQrio Lockで鍵が開きました。

    兄はバキバキと身体を鳴らしながらベッドから起き上がり、
    息子を見るなり私に向かって

    「脳に猿を植え付けられている」

    と言ってきたのです。

    山に入って変な奴を見たことを言うと、
    残念そうな顔をして、

    「私も猿を脳に植え付けられているから治せるとは思っていない」

    と言いながらグレート・スピリット交信しつつ、呪怨を息子の頭に二度打ちし続けていました。

    兄が泊まってけというので、
    息子が心配だったのとネット・フリックスが観たいこともあって、
    泊めてもらうことにしました。

  • 941モブ22/06/07(火) 04:45:15

    息子は
    『猿先生(兄はそう呼んでいた)』に憑かれたらしく、
    49日経ってもこの状態が続くなら、
    一生漫画の趣味が正気に戻ることはないらしいそうです。

    兄はそうならないように、
    息子を預かって、
    何とか猿漫画を追い出す努力はしてみると言ってくれた。
    父にも私と兄から電話して、
    なんとか信じてもらいました。
    兄が言うには、
    あのまま家に帰っていたら、
    父にも猿先生が憑いてしまっただろうと。

    猿先生は読者に憑くらしく、
    完全に猿漫画を抜くまでは、
    父も息子に会えないそうです。

    一週間たちましたが、
    息子はまだ兄のとこにいませ。

    毎日様子を見に行っていますが、
    もう息子じゃないみたいです、元々血の繋がりはありませんが……。

    マネキンのような表情で、
    全く生気のない目つきで俺を見てくる。

    早くもとの息子に戻って欲しい。

    遊び半分で猿漫画を読んでは行けないのです。

  • 951モブ22/06/07(火) 04:45:55

    尊鷹に勝てる怪異を考えたら猿先生歯科浮かばなかったんだよね、そうじゃない?

  • 96二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 08:19:29

    定期的に投下する>>1モブには好感が持てる

  • 97二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 18:38:11

    しゃあっ!!保.守!!

  • 98二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 23:24:29

    >>95

    洒落タフにもインフレの波が来ていると考えられる

  • 99二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 23:32:11

    >>97

    あの…ネタ無いなら保守とかみっともないことしないで落とした方が良いっスよ

  • 100二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 23:42:28

    しゃあけど続きが読みたいやんけ

  • 101二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 23:45:37

    >>72

    地元で負け知らず程度のチンピラが肩で風切って歩いてるところに

    ザ・ハードの劉羅漢が全能力全開モードで乱入してくるレベルの実力差があるのはルールで禁止スよね?

  • 102二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 23:52:53

    ふうん そういうことか

  • 103二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 23:53:15

    >>100

    ふぅん ああそう…

  • 104二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 04:24:28

    >>101

    怪異なんて面白おかしく語るための存在やんけ、何ムキになっとんねん

    ウアアア読ムダケデ呪ワレルタイプダ!タスケテクレェェ!

  • 105二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 06:30:37

    もしかして息子は怪異じゃなくて黙れ日下部のガキ!!で精神崩壊したんじゃないんスか?

  • 106二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 13:44:48

    保守!

  • 107二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 22:01:30

    何かホラーとは別ベクトルの恐怖を感じるんだよね

  • 108二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 22:10:35

    おとんも尊鷹も当たり前の様に精神崩壊技をぶちこもうとしてるんだ これはもう下手な怪異よりもホラーだしマネモブにとっても狂気に満ちたホラーだっ

  • 109二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:21:09

    あ、あの……自分1じゃないんスよ……
    猿語録ホラー垂れ流してもいいスか?

    まあ返事聞く前に垂れ流すんやけどなブヘヘヘヘ

  • 110二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:21:41

    一応注意点

    ・基にした話は「裏S区」。

    ・1とは違って猿語録薄めの9割以上原文。

    ・差別的・侮蔑的な言葉は基本的に「鬼龍」に置き換えてる

    ・長いから今回の投稿だけでは終わらない


    では垂れ流します。

    https://bbs.animanch.com/storage/img/660251/1

  • 1111モブ22/06/09(木) 00:22:23

    >>109

    はい!いいですよ!

    なりすまさない姿勢には好感が持てる

    勝手にレス数も増やしてくれるしな(ヌッ

  • 112二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:23:02

    いきなり画像貼り付けミスったのん・・・

    これでいいのかな?

    https://bbs.animanch.com/storage/img/660251/1

  • 113二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:24:40

    >>112

    storageを消せ……鬼龍のように

  • 114二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:24:52

    九州のある地域、ふうんつまり猿先生の出身地である福岡県ということか、の話。
    仮だがS区という地域の山を越えた地域(原文ママ)の裏S区って呼ばれてる地域の話。
    現在では裏とは言わずに「新(NEO)S区」って呼ばれてるが、じいちゃんばあちゃんは今でも裏S区と呼んでる。
    まぁ、裏と言うのは良くない意味を含んでる。
    この場合の裏は鬼龍の位置する場所を暗に表してる。
    高校時代は鬼龍差別の講義も頻繁にあるような地域。そこでの話。

