アタシはそこそこいいところの生まれなんだけどよ

1◆GiMcqKsVbQ22/06/03(金) 19:26:50

別にガッチガチに縛られてるような家じゃないんだぜ？ただマナーだのなんだのは覚えさせられたけどな。んでアタシがお利口にしてると親も周りの奴らもニコニコして偉いねって言うからずーっと大人しくしてたんだよ。

でも、正直言ってつまんなかったんだよな。なんていうか期待されてることだけをやってる感じで。そんなときに出会った漫画が、そう。

HUNTER×HUNTERだった。

その中でとある盗賊の親分が本を読んでてな、何を読んでるんだろうって気になったんだよ。それで調べてみてアタシは出会ったんだ。

ボボボーボ・ボーボボに。

はじめて読んだときびっくりしたね。こんなに訳の分からない物語があるのかと。でもわけわかんねぇのにアタシ、笑ってたんだよ。お利口らしさのかけらもないくらいゲラ笑いで。それで気づいたんだ、今までの人生クッソつまんなかったなって。それに気づいた瞬間、アタシは動き出していた。

まずはボーボボの単行本を使ってバーベキューをしたな。こんなもん読んだら頭がおかしくなるから焚書にすべきだと思ってな。本だから燃えるかなと思ったら燃えカスが飛び散るわ表紙はなかなか焼けねーわホルモンが焦げるわで大変だったんだよ。そのままキャンプファイヤーに移行してリンボーダンスを踊ったな。ウマ娘の腹筋と背筋があればリンボーも余裕よ。

そして思った。リンボー中に焼きリンゴをしたらウケるんじゃねえかと。急いで100円ローソンに行ってマシュマロを買ってきて焼いてオレオに挟んで食ったよ。リンゴ？売り切れだった。

んで、なんやかんやあって昔のアタシみたいにつまんねー人生送ってそうなやつにはゴルシキックを食らわせてやろうって思ったんだよ。そのためにプロレスラーに弟子入りもした。キン肉バスターは尻尾の目潰しで防げるんじゃね？って思ったからちゃんこだけ食って帰ったけどな。

いやーなんか昔の話とかすんの恥ずかしいな！この話はオマエとアタシだけの秘密だゾ♡もし広まってたらオマエの胸板に振動式スピーカーガムテープでつけてやるからな。じゃあそういうことで！マグロ食いに行かね？今スシローでトロが安いんだよ。な？オマエの奢りで、な？