  • 115二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:26:06

    今から何年か前に男の子(仮にA)が一人猿空間送りになった。(結局自殺してたのが見つかったんやけどなブへへへへ)

    俺はS区出身者。彼は裏S区出身者だけどS区の地域にある高校に通ってた。

    まぁ、彼は友人だった。あくまで「だった」だ。


    1年の頃は仲良かった。彼が一人の生徒をいじめるまでは。

    いじめられたのは俺なんだよね。周りはだれも止めてくれないし、見てもない。傍観者ですらなかった。あいつらは悪魔ですから。

    必死にやめろオオと懇願しても殴る、蹴る、尻丸。俺は急に始まったから最初はただの喧嘩と思い殴りあったが、彼の体格(身長175cm、体重75kg)と俺のでは全く強さが違う。

    でも、次の日も急に殴ってきた。意味も無く。理由を聞くも答えない。なぜ・・・?

    薄っすらと笑ってたからもう兎に角怖かった。

  • 116二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:27:16

    ある日いきなりAが学校に来なくなった。俺はかなりうれしゅうてハッピーハッピーやんけ。
    でも、もうその状況では誰も俺に話かける奴はいなかった。初めての孤独を味わった。
    多数の中に居るのに絶対的な孤独だった。人生の悲哀を感じますね。
    それからAが3週間学校を休んだある日、先生が俺を呼び出した。
    ここからは会話

    先生「お前Aと仲良かっただろ?」
    俺 「いえ・・。」
    先生「う~ん・・・。お前Aをいじめてないか?」
    俺 「は?それおかしいだろ教師ップ。俺が??それともAが俺を???」
    先生「いや、お前が。大丈夫誰にも言わんから言ってみろ。ワシめっちゃタフやし。問題にもせんから」
    俺 「いや、俺がですか???」

  • 117二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:28:01

    このときは本当に意味が分からなかった。先生の中では俺がいじめてることになってるし。
    で、俺は本当のことを言うことにした。

    俺 「本当は言いたくなかったけど、いじめられてたのは俺なんだよね・・・。お、俺は、みんなの前で殴る蹴るの暴力を受けた過去があるんだッ。」
    先生「本当か??お前が??他の生徒も見てたか??」
    俺 「見てましたよ。っていうか何で先生は俺がいじめてるって思ったんですか?誰かが言ったんですか?」
    先生「いや・・・。いや、何でも無い。」

  • 118二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:28:49

    先生の態度がこの時点で明らかにおかしい。何故か動揺してる感じ。それから数分二人とも無言。
    その数分後にいきなり先生が言い出した。

    先生「Aがな、休んどるやろが?なしてか分からんけど、登校拒否みたいな感じでな家に電話しても親がでておらんって言うてきるんよ。」
    俺 「・・・。」
    先生「そんでな、昨日やっとAと連絡とれて、色々聞いたんよ。そしたらAが言ったのがお前が怖いって言うんよ。」
    俺 「はい??俺が???」
    先生「う~ん・・・。そうなんよ。お前が怖い。この世の中で私が恐れるのは、お前ただ一人だって言って聞かんのよ。」
    俺 「いやいや、俺が?逆ですけどね。俺はAが怖いし」
    先生「ほうか、いや、分かった。もっかい聞くけどお前はいじめてないな?」
    俺 「はい。」

    って言うやりとりの後解放されて、自宅に帰った。

  • 119二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:30:03

    実際のイジメって多人数を1人で多勢に無勢だいっけえ!するものだと思ってた。中学生の時にイジメを見たことあったから、そのときのイメージをイジメだと思ったし、よく聞くイジメも大体が、多人数が1人にドラゴン・ラッシュする、トイレで裸にする、極楽地獄部屋で吊るす。こういうことをすることだと思ってた。
    まさか、たった一人の人間がたった1人の人間をイジメルのに先生まで巻き込み、俺一人だけをのけ者にしようとしてるとは思わなかった。
    生まれて初めて人に殺意を抱いた。ぶん殴るとかじゃなく、はいっクズ確定。ぶっ殺します。って本気で思った。

    その次の日から俺は学校を休んだ。行く気にはなれんし、行っても一人だし。と思って。
    ただ、この登校拒否中にありえないものを見てしまい、俺はちょっと頭がおかしくなりかけた。揺れる正気・・・。

    起こったのは「飛び降り自殺」

  • 120二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:31:04

    俺の住んでたマンションから人が飛び降りた。たまたまエレベーターホールでエレベーター待ちだった。
    俺の耳に「ギぃーーーーー」って言う奇怪な声と、その数秒後に「どーーーーん(PC書き文字)」っていう音。
    そのどーんっ(PC書き文字)と言う音は自転車置き場の屋根に落ちたらしいのだが、それを覗き見たときは本当に吐き気と涙がボロボロ出た。
    これはただの恐怖心からなんだが、でもイジメにあっていた俺にはとてつもなく大きな傷だった。
    これは本当にトラウマになっていて今でもエレベーターに乗れなくなった。
    会社とかにある建物の中にある奴はまだ何とか乗れるが、マンションにあるような外の風景が見えるものには全く乗れなくなった。
    なぜならこのときに絶対ありえないものを超えたありえないものを見たから。

  • 121二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:32:24

    自転車置き場を見下ろしてた俺が前を向きなおした瞬間に、螺旋階段が見えた。

    そこに下に落ちてる人間と全く同じ服で髪型(これは微妙で下にあるモノとは異なってたようにも見える)のニンゲンが立ってた。これは多分見てはダメだったんだと思う。


    螺旋階段を下に向かってゆっくり降りていってたんだ。すごくゆっくり下を向いたまま歩いてた。下にあるものと瓜二つのニンゲンが。な・・・何だこれは。飛び降りたニンゲンが増えている。飛び降りたニンゲンは複数いるッ。


    ここでエレベーターが来たときの合図の「ピン」って音が鳴ったんでなんだあっ、ってなり後ろを振り向いた。

    そこにも居た。と思う。多分いたんだろう。でも良く覚えてない。

    今考えれば居たのか?と思うけどそのときは居たって思ってた。揺れる記憶・・・。

    「ピン」の音に振り返った瞬間にどーんっ(PC書き文字)て再度聞こえたんだ。


    でも、今度の音はエレベーターの中から。どーん(PC書き文字)どーーん。(PC書き文字)どーーーん。(PC書き文字)どーーーーん。(PC書き文字)って


    俺はもう、発狂状態になってそれから倒れたみたい。

  • 122二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:33:41

    直ぐに病院に連れて行かれた。見たもの、聞いたものを全て忘れるように医者から言われて薬も処方されてそれから1週間は「うーっおかしくなりそうだ」ってうめき声を上げてるしかなかった。

    1週間過ぎぐらいにはだいぶ良くなっていたのだけど、本当は親や医者をだましてた。
    よくなってなんか無かった。寧ろそのときからその「どーん(PC書き文字)」って音はずっと着いて廻ってた。

    その後、学校に行こうと思いだしたころにAの存在を思い出した。俺がそもそもこんな事になったのももしかしてAのせいじゃないんスか?
    あいつがあんなイジメをしなければこんな目にもあわなかった。
    アイツは俺をこんな目にあわせる様な奴だから居なくなればいい。はーっAよ死 ね。
    そうだ、この「どーん(PC書き文字)」って言う音に頼もう。って本気で思ってた。俺は本当におかしくなってたんだと思う。本気でこの「音」の主にお願いしてた。

  • 123二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:34:46

    次の日に学校に行った俺は昼休みの時に早退したいと先生に言った。先生も俺がどういう状況かを知っていたからすぐにOKを出してくれた。Aはその日も休みだった。

    その帰りがけに先日鬼龍差別を無くそうという話を学校でしていた(講義で)、おじさんに出会った。

    そのおじさんはAのおじさんに当たり何度か会って話したこともあった。

    だけどそのおじさんが俺を見た後からの様子や態度が明らかにおかしい。最初見かけた時は普通に挨拶をしたのにその後俺をなにっ、と二度見のような感じで見ていきなり

    「あーーっ。」

    とかいいだした。

  • 124二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:35:19

    俺は「こいつもAに何か言われてんのか?」って感じで被害妄想を爆発させて怪訝な態度のこのおじさんを無視して横切っろうとしてた。

    そのときに急にそのおじさんがお経のようなものを唱え始めた。

    「ナウマクサンダバサラダセンダマカロシャダソワタヤウンタラタカンマン・・・」

    俺はなにっ?!っとして、そのおじさんを見返した。いきなり、あって「あーーっ」などとわけのわからない態度を取り出し、それだけならまだしも俺にお経を唱えたのだ。

  • 125二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:36:06

    生まれて初めて自分から人をぶん殴った。
    言い訳がましいけど精神的におかしかったから殴る事の善悪は全くなかった。ただ、苛々だけに身を任した感じ。
    いきなりでびっくりしたのかそのおじさんもうずくまって「はうっ。」って言ってたが無視して虎腿蹴(タイガー・シュート)を入れてた。
    Aの親戚ってだけでも苛々してたのもあり
    「こら、お前らの家族は鬼龍のあつまりか?人を貶めるように生きてるのか??お前差別をどうのこうの言ってたが自分がする分にはかまわんのか?あ~??何とか言えや。こら!お前らは差別されるべき場所の生まれやけ、頭がおかしいんか?」
    って感じでずっと蹴り続けてた。でも、ここで再度予想外のことが起きた。
    以下会話。

  • 126二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:37:02

    おじさん「ははははははははは」
    俺 「!?なんか気持ち悪いなあ。いきなり笑い始めたからね。」
    おじさん「あははははは。お前か、お前やったんか。はははは」
    俺 「??まじ意味分からん、なんがおかしいんか?」
    (未だ蹴り続けてたけどこの時は大分蹴りは弱くなってる。)
    おじさん「ははは、やっと会えたわ。はははそりゃAも****やなー。ははは」(何を言ってるのか意味不明。)
    俺 「は???お前ら家族で俺をイジメようてしよったんか?」(この辺りで怖くなって蹴らなくなってた)
    おじさん「おい、お前がどうしようが勝手やけど、○○←俺の名前 が痛がるぞ。アニキは許しても俺は見逃さんぞ」
    俺 「は???マジでお前んとこは鬼龍の集団なんか?おい?」
    おじさん「○○君、ちょっと黙っとき。おじさんが良いって言うまで黙っとき」
    俺 「いや、意味わから・・」
    「どーーーーーん(PC書き文字)」
    いきなり耳元で音が鳴った。

  • 127二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:37:45

    俺はなんだあってして振り返ったら、目の前にのっぺりとした細面の顔が血だらけのままピクピクしながら笑ってた。

    俺はまた、発狂した。


    この顔の見え方がかなり異常で、通常ニンゲンの顔を見る場合に半分だけ見えるって言うのはありえない。

    でもこの目の前の顔は、例えていうとテレビ画面の中にある顔がカメラのせいで半分だけ途切れてて半分は見えてる状態。

    その瞬間にAのおじさんに力いっぱい殴られて、意識を失った。

  • 128二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 00:39:15

    一旦ここまで。

    画像の貼り方教えてくれた人ありがとう。

  • 129二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 10:12:41

    保守

  • 130二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 10:33:31

    保守っス

  • 131二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 21:55:28

    なにっ
    まだ残ってる上に新作が投下されているっ

  • 132二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:15:27

    >>127の続き。

    今回で終わらせる。



    起きた時に、俺は家の自分の部屋ではなくてリビングの隣の両親の寝室で寝かされてた。時間を見たら20時。

    リビングからの明かりが漏れてて両親が誰かと話をしてた。


    俺が起き上がり、寝室のドアを開けてその人物を見たときにすぐに飛び掛かった。ゴングを鳴らせっ!戦闘開始だっ!

    AのおじさんとAの叔母に当たる人がそこに座って両親と話してたから、それを見た瞬間にもう、飛び掛かってた。

    直ぐに親父に抑えられてたけど俺は吼えてたと思う。

    Aのおじさんは「ごめん、本当に悪かったね」を繰り返してたけど、どうしても許せなかった・・・!ので親父の腕の中でもがいてた。

    母親がイキナリ「なめるなっガキブタァッ」と俺の頬をひっぱたいて、「あんたも話しを聞きなさい!」とか言い出してたけど、俺はもう、親にまで裏切られた感じがして家を飛び出そうとして親父の手からボーン・コントロールで抜け出し、自分の部屋に向かい上着とサイフをとった。

    が、上着を羽織ろうとした瞬間に上着の腕の中に自分以外の手があった感触がして再度叫んだ。


    両親とAのおじ、叔母が直ぐに来て、Aの叔母がブツブツ言いながらお経みたいなものを唱え始めだして、おじが俺の服を掴んで踏み始めた。

    親父は青ざめてそれを見てて、母親は一緒に手を合掌して菩薩拳して俺を見てた。

    この時は、マジで自分が狂人になったのかと思った。

  • 133二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:16:18

    数分後俺も落ち着いてきて、両親とAのおじ、おばと共にリビングへ向かった。
    それまでの短い時間、Aのおじさんはずっと俺に謝ってた。

    それからのリビングでの話は今でも忘れられないし、そこで再度起こったことも忘れられない。以下会話(Aのおじさん=Bさん、Aのおばさん=Cさん とする)

    Bさん「本当に、殴ってしまってごめんな。」
    俺 「いや、いいです。ワシはあの時ムチャクチャ機嫌が悪かったんですみません。」
    親父「ん?お前なんかしたんか?」
    俺 「いや、俺がBさんを殴ってしまった。」
    Bさん「あ、いや、それは俺が○君を見ていきなり覇生流呪殺祈祷!とか唱えたから嫌な気がしたんやろ?○君のせいじゃないわ。俺がいきなりすぎたんがいけんかったやから」
    親父「申し訳ございません、それは聞いてなかったので」
    俺 「え?なんの話をしよん?俺がBさんを殴ってBさんがいきなり」

    ここまで言って気絶前の事を思い出した。

  • 134二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:16:59

    俺 「あれ??俺気絶する前にナニカ見たわ・・・」
    Bさん「うん、そやろな。俺は○君みて直ぐに気づいてなぁ。何かおるって、それで覇生流呪殺祈祷!を唱えたんよ」
    母 「大丈夫なんですか?何かって何ですか?」
    Cさん「えっとね、私らが住んどる地域がなんで裏S区って言われるか知っとる?」
    親父「えっと、気に障ったら謝ります。でもそれ、鬼龍的な意味ですよね?」
    Bさん「それはそっちだけの認識やな、じいさん、ばあさんによう言われたやろ?裏Sには近寄るなて」
    親父「言われましたね。でもそれは鬼龍差別的なもんやと思ってましたけど、違うんですか?」
    Bさん「いや、そうや。そうなんやけど、差別があるけ言うても今も言い続けよるんは裏Sの歴史がちと


    なんや。」

  • 135二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:18:12

    親父「いや、私も妻も生まれはS区やからその辺は分かってますけど、鬼龍の差別ってどっこも同じようなものでしょ?だから、異常っていうのはわかります。」
    Bさん「はは。そうやろ?そういう風にとらわれてしまってるんやな。裏S区は鬼龍やからって事でも他国のモンの集まりでもなく昔からこの地域に住んでたモンの集まりなんや。」
    親父「はい。ただ、違いが私にはちょっと・・。」
    母 「あれですか?あの鬼門がどうのとかって言う話ですか?」
    Bさん「ん?鬼門の話か。まぁ、そんな感じなんやろうけど、裏Sにうちと同じ苗字が多いやろ?」
    母「はい。多いですね、A君とことBさんの家は親戚やから当たり前やけど、それにしても多いですね。S区には全然いないのに裏S出身者では結構みかけますしね」
    Bさん「あの辺は昔から霊の通り道って言われとんな。ナメ○○○(なんて言ったかは不明。おそらく「なめるなっメスブタァッ」ではないかと思われるが・・・)とかそんなの聞いたことないですか?」
    親父「いや、名前はしらないですけど、聞いたことはあります」
    Bさん「まぁ、その地域はそういう地域でして、うちらの家系はほとんどが霊感があるっていわれてたんですね。
    それが原因で発狂する奴もおれば、いきなり何するかわからんって感じでいつの間にかそういう鬼龍になっていき差別されるようになったんですわ。」
    母「でもそれやと裏S区はかなり広いからおかしくないですか?Bさんとこの家系だけで裏S区自体がそういう風にわかれますかね?」
    Bさん「うん、わかれるんやろうな。最初は3,4の家のもんが発狂し始めてて、でも、それが村中で始まってってなってって、最終的にその数・・・500億件も起きれば、その周辺全体がおかしいって思われるやろうし。昭和の時代にそんなアホみたいな話を信心深く聞く人間が少なくなってきてるしな」

  • 136二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:19:28

    親父「それでも、それで鬼龍になるんかなぁ。」
    Cさん「まぁ、うちらの家系ではそう教わっとるんです。だから生まれてきた子らには霊が見えるってことを前提に接しとる。見えん子もおるやろうけど、霊は居るって教えとるんですよ」
    俺 「いや、それと俺が体験しとるのとBさんの話と何が関係するんですか?」
    Bさん「○君。最近Aの様子がおかしくなかった?いきなり学校休んでるのは置いといてそれ以外になんかおかしいことなかった?」
    俺 「最近っていうか、わからん。急に殴りかかってきたりしてたけど。」
    Bさん「急にか、なんも言わんかったか?」
    俺 「いや、急に。意味わからんし。あ!そういうことか。Aが急に



    になったってこと?霊が見え初めて発狂し始めたんっすか?」
    Bさん「いや、Aはまともや。でも何をすればいいかわからんかったよ」

  • 137二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:20:24

    俺 「は?まともじゃないっすよ。あいついきなり殴り始めたし、しかも笑いながら。皆怖がって俺を助けようともせんかったし」

    Bさん「○君、殴られたときに怪我するようなこと受けてないやろ?いや、殴る事自体は悪いことやから庇ってるんじゃなくてな。うちの家系での霊を見つけたときの対応は笑う事なんよ。やけん、

    に見られることもあるし、普通は無視してるんやけどなブヘヘヘヘ。」

    母 「ってことは、○に霊がついてたって事ですか??」

    Cさん「うん、今も憑いてる。それと○君ベランダに誰か見える?」

    俺「はい??なんですか?ベランダですか?」


    ここで俺は気絶するまえに見たモノとは別のものを見て発狂しそうになった。

  • 138二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:21:51

    Cさん「大丈夫。あれは絶対に入れるなしてるから。」
    親父「え?なにがですか?」

    親父には見えてない。もちろんめちゃくちゃ母にも見えてない。

    Bさん「あ、いえ。それでね○君にはちょっと憑いてるんや。」
    俺 「あ、あれか・・・。飛び降りの奴みてしまったからか。」
    Bさん「いや、ちがうよ。あれは多分たまたま。本当に偶然。でもその偶然がベランダの奴で、それ以外に悪霊(それ)はダメだろな奴が憑いとる。」
    俺「えっ?」
    Bさん「うん、それはダメだろなんよ。厳密に言うと霊とかじゃなく、うちの家系では××××って言うんよ。それを言葉には出しちゃだめですよ。すぐ移るから」(両親を見て)
    母「××××」(なんて言ったか忘れた・・・、バラ??なんとかだったけど不明。)
    俺「!?」
    Bさん「今なんか言ったか?」
    母「××××と言ったんですよ、Bさん。これで私についたけん○は大丈夫でしょうか?」
    Bさん「いや、そういうもんでもないけど、本当にそれは言わないでください。その言葉はやめろーっ!」
    母「息子が困るのは一番いやですから」
    Bさん「多分、それをするともっと困ります」
    俺「もう、やめていいよ。っていうかなんなん?俺が霊に呪われててAはそれみて俺をなぐってたん?
    でも、それはおかしいやろ。そんなんします?普通。っていうか、笑いながら殴ったらいいん?霊が追い払えるん?」(ちょっと困惑しててまくしたてた)

  • 139二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:22:50

    Cさん「ごめんね、そういう風にしか教えてなかったからやったんやろうね」
    Bさん「お払いするときにはな、絶対に笑いながら相手を追い出すんよ。こっちは余裕だ、お前ごとき弱きものって感じで。んで憑かれてる者を叩くと憑いてるものが逃げ出すって感じなんよ。
    もちろんお経やったりお呪いやったりが必要なんやけど、あいつは見様見真似でやってしまったんやろうな」
    俺「でも、あいつ蹴ったりもしたし」
    Bさん「うん、それは行き過ぎやな。でも、Aが学校休んでる理由は○君が怖いって。まぁ、○君に憑いてる者が怖いってことなんやけどな。」

    それから数分そういう話をした後に、Cさんが御祓いするための道具を駐車場に取りにいって、Bさんが俺を守る形で周りを見張ってた。
    その後準備が整い、御祓いが始まったけど、今まで見たどの御祓い方法よりも異常だった。
    神社のような御祓いでもなく、覇生流のように呪殺祈祷を唱えながら天鳴大太鼓を打擲してるわけでも無い。ただただ笑いながらお経を読んでる感じ。
    そのお経もお経という感じではなくブツブツブツブツを繰り返してて小声でただ話してるような感じだった。
    それから何度か手を叩かれたり、頭に幻魔拳されたりした。

    それが終了してBさんが「もう大丈夫」と俺に言い、Cさんが「もう見えないでしょ?」っていうのでベランダを恐る恐るみてみたが、その結果何も無いことが分かった。

  • 140二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:23:39

    次の日から俺は普通通りに学校に行くようになった。(ただし、エレベーターは一人で乗ることが出来ないためいつも親と一緒に乗ってた・・・。)
    ただし、この日Aに異常が起きたらしく、その日の夜に「Aが居ないんだけど○君の家に行ってないか」という連絡がAのオトンからあり、次の日からBさんやAの両親が捜索願いを出して探してたらしいが、家に家出をするといった感じの手紙が置いてあり、家出人の捜索のため警察が捜索をするということは無かったらしい。
    Aの親が電話をしてきた理由は、その手紙に俺の名前が何個も書かれていたことが起因らしい。
    俺は霊がのりうつってたからと言う理由があったからと言って、Aを許せなかった・・・!からどうでもいいって思ってた。

  • 141二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:24:07

    Aが猿空間送りになって3日目の朝にどーーーん!(PC書き文字)っていう音が聞こえて起きた。
    俺はもう、そんなことがないと思ってたから本当に汗がびしょびしょになり直ぐに親の部屋に逃げこんで、少したって夢での出来事だったことに気付いた(というかそういう風にした)
    ただ、その日にAが飛び降り自殺をしており時間帯も朝方であったと聞いて、その夜から怖くなってきて一人で寝ることが出来なくなった。人間的にはかなり劣化しとるわ。

  • 142二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:24:42

    遺書が見つかって居る事から自殺で間違いないようで、遺書の中に俺宛の部分があり
    「ごめん、本当にわるかったね。多分俺らの家系は鬼龍でちょっと頭が鬼龍な家系が多いんやと思う。自分の家系のせいにしたくないけどお前を殴ったのは本当に悪かった。ごめん。」
    って書かれてた。

    それからその次の夜に荼毘に付した後お通夜があり俺も両親とともに行ったのだが、俺はすごく嫌がってた。
    ただ親が「一応供養だけはしとかな、変なことあったら嫌やろ?」って言うので仕方なく行くことになった。
    お通夜もかなり変わっており、通常のお通夜とちがい遺影など無くその代わりに紙にAの名前が書いており、それを御棺の側面にびっしり貼り付けていて、近づくのも嫌になるような不気味さを漂わせてた。
    ◇この紙の目的は・・・?

  • 143二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:25:34

    Bさん曰く

    「写真を置くと写真の顔が変形するんだよ、それを見るのが耐えれないほどの奇怪なモノだから、この地域ではこういうやり方でやるんだ。

    名前の書いた紙をびっしり貼ってるのはコイツはAだ。××××ではないんだ、っていう証なんだ」

    との事。(本当に意味不明、奇怪すぎる内容にひいた。)

  • 144二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:26:24

    その時Aのオトンが俺に話かけて来て
    「迷惑かけてごめんね。」
    とAが家出したときに書いた手紙と遺書を見せてきた。
    遺書の部分は上記の通りだが、この時は本当は見たくなかった。
    家出をした際に書かれた手紙には
    「○←俺の名前 にあいつが憑いてたんだけど、ずっと俺を殺そうと見張ってる。おじさん(Bさんのこと)が○のあいつを御祓いしたからもう大丈夫って言ってたけど、あいつは俺に来たみたい。
    でも、オトンはあいつを御祓いできないだろうし、おかあさんの家に行ってきます。この世の中であいつと互角に渡り合えるのはおかあさんと鬼龍ぐらいしかいない。あいつは鬼龍以上に神出鬼没。行く道であいつがついてきたら、他に行ってみるね。」
    とあった。

  • 145二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:27:09

    Aの両親は別居中だったためAは母親方の実家に向かったらしかったが、そのまま猿空間送りになったらしい。
    ただ、何故か警察はユーチューブだろと言って行方不明というよりは家出人としてしか扱わなかったそうだ。

    それは本当に見なかったほうが良かったって思った。あいつとか書かれてるし、意味も不明なのでその日までの現実離れした出来事をかなり思いだされて怖さで震えてきた。不思議やな。手紙を読んだだけなのにブルブルする。怖そうと思ってしまうのは何でや。
    Aの自殺した時間が朝方だったことも怖さをまして、ココには居たくないって本気で思った。

    俺がおかしかったんじゃなく、こいつらが異常だって思った。

  • 146二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:27:57

    お経も無く変な平屋のような場所に棺桶が置かれており、びっしりとAの名前が書かれた札を貼っていて、その挙句親戚の何人かは笑っているのである。
    k国だかどこかで泣き子といって、泣くだけの為に葬式に参加してるってやつがいるって気味の悪い話も聞いたことがあるけど、この集落に伝わる葬式も気味が悪いを通り越して異常でしかなかった。
    うちの両親もさすがにこの状況はやっぱ怖いスねとなったらしく、「もう、かえるか」と挨拶も早々に切り上げた。

    それから数日後にBさんが両親に言ったのが、俺に憑いてたのはAのおばあさん(つまりBさんの母親)が××××になって(霊だろうけど、そうは言わなかった。なめるなーッ!本当は霊だと言いたいんだろうが!)憑いてたとのこと。
    もう、そんな話はどうでも良いから聞きたくも無かったけど、聞いといてとの事なので聞かされた。

  • 147二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:29:26

    飛び降り自殺をしたニンゲンも裏S区出身者で××××に追いかけられてた事。
    俺に取り憑いた理由はわからないが、以前Aの家に行った時についたのかもとの事。等を聞かされた。

    そこで俺も怖いと思ってたことを2つ聞いた。
    1つ目はBさんに殴られる前に見た顔
    2つ目は飛び降りしたはずの人間が階段に居て下の遺体のもとに駆け寄ろうとしてたがアレは何なのか

    そうするとBさんは、2つ目については
    「死んだ人間は死んだことを分からない事が多い。だから下に自分が居たので取りに行こうとしたんじゃないかな」
    との事。(田代さんの謎の正体見たり!時空がおかしいとされていた10年後の田代さんは死んだことが分からない幽霊だったのかあっ!)
    ただ、そこで邪魔をされると呪怨を打とうとするとの事。
    ここで俺は邪魔をしてないと口を挟んだところ

    「お前、エレベーターを呼んだだろ?「ピン」って音が邪魔なんだよ。」

    ってBさんの口調がかなり強い言い方に変わった。

  • 148二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:30:26

    本当に飛び跳ねそうになった。俺の両親もかなりびびってきてた。
    Bさんはその口調のままいった。

    「お前なぁ、見るのはだめだろ?俺はいいがお前はだめだろ?見んなよ。俺をみんなよ。
    なぁ?おい。聞いてるか?おい?」
    って感じで。さすがにオトンが怒って
    「何言ってんだ?怖がらせてどうする!」
    というとBさんがはうっ!ってなって
    「あ、ごめんなさい。もうしわけない、ちょっと来てたので聞いてみようと思ったんです、もうしわけない」
    って言い出して口調を戻した。

    「見てはダメだったと言っても見たくて見たんじゃないから、もういいだろ?細カイコトハ気ニスルナ。な。」
    と自問自答を繰り返し、その後俺に向かって
    「もう、絶対に大丈夫、本当に申し訳なかった。この亡くなった奴も××××に追いかけられてて、○君にのりうつってたあいつに怒ってしまって、○君のとこに来たみたい」
    との事。

  • 149二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:31:06

    1つ目の質問については、「それが××××」との事(この名前はもしかしたら日本語とかでは無いか、もしくは方言なんじゃないスか?とこのときに思った。)

    そしてAのおばあさんが××××になってしまった。でもAの父親が自分の母を消すのは心許ないとの事で、御祓いを避けてたとの事。(クソボケがーっ!)

    ただしAが亡くなってしまったため流石にもう腹を決めたらしく、御祓いを昨日済ませ荼毘に付したよとの事。等を聞いた。

    そしてBさんが帰るとの事だったので玄関で見送りした。


    Bさんが玄関を出た直後に、いきなりBさんの笑い声が聞こえた。

    「アハハハハハ。アハハハハ」

    って。

  • 150二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:31:55

    俺はな、なんだあっ!ってなり膝から崩れた。親父は「やっぱりあそこの連中はおかしいわ」と怖さからか、それとも本当に怒ってるのか怒鳴る感じでそういってた。
    母は「もう、あの人らに関わるのはやめようね」と言い出して涙目になってた。

    あんな話をしてて、笑いながら御祓いすると聞いてても流石に家を出た瞬間にあんな笑い声を張り上げている奴を同じ人種とは思えない。恥は人間にしかない才能なんだ。奴はケモノだよ。
    「アハハハハハハハハ」と笑っててその声が聞こえなくなって初めて三人とも動けるようになり、リビングに戻った。
    俺が「あいつらはおかしいよ、絶対異常やって。っていうかあいつエレベーターで帰ったんやろうか?」
    と言ったら、親父が
    「あいつとか言うな、一応年上やろうが。はぁ・・・。もう、関わらんようにしろ、鬼竜のように・・・。」
    と言って鍵を閉めに行った。

  • 151二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:32:36

    その直後に
    「はやくかえれ!!」
    っていう怒鳴り声が聞こえて心臓がバーストしかけた。母親も「あへ あへ あへ」ってなってた。

    親父が鍵を閉める前に夕刊が郵便受けに入っており、それを中から取ろうとしたら上の部分に引っ掛ってしまっており、外から取ろうとしたらしい。
    しかし、Bさんがまだエレベーターホールでニヤニヤしてたらしい。
    親父はぶち切れてて「警察よぶぞ!」とか言い出しており(怖かったんだと思う)横の家の人とかも出てきて、Bさんは
    「あ、あの・・・自分今帰ろうとしてたとこなんスよ。え?なんですか?」
    とか言ってたらしい。
    言った瞬間に又アハハハハと笑い始めてエレベーターに乗って帰ったらしい。
    (親父が「塩まけ。塩!」と言い出し狂ったように塩をまいていたので隣人からしたら親父も





    にみえたかも。)

  • 152二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:33:11

    その後両親と一緒に有名な神社に行って御祓いを受けて、家を引っ越した。
    S区からは移動してないため同じ学校の地域だったが、俺は他の地区の学校に転入をしてもらい、それ以降は一切裏S区には近づいていない。
    今は新(NEO)S区と名前を変えてるが、地域性自体は変わってないようであり、従兄弟の通うS区の学校では未だに鬼龍教育があって、地域は言わないものの差別的な事が現実にあると教えてるとの事。
    しかしアクマで鬼龍への差別としか言わず、裏S区の事情、情報は皆無で裏S区と呼ぶと教師が過敏に反応し、新(NEO)S区だと言い直したりとかもするそうである。
    (これは九州特有の人権主義、日教組、脳に植え付けられた猿等によるものだと思われるが・・・。)

    Bさんに関しては一切関わりを絶っているため今はどうなってるかは不明。

  • 153二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:34:20

    うちの両親はこの事件までは裏S区に関しての差別意識は皆無だったが、これ以降はかなり毛嫌いしており、その地域の人達との関係をかなり制限してる。

    俺はそれ以降霊的な出来事は皆無だけど、エレベーターだけは一人で乗れず恥ずかしながら一人で寝ることも出来ないので、妻にすごく馬鹿にされている状態。哀しき現在・・・。

    終った直後の頃はトイレに行くときも親を起こして(高校生なのに・・・。)一々行ってた位に心身が恐怖で埋まってた。家康は恐怖を溜め込むのではなく恐怖を捨て去るために脱糞したんだ。究極の武者震いに近いものだ(言い訳)。


    俺に関しては裏S区の出身と聞くと、差別というよりも恐怖だけが全身を駆け巡り話も出来なくなる。

  • 154二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:35:51

    終わりなのん。
    後半に行くにつれて語録入れるのが難しくなっていってきつかったのん。

  • 155二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 00:53:18

    あざーっす タフ語録入りでもやっぱ怖いスね裏S区は

  • 156二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 12:18:58

    語録でも全然打ち消せてねぇじゃねえかよ えーっ

  • 157二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 12:21:28

    あ…あの人文…スレ主じゃないけど怖い話載せたいんスよ…
    載せていいスか

  • 158二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 12:23:33

    このレスは削除されています

  • 159二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 12:28:00

    >>158

    あざーす

    禁忌を改変しようとおもうのん

  • 160二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23:52:14

    みんなでホラータフを作るから尊いんだ。絆が深まるんだ

  • 161二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 10:59:31

    どんな怪異も我が名は尊鷹すれば勝てると思うンすよブヘヘヘヘ

  • 162二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 22:24:50

    もしもし、私尊鷹。今あなたになったの。バキバキ

  • 163二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 23:29:14

    >>162

    うあああああ(pc書き文字)

オススメ

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